JP4905275B2 - 画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラム Download PDF

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Description

本発明は、画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラムに関する。
紙等の印刷媒体に印刷された原稿をスキャンして原稿の画像情報を電子化する際や電子データを印刷媒体上に画像形成する際に、原稿の一部に記述してあるセキュリティ制限のための文字列やコードを、システムが保持している制限のための情報と照合することによってセキュリティ制限を行う技術が開示されている(特許文献1)。
また、原稿内においてスキャン対象とする領域をシステムで指定された色で囲むようにマークすることによって、その色で囲まれた領域を識別する技術が開示されている(特許文献2)。
特開2005−349711号公報 特開2000−123181号公報
しかしながら、原稿内の処理対象となる領域を指定するためにペンやマーカーを用いたり、電子的なアノテーションのような色枠を用いたりした場合、1つの色に対してシステム毎に予め定められた1つの処理のみが割り当てられることになる。したがって、複雑な処理に対応させるためにはユーザのインタラクティブな操作が必要となる。
また、セキュリティのための照合情報や情報認識用の色等をシステムに予め登録しておく方法では、複数のシステムにおいて同じ基準に基づいて処理を行おうとすると照合情報や指定色を統一しておく必要がある。その結果、システムの構築が大掛かりになってしまう。
さらに、紙等の印刷媒体に印刷された原稿を処理対象とした場合、プリンタ等の画像形成装置やスキャナ等の画像読取装置の特性により画像や色の情報が劣化してシステムが機能しなくなる可能性がある。
本発明は、上記課題の少なくとも1つを解決するための画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラムを提供することを目的とする。
本発明の1つの態様は、印刷媒体に画像形成された原稿の原稿情報を読み取る情報読取手段と、印刷媒体に画像形成された原稿の画像情報を読み取る読取手段と、前記画像情報から文字情報及び当該文字情報の位置情報を抽出する抽出手段と、処理対象領域に対する処理を示す処理指定情報に対応する文字列を記憶する記憶手段と、前記抽出手段により抽出された文字情報に、前記記憶手段に記憶された文字列が含まれるか否かを判定する判定手段と、前記判定手段において前記文字情報に前記文字列が含まれていると判定された場合、当該文字情報の位置情報により特定される領域から、処理対象領域を指定する領域指定情報を抽出する領域指定情報抽出手段と、前記領域指定情報で指定される領域における前記画像情報を処理対象情報として抽出する処理対象情報抽出手段と、前記処理対象情報に対して前記文字情報に含まれる文字列で特定される処理指定情報が示す処理を施す処理実行手段と、を備えることを特徴とする画像処理装置である。
また、本発明の1つの態様は、印刷媒体に画像形成された原稿の画像情報を読み取る読取手段と、前記画像情報から文字情報及び当該文字情報の位置情報を抽出する抽出手段と、処理対象領域に対する処理を示す処理指定情報に対応する文字列を記憶する記憶手段と、前記抽出手段により抽出された文字情報に、前記記憶手段に記憶された文字列が含まれるか否かを判定する判定手段と、前記判定手段において前記文字情報に前記文字列が含まれていると判定された場合、当該文字情報の位置情報により特定される領域から、処理対象領域を指定する領域指定情報を抽出する領域指定情報抽出手段と、前記判定手段により、前記文字情報に含まれていると判定された文字列と、前記領域指定情報抽出手段により抽出された領域指定情報と、を関連付ける関連付け手段と、前記領域指定情報で指定される領域における前記画像情報を処理対象情報として抽出する処理対象情報抽出手段と、前記領域指定情報により指定された処理対象情報に対して、前記関連付け手段により、当該領域指定情報に関連付けられた文字列で特定される処理指定情報が示す処理を施す処理実行手段と、を備えることを特徴とする画像処理装置である。
これらの発明は、コンピュータを、刷媒体に画像形成された原稿の画像情報を読み取る読取手段と、前記画像情報から文字情報及び当該文字情報の位置情報を抽出する抽出手段と、処理対象領域に対する処理を示す処理指定情報に対応する文字列を記憶する記憶手段と、前記抽出手段により抽出された文字情報に、前記記憶手段に記憶された文字列が含まれるか否かを判定する判定手段と、前記判定手段において前記文字情報に前記文字列が含まれていると判定された場合、当該文字情報の位置情報により特定される領域から、処理対象領域を指定する領域指定情報を抽出する領域指定情報抽出手段と、前記領域指定情報で指定される領域における前記画像情報を処理対象情報として抽出する処理対象情報抽出手段と、前記処理対象情報に対して前記文字情報に含まれる文字列で特定される処理指定情報が示す処理を施す処理実行手段と、として機能させることを特徴とする画像処理プログラムにより実現してもよい。
ここで、前記領域指定情報は有彩色としてもよい。また、前記領域指定情報は、前記原稿の背景色及び前記処理指定情報の記載色と異なる色としてもよい。例えば、前記抽出手段は、前記原稿情報の前記有彩色で囲まれた領域から前記文字情報を抽出するものとしてもよい。また、例えば、前記抽出手段は、前記原稿情報の前記有彩色で塗られた領域と少なくとも一部が重なっている画像から前記文字情報を抽出するものとしてもよい。また、例えば、前記抽出手段は、前記原稿情報の前記有彩色で記述された情報から前記文字情報を抽出するものとしてもよい。また、例えば、前記抽出手段は、前記原稿情報の前記有彩色の下線が引かれた領域から前記文字情報を抽出するものとしてもよい。
また、前記領域指定情報は所定の線種の線又はテクスチャとしてもよい。例えば、前記抽出手段は、前記原稿情報の前記所定の線種の線又はテクスチャで囲まれた領域から前記文字情報を抽出するものとしてもよい。また、例えば、前記抽出手段は、前記原稿情報の前記所定の線種の線又はテクスチャと少なくとも一部が重なっている画像から前記文字情報を抽出するものとしてもよい。また、例えば、前記抽出手段は、前記原稿情報の前記所定の線種の線又はテクスチャの下線が引かれた領域から前記文字情報を抽出するものとしてもよい。
また、前記処理指定情報は文字列として記述されていてもよい。例えば、「禁複写」、「削除」、「取得」、「制限」等の前記処理指定情報の処理内容を示す文字列としてもよい。
また、前記処理指定情報で指定される処理は、前記原稿情報から前記処理対象情報を除いた情報のみを印刷媒体に画像形成する禁複写処理としてもよい。また、前記処理指定情報で指定される処理は、前記原稿情報から前記処理対象情報を削除する削除処理としてもよい。また、前記処理指定情報で指定される処理は、前記原稿情報から前記処理対象情報のみを抽出する取得処理としてもよい。また、前記処理指定情報で指定される処理は、前記処理対象情報にアクセス制限を行う制限処理としてもよい。ここで、前記処理指定情報に基づいて前記アクセス制限処理における認証処理を行うものとしてもよい。
請求項1,及び18に記載の発明によれば、原稿画像に記述された領域指定情報を読み取って処理対象となる領域を特定することによって、領域を指定するための色等の情報を予めシステムに登録しておくことなく処理を行うことができる。
請求項2に記載の発明によれば、カラーペンやマーカーを用いて原稿画像の所定領域に有彩色を記入しておき、この有彩色を読み込むことにより処理対象となる領域を指定することができる。
請求項3に記載の発明によれば、有彩色で文字列やコードを囲んでおくことによって、その有彩色で囲まれた領域に記述された処理指定情報に基づき、その有彩色で指定される領域の情報を処理対象として、その処理指定情報で特定される処理を施すことができる。
請求項4に記載の発明によれば、有彩色で文字列やコードを塗り潰したり、有彩色で文字列やコードをマークしておいたりすることによって、その有彩色でマークされた領域に記述された処理指定情報に基づき、その有彩色で指定される領域の情報を処理対象として、有彩色で指定された処理指定情報で特定される処理を施すことができる。
請求項5に記載の発明によれば、有彩色で文字列やコードを記述することによって、その有彩色で記述された処理指定情報に基づき、その有彩色で指定される領域の情報を処理対象として、有彩色で指定された処理指定情報で特定される処理を施すことができる。
請求項6に記載の発明によれば、有彩色で文字列やコードに下線を引いておくことによって、その有彩色の下線が引かれた処理指定情報に基づき、その有彩色で指定される領域の情報を処理対象として、有彩色で指定された処理指定情報で特定される処理を施すことができる。
請求項7に記載の発明によれば、原稿画像の所定領域に所定の線種の線又はテクスチャを記入しておき、この所定の線種の線又はテクスチャを読み込むことにより処理対象となる領域を指定することができる。
請求項8に記載の発明によれば、所定の線種の線又はテクスチャで文字列やコードを囲んでおくことによって、その所定の線種の線又はテクスチャで囲まれた領域に記述された処理指定情報に基づき、その所定の線種の線又はテクスチャで指定される領域の情報を処理対象として、その処理指定情報で特定される処理を施すことができる。
請求項9に記載の発明によれば、所定の線種の線又はテクスチャで文字列やコードを塗り潰したり、所定の線種の線又はテクスチャで文字列やコードをマークしておいたりすることによって、その所定の線種の線又はテクスチャでマークされた領域に記述された処理指定情報に基づき、その所定の線種の線又はテクスチャで指定される領域の情報を処理対象として、所定の線種の線又はテクスチャで指定された処理指定情報で特定される処理を施すことができる。
請求項10に記載の発明によれば、所定の線種の線又はテクスチャで文字列やコードに下線を引いておくことによって、その所定の線種の下線が引かれた処理指定情報に基づき、その所定の線種の線又はテクスチャで指定される領域の情報を処理対象として、所定の線種の線又はテクスチャで指定された処理指定情報で特定される処理を施すことができる。
請求項11に記載の発明によれば、処理指定情報を文字列としてユーザに認識し易いものとすることができる。
請求項13に記載の発明によれば、原稿に記述された領域指定情報及び処理指定情報に基づいて処理対象情報についての禁複写処理を行うことができる。
請求項14に記載の発明によれば、原稿に記述された領域指定情報及び処理指定情報に基づいて処理対象情報についての削除処理を行うことができる。
請求項15に記載の発明によれば、原稿に記述された領域指定情報及び処理指定情報に基づいて処理対象情報のみの取得処理を行うことができる。
請求項16に記載の発明によれば、原稿に記述された領域指定情報及び処理指定情報に基づいて処理対象情報についてのアクセス制限処理を行うことができる。
請求項17に記載の発明によれば、原稿に記述された領域指定情報及び処理指定情報に基づいて処理対象情報についてのアクセスの認証処理を行うことができる。
<システム構成>
本発明の実施の形態における画像処理システム100は、図1に示すように、画像処理コンピュータ102、スキャナ104及び画像形成装置106を含んで構成される。画像処理システム100に含まれる画像処理コンピュータ102、スキャナ104及び画像形成装置106は、LAN,WAN,インターネット等の情報伝達手段によって相互に情報の授受が可能となるように接続されている。情報伝達方法としては、各装置に固有のネットワークアドレス等を用いる一般的な情報通信技術を適用してもよい。
画像処理コンピュータ102は、図2に示すように、制御部(CPU)10、記憶部12、入力部14、表示部16及びインターフェース部18を含んで構成される。制御部(CPU)10、記憶部12、入力部14、表示部16及びインターフェース部18は、バスを介して、互いに情報の授受が可能となるように接続される。制御部10は、記憶部12に格納されている画像処理プログラムによる指令に従って、画像処理コンピュータ102の全体を統合的に制御する。記憶部12は、半導体メモリ、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置を含み、画像処理プログラムや読み取られた画像情報や各種処理に供されるデータを格納及び保持する。入力部14は、キーボード等の文字入力デバイスやマウス等のポインティングデバイスを含み、ユーザが制御部10に対して所定の処理の実行や処理に供されるデータ等を入力するために用いられる手段である。表示部16は、ディスプレイ等の画像表示デバイスを含み、画像処理システムにおいて処理された情報をユーザに呈示する手段である。インターフェース部18は、画像処理コンピュータ102と外部装置とを情報の授受が可能となるように接続する手段である。画像処理コンピュータ102は、インターフェース部18を介して、スキャナ104及び画像形成装置106と通信できるように接続される。
スキャナ104は、図3に示すように、制御部20、スキャナ部22及びインターフェース部24を含んで構成される。スキャナ104は、紙などの印刷媒体に画像形成されている原稿の画像を読み取って、電子データに変換して画像処理コンピュータ102へ出力する機能を有する。制御部20、スキャナ部22及びインターフェース部24は、バスを介して、互いに情報の授受が可能となるように接続される。
制御部20は、内部ロジック回路や内部メモリに格納されているプログラムに従って、スキャナ104の全体を統合的に制御する。制御部20は、インターフェース部24を介して、画像処理コンピュータ102から原稿の読み取り命令を受信すると、スキャナ部22を制御して原稿から画像を読み取り、所定のフォーマットの電子データに変換して、インターフェース部24を介して画像情報を画像処理コンピュータ102へ送信する。
具体的には、スキャナ部22は、制御部20から原稿の読み取りを開始する信号を受けると、プラテン等に載せ置かれた原稿の画像面に光源から光を照射する。原稿の画像面で反射した光は、反射ミラー及び集光レンズ等の光学系を介して、CCDアレイ等の光電変換部へ入射する。光電変換部は、原稿の画像に対応した電気信号を画素毎に生成して制御部20へ出力する。制御部20は、電気信号を受けると、画素毎の多値画像データに変換する。得られた多値画像データは、インターフェース部24を介して、画像処理コンピュータ102へ送信される。
本実施の形態では、スキャナ104はカラースキャナとする。例えば、光電変換部はR(赤)、G(緑)、B(青)毎のCCDアレイを備え、原稿の画像の画素毎にR成分、G成分、B成分の多値画像データが生成されて画像処理コンピュータ102へ送信される。
画像形成装置106は、プリンタや複合機等の画像形成手段を含む装置である。具体的には、図4に示すように、制御部30、媒体搬送機構32、印刷エンジン部34及びインターフェース部36を含んで構成される。制御部30は、内部ロジック回路や内部メモリに格納されているプログラムに従って、画像形成装置106における画像形成処理を統合的に制御する。制御部30は、インターフェース部36を介して、画像処理コンピュータ102から画像データを受け取ると、受信した画像データに必要な処理を施して印刷エンジン部34へ出力する。印刷エンジン部34は、例えば、電子写真方式、インクジェット方式等の画像形成手段を備えており、媒体搬送機構32によって搬送されてきた印刷媒体(紙等)上に画像データに基づく画像を形成する。インターフェース部36は、画像形成装置106と外部装置とを情報の授受が可能となるように接続する手段である。画像形成装置106は、インターフェース部36を介して、画像処理コンピュータ102及びスキャナ104と通信できるように接続される。
<第1の実施の形態の処理方法>
以下、図5のフローチャートを参照しつつ、本実施の形態における画像処理方法について説明する。画像処理システム100は、画像処理コンピュータ102の記憶部12に予め格納されている画像処理プログラムを実行することによって、図5に示すフローチャートの処理を実現する。これによって、画像処理システム100に含まれる各部が統合的に図6に示す機能ブロック図の各手段として機能する。
ステップS10では、画像処理コンピュータ102からスキャナ104へ画像の読み取りを指示する。画像処理コンピュータ102の制御部10は、入力部14を用いたユーザからの読み取り指示の入力を受けて、スキャナ104の制御部20へ画像の読み取り開始の命令を送信する。スキャナ104の制御部20は、画像処理コンピュータ102から読み取り命令を受けると、スキャナ104を原稿読み取り処理を行うモードにしてステップS12へ処理を移す。
ステップS12では、原稿から画像情報を読み取る処理が行われる。制御部20は、内部メモリに格納されている画像読み取りプログラムに沿ってスキャナ部22を制御し、セットされた原稿から画像の読み取りを行う。読み取られた入力画像のデータは、画像処理コンピュータ102へ送られる。原稿画像のデータは、画像処理コンピュータ102の記憶部12に格納及び保持される。
本実施の形態において読み取られる原稿には、図7に示すように、通常の原稿の画像に加えて右上隅の所定の領域50に処理指定情報及び領域指定情報が含まれている。本実施の形態では、処理指定情報及び領域指定情報が記載される所定の領域50は原稿の右上隅の領域としているが、これに限定されるものではなく、原稿の画像内に任意に設定することができる。但し、原稿の他の画像への影響を避けるためには、所定の領域50は右上隅、右下隅、左上隅、左下隅のいずれか1つ又は複数に設定することが好ましい。
本実施の形態において処理指定情報とは、画像処理システム100において原稿から読み取られた画像に対して行う処理を示す情報を意味する。本実施の形態では、例えば、処理指定情報は「削除」,「取得」,「制限」の文字情報で表される。このように文字情報を用いることによってユーザが処理を指定する際に処理の内容を把握し易くなる。
また、本実施の形態において領域指定情報とは、処理指定情報で指定される処理を施す対象となる画像データが含まれる原稿画像内の領域を示す情報を意味する。本実施の形態では、領域指定情報としては色(有彩色)が用いられる。
ユーザは、領域指定情報を用いて処理指定情報を選択する。例えば、処理指定情報のうちユーザが選択したものを領域指定情報となる色(有彩色)で塗りつぶす、処理指定情報のうちユーザが選択したものの一部と重なるように領域指定情報となる色(有彩色)を塗る、処理指定情報のうちユーザが選択したものに領域指定情報となる色(有彩色)で下線を引く、処理指定情報のうちユーザが選択したものを領域指定情報となる色(有彩色)で囲む等の処置を行うことによって処理指定情報を選択する(以下、図中において色はハッチングで示し、色の違いはハッチングの違いによって示す)。
例えば、図7では、処理指定情報から「削除」が選択されており、その「削除」が赤色(図7中の斜線ハッチングで示す)で塗りつぶされている。なお、領域指定情報として用いる有彩色は、原稿の背景色とは異なる色とすることが好適である。
本ステップでは、これら処理指定情報及び領域指定情報を含む原稿の画像が読み取られ、画像処理コンピュータ102へ入力され、記憶部12に格納及び保持される。なお、ステップS10及びS12における処理によって図6における画像入力手段40が実現される。機能ブロック図では、入力画像のデータは、特定領域抽出手段42及び処理領域抽出手段46へ入力される。
ステップS14では、読み取られた原稿の画像から所定の領域50のオブジェクトが抽出される。所定の領域50がどこであるかを示す情報は予め記憶部12に格納されているものとする。画像処理コンピュータ102の制御部10は、記憶部12に格納されている所定の領域50の位置及び大きさを示す情報を参照して、記憶部12に格納された原稿画像から所定の領域50の画像データを抽出する。
この処理によって図6における特定領域抽出手段42が実現される。所定の領域50の画像データは機能ブロック図における処理内容解析手段44へ入力される。
さらに、制御部10は、所定の領域50の画像データにオブジェクト(有意な画像データ)が含まれているか否かを判定する。オブジェクトとは、原稿画像の背景とは異なるパターンや色を含む画像データを意味する。例えば、処理指定情報を示す「削除」,「取得」,「制限」の文字情報や領域指定情報を示す色(有彩色)はオブジェクトとされる。
制御部10は、所定の領域50の画像データにオブジェクトが含まれていれば処理をステップS16へ移行し、そうでなければ処理を終了する。
ステップS16では、所定の領域50の画像からオブジェクトが抽出される。制御部10は、有意な画像データが含まれていると判定された所定の領域50に含まれるオブジェクトを抽出する。
ステップS18では、オブジェクトをOCR(Optical Character Recognition:光学式文字認識)処理する。制御部10は、ステップS16で抽出されたオブジェクトに対して既存のOCR処理を施し、オブジェクトに含まれる文字情報、及び、所定の領域50内における文字情報の位置を抽出する。抽出された文字情報及びその位置は記憶部12に格納及び保持される。
例えば、図7に示す原稿例の場合、右上隅の所定の領域50に含まれる「削除」,「取得」,「制限」という文字情報及びその位置が抽出される。
ステップS20では、ステップS18で抽出された文字情報に処理指定情報が含まれるか否かが判定される。処理指定情報となる文字列は予め記憶部12に格納及び保持されているものとする。制御部10は、記憶部12に保持されている処理指定情報を参照してマッチング処理を行うことによって、ステップS18で抽出された文字情報に処理指定情報が含まれるか否かを判定する。制御部10は、ステップS18で抽出された文字情報に処理指定情報が含まれていればステップS22へ処理を移行させ、そうでなければ処理を終了する。
例えば、記憶部12に処理指定情報として「削除」,「取得」,「制限」という文字列が予め格納及び保持されている場合、図7に示す原稿を読み取った場合、ステップS18で抽出された文字列には「削除」,「取得」,「制限」が含まれているのでステップS22へ処理を移行させる。
ステップS22では、オブジェクトから領域指定情報が抽出される。制御部10は、ステップS20で処理指定情報と一致した文字列が占める所定の領域50内の位置において原稿の背景色及び処理指定情報の記載色と異なる色が存在するか否かを調べる。制御部10は、原稿の背景色及び処理指定情報の記載色と異なる色が存在する場合、その色を領域指定情報として抽出する。さらに、制御部10は、その色と重なる位置の処理指定情報とその色を関連付けて記憶部12に保存する。
例えば、図7に示すように、処理指定情報のうち「削除」のみが赤色で塗りつぶされており、「取得」及び「制限」は塗りつぶされていない場合、「削除」が抽出された位置から、原稿の背景色及び処理指定情報の記載色(例えば黒)と異なる赤色が領域指定情報として抽出される。一方、「取得」及び「制限」が抽出された位置には原稿の背景色及び処理指定情報の記載色のみが含まれるので領域指定情報は抽出されない。制御部10は、「削除」という処理指定情報に「赤」という領域指定情報を関連付けて記憶部12に格納及び保持させる。
また、処理指定情報の一部と重なるように領域指定情報となる有彩色が塗られている場合、処理指定情報に領域指定情報となる有彩色の下線が引かれている場合、又は、処理指定情報が領域指定情報となる有彩色で囲まれている場合も、所定の領域50内において処理指定情報と一致した文字列が占める位置において原稿の背景色及び処理指定情報の記載色と異なる色が存在するか否かを調べることによって領域指定情報となる色を抽出することができる。
なお、ステップS16からS22までの処理によって図6における処理内容解析手段44が実現される。処理内容解析手段44によって関連付けられた処理指定情報と領域指定情報とは処理領域抽出手段46と処理実行手段48とに入力される。
ステップS24では、原稿の所定の領域50外に領域指定情報と同じ色で指定された領域が存在するか否かが判定される。制御部10は、記憶部12を参照して、ステップS22で記憶部12に格納された処理指定情報と領域指定情報との組み合わせを読み出し、領域指定情報となる色(有彩色)で指定された領域が原稿の画像内に含まれているか否かを判定する。領域指定情報となる色(有彩色)で指定された領域とは、例えば、領域指定情報となる有彩色で囲まれた領域、領域指定情報となる有彩色で塗りつぶされた領域、又は、領域指定情報となる有彩色の下線が引かれた領域としてもよい。制御部10は、領域指定情報となる色(有彩色)で指定された領域が原稿の画像内に含まれていればステップS26に処理を移行させ、そうでなければ処理を終了する。
ステップS26では、領域指定情報と同じ色で指定された領域の画像データを処理対象情報として抽出する。制御部10は、領域指定情報となる色(有彩色)で指定された領域の画像データを原稿画像から抽出し、その領域指定情報となる色(有彩色)と関連付けられた処理の対象となる処理対象情報とする。抽出された処理対象情報は、既に記憶部12に記憶されている領域指定情報及び処理指定情報と関連付けて記憶部12に格納及び保持される。
なお、このステップS26での処理によって図6に示す処理領域抽出手段46が実現される。処理領域抽出手段46で抽出された処理対象情報は処理実行手段48へ入力される。
例えば、図7の原稿例では、領域指定情報となる「赤」で囲まれた領域52及び領域指定情報となる「赤」で塗りつぶされた領域54に含まれる画像データが処理対象情報として抽出される。この処理対象情報が削除処理の対象となる。具体的には、領域52に含まれる画像データと領域54に含まれる「ABCDEFGHIJKLMN」という文字列が処理対象情報として抽出され、領域指定情報「赤」と処理指定情報「削除」と関連付けられて記憶部12に保存される。
ステップS28では、処理対象情報に対して、処理指定情報で指定された処理を施す。制御部10は、記憶部12からステップS26において抽出された処理対象情報を読み出し、その処理対象情報と関連付けられている処理を施す。このステップS28の処理によって図6に示す処理実行手段48が実現される。
例えば、図7の原稿例では、処理対象情報として抽出された画像データ及び「ABCDEFGHIJKLMN」という文字列に対して、その処理対象情報と関連付けられている処理指定情報「削除」で指定される削除処理が施される。ここで削除処理とは、原稿の画像データから処理対象情報を除去する処理を意味する。したがって、図8に示すように、原稿画像から処理対象情報を除いた画像データが生成される。
また、このように生成された画像データを画像形成装置106へ送信し、印刷媒体(紙等)に画像形成するものとしてもよい。この処理は原稿の画像から処理対象情報を除去した画像を印刷する禁複写処理となる。そこで、処理指定情報の文字列として「削除」の代わりに「禁複写」という文字列等を用いてもよい。
また、図9の原稿例も同様に処理することができる。図9の例では、処理指定情報「取得」が領域指定情報「青」で塗りつぶされている。また、処理対象情報となる画像データ及び文字列が領域指定情報「青」で囲まれ又は塗りつぶされている。したがって、領域指定情報「青」で囲まれ又は塗りつぶされている画像データ及び文字列「ABCDEFGHIJKLMN」に対して、処理指定情報「取得」で特定される取得処理が実行される。
ここで、取得処理とは、原稿の画像データから処理対象情報のみを抽出した画像データを生成する処理を意味する。したがって、図10に示すように、原稿画像から処理対象情報のみを抽出した画像データが生成される。また、このように生成された画像データを画像形成装置106へ送信し、印刷媒体(紙等)に画像形成するものとしてもよい。
また、図11の原稿例も同様に処理することができる。図11の例では、処理指定情報「制限」が領域指定情報「緑」で塗りつぶされている。また、処理対象情報となる画像データ及び文字列が領域指定情報「緑」で囲まれ又は塗りつぶされている。したがって、領域指定情報「緑」で囲まれ又は塗りつぶされている画像データ及び文字列「ABCDEFGHIJKLMN」に対して、処理指定情報「制限」で特定される制限処理が実行される。
ここで、制限処理とは、原稿の画像データのうち処理対象情報に対してユーザのアクセスを制限する処理を意味する。例えば、原稿から読み取られた画像の表示が指示された場合、制御部10は、図12に示すように、原稿画像から処理対象情報を除いた画像データのみを表示部16に表示させる。そして、ユーザが入力部14を用いて処理対象情報の領域の表示を指示した場合(例えば、マウス等のポインティングデバイスで表示された画像の処理対象情報の領域をダブルクリックした場合)、図13に示すように、制御部10は認証のためのユーザインターフェース画面を表示部16に表示させ、パスワード等の認証情報の入力を促す。ユーザが入力部14を用いて認証情報を入力すると、制御部10は入力された認証情報と記憶部12に予め格納及び保持されていた認証情報とのマッチングを行う。マッチングが成功すると、制御部10は、処理対象情報の領域の画像データと文字列とを含む原稿の画像を表示部16に表示させる。マッチングが成功しなかった場合、処理対象情報の領域の画像データと文字列は表示させない。
また、認証が成功しなかった場合には処理対象情報の領域の画像データと文字列を除いた原稿の画像データを画像形成装置106へ送信して印刷媒体(紙等)に画像形成し、認証が成功した場合には処理対象情報の領域の画像データと文字列を含む原稿の画像データを画像形成装置106へ送信して印刷媒体(紙等)に画像形成するものとしてもよい。
なお、制限処理では、ステップS12における原稿の読み取り処理の際に、原稿の所定の領域50の読み取りのみを先に行い、制限処理が指定されている場合には原稿全体の読み取り処理の前に認証処理を実行し、認証が成功した場合には処理対象情報の領域の画像データと文字列を含む原稿の画像データを記憶部12に記憶させ、認証が成功しなかった場合には処理対象情報の領域の画像データと文字列を含まない原稿の画像データを記憶部12に記憶させるものとしてもよい。
本実施の形態では、領域指定情報となる有彩色を「赤」としたが、他の色としてもよい。例えば、「削除」という処理指定情報を「青」で塗りつぶした原稿を読み取ることによって、「青」で指定された領域の画像データを削除する処理を行うこともできる。また、有彩色はR,G,Bの各成分の階調の組み合わせで表現してもよい。例えば、各色が0〜255階調であらわされる場合、R成分が200,G成分が50,B成分が150といったRGB成分を有する色を領域指定情報として使用することも可能である。
また、本実施の形態では、領域指定情報を有彩色としたが、これに限定されるものではない。例えば、領域指定情報を所定の線種の線や所定の種類のテクスチャとしてもよい。所定の線種の線とは、実線、細線、破線、点線、一点鎖線、二点鎖線、波線等の線の太さやパターンで特定される線を意味する。所定の種類のテクスチャとは、斜線や格子等の網掛け模様等の図形のパターンを意味する。例えば、処理指定情報のうちユーザが選択したもの全体を領域指定情報と重ね合わせて記す、処理指定情報のうちユーザが選択したものの一部と重なるように領域指定情報を記す、処理指定情報のうちユーザが選択したものに領域指定情報の下線を記す、処理指定情報のうちユーザが選択したものを領域指定情報で囲む等の処置を施した原稿を用いる。
例えば、所定の線種の線を「破線」とした場合、図14に示すように、処理指定情報「削除」上に「破線」を記入した原稿としてもよい。この原稿を読み取り、所定の領域50に含まれるオブジェクトからパターンマッチング等の手法によって、領域指定情報として「破線」及び処理指定情報「削除」を抽出する。さらに、原稿画像内において「破線」で囲まれた領域52,54から抽出された画像データ及び「ABCDEFGHIJKLMN」という文字列を処理対象情報とする。そして、図7及び図8での説明と同様に、その処理対象情報に対して削除処理を施す。取得処理及び制限処理についても所定の線種の線で指定することによって、図9〜図13と同様に実行してもよい。
また、処理指定情報自体を領域指定情報となる有彩色で表現してもよい。原稿を読み取り、ステップS22において制御部10は、ステップS20で処理指定情報と一致した文字列の占める所定の領域50内の位置において原稿の背景色及び処理指定情報の通常の記載色(黒)と異なる色が存在するか否かを調べる。制御部10は、原稿の背景色及び処理指定情報の通常の記載色(黒)と異なる色が存在する場合、その色を領域指定情報として抽出する。さらに、制御部10は、処理指定情報とその色を関連付けて記憶部12に保存する。そして、その色で指定された処理対象情報を原稿の画像から抽出し、その色と関連付けられている処理を施す。
例えば、処理指定情報「削除」を赤字とし、他の「取得」,「制限」を黒字とした原稿とする。この原稿の例では、領域指定情報として「赤」及び処理指定情報「削除」が指定される。さらに、原稿画像内において「赤」で囲まれた領域から抽出された画像データが処理対象情報とされる。そして、その処理対象情報に対して削除処理が施される。取得処理及び制限処理についても同様である。
さらに、複数の異なる種類の領域指定情報(色、線種、テクスチャ)を用いて、複数の処理を同時に指定して処理することも可能である。例えば、図15に示すように、処理指定情報「削除」を領域指定情報「赤」で塗りつぶし、処理指定情報「制限」を領域指定情報「緑」で塗りつぶした原稿を用いることによって、原稿の画像内において領域指定情報「赤」で指定された領域52の画像データについては削除処理を施し、領域指定情報「緑」で指定された領域54の「ABCDEFGHIJKLMN」という文字列については制限処理を施す。
なお、処理指定情報や領域指定情報は、画像形成装置(プリンタ、コピー機、複合機等)で印刷媒体上に画像形成されたものでもよいし、ユーザによって既存の原稿の所定の領域50に手書きで書き込まれたものであってもよい。例えば、ユーザは既存の原稿の所定の領域50に「削除」と手書きで記入し、その「削除」という文字を「赤」で塗りつぶした原稿を準備する。そして、その原稿を読み取らせることによって、「赤」で指定された領域の画像データに対して削除処理を行うことを指定することができる。
<第2の実施の形態の処理方法>
第1の実施の形態では処理指定情報として文字情報を用いたが、第2の実施の形態では文字情報の代わりにコードを用いる例について説明する。このようにコード情報を用いることによって処理の内容をユーザに把握され難くなる。
本実施の形態で用いられる原稿には、図16に示すように、原稿の所定の領域50にQRコードが記載されている。埋め込まれたQRコードは、処理対象情報に対する処理の内容を示す処理指定情報が含まれている。また、QRコードは有彩色で記載されており、その色が領域指定情報となる。なお、領域指定情報として用いる有彩色は、原稿の背景色とは異なる色とすることが好適である。
この場合、図17に示すように、上記ステップS18〜S22での処理の代わりにステップS30〜S34以下の処理が行われる。
ステップS30では、QRコードの解析処理が行われる。制御部10は、ステップS16で抽出されたオブジェクトに対して既存のコード解析処理を施し、QRコードをデコードする。
ステップS32では、ステップS30でデコードされたQRコードに処理指定情報が含まれるか否かが判定される。処理指定情報は予め記憶部12に格納及び保持されているものとする。制御部10は、記憶部12に保持されている処理指定情報を参照してマッチング処理を行うことによって、ステップS30でデコードされたQRコードに処理指定情報が含まれるか否かを判定する。制御部10は、処理指定情報が含まれていればステップS22へ処理を移行させ、そうでなければ処理を終了する。
例えば、記憶部12に処理指定情報として削除処理,取得処理,制限処理,禁複写処理が予め登録されている場合、ステップS30でデコードされたQRコードに削除処理,取得処理,制限処理,禁複写処理を示す処理指定情報が含まれていればステップS22へ処理を移行させ、そうでなければ処理を終了する。
ステップS34では、オブジェクトから領域指定情報が抽出される。制御部10は、ステップS32で処理指定情報が含まれているとされたQRコードが占める所定の領域50内の位置において原稿の背景色と異なる色が存在するか否かを調べる。制御部10は、原稿の背景色と異なる色が存在する場合、その色を領域指定情報として抽出する。さらに、制御部10は、その色と処理指定情報で指定される処理とを関連付けて記憶部12に保存する。
例えば、原稿の背景が白でありQRコードが「赤」で記載されている場合、QRコードが抽出された位置から赤色が領域指定情報として抽出される。したがって、制御部10は、QRコードから得られた処理指定情報に「赤」という領域指定情報を関連付けて記憶部12に格納及び保持させる。
なお、ステップS16からS34までの処理によって図6における処理内容解析手段44が実現される。処理内容解析手段44によって関連付けられた処理指定情報と領域指定情報とは処理領域抽出手段46と処理実行手段48とに入力される。
ステップS24以下の処理は第1の実施の形態と同様に行われる。すなわち、ステップS32においてQRコードから抽出された処理指定情報に応じて、領域指定情報で指定される処理対象領域の画像に対して削除処理,取得処理,制限処理,禁複写処理等の処理が施される。
なお、処理指定情報として用いるコードはQRコードに限定されるものではない。例えば、バーコード等を代わりに用いてもよい。
<第3の実施の形態の処理方法>
本実施の形態では、禁複写処理と制限処理とを組み合わせた処理について説明する。本実施の形態では、処理指定情報としてコードが用いられる。
本実施の形態で用いられる原稿には、図16に示すように、原稿の所定の領域50にQRコードが記載されている。埋め込まれたQRコードは、一回目の処理として禁複写処理を実行し、二回目の処理として制限処理を実行することを示す処理指定情報が含まれている。また、QRコードは有彩色で記載されており、その色が領域指定情報となる。
この原稿を読み取って処理を行うことによって、原稿の画像に含まれる処理対象領域の画像データを除いた画像を印刷媒体上に印刷する禁複写処理が実行される。この禁複写処理は、第1の実施の形態及び第2の実施の形態で示したように実行することができる。その結果、画像形成装置106を用いて、図18に示すように、複写が禁じられた領域の画像データを除いた画像が印刷される。
次に、図18のように印刷された画像を原稿として制限処理が行われる。印刷された画像を再度読み取ることによって、QRコードが再び解析され、複写が禁じられた領域の画像データをユーザに呈示するための認証処理が実行される。この制限処理は、第1の実施の形態及び第2の実施の形態で示したように実行することができる。制御部10は、パスワード等を用いた認証処理が成功すると複写が禁じられた領域の画像データを表示部16に表示させたり、画像形成装置106を用いて複写が禁じられた領域の画像データを含む原稿の画像を印刷媒体に印刷させたりする。一方、認証処理が成功しない場合には、複写が禁じられた領域の画像データをユーザに呈示しない。
本発明の実施の形態における画像処理システムの全体構成のブロック図である。 本発明の実施の形態における画像処理コンピュータの構成のブロック図である。 本発明の実施の形態におけるスキャナの構成のブロック図である。 本発明の実施の形態における画像形成装置の構成を示す図である。 本発明の実施の形態における画像処理方法を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態における画像処理システムの全体構成を示す機能ブロック図である。 本発明の実施の形態における原稿例を示す図である。 本発明の実施の形態における削除処理が施された画像例を示す図である。 本発明の実施の形態における原稿例を示す図である。 本発明の実施の形態における取得処理が施された画像例を示す図である。 本発明の実施の形態における原稿例を示す図である。 本発明の実施の形態における制限処理が施された画像例を示す図である。 本発明の実施の形態におけるアクセス認証処理を行う際の画面表示例を示す図である。 本発明の実施の形態における原稿例を示す図である。 本発明の実施の形態における原稿例を示す図である。 本発明の実施の形態におけるQRコードを用いた原稿例を示す図である。 本発明の実施の形態における画像処理方法を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態における削除処理が施された画像例を示す図である。
符号の説明
10 制御部、12 記憶部、14 入力部、16 表示部、18 インターフェース部、20 制御部、22 スキャナ部、24 インターフェース部、30 制御部、32 媒体搬送機構、34 印刷エンジン部、36 インターフェース部、40 画像入力手段、42 特定領域抽出手段、44 処理内容解析手段、46 処理領域抽出手段、48 処理実行手段、50,52,54 領域、100 画像処理システム、102 画像処理コンピュータ、104 スキャナ、106 画像形成装置。

Claims (18)

  1. 印刷媒体に画像形成された原稿の画像情報を読み取る読取手段と、
    前記画像情報から文字情報及び当該文字情報の位置情報を抽出する抽出手段と、
    処理対象領域に対する処理を示す処理指定情報に対応する文字列を記憶する記憶手段と、
    前記抽出手段により抽出された文字情報に、前記記憶手段に記憶された文字列が含まれるか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段において前記文字情報に前記文字列が含まれていると判定された場合、当該文字情報の位置情報により特定される領域から、処理対象領域を指定する領域指定情報を抽出する領域指定情報抽出手段と
    前記領域指定情報で指定される領域における前記画像情報を処理対象情報として抽出する処理対象情報抽出手段と、
    前記処理対象情報に対して前記文字情報に含まれる文字列で特定される処理指定情報が示す処理を施す処理実行手段と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 印刷媒体に画像形成された原稿の画像情報を読み取る読取手段と、
    前記画像情報から文字情報及び当該文字情報の位置情報を抽出する抽出手段と、
    処理対象領域に対する処理を示す処理指定情報に対応する文字列を記憶する記憶手段と、
    前記抽出手段により抽出された文字情報に、前記記憶手段に記憶された文字列が含まれるか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段において前記文字情報に前記文字列が含まれていると判定された場合、当該文字情報の位置情報により特定される領域から、処理対象領域を指定する領域指定情報を抽出する領域指定情報抽出手段と、
    前記判定手段により、前記文字情報に含まれていると判定された文字列と、前記領域指定情報抽出手段により抽出された領域指定情報と、を関連付ける関連付け手段と、
    前記領域指定情報で指定される領域における前記画像情報を処理対象情報として抽出する処理対象情報抽出手段と、
    前記領域指定情報により指定された処理対象情報に対して、前記関連付け手段により、当該領域指定情報に関連付けられた文字列で特定される処理指定情報が示す処理を施す処理実行手段と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  3. 請求項1又は2に記載の画像処理装置であって、
    前記領域指定情報は有彩色であることを特徴とする画像処理装置。
  4. 請求項1又は2に記載の画像処理装置であって、
    前記領域指定情報は、前記原稿の背景色及び前記処理指定情報の記載色と異なる色であることを特徴とする画像処理装置。
  5. 請求項に記載の画像処理装置であって、
    前記抽出手段は、前記原稿情報の前記有彩色で囲まれた領域から前記文字情報を抽出することを特徴とする画像処理装置。
  6. 請求項に記載の画像処理装置であって、
    前記抽出手段は、前記原稿情報の前記有彩色で塗られた領域と少なくとも一部が重なっている画像から前記文字情報を抽出することを特徴とする画像処理装置。
  7. 請求項に記載の画像処理装置であって、
    前記抽出手段は、前記原稿情報の前記有彩色で記述された情報から前記文字情報を抽出することを特徴とする画像処理装置。
  8. 請求項に記載の画像処理装置であって、
    前記抽出手段は、前記原稿情報の前記有彩色の下線が引かれた領域から前記文字情報を抽出することを特徴とする画像処理装置。
  9. 請求項1又は2に記載の画像処理装置であって、
    前記領域指定情報は所定の線種の線又はテクスチャであることを特徴とする画像処理装置。
  10. 請求項に記載の画像処理装置であって、
    前記抽出手段は、前記原稿情報の前記所定の線種の線又はテクスチャで囲まれた領域から前記文字情報を抽出することを特徴とする画像処理装置。
  11. 請求項に記載の画像処理装置であって、
    前記抽出手段は、前記原稿情報の前記所定の線種の線又はテクスチャと少なくとも一部が重なっている画像から前記文字情報を抽出することを特徴とする画像処理装置。
  12. 請求項に記載の画像処理装置であって、
    前記抽出手段は、前記原稿情報の前記所定の線種の線又はテクスチャの下線が引かれた領域から前記文字情報を抽出することを特徴とする画像処理装置。
  13. 請求項1〜12のいずれか1つに記載の画像処理装置であって、
    前記処理指定情報で指定される処理は、前記原稿情報から前記処理対象情報を除いた情報のみを印刷媒体に画像形成する禁複写処理であることを特徴とする画像処理装置。
  14. 請求項1〜12のいずれか1つに記載の画像処理装置であって、
    前記処理指定情報で指定される処理は、前記原稿情報から前記処理対象情報を削除する削除処理であることを特徴とする画像処理装置。
  15. 請求項1〜12のいずれか1つに記載の画像処理装置であって、
    前記処理指定情報で指定される処理は、前記原稿情報から前記処理対象情報のみを抽出する取得処理であることを特徴とする画像処理装置。
  16. 請求項1〜12のいずれか1つに記載の画像処理装置であって、
    前記処理指定情報で指定される処理は、前記処理対象情報にアクセス制限を行う制限処理であることを特徴とする画像処理装置。
  17. 請求項16に記載の画像処理装置であって、
    前記処理指定情報に基づいて前記アクセス制限処理における認証処理を行うことを特徴とする画像処理装置。
  18. コンピュータを、
    刷媒体に画像形成された原稿の画像情報を読み取る読取手段と、
    前記画像情報から文字情報及び当該文字情報の位置情報を抽出する抽出手段と、
    処理対象領域に対する処理を示す処理指定情報に対応する文字列を記憶する記憶手段と、
    前記抽出手段により抽出された文字情報に、前記記憶手段に記憶された文字列が含まれるか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段において前記文字情報に前記文字列が含まれていると判定された場合、当該文字情報の位置情報により特定される領域から、処理対象領域を指定する領域指定情報を抽出する領域指定情報抽出手段と
    前記領域指定情報で指定される領域における前記画像情報を処理対象情報として抽出する処理対象情報抽出手段と、
    前記処理対象情報に対して前記文字情報に含まれる文字列で特定される処理指定情報が示す処理を施す処理実行手段と、
    として機能させることを特徴とする画像処理プログラム。
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