JP4905391B2 - 携帯端末 - Google Patents

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Description

本発明は、光学的情報読取装置等の携帯端末に関するものである。
光学的情報読取装置等の携帯端末の分野では、入力キーとして十字キーが設けられる場合が多い。この種の十字キーは、上下キーと左右キーとがそれぞれ対をなして配置されて全体として環状形態をなすものが一般的である。このような十字キーは、例えば表示画面におけるカーソル操作などで頻繁に用いられることが多く、操作性が重視されている。
特開2002−42612公報 特開2002−27064公報
ところで、上記のような十字キーでは、ボタン部材の独立性が重視されている。即ち、各ボタン部材を操作したときに他のボタン部材が連動しないようにすることが望ましく、このような要望を満たす構成としては例えば特許文献1、2のようなものがある。特許文献1、2の構成では、各ボタン部材をぞれぞれ間隔をあけて離して配置し、それらボタン部材間にケースの一部からなるフレームを配置した構成が開示されている。しかしながら、この構成の場合、ボタン部材間のフレーム強度を確保するためフレームをある程度太くしなければならず、ボタン部材の間隔が大きくなりやすい。ボタン部材の間隔が大きくなると、十字キー全体として大型化するか或いはボタン部材単体の大きさを小さくしなければならないという問題が生じてしまう。
一方、図9の十字キーKのように、全ボタン部材を一体化し、各ボタン位置の操作に応じて十字キー全体の傾斜状態を変化させるような構成も考えられる。この例では、図9(a)に示すように十字キー全体が一体的な円形形状をなしており、図9(b)のように、中心位置下方を支点として揺動し、傾斜状態が変化するように構成されている。この構成によれば、ボタン部材の間隔を大きくしなくても済むため(即ち、複数のボタン部材に分割する必要がないため)、十字キー全体を小型化できるようになる。しかしながら、このように傾斜状態を変化させる構成の場合、いずれかのボタン部材を操作しても他のボタン部材が連動するため、各ボタン部材の独立性を十分に確保しにくく、操作性の面で問題がある。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、ボタン部材が環状に配置された入力キーを備えた携帯端末において、各ボタン部材の独立性を確保しやすく、かつボタン部材間の隙間を良好に閉塞しうる構成を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、外装ケースと、複数のボタン部材を備え、これらボタン部材が前記外装ケースから露出する形態でそれぞれ変位可能に構成された入力キーと、複数の前記ボタン部材にそれぞれ対応して設けられた複数のスイッチ手段と、を有し、各ボタン部材の押圧操作に応じて対応する各スイッチ手段が動作するように構成された携帯端末であって、前記入力キーは、複数の前記ボタン部材が所定の中心位置を囲む環状形態で配置され、周方向に隣接する前記ボタン部材同士を連結する撓み変形可能な撓み部が設けられ、前記撓み部により、隣接する前記ボタン部材間の隙間がそれぞれ閉塞されており、各ボタン部材に対する押圧操作の際に前記撓み部が撓み変形し、各ボタン部材が他のボタン部材に対して独立して変位する構成をなし、
前記入力キーは、所定の上下方向において対をなして配置される2つの第1ボタン部材と、前記上下方向と交差する左右方向において対をなして配置される2つの第2ボタン部材と、を有し、周方向において前記第1ボタン部材と前記第2ボタン部材とが交互に隣接して配置された十字キーからなり、
前記十字キーは、前記第1ボタン部材と前記第2ボタン部材とを連結する形態でそれぞれ前記撓み部が配置され、前記第1ボタン部材と前記第2ボタン部材との間の前記隙間がそれぞれ閉塞されており、
前記撓み部は、弾性変形可能な弾性部材からなり、且つ前記ボタン部材よりも軟質の材料によって構成され、各ボタン部材の側壁部における露出面側の端部に連結されており、
更に、2つの前記第1ボタン部材及び2つの前記第2ボタン部材がそれぞれ間隔をあけて配置され、隣接する前記第1ボタン部材と前記第2ボタン部材との間の前記隙間が前記十字キーの中心から外周まで連続して構成されており、この隙間を閉塞するように前記第1ボタン部材と前記第2ボタン部材との間において前記十字キーの中心から外周まで撓み部が配されていることを特徴とする。
本発明の「携帯端末」は、ICカード等の決済端末や、情報コードリーダ等の光学的情報読取装置を含むものである。
「外装ケース」は、単一のケース体によって構成されていてもよく、複数のケース体によって構成されていてもよい。
「環状形態」は、ボタン部材の並ぶ方向が所定の中心位置を中心とする環状であればよい。従って、中心位置に撓み部やボタン部材の一部が配置される環状形態であってもよく、中心位置に撓み部やボタン部材が配置されない環状形態であってもよい。
「独立して変位する」とは、各ボタン部材の押圧操作の際に、他のボタン部材が全く動かない構成を含むのは勿論のこと、各ボタン部材を、スイッチ手段をオンする程度に押圧操作したときに、他のボタン部材が微動する構成(スイッチ手段がオンしない程度にわずかに動く構成)も含む。
請求項2の発明は、請求項1に記載の携帯端末において、各スイッチ手段は、対応する前記ボタン部材の露出面側とは反対側に取り付けられる接触部と、前記接触部と対向するように配置される端子と、を備え、対応する前記ボタン部材の変位に応じ、前記接触部が前記端子に対して接触又は離間する構成をなしており、
複数の前記スイッチ手段における各接触部がそれぞれ別体として構成され、各接触部が他の接触部に対して独立して変位する構成をなすことを特徴とする。
請求項1の発明では、携帯端末の入力キーにおいて、複数のボタン部材が所定の中心位置を囲む環状形態で配置されており、周方向に隣接するボタン部材同士を連結する撓み変形可能な撓み部が設けられている。そして、その撓み部により、隣接するボタン部材間の隙間がそれぞれ閉塞されている。従って、複数のボタン部材を環状に配置した入力キーを実現しつつ、そのボタン部間の隙間を良好に閉塞でき、隙間に異物が侵入する等の弊害を防止できると共に、意匠的にも優れた構成となる。また、各ボタン部材に対する押圧操作の際に撓み部が撓み変形し、各ボタン部材が他のボタン部材に対して独立して変位するように構成されている。従って、上記のような閉塞を実現しつつ、各ボタン部材の操作の際に他のボタン部材が連動するようなことを効果的に抑制でき、各ボタン部材を正確に操作しやすくなる。
また、入力キーが、一対の第1ボタン部材と、一対の第2ボタン部材とを有する十字キーとして構成されており、第1ボタン部材と第2ボタン部材とを連結する形態でそれぞれ撓み部が配置され、第1ボタン部材と第2ボタン部材との間の隙間がそれぞれ閉塞されている。このようにすれば、入力キーを十字キーとして機能させつつ、ボタン部材間の閉塞、各ボタン部材の独立操作を共に実現できる好適例となる。
また、撓み部が弾性変形可能な弾性部材によって構成されているため、ボタン部材間の部位が良好に撓み変形すると共に、形状復帰も良好に行われることとなる。
さらに、撓み部は、各ボタン部材の側壁部における露出面側の端部に連結されているため、ボタン部材間において溝が存在しないか深さの浅い溝が存在することとなり、ボタン部材間に汚れ等の異物が残存し難くなる。また、意匠的にも優れた構成となる。
また、撓み部がボタン部材よりも軟質の材料によって構成されているため、ボタン部材についてはある程度硬く構成して形状を適切に保つことができ、撓み部については軟らかく構成してスムーズな撓み変形を実現できる。
請求項2の発明では、各スイッチ手段の各接触部がそれぞれ別体として構成され、各接触部が他の接触部に対して独立して変位する構成をなしている。このようにすれば、各ボタン部材だけでなく各スイッチ手段の接触部の独立性が良好に確保され、各ボタン部材の機能がより独立したものとなる。
[第1実施形態]
以下、本発明の携帯端末を具現化した第1実施形態について、図面を参照して説明する。図1は、第1実施形態に係る携帯端末を概略的に例示する平面図である。図2は、図1の携帯端末における十字キーを拡大して示す拡大図である。図3は、図2の十字キーの断面概略図である。なお、図3は、図2のA−A断面を概略的に示すものであり、ボタン部材以外については断面構成を示している。図4は、図3の状態からボタン部材一つを押し下げた状態を説明する説明図である。
1.全体構成
まず、図1を参照して携帯端末1の全体構成について説明する。本発明に係る携帯端末1は、例えばバーコードリーダ、二次元コードリーダ等の光学的情報読取装置、或いはICカード等を読み取る決済端末などとして構成されるものである。なお、以下の説明では、本発明を情報コードリーダに適用した例について説明する。
図1に示す携帯端末1は、外装ケース2内に情報コードリーダを構成するための各種電気部品(光源、レンズ、受光センサ、記憶手段、制御回路等)が収容された構成をなし、他方、外装ケース2の一部に形成された開口2aから十字キー10が外部に露出した構成をなしている。なお、外装ケース2内の電気的構成は、公知の情報コードリーダ(バーコードリーダ、二次元コードリーダ等)と同様の構成とすることができる。
携帯端末1の十字キー10は、「入力キー」の一例に相当するものであり、図1、図2に示すように、4つのボタン部材11〜14が所定の中心位置P1を中心として環状に配置され、これらボタン部材11〜14がそれぞれ独立して変位する構成をなしている。これらボタン部材11〜14は、外装ケース2から露出(具体的には外装ケース2に形成された開口2aを介して露出)する形態でそれぞれ変位可能に構成されている。
具体的には、所定の上下方向において対をなして配置される2つのボタン部材12、14(ボタン部材12、14は第1ボタン部材に相当する)と、上下方向と交差する左右方向において対をなして配置される2つのボタン部材11、13(ボタン部材11、13は、第2ボタン部材に相当する)とからなり、周方向において第1ボタン部材(ボタン部材12、14)と第2ボタン部材(ボタン部材11、13)とが交互に隣接して配置されている。
即ち、中心位置P1を中心として、第1ボタン部材(ボタン部材12)、第2ボタン部材(ボタン部材13)、第1ボタン部材(ボタン部材14)、第2ボタン部材(ボタン部材11)の順に並んで配置されており、中心位置P1を中心とする周方向において、ボタン部材間の距離があまり大きくならないようにボタン部材同士が隣接して配置されている。なお、本実施形態では、携帯端末1の長手方向を「所定の上下方向」としており、十字キー10から見て液晶表示器46側を上側、それとは反対側を下側としている。また、図1のように平面視したときに携帯端末1の長手方向と直交する方向を左右方向としており、平面視左側を左方向、平面視右側を右方向としている。
本実施形態では、各ボタン部材11〜14がそれぞれ扇状に構成されており、各ボタン部材の湾曲部11c〜14cを外側、角状部11d〜14dを内側とするように集合形態で配置されている。図2の例では、各ボタン部材11〜14の角状部11d〜14dが中心位置P1側に向き、各ボタン部材11〜14の湾曲部11c〜14cが所定の間隔をあけて周方向に続き、十字キー10の外形全体が略円形状に構成されている。また、周方向に隣接するボタン部材同士を連結する撓み変形可能な撓み部20が設けられ、その撓み部20により、隣接するボタン部材間の隙間がそれぞれ閉塞されるようになっている。図2の例では、4つのボタン部材11〜14が中心位置P1を中心としてそれぞれ間隔をあけて配置されているため、これらボタン部材11〜14の間に十字状の隙間が構成されるようになっている。
そして、このような隙間を十字状の撓み部20によって閉塞している。具体的には、第1ボタン部材に相当するボタン部材12と第2ボタン部材に相当するボタン部材13とを連結する形態で撓み部20の一部22が配置され、ボタン部材12、13間の隙間が閉塞されている。また、第2ボタン部材に相当するボタン部材13と、第1ボタン部材に相当するボタン部材14とを連結する形態で撓み部20の一部23が配置され、これらボタン部材13、14間の隙間が閉塞されている。
同様に、ボタン部材14(第1ボタン部材)とボタン部材11とを連結する形態で撓み部20の一部24が配置され、ボタン部材14、11間の隙間が閉塞され、更には、ボタン部材11(第2ボタン部材)と、ボタン部材12(第1ボタン部材)とを連結する形態で撓み部20の一部21が配置され、これらボタン部材14、11間の隙間が閉塞されている。十字キーの中心部付近にも、これら一部21、22、23、24から続く撓み部20の一部25が配置されており(図3も参照)、第1ボタン部材同士(ボタン部材12、14)、第2ボタン部材同士(ボタン部材11、13)を連結する構成をなしている。
また、撓み部20は、例えばエラストマー、ゴム等によって構成されており、例えばABS等の樹脂材料からなるボタン部材11〜14よりも軟質の材料によって構成されている。本実施形態の十字キー10は、ボタン部材11〜14と撓み部20とが例えば二色成形によって一体的に形成されている。また、撓み部20は、弾性変形可能に構成されており、各ボタン部材11〜14に対する押圧操作の際に撓み部20が撓み変形(弾性変形)し、各ボタン部材11〜14がそれぞれ他のボタン部材に対して独立して変位するようになっている。図4の例では、ボタン部材13の押し下げにより撓み部20の一部25が撓み変形(弾性変形)し、ボタン部材13がボタン部材11とは独立して変位する様子(即ちボタン部材13を押し下げてもボタン部材11が連動しない様子)が示されているが、このとき、撓み部20の一部22、23も撓み変形(弾性変形)するため、ボタン部材13は、ボタン部材12、14とは独立して変位することとなる(ボタン部材13が変位してもボタン部材12、14が連動しないようになる)。
また、撓み部20は、図3のように各ボタン部材の側壁部における露出面側の端部に連結されている。図3の例では、ボタン部材11とボタン部材13との間の一部25を図示しており、ボタン部材11の側壁部11b(具体的には角部11d)における露出面11a側の端部に撓み部20の一部25が連結されている。また、この一部25は、ボタン部材13の側壁部13b(具体的には角部13d)における露出面13a側の端部にも連結されている。
なお、図示はしていないが、同様に、撓み部20の一部21は、ボタン部材11の側壁部(ボタン部材12側に面する側壁部)における露出面11a側の端部及びボタン部材12の側壁部(ボタン部材11側に面する側壁部)における露出面12a側の端部にそれぞれ連結されている。また、撓み部20の一部22は、ボタン部材12の側壁部(ボタン部材13側に面する側壁部)における露出面12a側の端部及びボタン部材13の側壁部(ボタン部材12側に面する側壁部)における露出面13a側の端部にそれぞれ連結されている。撓み部20の一部23は、ボタン部材13の側壁部(ボタン部材14側に面する側壁部)における露出面13a側の端部及びボタン部材14の側壁部(ボタン部材13側に面する側壁部)における露出面14a側の端部にそれぞれ連結されている。撓み部20の一部24は、ボタン部材11の側壁部(ボタン部材14側に面する側壁部)における露出面11a側の端部及びボタン部材14の側壁部(ボタン部材11側に面する側壁部)における露出面14a側の端部にそれぞれ連結されている。
また、4つのボタン部材11〜14にそれぞれ対応するように4つのスイッチ31〜34が設けられており、各ボタン部材11〜14の押圧操作に応じて対応する各スイッチ31〜34が動作するように構成されている。各スイッチ31〜34には、対応するボタン部材の露出面側とは反対側に取り付けられる接触部と、接触部と対向するように配置される端子とが設けられており、対応するボタン部材の変位に応じ、接触部が端子に対して接触又は離間する構成をなしている。図3の例では、4つのスイッチ31〜34のうちの2つのスイッチ31、33が示されている。そのうちの1つのスイッチ31について説明すると、このスイッチ31は、ボタン部材11に対応しており、その対応するボタン部材11の露出面11aとは反対側に接触部31aが取り付けられている。接触部31aは、その一部を固定端子31bに接触させるように機能するものであり、固定端子31bと接触されるべき移動端子31a'と、この移動端子31a'が取り付けられるベース部31a"とによって構成されている。ベース部31aは、弾性部材によって構成されており、ボタン部材11が押し下げられていないときには図3のような形状となるように構成されている。ボタン部材11が押し下げられたときにはベース部31aは弾性変形し、押圧が解除されたときには弾性復帰力によって再び図3の状態に戻るようになっている。
スイッチ31は、図3のようにボタン部材11が押し下げられていない場合には、移動端子31aと固定端子31bとが非接触状態(オフ状態)となり、ボタン部材11の押し下げに応じて移動端子31aと固定端子31bとが接触状態(オン状態)となるように機能する。
他方のスイッチ33は、ボタン部材13に対応するものであり、スイッチ31と同様の構成をなしている。即ち、図3のようにボタン部材13が押し下げられていない場合には、移動端子33aと固定端子33bとが非接触状態(オフ状態)となり、図4のようなボタン部材13の押し下げに応じて移動端子33aと固定端子33bとが接触状態(オン状態)となるように機能する。なお、他のボタン部材12、14にもそれぞれ対応するスイッチ32、34が設けられており、これらスイッチ33、34は、いずれもスイッチ31、33と同様の構成をなしている。なお、図2には、各スイッチ31〜34の移動端子31a'、32a'、33a'、34a'の位置を破線にて示している。
スイッチ31〜34は、「スイッチ手段」の一例に相当する。
また、本実施形態では、4つのスイッチ31〜34における各接触部(図3では、スイッチ31、33の接触部31a、33aを図示)がそれぞれ別体として構成され、各接触部が他の接触部に対して独立して変位する構成となっている。即ち、図4のようにスイッチ33の接触部33aが変位しても、他の接触部(スイッチ31の接触部31a及び図示しない他のスイッチ32、34の接触部)が変位しないようになっており、スイッチ33の接触部33aが他の接触部を連動させずに独立して動作するようになっている。
以上説明した本実施形態の構成によれば、以下のような効果を奏することとなる。
本実施形態の携帯端末1では、十字キー10において、複数のボタン部材11〜14が所定の中心位置P1を囲む環状形態で配置されており、周方向に隣接するボタン部材同士を連結する撓み変形可能な撓み部20が設けられている。そして、その撓み部20により、隣接するボタン部材間の隙間がそれぞれ閉塞されている。従って、複数のボタン部材を環状に配置した十字キー10を実現しつつ、そのボタン部間の隙間を良好に閉塞でき、隙間に異物が侵入する等の弊害を防止できると共に、意匠的にも優れた構成となる。また、各ボタン部材に対する押圧操作の際に撓み部20が撓み変形し、各ボタン部材が他のボタン部材に対して独立して変位するように構成されている。従って、上記のような閉塞を実現しつつ、各ボタン部材の操作の際に他のボタン部材が連動するようなことを効果的に抑制でき、各ボタン部材を正確に操作しやすくなる。
また、第1ボタン部材と第2ボタン部材とによって十字キー10を実現しつつ、これら第1ボタン部材及び第2ボタン部材を連結する形態で撓み部20が配置され、第1ボタン部材と第2ボタン部材との間の隙間がそれぞれ閉塞されている。このようにすれば、十字キーとして機能させつつ、ボタン部材間の閉塞、各ボタン部材の独立操作を共に実現できる好適例となる。
また、撓み部20が弾性変形可能な弾性部材によって構成されているため、ボタン部材間の部位が良好に撓み変形すると共に、形状復帰も良好に行われることとなる。
また、撓み部20は、各ボタン部材の側壁部における露出面側の端部に連結されているため、ボタン部材間において溝が存在しないか深さの浅い溝が存在することとなり、ボタン部材間に汚れ等の異物が残存し難くなる。また、意匠的にも優れた構成となる。
また、撓み部20がボタン部材よりも軟質の材料によって構成されているため、ボタン部材についてはある程度硬く構成して形状を適切に保つことができ、撓み部については軟らかく構成してスムーズな撓み変形を実現できる。
また、各スイッチ31〜34(スイッチ手段)の各接触部がそれぞれ別体として構成され、各接触部が他の接触部に対して独立して変位する構成をなしている。このようにすれば、各ボタン部材11〜14だけでなく各スイッチ31〜34の接触部の独立性も良好に確保され、各ボタン部材11〜14の機能がより独立したものとなる。
参考例]
以下、参考例について説明する。
図5は参考例の要部を概略的に例示する断面図であり、図6は、図5の構成においてボタン部材の一つを押し下げた状態を説明する説明図である。なお、図5は、図3の構成の変形例を示すものであり、本参考例の構成は、撓み部の構成のみが第1実施形態と異なり、それ以外は第1実施形態と同一である。よって異なる部分について重点的に説明することとし、同一の部分については第1実施形態と同一の符号を付し詳細な説明は省略する。なお、本参考例の全体構成は図1と同様であるため、適宜図1を参照して説明する。
参考例の携帯端末は、図5のように外装ケース2と、複数のボタン部材11〜14(図1参照)が環状に配置されてなる十字キー110と、を備えており、図1と同様に、ボタン部材11〜14が外装ケース2から露出する形態でそれぞれ変位可能に構成されている。また、本参考例の十字キー110も、図1と同様に、複数のボタン部材11〜14が所定の中心位置P1を囲む環状形態で配置され、周方向に隣接するボタン部材同士を連結する撓み変形可能な撓み部120が設けられている。そして、その撓み部120により、隣接するボタン部材間の隙間がそれぞれ閉塞されており、各ボタン部材11〜14に対する押圧操作の際に撓み部120が撓み変形し、各ボタン部材が他のボタン部材に対して独立して変位する構成をなしている。
十字キー110は、第1実施形態と同様に、所定の上下方向(携帯端末の長手方向)において対をなして配置される2つのボタン部材12、14(第1ボタン部材:図1参照)と、上下方向と交差する左右方向において対をなして配置される2つのボタン部材11,13(第2ボタン部材)と、を有しており、図1と同様に、周方向において第1ボタン部材と第2ボタン部材とが交互に隣接して配置されている。即ち、第1実施形態と同様に、中心位置P1の周囲において第2ボタン部材(ボタン部材11)、第1ボタン部材(ボタン部材12)、第2ボタン部材(ボタン部材13)、第1ボタン部材(ボタン部材14)の順に並んで配置されている。このように構成される十字キー110は、ボタン部材12(第1ボタン部材)とボタン部材13(第2ボタン部材)とを連結する形態、ボタン部材13(第2ボタン部材)とボタン部材14(第1ボタン部材)とを連結する形態、ボタン部材14(第1ボタン部材)とボタン部材11(第2ボタン部材)とを連結する形態、ボタン部材11(第2ボタン部材)とボタン部材12(第1ボタン部材)とを連結する形態で撓み部120が配置され、第1ボタン部材と第2ボタン部材との間の隙間がそれぞれ閉塞されている。第1ボタン部材同士、第2ボタン部材同士も中心付近において撓み部120によって連結されており、ボタン部材12、14間の隙間、ボタン部材11、13間の隙間も撓み部120によって閉塞されている(図5参照)。
なお、本参考例では、ボタン部材11〜14と撓み部120とが同材料(例えば、樹脂材料)によって一体的に形成されており、各ボタン部材11〜14の側壁部における露出面側の端部に撓み部120がそれぞれ連結されている(図5の例では、ボタン部材11の側壁部における露出面11a側の端部に撓み部120が連結され、ボタン部材13の側壁部における露出面13a側の端部にも撓み部120が連結された例を示している。撓み部は、厚肉部120bと、厚肉部120bとボタン部材11〜14とを連結するヒンジ部120aと、を有している。ヒンジ部120aは、撓み部120におけるボタン部材11〜14と隣接する位置に配置される部分であり、厚肉部120よりも薄く構成されている。このように構成される十字キー110では、いずれかのボタン部材が押されたときに、ヒンジ部120aを支点として厚肉部120bがボタン部材に対して回動することで撓み部120が撓み変形するようになっている。なお、この撓み変形のときには、厚肉部120bも若干変形するようになっている。
なお、本参考例において撓み部120を弾性変形可能な弾性部材としてもよく、この場合、ボタン部材11〜14も弾性部材によって構成されることとなる。
参考例の構成によれば、第1実施形態と同様の効果を奏することとなる。
また、撓み部120が厚肉部120bとヒンジ部120aとを有しており、ヒンジ部120aを支点として厚肉部120bがボタン部材に対して回動するように構成されている。このようにすれば、撓み部120がボタン部材に対して撓み変形する構造を好適に実現できる。
また、ボタン部材11〜14と撓み部120とが同材料によって一体的に形成されているため、ボタン部材11〜14と撓み部120とを連結するための特別な構造、加工が不要となり、簡易且つ製造容易な構成を実現できる。
[他の実施形態]
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
上記実施形態では、外形が円形となる十字キーを例示したが、このような構成に限られない。例えば、図7のように外形が矩形状の十字キー210であってもよい。十字キー210は、上下一対のボタン部材212、214(第1ボタン部材)、左右一対のボタン部材211、213(第2ボタン部材)を備えており、これらボタン部材の間に、第1実施形態と同様の撓み部220が設けられている。
上記実施形態では4つのボタン部材11〜14が十字状に配置された十字キー10、110を例示したが、4以上のボタン部材が環状に配置された入力キーであってもよい。また、配置は十字状でなくてもよい。例えば、図8のように8つのボタン部材が環状に配置されるような入力キーであってもよい。図8では、ボタン部材311〜314が十字状に配置されており、それらボタン部材311〜314の間にそれぞれボタン部材315〜318が配置されている。即ち、上下左右キー311〜314に加え、右斜め上キー(ボタン部材316)、右斜め下キー(ボタン部材317)、左斜め上キー(ボタン部材315)、左斜め下キー(ボタン部材318)が設けられており、これらボタン部材311〜318が中心位置P1を中心として周方向に所定の順序で環状に並んでいる。ボタン部材間には、第1実施形態と同様の撓み部320が設けられている。
図1は、第1実施形態に係る携帯端末を概略的に例示する平面図である。 図2は、図1の携帯端末における十字キーを拡大して示す拡大図である。 図3は、図2の十字キーの断面概略図である。 図4は、ボタン部材の一つを押し下げた状態を説明する説明図である。 図5は、参考例の携帯端末の十字キーを概略的に示す断面概略図である。 図6は、図5の構成において、ボタン部材の一つを押し下げた状態を説明する説明図である。 図7は、図2とは異なる入力キーの例(変形例1)を示す図である。 図8は、図2とは異なる入力キーの例(変形例2)を示す図である。 図9は、従来例の十字キーを説明する説明図である。
符号の説明
1…携帯端末
2…外装ケース
2a…開口
10、110、210、310…十字キー(入力キー)
11,13…ボタン部材(第2ボタン部材)
12,14…ボタン部材(第1ボタン部材)
11a,13a…露出面
11b,13b…側壁部
20、120、220、320…撓み部
31〜34…スイッチ手段
31a,33a…接触部
31b,33b…固定端子(端子)
120a…ヒンジ部
120b…厚肉部

Claims (2)

  1. 外装ケースと、
    複数のボタン部材を備え、これらボタン部材が前記外装ケースから露出する形態でそれぞれ変位可能に構成された入力キーと、
    複数の前記ボタン部材にそれぞれ対応して設けられた複数のスイッチ手段と、
    を有し、
    各ボタン部材の押圧操作に応じて対応する各スイッチ手段が動作するように構成された携帯端末であって、
    前記入力キーは、
    複数の前記ボタン部材が所定の中心位置を囲む環状形態で配置され、
    周方向に隣接する前記ボタン部材同士を連結する撓み変形可能な撓み部が設けられ、
    前記撓み部により、隣接する前記ボタン部材間の隙間がそれぞれ閉塞されており、
    各ボタン部材に対する押圧操作の際に前記撓み部が撓み変形し、各ボタン部材が他のボタン部材に対して独立して変位する構成をなし、
    前記入力キーは、所定の上下方向において対をなして配置される2つの第1ボタン部材と、前記上下方向と交差する左右方向において対をなして配置される2つの第2ボタン部材と、を有し、周方向において前記第1ボタン部材と前記第2ボタン部材とが交互に隣接して配置された十字キーからなり、
    前記十字キーは、前記第1ボタン部材と前記第2ボタン部材とを連結する形態でそれぞれ前記撓み部が配置され、前記第1ボタン部材と前記第2ボタン部材との間の前記隙間がそれぞれ閉塞されており、
    前記撓み部は、弾性変形可能な弾性部材からなり、且つ前記ボタン部材よりも軟質の材料によって構成され、各ボタン部材の側壁部における露出面側の端部に連結されており、
    更に、2つの前記第1ボタン部材及び2つの前記第2ボタン部材がそれぞれ間隔をあけて配置され、隣接する前記第1ボタン部材と前記第2ボタン部材との間の前記隙間が前記十字キーの中心から外周まで連続して構成されており、この隙間を閉塞するように前記第1ボタン部材と前記第2ボタン部材との間において前記十字キーの中心から外周まで撓み部が配されていることを特徴とする携帯端末。
  2. 各スイッチ手段は、対応する前記ボタン部材の露出面側とは反対側に取り付けられる接触部と、前記接触部と対向するように配置される端子と、を備え、対応する前記ボタン部材の変位に応じ、前記接触部が前記端子に対して接触又は離間する構成をなしており、
    複数の前記スイッチ手段における各接触部がそれぞれ別体として構成され、各接触部が他の接触部に対して独立して変位する構成をなすことを特徴とする請求項1に記載の携帯端末。
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