JP6261994B2 - 画像補正方法、これを用いる検査方法及び検査装置 - Google Patents

画像補正方法、これを用いる検査方法及び検査装置 Download PDF

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本発明は、物体を複数の方式で撮影した画像を補正する画像補正方法、これを用い、物体の温度を測定する検査方法及び検査装置に関する。
ガスタービンの翼は、表面にTBC(Thermal Barrier Courting)膜と呼ばれる保護膜を表面に有するものがある。この保護膜が剥離すると、その部分の遮熱特性が低下するため、保護膜が剥離した部分を検知することが必要になる。保護膜の剥離を検知する方法として、サーモグラフィを使った方法がある。この方法は、検査対象の翼をフラッシュライト等の加熱手段で加熱する。保護膜が剥離した部分があると、その部分の伝熱特性が他の部分とは異なるため、保護膜の表面に温度分布が発生する。この温度分布をサーモグラフィにより観測することで、保護膜が剥離した部分を検知することができる。なお、内部空間を有する板材の形状欠陥を検査する方法としては、例えば、特許文献1に記載されたような方法が知られている。また、サーモグラフィ(赤外線画像)を用いて対象部品を検査する方法は、ガスタービンの翼以外にも用いられる(特許文献2参照)。また、赤外線カメラで撮像した赤外線画像を補正する処理としては、特許文献3に撮像素子の温度に基づいて補正する方法、特許文献4に撮像素子の感度に基づいて補正する方法が記載されている。
特開2003−344330号公報 特開2003−307505号公報 特開2005−236550号公報 特開平6−66909号公報
保護膜の表面に発生した温度分布をサーモグラフィにより観測する方法において、検査対象をその外部から加熱する場合、検査対象を均一に加熱するため、検査対象の表面に黒体(例えば、炭素の粉末)を塗布する必要がある。このため、検査前に黒体を塗布する作業のための手間を要している。
また、赤外線画像を用いて物体を観察する場合、可視画像を用いて赤外線画像を補正する場合がある。このように複数種類の画像を用いる場合、比較する画像がずれると比較の精度が低下してしまう。
本発明は、上述した課題を解決するものであり、赤外線画像と可視画像とを高い精度で比較可能な状態とする画像補正方法を提供することを目的とする。また、本発明は、上述した課題を解決するものであり、物体の表面の状態をその物体の表面の温度分布を用いて検査する際の手間を軽減できる検査方法及び検査装置を提供することを目的とする。
本発明は、物体の赤外線画像と前記物体の可視画像とを重ね合わせる画像補正方法であって、前記物体に設定された複数の基準点に基づいて、前記赤外線画像と前記可視画像の少なくとも一方を補正し、前記赤外線画像と前記可視画像の前記基準点の間の画素の数を一致させる基準点補正ステップと、前記赤外線画像の前記物体の輪郭と、前記可視画像の前記物体の輪郭と、の距離が近づく方向に、前記赤外線画像と前記可視画像の少なくとも一方を補正する輪郭補正ステップと、前記赤外線画像の前記物体の特徴点と、前記可視画像の前記物体の特徴点と、の距離が近づく方向に、前記赤外線画像と前記可視画像の少なくとも一方を補正する特徴点補正ステップと、の少なくとも1つを有することを特徴とする。
また、前記輪郭補正ステップは、前記物体の中心線を固定して、画像を拡大または縮小することが好ましい。
また、前記基準点は、前記物体自身の特徴部、又は前記物体に張り付けられた特徴部であることが好ましい。特徴部は、物体に予め張り付けられたマーカを含む。マーカは、例えば、物体の構造物、及び外部からレーザにより物体に指示(照射)された点の少なくとも一方を含む。
また、前記特徴点補正ステップは、前記物体の輪郭線を固定して、画像の一部を拡大及び一部を縮小することが好ましい。
また、前記特徴点は、前記物体に形成された孔、又は特徴となる構造物の部位であることが好ましい。特徴となる構造物の部位は、物体の目印となる構造物であり、例えば、ガスタービン翼のプラットフォーム部を含む。
また、前記物体を撮像する前に、テストパターンの赤外線画像と可視画像を撮影するステップと、前記テストパターンのデータとテストパターンの赤外線画像とテストパターンの可視画像とに基づいて、画像を撮像する撮像装置の特性を検出するステップと、検出した前記撮像装置の特性に基づいて被検査物の赤外線画像及び可視画像を補正するステップと、をさらに有することが好ましい。
本発明は、被検査物の表面の状態を物体の表面の温度分布を用いて検査する検査方法であって、被検査物を加熱するステップと、加熱された前記被検査物の赤外線画像を撮像するステップと、加熱された前記被検査物の可視画像を撮像するステップと、上記のいずれかに記載の画像補正方法で前記赤外線画像と前記可視画像の少なくとも一方を補正するステップと、補正ステップで補正した前記赤外線画像から前記被検査物の表面の温度に関する温度情報を求めるステップと、補正ステップで補正した前記可視画像から前記被検査物の表面の各部分における色と輻射率に関する情報との関係を求めるステップと、前記輻射率に基づいて前記温度情報を補正するステップと、を含むことを特徴とする。
本発明は、物体の表面の状態を前記物体の表面の温度分布を用いて検査する検査装置であって、被検査物を加熱する加熱装置と、前記被検査物の表面から放射される赤外線の赤外線画像を撮像する第1撮像装置と、前記被検査物の表面の可視画像を撮像する第2撮像装置と、前記第1撮像装置が撮像した赤外線画像から前記被検査物の表面の温度に関する温度情報を求め、前記第2撮像装置が撮像した可視画像から前記被検査物の表面の各部分における色と輻射率に関する情報を求め、前記色と前記輻射率との関係から前記温度情報を補正する処理装置と、を含み、前記処理装置は、前記物体に設定された複数の基準点に基づいて、前記赤外線画像と前記可視画像の少なくとも一方を補正し、前記赤外線画像と前記可視画像の前記基準点の間の画素の数を一致させる処理、前記赤外線画像の前記物体の輪郭と、前記可視画像の前記物体の輪郭と、の距離が近づく方向に、前記赤外線画像と前記可視画像の少なくとも一方を補正する処理、前記赤外線画像の前記物体の特徴点と、前記可視画像の前記物体の特徴点と、の距離が近づく方向に、前記赤外線画像と前記可視画像の少なくとも一方を補正する処理、の少なくとも1つを行うことを特徴とする。
本発明は、赤外線画像と可視画像とを高い精度で比較可能な状態とすることができる。また、本発明は、物体の表面の状態をその物体の表面の温度分布を用いて検査する際の手間を軽減することができる。
図1は、実施形態1に係る検査装置を示す図である。 図2は、第1撮像装置によって撮像された被検査物の画像の一例を示す図である。 図3は、第2撮像装置によって撮像された被検査物の画像の一例を示す図である。 図4は、本実施形態に係る検査方法の処理例を示すフローチャートである。 図5は、本実施形態に係る検査方法の画像補正方法の処理例を示すフローチャートである。 図6は、画像補正方法を説明するための説明図である。 図7は、画像補正方法を説明するための説明図である。 図8は、画像補正方法を説明するための説明図である。 図9は、第1撮像装置の撮像結果から得られた温度画像を補正する一例を示す図である。 図10は、本実施形態に係る画像補正方法の他の処理を説明するための説明図である。 図11は、本実施形態に係る画像補正方法の他の処理を説明するための説明図である。 図12は、本実施形態に係る画像補正方法の他の処理を説明するための説明図である。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は、実施形態1に係る検査装置を示す図である。検査装置1は、物体(以下、適宜被検査物という)TBの表面TBSの状態を、被検査物TBの表面TBSの温度分布を用いて検査する装置である。このため、検査装置1は、被検査物TBの表面TBSの温度(以下、適宜表面温度という)を測定する。本実施形態において、検査装置1は、被検査物TBから放射される赤外線を分析し、熱分布を画像として表す、サーモグラフィである。本実施形態において、被検査物TBは、ガスタービンの翼であるが、これには限定されない。ガスタービンの翼は、動翼及び静翼のいずれであってもよい。
<検査装置1について>
検査装置1は、加熱装置2と、第1撮像装置3と、第2撮像装置4と、処理装置5とを含む。加熱装置2は、被検査物TBを加熱する。本実施形態において、加熱装置2は、被検査物TBの外部からこれを加熱する。加熱装置2は、例えば、フラッシュライトが用いられるが、被検査物TBの外部からこれを加熱できれば、フラッシュライトには限定されない。本実施形態において、加熱装置2は、被検査物TBの内部からこれを加熱するものであってもよい。この場合、加熱装置2としては、例えば超音波加振装置が用いられる。
第1撮像装置3は、被検査物TBの表面TBSから放射される赤外線を撮像する。つまり、第1撮像装置3は、被検査物TBの表面TBSの赤外線画像を撮像する。第1撮像装置3は、例えば、赤外線カメラである。本実施形態において、検査装置1は、サーモグラフィであるため、第1撮像装置3を備えている。第2撮像装置4は、例えば、可視光カメラであり、被検査物TBの表面TBS、より具体的には表面TBSの色合いを撮像する。第2撮像装置4は、被検査物TBの表面TBSからの光のうち、可視光の領域の光を撮像する。つまり、第2撮像装置4は、被検査物TBの表面TBSの可視画像を撮像する。第1撮像装置3及び第2撮像装置4は、極力同一の位置及び同一の方向から被検査物TBを撮像することが好ましい。このようにすることで、第1撮像装置3及び第2撮像装置4は、被検査物TBとの相対的な位置関係が同様になるので、両者の撮像結果から得られた画像同士において、それぞれの画像内における位置関係がほぼ同様になる。また、第1撮像装置3と第2撮像装置とは、撮像装置としての性能が異なっていてもよい。具体的には、撮影する画像の画素数が異なっていてもよい。
処理装置5は、第1撮像装置3が撮像した赤外線画像から被検査物TBの表面TBSの温度に関する情報(以下、適宜温度情報という)を求める。処理装置5は、第2撮像装置4が撮像した被検査物TBの表面TBSの可視画像の各部分における色と、あらかじめ求められた色と、輻射率(放射率)に関する情報との関係から温度情報を補正する。また、処理装置5は、赤外線画像と可視画像とに対する補正処理を行う。具体的には、赤外線画像と可視画像とを高い精度で比較できるように、赤外線画像と可視画像の少なくとも一方を補正し、2つの画像を重ねた場合、画像内の被検査物TBが重なるように画像処理を行う。処理装置5は、例えば、コンピュータである。処理装置5は、処理部5Pと、記憶部5Mと、入出力部5IOとを含む。処理部5Pは、例えば、CPU(Central Processing Unit)を備える。記憶部5Mは、例えば、処理部5Pが直接アクセスする主記憶部と、主記憶部以外の補助記憶部とを含む。主記憶部は、例えば、RAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)を備える。補助記憶部は、例えば、磁気ディスク、半導体メモリ等である。
処理部5Pは、被検査物TBの表面温度を測定するために必要な各種の処理を実行する。例えば、処理部5Pは、第1撮像装置3が撮像した赤外線画像を分析して、被検査物TBの温度情報を求める。温度情報は、被検査物TBの表面TBSから放射される熱エネルギーに関する情報である。本実施形態において、温度情報は、被検査物TBの表面TBSと関係のある情報であって、表面TBSに変換できる情報を含んでいればよい。表面TBSに変換できる情報は、表面TBSの位置(領域)と、その位置における温度との関係を含む。本実施形態において、処理部5Pは、被検査物TBの表面温度を測定するための処理の他、測定された表面温度を画像として表示するための画像処理を実行する。
本実施形態において、処理部5Pは、第2撮像装置4が撮像した可視画像を分析して、被検査物TBの表面の色と、あらかじめ求められた被検査物TBの表面色の各部分(場所)における輻射率に関する情報を求める。そして、処理部5Pは、求めた輻射率に関する情報を基に、第1撮像装置3の撮像結果から得られた被検査物TBの表面温度の画像(以下、適宜温度画像という)に対して感度(輻射率)の補正をして、温度画像を再構成する。
また、処理部5Pは、赤外線画像と可視画像とを高い精度で比較できるように、赤外線画像と可視画像の少なくとも一方を補正し、2つの画像を重ねた場合、画像内の被検査物TBが重なるように画像処理を行う。処理部5Pは、補正を行った赤外線画像と可視画像とを用いて、上述の求めた輻射率に関する情報を基に、第1撮像装置3の撮像結果から得られた被検査物TBの表面温度の画像に対する感度の補正処理を行う。
記憶部5Mは、被検査物TBの表面温度を測定するための処理及び測定された表面温度を画像として表示するための画像処理に用いられるコンピュータプログラム及びデータを記憶する。処理部5Pは、記憶部5Mに記憶されたコンピュータプログラム及びデータを読み出し、コンピュータプログラムに記述された命令を実行することにより、被検査物TBの表面温度を測定するための処理及び測定された表面温度を画像として表示するための画像処理を実現する。
入出力部5IOには、処理部5Pと処理装置5の外部の機器類等(例えばDVDや外付けハードディスクのような外部接続用記録部,第1撮像装置3や第2撮像装置4のパンチルト台の制御機構,レンズの絞りやフォーカスの制御機構)が接続されている。外部の機器類として、本実施形態では、加熱装置2のコントローラ2C、第1撮像装置3、第2撮像装置4、表示装置6、入力装置7及びCAD(Computer Aided Design)システム8が接続されている。処理部5Pは、入出力部5IOを介してコントローラ2Cを制御して、加熱装置2を動作させる。処理部5Pは、入出力部5IOを介して第1撮像装置3及び第2撮像装置4を制御し、これらが撮像した結果を取得する。処理部5Pは、入出力部5IOを介して表示装置6に温度画像を表示させたり、入力装置7からの入力された情報を取得したりする。また、処理部5Pは、入出力部5IOを介してCADシステム8から被検査物TBの設計情報を取得する。
<検査方法>
図1に示す検査装置1は、本実施形態に係る検査方法を実現する。本実施形態に係る検査方法は、被検査物TBの表面TBSに黒体を塗布せず、サーモグラフィによって非接触で被検査物TBの表面温度を測定する。被検査物TBの表面TBSは、場所によって色又は表面の粗さ等の性状が異なることがある。これに起因して、被検査物TBの表面TBSは、場所によって輻射率が異なるため、熱吸収率に違いが生じる。この熱吸収量の違いが、被検査物TBの加熱ムラを招く可能性があり、検査装置1は、被検査物TBの表面温度を正確に測定できない可能性がある。
本実施形態に係る検査方法及びこれを実現する検査装置1は、被検査物TBの表面TBSの各部分における色と輻射率に関する情報との関係を予め求め、この関係を用いて温度情報を補正する。このようにすることで、本実施形態に係る検査方法及びこれを実現する検査装置1は、この加熱ムラの原因である輻射率又は輻射率に関する情報を用いて第1撮像装置3の撮像結果から得られた温度情報を補正するので、被検査物TBに加熱ムラが発生しても、被検査物TBの表面温度を求める際の温度情報測定精度の低下を抑制できる。また、本実施形態において、被検査物TBの表面TBSに黒体を塗布する必要はないので、測定に要する手間を低減できる。このため、特に現場における作業に有効である。
図2は、第1撮像装置によって撮像された被検査物の画像の一例を示す図である。本実施形態において、検査装置1は、第1撮像装置3を用いて被検査物TBを含む赤外線画像40を撮像する。ここで、被検査物TBには、特徴点となる冷却孔が形成され、補正処理に用いる基準点となる基準マークが設けられている。基準マークは、被検査物TBの翼部分の4隅に配置されている。なお、この基準マークの配置位置は4隅にこだわる必要はない。これにより、赤外線画像40は、被検査物TBの画像部分に基準マーク42と冷却孔44とを含む。赤外線画像40は、被検査物TBの外縁が輪郭46となる。
図3は、第2撮像装置によって撮像された被検査物の画像の一例を示す図である。次に、本実施形態において、検査装置1は、第2撮像装置4を用いて被検査物TBの可視光画像50を撮像する。被検査物TBは、赤外線画像40と同じ物体である。したがって、可視画像50は、被検査物TBの画像部分に基準マーク52と冷却孔54とを含む。可視画像50は、被検査物TBの外縁が輪郭56となる。また、被検査物TBの表面TBSは、場所によって色が異なる。輻射率は色との相関が高いため、表面TBSの色によって表面TBSの輻射率を、あらかじめ求めておいた色と輻射率の関係から推定することができる。
図3に示す例において、被検査物TBの表面TBSには、異なる色Aa、Ab、Ac、Adが現れている。この順に、輻射率は低くなっている。このため、被検査物TBの表面TBSは、場所によって異なる輻射率である結果、場所によって熱吸収量が異なっている。本実施形態においては、例えば、黒色の輻射率を1とし、各色の輻射率を予め算出しておく。輻射率は、理論上の最大値が1であり実際は1よりも小さい。そして、黒色の輻射率に対応する係数を基礎として、表面TBSにおける各色の輻射率に対応した係数を求めておく。このように、本実施形態では、各色の輻射率に対応する係数を、輻射率に関する情報として用いる。
例えば、第1撮像装置3の撮像結果のみを用いて被検査物TBの表面温度を求める場合、表面TBSの輻射率を一定に設定して表面TBSのそれぞれの場所における表面温度を求める。この場合、実際の輻射率が設定された輻射率よりも高い場所において、処理装置5が求めた表面温度は、実際の表面温度よりも低くなる。また、実際の輻射率が設定された輻射率よりも低い場所において、処理装置5が求めた表面温度は、実際の表面温度よりも高くなる。このため、本実施形態では、前述した被検査物TBの表面TBSの場所による輻射率を輻射率に関する情報として求めておく。そして、検査装置1は、輻射率に関する情報を用いて、被検査物TBの表面温度に関する情報、すなわち温度情報を補正する。
例えば、第1撮像装置3の撮像結果のみを用いて被検査物TBの表面温度を求める場合において設定された輻射率をεmとし、第2撮像装置4の撮像結果から求めた輻射率に関する情報(この例では輻射率)をεrとする。また、処理装置5が、第1撮像装置3の撮像結果のみを用いて被検査物TBの表面温度を求めたときの表面温度(適宜、測定表面温度という)をTmとする。すると、実際の表面温度Trは、式(1)で求めることができる。式(1)から、実際の表面温度Trは、測定表面温度Tmを、補正係数εr/εmによって補正して得られるともいえる。以下において、実際の表面温度Trを適宜補正表面温度Trという。
Tr=Tm×εr/εm・・(1)
これに対して、検査装置1は、第1撮像装置3で撮像した赤外線画像40と第2撮像装置4で撮像した可視画像50を用いて、被検査物TBの表面温度を求める。図3において、それぞれの色Aa、Ab、Ac、Adの輻射率をεa、εb、εc、εdとし、これらを第1撮像装置3の撮像結果から表面温度を求める際に用いられる輻射率εmで除した補正係数を、それぞれka、kb、kc、kdとする。複数の補正係数及び輻射率を区別しない場合、補正係数k及び輻射率εという。処理装置5は、第1撮像装置3の撮像結果から得られた表面温度、すなわち測定表面温度Tmを、それぞれの色Aa、Ab、Ac、Adに対応する補正係数ka、kb、kc、kdを用いて補正する。例えば、処理装置5は、被検査物TBの表面において、色Aaの部分は、測定表面温度Tmに補正係数kaを乗じた値を、その部分の補正表面温度Trとする。
例えば、本実施形態において、処理装置5の記憶部5Mは、被検査物TBの表面における色(又は補正係数k)と、被検査物TBの表面TBSにおけるその色(又は補正係数k)の位置とが対応付けられたテーブルを記憶する。第1撮像装置3の撮像結果から求めた測定表面温度Tmを補正係数ka等で補正する場合、処理装置5は、補正対象の測定表面温度Tmの位置に対応する補正係数kを記憶部5Mから読み出して、測定表面温度Tmに乗ずる。このようにして、処理装置5は、補正表面温度Trを求めることができる。
輻射率ε又は補正係数kを求めるにあたって、処理装置5は、第2撮像装置4のそれぞれの画素が有する撮像素子(R、G、B)に対応した出力から該当する画素の色を求め、その色に対応した輻射率を該当する画素の輻射率とし、これで設定された輻射率をεmで除することによってこれらを求めてよい。処理装置5は、このようにして得られた輻射率ε又は補正係数kを、記憶部5Mに記憶しておき、第1撮像装置3の撮像結果から求めた測定表面温度Tmを補正する。
処理装置5は、第1撮像装置3の撮像結果から求めた測定表面温度Tmを補正係数kによって補正することにより、被検査物TBの表面TBSに黒体が塗布されない状態であっても、被検査物TBの表面TBSに黒体が塗布されることにより被検査物TBを均一に加熱した場合と同様の表面温度、すなわち補正表面温度Trを得ることができる。このように、本実施形態に係る検査方法及び検査装置1は、被検査物TBに黒体を塗布しないことによる加熱ムラの要因となる表面TBSの熱吸収率の違いに対応した処理をすることにより、簡易かつ正確に被検査物TBの表面温度を求めることができる。
また、処理装置5は、第1撮像装置3の撮像結果から求めた測定表面温度Tmを補正係数kによって補正する際、赤外線画像と可視画像との少なくとも一方を補正し、2つの画像内の被検査物が重なるように補正し、画像の相対位置を補正したうえで、第1撮像装置3の撮像結果から求めた測定表面温度Tmを補正係数kによって補正する。赤外線画像と可視画像との少なくとも一方を補正する方法は、後述するが、画像の基準マーク42、52、冷却孔44、54、輪郭46、56を検出し、その結果を用いて補正を行う。これにより、求めた輻射率に関する情報を基に、第1撮像装置3の撮像結果から得られた被検査物TBの表面温度の画像に対する感度の補正をより高い精度で実行することができる。
<処理例>
図4は、本実施形態に係る検査方法の処理例を示すフローチャートである。図5は、本実施形態に係る検査方法の画像補正方法の処理例を示すフローチャートである。図6から図8は、それぞれ画像補正方法を説明するための説明図である。図9は、第1撮像装置の撮像結果から得られた温度画像を補正する一例を示す図である。
以下、図4から図9を用いて、画像補正方法及び検査方法の処理例を説明する。図4及び図5に示す処理が、処理装置5により各部の動作を制御することで実現することができる。検査装置1の処理装置5は、加熱装置2を動作させて被検査物TBを外部から加熱する(ステップS12)。次に、処理装置5は、第1撮像装置3を用いて被検査物TBの表面の赤外線画像を撮像し(ステップS14)、第2撮像装置4を用いて被検査物TBの表面の可視画像を撮像する(ステップS16)。なお、ステップS14とステップS16の順序は特に限定されず、逆でもよいし、同時でもよい。
処理装置5は、第1撮像装置3で撮像した赤外線画像と、第2撮像装置4で撮像した可視画像とを重ね合わせる(ステップS18)。つまり、処理装置5は、赤外線画像と可視画像との相対位置の対応付けを行い、赤外線画像の被検査物TBと可視画像の被検査物TBとが重なるように赤外線画像と可視画像との少なくとも一方を補正する画像補正処理を行う。
図5から図8を用いて、本実施形態の画像補正処理について説明する。処理装置5は、基準マーカに基づいて赤外線画像可視画像の大きさを合わせる(ステップS40)。つまり赤外線画像40に含まれる基準マーク42の位置と、可視画像50に含まれる基準マーク52と、を抽出し、基準マーク42、52を基準にして、画像の大きさを合わせる処理を行う。より具体的には、赤外線画像40を基準マーク42と基準マーク42との間の画素数と、可視画像50の対応する基準マーク52と基準マーク52との間の画素数と、が同じ画素数となるように、画素数の調整を行う。基本的には、画素数の多い画像を、画素数の小さい画像の画素数に合わせるよう画像を変形する。ここで、本実施形態は、可視画像50の画素数が赤外線画像40の画素数よりも大きい。そのため、処理装置5は、基準マーク42の間の画素数に基づいて、基準マーク52の間の画素数が同じになるよう、可視画像50を可視画像50aに補正する。これにより、図6に示すように、赤外線画像40と可視画像50aとを重ねると、赤外線画像40の基準マーク42の位置と、可視画像50aの基準マーク52aの位置が重なる状態となる。なお、図6は、赤外線画像40と可視画像50aとを、1つの画素が同じ大きさとした状態で示している。
処理装置5は、赤外線画像40と可視画像50aの大きさを合わせたら、赤外線画像40、可視画像50aの物体(被検査物)の輪郭46、56aを抽出し、輪郭46、56aに基づいて画像を調整(補正)する(ステップS42)。本実施形態では、赤外線画像40を可視画像50aに合わせて補正する。処理装置5は、可視画像50aの輪郭56aを基準とし、赤外線画像40を可視画像50aに重ねた場合、赤外線画像40の輪郭46の位置が輪郭56aに重なるように各位置の画像(画像の要素)を縮小、拡大する。処理装置5は、縮小、拡大等の処理を画像全体で行わず、画像の各点で行う。具体的には、図7に示すように、赤外線画像40と可視画像50aの中心線Clを固定し、中心線Clと輪郭46との間の画素を拡大、縮小する補正を行うことで、赤外線画像40aに示すように、中心線Clから輪郭46aまでの距離を中心線Clから輪郭56aまでの距離と同じ距離とする。これにより、図7に示すように、輪郭46aと輪郭56aとを重ねることができる。図7では、画像の中心線として、紙面上下方向(垂直方向)に伸びる中心線を示したが、補正には紙面左右方向(水平方向)に伸びる中心線C1も用いる。処理装置5は、紙面上下方向(垂直方向)に伸びる中心線を基準として、水平方向の変形の補正を行い、紙面左右方向(水平方向)に伸びる中心線を基準として、垂直方向の変形の補正を行う。
処理装置5は、輪郭に基づいて補正を行ったら、赤外線画像40a、可視画像50aの冷却孔44a、54aを抽出し、冷却孔44a、54aの位置に基づいて、画像を調整(補正)する(ステップS44)。本実施形態では、赤外線画像40aを可視画像50aに合わせて補正する。処理装置5は、可視画像50aの冷却孔54aを基準とし、赤外線画像40aを可視画像50aに重ねた場合、赤外線画像40aの冷却孔44aの位置が冷却孔54aに重なるように各位置の画像(画像の要素)を縮小、拡大する。処理装置5は、縮小、拡大等の処理を画像全体で行わず、画像の各点で行う。具体的には、赤外線画像40aと可視画像50aの輪郭46a、56aの位置を固定し、輪郭46a、56aと冷却孔44a、54aとの間の画素を拡大、縮小する補正を行う。補正は冷却孔の位置毎に行うことが好ましいが、例えば、図8に示すように、補正前の冷却孔を結んだ仮想線70を基準として、一方の輪郭46a側の領域80の画素を拡大し、他方の輪郭46a側の領域82の画素を縮小することで、冷却孔の位置を移動させる。このような補正を行うことで、赤外線画像40bに示すように、冷却孔44bの位置を冷却孔54aと同じ位置とする。処理装置5は、以上のように画像を補正することで、赤外線画像40bと可視画像50aとの各画素の位置合わせを行う。これにより、可視画像50aの位置と、赤外線画像40bの位置との対応関係の精度を高くすることができる。
次に、処理装置5は、可視画像と赤外線画像とに対する補正処理を行ったら、第2撮像装置4で撮像した可視画像を用いて、補正係数kを決定する(ステップS20)。具体的には、可視画像の各位置の色と記憶部5Mに記憶されているデータに基づいて、可視画像の各位置の補正係数kを決定する。なお、補正係数kを決定する可視画像は、ステップS18で補正した画像を用いてもよいし、ステップS18で補正する前の画像を用いてもよい。ステップS18で補正する前の画像を用いる場合、補正前の可視画像と補正後の可視画像の相対位置の情報も併せて対応付ける。これにより、赤外線画像の位置と補正係数kとの位置の対応付けを、ステップS18の処理結果を用いて補正した状態とすることができる。次に、処理装置5は、ステップS20で決定した補正係数kを用いて、補正係数kを用いて測定表面温度Tmを補正する(ステップS22)。
処理装置5は、補正を行ったら、測定表面温度Tmを用いて、第1撮像装置3によって撮像された温度画像を再構成する(ステップS24)。図9中の画像Pbは補正前における温度画像であり、画像Paは補正係数kによって補正された後の温度画像である。補正係数kの分布は、図9中の補正係数分布Rdに示されている。補正係数分布Rdは、例えば、処理装置5の記憶部5Mに記憶されている。補正係数分布Rdは、温度画像Pb及び補正後における温度画像Paの各画素PXに対応した画素PXに、例えば、補正係数kが記述されている。
温度画像Pbの各画素PXは、補正前における温度、すなわち測定表面温度Tmの情報を有している。処理装置5は、記憶部5Mから補正係数分布Rdを読み出し、温度画像Pbが有する所定の画素PXの測定表面温度Tmを、補正係数分布Rdの対応する画素PXの補正係数kを用いて補正し、補正表面温度Trを求める。補正において、処理装置5は、温度画像Pbの各画素PXのゲインを補正係数kに基づいて調整してもよい。処理装置5が、温度画像Pbのすべての画素PXを補正係数kによって補正して補正表面温度Trを求めることによって、補正後の温度画像Paが得られる。このようにして、第1撮像装置3によって撮像された温度画像Pbが補正後の温度画像Paに再構成される。
処理装置5は、画像を再構成したら、被検査物TBの評価を行い(ステップS26)、本処理を終了する。なお、被検査物の評価は、処理装置5による解析処理で行ってもよいし、再構成した画像を評価者に向けて表示させ、評価者によって行うようにしてもよい。例えば、処理装置5は、補正後の温度画像Paが得られたら、図1に示す表示装置6に、補正後の温度画像Paを表示させる。評価者は、温度画像Paを用いて、被検査物TBの表面温度の過渡変化を評価したり、健全な被検査物TBの温度画像Paと比較することにより、被検査物TBの表面TBSにおける保護膜の剥離の有無等を評価したりする。
このように、本実施形態は、被検査物TBに黒体を塗布しなくても、加熱時の温度ムラによる影響を低減して、被検査物TBの表面温度を求める際の精度低下を抑制できる。その結果、本実施形態は、ガスタービンの翼の表面を被覆する保護膜の剥離検査を効率よく、かつ低コストで実現することができる。
また、上述したように、赤外線画像と可視画像との相対位置を合わせる画像補正を行うことで、赤外線画像に基づいて取得した温度情報に対し、可視画像に基づいて取得した補正係数を、高い精度で対応付けることができ、温度情報をより高い精度で補正することができる。これにより、ガスタービンの翼の表面を被覆する保護膜の剥離検査の精度を高くすることができる。
図10から図12は、それぞれ本実施形態に係る画像補正方法の他の処理を説明するための説明図である。ここで、検査装置、画像処理方法及び検査方法は、赤外線画像と可視画像との相対位置を合わせる画像補正を行う場合、第1撮像装置3、第2撮像装置4の特性に基づいて、取得した画像を補正することが好ましい。第1撮像装置3、第2撮像装置4の特性に基づいた補正は、上述した基準マークに基づいた補正を行う前に行うことが好ましい。
検査装置1は、図10に示すような白黒反転の格子のテストパターン202を検査時に被検査物を設置する位置に設置し、第1撮影装置3と第2撮像装置4で撮影する。図11は、第2撮像装置4で撮像された可視画像212を示している。図12は、第1撮像装置3で撮像された赤外線画像222を示している。検査装置1は、撮影した画像と基準となったテストパターン202の形状とを比較して、第1撮影装置3と第2撮像装置4との特性を検出する。例えば、可視画像212のパターンの隅214と、赤外線画像222のパターンの隅216の位置を検出する。検査装置1は、隅の位置を検出することで、テストパターン202に対する歪み等を検出することができる。検査装置1は、検出した歪みの情報を第1撮影装置3と第2撮像装置4の特性として記憶する。
検査装置1は、記憶した第1撮影装置3と第2撮像装置4の特性に基づいて、第1撮影装置3と第2撮像装置4が撮像した画像を補正することで、第1撮影装置3と第2撮像装置4の特性で生じる歪みを補正することができる。これにより、第1撮影装置3と第2撮像装置4のレンズの特性等で生じる歪みを補正することができ、撮影した画像をより高い精度で一致させることができる。
以上、本実施形態について説明したが、前述した内容により本実施形態が限定されるものではない。また、前述した本実施形態の構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、前述した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。また、本実施形態の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換及び変更を行うことができる。
本実施形態では、基準マークとして、被検査物に貼り付けた物体を用いたがこれに限定されない。基準マークは、被検査物の表面で可視画像、赤外線画像で識別することができるものであればよく、被検査物の表面にある構造でもよい。なお、基準マークは、本実施形態のように、被検査物の隅にある構造とすることが好ましく、少なくとも3点以上設けることが好ましい。本実施形態では、特徴点として、被検査物の冷却孔を用いたがこれに限定されない。特徴点は、被検査物の表面で可視画像、赤外線画像で識別することができ、被検査物の表面にある構造、例えば、凹部、凸部、角等であればよい。被検査物に設けられた構造を特徴点とすることで、作業負担を少なくすることができる。また、特徴点は少なくとも1点あればよく、複数点あることが好ましい。
また、上記実施形態では、物体に設定された複数の基準点に基づいて、赤外線画像と可視画像の少なくとも一方を補正し、赤外線画像と可視画像の基準点の間の画素の数を一致させる処理と、赤外線画像の物体の輪郭と、可視画像の物体の輪郭と、の距離が近づく方向に、赤外線画像と可視画像の少なくとも一方を補正する処理と、赤外線画像の物体の特徴点と、可視画像の物体の特徴点と、の距離が近づく方向に、赤外線画像と可視画像の少なくとも一方を補正する処理を行うことで、検査の精度をより高くすることができるが、少なくとも1つの処理を行うと検査の精度を高くすることができる。例えば、輪郭に基づいた補正処理、特徴点に基づいた補正処理の一方を行わなくてもよい。また、基準マークの位置に基づいて画像を補正する処理を行わないようにしてもよい。例えば、可視画像と赤外線画像を同じ位置で同じ画素数、画角で撮像する場合、基準マークに基づいた処理を行わなくても同様の画像を得ることができる。
1 検査装置
2C コントローラ
2 加熱装置
3 第1撮像装置
4 第2撮像装置
5 処理装置
5IO 入出力部
5M 記憶部
5P 処理部
6 表示装置
7 入力装置
8 CADシステム

Claims (9)

  1. 物体の赤外線画像と前記物体の可視画像とを重ね合わせる画像補正方法であって、
    前記物体に設定された複数の基準点に基づいて、前記赤外線画像と前記可視画像の少なくとも一方を補正し、前記赤外線画像と前記可視画像の前記基準点の間の画素の数を一致させる基準点補正ステップと、
    前記基準点補正ステップで補正を行った後に、前記赤外線画像の前記物体の輪郭と、前記可視画像の前記物体の輪郭と、の距離が近づく方向に、前記赤外線画像と前記可視画像の少なくとも一方を補正する輪郭補正ステップと、
    前記輪郭補正ステップを行った後に、前記赤外線画像の前記物体の特徴点と、前記可視画像の前記物体の特徴点と、の距離が近づく方向に、前記赤外線画像と前記可視画像の少なくとも一方を補正する特徴点補正ステップと、を有することを特徴とする画像補正方法。
  2. 前記輪郭補正ステップは、前記物体の中心線を固定して、画像を拡大または縮小することを特徴とする請求項1に記載の画像補正方法。
  3. 前記基準点は、前記物体の特徴部であることを特徴とする請求項1または2に記載の画像補正方法。
  4. 前記特徴点補正ステップは、前記物体の輪郭線を固定して、画像の一部を拡大及び一部を縮小することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の画像補正方法。
  5. 前記特徴点は、前記物体に形成された孔、又は特徴となる構造部の部位であることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の画像補正方法。
  6. 前記物体を撮像する前に、テストパターンの赤外線画像と可視画像を撮影するステップと、
    前記テストパターンのデータとテストパターンの赤外線画像とテストパターンの可視画像とに基づいて、画像を撮像する撮像装置の特性を検出するステップと、
    検出した前記撮像装置の特性に基づいて被検査物の赤外線画像及び可視画像を補正するステップと、をさらに有することを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の画像補正方法。
  7. 被検査物の表面の状態を物体の表面の温度分布を用いて検査する検査方法であって、
    被検査物を加熱するステップと、
    加熱された前記被検査物の赤外線画像を撮像するステップと、
    加熱された前記被検査物の可視画像を撮像するステップと、
    請求項1から6のいずれか一項に記載の画像補正方法で前記赤外線画像と前記可視画像の少なくとも一方を補正する補正ステップと、
    補正ステップで補正した前記赤外線画像から前記被検査物の表面の温度に関する温度情報を求めるステップと、
    補正ステップで補正した前記可視画像から前記被検査物の表面の各部分における色と輻射率に関する情報との関係を求めるステップと、
    前記輻射率に基づいて前記温度情報を補正するステップと、を含むことを特徴とする検査方法。
  8. 被検査物の表面の状態を物体の表面の温度分布を用いて検査する検査方法であって、
    被検査物を加熱するステップと、
    加熱された前記被検査物の赤外線画像を撮像するステップと、
    加熱された前記被検査物の可視画像を撮像するステップと、
    前記赤外線画像と前記可視画像の少なくとも一方を補正する補正ステップと、
    補正ステップで補正した前記赤外線画像から前記被検査物の表面の温度に関する温度情報を求めるステップと、
    補正ステップで補正した前記可視画像から前記被検査物の表面の各部分における色と輻射率に関する情報との関係を求めるステップと、
    前記輻射率に基づいて前記温度情報を補正するステップと、を含み、
    前記補正ステップは、前記物体に設定された複数の基準点に基づいて、前記赤外線画像と前記可視画像の少なくとも一方を補正し、前記赤外線画像と前記可視画像の前記基準点の間の画素の数を一致させる基準点補正ステップと、
    前記赤外線画像の前記物体の輪郭と、前記可視画像の前記物体の輪郭と、の距離が近づく方向に、前記赤外線画像と前記可視画像の少なくとも一方を補正する輪郭補正ステップと、
    前記赤外線画像の前記物体の特徴点と、前記可視画像の前記物体の特徴点と、の距離が近づく方向に、前記赤外線画像と前記可視画像の少なくとも一方を補正する特徴点補正ステップと、の少なくとも1つを有することを特徴とする検査方法。
  9. 物体の表面の状態を前記物体の表面の温度分布を用いて検査するにあたり、
    被検査物を加熱する加熱装置と、
    前記被検査物の表面から放射される赤外線の放射線画像を撮像する第1撮像装置と、
    前記被検査物の表面の可視画像を撮像する第2撮像装置と、
    前記第1撮像装置が撮像した赤外線画像から前記被検査物の表面の温度に関する温度情報を求め、前記第2撮像装置が撮像した可視画像から前記被検査物の表面の各部分における色と輻射率に関する情報を求め、前記色と前記輻射率との関係から前記温度情報を補正する処理装置と、
    を含み、
    前記処理装置は、前記物体に設定された複数の基準点に基づいて、前記赤外線画像と前記可視画像の少なくとも一方を補正し、前記赤外線画像と前記可視画像の前記基準点の間の画素の数を一致させる処理、前記赤外線画像の前記物体の輪郭と、前記可視画像の前記物体の輪郭と、の距離が近づく方向に、前記赤外線画像と前記可視画像の少なくとも一方を補正する処理、前記赤外線画像の前記物体の特徴点と、前記可視画像の前記物体の特徴点と、の距離が近づく方向に、前記赤外線画像と前記可視画像の少なくとも一方を補正する処理、の少なくとも1つを行うことを特徴とする検査装置。
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