図1〜40を参照して、本発明による画像処理プログラムについての一実施の形態を説明する。図1は、本発明による画像処理プログラムがインストールされた装置の一例としてのパーソナルコンピュータの構成を示すブロック図である。パーソナルコンピュータ1は、バスを介して接続された、CPU11と、メモリ12と、記憶装置13と、インターフェース14,15とを備えている。パーソナルコンピュータ1には、入力装置24と、表示モニタ25とが接続されている。
CPU11は、記憶装置13に記憶された画像データを読み込んで、後述する画像処理を行う。メモリ12は、CPU11が画像処理プログラムを実行する際の作業エリアとなる。記憶装置13は、たとえばハードディスクドライブ装置のような記憶装置であり、画像ファイルや画像処理プログラムを格納する。なお、本実施の形態では、記憶装置13に格納される画像ファイルには、たとえば電子カメラで撮像して得られた画像(本画像)のデータである画像データ(本画像データ)と、当該本画像データから生成されたサムネイル画像のデータ(サムネイル画像データ)とが含まれていることを前提として説明する。インターフェース(I/F)14は、入力装置24を接続するためのインターフェースであり、インターフェース(I/F)15は、表示モニタ15を接続するためのインターフェースである。
入力装置24は、たとえばマウスやキーボードなど使用者の操作入力を受け付ける装置である。表示モニタ25は、画像や画像処理プログラムによるユーザインターフェースなどが表示される表示装置である。
本発明による画像処理プログラムがインストールされたパーソナルコンピュータ1では、使用者の操作によって画像処理プログラムの起動が指示されると、CPU11が記憶装置13に格納されている画像処理プログラムを読み込んで起動する。本実施の形態の画像処理プログラムを起動すると、CPU11は、図2に示すような初期画面101aを表示モニタ25に表示させる。ここで、使用者が入力装置24の操作を行うと、CPU11は、入力装置24から出力された操作信号に基づいて、画像処理プログラムにおける動作を決定する。
たとえば、使用者による入力装置24の操作によって、初期画面101のメニューバー102の中からメニューとして「ファイル」102aが選択されると、図3に示すように、「ファイル」102aの下位のメニューを含むメニューリスト103が表示モニタ25に表示される。すなわち、入力装置24から出力された操作信号に基づいて、CPU11がメニューバー102に表示されたメニューの中から「ファイル」102aが選択されたと判断すると、CPU11は、メニューリスト103を表示モニタ25に表示させる。
入力装置24から出力された操作信号に基づいて、メニューリスト103に表示されたメニューである「開く」104が選択されて、記憶装置13に格納された任意の画像ファイルが選択されたと判断すると、CPU11は、選択された任意の画像ファイルを記憶装置13から読み込む。そして、CPU11は、図4に示すように、読み込んだ画像ファイルに含まれる本画像データを再生して本画像を生成し、表示モニタ25に表示させる。図4において、120は、本画像データから生成されて画面101bに重畳表示された本画像である。なお、図3のメニューリスト103に表示された履歴表示105の任意の画像ファイルが選択された場合も同様に本画像が表示される。
図4に示すように、画像120が表示された状態では、公知の画像処理プログラムと同様に、使用者による入力装置24の操作によって任意の画像処理が選択されると、CPU11は、選択された画像処理を施すための操作画面(ユーザインターフェース)を表示するよう、各部を制御する。使用者による入力装置24の操作によってユーザインターフェースが操作されると、その操作内容に応じて、CPU11は、本画像データを補正する。
従来の画像処理プログラムでは、ある1つの画像処理方法によって得られる効果に類似する効果が得られる他の画像処理方法が複数存在することがある。たとえば、露出補正処理を行うことによって画像の明るさを変更できるが、トーンカーブを変更することによっても画像の明るさを変更できる。そのため、使用者は、所望の効果が得られる画像処理方法を選択する必要があった。なお、類似の効果が得られたとしても、画像処理方法が異なる場合には画像処理後の画像に違いが生じる。また、画像処理方法が異なる場合には画像処理後の画像にどのような違いが現れるのかを使用者が知らないこともある。
そこで、本実施の形態の画像処理プログラムでは、類似の効果が得られる複数の画像処理について、それぞれの画像処理を施したサンプル画像とともに、表示モニタ25の一画面に一覧表示する。また、それぞれの画像処理について、パラメータの値を変化させたサンプル画像も併せて表示モニタ25の一画面に一覧表示する。以下、詳述する。
図4に示す画像101bにおいて、メニューバー102の中からメニューとして「ツール」102bが選択されると、図5に示すように、「ツール」102bの下位のメニューを含むメニューリスト107が表示モニタ25に表示される。すなわち、入力装置24から出力された操作信号に基づいて、CPU11がメニューバー102に表示されたメニューの中から「ツール」102bが選択されたと判断すると、CPU11は、メニューリスト107を表示モニタ25に表示させる。
メニューリスト107には、画像処理のメニューとして、「明るさ」107aと、「コントラスト」107bと、「彩度」107cと、「色相」107dとが表示される。「明るさ」107aは、画像の明るさ(明度)を調節するためのメニューである。「コントラスト」107bは画像のコントラストの強弱を調節するためのメニューである。「彩度」107cは、画像の色の鮮やかさを調節するためのメニューである。「色相」107dは、画像の色合いを調節するためのメニューである。メニューリスト107に含まれるこれらの画像処理のメニュー107a〜107dを、効果別画像処理メニューと呼ぶ。
たとえば、入力装置24から出力された操作信号に基づいて、表示モニタ25に表示されるポインタ(不図示)がメニューリスト107に表示された「明るさ」107aの欄の近傍に位置するように入力装置24が操作されたと判断すると、図5に示すように、CPU11は、明るさを変更可能な複数の画像処理をリスト111に一覧表示する。同様に、入力装置24から出力された操作信号に基づいて、表示モニタ25に表示されるポインタがメニューリスト107に表示された「コントラスト」107bの欄の近傍に位置するように入力装置24が操作されたと判断すると、図6に示すように、CPU11は、コントラストを変更可能な複数の画像処理をリスト112に一覧表示する。彩度および色相についても同様である。
リスト111,112など、効果別画像処理メニューに応じてそれぞれのリストに表示される画像処理の種類、すなわち類似の効果が得られる画像処理の種類は、あらかじめ定められている。たとえば、リスト111には、画像の明るさを変更する効果のある画像処理として、露出補正と、明度レベル補正(RGB)Iと、明度レベル補正(RGB)IIと、明度レベル補正(RGB)IIIと、トーンカーブ(RGB明度)と、明度レベル補正(LCH)Iと、明度レベル補正(LCH)IIと、明度レベル補正(LCH)IIIと、トーンカーブ(LCH明度)とが表示される。リスト112には、画像のコントラストを変更する効果のある画像処理として、トーンカーブと、シャープネスと、アンシャープとが表示される。
リスト111に挙げられている露出補正は、画像の明るさを全体的に変更する画像処理である。露出補正のためのパラメータは、EV値の補正量で表される。補正範囲は−2.0から+2.0までである。露出補正では、補正量をnevとすると、R,G,Bの各チャンネルに対して、出力値を2のnev乗倍とすることで、補正を行う。なお、8ビット階調の場合には、補正後の値が255を超えたときには補正後の値を255とする。
リスト111に挙げられている明度レベル補正(RGB)I〜IIIは、R、G、Bの各チャンネルのヒストグラムを足し合わせたヒストグラムについて階調を広げる補正を行う画像処理である。なお、明度レベル補正(RGB)Iでは、シャドウ側およびハイライト側の両方向に向かってヒストグラムの階調を広げる補正を行う。明度レベル補正(RGB)IIでは、シャドウ側を固定したままヒストグラムの階調を広げる補正を行う。明度レベル補正(RGB)IIIでは、ハイライト側を固定したままヒストグラムの階調を広げる補正を行う。明度レベル補正(RGB)I〜IIIについては、後に詳述する。
リスト111に挙げられているトーンカーブ(RGB明度)は、R、G、Bの各チャンネルに対してガンマ値を変更する補正を行う画像処理である。なお、トーンカーブ(RGB明度)では、R、G、Bの各チャンネルに対して同じガンマ値を適用する。ガンマ値の補正範囲は、0.005から6までである。
リスト111に挙げられている明度レベル補正(LCH)I〜IIIは、LCH色空間におけるL(明度)のヒストグラムについて階調を広げる補正を行う画像処理である。なお、明度レベル補正(LCH)Iでは、シャドウ側およびハイライト側の両方向に向かってヒストグラムの階調を広げる補正を行う。明度レベル補正(LCH)IIでは、シャドウ側を固定したままヒストグラムの階調を広げる補正を行う。明度レベル補正(LCH)IIIでは、ハイライト側を固定したままヒストグラムの階調を広げる補正を行う。明度レベル補正(LCH)I〜IIIについては、後に詳述する。
リスト111に挙げられているトーンカーブ(LCH明度)は、LCH色空間におけるL(明度)に対してガンマ値を変更する補正を行う画像処理である。
リスト112に挙げられているトーンカーブは、トーンカーブを変更することで画像のコントラストを変化させる画像処理である。リスト112に挙げられているシャープネスは、画像の濃淡の変化している部分に対し、濃淡の変化量を増減することで画像のコントラストを変化させる画像処理である。リスト112に挙げられているアンシャープは、公知のアンシャープ処理によって画像のコントラストを変化させる画像処理である。
−−−明度レベル補正(RGB)I−−−
明度レベル補正(RGB)Iは、上述したようにシャドウ側およびハイライト側の両方向に向かってヒストグラムの階調を広げる補正を行うものであるが、具体的には、次のようにして補正を行う。
図7(a)に示すような8ビット階調のヒストグラムにおいて、補正前のヒストグラムの階調の幅をXb−Xa=Aとし、補正後の階調の幅を255−αとする。なお、階調Xaは、補正前の最もシャドウ側の階調であり、階調Xbは、補正前の最もハイライト側の階調である。補正前の任意の階調Xnは補正によって次の(1)式で表されるXn’に移動する。
Xn’=(Xn−C)×(B−α)/A+α/2 ・・・(1)
ここで、Bは8ビット階調における階調数から1を引いた値(255階調)であり、Cは、補正前のヒストグラムにおける階調0から最もシャドウ側の階調までの階調の幅であり、Dは、補正前のヒストグラムにおける階調255から最もハイライト側の階調までの階調の幅である。
このように、補正前の任意の階調Xnを(1)式に基づいて補正してXn’に移動させることによって、図7(b)に示すようなヒストグラムが得られる。これにより、補正前の画像のうち、明るい部分はより明るく、暗い部分はより暗くなる。なお、明度レベル補正(RGB)Iにおける補正範囲、すなわち補正のパラメータの値が採り得る範囲は、0からC+Dまでである。ここで、補正のパラメータの値(補正量)をPとすると、補正後の最もシャドウ側の階調Xa’、および、最もハイライト側の階調Xb’は、次のように表される。
Xa’ = α/2 = C−P/2
Xb’ = 255−α/2 = A+C+P/2
−−−明度レベル補正(RGB)II−−−
明度レベル補正(RGB)IIは、上述したようにシャドウ側を固定したままヒストグラムの階調を広げる補正を行うものであるが、具体的には、次のようにして補正を行う。図8(a)に示すような8ビット階調のヒストグラムにおいて、補正前のヒストグラムの階調の幅をAとし、補正後の最もハイライト側の階調Xb’を255−βとする。補正前の任意の階調Xnは補正によって次の(2)式で表されるXn’に移動する。
Xn’=(Xn−C)×(255−C−β)/A+C ・・・(2)
ここで、B,C,Dは、明度レベル補正(RGB)Iの場合と同じ値である。
このように、補正前の任意の階調Xnを(2)式に基づいて補正してXn’に移動させることによって、図8(b)に示すようなヒストグラムが得られる。これにより、補正前の画像のうち、明るい部分がより明るくなる。なお、明度レベル補正(RGB)IIにおける補正範囲、すなわち補正のパラメータの値が採り得る範囲は、0からDまでである。ここで、補正のパラメータの値(補正量)をPとすると、補正後の最もシャドウ側の階調Xa’、および、最もハイライト側の階調Xb’は、次のように表される。
Xa’ = Xa = C
Xb’ = 255−β = A+C+P
−−−明度レベル補正(RGB)III−−−
明度レベル補正(RGB)IIIは、上述したようにハイライト側を固定したままヒストグラムの階調を広げる補正を行うものであるが、具体的には、次のようにして補正を行う。図9(a)に示すような8ビット階調のヒストグラムにおいて、補正前のヒストグラムの階調の幅をAとし、補正後の最もシャドウ側の階調Xa’をγとする。補正前の任意の階調Xnは補正によって次の(3)式で表されるXn’に移動する。
Xn’=(Xn−C)×(255−D−γ)/A+γ ・・・(3)
ここで、B,C,Dは、明度レベル補正(RGB)Iの場合と同じ値である。
このように、補正前の任意の階調Xnを(3)式に基づいて補正してXn’に移動させることによって、図9(b)に示すようなヒストグラムが得られる。これにより、補正前の画像のうち、暗い部分がより暗くなる。なお、明度レベル補正(RGB)IIIにおける補正範囲、すなわち補正のパラメータの値が採り得る範囲は、0から−Cまでである。ここで、補正のパラメータの値(補正量)をPとすると、補正後の最もシャドウ側の階調Xa’、および、最もハイライト側の階調Xb’は、次のように表される。
Xa’ = γ = C+P
Xb’ = Xb = 255−D
−−−明度レベル補正(LCH)I−−−
明度レベル補正(LCH)Iは、上述したようにシャドウ側およびハイライト側の両方向に向かってヒストグラムの階調を広げる補正を行うものであり、明度レベル補正(RGB)Iの場合と同様の処理をLCH色空間におけるL(明度)のヒストグラムを参照して処理を行う。具体的には、次のようにして補正を行う。
図10(a)に示すような8ビット階調のヒストグラムにおいて、補正前のヒストグラムの階調の幅をLb−La=Aとし、補正後の階調の幅を255−αとする。なお、階調Laは、補正前の最もシャドウ側の階調であり、階調Lbは、補正前の最もハイライト側の階調である。補正前の任意の階調Lnは補正によって次の(4)式で表されるLn’に移動する。
Ln’=(Ln−C)×(B−α)/A+α/2 ・・・(4)
ここで、Bは8ビット階調における階調数から1を引いた値(255階調)であり、Cは、補正前のヒストグラムにおける階調0から最もシャドウ側の階調までの階調の幅であり、Dは、補正前のヒストグラムにおける階調255から最もハイライト側の階調までの階調の幅である。
このように、補正前の任意の階調Lnを(4)式に基づいて補正してLn’に移動させることによって、図10(b)に示すようなヒストグラムが得られる。これにより、補正前の画像のうち、明るい部分はより明るく、暗い部分はより暗くなる。なお、明度レベル補正(LCH)Iにおける補正範囲、すなわち補正のパラメータの値が採り得る範囲は、0からC+Dまでである。ここで、補正のパラメータの値(補正量)をPとすると、補正後の最もシャドウ側の階調La’、および、最もハイライト側の階調Lb’は、次のように表される。
La’ = α/2 = C−P/2
Lb’ = 255−α/2 = A+C+P/2
−−−明度レベル補正(LCH)II−−−
明度レベル補正(LCH)IIは、上述したようにシャドウ側を固定したままヒストグラムの階調を広げる補正を行うものであり、明度レベル補正(RGB)IIの場合と同様の処理をLCH色空間におけるL(明度)のヒストグラムを参照して処理を行う。具体的には、次のようにして補正を行う。
図11(a)に示すような8ビット階調のヒストグラムにおいて、補正前のヒストグラムの階調の幅をAとし、補正後の最もハイライト側の階調Lb’を255−βとする。補正前の任意の階調Lnは補正によって次の(5)式で表されるLn’に移動する。
Ln’=(Ln−C)×(255−C−β)/A+C ・・・(5)
ここで、B,C,Dは、明度レベル補正(LCH)Iの場合と同じ値である。
このように、補正前の任意の階調Lnを(5)式に基づいて補正してLn’に移動させることによって、図11(b)に示すようなヒストグラムが得られる。これにより、補正前の画像のうち、明るい部分がより明るくなる。なお、明度レベル補正(LCH)IIにおける補正範囲、すなわち補正のパラメータの値が採り得る範囲は、0からDまでである。ここで、補正のパラメータの値(補正量)をPとすると、補正後の最もシャドウ側の階調La’、および、最もハイライト側の階調Lb’は、次のように表される。
La’ = La = C
Lb’ = 255−β = A+C+P
−−−明度レベル補正(LCH)III−−−
明度レベル補正(LCH)IIIは、上述したようにハイライト側を固定したままヒストグラムの階調を広げる補正を行うものであり、明度レベル補正(RGB)IIIの場合と同様の処理をLCH色空間におけるL(明度)のヒストグラムを参照して処理を行う。具体的には、次のようにして補正を行う。
図12(a)に示すような8ビット階調のヒストグラムにおいて、補正前のヒストグラムの階調の幅をAとし、補正後の最もシャドウ側の階調La’をγとする。補正前の任意の階調Lnは補正によって次の(6)式で表されるLn’に移動する。
Ln’=(Ln−C)×(255−D−γ)/A+γ ・・・(6)
ここで、B,C,Dは、明度レベル補正(LCH)Iの場合と同じ値である。
このように、補正前の任意の階調Lnを(6)式に基づいて補正してLn’に移動させることによって、図12(b)に示すようなヒストグラムが得られる。これにより、補正前の画像のうち、暗い部分がより暗くなる。なお、明度レベル補正(LCH)IIIにおける補正範囲、すなわち補正のパラメータの値が採り得る範囲は、0から−Cまでである。ここで、補正のパラメータの値(補正量)をPとすると、補正後の最もシャドウ側の階調La’、および、最もハイライト側の階調Lb’は、次のように表される。
La’ = γ = C+P
Lb’ = Lb = 255−D
−−−効果別画像処理メニューの「明るさ」107aが選択された場合−−−
たとえば、入力装置24から出力された操作信号に基づいて、図5に示したメニューリスト107から「明るさ」107aが選択されたと判断すると、CPU11は、明るさ調節画像処理選択ウィンドウを生成して表示モニタ25に表示させる。図13,14は、明るさ調節画像処理選択ウィンドウ101cを示す図である。明るさ調節画像処理選択ウィンドウ101cには、図15に示す、明るさ調節画像処理選択リスト200が表示される。なお、明るさ調節画像処理選択ウィンドウ101cの表示範囲に比べて明るさ調節画像処理選択リスト200の大きさが大きい場合には、図13,14に示すように、スクロールバー106を移動させることで表示範囲を変更できる。
−−−明るさ調節画像処理選択リスト200について−−−
明るさ調節画像処理選択リスト200は、画像の明るさを変更できる画像処理としてリスト111に表示された画像処理毎に、パラメータの値を変更して画像処理をした複数のサンプル画像を生成し、マトリクス状に示したリストである。なお、明るさ調節画像処理選択リスト200では、画像の明るさ変更の対象となった任意の本画像についてのサムネイル画像に対して各画像処理を行った後の画像が表示される。
明るさ調節画像処理選択リスト200には、画像処理毎にサンプル画像を表示した例示欄210〜290が設けられている。例示欄210〜290では、それぞれの画像処理の名称が左欄に表示され、サンプル画像が右欄に表示されている。
露出補正についての例示欄(露出補正例示欄)210には、露出補正を行っていないサンプル画像213と、EV値の補正量をそれぞれ−1.50,−0.75,+0.75,+1.50として露出補正を行ったサンプル画像211,212,214,215とが表示される。なお、露出補正を行っていないサンプル画像213の近傍には、露出補正を行う基準となる画像であることを示す基準画像表示マーク216が表示される。各サンプル画像211〜215の下部には、EV値の補正量と、補正量についてのゲージ217が表示される。なお、このEV値の補正量の値は、各サンプル画像を生成して表示するにあたってあらかじめ定められている。
明度レベル補正(RGB)Iについての例示欄(明度レベル補正(RGB)I例示欄)220には、補正を行っていないサンプル画像221と、それぞれ補正量を0.25・(C+D),0.5・(C+D),0.75・(C+D),C+Dとして補正を行ったサンプル画像222,223,224,225とが表示される。CおよびDの値については前述したとおりである。補正を行っていないサンプル画像221の近傍には、補正を行う基準となる画像であることを示す基準画像表示マーク226が表示される。各サンプル画像221〜225の下部には、補正量と、補正量についてのゲージ227が表示される。
明度レベル補正(RGB)IIについての例示欄(明度レベル補正(RGB)II例示欄)230には、補正を行っていないサンプル画像231と、それぞれ補正量を0.25・D,0.5D,0.75D,Dとして補正を行ったサンプル画像232,233,234,235とが表示される。Dの値については前述したとおりである。補正を行っていないサンプル画像231の近傍には、補正を行う基準となる画像であることを示す基準画像表示マーク236が表示される。各サンプル画像231〜235の下部には、補正量と、補正量についてのゲージ237が表示される。
明度レベル補正(RGB)IIIについての例示欄(明度レベル補正(RGB)III例示欄)240には、補正を行っていないサンプル画像245と、それぞれ補正量を−C,−0.75C,−0.5C,−0.25Cとして補正を行ったサンプル画像241,242,243,244とが表示される。Cの値については前述したとおりである。補正を行っていないサンプル画像245の近傍には、補正を行う基準となる画像であることを示す基準画像表示マーク246が表示される。各サンプル画像241〜245の下部には、補正量と、補正量についてのゲージ247が表示される。
トーンカーブ(RGB明度)についての例示欄(トーンカーブ(RGB明度)例示欄)250には、トーンカーブを変更していないサンプル画像253と、ガンマ値をそれぞれ0.5,0.75,1.8,3としてトーンカーブを変更したサンプル画像251,252,254,255とが表示される。なお、トーンカーブを変更していないサンプル画像253の近傍には、トーンカーブ変更の基準となる画像であることを示す基準画像表示マーク256が表示される。各サンプル画像251〜255の下部には、ガンマ値と、ガンマ値についてのゲージ257が表示される。なお、このガンマ値は、各サンプル画像を生成して表示するにあたってあらかじめ定められている。
明度レベル補正(LCH)Iについての例示欄(明度レベル補正(LCH)I例示欄)260には、補正を行っていないサンプル画像261と、それぞれ補正量を0.25・(C+D),0.5・(C+D),0.75・(C+D),C+Dとして補正を行ったサンプル画像262,263,264,265とが表示される。補正を行っていないサンプル画像261の近傍には、補正を行う基準となる画像であることを示す基準画像表示マーク266が表示される。各サンプル画像261〜265の下部には、補正量と、補正量についてのゲージ267が表示される。
明度レベル補正(LCH)IIについての例示欄(明度レベル補正(LCH)II例示欄)270には、補正を行っていないサンプル画像271と、それぞれ補正量を0.25・D,0.5D,0.75D,Dとして補正を行ったサンプル画像272,273,274,275とが表示される。補正を行っていないサンプル画像271の近傍には、補正を行う基準となる画像であることを示す基準画像表示マーク276が表示される。各サンプル画像271〜275の下部には、補正量と、補正量についてのゲージ277が表示される。
明度レベル補正(LCH)IIIについての例示欄(明度レベル補正(LCH)III例示欄)280には、補正を行っていないサンプル画像285と、それぞれ補正量を−C,−0.75C,−0.5C,−0.25Cとして補正を行ったサンプル画像281,282,283,284とが表示される。補正を行っていないサンプル画像285の近傍には、補正を行う基準となる画像であることを示す基準画像表示マーク286が表示される。各サンプル画像281〜285の下部には、補正量と、補正量についてのゲージ287が表示される。
トーンカーブ(LCH明度)についての例示欄(トーンカーブ(LCH明度)例示欄)290には、トーンカーブを変更していないサンプル画像293と、ガンマ値をそれぞれ0.5,0.75,1.8,3としてトーンカーブを変更したサンプル画像291,292,294,295とが表示される。なお、トーンカーブを変更していないサンプル画像293の近傍には、トーンカーブ変更の基準となる画像であることを示す基準画像表示マーク296が表示される。各サンプル画像291〜295の下部には、ガンマ値と、ガンマ値についてのゲージ297が表示される。なお、このガンマ値は、各サンプル画像を生成して表示するにあたってあらかじめ定められている。
−−−明るさ調節画像処理選択リスト200生成手順−−−
CPU11は、明るさ調節画像処理選択リスト200を次のようにして生成する。CPU11は、図16に示すように、明るさ調節画像処理選択ウィンドウ101cを表示モニタ25に表示させる。なお、この段階では、サンプル画像が生成されていないので、明るさ調節画像処理選択リスト200にはサンプル画像が表示されていない。
CPU11は、画像の明るさ変更の対象となった任意の画像のデータが含まれる画像ファイルからサムネイル画像データを読み込む。そして、CPU11は、サムネイル画像データからサムネイル画像を生成して、図17,18に示すように、各例示欄210〜290の中で補正を行っていないサムネイル画像を表示する欄(基準画像欄)にサンプル画像213,221,231,245,253,261,271,285,293としてサムネイル画像を表示させる。
CPU11は、サンプル画像データに対してEV値の補正量をそれぞれ−1.50,−0.75,+0.75,+1.50として露出補正を行うことでサンプル画像211,212,214,215を得て、図19に示すように、露出補正例示欄210に表示させる。また、CPU11は、露出補正以外の画像処理についても露出補正の場合と同様に、サンプル画像データに対してパラメータの値を変更して画像処理をして複数のサンプル画像を得て、露出補正例示欄210に表示させる。その結果、図15に示すような明るさ調節画像処理選択リスト200が生成されて、明るさ調節画像処理選択ウィンドウ101cに表示される(図13,14)。
−−−画像処理の選択とパラメータの値の変更−−−
図13,14に示す明るさ調節画像処理選択ウィンドウ101c上で、使用者が入力装置24を操作して、表示モニタ25上の不図示のポインタでいずれかのサンプル画像を指定した後、図14に示した明るさ調節画像処理選択ウィンドウ101c上のOKボタン108を選択すると、指定されたサンプル画像と同じ画像処理を行うための操作画面が表示モニタ25に表示される。すなわち、CPU11は、入力装置24から出力された操作信号に基づいて、明るさ調節画像処理選択ウィンドウ101c上のいずれかのサンプル画像が指定されて、OKボタン108が選択されたと判断すると、指定されたサンプル画像と同じ画像処理を行うための操作画面を表示モニタ25に表示させる。
−−−露出補正についてのサンプル画像が選択された場合−−−
たとえば、CPU11は、入力装置24から出力された操作信号に基づいて、明るさ調節画像処理選択ウィンドウ101c上のサンプル画像214が指定されて、OKボタン108が選択されたと判断すると、図20に示すように、露出補正を行うための操作画面(露出補正操作画面)101dを表示モニタ25に表示させる。
露出補正操作画面101dには、補正量設定欄141と、補正画像表示欄121と、OKボタン171aと、キャンセルボタン171bとが表示される。なお、以下の説明では、明るさ調節画像処理選択ウィンドウ101c上の任意のサンプル画像(たとえばサンプル画像2XX)が指定されて、OKボタン108が選択された場合のことを、単にサンプル画像2XXが選択された、と呼ぶ。
補正量設定欄141は、露出補正のパラメータを変更・設定するためのユーザインターフェースである。補正量設定欄141には、EV値補正量入力・表示欄141aと、EV値補正量スライドバー141bと、スライダー141cとが表示される。補正画像表示欄121は、補正量設定欄141で変更・設定されたパラメータの値で露出補正がされた本画像を表示する欄である。OKボタン171aは、補正量設定欄141で変更・設定されたパラメータの値を確定するためのボタンである。キャンセルボタン171bは、露出補正のパラメータの変更・設定をキャンセルするためのボタンである。
CPU11は、露出補正操作画面101dを表示するにあたり、補正量設定欄141のEV値補正量入力・表示欄141aに表示される値を、選択されたサンプル画像についての補正量と同じ値に設定して表示させる。また、CPU11は、選択されたサンプル画像についての補正量に対応する、EV値補正量スライドバー141b上の位置にスライダー141cを表示させる。たとえば、サンプル画像214が選択された場合には、CPU11は、露出補正操作画面101dを表示するにあたり、補正量設定欄141のEV値補正量入力・表示欄141aに表示される値を+0.75に設定して表示させる。また、CPU11は、EV値補正量スライドバー141b上で+0.75に相当する位置にスライダー141cを表示させる。
CPU11は、露出補正操作画面101dを表示するにあたり、本画像データに対して、選択されたサンプル画像についての補正量と同じ値で露出補正を行って得た、補正後の本画像を補正画像表示欄121に表示させる。たとえば、サンプル画像214が選択された場合には、CPU11は、露出補正操作画面101dを表示するにあたり、本画像データに対して、サンプル画像214についての補正量と同じ値(+0.75)で露出補正を行って得た、補正後の本画像を補正画像表示欄121に表示させる。
ここで、EV値補正量入力・表示欄141aに新たな値が入力されると、CPU11は、EV値補正量入力・表示欄141aに入力された値に対応する、EV値補正量スライドバー141b上の位置にスライダー141cを表示させる。また、CPU11は、EV値補正量入力・表示欄141aに入力された値で露出補正を行って得た、補正後の本画像を補正画像表示欄121に表示させる。たとえば、図21に示すように、EV値補正量入力・表示欄141aに新たな値として+1.75が入力されると、CPU11は、EV値補正量入力・表示欄141aに入力された値(+1.75)に対応する、EV値補正量スライドバー141b上の位置にスライダー141cを表示させる。また、CPU11は、EV値補正量を+1.75として露出補正を行って得た、補正後の本画像を補正画像表示欄121に表示させる。
また、使用者が入力装置24を操作することで、表示モニタ25に表示された不図示のポインタを移動させてEV値補正量スライドバー141b上でスライダー141cを移動させた場合も同様である。すなわち、使用者による入力装置24の操作によって、EV値補正量スライドバー141b上でスライダー141cが移動されたと判断すると、CPU11は、EV値補正量スライドバー141b上のスライダー141cの位置に対応する補正量を算出して、EV値補正量入力・表示欄141aに表示させる。また、CPU11は、当該算出した補正量で露出補正を行って得た、補正後の本画像を補正画像表示欄121に表示させる。
OKボタン171aが選択されたと判断すると、CPU11は、新たな画像ファイルを生成し、補正画像表示欄121に表示させるためにすでに露出補正を行って得ている補正後の本画像データを、生成した新たな画像ファイルに格納して、記憶装置13に格納する。すなわち、OKボタン171aが選択されると、OKボタン171aが選択された時点で設定されている補正量で露出補正が行われた本画像データが、新たな画像ファイルに格納される。なお、キャンセルボタン171bが選択されたと判断すると、CPU11は、サンプル画像の選択前の状態(図13〜15)に戻るよう、各部を制御する。
−−−明度レベル補正(RGB)Iについてのサンプル画像が選択された場合−−−
たとえば、CPU11は、入力装置24から出力された操作信号に基づいて、明るさ調節画像処理選択ウィンドウ101c上のサンプル画像222が選択されたと判断すると、図22に示すように、明度レベル補正(RGB)Iを行うための操作画面(明度レベル補正(RGB)I操作画面)101eを表示モニタ25に表示させる。明度レベル補正(RGB)I操作画面101eには、補正量設定欄142と、補正画像表示欄122と、補正後ヒストグラム表示欄152と、OKボタン172aと、キャンセルボタン172bとが表示される。
補正量設定欄142は、明度レベル補正(RGB)Iのパラメータを変更・設定するためのユーザインターフェースである。補正量設定欄142には、補正量入力・表示欄142aと、補正量スライドバー142bと、スライダー142cとが表示される。補正画像表示欄122は、補正量設定欄142で変更・設定されたパラメータの値で補正がされた本画像を表示する欄である。
補正後ヒストグラム表示欄152は、補正後の本画像データについて、R、G、Bの各チャンネルのヒストグラムを足し合わせたヒストグラムが表示される欄である。補正後ヒストグラム表示欄152に表示されるヒストグラム152aは、補正量設定欄142で変更・設定されたパラメータの値で補正がされた本画像データに係るヒストグラムである。OKボタン172aは、補正量設定欄142で変更・設定されたパラメータの値を確定するためのボタンである。キャンセルボタン172bは、明度レベル補正(RGB)Iのパラメータの変更・設定をキャンセルするためのボタンである。
CPU11は、明度レベル補正(RGB)I操作画面101eを表示するにあたり、補正量設定欄142の補正量入力・表示欄142aに表示される値を、選択されたサンプル画像についての補正量と同じ値に設定して表示させる。CPU11は、選択されたサンプル画像についての補正量に対応する、補正量スライドバー142b上の位置にスライダー142cを表示させる。また、CPU11は、本画像データに対して、選択されたサンプル画像についての補正量と同じ値で補正を行って得た、補正後の本画像データのヒストグラムを補正後ヒストグラム表示欄152に表示させる。
たとえば、サンプル画像222が選択された場合には、CPU11は、明度レベル補正(RGB)I操作画面101eを表示するにあたり、補正量設定欄142の補正量入力・表示欄142aに表示される値を0.25・(C+D)に設定して表示させる。CPU11は、補正量スライドバー142b上で0.25・(C+D)に相当する位置にスライダー142cを表示させる。また、CPU11は、本画像データに対して、サンプル画像222についての補正量と同じ値(0.25・(C+D))で補正を行って得た、補正後の本画像データのヒストグラムを補正後ヒストグラム表示欄152に表示させる。
CPU11は、明度レベル補正(RGB)I操作画面101eを表示するにあたり、本画像データに対して、選択されたサンプル画像についての補正量と同じ値で補正を行って得た、補正後の本画像を補正画像表示欄122に表示させる。たとえば、サンプル画像222が選択された場合には、CPU11は、明度レベル補正(RGB)I操作画面101eを表示するにあたり、本画像データに対して、サンプル画像222についての補正量と同じ値(0.25・(C+D))で補正を行って得た、補正後の本画像を補正画像表示欄122に表示させる。
ここで、補正量入力・表示欄142aに新たな値が入力されると、CPU11は、補正量入力・表示欄142aに入力された値に対応する、補正量スライドバー142b上の位置にスライダー142cを表示させる。CPU11は、補正量入力・表示欄142aに入力された値で補正を行って得た、補正後の本画像データのヒストグラムを補正後ヒストグラム表示欄152に表示させる。また、CPU11は、補正量入力・表示欄142aに入力された値で補正を行って得た、補正後の本画像を補正画像表示欄122に表示させる。
また、図23に示すように、使用者が入力装置24を操作することで、表示モニタ25に表示された不図示のポインタを移動させて補正量スライドバー142b上でスライダー142cを移動させた場合も同様である。すなわち、使用者による入力装置24の操作によって、補正量スライドバー142b上でスライダー142cが移動されたと判断すると、CPU11は、補正量スライドバー142b上のスライダー142cの位置に対応する補正量を算出して、補正量入力・表示欄142aに表示させる。CPU11は、当該算出した補正量で補正を行って得た、補正後の本画像データのヒストグラムを補正後ヒストグラム表示欄152に表示させる。また、CPU11は、当該算出した補正量で補正を行って得た、補正後の本画像を補正画像表示欄122に表示させる。
その結果、図23に示すように、スライダー142cが図示の矢印のように移動されると、その移動量に応じて補正量入力・表示欄142aの表示値が変化し、補正後ヒストグラム表示欄152に表示されたヒストグラム152aが図示の矢印のように変化する。また、補正画像表示欄122に表示される本画像の明るさは、スライダー142cの移動量に応じて変化する。
OKボタン172aが選択されたと判断すると、CPU11は、新たな画像ファイルを生成し、補正画像表示欄122に表示させるためにすでに補正を行って得ている補正後の本画像データを、生成した新たな画像ファイルに格納して、記憶装置13に格納する。すなわち、OKボタン172aが選択されると、OKボタン172aが選択された時点で設定されている補正量で補正が行われた本画像データが、新たな画像ファイルに格納される。なお、キャンセルボタン172bが選択されたと判断すると、CPU11は、サンプル画像の選択前の状態(図13〜15)に戻るよう、各部を制御する。
−−−明度レベル補正(RGB)IIについてのサンプル画像が選択された場合−−−
たとえば、CPU11は、入力装置24から出力された操作信号に基づいて、明るさ調節画像処理選択ウィンドウ101c上のサンプル画像232が選択されたと判断すると、図24に示すように、明度レベル補正(RGB)IIを行うための操作画面(明度レベル補正(RGB)II操作画面)101fを表示モニタ25に表示させる。明度レベル補正(RGB)II操作画面101fには、補正量設定欄143と、補正画像表示欄123と、補正後ヒストグラム表示欄153と、OKボタン173aと、キャンセルボタン173bとが表示される。
補正量設定欄143は、明度レベル補正(RGB)IIのパラメータを変更・設定するためのユーザインターフェースである。補正量設定欄143には、補正量入力・表示欄143aと、補正量スライドバー143bと、スライダー143cとが表示される。補正画像表示欄123は、補正量設定欄143で変更・設定されたパラメータの値で補正がされた本画像を表示する欄である。
補正後ヒストグラム表示欄153は、補正後の本画像データについて、R、G、Bの各チャンネルのヒストグラムを足し合わせたヒストグラムが表示される欄である。補正後ヒストグラム表示欄153に表示されるヒストグラム153aは、補正量設定欄143で変更・設定されたパラメータの値で補正がされた本画像データに係るヒストグラムである。OKボタン173aは、補正量設定欄143で変更・設定されたパラメータの値を確定するためのボタンである。キャンセルボタン173bは、明度レベル補正(RGB)IIのパラメータの変更・設定をキャンセルするためのボタンである。
CPU11は、明度レベル補正(RGB)II操作画面101fを表示するにあたり、補正量設定欄143の補正量入力・表示欄143aに表示される値を、選択されたサンプル画像についての補正量と同じ値に設定して表示させる。CPU11は、選択されたサンプル画像についての補正量に対応する、補正量スライドバー143b上の位置にスライダー143cを表示させる。また、CPU11は、本画像データに対して、選択されたサンプル画像についての補正量と同じ値で補正を行って得た、補正後の本画像データのヒストグラムを補正後ヒストグラム表示欄153に表示させる。
たとえば、サンプル画像232が選択された場合には、CPU11は、明度レベル補正(RGB)II操作画面101fを表示するにあたり、補正量設定欄143の補正量入力・表示欄143aに表示される値を0.25Dに設定して表示させる。CPU11は、補正量スライドバー143b上で0.25Dに相当する位置にスライダー143cを表示させる。また、CPU11は、本画像データに対して、サンプル画像232についての補正量と同じ値(0.25D)で補正を行って得た、補正後の本画像データのヒストグラムを補正後ヒストグラム表示欄153に表示させる。
CPU11は、明度レベル補正(RGB)II操作画面101fを表示するにあたり、本画像データに対して、選択されたサンプル画像についての補正量と同じ値で補正を行って得た、補正後の本画像を補正画像表示欄123に表示させる。たとえば、サンプル画像232が選択された場合には、CPU11は、明度レベル補正(RGB)II操作画面101fを表示するにあたり、本画像データに対して、サンプル画像232についての補正量と同じ値(0.25D)で補正を行って得た、補正後の本画像を補正画像表示欄123に表示させる。
ここで、補正量入力・表示欄143aに新たな値が入力されると、CPU11は、補正量入力・表示欄143aに入力された値に対応する、補正量スライドバー143b上の位置にスライダー143cを表示させる。CPU11は、補正量入力・表示欄143aに入力された値で補正を行って得た、補正後の本画像データのヒストグラムを補正後ヒストグラム表示欄153に表示させる。また、CPU11は、補正量入力・表示欄143aに入力された値で補正を行って得た、補正後の本画像を補正画像表示欄123に表示させる。
また、図25に示すように、使用者が入力装置24を操作することで、表示モニタ25に表示された不図示のポインタを移動させて補正量スライドバー143b上でスライダー143cを移動させた場合も同様である。すなわち、使用者による入力装置24の操作によって、補正量スライドバー143b上でスライダー143cが移動されたと判断すると、CPU11は、補正量スライドバー143b上のスライダー143cの位置に対応する補正量を算出して、補正量入力・表示欄143aに表示させる。CPU11は、当該算出した補正量で補正を行って得た、補正後の本画像データのヒストグラムを補正後ヒストグラム表示欄153に表示させる。また、CPU11は、当該算出した補正量で補正を行って得た、補正後の本画像を補正画像表示欄123に表示させる。
その結果、図25に示すように、スライダー143cが図示の矢印のように移動されると、その移動量に応じて補正量入力・表示欄143aの表示値が変化し、補正後ヒストグラム表示欄153に表示されたヒストグラム153aが図示の矢印のように変化する。また、補正画像表示欄123に表示される本画像の明るさは、スライダー143cの移動量に応じて変化する。
OKボタン173aが選択されたと判断すると、CPU11は、新たな画像ファイルを生成し、補正画像表示欄123に表示させるためにすでに補正を行って得ている補正後の本画像データを、生成した新たな画像ファイルに格納して、記憶装置13に格納する。すなわち、OKボタン173aが選択されると、OKボタン173aが選択された時点で設定されている補正量で補正が行われた本画像データが、新たな画像ファイルに格納される。なお、キャンセルボタン173bが選択されたと判断すると、CPU11は、サンプル画像の選択前の状態(図13〜15)に戻るよう、各部を制御する。
−−−明度レベル補正(RGB)IIIについてのサンプル画像が選択された場合−−−
たとえば、CPU11は、入力装置24から出力された操作信号に基づいて、明るさ調節画像処理選択ウィンドウ101c上のサンプル画像244が選択されたと判断すると、図26に示すように、明度レベル補正(RGB)IIIを行うための操作画面(明度レベル補正(RGB)III操作画面)101gを表示モニタ25に表示させる。明度レベル補正(RGB)III操作画面101gには、補正量設定欄144と、補正画像表示欄124と、補正後ヒストグラム表示欄154と、OKボタン174aと、キャンセルボタン174bとが表示される。
補正量設定欄144は、明度レベル補正(RGB)IIIのパラメータを変更・設定するためのユーザインターフェースである。補正量設定欄144には、補正量入力・表示欄144aと、補正量スライドバー144bと、スライダー144cとが表示される。補正画像表示欄124は、補正量設定欄144で変更・設定されたパラメータの値で補正がされた本画像を表示する欄である。
補正後ヒストグラム表示欄154は、補正後の本画像データについて、R、G、Bの各チャンネルのヒストグラムを足し合わせたヒストグラムが表示される欄である。補正後ヒストグラム表示欄154に表示されるヒストグラム154aは、補正量設定欄144で変更・設定されたパラメータの値で補正がされた本画像データに係るヒストグラムである。OKボタン174aは、補正量設定欄144で変更・設定されたパラメータの値を確定するためのボタンである。キャンセルボタン174bは、明度レベル補正(RGB)IIIのパラメータの変更・設定をキャンセルするためのボタンである。
CPU11は、明度レベル補正(RGB)III操作画面101gを表示するにあたり、補正量設定欄144の補正量入力・表示欄144aに表示される値を、選択されたサンプル画像についての補正量と同じ値に設定して表示させる。CPU11は、選択されたサンプル画像についての補正量に対応する、補正量スライドバー144b上の位置にスライダー144cを表示させる。また、CPU11は、本画像データに対して、選択されたサンプル画像についての補正量と同じ値で補正を行って得た、補正後の本画像データのヒストグラムを補正後ヒストグラム表示欄154に表示させる。
たとえば、サンプル画像244が選択された場合には、CPU11は、明度レベル補正(RGB)III操作画面101gを表示するにあたり、補正量設定欄144の補正量入力・表示欄144aに表示される値を−0.25Cに設定して表示させる。CPU11は、補正量スライドバー144b上で−0.25Cに相当する位置にスライダー144cを表示させる。また、CPU11は、本画像データに対して、サンプル画像244についての補正量と同じ値(−0.25C)で補正を行って得た、補正後の本画像データのヒストグラムを補正後ヒストグラム表示欄154に表示させる。
CPU11は、明度レベル補正(RGB)III操作画面101gを表示するにあたり、本画像データに対して、選択されたサンプル画像についての補正量と同じ値で補正を行って得た、補正後の本画像を補正画像表示欄124に表示させる。たとえば、サンプル画像244が選択された場合には、CPU11は、明度レベル補正(RGB)III操作画面101gを表示するにあたり、本画像データに対して、サンプル画像244についての補正量と同じ値(−0.25C)で補正を行って得た、補正後の本画像を補正画像表示欄124に表示させる。
ここで、補正量入力・表示欄144aに新たな値が入力されると、CPU11は、補正量入力・表示欄144aに入力された値に対応する、補正量スライドバー144b上の位置にスライダー144cを表示させる。CPU11は、補正量入力・表示欄144aに入力された値で補正を行って得た、補正後の本画像データのヒストグラムを補正後ヒストグラム表示欄154に表示させる。また、CPU11は、補正量入力・表示欄144aに入力された値で補正を行って得た、補正後の本画像を補正画像表示欄124に表示させる。
また、図27に示すように、使用者が入力装置24を操作することで、表示モニタ25に表示された不図示のポインタを移動させて補正量スライドバー144b上でスライダー144cを移動させた場合も同様である。すなわち、使用者による入力装置24の操作によって、補正量スライドバー144b上でスライダー144cが移動されたと判断すると、CPU11は、補正量スライドバー144b上のスライダー144cの位置に対応する補正量を算出して、補正量入力・表示欄144aに表示させる。CPU11は、当該算出した補正量で補正を行って得た、補正後の本画像データのヒストグラムを補正後ヒストグラム表示欄154に表示させる。また、CPU11は、当該算出した補正量で補正を行って得た、補正後の本画像を補正画像表示欄124に表示させる。
その結果、図27に示すように、スライダー144cが図示の矢印のように移動されると、その移動量に応じて補正量入力・表示欄144aの表示値が変化し、補正後ヒストグラム表示欄154に表示されたヒストグラム154aが図示の矢印のように変化する。また、補正画像表示欄124に表示される本画像の明るさは、スライダー144cの移動量に応じて変化する。
OKボタン174aが選択されたと判断すると、CPU11は、新たな画像ファイルを生成し、補正画像表示欄124に表示させるためにすでに補正を行って得ている補正後の本画像データを、生成した新たな画像ファイルに格納して、記憶装置13に格納する。すなわち、OKボタン174aが選択されると、OKボタン174aが選択された時点で設定されている補正量で補正が行われた本画像データが、新たな画像ファイルに格納される。なお、キャンセルボタン174bが選択されたと判断すると、CPU11は、サンプル画像の選択前の状態(図13〜15)に戻るよう、各部を制御する。
−−−トーンカーブ(RGB明度)補正についてのサンプル画像が選択された場合−−−
たとえば、CPU11は、入力装置24から出力された操作信号に基づいて、明るさ調節画像処理選択ウィンドウ101c上のサンプル画像252が指定されて、OKボタン108が選択されたと判断すると、図28に示すように、トーンカーブ(RGB明度)の補正を行うための操作画面(トーンカーブ(RGB明度)操作画面)101hを表示モニタ25に表示させる。
トーンカーブ(RGB明度)操作画面101hには、補正量設定欄145と、補正画像表示欄125と、トーンカーブ表示欄155と、OKボタン175aと、キャンセルボタン175bとが表示される。
補正量設定欄145は、トーンカーブ(RGB明度)のパラメータ(ガンマ値)を変更・設定するためのユーザインターフェースである。補正量設定欄145には、補正量入力・表示欄145aと、補正量スライドバー145bと、スライダー145cとが表示される。補正画像表示欄125は、補正量設定欄145で変更・設定されたパラメータの値で補正がされた本画像を表示する欄である。
トーンカーブ表示欄155は、設定されたガンマ値に対応するトーンカーブ152aが表示される欄である。OKボタン175aは、補正量設定欄145で変更・設定されたパラメータの値を確定するためのボタンである。キャンセルボタン175bは、トーンカーブ(RGB明度)のパラメータの変更・設定をキャンセルするためのボタンである。
CPU11は、トーンカーブ(RGB明度)操作画面101hを表示するにあたり、補正量設定欄145の補正量入力・表示欄145aに表示されるガンマ値を、選択されたサンプル画像についてのガンマ値と同じ値に設定して表示させる。CPU11は、選択されたサンプル画像についてのガンマ値に対応する、補正量スライドバー145b上の位置にスライダー145cを表示させる。また、CPU11は、本画像データに対して、選択されたサンプル画像についてのガンマ値と同じ値に対応するトーンカーブ152aをトーンカーブ表示欄155に表示させる。
たとえば、サンプル画像252が選択された場合には、CPU11は、トーンカーブ(RGB明度)操作画面101hを表示するにあたり、補正量設定欄145の補正量入力・表示欄145aに表示される値を0.75に設定して表示させる。CPU11は、補正量スライドバー145b上で0.75に相当する位置にスライダー145cを表示させる。また、CPU11は、本画像データに対して、サンプル画像252についてのガンマ値と同じ値(0.75)に対応するトーンカーブ155aをトーンカーブ表示欄155に表示させる。
CPU11は、トーンカーブ(RGB明度)操作画面101hを表示するにあたり、本画像データに対して、選択されたサンプル画像についてのガンマ値と同じ値で補正を行って得た、補正後の本画像を補正画像表示欄125に表示させる。たとえば、サンプル画像252が選択された場合には、CPU11は、トーンカーブ(RGB明度)操作画面101hを表示するにあたり、本画像データに対して、サンプル画像252についてのガンマ値と同じ値(0.75)で補正を行って得た、補正後の本画像を補正画像表示欄125に表示させる。
ここで、補正量入力・表示欄145aに新たなガンマ値が入力されると、CPU11は、補正量入力・表示欄145aに入力されたガンマ値に対応する、補正量スライドバー145b上の位置にスライダー145cを表示させる。CPU11は、補正量入力・表示欄145aに入力されたガンマ値に対応するトーンカーブ155aをトーンカーブ表示欄155に表示させる。また、CPU11は、補正量入力・表示欄145aに入力されたガンマ値で補正を行って得た、補正後の本画像を補正画像表示欄125に表示させる。
また、図29に示すように、使用者が入力装置24を操作することで、表示モニタ25に表示された不図示のポインタを移動させて補正量スライドバー145b上でスライダー145cを移動させた場合も同様である。すなわち、使用者による入力装置24の操作によって、補正量スライドバー145b上でスライダー145cが移動されたと判断すると、CPU11は、補正量スライドバー145b上のスライダー145cの位置に対応するガンマ値を算出して、補正量入力・表示欄145aに表示させる。CPU11は、当該算出したガンマ値に対応するトーンカーブ155aをトーンカーブ表示欄155に表示させる。また、CPU11は、当該算出したガンマ値で補正を行って得た、補正後の本画像を補正画像表示欄125に表示させる。
その結果、図29に示すように、スライダー145cが図示の矢印のように移動されると、その移動量に応じて補正量入力・表示欄145aの表示値が変化し、トーンカーブ表示欄155に表示されたトーンカーブ155aが図示の矢印のように変化する。また、補正画像表示欄125に表示される本画像の明るさは、スライダー145cの移動量に応じて変化する。
OKボタン175aが選択されたと判断すると、CPU11は、新たな画像ファイルを生成し、補正画像表示欄125に表示させるためにすでに補正を行って得ている補正後の本画像データを、生成した新たな画像ファイルに格納して、記憶装置13に格納する。すなわち、OKボタン175aが選択されると、OKボタン175aが選択された時点で設定されているガンマ値で補正が行われた本画像データが、新たな画像ファイルに格納される。なお、キャンセルボタン175bが選択されたと判断すると、CPU11は、サンプル画像の選択前の状態(図13〜15)に戻るよう、各部を制御する。
−−−明度レベル補正(LCH)Iについてのサンプル画像が選択された場合−−−
たとえば、CPU11は、入力装置24から出力された操作信号に基づいて、明るさ調節画像処理選択ウィンドウ101c上のサンプル画像262が選択されたと判断すると、図30に示すように、明度レベル補正(LCH)Iを行うための操作画面(明度レベル補正(LCH)I操作画面)101iを表示モニタ25に表示させる。明度レベル補正(LCH)I操作画面101iには、補正量設定欄146と、補正画像表示欄126と、補正後ヒストグラム表示欄156と、OKボタン176aと、キャンセルボタン176bとが表示される。
補正量設定欄146は、明度レベル補正(LCH)Iのパラメータを変更・設定するためのユーザインターフェースである。補正量設定欄146には、補正量入力・表示欄146aと、補正量スライドバー146bと、スライダー146cとが表示される。補正画像表示欄126は、補正量設定欄146で変更・設定されたパラメータの値で補正がされた本画像を表示する欄である。
補正後ヒストグラム表示欄156は、補正後の本画像データについて、LCH色空間におけるL(明度)のヒストグラムが表示される欄である。補正後ヒストグラム表示欄156に表示されるヒストグラム156aは、補正量設定欄146で変更・設定されたパラメータの値で補正がされた本画像データに係るヒストグラムである。OKボタン176aは、補正量設定欄146で変更・設定されたパラメータの値を確定するためのボタンである。キャンセルボタン176bは、明度レベル補正(LCH)Iのパラメータの変更・設定をキャンセルするためのボタンである。
CPU11は、明度レベル補正(LCH)I操作画面101iを表示するにあたり、補正量設定欄146の補正量入力・表示欄146aに表示される値を、選択されたサンプル画像についての補正量と同じ値に設定して表示させる。CPU11は、選択されたサンプル画像についての補正量に対応する、補正量スライドバー146b上の位置にスライダー146cを表示させる。また、CPU11は、本画像データに対して、選択されたサンプル画像についての補正量と同じ値で補正を行って得た、補正後の本画像データのヒストグラムを補正後ヒストグラム表示欄156に表示させる。
たとえば、サンプル画像262が選択された場合には、CPU11は、明度レベル補正(LCH)I操作画面101iを表示するにあたり、補正量設定欄146の補正量入力・表示欄146aに表示される値を0.25・(C+D)に設定して表示させる。CPU11は、補正量スライドバー146b上で0.25・(C+D)に相当する位置にスライダー146cを表示させる。また、CPU11は、本画像データに対して、サンプル画像262についての補正量と同じ値(0.25・(C+D))で補正を行って得た、補正後の本画像データのヒストグラムを補正後ヒストグラム表示欄156に表示させる。
CPU11は、明度レベル補正(LCH)I操作画面101iを表示するにあたり、本画像データに対して、選択されたサンプル画像についての補正量と同じ値で補正を行って得た、補正後の本画像を補正画像表示欄126に表示させる。たとえば、サンプル画像262が選択された場合には、CPU11は、明度レベル補正(LCH)I操作画面101iを表示するにあたり、本画像データに対して、サンプル画像262についての補正量と同じ値(0.25・(C+D))で補正を行って得た、補正後の本画像を補正画像表示欄126に表示させる。
ここで、補正量入力・表示欄146aに新たな値が入力されると、CPU11は、補正量入力・表示欄146aに入力された値に対応する、補正量スライドバー146b上の位置にスライダー146cを表示させる。CPU11は、補正量入力・表示欄146aに入力された値で補正を行って得た、補正後の本画像データのヒストグラムを補正後ヒストグラム表示欄156に表示させる。また、CPU11は、補正量入力・表示欄146aに入力された値で補正を行って得た、補正後の本画像を補正画像表示欄126に表示させる。
また、図31に示すように、使用者が入力装置24を操作することで、表示モニタ25に表示された不図示のポインタを移動させて補正量スライドバー146b上でスライダー146cを移動させた場合も同様である。すなわち、使用者による入力装置24の操作によって、補正量スライドバー146b上でスライダー146cが移動されたと判断すると、CPU11は、補正量スライドバー146b上のスライダー146cの位置に対応する補正量を算出して、補正量入力・表示欄146aに表示させる。CPU11は、当該算出した補正量で補正を行って得た、補正後の本画像データのヒストグラムを補正後ヒストグラム表示欄156に表示させる。また、CPU11は、当該算出した補正量で補正を行って得た、補正後の本画像を補正画像表示欄126に表示させる。
その結果、図31に示すように、スライダー146cが図示の矢印のように移動されると、その移動量に応じて補正量入力・表示欄146aの表示値が変化し、補正後ヒストグラム表示欄156に表示されたヒストグラム156aが図示の矢印のように変化する。また、補正画像表示欄126に表示される本画像の明るさは、スライダー146cの移動量に応じて変化する。
OKボタン176aが選択されたと判断すると、CPU11は、新たな画像ファイルを生成し、補正画像表示欄126に表示させるためにすでに補正を行って得ている補正後の本画像データを、生成した新たな画像ファイルに格納して、記憶装置13に格納する。すなわち、OKボタン176aが選択されると、OKボタン176aが選択された時点で設定されている補正量で補正が行われた本画像データが、新たな画像ファイルに格納される。なお、キャンセルボタン176bが選択されたと判断すると、CPU11は、サンプル画像の選択前の状態(図13〜15)に戻るよう、各部を制御する。
−−−明度レベル補正(LCH)IIについてのサンプル画像が選択された場合−−−
たとえば、CPU11は、入力装置24から出力された操作信号に基づいて、明るさ調節画像処理選択ウィンドウ101c上のサンプル画像272が選択されたと判断すると、図32に示すように、明度レベル補正(LCH)IIを行うための操作画面(明度レベル補正(LCH)II操作画面)101jを表示モニタ25に表示させる。明度レベル補正(LCH)II操作画面101jには、補正量設定欄147と、補正画像表示欄127と、補正後ヒストグラム表示欄157と、OKボタン177aと、キャンセルボタン177bとが表示される。
補正量設定欄147は、明度レベル補正(LCH)IIのパラメータを変更・設定するためのユーザインターフェースである。補正量設定欄147には、補正量入力・表示欄147aと、補正量スライドバー147bと、スライダー147cとが表示される。補正画像表示欄127は、補正量設定欄147で変更・設定されたパラメータの値で補正がされた本画像を表示する欄である。
補正後ヒストグラム表示欄157は、補正後の本画像データについて、LCH色空間におけるL(明度)のヒストグラムが表示される欄である。補正後ヒストグラム表示欄157に表示されるヒストグラム157aは、補正量設定欄147で変更・設定されたパラメータの値で補正がされた本画像データに係るヒストグラムである。OKボタン177aは、補正量設定欄147で変更・設定されたパラメータの値を確定するためのボタンである。キャンセルボタン177bは、明度レベル補正(LCH)IIのパラメータの変更・設定をキャンセルするためのボタンである。
CPU11は、明度レベル補正(LCH)II操作画面101jを表示するにあたり、補正量設定欄147の補正量入力・表示欄147aに表示される値を、選択されたサンプル画像についての補正量と同じ値に設定して表示させる。CPU11は、選択されたサンプル画像についての補正量に対応する、補正量スライドバー147b上の位置にスライダー147cを表示させる。また、CPU11は、本画像データに対して、選択されたサンプル画像についての補正量と同じ値で補正を行って得た、補正後の本画像データのヒストグラムを補正後ヒストグラム表示欄157に表示させる。
たとえば、サンプル画像272が選択された場合には、CPU11は、明度レベル補正(LCH)II操作画面101jを表示するにあたり、補正量設定欄147の補正量入力・表示欄147aに表示される値を0.25Dに設定して表示させる。CPU11は、補正量スライドバー147b上で0.25Dに相当する位置にスライダー147cを表示させる。また、CPU11は、本画像データに対して、サンプル画像272についての補正量と同じ値(0.25D)で補正を行って得た、補正後の本画像データのヒストグラムを補正後ヒストグラム表示欄157に表示させる。
CPU11は、明度レベル補正(LCH)II操作画面101jを表示するにあたり、本画像データに対して、選択されたサンプル画像についての補正量と同じ値で補正を行って得た、補正後の本画像を補正画像表示欄127に表示させる。たとえば、サンプル画像272が選択された場合には、CPU11は、明度レベル補正(LCH)II操作画面101jを表示するにあたり、本画像データに対して、サンプル画像272についての補正量と同じ値(0.25D)で補正を行って得た、補正後の本画像を補正画像表示欄127に表示させる。
ここで、補正量入力・表示欄147aに新たな値が入力されると、CPU11は、補正量入力・表示欄147aに入力された値に対応する、補正量スライドバー147b上の位置にスライダー147cを表示させる。CPU11は、補正量入力・表示欄147aに入力された値で補正を行って得た、補正後の本画像データのヒストグラムを補正後ヒストグラム表示欄157に表示させる。また、CPU11は、補正量入力・表示欄147aに入力された値で補正を行って得た、補正後の本画像を補正画像表示欄127に表示させる。
また、図33に示すように、使用者が入力装置24を操作することで、表示モニタ25に表示された不図示のポインタを移動させて補正量スライドバー147b上でスライダー147cを移動させた場合も同様である。すなわち、使用者による入力装置24の操作によって、補正量スライドバー147b上でスライダー147cが移動されたと判断すると、CPU11は、補正量スライドバー147b上のスライダー147cの位置に対応する補正量を算出して、補正量入力・表示欄147aに表示させる。CPU11は、当該算出した補正量で補正を行って得た、補正後の本画像データのヒストグラムを補正後ヒストグラム表示欄157に表示させる。また、CPU11は、当該算出した補正量で補正を行って得た、補正後の本画像を補正画像表示欄127に表示させる。
その結果、図33に示すように、スライダー147cが図示の矢印のように移動されると、その移動量に応じて補正量入力・表示欄147aの表示値が変化し、補正後ヒストグラム表示欄157に表示されたヒストグラム157aが図示の矢印のように変化する。また、補正画像表示欄127に表示される本画像の明るさは、スライダー147cの移動量に応じて変化する。
OKボタン177aが選択されたと判断すると、CPU11は、新たな画像ファイルを生成し、補正画像表示欄127に表示させるためにすでに補正を行って得ている補正後の本画像データを、生成した新たな画像ファイルに格納して、記憶装置13に格納する。すなわち、OKボタン177aが選択されると、OKボタン177aが選択された時点で設定されている補正量で補正が行われた本画像データが、新たな画像ファイルに格納される。なお、キャンセルボタン177bが選択されたと判断すると、CPU11は、サンプル画像の選択前の状態(図13〜15)に戻るよう、各部を制御する。
−−−明度レベル補正(LCH)IIIについてのサンプル画像が選択された場合−−−
たとえば、CPU11は、入力装置24から出力された操作信号に基づいて、明るさ調節画像処理選択ウィンドウ101c上のサンプル画像284が選択されたと判断すると、図34に示すように、明度レベル補正(LCH)IIIを行うための操作画面(明度レベル補正(LCH)III操作画面)101kを表示モニタ25に表示させる。明度レベル補正(LCH)III操作画面101kには、補正量設定欄148と、補正画像表示欄128と、補正後ヒストグラム表示欄158と、OKボタン178aと、キャンセルボタン178bとが表示される。
補正量設定欄148は、明度レベル補正(LCH)IIIのパラメータを変更・設定するためのユーザインターフェースである。補正量設定欄148には、補正量入力・表示欄148aと、補正量スライドバー148bと、スライダー148cとが表示される。補正画像表示欄128は、補正量設定欄148で変更・設定されたパラメータの値で補正がされた本画像を表示する欄である。
補正後ヒストグラム表示欄158は、補正後の本画像データについて、LCH色空間におけるL(明度)のヒストグラムが表示される欄である。補正後ヒストグラム表示欄158に表示されるヒストグラム158aは、補正量設定欄148で変更・設定されたパラメータの値で補正がされた本画像データに係るヒストグラムである。OKボタン178aは、補正量設定欄148で変更・設定されたパラメータの値を確定するためのボタンである。キャンセルボタン178bは、明度レベル補正(LCH)IIIのパラメータの変更・設定をキャンセルするためのボタンである。
CPU11は、明度レベル補正(LCH)III操作画面101kを表示するにあたり、補正量設定欄148の補正量入力・表示欄148aに表示される値を、選択されたサンプル画像についての補正量と同じ値に設定して表示させる。CPU11は、選択されたサンプル画像についての補正量に対応する、補正量スライドバー148b上の位置にスライダー148cを表示させる。また、CPU11は、本画像データに対して、選択されたサンプル画像についての補正量と同じ値で補正を行って得た、補正後の本画像データのヒストグラムを補正後ヒストグラム表示欄158に表示させる。
たとえば、サンプル画像284が選択された場合には、CPU11は、明度レベル補正(LCH)III操作画面101kを表示するにあたり、補正量設定欄148の補正量入力・表示欄148aに表示される値を−0.25Cに設定して表示させる。CPU11は、補正量スライドバー148b上で−0.25Cに相当する位置にスライダー148cを表示させる。また、CPU11は、本画像データに対して、サンプル画像284についての補正量と同じ値(−0.25C)で補正を行って得た、補正後の本画像データのヒストグラムを補正後ヒストグラム表示欄158に表示させる。
CPU11は、明度レベル補正(LCH)III操作画面101kを表示するにあたり、本画像データに対して、選択されたサンプル画像についての補正量と同じ値で補正を行って得た、補正後の本画像を補正画像表示欄128に表示させる。たとえば、サンプル画像284が選択された場合には、CPU11は、明度レベル補正(LCH)III操作画面101kを表示するにあたり、本画像データに対して、サンプル画像284についての補正量と同じ値(−0.25C)で補正を行って得た、補正後の本画像を補正画像表示欄128に表示させる。
ここで、補正量入力・表示欄148aに新たな値が入力されると、CPU11は、補正量入力・表示欄148aに入力された値に対応する、補正量スライドバー148b上の位置にスライダー148cを表示させる。CPU11は、補正量入力・表示欄148aに入力された値で補正を行って得た、補正後の本画像データのヒストグラムを補正後ヒストグラム表示欄158に表示させる。また、CPU11は、補正量入力・表示欄148aに入力された値で補正を行って得た、補正後の本画像を補正画像表示欄128に表示させる。
また、図35に示すように、使用者が入力装置24を操作することで、表示モニタ25に表示された不図示のポインタを移動させて補正量スライドバー148b上でスライダー148cを移動させた場合も同様である。すなわち、使用者による入力装置24の操作によって、補正量スライドバー148b上でスライダー148cが移動されたと判断すると、CPU11は、補正量スライドバー148b上のスライダー148cの位置に対応する補正量を算出して、補正量入力・表示欄148aに表示させる。CPU11は、当該算出した補正量で補正を行って得た、補正後の本画像データのヒストグラムを補正後ヒストグラム表示欄158に表示させる。また、CPU11は、当該算出した補正量で補正を行って得た、補正後の本画像を補正画像表示欄128に表示させる。
その結果、図35に示すように、スライダー148cが図示の矢印のように移動されると、その移動量に応じて補正量入力・表示欄148aの表示値が変化し、補正後ヒストグラム表示欄158に表示されたヒストグラム158aが図示の矢印のように変化する。また、補正画像表示欄128に表示される本画像の明るさは、スライダー148cの移動量に応じて変化する。
OKボタン178aが選択されたと判断すると、CPU11は、新たな画像ファイルを生成し、補正画像表示欄128に表示させるためにすでに補正を行って得ている補正後の本画像データを、生成した新たな画像ファイルに格納して、記憶装置13に格納する。すなわち、OKボタン178aが選択されると、OKボタン178aが選択された時点で設定されている補正量で補正が行われた本画像データが、新たな画像ファイルに格納される。なお、キャンセルボタン178bが選択されたと判断すると、CPU11は、サンプル画像の選択前の状態(図13〜15)に戻るよう、各部を制御する。
−−−トーンカーブ(LCH明度)補正についてのサンプル画像が選択された場合−−−
たとえば、CPU11は、入力装置24から出力された操作信号に基づいて、明るさ調節画像処理選択ウィンドウ101c上のサンプル画像292が指定されて、OKボタン108が選択されたと判断すると、図36に示すように、トーンカーブ(LCH明度)の補正を行うための操作画面(トーンカーブ(LCH明度)操作画面)101lを表示モニタ25に表示させる。
トーンカーブ(LCH明度)操作画面101lには、補正量設定欄149と、補正画像表示欄129と、トーンカーブ表示欄159と、OKボタン179aと、キャンセルボタン179bとが表示される。
補正量設定欄149は、トーンカーブ(LCH明度)のパラメータ(ガンマ値)を変更・設定するためのユーザインターフェースである。補正量設定欄149には、補正量入力・表示欄149aと、補正量スライドバー149bと、スライダー149cとが表示される。補正画像表示欄129は、補正量設定欄149で変更・設定されたパラメータの値で補正がされた本画像を表示する欄である。
トーンカーブ表示欄159は、設定されたガンマ値に対応するトーンカーブ159aが表示される欄である。OKボタン179aは、補正量設定欄149で変更・設定されたパラメータの値を確定するためのボタンである。キャンセルボタン179bは、トーンカーブ(LCH明度)のパラメータの変更・設定をキャンセルするためのボタンである。
CPU11は、トーンカーブ(LCH明度)操作画面101lを表示するにあたり、補正量設定欄149の補正量入力・表示欄149aに表示されるガンマ値を、選択されたサンプル画像についてのガンマ値と同じ値に設定して表示させる。CPU11は、選択されたサンプル画像についてのガンマ値に対応する、補正量スライドバー149b上の位置にスライダー149cを表示させる。また、CPU11は、本画像データに対して、選択されたサンプル画像についてのガンマ値と同じ値に対応するトーンカーブ159aをトーンカーブ表示欄159に表示させる。
たとえば、サンプル画像292が選択された場合には、CPU11は、トーンカーブ(LCH明度)操作画面101lを表示するにあたり、補正量設定欄149の補正量入力・表示欄149aに表示される値を0.75に設定して表示させる。CPU11は、補正量スライドバー149b上で0.75に相当する位置にスライダー149cを表示させる。また、CPU11は、本画像データに対して、サンプル画像292についてのガンマ値と同じ値(0.75)に対応するトーンカーブ159aをトーンカーブ表示欄159に表示させる。
CPU11は、トーンカーブ(LCH明度)操作画面101lを表示するにあたり、本画像データに対して、選択されたサンプル画像についてのガンマ値と同じ値で補正を行って得た、補正後の本画像を補正画像表示欄129に表示させる。たとえば、サンプル画像292が選択された場合には、CPU11は、トーンカーブ(LCH明度)操作画面101lを表示するにあたり、本画像データに対して、サンプル画像292についてのガンマ値と同じ値(0.75)で補正を行って得た、補正後の本画像を補正画像表示欄129に表示させる。
ここで、補正量入力・表示欄149aに新たなガンマ値が入力されると、CPU11は、補正量入力・表示欄149aに入力されたガンマ値に対応する、補正量スライドバー149b上の位置にスライダー149cを表示させる。CPU11は、補正量入力・表示欄149aに入力されたガンマ値に対応するトーンカーブ159aをトーンカーブ表示欄159に表示させる。また、CPU11は、補正量入力・表示欄149aに入力されたガンマ値で補正を行って得た、補正後の本画像を補正画像表示欄129に表示させる。
また、図37に示すように、使用者が入力装置24を操作することで、表示モニタ25に表示された不図示のポインタを移動させて補正量スライドバー149b上でスライダー149cを移動させた場合も同様である。すなわち、使用者による入力装置24の操作によって、補正量スライドバー149b上でスライダー149cが移動されたと判断すると、CPU11は、補正量スライドバー149b上のスライダー149cの位置に対応するガンマ値を算出して、補正量入力・表示欄149aに表示させる。CPU11は、当該算出したガンマ値に対応するトーンカーブ159aをトーンカーブ表示欄159に表示させる。また、CPU11は、当該算出したガンマ値で補正を行って得た、補正後の本画像を補正画像表示欄129に表示させる。
その結果、図37に示すように、スライダー149cが図示の矢印のように移動されると、その移動量に応じて補正量入力・表示欄149aの表示値が変化し、トーンカーブ表示欄159に表示されたトーンカーブ159aが図示の矢印のように変化する。また、補正画像表示欄129に表示される本画像の明るさは、スライダー149cの移動量に応じて変化する。
OKボタン179aが選択されたと判断すると、CPU11は、新たな画像ファイルを生成し、補正画像表示欄129に表示させるためにすでに補正を行って得ている補正後の本画像データを、生成した新たな画像ファイルに格納して、記憶装置13に格納する。すなわち、OKボタン179aが選択されると、OKボタン179aが選択された時点で設定されているガンマ値で補正が行われた本画像データが、新たな画像ファイルに格納される。なお、キャンセルボタン179bが選択されたと判断すると、CPU11は、サンプル画像の選択前の状態(図13〜15)に戻るよう、各部を制御する。
−−−効果別画像処理メニューの「コントラスト」107bが選択された場合−−−
たとえば、入力装置24から出力された操作信号に基づいて、図6に示したメニューリスト107から「コントラスト」107bが選択されたと判断すると、CPU11は、コントラスト調節画像処理選択ウィンドウを生成して表示モニタ25に表示させる。コントラスト調節画像処理選択ウィンドウについては、図13,14に示した明るさ調節画像処理選択ウィンドウ101cと同様のウィンドウであるので図示による説明を省略する。コントラスト調節画像処理選択ウィンドウには、コントラスト調節画像処理選択リストが表示される。
コントラスト調節画像処理選択リストは、画像のコントラストを変更できる画像処理として、図6のリスト112に表示された画像処理毎に、パラメータの値を変更して画像処理をした複数のサンプル画像を生成し、マトリクス状に示したリストである。なお、コントラスト調節画像処理選択リストでは、明るさ調節画像処理選択リスト200の場合と同様に、画像のコントラスト変更の対象となった任意の本画像についてのサムネイル画像に対して各画像処理を行った後の画像が表示される。コントラスト調節画像処理選択リストについては、その生成手順や、サンプル画像が選択された後の動作についても明るさ調節画像処理選択リスト200の場合と同様であるので、詳細な説明を省略する。
なお、入力装置24から出力された操作信号に基づいて、図5,6に示したメニューリスト107から、効果別画像処理メニューとして「彩度」107cや「色相」107dが選択された場合についても、上述した「明るさ」107aや「コントラスト」107bが選択された場合と同様であるので、説明を省略する。
−−−フローチャート−−−
図38〜40は、本実施の形態の画像処理プログラムの処理内容を示すフローチャートである。使用者による入力装置24の操作によって、本実施の形態の画像処理プログラムの起動が指示されると、本実施の形態の画像処理プログラムが起動されて、CPU11で実行される。
図38のステップS1において、図2に示すような初期画面101aを表示モニタ25に表示させて、画像処理の対象となる画像ファイルが選択されるまで待機する。ステップS1が肯定判断されるとステップS3へ進み、ステップS1で選択された画像ファイルに含まれる本画像データから本画像を生成して、図4に示すように表示モニタ25に表示させる。ステップS3が実行されるとステップS5へ進み、使用者による入力装置24の操作があるまで、すなわち、入力装置24から出力された操作信号を受信するまで待機する。
ステップS5が肯定判断されるとステップS7へ進み、ステップS5で受け付けた操作が、画像処理プログラムの終了操作であったか否かを判断する。ステップS7が肯定判断されるとステップS9へ進み、表示モニタ25に表示している画像処理プログラムに係るウィンドウを閉じて、本プログラムを終了する。
ステップS7が否定判断されると、図39に示すステップS11へ進み、図38のステップS5で受け付けた操作が、効果別画像処理メニューの選択操作であったか否かを判断する。ステップS11が否定判断されるとステップS41へ進み、図38のステップS5で受け付けた操作に応じた処理を実行して、図38のステップS5へ戻る。
ステップS11が肯定判断されるとステップS13へ進み、図38のステップS5で受け付けた操作に応じた、すなわち、選択された効果別画像処理メニューに応じた画像処理選択ウィンドウ(たとえば明るさ調節画像処理選択ウィンドウ101c)を表示モニタ25に表示させてステップS15へ進む。ステップS15において、図38のステップS1で選択された画像ファイルに含まれるサムネイル画像データを読み込んでステップS17へ進む。ステップS17において、ステップS15で読み込んだサムネイル画像のデータからサムネイル画像を生成して、画像処理選択リスト(たとえば明るさ調節画像処理選択リスト200)の基準画像欄にサムネイル画像を表示させてステップS19へ進む。
ステップS19において、選択された効果別画像処理メニューに含まれる複数の画像処理から1つの画像処理を選択してステップS21へ進む。ステップS21において、ステップS19で選択した画像処理について、あらかじめ定められている複数のパラメータの値から1つを選択してステップS23へ進む。ステップS23において、ステップS15で読み込んだサムネイル画像データに対して、ステップS21で選択したパラメータの値により、ステップS19で選択した画像処理を行ってステップS25へ進む。ステップS25において、ステップS23の画像処理で得られた補正後のサムネイル画像を画像処理選択リストの例示欄の該当箇所に表示させてステップS27へ進む。
ステップS27において、ステップS19で選択した画像処理について、あらかじめ定められている複数のパラメータの値の全てについてサムネイル画像の画像処理が行われたか否かを判断する。ステップS27が否定判断されるとステップS21へ戻る。ステップS27が肯定判断されるとステップ29へ進み、選択された効果別画像処理メニューに含まれる複数の画像処理の全てについてサムネイル画像の画像処理が行われたか否かを判断する。ステップS29が否定判断されるとステップS19へ戻る。ステップS29が肯定判断されるとステップS31へ進み、画像処理選択リストの中からいずれかのサンプル画像が選択されたか否かを判断する。
ステップS31が否定判断されるとステップS33へ進み、画像処理選択ウィンドウ中のキャンセルボタン(たとえば図14のキャンセルボタン109)の選択操作、または、画像処理選択ウィンドウを閉じる操作のいずれかの操作がなされたか否かを判断する。ステップS33が否定判断されるとステップS31へ戻る。ステップS33が肯定判断されるとステップS35へ進み、画像処理選択ウィンドウを閉じて、図38のステップS5へ戻る。
ステップS31が肯定判断されると図40のステップS51へ進み、画像処理選択ウィンドウを閉じてステップS53へ進む。ステップS53において、図39のステップS31で、基準画像欄に表示されたサンプル画像(基準画像)が選択されたか否かを判断する。ステップS53が否定判断されるとステップS55へ進み、図38のステップS1で選択された画像ファイルに含まれる本画像データに対して、図39のステップS31で選択されたサンプル画像と同じパラメータの値で、同じ画像処理を行ってステップS57へ進む。
ステップS57において、ステップS31で選択されたサンプル画像の画像処理に対応する操作画面101のウィンドウを表示させる。そして、ステップS55で画像処理を行って得た補正後の本画像を操作画面101のウィンドウの補正画像表示欄に表示させてステップS59へ進む。ステップS59において、操作画面101のウィンドウに補正量設定欄を表示させる。なお、ステップS59では、たとえば、明度レベル補正(RGB)I〜IIIや明度レベル補正(LCH)I〜IIIなどを行う場合には、操作画面101のウィンドウに補正後ヒストグラム表示欄を表示させる。また、トーンカーブ(RGB明度)補正やトーンカーブ(LCH明度)補正などを行う場合には、操作画面101のウィンドウにトーンカーブ表示欄を表示させる。ステップS59が実行されると、図38のステップS5へ戻る。
ステップS53が肯定判断されるとステップS61へ進み、ステップS31で選択されたサンプル画像の画像処理に対応する操作画面101のウィンドウを表示させる。そして、図38のステップS1で選択された画像ファイルに含まれる本画像データから本画像を生成し、生成した本画像を補正画像表示欄に表示させてステップS59へ進む。
上述した画像処理プログラムでは、次の作用効果を奏する。
(1) 効果別画像処理メニューのうち、たとえば「明るさ」107aが選択されると、明るさ調節画像処理選択ウィンドウ101cに、図15に示す、明るさ調節画像処理選択リスト200が表示されるように構成した。すなわち、類似の効果が得られる複数の画像処理について、それぞれの画像処理を施したサンプル画像を、パラメータの値を変化させて一画面に表示するように構成した。これにより、使用者は、一覧表示されたサンプル画像を参照して、使用者の意図した効果が得られる画像処理を選択できる。また、使用者がそれぞれの画像処理によって得られる効果にどのような違いがあるのかを知らない場合であっても、使用者の意図した効果が得られる画像処理を選択できるので、利便性が高い。さらに、使用者がそれぞれの画像処理によって得られる効果にどのような違いがあるのかを知らない場合であっても、一覧表示されたサンプル画像を参照することで、それぞれの画像処理によって得られる効果の違いを学習できる。
(2) 任意のサンプル画像が選択されると、画像処理のパラメータを変更するためのユーザインターフェースである補正量設定欄が表示されるように構成した。これにより、使用者が得ようとしている画像、または、使用者が得ようとしている画像に近い画像を選択するだけで、当該画像に施された画像処理と同じ画像処理を行うための補正量設定欄が表示されるので、使用者が直感的に操作でき、操作性が良好である。また、使用者が補正量設定欄を利用してパラメータの値を容易に変更できるので、利便性が高い。
(3) サンプル画像を一覧表示する際に、画像ファイルに含まれるサムネイル画像データに対して各画像処理を行うように構成した。これにより、本画像データを用いてサンプル画像を生成する場合と比較して、CPU11の負荷を低減できる。したがって、サンプル画像が一覧表示されるまでの時間を短縮でき、使用者に動作が遅いなどといった違和感を与えない。
(4) サンプル画像が選択されると、選択されたサンプル画像についての補正量と同じ値で、同じ画像処理を行って得た、補正後の本画像を補正画像表示欄に表示させるように構成した。これにより、選択したサンプル画像に施された画像処理と同じ補正量で同じ画像処理がされた本画像を見ることで、使用者が、選択した画像処理・パラメータの良否を容易に判断できるので、利便性が高い。また、補正量設定欄も同一画面内に表示されるので、補正画像表示欄に表示された本画像の変化の様子を見ながら、ユーザが補正量設定欄を利用してパラメータの値を容易に変更でき、利便性、操作性が高い。
(5) メニューリスト107に含まれる画像処理のメニュー107a〜107d(効果別画像処理メニュー)を使用者が選択できるように構成した。そして、いずれのメニュー107a〜107dが選択されても、画像処理選択ウィンドウおよび画像処理選択リストが表示されるように構成した。これにより、明るさの変更やコントラストの変更、彩度の変更、色相の変更といった、種々の項目についても、複数の画像処理の中から使用者の意図する画像処理を容易に選択できるようになるので、利便性が高い。
−−−変形例−−−
(1) 上述の説明では、サンプル画像の表示に際してサンプル画像のサイズ(画素数)を変更することについては特に言及していないが、サンプル画像の表示に際してサンプル画像のサイズを適宜変更するようにしてもよい。すなわち、CPU11が、たとえば、選択された効果別画像処理メニューの種類や、表示モニタ25の解像度、サンプル画像生成前のサムネイル画像のサイズなどに応じて、生成したサンプル画像、または、サンプル画像生成前のサムネイル画像のサイズを適宜変更するようにしてもよい。なお、サンプル画像の表示に際してサンプル画像のサイズを変更することは必須ではない。
(2) 上述の説明では、サムネイル画像データからサンプル画像を得ているが、本発明はこれに限定されない。たとえば、本画像データから本画像のサイズよりも小さいサイズの画像を生成して、当該生成した画像の画像データに対して各画像処理を行うことでサンプル画像を生成してもよい。
(3) 上述の説明では、サンプル画像が選択されると、本画像の画像処理を行うための画面(たとえば露出補正操作画面101d)が表示されるように構成しているが、本発明は、これに限定されない。たとえば、サンプル画像の一覧表示を見た使用者によって、図4のメニューバー102の中から任意のメニューが選択されて、任意の画像処理を行うことが指示された場合に、本画像の画像処理を行うための画面が表示されるように構成してもよい。
(4) 上述の説明では、サンプル画像が選択されると、選択されたサンプル画像についての補正量と同じ値で、同じ画像処理を行って得た、補正後の本画像が補正画像表示欄に表示され、選択されたサンプル画像についての補正量と同じ補正量の数値があらかじめ入力されて補正量設定欄が表示されるように構成した。しかし、本発明はこれに限定されない。たとえば、図15に示す明るさ調節画像処理選択リスト200では、補正量についてのゲージ217〜297が表示されているが、入力装置24が操作されて、ゲージ217〜297上の任意の位置が不図示のポインタによって指定されて選択された場合には、CPU11が次のように動作するように構成してもよい。
CPU11は、当該ポインタが表示画面25上で指し示す位置から、当該位置に対応するパラメータの値を算出するとともに、該当する画像処理の種類を特定する。そして、CPU11は、算出したパラメータの値と同じ値で、当該特定した画像処理を行って、得られた補正後の本画像を補正画像表示欄に表示させる。また、CPU11は、当該特定した画像処理についての補正量設定欄を、算出したパラメータの値と同じ数値をあらかじめ入力して表示させる。
たとえば、不図示のポインタがゲージ217上に移動されて、EV値補正量の0と+0.75との略中間に位置していると判断した場合には、CPU11は、画像処理の種類を露出補正であると特定するとともに、EV値補正量を+0.325に設定する。そして、CPU11は、EV値補正量を+0.325とした露出補正を行って、得られた露出補正後の本画像を補正画像表示欄121に表示させる。また、CPU11は、EV値補正量入力・表示欄141aのEV値補正量の値を+0.325とし、EV値補正量スライドバー141b上のEV値補正量(+0.325)の該当位置にスライダー141cを移動させて、補正量設定欄141を表示させる。
(5) 上述の説明では、1つの画像処理に対して5つのサンプル画像を生成して表示するように構成したが。本発明はこれに限定されない。たとえばサンプル画像の数は、補正を行っていない基準画像の他に少なくとも1つあればよい。なお、基準画像の表示は必須でない。
(6) 上述の説明では、効果別画像処理メニューとして、「明るさ」107aと、「コントラスト」107bと、「彩度」107cと、「色相」107dとが挙げられているが、これらのメニューは一例であり、他のメニューであってもよい。また、各効果別画像処理メニューにおいて、類似の効果が得られる画像処理の種類は一例であり、本発明はこれに限定されない。
(7) 上述した各実施の形態および変形例は、それぞれ組み合わせてもよい。
なお、本発明は、上述した実施の形態のものに何ら限定されず、コンピュータで実行するための画像処理プログラムであって、第1の画像処理に関するパラメータをあらかじめ定められた第1の値に設定して、第1の画像データに対して第1の画像処理を行う第1の画像予備処理と、第1の画像処理に関するパラメータを第1の値とは異なる第2の値に設定して、第1の画像データに対して第1の画像処理を行う第2の画像予備処理と、第1の画像処理によって得られる効果と類似の効果が得られる第2の画像処理について、第2の画像処理に関するパラメータをあらかじめ定められた第3の値に設定して、第1の画像データに対して第2の画像処理を行う第3の画像予備処理と、第2の画像処理に関するパラメータを第3の値とは異なる第4の値に設定して、第1の画像データに対して第2の画像処理を行う第4の画像予備処理と、第1の画像予備処理によって得られた第1画像と、第2の画像予備処理によって得られた第2画像と、第3の画像予備処理によって得られた第3画像と、第4の画像予備処理によって得られた第4画像とをモニタの一画面に表示する表示処理とを有することを特徴とする各種の画像処理プログラムを含むものである。