JP4905167B2 - タイヤ凹凸形状測定装置、タイヤ凹凸形状判定システム、タイヤ凹凸形状測定方法、およびタイヤ凹凸形状判定方法 - Google Patents

タイヤ凹凸形状測定装置、タイヤ凹凸形状判定システム、タイヤ凹凸形状測定方法、およびタイヤ凹凸形状判定方法 Download PDF

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Description

本発明は、タイヤの表面に設けられた凹凸状部の表す形状を測定する方法および装置に関する。本発明は、また、測定した凹凸状部の表す形状に基き、測定対象タイヤが予め設定された規定仕様のタイヤであるか否かを判定する方法およびシステムに関する。
一般に、タイヤのサイドウォールには、タイヤ製品の製造メーカ、製品名、サイズ表示、製造コード、種々の安全基準や規則に基づいた標示等、作製すべきタイヤを識別するための識別符号を表す、種々の文字、記号、図形、模様等が認識可能な形態で施されている。具体的には、タイヤのサイドウォールの表面に、これらの文字、記号、図形、模様等に応じた形状の、凸状部または凹状部が設けられている(以降、これらの凸状部または凹状部を、凹凸状部と称する)。一般的に、これら凹凸状部によって表された識別符号は、例えば、タイヤ製造工程におけるモールド種類の検査や、タイヤの流通過程における分類、タイヤ所有者による確認など、ある程度限られたタイミングで認識できれば十分である。このため、デザインおよびコストの問題もあり、これらの識別符号を着色して示すことは、一般的には行なわれていない。すなわち、タイヤ表面に設けられた凹凸状部は、一般的にはタイヤ表面と同一色であり、人物が識別符号を読み取る際は、タイヤ表面の微妙な凹凸の程度を視覚することで、凹凸状部で表される識別符号の内容を確認する必要がある。
例えば、タイヤの製造業者にあっては、生タイヤに加硫処理を施す加硫・成型工程後のタイヤについて、この凹凸状部の表す識別符号の検査が行なわれる。特に、新たな加硫用モールドを加硫成型機に設置して、最初に加硫処理を施した場合など、凹凸状部が表す文字情報(識別符号)の内容や、この文字のフォントやサイズ、識別符号1つ1つの配置位置や形状など、ある程度詳細な検査を行なう必要がある。この検査によって、加硫成型機に設置した加硫用モールドの種類が、正確な種類のものであるか否か、また、加硫用モールドが型崩れをおこしていないか、また、加硫用モールドが加硫機に適切に取り付けられているか、など、加硫機を使用してタイヤを量産するにあたって重要な項目を確認している。
上述のように、タイヤ表面に設けられた凹凸状部は、タイヤ表面と同一色であり、人物が識別符号を読み取る際は、タイヤ表面の微妙な凹凸の程度を視覚することで、識別符号の内容を確認する必要がある。このため、上記したような検査の全てを、オペレータの感覚に基いた目視検査によって実施することは困難な作業であり、検査に多大の時間と労力を要するといった問題があった。そして、オペレータが疲労状態にある場合は、検査ミスも発生しやすいという問題もあった。なお、タイヤの製造工程における検査の他にも、タイヤ流通過程において多量のタイヤをそれぞれ分類していく場合などでも、同様の問題が発生することは、いうまでもない。
目視に代わるタイヤ表面の識別符号の検査方法として、タイヤ表面に設けられた凹凸状部の表す文字をカメラによって撮影することで、この文字の画像を取得し、この文字画像から文字情報を読み取る方法が、例えば下記特許文献1に記載されている。下記特許文献1記載の方法では、タイヤ表面に対向する位置にカメラを設置し(カメラは、タイヤ表面に沿って周状に移動可能となっている)、カメラを中心として配置されたリング状の光源によって、タイヤ表面の凹凸状部を照射している。そして、この凹凸状部の凸部の縁に沿って生じる影によって現れる、凹凸状部の輪郭を撮影することで、凹凸状部の表す文字をカメラによって撮影すると記載されている。
特開平10−115508号公報
上記特許文献1では、タイヤ表面に設けられた凹凸状部の表す文字をカメラによって撮影する際、照明を照射してこれらの凹凸状部の影を生じさせ、この影を撮影することで凹凸状部の表す文字の画像を取得している。上述のように、タイヤ表面に設けられた凹凸状部は、タイヤ表面と同一色である。このため、タイヤ表面の凹凸状部をカメラによって撮影する場合は、上記特許文献1のような照明が必須であるといえる。しかし、黒色に視認されるタイヤ表面は、光の反射率が比較的低く、影部分と反射部分とのコントラストは比較的低い。さらに、文字全体の輪郭を確認可能とするため、リング状の光源によって文字の周り全体から光を照射しているので、影部分についても光は照射されていることになり、相対的に光の照射量が多い部分(輪郭でない部分)と相対的に光の照射量が少ない部分(輪郭部分)とのコントラストが生じるのみである。このように、特許文献1記載の方法では、発生するコントラストは著しく低いといえる。
このため、特許文献1記載の方法で画像を撮影しても、凹凸状部の輪郭を十分鮮明には判定することができず、十分な精度で文字情報を読み取ることはできなかった。さらに、影の長さは、光の照射角度によって変化するので、リング状照明の中心部分については、凸部の周囲に均一な幅で影ができるものと推定できるが、リング状照明の中心から離れた地点では、凸部の周囲に生じる影の幅(長さ)は均一にはなり得ない。このような影で表される輪郭形状は、文字の形状を正確に表すものではなく、十分な精度で文字情報を読み取ることはできない。
そこで、本発明は、人物による目視に頼ることなく、十分な精度で、タイヤの表面に設けられた凹凸状部の表す形状を測定する方法および装置を提供することを目的とする。さらに、取得した凹凸形状を表すデータに基づき、測定対象タイヤが予め設定された規定仕様のタイヤであるか否かを判定する方法およびシステムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、タイヤの表面に設けられた凹凸状部の表す形状を測定する装置であって、測定対象の前記凹凸状部の温度と、前記凹凸状部の周辺領域のタイヤ表面温度と、をそれぞれ異なる温度に設定する手段と、前記設定する手段によって温度設定された前記凹凸状部および前記周辺領域を少なくとも含むタイヤ測定領域を撮影することで、前記タイヤ測定領域の温度分布形状を計測する赤外線カメラと、前記凹凸状部の表す形状を表すデータとして、前記タイヤ測定領域の温度分布形状データを取得する手段と、を有することを特徴とするタイヤ凹凸形状測定装置を提供する。
なお、前記凹凸状部は、前記タイヤのサイドウォール部に設けられ、前記タイヤの仕様を識別するための文字形状を表すものであってもよく、また、前記凹凸状部は、前記タイヤのトレッド部に設けられたトレッドパターンであってもよい。
また、前記設定する手段は、前記凹凸状部の温度と、前記周辺領域の温度との温度差を、0.5℃以上に設定することが好ましく、さらに、前記設定する手段は、前記凹凸状部の温度と、前記周辺領域の温度との温度差を、2.0℃以上に設定することが、より好ましい。
また、前記設定する手段は、測定対象の前記凹凸状部と前記周辺領域を同時に加熱して、前記凹凸状部と前記周辺領域の熱吸収効率または放熱効率の違いを利用して、前記凹凸状部の温度と前記周辺領域の温度とを、それぞれ異なる温度に設定することが好ましい。
また、前記設定する手段は、測定対象の前記凹凸状部と前記周辺領域を同時に冷却して、前記凹凸状部と前記周辺領域の放熱効率または熱吸収効率の違いを利用して、前記凹凸状部の温度と前記周辺領域の温度とを、それぞれ異なる温度に設定することも、また好ましい。
なお、前記設定する手段は、少なくとも前記タイヤ測定領域に向けて気体を吹きかける気体放出部と、前記気体の温度を調整する温度調整部と、を有し、温度調整された前記気体を前記タイヤ測定領域に吹きかけることで、前記タイヤ測定領域全体の温度を設定することが好ましい。
また、前記設定する手段は、前記凹凸状部の、前記タイヤ表面に沿った表層部分を、選択的に加熱または冷却することで、前記凹凸状部の温度と前記周辺領域の温度とを、それぞれ異なる温度に設定することも、また好ましい。
また、前記設定する手段は、所定の温度に設定された部材を、前記タイヤ測定領域に当接させる部位を備えることが好ましい。
なお、ローラと、前記ローラを加熱または冷却することで、前記ローラの表面温度を調節するための温度調節部と、前記凹凸状部の前記表層部分を選択的に加熱または冷却するために、前記表面温度が調節された状態の前記ローラを、前記タイヤ測定領域に当接させるローラ駆動部と、を有して構成されていることが好ましい。
また、前記設定する手段は、前記凹凸状部の、前記タイヤ表面に沿った表層部分に対して、選択的に液体を塗布することで、前記液体の気化によって生じる前記表層部分の温度低下を利用して、前記凹凸状部の温度と前記周辺領域の温度とを、それぞれ異なる温度に設定することも好ましい。
本発明は、また、前記タイヤ凹凸形状測定装置を備えて構成される、前記タイヤが予め設定された規定仕様のタイヤであるか否かを判定するためのシステムであって、前記規定仕様のタイヤに設けられるべき凹凸状部の表す形状を表す規定形状データを記憶しておく記憶手段と、前記タイヤ凹凸形状測定装置によって取得された前記温度分布形状データと、前記規定形状データとを照合することで、前記タイヤが前記規定仕様のタイヤであるか否かを判定する判定手段を有することを特徴とするタイヤ判定システムも、併せて提供する。
なお、前記判定手段は、前記照合の際、取得した前記温度分布形状データの表す測定形状データに応じて、前記測定形状データにおける測定データ基準点を設定し、前記測定データ基準点と、前記測定データ基準点に対応する前記規定形状データにおける規定形状データ基準点とを一致させて、前記測定形状データと前記規定形状データとを同一座標平面上に配置し、この配置状態で、前記測定形状データと前記規定形状データとのずれ量を導出し、前記ずれ量と、予め設定された基準ずれ量とを比較し、前記ずれ量が前記基準ずれ量以下の場合、前記タイヤは前記規定仕様のタイヤであると判定し、前記ずれ量が前記基準ずれ量以上の場合、前記タイヤは前記規定仕様のタイヤではないと判定することが好ましい。
本発明は、また、タイヤの表面に設けられた凹凸状部の表す形状を測定する方法であって、測定対象の前記凹凸状部の温度と、前記凹凸状部の周辺領域のタイヤ表面温度と、をそれぞれ異なる温度に設定するステップと、前記設定するステップにおいて温度設定された前記凹凸状部および前記周辺領域を少なくとも含むタイヤ測定領域を、赤外線カメラによって撮影することで、前記凹凸状部の表す形状を表すデータとして、前記タイヤ測定領域の温度分布形状データを取得するステップと、を有することを特徴とするタイヤ凹凸形状測定方法も、併せて提供する。
本発明は、また、前記タイヤ凹凸形状測定方法によって取得された、測定対象タイヤの前記温度分布形状データを用い、前記測定対象タイヤが予め設定された規定仕様のタイヤであるか否かを判定する方法であって、前記タイヤ凹凸形状測定方法によって取得された前記温度分布形状データの表す測定形状データと、前記規定仕様のタイヤに設けられるべき凹凸状部の表す形状を表す規定形状データとを照合することで、前記測定対象タイヤが、前記規定仕様のタイヤであるか否かを判定するステップを有することを特徴とするタイヤ凹凸形状判定方法も、併せて提供する。
本発明によれば、目視に頼ることなく、高い検査精度かつ少ない時間と労力で、タイヤ表面の凹凸状部が表す形状を測定することができる。本発明は、また、目視に頼ることなく、高い検査精度かつ少ない時間と労力で、測定対象タイヤが、予め設定された規定仕様のタイヤであるか否かを判定することができる。本発明を用いることで、例えば、タイヤの製造工程や流通過程において、タイヤの検査に係る作業者の負担を減らすとともに、作業効率および精度を、大幅に向上することができる。
以下、本発明のタイヤ凹凸形状測定装置、および本発明のタイヤ凹凸形状測定装置を含んで構成される、本発明のタイヤ凹凸形状判定システムの一例を、図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明のタイヤ凹凸形状判定システムの一例である判定システム10の概略の構成について説明する、概略斜視図である。この判定システム10は、タイヤの表面に設けられた凹凸状部の表す形状を測定し、タイヤが予め設定された規定仕様のタイヤであるか否かを判定するためのシステムである。判定システム10は、測定対象タイヤであるタイヤ30を載置するための載置台12と、タイヤ30のサイドウォール表面31(サイド表面31)に設けられた凸状部32の温度と、凸状部32の周辺領域34のサイド表面温度と、をそれぞれ異なる温度に設定する温度設定手段14と、載置台12に載置されたタイヤ30のサイド表面を撮影するための赤外線カメラ18と、載置台12を回転駆動させるための回転手段16と、上記赤外線カメラ18と接続されたコンピュータ20と、を備えている。なお、コンピュータ20には、オペレータからの各種入力指示を受け付ける、キーボードやマウスなどからなる入力手段22と、コンピュータ20による各種計算結果等を表示出力するためにディスプレイ24とが接続されている。本実施形態では、タイヤ30のサイドウォール表面に設けられた、タイヤ製品の製造メーカ、製品名、サイズ表示、製造コード、種々の安全基準や規則に基づいた標示等、作製すべきタイヤを識別するための識別符号を表す凸状部の形状を測定し、タイヤが予め設定された規定仕様のタイヤであるか否かを判定する。
載置台12は、タイヤ30が載置された状態で、回転手段16によって回転駆動される。この回転手段16は、コンピュータ20の後述する動作制御部43(図4参照)と接続されており、動作制御部43から出力される制御信号によって回転制御されるようになっている。
温度設定手段14は、タイヤ30のサイド表面31に設けられた、測定対象の凸状部32の温度と、周辺領域34のサイド表面温度と、をそれぞれ異なる温度に設定する。温度設定手段14は、内部を通過するタイヤ30の一部分について、この一部分にある凸状部32の温度と、周辺領域34のサイド表面温度と、をそれぞれ異なる温度に設定する。本願発明の温度設定手段は、ローラや板状部材等の物体をタイヤ表面に当接させることで、タイヤ凹凸状部の温度と周辺領域の温度とを、それぞれ異なる温度に設定する手段が例示される。また、本願発明の温度設定手段は、例えば、液体や気体をタイヤ表面に供給することで、タイヤ凹凸状部の温度と周辺領域の温度とを、それぞれ異なる温度に設定する手段であってもよく、その構成は特に限定されない。温度設定手段14は、赤外線カメラ18による撮影によって取得された温度分布情報から、凹凸状部の輪郭形状を高い精度で抽出するために、凸状部32の温度と周辺領域の表面温度とを、少なくとも0.5℃以上、より好ましくは2.0℃以上の温度差に設定する。タイヤ30は載置台12に載置されて回転し、タイヤ30のそれぞれ異なる部分が温度設定手段14を順次通過する。タイヤ30の一部分は、温度設定手段14を通過するとすぐに、赤外線カメラ18による撮影範囲を通過する。すなわち、温度設定手段14による、凸状部32の温度と周辺領域34のサイド表面温度との設定状態が維持されたまま、赤外線カメラ18の撮影範囲に入る。
図2は、タイヤ30のサイドウォール表面に形成されている、凸状部32について拡大して示す概略斜視図である。タイヤ30のサイド表面31には、タイヤ30の加硫成型工程において、タイヤ30のサイド表面31が成型されると同時に形成された、タイヤを識別するための識別符号を表す形状の凸状部32が形成されている。凸状部32は、タイヤ30のサイド表面31から突出している。温度設定手段14は、サイド表面31に設けられた、このような凸状部32の温度と、凸状部32の周辺領域34のサイド表面温度と、をそれぞれ異なる温度に設定する。
図3(a)〜(c)は、それぞれ、温度設定手段14による温度の設定方法について説明する概略断面図であり、図3(a)〜(c)は、それぞれ異なる温度の設定形態を示している。第1の形態では、温度設定手段14は、凸状部32の、タイヤ30のサイドウォール表面に沿った表面部分Aを、選択的に加熱または冷却することで、凸状部32の温度と周辺領域の表面温度とを、それぞれ異なる温度に設定する。図3(a)は、この第1の形態の一例について示している。この形態を実行する温度設定手段14は、タイヤ30のサイド面31の形状に対応する曲率形状を有したローラ52と、ローラ52を加熱または冷却することで、ローラ52の表面温度を調節するための図示しない温度調節部とを有している。温度設定手段14では、表面温度が調節された状態のローラ52を、タイヤ30のサイド面31に当接させる。この際、ローラ52の温度は、タイヤ50の現在温度と比較して、少なくとも0.5℃以上、より好ましくは2.0℃以上の温度差を有していることが好ましい。これは、赤外線カメラ18による撮影によって取得された温度分布情報から、凹凸状部の輪郭形状を高い精度で抽出するには、凸状部32の温度と周辺領域の表面温度とを、少なくとも0.5℃以上、より好ましくは2.0℃以上の温度差を有していることが好ましいからである。
この当接状態で、タイヤ30が回転駆動(載置台12が回転駆動)されることで、タイヤ30のサイド面31全体が、ローラ52によって加熱される。ローラ52がタイヤ30のサイド面31に当接されると、まず、凸状部32の、サイド面31に沿った表面部分A(表層部分A)がローラに当接する。そして、さらに、タイヤ30やローラ52が変形することで、タイヤ30のサイドウォール表面のうち、凸状部32の周辺部分Dから離間した部分B(離間部分B)も当接する。しかし、図3(a)からも容易に理解できるように、凸状部32の周辺部分Dは、ローラ52と当接しないか、当接したとしても、ごく軽く接触する程度である。このため、上記表層部分Aと上記離間部分Bとは、比較的ローラ温度に近い温度に調整されるが、上記側面部分Cと上記周辺部分Dとは、温度があまり変化しない。第1の形態では、このようにして、凸状部32の表面部分Aを、選択的に加熱または冷却することで、凸状部32の温度と周辺領域の表面温度とを、それぞれ異なる温度に設定する。なお、例えば表面が十分に柔らかいローラを用い、表層部分A、離間部分B、側面部分C、および周辺部分Dを、全て一様な温度に設定した後にタイヤを放置することで、凸状部32の温度と周辺領域の表面温度とを、それぞれ異なる温度に設定してもよい。この場合も、タイヤ表面の凹凸状部と周囲の表面領域とでは、放熱または吸熱する面積の割合が異なるので、タイヤ表面の凹凸状部の温度と周辺領域の表面温度とが、それぞれ異なる温度に設定される。
次に、温度設定手段14の第2の形態について説明する。第2の形態では、温度設定手段14は、凸状部32の表層部分Aと、タイヤ30のサイドウォール表面の離間部分Bとに選択的に液体を塗布する。この第2の形態では、この液体の気化によって生じる温度低下を利用して、凸状部32の温度と周辺部分Dの表面温度とを、それぞれ異なる温度に設定することを特徴とする。図3(b)では、この第2の形態の一例について示している。この形態を実行する温度設定手段14は、タイヤ30のサイド面31に沿って、液体が含まれているブラシ54の毛先を摺動させることで、凸状部32の表層部分Aと、タイヤ30のサイドウォール表面の離間部分Bとに選択的に液体を塗布する、図示しない塗布部を有する。
図3(b)に示すように、液体を含んだブラシ54が、タイヤ30のサイド面31に当接されている状態で、タイヤ30が回転駆動されることで、タイヤ30のサイド面31全体に対して、順次液体が塗布される。ブラシ54の毛先がタイヤ30のサイド面31に当接された場合、凸状部32の表層部分Aとサイド面31の離間部分Bは、比較的容易にブラシと接触し、液体が塗布される。このような部分では、ブラシ54が通過した後、十分に塗布された液体が気化し、温度が十分に低下する。一方、凸状部32の側面部Cや、サイドウォール表面の周辺部Dなどでは、ブラシ54によって液体が殆ど塗布されない。このため、この側面部42や周辺部Dでは、ブラシ54が通過した後も、温度は殆ど変化しない。第2の形態では、このようにして、凸状部32(の表層部分A)の温度と周辺部分Dの表面温度とを、それぞれ異なる温度に設定する。なお、十分異なる温度に設定する場合は、この液体は、揮発性の液体であることが好ましく、この液体の気化熱によってタイヤを冷却することができる。また、液体を塗布するための部材は、例えばローラなどでもよく、特に限定されない。
次に、温度設定手段14の第3の形態について説明する。第3の形態では、温度設定手段14は、タイヤ30のサイドウォール面のうち、測定対象部分(温度設定手段14を通過している最中の部分)全体を加熱して、凸状部32と、サイドウォール表面の特に周辺部分Bとの熱吸収効率の違いを利用して、凸状部32の温度と周辺領域の表面温度とを、それぞれ異なる温度に設定する。図3(c)では、この第3の形態の一例について示している。この態様を実行する温度設定手段14は、タイヤ30のサイドウォール面に向けて気体を吹きかける、図示しない気体放出部と、この気体の温度を調整する図示しない温度調整部と、を有し、温度調整された気体をタイヤ30のサイドウォール面に向けて吹きかける。この際、気体の温度は、タイヤ50の現在温度と比較して、少なくとも0.5℃以上、より好ましくは2.0℃以上の温度差を有していることが好ましい。これは、赤外線カメラ18による撮影によって取得された温度分布情報から、凹凸状部の輪郭形状を高い精度で抽出するには、凸状部32の温度と周辺領域の表面温度とを、少なくとも0.5℃以上、より好ましくは2.0℃以上の温度差を有していることが好ましいからである。
このように気体が吹きかけられている状態で、タイヤ30が回転駆動されることで、サイド面31の測定領域全体が、この気体によって加熱される。サイド面31に向けて気体が吹きかけられると、凸状部32は、表層部分Aと側面部分Cとの2つの方向から熱エネルギーが与えられる(または奪われる)ことになる。一方、タイヤ30のサイド面31の離間部分Bでは、タイヤ30の表面からのみ熱エネルギーが与えられる。このように、凸状部32と、サイド面31の特に周辺部分Bとでは、単位時間あたりの熱吸収量が著しく異なる。すなわち、このため、凸状部32は、気体温度に比較的近い温度に調整されるが、タイヤ30のサイドウォール面の、特に離間部分Bでは、温度があまり変化しない。第3の形態では、このようにして、凸状部32と、サイドウォール表面の特に周辺部分Bとの熱吸収効率の違いを利用して、凸状部32の温度と周辺領域の表面温度とを、それぞれ異なる温度に設定する。タイヤに吹きかける気体の温度は、吹きかける時点でのタイヤの温度に応じて設定すればよく、例えば吹きかける時点でのタイヤの温度よりも、所定の温度幅だけ高い温度に設定しておけばよい。また、気体によって加熱後に、例えば室温で放置することで、タイヤ全体を冷却することで、凸状部32の温度と周辺領域の表面温度とを、それぞれ異なる温度に設定してもよい。この場合、タイヤ表面の凹凸状部と周囲の表面領域とでは、放熱または吸熱する面積の割合が異なるので、タイヤ表面の凹凸状部の温度と周辺領域の表面温度とが、それぞれ異なる温度に設定される。なお、本発明の温度設定手段としては、図1に示すようにタイヤの一部分のみの温度を設定することに限定されない。例えば、タイヤ全体について、タイヤの凹凸状部の温度と周辺領域の温度とを、それぞれ異なる温度に設定する比較的大型のものであってもよい。
赤外線カメラ18は、所定の撮影範囲から到来する赤外線エネルギー量の分布を2次元的に検出することで、この撮影範囲の2次元的な温度分布情報を取得する、公知の赤外線カメラである。赤外線カメラ18は固定台19に支持されており、載置台12に配置されたタイヤ30のサイド表面31について、所定の測定可能空間に対応する範囲(測定対象範囲)にわたって温度分布情報を取得する。赤外線カメラ18は、タイヤ30が載置部15に載置された状態で、測定対象範囲内にタイヤ30の一部が入るよう、配置位置や配置角度が調整されている。温度分布情報を取得する手段として赤外線カメラを用いることで、タイヤ表面の色や汚れ等に影響を受けずに、タイヤ表面の温度分布情報を取得することができる。また、レーザー変位計のように、測定対象領域を2次元的にスキャンする必要がなく、短時間で、測定対象範囲における温度分布情報を取得することができる。
動作制御部43から出力される制御信号によって、回転手段16が回転制御されることで、赤外線カメラ18の測定対象範囲には、タイヤ30のそれぞれ異なる領域が順次配置される。上述のように、タイヤ30のサイド表面31が、赤外線カメラ18の測定対象領域に配置される際、温度設定手段14による凸状部32と周辺領域34との温度の設定状態は、維持されたままである。赤外線カメラ18は、このように順次配置されるサイド表面31のそれぞれ異なる領域について、2次元的な温度分布情報を順次取得する。この際、温度設定手段14によって、測定対象範囲内の凸状部32の温度と周辺領域34のタイヤ表面温度とが、異なる温度に設定されている。このため、赤外線カメラ18によって取得された温度分布情報では、測定対象の凸状部32と周辺領域34とで、それぞれ異なった温度情報となっている。
図4は、コンピュータ20の概略構成図である。コンピュータ20は、メモリ40とCPU41とを有し、メモリ40に記憶されたプログラムをCPU41が実行することで、処理手段42および動作制御部43が動作する公知のコンピュータである。動作制御部43は、温度設定手段14、回転手段16、および赤外線カメラ18と接続されており、各手段それぞれに制御信号を送信し、各手段それぞれの動作を制御する。処理手段42は、赤外線カメラ18によって計測した温度分布情報を取得し、この温度分布情報に基づいて定まる凸状部32の測定形状データと、メモリ40に記憶された凸状部32の規定形状データとを比較する部位である。処理手段42は、データ取得部44と、画像処理部45と、比較部46と、判定部47とを有している。
この規定形状データは、例えば、タイヤ30のサイド面31に示されているべき、文字、記号、図形、模様等の微小部位の2次元形状などを表す、2次元の点列座標データである。この2次元形状は、タイヤ30のサイド面31に形成された凸状部32の形状を、赤外線カメラ18の側から見た際の、凸状部32の輪郭形状に対応している。メモリ40には、このような2次元情報である規定形状データが、予め記憶されている。
データ取得部44は、赤外線カメラ18から送られる、赤外線カメラ18によって計測した温度分布情報を受け取り、画像処理部45に送る。画像処理部45は、赤外線カメラ18によって取得した温度分布情報に基づいて、凸状部32の測定形状データを抽出する。赤外線カメラ18によって計測した温度分布情報では、測定対象の凸状部32と周辺領域34とが、それぞれ異なった温度情報として示されている。画像処理部45では、この温度情報の差異(コントラスト)を利用して、凸状部32を赤外線カメラ18の側から見た際の、凸状部32の輪郭形状のデータを抽出する。比較部46は、画像処理部45で抽出した凸状部32の測定形状データと、メモリ40に記憶されている凸状部32の規定形状データとを比較する。これにより、比較部46は、凸状部32の測定形状データの、凸状部32の規定形状データからのずれ量を導出する。判定部47は、比較部46において導出したずれ量が、予め定められた基準値より大きいか否かを判定する。これにより、凸状部32が表す、タイヤ製品の製造メーカ、製品名、サイズ表示、製造コード、種々の安全基準や規則に基づいた標示等、作製すべきタイヤを識別するための識別符号が、タイヤ30のサイド面31に本来形成されているべき識別符号と一致するか否かを判定する。
以下、システム10を用いて実施される、本発明のタイヤ凹凸形状の測定方法の一例、および、タイヤ凹凸形状の判定方法の一例について、図5に示すフローチャートを用いて説明する。図5に示すフローチャートの例では、タイヤ30が、予め設定された規格タイヤであるか否かを判定する。具体的には、タイヤ製造メーカにおけるタイヤ製造工程のうち、加硫機に配置された加硫用モールドを検査する例について示す。
まず、検査対象であるタイヤ30が、載置台12にセットされており、このタイヤ30のサイドウォール部に形成されているべき識別文字の形状データが、メモリ40に予め記憶されている。タイヤ30は加硫直後のタイヤであって、加硫機に新たに加硫用モールドを配置して後、最初に加硫成型されたタイヤである。すなわち、この時点において、加硫機内に配置された加硫用モールドの種類が正しかったか否か、加硫機内での加硫用モールドの配置精度は十分か否か、加硫モールド自体の作製精度は十分か否か、といった情報は一切知られていない。
まず、温度設定手段14が、タイヤ30のサイド面31の表面に設けられた、測定対象の凸状部32の温度と、凸状部32の周辺領域34のタイヤ表面温度と、をそれぞれ異なる温度に設定する(ステップS102)。なお、本実施形態では、温度設定手段14によって、凸状部32の温度と、凸状部32の周辺領域34のタイヤ表面温度と、をそれぞれ異なる温度に設定している。本発明では、この温度設定ステップは、加硫工程自体であってもよい。加硫直後のタイヤは、全体がかなり高温である。この加硫直後のタイヤを、例えば20℃程度の室内に置くと、タイヤ表面からの放熱によって、全体の温度は低下してくる。上述のように、タイヤ表面の凹凸状部では、放熱する面積の割合が大きいため、周囲の表面領域を比較して、比較的早く温度が低下する。すなわち、加硫工程のように、タイヤ全体を高熱にした後、全体を一様に冷却させる(全体から放熱させる)処理を行うことで、タイヤ表面の凹凸状部と周辺領域と、をそれぞれ異なる温度に設定することができる。同様に、タイヤ全体を冷却して比較的低温にした後、全体を一様に暖める(全体から吸熱させる)処理を行うことで、タイヤ表面の凹凸状部と周辺領域と、をそれぞれ異なる温度に設定することができる。
そして、赤外線カメラ18が、所定の撮影範囲から到来する赤外線エネルギー量の分布を2次元的に検出し、データ取得部44が、この撮影範囲の2次元的な温度分布情報を取得する(ステップS104)。ステップS102〜S104では、タイヤ30は載置台12に載置されて回転駆動しており、温度設定手段14によって温度設定された領域が、赤外線カメラ18によって順次撮影されることで、タイヤ30の周上の領域全体について、2次元的な温度分布情報が取得される。
図6(a)〜(c)は、それぞれ、温度設定手段14によって温度設定されたタイヤ表面を、赤外線カメラで撮影して得られた、タイヤ表面の温度分布情報の例である。図6(a)は、所定の温度に設定したローラを用いて全体を加熱後(図3(a)に対応)、室温に放置することで冷却することによって温度設定したタイヤ表面を、赤外線カメラ18によって撮影することで得られた温度分布情報の一例である。また、図6(b)は、ブラシによってエタノールを塗布した後(図3(b)に対応)、放置すること(気化熱によって冷却することで)温度設定したタイヤ表面を、赤外線カメラ18によって撮影することで得られた温度分布情報の一例である。また、所定の温度に設定した気体によって加熱(図3(c)に対応)することで温度設定したタイヤ表面を、赤外線カメラ18によって撮影することで得られた温度分布情報の一例である。各形態とも、サイドウォール表面に設けられた凸状部で表された文字情報の内容(アルファベット文字の種類、形状)を、十分に確認することができていることがわかる。
そして、画像処理部45が、赤外線カメラ18によって取得した温度分布情報に基づいて、凸状部32の測定形状データ、すなわちサイド面31に設けられた凸状部32で表された文字形状を抽出する。赤外線カメラ18によって計測した温度分布情報では、測定対象の凸状部32と周辺領域34とが、それぞれ異なった温度情報として示されている。画像処理部45では、この温度情報の差異(コントラスト)を利用して、凸状部32を赤外線カメラ18の側から見た際の、凸状部32の輪郭形状のデータを抽出する(ステップS106)。
そして、比較部46が、画像処理部45で抽出した凸状部32の測定形状データと、メモリ40に記憶されている凸状部32の規定形状データとを比較する。これにより、比較部46は、凸状部32の測定形状データの、凸状部32の規定形状データからのずれ量を導出する(ステップS108)。このステップS108では、凸状部32の表す文字形状に応じて定まる基準点にそれぞれ対応する、抽出した凸状部32の測定形状データにおける測定データ基準点と、予め記憶されている、規定形状データにおける規定形状データ基準点と、をそれぞれ設定する。そして、この測定データ基準点と規定形状データ基準点とを一致させて、測定データおよび規定形状データを同一座標空間上に表し、測定データの表す形状の規定形状データの表す形状からのずれ量を導出する。
図7(a)および(b)は、ステップS108において行なわれる、ずれ量の導出処理の一例について説明する図であり、規定形状データの表す形状および測定データの表す形状を示す概略図である。ステップS108では、例えば、ずれ量を求める対象の文字形状の左上端に対応する点と、文字形状の左下端に対応する点と、を基準点とする。この基準点に対応する、測定形状データDにおける測定形状データ基準点(AおよびA)、および、この基準点に対応する、規定形状データにおける規定形状データ基準点(BおよびB)を設定する。このように、基準点としては、文字、記号、図形、模様などを表す凹凸部分の任意の鋭角なエッジ部分などを用いればよい。
なお、この基準点の選択は、例えば、上記測定形状データが表す形状および上記規定形状データが表す形状を、ディスプレイ24の画面上にそれぞれ表示し、この表示画面に表示された各形状を見ながら入力手段22を用いて行なわれる、オペレータからの入力指示情報に応じて、測定形状データ基準点および規定形状データ基準点を、それぞれ設定すればよい。具体的には、オペレータが、ディスプレイ24の画面上の所定位置を選択することで、このディスプレイに表示されている、測定形状データが表す形状または上記規定形状データが表す形状における所定位置の3次元座標データを選択する、いわゆるGUI(Graphic user interface)によって、測定形状データ基準点および規定形状データ基準点を、それぞれ設定すればよい。または、オペレータが、測定形状データにおける測定形状データ基準点の3次元座標や、規定形状データにおける規定形状データ基準点の3次元座標を、それぞれ直接入力することで、測定形状データ基準点および規定形状データ基準点を、それぞれ設定してもよい。比較部46では、このように設定した測定形状データ基準点と規定形状データ基準点とを一致させて、測定形状データおよび規定形状データを同一座標空間上に表し、測定形状データの表す形状の、規定形状データの表す形状からのずれ量を導出する。
そして、判定部47が、比較部46において導出したずれ量が、予め定められた基準値より大きいか否かを判定する(ステップS110)。これにより、凸状部32が表す、タイヤ製品の製造メーカ、製品名、サイズ表示、製造コード、種々の安全基準や規則に基づいた標示等、作製すべきタイヤを識別するための識別符号が、タイヤ30のサイド面に本来形成されているべき識別符号と一致するか否かを判定する。そして、このように導出したずれ量や、判定結果をディスプレイ24に表示出力する(ステップS112)。比較結果としては、測定形状データにおける各測定点について、規定形状データに対するずれ量の絶対値を、各測定点毎に出力してもよい。また、各測定点毎に、規定形状データに対するずれ量の絶対値と、予め定められた設計公差値とを比較し、この設計公差値と比べてずれ量の絶対値が大きい測定点についてのみ、設計公差値よりもずれ量が大きい旨を表示出力してもよい。
このような基準値としては、それぞれ異なる複数の値を設定しておいてもよい。例えば、図7(b)に示すように、測定形状データの表す形状の、規定形状データの表す形状からのずれ量が、1つまたは複数の文字位置において比較的大きくずれている場合(比較的大きな基準値よりも、ずれ量が大きい場合)、タイヤ30に示されている文字情報は、規定形状データの文字情報とは異なっていると考えることができる。このような場合、ディスプレイ24に、例えば、『異なる種類のモールドがセットされている可能性があります』などと表示すればよい。また、例えば、図7(c)に示すように、上記ずれ量が、1つまたは複数の文字位置について比較的小さくずれている場合(比較的小さな基準値よりも、ずれ量が大きい場合)、凸状部32が設計したとおりに作製されなかったと考えることができる。このような場合、ディスプレイ24に、例えば、『モールドのセット状態など、作製条件に問題がある可能性があります』などと表示すればよい。
本実施形態では、本例では、タイヤ製造メーカにおけるタイヤ製造工程のうち、加硫機に配置された加硫用モールドを検査する例について説明した。本発明では、判定システム10を、タイヤ製造工場から一般の使用者に渡るまでの間の、タイヤの流通過程におけるどの分類処理工程で使用してもよい。このような流通過程において、本発明の方法およびシステムを用いることで、人物の目視に頼ることなく、例えば、タイヤ1つ1つについて、高い精度でタイヤ種類を識別することができる。また、このような流通過程においては、タイヤに汚れが生じ易いものだが、本発明によれば、赤外線カメラを用いて凹凸状部の形状を測定するので、このような汚れ等の影響を受けずに、タイヤに設けられた凹凸状部の輪郭形状のデータを取得することができる。
また、本発明において輪郭形状を測定するタイヤの凹凸状部は、タイヤのサイドウォール部に設けられた識別文字を表す凸状部または凹状部であることに限定されない。例えば、タイヤのトレッド部に設けられた、トレッドパターンの形状を測定してもよい。そして、例えば、測定したトレッドパターン形状に基き、測定対象タイヤが所望する規定仕様タイヤであるか否か、また、トレッドパターンに作製不良が生じているか否か、などを判定してもよい。この場合、タイヤの表面温度を設定する手段は、タイヤのトレッド部における凹凸状部の温度と、タイヤのトレッド部における凹凸状部の周辺領域のタイヤ表面温度と、をそれぞれ異なる温度に設定すればよい。タイヤトレッド部に対しても、タイヤのサイドウォール部と同様、例えば上記形態1〜3(図3(a)〜(c)に対応)の各温度設定手法など、各種の手法で温度を設定すればよい。
以上、本発明のタイヤ凹凸形状測定装置、タイヤ凹凸形状判定システム、タイヤ凹凸形状測定方法、およびタイヤ凹凸形状判定方法について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更をしてもよいのはもちろんである。
本発明のタイヤ凹凸形状判定システムの概略斜視図である。 タイヤのサイドウォール表面に形成されている、凸状部の一例について拡大して示す概略斜視図である。 (a)〜(c)は、それぞれ、温度設定手段による温度の設定方法について説明する概略断面図である。 図1に示すタイヤ凹凸形状判定システムが備えるコンピュータの概略構成図である。 図1に示すタイヤ凹凸形状判定システムによって実施される、本発明のタイヤ凹凸形状の測定方法の一例、および、タイヤ凹凸形状の判定方法の一例のフローチャート図である。 (a)〜(c)は、それぞれ、温度設定手段によって温度設定されたタイヤ表面を、赤外線カメラで撮影して得られた、タイヤ表面の温度分布情報の例である。 (a)および(b)は、本発明のタイヤ凹凸形状の判定方法において行なわれる、ずれ量の導出処理の一例について説明する図であり、それぞれ、規定形状データの表す形状と測定形状データの表す形状とを示している。
符号の説明
10 判定システム
12 載置台
14 温度設定手段
16 回転手段
18 赤外線カメラ
20 コンピュータ
22 入力手段
24 ディスプレイ
30 タイヤ
31 サイドウォール表面
32 凸状部
34 周辺領域
40 メモリ
41 CPU
42 処理手段
43 動作制御部
44 データ取得部
45 画像処理部
46 比較部
47 判定部
52 ローラ
54 ブラシ

Claims (17)

  1. タイヤの表面に設けられた凹凸状部の表す形状を測定する装置であって、
    測定対象の前記凹凸状部の温度と、前記凹凸状部の周辺領域のタイヤ表面温度と、をそれぞれ異なる温度に設定する手段と、
    前記設定する手段によって温度設定された前記凹凸状部および前記周辺領域を少なくとも含むタイヤ測定領域を撮影することで、前記タイヤ測定領域の温度分布形状を計測する赤外線カメラと、
    前記凹凸状部の表す形状を表すデータとして、前記タイヤ測定領域の温度分布形状データを取得する手段とを有し、
    前記設定する手段は、測定対象の前記凹凸状部と前記周辺領域を同時に加熱して、前記凹凸状部と前記周辺領域の熱吸収効率または放熱効率の違いを利用して、前記凹凸状部の温度と前記周辺領域の温度とを、それぞれ異なる温度に設定することを特徴とするタイヤ凹凸形状測定装置。
  2. タイヤの表面に設けられた凹凸状部の表す形状を測定する装置であって、
    測定対象の前記凹凸状部の温度と、前記凹凸状部の周辺領域のタイヤ表面温度と、をそれぞれ異なる温度に設定する手段と、
    前記設定する手段によって温度設定された前記凹凸状部および前記周辺領域を少なくとも含むタイヤ測定領域を撮影することで、前記タイヤ測定領域の温度分布形状を計測する赤外線カメラと、
    前記凹凸状部の表す形状を表すデータとして、前記タイヤ測定領域の温度分布形状データを取得する手段とを有し、
    前記設定する手段は、測定対象の前記凹凸状部と前記周辺領域を同時に冷却して、前記凹凸状部と前記周辺領域の放熱効率または熱吸収効率の違いを利用して、前記凹凸状部の温度と前記周辺領域の温度とを、それぞれ異なる温度に設定することを特徴とするタイヤ凹凸形状測定装置。
  3. 前記凹凸状部は、前記タイヤのサイドウォール部に設けられ、前記タイヤの仕様を識別するための文字形状を表すことを特徴とする請求項1または2に記載のタイヤ凹凸形状測定装置。
  4. 前記凹凸状部は、前記タイヤのトレッド部に設けられたトレッドパターンであることを特徴とする請求項1または2に記載のタイヤ凹凸形状測定装置。
  5. 前記設定する手段は、前記凹凸状部の温度と、前記周辺領域の温度との温度差を、0.5℃以上に設定することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のタイヤ凹凸形状測定装置。
  6. 前記設定する手段は、前記凹凸状部の温度と、前記周辺領域の温度との温度差を、2.0℃以上に設定することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のタイヤ凹凸形状測定装置。
  7. 前記設定する手段は、
    少なくとも前記タイヤ測定領域に向けて気体を吹きかける気体放出部と、
    前記気体の温度を調整する温度調整部と、
    を有し、温度調整された前記気体を前記タイヤ測定領域に吹きかけることで、前記タイヤ測定領域全体の温度を設定することを特徴とする請求項1または2に記載のタイヤ凹凸形状測定装置。
  8. 請求項1〜のいずれか1項に記載のタイヤ凹凸形状測定装置を備えて構成される、前記タイヤが予め設定された規定仕様のタイヤであるか否かを判定するためのシステムであって、
    前記規定仕様のタイヤに設けられるべき凹凸状部の表す形状を表す規定形状データを記憶しておく記憶手段と、
    前記タイヤ凹凸形状測定装置によって取得された前記温度分布形状データと、前記規定形状データとを照合することで、前記タイヤが前記規定仕様のタイヤであるか否かを判定する判定手段を有することを特徴とするタイヤ判定システム。
  9. 前記判定手段は、前記照合の際、取得した前記温度分布形状データの表す測定形状データに応じて、前記測定形状データにおける測定データ基準点を設定し、
    前記測定データ基準点と、前記測定データ基準点に対応する前記規定形状データにおける規定形状データ基準点とを一致させて、前記測定形状データと前記規定形状データとを同一座標平面上に配置し、この配置状態で、前記測定形状データと前記規定形状データとのずれ量を導出し、
    前記ずれ量と、予め設定された基準ずれ量とを比較し、前記ずれ量が前記基準ずれ量以下の場合、前記タイヤは前記規定仕様のタイヤであると判定し、前記ずれ量が前記基準ずれ量以上の場合、前記タイヤは前記規定仕様のタイヤではないと判定することを特徴とする請求項に記載のタイヤ判定システム。
  10. タイヤの表面に設けられた凹凸状部の表す形状を測定する方法であって、
    測定対象の前記凹凸状部の温度と、前記凹凸状部の周辺領域のタイヤ表面温度と、をそれぞれ異なる温度に設定するステップと、
    前記設定するステップにおいて温度設定された前記凹凸状部および前記周辺領域を少なくとも含むタイヤ測定領域を、赤外線カメラによって撮影することで、前記凹凸状部の表す形状を表すデータとして、前記タイヤ測定領域の温度分布形状データを取得するステップとを有し、
    前記設定するステップでは、測定対象の前記凹凸状部と前記周辺領域を同時に加熱して、前記凹凸状部と前記周辺領域の熱吸収効率または放熱効率の違いを利用して、前記凹凸状部の温度と前記周辺領域の温度とを、それぞれ異なる温度に設定することを特徴とするタイヤ凹凸形状測定方法。
  11. タイヤの表面に設けられた凹凸状部の表す形状を測定する方法であって、
    測定対象の前記凹凸状部の温度と、前記凹凸状部の周辺領域のタイヤ表面温度と、をそれぞれ異なる温度に設定するステップと、
    前記設定するステップにおいて温度設定された前記凹凸状部および前記周辺領域を少なくとも含むタイヤ測定領域を、赤外線カメラによって撮影することで、前記凹凸状部の表す形状を表すデータとして、前記タイヤ測定領域の温度分布形状データを取得するステップとを有し、
    前記設定するステップでは、測定対象の前記凹凸状部と前記周辺領域を同時に冷却して、前記凹凸状部と前記周辺領域の放熱効率または熱吸収効率の違いを利用して、前記凹凸状部の温度と前記周辺領域の温度とを、それぞれ異なる温度に設定することを特徴とするタイヤ凹凸形状測定方法。
  12. 前記凹凸状部は、前記タイヤのサイドウォール部に設けられ、前記タイヤの仕様を識別するための文字形状を表すことを特徴とする請求項10または11に記載のタイヤ凹凸形状測定方法。
  13. 前記凹凸状部は、前記タイヤのトレッド部に設けられたトレッドパターンであることを特徴とする請求項10または11に記載のタイヤ凹凸形状測定方法。
  14. 前記設定するステップでは、前記凹凸状部の温度と、前記周辺領域の温度との温度差を、0.5℃以上に設定することを特徴とする請求項1013のいずれかに記載のタイヤ凹凸形状測定方法。
  15. 前記設定するステップでは、前記凹凸状部の温度と、前記周辺領域の温度との温度差を、2.0℃以上に設定することを特徴とする請求項1013のいずれかに記載のタイヤ凹凸形状測定方法。
  16. 請求項1015のいずれかに記載のタイヤ凹凸形状測定方法によって取得された、測定対象タイヤの前記温度分布形状データを用い、前記測定対象タイヤが予め設定された規定仕様のタイヤであるか否かを判定する方法であって、
    前記タイヤ凹凸形状測定方法によって取得された前記温度分布形状データの表す測定形状データと、前記規定仕様のタイヤに設けられるべき凹凸状部の表す形状を表す規定形状データとを照合することで、前記測定対象タイヤが、前記規定仕様のタイヤであるか否かを判定するステップを有することを特徴とするタイヤ凹凸形状判定方法。
  17. 前記判定するステップでは、前記照合の際、前記測定形状データに応じて、前記測定形状データにおける測定データ基準点を設定し、
    前記測定データ基準点と、前記測定データ基準点に対応する前記規定形状データにおける規定形状データ基準点とを一致させて、前記測定形状データと前記規定形状データとを同一座標平面上に配置し、この配置状態で、前記測定形状データと前記規定形状データとのずれ量を導出し、
    前記ずれ量と、予め設定された基準ずれ量とを比較し、前記ずれ量が前記基準ずれ量以下の場合、前記タイヤは前記規定仕様のタイヤであると判定し、前記ずれ量が前記基準ずれ量以上の場合、前記タイヤは前記規定仕様のタイヤではないと判定することを特徴とする請求項16に記載のタイヤ凹凸形状判定方法。
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