JP4814978B2 - 戸当り装置 - Google Patents
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床側稼動タイプの戸当り装置の一例を挙げると、例えば、特許文献1に示すように、床面にビス止めするための複数の取付け孔及び可動部材用の収容凹部が形成されている基部材と、当該基部材に設けた水平軸周りでの揺動により収容凹部内に収容した水平待機姿勢と起立した係止姿勢とに切り替え可能な可動部材とから床面側戸当り部を構成するとともに、扉の下端面に形成された凹部内に埋設固定される又は扉の側面の固定されるケースには、前記可動部材を吸着起立させる磁石を、その吸着面が起立揺動した可動部材の傾斜角度と平行になる状態で形成して、扉側戸当り部を構成している。
そのため、床面側戸当り部が床面の広い領域において嵩張り、床面の景観が阻害されるばかりでなく、扉閉じ時において、床面側戸当り部に他物が引っ掛かり易くなる不都合がある。
しかし、前記戸当り部材の中心部には、前記ケーシングに設けられた係合ピンよりも少し大径の係合凹部を形成し、その係合凹部の周囲には、係合ピンを圧縮コイルスプリングの弾性付勢力に抗して上昇させながら係合凹部に移入案内するための上がり勾配の傾斜ガイド面を形成する必要があるため、戸当り部材の外径がそれほど小さくすることができなかった。
図1〜図7は、建築物の開口部にヒンジを介して縦軸芯周りで揺動開閉自在に取付けられる扉1の戸当り装置を示し、扉1に固定可能な合成樹脂製のケーシング2と、床面FLに固定される少なくとも一部が磁性体である強磁性体3Aから構成された戸当り体3、及び前記ケーシング2を覆う合成樹脂製の化粧カバー4とが備えられ、前記ケーシング2には、該ケーシング2の上下方向に貫通する装着空間Sを通して昇降可能な合成樹脂製の可動部材5と、該可動部材5を上昇した待機位置に移動付勢する付勢体の一例である引張コイルスプリング6とが組付けられているとともに、前記可動部材5の下端部には、前記戸当り体3の強磁性体3Aとの間での磁力によって扉1を設定開き位置に吸着保持可能な円柱状の永久磁石7が設けられ、前記可動部材5の下端部に形成された磁石保持部5Cにおける扉開閉方向の扉閉じ位置側となる後ろ部位に、前記扉1の設定開き位置への移動時に戸当り体3の側面に当接して扉1を設定開き位置に規制する後ろ当り部8が設けられている。
図8〜図18は、建築物の開口部にヒンジを介して縦軸芯周りで揺動開閉自在に取付けられる扉1の戸当り装置を示し、扉1の表裏面に対して選択的に固定可能な角筒状に構成された合成樹脂製のケーシング2と、床面FLに固定される少なくとも一部が強磁性体(磁性体)3Aから構成された戸当り体3と、前記ケーシング2を覆う合成樹脂製の化粧カバー4とが備えられ、前記ケーシング2には、該ケーシング2の上下方向に貫通する装着空間Sを通して昇降可能な角筒状に構成された合成樹脂製の可動部材5と、該可動部材5を上昇した待機位置に移動付勢する付勢体の一例である引張コイルスプリング6とが組付けられているとともに、前記可動部材5の下端部には、前記戸当り体3の強磁性体3Aとの間での磁力によって扉1を設定開き位置に吸着保持可能な円柱状の永久磁石7が設けられ、前記可動部材5の下端部に形成された磁石保持部5Cにおける扉開閉方向の扉閉じ位置側となる後ろ部位に、前記扉1の設定開き位置への移動時に戸当り体3の側面に当接して扉1を設定開き位置に規制する後ろ当り部8が設けられている。
前記ラチェット61の第1突条61bがキャップ60の第1ガイド溝60cから押し出されると、該ラチェット61の回転の規制が解除されるため、この状態でノック操作部材41の押し込み操作力を解除すると、図16(c)に示すように、ラチェット61の波形カム面61dが圧縮コイルバネ63の弾性付勢力でラチェットガイド62の波形カム面62bに押し付けられ、ラチェット61が一方向側に所定回転角度だけ回転することになる。
この第1突条61bの上端面の径方向外方への突出代は、第1ガイド溝60cの溝深さよりも小に設定されているため、ラチェット61の第1突条61bは溝延長側面60i及び第1ガイド溝60c内に沿って圧縮コイルバネ63の弾性付勢力で上昇する。
この停止位置は、ノック操作部材41に連結されたロック部材9が上昇したロック解除位置になる。
尚、その他の構成は、第1実施形態で説明した構成と同一であるから、同一の構成箇所には、第1実施形態と同一の番号を付記してそれの説明は省略する。
図19〜図22は、建築物の開口部にヒンジを介して縦軸芯周りで揺動開閉自在に取付けられる扉1の戸当り装置を示し、扉1の表裏面に対して選択的に固定可能な角筒状に構成された合成樹脂製のケーシング2と、床面FLに固定される少なくとも一部が強磁性体(磁性体)3Aから構成された戸当り体3と、前記ケーシング2を覆う合成樹脂製の化粧カバー4とが備えられ、前記ケーシング2には、該ケーシング2の上下方向に貫通する装着空間Sを通して昇降可能な角筒状に構成された合成樹脂製の可動部材5と、該可動部材5を上昇した待機位置に移動付勢する付勢体の一例である引張コイルスプリング6とが組付けられているとともに、前記可動部材5の下端部には、前記戸当り体3の強磁性体3Aとの間での磁力によって扉1を設定開き位置に吸着保持可能な円柱状の永久磁石7が設けられ、前記可動部材5の下端部に形成された磁石保持部5Cにおける扉開閉方向の扉閉じ位置側となる後ろ部位に、前記扉1の設定開き位置への移動時に戸当り体3の側面に当接して扉1を設定開き位置に規制する後ろ当り部8が設けられている。
尚、その他の構成は、第1実施形態又は第2実施形態で説明した構成と同一であるから、同一の構成箇所には、第1実施形態又は第2実施形態と同一の番号を付記してそれの説明は省略する。
図23は、上述の第3実施形態における前記位置変更保持手段Bの可動片80及び凹部81を削除するとともに、前記化粧カバー4の高さ寸法を、ケーシング2の高さよりも上面カバー部4Bの厚み分だけ大きく構成して、前記化粧カバー4のロック機能を無くしたものである。
尚、その他の構成は、第3実施形態で説明した構成と同一であるから、同一の構成箇所には、第3実施形態と同一の番号を付記してそれの説明は省略する。
上述の第1〜第4実施形態では、扉1の表面又は裏面に取付ける戸当り装置について説明したが、図24に示すように、戸当り装置のケーシング2を扉1に埋設状態で取付けてもよい。
この第5実施形態では、前記可動部材5の下端部に形成された磁石保持部5Cにおける扉開閉方向の扉閉じ位置側となる後ろ部位に、前記扉1の設定開き位置への移動時に戸当り体3の側面に当接して扉1を設定開き位置に規制する後ろ当り部8が設けられているとともに、前記ケーシング2には、前記後ろ当り部8とで戸当り体3をドア開閉方向の両側から挟み込む状態で接当規制するロック部材(図示せず)と、ロック部材をロック状態と戸当り体3よりも上方に移動させたロック解除状態とに切り替え作動させるロック操作手段(主要部は図示せず)が設けられている。
前記ロック操作手段の切り替え操作摘み82が、扉1の先端面において外部に露出するケーシング2の操作凹部83に設けられている。
(1)上述の各実施形態では、前記戸当り体3に磁性体3Aを設け、前記可動部材5側に磁石7を設けたが、前記戸当り体3に磁石7を設け、前記可動部材5側に磁性体3Aを設けてもよい。
さらに、前記戸当り体3に磁石7を設け、前記可動部材5にも磁石7を設けてもよい。
FL 床面
1 扉
2 ケーシング
3 戸当り体
3A 磁性体(強磁性体)
3B カバー
5 可動部材
6 付勢体(引張コイルスプリング)
7 磁石(永久磁石)
8 後ろ当り部
9 ロック部材
34 固定軸(係止ピン)
41 ノック操作部材
42 ノック付勢体(圧縮コイルスプリング)
43 カム溝
44 カムフォローア
Claims (5)
- 扉に固定可能なケーシングに、床面に固定される少なくとも一部が磁性体又は磁石から構成されている戸当り体との間での磁力によって扉を設定開き位置に吸着保持することが可能な磁石又は磁性体を備えた昇降自在な可動部材と、該可動部材を上昇した待機位置に移動付勢する付勢体とを組付けるとともに、前記可動部材における扉開閉方向の扉閉じ位置側となる後ろ部位に、前記扉の設定開き位置への移動時に戸当り体の側面に当接する後ろ当り部が設けられている戸当り装置。
- 前記戸当り体が、床面への取付け部を備えた磁性体又は磁石と、該磁性体又は磁石に対して上方から嵌着される樹脂製のカバーとから構成されている請求項1記載の戸当り装置。
- 前記付勢体を構成する引張コイルスプリングが前記可動部材の中空部内に配置されているとともに、前記引張コイルスプリングの上端部が、前記可動部材の中空部に形成された昇降許容用の長孔を通してケーシングに架設された固定軸に取付けられ、前記引張コイルスプリングの下端部が、前記可動部材の中空部内の下部に固定されている請求項1又は請求項2記載の戸当り装置。
- 前記ケーシングには、前記後ろ当り部とで前記戸当り体をドア開閉方向の両側から接当規制するロック部材と、ノック操作部材の押込み操作に連動してロック部材をロック状態と戸当り体よりも上方に移動させたロック解除状態とに交互に切り替えるロック操作手段とが設けられている請求項1〜3のいずれか1項に記載の戸当り装置。
- 前記ロック操作手段には、前記可動部材の上部に上下動可能に外装されたノック操作部材と、前記可動部材に対してノック操作部材を上方に移動付勢するノック付勢体と、前記可動部材の外周面に形成されたロック操作位置及びロック解除操作位置を有するハート型のカム溝と、該カム溝に沿って移動可能な状態でノック操作部材に設けられるカムフォローアとが備えられているとともに、前記ノック操作部材のカムフォローアがカム溝内のロック操作位置に係止保持されているとき、前記ロック部材がロック状態に保持され、前記ノック操作部材のカムフォローアがカム溝内のロック解除操作位置に係止保持されているとき、前記ロック部材がロック解除状態に保持されるように、前記ノック操作部材とロック部材とが連係されている請求項4記載の戸当り装置。
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