JP2013176724A - タイヤ印刷方法及びタイヤ印刷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置の小型化、及び、低コスト化を実現可能なタイヤ印刷装置等を提供する。
【解決手段】タイヤ2の中心軸線10を回転中心としてタイヤを回転させるタイヤ回転装置と、シアンインクを吐出するノズル群とマゼンタインクを吐出するノズル群とイエローインクを吐出するノズル群とを備えたヘッド部61と、前記ヘッド部61をタイヤの中心軸線と直交する面に沿った方向及びタイヤの中心軸線に沿った方向に移動させる構成を備え、前記ヘッド部をタイヤのサイド面の印刷対象部と対向する位置、及び、タイヤのサイド面と対向する位置より外れたヘッド部退避位置68に移動させるヘッド部移動機構62と、前記ヘッド部退避位置に設けられて前記ヘッド部の複数のノズル群のインク吐出不良を防止する処理を行うインク吐出不良防止手段69と、を備えた。
【選択図】図4

Description

本発明は、タイヤのサイド面に印刷を行うタイヤ印刷方法及びタイヤ印刷装置に関する。
タイヤのサイド面と対向するように複数のヘッドを個別に配置してタイヤを回転させることでタイヤのサイド面に印刷を行うタイヤ印刷装置が知られている(特許文献1等参照)。
特開2010−125440号公報
上述のタイヤ印刷装置では、複数のヘッドが、タイヤ回転装置に取付けられたタイヤのサイド面(側面)と対向するタイヤの回転中心軸線を中心とする円周上に互いに間隔を隔てて配置されている。即ち、各ヘッドは、タイヤ回転装置に取付けられたタイヤの回転中心軸線と直交して延長するそれぞれ異なる放射線上を移動するように設けられ、タイヤのサイド面の印刷対象部と対向する位置に位置決めされてノズルよりUV(紫外線)硬化インク(以下、単にインクという)を吐出する印刷動作を行うことで印刷対象部に印刷を行うとともに、タイヤのサイド面と対向する位置より外れたヘッド退避位置に位置決めされてノズルのインク吐出不良を防止するためのクリーニング動作やキャッピング動作が行われる。つまり、ヘッド毎のヘッド退避位置にそれぞれ、ノズルのクリーニング動作やキャッピング動作を行うためのインク吐出不良防止手段が必要となり、タイヤ印刷装置の大型化、及び、コスト増を招くという問題点があった。
本発明は、装置の小型化、及び、低コスト化を実現可能なタイヤ印刷方法及びタイヤ印刷装置を提供する。
本発明に係るタイヤ印刷方法は、タイヤの中心軸線を回転中心としてタイヤを回転させながらタイヤのサイド面に印刷を行うタイヤ印刷方法において、シアンインクを吐出するノズル群とマゼンタインクを吐出するノズル群とイエローインクを吐出するノズル群とを備えたヘッド部と、タイヤのサイド面と対向する位置より外れたヘッド部退避位置に設けられて前記ヘッド部の複数のノズル群のインク吐出不良を防止する処理を行うインク吐出不良防止手段と、前記ヘッド部をタイヤの中心軸線と直交する面に沿った方向及びタイヤの中心軸線に沿った方向に移動させる構成を有したヘッド部移動機構とを備え、前記ヘッド部移動機構を用いて前記ヘッド部をタイヤのサイド面の印刷対象部と対向する位置に移動させて当該ヘッド部にインクを供給することにより当該ヘッド部に前記印刷対象部に対する印刷を行わせた後に、前記ヘッド部移動機構を用いて当該ヘッド部を前記ヘッド部退避位置に退避させ、当該ヘッド部退避位置に退避させたヘッド部の複数のノズル群のインク吐出不良を防止する処理を前記インク吐出不良防止手段に行わせるので、前記複数のノズル群に対するインク吐出不良防止手段を1つ設置するだけで良くなり、装置の小型化、及び、低コスト化を実現できる。また、前記ヘッド部をタイヤの中心軸線と直交する面に沿った方向に移動させることにより、タイヤのサイズに応じてヘッドを前記印刷対象部に対して最適な位置に設定でき、さらに、前記ヘッド部をタイヤの中心軸線に沿った方向に移動させることにより、ヘッド部のノズル群と前記印刷対象部との間の間隔を適切に調整できて、高品質の印刷を実行できる。
本発明に係るタイヤ印刷装置は、タイヤの中心軸線を回転中心としてタイヤを回転させるタイヤ回転装置と、シアンインクを吐出するノズル群とマゼンタインクを吐出するノズル群とイエローインクを吐出するノズル群とを備えたヘッド部と、前記ヘッド部をタイヤの中心軸線と直交する面に沿った方向及びタイヤの中心軸線に沿った方向に移動させる構成を備え、前記ヘッド部をタイヤのサイド面の印刷対象部と対向する位置、及び、タイヤのサイド面と対向する位置より外れたヘッド部退避位置に移動させるヘッド部移動機構と、前記ヘッド部退避位置に設けられて前記ヘッド部の複数のノズル群のインク吐出不良を防止する処理を行うインク吐出不良防止手段と、を備えたので、前記複数のノズル群に対するインク吐出不良防止手段を1つ設置するだけで良くなり、装置の小型化、及び、低コスト化を実現できる。また、前記ヘッド部をタイヤの中心軸線と直交する面に沿った方向に移動させることができるので、タイヤのサイズに応じてヘッドを前記印刷対象部に対して最適な位置に設定でき、さらに、前記ヘッド部をタイヤの中心軸線に沿った方向に移動させることができるので、ヘッド部のノズル群と前記印刷対象部との間の間隔を適切に調整できて、高品質の印刷を実行できる。
前記ヘッド部は、シアンインクを吐出するノズル群を有したシアンインク用ヘッドと、マゼンタインクを吐出するノズル群を有したマゼンタインク用ヘッドと、イエローインクを吐出するノズル群を有したイエローインク用ヘッドと、当該各ヘッドが個別に設置されて前記ヘッド部移動機構により移動可能に構成されたヘッド設置部と、を備えたので、ヘッド設置部に複数のヘッドを搭載したヘッド部をヘッド部移動機構でインク吐出不良防止手段に移動させることができて、前記複数のヘッドのノズル群に対するインク吐出不良防止手段を1つ設置するだけで良くなり、装置の小型化、及び、低コスト化を実現できる。
前記ヘッド部移動機構は、前記ヘッド部をタイヤの中心軸線と直交する面に沿った方向としてタイヤの円の接線に沿った方向に移動させて前記各ノズル群をそれぞれ前記印刷対象部と対向する位置に移動させる構成を備えたので、タイヤの円の接線に沿った方向にインク吐出不良防止を1つ設置するだけで良くなり、装置の小型化、及び、低コスト化を実現できる。
前記ヘッド部と前記ヘッド部移動機構と前記インク吐出不良防止手段とを有した印刷手段を複数備えたので、印刷時間を縮小でき、生産効率を向上できる。
タイヤのサイド面の印刷対象部と対向してタイヤのサイド面の印刷対象部に対して印刷動作を行っている前記ヘッド部のタイヤ回転方向後側には、前記印刷動作を行っているヘッド部のノズル群から前記印刷対象部に着弾したインクを硬化させるためのインク硬化手段を備えたので、サイド面の印刷対象部に着弾したインクをすぐに硬化させることができて印刷対象部に定着させることができ、高品質の印刷を実行できる。
前記インク硬化手段は、前記ヘッド部に連結されて当該ヘッド部と一緒に移動するように構成されたので、ヘッド部移動機構でインク硬化手段も移動させることができるので、インク硬化手段の移動機構を不要とできる。
前記インク硬化手段は、前記ヘッド部との連結が解除されてタイヤの中心軸線と直交する方向に移動可能に構成されたので、印刷対象部に着弾したインクを硬化させるための印刷後の印刷対象部とインク硬化手段との最適な位置関係が維持されなくなった場合にインク硬化手段をタイヤの中心軸線と直交する方向に移動させることで印刷後の印刷対象部とインク硬化手段との最適な位置関係を維持できるようになり、印刷後の印刷対象部上のインクを印刷直後に確実に硬化させることができる。
タイヤ印刷装置を示す図(実施形態1)。 2次元変位計測センサーを用いた計測例を示す模式図(実施形態1)。 タイヤのサイド面とヘッド部との関係を示す模式図(実施形態1)。 タイヤ印刷装置の平面図(実施形態1)。 タイヤ印刷装置の平面図(実施形態2)。 タイヤ印刷装置の平面図(実施形態3)。
実施形態1
図1を参照し、タイヤ印刷装置の構成を説明する。
タイヤ印刷装置1は、タイヤ2のサイド面(側面)3に印刷を行う装置であり、タイヤ設定手段4、計測手段5、印刷手段6、制御手段7を備える。
タイヤ2は、外観が輪形状であり、当該輪の中心線をタイヤ2の中心軸線10と定義して以下説明する。
タイヤ2は、トレッド部21、ショルダー部22、サイドウォール部23、ビード部24を備える。トレッド部21はタイヤ2の中心軸線10を中心軸線とする円筒状である。トレッド部21の円筒の両端から延長するようにショルダー部22が設けられ、ショルダー部22からタイヤ2の中心軸線10の方向に向けて延長するようにサイドウォール部23が設けられ、サイドウォール部23からタイヤ2の中心軸線10の方向に向けて延長するようにビード部24が設けられる。即ち、ショルダー部22、サイドウォール部23、ビード部24は、トレッド部21の円筒の両端からタイヤ2の中心軸線10の方向に向けて延長する部分であり、タイヤ2の中心軸線10を中心とした環形状部分である。タイヤ2の中心軸線10に最も近いビード部24の端部はタイヤ2の中心軸線10を中心とする円環状縁部に形成され、このビード部24の円環状縁部で囲まれたタイヤ2の中心軸線を中心とする円形孔がリム装着孔25;26として機能する。
尚、タイヤ2のサイド面3は、ショルダー部22、サイドウォール部23、ビード部24の外表面である。
タイヤ設定手段4は、タイヤ回転装置31と、空気注入装置32とを備える。
タイヤ回転装置31は、タイヤ2の中心軸線10を垂直あるいは略垂直に維持した横置き状態でタイヤ2をタイヤ2の中心軸線10を回転中心として回転させる装置である。
タイヤ回転装置31は、タイヤ設置部33と、下部昇降回転駆動機構34と、上部昇降駆動機構35とを備える。
タイヤ設置部33は、例えば、図外の搬送用のローラコンベヤにより横置き状態で搬送されてくるタイヤ2を静止させて受け取るベルトコンベヤ装置のベルト搬送面、あるいは、タイヤ2が横置き状態に設置される固定台により構成される。
下部昇降回転駆動機構34は、下側昇降装置36と、回転装置37とを備える。
下側昇降装置36は、例えば油圧ジャッキ機構による昇降機構、電動モーターによる昇降機構、ボールねじ及びリニアモーションガイド機構による昇降機構等により構成される。
回転装置37は、タイヤ2の中心軸線10を回転中心としてタイヤ2を回転させる回転体38と、回転体38を回転させる図外の回転駆動機構とを備える。
回転体38は、下側昇降装置36の上下動軸36aの上端部に図外のベースを介して取付けられる柱体により形成され、タイヤ2の中心軸線10を中心として回転可能に構成される。回転体38を構成する柱体は、タイヤ設置部33に横置き状態に設置されたタイヤ2の下側に位置する下側リム装着孔25に当該下側リム装着孔25の下方から嵌り込んで下側リム装着孔25を気密状態に塞ぐとともに回転力をタイヤ2に伝達するものである。
回転体38を構成する柱体は、上部円柱部40と下部円錐柱部41とを備える。上部円柱部40は真円柱状に形成され、下部円錐柱部41は外周径が上部円柱部40の下端外周面との境界である上端部から下端部に向けて徐々に大きくなる円錐面状の外周面を備えた円錐柱状に形成される。
回転駆動機構は、図外の回転駆動源と回転伝達機構とを備える。
回転駆動源は例えばモーターにより構成され、回転伝達機構は例えば歯車伝達機構により構成される。歯車伝達機構は、例えばモーターの出力軸に設けられた出力歯車と、回転体38の回転中心を中心軸線とするように回転体38に形成されて出力歯車と噛み合わされる受歯車とを備え、モーターの回転力を出力歯車及び受歯車を介して回転体38に伝達して回転体38を回転させる構成である。
前述した図外のベースは、例えば、下側昇降装置36の上下動軸36aの上端部が固定される固定部を下部に備え、回転体38を回転可能に支持する図外の回転中心軸を上部に備える。即ち、回転体38に設けられた回転中心孔にベースの回転中心軸が挿入されて回転体38がタイヤ2の中心軸線10を回転中心として回転可能に設けられる。そして、図外のベースに上記モーターが固定され、回転体38の回転中心孔の周囲を取り囲む図外の中心軸部の外周面にタイヤ2の中心軸線10を回転中心とする受歯車が形成される。そして、モーターの出力軸に設けられた出力歯車と回転体38に設けられた受歯車とが噛合わされ、これにより、モーターの回転力が、出力歯車、受歯車を介して回転体38に伝達されて回転体38がタイヤ2の中心軸線10を回転中心として回転するように構成される。
上部昇降駆動機構35は、上側昇降装置44と、回転部45とを備える。
上側昇降装置44は、例えば油圧ジャッキ機構による昇降機構、電動モーターによる昇降機構、ボールねじ及びリニアモーションガイド機構による昇降機構等により構成される。
回転部45は、上側昇降装置44の上下動軸44aの下端部に上下動軸44aの中心軸線を回転中心として回転可能に取付けられた柱体により形成される。回転部45を構成する柱体は、柱体の中心軸線と上下動軸44aの中心軸線とが一致するように設置され、横置き状態のタイヤ2の上側に位置する上側リム装着孔26に当該上側リム装着孔26の上方から嵌り込んで上側リム装着孔26を気密状態に塞ぐとともにタイヤ2からの回転力を受けてタイヤ2の中心軸線10を回転中心として回転する。
回転部45を構成する柱体は、下部円柱部46と上部円錐柱部47とを備える。下部円柱部46は真円柱状に形成され、上部円錐柱部47は外周径が下部円柱部46の上端外周面との境界である下端部から上端部に向けて徐々に大きくなる円錐面状の外周面を備えた円錐柱状に形成される。
回転体38の上部円柱部40及び回転部45の下部円柱部46の径は、印刷対象とするタイヤ2のリム装着孔のサイズの例えば最小径に対応する径に形成される。回転体38の上部円柱部40及び回転部45の下部円柱部46をリム装着孔25,26を介してタイヤ2の内側に嵌め込んだ状態でタイヤ2の内側に空気を注入する。これにより、下側リム装着孔25の孔縁と下部円錐柱部41の外周面とが密着して気密状態が維持されるとともに、上側リム装着孔26の孔縁と上部円錐柱部47の外周面とが密着して気密状態が維持された状態となり、この状態で回転体38の回転力がタイヤ2に伝達されてタイヤ2が回転し、かつ、タイヤ2の回転力が回転部45に伝達されて当該回転部45が回転する。
空気注入装置32は、空気供給源48と、空気供給路49とを備える。空気供給源48は、例えばコンプレッサーにより構成される。空気供給路49は、例えば下部円柱部46の下端面と上部円錐柱部47の上端面とを連通させるように回転体38に形成された連通路と、コンプレッサーの空気出口と上部円錐柱部47の上端面に開口する連通路の入口とを連通可能に繋ぐ連通管とにより構成される。
回転部45が上部円錐柱部47を備えるので、上側リム装着孔26の孔縁ができるだけ上方に移動して上部円錐柱部47の外周面と密着した気密状態となるように、タイヤ2の内側に空気を注入するとともに回転部45を上方に移動させることにより、印刷対象面となるタイヤ2の上側のサイド面3をできるだけ平坦に近い状態に設定でき、上側のサイド面3の高低差を小さくできる。
計測手段5は、2次元変位計測センサー51と、センサー移動機構52とを備える。
2次元変位計測センサー(以下、変位センサーという)51は、印刷可能状態に設定されたタイヤ2の上側のサイド面3と対向する当該サイド面3の上方位置に設けられる。変位センサー51は、例えば図2に示すように、タイヤ2の上側のサイド面3の径方向に延長する延長線上の一定範囲Xにレーザー光aを照射してサイド面3で反射したレーザー光bを受光することにより、レーザー光aを照射した一定範囲X部分のサイド面3の断面形状(凹凸)を計測する。つまり、タイヤ2の上側のサイド面3における当該サイド面3の径方向に延長する延長線上の一定範囲Xの位置情報と高さ情報とを同時に取得する計測器である。
センサー移動機構52は、タイヤ回転装置31に取付けられたタイヤ2の中心軸線10に沿った垂直方向(以下、タイヤの軸方向という)、及び、タイヤ2の中心軸線10と直交するタイヤ2の直径線に沿った方向(以下、タイヤの径方向という)に変位センサー51を移動させる機構である。
センサー移動機構52は、変位センサー51をタイヤ2の軸方向及びタイヤ2の径方向に移動させる機構であり、例えば、変位センサー51を取付けた部材をボールねじとLMガイドとが一体化された直動移動機構により移動させる構成を組み合わせて構成され、タイヤ2の軸方向及びタイヤ2の径方向への移動量をサーボモーターで制御する構成である。
印刷手段6は、ヘッド部61と、ヘッド部移動機構62と、インクを硬化させるインク硬化手段として機能する照射手段と、インク吐出不良防止手段69とを備える。
ヘッド部61は、例えば、複数の印刷用のヘッド64;64…と、当該各ヘッド64が個別に設置されてヘッド部移動機構62により移動可能に構成された所謂キャリッジのように機能するヘッド設置部65とを備える。ヘッド64にインクを供給するインク供給方式として所謂オンキャリッジ方式を採用する場合には、図1;3に示すように、インクを収容したインクカートリッジ66がヘッド64に搭載され、インク供給方式として所謂オフキャリッジ方式を採用する場合には、図外のインク収容部からインクがインク供給管を介してヘッド64に供給される。
ヘッド64は、例えば、IJP(インクジェットプリントヘッド)である。
ヘッド部61は、複数の印刷用のヘッド64;64…として、例えば、ブラックインクを吐出するノズル群を有したブラックインク用ヘッドと、シアンインクを吐出するノズル群を有したシアンインク用ヘッドと、マゼンタインクを吐出するノズル群を有したマゼンタインク用ヘッドと、イエローインクを吐出するノズル群を有したイエローインク用ヘッドとを備える。
ヘッド64は、例えば、図3に示すように、インクを吐出させる複数のノズル61bが形成されたノズル面61aと、ノズル61bの開口と連通するインク室61cと、図外のアクチュエータと、アクチュエータを制御する図外の制御回路とを備え、前述したインクカートリッジ66又はインク収容部からインク室61cに供給されたインクをノズル61bの開口から吐出するものである。例えば、アクチュエータとしての圧電素子に駆動信号を印加して圧電素子を伸縮させることでインク室61cの容積を変化させ、インク室61c内のインクの圧力を変動させることによって、ノズル61bの開口からインクを吐出する構成である。
例えば上述したシアン、マゼンタ、イエロー、ホワイト、ブラック用の5つのヘッド64;64…は、ヘッド設置部65に個別に固定状態に取付けられて設置される。ヘッド設置部65は、5つのヘッド部61;61…を一列に並べて設置できるように、5つの各ヘッド64毎の設置部を備える。即ち、5つのヘッド部64;64…が一列に並ぶようにヘッド設置部65の各設置部に動かないように設置された状態で各ヘッド部64のノズル61bからタイヤ2のサイド面3に向けてインクを吐出可能である。
図4に示すように、ヘッド部移動機構62は、ヘッド設置部65をタイヤ2の円の接線に沿った方向(以下、タイヤの接線方向という)に移動させる接線方向移動機構62Xと、ヘッド設置部65をタイヤ2の軸方向に移動させる軸方向移動機構62Yと、ヘッド設置部65をタイヤの径方向に移動させる径方向移動機構62Zとを備える。
即ち、ヘッド部移動機構62は、ヘッド部61をタイヤ2の接線方向、タイヤ2の軸方向、タイヤ2の径方向に移動させるXYZ方向移動制御機構であり、例えば、センサー移動機構52と同じように、ヘッド設置部65をボールねじとLMガイドとが一体化された直動移動機構により移動させる構成を組み合わせて構成され、ヘッド部61の、タイヤ2の接線方向、タイヤ2の軸方向、タイヤ2の径方向への移動量をサーボモーターで制御する構成である。
接線方向移動機構62Xは、ヘッド部61をタイヤ2のサイド面3の印刷対象部と対向する位置、及び、タイヤ2のサイド面3と対向する位置より外れたヘッド部退避位置68に移動させる。
5つのヘッド64;64…は、接線方向移動機構62Xによってタイヤ2の接線方向に移動可能なヘッド設置部65に、タイヤ2の接線方向に一列に並ぶように設置されている。
このように、ヘッド部移動機構62は、ヘッド部61をタイヤ2の接線方向に移動させて複数のヘッド64のノズル群をそれぞれ印刷対象部と対向する位置に移動させる構成を備えたので、タイヤ2の接線方向にインク吐出不良防止を1つ設置するだけで良くなり、装置の小型化、及び、低コスト化を実現できる。
照射手段としては、サイド面3の印刷対象部に着弾したインクをすぐに硬化させることができて当該印刷対象部に定着させることができる照射出力を有した例えば紫外線照射ランプ63を用いる。
紫外線照射ランプ63は、タイヤ2の回転方向Rにおいてヘッド部61の直後に位置するように設けられていればよい。例えば、紫外線照射ランプ63は、ヘッド部61のヘッド64がタイヤ2のサイド面3の印刷対象部に印刷を行う際に、ヘッド部61のタイヤ回転方向後側に位置するようにヘッド設置部65に連結され、ヘッド部61と一緒に移動するように構成される。このように、紫外線照射ランプ63がヘッド部61のタイヤ回転方向後側に位置するようにヘッド設置部65に連結されていることで、サイド面3の印刷対象部に着弾したインクをすぐに硬化させることができて当該印刷対象部に定着させることができ、かつ、紫外線照射ランプ63をヘッド設置部65に連結したので、紫外線照射ランプ63の移動機構を不要とできる。
紫外線照射ランプ63としては、例えば、波長帯200〜400nm、出力100w/cmのメタルハライドランプを用いた。
尚、紫外線照射ランプ63の照射幅は決まっているので、例えばタイヤ2の大きさやサイド面3の径方向の曲率によっては、印刷されたサイド面3の部位が紫外線照射ランプ63の照射範囲から外れてしまう可能性がある。このような場合には、ヘッド設置部65との連結が解除されてタイヤ2の径方向に移動可能な構成の紫外線照射ランプ63を設けることによって、印刷されたサイド面3の部位が紫外線照射ランプ63の照射範囲から外れてしまった場合でも紫外線照射ランプ63をタイヤ2の径方向に移動させることで印刷されたサイド面3の部位に紫外線照射ランプ63の紫外線を確実に照射でき、サイド面3の印刷対象部に印刷されたインクを印刷直後に確実に硬化させることができる。つまり、印刷対象部に着弾したインクを硬化させるための印刷後の印刷対象部と紫外線照射ランプ63との最適な位置関係が維持されなくなった場合に紫外線照射ランプ63をタイヤ2の径方向に移動させることで印刷後の印刷対象部と紫外線照射ランプ63との最適な位置関係を維持できるようになり、印刷後の印刷対象部上のインクを印刷直後に確実に硬化させることができる。
また、紫外線照射ランプ63を、ヘッド設置部65との連結が解除されてタイヤ2の接線方向に移動可能な構成とすれば、印刷動作を行っているヘッド64と紫外線照射ランプ63との距離を常に一定に保つことが可能となり、インク硬化ムラを少なくできる。
インク吐出不良防止手段69は、タイヤ回転装置31に取付けられたタイヤ2のサイド面3と対向する位置より外れたヘッド部退避位置68に設けられている。
インク吐出不良防止手段69としては、例えば、ノズルクリーニング装置、及び、ノズルキャッピング装置を備える。
ノズルクリーニング装置は、例えば、ヘッド64のノズル近傍のインク滴付着、ノズル詰まり等によるノズル61bのインク吐出不良を防止するために、ノズル61bからインクを吐出させるフラッシング動作時、ノズル61bの開口が設けられるノズル面61aに付着したインクを除去する払拭クリーニング動作時等においてクリーニング処理を行う装置である。
ノズルキャッピング装置は、異物付着やインク乾燥によるノズル61bのインク吐出不良を防止するために、ノズル面61aを保護する目的で、ノズル61bからインクを吐出させる動作を行っていない時に、ノズル面61aをキャップ部材で覆う非印刷動作時、強制的にノズル61bからインクを吸引する吸引クリーニング動作を行う際にノズル面61aをキャップ部材で覆う強制インク吸引動作時等においてキャッピング動作を行う装置である。
ノズルクリーニング装置が設けられているヘッド部退避位置68及びノズルキャッピング装置が設けられているヘッド部退避位置68は、同一場所あるいは異なる場所に設けられる。
制御手段7は、タイヤ設定制御手段、計測制御手段、印刷制御手段を備えるとともに、ピーク値検出手段71、及び、印刷時隙間設定手段72とを備える。
タイヤ設定制御手段は、下部昇降回転駆動機構34の上下動軸36aの上下動動作、回転体38の回転動作、上部昇降駆動機構35の上下動軸44aの上下動動作、空気供給源48のオンオフ動作による空気供給動作を制御する。
計測制御手段は、変位センサー51のオンオフ動作、センサー移動機構52を制御し、タイヤ2が図4の初期位置Aから360deg回転(即ち、1回転)する間、変位センサー51を複数回動作させて変位センサー51の下方に位置するサイド面3の一定範囲X部分の断面形状を複数回計測する。
印刷制御手段は、ヘッド部61のヘッド64による印刷動作、ヘッド部移動機構62によるヘッド部61及び紫外線照射ランプ63の移動動作を制御する。
ピーク値検出手段71は、タイヤ2を1回転させる間に変位センサー51で計測された複数の計測結果からピーク値(上側のサイド面3の凹凸の高さが一番高い位置P(図3参照)の高さ情報)を検出する。
印刷時隙間設定手段72は、変位センサー51で凹凸を計測したサイド面3のピーク値を入力し、ピーク値から所定値だけ離れた位置にノズル面61aが位置するように、各ヘッド64のノズル面61aとサイド面3との間の一定の印刷時隙間Hを設定する(図3参照)。この印刷時隙間Hは、例えば2mm〜8mmの範囲内、好ましくは、2mm〜5mmの範囲内に設定する。
実施形態1の印刷方法を説明する。
タイヤ設定制御手段は、タイヤ設置部33にタイヤ2が横置き状態で静止されて設置された後、下部昇降回転駆動機構34を制御して上下動軸36aを上動させる。これにより、回転体38の上部円柱部40が下側リム装着孔25を介してタイヤ2の内側に嵌め込まれ、タイヤ2がタイヤ設置部33より上方に移動する。さらに、上部昇降駆動機構35の上下動軸44aを下動させる。これにより、回転部45の下部円柱部46が上側リム装着孔26を介してタイヤ2の内側に嵌め込まれ、下側リム装着孔25の孔縁と回転体38の下部円錐柱部41の外周面とが密着して気密状態が維持されるとともに、上側リム装着孔26の孔縁と回転部45の上部円錐柱部47の外周面とが密着して気密状態が維持された状態とする。
そして、空気注入装置32の空気供給源48を駆動させて密閉状態のタイヤ2の内側に空気を注入する。この際、上側リム装着孔26の孔縁ができるだけ上方に移動して上部円錐柱部47の外周面と密着した気密状態となるように、タイヤ2の内側に空気を注入するとともに回転部45を上方に移動させて、印刷対象面となるタイヤ2の上側のサイド面3をできるだけ平坦に近い状態に設定し、上側のサイド面3の高低差をできるだけ小さくする。
次に、計測制御手段は、タイヤ2が初期位置Aから1回転する間、変位センサー51を複数回動作させ、変位センサー51で変位センサー51の下方に位置するサイド面3の一定範囲X部分の断面形状を複数回測定する。即ち、タイヤ2を1回転させる間にサイド面3の位置情報とサイド面3の高さ情報とを複数回取得する。尚、測定する間隔を短くするほど精度が高まることはいうまでもない。
ピーク値検出手段71は、タイヤ2を中心軸線10を回転中心として1回転させる間に得られた複数の計測結果からサイド面3のピーク高さ(ピーク値)を抽出し、印刷時隙間設定手段72は、ピーク高さから所定値だけ離れた位置にノズル面61aが位置するように、センサー移動機構52を制御して、各ヘッド64のノズル面61aとサイド面3との間の一定の印刷時隙間Hを設定する。
印刷制御手段は、設定された一定の印刷時隙間Hを維持しながら、ヘッド部61を駆動し、サイド面3に対して印刷を行う。
実施形態1では、ヘッド部61をタイヤ2の接線方向に移動させて、まず、1色目のヘッド64をタイヤ2のサイド面3の印刷対象部の上に位置するように設定した後にタイヤ2を回転させてタイヤ2のサイド面3の印刷対象部に1色目の印刷を行う。印刷対象部に着弾された1色目のインクが硬化して1色目の印刷が終了した後、ヘッド部61をタイヤ2の接線方向に移動させ、2色目のヘッド64をタイヤ2のサイド面3の印刷対象部の上に位置するように設定した後にタイヤ2を回転させてタイヤ2のサイド面3の印刷対象部に2色目の印刷を行う。以後同様にして、必要に応じて3色目以降の印刷を行う。以上により、サイド面3の印刷対象部にカラー印刷を行うことができる。
尚、タイヤ2のサイズを異ならせた場合には、センサー移動機構52、ヘッド部移動機構62等を制御して、変位センサー51、ヘッド部61、紫外線照射ランプ63のタイヤ2の径方向及び軸方向の位置を調整する。
実施形態1によれば、シアン、マゼンタ、イエロー、ホワイト、ブラック用の5つのヘッド64;64…と、これら5つのヘッド64を搭載したヘッド設置部65とを備えたヘッド部61と、紫外線照射ランプ63と、ヘッド部61をタイヤ2のサイド面3の印刷対象部と対向する位置、及び、タイヤ2のサイド面3と対向する位置より外れたヘッド部退避位置68に移動させるヘッド部移動機構62と、ヘッド部退避位置68に設けられてヘッド部61の複数のノズル群のインク吐出不良を防止する処理を行うインク吐出不良防止手段69とを備えたので、5つのヘッド64のノズル群に対するインク吐出不良防止手段69を1つ設置するだけで良くなり、装置の小型化、及び、低コスト化を実現できる。
また、5つのヘッド64をヘッド設置部65に設置したヘッド部61を移動させるだけで良く、5つのヘッド64に対するインク吐出不良防止手段68を1つ設置するだけで良いため、各ヘッド毎にヘッド部移動機構62を設ける必要が無くなり、ヘッド部移動機構62のコストを削減できる。
また、ヘッド部61と紫外線照射ランプ63とをタイヤ2の軸方向に移動可能とする軸方向移動機構62Yを備えているので、各ヘッド64や紫外線照射ランプ63とタイヤ2のサイド面3との間の距離(間隔)を適切に調整でき、各ヘッド64や紫外線照射ランプ63とタイヤ2のサイド面3との間の距離を最適距離に設定できるので、高品質の印刷を実行できる。
また、ヘッド部61と紫外線照射ランプ63とを、タイヤ2の径方向に移動可能とする径方向移動機構62Z及びタイヤ2の軸方向に移動可能とする軸方向移動機構62Yを備えているので、タイヤ2のサイズに応じてヘッド64や紫外線照射ランプ63を最適な位置に設定できる。
また、タイヤ2のサイド面3に対向するように設けた変位センサー51を用いてサイド面3の位置情報とサイド面3の高さ情報とを同時に取得するサイド面情報取得工程と、タイヤ2のサイド面3に対向するように設けたヘッド64のノズル61bとタイヤ2のサイド面3との間の印刷時隙間Hを、サイド面情報取得工程で取得した高さ情報に基づいて設定する印刷時隙間設定工程と、印刷時隙間設定工程により設定された印刷時隙間Hを隔ててタイヤ2のサイド面3と対向するように位置決めされたヘッド64のノズル61bよりインクを吐出させてタイヤ2のサイド面3に印刷を行う印刷工程とを備え、タイヤ2を回転させて、タイヤ2を所定角度回転させる毎に変位センサー51を動作させてサイド面3の位置情報と高さ情報とを取得できるので、印刷対象となるタイヤ2のサイド面3の凹凸測定を短時間でかつ高精度に行えて、印刷時隙間Hを適正に設定できるので、タイヤ2のサイド面3に高精度な印刷を行える。
尚、実施形態1では、タイヤ2を1回転させて連続して測定するため、タイヤ2を1回転させる間の測定回数は変位センサー51のサンプリング間隔(変位センサー51のタイヤ外周側端での測定間隔)で決まることになる。このサンプリング間隔は、変位センサー51のサンプリング周期(ms)と測定対象のタイヤの径寸法(mm)と回転するタイヤの周速度(rpm)とで決まる。例えば、以下のように決めた。
・測定対象タイヤ2の最大径:750mm、サンプリング周期:15msの場合において、周速度:10.0rpmの場合はサンプリング間隔:5.9mm(測定角度間隔:0.9deg)とし、周速度:7.5rpmの場合はサンプリング間隔:4.4mm(測定角度間隔:0.7deg)とし、周速度:5.0rpmの場合はサンプリング間隔:2.9mm(測定角度間隔:0.5deg)とした。
即ち、実施形態1においては、サンプリング間隔:6.0mm以下(測定角度間隔:1deg以下)に設定し、これにより、印刷対象となるタイヤ2のサイド面3の凹凸測定を短時間でかつ高精度に行えて、印刷時隙間Hを適正に設定できるので、タイヤ2のサイド面3に高精度な印刷を行えるようになる。
実施形態2
前記ヘッド部61と前記ヘッド部移動機構62と前記インク吐出不良防止手段69とを有した印刷手段6を複数備えた構成とすれば、印刷時間を縮小でき、生産効率を向上できる。
例えば、図5に示すように、紫外線照射ランプ63が連結されたヘッド部61を1対備え、当該1対のヘッド部61:61を互いに平行に移動させる接線方向移動機構62X;62Xを有した一対のヘッド部移動機構62;62と、1対のヘッド部61:61にそれぞれ対応して設けられた一対のインク吐出不良防止手段69;69と、を備えた構成とし、各ヘッド部61のヘッド64のノズル群をタイヤ2のサイド面3と対向する円周上の互いに180°隔てた位置に位置決めして印刷動作を行う構成とすれば、印刷時間を半分にでき、生産効率を向上できる。
実施形態3
図6に示すように、ヘッド部移動機構62を、ヘッド設置部65をタイヤ2の軸方向に移動させる軸方向移動機構62Yとヘッド設置部65をタイヤ2の径方向に移動させる径方向移動機構62Zとで構成するとともに、例えばシアン、マゼンタ、イエロー、ホワイト、ブラックの5つのヘッド64;64…を、タイヤ回転装置31に取付けられたタイヤ2の中心軸線10と直交するタイヤ2の直径線Kに沿った方向(タイヤの径方向)に一列に並ぶようにヘッド設置部65に設置したヘッド部61を備えた構成の印刷手段6とした。
この場合、紫外線照射ランプ63は、タイヤ2の軸方向に移動する際にはヘッド設置部65に連結されてヘッド設置部65と一緒に移動し、タイヤ2の径方向に移動する際にはヘッド設置部65との連結が解除されてタイヤ2の径方向に移動可能なように構成されればよい。
実施形態3によれば、ヘッド部61や紫外線照射ランプ63の移動方向を2軸方向にでき、ヘッド部移動機構62のコストを削減できる。
また、サイド面3と対向する円周上においてヘッド64と紫外線照射ランプ63との間の間隔を一定にできるので、インク硬化ムラを少なくできる。
尚、ヘッド部61とヘッド部移動機構62とインク吐出不良防止手段69とを有した実施形態3の印刷手段6を複数備えた構成としてもよい。
実施形態4
上記照射手段として、紫外線照射ランプ63の代わりに、サイド面3に着弾したインクをすぐに硬化させることができてサイド面3に定着させることができる照射出力を有した紫外線照射LEDを用いてもよい。
実施形態5
実施形態1では、ヘッド64のノズル面61aとサイド面3との間を一定の印刷時隙間Hに設定したが、タイヤ2の回転に応じて各ヘッド64の印刷時隙間Hを逐次最適な間隔に設定するようにしてもよい。この場合、タイヤ2を初期位置Aから所定角度回転させる毎に取得したサイド面3の凹凸測定値と初期位置Aからの回転角度情報とを対応付けて制御手段7の記憶装置に記憶しておくとともに、初期位置Aに位置するタイヤ2のサイド面3の位置がタイヤ2をR方向に回転させた場合にヘッド64の下方に位置する際のタイヤ2の回転角度を記憶しておく。そして、タイヤ2を初期位置Aから所定角度回転させる毎に、ヘッド64の下方に位置することになるサイド面3の凹凸測定値のピーク値を基準にしてヘッド64のノズル面61aとサイド面3との間の印刷時隙間Hを設定するようにすれば、より高精度な印刷を実現できる。
即ち、実施形態1では、タイヤ2のサイド面3の全体において断面形状の高さが一番高い高さピーク値を基準にして印刷時隙間Hを設定したので、タイヤ2のサイド面3の全体において断面形状の高さが一番低い低さピーク値と高さピーク値との差が大きい場合には、低さピーク値の部分に対してはヘッド64のノズル面61aから距離が遠くてインク着弾性能が悪くなる場合が考えられる。しかしながら、実施形態2では、タイヤ2を回転させる毎に印刷時隙間Hを調整するので、タイヤ2を回転させる毎に印刷時隙間Hを常に一定にできるので、印刷時隙間Hを常に適正に設定でき、タイヤ2のサイド面3に高精度な印刷を行える。
実施形態6
ヘッド部61をタイヤ2の径方向に移動させてタイヤ2のサイド面3に印刷を行う場合において、ヘッド64のタイヤ径方向の位置のサイド面3の高さ情報に応じて印刷時隙間Hを設定するようにすれば、ヘッド64をタイヤ2の径方向に移動させてタイヤ2のサイド面3に印刷を行う場合に、印刷時隙間Hを常に一定にできるので、印刷時隙間Hを常に適正に設定でき、タイヤ2のサイド面3に高精度な印刷を行える。
上記では、シアン、マゼンタ、イエロー、ホワイト、ブラック用の5つのヘッド64;64…と、これら5つの異なる色毎のヘッド64を搭載したヘッド設置部65とを備えたヘッド部61を例示したが、ヘッド部61は、少なくともシアン、マゼンタ、イエローの3つのヘッド64;64…と、これら3つのヘッド64を搭載したヘッド設置部65とを備えた構成であればよい。例えば、ヘッド部61は、6つ以上の異なる色毎のヘッド64と、これら6つ以上の異なる色毎のヘッド64を搭載したヘッド設置部65とを備えた構成(例えば、ライトマゼンタ用のヘッドや、ライトシアン用のヘッドも備えた構成)であってもよい。
また、上記では、異なる色毎の個別の複数のヘッド64;64…と、これら異なる色毎の個別の複数のヘッド64を搭載したヘッド設置部65とを備えたヘッド部61を例示したが、ヘッド部61は、異なる色毎の複数のノズル群を備えた1つのヘッドと、当該1つのヘッドを搭載したヘッド設置部とを備えて構成されたヘッド部であってもよい。
上記では、インクを硬化させる手段として、紫外線照射ランプや紫外線照射LED等の照射手段を用いた例を示したが、インクを硬化させる手段として、遠赤外線照射装置や近赤外線照射装置やヒーター等を用いてもよい。
上記では、印刷対象となるタイヤ2のサイド面3の凹凸測定を2次元変位計測センサー51で測定するタイヤ印刷装置1を例示したが、本発明は、印刷対象となるタイヤ2のサイド面3の凹凸測定を、機械的な接触式の測定、あるいは、点検出式のセンサーを用いた測定により行うタイヤ印刷装置、あるいは、印刷対象となるタイヤ2のサイド面3の凹凸測定を行わないタイヤ印刷装置においても適用可能である。
1 タイヤ印刷装置、2 タイヤ、3 サイド面、61 ヘッド部、
62 ヘッド部移動機構、
63 紫外線照射ランプ(照射手段(インクを硬化させる手段))、
64 ヘッド、65 ヘッド設置部、68 ヘッド部退避位置、
69 インク吐出不良防止手段。

Claims (8)

  1. タイヤの中心軸線を回転中心としてタイヤを回転させながらタイヤのサイド面に印刷を行うタイヤ印刷方法において、
    シアンインクを吐出するノズル群とマゼンタインクを吐出するノズル群とイエローインクを吐出するノズル群とを備えたヘッド部と、タイヤのサイド面と対向する位置より外れたヘッド部退避位置に設けられて前記ヘッド部の複数のノズル群のインク吐出不良を防止する処理を行うインク吐出不良防止手段と、前記ヘッド部をタイヤの中心軸線と直交する面に沿った方向及びタイヤの中心軸線に沿った方向に移動させる構成を有したヘッド部移動機構とを備え、
    前記ヘッド部移動機構を用いて前記ヘッド部をタイヤのサイド面の印刷対象部と対向する位置に移動させて当該ヘッド部にインクを供給することにより当該ヘッド部に前記印刷対象部に対する印刷を行わせた後に、前記ヘッド部移動機構を用いて当該ヘッド部を前記ヘッド部退避位置に退避させ、当該ヘッド部退避位置に退避させたヘッド部の複数のノズル群のインク吐出不良を防止する処理を前記インク吐出不良防止手段に行わせることを特徴とするタイヤ印刷方法。
  2. タイヤの中心軸線を回転中心としてタイヤを回転させるタイヤ回転装置と、
    シアンインクを吐出するノズル群とマゼンタインクを吐出するノズル群とイエローインクを吐出するノズル群とを備えたヘッド部と、
    前記ヘッド部をタイヤの中心軸線と直交する面に沿った方向及びタイヤの中心軸線に沿った方向に移動させる構成を備え、前記ヘッド部をタイヤのサイド面の印刷対象部と対向する位置、及び、タイヤのサイド面と対向する位置より外れたヘッド部退避位置に移動させるヘッド部移動機構と、
    前記ヘッド部退避位置に設けられて前記ヘッド部の複数のノズル群のインク吐出不良を防止する処理を行うインク吐出不良防止手段と、
    を備えたことを特徴とするタイヤ印刷装置。
  3. 前記ヘッド部は、シアンインクを吐出するノズル群を有したシアンインク用ヘッドと、マゼンタインクを吐出するノズル群を有したマゼンタインク用ヘッドと、イエローインクを吐出するノズル群を有したイエローインク用ヘッドと、当該各ヘッドが個別に設置されて前記ヘッド部移動機構により移動可能に構成されたヘッド設置部と、を備えたことを特徴とする請求項2に記載のタイヤ印刷装置。
  4. 前記ヘッド部移動機構は、前記ヘッド部をタイヤの中心軸線と直交する面に沿った方向としてタイヤの円の接線に沿った方向に移動させて前記各ノズル群をそれぞれ前記印刷対象部と対向する位置に移動させる構成を備えたことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のタイヤ印刷装置。
  5. 前記ヘッド部と前記ヘッド部移動機構と前記インク吐出不良防止手段とを有した印刷手段を複数備えたことを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれか一項に記載のタイヤ印刷装置。
  6. タイヤのサイド面の印刷対象部と対向してタイヤのサイド面の印刷対象部に対して印刷動作を行っている前記ヘッド部のタイヤ回転方向後側には、前記印刷動作を行っているヘッド部のノズル群から前記印刷対象部に着弾したインクを硬化させるためのインク硬化手段を備えたことを特徴とする請求項2乃至請求項5のいずれか一項に記載のタイヤ印刷装置。
  7. 前記インク硬化手段は、前記ヘッド部に連結されて当該ヘッド部と一緒に移動するように構成されたことを特徴とする請求項6に記載のタイヤ印刷装置。
  8. 前記インク硬化手段は、前記ヘッド部との連結が解除されてタイヤの中心軸線と直交する方向に移動可能に構成されたことを特徴とする請求項7に記載のタイヤ印刷装置。
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