JP4910944B2 - 液体吐出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ノズルから液体を吐出する液体吐出装置に関する。
特許文献1に記載のインクジェット式記録装置においては、記録ヘッドに供給するためのインクが貯留されたサブタンクが通気フィルムを介して上下に分割されており、通気フィルムよりも下の部分がインクを貯留するためのインク室となり、通気フィルムよりも上の部分がインク室内の空気が排出される空気室となっている。空気室には制御装置によって開閉される弁を介して脱気ポンプが接続されており、弁を開いた状態で脱気ポンプを動作させて空気室内の空気を吸引することにより、空気室内及びインク室内の空気が外部に排出される。さらに、脱気ポンプにより空気室内の空気を吸引した後、弁を閉じることにより、空気室内が圧力が低下した状態に保持され、この後、インク室に流れ込んだ空気は、空気室内の低下した圧力によって吸引されて空気室に排出される。これにより、インク室から記録ヘッドにインクが供給される際にインクと共に空気が記録ヘッドに流れ込んでしまうのを防止することができる。また、特許文献1に記載のインクジェット式記録装置においては、記録ヘッドを覆ってノズルから記録ヘッド内の増粘したインクなどを吸引するインク吸引装置が設けられている。
特開2005−288770号公報
本出願人は、特許文献1に記載のインクジェット式記録装置において、脱気ポンプとインク吸引装置の吸引ポンプを1つの吸引ポンプによって兼用するために、吸引ポンプが、空気室及びインク吸引装置のいずれかに選択的に接続されるように構成することを検討した。
さらに、本出願人は、特許文献1に記載のインクジェット式記録装置において、制御装置によって開閉される弁に関するコストを下げるため、かかる弁の代わりに、制御装置などによる制御を必要とせず、下流側の空間と上流側の空間の差圧に応じて開閉する差圧弁の採用を検討した。
ところが、本出願人が検討した構成の場合、吸引ポンプと空気室及び吸引装置との接続を切り替える部分には、記録ヘッドから吸引したインクが付着してしまうため、このインクが空気室と吸引ポンプとの間の差圧弁に向けて流れ込んでしまう虞があることがわかった。そして、本出願人は、差圧弁に付着したインクが増粘すると、差圧弁の開閉動作に不具合が生じることを知見するに至った。
本発明の目的は、吸引手段が、液体を吐出する液体吐出ヘッド内の液体の吸引、及び、液体吐出ヘッドに液体を供給する液体供給流路に接続された排気流路内の気体の吸引を行うように構成されているとともに、排気流路の途中に吸引手段の吸引力によって開く差圧弁が設けられている場合に、吸引した液体が差圧弁に流れ込むのを防止することが可能な液体吐出装置を提供することである。
本発明の液体吐出装置は、ノズルから液体を吐出する液体吐出ヘッドと、前記液体吐出ヘッドに接続された、前記液体吐出ヘッドに液体を供給するための液体供給流路と、前記液体供給流路に接続された、前記液体供給流路内の気体を排出するための排気流路と、前記液体供給流路と前記排気流路との接続部において、前記液体供給流路と前記排気流路とを仕切る壁を構成しており、気体のみを透過させる気体透過膜と、前記ノズルから前記液体吐出ヘッド内の液体を吸引するための液体吸引キャップと、前記排気流路内の気体を吸引する排気動作、及び、前記液体吸引キャップを介して前記ノズルから前記液体吐出ヘッド内の液体を吸引する液体吸引動作を行うことが可能な吸引手段と、前記吸引手段を前記排気流路及び前記液体吸引キャップのいずれか一方と選択的に接続させる切り替え手段と、前記排気流路における前記気体透過膜と前記切り替え手段との間の部分に設けられており、前記吸引手段が前記排気動作を行っているときには、前記吸引手段の吸引力により開いて前記排気流路と前記吸引手段とを連通させ、それ以外のときには前記排気流路と外部との連通を遮断する差圧弁と、前記排気流路における前記差圧弁と前記切り替え手段との間の部分に設けられており、前記切り替え手段から前記排気流路内に流れ込んだ液体が溜まる第1液溜め室とを備えている(請求項1)。
これによると、排気流路における差圧弁と切り替え手段との間の部分に第1液溜め室が設けられているため、切り替え手段から差圧弁に向かって液体が流れ込んできても、液体は第1液溜め室に溜まり、差圧弁には流れ込みにくい。したがって、増粘した液体によって差圧弁が開かなくなってしまうのを防止することができる。
また、本発明の液体吐出装置においては、前記第1液溜め室の前記差圧弁側の出入口が、前記第1液溜め室の上端部とほぼ同じ高さに配置されていることが好ましい(請求項2)。これによると、第1液溜め室と排気流路との差圧弁側の出入口が、第1液溜め室の上端部とほぼ同じ高さに配置されているため、第1液溜め室内に溜まった液体が差圧弁に流れ込みにくい。
また、本発明の液体吐出装置においては、前記差圧弁が前記第1液溜め室よりも上方に配置されていることが好ましい(請求項3)。これによると、差圧弁が第1液溜め室よりも上方に配置されているため、液体が第1液溜め室を越えて差圧弁に向かって流れ込んだ場合にも、差圧弁には到達しにくい。
また、本発明の液体吐出装置においては、前記第1液溜め室の内部に、前記第1液溜め室に流れ込んできた液体を保持する液体保持部材が設けられていることが好ましい(請求項4)。これによると、第1液溜め室に流れ込んだ液体は液体保持部材に保持されるので、第1液溜め室に溜まった液体が差圧弁に流れ込みにくい。
このとき、前記第1液溜め室の前記差圧弁側の出入口、及び、前記第1液溜め室の前記切り替え手段側の出入口が、いずれも前記液体保持部材よりも上方に配置されていることが好ましい(請求項5)。
これによると、第1液溜め室における気体の通り道となる部分に液体保持部材が設けられていると、液体保持部材に保持される液体の量が多くなるにつれて、気体が液体保持部材を通過しにくくなり、排気動作において排気流路内の気体を十分に吸引することができなくなってしまう虞がある。しかしながら、第1液溜め室の差圧弁側及び切り替え手段側の出入口が、いずれも液体保持部材よりも上方に配置されているため、第1液溜め室の出入口同士は、液体保持部材の上方に位置する空間を介して連通しており、液体保持部材によって気体の流れが妨げられることがない。また、第1液溜め室に流れ込んだ液体は重力により下方に位置する液体保持部材に流れ込んで保持されるため、第1液溜め室から差圧弁に液体が流れ込むこともない。
又は、このとき、前記液体保持部材に気体が通過可能な気体通路が設けられていることが好ましい(請求項6)。
これによると、第1液溜め室における気体の通り道となる部分に液体保持部材が設けられていると、液体保持部材に保持される液体の量が多くなるにつれて、気体が液体保持部材を通過しにくくなり、排気動作において排気流路内の気体を十分に吸引することができなくなってしまう虞がある。しかしながら、液体保持部材に気体通路が設けられているため、液体保持部材に保持される液体の量が多くなったとしても、気体は気体通路を通過することができる。したがって、液体保持部材によって気体の流れが妨げられるのを抑制することができる。
また、本発明の液体吐出装置においては、前記排気流路における前記差圧弁と前記気体透過膜との間の部分に設けられており、前記液体供給流路から前記排気流路内に流れ込んだ液体が溜まる第2液溜め室をさらに備えていることが好ましい(請求項7)。
これによると、液体供給流路と排気流路との接続部には気体透過膜が設けられており、通常、気体透過膜は液体を透過させないので、液体供給流路から排気流路に液体が流れ込むことはないが、長期間の使用により、気体透過膜は液体によって目詰まりし、最終的には液体供給流路内の液体が気体透過膜を透過して排気流路に流れ込んでしまう。そして、この場合にも、液体が差圧弁まで流れ込んで増粘すると、差圧弁が開かなくなってしまう虞がある。しかしながら、排気流路の差圧弁と気体透過膜との間の部分にも第2液溜め室が設けられているため、液体供給流路側から差圧弁に向かって液体が流れてきても、液体は第2液溜め室に溜まり、差圧弁には流れ込みにくい。したがって、増粘した液体によって差圧弁が開かなくなってしまうのを防止することができる。
以下、本発明の好適な実施の形態について説明する。
図1は、本実施の形態に係るプリンタの概略構成図である。図1に示すように、プリンタ1は、キャリッジ2、インクジェットヘッド3、サブタンク4、チューブ5a〜5d、インクカートリッジ6a〜6d、チューブ7a〜7c、差圧弁ユニット9、チャージタンク12、インク吸引キャップ13、吸引ポンプ14、切り替えユニット15などを備えている。
キャリッジ2は、駆動装置18によって駆動されて、図1の左右方向(走査方向)に平行に延びた2本のガイド軸17に沿って走査方向に往復移動する。インクジェットヘッド3は、キャリッジ2上に搭載されており、キャリッジ2とともに走査方向に往復しつつ、その下面に設けられたノズル95(図5参照)から、図示しない用紙搬送機構により図1の下方(紙送り方向)に搬送される記録用紙Pにインク(液体)を吐出する。これにより、記録用紙Pに印刷が行われる。
サブタンク4は、キャリッジ2上に搭載されており、サブタンク4にはインクジェットヘッド3に供給するためのインクが一時的に貯留されている。チューブ5a〜5dは一端がサブタンク4に接続されているとともに、他端がそれぞれインクカートリッジ6a〜6dに接続されている。インクカートリッジ6a〜6dには、それぞれ、ブラック、イエロー、シアン、マゼンタのインクが貯留されており、インクカートリッジ6a〜6dに貯留されたこれら4色のインクが、それぞれチューブ5a〜5bを介してサブタンク4に供給される。これにより、インクジェットヘッド3にはサブタンク4からこれら4色のインクが供給され、ノズル95(図5参照)からは、これら4色のインクが吐出される。
チューブ7a〜7cは、それぞれ、サブタンク4とチャージタンク12、チャージタンク12と差圧弁ユニット9、及び、差圧弁ユニット9と切り替えユニット15とを接続している。これにより、サブタンク4と切り替えユニット15とは、チューブ7a〜7c、チャージタンク12及び差圧弁ユニット9を介して接続される。なお、サブタンク4の後述する排気ユニット23(図2参照)からチューブ7a〜7c、チャージタンク12及び差圧弁ユニット9を経て切り替えユニット15に至る気体流路が、本発明に係る排気流路に相当する。
差圧弁ユニット9は、後述するように、チューブ7aとチューブ7bとの連通及びその遮断を切り替える。チャージタンク12は、後述するように、排気流路のサブタンク4と差圧弁ユニット9との間の部分を負圧に保持したときに、負圧に保持された状態が持続する時間を長くするためのものである。
インク吸引キャップ13は、キャリッジ2が移動可能な範囲で図1の最も右側にきたときにインクジェットヘッド3の下面と対向するように配置されており、インクジェットヘッド3がインク吸引キャップ13と対向する位置にきたときに、図1の紙面手前方向に移動して、インクジェットヘッド3の下面に形成されたノズル95を覆う。また、インク吸引キャップ13は切り替えユニット15に接続されている。
吸引ポンプ14は、切り替えユニット15に接続されている。切り替えユニット15は、吸引ポンプ14をチューブ7c及びインク吸引キャップ13のいずれか一方に選択的に接続させる。そして、吸引ポンプ14を、切り替えユニット15を介してチューブ7cと接続された状態で動作させることにより、チューブ7cから排気流路内の気体を吸引すること(排気動作)が可能となっているとともに、切り替えユニット15を介してインク吸引キャップ13に接続された状態で動作させることにより、ノズル95(図5参照)からインクジェットヘッド3内の増粘したインクを吸引すること(液体吸引動作)が可能となっている。
次に、サブタンク4について詳細に説明する。図2は図1のサブタンク4の概略を示す斜視図である。図3は図2の平面図である。図4(a)は図3のA−A線断面図である。図4(b)は図3のB−B線断面図である。図4(c)は図3のC−C線断面図である。図4(d)は図3のD−D線断面図である。なお、図面を分かりやすくするため、図3においては、後述する接続ユニット21の流入管31a〜31d及び後述する排気ユニット23を二点鎖線で示すとともに、後述する接続ユニット21の接続部32及びサブタンク本体22の一部の図示を省略している。図2〜図4に示すように、サブタンク4は、接続ユニット21、サブタンク本体22及び排気ユニット23を有している。
接続ユニット21は、チューブ5a〜5dをサブタンク4に接続するものであり、流入管31a〜31d及び接続部32を有している。流入管31a〜31dは互いに平行に紙送り方向に延びた円管であり、走査方向に沿って等間隔に配列されている。流入管31a〜31dは、図2中手前側の端部が、それぞれチューブ5a〜5dに接続されている(図2、図3ではチューブ5a〜5dの図示を省略している)とともに、図2中奥側の端部が接続部32に接続されている。接続部32は、サブタンク本体22の走査方向に関する一方の端部の上面に接合されており、流入管31a〜31dとサブタンク本体22の後述する接続口41a〜41dとを連通させる。
サブタンク本体22は、接続口41a〜41d、インク流路42a〜42d、43a〜43d、46a〜46d、47a〜47d、インク貯留室44a〜44d、及び、ダンパフィルム45a〜45dを有している。接続口41a〜41dは、略円形の平面形状を有しており、サブタンク本体22の図3における右下端部において、図3の上下方向に配列されている。そして、サブタンク本体22には、接続口41a〜41dからインクが供給される。
インク流路42aは、接続口41aから図3の上方に延びており、途中で図3の右上方向に折れ曲がってインク貯留室44a〜44dの図3における下方に隣接する位置まで延びている。
インク流路42bは、接続口41bから図3の左方に延びているともに途中で図中上方に折れ曲がって延びており、さらに途中で図3の右上方向に折れ曲がってインク貯留室44a〜44dの図3における下方に隣接する位置まで延びている。
インク流路42cは、接続口41cから図3の左方に延びているともに途中で図中上方に折れ曲がって延びており、さらに途中で図3の左上方向に折れ曲がってインク貯留室44a〜44dの図3における下方に隣接する位置まで延びている。
インク流路42dは、接続口41dから図3の左方に延びているともに途中で図中上方に折れ曲がって延びており、さらに途中で図3の左上方向に折れ曲がってインク貯留室44a〜44dの図3における下方に隣接する位置まで延びている。
そして、インク流路42a〜42dは、上述したように配置されることにより、図3の上下方向に延びた部分が、図3の左右方向に沿って、右側からインク流路42a、42b、42c、42dの順に配列されている。
インク貯留室44a〜44dは、インク流路42a〜42dの図3における上端部の上方に隣接する位置に、平面視で互いに重なるように配置されており、図4に示すように、鉛直方向に関して上から順に、インク貯留室44b、44a、44d、44cの順に配置されている。また、インク貯留室44a〜44dは、平面視で図3の左右方向を長手方向とする略長方形状を有している。
インク貯留室44bの上面及びインク貯留室44aの下面には、それぞれ、ダンパフィルム45b、45aが設けられており、ダンパフィルム45b、45aがそれぞれインク貯留室44bの上面及びインク貯留室44aの下面を画定する壁となっている。また、インク貯留室44bとインク貯留室44aとの間には、隔壁49が設けられており、隔壁49によってインク貯留室44bとインク貯留室44aとが隔てられている。
インク貯留室44dの上面及びインク貯留室44cの下面には、それぞれ、ダンパフィルム45d、45cが設けられており、ダンパフィルム45d、45cがそれぞれインク貯留室44dの上面及びインク貯留室44cの下面を画定する壁となっている。また、インク貯留室44dとインク貯留室44cとの間には、隔壁50が設けられており、隔壁50によってインク貯留室44dとインク貯留室44cとが隔てられている。なお、インク貯留室44aとインク貯留室44dとの間は空間となっている。
ここで、印刷を行う際などに、キャリッジ2とともにサブタンク4が走査方向に往復移動すると、サブタンク4内のインクが振動してサブタンク4内のインクに圧力の変動が生じるが、ダンパフィルム45a〜45dが変形することによりこのインクの圧力変動が抑制される。
インク流路43aは、インク流路42aの先端部(図3における上端部)から鉛直下方(図4(a)の下方)にインク貯留室44aと同じ高さまで延びており、そこから、さらに図4(a)の左方に折れ曲がって延び、インク貯留室44aと接続されている。
インク流路43bは、インク流路42bの先端部(図3における上端部)からさらにインク流路42bの延在方向(図4(b)の左方)に延びてインク貯留室44bと接続されている。
インク流路43cは、インク流路42cの先端部(図3における上端部)から鉛直下方(図4(c)の下方)にインク貯留室44cと同じ高さまで延びており、そこからさらに図4(c)の左方に折れ曲がって延び、インク貯留室44cと接続されている。
インク流路43dは、インク流路42dの先端部(図3における上端部)から鉛直下方(図4(d)の下方)にインク貯留室44dと同じ高さまで延びており、そこからさらに図4(d)の左方に折れ曲がって延び、インク貯留室44dと接続されている。
インク流路46a〜46dは、それぞれ、インク貯留室44a〜44dの図4(a)〜図4(d)の左端部から図中左方に延びてインク流路47a〜47dに接続されている。インク流路47a〜47dは、それぞれ、鉛直方向に沿って延びているとともに、図3の左右方向に沿って、図3の左からインク流路47a、47b、47c、47dの順に配列されている。
インク流路47a〜47dの下端部は、それぞれ、その下端が開口したインク供給部48a〜48dとなっており、インク供給部48a〜48dは、それぞれインクジェットヘッド3の上面に形成されたインク供給口89(図5参照)に接続されている。そして、インク流路47a〜47d内のインクは、インク供給部48からインクジェットヘッド3に供給される。
インク流路47a〜47dの上端はそれぞれ開口しており、サブタンク本体22の上面の平面視でインク流路47a〜47dに重なる位置には、これらの開口にまたがって配置されて、これらの開口を覆う気体透過膜60が設けられている。気体透過膜60は、気体のみが通過可能となっており、インク流路47a〜47d内のインクは気体透過膜60を通過することはできない。これにより、吸引ポンプ14により排気流路内の気体が吸引されたとき、あるいは、後述するように排気流路内の圧力が大気圧よりも低い負圧に保持された状態にあるときには、インク流路47a〜47d内の気体のみが、排気流路内の負圧により吸引されて排気流路に排出される。
そして、プリンタ1においては、インクカートリッジ6a〜6dのインクはチューブ5a〜5dから流入管31a〜31dに流れ込み、さらに接続口41a〜41d及びインク流路42a〜42b、43a〜43dを介してインク貯留室44a〜44dに流れ込む。さらに、インク貯留室44a〜44dに一時的に貯留されたインクは、インク流路47a〜47dに流れ込み、インク供給部48a〜48dからインクジェットヘッド3に供給される。
なお、インクカートリッジ6a〜6dから、チューブ5a〜5d、流入管31a〜31d、接続口41a〜41d、インク流路42a〜42d、43a〜43d、インク貯留室44a〜44d及びインク流路47a〜47dを経て、インクジェットヘッド3に至るインク流路が、本発明に係る液体供給流路に相当する。
排気ユニット23は、サブタンク本体22内の気体を外部に排出するためのものであり、接続部61及び排気管62とを有している。接続部61は、サブタンク本体22の上面の平面視でインク流路47a〜47dと重なる部分に、インク流路47a〜47dにまたがってインク流路47a〜47dを覆うように配置されており、接続部61の内部には、個別気体室63a〜63d、連通流路64a〜64d及び共通気体室65が形成されている。
個別気体室63a〜63dは、それぞれ、平面視でインク流路47a〜47dと重なる位置に設けられており、インク流路47a〜47dと個別気体室63a〜63dとは、それぞれ、気体透過膜60を介して連通している。すなわち、気体透過膜60が、インク流路47a〜47dと個別気体室63a〜63dと接続部において、インク流路47a〜47dと個別気体室63a〜63dとを仕切る壁を構成している。共通気体室65は、個別気体室63a〜63dの上方に、個別気体室63a〜63dの図3における略下半分にまたがって設けられている。連通流路64a〜64dは、それぞれ、個別気体室63a〜63と共通気体室65との間に設けられており、上下方向に延びて個別気体室63a〜63dと共通気体室65とを連通させている。
排気管62は、一端が共通気体室65の図3における下側の側面の略中央部に接続された円管であり、図3の下方に延びているとともに、途中で図3の左方に折れ曲がっており、走査方向に関して、流入管21a〜21dと排気管62とが等間隔に配列されている。そして、図3の左方に延びた排気管62の先端が、チューブ7aに接続されている(図2、図3においては、チューブ7aの図示を省略している)。
次に、インクジェットヘッド3について説明する。図5は図1のインクジェットヘッド3の平面図である。図6は図5の部分拡大図である。図7は図6のVII−VII線断面図である。図8は図6のVIII−VIII線断面図である。ただし、図面を分かりやすくするため、図5においては後述する圧力室90、貫通孔92〜94の図示を省略するとともに、ノズル95を図6〜図8よりも大きく図示している。
図5〜図8に示すように、インクジェットヘッド3は、圧力室90などのインク流路が形成された流路ユニット67と、流路ユニット67の上面に配置された圧電アクチュエータ68とを有している。
流路ユニット67は、上から順にキャビティプレート71、ベースプレート72、マニホールドプレート73及びノズルプレート74の4枚のプレートが互いに積層されることによって構成されている。これら4枚のプレート71〜74のうち、ノズルプレート74を除く3枚のプレート71〜73は、ステンレスなどの金属材料からなり、ノズルプレート74は、ポリイミドなどの合成樹脂材料からなる。あるいは、ノズルプレート74も他の3枚のプレート71〜73と同様、金属材料によって構成されていてもよい。
ノズルプレート74には、複数のノズル95が形成されている。複数のノズル95は、紙送り方向(図5の上下方向)に沿って配列されてノズル列88を構成しており、このようなノズル列88が走査方向(図5の左右方向)に4列に配置されている。これら4つのノズル列88を構成するノズル95からは、図5の左側のノズル列88を構成しているものから順に、ブラック、イエロー、シアン、マゼンタのインクが吐出される。
キャビティプレート71には、複数のノズル95に対応して複数の圧力室90が形成されている。圧力室90は走査方向を長手方向とする略楕円の平面形状を有しており、平面視で圧力室90の右端部がノズル95と重なるように配置されている。ベースプレート72には、平面視で圧力室90の長手方向の両端部に重なる位置に、それぞれ貫通孔92、93が形成されている。
マニホールドプレート73には、4つのノズル列88に対応してノズル列88の左側に紙送り方向に延びた4つのマニホールド流路91が形成されている。各マニホールド流路91は、平面視で、対応する圧力室90の略左半分と重なっている。各マニホールド流路91の図5の上端部にはそれぞれインク供給口89が設けられている。インク供給口89は、前述したようにサブタンク4のインク供給部48a〜48dと接続されており、サブタンク4内のインクがインク供給口89からマニホールド流路91に供給される。また、マニホールドプレート73には、平面視で貫通孔93とノズル95とに重なる位置に、貫通孔94が形成されている。
そして、流路ユニット67においては、マニホールド流路91が貫通孔92を介して圧力室90に連通し、圧力室90はさらに貫通孔93、94を介してノズル95に連通する。このように流路ユニット67には、マニホールド流路91の出口から圧力室90を経てノズル95に至る複数の個別インク流路が形成されている。
圧電アクチュエータ68は、振動板81、圧電層82及び複数の個別電極83を有している。振動板81は金属材料などの導電性材料からなり、複数の圧力室90を覆うようにキャビティプレート71の上面に接合されている。また、導電性を有する振動板81は、後述するように圧電層82の個別電極83との間に配置された部分に電界を作用させるための共通電極を兼ねており、図示しないドライバICに接続されて常にグランド電位に保持されている。
圧電層82は、チタン酸鉛とジルコン酸鉛との混晶であり、強誘電性を有するチタン酸ジルコン酸鉛を主成分とする圧電材料からなり、振動板81の上面に複数の圧力室90にまたがって連続的に配置されている。また、圧電層82は予めその厚み方向に分極されている。
複数の個別電極83は、圧電層82の上面に複数の圧力室90に対応して設けられている。個別電極83は、圧力室90よりも一回り小さい略楕円の平面形状を有しており、平面視で、圧力室90の略中央部に重なる位置に配置されている。また個別電極83の長手方向における一端部(図6の左端部)は、平面視で圧力室90と重ならない位置まで左方に延びており、その先端部が接点83aとなっている。接点83aには、図示しないフレキシブルプリント基板(FPC)等の配線部材を介して図示しないドライバICが接続される。そして、ドライバICにより、複数の個別電極83に選択的に駆動電位が付与される。
ここで、圧電アクチュエータ68の駆動方法について説明する。圧電アクチュエータ68においては、複数の個別電極83の電位は、図示しないドライバICにより予めグランド電位に保持されている。そして、ドライバICにより複数の個別電極83のいずれかに駆動電位が付与されると、駆動電位が付与された個別電極83とグランド電位に保持された共通電極としての振動板81との間に電位差が発生し、圧電層82のこの個別電極83と振動板81とに挟まれた部分に厚み方向の電界が発生する。この電界の向きは圧電層82の分極方向と平行であるため、圧電層82のこの部分は分極方向と直交する水平方向に収縮する。これに伴って、振動板81及び圧電層82の駆動電位が付与された個別電極83に対応する圧力室90に対向する部分が全体として圧力室90に向かって凸となるように変形し、この圧力室90内の容積が減少する。これにより、圧力室90内のインクの圧力が上昇し、圧力室90に連通するノズル95からインクが吐出される。
次に、差圧弁ユニット9について説明する。図9は図1の差圧弁ユニット9の構成を示す断面図である。
差圧弁ユニット9は、図9に示すように、気体室101、102、連通流路103、弁本体104、インク溜め室105(第1液溜め室)及びインク溜め室106(第2液溜め室)を有している。気体室101と気体室102とは、図9の左右方向に並んで配置されている。連通流路103は、気体室101と気体室102との間で左右方向に延びて、気体室101と気体室102とを連通させる、図9の左右方向から見て略円形の流路であり、その径は、図9の上下方向及び紙面垂直方向に関する気体室101、102の長さよりも小さい。
弁本体104は、円柱部104a、遮断部104b、抜け落ち防止部104cを有している。円柱部104aは、連通流路103よりも若干径の小さい略円柱形状を有しており、連通流路103を通過して、気体室101の図9における左端部から気体室102の図9の右端部まで延びている。遮断部104bは、円柱部104aの図9の右端部に設けられており、円柱部104aから外側に傘状に延びており、その径が連通流路103の径よりも大きくなっている。抜け落ち防止部104cは、円柱部104aの図9の左端部に設けられており、円柱部104aから外側に延びており、その径が連通流路103よりも大きくなっている。また、抜け落ち防止部104cには、図9の左右方向に関して連通流路103の縁近傍の部分と重なる部分に複数の貫通穴104dが設けられている。なお、差圧弁ユニット9のうち、気体室101、102、連通流路103及び弁本体104が、本発明に係る差圧弁に相当する。
そして、吸引ポンプ14により排気流路内の気体が吸引されているときには、吸引ポンプ14の吸引力により弁本体104が図9の右方に移動する。これにより、遮断部104bと気体室101の図9左側の壁面との間に隙間ができる(弁が開く)。その結果、気体室101と気体室102とは、貫通穴104d、連通流路103を介して連通する。これにより、排気流路と切り替えユニット15とが連通する。このとき、抜け落ち防止部104cの右側の表面が気体室102の右側の壁面に接触するため、弁本体104が連通流路103から抜け落ちてしまうのが防止される。そして、この状態で吸引ポンプ14により排気流路内の気体が吸引されることにより、排気流路内の気圧が低下して大気圧よりも低い負圧となる。
一方、吸引ポンプ14により排気流路内の気体を吸引した後には、気体室102の圧力が負圧となっているため、弁本体104はこの負圧により吸引されて図9の左方に移動し、遮断部104bの外縁部が気体室101の図9左側の壁面に押し付けられる。これにより、遮断部104bと気体室101の左側の壁面との間の隙間がなくなり(弁が閉じる)、気体室101と連通流路103及び気体室102との連通が遮断される。このとき、排気流路のうち、差圧弁ユニット9と気体透過膜60との間の部分は外部との連通が遮断されて密閉される。
したがって、排気流路のうち差圧弁ユニット9と気体透過膜60との間の部分は、負圧に保持された状態となる。これにより、吸引ポンプ14により排気流路内の気体を吸引した後も、インク流路47a〜47d内の気体は、この負圧によって吸引されて排気流路に排出される。
このように、本実施形態の差圧弁ユニット9は、弁本体104よりもサブタンク4側の排気流路内空間の圧力が、弁本体104よりも切り替えユニット15側(吸引ポンプ14側)の排気流路内空間の圧力よりも十分に小さい場合(サブタンク4側の排気流路内空間の圧力の方が小さく、2つの空間の差圧が所定量以上の場合)に、これら2つの空間の連通を遮断し、そうでない場合(2つの空間の差圧が所定量よりも小さい場合、または、2つの空間の圧力が等しいか、切り替えユニット15側の排気流路内空間の圧力の方が小さい場合)には2つの空間の連通を許容するものである。また、本実施形態の差圧弁ユニット9は、サブタンク4側から切り替えユニット15側に向かう気体の流れを許容し、切り替えユニット15側からサブタンク4側に向かう気体の流れを遮断する一方向弁でもある。
インク溜め室105は気体室101の右側に隣接して配置されており、インク溜め室105と気体室101とは連通口107(差圧弁側の出入口)を介して互いに連通している。連通口107は、インク溜め室105の上端部とほぼ同じ高さに配置されている。また、インク溜め室105の図9右下端部には、チューブ7cとの連通口108(切り替え手段側の出入口)が設けられている。
ここで、吸引ポンプ14によりチューブ7cから排気流路内の気体を吸引した後には、前述したように、排気流路の差圧弁ユニット9と気体透過膜60との間の部分は、負圧に保持された状態となっている。しかしながら、排気流路の負圧が保持された部分には、時間の経過とともに、弁本体104と気体室101のわずかな隙間などを介して、気体が流れ込む。言い換えれば、負圧が外部に漏れ出す。このとき、切り替えユニット15には、インク吸引キャップ13を介してインクジェットヘッド3から吸引したインクが付着しているため、切り替えユニット15から差圧弁ユニット9に向かって気体とともにインクが流れてくる。
差圧弁ユニット9においては、前述したように、比較的小さな力である吸引ポンプ14の吸引力により弁本体104を図9の右方に移動させて、気体室101と気体室102とを連通させているため、切り替えユニット15のインクが、差圧弁ユニット9の気体室101、102及び連通流路103まで流れ込むと、インクが弁本体104に付着してしまう。そして、弁本体104に付着したインクが増粘すると、吸引ポンプ14により排気流路内の気体を吸引しても、弁本体104が移動せず、気体室101と気体室102とを連通させることができなくなってしまう虞がある。
しかしながら、本実施の形態においては、差圧弁ユニット9の気体室101の右側(排気流路における差圧弁と切り替えユニット15との間の部分)にインク溜め室105が設けられているため、切り替えユニット15から差圧弁ユニット9に流れ込んだインクは、インク溜め室105に溜まる。したがって、インクが気体室101、102及び連通流路103に流れ込んで弁本体104に付着してしまうのを防止することができる。さらに、前述したように、インク溜め室105と気体室101との連通口107はインク溜め室105の上端部とほぼ同じ高さに設けられているので、インクはインク溜め室105から気体室101に流れ込みにくい。
インク溜め室106は気体室102の左側に隣接して配置されており、インク溜め室106と気体室101とは連通口109を介して互いに連通している。ここで、連通口109は、インク溜め室106の上端部とほぼ同じ高さに配置されている。また、インク溜め室106の図9左下端部には、チューブ7bとの連通口110が設けられている。
ここで、前述したように、サブタンク4のインク流路47a〜47dと個別気体室63a〜63dとは気体透過膜60によって仕切られており、通常、インク流路47a〜47d内のインクが気体透過膜60を透過して個別気体室63a〜63dに流れ込むということはない。しかしながら、気体透過膜60は、長期間の使用によりインク流路47a〜47d内のインクで目詰まりし、最終的にはインク流路47a〜47d内のインクが気体透過膜60を透過して個別気体室63a〜63dに流れ込んでしまう。
個別気体室63a〜63dにインクが流れ込んでしまうと、吸引ポンプ14により排気流路内の気体を吸引する際に個別気体室63a〜63dに流れ込んだインクも吸引され、インクが個別気体室63a〜63dから差圧弁ユニット9に向かって流れる。そして、このインクが差圧弁ユニット9の気体室101、102及び連通流路103まで流れ込み弁本体104にインクが付着してしまうと、前述したのと同様、吸引ポンプ14によりチューブ7内の気体を吸引しても、気体室101と気体室102とを連通させることができなくなってしまう虞がある。
しかしながら、本実施の形態では、差圧弁ユニット9の気体室102の左側(排気流路における差圧弁と気体透過膜60との間の部分)にインク溜め室106が設けられているため、個別気体室63a〜63dから差圧弁ユニット9に流れ込んだインクはインク溜め室112に溜まる。したがって、インクが気体室101、102及び連通流路103に流れ込むのが防止される。さらに、前述したように、インク溜め室106と気体室102との連通口109はインク溜め室106の上端部とほぼ同じ高さに設けられているので、インクはインク溜め室106から気体室102に流れ込みにくい。
次にチャージタンク12について説明する。図10はチャージタンク12の構成を示す断面図であり、(a)が後述するチャージ室122c内の圧力が大気圧である場合、(b)がチャージ室122c内の圧力が負圧となった状態を示している。図10に示すように、チャージタンク12は、気体流路121、ベローズ部122及び圧力センサ123を有している。
気体流路121は、図10の左右方向に延びており、図中左右両端部にそれぞれ、チューブ7a、7bと連通する連通口121a、121bが設けられている。また、気体流路121における図10の略中央部の上面には、気体流路121とベローズ部122の後述するチャージ室122cとを連通させる連通口121cが設けられている。
ベローズ部122は、図10の上下方向に延びており、内部に天井壁122a及び側壁122bに囲まれたチャージ室122cが形成されている。天井壁122aは、チャージ室122cの上端部を画定する壁であり、略円形の平面形状を有している。側壁122bは、チャージ室122cの側面を画定する壁であり、天井壁122aの外縁部から、互いに逆方向に交互に折り曲げられつつ下方に延びている。これにより、天井壁122aに鉛直方向に力が加わることで、天井壁122aが鉛直方向に移動するとともに、側壁122aの折り曲げ角度θが変化して、チャージ室122cの容積が変化する。また、チャージ室122cの下端は開口しており、連通口121cに接続されている。これにより、気体流路121とチャージ室122c(排気流路)とが連通している。
ベローズ部122は、チャージ室122c内の圧力が大気圧のときには、図10(a)に示すように、天井壁122aが最も高い位置にあるとともに、側壁122bの折り曲げ角度θが最大となっている。そして、吸引ポンプ14によりチューブ7cから気体を吸引することによってチャージ室122c内の圧力が低下すると、天井壁122aには、外部の大気圧とチャージ室122c内の負圧との差によって下向きの力が生じる。これにより、図10(b)に示すように、天井壁122aが下方に移動し、これに伴って、側壁122bの折り曲げ角度θが小さくなる。そして、このようなベローズ部122の変形により、チャージ室122cの容積が低下する。
ここで、側壁122bの折り曲げ角度θが小さくなると、側壁122bには図10(a)の状態に戻ろうとする図10上向きの反発力が生じ、側壁122bの折り曲げ角度θが小さくなるほどこの反発力は大きくなる。したがって、ベローズ部122は、大気圧とチャージ室122c内の圧力との差によって生じる力と上記反発力とがつりあったときにチャージ室122cの容積の変化が止まる。したがって、チャージ室122c内の圧力が低いほどチャージ室122cの容積は小さくなる。すなわち、チャージ室122c内の圧力と、チャージ室122cの容積とは所定の関係にある。
逆に、図10(b)に示すように、チャージ室122c内が負圧に保持されているときに、インク流路47a〜47dの気体が気体透過膜60を介して個別気体室63a〜63dに気体が排出されると、個別気体室63a〜63dに連通するチャージ室122c内の圧力が増加する。これにより、大気圧とチャージ室122c内の圧力との差によって生じる力が小さくなり、ベローズ部122においては、天井壁122aが上方に移動し、これに伴って側壁122bの折り曲げ角度θが大きくなる。このようなベローズ部122の変形によって、チャージ室122cの容積が増加する。
このとき、排気流路にチャージ室122cが設けられているため、排気流路の容積は、チャージタンク12が設けられていない場合と比較して、チャージ室122cの分だけ大きくなる。これにより、インク流路47a〜47dから排気流路に気体が流れ込んだときの排気流路内の圧力の上昇を緩やかにすることができ、排気流路内が負圧に保持される時間が長くなる。なお、インク流路47a〜47dから排気流路に気体が流れ込み、チャージ室122c内の容積が増加する際にも、吸引ポンプ14により排気流路内の気体を吸引する場合と同様、大気圧とチャージ室122c内の圧力との差によって生じる力と、ベローズ部122の側壁122bによる反発力とがつりあったときに、チャージ室122cの容積の変化が止まる。すなわち、この場合にも、チャージ室122c内の圧力と、チャージ室122cの容積とは所定の関係にある。
圧力センサ123は、可動部124、複数のスリット125及びスリット検出センサ126を有している。可動部124は、ベローズ部122の天井壁122aとともに上下方向に移動する。複数のスリット125は、可動部124における図10右端部に設けられており、それぞれが図中左右方向に延びているとともに上下方向に配列されている。スリット検出センサ126は、各スリット125がスリット検出センサ126を上下方向に通過したことを検出する。複数のスリット125は、天井壁122aとともに上下方向にいどうするため、スリット検出センサ126により各スリット125がスリット検出センサ126を通過したことを検出することにより、チャージ室122cの容積を複数の値で検出することができる。
ここで、前述したように、チャージ室122cの容積、すなわち、天井壁122aの位置と、チャージ室122c内の圧力とは所定の対応関係にある。したがって、圧力センサ123においては、スリット検出センサ126により、天井壁122aとともに上下方向に移動する可動部124に設けられた複数のスリット125がスリット検出センサ126を通過したことを検出することによってチャージ室122c内の圧力を複数の値で検出することができる。
そして、このようにチャージ室122c内の圧力を複数の値で検出することで、例えば、吸引ポンプ14により排気流路内の気体を吸引することによって排気流路を負圧にする際の負圧の大きさを自由に変更することや、排気流路の差圧弁ユニット9と気体透過膜60との間の部分が負圧に保持されている状態で、インク流路47a〜47dから個別気体室63a〜63dに気体が排出されることによって排気流路内の圧力が増加して所定の圧力よりも高くなったときに、再度吸引ポンプ14により排気流路内の気体を吸引することなどが可能となる。
以上に説明した実施の形態によると、吸引ポンプ14により排気流路内の気体を吸引した後には、前述したように、排気流路の差圧弁ユニット9と気体透過膜60との間の部分は、負圧に保持された状態となっている。しかしながら、排気流路の負圧が保持された部分には、時間の経過とともに、弁本体104と気体室101のわずかな隙間などを介して、気体が流れ込む。言い換えれば、負圧が外部に漏れ出す。このとき、切り替えユニット15には、インク吸引キャップ13を介してインクジェットヘッド3から吸引したインクが付着しているため、切り替えユニット15から差圧弁ユニット9に向かって気体とともにインクが流れてくる。差圧弁ユニット9においては、前述したように、比較的小さな力である吸引ポンプ14の吸引力により弁本体104を図9の右方に移動させて、気体室101と気体室102とを連通させるものであるため、切り替えユニット15のインクが、差圧弁ユニット9の気体室101、102及び連通流路103まで流れ込むと、インクが弁本体104に付着した状態で増粘してしまい、その結果、吸引ポンプ14により排気流路内の気体を吸引しても、弁本体104が移動せず、気体室101と気体室102とを連通させることができなくなってしまう虞がある。
しかしながら、本実施の形態においては、差圧弁ユニット9の気体室101の図9の右側(排気流路における差圧弁と切り替えユニット15との間の部分)にインク溜め室105が設けられているため、切り替えユニット15から差圧弁ユニット9に流れ込んだインクは、インク溜め室105に溜まる。したがって、インクが気体室101、102及び連通流路103に流れ込んで弁本体104に付着してしまうのを防止することができる。
また、本実施の形態においては、サブタンク4のインク流路47a〜47dと個別気体室63a〜63dとは気体透過膜60によって仕切られており、通常、インク流路47a〜47d内のインクが気体透過膜60を透過して個別気体室63a〜63dに流れ込むということはない。しかしながら、気体透過膜60は、長期間の使用によりインク流路47a〜47d内のインクで目詰まりし、最終的にはインク流路47a〜47d内のインクが気体透過膜60を透過して個別気体室63a〜63dに流れ込んでしまう。個別気体室63a〜63dにインクが流れ込んでしまうと、吸引ポンプ14により排気流路内の気体を吸引する際に個別気体室63a〜63dに流れ込んだインクも吸引され、インクが個別気体室63a〜63dから差圧弁ユニット9に向かって流れる。そして、このインクが差圧弁ユニット9の気体室101、102及び連通流路103まで流れ込み弁本体104にインクが付着してしまうと、前述したのと同様、吸引ポンプ14によりチューブ7内の気体を吸引しても、気体室101と気体室102とを連通させることができなくなってしまう虞がある。
しかしながら、本実施の形態では、差圧弁ユニット9の気体室102の図9の左側(排気流路における差圧弁と気体透過膜60との間の部分)にインク溜め室106が設けられているため、個別気体室63a〜63dから差圧弁ユニット9に流れ込んだインクはインク溜め室112に溜まる。したがって、インクが気体室101、102及び連通流路103に流れ込むのが防止される。
さらに、インク溜め室105、106が、それぞれ、気体室101、102の上端部とほぼ同じ高さに設けられているので、インク溜め室105、106に溜まったインクが、インク溜め室105、106から気体室101、102及び連通流路103にインクが流れ込みにくい。
次に、本実施の形態に種々の変更を加えた変形例について説明する。ただし、本実施の形態と同様の構成を有するものについては同じ符号を付し、適宜その説明を省略する。
一変形例では、図11に示すように、差圧弁ユニット9aにおいて、インク溜め室105、106の内部に、それぞれ、スポンジなどインクの吸収性が高い材料によって構成されるインク吸収部材131、132(液体保持部材)が設けられている。また、インク吸収部材131には、連通口109とインク溜め室105のインク吸収部材131が設けられた部分よりも上方の空間とを連通させる気体通路131aが形成されており、インク吸収部材132には、連通口110とインク溜め室106のインク吸収部材132が設けられた部分よりも上方の空間とを連通させる気体通路132aが形成されている(変形例1)。
この場合には、インク溜め室105、106に流れ込んだインクは、それぞれ、インク吸収部材131、132に吸収される(保持される)ため、インクがインク溜め室105、106から気体室101、102及び連通流路103に流れ込むのを確実に防止することができる。
また、インク吸収部材131、132に吸収されるインクの量が増加すると、インク吸収部材131、132の通気性が低下し、インク吸収部材131、132により吸引ポンプ14により排気流路内の気体を吸引する際の気体の流れが妨げられてしまう虞があるが、変形例1においては、インク吸収部材131、132にそれぞれ気体通路131a、132aが形成されているため、インク吸収部材131、132に吸収されるインクの量が増加した場合にも、気体は気体通路131a、132aを通過することができ、気体の流れが妨げられるのが防止される。
なお、インク吸収部材に形成される気体通路は、気体通路131a、132aのようなものには限られない。別の一変形例では、図12に示すように、差圧弁ユニット9bにおいて、インク溜め室105、106に、それぞれ、インク吸収部材131、132と同様の材料からなるインク吸収部材141、142が設けられている。そして、インク吸収部材141の連通口108側の端には、上下方向に延びた気体通路としての溝141aが形成されており、インク吸収部材142の連通口109側の端部には上下方向に延びた気体通路としての溝142aが形成されている。(変形例2)。この場合には、インク吸収部材141、142に吸収されたインクの量が増加しても、気体は溝141a、142aを通過することができるため、気体の流れが妨げられるのを防止することができる。
このほか、インク吸収部材に、気体通路として切り込みが形成されているなどしてもよい。この場合にも、インク吸収部材に吸収されたインクの量が増加しても、気体は切込みなどの気体通路を通過するため、インク吸収部材によって気体の流れが妨げられるのを防止することができる。
別の一変形例では、差圧弁ユニット9cにおいて、インク溜め室155が、連通口108よりも下方まで延びている。そして、インク溜め室155の連通口108よりも下の部分には、インク吸収部材131と同様の材料からなるインク吸収部材151が設けられている。すなわち、インク溜め室155の差圧弁側の出入口、及び、インク溜め室155の切り替えユニット15側の出入口が、いずれもインク吸収部材131よりも上方に設けられている。また、インク溜め室156が、連通口110よりも下方まで延びており、インク溜め室156の連通口110よりも下の部分には、インク吸収部材132と同様の材料からなるインク吸収部材152が設けられている(変形例3)。
この場合には、インク溜め室155、156に流れ込んできたインクは重力により下方に移動して、インク吸収部材151、152に吸収されるとともに、気体はインク溜め室155、156のインク吸収部材151、152よりも上に位置する空間を通過するため、インク吸収部材151、152に吸収されるインクの量が増加したとしても、インク吸収部材151、152によって気体の流れが妨げられることはない。
別の一変形例では、図14に示すように、差圧弁ユニット9dにおいて、実施の形態のインク溜め室106(図9参照)が設けられておらず、連通口109に直接チューブ7bが接続されている(変形例4)。
実施の形態において説明したように、排気流路の差圧弁ユニット9dと気体透過膜60との間の部分が負圧に保持されているときには、常に切り替えユニット15内のインクが差圧弁ユニット9dに向かって流れ込む虞があるのに対して、サブタンク4側から差圧弁ユニット9dにインクが流れ込むのは、気体透過膜60(図4参照)が長期間の使用で劣化して、インク流路47a〜47d(図4参照)から個別気体室63a〜63d(図4参照)に流れ込んだ場合のみであるので、チューブ7bから差圧弁ユニット9dにインクが流れ込むといったことが生じにくい。したがって、差圧弁ユニット9dにインク溜め室105のみが設けられており、インク溜め室106が設けられていなくてもよい。
また、本実施の形態では、差圧弁ユニット9にインク溜め室105、106が設けられていたが(図9参照)、これには限らない。別の一変形例では、図15に示すように、差圧弁ユニット9eにインク溜め室105、106(図9参照)が設けられておらず、差圧弁ユニット9eと別に、液溜めユニット161、162が設けられている。液溜めユニット161には、インク溜め室105と同様のインク溜め室165が形成されており、インク溜め室165の一方の連通口166には、チューブ7dを介して差圧弁ユニット9eの気体室101に連通する連通口163が接続されており、他方の連通口167にはチューブ7cが接続されている。液溜めユニット162には、インク溜め室106と同様のインク溜め室168が形成されており、インク溜め室168の一方の連通口166には、チューブ7eを介して差圧弁ユニット9eの気体室102に連通する連通口164が接続されており他方の連通口170にはチューブ7bが接続されている。また、差圧弁ユニット9eは、液溜めユニット161、162よりも高い位置に配置されている(変形例5)。
この場合でも、チューブ7cからインク溜め室165に流れ込んだインクは、インク溜め室165に溜まるため、差圧弁ユニット9eには流れ込みにくくなっているとともに、チューブ7bからインク溜め室168に流れ込んだインクは、インク溜め室168に溜まるため、差圧弁ユニット9eには流れ込みにくい。さらに、差圧弁ユニット9がインク溜め室165、168よりも高い位置に配置されているため、インクがインク溜め室165、168を越えてチューブ7d、7eに流れ込んだとしても、差圧弁ユニット9eには達しにくい。
また、本発明に係る差圧弁は、実施の形態の気体室101、102、連通流路103及び弁本体によって構成されるものには限られない。別の一変形例では、図16に示すように、差圧弁ユニット9fにおいて、気体室101の左側に、左右方向に延び、図16の上下方向及び紙面手前方向に関する気体室101の長さよりも径が小さい、図16の左右方向から見て略円形の気体室182が設けられており、気体室182が連通口109と連通している。また、弁本体104の代わりに、円柱部184a、遮断部184bを有する弁本体184が設けられている。円柱部184aは、図15の左右方向に延びた気体室182よりも若干径が小さい略円柱形状となっている。遮断部184bは、円柱部184aの図15右端部に設けられており、円柱部184aよりも径が大きくなっている。また、遮断部184bの図15左側の表面には、ばね185が設けられており、弁本体184はばね185によって図15左方に押圧されている(変形例6)。
この場合、吸引ポンプ14により排気流路内の気体を吸引していないときには、弁本体184がばね185により図15左側に押圧されて、遮断部184bの左側の表面が気体室101の左側の壁面に接触しており、これにより、気体室101と気体室182との連通が遮断されて排気流路の差圧弁ユニット9fと気体透過膜60(図4参照)との間の部分が密閉される。
一方、吸引ポンプ14により排気流路内の気体を吸引しているときには、弁本体184が吸引ポンプ14の吸引力によりばね185の押圧力に逆らって図15右側に移動する。これにより、遮断部184bの左側の表面と気体室101の左側の壁面との間に隙間ができ、気体室101と気体室182とが連通する。
また、本実施の形態では、連通口107、109が、それぞれ、インク溜め室105、106の上端部とほぼ同じ高さに設けられていたが、連通口107、109が、それぞれ、インク溜め室105、106の上端部よりも低い位置に設けられていてもよい。
また、本実施の形態では、サブタンク4に気体透過膜60が設けられていたが、これには限られず、気体透過膜は、インクカートリッジ6a〜6dからインクジェットヘッド3にインクを供給する流路のいずれかの部分に設けられていればよい。例えば、別の一変形例では、サブタンク4に排気ユニット23及び気体透過膜60(図3参照)が設けられておらず、図17に示すように、インクカートリッジ6a〜6dとサブタンク4とを接続するチューブ5a〜5dの途中に排気ユニット190が設けられている(変形例7)。
図18は、図17のI−I線断面図、II−II線断面図、III−III線断面図及びIV−IV線断面図である。ただし、これら4つの断面図は同様であるので、図18においては、これらを1つの図面で表し、図17のI−I線断面図に関しては括弧を付けずに符号を付し、図17のII−II線断面図、III−III線断面図及びIV−IV線断面図に関しては、括弧付きで符号を付している。
図17、図18に示すように、排気ユニット190は、インク室191a〜191d、気体室192、気体透過膜193a〜193dを有している。インク室191a〜191dは、それぞれ図18の左端部に設けられた連通口195a〜195dにおいてチューブ5a’〜5d’を介してインクカートリッジ6a〜6dに接続されているとともに、図18の右端部に設けられた連通口196a〜196dにおいてチューブ5a’’〜5d’’を介して、それぞれ、サブタンク4の流入管31a〜31d(図2参照)に接続されている。
気体室192は、インク室191a〜191dの上方に、インク室191a〜191dにまたがって延びている。気体室192は、図17の右端部に設けられた連通口197においてチューブ7eに接続されており、チューブ7eを介して気体室192とチャージタンク12とが接続されている。気体透過膜193a〜193dは、それぞれ、平面視でインク室191a〜191dと重なる位置に設けられており、インク室191a〜191dと気体室192とを仕切る壁を構成している。
この場合には、排気ユニット190において、インク室191a〜191d内の気体が気体透過膜193a〜193dを透過して気体室192に排出され、気体室192からチューブ7eに排出される。なお、変形例7においては、気体室192からチューブ7e、チャージタンク12、チューブ7b、差圧弁ユニット9及びチューブ7cを経て切り替えユニット15に至る気体流路が、本発明に係る排気流路に相当する。
また、変形例7においては、インク室191a〜191dに対応して気体透過膜193a〜193dが設けられているが、1つの気体透過膜がインク室191a〜191dの上方に、インク室191a〜191dにまたがって設けられていてもよい。あるいは、本実施の形態おいて、気体透過膜60の代わりに、変形例7のようにインク流路47a〜47dに対応して気体透過膜が個別に設けられていてもよい。
以上の説明では、本発明を、ノズルからインクを吐出するプリンタに適用した例について説明したが、本発明をノズルからインク以外の液体を吐出する液体吐出装置に適用することも可能である。
本発明における実施の形態に係るプリンタの概略構成図である。 図1のサブタンクの概略を示す斜視図である。 図2のサブタンクの平面図である。 (a)が図3のA−A線断面図であり、(b)が図3のB−B線断面図であり、(c)が図3のC−C線断面図であり、(d)が図3のD−D線断面図である。 図1のインクジェットヘッドの平面図である。 図5の部分拡大図である。 図6のVII−VII線断面図である。 図6のVIII−VIII線断面図である。 図1の差圧弁ユニットの構成を示す断面図である。 図1のチャージタンクの構成を示す断面図である。 変形例1の図9相当の断面図である。 変形例2の図9相当の断面図である。 変形例3の図9相当の断面図である。 変形例4の図9相当の断面図である。 変形例5の図9相当の断面図である。 変形例6の図9相当の断面図である。 変形例7の図1相当の図である。 図17のI−I線、II−II線、III−III線及びIV−IV線断面図である。
符号の説明
1 プリンタ
3 インクジェットヘッド
4 サブタンク
5a〜5d チューブ
6 インクカートリッジ
7 チューブ
9 差圧弁ユニット
12 吸引キャップ
14 吸引ポンプ
15 切り替えユニット
42a〜42d、43a〜43d、46a〜46d、47a〜37d インク流路
44a〜44d インク貯留室
60 気体透過膜
105、106 インク溜め室
107〜110 連通口
131、132 インク吸収部材
131a、132a 気体通路
141、142 インク吸収部材
141a、142a 溝
151、152 インク吸収部材
165、168 インク溜め室
166、167、169、170 連通口

Claims (7)

  1. ノズルから液体を吐出する液体吐出ヘッドと、
    前記液体吐出ヘッドに接続された、前記液体吐出ヘッドに液体を供給するための液体供給流路と、
    前記液体供給流路に接続された、前記液体供給流路内の気体を排出するための排気流路と、
    前記液体供給流路と前記排気流路との接続部において、前記液体供給流路と前記排気流路とを仕切る壁を構成しており、気体のみを透過させる気体透過膜と、
    前記ノズルから前記液体吐出ヘッド内の液体を吸引するための液体吸引キャップと、
    前記排気流路内の気体を吸引する排気動作、及び、前記液体吸引キャップを介して前記ノズルから前記液体吐出ヘッド内の液体を吸引する液体吸引動作を行うことが可能な吸引手段と、
    前記吸引手段を前記排気流路及び前記液体吸引キャップのいずれか一方と選択的に接続させる切り替え手段と、
    前記排気流路における前記気体透過膜と前記切り替え手段との間の部分に設けられており、前記吸引手段が前記排気動作を行っているときには、前記吸引手段の吸引力により開いて前記排気流路と前記吸引手段とを連通させ、それ以外のときには前記排気流路と外部との連通を遮断する差圧弁と、
    前記排気流路における前記差圧弁と前記切り替え手段との間の部分に設けられており、前記切り替え手段から前記排気流路内に流れ込んだ液体が溜まる第1液溜め室とを備えていることを特徴とする液体吐出装置。
  2. 前記第1液溜め室の前記差圧弁側の出入口が、前記第1液溜め室の上端部とほぼ同じ高さに配置されていることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 前記差圧弁が前記第1液溜め室よりも上方に配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の液体吐出装置。
  4. 前記第1液溜め室の内部に、前記第1液溜め室に流れ込んできた液体を保持する液体保持部材が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の液体吐出装置。
  5. 前記第1液溜め室の前記差圧弁側の出入口、及び、前記第1液溜め室の前記切り替え手段側の出入口が、いずれも前記液体保持部材よりも上方に配置されていることを特徴とする請求項4に記載の液体吐出装置。
  6. 前記液体保持部材に気体が通過可能な気体通路が設けられていることを特徴とする請求項4に記載の液体吐出装置。
  7. 前記排気流路における前記差圧弁と前記気体透過膜との間の部分に設けられており、前記液体供給流路から前記排気流路内に流れ込んだ液体が溜まる第2液溜め室をさらに備えていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の液体吐出装置。
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