JP6133351B2 - 遊技機 - Google Patents

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本発明は、特定領域の通過によって特典を付与する遊技機に関する。
従来、特別図柄を変動表示して小当たりになると、入賞装置を開放し、さらに、入賞装置内の特定領域を遊技球が通過することで、大当たりとなる遊技機がある(例えば、特許文献1参照)。
このような遊技機の中には、入賞装置内の特定領域を開放/閉鎖する開閉部材を備えるものがある。そして、小当たりとなったときには、特別図柄の変動開始タイミングを契機として開閉部材を開放し、遊技球の上記特定領域の通過を許容するのが一般的であった。
ところが、近年、小当たりが確定したこと、すなわち特別図柄の変動停止タイミングを契機として開閉部材を駆動し上記特定領域を開放して、遊技球の上記特定領域の通過を許容する遊技機がある。このとき、開閉部材による特定領域の開放タイミングは、規則上、特別図柄の変動停止タイミングから一定時間後にする必要がある。
特開2006−116053号公報
しかしながら、開閉部材による特定領域の開放タイミングが特別図柄の変動停止タイミングを契機にする構成を採用しても、入賞装置の開放タイミングが特別図柄の変動開始タイミングから一定時間経過後となっているため、変動時間が一定であるならば、入賞装置の開放タイミングに対する開閉部材による特定領域の開放タイミングが一律になってしまい、この点で、遊技の興趣の低下を招く虞があった。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的は、遊技の興趣を向上させることが可能な遊技機を提供することにある。
本発明は、上記の課題を解決するために以下の構成を採用した。なお、本欄における括弧内の参照符号や補足説明等は、本発明の理解を助けるために、後述する実施形態との対応関係を示したものであって、本発明を何ら限定するものではない。
本発明の遊技機(1)は、所定条件に基づき、図柄を変動させて停止させる図柄変動停止手段(301,201,202)と、前記図柄変動停止手段による図柄の変動開始タイミングから変動停止タイミングまでの変動時間を決定する変動時間決定手段(301,S1701〜S1703)と、前記図柄変動停止手段による前記変動開始タイミングから第1の時間が経過すると遊技球が入球可能となる入賞装置の開放状態を作出するとともに前記変動停止タイミングから第2の時間が経過すると前記入賞装置に入球した遊技球が通過可能となる特定領域の開放状態を作出することにより、前記入賞装置に入球した遊技球が前記特定領域を通過容易な第1状態、及び、前記入賞装置に入球した遊技球が前記特定領域を通過困難な第2状態の2つの状態を作出することが可能な開放制御手段(301,373,374,S1006,S1007)と、前記遊技球が前記特定領域を通過すると、遊技者に対する特典を付与する特典付与手段(301,S1008)と、を備え、前記第1の時間は、前記変動時間と前記変動時間に合わせて前記変動停止タイミングから前記入賞装置が前記開放状態となるまでのオープニング時間とからなり(S2103,S2104)、前記開放制御手段は、前記第1状態と前記第2状態において前記第2の時間が同一であるという条件のもとで、前記第1状態と前記第2状態とで前記オープニング時間が異なるようにすることとし、演出制御手段(320a)は、前記第1の時間を利用して、前記第1状態が作出されているのか、あるいは、前記第2状態が作出されているのかが分からない態様の演出を行うことを特徴とする。
また、前記図柄変動停止手段による前記変動開始タイミングを一定周期としてもよい(図6参照)。
本発明によれば、遊技の興趣を向上させることができる。
遊技機1を示す概略正面図である。 表示器111の構成を示す説明図である。 遊技機1の概略構成を示すブロック図である。 (A)は第1特別図柄の小当たり判定テーブルを例示し、(B)は第2特別図柄の小当たり判定テーブルを例示し、(C)は普通図柄の当たり判定テーブルを例示する説明図である。 (A)は小当たりにおける図柄決定テーブルを例示し、(B)は時短付き大当たりとなる割合を例示し、(C)は、変動パターンテーブルを例示する説明図である。 (A)は入賞装置141に入球した遊技球がV領域144を通過容易となる開放パターンを示す説明図であり、(B)は入賞装置141に入球した遊技球がV領域144を通過困難となる開放パターンを示す説明図である。 主制御基板300のメインCPU301aによって実行されるメイン処理を示すフローチャートである。 主制御基板300のメインCPU301aによって実行される復旧処理を示すフローチャートである。 主制御基板300のメインCPU301aによって実行される電断監視処理を示すフローチャートである。 主制御基板300のメインCPU301aによって実行されるタイマ割込処理を示すフローチャートである。 主制御基板300のメインCPU301aによって実行されるスイッチ処理を示すフローチャートである。 主制御基板300のメインCPU301aによって実行される第1始動装置スイッチ処理を示すフローチャートである。 主制御基板300のメインCPU301aによって実行される第2始動装置スイッチ処理を示すフローチャートである。 主制御基板300のメインCPU301aによって実行されるゲートスイッチ処理を示すフローチャートである。 主制御基板300のメインCPU301aによって実行される特別図柄処理を示すフローチャートである。 主制御基板300のメインCPU301aによって実行される小当たり判定処理を示すフローチャートである。 主制御基板300のメインCPU301aによって実行される変動パターン選択処理を示すフローチャートである。 主制御基板300のメインCPU301aによって実行される停止中処理を示すフローチャートである。 主制御基板300のメインCPU301aによって実行される普通図柄処理を示すフローチャートである。 主制御基板300のメインCPU301aによって実行される電動チューリップ処理を示すフローチャートである。 主制御基板300のメインCPU301aによって実行される入賞装置開放制御処理を示すフローチャートである。 主制御基板300のメインCPU301aによって実行されるV領域開放制御処理を示すフローチャートである。 主制御基板300のメインCPU301aによって実行される大入賞装置開放制御処理を示すフローチャートである。 主制御基板300のメインCPU301aによって実行される遊技状態設定処理を示すフローチャートである。 演出制御基板320のサブCPU320aによって実行されるタイマ割込処理を示すフローチャートである。 演出制御基板320のサブCPU320aによって実行されるコマンド処理を示すフローチャートである。 演出制御基板320のサブCPU320aによって実行される変動処理を示すフローチャートである。 演出制御基板320のサブCPU320aによって実行される保留関連処理を示すフローチャートである。 液晶表示装置121での演出表示の具体例を示す説明図である。
以下、適宜図面を参照しつつ、本発明の遊技機の一実施形態としての遊技機1について説明する。
[遊技機1の構成]
図1を参照しつつ、遊技機1の概略構成について説明する。図1は、遊技機1の概略正面図である。
図1に示されるように、遊技機1は、入賞や判定に関する役物等が設けられた遊技盤100と、遊技盤100を囲む枠部材101とを備えている。
枠部材101は、遊技盤100と所定の間隔を隔てて平行配置された透明なガラス板を支持するいわゆるガラス枠であり、このガラス板と遊技盤100とによって遊技球が流下可能な遊技領域102が形成されている。
枠部材101は、その上部中央に、演出などで発光する枠ランプ103を有している。枠ランプ103の左右両側に、スピーカ104を有している。また、枠部材101は、その下部が遊技者側へ突出させて構成されており、その突出部分の上面に、円形の演出ボタン105を有している。演出ボタン105の左側手前に、4つの押しボタンからなる演出キー106を有している。さらに、演出ボタン105の奥側には、遊技球を発射装置(不図示)へ案内する皿107が設けられている。枠部材101は、その右側下部に、ハンドル108を有している。ハンドル108には、レバー109が回転可能に取り付けられている。また、レバー109の回転にかかわらず、一時的に遊技球の発射を停止するための停止ボタン110が設けられている。なお、遊技領域102の近傍には、表示器111が設けられている。
一方、ガラス板と共に遊技領域102を形成する遊技盤100は、その中央に、液晶表
示装置121を有している。また、液晶表示装置121の上方に、演出などで発光する盤ランプ122を有している。また、遊技盤100は、入賞や判定に関する役物として、第1始動装置123、第2始動装置124、電動チューリップ125、ゲート126、大入賞装置127、4つの一般入賞装置128、入賞装置141、羽根部材142、及び、開閉部材143を有している。
第1始動装置123は、液晶表示装置121の下方で遊技盤100の左右中央に設けられており、第1始動装置123の下方に、第2始動装置124が設けられている。また、第2始動装置124に近接して、普通電動役物としての電動チューリップ125が設けられている。ゲート126は、遊技盤100の右側上部に設けられており、液晶表示装置121の下方右寄りに、大入賞装置127が設けられている。4つの一般入賞装置128のうちの2つは遊技盤100の左側下部に設けられ、残りの2つは遊技盤100の右側下部に設けられている。なお、遊技盤100の最下部には、入賞しなかった遊技球を排出する排出装置129が設けられている。
また、入賞装置141は、液晶表示装置121を囲むように配置されており、その両側に遊技球が入球可能な開口を有している。この開口を閉鎖するよう設けられたのが、羽根部材142である。羽根部材142は、その下部を軸支されて回動可能になっている。かかる構成により、羽根部材142は、通常時は実線で示すように入賞装置141の開口を閉鎖する第1姿勢となっており、所定期間に二点鎖線で示すように入賞装置141の開口を開放するよう、入賞装置141から離れる方向へ回動した第2姿勢となる。
開閉部材143は、入賞装置141の下部中央に設けられており、薄板形状を呈している。開閉部材143は、遊技領域102へ突出する閉鎖姿勢と奥へ引っ込む開放姿勢とに変化可能となっている。この開閉部材143の下方にV領域144が設けられている。かかる構成により、開閉部材143が閉鎖姿勢となっているときには、遊技球はV領域144を通過することなく、奥側の排出通路145へ誘導される。一方、開閉部材143が開放姿勢となっているときには、遊技球はV領域144を通過可能となる。
このような構成により、遊技者がハンドル108を握ってレバー109を時計方向に回転させると、皿107に溜められた遊技球が発射装置(不図示)へと案内され、レバー109の回転角度に応じた打球力で遊技領域102へと発射される。
遊技盤100には、不図示の遊技クギや風車等が設けられており、発射された遊技球は、遊技領域102における上部位置へと案内され、遊技クギや風車等に接触することでその移動方向を変化させながら遊技盤100に沿って落下する。なお、上述したように遊技球の発射は、遊技者が停止ボタン110を操作することによって一時的に停止される。
遊技者がハンドル108のレバー109を小さい回転角で回転させた状態を維持するいわゆる「左打ち」を行うと、遊技球が相対的に弱い打球力で打ち出される。この場合、遊技球は、矢印130に例示されるように遊技領域102における左側領域を流下する。一方、遊技者がレバー109を大きい回転角で回転させた状態を維持するいわゆる「右打ち」を行うと、遊技球が相対的に強い打球力で打ち出される。この場合、遊技球は、矢印131に例示されるように遊技領域102における右側領域を流下する。したがって、ゲート126や大入賞装置127へ入賞させる際は「右打ち」が必要となってくる。一方、入賞装置141へ入球させる際は「左打ち」の場合と「右打ち」の場合とがある。「左打ち」の場合には、矢印132に例示されるように、羽根部材142が第2姿勢になると、入賞装置141に入球した遊技球が、入賞装置141内の開閉部材143へ左側から案内される。「右打ち」の場合には、矢印133に例示されるように、羽根部材142が第2姿勢になると、入賞装置141に入球した遊技球が、入賞装置141内の開閉部材143へ
右側から案内される。
第1始動装置123は、常時開放されている始動装置であり、第2始動装置124は、電動チューリップ125が作動しているときだけ開放される始動装置である。遊技機1では、遊技球が第1始動装置123を通過して入賞した場合、又は遊技球が第2始動装置124を通過して入賞した場合、遊技者にとって有利な小当たり遊技を実行するか否かが判定され、その判定結果が表示器111に表示される。
なお、以下の説明では、第1始動装置123を通過した遊技球の入賞を条件として実行される判定を「第1特別図柄判定」ということとし、第2始動装置124への遊技球の入賞を条件として実行される判定を「第2特別図柄判定」ということとし、これらの判定を総称して「特別図柄判定」ということとする。
大入賞装置127は、特別図柄判定の結果に応じて開放される。この大入賞装置127の開口部には、大入賞装置127を開閉するプレートが設けられている。大入賞装置127は、通常はこのプレートによって閉塞されている。これに対して、特別図柄判定の判定結果が「小当たり」であることを示す所定の図柄が表示器111に停止表示された場合、次に、羽根部材142が第2姿勢に変化する。このとき、遊技球が入賞装置141に入球してV領域144を通過すると、上記プレートを作動させて大入賞装置127を開放する大当たり遊技が実行される。このため、遊技者は、大当たり遊技中に右打ちを行うことで、大当たり遊技が行われていないときに比べてより多くの賞球を得ることができる。
電動チューリップ125は、第2始動装置124に近接配置されており、一対の羽根部材を有している。この電動チューリップ125は、一対の羽根部材が第2始動装置124を閉塞する閉姿勢(図1参照)と、第2始動装置124を開放する開姿勢(不図示)とに姿勢変化可能に構成されている。
第2始動装置124は、図1に示されるように、通常は電動チューリップ125によって閉塞されている。これに対して、遊技球がゲート126を通過すると、賞球の払い出しは行われないものの、第2始動装置124を開放するか否かが判定される。ここで、第2始動装置124を開放すると判定された場合、電動チューリップ125の一対の羽根部材が規定時間開姿勢を維持した後に閉姿勢に戻る動作が規定回数だけ繰り返される。このように、第2始動装置124は、電動チューリップ125が作動していないときには遊技球が通過し難い状態であるのに対して、電動チューリップ125が作動することによって遊技球が通過し易い状態となる。なお、以下の説明では、ゲート126への遊技球の入賞を条件として実行される判定を「普通図柄判定」と呼ぶものとする。
一般入賞装置128は、第1始動装置123と同様に常時開放されており、遊技球の入賞によって所定個数の賞球がある入賞装置である。なお、第1始動装置123等とは異なり、一般入賞装置128に遊技球が入賞しても判定が行われることはない。
[表示器111の構成]
図2は、図1における表示器111の拡大図である。表示器111は、主に特別図柄判定や普通図柄判定に関する情報を表示するものであり、図2に示されるように、第1特別図柄表示器201、第2特別図柄表示器202、第1特別図柄保留表示器203、第2特別図柄保留表示器204、普通図柄表示器205、及び、普通図柄保留表示器206を有している。
第1特別図柄表示器201は、第1特別図柄判定が行われると、図柄を変動表示してから第1特別図柄判定の判定結果を示す停止図柄を停止表示することによって第1特別図柄
判定の判定結果を報知する。この第1特別図柄表示器201には、第1特別図柄判定の結果が「小当たり」であることを示す当たり図柄、又は第1特別図柄判定の結果がハズレであることを示すハズレ図柄が停止表示される。
第2特別図柄表示器202は、第2特別図柄判定が行われると、図柄を変動表示してから第2特別図柄判定の判定結果を示す停止図柄を停止表示することによって第2特別図柄判定の判定結果を報知する。この第2特別図柄表示器202には、第2特別図柄判定の判定結果が「小当たり」であることを示す当たり図柄、又は第2特別図柄判定の結果がハズレであることを示すハズレ図柄が停止表示される。
ところで、特別図柄判定に係る図柄の変動表示中や小当たり遊技中など、第1始動装置123に新たに遊技球が入賞した場合、この入賞を契機とする第1特別図柄判定及び図柄の変動表示を即座に実行することができない。そこで、本実施形態における遊技機1は、第1始動装置123に遊技球が入賞しても即座に第1特別図柄判定を実行できない場合に、第1特別図柄判定の権利が保留されるように構成されている。第1特別図柄保留表示器203は、このようにして保留された第1特別図柄判定の保留数を表示する。
同様に、特別図柄判定に係る図柄の変動表示中や小当たり遊技中など、第2始動装置124に新たに遊技球が入賞した場合、この入賞を契機とする第2特別図柄判定及び図柄の変動表示を即座に実行することができない。そこで、本実施形態における遊技機1は、第2始動装置124に遊技球が入賞しても即座に第2特別図柄判定を実行できない場合に、第2特別図柄判定の権利が保留されるように構成されている。第2特別図柄保留表示器204は、このようにして保留された第2特別図柄判定の保留数を表示する。
普通図柄表示器205は、普通図柄判定が行われると、図柄を変動表示してから普通図柄判定の判定結果を示す停止図柄を停止表示することによって普通図柄判定の判定結果を報知する。なお、例えば普通図柄表示器205における図柄の変動表示中など、遊技球がゲート126を通過しても普通図柄判定及び普通図柄判定に係る図柄の変動表示を即座に実行できない場合には、普通図柄判定の権利が保留される。普通図柄保留表示器206は、このようして保留された普通図柄判定の保留数を表示する。
なお、以下の説明では、第1特別図柄表示器201又は第2特別図柄表示器202に表示される図柄を「特別図柄」と呼び、普通図柄表示器205に表示される図柄を「普通図柄」と呼ぶものとする。
[遊技機1の内部構成]
図3は、遊技機1のブロック図である。遊技機1は、主制御基板300、払出制御基板310、演出制御基板320、画像制御基板330、ランプ制御基板340、発射制御基板350、及び電源基板360を備えている。
主制御基板300は、遊技機の基本動作を制御する。主制御基板300は、ワンチップマイコン301を備えており、ワンチップマイコン301は、メインCPU301a、メインROM301bおよびメインRAM301cを含んでいる。また、主制御基板300は、主制御用の入力ポート及び出力ポート(いずれも不図示)を備えている。
この主制御用の入力ポートには、一般入賞装置128に遊技球が入球したことを検知する一般入賞装置検出スイッチ302、普通図柄ゲート126に遊技球が入球したことを検知するゲート検出スイッチ303、第1始動装置123に遊技球が入球したことを検知する第1始動装置検出スイッチ304、第2始動装置124に遊技球が入球したことを検知する第2始動装置検出スイッチ305、大入賞装置127に遊技球が入球したことを検知
する大入賞装置検出スイッチ306、入賞装置141に遊技球が入球したことを検出する入賞装置検出スイッチ371、V領域144の遊技球の通過を検出するV領域通過スイッチ372、及び、払出制御基板310が接続されている。この主制御用の入力ポートによって、各種信号が主制御基板300に入力される。
また、主制御用の出力ポートには、第2始動装置124に近接配置された電動チューリップ125の一対の羽根部材を開閉動作させる始動装置開閉ソレノイド307、大入賞装置127を開閉するプレートを動作させる大入賞装置開閉ソレノイド308、入賞装置141の両側に配置された羽根部材142を開閉動作させる入賞装置開閉ソレノイド373、V領域144の近傍に配置された開閉部材143を動作させるV領域開閉ソレノイド374、特別図柄及び普通図柄を表示する図柄表示器201,202,205、特別図柄判定及び普通図柄判定の保留数を表示する保留表示器203,204,206、及び、外部情報信号を出力する遊技情報出力端子板309、払出制御基板310、及び、演出制御基板320が接続されている。この主制御用の出力ポートによって、各種信号が出力される。
なお、遊技情報出力端子板309は、主制御基板300において生成された外部情報信号を遊技店のホールコンピュータ等に出力するための基板である。遊技情報出力端子板309は主制御基板300と配線接続され、遊技情報出力端子板309には、遊技店のホールコンピュータ等と接続をするためのコネクタが設けられている。
主制御基板300のワンチップマイコン301において、メインCPU301aは、各検出スイッチやタイマからの入力信号に基づき、メインROM301bに格納されたプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、各装置を直接制御したり、あるいは演算処理の結果に応じて他の基板にコマンドを送信したりする。
また、メインROM301bには、遊技制御用のプログラムや各種遊技に必要なテーブルが記憶されている。例えば、小当たり抽選に参照される小当り判定テーブル、特別図柄の停止図柄を決定する図柄決定テーブル、特別図柄の変動パターンを決定する変動パターンテーブル等が記憶されている。なお、ここに挙げたテーブルは一部に過ぎず、図示しないテーブルが多数設けられている。
さらにまた、メインRAM301cは、メインCPU301aの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能し、複数の記憶領域を有している。例えば、メインRAM301cには、普通図柄判定の保留数T、普通図柄乱数、特別図柄の保留数U1,U2、ラウンド数R、大入賞装置への入球数C、小当たり遊技フラグ、大当たり遊技フラグ、時短遊技フラグなどが記憶される。なお、ここに挙げたものの他にも、多数の情報が記憶される。
払出制御基板310は、遊技球の発射制御と賞球の払い出し制御を行う。この払出制御基板310は、図示しない払出CPU、払出ROM、払出RAMから構成されるワンチップマイコンを備えており、主制御基板300に対して、双方向に通信可能に接続されている。払出CPUは、遊技球が払い出されたか否かを検知する払出球計測スイッチ311、扉開放スイッチ312、及び、タイマからの入力信号に基づいて、払出ROMに格納されたプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、当該処理に基づいて、対応するデータを主制御基板300に送信する。また、払出制御基板310の出力側には、遊技球の貯留部から所定数の賞球を遊技者に払い出すための賞球払出装置の払出モータ313が接続されている。払出CPUは、主制御基板300から送信された払出個数指定コマンドに基づいて、払出ROMから所定のプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、賞球払出装置の払出モータ313を制御して所定の賞球を遊技者に払い出す。このとき、払出R
AMは、払出CPUの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能する。
演出制御基板320は、主に遊技中や待機中等の各演出を制御する。この演出制御基板320は、サブCPU320a、サブROM320b、サブRAM320cを備えており、主制御基板300に対して、当該主制御基板300から演出制御基板320への一方向に通信可能に接続されている。サブCPU320aは、主制御基板300から送信されたコマンド、演出ボタン検出スイッチ321、演出キー検出スイッチ322、及び、タイマからの入力信号に基づいて、サブROM320bに格納されたプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、当該処理に基づいて、対応するデータを画像制御基板330やランプ制御基板340へ送信する。サブRAM320cは、サブCPU320aの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能する。
例えば、演出制御基板320におけるサブCPU320aは、主制御基板300から変動開始コマンドを受信すると、液晶表示装置121、音声出力装置331、演出用駆動装置341、演出用照明装置342に所定の演出を実行させるためのデータを生成し、かかるデータを画像制御基板330やランプ制御基板340へ送信する。
演出制御基板320のサブROM320bには、演出制御用のプログラムや各種の遊技の決定に必要なデータ、テーブルが記憶されている。
例えば、演出パターンを決定するための演出パターン決定テーブル、停止表示する装飾図柄の組み合わせを決定するための装飾図柄決定テーブル等がサブROM320bに記憶されている。なお、上述したテーブルは、本実施形態におけるテーブルのうち、特徴的なテーブルを一例として列挙しているに過ぎず、この他にも不図示のテーブルやプログラムが多数設けられている。
演出制御基板320のサブRAM320cは、複数の記憶領域を有している。これらの記憶領域には、遊技状態、演出パターン、装飾図柄、計数カウンタ、発射操作情報等が記憶される。なお、この他にも多数の情報が記憶される。
画像制御基板330は、液晶表示装置121の画像表示制御を行うための図示しない画像CPU、制御ROM、制御RAM、CGROM、VRAM、VDPと、音声CPU、音声ROM、及び、音声RAMを備えている。この画像制御基板330は、演出制御基板320に双方向通信可能に接続されており、その出力側に液晶表示装置121および音声出力装置331が接続されている。
画像CPUは、演出制御基板320から受信したコマンドに基づいて、VDPに所定の画像を表示させる制御を行う。制御RAMは、画像CPUの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能し、制御ROMから読み出されたデータを一時的に記憶するものである。また、制御ROMには、画像CPUの制御処理のプログラムや、演出パターンのアニメーションを表示するためのアニメパターン、アニメシーン情報などが記憶されている。
CGROMには、液晶表示装置121に表示される装飾図柄や背景等の画像データが多数格納されており、画像CPUが演出制御基板320から送信されたコマンドに基づいて所定のプログラムを読み出すとともに、CGROMに格納された所定の画像データをVRAMに展開させ、VRAMに展開された画像データを液晶表示装置121に表示させる制御を行う。
また、音声ROMには、音声出力装置331から出力するための音声のデータが多数格
納されており、音声CPUは、演出制御基板320から送信されたコマンドに基づいて所定のプログラムを読み出すとともに、音声出力装置331における音声出力制御を行う。
ランプ制御基板340は、遊技盤100に設けられた盤ランプ122を点灯制御したり、枠部材101に設けられた枠ランプ103を制御したりする。また、演出用駆動装置341を動作させるソレノイドやモータ等の駆動源を通電制御する。このランプ制御基板340は、演出制御基板320に接続されており、演出制御基板320から送信されたデータに基づいて、上記の各制御を行うこととなる。
発射制御基板350は、タッチセンサ351からのタッチ信号を入力するとともに、発射ボリューム352から供給された電圧に基づいて、発射用ソレノイド353や玉送りソレノイド354に対する通電制御を行う。
タッチセンサ351は、遊技者がハンドル108に触れたことによる静電容量の変化を利用した静電容量型の近接スイッチから構成され、遊技者がハンドル108に触れたことを検知すると、発射制御基板350に発射用ソレノイド353の通電を許可するタッチ信号を出力する。
発射ボリューム352は、可変抵抗器から構成され、その発射ボリューム352に印加された定電圧(例えば5V)を可変抵抗器により分圧して、分圧した電圧を発射制御基板350へ供給する。
ここで、発射用ソレノイド353の回転速度は、発射制御基板350に設けられた水晶発振器の出力周期に基づく周波数から、約99.9(回/分)に設定されている。これにより、1分間に発射される遊技球の個数は、発射ソレノイドが1回転する毎に1個発射されるため、約99.9(個/分)となる。すなわち、1個の遊技球は約0.6秒毎に発射されることになる。
なお、タッチセンサ351からのタッチ信号及び発射ボリューム352からの電圧信号は、演出制御基板320へ入力されるようになっている。これにより、演出制御基板320において遊技球の発射を検出可能となる。
電源基板360は、コンデンサからなるバックアップ電源を備えており、遊技機1に電源電圧を供給する。具体的には、主制御基板300、払出制御基板310、演出制御基板320、発射制御基板350へ電源電圧を供給する。また、遊技機1に供給する電源電圧を監視し、電源電圧が所定値以下となったときに、電断検知信号を主制御基板300に出力する。より具体的には、電断検知信号がハイレベルになるとメインCPU301aは動作可能状態になり、電断検知信号がローレベルになるとメインCPU301aは動作停止状態になる。バックアップ電源はコンデンサに限らず、例えば、電池でもよく、コンデンサと電池とを併用して用いてもよい。
[各種テーブル]
図4及び図5を用い、メインROM301bに記憶されている各種テーブルの詳細について説明する。
図4(A)及び(B)は、「小当たりの判定」に用いられる小当り判定テーブルを示している。図4(A)は、第1特別図柄の小当り判定テーブルであり、図4(B)は、第2特別図柄の小当り判定テーブルである。
小当り判定テーブルは、取得された小当たり乱数に基づいて、「小当たり」又は「ハズ
レ」を判定するものである。小当たり乱数は、「0」〜「199」のいずれかの数値として、第1始動装置123又は第2始動装置124への入球時に取得される。
図4(A)に示す第1特別図柄の小当り判定テーブルによれば、取得された小当たり乱数が「0」〜「198」のときに「小当たり」と判定される。一方、取得された小当たり乱数が「199」のときに「ハズレ」と判定される。小当たり乱数の範囲が「0」〜「199」であるから、割合として、(198/199)で小当たりとなる。
図4(B)に示す第2特別図柄の小当たり判定テーブルでも、同様である。すなわち、取得された小当たり乱数が「0」〜「198」のときに「小当たり」と判定される。一方、取得された小当たり乱数が「199」のときに「ハズレ」と判定される。小当たり乱数の範囲が「0」〜「199」であるから、割合として、(198/199)で小当たりとなる。
つまり、本実施形態の遊技機1では、第1始動装置123及び第2始動装置124への入球に基づく特別図柄判定において、ほぼ「小当たり」となるようになっている。
そして、「小当たり」となった場合には、上述したように、入賞装置141の羽根部材142が第2姿勢に所定期間変化し、遊技球が入賞装置141へ入球可能な状態となる。そして、遊技球がV領域144を通過することにより、「大当たり」となる。
「大当たり」においては、大入賞装置127が開放されるラウンド遊技を合計15回、合計8回、又は合計4回行う。各ラウンド遊技における大入賞装置127の最大開放時間は最大29.5秒に設定されており、この間に大入賞装置127に規定個数(9個)の遊技球が入球すると、1回のラウンド遊技が終了となる。「大当たり」は、大入賞装置127に遊技球が入球するとともに、当該入球に応じた賞球を遊技者が獲得できることから、多量の賞球を獲得可能である。また、大入賞装置127は、遊技盤100の右側の下部に設けられていることから、「大当たり」のときには、ハンドル108のレバー109を大きく回転させる、いわゆる「右打ち」で遊技を行うこととなる。
図4(C)は、「普通図柄の当たり判定」に用いられる当り判定テーブルを例示する説明図である。
当たり判定テーブルは、遊技状態及び取得された普通図柄乱数に基づいて、「当たり」又は「ハズレ」を判定するものである。普通図柄乱数は、「0」〜「65535」のいずれかの数値として、ゲート126の通過時に取得される。
ここで図4(C)に示す遊技状態について説明を加える。
本実施形態では、第2始動装置124に近接して配置された電動チューリップ125に関する状態として「非時短遊技状態」と「時短遊技状態」とを有する。なお、遊技を開始したときの遊技状態、すなわち遊技機1の初期の遊技状態は、「非時短遊技状態」に設定されている。
本実施形態において「非時短遊技状態」というのは、ゲート126を遊技球が通過したことを条件として行われる普通図柄の当たり判定において、その判定結果に対応する普通図柄の変動時間が12秒と長く設定され、かつ、当たりに当選した際の第2始動装置124の開放制御時間が0.2秒と短く設定された遊技状態をいう。つまり、ゲート126を遊技球が通過すると、普通図柄の抽選が行われて、普通図柄表示器205において普通図柄の変動表示が行われるが、普通図柄は変動表示が開始されてから12秒後に停止表示す
る。そして、抽選結果が当たりであった場合には、普通図柄の停止表示後に、電動チューリップ125の可動により第2始動装置124が約0.2秒間開放される。
これに対して「時短遊技状態」というのは、ゲート126を遊技球が通過したことを条件として行われる普通図柄の当たり判定において、その判定結果に対応する普通図柄の変動時間が3秒と、「非時短遊技状態」よりも短く設定され、かつ、当たりに当選した際の第2始動装置124の開放制御時間が3.5秒と、「非時短遊技状態」よりも長く設定された遊技状態をいう。さらに、「非時短遊技状態」においては普通図柄の当たり判定において当たりに当選する確率が1/65536に設定され、「時短遊技状態」においては普通図柄の当たり判定において当たりに当選する確率が65535/65536に設定される。なお、この時短遊技状態のときには、後述する時短遊技フラグが「ON」にセットされており、非時短遊技状態のときには、時短遊技フラグが「OFF」になっている。
したがって、「時短遊技状態」においては、「非時短遊技状態」よりも、ゲート126を遊技球が通過する限りにおいて、第2始動装置124が開放状態に制御されやすくなる。これにより、「時短遊技状態」では、遊技の進行において遊技球の消費が抑えられる。
また、ゲート126が遊技盤100の右側に設けられていることから、「時短遊技状態」のときには、ハンドル108のレバー109を大きく回転させた、いわゆる「右打ち」で遊技を行うこととなる。
なお、普通図柄の当たり判定において当たりに当選する確率を「非時短遊技状態」および「時短遊技状態」のいずれの遊技状態であっても変わらないように設定してもよい。
図4(C)に示す当り判定テーブルによれば、非時短遊技状態であるときには、普通図柄乱数が「0」のときに当たりと判定される。一方、時短遊技状態であるときには、普通図柄乱数が「0」〜「65534」のいずれかであるときに当たりと判定される。なお、上記以外の乱数値であった場合には、「ハズレ」と判定される。
普通図柄乱数の範囲が「0」〜「65535」であるから、非時短遊技状態のときに当たりと判定される確率は1/65536であり、時短遊技状態のときに当たりと判定される確率は65535/65536=1/1.00002である。
図5は、特別図柄の停止図柄を決定する図柄決定テーブルを例示する説明図である。
図5(A)は、小当たりのときに停止図柄を決定するための図柄決定テーブルであり、図5(B)は、時短付き大当たりとなる確率を示す説明図であり、図5(C)は、変動パターンを決定するための変動パターンテーブルである。
図5(A)では、「特別図柄」の種別(遊技球が第1始動装置123及び第2始動装置124のいずれに入球したか)と、第1始動装置123または第2始動装置124に遊技球が入球したときに取得される「変動パターン乱数」及び「図柄乱数」に基づいて、V領域144を遊技球が通過した際の大当たりの「種別」及び「停止図柄データ」が決定される。なお、変動パターン乱数は、その範囲が「0」〜「199」に設定されている。また、図柄乱数は、その範囲が「0」〜「99」に設定されている。
図5(A)に示すように、第1特別図柄において小当たりのときには、変動パターン乱数が「0」〜「4」のいずれかであって、図柄乱数が「0」〜「49」のいずれかであれば「時短付き4R大当たり」となり、図柄乱数が「50」〜「99」のいずれかであれば「時短無し8R大当たり」となる。このときは、停止図柄データがそれぞれ「01」、「
02」となる。
また、変動パターン乱数が「5」〜「199」のいずれかであって、図柄乱数が「0」〜「49」のいずれかであれば「時短付き4R大当たり」となり、図柄乱数が「50」〜「99」のいずれかであれば「時短無し8R大当たり」となる。このときは、停止図柄データがそれぞれ「03」、「04」となる。
なお、後述するように変動パターン乱数が「5」〜「199」のいずれかであるときは、遊技球のV領域144の通過が困難な第2状態が作出される。ただし、遊技球がV領域144を通過することもあるため、大当たりの種別としては、変動パターン乱数が「0」〜「4」のいずれかであるときと同様に決定される。
一方、第2特別図柄において小当たりのときには、変動パターン乱数が「0」〜「4」のいずれかであって、図柄乱数が「0」〜「74」のいずれかであれば「時短付き15R大当たり」となり、図柄乱数が「75」〜「99」のいずれかであれば「時短無し8R大当たり」となる。このときは、停止図柄データがそれぞれ「05」、「06」となる。
また、変動パターン乱数が「5」〜「199」のいずれかであって、図柄乱数が「0」〜「74」のいずれかであれば「時短付き15R大当たり」となり、図柄乱数が「75」〜「99」のいずれかであれば「時短無し8R大当たり」となる。このときは、停止図柄データがそれぞれ「07」、「08」となる。
なお、後述するように変動パターン乱数が「5」〜「199」のいずれかであるときは、遊技球のV領域144の通過が困難な第2状態が作出される。ただし、遊技球がV領域144を通過することもあるため、大当たりの種別としては、変動パターン乱数が「0」〜「4」のいずれかであるときと同様に決定される。
図5(B)に示すように、時短付き大当たりとなる割合は、第1特別図柄を契機として大当たりとなった場合が50%であるのに対し、第2特別図柄を契機として大当たりとなった場合は、75%となっている。
図5(C)に示すように、変動パターンテーブルは、変動パターン乱数が「0」〜「4」のときには、変動パターン1が選択される。一方、変動パターン乱数が「5」〜「199」のときには、変動パターン2が選択される。それぞれ変動時間は、「2秒」、「6秒」となっている。
[開放タイミングの説明]
図6は、特別図柄の変動時間、小当たりの期間、入賞装置141の開放期間、及び、V領域144の開放期間を例示する説明図である。ここで図6(A)は、遊技球がV領域144を通過し易い第1状態を示しており、図6(B)は、遊技球がV領域144を通過し難い第2状態を示している。
第1状態と第2状態とでは特別図柄の変動時間が異なっている。図5(C)に示した変動パターン1に対応するのが図6(A)であり、変動パターン2に対応するのが図6(B)である。すなわち、変動パターン乱数が「0」〜「4」のときには、変動パターン1が選択されるため、図6(A)に示した第1状態が作出される。一方、変動パターン乱数が「5」〜「199」のときには、変動パターン2が選択されるため、図6(B)に示した第2状態が作出される。
図6(A)及び(B)において、入賞装置141の開放タイミングは、特別図柄の変動
開始タイミングとなっており、第1の時間は一定である。また、V領域144の開放タイミングは、小当たりの発生タイミング、すなわち特別図柄の変動停止タイミングとなっており、第2の時間は一定である。したがって、特別図柄の変動時間を異なるものとすることで、V領域144の開放タイミングを時間的に前後させることができる。
具体的に図6(A)では、時刻t0〜t1が変動時間となっている。そして、特別図柄の変動停止タイミングである時刻t1から小当たり遊技が開始される。小当たり遊技では、入賞装置141が時刻t2から開放される。時刻t2は、特別図柄の変動開始タイミング(時刻t0)から第1の時間が経過した時点である。また、入賞装置141が開放された後、時刻t3でV領域144が開放される。時刻t3は、特別図柄の変動停止タイミング(時刻t1)から第2の時間が経過した時点である。このときは、入賞装置141が開放された後、約1秒後にV領域144が開放される。したがって、入賞装置141に入球した遊技球が入賞装置141内をV領域144まで案内される時間を考慮すると、遊技球がV領域144を通過容易な第1状態が作出される。
また具体的に図6(B)では、時刻t0〜t5が変動時間となっている。そして、特別図柄の変動停止タイミングである時刻t5から小当たり遊技が開始される。小当たり遊技では、入賞装置141が時刻t2から開放される。時刻t2は、特別図柄の変動開始タイミング(時刻t0)から第1の時間が経過した時点である。また、入賞装置141が開放された後、時刻t6でV領域144が開放される。時刻t6は、特別図柄の変動停止タイミング(時刻t5)から第2の時間が経過した時点である。このときは、入賞装置141が開放された後、入賞装置141の閉鎖直前にV領域144が開放される。したがって、入賞装置141に入球した遊技球が入賞装置141内をV領域144まで案内される時間を考慮すると、遊技球がV領域144を通過困難な第2状態が作出される。
[主制御基板のメイン処理]
図7を用いて、主制御基板300において実行されるメイン処理について説明する。ここで、図7は、主制御基板300において実行されるメイン処理の一例を示すフローチャートである。主制御基板300は、電源投入時に、このメイン処理を実行する。主制御基板300のメイン処理は、メインROM301bに記憶されているプログラムに基づいてメインCPU301aが実行するものである。
最初のS701では、メインRAM301cへのアクセスを許可する。この処理は、例えば電源投入後、演出制御基板320のサブCPU320aが起動するのに十分な時間(例えば1000ms)を待機した後に行われる。
S702では、RAMクリアスイッチが「ON」であるか否かを判断する。ここでRAMクリアスイッチが「ON」であると判断された場合(S702:YES)、S711へ移行する。一方、RAMクリアスイッチが「ON」でないと判断された場合(S702:NO)、すなわちRAMクリアスイッチが「OFF」である場合には、S703へ移行する。
S703では、バックアップフラグが「ON」であるか否かを判断する。バックアップフラグは、メインRAM301cに記憶されるものであり、遊技機1への電源が遮断された状態になるとセットされて「ON」となる。ここでバックアップフラグが「ON」であると判断された場合(S703:YES)、S704へ移行する。一方、バックアップフラグが「ON」でないと判断された場合(S703:NO)、すなわちバックアップフラグが「OFF」である場合には、S711へ移行する。
S704では、チェックサムが正常であるか否かを判断する。チェックサムとは、バッ
クアップ情報に対して作成されるものであり、データの加算値が一致することでバックアップ情報の正当性を判断しようというものである。ここでチェックサムが正常であると判断された場合(S704:YES)、S705へ移行する。一方、チェックサムが正常でないと判断された場合(S704:NO)、S711へ移行する。
S705では、復旧処理を実行する。復旧処理の詳細については後述する。
S706では、CTC周期の設定を行う。この処理は、内蔵されているタイマカウンタであるCTCの周期を設定するものである。例えば4msに設定するという具合である。これにより、メインCPU301aは、CTCの周期で、後述するタイマ割込処理を実行する。
S707では、電断監視処理を実行する。電断監視処理の詳細については後述する。
S708では、割込禁止設定を行う。この処理は、メインCPU301aによるタイマ割込処理を禁止するものである。
S709では、乱数更新処理を行う。この処理は、小当たり乱数、変動パターン乱数、図柄乱数、及び普通図柄乱数の各種乱数値を更新するものである。これらの乱数値は、この処理が行われる毎に「1」加算される。なお、各乱数値は、予め設定された最大値に達した後は「0」に戻される。
S710では、割込許可設定を行う。この処理は、メインCPU301aによるタイマ割込処理を許可するものである。そして、S710の処理終了後、S707からの処理を繰り返す。
S711には、S702で肯定判断された場合、S703で否定判断された場合、及び、S704で否定判断された場合に移行する。S711では、RAMクリアを行う。RAMクリアとは、主制御基板300が設定する各種フラグやカウント値を初期化するものである。例えば各種フラグには、時短遊技フラグが挙げられる。カウント値には、時短変動回数Wなどが挙げられる。
S712では、周辺部初期設定を行う。この処理は、主制御基板300から払出制御基板310及び演出制御基板320へ初期設定コマンドを送信するものである。これにより、払出制御基板310及び演出制御基板320にて、初期設定が行われる。S712の処理終了後、上述したS706へ移行する。
[復旧処理]
図8を用い、主制御基板300において実行される復旧処理について説明する。この復旧処理は、図7のS705にて実行されるものである。
最初のS801では、作業領域を設定する。この処理は、作業領域は、復旧処理に用いられる領域であり、メインRAM301cに設定される。
S802では、復旧コマンドを作成する。この復旧コマンドには、遊技状態に関するコマンドが含まれる。すなわち、時短遊技フラグなどである。また、フラグに関するカウンタのカウント値が含まれる。さらに、保留表示に関連する保留情報が含まれる。
S803では、復旧コマンドを送信する。この処理は、S802にて作成した復旧コマンドを演出制御基板320へ送信するものである。
S804ではバックアップフラグを「OFF」とし、その後、復旧処理を終了する。
[電断監視処理]
図9を用い、主制御基板300において実行される電断監視処理について説明する。この電断監視処理は、図7のS707にて実行されるものである。
最初のS901では、割込禁止設定を行う。この処理は、この処理は、メインCPU301aによるタイマ割込処理を禁止するものである。
S902では、電源が遮断されたか否かを判断する。この処理は、遊技機1への電源供給が遮断されたか否かを判断するものである。ここで電源が遮断されたと判断された場合(S902:YES)、S903へ移行する。一方、電源が遮断されていないと判断された場合(S902:NO)、S906へ移行する。
S903では、バックアップ情報を作成して格納する。バックアップ情報はメインRAM301cに格納される。このとき、チェックサムを作成しバックアップ情報とともに格納する。バックアップ情報は上述したように、復旧コマンドの作成に用いられる。
S904では、バックアップフラグを「ON」にする。バックアップフラグは、メインRAM301cに格納される。
S905ではRAMアクセスを禁止し、その後、メイン処理(図7参照)を終了する。
S906には、S902で電源が遮断されていないと判断された場合に移行する。S906では、割込許可設定を行う。この処理は、メインCPU301aのタイマ割込処理を許可するものである。S906の処理終了後、図7のS708へ移行する。
[タイマ割込処理]
図10を用いて、主制御基板300において実行されるタイマ割込み処理について説明する。ここで、図10は、主制御基板300において実行されるタイマ割込み処理の一例を示すフローチャートである。主制御基板300は、電源投入時や電源断時等の特殊な場合を除く通常の動作時において、図10に例示されている一連の処理を一定時間(例えば4ミリ秒)毎に繰り返し実行する。なお、図10以降のフローチャートに基づいて説明する主制御基板300の処理は、メインROM301bに記憶されているプログラムに基づいてメインCPU301aが実行するものである。
まず、S1001では、乱数更新処理を実行する。この処理は、小当たり乱数、変動パターン乱数、図柄乱数、及び普通図柄乱数の各種乱数を更新するものである。これらの乱数は、この処理が行われる毎に「1」加算される。なお、各乱数は、予め設定された最大値に達した後は「0」に戻される。
S1002では、スイッチ処理を行う。この処理は、各スイッチからの検知信号が入力された場合に実行されるものである。なお、スイッチ処理の詳細については後述する。
S1003では、特別図柄処理を行う。この処理は、第1特別図柄表示器201又は第2特別図柄表示器202に特別図柄を変動表示させてから特別図柄判定の結果を示す停止図柄を停止表示させる処理等を含む。なお、特別図柄処理の詳細については後述する。
S1004では、普通図柄処理を行う。この処理は、普通図柄判定を実行し、普通図柄
表示器205に普通図柄を変動表示させてから普通図柄判定の結果を示す普通図柄を停止表示させる処理等を含む。この普通図柄処理の詳細については後述する。
S1005では、電動チューリップ処理を行う。この処理は、普通図柄判定を行った結果、第2始動装置124を開放すると判定した場合に、電動チューリップ125を作動させるものである。電動チューリップ処理の詳細については後述する。
S1006では、入賞装置開放制御処理を行う。この処理は、S1003において小当たりであると判定した場合、入賞装置開閉ソレノイド373を制御して入賞装置141を開放するものである。入賞装置開放制御処理の詳細については後述する。
S1007では、V領域開放制御処理を行う。この処理は、S1003において小当たりであると判定した場合、V領域開閉ソレノイド374を制御してV領域144を開放するものである。V領域開放制御処理の詳細については後述する。
S1008では、大入賞装置開放制御処理を行う。この処理は、大当たり遊技フラグがONとなった場合に、大入賞装置開閉ソレノイド308を制御して大入賞装置127を開放するものである。大入賞装置開放制御処理の詳細については後述する。
S1009では、賞球処理を実行する。この処理は、遊技球の入賞に応じた賞球の払い出しを制御するものである。
S1010では、送信処理を実行する。この処理は、S1009以前の処理ステップにおいてメインRAM301cにセット(格納)された各種コマンドや演出内容を決定するために必要な情報を演出制御基板320に送信するものである。
[スイッチ処理]
図11は、図10のS1002におけるスイッチ処理の詳細を示すフローチャートである。
最初のS1101では、第1始動装置スイッチ処理を実行する。この処理は、第1始動装置検出スイッチ304からの検知信号の入力の有無を監視して、S1001の処理によって適宜更新される各種乱数(小当たり乱数、変動パターン乱数、及び、図柄乱数)について、第1始動装置検出スイッチ304からの検知信号が入力された時点の値を取得するものである。第1始動装置スイッチ処理については、さらに後述する。
続くS1102では、第2始動装置スイッチ処理を実行する。この処理は、第2始動装置検出スイッチ305からの検知信号の入力の有無を監視して、S1001の処理によって適宜更新される各種乱数(小当たり乱数、変動パターン乱数、及び、図柄乱数)について、第2始動装置検出スイッチ305からの検知信号が入力された時点の値を取得するものである。第2始動装置スイッチ処理についてはさらに後述する。
次のS1103では、ゲートスイッチ処理を実行する。この処理は、ゲート検出スイッチ303からの検知信号の入力の有無を監視して、S1001の処理によって適宜更新される普通図柄乱数について、ゲート検出スイッチ303からの検知信号が入力された時点の値を取得するものである。ゲートスイッチ処理についてはさらに後述する。
[第1始動装置スイッチ処理]
図12は、図11のS1101における第1始動装置スイッチ処理の詳細を示すフローチャートである。
最初のS1201では、第1始動装置検出スイッチ304が「ON」になったか否かを判定する。この処理は、第1始動装置検出スイッチ304からの検知信号(第1始動装置検出スイッチ304が「ON」になったことを示すON信号)が入力されたか否かに基づいて、第1始動装置検出スイッチ304が「ON」になったか否かを判定するものである。ここで第1始動装置検出スイッチ304が「ON」になったと判定した場合(S1201:YES)、S1202へ移行する。一方、第1始動装置検出スイッチ304が「ON」になっていないと判定した場合(S1201:NO)、以降の処理を実行せず、第1始動装置スイッチ処理を終了する。
S1202では、保留数U1が最大保留数Umax1未満であるか否かを判断する。この処理は、メインRAM301cに記憶されている第1特別図柄判定の保留数U1が、予めメインROM301bに記憶されている最大保留数Umax1(本実施形態では「4」)未満であるか否かを判断するものである。ここで、U1<Umax1であると判断された場合(S1202:YES)、S1203へ移行する。一方、U1≧Umax1であると判断された場合(S1202:NO)、以降の処理を実行せず、第1始動装置スイッチ処理を終了する。
S1203では、保留数U1の値を「1」加算した値に更新する。
S1204〜S1206では、各種乱数を取得する。この処理は、第1特別図柄判定に使用する取得情報として、小当たり乱数、変動パターン乱数、及び、図柄乱数を取得し、これらの乱数を対応付けてメインRAM301cに格納するものである。
S1207では、保留コマンドをセットする。保留コマンドには、第1特別図柄に係る保留であるか第2特別図柄に係る保留であるかを区別する「始動装置データ」、何番目の保留であるかを示す「保留数データ」(すなわち保留数U1)などが含まれる。
なお、S1207でセットされた保留コマンドは、図10のS1010にて演出制御基板320へ送信される。
[第2始動装置スイッチ処理]
図13は、図11のS1102における第2始動装置スイッチ処理の詳細を示すフローチャートである。第2始動装置スイッチ処理は、上述した第1始動装置スイッチ処理と同様のものである。
最初のS1301では、第2始動装置検出スイッチ305が「ON」になったか否かを判定する。この処理は、第2始動装置検出スイッチ305からの検知信号(第2始動装置検出スイッチ305が「ON」になったことを示すON信号)が入力されたか否かに基づいて、第2始動装置検出スイッチ305が「ON」になったか否かを判定するものである。ここで第2始動装置検出スイッチ305が「ON」になったと判定した場合(S1301:YES)、S1302へ移行する。一方、第2始動装置検出スイッチ305が「ON」になっていないと判定した場合(S1301:NO)、以降の処理を実行せず、第2始動装置スイッチ処理を終了する。
S1302では、保留数U2が最大保留数Umax2未満であるか否かを判断する。この処理は、メインRAM301cに記憶されている第2特別図柄保留数U2が、予めメインROM301bに記憶されている最大保留数Umax2(本実施形態では「4」)未満であるか否かを判断するものである。ここで、U2<Umax2であると判断された場合(S1302:YES)、S1303へ移行する。一方、U2≧Umax2であると判断
された場合(S1302:NO)、以降の処理を実行せず、第2始動装置スイッチ処理を終了する。
S1303では、保留数U2の値を「1」加算した値に更新する。
S1304〜S1306では、各種乱数を取得する。この処理は、第2特別図柄判定に使用する取得情報として、小当たり乱数、変動パターン乱数、及び、図柄乱数を取得し、これらの乱数を対応付けてメインRAM301cに格納するものである。
S1307では、保留コマンドをセットする。保留コマンドには、第1特別図柄に係る保留であるか第2特別図柄に係る保留であるかを区別する「始動装置データ」、何番目の保留であるかを示す「保留数データ」(すなわち保留数U2)などが含まれる。
なお、S1307でセットされた保留コマンドは、図10のS1010にて演出制御基板320へ送信される。
[ゲートスイッチ処理]
図14は、図11のS1103におけるゲートスイッチ処理の詳細を示すフローチャートである。
最初のS1401では、ゲート検出スイッチ303が「ON」となったか否かを判断する。この処理は、ゲート検出スイッチ303からの検知信号(ゲート検出スイッチ303が「ON」になったことを示すON信号)が入力されたか否かに基づいて、ゲート検出スイッチ303が「ON」になったか否かを判断するものである。ここでゲート検出スイッチ303が「ON」になったと判断された場合(S1401:YES)、S1402へ移行する。一方、ゲート検出スイッチ303が「ON」になっていないと判断された場合(S1401:NO)、以降の処理を実行せず、ゲートスイッチ処理を終了する。
S1402では、保留数Tが最大保留数Tmax未満であるか否かを判断する。この処理は、メインRAM301cに記憶されている普通図柄判定の保留数Tが、メインROM301bに予め記憶されている普通図柄判定の最大保留数Tmax(本実施形態では「4」)未満であるか否かを判断するものである。ここでT<Tmaxであると判断された場合(S1402:YES)、S1403へ移行する。一方、T≧Tmaxであると判断された場合(S1402:NO)、以降の処理を実行せずに、ゲートスイッチ処理を終了する。
S1403では、保留数Tを「1」加算した値に更新する。続くS1404では、普通図柄判定に使用される普通図柄乱数を取得して、メインRAM301cに格納する。
[特別図柄処理]
図15を用いて、主制御基板300によって実行される特別図柄処理の詳細について説明する。図15は、図10のS1003の特別図柄処理の詳細を示すフローチャートである。
最初のS1501では、当たり遊技中であるか否かを判断する。当たり遊技中である場合には、メインRAM301cに記憶される小当たり遊技フラグ又は大当たり遊技フラグが「ON」にされる。この処理は、メインRAM301cに記憶されている小当たり遊技フラグ又は大当たり遊技フラグが「ON」に設定されているか否かを判断するものである。ここで当たり遊技中であると判断された場合(S1501:YES)、以降の処理を実行せず、特別図柄処理を終了する。一方、当たり遊技中でないと判断された場合(S15
01:NO)、S1502へ移行する。
S1502では、特別図柄の変動表示中であるか否かを判断する。ここで特別図柄の変動表示中でないと判断された場合(S1502:NO)、S1503へ移行する。一方、特別図柄の変動表示中であると判断された場合(S1502:YES)、S1511へ移行する。
S1503では、第1特別図柄判定の保留数U1又は第2特別図柄判定の保留数U2のうちいずれか一方が「0」よりも大きいか否かを判断する。ここでU1>0又はU2>0であると判断された場合(S1503:YES)、S1504へ移行する。一方、U1=U2=0であると判断された場合(S1503:NO)、以降の処理を実行せず、特別図柄処理を終了する。
S1504では、U2>0ならば、保留数U2を「1」減算した値に更新する。また、U2=0ならば、保留数U1を「1」減算した値に更新する。すなわち、第2特別図柄の保留が優先的に消化される。
S1505では、記憶領域のシフト処理を行う。この処理は、メインRAM301cの記憶領域に対するシフト処理を実行するものである。具体的には、S1504で減算した第1又は第2特別図柄判定の小当たり乱数、変動パターン乱数、及び、図柄乱数について、保留記憶領域に最初に格納されたもの(最も古いもの)を判定用記憶領域にシフトさせ、残りのものを判定用記憶領域側にシフトさせる。
S1506では、小当たり判定処理を実行する。この処理は、判定用記憶領域に記憶されている乱数に基づいて、小当たり判定処理を実行するものである。この小当たり判定処理が実行されることによって、小当たり及びハズレのいずれであるかが判定され、その判定結果がメインRAM301cにセットされる。そして、小当たりであると判定された場合には、小当たり遊技フラグが「ON」となる。また、このとき、後に大当たりとなった場合の大当たりの種類を示す図柄(停止図柄データ)が決定される。小当たり判定処理の詳細については後述する。
S1507では、変動パターン選択処理を実行する。具体的には、メインROM301bに予め記憶されている変動パターンテーブルを参照し、判定用記憶領域に記憶されている変動パターン乱数に基づいて、特別図柄の変動パターンを選択する。このS1507の処理が行われることによって、特別図柄の変動時間が決定される。
S1508では、変動開始コマンドをセットする。この処理は、S1506の処理で設定した停止図柄データ、S1507の処理で設定した変動パターンを示す変動パターンデータ、遊技機1の遊技状態を示す遊技状態データ等を含む変動開始コマンドをメインRAM301cにセットするものである。この変動開始コマンドは、特別図柄の変動表示に伴う変動演出の開始を指示するコマンドであって、S1010の送信処理によって演出制御基板320に送信される。
これに対して、演出制御基板320は、主制御基板300から受信した変動開始コマンドを解析することによって、特別図柄判定の結果を特定し、特別図柄が変動表示される変動時間を取得し、遊技機1の遊技状態を特定する。そして、第1特別図柄表示器201又は第2特別図柄表示器202における特別図柄の変動表示に伴って、液晶表示装置121にどのようなパターンで装飾図柄を変動表示させるか、音声出力装置331からどのような音を出力するか、枠ランプ103をどのような発光パターンで発光させるか等を決定し、決定した内容の演出を画像制御基板330及びランプ制御基板340に実行させる。
S1509では、変動表示を開始する。この処理は、S1508の処理でセットした変動開始コマンドに含まれているデータに基づいて、特別図柄の変動表示を開始するものである。なお、この特別図柄の変動表示は、第1特別図柄表示器201又は第2特別図柄表示器202を用いて行われる。
S1510では、変動時間の計測を開始する。この処理は、変動表示を開始してからの経過時間である変動時間の計測を開始するものである。
次のS1511では、変動時間が経過したか否かを判断する。この処理は、S1510における変動時間の計測開始から、S1507の処理によって選択された変動パターンに対応する変動時間が経過したか否かを判断するものである。ここで、変動時間が経過していないと判断された場合(S1511:NO)、以降の処理を実行せず、特別図柄処理を終了する。一方、変動時間が経過したと判断された場合(S1511:YES)、S1512へ移行する。
S1512では、図柄確定コマンドをセットする。この処理は、第1特別図柄表示器201又は第2特別図柄表示器202に特別図柄判定の判定結果を示す停止図柄が停止表示されることを通知する図柄確定コマンドをメインRAM301cにセットするものである。図柄確定コマンドは、S1010における送信処理によって演出制御基板320に送信される。
S1513では、変動表示を終了する。この処理は、S1509の処理で開始した特別図柄の変動表示を終了するものである。その際、S1506の処理で設定した停止図柄データ(小当たり図柄又はハズレ図柄)を、特別図柄を変動表示していた特別図柄表示器201,202に停止表示させる。具体的には、第1特別図柄表示器201において特別図柄が変動表示されていた場合には第1特別図柄表示器201に小当たり図柄又はハズレ図柄を停止表示させ、第2特別図柄表示器202において特別図柄が変動表示されていた場合には第2特別図柄表示器202に小当たり図柄又はハズレ図柄を停止表示させる。
S1514では、計測した変動時間をリセットする。この処理は、S1510の処理で計測を開始した変動時間をリセットするものである。
続くS1515では、停止中処理を実行する。この処理は、小当たりである場合に小当たり遊技フラグを「ON」にする処理等を含む。停止中処理の詳細については後述する。
[小当たり判定処理]
図16は、図15のS1506における小当たり判定処理の詳細を示すフローチャートである。
最初のS1601では、小当たり乱数を読み出す。この処理は、RAM301cの判定用記憶領域に記憶された小当たり乱数を読み出すものである。
S1602では、小当たり判定を行う。ここで、第1始動装置123への入賞に係る小当たり判定を実行する場合、メインROM301bに予め記憶されている第1特別図柄の小当たり判定テーブル(図4(A)参照)を用いる。一方、第2始動装置124への入賞に係る小当たり判定を実行する場合、メインROM301bに予め記憶されている第2特別図柄の小当たり判定テーブル(図4(B)参照)を用いる。なお、本実施形態では第1特別図柄の小当たり判定テーブルも第2特別図柄の小当たり判定テーブルも同様になっている。
第1特別図柄及び第2特別図柄の小当たり判定テーブルには、小当たり乱数が記述されている。そこで、判定用記憶領域に記憶されている小当たり乱数が、第1特別図柄又は第2特別図柄の小当たり判定テーブルに記述されている値と一致するか否かで小当たりを判定する。一致しない場合はハズレと判定する。このとき、小当たり乱数が「0」〜「198」であれば「小当たり」と判定され、「199」であれば「ハズレ」と判定される。
続くS1603では、小当たりであるか否かを判断する。この処理は、S1602の判定結果に基づき、小当たりであるか否かを判断するものである。ここで小当たりであると判断された場合(S1603:YES)、S1604へ移行する。一方、小当たりでないと判断された場合(S1603:NO)、すなわちハズレである場合には、S1608にてハズレ図柄(停止図柄データ「00」)をセットし、小当たり判定処理を終了する。
S1604では、変動パターン乱数を読み出す。この処理は、メインRAM301cの判定用記憶領域に記憶された「変動パターン乱数」を読み出すものである。
S1605では、図柄乱数を読み出す。この処理は、メインRAM301cの判定用記憶領域に記憶された「図柄乱数」を読み出すものである。
S1606では、停止図柄を決定する。この処理は、S1604で読み出した「変動パターン乱数」及びS1605で読み出した「図柄乱数」に基づいて、停止図柄(停止図柄データ)を決定するものである。具体的には、図5(A)に示したように、変動パターン乱数及び図柄乱数に基づいて、大当たりの種別を決定する。なお、大当たり遊技は、小当たり遊技において遊技球がV領域144を通過することで実行される。
S1607では、S1606で決定された停止図柄、すなわち大当たり種別を示す小当たり図柄をセットする。
S1608へは、S1603で否定判断された場合に移行する。S1608では、ハズレ図柄をセットする。
なお、S1607で設置された小当たり図柄が第1特別図柄表示器201又は第2特別図柄表示器202に停止図柄として停止表示されて、小当たり遊技が実行されることになる。S1604の処理終了後、小当たり判定処理を終了する。
[変動パターン選択処理]
図17は、図15のS1507における変動パターン選択処理の詳細を示すフローチャートである。
最初のS1701では、変動パターン乱数を読み出す。この処理は、メインRAM301cの判定用記憶領域に記憶された「変動パターン乱数」を読み出すものである。
S1702では、変動パターンテーブルを参照する。変動パターンテーブルは、図5(C)に示すものである。
S1703では、変動パターンを選択する。図5(C)に示したように、変動パターン乱数が「0」〜「4」のいずれかであれば、変動パターン1が選択される。一方、変動パターン乱数が「5」〜「199」のいずれかであれば、変動パターン2が選択される。
S1704では、変動パターンをセットする。この処理は、S1703にて選択した変
動パターンを示す変動パターンデータをメインRAM301cにセットするものである。変動パターンデータは、小当たり判定処理によって設定された図柄(停止図柄データ)と共に、図15中のS1508の処理でセットされる変動開始コマンドに含まれ、S1010の送信処理によって演出制御基板320に送信される。
[停止中処理]
図18は、図15中のS1515における停止中処理の詳細を示すフローチャートである。
最初のS1801では、小当たりか否かを判断する。この処理は、図16のS1602の判定結果に基づいて、小当たりであるか否かを判断するものである。ここで小当たりであると判断された場合(S1801:YES)、S1802にて小当たり遊技フラグを「ON」にし、その後、S1807へ移行する。一方、小当たりでないと判断された場合(S1801:NO)、S1803へ移行する。
S1803では、大当たりか否かを判断する。この処理は、メインRAM301cに格納されている大当たり遊技フラグが「ON」となっているか否かを判断するものである。ここで大当たりであると判断された場合(S1803:YES)、S1804へ移行する。一方、大当たりでないと判断された場合(S1803:NO)は、S1807へ移行する。
S1804では、時短遊技フラグが「ON」であるか否かを判断する。この処理は、メインRAM301cに記憶されている時短遊技フラグが「ON」に設定されているか否かを判断するものである。時短遊技フラグは、遊技機1の遊技状態が時短遊技状態であるか否かを示すフラグであり、通常遊技状態から時短遊技状態に移行する際に「ON」に設定され、時短遊技状態から通常遊技状態に戻される際に「OFF」に設定される。ここで時短遊技フラグが「ON」に設定されていると判断された場合(S1804:YES)、S1805にて時短遊技フラグを「OFF」に設定し、その後、S1806へ移行する。一方、時短遊技フラグが「ON」に設定されていないと判断された場合(S1804:NO)、すなわち時短遊技フラグが「OFF」に設定されている場合には、S1805の処理を実行せず、S1806へ移行する。
S1806では、メインRAM301cに、オープニングコマンドをセットする。オープニングとは、大当たり遊技が開始されてから最初に大入賞装置127が開放され始めるまでの期間をいう。オープニングコマンドは、これらのオープニングが開始されることを通知するためのコマンドであり、S1010の送信処理によって演出制御基板320に送信される。なお、本実施形態では、大当たりに係るオープニングと小当たりに係るオープニングとを区別するため、小当たりに係るオープニングを「小当たりオープニング」と適宜記述する。
S1807では、時短遊技フラグが「ON」であるか否かを判断する。時短遊技フラグは、メインRAM301cに記憶されるものであり、時短遊技状態となっている場合に「ON」とされ、非時短遊技状態となっている場合に「OFF」とされる。ここで時短遊技フラグが「ON」となっていると判断された場合(S1807:YES)、S1808へ移行する。一方、時短遊技フラグが「OFF」となっていると判定された場合(S1807:NO)、以降の処理を実行せず、停止中処理を終了する。
S1808では、時短変動回数Wから「1」を減じ、時短変動回数Wを更新する。時短変動回数Wは、メインRAM301cに記憶される。
S1809では、時短変動回数Wが「0」であるか否かを判定する。ここでW=0であると判定された場合(S1809:YES)、S1810にて時短遊技フラグを「OFF」とし、その後、停止中処理を終了する。一方、W≠0である場合(S1809:NO)、S1810の処理を実行せず、停止中処理を終了する。
[普通図柄処理]
図19は、図10のS1004における普通図柄処理の詳細を示すフローチャートである。
最初のS1901では、補助遊技フラグが「ON」であるか否かを判断する。この処理は、メインRAM301cに記憶されている補助遊技フラグが「ON」に設定されているか否かを判定するものである。補助遊技フラグは、電動チューリップ125が規定時間だけ開姿勢を維持した後に閉姿勢に戻る動作を規定回数行う補助遊技中であるか否かを示すフラグであり、補助遊技中は「ON」に設定され、補助遊技中でないときは「OFF」に設定される。ここで補助遊技フラグが「ON」に設定されていると判断された場合(S1901:YES)、以降の処理を実行せず、普通図柄処理を終了する。この場合、S1005の電動チューリップ処理へ移ることになる。一方、補助遊技フラグが「ON」でないと判断された場合(S1901:NO)、すなわち補助遊技フラグが「OFF」に設定されている場合には、S1902へ移行する。
S1902では、普通図柄が変動中であるか否かを判断する。この処理は、普通図柄表示器205における変動表示が行われているか否かを判断するものである。ここで普通図柄が変動中でないと判断された場合(S1902:NO)、S1903へ移行する。一方、普通図柄が変動中であると判断された場合(S1902:YES)、S1914へ移行する。
普通図柄が変動中でない場合に移行するS1903では、普通図柄判定の保留数Tが「1」以上であるか否かを判定する。ここで保留数Tが「1」以上であると判定された場合(S1903:YES)、S1904へ移行する。一方、保留数Tが「1」以上でないと判定された場合(S1903:NO)、すなわち保留数Tが「0」である場合には、以降の処理を実行せず、普通図柄処理を終了する。
S1904では、保留数Tを「1」減算した値に更新する。そして、S1905にて、当たり乱数判定処理を行う。この処理は、図14のS1404にてメインRAM301cに記憶された普通図柄乱数の中で最も古い普通図柄乱数が、予めメインROM301bに記憶されている普通図柄判定に係る当選値のいずれかと一致するか否かを判定するものである。
S1906では、当たりであるか否かを判断する。この処理は、S1905の判定結果に基づいて、普通図柄判定の判定結果が当たりであるか否かを判断するものである。ここで当たりであると判断された場合(S1906:YES)、S1907にて当たり図柄をメインRAM301cにセットし、その後、S1909へ移行する。一方、当たりでないと判定された場合(S1906:NO)、すなわちハズレである場合には、S1908にてハズレ図柄をメインRAM301cにセットし、その後、S1909へ移行する。
S1909では、非時短遊技状態であるか否かを判断する。この処理は、時短遊技フラグが「ON」に設定されているか否かに基づいて、遊技機1の現在の遊技状態が非時短遊技状態であるか否かを判定するものである。ここで非時短遊技状態であると判定された場合(S1909:YES)、S1910にて普通図柄変動時間を12秒にセットし、その後、S1912へ移行する。一方、非時短遊技状態でないと判定された場合(S1909
:NO)、すなわち時短遊技状態である場合には、普通図柄変動時間を3秒にセットし、その後、S1912へ移行する。普通図柄変動時間は、普通図柄表示器205に普通図柄を変動表示させる時間である。ここでセットされた普通図柄変動時間は、メインRAM301cに一時的に記憶される。
S1912では、普通図柄表示器205による普通図柄の変動を開始する。そして、S1913では、その変動表示開始からの経過時間の計測を開始する。
一方、普通図柄が変動中である場合に移行するS1914では、普通図柄の変動を終了させるか否かを判断する。具体的には、S1913の処理によって計測を開始した経過時間が、S1910又はS1911でセットした普通図柄変動時間に達したか否かに基づいて、普通図柄の変動表示を終了させるか否かを判断する。ここで普通図柄の変動を終了させると判断された場合(S1914:YES)、S1915にて普通図柄表示器205における普通図柄の変動表示を終了させ当たり図柄又はハズレ図柄を停止表示させて、その後、S1916へ移行する。一方、普通図柄の変動を終了させないと判断された場合(S1914:NO)、以降の処理を実行せず、普通図柄処理を終了する。
S1916では、経過時間をリセットする。この処理は、S1913の処理で計測を開始した経過時間をリセットするものである。
S1917では、S1906と同様、普通図柄判定の判定結果が当たりであるか否かを判断する。ここで当たりであると判断された場合(S1917:YES)、S1918に補助遊技フラグを「ON」に設定し、その後、普通図柄処理を終了する。一方、当たりでないと判断された場合(S1917:NO)、S1918の処理を実行せず、普通図柄処理を終了する。
[電動チューリップ処理]
図20は、図10のS1005における電動チューリップ処理の詳細を示すフローチャートである。
最初のS2001では、補助遊技フラグが「ON」になっているか否かを判断する。ここで補助遊技フラグが「ON」になっていると判断された場合(S2001:YES)、S2002へ移行する。一方、補助遊技フラグが「ON」になっていないと判断された場合(S2001:NO)、すなわち補助遊技フラグが「OFF」になっている場合には、以降の処理を実行せず、電動チューリップ処理を終了する。
S2002では、電動チューリップが動作中であるか否かを判断する。ここで電動チューリップが動作中であると判断された場合(S2002:YES)、S2007へ移行する。一方、電動チューリップが動作中でないと判断された場合(S2002:NO)、S2003へ移行する。
S2003では、非時短遊技状態であるか否かを判断する。この処理は、図19のS1909と同様のものである。ここで非時短遊技状態であると判断された場合(S2003:YES)、S2004にて動作パターンをセットし、その後、S2006へ移行する。S2004では、電動チューリップ125の動作パターンとして、第2始動装置124を0.1秒間開放する動作を2回行う動作パターンをメインRAM301cにセットする。これにより、合計0.2秒間の開放が実現される。一方、非時短遊技状態でないと判定された場合(S2003:NO)、すなわち時短遊技状態である場合には、S2005にて動作パターンをセットし、その後、S2006へ移行する。S2005では、電動チューリップ125の動作パターンとして、第2始動装置124を0.5秒間開放する動作を7
回行う動作パターンをメインRAM301cにセットする。これにより、合計3.5秒間の開放が実現される。
S2006では、電動チューリップ125の動作を開始する。この処理は、S2004又はS2005でセットした動作パターンで、電動チューリップ125の動作を開始させるものである。
S2007では、動作が完了したか否かを判断する。ここで電動チューリップ125の動作が完了したと判断された場合(S2007:YES)、S2008にて補助遊技フラグを「OFF」に設定し、その後、電動チューリップ処理を終了する。これにより、補助遊技が終了する。一方、電動チューリップ125の動作が完了していないと判断された場合(S2007:NO)、S2008の処理を実行せず、電動チューリップ処理を終了する。
[入賞装置開放制御処理]
図21は、図10のS1006における入賞装置開放制御処理の詳細を示すフローチャートである。
最初のS2101では、小当たり遊技フラグが「ON」に設定されているか否かを判断する。ここで小当たり遊技フラグが「ON」に設定されていると判断された場合(S2101:YES)、S2102へ移行する。一方、小当たり遊技フラグが「ON」に設定されていないと判断された場合(S2101:NO)、すなわち小当たり遊技フラグが「OFF」に設定されている場合には、以降の処理を実行せず、入賞装置開放制御処理を終了する。
S2102では、入賞装置141が開放中であるか否かを判断する。この処理は、入賞装置141の羽根部材142が駆動され、入賞装置141の左右の開口が開放されているか否かを判断するものである。ここで入賞装置141が開放中であると判断された場合(S2102:YES)、S2108へ移行する。一方、入賞装置141が閉鎖中であると判断された場合(S2102:NO)、S2103へ移行する。
S2103では、変動パターンを参照する。この処理は、変動パターン乱数によって選択された変動パターンを読み出すものである。
S2104では、小当たりオープニング時間を選択する。この処理は、S2103にて読み出した変動パターンに基づき、小当たりオープニング時間を選択するものである。具体的には、変動パターン1が選択された場合、変動時間は2秒となる(図5(C)参照)。このときは、この変動時間と小当たりオープニング時間とで第1の時間が導出されるように、小当たりオープニング時間を選択する(図6(A)参照)。また、変動パターン2が選択された場合、変動時間は6秒となる(図5(C)参照)。このときは、この変動時間と小当たりオープニング時間とで第1の時間が導出されるように、小当たりオープニング時間を選択する(図6(B)参照)。したがって、例えば2秒、6秒という変動時間に合わせて小当たりオープニング時間が5秒、1秒というように設定されており、変動時間が2秒のとき(変動パターン1のとき)にはオープニング時間を5秒として選択し、変動時間が6秒のとき(変動パターン2のとき)には小当たりオープニング時間を1秒として選択するという具合である。これにより、いずれの場合も、第1の時間が7秒となる。
S2105では、開放時刻か否かを判断する。この処理は、入賞装置141の開放時刻になったか否か、すなわち特別図柄の変動停止タイミングからS2104で選択したオープニング時間が経過したか否かを判断するものである。ここで開放時刻であると判断され
た場合(S2105:YES)、S2106へ移行する。一方、開放時刻でないと判断された場合(S2105:NO)、S2106及びS2107の処理を実行せず、S2108へ移行する。
S2106では、入賞装置141を開放する。この処理は、入賞装置開閉ソレノイド373へ通電し、入賞装置141の両側の羽根部材142を第2姿勢とするものである。これにより、入賞装置141へ遊技球が入球することになる。
S2107では、タイマをスタートする。この処理は、入賞装置141の閉鎖時刻を判断するためのタイマを「0」にリセットするものである。
S2108では、閉鎖時刻か否かを判断する。この処理は、S2107でスタートしたタイマに基づき、入賞装置141の閉鎖時刻であるか否かを判断するものである。例えば、開放から6秒後を閉鎖時刻として設定するという具合である。ここで閉鎖時刻であると判断された場合(S2108:YES)、S2109へ移行する。一方、閉鎖時刻でないと判断された場合(S2108:NO)、S2109の処理を実行せず、入賞装置開放制御処理を終了する。
S2109では、入賞装置141を閉鎖する。この処理は、入賞装置開閉ソレノイド373への通電を停止し、入賞装置141の両側の羽根部材142を第1姿勢とするものである。なお、入賞装置141への遊技球の入球は、入賞装置検出スイッチ371又はV領域通過スイッチ372にて検出される。いずれの場合も所定数の賞球の払い出しが行われる。
[V領域開放制御処理]
図22は、図10のS1007で実行されるV領域開放制御処理の詳細を示すフローチャートである。
S2201では、小当たり遊技フラグが「ON」となっているか否かを判断する。小当たり遊技フラグは、小当たり判定処理の結果に基づいて、S1802でセットされる。ここで小当たり遊技フラグが「ON」であると判断された場合(S2201:YES)、以降の処理を実行せず、V領域開放制御処理を終了する。一方、小当たり遊技フラグが「ON」でないと判断された場合(S2201:NO)、すなわち小当たり遊技フラグが「OFF」の場合には、S2202へ移行する。
S2202では、V領域144が開放中か否かを判断する。この処理は、V領域144の開閉部材143が駆動され、V領域144が開放されているか否かを判断するものである。ここでV領域144が開放中であると判断された場合(S2202:YES)、S2206へ移行する。一方、V領域144が開放中でないと判断された場合(S2202:NO)、S2203へ移行する。
S2203では、開放時刻か否かを判断する。この処理は、特別図柄の変動停止タイミングから第2の時間が経過したか否かを判断するものである(図6参照)。ここで開放時刻であると判断された場合(S2203:YES)、S2204へ移行する。一方、開放時刻でないと判断された場合(S2203:NO)、S2204及びS2205の処理を実行せず、S2206へ移行する。
S2204では、V領域144を開放する。この処理は、V領域開閉ソレノイド374へ通電し、V領域144の上方に位置する開閉部材143を開放姿勢とするものである。これにより、V領域144へ遊技球が入球することになる。ただし、上述したように入球
容易なパターンと入球困難なパターンとが存在する。
すなわち、図6(A)に示したように、変動パターン1が選択された場合(変動時間が2秒の場合)は、第2の時間の経過が時刻t1から判断されるため、時刻t3でV領域144が開放される。この場合、入賞装置141の開放から1秒後であり、V領域144の遊技球通過が容易な状態が作出される。一方、図6(B)に示したように、変動パターン2が選択された場合(変動時間が6秒の場合)は、第2の時間の経過が時刻t5から判断されるため、時刻t6でV領域144が開放される。この場合、入賞装置141の閉鎖の1秒前であり、V領域144の遊技球通過が困難な状態が作出される。ただし、いずれの場合も、V領域144を遊技球が通過することで大当たりが発生する。
S2205では、タイマをスタートする。この処理は、V領域144の閉鎖時刻を判断するためのタイマを「0」にリセットするものである。
S2206では、V領域144を通過したか否かを判断する。この処理は、V領域通過スイッチ372からの信号に基づいて、V領域144の遊技球通過を判断するものである。ここでV領域144を通過したと判断された場合(S2206:YES)、S2207にて大当たり遊技フラグを「ON」にし、その後、S2208へ移行する。一方、V領域144を通過していないと判断された場合(S2206:NO)、S2207の処理を実行せず、S2208へ移行する。
S2208では、閉鎖時刻か否かを判断する。この処理は、S2205でスタートしたタイマに基づき、V領域144の閉鎖時刻であるか否かを判断するものである。例えば、開放から2秒後を閉鎖時刻として設定するという具合である。ここで閉鎖時刻であると判断された場合(S2208:YES)、S2209へ移行する。一方、閉鎖時刻でないと判断された場合(S2208:NO)、S2209の処理を実行せず、V領域開放制御処理を終了する。
S2209では、V領域144を閉鎖する。この処理は、V領域開閉ソレノイド374への通電を停止し、V領域144の上方の開閉部材143を閉鎖姿勢とするものである。
[大入賞装置開放制御処理]
図23は、図10のS1008における大入賞装置開放制御処理の詳細を示すフローチャートである。
最初のS2301では、大当たり遊技フラグが「ON」に設定されているか否かを判断する。ここで大当たり遊技フラグが「ON」に設定されていると判断された場合(S2301:YES)、S2302へ移行する。一方、大当たり遊技フラグが「ON」に設定されていないと判断された場合(S2301:NO)、すなわち大当たり遊技フラグが「OFF」に設定されている場合には、以降の処理を実行せず、大入賞装置開放制御処理を終了する。
S2302では、オープニング中であるか否かを判断する。例えばS1806の処理によって大当たり遊技に係るオープニングコマンドをセットしてからの経過時間が所定のオープニング時間に達したか否かに基づいて、大当たり遊技のオープニング中であるか否かを判断するという具合である。ここでオープニング中であると判断された場合(S2302:YES)、S2303へ移行する。一方、オープニング中でないと判断された場合(S2302:NO)、S2311へ移行する。
S2303では、オープニング時間が経過したか否かを判断する。ここでオープニング
時間が経過したと判断された場合(S2303:YES)、S2304へ移行する。一方、オープニング時間が経過していないと判断された場合(S2303:NO)、以降の処理を実行せず、大入賞装置開放制御処理を終了する。
S2304では、動作パターンを設定する。この処理は、ラウンド上限数Rmax(「15」、「8」又は「4」)や動作パターンを決定してメインRAM301cに格納するものである。S2304の処理によって、ラウンドと次のラウンドとの間のインターバル時間、最終ラウンド終了後のエンディング時間等の大当たり遊技に関する各種時間も併せて設定される。
S2305では、大入賞装置127への遊技球の入賞数Yを「0」としてリセットする。続くS2306では、メインRAM301cに記憶される大当たり中のラウンド数Rを「1」加算した値に更新する。ラウンド数Rは、大当たり開始前は「0」に設定されており、S2306の処理が実行される毎に「1」加算される。
S2307では、大入賞装置127の開放制御を開始する。続くS2308では、S2307の開放制御が開始されてからの経過時間である開放時間の計測を開始する。次のS2309では、ラウンド開始コマンドをセットする。この処理は、ラウンド遊技が開始されたことを通知するラウンド開始コマンドをメインRAM301cにセットするものである。S2309の処理終了後、S2316へ移行する。
オープニング中でないと判定された場合に移行するS2311では、エンディング中であるか否かを判断する。この処理は、例えばメインRAM301cに記憶されている現在の状態が大当たり遊技におけるどの時点であるかを示す情報に基づいて、最終ラウンド終了直後のエンディング中であるか否かを判断するものである。ここでエンディング中であると判断された場合(S2311:YES)、S2324へ移行する。一方、エンディング中でないと判断された場合(S2311:NO)、S2312へ移行する。
S2312では、インターバル中であるか否かを判断する。この処理は、例えばメインRAM301cに記憶されている現在の状態が大当たり遊技におけるどの時点であるかを示す情報に基づいて、インターバル中(ラウンドと次のラウンドとの間)であるか否かを判断するものである。ここでインターバル中であると判断された場合(S2312:YES)、S2313へ移行する。一方、インターバル中でないと判断した場合(S2312:NO)、S2314へ移行する。
S2313では、インターバル時間が経過したか否かを判断する。この処理は、前回のラウンド終了時に大入賞装置127が閉塞してから、S2304の処理によって設定されたインターバル時間が経過したか否かを判断するものである。ここでインターバル時間が経過したと判断された場合(S2313:YES)、次のラウンドを開始するタイミングになっているため、S2304へ移行する。一方、インターバル時間が経過していないと判断された場合(S2313:NO)、以降の処理を実行せず、大入賞装置開放制御処理を終了する。
S2314では、大入賞装置検出スイッチ306が「ON」になったか否かを判断する。大入賞装置検出スイッチ306は、大入賞装置への遊技球の入賞を検出するスイッチである。この処理は、ラウンド中に大入賞装置検出スイッチ306からの検知信号の入力の有無に基づいて、大入賞装置検出スイッチ306が「ON」になったか否かを判断するものである。ここで大入賞装置検出スイッチ306が「ON」になったと判断された場合(S2314:YES)、大入賞装置127に1個の遊技球が入賞したと判断して、S2315にて遊技球の入賞数Yを「1」加算した値に更新し、その後、S2316へ移行する
。一方、大入賞装置検出スイッチ306が「ON」になっていないと判断された場合(S2314:NO)、S2315の処理を実行せず、S2316へ移行する。
S2316では、規定開放時間が経過したか否かを判断する。この処理は、大入賞装置127の開放開始から規定開放時間が経過したか否かを判断するものである。具体的には、S2308の処理によって計測が開始された開放時間が、予めメインROM301bに記憶されている規定開放時間(本実施形態では29秒)に達したか否かを判断する。ここで規定開放時間が経過したと判断された場合(S2316:YES)、S2317の処理を実行せず、S2318へ移行する。一方、規定開放時間が経過していないと判断された場合(S2316:NO)、S2317へ移行する。
S2317では、入賞数Yが入賞上限数Ymaxとなったか否かを判断する。この処理は、メインRAM301cに記憶されている今回のラウンドにおける遊技球の入賞数Yが、予めメインROM301bに記憶されている大入賞装置127の閉塞タイミングを規定する入賞上限数Ymax(例えば「9」)と一致するか否かを判断するものである。ここでY=Ymaxであると判断された場合(S2317:YES)、S2318へ移行する。一方、Y≠Ymaxであると判断された場合(S2317:NO)、以降の処理を実行せず、大入賞装置開放制御処理を終了する。
S2318では、大入賞装置127の開放制御を終了する。これにより、大入賞装置127が閉塞される。
S2319では、ラウンド数Rがラウンド上限数Rmaxとなったか否かを判断する。ここでR=Rmaxであると判断された場合(S2319:YES)、S2321へ移行する。一方、R≠Rmaxであると判断された場合(S2319:NO)、S2320にてインターバル時間の計測を開始し、その後、大入賞装置開放制御処理を終了する。S2320の処理は、次のラウンドの開始タイミングを制御するために、大入賞装置127が閉塞されてからの経過時間であるインターバル時間の計測を開始するものである。このインターバル時間は、S2313の処理に使用される。
S2321では、エンディング時間の計測を開始する。そして、S2322では、ラウンド数Rを「0」としてリセットする。さらに、S2323では、エンディングコマンドをメインRAM301cにセットする。このエンディングコマンドは、大入賞装置127の最後の開放が終了したことを通知するコマンドであり、S1010の送信処理によって演出制御基板320に送信される。
S2324では、エンディング時間が経過したか否かを判断する。この処理は、S2321の処理によって計測を開始したエンディング時間が、S2304の処理によって設定された設定エンディング時間に達したか否かを判断するものである。ここでエンディング時間が経過したと判断された場合(S2324:YES)、S2325へ移行する。一方、エンディング時間が経過していないと判断された場合(S2324:NO)、以降の処理を実行せず、大入賞装置開放制御処理を終了する。
S2325では、遊技状態設定処理を実行する。遊技状態設定処理は、大当たり遊技終了後の遊技機1の遊技状態を設定するものである。遊技状態設定処理の詳細については後述する。
S2326では大当たり遊技フラグを「OFF」し、その後、大入賞装置開放制御処理を終了する。大当たり遊技フラグを「OFF」にすることで、大当たり遊技が終了することになる。
[遊技状態設定処理]
図24は、図23のS2323における遊技状態設定処理の詳細を示すフローチャートである。
最初のS2401では、小当たり図柄(停止図柄データ)に基づいて時短の有無を判定する。この処理は、図16のS1607にてセットされる小当たり図柄に基づくものである。小当たりとなった場合、その後、大当たりとなったとき(遊技球がV領域144を通過したとき)の種別が小当たり図柄として決定される(図5(A)参照)。
S2402では、S2401の判定結果に基づき、時短付き大当たりであるか否かを判断する。ここで時短付き大当たりであると判断された場合(S2402:YES)、S2404へ移行する。一方、時短付き大当たりでないと判断された場合(S2402:NO)、すなわち時短無し大当たりである場合には、S2403へ移行する。
S2403では、時短遊技フラグを「OFF」にする。時短遊技フラグは、メインRAM301cに記憶されるものであり、時短遊技状態となっている場合に「ON」とされ、非時短遊技状態となっている場合に「OFF」とされる。S2403の処理終了後、遊技状態設定処理を終了する。大当たり遊技の後、時短遊技フラグが「OFF」となることにより、遊技者はいわゆる「左打ち」に戻す操作を行うことになる。
時短付き大当たりであると判定された場合に移行するS2404では、時短遊技フラグを「ON」にする。S2405で、時短変動回数Wに「100」をセットする。これにより、ゲート126の通過させることで電動チューリップ125が高確率で開閉し第2始動装置124への入球が容易となる遊技球の減少を抑えた遊技(いわゆる時短遊技)が100回付与される。S2405の処理終了後、遊技状態設定処理を終了する。
[本実施形態における遊技性]
通常時は、非時短遊技状態となっており、遊技者は、いわゆる「左打ち」で遊技を開始する。そして、第1始動装置123へ遊技球が入球することにより、第1特別図柄による小当たりの判定が行われる(S1506)。
このとき、小当たりとなる確率は、(199/200)である。したがって、小当たりとなって小当たり遊技フラグが「ON」になると(S2101:YES)、変動パターンに合わせた「小当たりオープニング時間」が選択される(S2103,S2104)。
そして、小当たりオープニング時間が経過すると(S2105:YES)、入賞装置141が開放される。このとき、遊技者は「左打ち」を継続しているため、図1の矢印132で示すように入賞装置141の左側の開口から遊技球が入賞装置141へ入球する。
開閉部材143は、変動パターン1が選択されている場合、入賞装置141の開放に続いて開放されるため(図6(A)参照)、遊技球がV領域144を通過し易い状態となる。一方、変動パターン2が選択されている場合、入賞装置141の閉鎖の直前に解放されるため(図6(B)参照)、遊技球がV領域144を通過し難い状態となる。この2つの状態は、変動パターンに基づいて作出され、通過容易な状態は(1/50)で作出され、通過困難な状態は(49/50)で作出される(図5(C)参照)。
入賞装置141に入球した遊技球がV領域144を通過すると、大当たりとなる(S2206:YES,S2207)。このときの大当たりの種別は、小当たり図柄として予め決定されている(図5(A)参照)。第1特別図柄で小当たりした場合には、50%の確
率で「時短付き4R大当たり」となり、50%の確率で、「時短無し8R大当たり」となる。
大当たり遊技では大入賞装置127が開放されるため、遊技者は「右打ち」を行うことで通常時よりも多くの遊技球を獲得することが可能となる。そして、大当たり遊技が時短付き大当たりであるときは、大当たり遊技の終了後、遊技者は「右打ち」を継続する。一方、大当たり遊技が時短無し大当たりであるときは、大当たり遊技の終了後、遊技者は「左打ち」に戻すことになる。
時短遊技では、遊技者は「右打ち」を行うことにより、ゲート126を遊技球が通過すると、電動チューリップ125が高確率で開放され、第2始動装置124へ遊技球が入球する。このときは、図1の矢印133で示すように入賞装置141の右側の開口から遊技球が入賞装置141へ入球する。
同様に、開閉部材143は、変動パターン1が選択されている場合、入賞装置141の開放に続いて開放されるため(図6(A)参照)、遊技球がV領域144を通過し易い状態となる。一方、変動パターン2が選択されている場合、入賞装置141の閉鎖の直前に解放されるため(図6(B)参照)、遊技球がV領域144を通過し難い状態となる。この2つの状態は、変動パターンに基づいて作出され、通過容易な状態は(1/50)で作出され、通過困難な状態は(49/50)で作出される(図5(C)参照)。
入賞装置141に入球した遊技球がV領域144を通過すると、大当たりとなる(S2206:YES,S2207)。このときの大当たりの種別は、小当たり図柄として予め決定されている(図5(A)参照)。第2特別図柄で小当たりした場合には、75%の確率で「時短付き15R大当たり」となり、25%の確率で「時短無し8R大当たり」となる。すなわち、通常時において時短付き大当たりに当選することで、遊技球の消費を抑えた時短遊技が行われ、しかも、75%の確率で時短遊技が継続する。また、このときの時短付き大当たりは「時短付き15R大当たり」であり、遊技者にとって有利な状態となっている。
[演出制御基板320のタイマ割込処理]
図25を用いて、演出制御基板320のタイマ割込み処理の内容について説明する。図25は、演出制御基板320のサブCPU320aによって行われるタイマ割込み処理を示すフローチャートである。なお、本処理は、演出制御基板320に設けられた図示しないリセット用クロックパルス発生回路によって、演出制御基板320の電源投入時や電源断時等の特殊な場合を除く通常の動作時において、所定の周期(例えば2ms)毎に繰り返し実行される。また、図25のフローチャートに基づいて説明する演出制御基板320で行われる処理は、サブROM320bに記憶されているプログラムに基づいて実行される。さらにまた、本発明に関係しない処理について適宜省略して示す。
電源投入を契機にして、サブCPU320aは起動プログラムを実行し、これによって、メモリ(例えば、サブRAM320c)等の各ユニットの初期化等を行う。初期化が行われた後、サブROM320bに記憶されたプログラムがサブRAM320cに読み込まれ、サブCPU320aによって当該プログラムが実行される。
最初のS2501では、演出用乱数を更新する。この処理は、演出に用いる各種乱数を更新するものである。具体的には、各種乱数に「1」を加算して更新し、所定の値まで到達すると「0」にリセットする。
S2502では、コマンド処理を実行する。この処理は、各種コマンドに基づく演出を
行うためのものである。ここで処理されるコマンドは、主制御基板300から送信される変動開始コマンド、図柄確定コマンド、オープニングコマンド、ラウンド開始コマンド、及び、エンディングコマンドである。コマンド処理に詳細については、後述する。
S2503では、保留関連処理を実行する。この処理は、保留に関連する処理である。ここで処理されるコマンドは、主制御基板300から送信される保留コマンド、及び、復旧コマンドである。保留関連処理の詳細については後述する。
S2504では、送信処理を行う。この処理は、S2503までの処理でセットされたコマンドを画像制御基板330及びランプ制御基板340へ送信するものである。
[コマンド処理]
図26は、図25のS2502で実行されるコマンド処理の詳細を示すフローチャートである。
最初のS2601では、コマンドを受信したか否かを判断する。主制御基板300から送信されたコマンドは、演出制御基板320のバッファ領域に記憶される。この処理は、当該バッファ領域にコマンドが記憶されているか否かを判断するものである。ここでコマンドを受信したと判断された場合(S2601:YES)、S2602へ移行する。一方、コマンドを受信していないと判断された場合(S2601:NO)、以降の処理を実行せず、コマンド処理を終了する。
S2602では、変動開始コマンドであるか否かを判断する。この処理は、S2601で受信したと判断されたコマンドが変動開始コマンドであるか否かを判断するものである。変動開始コマンドは、図15のS1508でセットされる。ここで変動開始コマンドであると判断された場合(S2602:YES)、S2603にて変動処理を実行し、その後、コマンド処理を終了する。S2603の変動処理については後述する。一方、変動開始コマンドでないと判断された場合(S2602:NO)、S2604へ移行する。
S2604では、図柄確定コマンドであるか否かを判断する。この処理は、S2601で受信したと判断されたコマンドが図柄確定コマンドであるか否かを判断するものである。図柄確定コマンドは、図15のS1512でセットされる。ここで図柄確定コマンドであると判断された場合(S2604:YES)、S2605へ移行する。一方、図柄確定コマンドでないと判断された場合(S2604:NO)、S2606へ移行する。
S2605では、図柄確定処理を実行する。図柄確定コマンドは、第1特別図柄表示器201又は第2特別図柄表示器202に特別図柄判定の判定結果を示す停止図柄が停止表示されることを通知するコマンドである。したがって、図柄確定処理では、特別図柄判定の判定結果を示す演出処理等を行う。S2605の処理終了後、コマンド処理を終了する。
S2606では、オープニングコマンドであるか否かを判断する。この処理は、S2601で受信したと判断されたコマンドがオープニングコマンドであるか否かを判断するものである。ここでオープニングコマンドであると判断された場合(S2606:YES)、S2607へ移行する。一方、オープニングコマンドでないと判断された場合(S2606:NO)、S2608へ移行する。
S2607では、オープニング処理を実行する。オープニングとは、大当たり遊技が開始されてから最初に大入賞装置127が開放され始めるまでの期間をいう。オープニングコマンドは、このオープニングが開始されることを通知するためのコマンドであり、図1
8のS1806でセットされる。オープニング処理は、サブROM320bに予め記憶されている実写映像(例えばアイドルグループの映像)を読み出し、画像制御基板330へコマンドとともに送信することで、液晶表示装置121に、当該実写映像を表示するような処理であることが例示される。また、サブROM320bに予め記憶されている音声データ(例えば「おめでとう」)を読み出し、画像制御基板330へコマンドとともに送信することで、音声出力装置331を介したスピーカ104からの音声出力を行う処理であることが例示される。さらにまた、ランプ制御基板340へコマンドとともに制御データを送信することで、演出用駆動装置341を介した役物の駆動を行ったり、演出用照明装置342を介した枠ランプ103や盤ランプ122の点灯を行ったりする処理であることが例示される。S2607の処理終了後、コマンド処理を終了する。
S2608では、ラウンド開始コマンドであるか否かを判断する。この処理は、S2601で受信したと判断されたコマンドがラウンド開始コマンドであるか否かを判断するものである。ここでラウンド開始コマンドであると判断された場合(S2608:YES)、S2609へ移行する。一方、ラウンド開始コマンドでないと判断された場合(S2608:NO)、S2610へ移行する。
S2609では、ラウンド処理を実行する。ラウンド開始コマンドは、ラウンド遊技が開始されたことを通知するコマンドであり、図23のS2312でセットされる。したがって、ラウンド処理は、サブROM320bに予め記憶されている実写ライブ映像(例えばアイドルグループのライブ映像)を読み出し、画像制御基板330へコマンドとともに送信することで、液晶表示装置121に、当該実写ライブ映像を表示するような処理であることが例示される。また、サブROM320bに予め記憶されている音楽データ(例えば、ライブ映像に対応する楽曲データ)を読み出し、画像制御基板330へコマンドとともに送信することで、音声出力装置331を介したスピーカ104からの楽曲の出力を行う処理であることが例示される。さらにまた、ランプ制御基板340へコマンドとともに制御データを送信することで、演出用駆動装置341を介した役物の駆動を行ったり、演出用照明装置342を介した枠ランプ103や盤ランプ122の点灯を行ったりする処理であることが例示される。S2609の処理終了後、コマンド処理を終了する。
S2610では、エンディングコマンドであるか否かを判断する。この処理は、S2601で受信したと判断されたコマンドがエンディングコマンドであるか否かを判断するものである。ここでエンディングコマンドであると判断された場合(S2610:YES)、S2611へ移行する。一方、エンディングコマンドでないと判断された場合(S2610:NO)、S2611の処理を実行せず、コマンド処理を終了する。
S2611では、エンディング処理を行う。エンディングコマンドは、大入賞装置127の最後の開放が終了したことを通知するコマンドであり、図23のS2321でセットされる。したがって、エンディング処理は、サブROM320bに予め記憶されているメッセージ画像(例えばRUSHタイム突入やチャンスタイム突入)を読み出し、画像制御基板330へコマンドとともに送信することで、液晶表示装置121に、当該メッセージ画像を表示するような処理であることが例示される。また、サブROM320bに予め記憶されている音声データ(例えば「時短遊技突入」)を読み出し、画像制御基板330へコマンドとともに送信することで、音声出力装置331を介したスピーカ104からの音声出力を行う処理であることが例示される。さらにまた、ランプ制御基板340へコマンドとともに制御データを送信することで、演出用駆動装置341を介した役物の駆動を行ったり、演出用照明装置342を介した枠ランプ103や盤ランプ122の点灯を行ったりする処理であることが例示される。S2611の処理終了後に、コマンド処理を終了する。
[変動処理]
図27は、図26のS2603で実行される変動処理の詳細を示すフローチャートである。
最初のS2701では、保留領域をシフトする。保留領域は、保留表示のための情報を記憶する領域であり、サブRAM320cの記憶領域の一部に用意されている。保留領域は、第1特別図柄に係る保留領域として最大保留数Umax1(本実施形態では「4」)、第2特別図柄に係る保留領域として最大保留数Umax2(本実施形態では「4」)の合計8つの領域からなる。S2701では、これらの保留領域に記憶された保留情報を保留消化に伴ってシフトする。
S2702では、演出決定処理を実行する。図26のS2601で受信される変動開始コマンドには、上述したように「停止図柄データ」、「変動パターンデータ」、及び、「遊技状態データ」が含まれる。これにより、特別図柄判定の結果を特定し、特別図柄が変動表示される変動時間を取得し、遊技機1の遊技状態を特定する。そして、第1特別図柄表示器201又は第2特別図柄表示器202における特別図柄の変動表示に伴って、液晶表示装置121にどのようなパターンで演出表示させるか、音声出力装置331からどのような音を出力するか、枠ランプ103をどのような発光パターンで発光させるか等を決定することになる。
S2703では、変動コマンドをサブRAM320cにセットする。この変動コマンドは、図25のS2504にて、S2702で決定した内容とともに、画像制御基板330及びランプ制御基板340に送信される。これによって、決定した内容の演出が実現される。
[保留関連処理]
図28は、図25のS2503で実行される保留関連処理の詳細を示すフローチャートである。
最初のS2801では、コマンドを受信したか否かを判断する。この処理は、図26のS2601と同様のものである。主制御基板300から送信されたコマンドは、演出制御基板320のバッファ領域に記憶される。この処理は、当該バッファ領域にコマンドが記憶されているか否かを判断するものである。ここでコマンドを受信したと判断された場合(S2801:YES)、S2802へ移行する。一方、コマンドを受信していないと判断された場合(S2801:NO)、以降の処理を実行せず、保留関連処理を終了する。
S2802では、保留コマンドであるか否かを判断する。この処理は、S2801で受信したと判断されたコマンドが保留コマンドであるか否かを判断するものである。保留コマンドは、図12のS1207又は図13のS1307でセットされる。ここで保留コマンドであると判断された場合(S2802:YES)、S2803にて保留処理を実行し、その後、保留関連処理を終了する。保留処理では、保留コマンドを解析して保留表示を行うための保留表示コマンドをセットする。一方、保留コマンドでないと判断された場合(S2802:NO)、S2804へ移行する。
S2804では、復旧コマンドであるか否かを判断する。この処理は、S2801で受信したと判断されたコマンドが復旧コマンドであるか否かを判断するものである。復旧コマンドは、図8のS803で送信される。ここで復旧コマンドであると判断された場合(S2804:YES)、S2805へ移行する。一方、復旧コマンドでないと判断された場合(S2804:NO)、S2805の処理を実行せず、保留関連処理を終了する。
S2805では、保留復旧処理を実行する。復旧コマンドは、上述したように、電源の遮断が起きたときに送信される。この復旧コマンドには保留情報が含まれているため、ここでは、保留情報に基づいて、保留表示などを電源遮断前の状態に戻す。S2805の処理実行後、保留関連処理を終了する。
[演出表示]
このときの演出表示について説明を加える。
本実施形態では、第1特別図柄表示器201又は第2特別図柄表示器202における特別図柄の変動表示に伴って装飾図柄を変動させる。ただし、装飾図柄は例えば画面左上で変動表示され、画面の大部分には、装飾図柄の変動とは関係のない、例えば「V」と書かかれた風船をアイドルキャラクタが追いかけるような演出が行われる。
図29は、具体的な画面表示例を示す説明図である。図29(A)に示すように、図6(A)及び(B)に示した特別図柄の変動開始タイミングから、アイドルキャラクタが風船を追いかけ始めるものであることが考えられる。そして小当たりとなることによって入賞装置141が開放され、その後、V領域144が開放される。このとき、遊技球がV領域144を通過すると、演出上では、図29(B)に示すように、アイドルキャラクタが「V」と書かれた風船を捕まえる。一方、遊技球がV領域144を通過しないと、演出上では、図29(C)に示すように、アイドルキャラクタが「V」と書かれた風船の前で転倒する。
「V」と書かれた風船を捕まえたときは(V領域144を通過したときは)、その後、大当たりのオープニング演出が行われて、大当たり遊技が実行される。一方、「V」と書かれた風船を捕まえられないときは(V領域144を通過しないときは)、再び図29(A)に示すように、風船を追いかけ始める。
風船を捕まえられない場合において、本実施形態では、図6に示した変動周期、すなわち特別図柄の変動開始タイミングから次の変動開始タイミングまでの期間が、保留があることを前提として、同一となっている。したがって、液晶表示装置121では、同様の演出が繰り返されることになり、見た目上、図6(A)に示したように遊技球がV領域144を通過容易な状態が作出されているのか、あるいは、図6(B)に示したように遊技球がV領域144を通過困難な状態が作出されているのかが分からない。
[本実施形態の遊技機1が発揮する効果]
(1)本実施形態では、小当たり遊技フラグが「ON」になったときに(S2101)、変動パターンを参照し(S2103)、変動パターンに合わせて小当たりオープニング時間を選択する(S2104)。すなわち、特別図柄の変動開始タイミングから第1の時間が経過したときに入賞装置141を開放するため、変動パターンによって決定される変動時間と小当たりオープニング時間とで第1の時間が導出されるようにオープニング時間を選択する。そして、特別図柄の変動開始タイミングから第1の時間が経過したか否かを判断し(S2105)、開放時刻であると判断された場合(S2105:YES)、羽根部材142を第2状態として、入賞装置141を開放する(S2106)。
一方、小当たり遊技フラグが「ON」になったときに(S2201:YES)、特別図柄の変動停止タイミングから第2の時間が経過したか否かを判断し(S2203)、開放時刻であると判断された場合(S2203:YES)、V領域開閉ソレノイド374へ通電し、V領域144の上方に位置する開閉部材143を開放姿勢として、V領域144を開放する(S2204)。
このとき、特別図柄の変動時間を選択することで、すなわち変動パターン1又は変動パターン2を選択することで、変動時間が変わるため、入賞装置141の開放期間とV領域144の開放期間とのズレによってV領域144を遊技球が通過容易な第1状態と、遊技球が通過困難な第2状態とが作出される。
すなわち、所定条件に基づき、図柄を変動させて停止させる図柄変動停止手段と、前記図柄変動停止手段による図柄の変動開始タイミングから変動停止タイミングまでの変動時間を決定する変動時間決定手段と、前記図柄変動停止手段による前記変動開始タイミングから第1の時間が経過すると遊技球が入球可能となる入賞装置の開放状態を作出するとともに前記変動停止タイミングから第2の時間が経過すると前記入賞装置に入球した遊技球が通過可能となる特定領域の開放状態を作出することにより、前記入賞装置に入球した遊技球が前記特定領域を通過容易な第1状態、及び、前記入賞装置に入球した遊技球が前記特定領域を通過困難な第2状態の2つの状態を作出することが可能な開放制御手段と、前記遊技球が前記特定領域を通過すると、遊技者に対する特典を付与する特典付与手段と、を備え、前記変動時間決定手段にて決定された前記変動時間と前記変動停止タイミングから前記入賞装置が前記開放状態となるまでのオープニング時間とに基づいて前記第1の時間が導出されるように前記オープニング時間を前記変動時間に合わせて決定することを特徴とする。
これにより、入賞装置141及びV領域144の開放タイミングを従来と同様に設定しつつ、入賞装置141の開放タイミングとV領域144の開放タイミングとが一律にならないため、遊技の興趣を向上させることができる。
また、本実施形態では、図6に示した変動周期、すなわち特別図柄の変動開始タイミングから次の変動開始タイミングまでの期間が、保留があることを前提として、同一となっている。したがって、液晶表示装置121では、同様の演出が繰り返されることになり、見た目上、図6(A)に示したように遊技球がV領域144を通過容易な状態が作出されているのか、あるいは、図6(B)に示したように遊技球がV領域144を通過困難な状態が作出されているのかが分からない。
すなわち、前記図柄変動停止手段による前記変動開始タイミングを一定周期とした。
これにより、同様の見た目で遊技球がV領域144を通過容易な状態と通過困難な状態とを作出でき、遊技の興趣を向上させることができる。
以上、本発明は、上述した実施形態になんら限定されるものではなく、その技術範囲を逸脱しない限り、種々なる形態で実施可能である。
(イ)上記実施形態では、変動パターン1と変動パターン2によって2種類の状態を作出するものであった。
これに対し、変動パターン1〜6という具合に3以上の変動パターンを設け、変動パターン1〜3が選択されたときにV領域144の遊技球通過が容易なものなり、変動パターン4〜6が選択されたときにV領域144の遊技球通過が困難なものとなるようにしてもよい。変動パターンの数が増えた場合であっても、変動パターンに合わせたオープニング時間を選択するようにして、第1の時間を導出するようにすればよい。
(ロ)上記実施形態では、特別図柄に「小当たり」だけが存在する構成であったが、V領域144の遊技球通過に関係なく、特別図柄に「大当たり」を設けるような構成にしてもよい。
1…遊技機(遊技機)
121…液晶表示装置(演出手段)
201…第1特別図柄表示器(図柄変動停止手段)
202…第2特別図柄表示器(図柄変動停止手段)
301…ワンチップマイコン(図柄変動停止手段、変動時間決定手段、開放制御手段、特典付与手段)
320a…サブCPU(演出制御手段)
373…入賞装置開閉ソレノイド(開放制御手段)
374…領域開閉ソレノイド(開放制御手段)

Claims (1)

  1. 所定条件に基づき、図柄を変動させて停止させる図柄変動停止手段と、
    前記図柄変動停止手段による図柄の変動開始タイミングから変動停止タイミングまでの変動時間を決定する変動時間決定手段と、
    前記図柄変動停止手段による前記変動開始タイミングから第1の時間が経過すると遊技球が入球可能となる入賞装置の開放状態を作出するとともに前記変動停止タイミングから第2の時間が経過すると前記入賞装置に入球した遊技球が通過可能となる特定領域の開放状態を作出することにより、前記入賞装置に入球した遊技球が前記特定領域を通過容易な第1状態、及び、前記入賞装置に入球した遊技球が前記特定領域を通過困難な第2状態の2つの状態を作出することが可能な開放制御手段と、
    前記遊技球が前記特定領域を通過すると、遊技者に対する特典を付与する特典付与手段と、を備え、
    前記第1の時間は、前記変動時間と前記変動時間に合わせて前記変動停止タイミングから前記入賞装置が前記開放状態となるまでのオープニング時間とからなり、
    前記開放制御手段は、
    前記第1状態と前記第2状態において前記第2の時間が同一であるという条件のもとで、前記第1状態と前記第2状態とで前記オープニング時間が異なるようにすることとし、
    出制御手段は、前記第1の時間を利用して、前記第1状態が作出されているのか、あるいは、前記第2状態が作出されているのかが分からない態様の演出を行うこと
    を特徴とする遊技機。
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