JP4904185B2 - ブームスプレーヤ - Google Patents

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Description

本発明は、いわゆるスライド式のブームスプレーヤに関する。
この種のブームスプレーヤは、例えば、走行可能で薬剤タンク(薬液タンク)を備えた車両本体(スプレーヤ本体)に第1ブームが設けられ、第1ブームに対してスライド可能に第2ブームが、さらに第2ブームに対してスライド可能に第3ブームが取り付けられているものである。第1ブーム、第2ブームおよび第3ブームにはそれぞれ、薬剤を噴出する複数のノズルを有するノズルパイプが取り付けられている。また、第3ブームが設けられていない2段スライドブーム、あるいは第4ブームが設けられた4段スライドブームなどを備えたブームスプレーヤも知られている。
そして、一方のブーム(例えば第1ブーム)および他方のブーム(例えば第2ブーム)の一方側にブームに沿って上下に設けられた案内溝を、他方側に上下に設けられた支持支持ローラーが転動することにより、一方のブームに他方のブームがスライド移動可能に支持されている。
このようなスライド式のブームスプレーヤにおいて、従来、前記上下の案内溝は、横断面視において横方向の位置が略同じ位置に設けられている(例えば、特許文献1、2参照)。
すなわち、図21に示すように、例えば、3段スライドブームを備えたブームスプレーヤは、通常、車両本体に第1ブーム1が取り付けられ、第1ブーム1に第2ブーム2が側方外方に突き出して支持され、さらに第2ブーム2に第3ブーム3が側方外方に突き出して支持されている。第1ブーム1および第2ブーム2にはそれぞれ、第2ブーム2および第3ブーム3が突き出している側に、上下一対の案内溝1a、1aおよび案内溝2a、2aが形成されており、また第2ブーム2および第3ブーム3にはそれぞれ、第2ブーム2および第3ブーム3が突き出している側と反対側に、上下一対の案内溝2b、2bおよび案内溝3b、3bが形成されている。上下の案内溝1a、1a、案内溝2a、2a、案内溝2b、2bおよび案内溝3b、3bはそれぞれ、横断面視において横方向の位置が略同じ位置に形成されている。一方、例えば、第1ブーム1の先端部には支持ローラー1c、1cが上下に取り付けられ、この上下の支持ローラー1c、1cがそれぞれ第2ブームの上下の案内溝2b、2bに嵌入され、また第2ブームの基端部には支持ローラー2c、2cが上下に取り付けられ、この上下の支持ローラー2c、2cがそれぞれ第1ブーム1の案内溝1a,1aに嵌入されている。これにより、これら上下の支持ローラー1c、1cおよび支持ローラー2c、2cによって第1ブーム1に第2ブーム2がスライド可能に支持されている。支持ローラーの図示は省略しているが、第2ブーム2に第3ブーム3が同様にしてスライド可能に支持されている。
実公平5−3251号公報(第1図、第3図、第6図) 特開2004−313949号公報(図13、図15)
しかしながら、上下の案内溝2b、2bが横断面視において横方向の位置が略同じ位置に設けられていると、第2ブーム2が第1ブーム1に対して横方向にずれて位置しているので、案内溝2b、2bを支持ローラー1c、1cが転動する際に、案内溝2b、2bに接触する支持ローラー1c、1cの側面の面圧が増大し、支持ローラー1c、1cの側面の摩耗が助長され、その結果支持ローラー1c、1cの転動時のガタが大きくなる虞がある。特に、3段あるいは4段とスライドブームの段数が多くなってくるとこの問題を生ずる虞が大きくなる。この支持ローラーの摩耗問題は、支持ローラー2c、2cについても同様に生じ、また第2ブーム2に第3ブームを支持する支持ローラーについても、第1ブーム1に第2ブーム2を支持する支持ローラー1c、1cおよび支持ローラー2c、2cよりは作用する荷重が小さくなるので、摩耗の程度は小さくなるものの、同様の問題が生じ得る。
このような支持ローラー1c、1c等の側面の摩耗を抑制するために、例えば、第2ブーム2の傾きを抑制するサイド支持ローラーを設け、支持ローラー1c、1c等の側面に作用する荷重を軽減することも行われているが、この場合には部品点数が増えて、ブームの質量が増大するとともに、コストが高くなるという問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、部品を増やすことなく、案内溝を支持ローラーが転動する際の支持ローラー側面の摩耗を抑制することができるブームスプレーヤを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載のブームスプレーヤ(10)は、一方のブーム(30、40、50)および他方のブーム(40、50、60)の一方側にブームに沿って形成された上下の案内溝(31、41、51、42、52、62)を、他方側に設けられた上下の支持ローラー(34、44、47、54、57、64)が転動することにより、一方のブーム(30、40、50)に、他方のブーム(40、50、60)が一方のブーム(30、40、50)の側方外方を一方のブーム(30、40、50)に沿って移動可能に支持されているブームスプレーヤ(10)であって、ブームの横断面視において、前記上下の案内溝(31、41、51、42、52、62)のうちの下側の案内溝が上側の案内溝よりも側方外方に位置しており、上側の案内溝よりも側方外方に位置するこの下側の案内溝を下側の支持ローラーが転動することを特徴とする。
ここで、上下の案内溝が複数ある場合に、そのすべての案内溝について下側の案内溝が上側の案内溝よりも側方外方に位置している必要はなく、その一部に下側の案内溝が上側の案内溝よりも側方外方に位置していてもよい。また、すべてが支持ローラーである必要はなく、必要に応じて一部に支持ローラーの代わりにスライダー(滑り部材)を用いることもできる。
また、請求項2に記載のブームスプレーヤ(10)は、請求項1に記載の発明において、前記支持ローラー(34、47、57)は、他方のブーム(40、50、60)の移動中に、前記ブーム(30、40、50)に前記支持ローラー(34、47、57)の中心軸方向に移動可能に設けられていることを特徴とする。
また、請求項3に記載のブームスプレーヤ(10)は、請求項1または請求項2に記載の発明において、一方のブーム(30、40、50)および他方のブーム(40、50、60)はそれぞれ、アルミニウム合金製の押出形材から形成されていることを特徴とする。
なお、上記における括弧内の符号は、図面において対応する要素を便宜的に表記したものであり、したがって、本発明は図面上の記載に限定されるものではない。これは、「特許請求の範囲」の記載についても同様である。
通常、ブームの横断面視において、一方のブームに他方のブームが側方外方に突き出して設けられており、また他方のブームが側方外方にそれほど突き出していない場合でもノズルパイプなどが側方外方に位置しており、他方のブームの側方外方側に重心が位置している。請求項1に記載のブームスプレーヤによれば、このように他方のブームが側方外方に重心が位置していても、上下の案内溝のうちの下側の案内溝が上側の案内溝よりも側方外方に位置していることにより、他方のブームが一方のブームに対して側方外方側への傾くのを、下側の案内溝を転動する支持ローラーが抑制するので、案内溝に接触する支持ローラーの側面の面圧の増大を抑制でき、したがって部品点数を増大させることなく、支持ローラーの側面の摩耗を抑制できる。よって、軽量、安価に耐久性の高いスライドブームを得ることができる。
請求項2に記載のブームスプレーヤによれば、支持ローラーがブームに支持ローラーの中心軸方向に移動可能に設けられているので、ブームに反りや捩れがあっても、支持ローラーの側面を案内溝に強く押し付けることなく、支持ローラーを案内溝で転動させることができる。したがって、支持ローラーの側面の摩耗を抑制することができる。
請求項3に記載のブームスプレーヤによれば、一方のブームおよび他方のブームがアルミニウム合金製の押出形材からなるので、案内溝の形成が容易であるとともに、軽量なブームを形成することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1〜図20は本発明の実施の形態に係るブームスプレーヤを示す図であって、図1は全体の概略構成を示す平面図、図2は配管の構成を示す配管系統図、図3〜図20はスライドブームの全体あるいは一部を示し、図3は全体斜視図、図4はブームの横断面図、第2ブームの基端部の斜視図、図6はスライドブーム先端部(第4ブームは省略)の斜視図、図7は第1ブームおよび第2ブームの部分側面図、図8は第1ブームおよび第2ブームの部分斜視図、図9は図7のA−A線に沿う断面図、図10は図7のB−B線に沿う断面図、図11は第2ブームおよび第3ブームの部分側面図、図12は第2ブームおよび第3ブームの部分斜視図、図13は図11のC−C線に沿う断面図、図14は図11のD−D線に沿う断面図、図15は第3ブームおよび第4ブームの部分側面図、図16は第3ブームおよび第4ブームの部分斜視図、図17は図15のE−E線に沿う断面図、図18は図15のF−F線に沿う断面図、図19は第4ブームの先端部の側面図、図20は図19のG−G線に沿う断面図である。
図1〜図3に示すように、ブームスプレーヤ10は、走行可能な車両本体11を備えている。車両本体11にはエンジンが搭載され、前後の車輪14、15により4輪駆動走行が可能となっている。なお、図面では省略しているが、車両本体11には、作業者が座る運転席と、レバー等を備えた操作部が設けられ、ブームスプレーヤ10は、作業者による操作部の操作により、各種動作を行うようになっている。
また、車両本体11は、薬剤タンク(液体タンク)1を備えており、この薬剤タンク1からの薬剤(液体)はメインコック(調圧弁レバー)5aが開状態に操作されると、薬剤タンク1内の薬剤(薬液)は、噴霧用ポンプ4により三方コック2aおよびストレーナ2を介して吸い上げられ、調圧弁5で加圧され、分水器(分岐部)6に圧送される。この分水器6には、該分水器6に設置されたコック17a、コック17b、コック17c、コック17dを介して4本の配管16a、配管(第1の配管)16b、配管(第2の配管)16c、配管(第3の配管)16dが接続されており、コック17a、17b、17c、17dを操作して開状態とすることで、薬剤が各配管にそれぞれ送出されるようになっている。噴霧用ポンプ4、調圧弁5、メインコック5aおよび分水器6は、車両本体11に設置されている。なお、コック17a、17b、17c、17dは分水器6に直接設置されている必要がなく、分水器6に配管を介して接続されていてもよい。なお、符号6aは圧力計である。
車両本体11の後部には、センターブーム12が取り付けられており、このセンターブーム12には複数のノズル19aがほぼ一定間隔で設けられたノズルパイプ19が取り付けられている。このノズルパイプ19には、配管16aを通して薬剤が送られるようになっている。
センターブーム12の一端部には、スライドブーム20が支軸13によって該支軸13を中心に水平面内において揺動可能に取り付けられている。このスライドブーム20は、第1ブーム30と、第1ブーム30の外側部に設けられた第2ブーム40と、第2ブーム40の外側部に設けられた第3ブーム50と、第3ブーム50の外側部に設けられた第4ブーム60とからなる。第2ブーム40は、第1ブーム30に対してその長さ方向に沿ってスライド移動可能であり、第3ブーム50は、第2ブーム40に対してその長さ方向に沿ってスライド移動可能であり、第4ブーム60は、第3ブーム50に対してその長さ方向に沿ってスライド移動可能であり、これらのスライド移動によりスライドブーム20全体が伸縮自在となっている。なお、図1および図3はそれぞれ、第2ブーム40と第3ブーム50と第4ブーム60がスライド動作により最も伸長した状態および最も縮小した状態を示している。
第1ブーム30、第2ブーム40、第3ブーム50および第4ブーム60にはそれぞれ、ノズルパイプ39、ノズルパイプ49、ノズルパイプ59およびノズルパイプ69が各ブームに沿って固定されており、ノズルパイプ39、49、59、69にはそれぞれ、複数のノズル39a、49a、59a、69aがほぼ一定の間隔をもって配設されている。ノズルパイプ39には配管16bを通して、ノズルパイプ49には配管16cおよびコイルホース70を通して、ノズルパイプ59には配管16dおよびコイルホース71、72を通して、ノズルパイプ69には配管16dおよびコイルホース71,72、73を通して、それぞれ薬剤が送られるようになっている。可撓性を有するコイル状のコイルホース70、71、72、73はそれぞれ、ワイヤ64、65、66、67に伸縮自在に吊設されている。ワイヤ64、65はそれぞれ、第1ブーム30に設けられ第1ブーム30の長さ方向に沿って延びおり、ワイヤ66は第2ブーム40に設けられ、第2ブーム40の長さ方向に沿って延びており、ワイヤ67は第3ブーム50に設けられ、第3ブーム50の長さ方向に沿って延びている。
次に、伸縮するブームを移動自在に支持するローラー支持装置について、図4〜図20を参照しながら説明する。
図4に示すように、スライドブーム20の第1ブーム30、第2ブーム40、第3ブーム50および第4ブーム60はそれぞれ、アルミニウム合金製の押出形材から構成されたパイプ状の部材である。ブームの横断面視において、第1ブーム30に第2ブーム40が側方外方に突き出して支持され、さらに第2ブーム40に第3ブーム50が側方外方に突き出して支持され、さらに第3ブーム50に第4ブーム60が側方外方に突き出して支持されている。
第1ブーム30、第2ブーム40および第3ブーム50にはそれぞれ、第2ブーム40、第3ブーム50および第4ブーム60が突き出している側に、上下一対の案内溝31、31、案内溝41、41および案内溝51、51が形成されている。これらの概略方形断面形状の案内溝31、31、案内溝41、41および案内溝51、51はそれぞれ、上側の案内溝31、41、51が下側に向けて開口し、下側の案内溝31、41、51が上側に向けて開口している。また、ブームの横断面視において、上下一対の案内溝31、31、案内溝41、41および案内溝51、51のうちの下側の案内溝31、41、51がそれぞれ、上側の案内溝31、41、51よりも側方外方に位置している。
また、第2ブーム40、第3ブーム50および第4ブーム60にはそれぞれ、第2ブーム40、第3ブーム50および第4ブーム60が突き出している側と反対側に、すなわち第1ブーム30、第2ブーム40および第3ブーム50側に、上下一対の案内溝42、42、案内溝52、52および案内溝62、62が形成されている。これらの概略方形断面形状の案内溝42、42、案内溝52、52および案内溝62、62はそれぞれ、上側の案内溝42、52、62が上側に向けて開口し、下側の案内溝42、52、62が下側に向けて開口している。また、ブームの横断面視において、上下一対の案内溝42、42、案内溝52、52および案内溝62、62のうちの下側の案内溝42、52、62がそれぞれ、上側の案内溝42、52、62よりも側方外方に位置している。
そして、後述するように、上記各案内溝にはそれぞれ、ナイロンなどの耐摩耗性でかつ低摩擦係数の合成樹脂からなる支持ローラーあるいはスライダー(滑り部材)が嵌入され、これらの支持ローラーあるいはスライダーにより各ブームが他のブームにスライド可能に支持される。
図5〜図10に示すように、第2ブーム40の基端部には、元ステー43が固定されており、この元ステー43には、上側に第2ブーム40の長手方向に沿って2つの支持ローラー44、44が回転自在に取り付けられ、下側に1つのスライダー(滑り部材)45が固定されている。支持ローラー44、44は、第1ブーム30の上側の案内溝31に嵌入され、スライダー45は下側の案内溝31に嵌入されており、これらの支持ローラー44、44およびスライダー45がそれぞれ上下の案内溝31、31を転動および滑り移動するようになっており、これにより支持ローラー44、44およびスライダー45によって、第2ブーム40が第1ブーム30の長手方向に移動可能に支持されている。なお、スライダー45の代わりに支持ローラーを用いることもできる。
また、第1ブーム30の先端部には、先ステー33が固定されており、この先ステー33には、上側に1つの支持ローラー34が回転自在に取り付けられ、下側に第1ブーム30の長手方向に沿って2つの支持ローラー34、34が回転自在に取り付けられている。上側の支持ローラー34は、第2ブーム40の上側の案内溝42に嵌入され、下側の支持ローラー34、34は下側の案内溝42に嵌入されており、これらの上側の支持ローラー34および下側の支持ローラー34、34がそれぞれ上下の案内溝42、42を転動するようになっており、これにより上下の支持ローラー34および支持ローラー34、34によって、第2ブーム40が第1ブーム30の長手方向に移動可能に支持されている。
また、図11〜図14に示すように、第3ブーム50の基端部には、元ステー53が固定されており、この元ステー53には、上側に第3ブーム50の長手方向に沿って2つの支持ローラー54、54が回転自在に取り付けられ、下側に1つの支持ローラー54が回転自在に取り付けられている。上側の支持ローラー54、54は、第2ブーム40の上側の案内溝41に嵌入され、下側の支持ローラー54は下側の案内溝41に嵌入されており、これらの支持上側の支持ローラー54、54および下側の支持ローラー54がそれぞれ上下の案内溝41、41を転動するようになっており、これにより上下の支持ローラー54、54および支持ローラー54によって、第3ブーム50が第2ブーム40の長手方向に移動可能に支持されている。
また、第2ブーム40の先端部には、先ステー46が固定されており、この先ステー46には、上側に1つの支持ローラー47が回転自在に取り付けられ、下側に第2ブーム40の長手方向に沿って2つの支持ローラー47、47が回転自在に取り付けられている。上側の支持ローラー47は、第3ブーム50の上側の案内溝52に嵌入され、下側の支持ローラー47、47は下側の案内溝52に嵌入されており、これらの上側の支持ローラー47および下側の支持ローラー47、47がそれぞれ上下の案内溝52、52を転動するようになっており、これにより上下の支持ローラー47および支持ローラー47、47によって、第3ブーム50が第2ブーム40の長手方向に移動可能に支持されている。
また、図15〜図18に示すように、第4ブーム60の基端部には、元ステー63が固定されており、この元ステー63には、上側に第4ブーム60の長手方向に沿って2つの支持ローラー64、64が回転自在に取り付けられ、下側に1つの支持ローラー64が回転自在に取り付けられている。上側の支持ローラー64、64は、第3ブーム50の上側の案内溝51に嵌入され、下側の支持ローラー64は下側の案内溝51に嵌入されており、これらの支持上側の支持ローラー64、64および下側の支持ローラー64がそれぞれ上下の案内溝51、51を転動するようになっており、これにより上下の支持ローラー64、64および支持ローラー64によって、第4ブーム60が第3ブーム50の長手方向に移動可能に支持されている。
また、第3ブーム50の先端部には、先ステー56が固定されており、この先ステー56には、上側に1つの支持ローラー57が回転自在に取り付けられ、下側に第3ブーム50の長手方向に沿って2つの支持ローラー57、57が回転自在に取り付けられている。上側の支持ローラー57は、第4ブーム60の上側の案内溝62に嵌入され、下側の支持ローラー57、57は下側の案内溝62に嵌入されており、これらの上側の支持ローラー57および下側の支持ローラー57、57がそれぞれ上下の案内溝62、62を転動するようになっており、これにより上下の支持ローラー57および支持ローラー57、57によって、第4ブーム60が第3ブーム50の長手方向に移動可能に支持されている。
図19および図20に示すように、第1ブーム30の先端部の上側の支持ローラー34は、先ステー33に次のように取り付けられている。すなわち、先ステー33には、筒状のカラー91が溶接により固定されており、このカラー91にローラー軸92が回転自在に嵌入されている。このローラー軸92の軸方向の途中には、鍔部93が形成されており、鍔部93とローラー軸92の先端部(第2ブーム40側)の外周に装着された止め輪94との間に支持ローラー34が挟持されている。ローラー軸92の鍔部93より後端側がカラー91に嵌入され、後端がカラー91から突出している。ローラー軸92の後端には、座金95を介在させてボルト96がねじ込まれている。ローラー軸92における鍔部93と座金95との間の長さ寸法は、カラー91の長さ寸法よりも大きく設定されており、これにより、図20に示すように、鍔部93とカラー91の一端面(先端面)との間に隙間X1が形成され、またカラー91の他端面(後端面)と座金95との間に隙間X2が形成されるようになっている。この場合、鍔部93および座金95はストッパとして機能している。
このように第1ブーム30の先端部の先ステー33に取り付けられた上側の支持ローラー34は、前述したように、第2ブーム40の上側の案内溝42に先端部が嵌入され、そして第2ブーム40が第1ブーム30に沿って移動する際に案内溝42内で転動する。ここで、第2ブーム40は押出形材であり、押出成形時に真っ直ぐ成形することは困難であり、通常、反りや捩れが生じている。第2ブーム40が例えば4〜5メートルの長さになると、この反りや捩れも大きくなるが、支持ローラー34は上記隙間X1とX2の分だけローラー軸92とともにローラー軸92の軸方向(したがって支持ローラー34の中心軸方向)に移動して、この反りや捩れがあっても案内溝42の側面と支持ローラー34の側面との摺動抵抗が低減されるようになっている。
なお、第2ブーム40および第3ブーム50の先端部の先ステー46、56に取り付けられる上側の支持ローラー47、57も、先ステー46、56に同様に取り付けられている。
このように構成されたスライドブーム20の第2ブーム40、第3ブーム50および第4ブーム60は、従来と同様に、例えば、チェーンやワイヤなどにより形成され、電動式あるいは油圧式の駆動モータによって作動する無端の輪などを用いた駆動機構によりスライド動作される。
上記のようなブームスプレーヤ10によれば、ブームの横断面視において、一方のブーム30、40、50に他方のブーム40、50、60がそれぞれ側方外方に突き出して設けられ、他方のブーム40、50、60が側方外方に重心が位置していても、上下の案内溝31、41、51、42、52、62のうちの下側の案内溝が上側の案内溝よりも側方外方に位置しているので、他方のブーム40、50、60が一方のブーム30、40、50に対して側方外方側への傾くのを、下側の案内溝を転動する支持ローラー34、47、54、57、64およびスライダー45が抑制するため、案内溝31、41、51、42、52、62の側面に接触する支持ローラー34、44、47、54、57、64の側面およびスライダー45の側面の面圧の増大を抑制でき、したがって部品点数を増大させることなく、支持ローラー34、44、47、54、57、64の側面およびスライダー45の側面の摩耗を抑制できる。よって、軽量、安価に耐久性の高いスライドブーム20を得ることができる。特に、このような4段のスライドブーム20の場合には、第1ブーム30には、第2ブーム40、第3ブーム50および第4ブーム60の荷重が作用し、また第2ブーム40には、第3ブーム50および第4ブーム60の荷重が作用するので、摩耗抑制の効果が大きい。
また、支持ローラー34、47、57がブーム30、40、50に支持ローラー34、47、57の中心軸方向に移動可能に設けられているので、ブーム40、50、60に反りや捩れがあっても、支持ローラー34、47、57の側面を案内溝42、52、62の側面に強く押し付けることなく、支持ローラー34、47、57を案内溝42、52、62で転動させることができ、したがって支持ローラー34、47、57の側面の摩耗を抑制することができる。
本発明は、自走式のほかに、トラクタなどに搭載される搭載式などの種々のブームスプレーヤに適用することができ、さらにはブームスプレーヤとしての機能のほかに、粒剤散布機能などの他の機能を付加したものにも適用可能であり、また水田や圃場で使用するブームスプレーヤのほかに、ゴルフ場などで使用するブームスプレーヤにも適用可能である。また、1つのスライドブームを備えたいわゆる片腕式のブームスプレーヤのほか、2つのスライドブームを備えたいわゆる両腕式のブームスプレーヤにも適用可能である。
本発明の実施の形態に係るブームスプレーヤを示す図であって、全体の概略構成を示す平面図である。 同、配管の構成を示す配管系統図である。 同、スライドブーム全体の斜視図である。 同、ブームの横断面図である。 同、第2ブームの基端部の斜視図である。 同、スライドブーム先端部(第4ブームは省略)の斜視図である。 同、第1ブームおよび第2ブームの部分側面図である。 同、第1ブームおよび第2ブームの部分斜視図である。 同、図7のA−A線に沿う断面図である。 同、図7のB−B線に沿う断面図である。 同、第2ブームおよび第3ブームの部分側面図である。 同、第2ブームおよび第3ブームの部分斜視図である。 同、図11のC−C線に沿う断面図である。 同、図11のD−D線に沿う断面図である。 同、第3ブームおよび第4ブームの部分側面図である。 同、第3ブームおよび第4ブームの部分斜視図である。 同、図15のE−E線に沿う断面図である。 同、図15のF−F線に沿う断面図である。 同、第4ブームの先端部の側面図である。 同、図19のG−G線に沿う断面図である。 従来のスライドブームのブームの横断面図である。
符号の説明
10 ブームスプレーヤ
30 第1ブーム(ブーム)
40 第2ブーム(ブーム)
50 第3ブーム(ブーム)
60 第4ブーム(ブーム)
31、41、51、42、52、62 案内溝
34、44、47、54、57、64 支持ローラー

Claims (3)

  1. 一方のブーム(30、40、50)および他方のブーム(40、50、60)の一方側にブームに沿って形成された上下の案内溝(31、41、51、42、52、62)を、他方側に設けられた上下の支持ローラー(34、44、47、54、57、64)が転動することにより、一方のブーム(30、40、50)に、他方のブーム(40、50、60)が一方のブーム(30、40、50)の側方外方を一方のブーム(30、40、50)に沿って移動可能に支持されているブームスプレーヤ(10)であって、
    ブームの横断面視において、前記上下の案内溝(31、41、51、42、52、62)のうちの下側の案内溝が上側の案内溝よりも側方外方に位置しており、上側の案内溝よりも側方外方に位置するこの下側の案内溝を下側の支持ローラーが転動することを特徴とするブームスプレーヤ(10)。
  2. 前記支持ローラー(34、47、57)は、他方のブーム(40、50、60)の移動中に、前記ブーム(30、40、50)に前記支持ローラー(34、47、57)の中心軸方向に移動可能に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のブームスプレーヤ(10)。
  3. 一方のブーム(30、40、50)および他方のブーム(40、50、60)はそれぞれ、アルミニウム合金製の押出形材から形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のブームスプレーヤ(10)。
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