JP4908175B2 - チャージポンプ回路の制御回路、方法、およびそれらを用いたチャージポンプ回路ならびに電子機器 - Google Patents

チャージポンプ回路の制御回路、方法、およびそれらを用いたチャージポンプ回路ならびに電子機器 Download PDF

Info

Publication number
JP4908175B2
JP4908175B2 JP2006334912A JP2006334912A JP4908175B2 JP 4908175 B2 JP4908175 B2 JP 4908175B2 JP 2006334912 A JP2006334912 A JP 2006334912A JP 2006334912 A JP2006334912 A JP 2006334912A JP 4908175 B2 JP4908175 B2 JP 4908175B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
capacitor
output
state
voltage
flying
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006334912A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008148501A (ja
Inventor
尚 杉江
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rohm Co Ltd
Original Assignee
Rohm Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Rohm Co Ltd filed Critical Rohm Co Ltd
Priority to JP2006334912A priority Critical patent/JP4908175B2/ja
Publication of JP2008148501A publication Critical patent/JP2008148501A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4908175B2 publication Critical patent/JP4908175B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Dc-Dc Converters (AREA)

Description

本発明は、チャージポンプ回路に関する。
近年の携帯電話、PDA(Personal Digital Assistance)等の小型情報端末においては、例えば液晶のバックライトに用いられるLED(Light Emitting Diode)などのように電池の出力電圧よりも高い電圧を必要とするデバイスが存在する。小型情報端末装置において、ある負荷が電池電圧よりも高い電圧を必要とする場合、チャージポンプ回路等の昇圧回路を用いて電池電圧を昇圧し、負荷回路を駆動するために必要な電圧を得ている。たとえば特許文献1には、関連技術が記載される。
特開2001−309642号公報
チャージポンプ回路は、フライングキャパシタおよび出力キャパシタと、各キャパシタの充放電経路を形成する複数のスイッチを備えて構成されるのが一般的である。スイッチには、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)などが利用される。昇圧型のチャージポンプ回路の場合、昇圧動作中に各キャパシタの間に設けられるスイッチには、入力電圧(電池電圧)よりも高い電圧が印加される場合がある。したがって、スイッチとして耐圧の高いトランジスタを用いる必要があり、設計上の制約となっていた。
本発明はこうした課題に鑑みてなされたものであり、その目的のひとつは、チャージポンプ回路にスイッチとして使用されるトランジスタの耐圧を低下させることにある。
本発明のある態様は、n段(nは、2以上の整数)にカスケード接続された複数のフライングキャパシタと、出力キャパシタを有するチャージポンプ回路の制御回路に関する。チャージポンプ回路は、1段目のフライングキャパシタを入力電圧を利用して充電する。また、i(2≦i≦n)段目のフライングキャパシタを、i−1段目のフライングキャパシタに蓄えられた電荷を利用して充電する。さらに出力キャパシタをn段目のフライングキャパシタに蓄えられた電荷を利用して充電する。
制御回路は、出力キャパシタに現れるチャージポンプ回路の出力電圧を所定の目標電圧と比較し、出力電圧が前記目標電圧より低いとき第1レベルとなり、出力電圧が目標電圧より高いとき第2レベルとなる比較信号を生成する電圧監視部と、比較信号にもとづき、複数のフライングキャパシタおよび出力キャパシタの充電、放電状態を切り替える制御部と、を備える。制御部は、比較信号が第1レベルのとき、クロック信号にもとづき、j(=n−2×r、r=0,1,2,…の非負整数)段目のフライングキャパシタを充電する第1状態と、k(=n−2×r−1)段目のフライングキャパシタおよび出力キャパシタを充電する第2状態と、を交互に繰り返して昇圧動作を実行する。制御部は、比較信号が第2レベルのとき、すべてのフライングキャパシタおよび出力キャパシタをオープン状態に設定する。制御部は、比較信号が第2レベルから第1レベルに遷移すると、出力キャパシタのみを充電する状態を少なくとも一回経た後に、昇圧動作に移行する。
この態様によると、停止状態から昇圧動作に移行する際に、出力キャパシタの直前のフライングキャパシタを充電する前に、電荷量が減少した直前のフライングキャパシタを利用して出力キャパシタを充電する。その結果、出力電圧が目標電圧を超えて過充電されるのを防止することができ、出力トランジスタに接続されるスイッチ素子に過電圧が印加されるのを防止できる。そのため、スイッチ素子として低耐圧のトランジスタを利用することができる。
制御部は、比較信号が第2レベルから第1レベルに遷移すると、クロック信号に応じて、
1)出力キャパシタのみを充電する状態;
2)n段目のフライングキャパシタを充電する状態;
3)出力キャパシタに加えて、n−1段目のフライングキャパシタを充電する状態;
4)n段目のフライングキャパシタに加えて、n−2段目のフライングキャパシタを充電する状態;(以下同様)
のシーケンスに従い、1回に充電するフライングキャパシタをn段目から1段目に向かって1個ずつ増加させ、最終的に第1状態および第2状態を繰り返す昇圧動作に移行してもよい。
n=2の場合に、制御部は、比較信号が第2レベルから第1レベルに遷移すると、クロック信号に応じて、
1)出力キャパシタのみを充電する状態;
2)2段目のフライングキャパシタを充電する状態;
3)出力キャパシタに加えて、1段目のフライングキャパシタを充電する状態;
のシーケンスを経て、昇圧動作に移行してもよい。
制御回路は、1段目のフライングキャパシタの第1端子と、第1入力電圧が入力される第1入力端子の間に設けられたスイッチと、i(iは、1≦i≦n−1を満たす整数)段目のフライングキャパシタの第1端子と、i+1段目のフライングキャパシタの第1端子と、の間に設けられたスイッチ群と、n段目のフライングキャパシタの第1端子と、出力キャパシタが接続される出力端子の間に設けられたスイッチと、i(iは、1≦i≦nを満たす整数)段目のフライングキャパシタの第2端子と、接地端子の間に設けられたスイッチ群と、i(iは、1≦i≦nを満たす整数)段目のフライングキャパシタの第2端子と、第(i+1)入力電圧が入力される第(i+1)入力端子の間に設けられたスイッチ群と、をさらに備えてもよい。
制御回路は、ひとつの半導体基板上に一体集積化されてもよい。「一体集積化」とは、回路の構成要素のすべてが半導体基板上に形成される場合や、回路の主要構成要素が一体集積化される場合が含まれ、回路定数の調節用に一部の抵抗やキャパシタなどが半導体基板の外部に設けられていてもよい。この場合、低耐圧のプロセスを利用できるため、制御回路を低コスト化することができる。
本発明の別の態様は、チャージポンプ回路である。このチャージポンプ回路は、n個のフライングキャパシタと、出力キャパシタと、上述の制御回路と、を備える。
本発明のさらに別の態様は、電子機器である。この電子機器は、電池と、電池の電圧が、第1〜第n入力電圧として入力され、電池の電圧をn倍した出力電圧を生成する上述のチャージポンプ回路と、を備える。
本発明のさらに別の態様は、フライングキャパシタと出力キャパシタを有するチャージポンプ回路の制御方法に関する。この制御方法は、出力キャパシタに現れるチャージポンプ回路の出力電圧を所定の目標電圧と比較し、出力電圧と目標電圧の大小関係を監視するステップと、出力電圧が目標電圧より低いとき、フライングキャパシタを充電する第1状態と、フライングキャパシタに蓄えられた電荷を用いて出力キャパシタを充電する第2状態とを繰り返す昇圧ステップと、出力電圧が目標電圧より高いとき、フライングキャパシタおよび出力キャパシタをオープンとする停止ステップと、出力電圧が目標電圧より低くなったことを契機として、出力キャパシタのみを充電する状態を少なくとも一回経た後に、昇圧ステップへと移行するステップと、を備える。
本発明のさらに別の態様もまた、制御方法である。この方法は、n段(nは、2以上の整数)にカスケード接続された複数のフライングキャパシタと、出力キャパシタを有するチャージポンプ回路の制御方法であって、1段目のフライングキャパシタを入力電圧を利用して充電し、i(2≦i≦n)段目のフライングキャパシタを、i−1段目のフライングキャパシタに蓄えられた電荷を利用して充電し、出力キャパシタをn段目のフライングキャパシタに蓄えられた電荷を利用して充電する。この制御方法は、出力キャパシタに現れるチャージポンプ回路の出力電圧を所定の目標電圧と比較し、出力電圧と目標電圧の大小関係を監視するステップと、出力電圧が目標電圧より低いとき、j(=n−2×r、r=0,1,2,…)段目のフライングキャパシタを充電する第1状態と、k(=n−2×r−1、r=0,1,2,…)段目のフライングキャパシタおよび出力キャパシタを充電する第2状態と、を繰り返す昇圧ステップと、出力電圧が目標電圧より高いとき、すべてのフライングキャパシタおよび出力キャパシタをオープンとする停止ステップと、出力電圧が目標電圧より低くなったことを契機として、出力キャパシタのみを充電する状態を少なくとも一回経た後に、昇圧ステップへと移行する移行ステップと、を備える。
移行ステップは、
1)出力キャパシタのみを充電するステップ;
2)n段目のフライングキャパシタを充電するステップ;
3)出力キャパシタに加えて、n−1段目のフライングキャパシタを充電するステップ;
4)n段目のフライングキャパシタに加えて、n−2段目のフライングキャパシタを充電するステップ;(以下同様)
のシーケンスに従い、1回に充電するフライングキャパシタをn段目から1段目に向かって1個ずつ増加させ、最終的に第1状態および第2状態を繰り返す昇圧ステップに移行してもよい。
なお、以上の構成要素の任意の組合せや本発明の構成要素や表現を、方法、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、スイッチとして使用されるトランジスタの耐圧を下げられる。
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
また、本明細書において、「部材Aと部材Bが接続」された状態とは、部材Aと部材Bが物理的に直接的に接続される場合や、部材Aと部材Bが、電気的な接続状態に影響を及ぼさない他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
図1は、本発明の実施の形態に係るチャージポンプ回路200の構成を示す。チャージポンプ回路200は、制御回路100、第1フライングキャパシタCf1、第2フライングキャパシタCf2、出力キャパシタCo1を備える。チャージポンプ回路200は、外部から供給される電圧を利用して、出力キャパシタCo1を充電し、出力端子204から所定の出力電圧Voutを出力する。
制御回路100は、一つの半導体基板上に機能ICとして一体集積化されており、電圧の入力用・出力用、またはキャパシタの接続用の端子として、第1入力端子102、第2入力端子104、第3入力端子106、出力端子108、第1接地端子110、第2接地端子112、第1キャパシタ端子114、第2キャパシタ端子116、第3キャパシタ端子118、第4キャパシタ端子120を備える。
第1キャパシタ端子114、第2キャパシタ端子116の間には、第1フライングキャパシタCf1が接続される。第3キャパシタ端子118と第4キャパシタ端子120の間には第2フライングキャパシタCf2が接続される。さらに、出力端子108と接地の間には、出力キャパシタCo1が接続されている。以下、第1フライングキャパシタCf1、第2フライングキャパシタCf2それぞれの+が付された端子を第1端子、−が付された端子を第2端子と呼ぶ。
制御回路100の第1入力端子102、第2入力端子104、第3入力端子106には、それぞれ第1入力電圧Vin1、第2入力電圧Vin2、第3入力電圧Vin3が入力される。また、第1接地端子110、第2接地端子112はいずれも接地される。制御回路100は、内部のスイッチSW1〜SW7のオン、オフ状態を制御することにより、第1フライングキャパシタCf1、第2フライングキャパシタCf2、出力キャパシタCo1の充放電状態を制御し、所望の出力電圧Voutを生成する。
制御回路100は、第1スイッチSW1〜第7スイッチSW7、制御部10、電圧監視部20を備える。
第1スイッチSW1〜第7スイッチSW7は、第1フライングキャパシタCf1、第2フライングキャパシタCf2、出力キャパシタCo1に対する充放電経路を形成する。本実施の形態において、第1スイッチSW1、第5スイッチSW5はNチャンネルMOSFETであり、第2スイッチSW2〜第4スイッチSW4、第6スイッチSW6、第7スイッチSW7はPチャンネルMOSFETである。
図1に示すように、チャージポンプ回路200は、n(=2)段のフライングキャパシタCf1、Cf2がカスケード接続されており、フライングキャパシタCf1、Cf2と順に電荷を転送することにより、最終的に出力キャパシタCo1を充電する構成となっている。
第1スイッチSW1は、第1入力端子102と第1キャパシタ端子114の間に設けられる。第2スイッチSW2は、第2キャパシタ端子116と第1接地端子110の間に設けられる。第1スイッチSW1、第2スイッチSW2は、第1入力電圧Vin1による第1フライングキャパシタCf1の充電経路を形成する。第1スイッチSW1、第2スイッチSW2の制御端子であるゲートには、第1信号S1、第2信号S2が入力されている。
第3スイッチSW3は、第1キャパシタ端子114と第3キャパシタ端子118の間に設けられる。第4スイッチSW4は、第2キャパシタ端子116と第2入力端子104の間に設けられる。第3スイッチSW3、第4スイッチSW4は、ゲートに入力された第3信号S3、第4信号S4がローレベルのときオン状態となる。第5スイッチSW5は、第4キャパシタ端子120と第2接地端子112の間に設けられる。第5スイッチSW5は、ゲートに入力された第5信号S5がハイレベルのときオン状態となる。
第6スイッチSW6は、第3キャパシタ端子118と出力端子108の間に設けられる。第7スイッチSW7は、第4キャパシタ端子120と第3入力端子106の間に設けられる。第6スイッチSW6、第7スイッチSW7は、ゲートに入力された第6信号S6、第7信号S7がローレベルのときオン状態となる。
電圧監視部20は、出力キャパシタCo1に現れるチャージポンプ回路200の出力電圧Voutに応じた監視電圧Vmonを所定の基準電圧Vrefと比較する。抵抗R1、R2は、出力端子108に現れる出力電圧Voutを分圧して監視電圧Vmonを生成する。電圧監視部20は、Vmon<Vrefのとき第1レベル(以下、ローレベルとする)となり、Vmon>Vrefのとき第2レベル(以下、ハイレベルとする)となる比較信号S10を生成する。つまり、電圧監視部20は、出力電圧Voutを、基準電圧Vrefに比例した目標電圧Vtgt(=Vref×(R1+R2)/R2)と比較し、Vout<Vtgtのときローレベル、Vout>Vtgtのときハイレベルとなる比較信号S10を生成する。
なお、目標電圧Vtgtは、Vtgt<(Vin1+Vin2+Vin3)を満たす範囲で設定する。Vtgt=α×(Vin1+Vin2+Vin3)とし、α=2/3〜2.5/3程度に設定するのが好ましい。
制御部10は、クロック信号CKおよび比較信号S10を受け、これらの信号にもとづいて第1スイッチSW1〜第7スイッチSW7のオン、オフ状態を制御するための第1信号S1〜第7信号S7を生成する。制御部10により生成された第1信号S1〜第7信号S7は、図示しない信号線を介して第1スイッチSW1〜第7スイッチSW7のゲートへと供給される。
制御部10は、第1状態φ1、第2状態φ2、第3状態φ3を切り替えて動作する。
第1状態φ1では、最終段であるn(=2)段目の第2フライングキャパシタCf2を充電する。このために、制御部10は、第2フライングキャパシタCf2を充電するための経路を形成する第3スイッチSW3、第4スイッチSW4、第5スイッチSW5をオンする。
第2状態φ2では、第2フライングキャパシタCf2に蓄えられた電荷を用いて出力キャパシタCo1を充電する。このために、制御部10は、出力キャパシタCo1を充電するための経路を形成する第6スイッチSW6、第7スイッチSW7をオンする。さらに制御部10は、第2状態φ2において第1フライングキャパシタCf1も充電する。このために、制御部10は、第1フライングキャパシタCf1を充電する経路を構成する第1スイッチSW1、第2スイッチSW2をオンする。
第3状態φ3では、第2フライングキャパシタCf2および出力キャパシタCo1をオープンとする。また、第3状態φ3では、第1フライングキャパシタCf1もオープンとする。キャパシタがオープンの状態とは、そのキャパシタに接続されるスイッチSWがすべてオフする状態を意味し、言い換えれば、充電経路、放電経路がすべて遮断された状態をいう。第3状態φ3では、第1スイッチSW1〜第7スイッチSW7がすべてオフされる。
制御部10は、通常の昇圧動作を行う際には、第1状態φ1と第2状態φ2をクロック信号CKに応じて交互に繰り返す。本実施の形態では、クロック信号CKのハイレベルを第1状態φ1に、ローレベルを第2状態φ2に対応づける。
第2状態φ2において、第1スイッチSW1、第2スイッチSW2がオンすると、第1フライングキャパシタCf1の第1端子+には第1入力電圧Vin1が印加され、第2端子−には接地電圧が印加される。その結果、第1フライングキャパシタCf1が充電され、第1フライングキャパシタCf1の両端、すなわち第1キャパシタ端子114と第2キャパシタ端子116の間の電位差は、ΔV1=Vin1となる。
第1状態φ1において、第3スイッチSW3、第4スイッチSW4、第6スイッチSW6がオンする。第4スイッチSW4がオンすると、第2キャパシタ端子116には、第2入力電圧Vin2が印加され、その結果、第1キャパシタ端子114の電位は、ΔV1+Vin2=(Vin1+Vin2)に上昇する。このとき、第3スイッチSW3がオンすることにより、第3キャパシタ端子118に電圧Vin1+Vin2が印加され、第5スイッチSW5がオンすることにより第4キャパシタ端子120に接地電圧が印加される。その結果、第2フライングキャパシタCf2の両端、すなわち第3キャパシタ端子118と第4キャパシタ端子120の間の電位差は、ΔV2=Vin1+Vin2となる。
第2状態φ2では、第6スイッチSW6、第7スイッチSW7がオンする。第7スイッチSW7がオンすると、第4キャパシタ端子120には、第3入力電圧Vin3が印加され、その結果、第3キャパシタ端子118の電位は、ΔV2+Vin2=(Vin1+Vin2+Vin3)に上昇する。このとき、第6スイッチSW6がオンすることにより、出力端子108を介して出力キャパシタCo1が、電圧Vin1+Vin2+Vin3で充電される。なお、Vin1=Vin2=Vin3=Vinの場合、Vout=3×Vinとなり、チャージポンプ回路200の昇圧率は3倍となる。
つまり、この動作を一般化すれば、チャージポンプ回路200は、i(iは、2≦i≦nを満たす整数)段目のフライングキャパシタを、i−1段目のフライングキャパシタに蓄えられた電荷を利用して充電する。図1の回路に当てはめれば、2段目のフライングキャパシタCf2を、一つ前段の1段目のフライングキャパシタCf1を利用して充電する。また、1段目のフライングキャパシタCf1を第1入力電圧Vin1を利用して充電する。また、出力キャパシタCo1をn(=2)段目のフライングキャパシタに蓄えられた電荷を利用して充電する構成となっている。
また、第1状態φ1では、j(=n−2×r、r=1,2,…)段目、つまりは最終段(r=0)のフライングキャパシタと、1段おきのフライングキャパシタ(r=1、2…)を同時に充電する。つまり、図1の回路では、第1状態φ1において、2段目のフライングキャパシタCf2が充電される。
第2状態φ2では、k(=n−2×r−1、r=1,2,…)段目のフライングキャパシタ、つまりは、最終段(r=0)の前段のフライングキャパシタと、1段おきのフライングキャパシタを同時に充電する。つまり図1の回路では、1段目のフライングキャパシタCf1および出力キャパシタCo1が充電される。
第3状態φ3では、すべてのフライングキャパシタおよび出力キャパシタをオープンとする。
制御部10は、比較信号S10が第1レベル(ローレベル)のとき、クロック信号CKにもとづき第1状態φ1と第2状態φ2を交互に繰り返す昇圧動作を実行する。
制御部10は、比較信号S10が第2レベル(ハイレベル)のとき、第3状態で待機する停止状態となる。
制御部10は、比較信号S10が第2レベル(ハイレベル)から第1レベル(ローレベル)に遷移すると、すなわち、出力電圧Voutが目標電圧Vtgtを上から下に横切ると、出力キャパシタCo1のみを充電する状態を少なくとも一回経た後に、昇圧動作に移行する。比較信号S10がハイレベルからローレベルに遷移すると、その直後の充電は、出力キャパシタCo1に対してのみ実行し、第2フライングキャパシタCf2、第1フライングキャパシタCf1に対しては実行しない。
さらに具体的にいえば、制御部10は、比較信号S10がハイレベルからローレベルに遷移すると、クロック信号CKに応じて、
1)出力キャパシタCo1のみを充電する状態;
2)出力キャパシタCo1の直前の2段目のフライングキャパシタCf2を充電する状態;
3)出力キャパシタCo1に加えて、1段目のフライングキャパシタCf1を充電する状態;
のシーケンスを経て、昇圧動作に移行する。なお、2)は第2状態φ2に他ならず、3)は第1状態に他ならない。
別の例について説明すれば、フライングキャパシタが3段、カスケード接続される場合、
1)出力キャパシタCo1のみを充電する状態;
2)出力キャパシタCo1の直前の3段目のフライングキャパシタCf3を充電する状態;
3)出力キャパシタCo1に加えて、2段目のフライングキャパシタCf2を充電する状態;
4)3段目のフライングキャパシタCf3に加えて、1段目のフライングキャパシタCf1を充電する状態;
のシーケンスを経て、昇圧動作に移行する。3)は第2状態φ1であり、4)は第1状態φ1である。
フライングキャパシタの個数を整数nを用いて一般化した場合、制御部10は、
1)出力キャパシタCo1のみを充電する状態;
2)n段目のフライングキャパシタCfnを充電する状態;
3)出力キャパシタCo1に加えて、n−1段目のフライングキャパシタCf(n−1)を充電する状態;
4)n段目のフライングキャパシタCfnに加えて、n−2段目のフライングキャパシタCf(n−2)を充電する状態;
5)出力キャパシタCo1に加えて、n−1段目のフライングキャパシタCf(n−1)、n−3段目のフライングキャパシタCf(n−3)を充電する状態;
6)n段目のフライングキャパシタCfnに加えて、n−2段目のフライングキャパシタCf(n−2)、n−4段目のフライングキャパシタCf(n−4)を充電する状態;
…以下同様
のように、1回に充電するフライングキャパシタをn段目から1段目に向かって1個ずつ増加させ、最終的に第1状態および第2状態を繰り返す昇圧動作に移行する。なお、昇圧動作への遷移途中に、比較信号S10がハイレベルとなった場合、休止状態に戻る。
以上のように構成された制御回路100の動作について説明する。図2は、図1のチャージポンプ回路200の動作状態を示すタイムチャートである。
図2において、SW1〜SW7は、ハイレベルがオンの状態を、ローレベルがオフの状態を示している。電圧Vaは、第1フライングキャパシタCf1の第1端子+の電圧であり、電圧Vbは、第2フライングキャパシタCf2の第1端子+の電圧を示す。
クロック信号CKは、所定の周波数でハイレベルとローレベルを交互に繰り返す。時刻t1以前において、出力電圧Voutは目標電圧Vtgtより低いため、比較信号S10はローレベルとなっており、制御回路100は昇圧動作を実行する。昇圧動作中は、クロック信号CKがハイレベルのとき第1状態φ1、ローレベルのときを第2状態φ2に割り当てる。第1状態φ1において、第1フライングキャパシタCf1が充電されると第1端子+の電位Vaが上昇する。続く第2状態φ2において、第1フライングキャパシタCf1の電荷が第2フライングキャパシタCf2に転送され、第1フライングキャパシタCf1の第1端子Vaの電位が低下し、第2フライングキャパシタCf2の第1端子の電位Vbが上昇する。また、第1状態φ1では、第2フライングキャパシタCf2の電荷が出力キャパシタCo1に転送され、第2フライングキャパシタCf2の第1端子Vbの電位が低下すると同時に、出力キャパシタCo1の出力電圧Voutが上昇する。
以上の動作を繰り返すことにより、電圧Va、Vbおよび出力電圧Voutが上昇する。
時刻t1に、出力電圧Voutが目標電圧Vtgtを超えると、比較信号S10がハイレベルとなり、制御回路100は停止状態に遷移する。停止状態の間、各スイッチSW1〜SW7がすべてオフされる第3状態φ3となる。停止状態において、スイッチングが停止することにより、回路の消費電流が低減される。
この停止状態の間、出力キャパシタCo1に対する電荷の供給が停止するため、出力キャパシタCo1から負荷に電流が流れることにより、出力電圧Voutが時間とともに低下する。
時刻t2に、出力電圧Voutが目標電圧Vtgtより低くなると、比較信号S10がハイレベルからローレベルに遷移する。
時刻t2の直後に、クロック信号CKはローレベルであるから、昇圧動作の第2状態φ2となるはずである。ところが、本実施の形態の制御部10は、比較信号S10がハイレベルからローレベルに遷移すると、少なくとも1回、出力キャパシタCo1のみを充電する。そのため、クロック信号CKがローレベルの期間t2〜t3には、すべてのスイッチをオフとして待機する。時刻t3に次のクロック信号CKのポジティブエッジが発生すると、制御部10は出力キャパシタCo1のみを充電するために、第6スイッチSW6、第7スイッチSW7をオンする。この状態は、昇圧動作中の出力キャパシタCo1と第1フライングキャパシタCf1を同時に充電する第1状態φ1と異なっている点に注目すべきである。
第6スイッチSW6、第7スイッチSW7をオンすることにより出力電圧Voutが上昇し、時刻t4に目標電圧Vtgtを超え、比較信号S10がハイレベルとなる。これを受け、制御部10は第6スイッチSW6、第7スイッチSW7を直ちにオフとする。なお、第6スイッチSW6、第7スイッチSW7を直ちにオフせずに、図2に破線で示すように次のクロック信号CKのネガティブエッジを待ってオフしてもよい。
時刻t5にVout<Vtgtとなると、比較信号S10がローレベルに遷移する。これを契機として制御部10は、出力キャパシタCo1のみを充電するために、第6スイッチSW6、第7スイッチSW7をオンする(時刻t6〜t7)。
時刻t7にクロック信号CKがローレベルとなる。このとき、Vout<Vtgtであるから比較信号S10はローレベルを維持している。制御部10は、第2フライングキャパシタCf2を充電するために第3スイッチSW3〜第5スイッチSW5をオンする(時刻t7〜t8)。
時刻t8にクロック信号CKがローレベルとなる。このときも、Vout<Vtgtであるから比較信号S10はさらにローレベルを維持する。制御部10は、出力キャパシタCo1に加えて、第1フライングキャパシタCf1を充電するために、第6スイッチSW6、第7スイッチSW7に加えて、第1スイッチSW1、第2スイッチSW2をオンする。時刻t9に出力電圧Voutが目標電圧Vtgtを超えると、比較信号S10がハイレベルとなり、制御回路100は停止状態に遷移して、各スイッチSW1〜SW7はすべてオフされる。
その後、時刻t10に出力電圧Voutが目標電圧Vtgtを下回り、時刻t11にクロック信号CKのポジティブエッジが現れると、第6スイッチSW6、第7スイッチSW7がオンし、出力キャパシタCo1が充電状態となる。
本実施の形態に係る制御回路100は、停止状態と昇圧動作を繰り返すことにより、出力電圧Voutを目標電圧Vtgt付近に安定化させることができる。言い換えれば、出力電圧Voutは目標電圧Vtgt付近にクランプされる。したがって、スイッチSW7の一端に印加される電圧を設計時に制御することができるため、トランジスタの耐圧を低くすることができる。
また、本実施の形態に係る制御回路100では、停止状態から昇圧動作に遷移するとき、出力キャパシタCo1のみを充電する状態を経る。本実施の形態に係る制御方式の別の利点は、以下のシーケンスとの対比によってより明確となる。対比すべきシーケンス(以下、比較シーケンスという)は、停止状態から昇圧動作に復帰する際に、
1) フライングキャパシタCf2を充電
2) 出力キャパシタCo1を充電
の順で実行する。図3は、出力電圧Voutおよび第2フライングキャパシタCf2の電位差ΔV2を示すタイムチャートである。実線は、本実施の形態に係る制御回路100による電圧波形を、破線は、比較シーケンスにおける電圧波形を示す。
はじめに比較シーケンスについて説明する。時刻t0以前、停止状態となっており、出力電圧Voutが時間とともに低下する。時刻t0以前、第2フライングキャパシタCf2はオープン状態であるから、電荷はほぼ一定に保たれ、電位差ΔV2はある一定値をとる。
時刻t0に、比較信号S10がハイレベルからローレベルに切り替わる。破線の比較シーケンスでは、はじめに第2フライングキャパシタCf2が充電されて、電位差ΔV2がdVだけ上昇する。続く時刻t1〜t2の間に、十分に充電された第2フライングキャパシタCf2によって出力キャパシタCo1が充電され、出力電圧Voutが目標電圧Vtgtを超えて大きく上昇する。すなわち、出力電圧Voutと目標電圧Vtgtとの乖離が大きくなってしまうとともに、第6スイッチSW6に印加される電圧が大きくなる。
次に制御回路100の場合について説明する。本実施の形態に係る制御回路100では、時刻t0〜t1の間に、充電前の第2フライングキャパシタCf2を用いて出力キャパシタCo1を充電することになる。その結果、出力電圧Voutの上昇は比較シーケンスに比べて小さくなり、出力電圧Voutと目標電圧Vtgtとの乖離も小さくなる。すなわち、比較シーケンスに比べて出力電圧Voutのリップルを小さくできるという利点がある。さらに、出力電圧Vout、すなわち第6スイッチSW6に印加される電圧が比較シーケンスのときと比べて相対的に低くなるため、耐圧の低い半導体プロセスの利用が可能となる。これは、制御回路100のコストを下げられることも意味している。
さらに、本実施の形態に係る制御回路100では、停止状態から昇圧動作への復帰シーケンスにおいて、最終段のフライングキャパシタから初段に向かって充電するフライングキャパシタの個数を1個ずつ増加させる制御を行っている。その結果、任意のフライングキャパシタは、充電されない状態のひとつ前段のフライングキャパシタを用いて充電されることになるため、あるフライングキャパシタの両端の電圧ΔVが急激に上昇するのを防止することができ、あるフライングキャパシタとその前段のフライングキャパシタの間に設けられるスイッチに印加される電圧も低下させることができる。
図4は、図1のチャージポンプ回路200を搭載した電子機器の構成を示すブロック図である。電子機器300は、たとえば携帯電話端末やポータブルオーディオ機器、デジタルスチルカメラであり、電池310、電源装置320に加えて、アナログ回路330、デジタル回路340、マイコン350、LED360などを含む。
電池310は、たとえばリチウムイオン電池であり、電池電圧Vbatとして3〜4V程度を出力する。アナログ回路330は、電源電圧Vcc=3.4V程度で安定動作する回路ブロックを含む。また、デジタル回路340は、各種DSP(Digital Signal Processor)などを含み、電源電圧Vdd=3.4Vもしくはより低電圧で安定動作する回路ブロックを含む。マイコン350は、電子機器300全体を統括的に制御するブロックであり、電源電圧1.5Vで動作する。LED360は、RGB3色のLED(Light Emitting Diode)を含み、液晶のバックライトや、照明として用いられ、その駆動には、4V以上の駆動電圧が要求される。
電源装置320は、多チャンネルのスイッチング電源であり、チャンネルごとに、電池電圧Vbatを必要に応じて降圧、または昇圧し、アナログ回路330、デジタル回路340、マイコン350、LED360に対して適切な電源電圧を供給する。図1のチャージポンプ回路200は、電源装置320として電子機器300に好適に用いることができる。
上記実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
実施の形態においてMOSFETで構成された素子は、バイポーラトランジスタなど別のトランジスタ、あるいはダイオードに置換することも可能である。これらの選択は、半導体製造プロセスやコスト、回路に求められる使用に応じて決定すればよい。
また、実施の形態では、フライングキャパシタが2個の場合について説明したが、3個以上あるいは1個の場合にも、本発明は適用することができる。
本発明の実施の形態に係るチャージポンプ回路の構成を示す図である。 図1のチャージポンプ回路の動作状態を示すタイムチャートである。 出力電圧Voutおよび第2フライングキャパシタCfの電位差ΔV2を示すタイムチャートである。 図1のチャージポンプ回路を搭載した電子機器の構成を示すブロック図である。
符号の説明
100 制御回路、 10 制御部、 20 電圧監視部、 102 第1入力端子、 104 第2入力端子、 106 第3入力端子、 108 出力端子、 110 第1接地端子、 112 第2接地端子、 114 第1キャパシタ端子、 116 第2キャパシタ端子、 118 第3キャパシタ端子、 120 第4キャパシタ端子、 200 チャージポンプ回路、 204 出力端子、 Cf1 第1フライングキャパシタ、 Cf2 第2フライングキャパシタ、 Co1 出力キャパシタ、 SW1 第1スイッチ、 SW2 第2スイッチ、 SW3 第3スイッチ、 SW4 第4スイッチ、 SW5 第5スイッチ、 SW6 第6スイッチ、 SW7 第7スイッチ、 Vin1 第1入力電圧、 Vin2 第2入力電圧、 Vin3 第3入力電圧、 Vout 出力電圧。

Claims (10)

  1. n段(nは、2以上の整数)にカスケード接続された複数のフライングキャパシタと、出力キャパシタを有するチャージポンプ回路の制御回路であって、
    前記チャージポンプ回路は、1段目のフライングキャパシタを入力電圧を利用して充電し、i(2≦i≦n)段目のフライングキャパシタを、i−1段目のフライングキャパシタに蓄えられた電荷を利用して充電し、出力キャパシタをn段目のフライングキャパシタに蓄えられた電荷を利用して充電するものであり、
    前記制御回路は、
    前記出力キャパシタに現れる前記チャージポンプ回路の出力電圧を所定の目標電圧と比較し、前記出力電圧が前記目標電圧より低いとき第1レベルとなり、前記出力電圧が前記目標電圧より高いとき第2レベルとなる比較信号を生成する電圧監視部と、
    前記比較信号にもとづき、前記複数のフライングキャパシタおよび前記出力キャパシタの充電、放電状態を切り替える制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記比較信号が前記第1レベルのとき、クロック信号にもとづいて、j(=n−2×r、rは非負整数)段目のフライングキャパシタを充電する第1状態と、k(=n−2×r−1)段目のフライングキャパシタおよび出力キャパシタを充電する第2状態と、を交互に繰り返して昇圧動作を実行し、
    前記比較信号が前記第2レベルのとき、すべてのフライングキャパシタおよび前記出力キャパシタをオープン状態に設定し、
    前記比較信号が前記第2レベルから前記第1レベルに遷移すると、前記出力キャパシタのみを充電する状態を少なくとも一回経た後に、前記昇圧動作に移行することを特徴とする制御回路。
  2. 前記制御部は、前記比較信号が前記第2レベルから前記第1レベルに遷移すると、クロック信号に応じて、
    1)前記出力キャパシタのみを充電する状態;
    2)n段目のフライングキャパシタを充電する状態;
    3)前記出力キャパシタに加えて、n−1段目のフライングキャパシタを充電する状態;
    4)前記n段目のフライングキャパシタに加えて、n−2段目のフライングキャパシタを充電する状態;(以下同様)
    のシーケンスに従い、1回に充電するフライングキャパシタをn段目から1段目に向かって1個ずつ増加させ、最終的に第1状態および第2状態を繰り返す前記昇圧動作に移行することを特徴とする請求項1に記載の制御回路。
  3. n=2であって、
    前記制御部は、前記比較信号が前記第2レベルから前記第1レベルに遷移すると、クロック信号に応じて、
    1)前記出力キャパシタのみを充電する状態;
    2)2段目のフライングキャパシタを充電する状態;
    3)前記出力キャパシタに加えて、1段目のフライングキャパシタを充電する状態;
    のシーケンスを経て、昇圧動作に移行することを特徴とする請求項2に記載の制御回路。
  4. 1段目のフライングキャパシタの第1端子と、第1入力電圧が入力される第1入力端子の間に設けられたスイッチと、
    i(iは、1≦i≦n−1を満たす整数)段目のフライングキャパシタの第1端子と、i+1段目のフライングキャパシタの第1端子の間に設けられたスイッチ群と、
    n段目のフライングキャパシタの第1端子と、出力キャパシタが接続される出力端子の間に設けられたスイッチと、
    i(iは、1≦i≦nを満たす整数)段目のフライングキャパシタの第2端子と、接地端子の間に設けられたスイッチ群と、
    i(iは、1≦i≦nを満たす整数)段目のフライングキャパシタの第2端子と、第(i+1)入力電圧が入力される第(i+1)入力端子の間に設けられたスイッチ群と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の制御回路。
  5. ひとつの半導体基板上に一体集積化されたことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の制御回路。
  6. n個のフライングキャパシタと、
    出力キャパシタと、
    請求項4に記載の制御回路と、
    を備えることを特徴とするチャージポンプ回路。
  7. 電池と、
    前記電池の電圧が、前記第1〜第n入力電圧として入力され、前記電池の電圧をn倍した前記出力電圧を生成する請求項6に記載のチャージポンプ回路と、
    を備えることを特徴とする電子機器。
  8. フライングキャパシタと出力キャパシタを有するチャージポンプ回路の制御方法であって、
    前記出力キャパシタに現れる前記チャージポンプ回路の出力電圧を所定の目標電圧と比較し、前記出力電圧と前記目標電圧の大小関係を監視するステップと、
    前記出力電圧が前記目標電圧より低いとき、前記フライングキャパシタを充電する第1状態と、前記フライングキャパシタに蓄えられた電荷を用いて前記出力キャパシタを充電する第2状態とを繰り返す昇圧ステップと、
    前記出力電圧が前記目標電圧より高いとき、前記フライングキャパシタおよび前記出力キャパシタをオープンとする停止ステップと、
    前記出力電圧が前記目標電圧より低くなったことを契機として、出力キャパシタのみを充電する状態を少なくとも一回経た後に、前記昇圧ステップへと移行するステップと、
    を備えることを特徴とする制御方法。
  9. n段(nは、2以上の整数)にカスケード接続された複数のフライングキャパシタと、出力キャパシタを有するチャージポンプ回路の制御方法であって、
    前記出力キャパシタに現れる前記チャージポンプ回路の出力電圧を所定の目標電圧と比較し、前記出力電圧と前記目標電圧の大小関係を監視するステップと、
    前記出力電圧が前記目標電圧より低いとき、j(=n−2×r、rは非負整数)段目のフライングキャパシタを充電する第1状態と、k(=n−2×r−1)段目のフライングキャパシタおよび出力キャパシタを充電する第2状態と、を繰り返す昇圧ステップと、
    前記出力電圧が前記目標電圧より高いとき、すべてのフライングキャパシタおよび前記出力キャパシタをオープンとする停止ステップと、
    前記出力電圧が前記目標電圧より低くなったことを契機として、前記出力キャパシタのみを充電する状態を少なくとも一回経た後に、前記昇圧ステップへと移行する移行ステップと、
    を備えることを特徴とする制御方法。
  10. 前記移行ステップは、
    1)前記出力キャパシタのみを充電するステップ;
    2)n段目のフライングキャパシタを充電するステップ;
    3)前記出力キャパシタに加えて、n−1段目のフライングキャパシタを充電するステップ;
    4)前記n段目のフライングキャパシタに加えて、n−2段目のフライングキャパシタを充電するステップ;(以下同様)
    のシーケンスに従い、1回に充電するフライングキャパシタをn段目から1段目に向かって1個ずつ増加させ、最終的に第1状態および第2状態を繰り返す前記昇圧ステップに移行することを特徴とする請求項9に記載の制御方法。
JP2006334912A 2006-12-12 2006-12-12 チャージポンプ回路の制御回路、方法、およびそれらを用いたチャージポンプ回路ならびに電子機器 Expired - Fee Related JP4908175B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006334912A JP4908175B2 (ja) 2006-12-12 2006-12-12 チャージポンプ回路の制御回路、方法、およびそれらを用いたチャージポンプ回路ならびに電子機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006334912A JP4908175B2 (ja) 2006-12-12 2006-12-12 チャージポンプ回路の制御回路、方法、およびそれらを用いたチャージポンプ回路ならびに電子機器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008148501A JP2008148501A (ja) 2008-06-26
JP4908175B2 true JP4908175B2 (ja) 2012-04-04

Family

ID=39608057

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006334912A Expired - Fee Related JP4908175B2 (ja) 2006-12-12 2006-12-12 チャージポンプ回路の制御回路、方法、およびそれらを用いたチャージポンプ回路ならびに電子機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4908175B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5411511B2 (ja) * 2009-01-08 2014-02-12 ローム株式会社 電源回路及びこれに用いる半導体装置
JP6030900B2 (ja) * 2012-09-21 2016-11-24 旭化成エレクトロニクス株式会社 チャージポンプ回路
JP6632865B2 (ja) * 2015-10-29 2020-01-22 シナプティクス・ジャパン合同会社 昇圧部を有する半導体装置及び昇圧回路
CN110429815B (zh) * 2019-07-19 2021-04-20 华为技术有限公司 升压电路以及升压电路的控制方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4026367B2 (ja) * 2002-01-23 2007-12-26 セイコーエプソン株式会社 Dc/dcコンバータ
JP2006238551A (ja) * 2005-02-23 2006-09-07 Sharp Corp チャージポンプ回路

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008148501A (ja) 2008-06-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7737767B2 (en) Control circuit and control method for charge pump circuit
JP2007074797A (ja) スイッチング電源装置およびそれを用いた電子機器
US7851946B2 (en) Switching power supply and electronic apparatus employing the same
JP4693047B2 (ja) 電源回路
US8183844B2 (en) Switching power source
US7505290B2 (en) Power supply apparatus including charge-pump type step-up circuit having different discharging time constants
KR101928498B1 (ko) 클록기반 소프트 스타트 회로 및 전력관리 집적회로소자
JP3759133B2 (ja) 電源装置
US20070211502A1 (en) Voltage step-up circuit and electric appliance therewith
JP2007244078A (ja) スイッチング電源装置およびその駆動回路、ならびにそれらを用いた電子機器
WO2007007752A1 (ja) 降圧型スイッチングレギュレータおよびその制御回路ならびにそれを用いた電子機器
JP2009033867A (ja) チャージポンプ回路ならびにその制御回路および制御方法
WO2007010801A1 (ja) 昇圧型、降圧型スイッチングレギュレータおよびその制御回路ならびにそれを用いた電子機器
KR20110087234A (ko) 스위칭 레귤레이터
JP2007336753A (ja) 電源装置、レギュレータ回路、チャージポンプ回路およびそれらを用いた電子機器
JP4908175B2 (ja) チャージポンプ回路の制御回路、方法、およびそれらを用いたチャージポンプ回路ならびに電子機器
JP5481042B2 (ja) 過電圧保護回路およびそれを用いた電子機器
KR20070032927A (ko) 차지 펌프식 승압 회로를 갖는 반도체 장치
US9035599B2 (en) Charge control circuit, charge circuit, and mobile electronic device
JP5214219B2 (ja) チャージポンプ回路ならびにその制御回路
JP5260142B2 (ja) チャージポンプ回路ならびにそれを利用した過電圧保護回路および電子機器
JP4526962B2 (ja) 電源装置および電子装置
JP2011253217A (ja) 電源装置及び液晶パネルドライバic
JP5290565B2 (ja) チャージポンプ回路ならびにその制御回路
JP7253970B2 (ja) 電源装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091117

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111228

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120110

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120112

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150120

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4908175

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees