JP4907939B2 - 扁平粒状樹脂粉末およびこれを用いた化粧料 - Google Patents

扁平粒状樹脂粉末およびこれを用いた化粧料 Download PDF

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本発明は扁平粒状樹脂粉末およびこれを含有してなる化粧料に関する。
従来、印刷用インキ、塗料、化粧品等には種々の微粒子が添加剤として使用されている。特にファンデーション、白粉、ほほ紅、アイシャドー、アイブロー等のメイキャップ化粧品やボディーパウダー、ベビーパウダー、ボディーシャンプー等のボディー化粧品、ローション、乳液、制汗剤等の皮膚用化粧品等の化粧料には、塗布時の伸び、なめらかさ、感触性、滑り性、均一性を改良する目的で粒子径が0.1〜50μmの微粒子が配合されている。
例えば、平均大きさ:1〜30μm、平均厚さ:0.05〜3μmの扁平状粒子からなるチタン酸化合物粉末およびこの粉末を配合してなる化粧料(特許文献1)、(メタ)アクリレートモノマー、エチルアクリレートモノマーおよび多官能ビニルモノマーを含有するモノマー混合物を懸濁重合させることにより得られる化粧料用アクリル共重合体微粒子(特許文献2)等が知られている。
しかしながら、チタン酸化物の扁平状粒子は、その形状から塗布時の伸び、仕上り時のツヤ感には優れているが、比重が大きく、柔軟性に劣るため感触性、透明感は劣っている。また、アクリル共重合体微粒子は柔軟性に優れているため塗布時の伸び、感触性に優れているものの、仕上り時のツヤ感、透明感には劣っているという問題がある。
特開2004−10464 特開2001−151626
本発明の目的は、化粧料用として好適なエチレン/(メタ)アクリル酸エステル共重合体の扁平粒状樹脂粉末、ならびにこれを含有してなる塗布時の伸び、感触性および仕上り時のツヤ感、透明感が共に優れた化粧料を提供することにある。
すなわち、本発明は、エチレン/(メタ)アクリル酸エステル共重合体の曲げ剛性率が10〜110MPaであることを特徴とするエチレン/(メタ)アクリル酸エステル共重合体の扁平粒状樹脂粉末およびこれを含有してなる化粧料に関する。
本発明によると、化粧料用として好適なエチレン/(メタ)アクリル酸エステル共重合体の扁平粒状樹脂粉末、ならびにこれを含有してなる塗布時の伸び、感触性および仕上り時のツヤ感、透明感が共に優れた化粧料を提供することができる。
本発明に用いられるエチレン/(メタ)アクリル酸エステル共重合体〔「(メタ)アクリル」とは、「アクリル」または「メタクリル」を意味する。以下同じ。〕としては、例えばエチレン/メタクリル酸メチル共重合体、エチレン/メタクリル酸エチル共重合体、エチレン/メタクリル酸プロピル共重合体、エチレン/メタクリル酸ブチル共重合体等のエチレン/メタクリル酸エステル共重合体;エチレン/アクリル酸メチル共重合体、エチレン/アクリル酸エチル共重合体、エチレン/アクリル酸プロピル共重合体、エチレン/アクリル酸ブチル共重合体等のエチレン/アクリル酸エステル共重合体等が挙げられる。これらの中でも安価で汎用的に使用できると共に、得られた扁平粒状樹脂粉末を含有してなる化粧料の塗布時の伸び、感触性および仕上り時のツヤ感、透明性に優れているという観点からエチレン/メタクリル酸メチル共重合体、エチレン/アクリル酸メチル共重合体およびエチレン/アクリル酸エチル共重合体が好適に用いられる。これらの中でも、とりわけ、エチレン/メタクリル酸メチル共重合体が好適に用いられる。
前記エチレン/(メタ)アクリル酸エステル共重合体の曲げ剛性率は、10〜110MPa、好ましくは20〜100MPaである。曲げ剛性率が10MPa未満の場合、得られる扁平粒状樹脂粉末を含有してなる化粧料の塗布時の伸びが悪くなる恐れがある。また、曲げ剛性率が110MPaを超える場合、得られる扁平粒状樹脂粉末を含有してなる化粧料の塗布時の感触性が悪くなる恐れがある。ここで曲げ剛性率とは、エチレン/(メタ)アクリル酸エステル共重合体の柔軟性を示す物性値であり、数値が小さいほど柔らかな樹脂であることを表している。なお、曲げ剛性率はASTM(アメリカ材料試験協会規格) D−747によって測定することができる。具体的には、まず、エチレン/(メタ)アクリル酸エステル共重合体の樹脂ペレットを熱プレス機にて1mm厚に成形し、試料を作製する。次にオートマチックステフネステスタ(株式会社東洋精機製作所製)を使用し、23℃における曲げ剛性率を測定する。
前記エチレン/(メタ)アクリル酸エステル共重合体中の(メタ)アクリル酸エステルの含有割合は5〜30重量%、好ましくは5〜28重量%、より好ましくは5〜25重量%である。(メタ)アクリル酸エステルの含有割合が5重量%未満の場合、得られる扁平粒状樹脂粉末を含有してなる化粧料の塗布時の感触性が悪くなる恐れがある。また、(メタ)アクリル酸エステルの含有割合が30重量%を超える場合、得られる扁平粒状樹脂粉末を含有してなる化粧料の塗布時の伸びが悪くなる恐れがある。
前記エチレン/(メタ)アクリル酸エステル共重合体は、住友化学株式会社製のアクリフト、日本ポリエチレン株式会社製のレクスパール、三井・デュポンポリケミカル株式会社製のエバフレックス等の商品名で一般に市販されているものを使用することができる。
本発明のエチレン/(メタ)アクリル酸エステル共重合体の扁平粒状樹脂粉末の製造方法としては特に限定されない。例えば、エチレン/(メタ)アクリル酸エステル共重合体を該共重合体樹脂が溶解しない溶媒、例えば水中で分散剤や乳化剤と共に融点以上の温度で融解、撹拌した後、融点未満まで冷却して球状の微粒子が分散した分散液を調製し、この分散液に(1)ガラスビーズ、ジルコニアビーズ、金属ビーズ等のビーズを添加し、混合撹拌処理する方法、あるいは(2)加熱条件下で2本ロール、加圧プレス機などの加圧装置で圧縮異形化した後、濾過、乾燥する方法等が挙げられる。本発明におけるエチレン/(メタ)アクリル酸エステル共重合体の扁平粒状樹脂粉末の形状は、長径をx、厚みをyで表した場合、50≧x/y≧2、好ましくは30≧x/y≧2.5、より好ましくは21.1≧x/y≧2.9で表される。x/yの値が2未満の場合、得られる樹脂粉末を含有してなる化粧料の仕上り時のツヤ感が悪くなる恐れがある。また、x/yの値が50を超える場合、得られる樹脂粉末を含有してなる化粧料の塗布時の伸びが悪くなる恐れがある。
なお、x/yは、扁平粒状樹脂粉末を電子顕微鏡で50〜300倍の倍率で撮影した画像について、粒子の長径と厚みを計測することによりその比を算出した。
本発明における扁平粒状樹脂粉末の体積平均粒子径は、3〜50μm、好ましくは4〜40μm、より好ましくは5.2〜26.5μmであることが望ましい。体積平均粒子径が3μm未満の場合、得られる扁平粒状樹脂粉末を含有してなる化粧料の塗布時の伸びが悪くなる恐れがある。また、体積平均粒子径が50μmを超える場合、得られる扁平粒状樹脂粉末を含有してなる化粧料の塗布時の感触が悪くなる恐れがある。
なお、体積平均粒子径は、得られたエチレン/(メタ)アクリル酸エステル共重合体の扁平粒状樹脂粉末0.1gを水10gに分散させ、電気検知式粒度分布測定装置(ベックマンコールター社製の商品名コールターマルチサイザー)にて測定した。
かくして得られたエチレン/(メタ)アクリル酸エステル共重合体の扁平粒状樹脂粉末は印刷用インキ、塗料、化粧料等に配合することができる。とりわけ、本発明のエチレン/(メタ)アクリル酸エステル共重合体の扁平粒状樹脂粉末を化粧料に配合した場合、塗布時の伸び、感触性および仕上り時のツヤ感、透明感を改良することができる。本発明の化粧料において、前記エチレン/(メタ)アクリル酸エステル共重合体の扁平粒状樹脂粉末の配合割合は、0.1〜80重量%、好ましくは1〜60重量%、より好ましくは5〜45重量%であることが望ましい。エチレン/(メタ)アクリル酸エステル共重合体の扁平粒状樹脂粉末の配合割合が0.1重量%未満の場合、塗布時の伸び、感触性に優れた効果が十分に発揮できない恐れがある。また、配合割合が80重量%を超える場合、経済的でなく、仕上り時のツヤ感、透明感が悪くなる恐れがある。
以下に、実施例、比較例および参考例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明は、これら実施例に限定されるものではない。
実施例1
500mL容の撹拌機付き耐圧容器にエチレン/メタクリル酸メチル共重合体樹脂(住友化学株式会社製アクリフトWD203−1:メタクリル酸メチルの含有割合5重量%、曲げ剛性率98MPa)100g、重量平均分子量15500のエチレンオキシド/プロピレンオキシド共重合体(旭電化工業株式会社の商品名:プルロニックF108)15gおよび水135gを仕込み密閉した。引き続き、毎分500回転で撹拌しながら、180℃まで昇温した。容器内を180℃に保って30分間撹拌した。次いで、30℃まで冷却してエチレン/メタクリル酸メチル共重合体樹脂の水分散体(1)を得た。この水分散体(1)を2L容の4つ口フラスコへ移し変え、そこに直径3mmのガラス製ビーズ1000gおよび水85gを添加し、30℃で6時間混合撹拌し、エチレン/メタクリル酸メチル共重合体樹脂の水分散体(2)を得た。その後、20メッシュの金網でガラス製ビーズを取り除いた後、濾液を再度濾過し、乾燥を行ないエチレン/メタクリル酸メチル共重合体の扁平粒状樹脂粉末を得た。
得られたエチレン/メタクリル酸メチル共重合体の扁平粒状樹脂粉末の体積平均粒子径は11.3μmであった。また、電子顕微鏡で50〜300倍の倍率で撮影した画像について、任意の50個の粒子について長径と厚みを計測し、長径と厚みの比(x/y)を算出したところ、その平均値は10.8であった。
実施例2
実施例1において、エチレン/メタクリル酸メチル共重合体樹脂(住友化学株式会社製アクリフトWD203−1:メタクリル酸メチルの含有割合5重量%、曲げ剛性率98MPa)に代えてエチレン/メタクリル酸メチル共重合体樹脂(住友化学株式会社製アクリフトWD201:メタクリル酸メチルの含有割合10重量%、曲げ剛性率78MPa)を用いた以外は実施例1と同様にしてエチレン/メタクリル酸メチル共重合体の扁平粒状樹脂粉末を得た。得られたエチレン/メタクリル酸メチル共重合体の扁平粒状樹脂粉末の体積平均粒子径は9.2μmであった。また、実施例1と同様に長径と厚みの比を算出したところ、その平均値は4.1であった。
実施例3
実施例1において、エチレン/メタクリル酸メチル共重合体樹脂(住友化学株式会社製アクリフトWD203−1:メタクリル酸メチルの含有割合5重量%、曲げ剛性率98MPa)に代えてエチレン/メタクリル酸メチル共重合体樹脂(住友化学株式会社製アクリフトWH202:メタクリル酸メチルの含有割合20重量%、曲げ剛性率39MPa)を用いた以外は実施例1と同様にしてエチレン/メタクリル酸メチル共重合体の扁平粒状樹脂粉末を得た。得られたエチレン/メタクリル酸メチル共重合体の扁平粒状樹脂粉末の体積平均粒子径は15.1μmであった。また、実施例1と同様に長径と厚みの比を算出したところ、その平均値は2.9であった。
実施例4
実施例1において、エチレン/メタクリル酸メチル共重合体樹脂(住友化学株式会社製アクリフトWD203−1:メタクリル酸メチルの含有割合5重量%、曲げ剛性率98MPa)に代えてエチレン/メタクリル酸メチル共重合体樹脂(住友化学株式会社製アクリフトWK402:メタクリル酸メチルの含有割合25重量%、曲げ剛性率20MPa)を用いた以外は実施例1と同様にしてエチレン/メタクリル酸メチル共重合体の扁平粒状樹脂粉末を得た。得られたエチレン/メタクリル酸メチル共重合体の扁平粒状樹脂粉末の体積平均粒子径は5.2μmであった。また、実施例1と同様に長径と厚みの比を算出したところ、その平均値は8.4であった。
実施例5
実施例1において、エチレン/メタクリル酸メチル共重合体樹脂(住友化学株式会社製アクリフトWD203−1:メタクリル酸メチルの含有割合5重量%、曲げ剛性率98MPa)に代えてエチレン/アクリル酸メチル共重合体樹脂(日本ポリエチレン株式会社製レクスパールEMA EB330H:アクリル酸メチルの含有割合12重量%、曲げ剛性率42MPa)を用いた以外は実施例1と同様にしてエチレン/アクリル酸メチル共重合体の扁平粒状樹脂粉末を得た。得られたエチレン/アクリル酸メチル共重合体の扁平粒状樹脂粉末の体積平均粒子径は10.6μmであった。また、実施例1と同様に長径と厚みの比を算出したところ、その平均値は21.1であった。
実施例6
実施例1において、エチレン/メタクリル酸メチル共重合体樹脂(住友化学株式会社製アクリフトWD203−1:メタクリル酸メチルの含有割合5重量%、曲げ剛性率98MPa)に代えてエチレン/アクリル酸エチル共重合体樹脂(三井・デュポンポリケミカル株式会社製エバフレックスEEA A−712:アクリル酸エチルの含有割合13重量%、曲げ剛性率53MPa)を用いた以外は実施例1と同様にしてエチレン/アクリル酸エチル共重合体の扁平粒状樹脂粉末を得た。得られたエチレン/アクリル酸エチル共重合体の扁平粒状樹脂粉末の体積平均粒子径は26.5μmであった。また、実施例1と同様に長径と厚みの比を算出したところ、その平均値は7.7であった。
比較例1
実施例1において、エチレン/メタクリル酸メチル共重合体樹脂(住友化学株式会社製アクリフトWD203−1:メタクリル酸メチルの含有割合5重量%、曲げ剛性率98MPa)に代えて低密度ポリエチレン樹脂(住友化学株式会社製スミカセンG801:曲げ剛性率155MPa)を用いた以外は実施例1と同様にしてポリエチレンの扁平粒状樹脂粉末を得た。得られたポリエチレンの扁平粒状樹脂粉末の体積平均粒子径は9.6μmであった。また、実施例1と同様に長径と厚みの比を算出したところ、その平均値は4.8であった。
比較例2
実施例1において、エチレン/メタクリル酸メチル共重合体樹脂(住友化学株式会社製アクリフトWD203−1:メタクリル酸メチルの含有割合5重量%、曲げ剛性率98MPa)に代えてエチレン/メタクリル酸メチル共重合体樹脂(住友化学株式会社製アクリフトWM403:メタクリル酸メチルの含有割合38重量%、曲げ剛性率8MPa)を用いた以外は実施例1と同様にしてエチレン/メタクリル酸メチル共重合体の扁平粒状樹脂粉末を得た。得られたエチレン/メタクリル酸メチル共重合体の扁平粒状樹脂粉末の体積平均粒子径は11.5μmであった。また、実施例1と同様に長径と厚みの比を算出したところ、その平均値は8.7であった。
参考例1
実施例1において得られたエチレン/メタクリル酸メチル共重合体樹脂の水分散体(1)と直径3mmのガラス製ビーズ1000gおよび水85gを2L4つ口フラスコ中に仕込み、30℃で2時間混合撹拌し、エチレン/メタクリル酸メチル共重合体樹脂の水分散体(3)を得た。その後は実施例1と同様にしてエチレン/メタクリル酸メチル共重合体の扁平粒状樹脂粉末を得た。得られたエチレン/メタクリル酸メチル共重合体の扁平粒状樹脂粉末の体積平均粒子径は10.9μmであった。また、実施例1と同様に長径と厚みの比を算出したところ、その平均値は1.5であった。
参考例2
実施例1において得られたエチレン/メタクリル酸メチル共重合体樹脂の水分散体(1)と直径1.5mmのジルコニア製ビーズ1000gおよび水85gを2L4つ口フラスコ中に仕込み、30℃で20時間混合撹拌し、エチレン/メタクリル酸メチル共重合体樹脂の水分散体(4)を得た。その後は実施例1と同様にしてエチレン/メタクリル酸メチル共重合体の扁平粒状樹脂粉末を得た。得られたエチレン/メタクリル酸メチル共重合体の扁平粒状樹脂粉末の体積平均粒子径は14.8μmであった。また、実施例1と同様に長径と厚みの比を算出したところ、その平均値は54.8であった。
Figure 0004907939
実施例7
実施例1で得られたエチレン/メタクリル酸メチル共重合体の扁平粒状樹脂粉末25重量%、酸化チタン8重量%、セリサイト37.2重量%、タルク8重量%、雲母チタン2重量%、ベンガラ2重量%、黄酸化鉄3.5重量%、群青1重量%、ステアリン酸アルミニウム1重量%、ジメチルポリシロキサン5重量%、スクワラン7重量%、パラベン0.2重量%および香料0.1重量%からなる粉体をヘンシェルミキサーを用いて混合し、これに油分を加えてさらに混合した。これを中皿に充填し、固形ファンデーションを得た。
実施例8
実施例1で得られたエチレン/メタクリル酸メチル共重合体の扁平粒状樹脂粉末45重量%、酸化チタン8重量%、セリサイト20.2重量%、タルク5重量%、雲母チタン2重量%、ベンガラ2重量%、黄酸化鉄3.5重量%、群青1重量%、ステアリン酸アルミニウム1重量%、ジメチルポリシロキサン5重量%、スクワラン7重量%、パラベン0.2重量%および香料0.1重量%からなる粉体をヘンシェルミキサーを用いて混合し、これに油分を加えてさらに混合した。これを中皿に充填し、固形ファンデーションを得た。
実施例9〜13、比較例3、4および参考例3、4
表1に示す実施例2〜6、比較例1、2および参考例1、2で得られたエチレン/(メタ)アクリル酸エステル共重合体またはポリエチレンの扁平粒状樹脂粉末を用いた以外は実施例7と同様にして固形ファンデーションを得た。
実施例14
モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン1.2重量部、テトラオレイン酸ポリオキシソルビトール1.3重量部、モノステアリン酸グリセリル1.3重量部、ステアリン酸0.5重量部、ビフェニルアルコール0.9重量部、パルチミン酸セチル0.5重量部、スクワラン5重量部、2−エチルヘキサン酸セチル4重量部およびポリメチルシロキサン0.5重量部を80℃以上に加温して混合した(A溶液)。同様に1,3−ブチレングリコール10重量部、キサンタンガム0.2重量部、精製水69.6重量部を80℃以上に加温して混合した(B溶液)。
得られたA溶液とB溶液を徐々に混ぜ合わせ、引き続き50℃まで冷却した後、実施例1で得られたエチレン/メタクリル酸メチル共重合体の扁平粒状樹脂粉末を全体量に対し5重量%となるように加えて、さらに混合撹拌を行ない乳液を得た。
実施例15〜19、比較例5、6および参考例5、6
表1に示す実施例2〜6、比較例1、2および参考例1、2で得られたエチレン/(メタ)アクリル酸エステル共重合体またはポリエチレンの扁平粒状樹脂粉末を用いた以外は実施例14と同様にして乳液を得た。
評価
各実施例、各比較例および各参考例で得られた固形ファンデーションおよび乳液の使用感を10名の評価パネラーがファンデーションはスポンジで、乳液は手で顔面に塗布し、その時の化粧料の伸び、感触性(異物感、ソフト感)、仕上り時のツヤ感、透明感について良いと感じたパネラーの人数を集計し、以下の基準で評価した。結果を表2に示した。
評価基準
◎:非常に良い(良いと感じた人数が10名)
○:良い(良いと感じた人数が8〜9名)
△:やや悪い(良いと感じた人数が6〜7名)
×:悪い(良いと感じた人数が5名以下)
Figure 0004907939
表2より、実施例1〜6で得られたエチレン/(メタ)アクリル酸エステル共重合体の扁平粒状樹脂粉末を含有する化粧料は、塗布時の伸び、感触性(異物感、ソフト感)、ならびに仕上り時のツヤ感、透明感共に優れていることが分かる。一方、(メタ)アクリル酸エステル共重合体を含有しないポリエチレンの扁平粒状樹脂粉末を含有する比較例3および5の化粧料は、塗布時の伸び、仕上り時のツヤ感、透明感に優れているが、塗布時の感触性(異物感・ソフト感)に劣っていることが分かる。また、(メタ)アクリル酸エステルの含有量が多いエチレン/(メタ)アクリル酸エステル共重合体の扁平粒状樹脂粉末を含有する比較例4および6の化粧料は、塗布時の感触性(ソフト感)、仕上り時のツヤ感、透明感に優れているが、塗布時の伸びと感触性(異物感)に劣っていることが分かる。さらに長径/厚みの比が小さいエチレン/(メタ)アクリル酸エステル共重合体の扁平粒状樹脂粉末を含有する参考例3および5の化粧料は、塗布時の伸びと感触性に優れているが、仕上り時のツヤ感、透明感に劣っていることが分かる。また長径/厚みの比が大きいエチレン/(メタ)アクリル酸エステル共重合体の扁平粒状樹脂粉末を含有する参考例4および6の化粧料は、塗布時の感触性(ソフト感)、仕上り時のツヤ感、透明感に優れているが、塗布時の伸びと感触性(異物感)に劣っていることが分かる。
本発明の化粧料は、塗布時の伸び、感触性および仕上り時のツヤ感、透明感ともに優れているため、ファンデーション、口紅、ほほ紅、アイライナー、アイシャドー、まゆ墨、マスカラ、粉おしろい、ダスティングパウダー、クリーム、ローション、プレシェーブローション、アフターシェーブローション、乳液、化粧水、制汗剤等に好適に利用することが可能である。

Claims (4)

  1. エチレン/(メタ)アクリル酸エステル共重合体の曲げ剛性率が10〜110MPaであり、かつエチレン/(メタ)アクリル酸エステル共重合体における(メタ)アクリル酸エステルの含有量が5〜30重量%であることを特徴とするエチレン/(メタ)アクリル酸エステル共重合体の扁平粒状樹脂粉末であって、
    粉末の形状が長径をx、厚みをyで表した場合、50≧x/y≧2で表され、かつ体積平均粒子径が3〜50μmである該扁平粒状樹脂粉末
  2. エチレン/(メタ)アクリル酸エステル共重合体が、エチレン/メタクリル酸メチル共重合体、エチレン/アクリル酸メチル共重合体またはエチレン/アクリル酸エチル共重合体である請求項1に記載の扁平粒状樹脂粉末。
  3. エチレン/(メタ)アクリル酸エステル共重合体が、エチレン/メタクリル酸メチル共重合体である請求項1または2に記載の扁平粒状樹脂粉末。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の扁平粒状樹脂粉末を0.1〜80重量%含有することを特徴とする化粧料。
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