JP4907271B2 - 扉位置決め装置 - Google Patents
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Description
また、この扉位置決め装置は、前記係止手段の揺動を規制するロック手段を備えているので、意に反して係止手段が揺動し、扉の係止が外れることを防止している。
また、ロック手段を構成する部材と、係止手段を構成する部材とが別々の動作機構、すなわち揺動機構と進退機構に基づいて設けられているので、その組み立て作業が繁雑であるという問題もある。
なお、係止手段の軸方向の動きを止める機構としては、例えば、前記係止手段を構成する軸部、及びその軸部を支える扉側にそれぞれ設けられ、相互に係脱可能なストッパ機構を採用することができる。
そのストッパ機構としては、係止手段の所定の進退位置で相互に係合して前記係止手段の軸方向の動きを止める凹部(溝や孔を含む)と凸部の組合わせ、相互に係合して係止手段の軸方向の動きを止める段部同士の組合わせ、あるいは相互に係合する凹部(溝や孔を含む)とその凹部に向かって抜き差し可能なピンなどが考えられる。ストッパ機構を、凹部や凸部、あるいは段部、ピンなどで構成すれば、その構成が簡単であり装置を小型化できる。また、その組み立て作業も容易である。
この退避位置で係止手段の軸方向の動きを止める機構としては、前記係合可能位置での固定の際に例示したものと同様のものを採用できる。
その構成は、前記軸部が、その他端に軸状の回転カム部材の一端が接続されるとともに、その回転カム部材の他端に軸状の昇降カム部材の一端が接続されており、前記軸部、回転カム部材及び昇降カム部材はそれぞれ前記扉に取付けたラッチユニットの収納孔に挿通されてその軸方向に進退自在に支持され前記軸部は一端側から他端側へ向かって付勢されており、前記昇降カム部材は前記ラッチユニットに対しその軸周りに回転が規制されるとともにその昇降カム部材に周方向一定ピッチの波形凹凸が形成されて、その波形凹凸に前記回転カム部材の外周に設けた突出子の他端側端面が噛み合うようになっており、前記収納孔の内周には一端側に開口した軸方向の長溝及び一端側に開口して前記長溝よりも軸方向長さの短い短溝が形成されて、前記突出子が前記長溝及び短溝内に入り込むことができるようになっており、前記付勢力により前記突出子が前記長溝内に入り込むと、前記係合部は前記係合可能位置に固定され、前記突出子が前記短溝内に入り込むと、前記他端側端面が前記短溝の終端部に係止されて前記係合部は前記退避位置に固定され、前記波形凹凸及び他端側端面の噛合いにより、前記昇降カム部材の他端を一端側へ押すと、前記回転カム部材が一端側へ進出して前記突出子は前記長溝又は短溝内から離脱するとともに前記回転カム部材が軸周り回転し前記突出子は前記離脱した長溝又は短溝に隣接する他の短溝又は長溝に誘導されることを特徴とする扉位置決め装置の構成とすることができる。
「プッシュ−プッシュ機構」は、軸部の軸線方向に沿ってその機構をコンパクトに収納することができるので、扉位置決め装置の構造をさらに小型にすることができる。また、軸線方向に沿って部材が並んで組み立てられ、各部材の動作が一連の動きで作用するので、組み立て作業が容易である。
ケース40は、図3に示すように、左右一対のケース40a,40bとからなり、係止用穴41,42に挿通して扉10に打ち込まれた固定用ピン12,12によってその扉10に固定される。また、左右のケース40a,40bは、横方向のボルトによって連結されて一体となっている。
なお、図中の符号48は、被係止体1の先端1aが当接する弧状の当たり部48であり、符号49はカバーである。カバー49の両側面にそれぞれ設けた対の突起(図示せず)が、図中の長溝43a及び支持凹部43bに嵌って、カバー49は、その支持凹部43bに嵌った突起を中心として上下方向に回動可能に支持される。長溝43aは、その回動の際のガイドの役割を果たす。
その収納孔小径部31bの内周には、収納孔31の長さ方向に伸びる長溝32を挟んで両側に案内突条33,33が、その案内突条33,33のさらに外側にそれぞれ短溝34,34が形成されて、すなわち、収納孔31の内周に沿って、案内突条33、長溝32、案内突条33、短溝34、案内突条33、長溝32・・・の順に各溝、突条が全周に亘って形成されている。
各案内突条33の一端(下端)33aは、それぞれ同一方向へ向く傾斜面に形成されており、各短溝34の他端側終端部34aも、隣接する一方の案内突条33の前記一端33aと同一直線上に連続する同一勾配の傾斜面となっている(図9参照)。
なお、短溝34の他端側終端部34aよりもさらに他端側(上方)の内周は、前記案内突条33よりもやや低い浅溝34’となっている(図5参照)。
この軸部21が、ラッチユニット30の収納孔大径部31aに嵌めて固定された固定用ベース部材25の孔部25bに挿通される。このとき、係合部20は、弧状に形成された背面部20cが、前記固定用ベース部材25の弧状面25cに当接する。
また、昇降カム部材23の外周部には、波形凹凸の凸部23b先端を通る軸方向の中心線と合致する中心線を有する矩形の案内凸部23cが形成されている。案内凸部23cは、前記浅溝34’内に入り込んで、その浅溝34’内で軸方向へ移動可能な形状及び高さを有する突出部で構成されている。
さらに、昇降カム部材23には、一端23f側へ開口する断面円形の孔部23dが形成されておりその孔部23d内に、前記回転カム部材22の他端22eが挿入されて、両カム部材22,23同士が軸周り相対回転可能な状態となっている。
この軸部21、回転カム部材22及び昇降カム部材23等を備えたラッチユニット30が、前記係止手段2及び前記ロック手段3としての機能を有する。
前記昇降カム部材23は、前記案内凸部23cが前記浅溝34’内に入り込んで、前記ラッチユニット30に対し、その進退可能範囲全長に亘り軸周りの回転が規制されている。また、その昇降カム部材23の波形凹凸23a,23bに、前記回転カム部材22の突出子22aの他端側端面22bが噛み合っている。
回転カム部材22の他端22eが、前記ラッチユニット30の収納孔31の大径部31aと小径部31bとの境の段部に当たると、その位置から他端側(上方)への移動が規制される。
さらに扉10を回動させると、前記係合部20の先端20aの突部が、前記起立状態の前記被係止体1の先端1aの突部に係合することにより前記扉10の開閉方向への動きを規制するようになる。このとき、ラッチユニット30は、ケース40に対して上方へ付勢されているので、係合部20の先端20aの突部が、被係止体1の先端1aの突部を乗り越える際の動きがその弾性力で吸収されてスムースな動作が可能である。
すなわち、係止手段2が軸部21とその軸部21の一端に前記被係止体1への係合部20を有し、前記軸部21はその軸方向に沿って進退自在に前記扉10に支持され、その進退により、前記係合部20は、前記被係止体1への係合可能位置Dと退避位置Eとの間に移動可能であり、その係合部20が係合可能位置D及び退避位置Eで固定できる構成であれば、プッシュ−プッシュ機構以外の周知の固定手段を採用することができる。
また、軸部21に前記上方への付勢力が作用していなければ、相互に係合して前記軸部21の軸方向上方及び下方への動きを止める凹部(溝や孔を含む)と凸部の組合わせ、あるいは相互に係合して前記軸部21の軸方向上方及び下方への動きを止める凹部(溝や孔を含む)とその凹部に向かって抜き差し可能なピンの組合わせを、その軸部21及びラッチユニット30の双方に対向して設ける構成を採用することができる。
1a 先端
2 係止手段
3 ロック手段
4 磁石
5 支持部材
10 扉
11 床部
12 固定用ピン
20 係合部
20a 先端
20b 傾斜部
20c 背面部
21 軸部
21a 他端
21b 小径部
21c バネ係止部
21d 大径部
21e 一端
22 回転カム部材
22a 突出子
22b 他端側端面
22c 奥端部
22d 孔部
22e 他端
22f 一端
23 昇降カム部材
23a 波形凹凸の凹部
23b 波形凹凸の凸部
23c 案内凸部
23d 孔部
23e 他端
23f 一端
23g 傾斜面
24,39 コイルバネ(弾性部材)
25 固定用ベース部材
25a コイルバネ収納部
30 ラッチユニット
31 収納孔
31a 収納孔大径部
31b 収納孔小径部
32 長溝
33 案内突条
34 短溝
34’ 浅溝
34a 終端部
35 突条
36 コイルバネ固定用突起
37 案内部材
38 係止手段収納溝
40 ケース
41,42 係止用穴
43a 長溝
43b 支持凹部
44 磁石収納部
45 固定溝
46 コイルバネ収納部
47 スペーサ
48 当たり部
Claims (2)
- 床部11、天井部又は壁部に起伏自在に設けられた被係止体1と、扉10の周縁部に係止手段2と前記被係止体1を磁力の作用により起立させる磁石4とを備え、前記係止手段2が、前記起立状態の前記被係止体1に係合することにより前記扉10の開閉方向への動きを規制する扉位置決め装置において、
前記係止手段2は、前記扉10に取付けたケース40に対して付勢力が付与されたラッチユニット30に設けられて、前記係止手段2は軸部21とその軸部21の一端21eに前記被係止体1への係合部20を有し、前記軸部21はその軸方向に沿って進退自在に前記ラッチユニット30に支持され、その進退により、前記係合部20は、前記被係止体1への係合可能位置Dと、その係合可能位置Dから前記床部11側、天井部側又は壁部側へ退避した退避位置Eとの間に移動可能であり、前記係合部20は、前記係合可能位置Dで固定でき、且つ、前記係合部20は、前記退避位置Eで固定できるようになっており、
前記係合部20が前記係合可能位置Dに固定された状態で扉10を開閉方向へ動かして前記被係止体1が磁石4の作用によって起立すると、前記付勢力に抗してラッチユニット30及び前記係合部20がケース40に対して一体に移動してその移動により前記係合部20の先端20aに設けた突部が前記被係止体1の先端1aに設けた突部を乗り越えて前記係合部20が前記被係止体1に係合し、その係合状態で、前記係合部20を前記係合可能位置Dから前記退避位置Eに移動させてその退避位置Eに固定すると、前記係合部20と前記被係止体1との係合は解除されて前記扉10が開閉方向へ移動できる状態となることを特徴とする扉位置決め装置。 - 前記軸部21は、その他端21aに軸状の回転カム部材22の一端22fを接続されるとともに、その回転カム部材22の他端22eに軸状の昇降カム部材23の一端23fが接続されており、前記軸部21、回転カム部材22及び昇降カム部材23はそれぞれ前記扉10に取付けた前記ラッチユニット30の収納孔31に挿通されてその軸方向に進退自在に支持され前記軸部21は一端21e側から他端21a側へ向かって付勢されており、
前記昇降カム部材23は前記ラッチユニット30に対しその軸周りに回転が規制されるとともにその昇降カム部材23に周方向一定ピッチの波形凹凸23a,23bが形成されて、その波形凹凸23a,23bに前記回転カム部材22の外周に設けた突出子22aの他端側端面22bが噛み合うようになっており、前記収納孔31の内周には一端側に開口した軸方向の長溝32及び一端側に開口して前記長溝32よりも軸方向長さの短い短溝34が形成されて、前記突出子22aが前記長溝32及び短溝34内に入り込むことができるようになっており、
前記付勢力により前記突出子22aが前記長溝32内に入り込むと、前記係合部20は前記係合可能位置Dに固定され、前記突出子22aが前記短溝34内に入り込むと、前記他端側端面22bが前記短溝34の終端部34aに係止されて前記係合部20は前記退避位置Eに固定され、前記波形凹凸23a,23b及び他端側端面22bの噛合いにより、前記昇降カム部材23の他端23eを一端23f側へ押すと、前記回転カム部材22が一端22f側へ進出して前記突出子22aは前記長溝32又は短溝34内から離脱するとともに前記回転カム部材22が軸周り回転し前記突出子22aは前記離脱した長溝32又は短溝34に隣接する他の短溝34又は長溝32に誘導されることを特徴とする請求項1に記載の扉位置決め装置。
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