JP4909783B2 - 内接揺動噛合型遊星歯車減速機 - Google Patents

内接揺動噛合型遊星歯車減速機 Download PDF

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Description

本発明は、入力された回転を減速して出力する減速機の技術分野に関する。
従来、特許文献1に記載された減速機(内接揺動噛合型遊星歯車減速機)が公知である。この減速機は、内歯歯車と、内歯歯車に内接噛合しつつ揺動回転する外歯歯車とを備え、入力された動力を減速して出力可能とされている。また、外歯歯車には、内歯歯車と当該外歯歯車との相対回転成分を取り出すための内ピンを挿入するための複数の内ピン孔または外歯歯車の軸方向両側に配置されるフランジ(支持体)を連結するための連結ピンを挿入するための複数の連結ピン孔の少なくとも一方が形成されている。
特開2004−301273号公報
内接揺動噛合型遊星歯車減速機における外歯歯車(曲線板)は、入力される動力によって偏心揺動させられる結果、内歯歯車のそれぞれの「歯」と順次噛合しながら偏心回転する。換言すれば内歯歯車の「歯」に対して順次「衝突」を繰り返しながら偏心回転する。この絶え間なく繰り返される衝突によって内接揺動噛合型遊星歯車減速機の運転時においては、不可避的に相応の振動(例えば筐体の振動)・騒音が発生してしまう。この騒音・振動は例えば外歯歯車の外周面(内歯歯車との噛合面)の形状を工夫したり、減速機内部に封入される潤滑剤の粘度・ちょう度を調整することで低減可能であるが、使用目的によっては更なる騒音・振動の低減が望まれていた。
本発明は、外歯歯車の揺動回転に起因した騒音・振動を低減するべくなされたものである。
本発明は、内歯歯車と、該内歯歯車に内接噛合しつつ揺動回転する外歯歯車とを備え、入力された動力を減速して出力する内接揺動噛合型遊星歯車減速機であって、前記外歯歯車には、前記内歯歯車と当該外歯歯車との相対回転成分を取り出すための内ピンを挿入するための複数の内ピン孔、または、前記外歯歯車の軸方向両側に配置される支持体を連結するための連結ピンを挿入するための複数の連結ピン孔の少なくとも一方が形成されており、更に、当該外歯歯車には運転時における半径方向の弾性変形を平準化するための弾性変形制御孔が形成されており、該弾性変形制御孔の直径、前記内ピン孔及び前記連結ピン孔の直径よりも小径であり、かつ、該弾性変形制御孔の中心が、前記内ピン孔の中心を結ぶ円または前記連結ピン孔の中心を結ぶ円よりも前記外歯歯車における半径方向内側に位置していることにより、上記課題を解決するものである。
一般に、物(例えば板状体)に孔を設ければ、孔の大きさや位置に応じて強度が変化することは周知の事実である。外歯歯車においても、内ピン孔や連結ピン孔の数や設けられた位置に応じて強度の変化が不可避的に発生する。即ち、外歯歯車は、揺動回転しながら自身の外周面で内歯歯車に噛合する(衝突を繰り返す)こととなるが、内ピン孔や連結ピン孔が設けられていることで噛合する部位によって外歯歯車の強度が異なるため、噛合時に外歯歯車(または内歯歯車)に掛かる荷重に差が生じることとなる。換言すると、外歯歯車の外周面と内ピン孔や連結ピン孔の位置とが近ければ近いほどその外周面付近は弾性変形し易くなっているため、噛合時の荷重をある程度柔軟に受け止めることが可能である。一方、同じ外周面でも内ピン孔や連結ピン孔が近くに設けられていない場合には、強度か高く弾性変形し難いため、噛合時に大きな荷重が発生する傾向にある。
減速機における内ピンや連結ピンは、相対回転を精度よく取り出す目的で、または、支持体を連結する目的を主としてその位置が定められ、その定まった位置に対応するように外歯歯車(曲線板)に内ピン孔や連結ピン孔が設けられることとなる。即ち、外歯歯車の弾性変形により振動や脈動が発生し得るという観点を主に考慮して設けられたものではない。
発明者は、この様な噛合時の荷重のばらつきによって騒音・振動が発生していることを発見し、外歯歯車全体として弾性変形のし易さ(強度)を平準化することができれば、噛合時の荷重も平準化でき、発生する騒音・振動を低減することができるという着想に至った。かかる着想のもと、内ピン孔や連結ピン孔に加えて、積極的に弾性変形を制御するための弾性変形制御孔を設けることで、外歯歯車の半径方向の弾性変形を外歯歯車全体で平準化するという解決手段に至ったものである。
かかる場合、弾性変形制御孔の直径を、内ピン孔及び連結ピン孔の直径よりも小径で構成し、外歯歯車の強度が過度に低下することを防止している。また、内歯歯車が、歯車本体と該歯車本体に支持固定される円柱体で構成し、弾性変形制御孔の直径を、この円柱体の直径よりも小径で構成し、外歯歯車の強度が過度に低下することを防止している。
例えば具体的には、外歯歯車の中心を通り且つ当該外歯歯車の軸方向に直交する方向の仮想中心線上に、常に、内ピン孔または連結ピン孔または弾性変形制御孔のうち少なくとも一つが存在するように弾性変形制御孔を設けることで、外歯歯車の半径方向の弾性変形を平準化している。
本発明を適用することにより、運転時の騒音・振動が低減する。また、外歯歯車と内歯歯車間で生じる最大荷重が低減するため、外歯歯車および内歯歯車においては、疲労強度を軽減した設計が可能となる。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態の例を詳細に説明する。
<減速機の構造>
図1は、本発明の実施形態の一例に係る減速機G1の主要部分を示す断面図、図2、図3はそれぞれ図1のII-II線、III-III線に沿う断面図である。
この減速機G1はモータ(サーボモータ)Mと連結され、いわゆるギヤドモータの一部として用いられるものである。
減速機G1は、内接噛合遊星歯車構造の前段減速部100及び該前段減速部100の出力を受ける内接噛合遊星歯車構造の後段減速部200を備える。
以下、前段減速部100、後段減速部200の順により詳細に説明する。
図1において、前段減速部100は前段ケーシング102内に収容されている。前段ケーシング102は、本体ケーシング104、及びその軸方向両側に連結された第1、第2サイドカバー106、108からなる。前段減側部100の入力軸110の一端には連結部112が一体的に延在されている。該連結部112には挿入穴114が形成されており、該挿入穴114にモータMのモータ軸30が挿入・連結される。
入力軸110は一対の軸受120、122を介して前段ケーシング102の第1サイドカバー106及び後述する前段出力軸170(=後段入力軸210)のフランジ体172によって支持されている。この一対の軸受120、122の間には偏心体124が組み込まれている。偏心体124の外周にはころ軸受126、128を介して2枚の外歯歯車(曲線板)130、132が揺動回転可能に装着されている。外歯歯車130、132は前段ケーシング102のケーシング本体104と一体化された内歯歯車140に内接噛合している。内歯歯車140の内歯は回転可能に支持された円柱状のピン(外ピン)142によって形成されている。
2枚の外歯歯車130、132にはそれぞれ内ピン孔150、152が貫通形成され、内ピン160が挿入されている。内ピン160にはパイプ状の内ローラ162が回転自在に装着されている。この内ピン160は外歯歯車130、132と内歯歯車140との相対回転成分を取り出すことが可能である(詳細は後述する)。また、各内ピン孔150、152の間にはそれぞれ外歯歯車130、132の半径方向の弾性変形を制御するための弾性変形制御孔190、192が形成されている(図2参照:図1には現れていない)。この弾性変形制御孔190、192の中心は、内ピン孔150、152の中心を結ぶ円よりも当該外歯歯車130、132の半径方向外側の位置となるように形成されている。また、外歯歯車130の中心Xを通り且つ当該外歯歯車130の軸方向に直交する方向の仮想中心線上に、常に、内ピン孔150または弾性変形制御孔190のうち少なくとも一つが存在するように弾性変形制御孔190が形成されている。また、弾性変形制御孔190の直径は、内ピン孔150の直径よりも小さく形成され、且つ、円柱状の外ピン142の直径よりも小さく形成されているため、当該弾性変形制御孔190を設けたことにより外歯歯車130、132の強度が大きく低下することはない。なお、内ピン160は前段出力軸170と一体的に形成されたフランジ体172に固定され、該フランジ体172から片持状態で支持されている。
前段出力軸170は、そのまま後段減速部200の後段入力軸210となっている。
後段減速部200は、後段ケーシング202内に収容されている。
後段入力軸210は一対のテーパーローラベアリング222、220を介して後述する第1、第2出力フランジ266、268によって支持されると共に、フランジ体172の部分については、ボールベアリング190を介して前段ケーシング102の第2サイドカバー108によっても支持されている。該一対のテーパーローラベアリング220、222の間には偏心体224が組み込まれている。偏心体224の外周にはころ軸受226、228を介して2枚の外歯歯車230、232が装着されている。外歯歯車230、232は後段ケーシング202と一体化された内歯歯車240に内接噛合している。内歯歯車240の内歯は回転可能に支持された円柱状のピン(外ピン)242によって形成されている。
2枚の外歯歯車230、232にはそれぞれ内ピン孔250、252が貫通形成され、高精度な偏心内ピン260が挿入されている。この偏心内ピン260は、前段減速部100の内ピン160と異なり、その外周にころ軸受262、263を介して内ピン孔250、252の全内周と摺動可能な(偏心量に対応する)偏心突起部264、265を備え、内ピン孔250、252の内周との間に偏心量相当の空間を有しない。
また、2枚の外歯歯車230、232にはそれぞれ連結ピン孔284、286が設けられており、当該連結ピン孔284、286を貫通して連結ピン280が配置されている。この連結ピン280は、第1、第2出力フランジ(支持体)266、268を連結している。
更に、2枚の外歯歯車230、232にはそれぞれ、内ピン孔250、252と連結ピン孔284、286との間に半径方向の弾性変形を制御するための(本発明の一例に係る)弾性変形制御孔290、292が形成されている(図3参照:図1には現れていない)。この弾性変形制御孔290、292の中心は、内ピン孔250、252及び連結ピン孔284、286の中心を結ぶ円よりも当該外歯歯車230、232の半径方向内側の位置となるように形成されている。
偏心内ピン260は、外歯歯車230、232の両サイドに配置された円板状の一対の第1、第2出力フランジ(支持体)266、268にテーパーローラベアリング270、272を介して両持ち支持されている。
第1、第2出力フランジ266、268は、それぞれテーパーローラベアリング274、276を介して後段ケーシング202に回転可能に支持されている。
また、図2から明らかなように、前段減速部100の外歯歯車130、132の歯数は「12」、内歯歯車140の歯数は「14」、歯数差は「2」であり、減速比は、2/12=1/6である。また、図3から明らかなように、後段減速部200の外歯歯車230、232の歯数は「78」、内歯歯車240の歯数(外ピン242の数)は「80」、歯数差は「2」であり、減速比は、2/78=1/39である。なお、後段減速部200は、バックラッシの管理を含め、精密に制作する必要があるため、その減速比は1/50以下に設定するのが望ましい。
<減速機の作用>
次に、この実施形態に係る減速機G1の作用を説明する。
モータMの回転によって前段減速部100の入力軸110が回転すると、該入力軸110と一体化された偏心体124も回転する。偏心体124が回転すると、外歯歯車130、132は入力軸110の周りで揺動回転を行おうとするが、内歯歯車140によってその自転が抑制されるため、外歯歯車130、132はこの内歯歯車140に内接しながら殆ど揺動のみを行うことになる。しかしながら、外歯歯車130、132の歯数は12、内歯歯車140の歯数は14に設定されているため、入力軸110の一回転毎に外歯歯車130、132は内歯歯車140に対してその歯数差「2」だけずれる(自転する)ことになる。これは、入力軸110の一回転が外歯歯車130、132の−2/12の回転、即ち、減速比−1/6の回転に減速されたことを意味する。なお、マイナスの符号は、外歯歯車130、132の回転方向が入力軸110の回転方向と逆になることを示している。この外歯歯車130、132の回転は内ピン孔150、152及び内ローラ162の隙間によってその揺動成分が吸収され、自転成分(内歯歯車140に対する相対回転成分)のみが内ピン160を介して前段出力軸170(後段入力軸210)へと伝達される。
後段減速部200においても、前段減速部100と全く同様の減速作用が行われる。即ち、後段入力軸210の一回転毎に外歯歯車230、232は内歯歯車240に対してその歯数差「2」だけずれる(自転する)。但し、後段減速部200の外歯歯車230、232の歯数は78、内歯歯車240の歯数は80に設定されているため、結局、後段入力軸210の1回転は外歯歯車の−2/78の回転、即ち、減速比−1/39の回転に減速されることになる。なお、回転方向は、前段減速部100において一度逆転方向となるが、後段減速部200において再び逆転するため、結局、後段減速部200の外歯歯車230、232は、モータMの回転と同一方向に回転することになる。
外歯歯車230、232の回転は偏心内ピン260の偏心突起部264、265の存在によってその揺動成分が吸収され、自転成分のみが該偏心内ピン260を介して外歯歯車230、232の両サイドに配置された第1、第2出力フランジ266、268に伝達される。この結果として前段減速部100との掛け合わせで(−1/6)×(−1/39)=1/234の減速比に相当する減速が実現される。
かかる運転時において、各外歯歯車130、132、230、232は揺動回転しつつ内歯歯車140、240に噛合する(衝突する)こととなるが、それぞれ弾性変形制御孔190、290が設けられているため、自身の半径方向の弾性変形が平準化されており、外歯歯車140、142の外ピン142、242に掛かる荷重が平準化されている。その結果、運転時に発生する騒音・振動が低減されている。
<弾性変形制御孔による振動・騒音の低減効果>
次に、図4及び図5を用いて弾性変形制御孔による振動・騒音の低減効果について説明する。図4(A)は、弾性変形制御孔190を設けた外歯歯車130である。一方、図4(B)は弾性変形制御孔190が形成されていない外歯歯車130´である
図5は、これら対策品としての外歯歯車130及び標準品としての外歯歯車130´を同一の条件下(出力軸に定格トルクを作用させた状態)で入力軸を回転させて外ピン142に作用する荷重を解析したものである。このグラフは、縦軸が作用した荷重(N)を示し、横軸が各外ピン142を示している。黒塗りの棒グラブか「標準品」であり、白塗りの棒グラフが「対策品」である。本実験においては外ピンが14本で構成されている。
まず、グラフに示したAの領域に着目してみる。このAの領域にピン荷重が入っているピン(ピン番号1、3、4、6、7、9、10、12、13)は外歯歯車の弾性変形し難い部分から荷重を受けているものである。なお、実際の運転時には歯数差に応じて順次外歯歯車が相対回転するため、このAの領域に入るピンのピン番号は順次変化し得るものである。ここでは標準品の最大ピン荷重は186.6Nであった。一方対策品の最大ピン荷重は175.9Nであった。さらに全ての外ピンにおいて作用する荷重が、標準品よりも対策品で低減している。対策品の最大荷重に対する標準品の最大荷重の比率は94パーセントであり、6パーセントのピン荷重低減効果を発揮している。これにより、外歯歯車130および外ピン142においては、疲労強度を軽減した設計が可能となる。
次にBの領域に着目してみる。このBの領域にピン荷重が入っているピン(ピン番号2、5、8、11、14)は外歯歯車の弾性変形し易い部分から荷重を受けているものである。なお、実際の運転時には歯数差に応じて順次外歯歯車が相対回転するため、このBの領域に入るピンのピン番号は順次変化し得るものである。ここでは標準品の最小ピン荷重は116.9Nであった。一方対策品の最小ピン荷重は127.3Nであった。さらに全ての外ピンにおいて作用する荷重が、標準品よりも対策品で増大している。対策品の最小ピン荷重に対する標準品の最小ピン荷重の比率は109パーセントであり、9パーセント増大している。
これらの結果を総合的に捉えると、対策品における各ピンに対する荷重の最大値と最小値との差が標準品のそれに対して平準化されていると判断できる。具体的な数値を示して説明すれば、標準品におけるピン荷重の最小値(116.9N)から見た最大値(186.6N)の比率は160%であるのに対し、対策品におけるピン荷重の最小値(127.3N)から見た最大値(175.9N)の比率は138%である。即ち、標準品に対して対策品の方が各ピンへの荷重のばらつきを約22%改善していると判断できる。即ち、外歯歯車に弾性変形制御孔を設けることによって、外歯歯車が偏心回転する際に内歯歯車の「歯」に衝突する際の衝撃を平準化している。これは、当該減速機の運転時における騒音・振動が低減することを意味しているものである。
本発明は、運転時の振動・騒音の低減が望まれる分野の装置駆動用として最適である。
本発明の実施形態の一例に係る減速機G1の主要部分を示す断面図 図1におけるII-II線に沿う断面図 図1におけるIII-III線に沿う断面図 (A)が弾性変形制御孔を設けた外歯歯車(対策品)、(B)が弾性変形制御光を設けていない外歯歯車(標準品) 対策品と標準品との運転時に生じるピン荷重を示したグラフ
符号の説明
100…前段減速部
102…前段ケーシング
106…第1サイドカバー
108…第2サイドカバー
110…入力軸
124…偏心体
130、132…外歯歯車
140…内歯歯車
160…内ピン
170…前段出力軸
200…後段減速部
202…後段ケーシング
210…後段入力軸
230、232…外歯歯車
240…内歯歯車
260…偏心内ピン
262、264…第1、第2出力フランジ

Claims (6)

  1. 内歯歯車と、該内歯歯車に内接噛合しつつ揺動回転する外歯歯車とを備え、入力された動力を減速して出力する内接揺動噛合型遊星歯車減速機であって、
    前記外歯歯車には、前記内歯歯車と当該外歯歯車との相対回転成分を取り出すための内ピンを挿入するための複数の内ピン孔、または、前記外歯歯車の軸方向両側に配置される支持体を連結するための連結ピンを挿入するための複数の連結ピン孔の少なくとも一方が形成されており、
    更に、当該外歯歯車には運転時における半径方向の弾性変形を平準化するための弾性変形制御孔が形成されており
    弾性変形制御孔の直径、前記内ピン孔及び前記連結ピン孔の直径よりも小径であり、かつ、
    該弾性変形制御孔の中心が、前記内ピン孔の中心を結ぶ円または前記連結ピン孔の中心を結ぶ円よりも前記外歯歯車における半径方向内側に位置している
    ことを特徴とする内接揺動噛合型遊星歯車減速機。
  2. 請求項1において、
    前記内歯歯車が、歯車本体と該歯車本体に回転可能に支持される円柱体とを有し、
    前記弾性変形制御孔の直径が、前記円柱体の直径よりも小径である
    ことを特徴とする内接揺動噛合型遊星歯車減速機。
  3. 請求項1において、
    前記外歯歯車の中心を通り且つ当該外歯歯車の軸方向に直交する方向の仮想中心線上には、常に、前記内ピン孔または前記連結ピン孔または前記弾性変形制御孔のうち少なくとも一つが存在している
    ことを特徴とする内接揺動噛合型遊星歯車減速機。
  4. 請求項1乃至3のいずれかにおいて、
    前記弾性変形制御孔の数が、前記内ピン孔の数または前記連結ピン孔の数の整数倍である
    ことを特徴とする内接揺動噛合型遊星歯車減速機。
  5. 請求項1乃至3のいずれかにおいて、
    前記弾性変形制御孔の数が、前記内ピン孔と前記連結ピン孔の合計数の整数倍である
    ことを特徴とする内接揺動噛合型遊星歯車減速機。
  6. 請求項1乃至5のいずれかにおいて、
    前記弾性変形制御孔の中心が、前記内ピン孔の中心を結ぶ円または前記連結ピン孔の中心を結ぶ円よりも前記外歯歯車における半径方向外側に位置している
    ことを特徴とする内接揺動噛合型遊星歯車減速機。
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