JP4906820B2 - スプリンクラヘッド及びスプリンクラヘッドの点検方法 - Google Patents

スプリンクラヘッド及びスプリンクラヘッドの点検方法 Download PDF

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Description

本発明は、スプリンクラヘッド及びスプリンクラヘッドの点検方法に関するものである。
従来のスプリンクラヘッドとしては、例えば、内部に放水口を有するヘッド本体と、ヘッド本体の下方に接続された円筒状のフレームと、放水口を封止する弁体と、弁体を支持する感熱分解機構とを備えたものが提案されている(例えば特許文献1参照)。このスプリンクラヘッドの感熱分解機構は、一対のアームを備え、そのアームをフレームの段部の2箇所で係止させて弁体を支持している。また、このスプリンクラヘッドの感熱分解機構は、火災時に発生する熱気流から熱を収集するための感熱部を下端に備え、この感熱部はフレームの下端から突出して設けられている。
特開平7−231949号公報
従来のスプリンクラヘッド(例えば特許文献1参照)は、美観を良好にするため、スプリンクラヘッドのヘッド本体の上部が配管に接続された状態においては、ヘッド本体及びフレームが監視空間の天井板よりも上方に設けられるようになっている。しかしながら、火災時に発生する熱気流から熱を収集する感熱部は、熱の収集効率を向上させるため、天井板の下方に突出して設ける必要がある。このため、感熱部は外力の影響を受けやすく、外的衝撃によってスプリンクラヘッドに破損等が生じる恐れがあるという問題点があった。
また、従来のスプリンクラヘッドは、動作を確認する試験を行うと、感熱分解機構が分解してしまい復元できない。このため、監視空間に設置された後は、スプリンクラヘッドの動作試験を行うことができないという問題点があった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、感熱分解機構の下部をフレームの内部に収めることが可能で、スプリンクラヘッドの動作確認を行うことが可能なスプリンクラヘッド及びこのスプリンクラヘッドの点検方法を提供することを目的とする。
本発明に係るスプリンクラヘッドは、円筒状の筒部の内部に放水口が形成されたヘッド本体と、該ヘッド本体の下部に接続される円筒状のフレームと、前記放水口を封止する弁体と、該弁体を支持する感熱分解機構とを有し、該感熱分解機構が保持部材と、該保持部材を支えるピストンとを備えたスプリンクラヘッドにおいて、前記弁体は円柱状に形成され、前記筒部の内部に摺動可能に設けられており、前記感熱分解機構の前記保持部材は、前記フレームの内部に移動可能に設けられているものである。
また、前記ヘッド本体の上部は配管に接続され、該配管の内部が負圧の状態においては、前記弁体及び前記感熱分解機構は上方に移動し、前記感熱分解機構の下部が前記フレームの内部に収まるものである。
また、前記ヘッド本体と前記感熱分解機構との間には、円板状のデフレクタが設けられ、該デフレクタには支柱を介してストッパ部が設けられ、前記配管の内部が負圧の状態においては、前記デフレクタ、又は前記デフレクタ、前記支柱及び前記ストッパ部が、前記ヘッド本体と前記弁体又は前記感熱分解機構との間に挟持され、前記弁体及び前記感熱分解機構の上方への移動が停止した状態となるものである。
また、前記筒部は、前記配管の内部が正圧で、前記弁体及び前記感熱分解機構が下方へ移動した状態において、前記弁体が前記放水口を封止できる長さとなっているものである。
また、本発明に係るスプリンクラヘッドの点検方法は、上記記載のスプリンクラヘッドの点検方法であって、前記スプリンクラヘッドが接続された配管の内部圧力を変化させ、前記感熱分解機構の移動を確認するものである。
本発明においては、弁体を筒部の内部に摺動可能に設けている。また、弁体を支持する感熱分解機構の保持部材をフレームの内部に移動可能に設けている。つまり、弁体を支持する感熱分解機構をフレームの内部に移動可能に設けている。このため、スプリンクラヘッドのヘッド本体の上部が接続された配管を負圧の状態にすることにより、弁体及び感熱分解機構を上方に移動し、感熱分解機構の下部をフレームの内部に収めることができる。したがって、感熱分解機構は外力の影響を受けにくくなり、外的衝撃による漏水等を防止することができる。また、監視空間の天井板から突出するものがないので、美観がさらに向上する。
また、本発明においては、デフレクタ、又はデフレクタ、支柱及びストッパ部(以下、デフレクタアッセンブリという)が、弁体及び感熱分解機構の上方への移動を停止させるストッパとして機能する。このため、弁体及び感熱分解機構の上方への移動を停止させるストッパを新たに形成する必要がなく、スプリンクラヘッドの構造が簡易となる。
また、本発明においては、ヘッド本体の筒部は、弁体及び感熱分解機構が下方へ移動した状態において、弁体が放水口を封止できる長さとなっている。したがって、火災感知器が動作し、弁体及び感熱分解機構が下方へ移動した場合でも、放水口を封止した状態を保つことができる。
また、本発明においては、スプリンクラヘッドのヘッド本体の上部が接続された配管の内部圧力を変化させることによって、弁体及び感熱分解機構が移動するか否か及びOリングの固着の有無を確認することができる。つまり、スプリンクラヘッドの動作確認を間接的に行うことができる。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係るスプリンクラヘッドの縦断面模式図である。なお、この図1は、スプリンクラヘッドが接続される配管の内部圧力が負圧状態のときのスプリンクラヘッドを表す。
(構造)
スプリンクラヘッド100は、ヘッド本体1、フレーム10、弁体20、デフレクタアッセンブリ30及び感熱分解機構40等から構成されている。
ヘッド本体1は円筒状の筒部2を備え、中心部に放水口3が貫設されている。このヘッド本体1の上部には配管に接続されるねじ部4が形成されており、ヘッド本体1の下部には円筒状のフランジ5が設けられている。このフランジ5の下部には、溝部6が形成されており、内周部には後述するフレーム10が螺合される雌ねじ部8が形成されている。この溝部6には、放水口3の外周部に円筒状の筒部7が下方に突出して設けられている。
円筒状のフレーム10は、上部外周面側に雄ねじ部11が形成されている。この雄ねじ部11とヘッド本体1の雌ねじ部8とを螺合することにより、フレーム10はヘッド本体1の下方に接続されている。また、フレーム10の下部内周面側には、デフレクタアッセンブリ30のストッパリング34を係止するための段部12が設けられている。この段部12の下部には、感熱分解機構40のロックボール45を係止するため係止段部13が設けられており、係止段部13のロックボール45との当接範囲にはテーパ部14が形成されている。
円柱状に形成された弁体20は、上部が放水口3に挿入され、放水口3内に摺動可能に設けられている。つまり弁体20は、筒部2の内部及び筒部7の内部と摺動可能に設けられている。この弁体20の上部外周側には、放水口3の内径よりもわずかに小さい段部21が設けられている。そして、段部21の外周部には溝部22が形成され、この溝部22にはOリング23が取り付けられている。これにより、弁体20が放水口3内を摺動しても、弁体20が放水口3を封止できる構成となっている。
なお、本発明においては、弁体20の外周部の一部に段部が形成されているものも円柱状と称することとする。
弁体20の下端には円板状のプレート26が取り付けられている。プレート26には貫通孔が形成されており、この貫通孔に下側から挿入されたねじ25が弁体20の下端に形成された雌ねじ部24に螺合されることによって、プレート26は弁体20の下端に取り付けられている。このプレート26の外周部には、感熱分解機構40のボール支持筒41が螺合される雄ねじ部27が形成されている。このプレート26は、弁体20と一体形成してもよい。
なお、本実施の形態1では弁体20の段部21にOリング23を設けて放水口3を封止する構成としているが、弁体20が放水口3を封止できる構造であれば種々の構成が可能である。例えば、弁体20(又は段部21)に弾性体からなるリング状の突縁を設けて放水口3を封止してもよい。また、例えば、弁体20の段部21の形状と放水口3の形状を加工精度よく形成し、いわゆるメカニカルシール構造としてもよい。
感熱分解機構40は弁体20の下方に設けられており、弁体20を支持している。この感熱分解機構40は、ボール支持筒41、保持部材としてのロックボール45、ピストン46、シリンダ49、感熱板51及び可溶合金52から構成されている。ここで、シリンダ49、感熱板51及び可溶合金52が感熱部となる。なお、保持部材としてロックボールのかわりに、径方向に縮むように付勢されたC型のリングバネを使用してもよい。
ボール支持筒41は有底円筒形状をしており、その外径はフレーム10の係止段部13の内径よりもわずかに小さくなっている。このボール支持筒41の上部の開口部には雌ねじ部42が形成されており、この雌ねじ部42とプレート26の雄ねじ部27とを螺合することによって、ボール支持筒41はプレート26に接続されている。ボール支持筒41の側面部には、ロックボールを挿入するための複数の挿入穴43が、等間隔で貫設されている。なお、本実施の形態1に係るボール支持筒41には4個の挿入穴43が設けられている。また、ボール支持筒41の底部の略中央部には雌ねじ部44が貫設されている。
ボール支持筒41の各挿入穴43には、この挿入穴43の直径よりもわずかに小さなロックボール45が挿入されている。スプリンクラヘッド100が組み立てられた状態においては、このロックボール45は、フレーム10の段部12、ボール支持筒41の挿入穴43、及び後述するピストン46のロックボール受け部47で形成される空間に配置されることとなる。このとき、ロックボール45はボール支持筒41の外周部からわずかに突出した状態となっている。これにより、ロックボール45はフレーム10の内部で移動可能、より正確には転動可能となっている。つまり、感熱分解機構40はフレーム10の内部で摺動可能となっている。
なお、本実施の形態1においては、フレーム10に設けられた段部12の内周部がロックボール45の転送面となっている。しかしながら、段部12をロックボール45の転送面以外の場所に設け、フレーム10の内周部をロックボール45の転送面としてもよい。つまり、感熱分解機構40がフレーム10の内部で摺動可能となっていればよい。
シリンダ49は有底円筒形状をしており、上部外周側には雄ねじ部50が形成されている。この雄ねじ部50とボール支持筒41の雌ねじ部44とを螺合することにより、シリンダ49はボール支持筒41と接合されている。このシリンダ49の内部には、例えばコンプレッション半田等からなる可溶合金52が収容されている。また、シリンダ49の下部には、円板状の感熱板51が設けられている。この感熱板51の外径は、フレーム10の係止段部13の内径よりもわずかに小さくなっている。
ボール支持筒41の内部に設けられているピストン46は、円板の下面部に円筒状の凸部が形成された、縦断面T字型に形成されている。このピストン46は、円筒状の凸部がシリンダの内部に挿入され、可溶合金52の上方に摺動可能に設けられている。ピストン46の円板部分の外周はロックボール受け部47となっており、ロックボール受け部47のロックボール45が当接する範囲には、テーパ部48が形成されている。
デフレクタアッセンブリ30は、ヘッド本体1と感熱分解機構40との間に設けられており、デフレクタ31、支柱33及びストッパリング34から構成されている。
デフレクタ31は円板状に形成されており、その外径はフレーム10の係止段部13の内径よりもわずかに小さくなっている。このデフレクタ31には穴部32が形成されており、穴部32には弁体20が遊嵌されている。この穴部32の直径は弁体20の段部21の外径よりも小さくなっている。このため、感熱分解機構40が分解して弁体20が落下した際、弁体20の段部21がデフレクタ31の穴部32に係止されることとなる。
デフレクタ31の上面部には、複数の支柱33が立設されている。この支柱33は、スプリンクラヘッド100が組み立てられた際、支柱33の上部がフレーム10の筒部7を囲むようにしてフレーム10の溝部6に配置される。これら支柱33の上端部にはドーナツ状のストッパリング34が設けられている。ここで、ストッパリング34が本発明のストッパ部に相当する。ストッパリング34は、内径がヘッド本体1の筒部7の外径よりも大きくなっており、外径がフレーム10の段部12の内径よりも大きくなっている。このため、感熱分解機構40が分解してデフレクタアッセンブリ30が落下した際、デフレクタアッセンブリ30のストッパリング34がフレーム10の段部12の上部に係止されることとなる。
なお、本実施の形態1ではストッパ部としてストッパリング34を設けたが、例えば支柱33の上部を鍵型に形成してストッパ部としてもよい。つまり、感熱分解機構40が分解してデフレクタアッセンブリ30が落下した際、ストッパ部がフレーム10の段部12の上部に係止される形状であれば、ストッパ部の形状は任意である。
このように構成されたスプリンクラヘッド100の動作について説明する。スプリンクラヘッド100の具体的動作説明に先立ち、まず、スプリンクラヘッド100が用いられる消火設備のシステムの概略について説明する。
(消火設備のシステム構成)
図2は、本発明の実施の形態1に係るスプリンクラヘッドを用いた消火設備のシステム構成図である。
監視空間201には、複数のスプリンクラヘッド100が設けられている。また、この監視空間201には、監視空間201内で発生した火災を感知する火災感知器202が設けられている。
各スプリンクラヘッド100は立ち下がり配管301に接続されており、立ち下がり配管301のそれぞれは配管302に接続されている。この配管302の端部は開閉弁203の一方の端部に接続されている。この開閉弁203の他方の端部は配管303を介して真空チャンバー204に接続されており、この真空チャンバー204には真空ポンプ205が接続されている。
また、配管302には、配管310を介して流水検知装置210が接続されている。この流水検知装置210は、配管311を介して消火ポンプ211の吐出口に接続されている。この消火ポンプ211は、吸水口に配管312が接続されており、消火水槽212から消火水を吸引することが可能となっている。
なお、開閉弁203と真空チャンバー204の間には、排水配管320が接続されている。
火災感知器202、開閉弁203及び流水検知装置210は、信号線によって制御盤220と接続されている。この制御盤220は、火災感知器202からの火災信号の有無等によって、開閉弁203及び流水検知装置210の開閉弁の開閉を制御し、真空ポンプ205及び消火ポンプ211の起動及び停止を制御する。
(消火設備動作説明)
スプリンクラヘッド100を立ち下がり配管301に接続した後、流水検知装置210の開閉弁を開いた状態で消火ポンプを起動させ、配管内を充水する。その後、開閉弁203を開いた状態で真空ポンプ205を起動させる。これにより、立ち下がり配管301、配管302、配管303及び配管310の内部は負圧の状態となる。また、配管311は、消火水槽212に貯留されていた消火水で満たされた状態となる。その後、開閉弁203を閉じ、真空ポンプ205及び消火ポンプ211を停止させる。この状態が、火災感知器202が火災を感知していない状態である。つまり、火災感知器202が火災を感知していない状態では、スプリンクラヘッド100が接続されている立ち下がり配管301の内部は負圧の状態となっている。
火災感知器202が火災を感知すると、火災感知器202はその火災信号を制御盤220に送信する。そして、火災信号を受信した制御盤220は、流水検知装置210の開閉弁を開き、消火ポンプ211を起動させる。これにより、立ち下がり配管301、配管302及び配管310の内部に正圧の消火水が満たされる。つまり、火災感知器202が火災を感知した状態では、スプリンクラヘッド100が接続されている立ち下がり配管301の内部は正圧の状態となっている。
なお、配管311に貯留されている消火水が立ち下がり配管301、配管302及び配管310の内部へ流入することにより立ち下がり配管301の内部が正圧になるのであれば、火災感知器202が火災を感知したときに消火ポンプ211を起動させる必要はない。
なお、本発明のスプリンクラヘッドは、通常のスプリンクラ消火設備等に設置してもよい。
(スプリンクラヘッド動作説明)
次に、スプリンクラヘッド100の具体的な動作の説明をする。
図3は、立ち下がり配管が正圧の状態であり、感熱分解機構が分解する前の状態のスプリンクラヘッドを示す縦断面模式図である。また、図4は、感熱分解機構が分解した後の状態のスプリンクラヘッドを示す縦断面模式図である。以下、これら図3及び図4と、図1を用いて、スプリンクラヘッド100の具体的な動作について説明する。
上述のように、火災感知器202が火災を感知していない状態では、立ち下がり配管301の内部は負圧の状態となっている。このため、図1に示すように、弁体20、デフレクタアッセンブリ30及び感熱分解機構40は、上方に移動した状態となっている。このとき、ヘッド本体1の溝部6の上面部と感熱分解機構40のボール支持筒41の上面部との間にデフレクタアッセンブリ30が挟持され、言い換えればストッパリング34が溝部6の上面部に当接して、弁体20、デフレクタアッセンブリ30及び感熱分解機構40の上方への移動が停止している。このとき、感熱分解機構40の下端となる感熱板51は、フレーム10の内部に収まった状態となっている。
放水口3は、下部が円筒形状となっており、上部が上方に拡径するテーパ形状となっている。デフレクタアッセンブリ30の上下方向長さを調整することにより、弁体20の段部21に設けられたOリング23を放水口3の円筒部分に接触させるようになっている。このため、弁体20、デフレクタアッセンブリ30及び感熱分解機構40が上方へ移動しても、スプリンクラヘッド100は水漏れをおこすことがない。
なお、弁体20、デフレクタアッセンブリ30及び感熱分解機構40が上方に移動した状態では、デフレクタアッセンブリ30のデフレクタ31は、弁体20の下端に設けられたプレート26にも着座している。このため、ヘッド本体1の溝部6の上面部と弁体20との間にデフレクタアッセンブリ30が挟持され、弁体20、デフレクタアッセンブリ30及び感熱分解機構40の上方への移動が停止しているといってもよい。
また、本実施の形態1では、ヘッド本体1の溝部6の上面部と感熱分解機構40又は弁体20との間にデフレクタアッセンブリ30が挟持され、弁体20、デフレクタアッセンブリ30及び感熱分解機構40の上方への移動が停止している。しかしながら、例えばヘッド本体1の筒部7の長さを長く設け、ヘッド本体1の筒部7の下端と感熱分解機構40又は弁体20との間にデフレクタ31を挟持して、弁体20、デフレクタアッセンブリ30及び感熱分解機構40の上方への移動を停止してもよい。
上述のように、火災感知器202が火災を感知すると、立ち下がり配管301の内部は正圧の状態となる。このため、図3に示すように、弁体20、デフレクタアッセンブリ30及び感熱分解機構40は、各々の自重と弁体20にかかる消火水の水圧(外力)によって下方に移動する。そして、感熱分解機構40のロックボール45は、フレーム10の係止段部13に形成されたテーパ部14に当接する。
弁体20にかかる消火水の水圧は、プレート26を介してボール支持筒41を下方に押圧する。そして、ボール支持筒41に設けられた挿入穴43の内面上部を介して、ロックボール45を上方から押圧する。このときロックボール45の外周面はテーパ部14にあたることとなり、ロックボール45には、ボール支持筒41の内部に移動しようとする力が働く。しかしながら、ピストン46のロックボール受け部47に形成されたテーパ部48によって、ロックボール45の内側への移動は制限されている。このため、感熱分解機構40のロックボール45はフレーム10の係止段部13に形成されたテーパ部14に係止され、弁体20、デフレクタアッセンブリ30及び感熱分解機構40の移動が停止する。このとき、感熱分解機構40の感熱部(シリンダ49、感熱板51及び可溶合金52)がフレーム10の下端から突出した状態となっている。
なお、ヘッド本体1に設けられた筒部7の長さは、この状態において弁体20の上部が放水口3に挿入された状態となるように調整されている。したがって、弁体20の段部21に設けられたOリング23によって、放水口3は封止された状態となっている。
図3に示すように、感熱分解機構40のロックボール45がフレーム10の係止段部13に形成されたテーパ部14に係止されている状態においては、ヘッド本体1の溝部6の上面部とデフレクタアッセンブリ30のストッパリング34の上面部との間に間隙が形成されている。この間隙の距離L1は、フレーム10の下端と感熱分解機構40の下端(感熱板51)との距離L2以上の長さに形成されている。このため、弁体20、デフレクタアッセンブリ30及び感熱分解機構40が上方へ移動した状態においては、感熱分解機構40の下端は、フレーム10の内部に収まった状態となっている。なお、距離L1を少し短めにすることで、通常時に感熱部がわずかにフレーム10の下端より突出するようにしてもよい。この場合でも、感熱分解機構40の下部はフレーム10の内部に収まるので、外力があたりにくく、美観は向上する。なお、距離L1と段部12の高さはほぼ同じであり、この距離(高さ)により、感熱分解部分の移動量が決まる。
火災によって発生した熱気流は、監視空間201の天井板の下面に沿って流れ、感熱板51を加熱する。その熱はシリンダ49に伝播し、シリンダ49の内部に収容された可溶合金52を溶融し始める。溶融した可溶合金52はシリンダ49とピストン46との間から流出し、ピストン46の下方に収容されている可溶合金52の体積が減少していく。
ピストン46の下方に収容されている可溶合金52の体積が減少すると、ピストン46はその体積の減少に対応して降下する。ピストン46のロックボール受け部47に形成されたテーパ部48によって移動が制限されていたロックボール45は、ピストン46の降下に伴って、ボール支持筒41の内部へ移動を開始する。そして、ロックボール45がボール支持筒41の内部へ移動すると、ロックボール45とフレーム10の係止段部13に形成されたテーパ部14との係止状態は解除される。その結果、弁体20、デフレクタアッセンブリ30及び感熱分解機構40は、各々の自重と弁体20にかかる消火水の水圧(外力)によって下降する。
弁体20及び感熱分解機構40が下降すると、図4に示すように、デフレクタアッセンブリ30のストッパリング34はフレーム10に設けられた段部12の上部に係止される。また、弁体20の段部21がデフレクタアッセンブリ30のデフレクタ31に形成された穴部32に係止される。そして、弁体20、デフレクタアッセンブリ30及び感熱分解機構40の下降が停止する。以上の動作により、ヘッド本体1の放水口3が開放され、消火水がデフレクタ31から散水されることにより火災を消火する。
(点検方法)
続いて、本実施の形態1に係るスプリンクラヘッド100の点検方法について説明する。
火災が発生した際、感熱分解機構40が分解することによってヘッド本体1の放水口3が開放され、消火水がデフレクタ31から散水されることにより火災を消火する。このため、スプリンクラヘッド100が正常に動作するか否かを点検するためには、感熱分解機構40が正常に分解するか否かを点検することが重要となる。しかしながら、点検作業で感熱分解機構40を加熱して分解すると、可溶合金52が溶けてしまうため、感熱分解機構40を復元することはできない。
一般的に、ロックボールを使用したスプリンクラヘッドの動作不良が発生する場合として、ロックボールのフレームとの当接箇所においてロックボールに過剰な力がかかることによってフレームに食い込んでしまい、感熱分解機構が正常に分解しなくなることに起因する場合がある。また、本実施の形態1に係るスプリンクラヘッド100の動作不良の原因としては、スプリンクラヘッド100が長年設置されることにより、弁体20のOリング23が放水口3の内面部と固着してしまうことも考えられる。
そこで、本実施の形態1に係るスプリンクラヘッド100の点検方法では、スプリンクラヘッド100が接続されている配管の内部圧力を変化させ、弁体20及び感熱分解機構40が上下方向に移動するか否かを確認する。これにより、スプリンクラヘッド100に上記の動作不良原因が発生しているか否かを確認することができる。つまり、本実施の形態1に係るスプリンクラヘッド100の点検方法は、スプリンクラヘッド100が正常に動作するか否かを間接的に確認することができる。
なお、スプリンクラヘッド100が動作不良となる主原因は感熱分解機構40の動作不良であるため、感熱分解機構40のみの動作確認でも、十分にスプリンクラヘッド100が正常に動作するか否かを確認することが可能である。
以下に、より具体的なスプリンクラヘッド100の点検方法について説明する。
図2に示す真空ポンプ205の起動と停止を繰り返すことにより、スプリンクラヘッド100が接続されている立ち下がり配管301の内部の圧力状態を変化させる。スプリンクラヘッド100が正常な状態であれば、立ち下がり配管301の内部が負圧の状態となったとき、弁体20及び感熱分解機構40は上昇する。また、立ち下がり配管301の内部が正圧の状態となったとき、弁体20及び感熱分解機構40は下降する。
スプリンクラヘッド100に動作不良原因が発生すると、弁体20及び感熱分解機構40は、立ち下がり配管301の内部圧力の変化に対応した上下動(上昇又は下降)ができなくなる。例えば、弁体20にかかる外力(例えば消火水の圧力)によって、感熱分解機構40のフレーム10との当接箇所においてロックボール45がフレーム10の係止段部13に形成されたテーパ部14に食い込んでしまった場合、立ち下がり配管301の内部を負圧にしても感熱分解機構40は上昇しない。また、スプリンクラヘッド100が長年設置されることにより、例えば感熱分解機構40のロックボール45とフレームの段部12の内周部が固着してしまった場合、立ち下がり配管301の内部を正圧にしても感熱分解機構40は下降しない。また、スプリンクラヘッド100が長年設置されることにより、例えば弁体20のOリング23が放水口3の内面部と固着してしまった場合、立ち下がり配管301の内部圧力を変化させても、感熱分解機構40は上下動しない。
このように、弁体20及び感熱分解機構40が立ち下がり配管301の内部圧力の変化に対応した上下動(上昇又は下降)をするか否かを確認し、スプリンクラヘッド100が正常に動作するか否かを間接的に確認する。この配管の内部圧力を変化させる手段としては、図2のような常設の真空ポンプでもよいが、点検時だけ配管に真空ポンプを接続して、配管内を負圧にするようにしてもよい。
このように構成されたスプリンクラヘッド100においては、弁体20を筒部2の内部及び筒部7の内部に摺動可能に設けている。また、弁体20を支持する感熱分解機構40をフレーム10の内部に摺動可能に設けている。このため、ヘッド本体1が接続された立ち下がり配管301を負圧の状態にすることにより、弁体20、デフレクタアッセンブリ30及び感熱分解機構40を上方に移動し、感熱分解機構40の下端(感熱板51)をフレーム10の内部に収めることができる。したがって、感熱分解機構40は外力の影響を受けにくくなり、外的衝撃による破損等を防止することができる。また、ヘッド本体1及びフレーム10を監視空間201の天井板よりも上方に設けることにより、監視空間201の天井板から突出するものがなくなるので、監視空間201の美観が向上する。
また、デフレクタアッセンブリ30が、弁体20及び感熱分解機構40の上方への移動を停止させるストッパとして機能する。このため、弁体20及び感熱分解機構40の上方への移動を停止させるストッパを新たに形成する必要がなく、スプリンクラヘッド100の構造が簡易となる。
また、ヘッド本体1の筒部7の長さは、弁体20、デフレクタアッセンブリ30及び感熱分解機構40が下降し、感熱分解機構40のロックボール45がフレーム10の係止段部13に形成されたテーパ部14に係止されている状態となっても、弁体20が放水口3を封止できるように調整されている。したがって、火災感知器202が動作した場合でも、放水口3を封止した状態を保つことができる。
また、このように構成されたスプリンクラヘッド100の点検方法においては、立ち下がり配管301の内部圧力を変化させることによって、弁体20及び感熱分解機構40が移動するか否かを確認することができる。したがって、スプリンクラヘッド100の動作確認を間接的に行うことができる。
実施の形態2.
スプリンクラヘッド100を以下のように構成しても、本発明を実施することが可能である。なお、本実施の形態2において、特に記述しない項目については実施の形態1と同様とし、同一の機能や構成については同一の符号を用いて述べることとする。
図5は、本発明の実施の形態2に係るスプリンクラヘッドの縦断面模式図である。なお、この図5は、スプリンクラヘッドが接続される配管の内部圧力が負圧状態のときのスプリンクラヘッドを表す。
(構造)
本実施の形態2に係るスプリンクラヘッド110は、弁体20と感熱分解機構40とを接続する構造が実施の形態1に係るスプリンクラヘッド100とは異なる。
感熱分解機構40のピストン46は、ロックボール受け部47の上面部に円筒状の凸部53が形成されており、この凸部53の外周部には雄ねじ部54が形成されている。この雄ねじ部54が弁体20の下端に形成された雌ねじ部24に螺合されることによって、弁体20と感熱分解機構40とが接続されている。
(動作)
このように構成されたスプリンクラヘッド110の動作について説明する。
図6は、立ち下がり配管が正圧の状態であり、感熱分解機構が分解する前の状態のスプリンクラヘッドを示す縦断面模式図である。また、図7は、感熱分解機構が分解した後の状態のスプリンクラヘッドを示す縦断面模式図である。以下、これら図6及び図7と、図5を用いて、スプリンクラヘッド100の動作について説明する。
火災感知器202が火災を感知していない状態では、立ち下がり配管301の内部は負圧の状態となっている。このため、図5に示すように、弁体20、デフレクタアッセンブリ30及び感熱分解機構40は、上方に移動した状態となっている。このとき、実施の形態1と同様、感熱分解機構40の下端となる感熱板51は、フレーム10の内部に収まった状態となっている。
火災感知器202が火災を感知すると、立ち下がり配管301の内部は正圧の状態となる。このため、図6に示すように、弁体20、デフレクタアッセンブリ30及び感熱分解機構40は、各々の自重と弁体20にかかる消火水の水圧(外力)によって下方に移動する。そして、感熱分解機構40のロックボール45は、フレーム10の係止段部13に形成されたテーパ部14に当接する。
弁体20にかかる消火水の水圧は、ピストン46及び可溶合金52を介してシリンダ49を下方に押圧する。これにより、シリンダ49に接続されたボール支持筒41には、下向きの力が働く。そして、この力は、ボール支持筒41に設けられた挿入穴43の内面上部を介して、ロックボール45を上方から押圧する。このときロックボール45の外周面はテーパ部14にあたることとなり、ロックボール45には、ボール支持筒41の内部に移動しようとする力が働く。しかしながら、ピストン46のロックボール受け部47に形成されたテーパ部48によって、ロックボール45の移動は制限されている。このため、感熱分解機構40のロックボール45はフレーム10の係止段部13に形成されたテーパ部14に係止され、弁体20、デフレクタアッセンブリ30及び感熱分解機構40の移動が停止する。このとき、感熱分解機構40の感熱部(シリンダ49、感熱板51及び可溶合金52)がフレーム10の下端から突出した状態となっている。
火災によって発生した熱気流は、監視空間201の天井板の下面に沿って流れ、感熱板51を加熱する。その熱はシリンダ49に伝播し、シリンダ49の内部に収容された可溶合金52は溶融し始める。ピストン46の下方に収容されている可溶合金52の体積が減少すると、ピストン46はその体積の減少に対応して降下する。ピストン46のロックボール受け部47に形成されたテーパ部48によって移動が制限されていたロックボール45は、ピストン46の降下に伴って、ボール支持筒41の内部へ移動を開始する。そして、ロックボール45がボール支持筒41の内部へ移動すると、ロックボール45とフレーム10の係止段部13に形成されたテーパ部14との係止状態は解除される。その結果、弁体20、デフレクタアッセンブリ30及び感熱分解機構40は、各々の自重と弁体20にかかる消火水の水圧(外力)によって下降する。
弁体20及び感熱分解機構40が下降すると、図7に示すように、デフレクタアッセンブリ30のストッパリング34はフレーム10に設けられた段部12の上部に係止される。また、弁体20の段部21がデフレクタアッセンブリ30のデフレクタ31に形成された穴部32に係止される。そして、弁体20、デフレクタアッセンブリ30及び感熱分解機構40の下降が停止する。以上の動作により、ヘッド本体1の放水口3が開放され、消火水がデフレクタ31から散水されることにより火災を消火する。このとき、感熱分解機構40のうち、弁体20と接続されているピストン46以外の部品は床面に落下する。
このように構成されたスプリンクラヘッド110においても、弁体20を筒部2の内部及び筒部7の内部に摺動可能に設けている。また、弁体20を支持する感熱分解機構40をフレーム10の内部に摺動可能に設けている。このため、スプリンクラヘッド110のヘッド本体1が接続された立ち下がり配管301を負圧の状態にすることにより、弁体20、デフレクタアッセンブリ30及び感熱分解機構40を上方に移動し、感熱分解機構40の下端(感熱板51)をフレーム10の内部に収めることができる。したがって、感熱分解機構40は外力の影響を受けにくくなり、外的衝撃による破損等を防止することができる。また、スプリンクラヘッド100のヘッド本体1及びフレーム10を監視空間201の天井板よりも上方に設けることによりヘッド本体、監視空間201の天井板から突出するものがなくなるので、監視空間201の美観が向上する。
実施の形態3.
例えば監視空間201においてスプリンクラヘッドの直下で小さな火災が発生したときであって、火災感知器202が火災を感知する前に消火器等によって消火される場合がある。このとき、感熱分解機構40の可溶合金52が溶け出した状態(以下、この状態を異常状態という)となっている場合がある。スプリンクラヘッドがこの異常状態のとき、火災感知器202の誤作動等により立ち下がり配管301の内部が正圧になると、放水口3が開放され、消火水がデフレクタ31から散水されてしまう。実施の形態1に係るスプリンクラヘッド100及び実施の形態2に係るスプリンクラヘッド110に以下の構成を追加することにより、スプリンクラヘッドの異常状態を検出することが可能となる。なお、本実施の形態3において、特に記述しない項目については実施の形態1又は実施の形態2と同様とし、同一の機能や構成については同一の符号を用いて述べることとする。
図8及び図9は、本発明の実施の形態3に係るスプリンクラヘッドの縦断面模式図である。なお、図8及び図9は、スプリンクラヘッドが接続される配管の内部圧力が負圧状態のときのスプリンクラヘッドを表している。また、図8は通常状態(可溶合金が溶融していない状態)のスプリンクラヘッドを表し、図9は異常状態のスプリンクラヘッドを表している。
本実施の形態3に係るスプリンクラヘッド120には、実施の形態1に係るスプリンクラヘッド100に、溝部9及び係止段部15が設けられている。係止段部15はフレーム10の段部12の上部に内側方向に突出するように設けられている。図8に示すように、立ち下がり配管301の内部が負圧の状態でありスプリンクラヘッド120が通常状態においては、この係止段部15に感熱分解機構40のロックボール45が係止される。ロックボール45が係止段部15に係止されることで、弁体20、デフレクタアッセンブリ30及び感熱分解機構40の上方への移動が制限され、ストッパリング34は溝部6の上面部にあたらない。係止段部15のロックボール45との当接範囲にはテーパ部16が形成されている。溝部9は放水口3の内周面に設けられており、溝部9の幅(高さ)は弁体20に設けられたOリング23の幅よりもわずかに大きくなっている。この溝部9は、立ち下がり配管301の内部が負圧の状態でありスプリンクラヘッド120が通常状態においては、Oリング23よりも上側となる位置に設けられている。
立ち下がり配管301の内部が負圧の状態でスプリンクラヘッド120が異常状態になると、ピストン46が自重により下方に落ちるので、それに伴ってロックボール45が内側に入り込み、ロックボール45と係止段部15に形成されたテーパ部16との係止状態が解除され、弁体20、デフレクタアッセンブリ30及び感熱分解機構40は上方に移動する。そして図9に示すように、この移動はストッパリング34が溝部6の上面部に当接することにより停止する。このとき、弁体20に設けられたOリング23と溝部9とは対向した状態となる(図9(b))。そして、溝部9の幅(高さ)はOリング23の幅よりもわずかに大きく形成されているので、溝部9とOリング23との間から立ち下がり配管301内へ監視空間201の空気が流入する。
通常、図2に示すような消火設備には配管内の圧力を監視するために圧力センサが設けられている。したがって、このように構成されたスプリンクラヘッド120においては、この圧力センサの検出値を用いて、スプリンクラヘッド120が異常状態であることを検出することができる。より詳しくは、溝部9とOリング23との間から立ち下がり配管301内へ空気が流入することにより、消火設備の配管内の圧力が上昇する。この圧力上昇を圧力センサで検出することにより、スプリンクラヘッド120が異常状態であることを検出することができる。
本発明の実施の形態1に係るスプリンクラヘッドの縦断面模式図である。 本発明の実施の形態1に係るスプリンクラヘッドを用いた消火設備のシステム構成図である。 立ち下がり配管が正圧の状態であり、感熱分解機構が分解する前の状態のスプリンクラヘッドを示す縦断面模式図である。 感熱分解機構が分解した後の状態のスプリンクラヘッドを示す縦断面模式図である。 本発明の実施の形態2に係るスプリンクラヘッドの縦断面模式図である。 立ち下がり配管が正圧の状態であり、感熱分解機構が分解する前の状態のスプリンクラヘッドを示す縦断面模式図である。 感熱分解機構が分解した後の状態のスプリンクラヘッドを示す縦断面模式図である。 本発明の実施の形態3に係る通常状態のスプリンクラヘッドを示す縦断面模式図である。 本発明の実施の形態3に係る異常状態のスプリンクラヘッドを示す縦断面模式図である。
符号の説明
1 ヘッド本体、2 筒部、3 放水口、4 ねじ部、5 フランジ、6 溝部、7 筒部、8 雌ねじ部、9 溝部、10 フレーム、11 雄ねじ部、12 段部、13 係止段部、14 テーパ部、15 係止段部、16 テーパ部、20 弁体、21 段部、22 溝部、23 Oリング、24 雌ねじ部、25 ねじ、26 プレート、27 雄ねじ部、30 デフレクタアッセンブリ、31 デフレクタ、32 穴部、33 支柱、34 ストッパリング、40 感熱分解機構、41 ボール支持筒、42 雌ねじ部、43 挿入穴、44 雌ねじ部、45 ロックボール、46 ピストン、47 ロックボール受け部、48 テーパ部、49 シリンダ、50 雄ねじ部、51 感熱板、52 可溶合金、53 凸部、54 雄ねじ部、100 スプリンクラヘッド、110 スプリンクラヘッド、120 スプリンクラヘッド、201 監視空間、202 火災感知器、203 開閉弁、204 真空チャンバー、205 真空ポンプ、210 流水検知装置、211 消火ポンプ、212 消火水槽、220 制御盤、301 立ち下がり配管、302 配管、303 配管、310 配管、311 配管、312 配管。

Claims (5)

  1. 円筒状の筒部の内部に放水口が形成されたヘッド本体と、該ヘッド本体の下部に接続される円筒状のフレームと、前記放水口を封止する弁体と、該弁体を支持する感熱分解機構とを有し、該感熱分解機構が保持部材と、該保持部材を支えるピストンとを備えたスプリンクラヘッドにおいて、
    前記弁体は円柱状に形成され、前記筒部の内部に摺動可能に設けられており、
    前記感熱分解機構の前記保持部材は、前記フレームの内部に移動可能に設けられていることを特徴とするスプリンクラヘッド。
  2. 前記ヘッド本体の上部は配管に接続され、
    該配管の内部が負圧の状態においては、
    前記弁体及び前記感熱分解機構は上方に移動し、前記感熱分解機構の下部が前記フレームの内部に収まることを特徴とする請求項1に記載のスプリンクラヘッド。
  3. 前記ヘッド本体と前記感熱分解機構との間には、円板状のデフレクタが設けられ、
    該デフレクタには支柱を介してストッパ部が設けられ、
    前記配管の内部が負圧の状態においては、
    前記デフレクタ、又は前記デフレクタ、前記支柱及び前記ストッパ部が、前記ヘッド本体と前記弁体又は前記感熱分解機構との間に挟持され、
    前記弁体及び前記感熱分解機構の上方への移動が停止した状態となることを特徴とする請求項2に記載のスプリンクラヘッド。
  4. 前記筒部は、
    前記配管の内部が正圧で、前記弁体及び前記感熱分解機構が下方へ移動した状態において、
    前記弁体が前記放水口を封止できる長さとなっていることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のスプリンクラヘッド。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載のスプリンクラヘッドの点検方法であって、
    前記スプリンクラヘッドが接続された配管の内部圧力を変化させ、前記感熱分解機構の移動を確認することを特徴とするスプリンクラヘッドの点検方法。
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