JP4906519B2 - 石炭の水素化熱分解方法 - Google Patents

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  • Production Of Liquid Hydrocarbon Mixture For Refining Petroleum (AREA)

Description

本発明は、石炭を水素雰囲気下において急速に水素化熱分解させて、ガス、オイル、チャーを製造する方法に関するものである。
現在までに、石炭を高温高圧下において水素と反応させて、直接メタンを始めとする炭化水素ガスおよびベンゼン、トルエン、キシレン(以下BTXと略す)を始めとするオイルを製造する石炭水添ガス化または水素化熱分解と呼ばれるプロセスがいくつか提案されている。
本発明者らも、石炭、チャーおよび炭素質原料の酸素によるガス化で生じる高温のガス(ガス化ガス)中に、水素ガスを混合し、水素濃度を高めたガス雰囲気中に石炭を吹き込み、石炭の急速加熱、熱分解反応およびガス化反応を気流層で行わせ、特にBTXを高収率で得ることが可能であり,かつ設備のイニシャルコストを低減し、熱補給の必要がない高い熱効率の石炭水素化熱分解方法を提案している(特許文献1および特許文献2参照)。
また、本発明者らは石炭の水素化熱分解によって生成したガスおよびオイルをそれぞれ分離回収し、電力低負荷時には生成したガスを用いて発電すると同時に生成したオイルを貯蔵し、一方、電力高負荷時には生成したガス、オイルおよび先に貯蔵したオイルを用いて発電することによって、石炭水素化熱分解炉における定格量の石炭を常にほぼ一定量処理しながら、電力負荷の変更が可能な発電方法を提案している(特許文献3参照)。
特開平11−228973号公報 特開2004−217868号公報 特開2000−319672号公報
特許文献1、特許文献2、特許文献3において提案されているプロセスは、ガスに加えて、BTXを始めとするオイルを高い収率で製造することが可能であり、かつ設備のイニシャルコストを低減し、熱補給の必要がない高い熱効率の石炭水素化熱分解方法である。しかし、これらの方法においては、石炭の水素化熱分解の結果生成したチャーをガスおよびオイルと分離する手段としてサイクロ(登録商標)ンを想定しているが、一般的にサイクロ(登録商標)ンにおけるチャーの捕集効率は80〜98%程度であるため、サイクロ(登録商標)ンにおいて捕集されなかったチャーが後段の設備(熱交換器、冷却器、脱硫器、ガス精製器等)へ導入され、設備トラブルの要因、あるいはチャー回収率の低下の原因となってしまうという問題があった。
また、特許文献1、特許文献2、特許文献3においては、石炭の熱分解を行わせる熱分解炉から排出されたガスおよびオイルの混合物は、熱回収器において顕熱の一部を回収された後に、脱硫および精製(ガスとオイルを分離)されるものと述べられている。これら脱硫および精製に関わる設備は、冷却器あるいは吸収塔等の湿式設備から構成されるため、熱回収器における酸露点等の制約から回収することができなかった200〜300℃以下の比較的低品位の顕熱は回収することができないのが現状である。特に、特許文献3においては、製品であるガスおよびオイルを発電(ガスタービン)燃料として用いるものと述べられているが、一層の発電効率の向上が見込まれるこれらの顕熱が利用されていないという問題があった。また、当然、ガスおよびオイルの分離に関わる一連の精製設備をプロセス内に設置することは、設備コストおよびランニングコストの増加につながってしまうという問題があった。
本発明の目的は、プロセス内における熱効率を従来法以上に高めた石炭の水素化熱分解方法を提供することである。
係る課題を解決するため、本発明の要旨とするところは、以下の通りである。
(1)下段がガス化部で上段が熱分解改質部である二室二段構造の石炭水素化熱分解炉を用いた石炭の水素化熱分解方法であって、前記ガス化部において、石炭、チャーおよび炭素質原料のうちの1種または2種以上を酸素と共に吹き込み、部分酸化反応を起こさせることによって、水素、一酸化炭素、水蒸気、二酸化炭素を主成分とするガス化ガスを発生させるガス化工程と、前記熱分解改質部において、前記発生したガス化ガス中に石炭または石炭と水素を吹き込み、前記ガス化ガスの顕熱を利用して水素化熱分解を起こさせることによって、ガス、オイル、及びチャーを生成させる熱分解改質工程と、前記生成したガス、オイル、及びチャーと前記発生したガス化ガスの混合物からなるプロセス発生物を、耐熱性フィルター設備へ導入して、前記チャーと前記ガスおよびオイルを分離する分離工程とを備え、前記分離したチャーを回収又は前記ガス化部へ吹き込むチャーとして使用し、前記分離したガス及びオイルを回収することを特徴とする石炭の水素化熱分解方法。
(2)前記分離工程において、前記オイルの一部を凝縮させて前記分離したチャーに付着させ、前記オイル付着後のチャーを回収又は前記ガス化部へ吹き込むチャーとして使用することを特徴とする(1)記載の石炭の水素化熱分解方法。
(3)前記耐熱性フィルター設備の立ち上げ時において、前記熱分解改質部の温度を1000℃以上とし、前記耐熱性フィルター内において凝縮するオイル成分の生成を抑制し、前記耐熱性フィルター設備のフィルター表面へのオイルの付着を防ぐことを特徴とする(1)または(2)記載の石炭の水素化熱分解方法。
(4)前記分離工程で分離したガス及びオイルを、乾式脱硫した後に回収することを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載の石炭の水素化熱分解方法。
(5)前記乾式脱硫した後のガス及びオイルを、混合状態のまま、ガスタービンの発電用燃料として使用することを特徴とする(4)記載の石炭の水素化熱分解方法。
本発明により、石炭の水素化熱分解方法においてプロセス内における熱効率をより高めることが可能となる。
以下、本発明を詳細に説明する。図1に本発明に関するフローシートを、図2に本発明の二室二段型の石炭水素化熱分解炉内における反応メカニズムを示す。
本発明の石炭水素化熱分解炉1は、それぞれ内部反応の異なる二室から構成され、各々の部屋へ石炭等炭素質原料を投入する二段吹き込み型構造であることを特徴とする。すなわち、下段は酸素をガス化剤とする部分酸化反応によって石炭等炭素質原料をガス化するためのガス化部2とし、その上段にガス化部2において発生したガス化ガス中に石炭または石炭と水素を吹き込むことによって水素化熱分解反応を起こさせる熱分解改質部3を設置する。また、ガス化部2と熱分解改質部3の間は、それぞれの炉径よりも狭まったスロート部4(絞り部)で区切ることによって、内部で生じる反応、温度、水素濃度といった両者の条件をそれぞれ別々に管理することが容易なようにする。また、熱分解改質部3へ吹き込まれた石炭あるいは熱分解改質部3内において発生したチャーは、熱分解改質部3内をある一定時間内滞留しているが、スロート部4を設け、そのガス流速を適切に管理することによって、ガス化部への落下を防止することが可能となる。ただし、熱分解改質部3内におけるガス流速が充分に速く、石炭あるいはチャーのガス化部2への落下が起きにくい条件下においては、スロート部4を設けない場合もあり得る。
二室二段構造の石炭水素化熱分解炉1の下段であるガス化部2において発生したガス化ガス5(主成分は、水素(H2)、一酸化炭素(CO)、水蒸気(H2O)、二酸化炭素(CO2))は、スロート部4を介してガス化部2と直結している上段の熱分解改質部3へ直ちに導入される。ガス化ガス5の残部成分としては、メタン(CH4)、エタン(C26)、プロパン(C38)、エチレン(C24)、プロピレン(C36)等が20体積%(dry)含有される。ガス化ガス5中には10〜35体積%程度の水素が当初より含有されているが、熱分解改質部3内における石炭の水素化熱分解反応を促進するためには、別途水素ガスを熱分解改質部3内へ添加することによって水素濃度を更に高めることが望ましい。
ここで、当然ガス化ガス5の温度は、ガス化部2の炉温に依存する。炉温(反応温度)が1200℃より低いと石炭が充分にガス化せず、かつ、スラグ(石炭中の灰分が溶融したもの)を連続的に安定してガス化部2の底部より抜き出すこともできなくなり、1700℃を超えるとガス化部2の炉壁の寿命を極度に短縮し、かつ、放熱による熱損失も増加させるので、1200℃〜1700℃とすることが好ましい。ガス化部2の圧力は、ガス化反応速度を促進し、かつ熱分解改質部3からのガスの逆流を防ぐために、1.0MPa(ゲージ圧)以上とすることが好ましい。圧力の上限は特に定めないが、必要以上の高圧とすることによる設備コストの上昇を防ぐため、また、最終のプロセス製品(ガス、オイル)を発電用燃料として用いる場合、一般的なガスタービンの入口ガス圧力が2〜3MPa(ゲージ圧)であることから、5.0MPa(ゲージ圧)以下とすることが好ましい。
熱分解改質部3内において、水素リッチガス7と共にノズル8から吹き込まれた微粉状の石炭6−1は、先の高温のガス化ガス5と混合されることによって、ガス化ガス5の持つ顕熱を熱源として、急速加熱ならびに熱分解される。まず、反応の最初に起きる熱分解一次反応において、石炭は熱分解ガス(主成分はH2、CO、CO2、H2O、炭化水素ガス)、重質分であるベンゼン環が3環以上の多環芳香族が成分の大半を占めるタール、固体のチャーへと分解される。これらの熱分解反応生成物は、引き続き、水素との反応を主反応とする熱分解二次反応によって、熱分解ガス中の炭化水素ガスは、更に低分子量の炭化水素ガス(CH4、C26、C38、C24、C36等)へ、タールはガスあるいはBTX、ナフタレンのようなベンゼン環が1〜2環程度の軽質分が成分の主体を占めるオイルへと分解される。また、チャーの一部も、(1)式において示される水素化反応によってCH4を主とする炭化水素ガス、あるいは(2)および(3)式において示されるガス化反応によってCOあるいはH2へと転換される。
C(チャー) + H2 → 低分子炭化水素ガス(CH4等) …(1)
C(チャー) + CO2 → 2CO …(2)
C(チャー) + H2O → CO + H2 …(3)
これらのチャーに関する反応の中で、(3)式の水蒸気によるガス化反応は、ある一定の反応条件(温度、圧力)において、他の2つの反応よりも数倍以上反応速度が速いため、熱分解改質部内におけるチャーの生成量を削減する最も効果的な反応である。また、本発明のように、石炭が急速に加熱(100℃/sec以上)されて生成したチャーは、比較的低温度域(700〜1100℃)においても、これらのガス(H2、CO2、水蒸気)との反応性が極めて優れている活性なチャーであるため、更に水蒸気ガス化反応を生じさせるのに好適である。
熱分解改質部3内において、チャーと反応させるための水蒸気は、ガス化部2から導入されるガス化ガス5中の成分として供給される。また、チャーの水蒸気ガス化反応に関する反応速度は、圧力、温度、水蒸気濃度の濃度上昇に伴って大きくなる。従って、ある一定の圧力、温度条件下において、可能な限り短い反応時間内でガス化反応を促進し、チャー生成量を更に削減するためには、熱分解改質部3内へ別途ダイレクトに水蒸気9−1を添加して、熱分解改質部3内の水蒸気分圧を高めてやっても良い。
熱分解改質部3におけるガスの滞留時間は、ガスあるいはタールが充分に熱分解二次反応され、かつ必要以上に炉のサイズが大きくならない程度(0.5〜10sec)とすることが望ましい。
一方、一般的に、熱分解されて生成したチャーはガスよりも長時間炉内へ滞留するが、特に本発明において、チャーと水蒸気との反応を充分に進行させるためには、チャーの滞留時間ができるだけ長くなるように、すなわち、チャーが熱分解改質部3内においてある程度滞留するように熱分解改質部3内の上向きのガス流速を制御することが重要である。その際の適切な流速は、チャーの性状(比重、粒径等)によっても異なるが、0.1〜10m/sec程度とすることが好適である。なお、ガス流速が0.1m/secよりも小さな場合には、チャーは上向きのガスにほとんど気流同伴されず、ガス化部2の方へ落下してしまう。また逆に、10m/secよりも大きな場合には、チャーはほとんど熱分解改質部3内へ滞留せずに、ガスとほぼ同じ滞留時間内において炉から放出されてしまうため、チャーのガス化反応を促進させる観点からは好ましくない。
なお、熱分解改質部3のサイズ(炉長)の巨大化に伴う設備コストの上昇を防ぐために、ガスの滞留時間は、熱分解二次反応がほぼ完了する3sec以下とし、またガス流速は、チャーの大半が気流同伴される1m/sec以上、チャーの滞留が適度に生じる5m/sec以下となる範囲で熱分解改質部3の炉長を決定することが好適である。
熱分解改質部3内の反応条件は、温度500〜1200℃、圧力1〜10MPa(ゲージ圧)、水素濃度10〜70%とすることが好ましいが、特に、BTXおよびナフタレンのような軽質オイル成分の収率を向上させ、また、製造に関わるコストを低減するためには、温度600〜900℃、圧力2〜5MPa(ゲージ圧)、水素濃度25〜50%とすることが望ましい。ここで定義する水素濃度とは、熱分解改質部3内において石炭が熱分解される前の雰囲気中の水素濃度、すなわちガス化ガス5、外部から添加された水素あるいは水素リッチガス7、その他搬送用ガス、パージガス等が混合されたガス中の水素濃度(推定値)を意味する。また、石炭6−1、水素あるいは水素リッチガス7、水蒸気9−1は、すべてを同一のノズル8から吹き込んでも、別々のノズルから吹き込んでやっても構わない。
石炭水素化熱分解炉1から排出された、ガス化部2から発生したガス化ガス5と熱分解改質部から発生したガス、オイル、チャーの混合物から構成されるプロセス発生物10は、廃熱回収器11においてその顕熱の一部を回収された後、耐熱性フィルター12へ導入される。なお、プロセス全体の熱効率向上のためには、廃熱回収器11を設置することが望ましいが、プロセス発生物10中に含有される飛散スラグ(ガス化部からガスに同伴される)やチャーの特性上、廃熱回収器11等における付着トラブルが発生する可能性がある場合には、水スプレー、クエンチガスによる急冷器(クエンチャー)で代用、あるいは両者を併用しても構わない。
また、耐熱性フィルター12とは、通常のバグフィルターの使用上限温度である200℃以上の高温条件下においてガス中に含有されるチャー等のダスト分(固形分)を除去することが可能なフィルターであるものと定義される。使用の上限温度は、フィルター材料、構造、ガス中の腐食物質含有量等によっても異なるが、最大800℃程度まで使用することが可能な材料が開発されているのが現状である。核となるフィルターエレメントの材質はセラミックスと金属に大別される。セラミックス材料の例としてはコージェライト等、金属材料としては鉄アルミ系金属間化合物、ハステロイ、インコネル等の高ニッケル・高クロム系合金等が使用されている。
図3に本発明における耐熱性フィルター12の集塵機構を示す。耐熱性フィルター12へ導入されたチャー(ダスト)・オイル含有ガス23はフィルターエレメント24においてチャー分を除去された後(除塵後)、オイル含有ガス25として排出される。除去されたチャー(ダスト)分は、フィルターエレメント24表面においてダスト層を形成するが、ダスト層が厚くなりすぎると、フィルター前後における差圧が上昇し、耐熱性フィルター12を通過するガス流量が低下するため、定期的に逆洗を実施(逆洗ガス26導入)することによって、付着したダスト層を除去する必要がある。この際、ダスト層は逆洗によって剥ぎ取ることのできる二次ダスト層27と逆洗によって剥ぎ取ることができずそのままの状態で維持される一次ダスト層28(パーマネントケーキ層)に区分される。
耐熱性フィルター12へ導入される際の温度に応じて、ガス中に含有されるオイル成分の一部は凝縮し、オイルミストの状態で耐熱性フィルター12内へ導入される。これら凝縮したオイル成分の大半はフィルターエレメント24においてチャー(ダスト)と共に(チャー粒子に付着した状態で)除去される。ダスト層に取り込まれた状態のオイル成分はフィルター性能に何ら影響を及ぼさず、逆洗によってダストと共に除去されるが、フィルターエレメント24表面に直接付着したオイル成分は逆洗によって除去することができず、フィルターの閉塞トラブルへとつながってしまう恐れがあるため、一次ダスト層28が形成される耐熱性フィルター12の立ち上げ時(操業開始時)においては、フィルターエレメント24表面へ付着するオイル成分(すなわち凝縮するオイル成分)の生成を抑制するような石炭水素化熱分解炉1の条件とすることが望ましい。
そのような石炭水素化熱分解炉1の条件とは、すなわち熱分解改質部3の温度を1000℃以上となるように制御することが望ましい。石炭の種類によっても異なるが、一般的に熱分解改質部3の温度を1000℃以上の高温とした場合、熱分解一次反応の結果生じたタールはそのほぼ全量が熱分解二次反応によって、ガスあるいはBTXクラス(ベンゼン環1環クラス)のオイルにまで分解されるため、一次ダスト層27が形成される以前の状態の耐熱性フィルター12内部へプロセス発生物9を導入しても、フィルターエレメント24へのオイル成分の付着は起こらない。
勿論、熱分解改質部3の温度を1000℃以上とした場合であっても耐熱性フィルター12内において凝縮するオイル成分は皆無ではないが、ごく微量であるため、フィルターエレメント24表面へ付着したとしても問題とはならない(閉塞までは起こさない)。
また、この熱分解改質部3の温度は、炭種に応じてそれぞれ適切な温度が設定される。その後、一次ダスト層28が形成された後に、石炭水素化熱分解炉1の熱分解改質部3を1000℃より低い任意の温度条件とすることによって、プロセス発生物10としてのオイル併産を開始すれば良い。
なお、フィルターエレメント24表面へ付着するオイル成分を発生させない石炭水素化熱分解炉1の条件として、ガス化部2においてのみ石炭のガス化を行い、熱分解改質部3へは石炭の投入を行わないケースを選択することもできるが、ガス化部2からのガス化ガス5中に同伴される飛散スラグは、熱分解改質部3において生成するチャーが共存しない場合には、ガス化部2以降の各部において付着し、設備の安定操業を阻害する可能性があるため望ましくない。
耐熱性フィルター12において、ほぼ100%近い高い捕集効率で分離されたチャー13(付着したオイル含む)は、チャーリサイクル設備14を経由した後、ガス化部2へ微粉状の石炭6−2と共に導入され、ガス化剤である酸素15によって、1200〜1700℃の高温でガス化され、ガス化ガス5(主成分はH2、CO、H2O、CO2)に転換される。なお、チャーと共に耐熱性フィルター12において除去されたチャーに付着したオイル分もチャーと一緒にガス化される。
この際、ガス化部2内の温度制御(過昇温防止)の目的も兼ねて、ガス化剤として水蒸気9−2を酸素14と併用しても良い。石炭6−2とチャー13は混合後に同一のバーナー16からガス化部2内へ吹き込んでも、それぞれ別々のバーナー15からガス化部2内へと吹き込んでも良い。
また、石炭6−2の一部または全部の代わりに他の炭素質原料を使用しても良い。特に、水素含有量の大きな炭素質原料(例えば、天然ガス、石油残渣、廃プラスチック、バイオマス等)を使用した場合、発生する高温ガス中の水素濃度が上昇し、別途水素濃度富化のために添加する水素を削減、あるいは省略できる効果もある。また、チャー13の一部または全部を回収してボイラー用燃料、高炉還元剤等の他の用途に使用しても良い。
ガス化部2内で発生した溶融スラグの大半は炉底のスラグ抜き出し口(スラグタップ)より抜き出され、スラグ16として回収される。
耐熱性フィルター12にてチャー及びチャーに付着したオイルを分離した残りのプロセス発生物(オイルを含有するガス)は、脱硫設備18−1へ導入され、ガス中に含有される不純物である硫黄分(H2S、COS等)が除去される。脱硫設備18−1の方式としては、湿式法と乾式法が存在するが、通常の廃熱ボイラー等の廃熱回収設備において回収可能な300〜400℃程度の温度レベル以下にまでプロセス発生物の持つ顕熱を徹底的に有効利用するためには、乾式法を選択することが望ましい。
現状実用化されている乾式法は、基本的に鉄系の脱硫剤を使用し、400〜500℃程度の温度条件下で以下の反応式に従って脱硫を実施する方式である。
3Fe23+H2→2Fe34+H2O …(4)
Fe34+3H2S+H2→3FeS+4H2O …(5)
Fe34+3COS+CO→3FeS+4CO2 …(6)
リアクター方式としては、流動層式、固定層式、移動層式等いくつかの方式が存在するが、いずれの方式においても上記反応に従って脱硫を行わせる脱硫塔(400〜500℃)と脱硫後の脱硫剤の再生を行う再生塔(600〜800℃)から構成されている。再生塔における反応は以下の通りである。
2FeS+7/2O2→2Fe23+2SO2 …(7)
2Fe34+1/2O2→3Fe23 …(8)
脱硫設備入口のガス中に凝縮したオイル成分(オイルミスト)が存在する場合、脱硫剤へオイルが付着(析出)し、脱硫剤の性能を阻害する恐れがあるが、前記した通り、脱硫設備18−1と同等の温度で運転されている前段の耐熱性フィルター12において、オイルミストの大半はチャーに付随して除去されているため、脱硫設備18−1おいて何ら問題とはならない。
脱硫設備18−1において不純物を除去されて生成したプロセス製品の一部は抜き出され、シフト反応器、脱炭酸器等から構成される水素転換設備19において、水素リッチガスへ転換された後、石炭水素化熱分解炉1の熱分解改質部3内へリサイクルされる。無論、プロセス製品を使用せずに、他から調達した水素を添加用水素として使用しても良い。また、前記した通り、ガス化ガス5中に充分な水素が含有されている場合は、設備コスト削減のため、あえてこれら一連の水素転換設備19を設置せずに、ガス化ガス5中に含有される水素のみによって熱分解改質部3において水素化熱分解を起こさせても構わない。
こうして生成した最終のプロセス製品20(前段の設備において除去されなかったオイルを含有するガス)は様々な用途に使用可能であるが、ガスの保有する顕熱を有効に活用することが可能な複合サイクル発電設備21におけるガスタービン発電用燃料として使用することが望ましい。
なお、複合サイクル発電設備21とは、ガスタービン、ガスタービン排ガス廃熱回収ボイラー、スチームタービンから構成される発電設備を意味する。石炭を石炭ガス化炉においてガス化ガスへと転換し、そのガス化ガスを複合サイクル発電燃料として用いる発電プロセスは石炭ガス化複合発電(IGCC)として既知であるが、本発明の石炭水素化熱分解炉においては通常の石炭ガス化炉よりも石炭のエネルギー転換効率(冷ガス効率)を高めることが可能であるため、発電設備も含めた全体プロセスにおける効率、すなわち発電効率を更に高めることが可能となる。
(実施例)
図4に示したフローに従って、石炭860t/dayの水素化熱分解を実施した。
石炭6−1(粒径200メッシュ以下、平均40μm)21t/hrを、温度800℃、圧力2.5MPa(ゲージ圧)、水素濃度30%(ガス化ガス5中の水素と水素リッチガス7、石炭6−1の搬送ガス、その他パージガスを合わせたガス中の水素濃度)の条件下の石炭水素化熱分解炉1の熱分解改質部3において処理を行った。
なお、操業開始時においては、熱分解改質部3の温度を1050℃とし、後段の耐熱性フィルター12内フィルターエレメント24表面において一次ダスト層28が形成された後に800℃まで低下させた。
石炭水素化熱分解炉1から排出されたプロセス発生物は、水素予熱器29および廃熱回収ボイラー30から構成される廃熱回収器11において450℃まで顕熱を回収された後、耐熱性フィルター12へ導入されチャー13が分離された。耐熱性フィルター12においては、凝縮してミスト状態で存在しているオイル成分もチャー13と共に分離された。
図5に石炭水素化熱分解炉1から排出された直後のオイルの蒸留曲線(BTXクラスの低沸点成分は含まない)を示す。3質量%程度含有される沸点450℃以上のオイル成分が耐熱性フィルター12内においてミスト状態で析出し、チャー13と共に分離された。
なお、留出温度200℃付近の留出分(蒸留曲線において水平部分)はナフタレンの留出を示しており、このオイルの50質量%以上はナフタレンで占められていた。
これらチャー13(チャーと一緒に分離されたオイル含む)10t/hrは、15t/hrの石炭6−2と共に、ガス化部2において、酸素15(1.4万Nm3/hr)および水蒸気9−2(3t/hr)をガス化剤として、1550℃でのガス化を行った。1550℃で発生したガス化ガス5(5.1万Nm3/hr(wet))中には、H2が29体積%、COが52体積%、CO2が6体積%、H2O(水蒸気)が9体積%含有されており、直ちに上段に直結した熱分解改質部3へ導入することによって、水素化熱分解反応に必要な熱源、水素源(一部)、およびチャーのガス化反応を生じさせるための水蒸気源、CO2源として機能した。
耐熱性フィルター12から排出されたプロセス発生物(オイルを含有するガス)は直ちに脱硫設備(乾式法)18−2へ導入され、ガス中に含有される硫黄分が100ppm以下にまで除去を行った。耐熱性フィルター12から脱硫設備18−2入口までの間は断熱材張りの配管とし、その流路長さを可能な限り短くすることによって、耐熱性フィルター12から脱硫設備18−2へ至る間のガスの温度低下はわずか(3℃)であり、脱硫設備18−2入口において凝縮してミスト状態で存在しているオイルはごく微量であったため、これらオイルは脱硫設備18−2で使用されている脱硫剤へ何ら影響を及ぼさなかった。また、影響を及ぼさない範囲で脱硫剤へ付着したオイルに関しても、脱硫剤の再生工程において燃焼(酸化)除去されるため問題とならなかった。
脱硫後のクリーンなプロセス製品は、ガス6.3万Nm3/hr(dry)およびオイル(BTX含む)3t/hrからなるが、その内の、ガス0.2万Nm3/hr(dry)およびオイル(BTX含む)0.1t/hrは水素転換設備19において、水素リッチガス7(0.1万Nm3/hr(dry))へ転換され、熱分解改質部3へリサイクルを行った。
こうして得られた最終的なプロセス製品20(温度420℃)は、H2、COリッチなガス6.1万Nm3/hr(dry)およびベンゼンおよびナフタレンを主成分とするオイル2.9t/hrの混合物であり、直ちにガスタービンとスチームタービンから構成される複合サイクル発電設備21内のガスタービン燃料として利用した。
なお、先の廃熱回収器において回収された水蒸気(スチーム)の一部およびガスタービンの排ガスから廃熱回収ボイラーによって熱回収を行うことによって回収された水蒸気(スチーム)は複合発電サイクル設備21内のスチームタービンへ導入した。
(9)式で示される今回の条件における石炭水素化熱分解炉1のエネルギー転換効率は88%であり、プロセス全体における発電効率(送電端/高位発熱量基準)は46%であった。
エネルギー転換効率=(製品潜熱〈ガス+オイル〉)/(石炭潜熱)×100 …(9)
(比較例)
図6に示したフローに従って、石炭860t/dayの水素化熱分解を実施した。
石炭6−1(粒径200メッシュ以下、平均40μm)21t/hrを、温度800℃、圧力2.5MPa(ゲージ圧)、水素濃度30%(ガス化ガス5中の水素と水素リッチガス7、石炭6−1の搬送ガス、その他パージガスを合わせたガス中の水素濃度)の条件下の石炭水素化熱分解炉1の熱分解改質部3において処理を行った。
石炭水素化熱分解炉1から排出されたプロセス発生物10は、サイクロ(登録商標)ン31へ導入されチャー13が分離された後、水素予熱器29および廃熱回収ボイラー30から構成される廃熱回収器11において300℃まで顕熱が回収された。
分離回収されたチャー13(10t/hr)は、15t/hrの石炭6−2と共に、ガス化部2において、酸素15(1.4万Nm3/hr)および水蒸気9−2(3t/hr)をガス化剤として、1550℃でのガス化を行った。1550℃で発生したガス化ガス5(5.1万Nm3/hr(wet))中には、H2が29体積%、COが52体積%、CO2が6体積%、H2O(水蒸気)が9体積%含有されており、直ちに上段に直結した熱分解改質部3へ導入することによって、水素化熱分解反応に必要な熱源、水素源(一部)、およびチャーのガス化反応を生じさせるための水蒸気源、CO2源として機能した。
廃熱回収器11から排出されたプロセス発生物(オイルを含有するガス)はガス冷却塔、ガス吸収等から構成されるオイル分離設備32においてオイルを回収された後、脱硫設備(湿式法)18−3へ導入され、ガス中に含有される硫黄分を100ppm以下にまで除去を行った。
脱硫後のクリーンな製品ガス6.3万Nm3/hr(dry)の内0.2万Nm3/hr(dry)は水素転換設備19において、水素リッチガス0.1万Nm3/hr(dry)へ転換され、熱分解改質部3へリサイクルを行った。
こうして得られた最終的なプロセス製品である製品ガス33(6.1万Nm3/hr(dry))(温度25℃)および製品オイル34(3.0t/hr)はガスタービンとスチームタービンから構成される複合サイクル発電設備21内のガスタービン燃料として利用した。なお、先の廃熱回収器11において回収された水蒸気(スチーム)の一部およびガスタービンの排ガスから廃熱回収ボイラーによって熱回収を行うことによって回収された水蒸気(スチーム)はスチームタービンへ導入した。
(9)式で示される今回の条件における石炭水素化熱分解炉1のエネルギー転換効率は88%であり、プロセス全体における発電効率(送電端/高位発熱量基準)は45%であった。
従って、実施例においては、石炭から製造したプロセス製品(ガス、オイル)の保有する420℃以下の顕熱をすべて有効に発電に利用することができたため、比較例よりもプロセス全体における発電効率を1%高めることが可能となった。
また、実施例は、比較例よりもオイル分離に関わる諸設備を削減できたため、設備費が5%安価となった。
本発明に関するフローシートを示す図である。 本発明の二段二室構造の石炭水素化熱分解炉内における反応メカニズムを示す図である。 耐熱フィルターの集塵機構を示す図である。 本発明の実施例におけるフローシートおよびマスバランスである。 本発明に実施例において生成したオイルの蒸留曲線である。 従来技術の比較例におけるフローシートおよびマスバランスである。
符号の説明
1 石炭水素化熱分解炉
2 ガス化部
3 熱分解改質部
4 スロート部
5 ガス化ガス
6−1 石炭
6−2 石炭
7 水素リッチガス
8 ノズル
9−1 水蒸気
9−2 水蒸気
10 プロセス発生物
11 廃熱回収器
12 耐熱性フィルター
13 チャー
14 チャーリサイクル設備
15 酸素
16 スラグ
17 バーナー
18−1 脱硫設備
18−2 脱硫設備(乾式法)
18−3 脱硫設備(湿式法)
19 水素転換設備
20 プロセス製品
21 複合サイクル発電設備
22 電力
23 チャー(ダスト)・オイル含有ガス
24 フィルターエレメント
25 オイル含有ガス
26 逆洗ガス
27 二次ダスト層
28 一次ダスト層
29 水素予熱器
30 廃熱回収ボイラー
31 サイクロ(登録商標)ン
32 オイル分離設備
33 製品ガス
34 製品オイル

Claims (3)

  1. 下段がガス化部で上段が熱分解改質部である二室二段構造の石炭水素化熱分解炉を用いた石炭の水素化熱分解方法であって、前記ガス化部において、石炭、チャーおよび炭素質原料のうちの1種または2種以上を酸素と共に吹き込み、部分酸化反応を起こさせることによって、水素、一酸化炭素、水蒸気、二酸化炭素を主成分とするガス化ガスを発生させるガス化工程と、前記熱分解改質部において、前記発生したガス化ガス中に石炭または石炭と水素を吹き込み、前記ガス化ガスの顕熱を利用して水素化熱分解を起こさせることによって、ガス、オイル、及びチャーを生成させる熱分解改質工程と、前記生成したガス、オイル、及びチャーと前記発生したガス化ガスの混合物からなるプロセス発生物を、耐熱性フィルター設備へ導入して、前記チャーと前記ガスおよびオイルを分離する分離工程とを備え、前記分離工程において、前記耐熱性フィルター設備の立ち上げ時において、前記熱分解改質部の温度を1000℃以上とし、前記耐熱性フィルター内において凝縮するオイル成分の生成を抑制して、前記耐熱性フィルターの表面へのオイルの付着を防ぎ、次いで、前記オイルの一部を凝縮させて、そのオイルを前記耐熱性フィルター表面に既に分離され存在するチャーに付着させ、前記オイル付着後のチャーを回収又は前記ガス化部へ吹き込むチャーとして使用し、前記耐熱性フィルター設備で分離したガス及びオイルを回収することを特徴とする石炭の水素化熱分解方法。
  2. 前記分離工程で分離したガス及びオイルを、乾式脱硫した後に回収することを特徴とする請求項に記載の石炭の水素化熱分解方法。
  3. 前記乾式脱硫した後のガス及びオイルを、混合状態のまま、ガスタービンの発電用燃料として使用することを特徴とする請求項記載の石炭の水素化熱分解方法。
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