JP4909372B2 - エッチング深さの検出方法並びにエッチングモニター装置及びエッチング装置 - Google Patents

エッチング深さの検出方法並びにエッチングモニター装置及びエッチング装置 Download PDF

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Description

本発明は、リアルタイムでエッチング深さを検出することができるエッチング深さの検出方法並びにエッチングモニター装置及びエッチング装置に関する。
プラズマを用いたエッチング方法は、従来から半導体製造工程あるいはLCD基板製造工程に広く適用されている。そのエッチング装置は、例えば、処理室内に互いに平行に配設された上部電極と下部電極を備え、下部電極に半導体ウエハを載置した状態で上部電極と下部電極間の放電によりエッチング用ガスからプラズマを発生させ、半導体ウエハ等の被処理体を所定のパターンに即してエッチングする。エッチングを監視する方法として発光分光分析法が提案されているが、これはエッチングによって発生したガスの発光スペクトルの特定波長が変化した時点をエッチングの終点として検出する方法であり、エッチングの深さを知ることはできない。
エッチング深さを検出できるエッチング装置は例えば特許第2545948号明細書において提案されている。このエッチング装置の場合には、上部電極に観測用の窓を設け、この窓を介して処理室の外側から半導体ウエハ表面に光を照射し、半導体ウエハの表面で干渉した反射光を検出器で検出し、この検出器で光電変換された信号を波形解析手段において最大エントロピー法を用いて干渉波形の周波数解析を行い、干渉波の周波数分布に基づいてエッチング深さを計算しリアルタイムでエッチング深さを検出するようにしている。
しかしながら、従来のエッチング深さの検出方法は、レーザ光等の単色光を用いて干渉波形を得て周波数解析等によりエッチング深さを検出しているが、この干渉波形では特定の位相での周期的な歪みが避け難く、この歪みの部分のエッチング速度が周期的に大きくずれ、エッチング深さを正確に測定し、モニターすることができないという課題があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、干渉波形の特定位相に歪みがあっても歪みの影響を抑制し、リアルタイムでエッチング深さを短時間で計算することができる時間応答性に優れたエッチング深さの検出方法並びにエッチングモニター装置及びエッチング装置を提供することを目的としている。
本発明の請求項1に記載のエッチング深さの検出方法は、被処理体に光を照射し、その反射光を用いてエッチング深さを検出する方法において、上記被処理体に光を照射する工程と、上記被処理体の被エッチング層の上面及び被エッチング部の表面からの反射光による周期変動する干渉光を検出する工程と、上記干渉光の強度の波形を示す理論式I=Idc+Ippsin(ωt) (但し、Idcは干渉波形の直流成分を示す定数、Ippは交流成分を示す定数、ωは干渉波形の強度の角周波数を示す定数)に減衰率exp(γt)(但し、γは定数)を反映させた近似式I=Idc+Ippexp(γt)sin(ωt)を上記干渉光の強度の波形として決定する近似式決定工程と、上記干渉光の強度の波形から3つの連続する上記干渉光の強度の極値を検出する極値検出工程と、上記3つの連続する上記干渉光の強度の極値と上記近似式に基づいて上記近似式の定数を決定する近似式定数決定工程と、上記3つの連続する上記干渉光の強度の極値に基づいてその後の上記干渉光の強度の振幅を上記定数が決定された上記近似式から予測する振幅予測工程と、ある時刻における上記干渉光の波形の強度と上記の予測された振幅との比(〔(I(t)−Idc)/(Ippexp(γt))〕)に基づいて上記干渉光の波形の位相を求める位相算出工程と、上記位相と上記エッチング深さとの関係式に基づいて上記エッチング深さを算出するエッチング深さ算出工程と、を備え、上記近似式定数決定工程は、二分法を用いて上記3つの連続する上記干渉光の強度の極値が通る包絡線を上記近似式から決定する工程と、上記3つの連続する上記干渉光の強度の極値から上記包絡線の定数Idc、Ipp、γをそれぞれ求め、これらの定数Idc、Ipp、γを上記近似式の定数として決定する工程と、を有することを特徴とするものである。
また、本発明の請求項2に記載のエッチング深さの検出方法は、請求項1に記載の発明において、上記光として複数の波長の光を用いる場合、上記各波長の干渉光に基づいてそれぞれの上記エッチング深さを検出する工程と、それぞれの干渉光から得られるエッチング深さの重み付けを行なって上記各干渉光によるエッチング深さの平均値を算出する工程と、を備えたことを特徴とするものである。
また、本発明の請求項3に記載のエッチングモニター装置は、被処理体に光を照射し、その反射光を用いてエッチング深さを監視するエッチングモニター装置であって、上記被処理体に光を照射する光源と、上記被処理体の被エッチング層の上面及び被エッチング部の表面からの反射光による周期変動する干渉光を検出する光検出器と、制御装置と、を備え、上記制御装置は、上記干渉光の強度の波形を示す理論式I=Idc+Ippsin(ωt) (但し、Idcは干渉波形の直流成分を示す定数、Ippは交流成分を示す定数、ωは干渉波形の強度の角周波数を示す定数)に減衰率exp(γt) (但し、γは定数)を反映させた近似式I=Idc+Ippexp(γt)sin(ωt)を上記干渉光の強度の波形として決定する近似式決定手段と、上記干渉光の強度の波形から3つの連続する上記干渉光の強度の極値を検出する極値検出手段と、上記3つの連続する上記干渉光の強度の極値と上記近似式に基づいて上記近似式の定数を決定する近似式定数決定手段と、上記3つの連続する上記干渉光の強度の極値に基づいてその後の上記干渉光の強度の振幅を上記定数が決定された上記近似式から予測する振幅予測手段と、ある時刻における上記干渉光の波形の強度と上記の予測された振幅との比(〔(I(t)−Idc)/(Ippexp(γt))〕)に基づいて上記干渉光の波形の位相を求める位相算出手段と、上記位相と上記エッチング深さとの関係式に基づいて上記エッチング深さを算出するエッチング深さ算出手段と、を備え、上記近似式定数決定手段は、二分法を用いて上記3つの連続する上記干渉光の強度の極値が通る包絡線を上記近似式から決定する手段と、上記3つの連続する上記干渉光の強度の極値から上記包絡線の定数Idc、Ipp、γをそれぞれ求め、これらの定数Idc、Ipp、γを上記近似式の定数として決定する手段と、を有することを特徴とするものである。
また、本発明の請求項4に記載のエッチングモニター装置は、請求項3に記載の発明において、上記光として複数の波長の光を用いる場合には、エッチング深さ算出手段は、上記各波長の干渉光の強度に基づいてそれぞれの上記エッチング深さを算出し、これらのエッチング深さの重み付けを行なって上記各干渉光によるエッチング深さの平均値を算出することを特徴とするものである。
また、本発明の請求項5に記載のエッチング装置は、請求項3または請求項4に記載のエッチングモニター装置を備えたことを特徴とするものである。
本発明によれば、干渉波形の特定位相に歪みがあっても歪みの影響を抑制し、リアルタイムでエッチング深さを短時間で計算することができる時間応答性に優れたエッチング深さの検出方法並びにエッチングモニター装置及びエッチング装置を提供することができる。
本発明以外のエッチング深さの検出方法を適用するエッチング装置の一を示す構成図である。 半導体ウエハをエッチングする際の干渉光を説明するための説明図である。 図1に示すエッチング装置の光源からの放射光のスペクトルを示す図である。 図1に示すエッチング装置を用いエッチング深さの検出方法の手順を示すフローチャートである。 図1のエッチング装置を用いた時の被エッチング部と被エッチング層の上面からの反射光によって得られた3種類の干渉波形の干渉信号を示す実測波形図である。 図5に示す単一波長350nm、450nm、550nmの干渉波形から個別に求めたエッチング速度(nm/秒)を示すグラフである。 図6に示す単一波長350nm、450nm、550nmの干渉波形それぞれのエッチング速度を互いに補完し、重み付けをして求めたエッチング速度を示すグラフである。 図7に示す各時刻における450nmの単一波長を用いて求めたエッチング深さを示すグラフで、一点鎖線で示したエッチング深さは図6に示すエッチング速度から求めたものを示し、実線で示したエッチング深さは図7に示すエッチング速度から求めたものを示す。 本発明のエッチング装置の実施形態を示す構成図である。 図10に示すエッチング装置を用いて干渉波形の振幅の時間変化の予測図である。 図10に示す予測図に基づいてエッチング深さを求めたグラフである。
まず、本発明のエッチング深さの検出方法と並行して開発されたエッチング深さの検出方法及びこの方法が適用されたエッチング装置について図1〜図8を参照しながら説明する。図1に示すエッチング装置10は、例えばアルミニウム等の導電性材料からなる処理室11と、この処理室11内の底面に配設され且つ被処理体としての半導体ウエハWを載置する載置台を兼ねた下部電極12と、この下部電極12の上方に所定の間隔を隔てて配設された上部電極13とを備えている。処理室11周面の上部にはガス供給源(図示せず)が接続されたガス供給部11Aが形成され、処理室11周面の下部には真空排気装置(図示せず)が接続されたガス排出部11Bが形成されている。また、下部電極12にはマッチングボックス14を介して高周波電源15が接続され、上部電極13にはマッチングボックス16を介してより周波数の高い高周波電源17が接続され、半導体ウエハWのエッチングを行う。
上記ガス排出部11Bから真空排気装置を介して排気して処理室11内を所定の真空度まで減圧した後、上下両電極12、13にそれぞれ高周波電力を印加した状態で、ガス供給部11Aから処理室11内へエッチング用ガスを供給すると、両電極12、13間でエッチング用ガスのプラズマを発生し、例えば図2に示すように下部電極12上の半導体ウエハW表面のレジスト層Rの開口部Oから被エッチング層Eの被エッチング部E’をエッチングし、所定の深さの溝Tを形成する。
而して、上記処理室11には筒状のモニター用の窓部材18が装着され、この窓部材18の上端には石英ガラス等の透明体からなるモニター用の窓18Aが取り付けられている。窓部材18の下端部は上部電極13の貫通孔を貫通し、半導体ウエハWの表面と対向している。そして、この窓部材18に連結されたエッチングモニター装置20を介して処理室11内の半導体ウエハWのエッチング状況をモニターするようにしてある。このエッチングモニター装置20は、図1に示すように、光源21、光ファイバー22、レンズ23、ポリクロメータ24、光検出器25及び解析・演算手段26及びメモリ27を備え、光源21からの放射光Lを処理室11内の半導体ウエハWの表面に照射し、半導体ウエハW表面からの反射光Lを検出し、3種類の干渉光L、L、Lに基づいてエッチング状況をリアルタイムで監視し、エッチング深さが所定の深さに達すると制御装置28を介して高周波電源15、17をオフにしてエッチングを終了させる。
例えば光源21から図3に示す波長領域のスペクトルをもつ光を放射すると、この放射光Lが光ファイバー22を経由して処理室11内の半導体ウエハWの被エッチング部E及びレジスト層Rに入射し、それぞれの部分(レジスト層と半導体ウエハとの界面(被エッチング層Eの上面)、被エッチング部E’)において反射し、反射光は互いに干渉して干渉光を発生する。即ち、図1に示すように反射光Lは光ファイバー22を経由してポリクロメータ24を介して分光され、このうち例えば波長λ=350nm、450nm、550nmをもつ干渉光L、L、Lをそれぞれ第1、第2、第3光検出器25A、25B、25Cで検出する。これらの光検出器25A、25B、25Cは各波長の干渉光を光電変換してアナログ信号S、S、Sとして出力する。これらのアナログ信号は図示しない増幅器を介して増幅後、図示しないA/D変換器を介してデジタル信号となって解析・演算手段26に入力する。解析・演算手段26は後述のようにしてこれらのデジタル信号に基づいてエッチング深さを求める。尚、光源21としては例えばキセノンランプが用いられる。
ところで、被エッチング部E’はエッチングにより削られて深くなるため、この深さに即して各干渉光の強度が周期的に変化してそれぞれの干渉波形を形成する。これらの干渉波形は理論的には下記の(1)式で示す正弦波として表され時間と共に変化する。(1)式における周波数ωとエッチング深さの関係は理論的には下記の(2)式で表される。(1)式及び(2)式において、Idcは干渉波形の直流成分、Ippは干渉波形の交流成分の振幅、ωは干渉波形の角周波数(以下、「周波数」と称す。)、nは屈折率、δはエッチング深さ、λは測定に用いられる光の波長である。
I=Idc+Ippsin(ωt)・・・(1)
ω=2πd(nδ/λ)/dt・・・(2)
上記解析・演算手段26は、図1に示すように、最大エントロピー法や高速フーリエ変換を用いて干渉光の周波数の解析を行う周波数解析手段26Aと、周波数解析手段26Aにおいて求められた周波数ωを基に各干渉波形のエッチング速度を算出するエッチング速度算出手段26Bと、エッチング速度算出手段26Bにおいて求められた各エッチング速度を互いに補完してより現実に即したエッチング速度を算出するエッチング速度補完手段26Cと、エッチング速度補完手段26Cにおいて求められたエッチング速度に基づいてエッチング深さを算出するエッチング深さ算出手段26Dと、このエッチング深さ算出手段26Dにおいて求められたエッチング深さを判定する判定手段26Eとを備えている。また、メモリ27には最大エントロピー法や高速フーリエ変換に関するプログラム、エッチング速度及びエッチング深さを算出する場合に用いられるプログラムや干渉波形のデータ等が格納されている。
上記解析・演算手段26の周波数解析手段26Aでは、最大エントロピー法や高速フーリエ変換(本例では最大エントロピー法)を用いて上述した3種類の干渉光の周波数の解析を行って、例えば時刻(t−Δt)から時刻tにおける周波数ω(t)及び位相p(t)を各干渉波形について求める。周波数は各時刻t毎に求める。
エッチング速度E(t)と周波数ω(t)との間には下記の(3)式の関係にあることから、エッチング速度算出手段26Bでは、プログラムに従って時刻(t−Δt)から時刻tまでの周波数ω(t)を各干渉波形について求めると、これらの周波数ω(t)とエッチング速度との関係から、その時点での各干渉波形に即したエッチング速度E(t)を下記(3)式に基づいて各時刻t毎に算出する。
E(t)=dδ(t)/dt=ω(t)λ/(2πn)・・・(3)
実際に観測される干渉波形は様々の要因によって歪む。ところが、周波数解析に用いる時間幅Δtがある程度長い時間(1周期以上、Δt>2π/ω)の場合にはこの歪みの影響は平均化されて大きな影響はない。しかしながら、エッチング速度の時間変化への追随能力(ここでは、「時間応答性」と称す。)を良くするためにはΔtをできるだけ小さくする必要がある。最大エントロピー法や高速フーリエ法のいずれもΔtが観測している干渉波形の半周期以上(Δt>π/ω)であれば解析は可能である。ところが、このようにΔtが短いとエッチング速度は干渉波形の歪みの影響を受け、丁度sin波において位相p=π/2に当たるところではエッチング速度が例えば20%程度小さくなり、p=3π/2に当たるところではエッチング速度が例えば20%程度大き目の値がでる。
このように各干渉波形はそれぞれ特定の位相(π/2、3π/2、・・・mπ/2:mは奇数)で歪みを持ち、これらの位相でのエッチング速度が本来の速度からずれるが、歪みを持つ時刻は波長が異なれば干渉波形によって異なる。そこで、例えば3種類の波長を異にする干渉波形について、それぞれのエッチング速度を求めると同時にそれぞれの位相pを求め、一つの干渉波形が歪みを持つ位相では他の二つの干渉波形は歪みを持たないように干渉波形の波長が選択されているので、前者の干渉波形から求められたエッチング速度を後者の波形から求められたエッチング速度で補完するようにしている。上記エッチング速度補完手段26Cでは、プログラム上では、i番目の波長λに対して時刻tで求めた算出エッチング速度E(t)をその時の位相p(t)に対してcos(p(t))という重みを付けを行い、重み付けをしたエッチング速度の平均値を平均エッチング速度Eave(t)として下記の(4)式によって求める。この処理により波形の歪む位相(p=π/2、3π/2、・・・)近傍ではcos(p(t))が0に近づき、歪まない波形のデータの重みが相対的に大きくなり、自動的に相互の歪みに伴うエッチング速度のずれを補完し合い、本来のエッチング速度に近い値として平均エッチング速度Eave(t)を求めることができる。但し、エッチング時間内では常に(4)式の分母であるΣcos(p(t))≠0となる波長を選択しなくてはならない。
ave(t)=〔ΣE(t)cos(p(t))〕/Σcos(p(t))・・(4)
上記エッチング深さ算出手段26Dでは、下記の(5)式にあるように平均エッチング速度Eave(t)を時間積分してエッチング深さδ(t)を各時刻t毎に算出する。そして、判定手段26Eではエッチング深さδ(t)が目標エッチング深さに達しているか否かを判定し、目標エッチング深さに達していないと、目標エッチング深さに達するまで上述の一連の動作を繰り返す。
δ(t)=∫Eave(t)dt・・・(5)
次いで、上記エッチング深さの検出方法について図4を参照しながら説明する。エッチング装置10の処理室11内で半導体ウエハWをエッチングし始めると、エッチングモニター装置20が自動的に作動し、例えばキセノンランプからなる光源21から光ファイバー22を介してウエハW表面に対して垂直に放射光Lを照射すると(ステップS1)、放射光Lは被エッチング部及びその他の部分から反射する。反射光Lは干渉しながら光ファイバー22を介してポリクロメータ24に達し、ここで350nm、450nm、550nmの波長を持った干渉光L、L、Lに分光する(ステップS2)。次いで、各干渉光を第1、第2、第3光検出器25A、25B、25Cで検出し、各光検出器25A、25B、25Cにおいて各干渉光をそれぞれ光電変換した後(ステップS3)、増幅器及びA/D変換器を経由して各干渉光L、L、Lに対応する干渉強度信号S、S、Sを解析・演算部25の周波数解析手段26Aへ出力する。
周波数解析手段26Aでは干渉強度信号S、S、Sに基づいて最大エントロピー法やフーリエ変換を用いて各干渉強度信号S、S、Sを周波数解析し、時間(t−Δt)から時間tまでの周波数ω(t)、ω(t)、ω(t)及びp(t)、p(t)、p(t)を求める(ステップS4)。尚、時間幅Δtは各干渉波形の半周期となるように設定してある。周波数解析手段26Aは各干渉波形の周波数信号ω、ω、ωをエッチング速度算出手段26Bへ出力すると、エッチング速度算出手段26Bではそれぞれの周波数信号を用いて各干渉波形に対応するエッチング速度E(t)、E(t)、E(t)を上記(3)式に基づいて算出する(ステップS5)。エッチング速度算出手段26Bは各干渉波形の算出エッチング速度信号E、E、Eをエッチング速度補完手段26Cへ出力すると、エッチング速度補完手段26Cではそれぞれの算出エッチング速度信号を用いてこれらのエッチング速度の平均値Eave(t)を上記(4)式に基づいて算出する(ステップS6)。エッチング速度補完手段26Cは平均エッチング速度信号Eaveをエッチング深さ算出手段26Dへ出力すると、エッチング深さ算出手段26Dではこの平均エッチング速度信号を用いてエッチング深さδ(t)を上記(5)式に基づいて算出する(ステップS7)。エッチング深さδ(t)が算出されると判定手段26Eにおいてこのエッチング深さδ(t)が目標エッチング深さに達しているか否かを判定し(ステップS8)、目標エッチング深さに達していなければステップS2〜ステップS8の動作を繰り返し、目標エッチング深さに達すれば、制御装置28を介して高周波電源15、17をオフにしてエッチングを終了する。
この一連の動作により得られた結果を示す図5〜図8から以下のことが判った。尚、図5は350nm、450nm、550nmの干渉波形を示し、横軸は経過時間(単位:秒)、縦軸は干渉波の強度を示す。図5では位相π/2、3π/2において干渉波形が歪んでいるようには見えないが、波形解析を行うと歪んでいることが判る。図6は(3)式を用いて単一波長350nm、450nm、550nmの干渉波から個別に求めたエッチング速度(nm/秒)を示す。図7は(4)式を用いて単一波長350nm、450nm、550nmの干渉波を互いに補完し、重み付けをして求めたエッチング速度を示す。図8は時間とエッチング深さの関係を示し、一点鎖線は(3)式に基づいて求めた各時刻における450nmの単一波長のエッチング深さを示し、実線は(4)式に基づいて求めた各時刻におけるエッチング深さを示す。
図6に示す結果によれば、本来一定である筈のエッチング速度が3種類の干渉波形から得られた算出エッチング速度E(t)、E(t)、E(t)の場合にはいずれも約800nm/秒を中心に約±200nmも変化していることが判った。しかしながら、図7に示す結果によれば、3種類の算出エッチング速度の重み付けを行うことによりそれぞれの算出エッチング速度を互いに補完して求めた平均エッチング速度Eave(t)はエッチング速度の誤差が約±80nm程度に抑制され、単一の波長を用いた場合と比べてエッチング速度の誤差が格段に改善されていることが判った。また、図8に示す結果によれば、3種類の波長を用いて互いを補完し合った平均エッチング速度Eave(t)に基づいて得られたエッチング深さδは時間と共に直線的に変化する傾斜を描いているが、単一の波長の場合にはエッチング速度の誤差の影響で傾斜にうねりがあることが判った。
上記たエッチング深さの検出方法では、半導体ウエハWに波長を異にする3種類の光を照射し、レジスト層Rと被エッチング層Eの界面(被エッチング層Eの上面)及び被エッチング部E’の表面からの反射光Lが解析・演算手段20の入射すると、解析・演算手段20において、反射光Lの周期変動する波長を異にする3種類の干渉光L、L、Lを第1、第2、第3光検出器25A、25B、25Cで検出した後、これらの干渉光L、L、Lの周波数解析を行うことによりそれぞれの干渉波形の周波数ω(t)、ω(t)、ω(t)を求め、更に、これらの周波数に基づいてそれぞれの干渉波形に即したエッチング速度を算出エッチング速度E(t)、E(t)、E(t)として求め、これらの算出エッチング速度に対して各干渉波形の位相p(t)、p(t)、p(t)に基づいた重み付けした加重平均を行って3種類の干渉波形の平均エッチング速度Eave(t)を求めた後、この平均エッチング速度Eave(t)を積分してエッチング深さδ(t)を算出するようにしたため、ある時刻で一つの干渉波形が特定位相(例えば、π/2)に該当して歪みがあっても他の干渉波形はπ/2の位相に該当しないため、後者の2つの算出エッチング速度で前者の1つのエッチング速度を補完して前者のπ/2における歪みの影響を抑制し、エッチング深さを正確に検出することができる。
また、エッチング速度を算出する際に、3種類の干渉波形の周波数ω(t)、ω(t)、ω(t)に基づいてそれぞれのエッチング速度を算出エッチング速度E(t)、E(t)、E(t)を求め、いずれかの干渉波形の歪みに基づく算出エッチング速度のずれを他の歪みのない干渉波形に基づく算出エッチング速度で補完した平均エッチング速度Eave(t)をエッチング速度として求めるようにしたため、いずれかの干渉波形が歪みを持っていてもその歪みの影響を抑制したエッチング速度を求めることができる。いずれかの干渉波形の歪みに基づく算出エッチング速度のずれを他の歪みのない干渉波形に基づく算出エッチング速度で補完する方法としては、周波数解析の際、3種類の干渉波形それぞれの位相p(t)、p(t)、p(t)も求め、これらの干渉波形の位相に応じてそれぞれの算出エッチング速度E(t)、E(t)、E(t)をcos(p(t))で加重平均した平均エッチング速度Eave(t)をエッチング速度として求めるようにしたため、各干渉波形で歪みの現れるπ/2π、3/2、・・・(n+1/2)πではそれぞれの歪みの影響を確実に抑制することができる。加重平均の際、3種類の干渉波形の波長が同時に(n+1/2)πにならない干渉波形を選択したため、いずれかの干渉波形の歪みに基づく算出エッチング速度のずれを他の歪みのない干渉波形に基づく算出エッチング速度で確実に補完することができる。
図9は本発明のエッチング深さの検出方法を実施するエッチング装置の一実施形態を示す構成図である。
本実施形態のエッチング装置10Aは、図9に示すように、半導体ウエハWの処理室11と、この処理室11内の半導体ウエハWのエッチング状況をモニターするエッチングモニター装置30とを備え、本実施形態のエッチングモニター装置30以外は図1に示すエッチング装置10に準じて構成されている。そこで、以下ではエッチングモニター装置30を中心に説明する。
本実施形態のエッチングモニター装置30は、図9に示すように、光源31、光ファイバー32、レンズ33、モノクロメータ34、光検出器35及び解析・演算手段36及びメモリ37を備え、光源31からの放射光Lを処理室11内の半導体ウエハWの表面に照射し、半導体ウエハW表面からの反射する反射光Lを検出し、単一の干渉光Lに基づいてエッチング状況をリアルタイムで監視し、エッチング深さが所定の深さに達すると制御装置38を介してエッチングを終了させる。
上記解析・演算手段36は、図9に示すように、干渉光Lの干渉波形の連続する極大値及び極小値を検出する極値検出手段36Aと、この極値検出手段36Aを介して検出された干渉波形の極大値及び極小値に基づいてその後の干渉波形の振幅を予測する振幅予測手段36Bと、ある時刻における干渉波形の強度と予測振幅の比に基づいて干渉波形の位相を算出する位相算出手段36Cと、この位相算出手段36Cを介して得られた位相に基づいてエッチング深さを算出するエッチング深さ算出手段36Dと、このエッチング深さ算出手段36Dにおいて求められたエッチング深さを判定する判定手段36Eとを備えている。
即ち、干渉波形は前述したように(1)式で表されるように周期的に変化する。ところが、干渉光はプラズマ発光の影響を受けると共に反射率、透過率がエッチング深さに依存するため、図5に示すように振幅が徐々に減衰する。そこで、本実施形態では(1)式に減衰率exp(γt)を考慮した干渉波形を下記の(6)式で近似する。近似式(6)において、Idc、Ipp、γは定数である。
I=Idc+Ippexp(γt)sin(ωt)・・・(6)
そして、上記極値検出手段36Aでは、実際の干渉波形の位相p=ωtがπ/2、3π/2、5π/2、・・・mπ/2(mは奇数)になるところで干渉波形強度Iの極大値及び極小値を検出する。厳密に云えばこれらは極値ではないが、観測される干渉波形では経験的に周波数ωがγよりも遥かに大きく、近似的に極値と看做すことができる。ところが、定数Idc、Ipp、γもωと比べるとゆっくりとではあるが時間的に変化する。そこで、各時間t、t、tにおいて近傍の極値I、I、Iを3つ連続して検出し、これらの極値信号I、I、Iを振幅予測手段36Bへ出力する。これらの極値は図10では×で示してある。
上記振幅予測手段36Bでは、極値検出手段36Aからの連続する3つの干渉強度の極値の値I、I、Iから数値解法である二分法を用いて3つの極値が通る包絡線を近似式(6)から決定する。次いで、この包絡線の3つの極値I、I、Iに基づいて近似式(6)の定数Idc、Ipp及びγを求めて近似式(6)の定数を決定し、ひいては定数の決定された近似式(6)を決定し、位相算出手段36Cへ出力する。
上記位相算出手段36Cでは振幅予測手段26Bで決定された定数Idc、Ipp、γを用いて、ある時間(t)の干渉波形の強度I(t)を検出すれば、(6)式を変形して得られる下記の(7)式からある時間(t)の位相p(t)を求めることができ、その位相信号をエッチング深さ算出手段36Dへ出力する。
p(t)=Arcsin〔(I(t)−Idc)/(Ippexp(γt))〕・・・(7)
上記エッチング深さ算出手段36Dでは、位相算出手段36Cで求められた、ある時間(t)のエッチング深さδ(t)は、位相p(t)とエッチング深さδ(t)との間の関係を表す下記の(8)式を用いて求めることができる。このようにして求められたエッチング深さδ(t)と時間との関係を示すグラフが図11である。図11からも明らかなようにエッチング深さはうねりがなく、一定のエッチング速度を持つことが判る。
δ(t)=p(t)λ/(2πn)・・・(8)
定数Idc、Ipp、γを求める時にはより多くの点を用いて最小二乗法等によって求めることもできるが、このようにして求められた近似式(6)の場合には干渉波形(I=Idc+Ippexp(γt)sin(ωt))が全ての極値を通るとは限らず、極値近傍における位相p(t)値が極めて不正確になる。ところが、本実施形態のように3つの極値から定数Idc、Ipp、γを求めた場合には干渉波形は全ての極値を必ず通るため、干渉波形の精度を確保することができる。
次に、図10、図11を参照しながら本実施形態のエッチング深さの検出方法について説明する。モノクロメータ34及び光検出器35を介して干渉光の信号が演算・解析手段36へ入力すると、極値検出手段36Aで干渉強度の極値を時間の経過と共に検出する。例えば図10に示すように、極値検出手段36Aでは時刻t、t、tで干渉強度の極値I、I、Iを順次検出する。振幅予測手段36Bではこれらの干渉強度に基づいて数値解析法である二分法を用いて連続する3つの点を通る包絡線を近似式(6)から決定した後、この包絡線の定数Idc、Ipp、γを求め、これらの定数を近似式(6)の定数として決定し、近似式(6)を決定する。次の時刻tと時刻tの間では定数の決定された近似式及びその時の干渉強度から式(7)、式(8)を用いてその間(時刻tと時刻tの間)のエッチング深さを逐次求めることができる。次の極値となる時刻tでは、この時の干渉強度の極値Iを含めた3つの連続する極値I、I、Iの値から二分法を用いて上述の場合と同様の手順でこの時点の定数及び近似式(6)を決定する。そして、時刻tと時刻tの間のエッチング深さは新たに決定された近似式及びその間の干渉強度の極値から求めることができる。同様の手順をエッチング終了まで繰り返し、最終的には所定のエッチング深さに達した時点で制御装置28を介して高周波電源15、17をオフにしてエッチングを終了する。
以上説明したように本実施形態によれば、半導体ウエハに光Lを照射する工程と、被エッチング層Eの上面及び被エッチング部E’の表面からの反射光Lによる周期変動する干渉光Lを検出する工程と、干渉光Lの近似式(6)を決定する近似式決定工程と、干渉光強度から近似式(6)の定数Idc、Ipp、γを決定する近似式定数決定工程と、定数Idc、Ipp、γの決定した近似式(6)と干渉光強度の極値I、I、Iとに基づきエッチング深さδ(t)を算出するエッチング深さ算出工程とを備えているため、少なくとも3つの極値を検出すれば少ない計算量で短時間で計算してエッチング深さを求めることができ、時間応答性に優れている。
近似式定数決定する際には、近似式(6)から近似式(6)の包絡線を決定し、干渉光強度I、I、Iから包絡線の定数Idc、Ipp、γを求めることによりこれらの定数を近似式(6)の定数Idc、Ipp、γとして決定するため、最小二乗法等の手法に比べて精度の高い干渉波形を得ることができる。また、3つの連続する干渉光強度の極値I、I、Iから包絡線の定数Idc、Ipp、γを求めるため、極めて少ないデータで包絡線を決定することができ、短時間でエッチング深さを求めることができ、時間応答性に優れている。更に、エッチング深さ算出する際に、式(8)を用いて定数Idc、Ipp、γの決定した近似式(6)と干渉光強度I、I、Iとに基づいて干渉波形の位相p(t)を求め、この位相に基づいてエッチング深さを算出するため、極めて少ないデータから短時間でエッチング深さを求めることができる。
従って、本実施形態では、干渉光Lの干渉波形の連続する3つの極大値及び極小値を極値I、I、Iとして極値検出手段36Aで検出し、これらの極値I、I、Iに基づいてその後の干渉波形の振幅を近似式(6)から予測し、ある時刻tにおける干渉強度Iと振幅の比〔(I(t)−Idc)/(Ippexp(γt))〕から位相p(t)を算出し、この位相p(t)に基づいてエッチング深さδ(t)を算出するようにしたため、少なくとも3つの極値を検出すれば、少ない計算量でその後のエッチング速度を短時間で計算してエッチング深さを求めることができる。
また、後者の実施形態では位相p(t)は、p(t)=Arcsin(f(t))、f(t)=(I(t)−Idc)/(Ippexp(γt))を用いて求めているが、位相p(t)の誤差Δpは下記の(9)式になり、位相p=mπ/2(mは正の奇数)において誤差を生じる。そこで、前者の実施形態と同様に複数の波長を持つ光を用い、一つの干渉波形が歪みを持つ位相p(t)では他の干渉波形の位相を用いることにより上述の誤差を確実に抑制することができ、エッチング深さを高精度で求めることができる。プログラム上では(10)式のように前者の実施形態と同様に各波長λに対し(8)式で求めたエッチング深さδをcos(p)で重み付けを行って平均値を取る。この場合のエッチング装置は図9のモノクロメータ、光検出器に代えてポリクロメータ、複数の光検出器を用いる。
Δp=dp/df*Δf=1/cos(p)*Δf・・・(9)
δ(t)=Σδ(t)cos(p(t))/Σcos(p(t))・・・(10)
尚、上記実施形態では、干渉波形の振幅の時間変化を予測してエッチング深さを検出する方法について説明し、また、これと並行して開発された最大エントロピー法や高速フーリエ変換法を用いるエッチング深さを検出する方法について説明したが、前者の方法は時間応答性及び計算速度に優れた特性を有し、後者の方法は干渉波形の歪みの影響を受け難く、しかもプログラミングを簡便に行うことができる特性を有している。従って、エッチングの内容によってこれらの方法を適宜使い分け、あるいは最後に説明したようにこれら両者を適宜組み合わせて使用すれば良い。また、本発明は上記実施形態に何等制限されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない限り本発明に包含される。
本発明は、エッチング技術に好適に利用することができる。
10、10A エッチング装置
11 処理室
12 下部電極
13 上部電極
20、30 エッチングモニター装置
21、31 光源
22、32 光ファイバー(導光手段)
26、36 解析・演算手段
26A 周波数解析手段
26B エッチング速度算出手段
26C エッチング速度補完手段
26D エッチング深さ算出手段
36A 極値検出手段
36B 振幅予測手段
36C 位相算出手段
36D エッチング深さ算出手段
E 被エッチング部
E’被エッチング層
Db、Da 対照デバイス

Claims (5)

  1. 被処理体に光を照射し、その反射光を用いてエッチング深さを検出する方法において、
    上記被処理体に光を照射する工程と、
    上記被処理体の被エッチング層の上面及び被エッチング部の表面からの反射光による周期変動する干渉光を検出する工程と、
    上記干渉光の強度の波形を示す理論式I=Idc+Ippsin(ωt) (但し、Idcは干渉波形の直流成分を示す定数、Ippは交流成分を示す定数、ωは干渉波形の強度の角周波数を示す定数)に減衰率exp(γt)(但し、γは定数)を反映させた近似式I=Idc+Ippexp(γt)sin(ωt)を上記干渉光の強度の波形として決定する近似式決定工程と、
    上記干渉光の強度の波形から3つの連続する上記干渉光の強度の極値を検出する極値検出工程と、
    上記3つの連続する上記干渉光の強度の極値と上記近似式に基づいて上記近似式の定数を決定する近似式定数決定工程と、
    上記3つの連続する上記干渉光の強度の極値に基づいてその後の上記干渉光の強度の振幅を上記定数が決定された上記近似式から予測する振幅予測工程と、
    ある時刻における上記干渉光の波形の強度と上記の予測された振幅との比(〔(I(t)−Idc)/(Ippexp(γt))〕)に基づいて上記干渉光の波形の位相を求める位相算出工程と、
    上記位相と上記エッチング深さとの関係式に基づいて上記エッチング深さを算出するエッチング深さ算出工程と、を備え、
    上記近似式定数決定工程は、
    二分法を用いて上記3つの連続する上記干渉光の強度の極値が通る包絡線を上記近似式から決定する工程と、
    上記3つの連続する上記干渉光の強度の極値から上記包絡線の定数Idc、Ipp、γをそれぞれ求め、これらの定数Idc、Ipp、γを上記近似式の定数として決定する工程と、を有する
    ことを特徴とするエッチング深さの検出方法。
  2. 上記光として複数の波長の光を用いる場合、上記各波長の干渉光に基づいてそれぞれの上記エッチング深さを検出する工程と、それぞれの干渉光から得られるエッチング深さの重み付けを行なって上記各干渉光によるエッチング深さの平均値を算出する工程と、を備えたことを特徴とする請求項1に記載のエッチング深さの検出方法。
  3. 被処理体に光を照射し、その反射光を用いてエッチング深さを監視するエッチングモニター装置であって、
    上記被処理体に光を照射する光源と、
    上記被処理体の被エッチング層の上面及び被エッチング部の表面からの反射光による周期変動する干渉光を検出する光検出器と、
    制御装置と、を備え、
    上記制御装置は、
    上記干渉光の強度の波形を示す理論式I=Idc+Ippsin(ωt) (但し、Idcは干渉波形の直流成分を示す定数、Ippは交流成分を示す定数、ωは干渉波形の強度の角周波数を示す定数)に減衰率exp(γt) (但し、γは定数)を反映させた近似式I=Idc+Ippexp(γt)sin(ωt)を上記干渉光の強度の波形として決定する近似式決定手段と、
    上記干渉光の強度の波形から3つの連続する上記干渉光の強度の極値を検出する極値検出手段と、
    上記3つの連続する上記干渉光の強度の極値と上記近似式に基づいて上記近似式の定数を決定する近似式定数決定手段と、
    上記3つの連続する上記干渉光の強度の極値に基づいてその後の上記干渉光の強度の振幅を上記定数が決定された上記近似式から予測する振幅予測手段と、
    ある時刻における上記干渉光の波形の強度と上記の予測された振幅との比(〔(I(t)−Idc)/(Ippexp(γt))〕)に基づいて上記干渉光の波形の位相を求める位相算出手段と、
    上記位相と上記エッチング深さとの関係式に基づいて上記エッチング深さを算出するエッチング深さ算出手段と、を備え、
    上記近似式定数決定手段は、
    二分法を用いて上記3つの連続する上記干渉光の強度の極値が通る包絡線を上記近似式から決定する手段と、
    上記3つの連続する上記干渉光の強度の極値から上記包絡線の定数Idc、Ipp、γをそれぞれ求め、これらの定数Idc、Ipp、γを上記近似式の定数として決定する手段と、を有する
    ことを特徴とするエッチングモニター装置。
  4. 上記光として複数の波長の光を用いる場合には、エッチング深さ算出手段は、上記各波長の干渉光に基づいてそれぞれの上記エッチング深さを算出し、これらのエッチング深さの重み付けを行なって上記各干渉光によるエッチング深さの平均値を算出することを特徴とする請求項3に記載のエッチングモニター装置。
  5. 請求項3または請求項4に記載のエッチングモニター装置を備えたことを特徴とするエッチング装置。
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