JP4910705B2 - シーケンシャルアクセス型半導体記憶装置の書き込み保護方法 - Google Patents

シーケンシャルアクセス型半導体記憶装置の書き込み保護方法 Download PDF

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Description

本発明は、シーケンシャルにアクセスされる半導体記憶装置およびシーケンシャルにアクセスされる半導体記憶装置におけるアクセス制御方法に関する。
メモリアレイのデータセルに対してシーケンシャルなアクセスのみを許容する半導体記憶装置、例えば、EEPROMが知られている。このような半導体記憶装置は、比較的廉価であることから、消費材の残量または消費量に関するデータを保持させるための記憶装置として用いられている。また、半導体記憶装置のメモリアレイの所定のデータ格納領域に対して初期データを書き込んだ後、メモリアレイの所定位置に書き込み禁止領域のマップ情報を格納することによって、所定のデータ格納領域を書込禁止(読み出し専用)とする技術が知られている。
しかしながら、従来の書込禁止技術では、半導体記憶装置の所定のデータ格納領域に対して初期データを書き込む際における誤書込を防止することができないという問題がある。シーケンシャルアクセス型の半導体記憶装置においては、外部から入力されるクロック信号のパルス数によってアクセスすべきアドレスが特定されるため、ノイズによってクロック信号が進んでしまう場合には、アクセスすべきアドレスが簡単にずれてしまうおそれがある。例えば、書き換え可能領域に続いて書き込み禁止領域となる所定のデータ格納領域が備えられている半導体記憶装置においては、本来、所定のデータ格納領域に格納されるべきデータが書き換え可能領域に格納されてしまうおそれがある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、半導体記憶装置において、書き換え可能領域に対するデータの誤書き込みの低減または防止を図ることを目的とする。
上記課題を解決するために本発明の第1の態様は、半導体記憶装置を提供する。本発明の第1の態様に係る半導体記憶装置は、先頭アドレスからシーケンシャルにアクセスされるメモリアレイであって、書き換え可能なデータを格納するための書き換え可能領域と、書き換え可能領域に続き読み出し専用データを格納するための書き込み禁止領域とを備えるメモリアレイと、前記メモリアレイにおける所望のアドレスに対するアクセス要求を受け取るアクセス要求受信部と、前記書き込み禁止領域に対するアクセスがあった場合にはフラグをオンするフラグ設定部と、前記メモリアレイに対するアクセスを制御するメモリ制御部であって、前記メモリアレイにおける書き込み禁止領域を特定する情報を参照し、前記所望のアドレスが前記書き換え可能領域に含まれる場合であって、前記フラグがオンされている場合には、前記所望のアドレスに対するデータの書き込みを実行しないメモリ制御部とを備えることを特徴とする。
本発明の第1の態様に係る半導体記憶装置によれば、メモリアレイにおける書き込み禁止領域を特定する情報を参照し、所望のアドレスが書き換え可能領域に含まれる場合であって、フラグがオンされている場合には、所望のアドレスに対するデータの書き込みを実行しないメモリ制御部を備えるので、書き換え可能領域に対するデータの誤書き込みの低減または防止を図ることができる。
本発明に第1の態様に係る半導体記憶装置において、前記メモリ制御部は、前記メモリアレイにおける書き込み禁止領域を特定する情報を参照し、前記所望のアドレスが前記書き込み禁止領域に含まれる場合には、前記所望のアドレスからのデータの読み出しのみを実行しても良い。この場合には、書き込み禁止領域に対してはデータの書き込みは実行されず、データを読み出すことだけができる。
本発明の第1の態様に係る半導体記憶装置において、前記メモリ制御部は、前記メモリアレイにおける書き込み禁止領域を特定する情報を参照し、前記所望のアドレスが前記書き換え可能領域に含まれる場合であって、前記フラグがオンされていない場合には、前記所望のアドレスに対するデータの書き込みを実行しても良い。この場合には、書き換え可能領域に対してデータを書き込むことができる。
本発明の第1の態様に係る半導体記憶装置において、前記書き込み禁止領域を特定する情報は前記先頭アドレスから前記書き換え可能領域までの領域に記述されていても良い。この場合には、メモリアレイに対するアクセスの初期段階にて、書き込み禁止領域を特定することができる。
本発明の第1の態様に係る半導体記憶装置において、前記先頭アドレスから前記書き換え可能領域までの領域にはさらに、前記半導体記憶装置を識別するための識別情報が記述されていても良い。この場合には、メモリアレイに対するアクセスの初期段階にて、半導体記憶装置がアクセス対象の半導体記憶装置であるかを識別することができる。
本発明の第1の態様に係る半導体記憶装置において、前記フラグ設定部は、リセット信号の入力を受けて前記フラグをオフしても良い。この場合には、リセット信号の入力によって、書き換え可能領域に対するデータの書き込みを実行することができる。
本発明の第1の態様に係る半導体記憶装置において、前記フラグのオンまたはオフの設定情報は、前記メモリ制御部に格納されていても良い。この場合には、メモリ制御部によってフラグのオン、オフの管理を行うことができる。
本発明の第1の態様に係る半導体記憶装置において、前記フラグ設定部は、リセット信号の入力を受けて前記フラグをオフしても良い。この場合には、リセット信号の入力によって、書き換え可能領域に対するデータの書き込みを実行することができる。
本発明の第1の態様に係る半導体記憶装置において、
前記メモリ制御部はさらに、
前記メモリアレイにおける書き込み禁止領域を特定する情報を参照し、前記所望のアドレスが前記書き換え可能領域に含まれると共に、前記フラグがオンされている場合に は、前記所望のアドレスに対するデータの書き込みを禁止する書き込み禁止信号を発行 する書き込み禁止制御部と、前記書き込み禁止制御部から書き込み禁止信号を受け取った場合には、前記メモリアレイに対するデータの書き込みを実行しない書き込み実行部とを備えても良い。この場合には、書き込み禁止制御部と書き込み実行部とによって、書き換え可能領域に対するデータの誤書き込みの低減または防止を図ることができる。
本発明の第2の態様は、先頭アドレスからシーケンシャルにアクセスされるメモリアレイであって、書き換え可能なデータを格納するための書き換え可能領域と、書き換え可能領域に続き読み出し専用データを格納するための書き込み禁止領域とを有するメモリアレイを備える半導体記憶装置の制御装置を提供する。本発明の第2の態様に係る半導体記憶装置の制御装置は、前記半導体記憶装置の前記メモリアレイにおける所望のアドレスに対するアクセス要求を受け取るアクセス要求受信部と、前記書き込み禁止領域に対するアクセスがあった場合にはフラグをオンするフラグ設定部と、前記半導体記憶装置の前記メモリアレイに対するアクセスを制御するアクセス制御部であって、前記メモリアレイにおける書き込み禁止領域を特定する情報を参照し、前記所望のアドレスが前記書き換え可能領域に含まれる場合であって、前記フラグがオンされている場合には、前記所望のアドレスに対するデータの書き込みを実行しないアクセス制御部とを備えることを特徴とする。
本発明の第2の態様に係る半導体記憶装置によれば、メモリアレイにおける書き込み禁止領域を特定する情報を参照し、所望のアドレスが書き換え可能領域に含まれる場合であって、フラグがオンされている場合には、所望のアドレスに対するデータの書き込みを実行しないアクセス制御部を備えるので、書き換え可能領域に対するデータの誤書き込みの低減または防止を図ることができる。
本発明の第3の態様は、先頭アドレスからシーケンシャルにアクセスされるメモリアレイであって、書き換え可能なデータを格納するための書き換え可能領域と、書き換え可能領域に続き読み出し専用データを格納するための書き込み禁止領域とを有するメモリアレイを備える半導体記憶装置におけるアクセス制御方法を提供する。本発明の第3の態様に係る半導体記憶装置におけるアクセス制御方法は、前記メモリアレイにおける所望のアドレスに対するアクセス要求を受信し、前記メモリアレイにおける書き込み禁止領域を特定する情報を参照し、前記所望のアドレスが前記書き換え可能領域に含まれる場合であって、前記書き込み禁止領域に対するアクセスがあった場合にオンされるフラグがオンされている場合には、前記所望のアドレスに対するデータの書き込みを実行しないことを備える。
本発明の第3の態様に係る半導体記憶装置におけるアクセス制御方法によれば、本発明の第1の態様に係る半導体記憶装置と同様の作用効果を得ることができると共に、本発明の第3の態様に係る半導体記憶装置におけるアクセス制御方法は、本発明の第1の態様に係る半導体記憶装置と同様にして種々の態様にて実現され得る。
本発明の第3の態様に係る方法は、この他にも、プログラム、およびプログラムを記録したコンピュータが読み取り可能な記録媒体としても実現され得る。
図1は本実施例に係る半導体記憶装置の機能的な内部構成を示すブロック図である。
図2は本実施例に係る半導体記憶装置が備えるメモリアレイの内部構成マップを模式的に示す説明図である。
図3は本実施例に係る半導体記憶装置のメモリアレイに格納されているライトロック領域情報としてのマップを例示する説明図である。
図4は本実施例に係る半導体記憶装置において実行されるメモリ内部処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。
図5は読み出し動作実行時におけるリセット信号RST、外部クロック信号SCK、データ信号SDA、アドレスカウンタ値の時間的関係を示すタイミングチャートである。
図6は本実施例の半導体記憶装置において実行される書き込み処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。
図7は書き込み動作実行時におけるリセット信号RST、外部クロック信号SCK、データ信号SDA、アドレスカウンタ値の時間的関係を示すタイミングチャートである。
図8は工場出荷時に半導体記憶装置に対して実行される検査処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。
図9は本実施例に係る半導体記憶装置の応用例を示す説明図である。
以下、本発明に係る半導体記憶装置および半導体記憶装置におけるアクセス制御方法について図面を参照しつつ、実施例に基づいて説明する。
・半導体記憶装置の構成
図1〜図3を参照して本実施例に半導体記憶装置の構成について説明する。図1は本実施例に係る半導体記憶装置の機能的な内部構成を示すブロック図である。図2は本実施例に係る半導体記憶装置が備えるメモリアレイの内部構成マップを模式的に示す説明図である。図3は本実施例に係る半導体記憶装置のメモリアレイに格納されているライトロック領域情報としてのマップを例示する説明図である。
本実施例に係る半導体記憶装置10は、外部からアクセス先のアドレスを指定するアドレスデータを入力する必要のないシーケンシャルアクセス方式の記憶装置である。半導体記憶装置10は、メモリアレイ100、アドレスカウンタ110、IN/OUTコントローラ120、IDコンパレータ130、ライト/リードコントローラ140、インクリメントコントローラ150、チャージポンプ回路160、8ビットラッチレジスタ170、ライトロックコントローラ180を備えている。これら各回路は、双方向バス式の信号線によって接続されている。なお、少なくともIN/OUTコントローラ120、IDコンパレータ130、ライト/リードコントローラ140、インクリメントコントローラ150、ライトロックコントローラ180をメモリ制御部と総称することがある。
メモリアレイ100は、EEPROMアレイ101とマスクROMアレイ102とを備えている。EEPROMアレイ101は、データの電気的な消去、書き込みが可能なEEPROMの特性を有する記憶領域である。マスクROMアレイ102は、製造工程時にデータが書き込まれる消去、書き換え不能なマスクROMの特性を有する記憶領域である。
メモリアレイ100のEEPROMアレイ101およびマスクROMアレイ102には、図2に模式的に示す1ビットの情報を格納するデータセル(メモリセル)が複数備えられている。本実施例では、図2に示すようにメモリアレイ100は、1行に8アドレス(データ8ビット分のアドレス)を所定のアドレス単位として備えており、例えば、EEPROMアレイ101には、1行に8個のデータセル(8ビット)、1列に16個のデータセル(16ワード)が配置されており、16ワード×8ビット(128ビット)のデータを格納することができる。マスクROMアレイ102には、1行に8個のデータセル(8ビット)、1列に8個のデータセル(8ワード)が配置されており、8ワード×8ビット(64ビット)のデータを格納することができる。
図2を参照してメモリアレイ100のアドレスマップについて説明する。本実施例におけるメモリアレイ100は、既述の通りEEPROMアレイ101とマスクROMアレイ102とを備えている。EEPROMアレイ101の先頭3アドレス(1行目のA0〜A2列、3ビット)には、各半導体記憶装置を識別するための識別情報(ID情報)が格納されている。第4アドレス(1行目のA4列)にはEEPROMメモリアレイ101の所定の領域(データ格納領域)に対する書込が禁止されているか否かを示すライトプロテクト情報(W/L)が格納されている。第5アドレスおよび第6アドレス(1行目のA5列およびA6列)には書込が禁止されている所定の領域を特定するためのライトロック領域情報WLDが格納されている。なお、EEPROMメモリアレイ101に対するデータの書き込みは、先頭6アドレスを含む第1行目からID情報、ライトプロテクト情報(W/L)を読み出した後に実行されるため、工場出荷後においては、第1行目に対する書き込みは実行することができない。
本実施例では、ライトプロテクト情報(W/L)としては、例えば、第4アドレスの値が「1」の場合には、所定の領域に対する書込が禁止されていることを意味し、第4アドレスの値が「0」の場合には、所定の領域に対する書込が許容されていることを意味する。所定の領域を特定するためのライトロック領域情報WLDは、例えば、図3に示すように、第4および第5アドレスに格納されている値の組合せによって所定の領域を特定するために用いられる。図3に示す例では、第4アドレス「X(値なし)」、第5アドレス「1」の組合せの場合には、第1行目を除く3バイト目以降(先頭から4バイト目以降)が所定の領域とされる。すなわち、図2に示すメモリマップ例に相当する。また、第4アドレス「1」、第5アドレス「0」の組合せの場合には、第1行目を除く7バイト目以降(先頭から8バイト目以降)が所定の領域とされる。さらに、第4アドレス「1」、第5アドレス「1」の組合せの場合には、第1行目を除く8バイト目以降(先頭から9バイト目以降)が所定の領域とされる。
図2の例について具体的に説明する。EEPROMアレイ101の第9アドレス(08H)〜第16アドレス(0FH)および第17アドレス(10H)〜第24アドレス(07H)は、一定条件の下、書き換え可能な16ビットの情報が格納される、書き換え可能領域である。なお、本実施例においては、この第9アドレス〜第16アドレスおよび第17アドレス〜第24アドレスにより構成される行を書き込み制限行、あるいは、この第9アドレス〜第16アドレスおよび第17アドレス〜第24アドレスの各8アドレスを、所定アドレス単位の書き込み制限格納アドレス、と呼ぶことがある。また、一定条件とは、例えば、格納されている情報がインク消費量に関する情報の場合には、書き込まれるデータの値が既存のデータの値よりも大きな場合、あるいは、格納されている情報がインク残量に関する情報の場合には、書き込まれるデータの値が既存のデータの値よりも小さな場合である。
EEPROMアレイ101の第25アドレス以降、すなわち、先頭から4バイト目以降は、ライトプロテクト情報(W/L)によって書込が禁止されている場合には、書き込み禁止領域(読み出し専用領域)WPAとなる。具体的には、工場出荷前にはライトプロテクト情報(W/L)=0となっており、初期データの書き込みが実行され、工場出荷時にはライトプロテクト情報(W/L)=1とすることで、第25アドレス以降に対するデータの書き換え、書込が禁止される。なお、これら各アドレスの属性(アドレスマップ)は例示に過ぎず、書き込み制限領域WRAに加えて、書き込みの制限のない書き込み可能領域を備えるように各アドレスの属性が決定されても良い。また、第1行目を除く7バイト目以降が書き込み禁止領域WPAとされる場合には、第2行〜弟7行が書き込み制限領域WRAとされ、さらに、第1行目を除く8バイト目以降が書き込み禁止領域WPAとされる場合には、第2行〜弟8行が書き込み制限領域WRAとされる。
マスクROMアレイ102は、メモリアレイ製造時に情報(データ)が書き込まれており、メモリアレイ製造後は、工場出荷前であっても書き込みを実行することはできない。なお、マスクROMアレイ102は、64ビットのデータ格納領域であり、論理的に指定可能なマスクROMアレイ102の最大アドレスは192(BFH)となるが、メモリアレイ100は、マスクROMアレイ102の最大アドレスを超えた後であっても、第256アドレス(FFH)までは、ダミーデータ(例えば、0)を出力する回路構成を備えている。この結果、メモリアレイ100は、128ワード×128ビットの記憶領域を仮想的に2つ備える扱いやすいメモリアレイとなる。
本実施例におけるメモリアレイ100は、上述のように8ビットを単位とする複数の行を備えているが、各行は独立したデータセル列ではなく、いわば、1本のデータセル列を8ビット単位で折り曲げることによって実現されている。すなわち、便宜的に9ビット目を含む行を2バイト目、17ビット目を含む行を3バイト目と呼んでいるに過ぎない。この結果、メモリアレイ100における所望のアドレスにアクセスするためには、先頭から順次アクセスする、いわゆる、シーケンシャルアクセス方式によるアクセスが必要となり、ランダムアクセス方式の場合に可能な所望のアドレスに対する直接的なアクセスは不可能となる。
メモリアレイ100における各データセルには、ワード線とビット(データ)線が接続されており、対応するワード線(行)を選択(選択電圧を印加)して、対応するビット線に書き込み電圧を印加することによってデータセルにデータが書き込まれる。また、対応するワード線(行)を選択し、対応するビット線をIN/OUTコントローラ120と接続し、電流の検出の有無によってデータセルのデータ(1または0)が読み出される。なお、本実施例における所定アドレス単位とは、1本のワード線に書き込み電圧を加えることにより書き込みが可能なアドレス数(データセル数)であるということができる。
カラム選択回路103は、アドレスカウンタ110によりカウントされた外部クロックパルス数に応じて順次、列(ビット線)をIN/OUTコントローラ120と接続する。例えば、カラム選択回路103は、アドレスカウンタ110によってカウントされるクロックパルス数を示す8ビットの値の下位4ビットの値に応じてビット線を選択する。
ロー選択回路104は、アドレスカウンタ110によりカウントされた外部クロックパルス数に応じて順次、行(ワード線)に選択電圧を印加する。例えば、ロー選択回路104は、アドレスカウンタ110によってカウントされるクロックパルス数を示す8ビット値の上位4ビットの値に応じてワード線を選択する。以上のように、本実施例に係る半導体記憶装置10では、アドレスデータを用いたメモリアレイ100に対するアクセスは実行されず、専らアドレスカウンタ110によってカウントされたクロックパルス数にしたがって、所望のアドレスに対するアクセスが実行される。
アドレスカウンタ110は、リセット信号端子RSTT、クロック信号端子SCKT、カラム選択回路103、ロー選択回路104、ライト/リードコントローラ140と接続されている。アドレスカウンタ110は、リセット信号端子RSTTを介して入力されるリセット信号を0(またはロー)にすることにより初期値にリセットされ、リセット信号が1とされた後に外部クロック信号端子SCKTを介して入力されるクロックパルスの立ち下がりに同期してクロックパルス数をカウント(カウント値をインクリメント)する。
本実施例に用いられるアドレスカウンタ110は、メモリアレイ100の1行のデータセル数(ビット数)に対応する8個のクロックパルス数を格納する8ビットのアドレスカウンタである。なお、初期値はメモリアレイ100の先頭位置と関連付けられていればどのような値でも良く、一般的には0が初期値として用いられる。
アドレスカウンタ110は、カウントすべきクロックパルス数の最大カウント値を設定するためのキャリーアップ部111を備えている。アドレスカウンタ110は、カウントされたクロックパルス数が最大カウント値に到達すると、カウント値をメモリアレイ100の先頭位置に対応する初期値に戻す。すなわち、アドレスカウンタ110によって指定されるアドレスは、メモリアレイ100の先頭アドレスとなる。
本実施例では、既述の通り、EEPROMアレイ101とマスクROMアレイ102とを備えるメモリアレイ100が用いられている。EEPROMアレイ101は、第1アドレス(00H)〜第128アドレス(7FH)の128アドレスを備えており、マスクROMアレイ102は、第129アドレス(80H)〜第192アドレス(BFH)の64アドレスを備えている。なお、マスクROMアレイ102は、64ビットのデータ格納領域であり、論理的に指定可能なマスクROMアレイ102の最大アドレスは192となるが、既述の通り、マスクROMアレイ102の最大アドレスを超えた後は、アドレスが256(FFH)に達するまで、ダミーデータが出力される。
IN/OUTコントローラ120は、メモリアレイ100に対してデータ信号端子SDATに入力された書き込みデータを転送し、あるいは、メモリアレイ100から読み出されたデータを受信してデータ信号端子SDATに出力するための回路である。IN/OUTコントローラ120は、データ信号端子SDAT、リセット信号端子RSTT、メモリアレイ100、ライト/リードコントローラ140と接続されており、ライト/ロードコントローラ140からの要求に従ってメモリアレイ100に対するデータ転送方向ならびにデータ信号端子SDATに対する(データ信号端子SDATと接続されている信号線の)データ転送方向を切り換え制御する。IN/OUTコントローラ120に対するデータ信号端子SDATからの入力信号線には、データ信号端子SDATから入力された書き込みデータを一時的に格納する8ビットラッチレジスタ170が接続されている。
8ビットラッチレジスタ170には、データ信号端子SDATから入力信号線を介して入力されるデータ列(MSB)が8ビットとなるまで保持され、8ビット分揃ったところで、EEPROMアレイ101に対して保持されている8ビットのデータが書き込まれる。8ビットラッチレジスタ170は、いわゆるFIFOタイプのシフトレジスタであり、入力データの9ビット目が新たにラッチされると、既にラッチされていた1ビット目のデータが放出される。
IN/OUTコントローラ120は、電源ON時、リセット時には、メモリアレイ100に対するデータ転送方向を読み出し方向に設定し、8ビットラッチレジスタ170とIN/OUTコントローラ120との間における入力信号線をハイインピーダンスとすることでデータ信号端子SDATに対するデータ入力を禁止する。この状態は、ライト/リードコントローラ140から書き込み処理要求が入力されるまで維持される。したがって、リセット信号入力後にデータ信号端子SDATを介して入力されるデータ列の先頭4ビットのデータはメモリアレイ100に書き込まれることはなく、一方で、メモリアレイ100の先頭4ビットに格納されているデータは、IDコンパレータ130に送出される。この結果、メモリアレイ100の先頭4ビットは読み出し専用状態となる。
IDコンパレータ130は、クロック信号端子SCKT、データ信号端子SDAT、リセット信号端子RSTTと接続されており、データ信号端子SDATを介して入力された入力データ列に含まれる識別データとメモリアレイ100(EEPROMアレイ101)に格納されている識別データとが一致するか否かを判定する。詳述すると、IDコンパレータ100は、リセット信号RSTが入力された後に入力されるオペレーションコードの先頭3ビットのデータ、すなわち識別データを取得する。IDコンパレータ130は、入力データ列に含まれる識別データを格納する3ビットレジスタ(図示しない)、IN/OUTコントローラ120を介してメモリアレイ100から取得した最上位3ビットの識別データを格納する3ビットレジスタ(図示しない)を有しており、両レジスタの値が一致するか否かによって識別データが一致するか否かを判定する。IDコンパレータ130は、両識別データが一致する場合には、アクセス許可信号ENをライト/リードコントローラ140に送出する。IDコンパレータ130は、リセット信号RSTが入力(RST=0またはLow)されるとレジスタの値をクリアする。
ライト/リードコントローラ140は、IN/OUTコントローラ120、IDコンパレータ130、インクリメントコントローラ150、チャージポンプ回路160、クロック信号端子SCKT、データ信号端子SDAT、リセット信号端子RSTTと接続されている。ライト/ロードコントローラ140は、リセット信号RSTが入力された後の4つめのクロック信号に同期してデータ信号端子SDATを介して入力されるデータ列に含まれる書き込み/読み出し制御情報(3ビットのID情報に続く4ビット目の情報)を確認し、半導体記憶装置10の内部動作を書き込みまたは読み出しのいずれかに切り換える回路である。
具体的には、ライト/リードコントローラ140は、IDコンパレータ130からのアクセス許可信号AENおよびインクリメントコントローラWEN1からの書き込み許可信号WEN1が入力されると、取得した書き込み/読み出しコマンドを解析する。ライト/リードコントローラ140は、書き込みコマンドであれば、書き込み制限領域WRAの先頭アドレスに相当する数のクロックパルス入力を受けると、IN/OUTコントローラ120に対して、バス信号線のデータ転送方向を書き込み方向に切り換え、書き込みを許可する書き込み許可信号WEN2を送信し、チャージポンプ回路160に対して書き込み電圧の生成を要求する。そして、書き込み制限領域WRAの終端アドレスに相当する数のクロックパルス入力を受けると、ライト/リードコントローラ140は、IN/OUTコントローラ120に対して、バス信号線のデータ転送方向を読み出し方向に切り換え、書き込みを許可する書き込み許可信号WEN2の送信を終え、チャージポンプ回路160に対して書き込み電圧の生成の終了を要求する。
ライト/リードコントローラ140は、読み出しコマンドであれば、書き込み禁止領域の先頭アドレスに相当する数のクロックパルス入力を受けると、IN/OUTコントローラ120に対して、バス信号線のデータ転送方向を読み出し方向に切り換える。
本実施例では、書き込み制限行に書き込まれる書き込みデータDIが、値が増加(インクリメント)する特性を有するデータである場合には、書き込みデータDIが書き込み制
限行に既に格納されている既存データDEよりも大きな値であるか否かを判断し、書き込みデータDIが、値が減少(デクリメント)する特性を有するデータである場合には、書き込みデータDIが書き込み制限行に既に格納されている既存データDEよりも小さな値であるか否かを判断することで、書き込みデータDIのデータ化け、誤ったデータの入力を低減又は防止する。この機能は、前者の場合にはインクリメントコントローラ、後者の場合にはデクリメントコントローラによって提供される。本実施例では以下の説明において、前者を例にとって説明する。
インクリメントコントローラ150は、リセット信号端子RSTT、ライト/リードコントローラ140、チャージポンプ回路160、ライトロックコントローラ180と信号線を介して接続されている。インクリメントコントローラ150は、内部に4ビットカウンタ151および8ビット内部レジスタ152、153を有している。インクリメントコントローラ150は、書き込み制限行に書き込まれる書き込みデータDIが書き込み制限行に既に格納されている既存データDEよりも大きな値であるか否かを判断し、さらにEEPROMアレイ101に書き込まれたデータが正しく書き込まれたか否かの判断(ベリファイ、検証)を実行する。
インクリメントコントローラ150は、書き込みデータDIを8ビットラッチレジスタ170にラッチするタイミングで、EEPROMアレイ101の書き込み制限行から既存データDEを読み出し、内部に備える8ビット内部レジスタ152に格納する。インクリメントコントローラ150は、読み出される既存データEDと8ビットラッチレジスタ170に入力される書き込みデータDIとを1ビット単位で比較して、書き込みデータDIが既存データDEよりも大きな値のデータであるか否かを判定する。なお、処理の迅速化および回路規模削減のため、入力される書き込みデータはMSBであることが望ましい。
インクリメントコントローラ150は、書き込みデータDIが既存データDEよりも大きな値のデータである場合には、ライト/リードコントローラ140に対して書き込み許可信号WEN1を出力する。なお、書き込み制限行が複数行に亘る場合には、全ての書き込み制限行において書き込みデータDIが既存データDEよりも大きな値のデータである場合にのみ、インクリメントコントローラ150は、書き込み許可信号WEN1を出力する。また、後述するように、ライトロックコントローラ180から書き込み許可信号WEN1の発行を止める通知を受けている場合には、書き込み許可信号WEN1を発行しない。
インクリメントコントローラ150は、書き込みデータを書き込んだ後、正しくデータが書き込まれたか否かを検証し、書き込みデータが正しく書き込まれていない場合には、内部に備える8ビット内部レジスタ152に格納されている既存データDEをメモリアレイ100に対して書き戻す。書き込みデータの検証に際して、インクリメントコントローラ150に備えられている4ビットカウンタ151は、書き込みスタンバイ状態から外部クロック信号に対して8ビット遅れで、チャージポンプ回路160に備えられている内部発振器162から内部クロック信号を受けてカウントアップを開始する。4ビットカウンタ151によってカウントアップされたカウント値は、カラム選択回路103、ロー選択回路104に入力され、書き込まれたばかりの既存データDEが読み出される。
チャージポンプ回路160は、既述の通り、ライト/リードコントローラ140からの要求信号に基づいて、EEPROMアレイ101に対してデータを書き込む際に必要な書き込み電圧をカラム選択回路103を介して選択されたビット線に供給するための回路である。チャージポンプ回路160は、電圧昇圧時に必要な動作周波数を生成する内部発振器162を備え、正極電源端子VDDTを介して得られる電圧を昇圧することで、必要な書き込み電圧を生成する。
ライトロックコントローラ180は、クロック信号端子SCKT、データ信号端子SDAT、リセット信号端子RSTT、インクリメントコントローラ150と接続されている。ライトロックコントローラ180は、メモリアレイ100に対するアクセス開始時に、IN/OUTコントローラ120を介してデータ信号端子SDATに出力される、EEPROMメモリアレイ101の先頭から4ビット目に格納されているライトプロテクト情報(W/L)を参照する。ライトロックコントローラ180は、ライトプロテクト情報(W/L)=1の場合には、EEPROMメモリアレイ101の書き込み禁止領域WPAに対する書き込みは禁止されていると判断し、インクリメントコントローラ150に対して書き込み禁止領域WPAに対する書き込み要求に対しては書き込み許可信号WEN1を発行しないよう通知する。
本実施例におけるライトロックコントローラ180はさらに、書き込み禁止領域WPAの先頭アドレスを通過すると、書き込み禁止領域WPAを通過したことを示す通過フラグをオン(=1)する。具体的には、ライトロックコントローラ180は、クロック信号端子SCKTから入力されるクロック信号パルス数をカウントアップすることにより、書き込み禁止領域WPAの先頭アドレスに対するアクセスが実行されたか否かを判定する。ライトロックコントローラ180は、リセット信号RSTの入力を受けて、通過フラグをオフ(=0)する。
ライトロックコントローラ180は、ライトプロテクト情報(W/L)=1であり、通過フラグがオンされている場合には、書き込み制限領域WRAに対するデータの書き込み要求を受けても、インクリメントコントローラ150に対して書き込み許可信号WEN1を発行しないよう通知する。この結果、EEPROMメモリアレイ101の終端アドレスを経た後、書き込み制限領域WRAにアクセスする場合には、ライト/リードコントローラ140によって書き込み許可信号WEN2が発行されず、書き込み制限領域WRAに対するデータの書き込みは実行されない。一方、ライトロックコントローラ180は、ライトプロテクト情報(W/L)=1であり、通過フラグがオンされていない場合には、EEPROMメモリアレイ101の書き込み制限領域WRAに対する書き込みを許容するので、インクリメントコントローラ150に対する書き込み許可信号WEN1を禁止する旨の通知は行わない。
図4〜図7を参照して本実施例に係る半導体記憶装置10における内部処理について説明する。図4は本実施例に係る半導体記憶装置10において実行されるメモリ内部処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。図5は読み出し動作実行時におけるリセット信号RST、外部クロック信号SCK、データ信号SDA、アドレスカウンタ値の時間的関係を示すタイミングチャートである。図6は本実施例の半導体記憶装置10において実行される書き込み処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。図7は書き込み動作実行時におけるリセット信号RST、外部クロック信号SCK、データ信号SDA、アドレスカウンタ値の時間的関係を示すタイミングチャートである。
メモリ内部処理では、図5に示すように、先ず、オペレーションコードに基づく、識別情報の確認、読み出し/書き込みコマンドの確認処理が実行される。半導体記憶装置10は、ホスト計算機(例えば、図9参照)によって、リセット状態(RST=0またはLow)が解除される(RST=1またはHi)と、内部リセットを実行し(ステップS100)、メモリアレイ100に対するアクセス処理を開始する。具体的には、内部リセットによって、IN/OUTコントローラ120、IDコンパレータ130、ライト/リードコントローラ140、インクリメントコントローラ150、ライトロックコントローラ180が初期化される。
半導体記憶装置10のIDコンパレータ130は、ホスト計算機から入力された3ビットの識別情報を取得し(ステップS102)、取得した識別情報とメモリアレイ100に格納されている識別情報とが一致するか否かを判定するID検索処理を実行する(S104)。具体的には、IDコンパレータ130は、リセット信号RSTがローからハイに切り替えられた後の3つのクロック信号SCKの立ち上がりエッジに同期してデータ信号端子SDATに入力されたデータ、すなわち、3ビットの識別情報を取得して第1の3ビットレジスタに格納する。これと同時にIDコンパレータ130は、アドレスカウンタ110のカウンタ値00、01、02によって指定されるメモリアレイ100の先頭3ビットアドレスから識別情報ID0、ID1、ID2を取得して、第2の3ビットレジスタに格納する。
IDコンパレータ130は、第1、第2レジスタに格納された識別情報が一致するか否かを判定し、識別情報が一致しない場合には(ステップS104:不一致)、データ信号端子SDATと接続されている双方向バス信号線を入力状態とし、識別情報IDの受信を終了し(ステップS106)、本処理ルーチンを終了する。なお、IN/OUTコントローラ120は、8ビットラッチレジスタ170とIN/OUTコントローラ120との間における入力信号線に対するハイインピーダンスの状態を保持するので、メモリアレイ100に対するアクセスは許されない。一方、IDコンパレータ130は、第1、第2レジスタに格納された識別情報が一致する場合には(ステップS104:一致)、ライト/リードコントローラ140に対してアクセス許可信号AENを出力する。
アクセス許可信号AENを受信したライト/リードコントローラ140は、ホスト計算機から、リセット信号RSTのローからハイへの切り替わり後の4つ目のクロック信号SCKの立ち上がりエッジに同期してデータ信号端子SDATを介してバス信号線に入力されたコマンドビットを取得する(ステップS108)。ライト/リードコントローラ140は、取得したコマンドビットが書き込み命令であるか否かを判定し(ステップS110)、取得したコマンドビットが書き込みコマンドでない場合には(ステップS110:No)、IN/OUTコントローラ120に対して読み出し命令を出力してデータの読み出し処理を実行する(ステップS112)。読み出し命令を受信したIN/OUTコントローラ120は、メモリアレイ100に対するデータ転送方向を読み出し方向(出力状態)に変更し、メモリアレイ100からのデータ転送を許容する。
半導体記憶装置10のアドレスカウンタ110は、クロック信号SCKの立ち下がりに同期してカウントアップして、入力クロックパルス数を計数する。なお、オペレーションコード入力後のアドレスカウンタ110のカウンタ値は04であるから、メモリアレイ100の04Hに格納されている既存データDEから読み出される。本実施例に係る半導体記憶装置10のメモリアレイ100は、00H〜BFHまでのアドレスしか有していないが、アドレスカウンタ110は、256ビット(アドレスFFH)までカウントアップを実行する。アドレスC0H〜FFHまでは、疑似領域であり、対応するアドレスはメモリアレイ100には存在せず、かかる疑似領域にアクセスしている期間は、データ信号端子SDATに対して値「0亅が出力される。アドレスカウンタ110によってアドレスFFHに対応するクロックパルス数、すなわち、256までカウントアップされると、アドレスカウンタ110によって指定されるメモリアレイ100上のアドレスはアドレス00Hに戻る。すなわち、アドレスカウンタ110の8ビットレジスタの値(ビット)が全て1となった時点で、メモリアレイ100におけるEEPROM101の先頭アドレス00Hが次のアクセスアドレスとして指定される。
メモリアレイに格納されている既存データDEは、図5に示す読み出しサイクルの期間、クロック信号SCKの立ち下がりに同期してIN/OUTコントローラ120を介して、データ信号端子SDATに順次出力され、出力された既存データDEはクロック信号SCKの次の立ち下がりまでの期間は保持される。クロック信号SCKが立ち下がると、アドレスカウンタ110におけるカウント値は1つインクリメントされ、この結果、メモリアレイ100における次のアドレス(データセル)に格納されている既存データDEがデータ信号端子SDATに出力される。この動作の繰り返しが、所望のアドレスに到達するまで、クロック信号SCKに同期して実行される。すなわち、本実施例における半導体記憶装置10はシーケンシャルアクセスタイプの記憶装置であるから、ホスト計算機は、読み出し、または書き込みを所望するアドレスに対応する数のクロック信号パルスを発行し、アドレスカウンタ110のカウンタ値を所定のアドレスに対応するカウント値までインクリメントしなければならない。この結果、既存データDEは、クロック信号SCKに同期して順次インクリメントされるアドレスカウンタ110のカウンタ値によって指定されるアドレスからシーケンシャルに読み出しされる。
ホスト計算機は、半導体記憶装置10から出力されるデータと、半導体記憶装置10に対して出力したクロックパルス数とを対応付けて管理することで、所望のアドレスのデータを特定し、取得する。
読み出し動作終了後には、ホスト計算機から0またはLOWのリセット信号RSTが入力され、半導体記憶装置10は、オペレーションコードの受け付け待機状態とされる。リセット信号RST(=0またはLOW)が入力されると、アドレスカウンタ110、IN/OUTコントローラ120、IDコンパレータ130、ライト/リードコントローラ140、インクリメントコントローラ150およびライトロックコントローラ180は初期化される。
ライト/リードコントローラ140は、取得したコマンドビットが書き込み命令であるか否かを判定する(ステップS110)。ライト/リードコントローラ140によって、取得したコマンドビットが書き込みコマンドであると判定された場合には(ステップS110:Yes)、ライトロックコントローラ180は、EEPROMメモリアレイ101の第4アドレス(03H)から、ライトプロテクト情報(W/L)を取得する(ステップS114)。
ライトロックコントローラ180は、ライトロックがオンされているか、すなわち、ライトプロテクト情報(W/L)=1であるか否かを判定する(ステップS116)。ライトロックコントローラ180によって、ライトロックがオンされていないと判定された場合には(ステップS116:No)、書き込み処理が実行される(ステップS118)。なお、ここで実行される書き込み処理は、EEPROMメモリアレイ101の書き込み禁止領域WPAに対するデータの書き込みを含む処理であり、EEPROMメモリアレイ101に対して読み出し専用データを書き込む処理である。ライトプロテクト情報(W/L)は、初期データの書き込み時にオン、すなわち、「1」とされるので、工場出荷後においては、ライトプロテクト情報(W/L)=1となり、ここで実行される書き込み処理は実行されない。また、ライトプロテクト情報(W/L)がオンされていない場合には、インクリメントコントローラ150よる、書き込みデータのインクリメント判定処理は実行されない。すなわち、ホスト計算機から送信されてきた書き込み用のデータの値とEEPROMメモリアレイ101に既存のデータの値との大小関係が比較されることなく、所望のアドレスに対する書き込み用データの書き込みが実行される。
ステップS118にて実行される、書き込み処理について図6を参照して説明する。ホスト計算機から、アクセスを所望するアドレス、すなわち、データの書き込みを所望するアドレスに対応するクロックパルス数のクロック信号SCKが半導体記憶装置10のクロック信号端子SCKTに対して入力され、また、初期データとして書き込むべきデータが、クロック信号に同期してデータ信号端子SDATに入力され、8ビットラッチレジスタ170に格納されていく。本実施例では、1行8ビットのメモリアレイ100に対して、8ビット単位にて書き込みデータが書き込まれる。
ライトロックコントローラ180は、書き込み処理を要求されているアドレスが書き込み制限領域WRAに含まれるアドレスであるか否かを判定し(ステップS200)、書き込み制限領域WRAに含まれないと判定した場合には(ステップS200:No)、インクリメントコントローラ150に対して書込禁止信号を発行しない。この結果、要求されたアドレス、具体的には、後に書き込み禁止領域となる領域に対する8ビット単位でのデータの書き込み処理が、ライト/リードコントローラ140によって実行される(ステップS202)。
具体的には、ライトロックコントローラ180から書込禁止信号を受けていないインクリメントコントローラ150は、ライト/リードコントローラ140に対して書き込み許可信号WEN1を送信する。既述の通り、ライト/リードコントローラ140は、IDコンパレータ130からアクセス許可信号AENを受信しており、加えて、インクリメントコントローラ150から書き込み許可信号WEN1を受信する。アクセス許可信号AENおよび書き込み許可信号WEN1を受信したライト/リードコントローラ140は、IN/OUTコントローラ120に対して書き込み許可信号WEN2を出力する。書き込み許可信号WEN2を受信したIN/OUTコントローラ120は、メモリアレイ100に対するデータ転送方向を書き込み方向(入力状態)に変更し、メモリアレイ100に対するデータ転送を許容する。
この結果、メモリアレイ100の各ビット線には書き込みデータDIの値(0または1)が転送される。具体的には、ライト/リードコントローラ140は、図7に示す、書き込みスタンバイ状態後の8サイクル目のクロック信号SCK立ち上がり後に、チャージポンプ回路160に対して書き込み電圧の生成を要求する。チャージポンプ回路160によって生成された書き込み電圧は、カラム選択回路103によって選択されているビット線、本実施例では全てのビット線に印加される。この結果、8ビットラッチレジスタ170に格納されている8ビットのデータ「1」と「0」が、一度に書き込み制限行に書き込まれる。
図7に示すように、8サイクル目のクロック信号SCKが立ち下がった後のクロック・ロー期間で、書き込まれたばかりの既存データDEと書き込みに用いられた書き込みデータDIとが一致するか否かのベリファイ処理が実行される。すなわち、クロック・ロー期間の間に、インクリメントコントローラ150に備えられている4ビットカウンタ151によって書き込まれたばかりの8ビットの既存データDEのアドレスを指定するためのカウント値がカラム選択回路103およびロー選択回路104に対して入力される。この結果、IN/OUTコントローラ120からは、書き込まれたばかりの8ビットの既存データDEが出力され、IN/OUTコントローラ120を介して、インクリメントコントローラ150が備える8ビット内部レジスタ153に格納される。インクリメントコントローラ150は、8ビット内部レジスタ153に格納されている8ビットの既存データDEと8ビットラッチレジスタ170に格納されている8ビットの書き込みデータDIとが一致するか否かを検証する。
ライトロックコントローラ180は、書き込みの対象となるアドレスが、書き込み禁止領域の開始アドレスに該当するか否かを判定し(ステップS204)、書き込み禁止領域の開始アドレスに該当すると判定した場合には(ステップS204:Yes)、通過フラグをオンする(ステップS206)。ライトロックコントローラ180は、書き込み禁止領域の開始アドレスに該当しない判定した場合には(ステップS204:No)、通過フラグの現在の値を維持する。具体的には、書き込み対象アドレスが、書き込み禁止領域の開始アドレス以降のアドレスの場合が該当する。
書き込みデータDIの書き込み完了後、ホスト計算機からリセット信号RST(=0またはLOW)がリセット信号端子RSTTに入力されると(ステップS212:Yes)、既述の通り各コントローラは初期化され、オペレーションコードの受け付け待機状態とされて、書き込み処理が終了する。
一方、書き込みデータDIの書き込み完了後、ホスト計算機からリセット信号RST(=0またはLOW)がリセット信号端子RSTTに入力されることなく(ステップS212:No)、ホスト計算機からクロック信号SCKが半導体記憶装置10のクロック信号端子SCKTに対して続けて入力されている場合には、8サイクル目のクロック信号SCKが立ち下がりに応じて(図7参照)、アドレスカウンタ110のカウント値が1つインクリメントされる(ステップS214)。すなわち、対象アドレスが、次の1バイトの先頭アドレスにインクリメントされる。これと同時に、次のアドレス(8アドレス分)に書き込まれるべき書き込みデータDI(次バイト用のデータ)がデータ信号端子SDATに入力される。
アドレスカウンタ110によってアドレス7FHに対応するクロックパルス数、すなわち、128までカウントアップされると、アドレスカウンタ110によって指定されるメモリアレイ100上のアドレスはアドレス00Hに戻る。すなわち、アドレスカウンタ110の8ビットレジスタの8ビット目の値(最上位ビット)が1となった時点で、メモリアレイ100におけるEEPROM101の先頭アドレス00Hが次のアクセスアドレスとして指定される。すなわち、書き込み禁止領域となるEEPROMメモリアレイ101の所定領域に対する書き込み処理では、原則として、EEPROM101の先頭アドレス00Hを含む1行(オペレーションコードと対比されるデータが格納されている先頭行)に対する書き込み処理が最後の書き込み処理となる。こうすることにより、共通の識別情報IDを用いて当初の識別情報IDの一致判断を実行できるため、また、事後的にライトプロテクト情報(W/L)を格納することができるため、書き込み禁止領域となるEEPROMメモリアレイ101の所定領域に対するデータの書き込みが円滑化並びに柔軟化される。
EEPROM101の先頭アドレス00Hを含む1行目には、正式な識別情報IDおよび、ライトロック情報(W/L)、ライトロックの領域を示す情報が記述される。ライトロック情報(W/L)として「1」が記述されると、以降、書き込み禁止領域に対する書き込み処理は禁止される。
ライトロックコントローラ180は、書き込み処理を要求されているアドレスが書き込み制限領域WRAに含まれると判定した場合には(ステップS200:Yes)、通過フラグがオンされているか否かを判定する(ステップS208)。すなわち、書き込み禁止領域の先頭アドレスを通過した後の、書き込み制限領域WRAに対するアクセスであるか否かを判定する。
ライトロックコントローラ180は、通過フラグがオンされていると判定した場合には(ステップS208:Yes)、インクリメントコントローラ150に対して書込禁止信号を発行する。この結果、インクリメントコントローラ150からライト/リードコントローラ140に対して書き込み許可信号WEN1が発行されず、書き込み制限領域WRAに対する書き込み処理は実行されない(ステップS210)。この結果、初期データ書き込み後に書き込み禁止領域となるEEPROMメモリアレイ101の領域に対して書き込みまたは読み出しが実行された後に、書き込み制限領域WRAに対して書き込みが実行されることがない。本実施例に係るメモリアレイ100は、先頭アドレスからシーケンシャルにアクセスされるメモリアレイであるため、書き込み禁止領域の先頭アドレスに対するアクセスの後、書き込み制限領域WRAに到達するためには、書き込み禁止領域の終端アドレスを経る必要がある。したがって、クロック信号にノイズが乗り、カウント数が進んでしまった場合には、書き込み制限領域WRAにおけるデータの書き込み対象となるアドレスとは異なるアドレスにデータが書き込まれたり、書き込み禁止領域に書き込まれるべきデータが書き込み制限領域WRAに書き込まれることがある。特に、本実施例における書き込み制限領域WRAに対する書き込みは、既述並びに後述するように、インクリメントコントローラ150によって、常に、既存データの値よりも大きな値しか書き込まれないように制御されている。したがって、書き込み制限領域WRAにおける誤書き込みは、書き込み制限領域WRAに対するインクリメントな書き込みを阻害してしまうおそれがある。しかしながら、本実施例では、書き込み禁止領域を経て書き込み制限領域WRAに対して書き込みが実行される場合には、書き込み制限領域WRAに対する書き込みを実行しないので、書き込み制限領域WRAにおける誤書き込みを低減または防止することができる。
ライトロックコントローラ180は、通過フラグがオンされていないと判定した場合には(ステップS208:No)、インクリメントコントローラ150に対して書込禁止信号を発行しない。この結果、インクリメントコントローラ150からライト/リードコントローラ140に対して書き込み許可信号WEN1が発行され、書き込み制限領域WRAに対する書き込み処理が実行される(ステップS212)。工場出荷時には、書き込み制限領域WRAに対する書き込みが正常に行われるか否かをテストする必要があり、この書き込み処理が実行される。この書き込み処理にあたっては、例えば、書き込み制限領域WRAの最上位アドレスに対して書き込みが実行され、工場出荷後におけるインクリメントな書き込みの阻害が防止される。すなわち、1行8ビットの内の上位1ビットまたは2ビットを書き込みテストに用い、残りの7ビットまたは6ビットが書き換えデータの格納に用いられる。
書き込み制限領域WRAに対する書き込みが実行されない場合(ステップS210)および書き込みが実行された後(ステップS212)、ホスト計算機からリセット信号RST(=0またはLOW)がリセット信号端子RSTTに入力されると(ステップS212:Yes)、既述の通り各コントローラは初期化され、通過フラグはオフされ、オペレーションコードの受け付け待機状態とされて、書き込み処理が終了する。
一方、ホスト計算機からリセット信号RST(=0またはLOW)がリセット信号端子RSTTに入力されることなく(ステップS212:No)、ホスト計算機からクロック信号SCKが半導体記憶装置10のクロック信号端子SCKTに対して続けて入力されている場合には、8サイクル目のクロック信号SCKが立ち下がりに応じて(図7参照)、アドレスカウンタ110のカウント値が1つインクリメントされる(ステップS214)。
図4に戻り説明を続けると、ライトロックコントローラ180によって、ライトプロテクト情報(W/L)がオンされている(1である)と判定された場合には(ステップS116:Yes)、書き込み制限領域WRAに対する書き込み処理が実行される(ステップS122)。
例えば、書き込みデータDIが16ビット長のデータであり、書き込み制限行は2行(8アドレス×2)の場合について説明する。かかる場合には、1行8ビットのメモリアレイ100に対して、16ビット長の書き込みデータが書き込まれる。書き込み処理に際しては、先ず、書き込みデータDIの最上位ビット(MSB)から8ビットのデータが、クロック信号SCKの立ち上がりに同期して、8ビットラッチレジスタ170に順次ラッチされる。また、IN/OUTコントローラ120に対して書き込み許可信号WEN2が出力されるまでは、クロック信号SCKの立ち下がりに同期して、メモリアレイ100の第8アドレス以後の既存データが順次、データ出力信号線(データ信号端子SDA)上に出力される。データ出力信号線上に出力された既存データDEは、インクリメントコントローラ150に入力され、8ビットラッチレジスタ170にラッチされた書き込みデータDIと共に、インクリメントコントローラ150における書き込みデータDIが既存データDEよりも大きな値であるか否かを判定するために用いられる。この判断処理は、書き込みスタンバイ状態後の8サイクル目のクロック信号SCK立ち上がり後(=1またはHi)に実行される。
半導体記憶装置10のクロック信号端子SCKTには、ホスト計算機から、アクセスを所望するアドレス、すなわち、データの書き込みを所望するアドレスに対応するクロックパルス数のクロック信号SCKが入力される。書き込み許可信号WEN2を受信したIN/OUTコントローラ120は、メモリアレイ100に対するデータ転送方向を書き込み方向に変更し、8ビットラッチレジスタ170とIN/OUTコントローラとの間における信号線のハイインピーダンス設定を解除してデータ転送を許容する。この結果、メモリアレイ100の各ビット線には書き込みデータDIの値(0または1)が転送される。ライト/リードコントローラ140は、書き込みスタンバイ状態後の8サイクル目のクロック信号SCK立ち上がり後に、チャージポンプ回路160に対して書き込み電圧の生成を要求し、生成された書き込み電圧は、カラム選択回路103によって選択されているビット線、本実施例では全てのビット線に印加され、この結果、8ビットラッチレジスタ170に格納されている8ビットのデータ「1」と「0」が、一度に書き込み制限行に書き込まれる。
8サイクル目のクロック信号SCKが立ち下がると、アドレスカウンタ110のカウント値が1つインクリメントされ、次のアドレス(8アドレス分)に書き込まれるべき書き込みデータDI(2バイト目のデータ)の取り込みが実行される。また、8サイクル目のクロック信号SCKが立ち下がった後のクロック・ロー期間で、書き込まれたばかりの既存データDEと書き込みに用いられた書き込みデータDIとが一致するか否かのベリファイ処理が実行される。すなわち、クロック・ロー期間の間に、インクリメントコントローラ150に備えられている4ビットカウンタ151によって書き込まれたばかりの8ビットの既存データDEのアドレスを指定するためのカウント値がカラム選択回路103およびロー選択回路104に対して入力される。この結果、IN/OUTコントローラ120からは、書き込まれたばかりの8ビットの既存データDEが出力され、IN/OUTコントローラ120を介して、インクリメントコントローラ150が備える8ビット内部レジスタ153に格納される。インクリメントコントローラ150は、8ビット内部レジスタ153に格納されている8ビットの既存データDEと8ビットラッチレジスタ170に格納されている8ビットの書き込みデータDIとが一致するか否かを検証する。
本実施例では、書き込みデータDIは16ビット長のデータであり、書き込み制限行は2行(8アドレス×2)であるため、上記の処理が2度実行されると、書き込み制限行に対する書き込みデータDIの書き込みは完了する。すなわち、ライト/リードコントローラ140は、次のアクセス対象アドレスとして、書き込み禁止領域WPAの先頭アドレスが指定されるまで書き込み制限領域WRAに対する書き込みデータDIの書き込み処理を実行する(ステップS122:No)。ライト/リードコントローラ140は、次のアクセス対象アドレスとして、書き込み禁止領域WPAの先頭アドレスが指定されると(ステップS122:Yes)、チャージポンプ160に対して書き込み電圧の生成の停止を要求し(ステップS124)、本処理ルーチンを終了する。チャージポンプ160によって生成される書き込み電圧を用いなければEEPROMメモリアレイ101に対するデータの書き込み(格納)は不可能であるため、チャージポンプ160における書き込み電圧の生成の停止によって書き込み処理は停止する。
書き込みデータDIの書き込み完了後、ホスト計算機からリセット信号RST(=0またはLOW)がリセット信号端子RSTTに入力されることにより、半導体記憶装置10は、オペレーションコードの受け付け待機状態とされて、書き込み処理が終了する。
なお、ホスト計算機から送出される書き込みデータは、書き換えを所望するアドレスに対応するデータを除いて、メモリアレイ100に現在格納されているデータと同一の値(0または1)を有している。すなわち、メモリアレイ100における書き換えられないアドレスのデータは、同一の値によって上書きされる。
図8を参照して工場出荷時において実行される検査処理について説明する。図8は工場出荷時に半導体記憶装置に対して実行される検査処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。
ホスト計算機は、リセット信号端子RSTTに対してリセット信号を出力し、半導体記憶装置10を内部リセットさせる(ステップS300)。既述の通り、リセット信号RSTの入力を受けて、所定のコントローラが初期化されることによって半導体記憶装置10の内部リセットが実行される。ホスト計算機は、識別情報IDおよびReadコマンドをデータ信号端子SDATに対して出力し(ステップS302)、メモリアレイ100に格納されている既存データを読み出す(ステップS304)。半導体記憶装置10においては、IDコンパレータ130およびライト/リードコントローラ140によって既述の処理が実行された後、メモリアレイ100に格納されているデータをデータ信号端子SDA上に出力する。半導体記憶装置10には、初期値として、例えば、識別情報ID=(1、1、1)、ライトプロテクト情報(W/L)=0が記述されている。この場合には、ホスト計算機は、識別情報ID=(1、1、1)を半導体記憶装置10に対して出力する。
ホスト計算機は、既存データとして格納されているべきデータ(初期データ)と既存データとが一致するか否かを判定し(ステップS306)、両データが一致しない場合には(ステップS306:No)、メモリエラーであるとの記録を残して(ステップS314)本処理ルーチンを終了する。一方、ホスト計算機は、両データが一致する場合には(ステップS306:Yes)、識別情報IDおよびWriteコマンドをデータ信号端子SDATに対して出力する(ステップS308)。
ホスト計算機は、クロック信号SCKに同期させて、書き込み禁止領域WPAに対する書き込みデータを含む書き込みデータをデータ信号端子SDAに出力する(ステップS310)。ホスト計算機は、書き込み禁止領域WPAに対してデータが書き込まれたか否か、すなわち、ライトロックは有効であるか否かを判定し(ステップS312)、ライトロックは有効であると判定した場合には(ステップS312:Yes)、本処理ルーチンを終了する。一方、ホスト計算機は、ライトロックは有効でないと判定した場合、すなわち、書き込み禁止領域WPAに対する書き込みが実行されてしまった場合には(ステップS312:No)、メモリエラーであるとの記録を残して(ステップS314)本処理ルーチンを終了する。
ライトロックが有効であるか否かの判定は、例えば、書き込みデータの入力後に、メモリアレイ100からデータを読み出して、ステップS304にて用いられた初期データと対比することによって実行される。すなわち、両データが一致する場合には、書き込み禁止領域WPAに対する書き込みが実行されなかったことを意味するので、ライトロックは有効であると判定することができる。
さらに、書き込み制限領域WRAに対する書き込みが正常に行われているか否かを判定することによっても、ライトロックの有効性は判定することができる。本実施例においては、書き込み制限領域WRAに対しては既存データの値よりも大きな値のデータしか書き込むことができないため、書き込み禁止領域WPAに対する初期データの書き込み時、すなわち、ライトプロテクト情報(WL)がオン(1)の場合には、書き込み制限領域WRAに対する書き込みを禁止することで書き込み制限領域WRAに対する誤書き込みの防止が図られている。したがって、書き込み制限領域WRAに対する書き込みが実行できる場合には、ライトプロテクト情報(W/L)が有効であると判定することができる。
図9を参照して、本実施例に係る半導体記憶装置10の応用例について説明する。図9は本実施例に係る半導体記憶装置の応用例を示す説明図である。本実施例に係る半導体記憶装置10は、消費材を収容する収容容器、例えば、印刷記録材としてのインクを収容するインク収容体310、311、312に備えられる。各インク収容体310、311、312が印刷装置に装着されると、印刷装置に備えられるホスト計算機300と、バス接続される。すなわち、ホスト計算機300からのデータ信号線SDA、クロック信号線SCK、リセット信号線RST、正極電源線VDD、および負極電源線VSSは、各インク収容体310、311、312に備えられている半導体記憶装置10と接続されている。この応用例では、インク残量またはインク消費量といったインクに関する量の情報が半導体記憶装置10に格納される。
以上説明したとおり、本実施例に係る半導体記憶装置10によれば、ライトプロテクト情報(W/L)と通過フラグとの組合せによって、書き込み禁止領域WPAとなるEEPROMメモリアレイ101の所定の領域に対するアクセスがあった後における、書き込み制限領域WRAに対する書き込みを禁止することができる。この結果、例えば、クロック信号にノイズが乗ることによって、アクセス対象のアドレスが本来の対象アドレスよりも進んでしまった場合であっても、書き込み禁止領域WPAに書き込まれるべきデータが書き込み制限領域WRAに書き込まれる事態、あるいは、書き込み制限領域WRAにおける誤書き込みを低減または抑制することができる。
書き込み制限領域WRAが既存データの値よりも大きな値のデータの書き込みしか許さない場合には、書き込み制限領域WRAにおける誤書き込みは問題となる。すなわち、例えば、書き込み制限領域WRAに対してインク残量(消費量)が記録される場合に、工場出荷時に50%残量(消費量)相当の値が誤書き込みされていると、100%〜50%の残量値(0%〜50%の消費値)を記録することができなくなってしまう。この問題は、本実施例に係る半導体記憶装置10を用いることによって解消することができる。
さらに、本実施例に係る半導体記憶装置10によれば、ライトプロテクト情報(W/L)によって、EEPROMメモリアレイ101における所定の領域に対する書き込みを禁止することができる。書き込み禁止領域WPAとなる所定の領域の特定は、例えば、ライトロック領域情報WLDとして、EEPROMメモリアレイ101に格納されている情報に基づいて特定される。
その他の実施例:
(1)上記実施例では、ライトロックコントローラ180からインクリメントコントローラ150に対して、書き込み許可信号WEN1の発行を中止させるための書込禁止信号を出力しているが、書き込み許可信号WEN1とは別に、ライトロックコントローラ180からライト/リードコントローラ140に対して直接、書込禁止信号を発行するようにしても良い。かかる場合には、ライト/リードコントローラ140は、ライトロックコントローラ180から書込禁止信号を受信すると、書き込み許可信号WEN1およびアクセス許可信号AENを受信したとしても、I/Oコントローラ120に対して書き込み許可信号WEN2を発行するができず、また、チャージポンプ160に対しても書き込み電圧の生成を要求することができない。
(2)上記実施例では、ライトロックコントローラ180を別途備え、ライトロックコントローラ180において、ライトプロテクト情報(W/L)および通過フラグの読み出し、管理を行っているが、ライトロックコントローラ180を別途備えなくても良い。この場合には、ライトロックコントローラ180の上記機能を、例えば、ライト/リードコントローラ140に持たせれば良い。
(3)上記実施例では、書き込み禁止領域WPAとなるEEPROMメモリアレイ101の所定の領域に対するデータの書き込みに際して、8ビット単位での書き込みが実行されているが、1ビット単位、その他の単位にてデータが書き込まれても良い。
(4)上記実施例では、ライトロック領域情報WLDとして、バイト単位にて書き込み禁止領域WPAを特定する情報が用いられているが、この他にも、アドレス単位で書き込み禁止領域WPAを特定する情報が用いられても良い。
(5)上記実施例では、インクカートリッジを応用例として用いたが、この他にもトナーカートリッジにおいても同様の効果を得ることができる。また、プリペイドカード等の通貨相当情報を格納する媒体において適用した場合にも同様の効果を得ることができる。
(6)上記実施例におけるベリファイ処理は、4ビットカウンタおよび内部発振器162を用いて、8ビット内部レジスタ153にラッチされている既存データDE1と8ビットラッチレジスタ170にラッチされている書き込みDI1を用いて8ビット単位で実行されても良い。あるいは、4ビットカウンタ151および8ビット内部レジスタ153を備えることなく、8ビットラッチレジスタ170からMSBにて1ビット単位で放出される1バイト目の書き込みデータDI1と、メモリアレイ100の第1の書き込み制限行からMSBにて1ビット単位で読み出される既存データDE1とを1ビット単位で比較することによって実行されても良い。かかる場合には、インクリメントコントローラ150は、必要ない。
(7)上記実施例では、16ビット長の書き込みデータを例にとって説明しているが、この他にも、24ビット長、32ビット長といった、メモリアレイ100の1行のビット長の倍数のデータ長を有するデータに対しても同様に適用することができると共に、同様の効果を得ることができる。
以上、いくつかの実施例に基づき本発明に係る半導体記憶装置、半導体記憶装置におけるアクセス制御方法を説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはもちろんである。

Claims (14)

  1. 半導体記憶装置であって、
    先頭アドレスからシーケンシャルにアクセスされるメモリアレイであって、書き換え可能なデータを格納するための書き換え可能領域と、書き換え可能領域に続き読み出し専用データを格納するための書き込み禁止領域とを備えるメモリアレイと、
    前記メモリアレイにおける所望のアドレスに対するアクセス要求を受け取るアクセス要求受信部と、
    前記書き込み禁止領域に対するアクセスがあった場合にはフラグをオンするフラグ設定部と、
    前記メモリアレイに対するアクセスを制御するメモリ制御部であって、前記所望のアドレスが前記書き換え可能領域に含まれる場合であって、前記フラグがオンされている場合には、前記所望のアドレスに対するデータの書き込みを実行しないメモリ制御部とを備える半導体記憶装置。
  2. 請求の範囲1に記載の半導体記憶装置において、
    前記メモリ制御部は、前記メモリアレイにおける書き込み禁止領域を特定する情報を参照して、前記所望のアドレスが前記書き換え可能領域に含まれるか否かを判定する半導体記憶装置。
  3. 請求の範囲2に記載の半導体記憶装置において、
    前記メモリ制御部は、前記メモリアレイにおける書き込み禁止領域を特定する情報を参照し、前記所望のアドレスが前記書き込み禁止領域に含まれる場合には、前記所望のアドレスからのデータの読み出しのみを実行する半導体記憶装置。
  4. 請求の範囲2に記載の半導体記憶装置において、
    前記メモリ制御部は、前記メモリアレイにおける書き込み禁止領域を特定する情報を参照し、前記所望のアドレスが前記書き換え可能領域に含まれる場合であって、前記フラグがオンされていない場合には、前記所望のアドレスに対するデータの書き込みを実行する半導体記憶装置。
  5. 請求の範囲2から4のいずれかに記載の半導体記憶装置において、
    前記書き込み禁止領域を特定する情報は前記先頭アドレスから前記書き換え可能領域までの領域に記述されている半導体記憶装置。
  6. 請求の範囲5に記載の半導体記憶装置において、
    前記先頭アドレスから前記書き換え可能領域までの領域にはさらに、前記半導体記憶装置を識別するための識別情報が記述されている半導体記憶装置。
  7. 請求の範囲5または6に記載の半導体記憶装置において、
    前記フラグ設定部は、リセット信号の入力を受けて前記フラグをオフする半導体記憶装置。
  8. 請求の範囲1から4のいずれかに記載の半導体記憶装置において、
    前記フラグのオンまたはオフの設定情報は、前記メモリ制御部に格納されている半導体記憶装置。
  9. 請求の範囲8に記載の半導体記憶装置において、
    前記フラグ実行部は、リセット信号の入力を受けて前記フラグをオフする半導体記憶装置。
  10. 請求の範囲1に記載の半導体記憶装置において、
    前記メモリ制御部はさらに、
    前記メモリアレイにおける書き込み禁止領域を特定する情報を参照し、前記所望のアドレスが前記書き換え可能領域に含まれると共に、前記フラグがオンされている場合に は、前記所望のアドレスに対するデータの書き込みを禁止する書き込み禁止信号を発行 する書き込み禁止制御部と、
    前記書き込み禁止制御部から書き込み禁止信号を受け取った場合には、前記メモリアレイに対するデータの書き込みを実行しない書き込み実行部
    とを備える半導体記憶装置。
  11. 印刷装置に着脱可能に装着される、印刷記録材を収容する印刷記録材容器であって、
    前記印刷記録材を収容する収容部と、
    請求の範囲1から10のいずれかに記載の半導体記憶装置と
    を備える印刷記録材収容体。
  12. 印刷装置と、印刷装置に着脱可能に装着される請求項11に記載の印刷記録材容器とを備える印刷システムであって、
    前記印刷装置は、前記印刷記録材容器に装着される半導体記憶装置とデータ信号線、クロック信号線、リセット信号線、正極電源線、および負極電源線を介してバス接続されるホスト計算機であって、印刷装置において消費された印刷記録材に関する量の情報を前記半導体記憶装置に送信するホスト計算機を備え、
    前記印刷記録材容器に装着されている半導体記憶装置は、受信した印刷記録材に関する量の情報を前記メモリアレイに格納する
    印刷システム。
  13. 先頭アドレスからシーケンシャルにアクセスされるメモリアレイであって、書き換え可能なデータを格納するための書き換え可能領域と、書き換え可能領域に続き読み出し専用データを格納するための書き込み禁止領域とを有するメモリアレイを備える半導体記憶装置の制御装置であって、
    前記半導体記憶装置の前記メモリアレイにおける所望のアドレスに対するアクセス要求を受け取るアクセス要求受信部と、
    前記書き込み禁止領域に対するアクセスがあった場合にはフラグをオンするフラグ設定部と、
    前記半導体記憶装置の前記メモリアレイに対するアクセスを制御するアクセス制御部であって、前記メモリアレイにおける書き込み禁止領域を特定する情報を参照し、前記所望のアドレスが前記書き換え可能領域に含まれる場合であって、前記フラグがオンされている場合には、前記所望のアドレスに対するデータの書き込みを実行しないアクセス制御部とを備える制御装置。
  14. 先頭アドレスからシーケンシャルにアクセスされるメモリアレイであって、書き換え可能なデータを格納するための書き換え可能領域と、書き換え可能領域に続き読み出し専用データを格納するための書き込み禁止領域とを有するメモリアレイを備える半導体記憶装置におけるアクセス制御方法であって、
    前記メモリアレイにおける所望のアドレスに対するアクセス要求を受信し、
    前記メモリアレイにおける書き込み禁止領域を特定する情報を参照し、
    前記所望のアドレスが前記書き換え可能領域に含まれる場合であって、前記書き込み禁止領域に対するアクセスがあった場合にオンされるフラグがオンされている場合には、前記所望のアドレスに対するデータの書き込みを実行しない半導体記憶装置におけるアクセス制御方法。
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