JP4814978B2 - 戸当り装置 - Google Patents

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Description

本発明は、扉を設定開き位置に保持する戸当り装置に関する。
戸当り装置としては、床面側に可動部材を設ける床側可動タイプと扉側に可動部材を設ける扉側可動タイプとが存在する。
床側稼動タイプの戸当り装置の一例を挙げると、例えば、特許文献1に示すように、床面にビス止めするための複数の取付け孔及び可動部材用の収容凹部が形成されている基部材と、当該基部材に設けた水平軸周りでの揺動により収容凹部内に収容した水平待機姿勢と起立した係止姿勢とに切り替え可能な可動部材とから床面側戸当り部を構成するとともに、扉の下端面に形成された凹部内に埋設固定される又は扉の側面の固定されるケースには、前記可動部材を吸着起立させる磁石を、その吸着面が起立揺動した可動部材の傾斜角度と平行になる状態で形成して、扉側戸当り部を構成している。
また、扉側可動タイプの戸当り装置の一例を挙げると、例えば、特許文献2に示すように、扉に固定可能なケーシングに、床面に固定される戸当り部材の係合凹部に対して上方から係合可能な係合ピンと、この係合ピンを戸当り部材の上面よりも下方に突出する係合待機位置に移動付勢する圧縮コイルスプリングとを設けるとともに、前記戸当り部材には、前記扉の設定開き位置への移動時に前記係合ピンの下端位置に当接して該係合ピンを圧縮コイルスプリングの弾性付勢力に抗して上昇させながら係合凹部に移入案内する上がり勾配の移入ガイド傾斜面が形成されている。
特開2002−147093 特開2008−184897
しかしながら、床側稼動タイプの戸当り装置の場合は、前記基部材の中央部に、起立高さよりも長い可動部材を起伏揺動自在に枢着するための比較的大きな収容凹部を形成し、その収容凹部の周囲には、基部材を床面にビス止めする複数の取付け孔を形成するためのスペースを確保する必要があるため、基材部の表面積が大きくなり、しかも、前記可動部材を枢着するための軸受け構造を組付けるため、基材部の厚みも大きくなる。
そのため、床面側戸当り部が床面の広い領域において嵩張り、床面の景観が阻害されるばかりでなく、扉閉じ時において、床面側戸当り部に他物が引っ掛かり易くなる不都合がある。
また、扉側可動タイプの戸当り装置の場合は、床面側には可動部材が存在しないため、床面側の戸当り部材の表面積及び高さを床側稼動タイプよりも小さくすることができる。
しかし、前記戸当り部材の中心部には、前記ケーシングに設けられた係合ピンよりも少し大径の係合凹部を形成し、その係合凹部の周囲には、係合ピンを圧縮コイルスプリングの弾性付勢力に抗して上昇させながら係合凹部に移入案内するための上がり勾配の傾斜ガイド面を形成する必要があるため、戸当り部材の外径がそれほど小さくすることができなかった。
さらに、扉が設定開き位置に開き操作されたとき、扉側のケーシングに設けられた係合ピンが床面側の戸当り部材の係合凹部に係合するため、扉を固定操作したくない場合には、その都度、係合ピンを係合解除操作しなくてはならない不便さがある。
本発明は、上述の実状に鑑みて為されたものであって、その主たる課題は、扉側可動タイプの利点である戸当り部材の小型化を促進することができるとともに、扉を設定開き位置で確実に保持することのできる戸当り装置を提供する点にある。
本発明の戸当り装置による第1の特徴構成は、扉に固定可能なケーシングに、床面に固定される少なくとも一部が磁性体又は磁石から構成されている戸当り体との間での磁力によって扉を設定開き位置に吸着保持することが可能な磁石又は磁性体を備えた昇降自在な可動部材と、該可動部材を上昇した待機位置に移動付勢する付勢体とを組付けるとともに、前記可動部材における扉開閉方向の扉閉じ位置側となる後ろ部位に、前記扉の設定開き位置への移動時に戸当り体の側面に当接する後ろ当り部が設けられている点にある。
上記構成によれば、扉を開き操作する際、扉に固定されたケーシング側の可動部材に設けられた磁石又は磁性体が床面側の戸当り体に近接するに連れて該磁石の吸着力で可動部材が下降し、前記可動部材における扉開閉方向の扉閉じ位置側となる後ろ部位に設けられた後ろ当り部が、戸当り体の側面に扉開き方向から当接したとき、前記可動部材の磁石又は磁性体が戸当り体の上面における設定吸着位置に吸着される。
また、設定開き位置にある扉を閉じ操作すると、前記ケーシング側の可動部材の磁石又は磁性体は前記戸当り体の上面に沿って摺動しながら離脱し、前記付勢体による付勢力で可動部材が上昇する。
したがって、前記ケーシング側の可動部材に設けられた磁石又は磁性体と少なくとも一部が磁性体又は磁石から構成されている後ろ当り部とにより、扉を戸当り体の設定吸着位置に確実に吸着保持することができるとともに、前記戸当り体は少なくとも一部が磁性体又は磁石で構成され、且つ、その上面は扉の開閉に連れて可動部材の下端面と摺動可能な形態であれば良く、当該戸当り体の小型化、簡素化を図ることができる。
本発明の戸当り装置による第2の特徴構成は、前記戸当り体が、床面への取付け部を備えた磁性体又は磁石と、該磁性体又は磁石に対して上方から嵌着される樹脂製のカバーとから構成されている点にある。
上記構成によれば、前記戸当り体の主要部は床面への取付け部を備えた磁性体又は磁石から構成されるため、戸当り体の小型化、簡素化を促進することができる。しかも、前記ビス等で床面に固定された磁性体又は磁石に対して上方から樹脂製のカバーを嵌着することにより、床面への取付け部を美麗に覆い隠すことができるばかりでなく、前記可動部材の後ろ当り部との当接時の衝撃を緩衝することができる。
本発明の戸当り装置による第3の特徴構成は、前記付勢体を構成する引張コイルスプリングが前記可動部材の中空部内に配置されているとともに、前記引張コイルスプリングの上端部が、前記可動部材の中空部に形成された昇降許容用の長孔を通してケーシングに架設された固定軸に取付けられ、前記引張コイルスプリングの下端部が、前記可動部材の中空部内の下部に固定されている点にある。
上記構成によれば、前記可動部材を待機位置に上昇付勢する引張コイルスプリングを、前記可動部材に形成された中空部内にコンパクトに配置することができ、前記可動部材の中空部に形成された昇降範囲規制の長孔を、可動部材の昇降ガイドとして活用することができる。
本発明の戸当り装置による第4の特徴構成は、前記ケーシングには、前記後ろ当り部とで前記戸当り体をドア開閉方向の両側から接当規制するロック部材と、ノック操作部材の押込み操作に連動してロック部材をロック状態と戸当り体よりも上方に移動させたロック解除状態とに交互に切り替えるロック操作手段とが設けられている点にある。
上記構成によれば、扉に固定されたケーシング側の可動部材に設けられた磁石又は磁性体が床面側の戸当り体に近接するに連れて磁石の吸着力で可動部材が下降し、前記可動部材における扉開閉方向の扉閉じ位置側となる後ろ部位に設けられた後ろ当り部が、戸当り体の側面に扉開き方向から当接したとき、前記可動部材の磁石又は磁性が戸当り体の上面における設定吸着位置に吸着される。
この状態で、前記ロック操作手段のノック操作部材を押込み操作してロック部材をロック解除状態からロック状態に切り替えると、このロック部材と前記後ろ当り部との間で戸当り体を挟み込む状態に接当規制し、扉を戸当り体の設定吸着位置に確実に固定保持することができる。
また、前記ロック操作手段のノック操作部材を押込み操作してロック部材をロック解除状態に切り替えると、前記後ろ当り部が戸当り体に当接するだけとなり、設定開き位置にある扉を自由に閉じ操作することができる。
したがって、前記扉を戸当り体の設定吸着位置に確実に吸着保持するための後ろ当り部を利用して、任意の時期にロック操作することのできるロック構造を簡素化に構成することができる。
本発明の戸当り装置による第5の特徴構成は、前記ロック操作手段に、前記可動部材の上部に上下動可能に外装されたノック操作部材と、前記可動部材に対してノック操作部材を上方に移動付勢するノック付勢体と、前記可動部材の外周面に形成されたロック操作位置及びロック解除操作位置を有するハート型のカム溝と、該カム溝に沿って移動可能な状態でノック操作部材に設けられるカムフォローアとが備えられているとともに、前記ノック操作部材のカムフォローアがカム溝内のロック操作位置に係止保持されているとき、前記ロック部材がロック状態に保持され、前記ノック操作部材のカムフォローアがカム溝内のロック解除操作位置に係止保持されているとき、前記ロック部材がロック解除状態に保持されるように、前記ノック操作部材とロック部材とが連係されている点にある。
上記構成によれば、前記ノック操作部材のカムフォローアがカム溝内のロック解除操作位置に係止保持されているとき、前記ロック部材がロック解除状態に保持されている。この状態でノック操作部材を付勢力に抗してノック操作すると、前記ノック操作部材のカムフォローアがカム溝に沿ってロック操作位置に移動し、前記ロック部材がロック状態に保持される。
さらに、前記ノック操作部材を付勢力に抗してノック操作すると、これのカムフォローアがカム溝に沿ってロック解除操作位置に移動し、前記ロック部材がロック解除状態に保持される。
したがって、前記ノック操作部材の連続操作でロック部材をロック状態とロック解除状態とに交合に切り替えることができ、操作の簡便化を図ることができる。
本発明の第1実施形態の戸当り装置を示す分解縦断側面図 (a)は図4のロック解除操作位置P1にある状態での吸着状態を示す縦断側面図、(b)は図4のロック解除操作位置P1にある状態での非吸着状態を示す縦断側面図 (c)は図4のロック操作位置P3にある状態での吸着状態を示す縦断側面図、(d)は図4の第2押込み操作位置P4にある状態での吸着状態を示す縦断側面図 カム溝の拡大背面図 前方斜め方向からの分解斜視図 背面斜め方向からの分解斜視図 (a)は扉の開き操作時の斜視図、(b)は扉を設定開き位置で吸着保持してロックした時の斜視図 本発明の第2実施形態の戸当り装置を示す分解縦断側面図 (a)はロック解除時の吸着状態を示す縦断側面図、(b)はロック解除時の非吸着状態を示す縦断側面図 (c)はロック時の吸着状態を示す縦断側面図 一方側の斜め方向からの分解斜視図 他方側の斜め方向からの分解斜視図 (a)はロック解除時のロック操作手段の内部構造を示す斜視図、(b)は押し込み操作時のロック操作手段の内部構造を示す斜視図、(c)はロック時のロック操作手段の内部構造を示す斜視図 ロック操作手段の要部の拡大水平分解断面図 (a)はキャップとラチェットガイドとの嵌合状態を示す拡大水平断面図、(b)はキャップとラチェットとの嵌合状態を示す拡大水平断面図 (a)〜(d)はノック操作部材の押し込み操作時の要部の作動説明図 扉の開き操作時の斜視図 (a)は扉の表面に取付けたときの水平断面図、(b)は扉の裏面に取付けたときの水平断面図、 本発明の第3実施形態の戸当り装置を示す扉の開き操作時の斜視図 一方側の斜め方向からの分解斜視図 他方側の斜め方向からの分解斜視図 (a)はロック解除時の縦断側面図、(b)はロック解除時の吸着状態を示す縦断側面図、(c)はロック時の縦断側面図 本発明の第4実施形態の戸当り装置を示す縦断側面図 本発明の第5実施形態の戸当り装置を示す斜視図
〔第1実施形態〕
図1〜図7は、建築物の開口部にヒンジを介して縦軸芯周りで揺動開閉自在に取付けられる扉1の戸当り装置を示し、扉1に固定可能な合成樹脂製のケーシング2と、床面FLに固定される少なくとも一部が磁性体である強磁性体3Aから構成された戸当り体3、及び前記ケーシング2を覆う合成樹脂製の化粧カバー4とが備えられ、前記ケーシング2には、該ケーシング2の上下方向に貫通する装着空間Sを通して昇降可能な合成樹脂製の可動部材5と、該可動部材5を上昇した待機位置に移動付勢する付勢体の一例である引張コイルスプリング6とが組付けられているとともに、前記可動部材5の下端部には、前記戸当り体3の強磁性体3Aとの間での磁力によって扉1を設定開き位置に吸着保持可能な円柱状の永久磁石7が設けられ、前記可動部材5の下端部に形成された磁石保持部5Cにおける扉開閉方向の扉閉じ位置側となる後ろ部位に、前記扉1の設定開き位置への移動時に戸当り体3の側面に当接して扉1を設定開き位置に規制する後ろ当り部8が設けられている。
前記ケーシング2には、前記後ろ当り部8とで戸当り体3をドア開閉方向の両側から挟み込む状態で接当規制するロック部材9と、ノック操作部材41の押込み操作に連動してロック部材9をロック状態と戸当り体3よりも上方に移動させたロック解除状態とに交互に切り替え作動させるロック操作手段Aとが設けられている。
前記戸当り体3は、図2、図3、図5に示すように、床面FLへの取付け部である取付け孔3Cを貫通形成してある円環状の強磁性体(磁性体)3Aと、該強磁性体3Aに対して上方から嵌着される合成樹脂製のカバー3Bとから構成されているとともに、前記取付け孔3Cが皿ビス11の頭部に沿ったテーパー面に形成され、さらに、前記強磁性体3Aの外周面の底面側には、前記カバー3Bの内周面の下端に形成された径方向内方に突出する係合突起3bが脱着可能に弾性係合する係合溝3aが形成されている。
前記ケーシング2は、前記扉1の開き側となる表面に当接する取付け面20aを備えた内方側の分割ケース20と、前記扉1の表面に当接する取付け面21aを備えた外方側の分割ケース21とに分割構成されているとともに、前記内方側分割ケース20の半円弧状の内側面20bと外方側分割ケース21の略U字状の内側面21bとの対向面間に前記装着空間Sが形成されている。
前記外方側分割ケース21の左右の両側壁部21cの複数箇所(当該実施形態では4箇所)には、両分割ケース20,21を扉1にビス止めするためのビス取付け筒部22が一体形成され、前記内方側分割ケース20の左右の両側壁部20cの複数箇所(当該実施形態では4箇所)には、前記ビス取付け筒部22の入り込みを許容する凹部23が形成されているとともに、前記外方側分割ケース21の内側面21bには、当該外方側分割ケース21内に入り込み状態で嵌合装着される内方側分割ケース20の先端側の合わせ面20dが当接する合わせ面21dが突出形成されている。
前記化粧カバー4は、嵌合装着された両分割ケース20,21に対して上方から脱着自在に外套装着可能で、横断面形状が略U字状の側面カバー部4Aと扁平板状の上面カバー部4Bとから構成されているとともに、前記側面カバー部4Aの開口端縁には、前記外方側分割ケース21の両側壁部21cの開口端縁側に形成された上下方向に沿う係合凹部21eに係合する第1係合突起4aが一体形成され、前記上面カバー部4Bの開口端縁の左右中間部には、前記内方側分割ケース20の上面の端縁に形成された水平方向に沿う係合凹部20eに係合する第2係合突起4bが一体形成されている。
前記上面カバー部4Bには、前記ロック操作手段Aの構成部材である後述の有底筒状のノック操作部材41が突出する貫通孔4Cが形成されている。
前記可動部材5は、前記内方側分割ケース20の内側面20bに沿って上下方向に摺動する第1分割可動体5Aと、前記外方側分割ケース21の内側面21bに沿って上下方向に摺動する第2分割可動体5Bとに分割構成されている。
前記両分割可動体5A,5Bの対向面の下部側には、前記永久磁石7の上下方向及び水平方向の移動を規制した状態で収納するための空間を現出する磁石収納凹部25が形成され、この磁石収納凹部25が形成されている両分割可動体5A,5Bの下側部をもって前記磁石保持部5Cが構成されているとともに、前記両分割可動体5A,5Bの対向面における中部から上部にかけての領域には、前記引張コイルスプリング6を収納可能な中空部(内部空間)を現出するバネ収納凹部26が形成されている。
前記両分割可動体5A,5Bの合わせ面5a,5bにおける上部側の三箇所には、当該両分割可動体5A,5Bを接合するために互いに嵌合自在な嵌合突起27と嵌合穴28とが形成されているとともに、前記両分割可動体5A,5Bにおける両収納凹部25,26の隣接間には、当該両分割可動体5A,5Bをネジ29で接合固定するためのネジ挿通孔30とネジ穴31とが形成されている。
前記引張コイルスプリング6の上側係止部6aは、前記両分割可動体5A,5Bの合わせ面5a,5bにおける上下中間部位に形成された長孔形成用凹部32を通して両分割ケース20,21の合わせ面20d,21dに形成されている軸受け用凹部33に架設されている係止ピン(固定軸の一例)34に係止保持されているとともに、前記引張コイルスプリング6の下側係止部6bは、前記両分割可動体5A,5Bを接合固定するためのネジ29を利用して係止保持されている。
前記両分割可動体5A,5Bの長孔形成用凹部32で形成される長孔の長さは、最上昇位置である待機位置と戸当り体3の側面に当接可能な下降位置である戸当り位置とにわたる可動部材5の昇降を許容する長さ、換言すれば、取付け誤差を考慮した最大昇降範囲の規制機能を備えた長さに設定されている。
具体的には、前記長孔形成用凹部32で形成される長孔の下端縁は、前記係止ピン34との当接によって可動部材5を待機位置に保持するストッパー面に構成されているとともに、前記長孔形成用凹部32で形成される長孔の上端縁は、前記可動部材5の下端面が戸当り体3のカバー3Bの上面に当接した状態において、前記係止ピン34との間に設定余裕空間が形成されていて、扉1に対するケーシング2の取付け位置が設定取付け位置よりも少し上方にずれるような誤差が発生しても、所期の戸当り機能が確実に発揮できるように構成されている。
そして、図2の(a)、(b) に示すように、扉1の設定開き位置に設けられた戸当り体3への近接移動に連れて永久磁石7の吸着力が引張コイルスプリング6の弾性復元力よりも強くなると、前記引張コイルスプリング6の弾性付勢力に抗して待機位置にある可動部材5が戸当り位置に下降し、前記永久磁石7で戸当り体3の強磁性体3Aを吸着する。
このとき、前記可動部材5の下端部に形成された磁石保持部5Cにおける扉開閉方向の扉閉じ位置側となる後ろ部位に設けられた後ろ当り部8が、前記扉1の設定開き位置にある戸当り体3の側面に当接していない場合には、当接するまで前記可動部材5の下端面が戸当り体3のカバー3Bの滑らかな上面に沿って摺接する。
また、設定開き位置にある扉1を閉じ操作すると、当初は永久磁石7の吸着力が引張コイルスプリング6の弾性復元力よりも強いため、前記可動部材5の下端面が戸当り体3のカバー3Bの滑らかな上面に沿って摺接しながら閉動し、その閉動に連れて永久磁石7の吸着力が引張コイルスプリング6の弾性復元力よりも弱くなると、前記可動部材5が待機位置に上昇する。
前記後ろ当り部8は、少なくとも当り面が戸当り体3のカバー3Bの外周面に沿う円弧状に形成され、且つ、前記第1分割可動体5Aの外周面の下端部に径方向外方及び下方に突出する状態で一体形成されているとともに、前記後ろ当り部8の上面8aは、前記可動部材5が待機位置に上昇したとき、前記内方側分割ケース20の内側面20bの下端に形成された半円弧状の凹部35に入り込んでそれの天井面に当接するストッパー面に兼用構成されている。
前記ロック部材9は、戸当り体3のカバー3Bの外周面に沿う円弧状に湾曲形成された板状体から構成され、且つ、前記可動部材5の第2分割可動体5Bの外周面と外方側分割ケース21の内側面21bとの対向面間において上下動自在に配置されている。
このロック部材9の下端部側には、第2分割可動体5Bの外周面に突出形成された一対の係止爪38が上下方向に相対移動可能な状態で係止される係止孔39が形成されているとともに、前記係止孔39の長さが、待機位置と戸当り位置とにわたる可動部材5の昇降を許容する長さに設定されている。
前記ロック操作手段Aには、前記可動部材5の上端部に上下動可能に外装された合成樹脂製の有底円筒状のノック操作部材41と、前記可動部材5に対してノック操作部材41を上方に移動付勢するノック付勢体の一例である圧縮コイルスプリング42と、前記可動部材5の外周面に形成されたロック操作位置及びロック解除操作位置を有するハート型のカム溝43と、該カム溝43に沿って移動可能な状態でノック操作部材41に設けられるカムフォローア44とが備えられている。
前記ノック操作部材41の外周面の下端部に形成された略Cの字状の係止溝41Aに、前記ロック部材9の上端に一体形成された拡径操作可能な略Cの字状の係止体9Aを弾性挾持状態で装着することにより、前記ノック操作部材41とロック部材9とが一体移動可能に連係されている。
前記カムフォローア44を構成するに、前記ノック操作部材41の周壁におけるCの字状係止溝41Aの両端部間に位置する部位に、上下方向に沿う二本のスリット44Aによって径方向に弾性変形可能な可動片44Bを形成し、この可動片44Bの下端部に、カム溝43に沿って相対移動可能な係合突起44Cを内方側に突出形成されている。
前記圧縮コイルスプリング42は、図2、図3に示すように、前記ノック操作部材41の天井内面に突出形成された円筒状の保持突起45と、前記両分割可動体5A,5Bの上面に突出形成された円筒状保持突起を構成するための半円筒状突起46とにわたって外装されている。
前記圧縮コイルスプリング42の弾性付勢力によってノック操作部材41が上方に移動付勢されるが、これの最大上昇位置は、当該ノック操作部材41に設けたカムフォローア44の係合突起44Cと可動部材5に設けたカム溝43のロック解除操作位置P1での係合によって規制されており、このノック操作部材41に連結されたロック部材9はロック解除位置に保持されることになる。
前記カム溝43は、図4に示すように、ハート型を上下で反転した閉ループ状に構成されていて、このカム溝43の最上部の逆V字状溝部は、図2の(a)、(b) に示すように、カムフォローア44の係合突起44Cとの係合によってロック部材9を最大上昇位置であるロック解除位置に保持するロック解除操作位置P1となる。
前記カム溝43の左側最下部のV字状溝部は、図3の(d)に示すように、ノック操作部材41の第1回目の押し込み操作によって下方に移動するカムフォローア44の係合突起44Cを受止めて、ロック部材9をロック位置よりも少し下の最大下降位置に規制する第1押込み操作位置P2となる。
前記カム溝43の下部寄りの中位の逆V字状溝部は、図4、図3の(c)に示すように、ノック操作部材41の第1回目の押し込み操作を解除して、圧縮コイルスプリング42の弾性付勢力で上昇するカムフォローア44の係合突起44Cを受止めて、ロック部材9を最大下降位置から少し上昇したロック位置で係止保持するロック操作位置P3となる。
前記カム溝43の右側最下部のV字状溝部は、図3の(d)に示すように、ノック操作部材41の第2回目の押し込み操作によって下方に移動するカムフォローア44の係合突起44Cを受止めて、ロック部材9をロック位置よりも少し下の最大下降位置に規制する第2押込み操作位置P4となり、ノック操作部材41の第2回目の押し込み操作を解除すると、前記第2押込み操作位置P4に位置していたカムフォローア44の係合突起44Cが圧縮コイルスプリング42の弾性付勢力で前記ロック解除操作位置P1に移動し、ノック操作部材41に連結されたロック部材9がロック解除位置に保持される。
前記カム溝43のうち、ロック解除操作位置P1から第1押込み操作位置P2への第1カム溝部43Aと、第1押込み操作位置P2からロック操作位置P3への第2カム溝部43Bとの境界部位には、その境界線に沿って一段落ち込むことにより、第1押込み操作位置P2に移入したカムフォローア44の係合突起44Cがロック解除操作位置P1側に戻り移動することを阻止すると同時に、カムフォローア44の係合突起44Cをロック操作位置P3に移行案内する第1ガイド段差43aが形成されている。
前記カム溝43のうち、前記第2カム溝部43Bと、ロック操作位置P3から第2押込み操作位置P4への第3カム溝部43Cとの境界部位には、その境界線に沿って一段落ち込むことにより、ロック操作位置P3に移入したカムフォローア44の係合突起44Cが第1押込み操作位置P2側に戻り移動することを阻止すると同時に、カムフォローア44の係合突起44Cを第2押込み操作位置P4に移行案内する第2ガイド段差43bが形成されている。
前記カム溝43のうち、前記第3カム溝部43Cと、第2押込み操作位置P4からロック解除操作位置P1への第4カム溝部43Dとの境界部位には、その境界線に沿って一段落ち込むことにより、第2押込み操作位置P4に移入したカムフォローア44の係合突起44Cがロック操作位置P3側に戻り移動することを阻止すると同時に、カムフォローア44の係合突起44Cをロック解除操作位置P1に移行案内する第3ガイド段差43cが形成されている。
前記カム溝43のうち、前記第4カム溝部43Dと第1カム溝部43Aとの境界部位には、その境界線に沿って一段落ち込むことにより、ロック解除操作位置P1に移入したカムフォローア44の係合突起44Cが第2押込み操作位置P4側に戻り移動することを阻止すると同時に、カムフォローア44の係合突起44Cを第1押込み操作位置P2に移行案内する第4ガイド段差43dが形成されている。
〔第2実施形態〕
図8〜図18は、建築物の開口部にヒンジを介して縦軸芯周りで揺動開閉自在に取付けられる扉1の戸当り装置を示し、扉1の表裏面に対して選択的に固定可能な角筒状に構成された合成樹脂製のケーシング2と、床面FLに固定される少なくとも一部が強磁性体(磁性体)3Aから構成された戸当り体3と、前記ケーシング2を覆う合成樹脂製の化粧カバー4とが備えられ、前記ケーシング2には、該ケーシング2の上下方向に貫通する装着空間Sを通して昇降可能な角筒状に構成された合成樹脂製の可動部材5と、該可動部材5を上昇した待機位置に移動付勢する付勢体の一例である引張コイルスプリング6とが組付けられているとともに、前記可動部材5の下端部には、前記戸当り体3の強磁性体3Aとの間での磁力によって扉1を設定開き位置に吸着保持可能な円柱状の永久磁石7が設けられ、前記可動部材5の下端部に形成された磁石保持部5Cにおける扉開閉方向の扉閉じ位置側となる後ろ部位に、前記扉1の設定開き位置への移動時に戸当り体3の側面に当接して扉1を設定開き位置に規制する後ろ当り部8が設けられている。
前記ケーシング2には、前記後ろ当り部8とで戸当り体3をドア開閉方向の両側から挟み込む状態で接当規制するロック部材9と、ノック操作部材41の押込み操作に連動してロック部材9をロック状態と戸当り体3よりも上方に移動させたロック解除状態とに交互に切り替え作動させるロック操作手段Aとが設けられている。
前記ケーシング2は、前記扉1の開き側となる表面に当接する取付け面50aを備えた第1分割ケース50と、前記扉1の閉じ側となる裏面に当接する取付け面51aを備えた第2分割ケース51とに分割構成されているとともに、前記第1分割ケース50のコの字状の内側面50bと第2分割ケース51のコ字状の内側面51bとの対向面間に前記装着空間Sが形成されている。
前記両分割ケース50,51の取付け面50a,51aの複数箇所(当該実施形態では4箇所)には、図8に示すように、両分割ケース50,51を扉1にビス58で固定するためのビス取付け孔52が互いに相対抗するもの同士が連通する状態で形成され、前記第2分割ケース51の左右の両側壁部51cの上下中央部には、図11、図12に示すように、第1分割ケース50の左右の両側壁部50cの上下中央部に形成された係合凹部53に係合する外方に弾性変形可能な係合爪54が一体形成されている。
前記両分割ケース50,51の合わせ面50d,51dにおける複数箇所(当該実施形態では4箇所)には、当該両分割ケース50,51を接合するために互いに嵌合自在な嵌合突起55及び嵌合穴56が形成されている。
そして、前記ケーシング2を扉1の開き側となる表面(室外側)に取付ける場合には、この扉1の表面に第1分割ケース50の取付け面50aを当て付けて固定し、また、ケーシング2を扉1の閉じ側となる裏面(室内側)に取付ける場合には、この扉1の裏面に第2分割ケース51の取付け面51aを当て付けて固定することにより、いずれの場合でも、前記後ろ当り部8の向き姿勢を一定に維持して、扉1の設定開き位置への移動時に後ろ当り部8の当り面を戸当り体3の側面に当接させることができる。
前記可動部材5は、前記第1分割ケース50の内側面50bに沿って上下方向に摺動する第1分割可動体5Dと、前記第2分割ケース51の内側面51bに沿って上下方向に摺動する第2分割可動体5Eとに分割構成されている。
前記両分割可動体5D,5Eの対向面の下部側には、前記永久磁石7の上下方向及び水平方向の移動を規制した状態で収納するための空間を現出する磁石収納凹部25が形成され、この磁石収納凹部25が形成されている両分割可動体5D,5Eの下側部をもって前記磁石保持部5Cが構成されているとともに、前記両分割可動体5D,5Eの対向面における中部から上部にかけての領域には、前記引張コイルスプリング6を収納可能な内部空間を現出するバネ収納凹部26が形成されている。
前記両分割可動体5D,5Eの合わせ面5d,5eにおける上部側の三箇所には、当該両分割可動体5D,5Eを接合するために互いに嵌合自在な嵌合突起27と嵌合穴28とが形成されているとともに、前記両分割可動体5D,5Eにおける両収納凹部25,26の隣接間には、当該両分割可動体5D,5Eをネジ29で接合固定するためのネジ挿通孔30とネジ穴31とが形成されている。
前記引張コイルスプリング6の上側係止部6aは、前記両分割可動体5D,5Eの合わせ面5d,5eにおける上側部位に形成された長孔形成用凹部32を通して両分割ケース50,51の合わせ面50d,51dに形成されている軸受け用凹部33に架設されている係止ピン34に係止保持されているとともに、前記引張コイルスプリング6の下側係止部6bは、前記両分割可動体5D,5Eを接合固定するためのネジ29を利用して係止保持されている。
前記化粧カバー4は、嵌合装着された両分割ケース50,51に対して上方から脱着自在に外套装着可能で、横断面形状が略コの字状の側面カバー部4Aと扁平板状の上面カバー部4Bとから構成されているとともに、前記上面カバー部4Bには、前記ロック操作手段Aの構成部材である有底角筒状のノック操作部材41が上方に突出する貫通孔4Cが形成されている。
前記側面カバー部4Aの左右の開口端縁には、第1分割ケース50の取付け面50aと両側壁部50cとの交差箇所である両角部に形成された上下方向に沿う係合凹部50e、及び第2分割ケース51の取付け面51aと両側壁部51cとの交差箇所である両角部に形成された上下方向に沿う係合凹部51eに対して選択的に係合可能な係合突起4dが一体形成されている。
そして、前記ケーシング2を扉1の開き側となる表面(室外側)に取付ける場合には、この扉1の表面に固定される第1分割ケース50の両係合凹部50eに対して化粧カバー4の両係合突起4dを上方から係合装着し、また、また、ケーシング2を扉1の閉じ側となる裏面(室内側)に取付ける場合には、この扉1の裏面に固定される第2分割ケース51の両係合凹部51eに対して化粧カバー4の両係合突起4dを上方から係合装着する。
前記後ろ当り部8は、戸当り体3のカバー3Bの外周面の接線方向に沿う一直線状に形成され、且つ、前記第1分割可動体5Dの外周面の下端部に外方に突出する状態で一体形成されているとともに、前記後ろ当り部8の上面8aは、前記可動部材5が待機位置に上昇したとき、前記第1分割ケース50の内側面50bの下端に形成された半円弧状の凹部35に入り込んでそれの天井面に当接するストッパー面に兼用構成されている。
前記戸当り体3は、床面FLへの取付け部である取付け孔3Cを貫通形成してある円環状の強磁性体(磁性体)3Aと、該強磁性体3Aに対して上方から嵌着される合成樹脂製のカバー3Bとから構成されている。
前記強磁性体3Aの取付け孔3Cが皿ビス11の頭部に沿ったテーパー面に形成されているとともに、前記強磁性体3Aの外周面の底面側には、前記カバー3Bの内周面の下端に形成された径方向内方に突出する係合突起3bが脱着可能に弾性係合する係合溝3aが形成され、さらに、前記カバー3Bの外周面の開口周縁には、床面FLに接当する鍔部3dが一体形成されている。
前記ロック部材9は、前記可動部材5の第2分割可動体5Eの外周面と第2分割ケース51の取付け面51aとの対向面間において上下方向に摺動自在に配置可能な板状に構成されているとともに、該ロック部材9の上端部9aは、前記ノック操作部材41の天井内面に形成された嵌合凹部41Bに対して一体的に上下動可能な状態で下方から嵌合保持されている。
このロック部材9の下端部側には、両分割可動体5D,5Eを接合固定するネジ29が上下方向に相対移動可能な状態で係止される係止孔40が形成されているとともに、前記係止孔40の長さが、待機位置と戸当り位置とにわたる可動部材5の昇降を許容する長さに設定されている。
前記ロック操作手段Aには、前記可動部材5の両分割可動体5D,5Eの上端部に形成された小角筒部を構成する半小角筒部5fに対して上方から嵌合自在で、且つ、所定嵌合位置で前記半小角筒部5fに形成された係合孔5gに係合する外方に弾性変形可能な一対の係止爪60aを備えた筒状のキャップ60と、該キャップ60の円筒部60A内に下方から装着されるラチェット61と、該ラチェット61に対してキャップ60の円筒部60A内を通して上方から当接可能で、且つ、前記ノック操作部材41の天井内面の中央部に形成された円筒状の嵌合凹部41Cに対して一体的に上下動可能な状態で下方から嵌合保持されるラチェットガイド62と、前記ラチェット61を上方に移動付勢する付勢手段の一例である圧縮コイルバネ63とが備えられている。
前記キャップ60の円筒部60Aの小径内周面60bには、図13〜図16に示すように、径方向の溝深さが大なる三つの第1ガイド溝60cと、当該第1ガイド溝60cよりも溝深さの小なる三つの第2ガイド溝60dとが、円周方向に等間隔で交互に位置する状態で上下方向に沿って形成され、前記第1ガイド溝60c及び第2ガイド溝60dの上端部には、上方への抜け出し移動を阻止する抜け出し阻止部60eが形成されている。
前記ラチェット61の中間部61aの外周面の周方向三箇所には、径方向外方への突出代が第1ガイド溝60cの溝深さよりも若干小で、且つ、前記第2ガイド溝60dの溝深さよりも大に設定され、第1ガイド溝60cに対してのみ下方から係入可能に構成された第1突条61bが一体形成されているとともに、前記ラチェット61の下端部には、前記圧縮コイルバネ63の上端を受止めるバネ受け部61cが一体形成され、このバネ受け部61cの外周面が、前記キャップ60の円筒部60Aの大径内周面60fに摺接する昇降ガイド面に構成されている。
前記ラチェットガイド62の外周面の下端部における円周方向6箇所には、前記第2ガイド溝60dの溝深さよりも若干径方向外方への突出代が小で、且つ、前記第1・第2ガイド溝60c、60dのいずれかに常時係合する第2突条62aが一体形成されている。
前記ラチェットガイド62の第2突条62aが常時係合する第1・第2ガイド溝60c、60dを備えたキャップ60は、前記可動部材5の小角筒部に対して相対回転不能な状態で係合固定されているため、このラチェットガイド62も前記第1・第2ガイド溝60c、60dに沿って上下動するだけになる。
図16に示すように、前記第1突条61bの上端面を含むラチェット61の中間部61aの上端面とラチェットガイド62の下端面との相対向する接当面には、前記ノック操作部材41の押し込み操作に伴うラチェットガイド62の下端面による押し下げによって、前記ラチェット61の第1突条61bがキャップ60の第1ガイド溝60cから下方に抜け出したとき、前記ラチェット61に一方向側に所定回転角の回転力を付与する波形カム面61d、62bが形成されている。
図16(a)に示すように、前記ラチェット61の第1突条61bがキャップ60の第1ガイド溝60c内に位置する状態では、前記ラチェットガイド62の下端面に形成された波形カム面62bの最下端点が、ラチェット61の中間部61aの上端面に形成された波形カム面61dの傾斜面の中間部位に配置設定されている。
図16(b)、(c)は、前記ラチェット61の第1突条61bがキャップ60の第1ガイド溝60cから下方に押し出される工程を示す。
前記ラチェット61の第1突条61bがキャップ60の第1ガイド溝60cから押し出されると、該ラチェット61の回転の規制が解除されるため、この状態でノック操作部材41の押し込み操作力を解除すると、図16(c)に示すように、ラチェット61の波形カム面61dが圧縮コイルバネ63の弾性付勢力でラチェットガイド62の波形カム面62bに押し付けられ、ラチェット61が一方向側に所定回転角度だけ回転することになる。
図8、図13、図16に示すように、前記キャップ60の小径内周面60bと中径内周面60gとの段差箇所で、且つ、前記第1・第2ガイド溝60c、60dの各隣接間には、前記波形カム面61d、62bによって一方向側に回動されたラチェット61の波形カム面61dを圧縮コイルバネ63の弾性付勢力で次の隣接する第1ガイド溝60c又は第2ガイド溝60dの下端開口側に移行案内する移行傾斜面60hと、この移行傾斜面60hに沿って移行したラチェット61の第1突条61bの側面に当接して該ラチェット61を第1ガイド溝60c又は第2ガイド溝60dの下端開口に対応する部位に係止保持する溝延長側面(回転規制面)60iが形成されている。
前記移行傾斜面60h及び溝延長側面60iによるラチェット61の第1突条61bの移行案内先が、第2ガイド溝60dの下端開口部である場合には、この第1突条61bの上端面の径方向外方への突出代が第2ガイド溝60dの溝深さよりも大に設定されているため、第1突条61bの上端面は、図16(d)に示すように、圧縮コイルバネ63の弾性付勢力で第2ガイド溝60dの下端開口部に係合保持される。
そして、図16(b)に示すように、前記ノック操作部材41が第1回目に最大限にまで押し込み操作されると、ロック部材9が所定のロック位置よりも少し下方の最大下降位置にまで下降し、この状態でノック操作部材41の押し込み操作力が解除されると、前記波形カム面61d、62bと移行傾斜面60h及び溝延長側面60iの協働によって、図16(d)に示すように、ラチェット61の第1突条61bが第2ガイド溝60dの下端開口部に移行して係止保持され、これがロック部材9のロック位置になる。
次に、前記ノック操作部材41が第2回目に押し込み操作されると、ラチェット61の第1突条61bの上端面が溝延長側面60iの下端よりも下方位置にまで降下し、該ラチェット61の回転の規制が解除されるため、この状態でノック操作部材41の押し込み操作力を解除すると、ラチェット61の波形カム面61dが圧縮コイルバネ63の弾性付勢力でラチェットガイド62の波形カム面62bに押し付けられ、ラチェット61が一方向側に所定回転角度だけ回転する。
この回転に連続して、前記移行傾斜面60h及び溝延長側面60iにより、ラチェット61の第1突条61bが、第1ガイド溝60cの下端開口部に移行される。
この第1突条61bの上端面の径方向外方への突出代は、第1ガイド溝60cの溝深さよりも小に設定されているため、ラチェット61の第1突条61bは溝延長側面60i及び第1ガイド溝60c内に沿って圧縮コイルバネ63の弾性付勢力で上昇する。
この上昇は、ラチェットガイド62の下端面に形成された波形カム面62bとラチェット61の中間部61aの上端面に形成された波形カム面61dとが図16(a)に示す位置関係で当接し、且つ、前記キャップ60の中径内周面60gと大径内周面60fとの段差箇所にラチェット61のバネ受け部61cが当接した状態で停止する。
この停止位置は、ノック操作部材41に連結されたロック部材9が上昇したロック解除位置になる。
尚、その他の構成は、第1実施形態で説明した構成と同一であるから、同一の構成箇所には、第1実施形態と同一の番号を付記してそれの説明は省略する。
〔第3実施形態〕
図19〜図22は、建築物の開口部にヒンジを介して縦軸芯周りで揺動開閉自在に取付けられる扉1の戸当り装置を示し、扉1の表裏面に対して選択的に固定可能な角筒状に構成された合成樹脂製のケーシング2と、床面FLに固定される少なくとも一部が強磁性体(磁性体)3Aから構成された戸当り体3と、前記ケーシング2を覆う合成樹脂製の化粧カバー4とが備えられ、前記ケーシング2には、該ケーシング2の上下方向に貫通する装着空間Sを通して昇降可能な角筒状に構成された合成樹脂製の可動部材5と、該可動部材5を上昇した待機位置に移動付勢する付勢体の一例である引張コイルスプリング6とが組付けられているとともに、前記可動部材5の下端部には、前記戸当り体3の強磁性体3Aとの間での磁力によって扉1を設定開き位置に吸着保持可能な円柱状の永久磁石7が設けられ、前記可動部材5の下端部に形成された磁石保持部5Cにおける扉開閉方向の扉閉じ位置側となる後ろ部位に、前記扉1の設定開き位置への移動時に戸当り体3の側面に当接して扉1を設定開き位置に規制する後ろ当り部8が設けられている。
前記化粧カバー4は、前記後ろ当り部8とで戸当り体3をドア開閉方向の両側から挟み込む状態で接当規制するロック部材に兼用構成されているとともに、この化粧カバー4をロック位置と戸当り体3よりも上方に移動させたロック解除位置とに手動操作で位置変更可能に保持する位置変更保持手段Bが設けられている。
前記ケーシング2を構成する4面の側壁部2A〜2Dのうち、扉1への取付け面を備えた裏面側の側壁部2Aの上下二箇所には、ビス65の頭部が挿通可能な大径孔部とビス65のネジ軸部のみが挿通可能な小径孔部とが結合した達磨形状の第1取付け孔66と、ビス65のネジ軸部のみが挿通可能な円形の第2取付け孔67とが形成されている。
前記ケーシング2の表面側の側壁部2Bには、第2取付け孔67に挿通されるビス65に対する操作用切欠き部68が形成されているとともに、左右の側壁部2C,2Dには、前記引張コイルスプリング6の上側係止部6aを係止するための第1係止ピン69を架設する円形状の第1軸受け孔70と、前記引張コイルスプリング6の下側係止部6bを係止するための第2係止ピン71を架設する上下方向に長い長孔状の第2軸受け孔72とが形成されている。
前記可動部材5の円形状内部空間74の下部には、上方から挿入される永久磁石7の下面を受け止める受止め部75が一体形成されているとともに、前記可動部材5の円形状内部空間5Fにおける磁石収納空間の上部位置には、前記永久磁石7の上方への抜け出しを阻止する押えリング76が配置され、当該押えリング76は、これに形成された円周方向に沿う長孔76aに前記第2係止ピン71を挿通させることにより係止保持されている。
前記可動部材5の4つの側面の各角部には、前記ケーシング2の内周面の四隅に形成されたガイド溝2aに沿って相対回動不能な状態で上下方向に摺動案内される突条5Fが一体形成されているとともに、前記ケーシング2がケーシング2に対して90度単位で差し替え可能に構成されている。
そのため、前記ケーシング2が扉1の裏面に取付けられる場合には、前記可動部材5をケーシング2に対して反転装着し、前記ケーシング2が扉1の表裏面のいずれに取付けられる場合でも、前記可動部材5の磁石保持部5Cにおける扉開閉方向の扉閉じ位置側となる後ろ部位に設けられた後ろ当り部8が、前記扉1の設定開き位置への移動時に戸当り体3の側面に当接して扉1を設定開き位置で確実に吸着保持できるようにする。
前記化粧カバー4は、ケーシング2に対して上方から脱着自在に外套装着可能で、横断面形状が略コ字状の側面カバー部4Aと扁平板状の上面カバー部4Bとから構成されているとともに、前記側面カバー部4Aの開口端縁には、前記ケーシング2の扉取付け面側の左右両側に形成された上下方向に沿う係合凹部2bに係合する係合突起4eが一体形成されている。
前記位置変更保持手段Bは、前記化粧カバー4の上面カバー部4Bの下面における扉1側に偏倚した部位に、扉1の表面又は裏面に対して遠近方向に弾性変形可能な状態でケーシング2の第2取付け孔67よりも下方に突出する可動片80を垂設し、この可動片80の下端部には、ケーシング2の第2取付け孔67を通して扉1に固定されたビス65の頭部65aに嵌合して、化粧カバー4をそれの下端が扉1の下端と面一になるロック解除位置に保持する凹部81が形成されている。
前記化粧カバー4の上面カバー部4Bを押込み操作すると、前記可動片80の撓み変形によって前記凹部81がビス65の頭部65aを乗り越え移動し、前記上面カバー部4Bの下面の先端側がケーシング2の上端面に当接したとき、前記化粧カバー4の側面カバー部4Aの下端部が戸当り体3の側面に当接可能なロック状態となり、そのロック状態が化粧カバー4の自重で維持されるように構成されている。
尚、その他の構成は、第1実施形態又は第2実施形態で説明した構成と同一であるから、同一の構成箇所には、第1実施形態又は第2実施形態と同一の番号を付記してそれの説明は省略する。
〔第4実施形態〕
図23は、上述の第3実施形態における前記位置変更保持手段Bの可動片80及び凹部81を削除するとともに、前記化粧カバー4の高さ寸法を、ケーシング2の高さよりも上面カバー部4Bの厚み分だけ大きく構成して、前記化粧カバー4のロック機能を無くしたものである。
尚、その他の構成は、第3実施形態で説明した構成と同一であるから、同一の構成箇所には、第3実施形態と同一の番号を付記してそれの説明は省略する。
〔第5実施形態〕
上述の第1〜第4実施形態では、扉1の表面又は裏面に取付ける戸当り装置について説明したが、図24に示すように、戸当り装置のケーシング2を扉1に埋設状態で取付けてもよい。
この第5実施形態では、前記可動部材5の下端部に形成された磁石保持部5Cにおける扉開閉方向の扉閉じ位置側となる後ろ部位に、前記扉1の設定開き位置への移動時に戸当り体3の側面に当接して扉1を設定開き位置に規制する後ろ当り部8が設けられているとともに、前記ケーシング2には、前記後ろ当り部8とで戸当り体3をドア開閉方向の両側から挟み込む状態で接当規制するロック部材(図示せず)と、ロック部材をロック状態と戸当り体3よりも上方に移動させたロック解除状態とに切り替え作動させるロック操作手段(主要部は図示せず)が設けられている。
前記ロック操作手段の切り替え操作摘み82が、扉1の先端面において外部に露出するケーシング2の操作凹部83に設けられている。
〔その他の実施形態〕
(1)上述の各実施形態では、前記戸当り体3に磁性体3Aを設け、前記可動部材5側に磁石7を設けたが、前記戸当り体3に磁石7を設け、前記可動部材5側に磁性体3Aを設けてもよい。
さらに、前記戸当り体3に磁石7を設け、前記可動部材5にも磁石7を設けてもよい。
(2)上述の各実施形態では、前記戸当り体3は、床面FLへの取付け部である取付け孔3Cを貫通形成してある強磁性体3Aと、該強磁性体3Aに対して上方から嵌着される合成樹脂製のカバー3Bとから構成したが、床面FLへの取付け部を備えた強磁性体のみから構成してもよい。
A ロック操作手段
FL 床面
1 扉
2 ケーシング
3 戸当り体
3A 磁性体(強磁性体)
3B カバー
5 可動部材
6 付勢体(引張コイルスプリング)
7 磁石(永久磁石)
8 後ろ当り部
9 ロック部材
34 固定軸(係止ピン)
41 ノック操作部材
42 ノック付勢体(圧縮コイルスプリング)
43 カム溝
44 カムフォローア

Claims (5)

  1. 扉に固定可能なケーシングに、床面に固定される少なくとも一部が磁性体又は磁石から構成されている戸当り体との間での磁力によって扉を設定開き位置に吸着保持することが可能な磁石又は磁性体を備えた昇降自在な可動部材と、該可動部材を上昇した待機位置に移動付勢する付勢体とを組付けるとともに、前記可動部材における扉開閉方向の扉閉じ位置側となる後ろ部位に、前記扉の設定開き位置への移動時に戸当り体の側面に当接する後ろ当り部が設けられている戸当り装置。
  2. 前記戸当り体が、床面への取付け部を備えた磁性体又は磁石と、該磁性体又は磁石に対して上方から嵌着される樹脂製のカバーとから構成されている請求項1記載の戸当り装置。
  3. 前記付勢体を構成する引張コイルスプリングが前記可動部材の中空部内に配置されているとともに、前記引張コイルスプリングの上端部が、前記可動部材の中空部に形成された昇降許容用の長孔を通してケーシングに架設された固定軸に取付けられ、前記引張コイルスプリングの下端部が、前記可動部材の中空部内の下部に固定されている請求項1又は請求項2記載の戸当り装置。
  4. 前記ケーシングには、前記後ろ当り部とで前記戸当り体をドア開閉方向の両側から接当規制するロック部材と、ノック操作部材の押込み操作に連動してロック部材をロック状態と戸当り体よりも上方に移動させたロック解除状態とに交互に切り替えるロック操作手段とが設けられている請求項1〜3のいずれか1項に記載の戸当り装置。
  5. 前記ロック操作手段には、前記可動部材の上部に上下動可能に外装されたノック操作部材と、前記可動部材に対してノック操作部材を上方に移動付勢するノック付勢体と、前記可動部材の外周面に形成されたロック操作位置及びロック解除操作位置を有するハート型のカム溝と、該カム溝に沿って移動可能な状態でノック操作部材に設けられるカムフォローアとが備えられているとともに、前記ノック操作部材のカムフォローアがカム溝内のロック操作位置に係止保持されているとき、前記ロック部材がロック状態に保持され、前記ノック操作部材のカムフォローアがカム溝内のロック解除操作位置に係止保持されているとき、前記ロック部材がロック解除状態に保持されるように、前記ノック操作部材とロック部材とが連係されている請求項4記載の戸当り装置。
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