JP4908570B2 - ぱちんこ遊技機 - Google Patents

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Description

この発明は、旧第一種タイプ及び旧第二種タイプの複合タイプであり、左打ち及び右打ちによって遊技がおこなわれる、ぱちんこ遊技機に関する。
従来、「デジパチ」と称される旧第一種タイプのぱちんこ遊技機が知られている。旧第一種タイプのぱちんこ遊技機は、遊技球が特定の始動口に入賞すると、始動入賞したタイミングにて乱数を取得し、当該乱数が予め定められた大当たり乱数と一致するか否かの判定をおこなって、大当たり判定の抽選結果を特別図柄として表示する。そして、取得した乱数が大当たり乱数に一致する場合に、所定の大当たりを示す特別図柄を停止させて、大当たり遊技状態に移行させる。
大当たり遊技状態においては、大入賞口が所定のラウンド数、開放される。1回のラウンドは、大入賞口の開閉時間が規定時間(例えば30秒)に達するか、または30秒の開放中に遊技球が規定数(例えば10個)入賞すると終了する。そして、当選した大当たりの内容に応じて次のラウンドが開始されて、最大ラウンドに至るまで、大入賞口の間欠的な開閉が繰り返される。このようにして、大当たり遊技状態においては多数の遊技球を獲得できるようになっている。
大当たりが終了すると、大当たりの種類に応じて、時短遊技状態または確変遊技状態など、電動チューリップによるサポート機能(電チューサポート)が付加される。電チューサポートが付加されると、第2始動口の近傍に設けられている電動チューリップを開放させやすくすることにより、第2始動口に遊技球が入賞しやすくなる。第2始動口に入賞した遊技球に対する大当たり抽選は、第1始動口に入賞した遊技球に比べて、遊技者にとって有利な大当たりが発生しやすくなっている。遊技者にとって有利な大当たりとは、具体的には、ラウンド数の多い大当たりや、電チューサポート付きの大当たりである。
また、従来、「ハネモノ」と称されている旧第二種タイプのぱちんこ遊技機が知られている。旧第二種タイプの遊技機は、一対の可動片(ハネ)を有する開閉入賞装置が遊技盤上に設けられ、所定の始動口に遊技球が入賞すると、開閉入賞装置のハネが例えば1回または2回開閉する小当たりとなり、遊技盤面を流下する遊技球を捕捉して、捕捉した遊技球を開閉入賞装置内に導くようにしている。開閉入賞装置の内部には、Vゾーンと称される特定領域が設けられており、開閉入賞装置内に入賞した遊技球が、Vゾーンを通過(V入賞)した場合に、大当たり遊技状態に移行する。V入賞しない場合には、ハズレとなる。
大当たり遊技状態においては、所定のラウンド数、ハネが間欠的に開閉動作を繰り返す。例えば、1ラウンドは、ハネの開閉回数が規定回数(例えば18回)に達するか、またはハネを規定回数開放させる間に遊技球が規定数(例えば10個)開閉入賞装置に入賞すると終了する。そして、当選した大当たりの内容に応じて次のラウンドが開始されてハネの間欠的な開閉がさらに繰り返される。ハネの開閉は、大当たりの内容に応じて設定された最終ラウンドまで最大限繰り返される。このようにして、大当たり遊技状態においては多数の遊技球を獲得できるようになっている。
さらに、従来、旧第一種タイプと旧第二種タイプとの複合型のぱちんこ遊技機が知られている(例えば、下記特許文献1参照。)。複合型のぱちんこ遊技機は、例えば、第1始動口と、遊技盤の右側領域に打ち出された遊技球が始動入賞する第2始動口とからなる複数の始動口を設けるとともに、大入賞口及び開閉入賞装置を設けている。
このような複合型のぱちんこ遊技機は、第1始動口に遊技球が入賞すると、例えば、大入賞口を開放させる大当たりか否かの抽選をおこなう。当たり抽選によって大当たりに当選した場合、大当たりに移行した際の継続ラウンド数や、大当たり終了後の時短遊技の有無などの図柄判定がおこなわれる。
大当たりが終了すると、大当たり図柄判定結果に応じて時短遊技状態に移行する。時短遊技状態では、電チューサポートが付加される。電チューサポートが付加されると、第2始動口の近傍に設けられている電動チューリップが開放しやすくなり、すなわち、第2始動口に遊技球が入賞しやすくなり、右打ちによって遊技がおこなわれる。
第2始動口に遊技球が入賞した場合には、ハネを開放させる小当たりか否かの抽選や、大当たりか否かの抽選をおこなう。小当たり時には、V入賞により大当たりに移行した際の継続ラウンド数や、大当たり終了後の時短遊技の有無など、小当たり図柄判定がおこなわれる。
小当たりに当選してハネが開放した際に、遊技球が開閉入賞装置に入賞してV入賞すると、または、当たり抽選によって大当たりに当選すると、大入賞口を開放させる大当たりが開始されるようになっている。
特開2005−329108号公報
しかしながら、上述した従来の技術では、電チューサポートが付加されない通常遊技状態において、小当たりに当選し、当該小当たり時に遊技球がV入賞しなかった(V非入賞)場合に、特段、演出をおこなっておらず、すなわち、遊技者の心理状況に合わせた効果的な演出をおこなっていなかった。具体的には、通常遊技状態における小当たり時には遊技者の期待感は高まるものの、V非入賞となった時にはあっけなく小当たりが終了してしまい、これにより、遊技者の遊技意欲の減退を招くおそれがあるといった問題があった。
本発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、小当たり時に遊技球がV入賞しなかった場合に遊技者の心理状況に合わせた効果的な演出をおこなうことのできるぱちんこ遊技機を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明は以下の構成を採用した。括弧内の参照符号は、本発明の理解を容易にするために実施形態との対応関係を示したものであって、本発明の範囲を何ら限定するものではない。この発明にかかるぱちんこ遊技機(100,3400,4800)は、遊技球を誘引する開閉自在な開閉部材(131)、及び当該開閉部材(131)を開放させる小当たり時に遊技球が通過することにより大当たりに移行する特定領域(132)、を有する開閉入賞手段(130)と、遊技球が始動入賞する第1始動口(111)及び第2始動口(112,113,3401)と、前記第2始動口(112,3401)の近傍に開閉自在に設けられ、遊技球を前記第2始動口(112,3401)に導く普通電動役物(141)と、を備えるぱちんこ遊技機(100,3400,4800)であって、前記第1始動口(111)に入賞した遊技球を当たり抽選の権利である保留球(以下「特1保留球」という)として記憶するとともに、前記第2始動口(112,113,3401)に入賞した遊技球を当たり抽選の権利である保留球(以下「特2保留球」という)として記憶する記憶手段(501)と、前記記憶手段(501)に記憶される各保留球に対して、前記開閉部材(131)を開放させる小当たりの抽選、及び小当たりを経由せずに移行する大当たりの抽選を含む当たり抽選をおこなう抽選手段(502)と、前記抽選手段(502)によって小当たりまたは大当たりに当選した場合、大当たり終了後に前記普通電動役物(141)を開放させやすくした時短遊技状態を付加する時短付き大当たりであるか、または、大当たり終了後に前記時短遊技状態を付加しない時短無し大当たりのいずれかであるかを判定する大当たり種別判定手段(503)と、前記大当たり種別判定手段(503)による判定結果に応じた大当たりを実行する大当たり実行手段(504)と、前記大当たり実行手段(504)によって前記時短付き大当たりが実行された場合、前記時短遊技状態に遊技状態を設定する一方、前記大当たり実行手段(504)によって前記時短無し大当たりが実行された場合、または時短遊技状態に移行後の所定の変動回数が経過した場合、通常遊技状態に遊技状態を設定する遊技状態設定手段(505)と、前記抽選手段(502)による当たり抽選の抽選結果を特別図柄として変動停止させる特別図柄変動手段(506)と、前記遊技状態設定手段(505)に通常遊技状態が設定されている際の小当たり時に遊技球が前記特定領域(132)を通過しなかった場合、前記記憶手段(501)に記憶されている特1保留球及び特2保留球に基づいて、小当たりにおいて遊技球が前記特定領域(132)を通過しなかった旨を示す特殊演出をおこなうか否かを判定する演出判定手段(511)と、前記演出判定手段(511)によって前記特殊演出をおこなうと判定された場合、次の特別図柄の変動時に、前記特殊演出を実行可能にする演出実行手段(512)と、を備えることを特徴とする。
上記発明において、前記演出判定手段(511)は、前記通常遊技状態における小当たり時に遊技球が前記特定領域(132)を通過しなかった際、前記記憶手段(501)に特1保留球が記憶されており且つ特2保留球が記憶されていない場合には、前記特殊演出をおこなうと判定し、前記演出実行手段(512)は、前記演出判定手段(511)によって前記特殊演出をおこなうと判定された場合、特1保留球による次の特別図柄の変動時に、前記特殊演出を実行することを特徴とする。
上記発明において、前記演出判定手段(511)は、前記通常遊技状態における小当たり時に遊技球が前記特定領域(132)を通過しなかった際、前記記憶手段(501)に特1保留球及び特2保留球が記憶されていない場合には、前記特殊演出をおこなわないと判定し、前記演出実行手段(512)は、前記演出判定手段(511)によって前記特殊演出をおこなわないと判定された場合、特1保留球による次の変動時に、通常の演出を実行することを特徴とする。
上記発明において、前記演出判定手段(511)は、前記通常遊技状態における小当たり時に遊技球が前記特定領域(132)を通過しなかった際、前記記憶手段(501)に特1保留球及び特2保留球が記憶されていない場合であっても、予め定めた所定の時間内に、特1保留球による次の変動が開始された場合には、前記特殊演出をおこなうと判定し、前記演出実行手段(512)は、前記演出判定手段(511)によって前記特殊演出をおこなうと判定された場合、特1保留球による次の特別図柄の変動時に、前記特殊演出を実行することを特徴とする。
上記発明において、前記遊技状態設定手段(505)は、前記通常遊技状態における小当たり時に、遊技球が前記特定領域(132)を通過しなかった場合、遊技状態を、前記通常遊技状態から特殊通常遊技状態に設定し、前記特別図柄変動手段(506)は、前記特殊通常遊技状態において、特1保留球に対して特別図柄の変動時間を通常の変動とは異ならせた特殊変動をおこない、前記演出判定手段(511)は、前記特別図柄変動手段(506)によって前記特殊変動が開始される際に、前記特殊演出をおこなうか否かを判定し、前記演出実行手段(512)は、前記演出判定手段(511)によって前記特殊演出をおこなうと判定された場合、前記特別図柄変動手段(506)によって前記特殊変動がおこなわれている間に、前記特殊演出を実行することを特徴とする。
本発明は、通常遊技状態における小当たり中にV入賞しなかった場合、特1保留球及び特2保留球に基づいて、次の特別図柄の変動時に、V入賞しなかった旨を示す特殊演出を実行可能にした。したがって、V入賞しなかった場合に遊技者の心理状況に合わせた効果的な演出をおこなうことができる。これにより、次の大当たりに対する意欲をかき立てることができ、もって、遊技者の遊技意欲の減退を抑止することができるという効果を奏する。
実施の形態1にかかるぱちんこ遊技機を示す説明図である。 実施の形態1にかかるぱちんこ遊技機の詳細な構成を示す説明図である。 実施の形態1にかかるぱちんこ遊技機の制御部の内部構成を示すブロック図である。 実施の形態1の概要を示す説明図である。 実施の形態1にかかるぱちんこ遊技機の機能的構成を示すブロック図である。 主制御部がおこなうタイマ割込処理を示すフローチャートである。 主制御部がおこなう始動口SW処理を示すフローチャートである。 主制御部がおこなう特別図柄処理を示すフローチャートである。 主制御部がおこなう当たり判定処理を示すフローチャートである。 実施の形態1にかかる当たり乱数判定テーブルの一例を示す説明図である。 特1保留球を消化する際に用いられる図柄乱数判定テーブルの一例を示す説明図である。 特2保留球を消化する際に用いられる図柄乱数判定テーブルの一例を示す説明図である。 実施の形態1にかかる変動パターン選択処理を示すフローチャートである。 通常遊技状態における特2保留球による小当たり時に用いられる長変動パターンテーブルの一例を示す説明図である。 時短遊技状態における特2保留球による小当たり時に用いられる短変動パターンテーブルの一例を示す説明図である。 ハズレ時に用いられるハズレ変動パターンテーブルの一例を示す説明図である。 特殊通常遊技状態における特1保留球によるハズレ時に用いられる特殊変動パターンテーブルの一例を示す説明図である。 実施の形態1にかかる停止中処理を示すフローチャートである。 主制御部がおこなう客待ち設定処理を示すフローチャートである。 主制御部がおこなう入賞役物処理を示すフローチャートである。 主制御部がおこなう開閉入賞装置処理を示すフローチャートである。 主制御部がおこなう開閉入賞装置処理を示すフローチャートである。 ラウンド数/開放パターン設定テーブルの一例を示す説明図である。 主制御部がおこなうVゾーンSW処理を示すフローチャートである。 主制御部がおこなう大入賞口遊技処理を示すフローチャートである。 主制御部がおこなう遊技状態設定処理を示すフローチャートである。 主制御部がおこなう右打ち報知処理を示すフローチャートである。 演出統括部がおこなうタイマ割込処理を示すフローチャートである。 実施の形態1にかかるコマンド受信処理を示すフローチャートである。 実施の形態1にかかるコマンド受信処理を示すフローチャートである。 実施の形態1にかかる変動演出選択処理を示すフローチャートである。 演出統括部がおこなう残念演出選択処理を示すフローチャートである。 演出統括部がおこなう小当たり演出選択処理を示すフローチャートである。 演出統括部がおこなう客待ちコマンド受信処理を示すフローチャートである。 残念演出の一例を示す説明図である。 通常演出の一例を示す説明図である。 実施の形態2にかかるぱちんこ遊技機を示す説明図である。 実施の形態2にかかるぱちんこ遊技機の詳細な構成を示す説明図である。 実施の形態2にかかるぱちんこ遊技機の制御部の内部構成を示すブロック図である。 実施の形態2の概要を示す説明図である。 実施の形態2にかかるぱちんこ遊技機の機能的構成を示すブロック図である。 主制御部がおこなうゲートSW処理を示すフローチャートである。 主制御部がおこなう普通図柄処理を示すフローチャートである。 時短フラグがOFFの場合に用いられる当たり乱数判定テーブルの一例を示す説明図である。 時短フラグがONの場合に用いられる当たり乱数判定テーブルの一例を示す説明図である。 主制御部がおこなう変動時間設定処理を示すフローチャートである。 変動時間設定テーブルの一例を示す説明図である。 主制御部がおこなう電チュー処理を示すフローチャートである。 実施の形態2にかかる開放パターン設定テーブルの一例を示す説明図である。 実施の形態2にかかる変動パターン選択処理を示したフローチャートである。 通常遊技状態における特2保留球による小当たり時に用いられる小当たり変動パターンテーブルの一例を示す説明図である。 主制御部がおこなう右打ち報知処理を示すフローチャートである。 実施の形態2にかかるコマンド受信処理を示すフローチャートである。 実施の形態2にかかるコマンド受信処理を示すフローチャートである。 実施の形態2にかかる変動演出選択処理を示したフローチャートである。 実施の形態3にかかるぱちんこ遊技機を示す説明図である。 実施の形態3の概要を示す説明図である。 実施の形態3にかかる当たり乱数判定テーブルの一例を示す説明図である。 特1保留球を消化する際に用いられる図柄乱数判定テーブルの一例を示す説明図である。 実施の形態3にかかる停止中処理を示したフローチャートである。 実施の形態3にかかる小当たり演出選択処理を示したフローチャートである。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかるぱちんこ遊技機の好適な実施の形態1〜3を詳細に説明する。
(実施の形態1)
(ぱちんこ遊技機の基本構成)
まず、ぱちんこ遊技機の基本構成について説明する。図1は、実施の形態1にかかるぱちんこ遊技機を示す説明図である。なお、実施の形態1及び2では、いわゆる、旧第一種タイプ(デジパチタイプ)及び旧第二種タイプ(ハネモノ)の複合型のぱちんこ遊技機を用いている。
図1において、ぱちんこ遊技機100は、矩形形状の枠101を有し、この枠101の窓孔に対して遊技盤102が着脱可能に取り付けられている。遊技盤102の前面には、図示しないガラス枠が開閉可能に取り付けられている。また、遊技盤102の下部には遊技球を貯留する受け皿部103と、この受け皿部103の遊技球を発射する発射レバー104などが設けられている。
受け皿部103の上面には、例えば遊技者に操作をおこなわせて遊技に参加させるための演出ボタン105が設けられている。また、受け皿部103の上面には、不図示の、遊技球購入ボタン、遊技球購入取り消しボタン、受け皿部103内の遊技球を下方から外部に抜くための球抜きボタンなどが設けられている。遊技盤102の中央には、液晶表示器からなる画像表示部106が設けられ、演出用の画面情報が出力されるようになっている。
次に、ぱちんこ遊技機100の遊技の流れについて、主要構成部とともに説明する。なお、主要構成部の詳細については、図2を用いて後述する。ぱちんこ遊技機100は、第1始動口111と、電役第2始動口112と、特別第2始動口113と、第1特図表示部121と、第2特図表示部122と、普通図柄表示部123と、保留表示部124と、右打ち報知表示部125と、開閉入賞装置130と、ゲート140と、電動チューリップ141と、大入賞口150とを備えている。以下の説明では、遊技手順を示した括弧書きの番号を用いて説明する。なお、この番号は、図1に記載した括弧書きの番号に対応させている。
(1)まず、通常遊技状態において、遊技者は、符号170に示すように、遊技盤102の左側領域または中央領域に打ち出す、いわゆる左打ちによる遊技をおこない、第1始動口111を狙う。(2)遊技球が第1始動口111に入賞すると、大当たりの抽選をおこない、第1特図表示部(以下「特1表示部」という)121を変動する。
特1表示部121に停止した当たり抽選の抽選結果を示す第1特別図柄(以下「特図1」という)が大当たりを示す図柄である場合、(3)当たり抽選の抽選結果に対応したラウンド数、大入賞口150を開放させる大当たりとなる。この大当たりの場合、例えば、画像表示部106に、「7,7,7」など、同一の演出図柄を揃えて停止させることにより大当たりを示唆する演出をおこなう。大当たり中は、符号180に示す右打ちによって遊技がおこなわれる。
なお、大当たり中は、特図1に示す大当たり図柄に応じたラウンド数、大入賞口150が開放される。大当たり終了後は、大当たり図柄が「時短無し」を示す図柄であった場合、通常遊技状態に戻り、また、大当たり図柄が「時短付き」を示す図柄であった場合、100回の時短遊技状態に移行する。なお、100回とは、特別図柄の変動回数に相当する。
(4)また、左打ちによって遊技がおこなわれる通常遊技状態において、ステージ115上に設けられた特別第2始動口113に遊技球が入賞したとすると、(5)当たり抽選をおこない、第2特図表示部(以下「特2表示部」という)122が変動する。なお、特別第2始動口113への入賞は、ほとんどなく、具体的には、例えば、打ち出した遊技球2500発のうち、1発が入賞する程度の割合となっている。
停止した第2特別図柄(以下「特図2」という)が、ハネ131の開放を示す小当たりを示す図柄である場合、所定のインターバル時間が経過した後に、小当たりの内容に応じて、(6)開閉入賞装置130のハネ131を1回、例えば1.2秒開放させる。停止した特図2が大当たりを示す図柄である場合、大当たりとなる。
なお、ハネ131の開放を示す小当たり時または大当たり時の特図2には、大当たり遊技における継続ラウンド数の情報や、大当たりが終了した後の遊技状態に時短遊技を付加するか否かの情報が含まれる。開閉入賞装置130は本発明の開閉入賞手段に相当し、ハネ131は本発明の開閉部材に相当する。
(7)小当たり中に、遊技者が符号180に示す右打ちをおこない、遊技球がハネ131を介して開閉入賞装置130に入賞し、Vゾーン132を通過すると、(8)小当たり図柄に対応したラウンド数、大入賞口150を開放させる大当たりとなる。なお、小当たり時の特図2に示されるラウンド数には、小当たり時のハネ131の開放が1回のラウンド数に含まれている。Vゾーン132は、本発明の特定領域に相当する。
大当たりが終了すると、停止した特図2が時短付き大当たりを示す図柄であった場合、新たに100回の時短遊技状態に移行する。
(9)時短遊技状態において、遊技者は、符号180に示す右打ちをおこない、ゲート140を狙う。遊技球がゲート140を通過すると、(10)普通図柄表示部123が1.5秒変動する。停止した普通図柄が当たり図柄の場合、(11)電動チューリップ141が1.8秒間、3回開放される。なお、停止した普通図柄がハズレ図柄の場合、電動チューリップ141は開放されない。電動チューリップ141は、本発明の普通電動役物に相当する。
遊技球が電動チューリップ141を介して、第1始動口111と離間配置されている電役第2始動口112に入賞すると、(12)当たり抽選をおこない、特2表示部122が変動する。停止した特図2が、ハネ131の開放を示す小当たりを示す図柄である場合、所定のインターバル時間が経過した後に、小当たりの内容に応じて、(13)開閉入賞装置130のハネ131を1回、例えば1.2秒開放させる。停止した特図2が大当たりを示す図柄である場合、再び、大当たりとなる。
(14)小当たり中に、遊技球がハネ131を介して開閉入賞装置130に入賞し、Vゾーン132を通過すると、(15)小当たり図柄に対応したラウンド数、大入賞口150を開放させる大当たりとなる。大当たりが終了すると、停止した特図2が時短付き大当たりを示す図柄であった場合、新たに100回の時短遊技状態に移行する。
ここで、通常遊技状態において、遊技球がゲート140を通過した場合について補足しておく。通常遊技状態において、遊技球がゲート140を通過すると、普通図柄表示部123が4秒変動する。また、通常遊技状態において、停止した普通図柄が当たり図柄の場合、電動チューリップ141が0.15秒間の開放を1回おこなう。
なお、時短遊技状態において、遊技球がゲート140を通過すると、普通図柄表示部123が1.5秒変動する。また、時短遊技状態において、停止した普通図柄が当たり図柄の場合、電動チューリップ141は1.8秒間の開放を3回おこなう。
このように、通常遊技状態においては普通図柄の変動時間を長くし、且つ、電動チューリップ141の開放時間を短くしているため、通常遊技状態における電役第2始動口112への入賞による小当たりの発生を抑え、すなわち、遊技者がゲート140を狙うといった不適切な遊技を抑止している。一方、時短遊技状態においては、普通図柄の変動時間を短くし、電動チューリップ141の開放を長くすることにより、大当たりを発生させやすくし、遊技者に出玉を獲得させるとともに、迅速な遊技を可能にしている。
なお、ぱちんこ遊技機100において、第1始動口111及び特別第2始動口113と、電役第2始動口112との配置位置は、これに限らず、遊技状態に応じて遊技者の打ち方が異なる程度に、第1始動口111及び特別第2始動口113と、電役第2始動口112とが離間配置されていればよい。例えば、通常遊技状態において右打ちによって第1始動口111及び特別第2始動口113を狙わせる一方、時短遊技状態において左打ちによって電役第2始動口112を狙わせる構成としてもよい。具体的には、電役第2始動口112の近傍に電動チューリップ141を配置することを必須として、第1始動口111及び特別第2始動口113と、電役第2始動口112とをそれぞれ入れ替えた構成としてもよい。
また、大当たりは、大入賞口150を所定ラウンド数開放させるようにしているが、これに限らず、例えば大入賞口150を設けない構成とした場合には、開閉入賞装置130のハネ131を所定ラウンド数開放させるようにしてもよい。
(ぱちんこ遊技機の詳細な構成)
次に、図2を用いて、ぱちんこ遊技機100の詳細な構成について説明する。図2は、実施の形態1にかかるぱちんこ遊技機100の詳細な構成を示す説明図である。図2において、遊技盤102の略中央には、開閉入賞装置130が設けられている。開閉入賞装置130の上部右側には、開閉自在なハネ131が設けられている。ハネ131は、右打ちによって遊技盤102の右側領域を通過する遊技球を捕捉する。
開閉入賞装置130の内部には、Vゾーン132と、可動体203とが設けられている。可動体203は、ハネ131を介して入賞した遊技球を、特別通路201(図中左側)、または通常通路202(図中右側)に振り分けるように動作する。特別通路201は、遊技球をVゾーン132に到達させやすくする。通常通路202は、特別通路201に比べて遊技球をVゾーン132に到達させにくくする。
Vゾーン132内には、後述するVゾーンスイッチ(SW)が設けられている。特別通路201を通過した遊技球は第1の回転体204に誘導される。一方、通常通路202を通過した遊技球は第2の回転体205に誘導される。
特別通路201側に設けられる第1の回転体204は、遊技球を収容する回転収容部204aを、例えば3つ備えている。3つの回転収容部204aのうち1つは、遊技球をVゾーン132へ誘導する特定収容領域となっている。3つの回転収容部204aのうち2つは、遊技球をVゾーン132以外の領域(非特定領域)へ誘導する一般収容領域となっている。
一方、通常通路202側に設けられる第2の回転体205は、遊技球を収容する回転収容部205aを、例えば5つ備えている。5つの回転収容部205aのうち1つは、遊技球をVゾーン132へ誘導する特定収容領域となっている。5つの回転収容部205aのうち4つは、遊技球を非特定領域へ誘導する一般収容領域となっている。
開閉入賞装置130の下部には、ステージ115が設けられている。ステージ115は、湾曲状に形成されるとともに、手前側に下る傾斜が設けられている。ステージ115上に乗った遊技球は、ステージの湾曲に添って左右に往復動し、往復動する振幅が小さくなると、手前側に下る傾斜によって下方へ落下する。
このステージ115の奥側には、特2表示部122に表示される特図2を変動させるための特別第2始動口113が設けられている。特別第2始動口113の内部には、特別第2始動口SWが設けられており、特別第2始動口SWにより遊技球が検出されると、特2表示部122の特図2が変動表示する。特別第2始動口113には、希に遊技球が入賞する。遊技球が特別第2始動口113に入賞する割合は、例えば、打ち出した遊技球2500発のうち、1発が入賞する程度の割合である。
また、遊技盤102の右下方には、特図1の変動と表示をおこなう特1表示部121と、特図2の変動と表示をおこなう特2表示部122と、普通図柄の変動と表示をおこなう普通図柄表示部123と、保留球を表示する保留表示部124と、右打ち報知の表示をおこなう右打ち報知表示部125とが設けられている。特1表示部121及び特2表示部122は、例えば7セグメント表示部により構成されており、表示される数字や当該数字の色により、それぞれ大当たり後の時短の有無や、継続ラウンド回数を示すようになっている。
保留表示部124は、複数のLEDからなり、第1始動口111に入賞した遊技球を、当たり抽選を受ける権利である特1保留球として表示する。また、保留表示部124は、電役第2始動口112または特別第2始動口113に入賞した遊技球を、当たり抽選を受ける権利である特2保留球として表示する。右打ち報知表示部125は、LEDからなり、大当たり中や時短遊技中など、右打ちによって遊技がおこなわれる遊技状態にて点灯する。
開閉入賞装置130の下方領域には、特1表示部121に表示される特図1を変動させるための第1始動口111が設けられている。第1始動口111の内部には第1始動口SWが設けられており、第1始動口SWにより遊技球が検出されると、特1表示部121の特図1を変動表示する。
開閉入賞装置130の右側領域に配置されているゲート140の内部には、ゲートSWが設けられており、ゲートSWによって遊技球が検出されると、普通図柄表示部123の普通図柄を変動表示する。普通図柄表示部123に特定の普通図柄が停止した場合には、電動チューリップ141が開放される。
ゲート140の下方には、特2表示部122に表示される特図2を変動させるための電役第2始動口112が設けられている。電役第2始動口112の近傍には、遊技球を電役第2始動口112に誘導する、普通電動役物としての電動チューリップ141が設けられている。電役第2始動口112の内部には、電役第2始動口SWが設けられており、電役第2始動口SWにより遊技球が検出されると、特2表示部122の特図2が変動表示する。
電役第2始動口112の下方には、大入賞口150が設けられている。大入賞口150は、大当たり遊技状態のときに開放されるものであり、その内部には大入賞口SWが設けられている。遊技盤102の最下部にはアウト口241が設けられている。
(ぱちんこ遊技機の制御部の内部構成)
次に、図3を用いて、ぱちんこ遊技機100の制御部の内部構成について説明する。図3は、実施の形態1にかかるぱちんこ遊技機100の制御部の内部構成を示すブロック図である。図3に示すように、ぱちんこ遊技機100の制御部300は、遊技の進行を制御する主制御部301と、演出内容を制御する演出制御部302と、賞球の払い出しを制御する賞球制御部303とを備えている。以下にそれぞれの制御部の構成について詳細に説明する。
(1.主制御部)
主制御部301は、CPU311と、ROM312と、RAM313と、不図示の入出力インターフェース(I/O)などを備えて構成される。主制御部301は、CPU311がRAM313をワークエリアとして使用しながら、ROM312に記憶された各種プログラムを実行することによって、ぱちんこ遊技機100の遊技の進行を制御するように機能する。具体的には、主制御部301は、大当たり抽選、普通図柄抽選、遊技状態の制御などをおこない、遊技の進行を制御する。なお、主制御部301は、主制御基板によって実現される。
CPU311は、予めROM312に記憶された各種プログラムに基づき、遊技内容の進行に伴う基本処理を実行する。ROM312には、当たり抽選プログラム、特別図柄変動プログラム、開閉入賞装置制御プログラム、大当たり判定プログラム、大当たり実行プログラム、遊技状態設定プログラム、保留記憶プログラム、右打ち報知プログラムなどが記憶されている。
当たり抽選プログラムは、第1始動口SW111a、電役第2始動口SW112aまたは特別第2始動口SW113aによって遊技球が検出されることにより、小当たりの抽選及び大当たりの抽選を含む当たり抽選をおこなわせるプログラムである。特別図柄変動プログラムは、当たり抽選の抽選結果を特別図柄として変動/停止させるプログラムである。
開閉入賞装置制御プログラムは、当たり抽選の抽選結果が小当たりである場合に、ハネ131を所定時間、開放させるプログラムである。なお、ハネ131の開放時間は1.2秒である。大当たり判定プログラムは、大当たりの種別が時短付き大当たりであるか、時短無し大当たりであるかを判定させるプログラムである。大当たり実行プログラムは、小当たり時にV入賞した場合や、当たり抽選の抽選結果が大当たりの場合、所定ラウンド数、大入賞口150を開放させるプログラムである。
遊技状態設定プログラムは、当たり抽選の抽選結果に応じて、大当たり後に、時短遊技状態または通常遊技状態を設定するプログラムである。時短遊技状態は、電動チューリップ141を開放しやすくした電チューサポート機能が付加され、右打ちによって遊技がおこなわれる遊技状態である。電チューサポートとは、普通図柄の変動時間が短く設定され、さらに、普通図柄抽選の当選時における電動チューリップ141の開放時間が長く設定される機能である。
通常遊技状態は、電チューサポート機能が付加されない遊技状態であり、すなわち、電動チューリップ141を開放させにくくした遊技状態である。通常遊技状態では左打ちによって遊技がおこなわれる。通常遊技状態には、小当たり直後に、特別図柄の変動時間を変えるために1変動の間設定される特殊通常遊技状態がある。
保留記憶プログラムは、第1始動口111に入賞した遊技球を、当たり抽選の権利である特1保留球として記憶するとともに、第2始動口112に入賞した遊技球を、当たり抽選の権利である特2保留球として記憶するプログラムである。右打ち報知プログラムは、小当たり中、大当たり中、及び、時短遊技状態中に、右打ち報知表示部125を点灯させるプログラムである。
主制御部301には、遊技球を検出する各種スイッチ(SW)、開閉入賞装置130などの電動役物を開閉動作させるためのソレノイド、上記の特1表示部121、特2表示部122、普通図柄表示部123などが接続される。
具体的に、主制御部301に接続される上記の各種SWとしては、第1始動口SW111aと、電役第2始動口SW112aと、特別第2始動口SW113aと、装置入賞SW130aと、VゾーンSW132aと、ゲートSW140aと、大入賞口SW150aとがある。第1始動口SW111aは、第1始動口111へ入賞した遊技球を検出する。電役第2始動口SW112aは、電役第2始動口112へ入賞した遊技球を検出する。特別第2始動口SW113aは、特別第2始動口113へ入賞した遊技球を検出する。
装置入賞SW130aは、開閉入賞装置130へ入賞した遊技球を検出する。ゲートSW140aは、ゲート140を通過した遊技球を検出する。VゾーンSW132aは、Vゾーン132へ入賞した遊技球を検出する。大入賞口SW150aは、大入賞口150へ入賞した遊技球を検出する。それぞれのスイッチによる検出結果は主制御部301へ入力される。これらのスイッチには、近接スイッチなどが用いられる。
また、上記のソレノイドとしては、ハネソレノイド131aと、電動チューリップソレノイド(図中、電チューソレノイド)141aと、大入賞口ソレノイド150bとがある。ハネソレノイド131aは、開閉入賞装置130のハネ131を開閉動作させる。電動チューリップソレノイド141aは、電動チューリップ141を開閉動作させる。大入賞口ソレノイド150bは、大入賞口150を開閉動作させる。
主制御部301は、それぞれのソレノイドに対する駆動を制御する。例えば、主制御部301は、大当たり抽選の抽選結果が小当たりの場合、ハネソレノイド131aの駆動を制御する。また、主制御部301は、普通図柄抽選の抽選結果に基づいて電動チューリップソレノイド141aの駆動を制御する。さらに、主制御部301は、大当たり抽選の抽選結果、及び遊技球のV入賞に基づいて、大入賞口ソレノイド150bの駆動を制御する。
また、主制御部301は、当たり抽選や普通図柄抽選の抽選結果に基づいて、特1表示部121、特2表示部122、普通図柄表示部123の表示内容を制御する。特1表示部121は、第1始動口111に入賞した遊技球に対する当たり抽選の抽選結果を特図1として変動表示し、所定期間経過後に停止表示する。
同様に、特2表示部122は、電役第2始動口112または特別第2始動口113に入賞した遊技球に対する当たり抽選の抽選結果を特図2として変動表示し、所定期間経過後に停止表示する。普通図柄表示部123は、ゲート140を通過した遊技球に対する普通図柄抽選をおこなって、普通図柄を変動表示し、所定期間経過後に停止表示する。
また、主制御部301は、特1保留表示部124aと、特2保留表示部124bと、普図保留表示部124cとに接続されている。特1保留表示部124aは、第1始動口111に入賞した遊技球を、当たり抽選を受けるための権利である特1保留球として表示する。特2保留表示部124bは、電役第2始動口112または特別第2始動口113に入賞した遊技球を、当たり抽選を受けるための権利である特2保留球として表示する。普図保留表示部124cは、ゲート140を通過した遊技球を、普通図柄抽選を受けるための権利である普図保留球として表示する。
また、主制御部301は、右打ち報知表示部125に接続されている。右打ち報知表示部125は、大当たり中や時短遊技中など、右打ちによって遊技がおこなわれる遊技状態において、右打ちを促すための点灯表示をおこなう。
さらに、主制御部301は、可動体203と、第1の回転体204と、第2の回転体205とに接続され、各部の動作を制御する。また、主制御部301は、演出制御部302及び賞球制御部303にも接続され、それぞれの制御部に対して各種コマンドを出力する。例えば、主制御部301は、演出制御部302に対しては変動開始コマンド、変動停止コマンド、大当たり開始コマンドなどの演出コマンドを出力する。また、主制御部301は、賞球制御部303に対しては賞球コマンドを出力する。なお、賞球コマンドには、払い出させる賞球の個数を示す情報などが含まれている。
(2.演出制御部)
演出制御部302は、演出統括部302aと、画像・音声制御部302bと、ランプ制御部302cとによって構成され、ぱちんこ遊技機100の演出内容を制御する機能を有する。演出統括部302aは、主制御部301から受信した各種コマンドに基づいて演出制御部302全体を統括する。画像・音声制御部302bは、演出統括部302aからの指示内容に基づいて画像及び音声の制御をおこなう。また、ランプ制御部302cは、枠101及び遊技盤102などに設けられたランプの点灯を制御する。
(2−1.演出統括部)
まず、演出統括部302aの構成について説明する。演出統括部302aは、CPU321と、ROM322と、RAM323と、リアルタイムクロック(以下「RTC」という)324と、不図示の入出力インターフェース(I/O)などを備えて構成される。
CPU321は、予めROM322に記憶された各種プログラムに基づき、演出内容を決定する処理を実行する。ROM322には、CPU321が上記の処理を実行するために必要となる報知演出プログラム、変動演出プログラム、演出判定プログラム、演出実行プログラムなどの各種プログラムなどが記憶されている。RAM323は、CPU321のワークエリアとして機能するとともに、演出内容を示すデータなどが記憶されている。
報知演出プログラムは、主制御部301が通常遊技状態にある場合において、第2始動口112,113への入賞によって小当たりに当選した場合、ハネ131が開放されるまでの間に、遊技者に対して右打ちをおこなう旨を報知させるプログラムである。変動演出プログラムは、特1表示部121や特2表示部122に表示される特別図柄の変動時間に対応させて演出図柄を変動させるとともに、停止する特別図柄に対応させて演出図柄を停止させるプログラムである。
演出判定プログラムは、通常遊技状態における小当たり時に遊技球がV入賞しなかった場合、特1保留球及び特2保留球に基づいて、V入賞しなかった旨を示す特殊演出をおこなうか否かを判定するプログラムである。演出実行プログラムは、演出判定プログラムが実行されたことによって特殊演出をおこなうと判定された場合、次の特別図柄の変動時に、特殊演出を実行するプログラムである。
RTC324は、実時間を計時出力する。RTC324は、ぱちんこ遊技機100の電源が遮断されているときもバックアップ電源(不図示)により計時動作を継続する。また、演出統括部302aには、演出ボタン105が接続され、遊技者による操作入力を受け付ける。
(2−2.画像・音声制御部)
次に、画像・音声制御部302bの構成について説明する。画像・音声制御部302bは、CPU332と、ROM333と、RAM334と、不図示の入出力インターフェース(I/O)などを備えて構成される。
CPU332は、画像及び音声の生成及び出力処理を実行する。ROM333には、画像及び音声の生成及び出力処理のためのプログラム、当該処理に必要となる背景画像・図柄画像・キャラクタ画像など各種画像データや各種音声データなどが記憶されている。RAM334は、CPU332のワークエリアとして機能し、画像表示部106に表示させる画像データやスピーカ335から出力させる音声データが一時的に格納される。
すなわち、画像・音声制御部302bは、CPU332がRAM334をワークエリアとして使用しながら、ROM333に記憶された各種プログラムを実行することによって、演出統括部302aからの指示に基づいて画像及び音声の制御をおこなうように機能する。
例えば、CPU332は、演出統括部302aから指示された指示内容に基づいて、背景画像表示処理、演出図柄変動/停止表示処理、キャラクタ画像表示処理、文字画像表示処理などの各種画像処理と音声処理とを実行する。このときには、CPU332は、処理に必要な画像データ及び音声データをROM333から読み出してRAM334に書き込む。
RAM334に書き込まれた背景画像や演出図柄画像などの画像データは、画像・音声制御部302bに接続された画像表示部106に対して出力され、画像表示部106の表示画面上に表示される。また、RAM334に書き込まれた音声データは、画像・音声制御部302bに接続されたスピーカ335に対して出力され、音声データに基づく音声がスピーカ335から出力される。
(2−3.ランプ制御部)
次に、ランプ制御部302cの構成について説明する。ランプ制御部302cは、CPU341と、ROM342と、RAM343と、不図示の入出力インターフェース(I/O)などを備えて構成される。CPU341は、ランプを点灯させる処理などを実行する。ROM342には、上記の処理を実行するために必要となる各種プログラム、当該処理に必要となるランプ点灯に用いる制御データなどが記憶されている。RAM343は、CPU341のワークエリアとして機能する。
ランプ制御部302cは、盤ランプ345と、枠ランプ346と、可動役物347とに接続され、点灯制御するデータや動作制御するデータを出力する。これにより、ランプ制御部302cは、枠101や遊技盤102などに設けられたランプの点灯、可動役物347の動作を制御するように機能する。
演出制御部302は、演出統括部302aと画像・音声制御部302bとランプ制御部302cとがそれぞれ異なる基板機能として設けられるが、これらは同じプリント基板上に組み込んで構成してもよい。ただし、同じプリント基板上に組み込まれた場合であってもそれぞれの機能は独立しているものとする。
(3.賞球制御部)
次に、賞球制御部303の構成について説明する。賞球制御部303は、CPU351と、ROM352と、RAM353と、不図示の入出力インターフェース(I/O)などを備えて構成される。CPU351は、払い出す賞球を制御する賞球制御処理を実行する。ROM352には、当該処理に必要となるプログラムなどが記憶されている。RAM353は、CPU351のワークエリアとして機能する。
また、賞球制御部303は、払出部(払出駆動モータ)357と、払出球検出SW358aと、球有り検出SW358bと、満タン検出SW358cと、発射部359とに接続される。
賞球制御部303は、払出部357に対して入賞時の賞球数を払い出す制御をおこなう。払出部357は、遊技球の貯留部から所定数を払い出すためのモータからなる。具体的には、賞球制御部303は、払出部357に対して各入賞口(第1始動口111、電役第2始動口112、特別第2始動口113、開閉入賞装置130、大入賞口150)に入賞した遊技球に対応した賞球数を払い出す制御をおこなう。
また、賞球制御部303は、発射部359に対する遊技球の発射の操作を検出して遊技球の発射を制御する。発射部359は、遊技のための遊技球を発射するものであり、遊技者による遊技操作を検出するセンサと、遊技球を発射させるソレノイド等を備える。賞球制御部303は、発射部359のセンサにより遊技操作を検出すると、検出された遊技操作に対応してソレノイド等を駆動させて遊技球を間欠的に発射させ、遊技盤102の遊技領域に遊技球を送り出す。
また、この賞球制御部303には、払い出す遊技球の状態を検出する各所の検出部が接続され、賞球のための払い出し状態を検出する。これらの検出部としては、払出球検出SW358a、球有り検出SW358b、満タン検出SW358cなどがある。例えば、賞球制御部303は、賞球制御基板によってその機能を実現する。
また、主制御部301には、盤用外部情報端子基板360が接続されており、主制御部301が実行処理した各種情報を外部に出力することができる。賞球制御部303についても、枠用外部情報端子基板370が接続されており、賞球制御部303が実行処理した各種情報を外部に出力することができる。
上記構成の主制御部301と、演出制御部302と、賞球制御部303とは、それぞれ異なるプリント基板(主制御基板、演出制御基板、賞球制御基板)に設けられるが、これに限らず、例えば、賞球制御部303は、主制御部301と同一のプリント基板上に設けることもできる。
(実施の形態1の概要)
次に、図4を用いて、実施の形態1の概要について説明する。図4は、実施の形態1の概要を示す説明図である。図4において、概要図400は、遊技者が遊技をおこなっている際のぱちんこ遊技機100の遊技状態401,402,403を示している。遊技状態401は、主制御部301が通常遊技状態にある場合を示している。
遊技状態401に示す通常遊技状態において、遊技球が特別第2始動口113に入賞すると、特2表示部122には当たり抽選の抽選結果を示す特図2が変動/停止表示される。この特図2の変動時間は、通常の変動時間に比べて長くなっている。このとき、演出制御部302は、特別図柄の変動時間と同等の変動時間を用いて演出図柄を変動/停止させるとともに、遊技盤102の右側領域に遊技球を打ち出させる旨を報知する、右打ち報知演出をおこなう。
遊技状態401において、特図2が停止すると、遊技状態402に移行する。遊技状態402は、主制御部301が小当たり遊技状態にある場合を示している。小当たり遊技状態において主制御部301は、ハネ131を開放させる前のオープニングをおこなった後に、1.2秒間のハネ131の開放をおこなう。さらに、主制御部301は、V入賞しなかった場合にはエンディングをおこなう。ここでは、V入賞しなかった場合の小当たり遊技状態を示しているが、V入賞した場合には、大当たり遊技状態に移行する。
演出制御部302は、主制御部301のオープニング、ハネ131の開放、エンディングに合わせて、それぞれ、オープニング演出、開放演出、エンディング演出からなる小当たり演出をおこなう。
遊技状態402において、エンディングが終了すると、遊技状態403に移行する。遊技状態403は、主制御部301が通常遊技状態にある場合を示している。遊技状態403に移行時に、特1保留球が記憶されている場合、主制御部301は特図1を変動させる。遊技状態403における特図1の変動中、演出制御部302は、V入賞しなかった旨を示す特殊演出(図中、残念演出)をおこなう。
(実施の形態1にかかるぱちんこ遊技機の機能的構成)
次に、図5を用いて、実施の形態1にかかるぱちんこ遊技機100の機能的構成について説明する。図5は、実施の形態1にかかるぱちんこ遊技機100の機能的構成を示すブロック図である。図5において、ぱちんこ遊技機100の主制御部301は、記憶部501と、抽選部502と、大当たり種別判定部503と、大当たり実行部504と、遊技状態設定部505と、特別図柄変動部506とを備えている。
記憶部501は、第1始動口111に入賞した遊技球を当たり抽選の権利である保留球(以下「特1保留球」という)として記憶する。また、記憶部501は、電役第2始動口112及び特別第2始動口113に入賞した遊技球を当たり抽選の権利である保留球(以下「特2保留球」という)として記憶する。
抽選部502は、記憶部501に記憶される保留球に対して、ハネ131を開放させる小当たりの抽選、及び小当たりを経由せずに移行する大当たりの抽選を含む当たり抽選をおこなう。抽選部502は、当たり抽選において、特2保留球による遊技球に対して小当たりの当選確率を高くした当たり抽選をおこなう。
当選確率を高くするとは、具体的には、50パーセント以上の当選確率であり、ここでは、100パーセントに近い当選確率としている。なお、実施の形態1では、特1保留球に対する当たり抽選では小当たりに当選することはなく、特2保留球に対する当たり抽選のみ小当たりに当選することが可能になっている。
大当たり種別判定部503は、抽選部502によって小当たりまたは大当たりに当選した場合、時短付き大当たりであるか、または、時短無し大当たりのいずれかであるかを判定する。時短付き大当たりは、大当たり終了後に電動チューリップ141を開放させやすくした時短遊技状態を付加する大当たりである。時短無し大当たりは、大当たり終了後に時短遊技状態を付加しない大当たりである。
大当たり実行部504は、大当たり種別判定部503による判定結果に応じた大当たりを実行する。大当たり実行部504は、具体的には、時短付き大当たり、または時短無し大当たりを実行する。なお、具体的には、大当たり実行部504は、大入賞口ソレノイド150bを制御して、例えば15ラウンド大入賞口150を開放させる。
遊技状態設定部505は、大当たり実行部504によって時短付き大当たりが実行された場合、大当たり終了後に、遊技状態を時短遊技状態に設定する。一方、遊技状態設定部505は、大当たり実行部504によって時短無し大当たりが実行された場合、大当たり終了後に、遊技状態を通常遊技状態に設定する。また、遊技状態設定部505は、時短遊技状態に移行後の所定の変動回数(例えば100回)が経過した場合にも、遊技状態を通常遊技状態に設定する。
特に、遊技状態設定部505は、通常遊技状態における小当たり時に、遊技球がVゾーン132に入賞しなかった場合、遊技状態を、通常遊技状態から特殊通常遊技状態に設定する。特殊通常遊技状態は、特別図柄の変動時間を変えるために設定される遊技状態である。
特別図柄変動部506は、抽選部502による当たり抽選の抽選結果を特別図柄として変動停止させる。特別図柄変動部506は、遊技状態設定部505によって設定される遊技状態に応じた変動時間を有する変動パターンを用いて、特別図柄を変動させる。特に、特別図柄変動部506は、遊技状態設定部505によって設定される特殊通常遊技状態において、第1始動口111への入賞による遊技球(特1保留球)に対して、特別図柄の変動時間を通常の変動とは異ならせた特殊変動パターンを用いた変動をおこなう。
この特殊変動パターンを用いることにより、残念演出をおこなうことを可能にしている。特殊変動パターンは、残念演出をおこなうことができる程度の変動時間を有していればよく、ここでは、通常の変動時間よりも長くするとともに、保留球数にかかわらず一定の変動時間(例えば20秒)を有するものとしている。なお、特殊通常遊技状態において、第2始動口112,113への入賞による遊技球(特2保留球)に対しては、特殊変動パターンを用いずに特別図柄を変動させる。
遊技状態設定部505は、特殊通常遊技状態において、特別図柄変動部506によって変動停止される1回の特別図柄の変動が終了した場合、遊技状態を、特殊通常遊技状態から通常遊技状態に設定する。すなわち、特殊通常遊技状態は、特1保留球による1変動のみの間、特殊変動パターンを用いた変動をおこなうために設定される遊技状態である。
なお、特別図柄の変動は、特1保留球による変動及び特2保留球による変動を含むため、特殊通常遊技状態において、特2保留球による特別図柄の変動がおこなわれた場合にも、特殊通常遊技状態から通常遊技状態に設定される。
なお、記憶部501と、抽選部502と、大当たり種別判定部503と、大当たり実行部504と、遊技状態設定部505と、特別図柄変動部506とは、主制御部301のCPU311によって実現される。すなわち、CPU311がROM312に記憶される各種プログラムを実行することにより各部の機能を実現する。
具体的には、CPU311が、保留記憶プログラム、当たり抽選プログラム、大当たり実行プログラム、遊技状態設定プログラム、大当たり判定プログラム、特別図柄変動プログラム、を実行することにより各部の機能を実現する。
演出制御部302は、演出判定部511と、演出実行部512とを備えている。演出判定部511は、遊技状態設定部505に通常遊技状態が設定されている際の小当たり時に、遊技球がVゾーンSW132aによって検出されなかった場合(V非入賞の場合)、記憶部501に記憶されている特1保留球及び特2保留球に基づいて、小当たりにおいて遊技球がVゾーン132を通過しなかった旨を示す特殊演出をおこなうか否かを判定する。
演出実行部512は、演出判定部511によって特殊演出をおこなうと判定された場合、次の特別図柄の変動時に、特殊演出を実行する。特殊演出は、代表的には、「残念」、「無念」といった、遊技者にとって不運な旨を示す残念演出が挙げられるが、このほかにも「Vハズレ」といった、単にV入賞しなかった旨を示す演出としてもよい。
演出実行部512は、特図1が変動されている間、継続して残念演出をおこなう。演出実行部512は、具体的には、残念演出をおこなうとともに、表示領域を小さくした単一の演出図柄(いわゆる第4図柄)を特別図柄の変動に対応させて変動表示させる。なお、演出実行部512は、特図1の変動の序盤に残念演出をおこない、所定時間の経過後に複数の演出図柄を用いた変動演出をおこなってもよい。また、演出実行部512は、残念演出の開始と同時に、例えば画像表示部106の隅に表示領域を小さくした複数の演出図柄を特別図柄の変動に対応させて変動表示させてもよい。
演出判定部511は、具体的には、通常遊技状態におけるV非入賞の際、記憶部501に特1保留球が記憶されており且つ特2保留球が記憶されていない場合には、残念演出をおこなうと判定する。記憶部501に保留球が記憶されているか否かの判断をおこなうタイミングは、特別図柄処理(図8参照)がおこなわれるタイミングである。具体例については後述するが、保留球が記憶されていない場合には、主制御部301から客待ちコマンドが送信され、このコマンドに基づいて保留球の有無が判定される。
演出実行部512は、演出判定部511によって残念演出をおこなうと判定された場合、特1保留球による次の特別図柄の変動時に、残念演出を実行する。なお、演出実行部512は、通常遊技状態におけるV非入賞の際、記憶部501に記憶される特1保留球の有無にかかわらず特2保留球が記憶されている場合には、遊技者にとって有利な抽選がおこなわれる特2保留球による次の変動時に、遊技者に期待感を与える演出をおこなうようにするが、このときにも残念演出をおこなうようにしてもよい。
ここで、例えば、小当たり終了後に保留球がない場合に、遊技者が遊技を止め、他の遊技者が遊技を開始し、小当たり終了後に数分が経過してから遊技が再開されることが想定される。このような場合に残念演出をおこなったとしても、小当たり終了からの連続した演出とならない。そのため、演出判定部511は、通常遊技状態におけるV非入賞の際、記憶部501に特1保留球及び特2保留球が記憶されていない場合には、残念演出をおこなわないと判定する。演出実行部512は、演出判定部511によって残念演出をおこなわないと判定された場合、特1保留球による次の特別図柄の変動時に、通常の演出を実行する。
また、例えば、小当たり終了後に保留球がない場合に、遊技者が遊技を継続し、小当たり終了後に直ぐに第1始動口111へ入賞することが想定される。このように小当たり終了後、短時間の間に第1始動口111への入賞があった場合には、見かけ上、小当たり終了からの連続した演出とすることが可能になる。そのため、演出判定部511は、通常遊技状態においてV入賞しなかった際、記憶部501に特1保留球及び特2保留球が記憶されていない場合であっても、予め定めた所定の時間(例えば1秒)内に、特1保留球による次の変動が開始された場合には、残念演出をおこなうと判定する。
この場合、演出実行部512は、演出判定部511によって残念演出をおこなうと判定された際に、特1保留球による次の特別図柄の変動時に、残念演出を実行する。
なお、予め定めた所定の時間は、連続した演出をおこなうという観点から1秒としたが、1秒に限らず、遊技者が変わらずに継続して遊技がおこなわれているものと認められる時間内であれば、他の時間とすることも可能である。
特に、演出判定部511は、特別図柄変動部506によって長変動が開始される際に、残念演出を実行するか否かを判定する。演出実行部512は、演出判定部511によって残念演出をおこなうと判定された場合、特別図柄変動部506によって長変動がおこなわれている間に、残念演出を実行する。
演出実行部512は、演出統括部302aのCPU321によって実現される。すなわち、CPU321が、演出判定プログラムを実行することにより演出判定部511の機能を実現し、演出実行プログラムを実行することにより演出実行部512の機能を実現する。
(タイマ割込処理)
次に、図6を用いて、主制御部301がおこなうタイマ割込処理について説明する。図6は、主制御部301がおこなうタイマ割込処理を示すフローチャートである。なお、タイマ割込処理は、電源供給期間中、所定期間(例えば4ms)毎に主制御部301が実行する主制御処理に割り込み動作する処理である。
図6において、主制御部301のCPU311は、乱数更新処理をおこなう(ステップS601)。乱数更新処理では、大当たり乱数、図柄乱数などをそれぞれ、例えば+1して、各乱数の更新をおこなう処理である。
この後、第1始動口111、電役第2始動口112、特別第2始動口113などの入賞口や、ゲート140などに遊技球が入賞した際におこなうスイッチ処理をおこなう(ステップS602)。スイッチ処理には、ゲートSW処理や図7を用いて後述する始動口SW処理のほか、図23を用いて後述するVゾーンSW処理などがある。
この後、図柄処理をおこなう(ステップS603)。図柄処理には、普通図柄処理や図8を用いて後述する特別図柄処理などがある。さらに、電動役物処理をおこなう(ステップS604)。電動役物処理には、図20を用いて後述する入賞役物処理や、可動役物の動作を制御する処理などがある。この後、賞球処理をおこなう(ステップS605)。
そして、遊技者に右打ちをおこなわせる旨を報知する右打ち報知処理をおこなう(ステップS606)。右打ち報知処理の詳細については、図26を用いて後述する。この後、これらの出力処理をおこない(ステップS607)、処理を終了する。
(始動口SW処理)
次に、図7を用いて、主制御部301がおこなう始動口SW処理について説明する。図7は、主制御部301がおこなう始動口SW処理を示すフローチャートである。この始動口SW処理は、図6のステップS602に示したスイッチ処理に含まれる処理内容である。
図7において、主制御部301のCPU311は、第1始動口111の第1始動口SW111aがONであるか否かの判定をおこない(ステップS701)、第1始動口SW111aがONである場合(ステップS701:Yes)、第1始動口SW111aの検知回数をカウントした第1始動口検知カウンタのカウント値U1が、「4」より小さいか否かの判定をおこなう(ステップS702)。
カウント値U1が「4」より小さい場合(ステップS702:Yes)、カウント値U1に「1」を加算する(ステップS703)。そして、乱数を取得するとともに、取得した乱数をRAM313に記憶する(ステップS704)。なお、乱数は、当たり乱数、図柄乱数、リーチ乱数、変動パターン乱数などである。当たり乱数は、大当たりまたはハズレのいずれかを決定するものであり、例えば「0」〜「399」の400個の乱数から一つの当たり乱数が無作為に取得される。
図柄乱数は、当たりの種類(時短遊技の有無)を決定するものであり、例えば「0」〜「249」の250個の乱数から一つの図柄乱数が無作為に取得される。リーチ乱数は、当たり抽選の抽選結果がハズレである場合に、リーチの有無を決定するものであり、例えば「0」〜「249」の250個の乱数から一つのリーチ乱数が無作為に取得される。変動パターン乱数は、変動パターンを決定するものであり、例えば「0」〜「99」の100個の乱数から一つの変動パターン乱数が無作為に取得される。
この後、事前判定処理をおこない(ステップS705)、第1始動口111への遊技球の入賞により特1保留球数が増加した旨を示す特1保留球数増加コマンドをセットする(ステップS706)。ステップS701において、第1始動口SW111aがOFFである場合(ステップS701:No)、ステップS707に移行する。ステップS702において、カウント値U1が「4」である場合(ステップS702:No)、ステップS707に移行する。
ステップS707では、電役第2始動口SW112aまたは特別第2始動口SW113aがONであるか否かの判定をおこない(ステップS707)、これら第2始動口SW112a,113aがOFFである場合(ステップS707:No)、そのまま処理を終了する。一方、第2始動口SW112a,113aがONである場合(ステップS707:Yes)、電役第2始動口SW112a及び特別第2始動口SW113aの検知回数をカウントした第2始動口検知カウンタのカウント値U2が、「4」より小さいか否かの判定をおこなう(ステップS708)。
カウント値U2が「4」より小さい場合(ステップS708:Yes)、カウント値U2に「1」を加算する(ステップS709)。そして、乱数を取得するとともに、取得した乱数をRAM313に記憶する(ステップS710)。また、ステップS708において、カウント値U2が「4」である場合(ステップS708:No)、そのまま処理を終了する。
ステップS710の処理の後、事前判定処理をおこない(ステップS711)、第2始動口112,113への遊技球の入賞により特2保留球数が増加した旨を示す特2保留球数増加コマンドをセットし(ステップS712)、処理を終了する。
(特別図柄処理)
次に、図8を用いて、主制御部301がおこなう特別図柄処理について説明する。図8は、主制御部301がおこなう特別図柄処理を示すフローチャートである。この特別図柄処理は、図6に示したステップS603の図柄処理に含まれる処理内容である。
図8において、主制御部301のCPU311は、当たり遊技フラグがONであるか否かを判定する(ステップS801)。当たり遊技フラグは、ステップS816に示す停止中処理において、設定されるフラグであり、具体的には、停止している特別図柄が大当たりを示す大当たりフラグ、または小当たりを示す小当たりフラグが挙げられる。
当たり遊技フラグがONであれば(ステップS801:Yes)、そのまま処理を終了する。当たり遊技フラグがOFFであれば(ステップS801:No)、特別図柄が変動中であるか否かを判定し(ステップS802)、特別図柄が変動中である場合(ステップS802:Yes)、ステップS813に移行する。特別図柄が変動中ではない場合(ステップS802:No)、第2始動口112,113への入賞による特2保留球数を示す、第2始動口検知カウンタのカウント値U2が「1」以上であるか否かを判定する(ステップS803)。
カウント値U2が「1」以上である場合(ステップS803:Yes)、カウント値U2を「1」減算したものを新たな特2保留球数とし(ステップS804)、ステップS808に移行する。ステップS803において、カウント値U2が「1」以上ではない場合(ステップS803:No)、すなわち「U2=0」の場合、第1始動口111への入賞による特1保留球数としての第1始動口検知カウンタのカウント値U1が「1」以上であるか否かを判定する(ステップS805)。
カウント値U1が「1」以上である場合(ステップS805:Yes)、カウント値U1を「1」減算したものを新たな特1保留球数とし(ステップS806)、ステップS808に移行する。ステップS805において、カウント値U1が「1」以上ではない場合(ステップS805:No)、すなわち「U1=0」の場合、客待ち設定処理をおこない(ステップS807)、処理を終了する。客待ち設定処理は、特1保留球数及び特2保留球数がゼロである旨を示す処理であり、図19を用いて後述する。
ステップS808において、保留球数がゼロである旨を示す客待ちフラグをOFFにして(ステップS808)、当たり判定処理をおこなう(ステップS809)。当たり判定処理は、詳細については図9を用いて後述するが、遊技球が第1始動口111または第2始動口112,113に入賞した際に取得された当たり乱数が、予め設定される当たり乱数に一致するか否かを判定する処理である。
なお、ステップS803〜ステップS806に示したように、第1始動口111への入賞による特1保留球よりも、第2始動口112,113への入賞による特2保留球を優先して消化するようにしている。この後、変動パターン選択処理をおこなう(ステップS810)。この変動パターン選択処理は、当たり判定処理の判定結果に応じて、特別図柄の変動パターンを選択する処理であり、詳細については図13を用いて後述する。
この後、変動開始コマンドをRAM313にセットして(ステップS811)、特別図柄の変動を開始する(ステップS812)。そして、変動パターン選択処理によって選択された変動時間が経過したか否かを判定する(ステップS813)。変動時間が経過していない場合には(ステップS813:No)、そのまま処理を終了する。
変動時間が経過した場合には(ステップS813:Yes)、変動停止コマンドをセットし(ステップS814)、特別図柄の変動を停止する(ステップS815)。この後、停止中処理を実行し(ステップS816)、処理を終了する。なお、停止中処理は、詳細については図18を用いて後述するが、停止している特別図柄が当たりを示すものである場合に当たりフラグを設定したり、時短遊技状態を示す時短フラグを時短残余回数に応じてOFFにしたりする処理である。
(当たり判定処理)
次に、図9を用いて、図8のステップS809に示した当たり判定処理の詳細について説明する。図9は、主制御部301がおこなう当たり判定処理を示すフローチャートである。
図9において、当たり判定処理は、始動口SW処理(図7参照)にて取得した当たり乱数を基に、大当たりまたは小当たりか否かの当たり乱数判定処理をおこなう(ステップS901)。なお、当たり乱数判定処理では、図10を用いて後述する当たり乱数判定テーブルが用いられる。そして、当たり乱数判定処理の判定結果が大当たり(直撃大当たり)であるか否かを判定する(ステップS902)。
直撃大当たりである場合(ステップS902:Yes)、直撃大当たりの継続ラウンド数や時短遊技の有無など大当たりの種別を判定する図柄乱数判定処理をおこなう(ステップS903)。なお、この図柄乱数判定処理では、図11及び図12を用いて後述する図柄乱数判定テーブルが用いられる。この後、直撃大当たり図柄をセットし(ステップS904)、処理を終了する。
ステップS902において、直撃大当たりではない場合(ステップS902:No)、小当たりであるか否かを判定する(ステップS905)。小当たりである場合(ステップS905:Yes)、小当たりの内容を判定する図柄乱数判定処理をおこなう(ステップS906)。なお、この図柄乱数判定処理では、図11及び図12を用いて後述する図柄乱数判定テーブルが用いられる。
この後、小当たり図柄をセットし(ステップS907)、処理を終了する。ステップS905において、小当たりではない場合(ステップS905:No)、ハズレ図柄をセットし(ステップS908)、処理を終了する。
(当たり乱数判定テーブルの一例)
次に、図10を用いて、図9のステップS901に示した、当たり乱数判定処理にて用いられる当たり乱数判定テーブルについて説明する。図10は、実施の形態1にかかる当たり乱数判定テーブルの一例を示す説明図である。図10において、当たり乱数判定テーブル1000は、当たり種別1001と、始動口種別1002と、範囲1003と、割合1004と、乱数値1005とからなる。
当たり種別1001は、大当たり(直撃大当たり)または小当たりの当たりの種別を示したものである。始動口種別1002は、遊技球が入賞した始動口の種別を示しており、第1始動口111と、第2始動口112,113とからなる。第2始動口112,113は、具体的には、電役第2始動口112と、特別第2始動口113とである。範囲1003は、取得した乱数の取り得る値であり、「0〜399」の400個ある。割合1004は、乱数値1005の個数を範囲1003の個数で除したものであり、すなわち、大当たりまたは小当たりが選択される確率を示したものである。
当たり乱数判定テーブル1000において、当たり種別1001のうち大当たりは、始動口種別1002にかかわらず、「1/400」の割合1004で当選することを示している。また、小当たりは、第1始動口111への入賞によっては当選しないようになっている。さらに、小当たりは、第2始動口112,113への入賞による場合、「399/400」の割合1004で当選することを示している。
なお、取得した乱数が、乱数値1005に記載されていない値であった場合、例えば、第1始動口111への入賞により取得した乱数が「3」を除く数値であった場合、ハズレとなる。このように、第2始動口112,113への入賞に基づく当たり乱数判定では、小当たりが容易に発生するようになっており、第1始動口111への入賞に基づく当たり乱数判定では、小当たりが発生しないようになっている。
(図柄乱数判定テーブルの一例)
次に、図11を用いて、第1始動口111への入賞による特1保留球を消化する際に用いられる図柄乱数判定テーブルについて説明する。図11は、特1保留球を消化する際に用いられる図柄乱数判定テーブルの一例を示す説明図である。図11において、図柄乱数判定テーブル1100は、図9のステップS903またはステップS906に示した図柄乱数判定処理にて用いられるテーブルであり、すなわち、当たり乱数判定の結果、大当たりに当選した場合に用いられるテーブルである。
図柄乱数判定テーブル1100は、図柄1101と、当たり種別1102と、範囲1103と、割合1104と、乱数値1105とからなる。図柄1101は、大当たり、または小当たりの内容を示したものである。当たり種別1102は、大当たり、または小当たりからなる。
範囲1103は、取得した乱数の取り得る範囲を示しており、例えば、「0〜249」の250個ある。割合1104は、乱数値1105の個数を範囲1103の個数で除したものであり、当選確率を示している。図柄乱数判定テーブル1100において、当たり種別1102が大当たりの場合、図柄1101に示す「15ラウンド時短図柄」及び「15ラウンド通常図柄」が選択される割合1104は、それぞれ「125/250」になっている。
(図柄乱数判定テーブルの一例)
次に、図12を用いて、第2始動口112,113への入賞による特2保留球を消化する際に用いられる図柄乱数判定テーブルについて説明する。図12は、特2保留球を消化する際に用いられる図柄乱数判定テーブルの一例を示す説明図である。図12において、図柄乱数判定テーブル1200は、図9のステップS903またはステップS906に示した図柄乱数判定処理にて用いられるテーブルであり、すなわち、当たり乱数判定の結果、大当たり、または小当たりに当選した場合に用いられるテーブルである。
図柄乱数判定テーブル1200において、当たり種別1102が大当たりの場合、図柄1101に示す「15ラウンド時短図柄」が選択される割合1104は、「187/250」になっている。すなわち、いわゆる時短継続率が75%程度になっている。「15ラウンド通常図柄」が選択される割合1104は、「63/250」になっている。
また、図柄乱数判定テーブル1200において、当たり種別1102が小当たりの場合、図柄1101に示す「16ラウンド時短図柄」が選択される割合1104は、「187/250」になっている。また、図柄1101に示す「16ラウンド通常図柄」が選択される割合1104は、「63/250」になっている。
なお、当たり種別1102が小当たりの場合、図柄1101に示すラウンド数には、小当たり時のハネ131の開放が1ラウンドとして含まれている。すなわち、V入賞により大当たりに移行した場合の大入賞口150を開放させるラウンド数は、実質的には、図柄1101に示すラウンド数よりも「1」少ないラウンド数となる。一方、当たり種別1102が大当たりの場合、図柄1101に示すラウンド数は、大入賞口150を開放させる回数に相当する。
このように、図柄乱数判定では、第2始動口112,113への入賞に基づく図柄乱数判定の方が、第1始動口111への入賞に基づく図柄乱数判定よりも、時短付き大当たりが発生しやすくなっている。
(変動パターン選択処理)
次に、図13を用いて、図8のステップS810に示した変動パターン選択処理について説明する。図13は、実施の形態1にかかる変動パターン選択処理を示すフローチャートである。
図13において、主制御部301のCPU311は、当たり判定処理の結果、大当たりであるか否かを判定する(ステップS1301)。大当たりである場合(ステップS1301:Yes)、大当たり変動パターンテーブルをセットする(ステップS1302)。なお、大当たり変動パターンテーブルは、大当たり時における長時間の変動パターンを選択するためのテーブルであり、乱数値と、特別図柄の変動パターンとを対応付けたものである。
そして、セットしたテーブルを用いて、変動パターン乱数判定処理をおこなう(ステップS1303)。この後、変動パターン乱数判定処理によって決定した変動パターンを設定し(ステップS1304)、処理を終了する。
ステップS1301において、大当たりではない場合(ステップS1301:No)、小当たりであるか否かを判定する(ステップS1305)。小当たりである場合(ステップS1305:Yes)、時短遊技状態であることを示す時短フラグがONであるか否かを判定する(ステップS1306)。なお、時短フラグは、図25を用いて後述する遊技状態設定処理にて設定されるフラグである。
時短フラグがOFFである場合(ステップS1306:No)、変動時間の長い長変動パターンテーブルをセットし(ステップS1307)、ステップS1303に移行する。時短フラグがOFFである場合の小当たりは、通常遊技状態における特別第2始動口113への入賞による抽選に基づくものである。なお、このほかにも、時短フラグがOFFである場合の小当たりは、特2保留球が記憶されている時短遊技状態にて当選した時短無し大当たりの終了直後や、時短遊技状態の終了直後における特2保留球による抽選に基づくものもある。
具体的に補足すると、時短遊技状態において時短無し大当たりに当選した場合の時短無し大当たり終了直後や、時短遊技状態の終了直後には、特2保留球が記憶されていることがあり、すなわち、通常遊技状態において特2保留球による変動がおこなわれることがある。このような場合にも、長変動パターンテーブルをセットするようにしている。なお、長変動パターンテーブルを用いることにより、通常遊技状態において特2保留球による変動をおこなう際に、右打ち報知演出や遊技者の期待感を高めるチャンス演出などをおこなうことが可能になっている。
ステップS1306において、時短フラグがONである場合(ステップS1306:Yes)、変動時間の短い短変動パターンテーブルをセットし(ステップS1308)、ステップS1303に移行する。ステップS1305において、小当たりではない場合(ステップS1305:No)、特殊通常フラグがONであるか否かを判定する(ステップS1309)。
なお、特殊通常フラグは、通常遊技状態における小当たりにおいてV入賞しなかった場合に1変動の間のみ設定されるフラグであり、特殊通常遊技状態を示すフラグである。なお、特殊通常フラグは、図21−2を用いて後述する開閉入賞装置処理にて設定されるフラグである。
特殊通常フラグがOFFである場合(ステップS1309:No)、ハズレ変動パターンテーブルをセットし(ステップS1310)、ステップS1303に移行する。なお、ハズレ変動パターンテーブルは、保留球数と変動パターンとを対応付けたテーブルであり、このようなハズレ変動パターンテーブルを用いることにより、保留球数が多いほど、変動時間の短い変動パターンが選択されるようになっている(図16参照)。
特殊通常フラグがONである場合(ステップS1309:Yes)、特殊変動パターンテーブルをセットし(ステップS1311)、ステップS1303に移行する。なお、特殊変動パターンテーブルは、特殊通常遊技状態において特1保留球による変動をおこなう際に用いられる。特殊変動パターンを用いた変動時には、残念演出をおこなうことが可能になっている。
(長変動パターンテーブルの一例)
次に、図14を用いて、図13のステップS1307においてセットされ、変動パターン乱数判定処理(図13のステップS1303参照)において用いられる、長変動パターンテーブルについて説明する。図14は、通常遊技状態における特2保留球による小当たり時に用いられる長変動パターンテーブルの一例を示す説明図である。図14において、長変動パターンテーブル1400は、保留球数1401と、変動パターン1402と、範囲1403と、割合1404と、乱数値1405と、変動時間1406とからなる。
保留球数1401は、第2始動口112,113に入賞した遊技球の数を示している。変動パターン1402は、変動時間1406毎に特別図柄の変動をパターン化したものである。範囲1403は、取得する乱数値1405の最大限取り得る値を示しており、例えば「0〜99」になっている。割合1404は、範囲1403の総数に対する乱数値1405の数の比率であり、具体的には、乱数値1405の個数を、範囲1403の総数(100)で除したものである。
変動時間1406は、各変動パターン1402の変動時間を示している。変動時間1406の長い変動パターン1402ほど、例えば期待感のある演出がおこなわれるようになっている。具体例を挙げると、変動パターン1402の「Pa1」は、保留球数1401が3未満の場合に、選択されるものであり、変動時間1406が40秒になっている。変動パターン1402の「Pa2」は、保留球数1401が3以上の場合に、選択されるものであり、変動時間1406が30秒になっている。
このように、通常遊技状態における小当たり時には、右打ち報知演出やリーチ演出等の演出をおこなうため、通常遊技状態におけるハズレ時に用いられる変動パターン(図16参照)よりも変動時間1406の長い変動パターン1402が選択されるようになっている。
また、保留球数1401が多い場合(例えば「3」以上)の変動パターン1402「Pa2」は、保留球を早く消化させ、迅速な遊技を実現するために、保留球数1401が少ない場合(例えば「3」未満)の変動パターン1402「Pa1」に比べて変動時間1406を短くしている。なお、長変動パターンテーブル1400において、保留球数1401に応じて変動パターン1402を2つ設定しているが、4つの保留球数1401に対応する変動パターン1402をそれぞれ設定してもよい。
(短変動パターンテーブルの一例)
次に、図15を用いて、図13のステップS1308においてセットされ、変動パターン乱数判定処理(図13のステップS1303参照)において用いられる、短変動パターンテーブルについて説明する。図15は、時短遊技状態における特2保留球による小当たり時に用いられる短変動パターンテーブルの一例を示す説明図である。
短変動パターンテーブル1500において、変動パターン1402の「Pb1」は、保留球数1401が2未満の場合に、選択されるものであり、変動時間1406が10秒になっている。変動パターン1402の「Pb2」は、保留球数1401が2以上の場合に、選択されるものであり、変動時間1406が1秒になっている。
このように、時短遊技状態において小当たりに当選した場合、短変動パターンテーブル1500は、通常遊技状態に比べて変動時間1406を短く設定している。また、保留球数1401が少ない場合(例えば「1」)、遊技球を電役第2始動口112へ入賞させるための時間を確保するため、すなわち、保留球数1401を増加させるため、保留球数1401が多い場合(例えば「2」以上)に比べて変動時間1406を長く設定している。
(ハズレ変動パターンテーブルの一例)
次に、図16を用いて、図13のステップS1310においてセットされ、変動パターン乱数判定処理(図13のステップS1303参照)において用いられる、ハズレ変動パターンテーブルについて説明する。図16は、ハズレ時に用いられるハズレ変動パターンテーブルの一例を示す説明図である。
ハズレ変動パターンテーブル1600において、変動パターン1402の「Pc1」は、保留球数1401が3未満の場合に、選択されるものであり、変動時間1406が10秒になっている。変動パターン1402の「Pc2」は、保留球数1401が3以上の場合に、選択されるものであり、変動時間1406が5秒になっている。
このように、通常のハズレ時には、右打ち報知演出や、残念演出をおこなわないため、ハズレ変動パターンテーブル1600は、長変動パターンテーブル1400や特殊変動パターンテーブル1700に比べて変動時間1406の短い変動パターン1402を設定している。
また、保留球数1401が多い場合(例えば「3」以上)の変動パターン1402「Pc2」は、保留球を早く消化させ、迅速な遊技を実現するために、保留球数1401が少ない場合(例えば「3」未満)の変動パターン1402「Pc1」に比べて変動時間1406を短くしている。なお、ハズレ変動パターンテーブル1600において、保留球数1401に応じて変動パターン1402を2つ設定しているが、4つの保留球数1401に対応する変動パターン1402をそれぞれ設定してもよい。
(特殊変動パターンテーブルの一例)
次に、図17を用いて、図13のステップS1311においてセットされ、変動パターン乱数判定処理(図13のステップS1303参照)において用いられる、特殊変動パターンテーブルについて説明する。図17は、特殊通常遊技状態における特1保留球によるハズレ時に用いられる特殊変動パターンテーブルの一例を示す説明図である。
特殊変動パターンテーブル1700において、変動パターン1402の「Pd1」は、変動時間1406が20秒になっている。このように、特殊通常遊技状態における特1保留球によるハズレ時には残念演出をおこなうため、通常のハズレ時(図16参照)よりも変動時間1406の長い変動パターン1402が設定されている。
(停止中処理)
次に、図18を用いて、図8のステップS816に示した停止中処理の詳細について説明する。図18は、実施の形態1にかかる停止中処理を示すフローチャートである。図18において、主制御部301のCPU311は、時短遊技状態を示す時短フラグがONであるか否かを判定する(ステップS1801)。なお、時短フラグは、図25を用いて後述する遊技状態設定処理にて設定されるフラグである。
時短フラグがOFFである場合(ステップS1801:No)、ステップS1805に移行する。時短フラグがONである場合(ステップS1801:Yes)、時短遊技の遊技残余回数Jから「1」を減算する(ステップS1802)。この後、時短遊技の遊技残余回数Jが「0」であるか否かを判定する(ステップS1803)。遊技残余回数Jが「0」ではない場合(ステップS1803:No)、ステップS1805に移行する。遊技残余回数Jが「0」である場合(ステップS1803:Yes)、時短フラグをOFFにし(ステップS1804)、ステップS1805に移行する。
ステップS1805では、特殊通常遊技状態を示す特殊通常フラグがONであるか否かを判定する(ステップS1805)。なお、特殊通常フラグは、図21−2を用いて後述する開閉入賞装置処理にて設定されるフラグである。
特殊通常フラグがOFFである場合(ステップS1805:No)、ステップS1809に移行する。特殊通常フラグがONである場合(ステップS1805:Yes)、特殊通常遊技の遊技残余回数Tから「1」を減算し(ステップS1806)、特殊通常遊技の遊技残余回数Tを「0」にする(ステップS1807)。そして、特殊通常フラグをOFFにする(ステップS1808)。
この後、停止中の特別図柄が直撃大当たりを示す図柄であるか否かを判定する(ステップS1809)。直撃大当たりを示す図柄ではない場合(ステップS1809:No)、停止中の特別図柄が小当たりを示す図柄であるか否かを判定する(ステップS1810)。
小当たりを示す図柄ではない場合(ステップS1810:No)、そのまま処理を終了する。小当たりを示す図柄である場合(ステップS1810:Yes)、小当たり遊技状態であることを示す小当たりフラグをONにし(ステップS1811)、小当たりのオープニングを示す小当たりオープニングコマンドをセットする(ステップS1812)。そして、小当たりオープニングを開始し(ステップS1813)、処理を終了する。
ステップS1809において、停止中の特別図柄が直撃大当たりを示す図柄である場合(ステップS1809:Yes)、大当たり遊技状態であることを示す大当たりフラグをONにする(ステップS1814)。そして、遊技残余回数Jを「0」にするとともに(ステップS1815)、時短フラグをOFFにする(ステップS1816)。この後、大当たりオープニングコマンドをセットするとともに(ステップS1817)、大当たりのオープニングを開始し(ステップS1818)、処理を終了する。
(客待ち設定処理)
次に、図19を用いて、図8のステップS807に示した客待ち設定処理の詳細について説明する。図19は、主制御部301がおこなう客待ち設定処理を示すフローチャートである。図19において、主制御部301のCPU311は、保留球がゼロであることを示す客待ちフラグがONであるか否かを判定する(ステップS1901)。
客待ちフラグがONである場合(ステップS1901:Yes)、そのまま処理を終了する。客待ちフラグがOFFである場合(ステップS1901:No)、保留球がゼロであることを示す客待ちコマンドをセットする(ステップS1902)。そして、客待ちフラグをONにし(ステップS1903)、処理を終了する。
(入賞役物処理)
次に、図20を用いて、大入賞口150または開閉入賞装置130を作動させるための入賞役物処理について説明する。図20は、主制御部301がおこなう入賞役物処理を示すフローチャートである。なお、入賞役物処理は、図6のステップS604に示した電動役物処理に含まれる処理内容である。
図20において、主制御部301のCPU311は、大当たりフラグがONであるか否かを判定する(ステップS2001)。なお、大当たりフラグは、図18に示した停止中処理にて設定されるフラグ(図18のステップS1814参照)、または図21−1及び図21−2に示す開閉入賞装置処理にて後述するが、開閉入賞装置130のV入賞によって設定されるフラグである(図21−2のステップS2113参照)。
大当たりフラグがOFFである場合(ステップS2001:No)、小当たりフラグがONであるか否かを判定する(ステップS2002)。なお、小当たりフラグは、図18に示した停止中処理にて設定されるフラグ(図18のステップS1811参照)である。小当たりフラグがOFFである場合(ステップS2002:No)、そのまま処理を終了する。
小当たりフラグがONである場合(ステップS2002:Yes)、図21−1及び図21−2を用いて後述する開閉入賞装置処理を実行し(ステップS2003)、処理を終了する。ステップS2001において、大当たりフラグがONである場合(ステップS2001:Yes)、図24を用いて後述する大入賞口遊技処理を実行し(ステップS2004)、処理を終了する。
(開閉入賞装置処理)
次に、図21−1及び図21−2を用いて、図20のステップS2003に示した開閉入賞装置処理の詳細について説明する。図21−1及び図21−2は、主制御部301がおこなう開閉入賞装置処理を示すフローチャートである。図21−1及び図21−2において、主制御部301のCPU311は、ハネ131の開放終了後のV有効期間中であるか否かを判定する(ステップS2101)。
ハネ131の開放終了後のV有効期間中である場合(ステップS2101:Yes)、ステップS2111に移行する。ハネ131の開放終了後のV有効期間中ではない場合(ステップS2101:No)、小当たりオープニング中であるか否かを判定する(ステップS2102)。なお、小当たりオープニングは、ハネ131を開放させる前の所定の時間である。
小当たりオープニング中である場合(ステップS2102:Yes)、ステップS2107に移行する。小当たりオープニング中ではない場合(ステップS2102:No)、ハネ131の開放中であるか否かを判定する(ステップS2103)。ハネ131の開放中である場合(ステップS2103:Yes)、ステップS2109に移行する。ハネ131の開放中ではない場合(ステップS2103:No)、当たり判定処理(図9参照)においてセットされた特別図柄に基づいて、ハネ131または大入賞口150を開放させる際のラウンド数Rまたは開放パターンの設定をおこなう、R数/開放パターン設定処理を実行する(ステップS2104)。
R数/開放パターン設定処理では、図12に示した図柄乱数判定テーブル1200を用いて、15ラウンドまたは16ラウンドを設定するとともに、図22を用いて後述するラウンド数/開放パターン設定テーブルを用いて、ハネ131及び大入賞口150の開放パターンを設定する。
この後、ハネ131の開放中及び開放終了後の有効期間を含むV有効期間の設定をおこなう、V有効期間設定処理を実行する(ステップS2105)。さらに、ラウンド数Rに「1」を加算する(ステップS2106)。そして、オープニング時間が経過したか否かを判定する(ステップS2107)。オープニング時間が経過していない場合(ステップS2107:No)、そのまま処理を終了する。
オープニング時間が経過した場合(ステップS2107:Yes)、ハネ131の開放を開始する(ステップS2108)。この後、ハネ131の開放時間が経過したか否かを判定する(ステップS2109)。ハネ131の開放時間が経過していない場合(ステップS2109:No)、そのまま処理を終了する。ハネ131の開放時間が経過した場合(ステップS2109:Yes)、ハネ131の開放を終了し(ステップS2110)、ハネ131の開放終了後のV有効期間が終了したか否かを判定する(ステップS2111)。
ハネ131の開放終了後のV有効期間が終了していない場合(ステップS2111:No)、そのまま処理を終了する。ハネ131の開放終了後のV有効期間が終了した場合(ステップS2111:Yes)、小当たり時のV入賞を示すVフラグがONであるか否かを判定する(ステップS2112)。なお、Vフラグは、後述するVゾーンSW処理(図23参照)にて設定されるフラグである。VフラグがONである場合(ステップS2112:Yes)、大当たりを示す大当たりフラグをONにし(ステップS2113)、時短フラグをOFFにする(ステップS2114)。
そして、大当たりオープニングコマンドをセットするとともに(ステップS2115)、大当たりのオープニングを開始する(ステップS2116)。この後、VフラグをOFFにするとともに(ステップS2117)、小当たりフラグをOFFにし(ステップS2118)、処理を終了する。
一方、ステップS2112において、VフラグがOFFである場合(ステップS2112:No)、小当たりの終了を示す小当たりエンディングコマンドをセットし(ステップS2119)、小当たりエンディングを開始する(ステップS2120)。なお、小当たりエンディングは、ハネ131の開放終了後の所定の時間をいう。そして、ラウンド数Rを「0」にし(ステップS2121)、時短フラグがONであるか否かを判定する(ステップS2122)。
時短フラグがONである場合(ステップS2122:Yes)、ステップS2118に移行する。時短フラグがOFFである場合(ステップS2122:No)、特殊通常フラグをONにする(ステップS2123)。そして、特殊通常遊技の遊技残余回数Tを「1」にセットし(ステップS2124)、ステップS2118に移行する。
(ラウンド数/開放パターン設定テーブルの一例)
次に、図22を用いて、図21−1のステップS2104に示したラウンド数/開放パターン設定処理において用いられる、ラウンド数/開放パターン設定テーブルについて説明する。図22は、ラウンド数/開放パターン設定テーブルの一例を示す説明図である。図22において、ラウンド数/開放パターン設定テーブル2200は、当たり種別2201と、継続ラウンド数2202と、始動口種別2203と、「1R中のハネ131の開放パターン」2204と、「1R中の大入賞口150の開放パターン」2205とからなる。
当たり種別2201は、大当たり、または小当たりのいずれかを示す当たりの種別である。継続ラウンド数2202は、大当たり中に、ハネ131または大入賞口150を開放させるラウンド数である。始動口種別2203は、遊技球が入賞した第1始動口111または第2始動口112,113を示す種別である。「1R中のハネ131の開放パターン」2204は、小当たり時におけるハネ131の開放時間を示している。「1R中の大入賞口150の開放パターン」2205は、大当たり時における大入賞口150の開放時間を示している。
具体的に説明すると、15R大当たりの場合、大入賞口150が「29.5秒×15回」開放される。16R小当たりの場合、1ラウンド目としての小当たり時にハネ131が「1.2秒×1回」開放される。このハネ131の開放時に、V入賞すると、大入賞口150が「29.5秒×15回」開放され、V入賞しなければ、大入賞口150の開放はおこなわれない。
(VゾーンSW処理)
次に、図23を用いて主制御部301がおこなうVゾーンSW処理について説明する。図23は、主制御部301がおこなうVゾーンSW処理を示すフローチャートである。このVゾーンSW処理は、図6のステップS602に示したスイッチ処理に含まれる処理内容である。図23において、主制御部301のCPU311は、VゾーンSW132aがONであるか否かを判定する(ステップS2301)。VゾーンSW132aがOFFの場合(ステップS2301:No)、そのまま処理を終了する。
VゾーンSW132aがONの場合(ステップS2301:Yes)、開閉入賞装置130内のVゾーン132の有効期間中であるか否かを判定する(ステップS2302)。Vゾーン132の有効期間中ではない場合(ステップS2302:No)、そのまま処理を終了する。Vゾーン132の有効期間中である場合(ステップS2302:Yes)、V入賞した旨を示すVフラグをONにする(ステップS2303)。そして、V入賞コマンドをセットし(ステップS2304)、処理を終了する。
(大入賞口遊技処理)
次に、図24を用いて、図20のステップS2004に示した大入賞口遊技処理の詳細について説明する。図24は、主制御部301がおこなう大入賞口遊技処理を示すフローチャートである。図24において、主制御部301のCPU311は、大当たりのオープニング中であるか否かを判定する(ステップS2401)。大当たりのオープニングは、大入賞口150を開放させる前の所定の時間のことをいう。
大当たりのオープニング中である場合(ステップS2401:Yes)、オープニング時間が経過したか否かを判定する(ステップS2402)。オープニング時間が経過していない場合(ステップS2402:No)、そのまま処理を終了する。
オープニング時間が経過している場合(ステップS2402:Yes)、ラウンド数Rが「1」であるか否かを判定する(ステップS2403)。なお、ステップS2403の判定において、ラウンド数Rが「1」であるとは、開閉入賞装置処理にてハネ131の開放があったことを示し(図21−1のステップS2106参照)、一方、ラウンド数Rが「1」ではないとは、開閉入賞装置130のハネ131の開放がなく、すなわち、直撃大当たりであることを示す。
ラウンド数Rが「1」である場合(ステップS2403:Yes)、すなわち、V入賞による大当たりの場合、ステップS2405に移行する。一方、ラウンド数Rが「1」ではない場合(ステップS2403:No)、すなわち、直撃大当たりである場合、当たり判定処理(図9参照)にてセットされた図柄に基づいて、大当たり時のラウンド数R(15ラウンド)の設定をおこなう、R数/作動パターン設定処理を実行する(ステップS2404)。
そして、1ラウンド毎の入賞した遊技球数のカウント値Cを0にする(ステップS2405)。この後、ラウンド数Rに「1」加算した値を新たなRとし(ステップS2406)、大入賞口ソレノイド150bを制御して、大入賞口150の作動を開始する(ステップS2407)。この後、大入賞口150の開放開始時からの所定時間(例えば29.5秒)の作動時間が経過したか否かを判定する(ステップS2408)。
作動時間が経過した場合(ステップS2408:Yes)、ステップS2410に移行する。作動時間が経過していない場合(ステップS2408:No)、大入賞口150への入賞数を示すカウント値Cが規定数(例えば10個)であるか否かを判定する(ステップS2409)。
カウント値Cが規定数ではない場合(ステップS2409:No)、そのまま処理を終了する。カウント値Cが規定数である場合には(ステップS2409:Yes)、大入賞口150の作動を終了させる(ステップS2410)。そして、最終ラウンドを示す最大ラウンド数Rであるか否かを判定する(ステップS2411)。
最大ラウンド数Rではない場合(ステップS2411:No)、そのまま処理を終了する。最大ラウンド数Rである場合(ステップS2411:Yes)、エンディングコマンドをセットする(ステップS2412)。なお、エンディングは、大入賞口150閉鎖後の所定の演出用の時間をいう。
そして、エンディングを開始する(ステップS2413)。この後、ラウンド数Rを「0」にし(ステップS2414)、エンディング時間が経過したか判定する(ステップS2415)。エンディング時間が経過していれば(ステップS2415:Yes)、時短遊技状態を設定する遊技状態設定処理を実行する(ステップS2416)。なお、遊技状態設定処理については、図25を用いて後述する。
この後、大当たりフラグをOFFにし(ステップS2417)、処理を終了する。ステップS2415において、エンディング時間が経過していなければ(ステップS2415:No)、そのまま処理を終了する。
一方、ステップS2401において、大当たりのオープニング中ではない場合(ステップS2401:No)、エンディング中であるか否かを判定する(ステップS2418)。エンディング中である場合(ステップS2418:Yes)、ステップS2415に移行する。
エンディング中ではない場合(ステップS2418:No)、大入賞口150が作動中であるか否かを判定する(ステップS2419)。大入賞口150が作動中である場合(ステップS2419:Yes)、ステップS2408へ移行する。大入賞口150が作動中ではない場合(ステップS2419:No)、ステップS2405に移行する。
(遊技状態設定処理)
次に、図25を用いて、図24のステップS2416に示した遊技状態設定処理の詳細について説明する。図25は、主制御部301がおこなう遊技状態設定処理を示すフローチャートである。図25において、主制御部301のCPU311は、時短付き大当たりであるか否かを判定する(ステップS2501)。
時短付き大当たりではない場合(ステップS2501:No)、そのまま処理を終了する。時短付き大当たりである場合(ステップS2501:Yes)、時短フラグをONにする(ステップS2502)。この後、時短遊技の遊技残余回数Jを100にセットし(ステップS2503)、処理を終了する。
(右打ち報知処理)
次に、図26を用いて、図6のステップS606に示した右打ち報知処理について説明する。図26は、主制御部301がおこなう右打ち報知処理を示すフローチャートである。図26において、主制御部301のCPU311は、時短遊技状態であることを示す時短フラグがONであるか否かを判定する(ステップS2601)。時短フラグがOFFである場合(ステップS2601:No)、小当たり遊技状態であることを示す小当たりフラグがONであるか否かを判定する(ステップS2602)。
小当たりフラグがOFFである場合(ステップS2602:No)、大当たり遊技状態であることを示す大当たりフラグがONであるか否かを判定する(ステップS2603)。大当たりフラグがOFFである場合(ステップS2603:No)、右打ち報知表示部125に相当する報知ランプが点灯中であるか否かを判定する(ステップS2604)。
報知ランプが点灯中ではない場合(ステップS2604:No)、すなわち、報知ランプが消灯中である場合、そのまま処理を終了する。報知ランプが点灯中である場合(ステップS2604:Yes)、報知ランプを消灯し(ステップS2605)、処理を終了する。
一方、ステップS2601において、時短フラグがONである場合(ステップS2601:Yes)、報知ランプが点灯中であるか否かを判定する(ステップS2606)。報知ランプが点灯中である場合(ステップS2606:Yes)、そのまま処理を終了する。報知ランプが点灯中ではない場合(ステップS2606:No)、すなわち、報知ランプが消灯中である場合、報知ランプを点灯し(ステップS2607)、処理を終了する。
ステップS2602において、小当たりフラグがONである場合(ステップS2602:Yes)、ステップS2606に移行する。ステップS2603において、大当たりフラグがONである場合(ステップS2603:Yes)、ステップS2606に移行する。
(演出統括部がおこなうタイマ割込処理)
次に、図27を用いて、演出制御部302の演出統括部302aがおこなうタイマ割込処理について説明する。図27は、演出統括部302aがおこなうタイマ割込処理を示すフローチャートである。このタイマ割込処理は、演出統括部302aが、起動中、所定期間(例えば4ms)毎に演出統括部302aが実行する主演出制御処理に割り込み動作する処理である。
図27において、演出統括部302aのCPU321は、主制御部301からコマンドを受信した際におこなうコマンド受信処理をおこなう(ステップS2701)。なお、コマンド受信処理については、図28−1及び図28−2を用いて後述する。そして、画像・音声制御部302bまたはランプ制御部302cに対してコマンドを送信するコマンド送信処理をおこない(ステップS2702)、処理を終了する。
(コマンド受信処理)
次に、図28−1及び図28−2を用いて、図27のステップS2701に示したコマンド受信処理の詳細について説明する。図28−1及び図28−2は、実施の形態1にかかるコマンド受信処理を示すフローチャートである。図28−1及び図28−2において、演出統括部302aのCPU321は、主制御部301から保留球数増加コマンドを受信したか否かを判定する(ステップS2801)。保留球数増加コマンドは、主制御部301の始動口SW処理においてセットされるコマンドである(図7のステップS706及びステップS712参照)。
保留球数増加コマンドを受信しない場合(ステップS2801:No)、ステップS2804に移行する。保留球数増加コマンドを受信した場合(ステップS2801:Yes)、保留球数の加算をおこなう保留球数加算処理をおこなう(ステップS2802)。
この後、画像・音声制御部302bやランプ制御部302cに保留球数が増加した旨を示す保留球数コマンドをセットする(ステップS2803)。そして、特別図柄の変動開始を示す変動開始コマンドを受信したか否かを判定する(ステップS2804)。なお、変動開始コマンドは、主制御部301による特別図柄処理においてセットされたコマンドである(図8のステップS811参照)。
変動開始コマンドを受信しない場合(ステップS2804:No)、ステップS2806に移行する。変動開始コマンドを受信した場合(ステップS2804:Yes)、変動演出選択処理を実行する(ステップS2805)。なお、変動演出選択処理の詳細については、図29を用いて後述する。
この後、演出図柄を停止させるための変動停止コマンドを受信したか否かを判定する(ステップS2806)。なお、変動停止コマンドは、特別図柄の変動停止を示すコマンドであり、主制御部301の特別図柄処理においてセットされるコマンドである(図8のステップS814参照)。
変動停止コマンドを受信しない場合(ステップS2806:No)、ステップS2808に移行する。変動停止コマンドを受信した場合(ステップS2806:Yes)、変動演出終了中処理をおこなう(ステップS2807)。なお、変動演出終了中処理は、演出図柄の変動を停止させたり、遊技状態に応じた演出モードを変動回数に応じて終了させたりする処理である。
この後、小当たりの開始を示す小当たりオープニングコマンドを受信したか否かを判定する(ステップS2808)。なお、小当たりオープニングコマンドは、主制御部301の停止中処理においてセットされるコマンドである(図18のステップS1812参照)。
小当たりオープニングコマンドを受信しない場合(ステップS2808:No)、ステップS2810に移行する。小当たりオープニングコマンドを受信した場合(ステップS2808:Yes)、小当たり中の演出内容を選択する小当たり演出選択処理をおこなう(ステップS2809)。なお、小当たり演出選択処理の詳細については、図31を用いて後述する。
この後、小当たりの終了を示す小当たりエンディングコマンドを受信したか否かを判定する(ステップS2810)。なお、小当たりエンディングコマンドは、主制御部301の開閉入賞装置処理においてセットされるコマンドである(図21−2のステップS2119参照)。
小当たりエンディングコマンドを受信しない場合(ステップS2810:No)、ステップS2812に移行する。小当たりエンディングコマンドを受信した場合(ステップS2810:Yes)、小当たりエンディング用の演出を選択する小当たりエンディング演出選択処理をおこなう(ステップS2811)。
この後、大当たりの開始を示す大当たりオープニングコマンドを受信したか否かを判定する(ステップS2812)。なお、大当たりオープニングコマンドは、主制御部301の停止中処理または開閉入賞装置処理においてセットされるコマンドである(図18のステップS1817及び図21−2のステップS2115参照)。
大当たりオープニングコマンドを受信しない場合(ステップS2812:No)、ステップS2814に移行する。大当たりオープニングコマンドを受信した場合(ステップS2812:Yes)、大当たり中の演出内容を選択する大当たり演出選択処理をおこなう(ステップS2813)。
この後、大当たりの終了を示す大当たりエンディングコマンドを受信したか否かを判定する(ステップS2814)。なお、大当たりエンディングコマンドは、主制御部301の大入賞口遊技処理においてセットされるコマンドである(図24のステップS2412参照)。
大当たりエンディングコマンドを受信しない場合(ステップS2814:No)、ステップS2816に移行する。大当たりエンディングコマンドを受信した場合(ステップS2814:Yes)、大当たりエンディング用の演出を選択する大当たりエンディング演出選択処理をおこなう(ステップS2815)。
この後、客待ち演出をおこなうか否かを判定する客待ちコマンド受信処理をおこない(ステップS2816)、処理を終了する。なお、客待ちコマンド受信処理については、図32を用いて後述する。
(変動演出選択処理)
次に、図29を用いて、図28−1のステップS2805に示した変動演出選択処理の詳細について説明する。図29は、実施の形態1にかかる変動演出選択処理を示すフローチャートである。図29において、演出統括部302aのCPU321は、変動開始コマンドの解析をおこなう(ステップS2901)。ステップS2901では、具体的には、主制御部301の遊技状態や、当たりか否か、またはリーチか否か、などの変動パターンの解析をおこなう。この後、モードフラグを参照する(ステップS2902)。
そして、変動開始コマンドの解析の結果、変動パターンが、通常遊技状態における小当たり当選に相当する長変動パターンであるか否かを判定する(ステップS2903)。なお、長変動パターンは、図13に示した変動パターン選択処理において選択される変動パターンである(図13のステップS1307参照)。
変動パターンが長変動パターンではない場合(ステップS2903:No)、すなわち、大当たり変動パターン、短変動パターン、ハズレ変動パターン、特殊変動パターンである場合、ステップS2905に移行する。なお、これらの変動パターンは、図13に示した変動パターン選択処理において選択される変動パターンである。
変動パターンが長変動パターンである場合(ステップS2903:Yes)、右打ち報知演出パターン選択処理をおこなう(ステップS2904)。右打ち報知演出は、右打ちを促す演出である。この後、変動開始コマンドの解析の結果、変動パターンが、特殊通常遊技状態におけるV非入賞後のハズレ時の変動に相当する特殊変動パターンであるか否かを判定する(ステップS2905)。なお、特殊変動パターンは、図13に示した変動パターン選択処理において選択される変動パターンである(図13のステップS1311参照)。
変動パターンが特殊変動パターンではない場合(ステップS2905:No)、すなわち、大当たり変動パターン、長変動パターン、短変動パターン、ハズレ変動パターンである場合、ステップS2907に移行する。変動パターンが特殊変動パターンである場合(ステップS2905:Yes)、残念演出選択処理をおこなう(ステップS2906)。残念演出は、小当たりにおいてV入賞しなかった旨を表示する演出である。なお、残念演出選択処理については、図30を用いて後述する。
この後、主制御部301の特別図柄の変動時間に対応する変動演出パターンを選択するための、変動演出パターン選択処理をおこなう(ステップS2907)。変動演出パターン選択処理では、停止させる演出図柄などが選択される。なお、時短モードである場合には、変動演出パターン選択処理において選択された演出パターンにかかわらず、右打ち報知演出を継続しておこなう。そして、演出図柄の変動開始を示す変動演出開始コマンドをセットし(ステップS2908)、処理を終了する。
(残念演出選択処理)
次に、図30を用いて、図29のステップS2906に示した残念演出選択処理の詳細について説明する。図30は、演出統括部302aがおこなう残念演出選択処理を示すフローチャートである。図30において、演出統括部302aのCPU321は、計測フラグがONであるか否かを判定する(ステップS3001)。計測フラグは、保留球がゼロである場合、すなわち、客待ち状態にある場合に設定されるフラグであり、図32を用いて後述する客待ちコマンド受信処理にて設定されるフラグである。
計測フラグがOFFである場合(ステップS3001:No)、すなわち、記憶されている保留球数がある場合、残念演出を表示する演出パターンである、残念演出パターンを選択し(ステップS3002)、処理を終了する。
ステップS3001において、計測フラグがONである場合(ステップS3001:Yes)、すなわち、保留数がゼロである場合、客待ち状態となってからの計測時間である客待ち時間Wが1秒以内であるか否かを判定する(ステップS3003)。客待ち時間Wが1秒以内である場合(ステップS3003:Yes)、ステップS3002に移行する。客待ち時間Wが1秒経過している場合(ステップS3003:No)、処理を終了する。
(小当たり演出選択処理)
次に、図31を用いて、図28−1のステップS2809に示した小当たり演出選択処理の詳細について説明する。図31は、演出統括部302aがおこなう小当たり演出選択処理を示すフローチャートである。図31において、演出統括部302aのCPU321は、主制御部301から受信した小当たりオープニングコマンドを解析する(ステップS3101)。
そして、小当たりオープニング演出パターン選択処理をおこない(ステップS3102)、小当たり時の演出を選択するための、開放演出パターン選択処理をおこなう(ステップS3103)。さらに、小当たりオープニング演出開始コマンドをセットし(ステップS3104)、処理を終了する。
(客待ちコマンド受信処理)
次に、図32を用いて、図28−2のステップS2816に示した客待ちコマンド受信処理の詳細について説明する。図32は、演出統括部302aがおこなう客待ちコマンド受信処理を示すフローチャートである。図32において、演出統括部302aのCPU321は、主制御部301から客待ちコマンドを受信したか否かを判定する(ステップS3201)。客待ちコマンドは、客待ち設定処理においてセットされるコマンドである(図19のステップS1902参照)。
客待ちコマンドを受信した場合(ステップS3201:Yes)、客待ち時間Wの計測を開始する(ステップS3202)。この後、計測フラグをONにし(ステップS3203)、ステップS3205に移行する。
ステップS3201において、客待ちコマンドを受信していない場合(ステップS3201:No)、計測フラグがONであるか否かを判定する(ステップS3204)。計測フラグがOFFである場合(ステップS3204:No)、処理を終了する。計測フラグがONである場合(ステップS3204:Yes)、客待ち時間Wの計測開始から所定時間が経過したか否かを判定する(ステップS3205)。
所定時間が経過していない場合(ステップS3205:No)、処理を終了する。所定時間が経過した場合(ステップS3205:Yes)、計測フラグをOFFにし(ステップS3206)、客待ち時間Wを「0」にする(ステップS3207)。この後、客待ち演出コマンドをセットし(ステップS3208)、処理を終了する。
(残念演出の一例)
次に、図33−1を用いて、残念演出選択処理において選択される残念演出パターン(図30のステップS3002参照)の一例について説明する。図33−1は、残念演出の一例を示す説明図である。
図33−1において、小当たり演出画面3300は、小当たり中に画像表示部106に表示される演出画面を示している。通常遊技状態における小当たり時にV入賞しなかった場合であり、且つ、特1保留球が記憶されている場合、次の特図1の変動が開始されると、残念演出画面3310に遷移する。残念演出画面3310は、「残念」の文字が表示され、通常遊技状態における小当たり時にV入賞せず、遊技者にとって不運な旨を示している。
第4図柄3311は、特別図柄の特殊変動パターンに対応して変動表示される演出図柄である。特別図柄の変動が停止すると、第4図柄3311も停止する。なお、残念演出画面3310は、特別図柄の変動時間が特殊変動パターンによって長くなっている分、表示される時間が長くなっている。
(通常演出の一例)
次に、図33−2を用いて、残念演出選択処理において残念演出パターン(図30のステップS3002参照)が選択されなかった場合の演出の一例について説明する。図33−2は、通常演出の一例を示す説明図である。
図33−2において、小当たり演出画面3300は、小当たり中に画像表示部106に表示される演出画面を示している。通常遊技状態における小当たり時にV入賞せず、特1保留球及び特2保留球が記憶されていない場合であり、さらに、小当たり終了後、1秒を経過してから第1始動口111への入賞があった場合、この入賞による特図1の変動が開始されると、通常演出画面3320に遷移する。
なお、小当たり終了後、1秒以内に第1始動口111への入賞があった場合、この入賞による特図1の変動が開始されると、図33−1に示した残念演出画面3310に遷移する。
通常演出画面3320は、複数の演出図柄を用いた変動演出を示している。複数の演出図柄3321は、特別図柄に対応して変動表示される演出図柄である。なお、通常演出画面3320は、特別図柄の変動時間が特殊変動パターンによって長くなっている分、表示される時間が長くなっている。
以上説明したように、実施の形態1では、通常遊技状態における小当たり中に遊技球がV入賞しなかった場合、特1保留球及び特2保留球に基づいて、次の特別図柄の変動時に、V入賞しなかった旨を示す残念演出をおこなうようにした。したがって、通常遊技状態における小当たり当選時に期待感を高めた遊技者が、V入賞しなかったことにより一転して落胆した際、この遊技者の落胆に応じた効果的な演出をおこなうことができる。これにより、次の大当たりに対する意欲をかき立てることができ、もって、遊技者の遊技意欲の減退を抑止することができる。
また、実施の形態1では、通常遊技状態においてV入賞しなかった際、特1保留球が記憶されており且つ特2保留球が記憶されていない場合に、特1保留球による次の変動時に、残念演出をおこなうようにした。したがって、小当たり演出に連続する残念演出をおこなうことができ、より効果的な演出をおこなうことができる。
また、実施の形態1では、通常遊技状態においてV入賞しなかった際、特1保留球及び特2保留球が記憶されていない場合には、特1保留球による次の変動時に、通常の演出をおこなうようにした。具体的には、例えば、小当たり終了後に保留球がない場合に、遊技者が遊技を止め、他の遊技者が遊技を開始し、小当たり終了後に数分が経過してから遊技が再開されるような状況では、残念演出をおこなわずに通常演出をおこなうようにした。このように、演出の連続性が損なわれる場合には通常演出をおこなうようにしたので、適切なタイミングにて残念演出をおこなうことができ、より効果的な演出をおこなうことができる。
また、実施の形態1では、通常遊技状態においてV入賞しなかった際、特1保留球及び特2保留球が記憶されていない場合であっても、予め定めた所定の時間(例えば1秒)内に、特1保留球による次の変動が開始された際には、当該特1保留球による次の変動時に残念演出をおこなうようにした。具体的には、例えば、小当たり終了後に保留球がない場合に、遊技者が遊技を継続し、小当たり終了後に直ぐに第1始動口111へ入賞するような状況では、残念演出をおこなうようにした。このように、演出の連続性が損なわれない場合には通常演出をおこなうようにしたので、適切なタイミングにて残念演出をおこなうことができ、より効果的な演出をおこなうことができる。
また、実施の形態1では、通常遊技状態においてV入賞しなかった場合、小当たり終了後の特図1の変動を長変動として、当該長変動中に残念演出をおこなうようにした。したがって、保留数などに応じて変動時間が短くなるようなことがなく、残念演出をおこなう時間を確実に確保することができる。
なお、特2保留球による小当たり時のエンディング時間を長くすることによって、残念演出をおこなうようにすることが想定できるが、このようにすると、迅速な遊技をおこなわせたい時短遊技状態において、小当たりのエンディングが長くなってしまう。実施の形態1によれば、時短遊技状態における小当たりのエンディングを長くすることなく、すなわち、時短遊技状態において迅速な遊技をおこなわせることを可能にしながら、残念演出をおこなうことができる。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2について説明する。実施の形態2にかかるぱちんこ遊技機は、特別第2始動口113を設けず、複数のゲートを設けた点が実施の形態1にかかるぱちんこ遊技機100と異なる。具体的に、実施の形態2にかかるぱちんこ遊技機は、通常遊技状態における左打ち時に、遊技球がゲートを通過することによって普通図柄抽選をおこない、普通図柄抽選に当選した場合に、右打ちによって第2始動口へ入賞することが可能になっている。なお、以下の説明において、実施の形態1にて説明した点については説明を省略し、実施の形態1と異なる点についてのみ説明する。
(ぱちんこ遊技機の基本構成)
まず、実施の形態2にかかるぱちんこ遊技機の基本構成について、図34を用いて遊技の流れとともに説明する。図34は、実施の形態2にかかるぱちんこ遊技機を示す説明図である。
図34において、ぱちんこ遊技機3400は、第2始動口3401と、右ゲート3402と、左ゲート3403とを備えている。以下の説明では、遊技手順を示した括弧書きの番号を用いて説明する。なお、この番号は、図34に記載した括弧書きの番号に対応させている。
(1)まず、通常遊技状態において、遊技者は、符号170に示すように、遊技盤102の左側領域または中央領域に打ち出す、いわゆる左打ちによる遊技をおこない、第1始動口111を狙う。(2)遊技球が第1始動口111に入賞すると、大当たりの抽選をおこない、第1特図表示部(以下「特1表示部」という)121を変動する。
特1表示部121に停止した当たり抽選の抽選結果を示す第1特別図柄(以下「特図1」という)が大当たりを示す図柄である場合、(3)当たり抽選の抽選結果に対応したラウンド数、大入賞口150を開放させる大当たりとなる。この大当たりの場合、例えば、画像表示部106に、「7,7,7」など、同一の演出図柄を揃えて停止させることにより大当たりを示唆する演出をおこなう。大当たり中は、符号180に示す右打ちによって遊技がおこなわれる。
なお、大当たり中は、特図1に示す大当たり図柄に応じたラウンド数、大入賞口150が開放される。大当たり終了後は、大当たり図柄が「時短無し」を示す図柄であった場合、通常遊技状態に戻り、また、小当たり図柄が「時短付き」を示す図柄であった場合、100回の時短遊技状態に移行する。なお、100回とは、特別図柄の変動回数に相当する。
また、(4)左打ちによって遊技がおこなわれる通常遊技状態において、遊技球が左ゲート3403を通過すると、(5)普通図柄表示部123が変動する。停止した普通図柄が開放当たり図柄である場合、(6)電動チューリップ141が1.0秒開放される。なお、開放当たりに当選することは、ほとんどなく、具体的には、例えば、1/400程度の割合で当選する。
(7)遊技者が、符号180に示す右打ちをおこない、右打ちをすることにより、遊技球が電動チューリップ141を介して、第1始動口111と離間配置されている第2始動口3401に入賞すると、(8)当たり抽選をおこない、第2特図表示部(以下「特2表示部」という)122が変動する。停止した第2特別図柄(以下「特図2」という)が、ハネ131の開放を示す小当たりを示す図柄である場合、所定のインターバル時間が経過した後に、小当たりの内容に応じて、(9)開閉入賞装置130のハネ131を1回、例えば1.2秒開放させる。停止した特図2が大当たりを示す図柄である場合、大当たりとなる。
なお、ハネ131の開放を示す小当たり時または大当たり時の特図2には、大当たり遊技における継続ラウンド数の情報や、大当たりが終了した後の遊技状態に時短遊技を付加するか否かの情報が含まれる。
(10)小当たり中に、遊技球がハネ131を介して開閉入賞装置130に入賞し、Vゾーン132を通過すると、(11)小当たり図柄に対応したラウンド数、大入賞口150を開放させる大当たりとなる。なお、小当たり時の特図2に示されるラウンド数には、小当たり時のハネ131の開放が1回のラウンド数に含まれている。
大当たりが終了すると、停止した特図2が時短付き大当たりを示す図柄であった場合、新たに100回の時短遊技状態に移行する。(12)時短遊技状態において、遊技者は、符号180に示す右打ちをおこない、右ゲート3402を狙う。遊技球が右ゲート3402を通過すると、(13)普通図柄表示部123が1.5秒変動する。停止した普通図柄が当たり図柄の場合、(14)電動チューリップ141が1.0秒開放される。そして、遊技球が電動チューリップ141を介して、第1始動口111と離間配置されている第2始動口3401に入賞する。なお、停止した普通図柄がハズレ図柄の場合、電動チューリップ141は開放されない。
なお、実施の形態2にかかるぱちんこ遊技機3400において、第1始動口111及び第2始動口3401の配置位置は、これに限らず、遊技状態に応じて遊技者の打ち方が異なる程度に、第1始動口111及び第2始動口3401が離間配置されていればよい。例えば、通常遊技状態において右打ちによって第1始動口111を狙わせる一方、時短遊技状態において左打ちによって第2始動口3401を狙わせる構成としてもよい。具体的には、第2始動口3401の近傍に電動チューリップ141を配置することを必須として、第1始動口111及び第2始動口3401をそれぞれ入れ替えた構成としてもよい。
また、右ゲート3402及び左ゲート3403の配置位置についても同様に、これに限らず、遊技状態に応じて遊技者の打ち方が異なる程度に、それぞれが離間配置されていればよい。
(ぱちんこ遊技機の詳細な構成)
次に、図35を用いて、実施の形態2にかかるぱちんこ遊技機3400の詳細な構成について説明する。図35は、実施の形態2にかかるぱちんこ遊技機3400の詳細な構成を示す説明図である。
図35において、開閉入賞装置130の右側領域に配置されている右ゲート3402、及び開閉入賞装置130の左側領域に配置されている左ゲート3403には、それぞれ内部に、ゲートSWが設けられており、ゲートSWによって遊技球が検出されると、普通図柄表示部123の普通図柄を変動表示する。普通図柄表示部123に特定の普通図柄が停止した場合には、電動チューリップ141が開放される。
なお、左ゲート3403の配置位置は、左打ちによって入賞可能な領域にあればよく、右ゲート3402の配置位置は、右打ちによって入賞可能な領域にあればよい。
右ゲート3402の下方には、特2表示部122に表示される特図2を変動させるための第2始動口3401が設けられている。第2始動口3401の近傍には、遊技球を第2始動口3401に誘導する、普通電動役物としての電動チューリップ141が設けられている。第2始動口3401の内部には、第2始動口SWが設けられており、第2始動口SWにより遊技球が検出されると、特2表示部122の特図2が変動表示する。
(ぱちんこ遊技機の制御部の内部構成)
次に、図36を用いて、実施の形態2にかかるぱちんこ遊技機3400の制御部の内部構成について説明する。図36は、実施の形態2にかかるぱちんこ遊技機3400の制御部の内部構成を示すブロック図である。図36に示すように、ぱちんこ遊技機3400の制御部3600は、遊技の進行を制御する主制御部3610と、演出内容を制御する演出制御部3620と、賞球の払い出しを制御する賞球制御部303とを備えている。
主制御部3610のROM312には、普通図柄抽選プログラム、普通図柄変動プログラム、電動チューリップ制御プログラム、開閉遅延プログラムなどが記憶されている。
普通図柄抽選プログラムは、右ゲートSW3602または左ゲートSW3603によって遊技球が検出されることにより、電動チューリップ141を開放させるか否かの普通図柄抽選をおこなうプログラムである。普通図柄変動プログラムは、普通図柄抽選の抽選結果及び普通図柄判定の判定結果を普通図柄として変動/停止させるプログラムである。
電動チューリップ制御プログラムは、通常時では電動チューリップ141を閉状態とする一方、普通図柄抽選に当選した場合、所定期間、電動チューリップ141を開放させるプログラムである。開閉遅延プログラムは、通常遊技状態において、電動チューリップ141の開放前のインターバル時間を長くすることにより、電動チューリップ141の開放タイミングを遅延させるプログラムである。
主制御部3610に接続される上記の各種SWとしては、第2始動口SW3601と、右ゲートSW3602と、左ゲートSW3603とがある。第2始動口SW3601は、第2始動口3401へ入賞した遊技球を検出する。右ゲートSW3602は、右ゲート3402を通過した遊技球を検出する。左ゲートSW3603は、左ゲート3403を通過した遊技球を検出する。
演出統括部3621のROM322に記憶されている報知演出プログラムは、主制御部3610が通常遊技状態にある場合において、普通図柄抽選に当選した場合、電動チューリップ141が開放前のインターバル時に、遊技者に対して右打ちをおこなう旨の報知を開始させるプログラムである。
(実施の形態2の概要)
まず、図37を用いて、実施の形態2の概要について説明する。図37は、実施の形態2の概要を示す説明図である。図37において、概要図3700は、遊技者が遊技をおこなっている際のぱちんこ遊技機3400の状態3701〜3706を示している。状態3701〜3704は、主制御部3610が通常遊技状態にある場合を示している。
状態3701に示す通常遊技状態において、普通図柄抽選によって電動チューリップ141の開放時間を長くした開放当たりに当選した場合、普通図柄が変動/停止される。状態3701において、普通図柄の変動が停止すると、状態3702に移行する。状態3702は、電動チューリップ141が開放する前のインターバルを示している。状態3702のインターバルは、時短遊技状態に比べて通常遊技状態において長く設定され、具体的には15秒になっている。
状態3702において、演出制御部3620は、遊技盤102の右側領域に遊技球を打ち出させる旨を報知する、右打ち報知演出をおこなう。右打ち報知演出は、インターバルが長いほど、長い演出時間となる。
状態3702において、インターバルが経過すると、状態3703に移行する。状態3703は、電動チューリップ141が開放となった場合を示している。状態3703において、演出制御部3620は、右打ち報知演出を継続しておこなう。状態3703において、遊技球が第2始動口3401へ入賞しなかった場合、通常の状態に戻るとともに、右打ち報知演出を終了する。
状態3703において、電動チューリップ141を開放させた際に、遊技球が第2始動口3401へ入賞すると、状態3704に移行する。状態3704は、主制御部3610が特図2を変動させている状態である。このとき、演出制御部3620は、特図2に対応させて、演出図柄を用いた変動演出をおこなう。なお、変動演出中も右打ち報知演出を継続しておこなってもよい。
状態3704において、特図2が小当たりを示す図柄にて停止すると、状態3705に移行する。状態3705は、主制御部3610が小当たり遊技状態にある場合を示している。主制御部3610は、状態3705において、ハネ131を開放させる前のオープニングをおこない、1.2秒間のハネ131の開放をおこない、さらに、V入賞しなかった場合には、エンディングをおこなう。なお、V入賞した場合には、大当たり遊技状態に移行する。
状態3705において、演出制御部3620は、ハネ131の開閉動作が完了するまで、右打ち報知演出や開放演出、エンディング演出といった小当たり演出をおこなう。状態3705においてV入賞しなかった場合、小当たり遊技状態の終了時に特1保留球が記憶されていると、状態3706に移行する。状態3706は、主制御部3610が通常遊技状態にある場合を示している。主制御部3610は、状態3706において、特図1を変動させる。通常遊技状態である状態3706において、演出制御部3620は、V入賞しなかった旨を示す残念演出をおこなう。
(実施の形態2にかかるぱちんこ遊技機の機能的構成)
次に、図38を用いて、実施の形態2にかかるぱちんこ遊技機3400の機能的構成について説明する。図38は、実施の形態2にかかるぱちんこ遊技機3400の機能的構成を示すブロック図である。図38において、ぱちんこ遊技機3400の主制御部3610は、普図記憶部3801と、普図抽選部3802と、普通図柄変動部3803と、電役制御部3804とを備えている。
普図記憶部3801は、遊技球がゲート3402,3403を通過した場合、通過した遊技球を、普通図柄の抽選を受ける権利である普図保留球として記憶する。普図抽選部3802は、普図記憶部3801に記憶されている普図保留球に対する普通図柄抽選をおこなう。普通図柄変動部3803は、普図抽選部3802による抽選結果を普通図柄として、変動停止させる。
電役制御部3804は、普通図柄変動部3803によって停止された普通図柄に応じて、電動チューリップソレノイド(図中、電チューソレノイド)141aを制御する。電役制御部3804は、具体的には、停止した普通図柄が当たりである場合、所定のインターバルが経過した後に、電動チューリップソレノイド141aを制御して、電動チューリップ141を1.0秒開放させる。
なお、電動チューリップ141の開放時間は、遊技球の入賞が見込める程度の時間として、1.0秒としたが、これに限らない。例えば、開放時間が短くても遊技者にとってチャンスであるということに変わりはないため、遊技球の入賞があまり見込めない時間(例えば0.1秒)としてもよい。
インターバル時間は、例えば15秒といった長時間に設定されている。なお、長時間に設定されるインターバルは、本実施の形態のようにハネ131が1回開放する小当たりであれば、ハネ131の開放前のみを対象とするが、ハネ131を複数回開放させる小当たりとした場合、各ハネ131の開放間を対象としてもよい。具体的には、2回ハネ131が開放する小当たりとした場合、長時間に設定されるインターバルは、1回目のハネ131と2回目のハネ131の開放との間としてもよい。
なお、普図記憶部3801と、普図抽選部3802と、普通図柄変動部3803と、電役制御部3804とは、主制御部3610が各種プログラムを実行することによって実現される。
(ゲートSW処理)
次に、図39を用いて、主制御部3610がおこなうゲートSW処理について説明する。図39は、主制御部3610がおこなうゲートSW処理を示すフローチャートである。このゲートSW処理は、図6のステップS602に示したスイッチ処理に含まれる処理内容である。
図39において、主制御部3610のCPU311は、右ゲート3402の右ゲートSW3602、または、左ゲート3403の左ゲートSW3603がONであるか否かの判定をおこない(ステップS3901)、ゲートSW3602,3603がOFFである場合(ステップS3901:No)、そのまま処理を終了する。ゲートSW3602,3603がONである場合(ステップS3901:Yes)、ゲートSW3602,3603の検知回数をカウントしたゲートカウンタのカウント値Gが、「4」より小さいか否かの判定をおこなう(ステップS3902)。
カウント値Gが「4」以上の場合(ステップS3902:No)、すなわち、カウント値Gが「4」である場合、そのまま処理を終了する。カウント値Gが「4」より小さい場合(ステップS3902:Yes)、カウント値Gに「1」を加算する(ステップS3903)。そして、乱数を取得するとともに、取得した乱数をRAM313に格納し(ステップS3904)、処理を終了する。
(普通図柄処理)
次に、図40を用いて、主制御部3610がおこなう普通図柄処理について説明する。図40は、主制御部3610がおこなう普通図柄処理を示すフローチャートである。この普通図柄処理は、図6のステップS603に示した図柄処理に含まれる処理内容である。
図40において、主制御部3610のCPU311は、補助遊技フラグがONであるか否かを判定する(ステップS4001)。補助遊技フラグは、電動チューリップ141の開放を示すフラグであり、具体的には、変動停止した際の普通図柄が当たり図柄である場合に、ONに設定されるフラグである。
補助遊技フラグがONである場合(ステップS4001:Yes)、そのまま処理を終了する。補助遊技フラグがOFFである場合(ステップS4001:No)、普通図柄が変動中であるか否かを判定する(ステップS4002)。普通図柄が変動中である場合(ステップS4002:Yes)、ステップS4009に移行する。普通図柄が変動中ではない場合(ステップS4002:No)、ゲートカウンタのカウント値Gが、「1」以上であるか否かを判定する(ステップS4003)。
カウント値Gが「1」以上ではない場合(ステップS4003:No)、すなわち、カウント値Gが「0」である場合、そのまま処理を終了する。カウント値Gが「1」以上である場合(ステップS4003:Yes)、カウント値Gから「1」を減じたものを新たなカウント値Gとする(ステップS4004)。そして、当たり乱数判定処理を実行する(ステップS4005)。当たり乱数判定処理は、図41−1及び図41−2にて後述する当たり乱数判定テーブルを用いて、遊技球が右ゲート3402または左ゲート3403を通過した際に取得された乱数が当たりであるか否かを判定する処理である。
この後、停止させる普通図柄の乱数判定をおこなうための停止図柄乱数判定処理を実行する(ステップS4006)。そして、変動時間設定処理を実行する(ステップS4007)。変動時間設定処理は、普通図柄の変動時間を判定する処理であり、詳細については図42−1及び図42−2を用いて後述する。
この後、普通図柄の変動を開始する(ステップS4008)。そして、変動時間が終了したか否かを判定する(ステップS4009)。変動時間が終了していない場合(ステップS4009:No)、そのまま処理を終了する。変動時間が終了した場合(ステップS4009:Yes)、普通図柄の変動を停止させる(ステップS4010)。
そして、停止した普通図柄が当たりであるか否かを判定する(ステップS4011)。停止した普通図柄が当たりではない場合(ステップS4011:No)、すなわち、ハズレである場合、そのまま処理を終了する。停止した普通図柄が当たりである場合(ステップS4011:Yes)、補助遊技フラグをONにし(ステップS4012)、時短遊技状態であることを示す時短フラグがONであるか否かを判定する(ステップS4013)。
時短フラグがONである場合(ステップS4013:Yes)、すなわち、時短遊技状態である場合、そのまま処理を終了する。時短フラグがOFFである場合(ステップS4013:No)、すなわち、通常遊技状態である場合、通常遊技状態における補助遊技を開始する旨を示す通常中補助遊技開始コマンドをセットし(ステップS4014)、処理を終了する。
(当たり乱数判定テーブルの一例)
次に、図41−1及び図41−2を用いて、当たり乱数判定テーブルの一例について説明する。図41−1は、時短フラグがOFFの場合に用いられる当たり乱数判定テーブルの一例を示す説明図である。図41−2は、時短フラグがONの場合に用いられる当たり乱数判定テーブルの一例を示す説明図である。図41−1及び図41−2に示す、当たり乱数判定テーブル4100,4110は、当たり乱数判定処理(図40のステップS4005参照)において用いられるテーブルである。
図41−1に示す当たり乱数判定テーブル4100は、時短フラグがOFFの場合に用いられるテーブルであり、すなわち、通常遊技状態において用いられるテーブルである。通常遊技状態においては、当たり乱数判定テーブル4100に示すように、「0〜399」の乱数値のうち、「7」の乱数値が取得された場合に、当たりとなって、電動チューリップ141が長開放するようになっている。すなわち、「1/400」の当選確率をもって、当たり乱数判定処理がおこなわれるようになっている。
一方、図41−2に示す当たり乱数判定テーブル4110は、時短フラグがONの場合に用いられるテーブルであり、すなわち、時短遊技状態において用いられるテーブルである。時短遊技状態においては、当たり乱数判定テーブル4110に示すように、「0〜399」の乱数値のうち、「0〜359」の乱数値が取得された場合に、当たりとなって、電動チューリップ141が開放するようになっている。すなわち、「360/400」(90%)の当選確率をもって、当たり乱数判定処理がおこなわれるようになっている。
(変動時間設定処理)
次に、図42−1を用いて、図40に示した普通図柄処理に含まれる変動時間設定処理(ステップS4007)について説明する。図42−1は、主制御部3610がおこなう変動時間設定処理を示すフローチャートである。
図42−1において、主制御部3610のCPU311は、時短遊技状態であることを示す時短フラグがONであるか否かを判定する(ステップS4201)。時短フラグがOFFである場合(ステップS4201:No)、図42−2を用いて後述する変動時間設定テーブルを用いて、通常の変動時間(例えば10秒)とするための通常変動を設定する(ステップS4202)。
この後、変動時間をセットし(ステップS4203)、処理を終了する。一方、ステップS4201において、時短フラグがONである場合(ステップS4201:Yes)、図42−2を用いて後述する変動時間設定テーブルを用いて、時短遊技状態用の短時間とした変動時間(例えば1.5秒)とするための時短変動を設定し(ステップS4204)、ステップS4203に移行する。
(変動時間設定テーブルの一例)
次に、図42−2を用いて、変動時間設定テーブルの一例について説明する。図42−2は、変動時間設定テーブルの一例を示す説明図である。図42−2において、変動時間設定テーブル4210は、変動時間の設定(図42−1のステップS4202、ステップS4204)において用いられるテーブルである。変動時間設定テーブル4210に示すように、普通図柄の変動時間は、通常変動の場合に「10秒」となっており、時短変動の場合に「1.5秒」になっている。
(電チュー処理)
次に、図43を用いて、主制御部3610がおこなう電チュー(電動チューリップ)処理について説明する。図43は、主制御部3610がおこなう電チュー処理を示すフローチャートである。この電チュー処理は、図6のステップS604に示した電動役物処理に含まれる処理内容である。図43において、CPU311は、電動チューリップ141の開放を示す補助遊技フラグがONであるか否かの判定をおこなう(ステップS4301)。なお、補助遊技フラグは、図40に示した普通図柄処理において設定されるフラグである(図40のステップS4012参照)。
補助遊技フラグがOFFである場合(ステップS4301:No)、そのまま処理を終了する。補助遊技フラグがONである場合(ステップS4301:Yes)、電動チューリップ141が開放中であるか否かを判定する(ステップS4302)。電動チューリップ141が開放中である場合(ステップS4302:Yes)、ステップS4306に移行する。
電動チューリップ141が開放中ではない場合(ステップS4302:No)、時短フラグを参照する(ステップS4303)。そして、参照した時短フラグに応じた開放パターンの設定をおこなう開放パターン設定処理をおこなう(ステップS4304)。開放パターン設定処理は、遊技状態に応じて電動チューリップ141を開放させるパターンを設定する処理であり、図44を用いて後述する開放パターン設定テーブルが用いられる。
この後、電動チューリップ141の開放を開始する(ステップS4305)。そして、開放が終了したか否かを判定し(ステップS4306)、開放が終了していない場合(ステップS4306:No)、そのまま処理を終了する。
開放が終了した場合(ステップS4306:Yes)、補助遊技フラグをOFFにするとともに(ステップS4307)、電動チューリップ141の開放が終了した旨を示す開放終了コマンドをセットし(ステップS4308)、処理を終了する。
(開放パターン設定テーブルの一例)
次に、図44を用いて、開放パターン設定テーブルの一例について説明する。図44は、実施の形態2にかかる開放パターン設定テーブルの一例を示す説明図である。図44において、開放パターン設定テーブル4400は、開放パターン設定処理(図43のステップS4304参照)において用いられるテーブルである。開放パターン設定テーブル4400に示すように、電動チューリップ141の開放パターンは、当たり図柄が停止した場合、時短フラグがONであるか否かに応じて、インターバル時間が異なる。
具体的には、インターバル時間は、時短フラグがOFFの場合に、すなわち、遊技状態が通常遊技状態である場合に、長時間(例えば15秒)となる。一方、時短フラグがONの場合に、すなわち遊技状態が時短遊技状態である場合に、短時間(例えば0.5秒)となる。
(変動パターン選択処理)
次に、図45−1を用いて、図8のステップS810に示した変動パターン選択処理の実施の形態2について説明する。図45−1は、実施の形態2にかかる変動パターン選択処理を示したフローチャートである。なお、実施の形態1の変動パターン選択処理(図13参照)と異なるステップのみ符号を変えて説明する。
主制御部3610のCPU311は、ステップS1306において、時短フラグがOFFであると判定した場合(ステップS1306:No)、小当たり変動パターンテーブルをセットし(ステップS4501)、ステップS1303に移行する。
(小当たり変動パターンテーブルの一例)
次に、図45−2を用いて、図45−1のステップS4501においてセットされ、変動パターン乱数判定処理(図45−1のステップS1303参照)において用いられる、小当たり変動パターンテーブルについて説明する。図45−2は、通常遊技状態における特2保留球による小当たり時に用いられる小当たり変動パターンテーブルの一例を示す説明図である。図45−2において、小当たり変動パターンテーブル4510は、変動パターン4511と、範囲4512と、割合4513と、乱数値4514と、変動時間4515とからなる。
変動パターン4511は、変動時間4515毎に特別図柄の変動をパターン化したものである。範囲4512は、取得する乱数値4514の最大限取り得る値を示しており、例えば「0〜99」になっている。割合4513は、範囲4512の総数に対する乱数値4514の数の比率であり、具体的には、乱数値4514の個数を、範囲4512の総数(100)で除したものである。
変動時間4515は、各変動パターン4511の変動時間を示している。変動時間4515の長い変動パターン4511ほど、例えば期待感のある演出がおこなわれるようになっている。具体例を挙げると、変動パターン4511の「Pe1」は、取得した乱数値4514が「0〜24」の場合に、選択されるものであり、変動時間4515が7秒になっている。このように、通常遊技状態における小当たり時には、通常の変動時間と大差のない変動パターン4511が選択されるようになっている。
(右打ち報知処理)
次に、図45−3を用いて、図6のステップS606に示した右打ち報知処理について説明する。図45−3は、主制御部3610がおこなう右打ち報知処理を示すフローチャートである。図45−3において、主制御部3610のCPU311は、電動チューリップ141の開放を示す補助遊技フラグがONであるか否かを判定する(ステップS4531)。補助遊技変動フラグがOFFである場合(ステップS4531:No)、すなわち、電動チューリップ141が開放していない場合、時短遊技状態であることを示す時短フラグがONであるか否かを判定する(ステップS2601)。
補助遊技フラグがONである場合(ステップS4531:Yes)、すなわち、電動チューリップ141が開放している場合、報知ランプが点灯中であるか否かを判定する(ステップS2606)。なお、実施の形態2にかかる右打ち報知処理において、ステップS2601及びステップS2606以降の処理は、図26に示した、実施の形態1にかかる右打ち報知処理と同じであるため説明を省略する。
(コマンド受信処理)
次に、図46−1及び図46−2を用いて、図27のステップS2701に示したコマンド受信処理の詳細について説明する。図46−1及び図46−2は、実施の形態2にかかるコマンド受信処理を示すフローチャートである。
図46−1及び図46−2において、演出統括部3621のCPU321は、通常遊技状態における電動チューリップ141の開放を示す、通常中補助遊技開始コマンドを受信したか否かを判定する(ステップS4601)。なお、通常中補助遊技開始コマンドは、主制御部3610による普通図柄処理においてセットされるコマンドである(図40のステップS4014参照)。
通常中補助遊技開始コマンドを受信しない場合(ステップS4601:No)、ステップS4603に移行する。通常中補助遊技開始コマンドを受信した場合(ステップS4601:Yes)、右打ち報知演出選択処理をおこなう(ステップS4602)。右打ち報知演出は、右打ちを促す演出である。
この後、電動チューリップ141の開放が終了した旨を示す開放終了コマンドを受信したか否かを判定する(ステップS4603)。なお、開放終了コマンドは、図43に示した電チュー処理にてセットされるコマンドである(図43のステップS4308参照)。開放終了コマンドを受信しない場合(ステップS4603:No)、ステップS2801に移行する。開放終了コマンドを受信した場合(ステップS4603:Yes)、右打ち報知演出を停止させるための右打ち報知演出停止処理をおこない(ステップS4604)、ステップS2801に移行する。
なお、実施の形態2にかかるコマンド受信処理において、ステップS2801以降の処理は、図28−1及び図28−2に示した、実施の形態1にかかるコマンド受信処理と同じであるため説明を省略する。
(変動演出選択処理)
次に、図47を用いて、図46−1のステップS2805に示した変動演出選択処理の詳細について説明する。図47は、実施の形態2にかかる変動演出選択処理を示したフローチャートである。図47において、演出統括部3621のCPU321は、変動開始コマンドの解析をおこなう(ステップS4701)。この後、モードフラグを参照する(ステップS4702)。
そして、変動開始コマンドの解析の結果、特別図柄の変動パターンが、特殊通常遊技状態におけるV非入賞後のハズレ時の変動に相当する特殊変動パターンであるか否かを判定する(ステップS4703)。なお、特殊変動パターンは、図13に示した変動パターン選択処理において選択される変動パターンである(図13のステップS1311参照)。
変動パターンが特殊変動パターンではない場合(ステップS4703:No)、すなわち、大当たり変動パターン、長変動パターン、短変動パターン、ハズレ変動パターンである場合、ステップS4705に移行する。変動パターンが特殊変動パターンである場合(ステップS4703:Yes)、残念演出選択処理をおこなう(ステップS4704)。残念演出は、小当たりにおいてV入賞しなかった旨を表示する演出である。なお、残念演出選択処理については、図30を用いて上述した通りである。
この後、主制御部3610の特別図柄の変動時間に対応する変動演出パターンを選択するための、変動演出パターン選択処理をおこなう(ステップS4705)。そして、演出図柄の変動開始を示す変動演出開始コマンドをセットし(ステップS4706)、処理を終了する。
なお、実施の形態2において、フローチャートを用いて説明していない点は、全て、実施の形態1と同一の処理内容である。
以上説明したように、実施の形態2にかかるぱちんこ遊技機3400であっても、実施の形態1に示したぱちんこ遊技機100と同様に、通常遊技状態における小当たり中に遊技球がV入賞しなかった場合、特1保留球及び特2保留球に基づいて、次の特別図柄の変動時に、V入賞しなかった旨を示す残念演出をおこなうことができる。
したがって、通常遊技状態における小当たり当選時に期待感を高めた遊技者が、V入賞しなかったことにより一転して落胆した際、この遊技者の落胆に応じた効果的な演出をおこなうことができる。これにより、次の大当たりに対する意欲をかき立てることができ、もって、遊技者の遊技意欲の減退を抑止することができる。
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3について説明する。実施の形態3にかかるぱちんこ遊技機は、特別第2始動口113を設けていない点が実施の形態1にかかるぱちんこ遊技機100と異なる。具体的に、実施の形態3にかかるぱちんこ遊技機は、通常遊技状態における左打ち時に、第1始動口111への入賞によって、小当たりに当選可能な当たり抽選をおこなうようにしている。なお、以下の説明において、実施の形態1にて説明した点については説明を省略し、実施の形態1と異なる点についてのみ説明する。
(ぱちんこ遊技機の基本構成)
まず、実施の形態3にかかるぱちんこ遊技機の基本構成について、図48を用いて遊技の流れとともに説明する。図48は、実施の形態3にかかるぱちんこ遊技機を示す説明図である。
図48において、ぱちんこ遊技機4800は、単一の第2始動口112を備えている。なお、実施の形態1では符号112を電役第2始動口としたが、実施の形態3では符号112を単に第2始動口として説明する。以下の説明では、遊技手順を示した括弧書きの番号を用いて説明する。この番号は、図48に記載した括弧書きの番号に対応させている。
(1)まず、通常遊技状態において、遊技者は、符号170に示すように、遊技盤102の左側領域または中央領域に打ち出す、いわゆる左打ちによる遊技をおこない、第1始動口111を狙う。(2)遊技球が第1始動口111に入賞すると、小当たりの抽選及び大当たりの抽選を含む当たり抽選をおこない、第1特図表示部(以下「特1表示部」という)121を変動する。
特1表示部121に停止した当たり抽選の抽選結果を示す第1特別図柄(以下「特図1」という)がハネ131の開放を示す小当たり図柄である場合、所定のインターバル時間が経過した後に、(3)開閉入賞装置130のハネ131が1回、例えば1.2秒開放される。
なお、当たり抽選の抽選結果としての特図1は、継続ラウンド数及び時短遊技の有無を示す小当たり図柄、小当たりを経由せずに大当たりに移行する大当たり(直撃大当たり)図柄、またはハズレを示すハズレ図柄を示すようになっている。さらに、ハネ131の開放を示す小当たり時や直撃大当たり時の特図1には、後述する大当たり遊技に移行した際の継続ラウンド数の情報や、大当たり遊技が終了した後の遊技状態を時短遊技状態とするか否かの情報が含まれる。なお、画像表示部106には、特1表示部121の図柄内容に応じた演出画面が表示される。
ハネ131が開放される際に、遊技者は、符号180に示すように、遊技盤102の右側領域に打ち出す、いわゆる右打ちをおこない、遊技球を開閉入賞装置130に入賞させる。(4)開閉入賞装置130に入賞した遊技球が、特定領域としてのVゾーン132を通過すると、(5)当たり抽選の抽選結果に対応したラウンド数、大入賞口150を開放させる大当たりとなる。大当たり中は、符号180に示す右打ちによって遊技がおこなわれる。
なお、小当たり時の特図1が示すラウンド数には、小当たり時のハネ131の開放が1回のラウンド数に含まれている。大当たり終了後は、小当たり図柄が「時短無し」を示す図柄であった場合、通常遊技状態に戻り、また、小当たり図柄が「時短付き」を示す図柄であった場合、100回の時短遊技状態に移行する。なお、100回とは、特別図柄の変動回数に相当する。
特図1が大当たり図柄(直撃大当たり図柄)である場合、停止した特図1の図柄内容に応じて大当たり終了後に、100回の時短遊技状態に移行する。なお、直撃大当たりは、小当たりを経由せず、すなわち、Vゾーン132への遊技球の通過を要することなく、大入賞口150を開放させる大当たりに移行する当たりである。この直撃大当たりの場合、例えば、画像表示部106に、「7,7,7」など、同一の演出図柄を揃えて停止させることにより大当たりを示唆させる。
(6)時短遊技状態において、遊技者は、符号180に示す右打ちをおこない、ゲート140を狙う。遊技球がゲート140を通過すると、(7)普通図柄表示部123が1.5秒変動する。停止した普通図柄が当たり図柄の場合、(8)電動チューリップ141を1.8秒間、3回開放させる。なお、停止した普通図柄がハズレ図柄の場合、電動チューリップ141を開放させない。電動チューリップ141は、本発明の普通電動役物に相当する。
遊技球が電動チューリップ141を介して、第1始動口111と離間配置されている第2始動口112に入賞すると、(9)当たり抽選をおこない、第2特図表示部(以下「特2表示部」という)122が変動する。停止した第2特別図柄(以下「特図2」という)が、ハネ131の開放を示す小当たり図柄である場合、所定のインターバル時間が経過した後に、小当たりの内容に応じて、(10)開閉入賞装置130のハネ131を1回、例えば1.2秒開放させる。
なお、ハネ131の開放を示す小当たり時または直撃大当たり時の特図2には、大当たり遊技における継続ラウンド数の情報や、大当たりが終了した後の遊技状態に時短遊技を付加するか否かの情報が含まれる。
(11)小当たり中に、遊技球がハネ131を介して開閉入賞装置130に入賞し、Vゾーン132を通過すると、(12)小当たり図柄に対応したラウンド数、大入賞口150を開放させる大当たりとなる。なお、小当たり時の特図2に示されるラウンド数には、小当たり時のハネ131の開放が1回のラウンド数に含まれている。
大当たりが終了すると、停止した特図2が時短付き大当たりを示す図柄であった場合、新たに100回の時短遊技状態に移行する。
ここで、通常遊技状態において、遊技球がゲート140を通過した場合について補足しておく。通常遊技状態において、遊技球がゲート140を通過すると、普通図柄表示部123が4秒変動する。また、通常遊技状態において、停止した普通図柄が当たり図柄の場合、電動チューリップ141が0.15秒間の開放を1回おこなう。
なお、時短遊技状態において、遊技球がゲート140を通過すると、普通図柄表示部123が1.5秒変動する。また、通常遊技状態において、停止した普通図柄が当たり図柄の場合、電動チューリップ141は1.8秒間の開放を3回おこなう。
このように、通常遊技状態においては普通図柄の変動時間を長くし、且つ、電動チューリップ141の開放時間を短くしているため、通常遊技状態における第2始動口112への入賞による小当たりの発生を抑え、すなわち、遊技者がゲート140を狙うといった不適切な遊技を抑止している。一方、時短遊技状態においては、普通図柄の変動時間を短くし、電動チューリップ141の開放を長くすることにより、大当たりを発生させやすくし、遊技者に出玉を獲得させるとともに、迅速な遊技を可能にしている。
なお、ぱちんこ遊技機4800において、第1始動口111及び第2始動口112の配置位置は、実施の形態1と同様に、これに限らず、遊技状態に応じて遊技者の打ち方が異なる程度に、第1始動口111及び第2始動口112が離間配置されていればよい。
(ぱちんこ遊技機の制御部の内部構成)
次に、図3に戻り、実施の形態3にかかるぱちんこ遊技機4800の制御部の内部構成について説明する。主制御部301のROM312に記憶される当たり抽選プログラムは、第1始動口SW111a、または第2始動口SW112aによって遊技球が検出されることにより、小当たりの抽選及び大当たりの抽選を含む当たり抽選をおこなうプログラムである。
また、演出統括部302aのROM322に記憶される報知演出プログラムは、主制御部301が通常遊技状態にある場合において、第1始動口111への入賞によって小当たりに当選した場合、特別図柄の長変動時に、遊技者に対して右打ちをおこなう旨を報知するプログラムである。
(実施の形態3の概要)
次に、図49を用いて、実施の形態3の概要について説明する。図49は、実施の形態3の概要を示す説明図である。図49において、概要図4900は、遊技者が遊技をおこなっている際のぱちんこ遊技機4800の状態4901〜4903を示している。状態4901は、主制御部301が通常遊技状態にある場合を示している。
状態4901に示す通常遊技状態において、遊技球が第1始動口111に入賞すると、特1表示部121には当たり抽選の抽選結果を示す特別図柄が変動/停止表示される。このとき、演出制御部302は、特別図柄の変動時間と同等の変動時間を用いて演出図柄を変動/停止させる。遊技状態4901において、小当たりを示す特別図柄が停止すると、状態4902に移行する。
状態4902は、主制御部301が小当たり遊技状態にある場合を示している。小当たり遊技状態において主制御部301は、ハネ131を開放させる前のオープニングと、ハネ131の開放と、ハネ131を開放させた後のエンディングとをおこなう。実施の形態3では、オープニング時間を長くした長オープニングをおこなう。このオープニング時間は、例えば10秒である。
この長オープニング中、演出制御部302は、遊技盤102の右側領域に遊技球を打ち出させる旨を報知する、右打ち報知演出をおこなう。長オープニングの後、主制御部301は、ハネ131を1.2秒開放させる。このとき、演出制御部302は、V入賞に対する期待感を高めるための開放演出をおこなう。V入賞しなかった場合、主制御部301はエンディングをおこない、演出制御部302はエンディング演出をおこなう。なお、V入賞した場合には、主制御部301は大当たり遊技状態に移行し、演出制御部302は大当たり演出をおこなう。
状態4902においてV入賞しなかった場合、小当たり遊技状態の終了時に特1保留球が記憶されていると、状態4903に移行する。状態4903は、主制御部301が通常遊技状態にある場合を示している。主制御部301は、状態4903において、特図1を変動させる。通常遊技状態である状態4903において、演出制御部302は、V入賞しなかった旨を示す残念演出をおこなう。
なお、実施の形態3において、ぱちんこ遊技機4800の機能的構成については、実施の形態1と比較して、図5に示した特別第2始動口SW113aを備えていない点以外は、同一であるため、説明を省略する。
(当たり乱数判定テーブルの一例)
次に、図50を用いて、図9のステップS901に示した、当たり乱数判定処理にて用いられる当たり乱数判定テーブルについて説明する。図50は、実施の形態3にかかる当たり乱数判定テーブルの一例を示す説明図である。図50において、当たり乱数判定テーブル5000は、当たり種別5001と、始動口種別5002と、範囲5003と、割合5004と、乱数値5005とからなる。
当たり種別5001は、大当たり(直撃大当たり)または小当たりの当たりの種別を示したものである。始動口種別5002は、遊技球が入賞した始動口の種別を示しており、具体的には、第1始動口111と、第2始動口112とからなる。範囲5003は、取得した乱数の取り得る値であり、「0〜399」の400個ある。割合5004は、乱数値5005の個数を範囲5003の個数で除したものであり、すなわち、大当たりまたは小当たりが選択される確率を示したものである。
当たり乱数判定テーブル5000において、当たり種別5001のうち大当たりは、始動口種別5002にかかわらず、「1/400」の割合5004で当選することを示している。また、小当たりは、第1始動口111への入賞による場合、「1/400」の割合5004で当選することを示している。さらに、小当たりは、第2始動口112への入賞による場合、「399/400」の割合5004で当選することを示している。なお、取得した乱数が、乱数値5005に記載されていない値であった場合、例えば、第1始動口111への入賞により取得した乱数が「3」及び「7」を除く数値であった場合、ハズレとなる。
このように、第1始動口111への入賞による遊技球に対して、小当たりの当選確率と、大当たりの当選確率とが同程度になっており、遊技者にとって小当たりに対する期待感は高いものとなっている。また、当たり乱数判定では、第2始動口112への入賞に基づく当たり乱数判定の方が、第1始動口111への入賞に基づく当たり乱数判定よりも、小当たりが容易に発生するようになっている。
(図柄乱数判定テーブルの一例)
次に、図51を用いて、第1始動口111への入賞による特1保留球を消化する際に用いられる図柄乱数判定テーブルについて説明する。図51は、特1保留球を消化する際に用いられる図柄乱数判定テーブルの一例を示す説明図である。図51において、図柄乱数判定テーブル5100は、図9のステップS903またはステップS906に示した図柄乱数判定処理にて用いられるテーブルであり、すなわち、当たり乱数判定の結果、大当たり、または小当たりに当選した場合に用いられるテーブルである。
図柄乱数判定テーブル5100は、図柄5101と、当たり種別5102と、範囲5103と、割合5104と、乱数値5105とからなる。図柄5101は、大当たり、または小当たりの内容を示したものである。当たり種別5102は、大当たり、または小当たりからなる。当たり種別5102が小当たりの場合、図柄5101に示すラウンド数には、小当たり時のハネ131の開放が1ラウンドとして含まれている。
すなわち、V入賞により大当たりに移行した場合の大入賞口150を開放させるラウンド数は、実質的には、図柄5101に示すラウンド数よりも「1」少ないラウンド数となる。一方、当たり種別5102が大当たりの場合、図柄5101に示すラウンド数は、大入賞口150を開放させる回数に相当する。
範囲5103は、取得した乱数の取り得る範囲を示しており、例えば、「0〜249」の250個ある。割合5104は、乱数値5105の個数を範囲5103の個数で除したものであり、当選確率を示している。図柄乱数判定テーブル5100において、当たり種別5102が大当たりの場合、図柄5101に示す「15ラウンド時短図柄」及び「15ラウンド通常図柄」が選択される割合5104は、それぞれ「125/250」になっている。
また、図柄乱数判定テーブル5100において、当たり種別5102が小当たりの場合、図柄5101に示す「16ラウンド時短図柄」が選択される割合5104は、「125/250」になっている。また、図柄5101に示す「16ラウンド通常図柄」が選択される割合5104は、「125/250」になっている。図柄乱数判定テーブル5100に示すように、第1始動口111への入賞に基づく当たり(いわゆる初当たり)にて、時短付き大当たりに当選する確率は、50パーセントとしている。
(停止中処理)
次に、図52を用いて、図8のステップS814に示した停止中処理の詳細について説明する。図52は、実施の形態3にかかる停止中処理を示したフローチャートである。図52において、主制御部301のCPU311は、時短遊技状態を示す時短フラグがONであるか否かを判定する(ステップS5201)。
時短フラグがOFFである場合(ステップS5201:No)、ステップS5205に移行する。時短フラグがONである場合(ステップS5201:Yes)、時短遊技の遊技残余回数Jから「1」を減算する(ステップS5202)。この後、時短遊技の遊技残余回数Jが「0」であるか否かを判定する(ステップS5203)。遊技残余回数Jが「0」ではない場合(ステップS5203:No)、ステップS5205に移行する。遊技残余回数Jが「0」である場合(ステップS5203:Yes)、時短フラグをOFFにし(ステップS5204)、ステップS5205に移行する。
ステップS5205では、停止中の特図1または特図2が直撃大当たりを示す図柄であるか否かを判定する(ステップS5205)。直撃大当たりを示す図柄ではない場合(ステップS5205:No)、停止中の特図1または特図2が小当たりを示す図柄であるか否かを判定する(ステップS5206)。
小当たりを示す図柄である場合(ステップS5206:Yes)、小当たり遊技状態にあることを示す小当たりフラグをONにし(ステップS5207)、停止中の小当たり図柄が特図1小当たり図柄であるか否かを判定する(ステップS5208)。なお、特図1小当たり図柄は、特図1の変動による小当たり図柄に相当し、すなわち、主に、通常遊技状態における小当たり図柄に相当する。特図1小当たり図柄である場合(ステップS5208:Yes)、例えば10秒といった長時間のオープニングを開始する旨を示す長オープニングコマンドをセットする(ステップS5209)。
そして、小当たりオープニングを開始し(ステップS5210)、処理を終了する。ステップS5208において、停止中の小当たり図柄が特図1小当たり図柄ではない場合(ステップS5208:No)、例えば2秒の短時間のオープニングを開始する旨を示す短オープニングコマンドをセットし(ステップS5211)、ステップS5210に移行する。なお、特図1小当たり図柄ではない小当たり図柄は、特図2の変動による小当たり図柄に相当し、すなわち、主に、時短遊技状態における小当たり図柄に相当する。ステップS5206において、小当たりを示す図柄ではない場合(ステップS5206:No)、そのまま処理を終了する。
ステップS5205において、停止中の特図1または特図2が直撃大当たりを示す図柄である場合(ステップS5205:Yes)、大当たり遊技状態であることを示す大当たりフラグをONにする(ステップS5212)。そして、遊技残余回数Jを「0」にするとともに(ステップS5213)、時短フラグをOFFにする(ステップS5214)。この後、大当たりオープニングコマンドをセットするとともに(ステップS5215)、大当たりオープニングを開始し(ステップS5216)、処理を終了する。
(小当たり演出選択処理)
次に、図53を用いて、図28−1のステップS2809に示した小当たり演出選択処理の詳細について説明する。図53は、実施の形態3にかかる小当たり演出選択処理を示したフローチャートである。図53において、演出統括部302aのCPU321は、主制御部301から受信した小当たりオープニングコマンドを解析する(ステップS5301)。ステップS5301では、具体的には、長オープニングコマンドであるか短オープニングコマンドであるかなどの解析をおこなう。
そして、解析の結果、長オープニングコマンドである場合(ステップS5302:Yes)、右打ち報知演出パターン選択処理を実行する(ステップS5303)。この後、小当たり時の演出を選択するための、開放演出パターン選択処理を実行する(ステップS5304)。さらに、小当たりオープニング演出開始コマンドをセットし(ステップS5305)、処理を終了する。
ステップS5302において、長オープニングコマンドではない場合(ステップS5302:No)、すなわち、短オープニングコマンドである場合、時短遊技状態用のオープニング演出パターン選択処理を実行し(ステップS5306)、ステップS5304に移行する。
実施の形態3において、フローチャートを用いて説明していない点は、実施の形態1と同一の処理内容である。ただし、変動演出選択処理は、実施の形態2に示した変動演出選択処理(図47参照)と同一の処理であり、すなわち、特別図柄の変動パターンが特殊変動パターンであるときに、残念演出選択処理がおこなわれるようになっている。
以上説明したように、実施の形態3にかかるぱちんこ遊技機4800であっても、実施の形態1,2に示したぱちんこ遊技機100,3400と同様に、通常遊技状態における小当たり中に遊技球がV入賞しなかった場合、特1保留球及び特2保留球に基づいて、次の特別図柄の変動時に、V入賞しなかった旨を示す残念演出をおこなうことができる。
したがって、通常遊技状態における小当たり当選時に期待感を高めた遊技者が、V入賞しなかったことにより一転して落胆した際、この遊技者の落胆に応じた効果的な演出をおこなうことができる。これにより、次の大当たりに対する意欲をかき立てることができ、もって、遊技者の遊技意欲の減退を抑止することができる。
100 ぱちんこ遊技機
111 第1始動口
112 電役第2始動口、第2始動口
113 特別第2始動口
130 開閉入賞装置(開閉入賞手段)
131 ハネ(開閉部材)
141 電動チューリップ(普通電動役物)
301 主制御部
302 演出制御部
501 記憶部(記憶手段)
502 抽選部(抽選手段)
503 大当たり種別判定部(大当たり種別判定手段)
504 大当たり実行部(大当たり実行手段)
505 遊技状態設定部(遊技状態設定手段)
511 演出判定部(演出判定手段)
512 演出実行部(演出実行手段)
1700 特殊変動パターンテーブル
3400 ぱちんこ遊技機
3401 第2始動口
3402 右ゲート
3403 左ゲート
3610 主制御部
3620 演出制御部
3801 普図記憶部
3802 普図抽選部
3803 普通図柄変動部
3804 電役制御部
4800 ぱちんこ遊技機

Claims (5)

  1. 遊技球を誘引する開閉自在な開閉部材、及び当該開閉部材を開放させる小当たり時に遊技球が通過することにより大当たりに移行する特定領域、を有する開閉入賞手段と、
    遊技球が始動入賞する第1始動口及び第2始動口と、
    前記第2始動口の近傍に開閉自在に設けられ、遊技球を前記第2始動口に導く普通電動役物と、
    を備えるぱちんこ遊技機であって、
    前記第1始動口に入賞した遊技球を当たり抽選の権利である保留球(以下「特1保留球」という)として記憶するとともに、前記第2始動口に入賞した遊技球を当たり抽選の権利である保留球(以下「特2保留球」という)として記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶される各保留球に対して、前記開閉部材を開放させる小当たりの抽選、及び小当たりを経由せずに移行する大当たりの抽選を含む当たり抽選をおこなう抽選手段と、
    前記抽選手段によって小当たりまたは大当たりに当選した場合、大当たり終了後に前記普通電動役物を開放させやすくした時短遊技状態を付加する時短付き大当たりであるか、または、大当たり終了後に前記時短遊技状態を付加しない時短無し大当たりのいずれかであるかを判定する大当たり種別判定手段と、
    前記大当たり種別判定手段による判定結果に応じた大当たりを実行する大当たり実行手段と、
    前記大当たり実行手段によって前記時短付き大当たりが実行された場合、前記時短遊技状態に遊技状態を設定する一方、前記大当たり実行手段によって前記時短無し大当たりが実行された場合、または時短遊技状態に移行後の所定の変動回数が経過した場合、通常遊技状態に遊技状態を設定する遊技状態設定手段と、
    前記抽選手段による当たり抽選の抽選結果を特別図柄として変動停止させる特別図柄変動手段と、
    前記遊技状態設定手段に通常遊技状態が設定されている際の小当たり時に遊技球が前記特定領域を通過しなかった場合、前記記憶手段に記憶されている特1保留球及び特2保留球に基づいて、小当たりにおいて遊技球が前記特定領域を通過しなかった旨を示す特殊演出をおこなうか否かを判定する演出判定手段と、
    前記演出判定手段によって前記特殊演出をおこなうと判定された場合、次の特別図柄の変動時に、前記特殊演出を実行する演出実行手段と、
    を備えることを特徴とするぱちんこ遊技機。
  2. 前記演出判定手段は、前記通常遊技状態における小当たり時に遊技球が前記特定領域を通過しなかった際、前記記憶手段に特1保留球が記憶されており且つ特2保留球が記憶されていない場合には、前記特殊演出をおこなうと判定し、
    前記演出実行手段は、前記演出判定手段によって前記特殊演出をおこなうと判定された場合、特1保留球による次の特別図柄の変動時に、前記特殊演出を実行することを特徴とする請求項1に記載のぱちんこ遊技機。
  3. 前記演出判定手段は、前記通常遊技状態における小当たり時に遊技球が前記特定領域を通過しなかった際、前記記憶手段に特1保留球及び特2保留球が記憶されていない場合には、前記特殊演出をおこなわないと判定し、
    前記演出実行手段は、前記演出判定手段によって前記特殊演出をおこなわないと判定された場合、特1保留球による次の特別図柄の変動時に、通常の演出を実行することを特徴とする請求項1または2に記載のぱちんこ遊技機。
  4. 前記演出判定手段は、前記通常遊技状態における小当たり時に遊技球が前記特定領域を通過しなかった際、前記記憶手段に特1保留球及び特2保留球が記憶されていない場合であっても、予め定めた所定の時間内に、特1保留球による次の変動が開始された場合には、前記特殊演出をおこなうと判定し、
    前記演出実行手段は、前記演出判定手段によって前記特殊演出をおこなうと判定された場合、特1保留球による次の特別図柄の変動時に、前記特殊演出を実行することを特徴とする請求項3に記載のぱちんこ遊技機。
  5. 前記遊技状態設定手段は、前記通常遊技状態における小当たり時に、遊技球が前記特定領域を通過しなかった場合、遊技状態を、前記通常遊技状態から特殊通常遊技状態に設定し、
    前記特別図柄変動手段は、前記特殊通常遊技状態において、特1保留球に対して特別図柄の変動時間を通常の変動とは異ならせた特殊変動をおこない、
    前記演出判定手段は、前記特別図柄変動手段によって前記特殊変動が開始される際に、前記特殊演出をおこなうか否かを判定し、
    前記演出実行手段は、前記演出判定手段によって前記特殊演出をおこなうと判定された場合、前記特別図柄変動手段によって前記特殊変動がおこなわれている間に、前記特殊演出を実行することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載のぱちんこ遊技機。
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