JP2013176724A - タイヤ印刷方法及びタイヤ印刷装置 - Google Patents
タイヤ印刷方法及びタイヤ印刷装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2013176724A JP2013176724A JP2012041681A JP2012041681A JP2013176724A JP 2013176724 A JP2013176724 A JP 2013176724A JP 2012041681 A JP2012041681 A JP 2012041681A JP 2012041681 A JP2012041681 A JP 2012041681A JP 2013176724 A JP2013176724 A JP 2013176724A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tire
- head
- ink
- printing
- head unit
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Coating Apparatus (AREA)
Abstract
【解決手段】タイヤ2の中心軸線10を回転中心としてタイヤを回転させるタイヤ回転装置と、シアンインクを吐出するノズル群とマゼンタインクを吐出するノズル群とイエローインクを吐出するノズル群とを備えたヘッド部61と、前記ヘッド部61をタイヤの中心軸線と直交する面に沿った方向及びタイヤの中心軸線に沿った方向に移動させる構成を備え、前記ヘッド部をタイヤのサイド面の印刷対象部と対向する位置、及び、タイヤのサイド面と対向する位置より外れたヘッド部退避位置68に移動させるヘッド部移動機構62と、前記ヘッド部退避位置に設けられて前記ヘッド部の複数のノズル群のインク吐出不良を防止する処理を行うインク吐出不良防止手段69と、を備えた。
【選択図】図4
Description
本発明は、装置の小型化、及び、低コスト化を実現可能なタイヤ印刷方法及びタイヤ印刷装置を提供する。
本発明に係るタイヤ印刷装置は、タイヤの中心軸線を回転中心としてタイヤを回転させるタイヤ回転装置と、シアンインクを吐出するノズル群とマゼンタインクを吐出するノズル群とイエローインクを吐出するノズル群とを備えたヘッド部と、前記ヘッド部をタイヤの中心軸線と直交する面に沿った方向及びタイヤの中心軸線に沿った方向に移動させる構成を備え、前記ヘッド部をタイヤのサイド面の印刷対象部と対向する位置、及び、タイヤのサイド面と対向する位置より外れたヘッド部退避位置に移動させるヘッド部移動機構と、前記ヘッド部退避位置に設けられて前記ヘッド部の複数のノズル群のインク吐出不良を防止する処理を行うインク吐出不良防止手段と、を備えたので、前記複数のノズル群に対するインク吐出不良防止手段を1つ設置するだけで良くなり、装置の小型化、及び、低コスト化を実現できる。また、前記ヘッド部をタイヤの中心軸線と直交する面に沿った方向に移動させることができるので、タイヤのサイズに応じてヘッドを前記印刷対象部に対して最適な位置に設定でき、さらに、前記ヘッド部をタイヤの中心軸線に沿った方向に移動させることができるので、ヘッド部のノズル群と前記印刷対象部との間の間隔を適切に調整できて、高品質の印刷を実行できる。
前記ヘッド部は、シアンインクを吐出するノズル群を有したシアンインク用ヘッドと、マゼンタインクを吐出するノズル群を有したマゼンタインク用ヘッドと、イエローインクを吐出するノズル群を有したイエローインク用ヘッドと、当該各ヘッドが個別に設置されて前記ヘッド部移動機構により移動可能に構成されたヘッド設置部と、を備えたので、ヘッド設置部に複数のヘッドを搭載したヘッド部をヘッド部移動機構でインク吐出不良防止手段に移動させることができて、前記複数のヘッドのノズル群に対するインク吐出不良防止手段を1つ設置するだけで良くなり、装置の小型化、及び、低コスト化を実現できる。
前記ヘッド部移動機構は、前記ヘッド部をタイヤの中心軸線と直交する面に沿った方向としてタイヤの円の接線に沿った方向に移動させて前記各ノズル群をそれぞれ前記印刷対象部と対向する位置に移動させる構成を備えたので、タイヤの円の接線に沿った方向にインク吐出不良防止を1つ設置するだけで良くなり、装置の小型化、及び、低コスト化を実現できる。
前記ヘッド部と前記ヘッド部移動機構と前記インク吐出不良防止手段とを有した印刷手段を複数備えたので、印刷時間を縮小でき、生産効率を向上できる。
タイヤのサイド面の印刷対象部と対向してタイヤのサイド面の印刷対象部に対して印刷動作を行っている前記ヘッド部のタイヤ回転方向後側には、前記印刷動作を行っているヘッド部のノズル群から前記印刷対象部に着弾したインクを硬化させるためのインク硬化手段を備えたので、サイド面の印刷対象部に着弾したインクをすぐに硬化させることができて印刷対象部に定着させることができ、高品質の印刷を実行できる。
前記インク硬化手段は、前記ヘッド部に連結されて当該ヘッド部と一緒に移動するように構成されたので、ヘッド部移動機構でインク硬化手段も移動させることができるので、インク硬化手段の移動機構を不要とできる。
前記インク硬化手段は、前記ヘッド部との連結が解除されてタイヤの中心軸線と直交する方向に移動可能に構成されたので、印刷対象部に着弾したインクを硬化させるための印刷後の印刷対象部とインク硬化手段との最適な位置関係が維持されなくなった場合にインク硬化手段をタイヤの中心軸線と直交する方向に移動させることで印刷後の印刷対象部とインク硬化手段との最適な位置関係を維持できるようになり、印刷後の印刷対象部上のインクを印刷直後に確実に硬化させることができる。
図1を参照し、タイヤ印刷装置の構成を説明する。
タイヤ印刷装置1は、タイヤ2のサイド面(側面)3に印刷を行う装置であり、タイヤ設定手段4、計測手段5、印刷手段6、制御手段7を備える。
タイヤ2は、トレッド部21、ショルダー部22、サイドウォール部23、ビード部24を備える。トレッド部21はタイヤ2の中心軸線10を中心軸線とする円筒状である。トレッド部21の円筒の両端から延長するようにショルダー部22が設けられ、ショルダー部22からタイヤ2の中心軸線10の方向に向けて延長するようにサイドウォール部23が設けられ、サイドウォール部23からタイヤ2の中心軸線10の方向に向けて延長するようにビード部24が設けられる。即ち、ショルダー部22、サイドウォール部23、ビード部24は、トレッド部21の円筒の両端からタイヤ2の中心軸線10の方向に向けて延長する部分であり、タイヤ2の中心軸線10を中心とした環形状部分である。タイヤ2の中心軸線10に最も近いビード部24の端部はタイヤ2の中心軸線10を中心とする円環状縁部に形成され、このビード部24の円環状縁部で囲まれたタイヤ2の中心軸線を中心とする円形孔がリム装着孔25;26として機能する。
尚、タイヤ2のサイド面3は、ショルダー部22、サイドウォール部23、ビード部24の外表面である。
タイヤ回転装置31は、タイヤ2の中心軸線10を垂直あるいは略垂直に維持した横置き状態でタイヤ2をタイヤ2の中心軸線10を回転中心として回転させる装置である。
タイヤ回転装置31は、タイヤ設置部33と、下部昇降回転駆動機構34と、上部昇降駆動機構35とを備える。
タイヤ設置部33は、例えば、図外の搬送用のローラコンベヤにより横置き状態で搬送されてくるタイヤ2を静止させて受け取るベルトコンベヤ装置のベルト搬送面、あるいは、タイヤ2が横置き状態に設置される固定台により構成される。
下側昇降装置36は、例えば油圧ジャッキ機構による昇降機構、電動モーターによる昇降機構、ボールねじ及びリニアモーションガイド機構による昇降機構等により構成される。
回転装置37は、タイヤ2の中心軸線10を回転中心としてタイヤ2を回転させる回転体38と、回転体38を回転させる図外の回転駆動機構とを備える。
回転体38は、下側昇降装置36の上下動軸36aの上端部に図外のベースを介して取付けられる柱体により形成され、タイヤ2の中心軸線10を中心として回転可能に構成される。回転体38を構成する柱体は、タイヤ設置部33に横置き状態に設置されたタイヤ2の下側に位置する下側リム装着孔25に当該下側リム装着孔25の下方から嵌り込んで下側リム装着孔25を気密状態に塞ぐとともに回転力をタイヤ2に伝達するものである。
回転体38を構成する柱体は、上部円柱部40と下部円錐柱部41とを備える。上部円柱部40は真円柱状に形成され、下部円錐柱部41は外周径が上部円柱部40の下端外周面との境界である上端部から下端部に向けて徐々に大きくなる円錐面状の外周面を備えた円錐柱状に形成される。
回転駆動源は例えばモーターにより構成され、回転伝達機構は例えば歯車伝達機構により構成される。歯車伝達機構は、例えばモーターの出力軸に設けられた出力歯車と、回転体38の回転中心を中心軸線とするように回転体38に形成されて出力歯車と噛み合わされる受歯車とを備え、モーターの回転力を出力歯車及び受歯車を介して回転体38に伝達して回転体38を回転させる構成である。
上側昇降装置44は、例えば油圧ジャッキ機構による昇降機構、電動モーターによる昇降機構、ボールねじ及びリニアモーションガイド機構による昇降機構等により構成される。
回転部45は、上側昇降装置44の上下動軸44aの下端部に上下動軸44aの中心軸線を回転中心として回転可能に取付けられた柱体により形成される。回転部45を構成する柱体は、柱体の中心軸線と上下動軸44aの中心軸線とが一致するように設置され、横置き状態のタイヤ2の上側に位置する上側リム装着孔26に当該上側リム装着孔26の上方から嵌り込んで上側リム装着孔26を気密状態に塞ぐとともにタイヤ2からの回転力を受けてタイヤ2の中心軸線10を回転中心として回転する。
回転部45を構成する柱体は、下部円柱部46と上部円錐柱部47とを備える。下部円柱部46は真円柱状に形成され、上部円錐柱部47は外周径が下部円柱部46の上端外周面との境界である下端部から上端部に向けて徐々に大きくなる円錐面状の外周面を備えた円錐柱状に形成される。
2次元変位計測センサー(以下、変位センサーという)51は、印刷可能状態に設定されたタイヤ2の上側のサイド面3と対向する当該サイド面3の上方位置に設けられる。変位センサー51は、例えば図2に示すように、タイヤ2の上側のサイド面3の径方向に延長する延長線上の一定範囲Xにレーザー光aを照射してサイド面3で反射したレーザー光bを受光することにより、レーザー光aを照射した一定範囲X部分のサイド面3の断面形状(凹凸)を計測する。つまり、タイヤ2の上側のサイド面3における当該サイド面3の径方向に延長する延長線上の一定範囲Xの位置情報と高さ情報とを同時に取得する計測器である。
センサー移動機構52は、タイヤ回転装置31に取付けられたタイヤ2の中心軸線10に沿った垂直方向(以下、タイヤの軸方向という)、及び、タイヤ2の中心軸線10と直交するタイヤ2の直径線に沿った方向(以下、タイヤの径方向という)に変位センサー51を移動させる機構である。
ヘッド部61は、例えば、複数の印刷用のヘッド64;64…と、当該各ヘッド64が個別に設置されてヘッド部移動機構62により移動可能に構成された所謂キャリッジのように機能するヘッド設置部65とを備える。ヘッド64にインクを供給するインク供給方式として所謂オンキャリッジ方式を採用する場合には、図1;3に示すように、インクを収容したインクカートリッジ66がヘッド64に搭載され、インク供給方式として所謂オフキャリッジ方式を採用する場合には、図外のインク収容部からインクがインク供給管を介してヘッド64に供給される。
ヘッド64は、例えば、IJP(インクジェットプリントヘッド)である。
ヘッド部61は、複数の印刷用のヘッド64;64…として、例えば、ブラックインクを吐出するノズル群を有したブラックインク用ヘッドと、シアンインクを吐出するノズル群を有したシアンインク用ヘッドと、マゼンタインクを吐出するノズル群を有したマゼンタインク用ヘッドと、イエローインクを吐出するノズル群を有したイエローインク用ヘッドとを備える。
ヘッド64は、例えば、図3に示すように、インクを吐出させる複数のノズル61bが形成されたノズル面61aと、ノズル61bの開口と連通するインク室61cと、図外のアクチュエータと、アクチュエータを制御する図外の制御回路とを備え、前述したインクカートリッジ66又はインク収容部からインク室61cに供給されたインクをノズル61bの開口から吐出するものである。例えば、アクチュエータとしての圧電素子に駆動信号を印加して圧電素子を伸縮させることでインク室61cの容積を変化させ、インク室61c内のインクの圧力を変動させることによって、ノズル61bの開口からインクを吐出する構成である。
即ち、ヘッド部移動機構62は、ヘッド部61をタイヤ2の接線方向、タイヤ2の軸方向、タイヤ2の径方向に移動させるXYZ方向移動制御機構であり、例えば、センサー移動機構52と同じように、ヘッド設置部65をボールねじとLMガイドとが一体化された直動移動機構により移動させる構成を組み合わせて構成され、ヘッド部61の、タイヤ2の接線方向、タイヤ2の軸方向、タイヤ2の径方向への移動量をサーボモーターで制御する構成である。
接線方向移動機構62Xは、ヘッド部61をタイヤ2のサイド面3の印刷対象部と対向する位置、及び、タイヤ2のサイド面3と対向する位置より外れたヘッド部退避位置68に移動させる。
5つのヘッド64;64…は、接線方向移動機構62Xによってタイヤ2の接線方向に移動可能なヘッド設置部65に、タイヤ2の接線方向に一列に並ぶように設置されている。
このように、ヘッド部移動機構62は、ヘッド部61をタイヤ2の接線方向に移動させて複数のヘッド64のノズル群をそれぞれ印刷対象部と対向する位置に移動させる構成を備えたので、タイヤ2の接線方向にインク吐出不良防止を1つ設置するだけで良くなり、装置の小型化、及び、低コスト化を実現できる。
紫外線照射ランプ63は、タイヤ2の回転方向Rにおいてヘッド部61の直後に位置するように設けられていればよい。例えば、紫外線照射ランプ63は、ヘッド部61のヘッド64がタイヤ2のサイド面3の印刷対象部に印刷を行う際に、ヘッド部61のタイヤ回転方向後側に位置するようにヘッド設置部65に連結され、ヘッド部61と一緒に移動するように構成される。このように、紫外線照射ランプ63がヘッド部61のタイヤ回転方向後側に位置するようにヘッド設置部65に連結されていることで、サイド面3の印刷対象部に着弾したインクをすぐに硬化させることができて当該印刷対象部に定着させることができ、かつ、紫外線照射ランプ63をヘッド設置部65に連結したので、紫外線照射ランプ63の移動機構を不要とできる。
紫外線照射ランプ63としては、例えば、波長帯200〜400nm、出力100w/cm2のメタルハライドランプを用いた。
インク吐出不良防止手段69としては、例えば、ノズルクリーニング装置、及び、ノズルキャッピング装置を備える。
ノズルクリーニング装置は、例えば、ヘッド64のノズル近傍のインク滴付着、ノズル詰まり等によるノズル61bのインク吐出不良を防止するために、ノズル61bからインクを吐出させるフラッシング動作時、ノズル61bの開口が設けられるノズル面61aに付着したインクを除去する払拭クリーニング動作時等においてクリーニング処理を行う装置である。
ノズルキャッピング装置は、異物付着やインク乾燥によるノズル61bのインク吐出不良を防止するために、ノズル面61aを保護する目的で、ノズル61bからインクを吐出させる動作を行っていない時に、ノズル面61aをキャップ部材で覆う非印刷動作時、強制的にノズル61bからインクを吸引する吸引クリーニング動作を行う際にノズル面61aをキャップ部材で覆う強制インク吸引動作時等においてキャッピング動作を行う装置である。
ノズルクリーニング装置が設けられているヘッド部退避位置68及びノズルキャッピング装置が設けられているヘッド部退避位置68は、同一場所あるいは異なる場所に設けられる。
タイヤ設定制御手段は、下部昇降回転駆動機構34の上下動軸36aの上下動動作、回転体38の回転動作、上部昇降駆動機構35の上下動軸44aの上下動動作、空気供給源48のオンオフ動作による空気供給動作を制御する。
計測制御手段は、変位センサー51のオンオフ動作、センサー移動機構52を制御し、タイヤ2が図4の初期位置Aから360deg回転(即ち、1回転)する間、変位センサー51を複数回動作させて変位センサー51の下方に位置するサイド面3の一定範囲X部分の断面形状を複数回計測する。
印刷制御手段は、ヘッド部61のヘッド64による印刷動作、ヘッド部移動機構62によるヘッド部61及び紫外線照射ランプ63の移動動作を制御する。
ピーク値検出手段71は、タイヤ2を1回転させる間に変位センサー51で計測された複数の計測結果からピーク値(上側のサイド面3の凹凸の高さが一番高い位置P(図3参照)の高さ情報)を検出する。
印刷時隙間設定手段72は、変位センサー51で凹凸を計測したサイド面3のピーク値を入力し、ピーク値から所定値だけ離れた位置にノズル面61aが位置するように、各ヘッド64のノズル面61aとサイド面3との間の一定の印刷時隙間Hを設定する(図3参照)。この印刷時隙間Hは、例えば2mm〜8mmの範囲内、好ましくは、2mm〜5mmの範囲内に設定する。
タイヤ設定制御手段は、タイヤ設置部33にタイヤ2が横置き状態で静止されて設置された後、下部昇降回転駆動機構34を制御して上下動軸36aを上動させる。これにより、回転体38の上部円柱部40が下側リム装着孔25を介してタイヤ2の内側に嵌め込まれ、タイヤ2がタイヤ設置部33より上方に移動する。さらに、上部昇降駆動機構35の上下動軸44aを下動させる。これにより、回転部45の下部円柱部46が上側リム装着孔26を介してタイヤ2の内側に嵌め込まれ、下側リム装着孔25の孔縁と回転体38の下部円錐柱部41の外周面とが密着して気密状態が維持されるとともに、上側リム装着孔26の孔縁と回転部45の上部円錐柱部47の外周面とが密着して気密状態が維持された状態とする。
そして、空気注入装置32の空気供給源48を駆動させて密閉状態のタイヤ2の内側に空気を注入する。この際、上側リム装着孔26の孔縁ができるだけ上方に移動して上部円錐柱部47の外周面と密着した気密状態となるように、タイヤ2の内側に空気を注入するとともに回転部45を上方に移動させて、印刷対象面となるタイヤ2の上側のサイド面3をできるだけ平坦に近い状態に設定し、上側のサイド面3の高低差をできるだけ小さくする。
次に、計測制御手段は、タイヤ2が初期位置Aから1回転する間、変位センサー51を複数回動作させ、変位センサー51で変位センサー51の下方に位置するサイド面3の一定範囲X部分の断面形状を複数回測定する。即ち、タイヤ2を1回転させる間にサイド面3の位置情報とサイド面3の高さ情報とを複数回取得する。尚、測定する間隔を短くするほど精度が高まることはいうまでもない。
ピーク値検出手段71は、タイヤ2を中心軸線10を回転中心として1回転させる間に得られた複数の計測結果からサイド面3のピーク高さ(ピーク値)を抽出し、印刷時隙間設定手段72は、ピーク高さから所定値だけ離れた位置にノズル面61aが位置するように、センサー移動機構52を制御して、各ヘッド64のノズル面61aとサイド面3との間の一定の印刷時隙間Hを設定する。
印刷制御手段は、設定された一定の印刷時隙間Hを維持しながら、ヘッド部61を駆動し、サイド面3に対して印刷を行う。
尚、タイヤ2のサイズを異ならせた場合には、センサー移動機構52、ヘッド部移動機構62等を制御して、変位センサー51、ヘッド部61、紫外線照射ランプ63のタイヤ2の径方向及び軸方向の位置を調整する。
また、5つのヘッド64をヘッド設置部65に設置したヘッド部61を移動させるだけで良く、5つのヘッド64に対するインク吐出不良防止手段68を1つ設置するだけで良いため、各ヘッド毎にヘッド部移動機構62を設ける必要が無くなり、ヘッド部移動機構62のコストを削減できる。
また、ヘッド部61と紫外線照射ランプ63とを、タイヤ2の径方向に移動可能とする径方向移動機構62Z及びタイヤ2の軸方向に移動可能とする軸方向移動機構62Yを備えているので、タイヤ2のサイズに応じてヘッド64や紫外線照射ランプ63を最適な位置に設定できる。
・測定対象タイヤ2の最大径:750mm、サンプリング周期:15msの場合において、周速度:10.0rpmの場合はサンプリング間隔:5.9mm(測定角度間隔:0.9deg)とし、周速度:7.5rpmの場合はサンプリング間隔:4.4mm(測定角度間隔:0.7deg)とし、周速度:5.0rpmの場合はサンプリング間隔:2.9mm(測定角度間隔:0.5deg)とした。
即ち、実施形態1においては、サンプリング間隔:6.0mm以下(測定角度間隔:1deg以下)に設定し、これにより、印刷対象となるタイヤ2のサイド面3の凹凸測定を短時間でかつ高精度に行えて、印刷時隙間Hを適正に設定できるので、タイヤ2のサイド面3に高精度な印刷を行えるようになる。
前記ヘッド部61と前記ヘッド部移動機構62と前記インク吐出不良防止手段69とを有した印刷手段6を複数備えた構成とすれば、印刷時間を縮小でき、生産効率を向上できる。
例えば、図5に示すように、紫外線照射ランプ63が連結されたヘッド部61を1対備え、当該1対のヘッド部61:61を互いに平行に移動させる接線方向移動機構62X;62Xを有した一対のヘッド部移動機構62;62と、1対のヘッド部61:61にそれぞれ対応して設けられた一対のインク吐出不良防止手段69;69と、を備えた構成とし、各ヘッド部61のヘッド64のノズル群をタイヤ2のサイド面3と対向する円周上の互いに180°隔てた位置に位置決めして印刷動作を行う構成とすれば、印刷時間を半分にでき、生産効率を向上できる。
図6に示すように、ヘッド部移動機構62を、ヘッド設置部65をタイヤ2の軸方向に移動させる軸方向移動機構62Yとヘッド設置部65をタイヤ2の径方向に移動させる径方向移動機構62Zとで構成するとともに、例えばシアン、マゼンタ、イエロー、ホワイト、ブラックの5つのヘッド64;64…を、タイヤ回転装置31に取付けられたタイヤ2の中心軸線10と直交するタイヤ2の直径線Kに沿った方向(タイヤの径方向)に一列に並ぶようにヘッド設置部65に設置したヘッド部61を備えた構成の印刷手段6とした。
この場合、紫外線照射ランプ63は、タイヤ2の軸方向に移動する際にはヘッド設置部65に連結されてヘッド設置部65と一緒に移動し、タイヤ2の径方向に移動する際にはヘッド設置部65との連結が解除されてタイヤ2の径方向に移動可能なように構成されればよい。
実施形態3によれば、ヘッド部61や紫外線照射ランプ63の移動方向を2軸方向にでき、ヘッド部移動機構62のコストを削減できる。
また、サイド面3と対向する円周上においてヘッド64と紫外線照射ランプ63との間の間隔を一定にできるので、インク硬化ムラを少なくできる。
尚、ヘッド部61とヘッド部移動機構62とインク吐出不良防止手段69とを有した実施形態3の印刷手段6を複数備えた構成としてもよい。
上記照射手段として、紫外線照射ランプ63の代わりに、サイド面3に着弾したインクをすぐに硬化させることができてサイド面3に定着させることができる照射出力を有した紫外線照射LEDを用いてもよい。
実施形態1では、ヘッド64のノズル面61aとサイド面3との間を一定の印刷時隙間Hに設定したが、タイヤ2の回転に応じて各ヘッド64の印刷時隙間Hを逐次最適な間隔に設定するようにしてもよい。この場合、タイヤ2を初期位置Aから所定角度回転させる毎に取得したサイド面3の凹凸測定値と初期位置Aからの回転角度情報とを対応付けて制御手段7の記憶装置に記憶しておくとともに、初期位置Aに位置するタイヤ2のサイド面3の位置がタイヤ2をR方向に回転させた場合にヘッド64の下方に位置する際のタイヤ2の回転角度を記憶しておく。そして、タイヤ2を初期位置Aから所定角度回転させる毎に、ヘッド64の下方に位置することになるサイド面3の凹凸測定値のピーク値を基準にしてヘッド64のノズル面61aとサイド面3との間の印刷時隙間Hを設定するようにすれば、より高精度な印刷を実現できる。
即ち、実施形態1では、タイヤ2のサイド面3の全体において断面形状の高さが一番高い高さピーク値を基準にして印刷時隙間Hを設定したので、タイヤ2のサイド面3の全体において断面形状の高さが一番低い低さピーク値と高さピーク値との差が大きい場合には、低さピーク値の部分に対してはヘッド64のノズル面61aから距離が遠くてインク着弾性能が悪くなる場合が考えられる。しかしながら、実施形態2では、タイヤ2を回転させる毎に印刷時隙間Hを調整するので、タイヤ2を回転させる毎に印刷時隙間Hを常に一定にできるので、印刷時隙間Hを常に適正に設定でき、タイヤ2のサイド面3に高精度な印刷を行える。
ヘッド部61をタイヤ2の径方向に移動させてタイヤ2のサイド面3に印刷を行う場合において、ヘッド64のタイヤ径方向の位置のサイド面3の高さ情報に応じて印刷時隙間Hを設定するようにすれば、ヘッド64をタイヤ2の径方向に移動させてタイヤ2のサイド面3に印刷を行う場合に、印刷時隙間Hを常に一定にできるので、印刷時隙間Hを常に適正に設定でき、タイヤ2のサイド面3に高精度な印刷を行える。
62 ヘッド部移動機構、
63 紫外線照射ランプ(照射手段(インクを硬化させる手段))、
64 ヘッド、65 ヘッド設置部、68 ヘッド部退避位置、
69 インク吐出不良防止手段。
Claims (8)
- タイヤの中心軸線を回転中心としてタイヤを回転させながらタイヤのサイド面に印刷を行うタイヤ印刷方法において、
シアンインクを吐出するノズル群とマゼンタインクを吐出するノズル群とイエローインクを吐出するノズル群とを備えたヘッド部と、タイヤのサイド面と対向する位置より外れたヘッド部退避位置に設けられて前記ヘッド部の複数のノズル群のインク吐出不良を防止する処理を行うインク吐出不良防止手段と、前記ヘッド部をタイヤの中心軸線と直交する面に沿った方向及びタイヤの中心軸線に沿った方向に移動させる構成を有したヘッド部移動機構とを備え、
前記ヘッド部移動機構を用いて前記ヘッド部をタイヤのサイド面の印刷対象部と対向する位置に移動させて当該ヘッド部にインクを供給することにより当該ヘッド部に前記印刷対象部に対する印刷を行わせた後に、前記ヘッド部移動機構を用いて当該ヘッド部を前記ヘッド部退避位置に退避させ、当該ヘッド部退避位置に退避させたヘッド部の複数のノズル群のインク吐出不良を防止する処理を前記インク吐出不良防止手段に行わせることを特徴とするタイヤ印刷方法。 - タイヤの中心軸線を回転中心としてタイヤを回転させるタイヤ回転装置と、
シアンインクを吐出するノズル群とマゼンタインクを吐出するノズル群とイエローインクを吐出するノズル群とを備えたヘッド部と、
前記ヘッド部をタイヤの中心軸線と直交する面に沿った方向及びタイヤの中心軸線に沿った方向に移動させる構成を備え、前記ヘッド部をタイヤのサイド面の印刷対象部と対向する位置、及び、タイヤのサイド面と対向する位置より外れたヘッド部退避位置に移動させるヘッド部移動機構と、
前記ヘッド部退避位置に設けられて前記ヘッド部の複数のノズル群のインク吐出不良を防止する処理を行うインク吐出不良防止手段と、
を備えたことを特徴とするタイヤ印刷装置。 - 前記ヘッド部は、シアンインクを吐出するノズル群を有したシアンインク用ヘッドと、マゼンタインクを吐出するノズル群を有したマゼンタインク用ヘッドと、イエローインクを吐出するノズル群を有したイエローインク用ヘッドと、当該各ヘッドが個別に設置されて前記ヘッド部移動機構により移動可能に構成されたヘッド設置部と、を備えたことを特徴とする請求項2に記載のタイヤ印刷装置。
- 前記ヘッド部移動機構は、前記ヘッド部をタイヤの中心軸線と直交する面に沿った方向としてタイヤの円の接線に沿った方向に移動させて前記各ノズル群をそれぞれ前記印刷対象部と対向する位置に移動させる構成を備えたことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のタイヤ印刷装置。
- 前記ヘッド部と前記ヘッド部移動機構と前記インク吐出不良防止手段とを有した印刷手段を複数備えたことを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれか一項に記載のタイヤ印刷装置。
- タイヤのサイド面の印刷対象部と対向してタイヤのサイド面の印刷対象部に対して印刷動作を行っている前記ヘッド部のタイヤ回転方向後側には、前記印刷動作を行っているヘッド部のノズル群から前記印刷対象部に着弾したインクを硬化させるためのインク硬化手段を備えたことを特徴とする請求項2乃至請求項5のいずれか一項に記載のタイヤ印刷装置。
- 前記インク硬化手段は、前記ヘッド部に連結されて当該ヘッド部と一緒に移動するように構成されたことを特徴とする請求項6に記載のタイヤ印刷装置。
- 前記インク硬化手段は、前記ヘッド部との連結が解除されてタイヤの中心軸線と直交する方向に移動可能に構成されたことを特徴とする請求項7に記載のタイヤ印刷装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012041681A JP2013176724A (ja) | 2012-02-28 | 2012-02-28 | タイヤ印刷方法及びタイヤ印刷装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012041681A JP2013176724A (ja) | 2012-02-28 | 2012-02-28 | タイヤ印刷方法及びタイヤ印刷装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013176724A true JP2013176724A (ja) | 2013-09-09 |
Family
ID=49268963
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012041681A Pending JP2013176724A (ja) | 2012-02-28 | 2012-02-28 | タイヤ印刷方法及びタイヤ印刷装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2013176724A (ja) |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000072981A1 (en) * | 1999-05-27 | 2000-12-07 | The Goodyear Tire & Rubber Company | Protective paint applications to tires |
JP2001260329A (ja) * | 2000-03-22 | 2001-09-25 | Minolta Co Ltd | 立体物印刷装置および立体物印刷方法 |
JP2004361344A (ja) * | 2003-06-06 | 2004-12-24 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | タイヤサイド部の凹凸検査方法 |
JP2008191087A (ja) * | 2007-02-07 | 2008-08-21 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | タイヤ凹凸形状測定装置、タイヤ凹凸形状判定システム、タイヤ凹凸形状測定方法、およびタイヤ凹凸形状判定方法 |
JP2010094882A (ja) * | 2008-10-15 | 2010-04-30 | Mimaki Engineering Co Ltd | 3次元プリンタおよびそれを用いた印刷方法 |
JP2010125440A (ja) * | 2008-12-01 | 2010-06-10 | Jetech Ltd | ドーナツ型(リング型)物品用インクジェット印刷装置 |
-
2012
- 2012-02-28 JP JP2012041681A patent/JP2013176724A/ja active Pending
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000072981A1 (en) * | 1999-05-27 | 2000-12-07 | The Goodyear Tire & Rubber Company | Protective paint applications to tires |
JP2001260329A (ja) * | 2000-03-22 | 2001-09-25 | Minolta Co Ltd | 立体物印刷装置および立体物印刷方法 |
JP2004361344A (ja) * | 2003-06-06 | 2004-12-24 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | タイヤサイド部の凹凸検査方法 |
JP2008191087A (ja) * | 2007-02-07 | 2008-08-21 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | タイヤ凹凸形状測定装置、タイヤ凹凸形状判定システム、タイヤ凹凸形状測定方法、およびタイヤ凹凸形状判定方法 |
JP2010094882A (ja) * | 2008-10-15 | 2010-04-30 | Mimaki Engineering Co Ltd | 3次元プリンタおよびそれを用いた印刷方法 |
JP2010125440A (ja) * | 2008-12-01 | 2010-06-10 | Jetech Ltd | ドーナツ型(リング型)物品用インクジェット印刷装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP2792474B1 (en) | Tire printing method and tire printing device | |
US8865256B2 (en) | Tire surface printing method and tire printing device | |
CN106457621B (zh) | 脱模剂去除方法及轮胎 | |
CN103402744B (zh) | 轮胎用打印装置以及用于在轮胎表面进行打印的方法 | |
JP2011063022A5 (ja) | ウェブ印刷システムにおけるランアウトエラー補正方法及びプリントヘッドの吐出動作システム | |
CN110733263B (zh) | 喷墨打印机用喷头保护机构及喷头保护方法 | |
JP5943689B2 (ja) | タイヤ印刷方法及びタイヤ印刷装置 | |
CN110733264B (zh) | 喷墨打印机用喷头保护装置及喷头保护方法 | |
JP4710349B2 (ja) | 画像記録装置 | |
CN203713250U (zh) | 一种喷墨打印装置 | |
JP5952003B2 (ja) | タイヤ印刷装置 | |
JP2013224055A (ja) | タイヤ保持具及びタイヤ印刷方法並びにタイヤ印刷装置 | |
JP5886679B2 (ja) | タイヤ印刷装置及びタイヤ印刷方法 | |
JP2013176724A (ja) | タイヤ印刷方法及びタイヤ印刷装置 | |
JP5800701B2 (ja) | タイヤ印刷方法及びタイヤ印刷装置 | |
JP6530273B2 (ja) | 印刷装置 | |
JP5894458B2 (ja) | タイヤ印刷装置 | |
JP6637266B2 (ja) | 印刷装置 | |
CN211280306U (zh) | 喷墨打印机用喷头保护装置 | |
JP5684198B2 (ja) | タイヤ表面印刷方法およびタイヤ用印刷装置 | |
JP2014180764A (ja) | 画像記録装置 | |
CN211280299U (zh) | 喷墨打印机用喷头保护机构 | |
US20230331002A1 (en) | Printing apparatus | |
JP2012131508A (ja) | タイヤ表面印刷方法 | |
JP2017029950A (ja) | 印刷装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20141204 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20150821 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20150908 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20151006 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20160315 |