JP4903766B2 - 粉粒体の定量供給装置および粉粒体の定量計量方法 - Google Patents

粉粒体の定量供給装置および粉粒体の定量計量方法 Download PDF

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Description

本発明は、粉粒体の定量供給装置および粉粒体の定量計量方法に関する。
従来より、樹脂ペレットなどを成形機によって成形する場合などにおいては、たとえば、気力輸送されてきた、樹脂ペレット、粉砕材、マスターバッチ、添加剤などの各材料を、計量混合装置によって、所定の割合で配合および混合した後、その混合物を一定量で成形機に供給するような処理がよく行なわれている。
このような処理に使用される計量混合装置は、通常、気力輸送されてきた各材料を各材料毎に受け入れる複数のホッパと、各ホッパから投入される各材料を所定の配合比で計量する計量ユニットと、計量された各材料を混合する混合ユニットとを備えており、各ホッパにおいて受け入れられた各材料を、各ホッパに備えられるスクリューフィーダなどの切り出し手段によって切り出し、計量ユニットに落下させて、計量ユニットにおいて所定の設定量となった時に、切り出しを停止させて各材料を計量し、次いで、順次計量された各材料を混合ユニットに供給して、混合ユニットに備えられる攪拌羽根により混合して、その後、一定量で供給するようにしている。
しかるに、このような計量混合装置では、各材料を計量ユニットで計量する場合において、所定の設定量になった時に切り出しを停止しても、落下途中の材料が、その設定量となった材料にさらに加重されるため、その分が計量誤差となってしまう。
ここで、計量誤差を少なくするために、計量ユニットに供給する材料の単位時間当たりの供給量を、計量値が所定値になるごとに、段階的に減少させて計量する方法が知られている(たとえば、特許文献1,2参照)。
特許文献1では、材料の単位時間当たりの供給量を段階的に減少させるステップダウン計量工程の後に、最終調整計量工程が行われる。
特許文献2では、1バッチ計量が終了した後に、計量値についての所定値を補正するようになっている。
特開2007−47000号公報 特開2008−128685号公報
特許文献1では、各ステップダウン計量工程のそれぞれにおいて、材料の供給を一旦停止するが、このときも、材料の落下が即座に終わるわけではなく、落下途中の材料が、計量ユニットに入る。特許文献1では、各ステップダウン計量工程における一旦停止時の前記落下途中の材料の質量が十分に考慮されておらず、計量精度を高くし難い。
特許文献2では、計量開始の最初の1バッチ目の計量精度を高くし難い。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、計量開始の1バッチ目から迅速かつ正確に計量を行うことのできる、粉粒体の定量供給装置および粉粒体の定量計量方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、粉粒体を供給するための供給口を含み前記供給口から前記粉粒体を供給する供給装置と、前記供給口から落下した前記粉粒体が貯蔵されるホッパ、および前記ホッパ内の粉粒体の質量を計測する計量手段を含む計量ユニットと、前記計量手段が接続されかつ前記供給装置を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、予備計量モードおよび本計量モードを順に実行可能とされ、前記制御手段は、前記予備計量モードでは、前記供給装置による単位時間当たりの前記粉粒体の供給量を相対的に大きくしている大供給運転状態から前記供給装置を停止することにより、当該停止から前記粉粒体の落下が終わるまでの前記計量手段の計量値の増量を第1落差値として求め、かつ、前記供給装置による単位時間当たりの前記粉粒体の供給量を相対的に小さくしている小供給運転状態から前記供給装置を停止することにより、当該停止から前記粉粒体の落下が終わるまでの前記計量値の増量を第2落差値として求め、前記制御手段は、前記本計量モードでは、前記計量値が、所定の目標計量値と、前記第1落差値に基づく所定の第1基準値との差である第1停止値になるまで前記大供給運転を実行し、次いで、前記計量値が、前記目標計量値と、前記第2落差値に基づく所定の第2基準値との差である第2停止値になるまで前記小供給運転を実行し、前記制御手段は、前記計量ユニットにおける1バッチ目の計量のときに、前記予備計量モードおよび前記本計量モードの双方を実行し、前記計量ユニットにおける2バッチ目以降の計量のときには、前記予備計量モードは実行せず前記本計量モードを実行することを特徴としている。
このような構成によると、1バッチ内で、予備計量モードおよび本計量モードを実行する。そのため、本計量モードでは、大供給運転を、予備計量モードで求めた第1落差値に基づく所定の第1基準値と所定の目標計量値との差である第1停止値まで、つまり、大供給運転により供給できる限界まで、実行することができる。その結果、計量値を、目標計量値の近くまで迅速に近づけることができる。
そして、本計量モードでは、大供給運転によって計測値が目標計量値に近い値にされた状態から、小供給運転が行われる。したがって、小供給運転を行う時間は短くて済む。また、小供給運転は、予備計量モードで求めた第2落差値に基づく所定の第2基準値と目標計量値との差である第2停止値まで実行している。そのため、小供給運転によって、計量値を目標計量値に略合致させることができる。しかも、小供給運転のときは、大供給運転のときに比べて、より正確な計量を行うことができる。これにより、小供給運転において、計量時間が短くて済む上に、極めて正確な計量を実現できる。
以上より、本計量モードでは、予備計量モードに基づいて、高精度を確保しつつ、極めて迅速な計量を実現できる大供給運転と、計量時間が短くて済むようにされた状態から、極めて正確な計量を実現できる小供給運転とが併用されるため、極めて迅速かつ正確な計量を実現することができる。
また、大供給運転のときには、当該大供給運転における落差値としての第1落差値を考慮し、小供給運転のときには、当該小供給運転における落差値としての第2落差値を考慮している。このように、それぞれの運転状態に対応して落差値を設定していることにより、粉粒体の計量の精度は極めて高い。また、予備計量モードおよび本計量モードは、1バッチ内で実行している。したがって、前のバッチの計量結果を用いなくても計量することができ、1バッチ目から迅速かつ正確な計量を実現できる。
また、1バッチ目の計量のときには、予備計量が行われることで所定量の粉粒体がホッパに既に溜められた状態から本計量が行われるので、迅速な計量を行うことができる。また、2バッチ以降の計量のときには、1バッチ目で実行した予備計量モードで得られた第1落差値および第2落差値を用いることにより、予備計量モードを省略することができる。したがって、迅速に粉粒体の計量を行うことができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記制御手段は、前記第1落差値に所定の係数を乗じた値を前記第1基準値に設定することを特徴としている。
このような構成によると、第1基準値を、第1落差値に基づいた任意の値に設定することができる。そのため、大供給運転による供給誤差を考慮することができる。
請求項3に記載の発明は、粉粒体を供給する供給装置からホッパに落下する前記粉粒体の質量が所定の目標計量値となるように、前記ホッパに設けられた計量手段を用いて前記粉粒体を計量する粉粒体の定量計量方法において、予備計量を行うステップと、前記計量手段の計量値が前記目標計量値と合致するように本計量を行うステップとを含み、前記予備計量を行うステップでは、前記供給装置からの単位時間当たりの前記粉粒体の供給量を相対的に大きくしている大供給運転状態から前記供給装置による前記粉粒体の供給を停止することにより、当該停止から前記粉粒体の落下が終わるまでの前記計量値の増量を第1落差値として求め、かつ、前記供給装置からの単位時間当たりの前記粉粒体の供給量を相対的に小さくしている小供給運転状態から前記供給装置による前記粉粒体の供給を停止することにより、当該停止から前記粉粒体の落下が終わるまでの前記計量値の増量を第2落差値として求め、前記本計量を行うステップでは、前記計量値が、所定の目標計量値と、前記第1落差値に基づく所定の第1基準値との差である第1停止値になるまで前記大供給運転を実行し、次いで、前記計量値が、前記目標計量値と、前記第2落差値に基づく所定の第2基準値との差である第2停止値になるまで前記小供給運転を実行し、前記粉粒体の計量が1バッチ目のときは、前記予備計量を行うステップおよび前記本計量を行うステップの双方を行い、前記粉粒体の計量が2バッチ目以降のときは、前記予備計量を行うステップは実行せず前記本計量を行うステップを実行することを特徴としている。
このような構成によると、1バッチ内で、予備計量を行うステップおよび本計量を行うステップを実行する。そのため、本計量を行うステップでは、大供給運転を、予備計量を行うステップで求めた第1落差値に基づく所定の第1基準値と所定の目標計量値との差である第1停止値まで、つまり、大供給運転により供給できる限界まで、実行することができる。その結果、計量値を、目標計量値の近くまで迅速に近づけることができる。
そして、本計量を行うステップでは、大供給運転によって計測値が目標計量値に近い値にされた状態から、小供給運転が行われる。したがって、小供給運転を行う時間は短くて済む。また、小供給運転は、予備計量を行うステップで求めた第2落差値に基づく所定の第2基準値と目標計量値との差である第2停止値まで実行している。そのため、小供給運転によって、計量値を目標計量値に略合致させることができる。しかも、小供給運転のときは、大供給運転のときに比べて、より正確な計量を行うことができる。これにより、小供給運転において、計量時間が短くて済む上に、極めて正確な計量を実現できる。
以上より、本計量を行うステップでは、予備計量モードに基づいて、高精度を確保しつつ、極めて迅速な計量を実現できる大供給運転と、計量時間が短くて済むようにされた状態から、極めて正確な計量を実現できる小供給運転とが併用されるため、極めて迅速かつ正確な計量を実現することができる。
また、大供給運転のときには、当該大供給運転における落差値としての第1落差値を考慮し、小供給運転のときには、当該小供給運転における落差値としての第2落差値を考慮している。このように、それぞれの運転状態に対応して落差値を設定していることにより、計量の精度は極めて高い。また、予備計量を行うステップおよび本計量を行うステップは、1バッチ内で実行している。したがって、前のバッチの計量結果を用いなくても計量することができ、1バッチ目から迅速かつ正確な計量を実現できる。
また、1バッチ目の計量のときには予備計量が行われることで所定量の粉粒体がホッパに既に溜められた状態から、本計量が行われるので、迅速な計量を行うことができる。また、2バッチ以降の計量のときには、1バッチ目で実行した予備計量を行うステップで得られた第1落差値および第2落差値を用いることにより、予備計量を行うステップを省略することができる。したがって、迅速に粉粒体の計量を行うことができる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記第1落差値に所定の係数を乗じた値を前記第1基準値とすることを特徴としている。
このような構成によると、第1基準値を、第1落差値に基づいた任意の値に設定することができる。そのため、大供給運転による供給誤差を考慮することができる。
以上述べたように、請求項1記載の発明によれば、1バッチ目から極めて迅速かつ正確な計量を実現することができる。
また、1バッチ目および2バッチ目以降のそれぞれについて、迅速に粉粒体の計量を行うことができる。
請求項2に記載の発明によれば、大供給運転による供給誤差を考慮することができる。
請求項3に記載の発明によれば、1バッチ目から極めて迅速かつ正確な計量を実現することができる。
また、1バッチ目および2バッチ目以降のそれぞれについて、迅速に粉粒体の計量を行うことができる。
請求項4に記載の発明によれば、大供給運転による供給誤差を考慮することができる。
本発明の好ましい実施の形態を添付図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の粉粒体の定量供給装置の一実施形態としての計量混合装置を示す全体構成図である。
図1において、この計量混合装置1は、供給ホッパユニット2および計量混合ユニット3を備えている。
供給ホッパユニット2は、複数の供給ホッパ4(各供給ホッパ4を互いに区別する場合には、第1ホッパ4a、第2ホッパ4b、第3ホッパ4cおよび第4ホッパ4dとする。)を備えている。各供給ホッパ4には、粉粒体が貯蔵される図示しない原料タンクにそれぞれ接続される原料供給ライン5と、吸引ブロワ6に接続される吸引ライン7とが接続されている。
吸引ライン7は、各供給ホッパ4に対応してそれぞれ設けられるスイッチバルブ8を備えるスイッチバルブユニット9と、このスイッチバルブユニット9と吸引ブロワ6とを接続する一次側吸引ライン10と、各スイッチバルブユニット9と各供給ホッパ4とをそれぞれ接続する複数の二次側吸引ライン11とを備えている。
また、供給ホッパ4の内部上側には、フィルター12がそれぞれ設けられている。
そして、各原料タンクから各供給ホッパ4に粉粒体を気力輸送するには、気力輸送したい供給ホッパ4に対応するスイッチバルブ8を開状態として、吸引ブロワ6を作動させる。そうすると、その供給ホッパ4に選択的に粉粒体が気力輸送される。すなわち、気力輸送しようとする供給ホッパ4に対応するスイッチバルブ8を開状態として、吸引ブロワ6を作動させると、一次側吸引ライン10、スイッチバルブユニット9および二次側吸引ライン11を介して、その気力輸送しようとする供給ホッパ4の内部が吸引される。これによって、その供給ホッパ4に接続される原料供給ライン5を介して、その供給ホッパ4に対応する原料タンクに貯蔵される粉粒体が気力輸送される。
なお、供給ホッパ4に粉粒体を搬送した空気は、パンチングプレートからなるフィルター12によって粉粒体と分離された後、二次側吸引ライン11、スイッチバルブユニット9、一次側吸引ライン10を介して、吸引ブロワ6から排気される。
このようにして各供給ホッパ4には、各原料タンクから気力輸送される粉粒体が一時的に貯蔵される。なお、各供給ホッパ4には、その目的および用途によって、適宜、同一種類あるいは異なる種類の粉粒体が貯蔵され、たとえば、主材(樹脂ペレット)、マスターバッチ、粉砕材、添加剤などが各供給ホッパ4にそれぞれ貯蔵されて、これら各供給ホッパ4が、後述する計量モードなどにおいて、第1ホッパ4a、第2ホッパ4b、第3ホッパ4c、第4ホッパ4dとして設定される。また、供給ホッパ4の数は、4つに限らず、1つでもよく、あるいは、2つでも3つでも5つ以上でもよい。
各供給ホッパ4には、それぞれ、粉粒体を供給する供給装置としてのスクリューフィーダ13が設けられている。なお、本実施形態では、供給装置としてスクリューフィーダを用いる構成を説明するが、粉粒体の単位時間当たりの供給量を変更できるものであれば、スクリューフィーダに限らず、たとえば、ロータリーフィーダや、スライドゲートなどを用いてもよい。各スクリューフィーダ13は、対応する供給ホッパ4に接続される供給路14をそれぞれ備えている。
供給路14内の水平または供給口17に向かって上り勾配に真直ぐ延びる部分の内側には、スクリュー15が配置されており、フィードモータ16によって回転駆動される。フィードモータ16の駆動によりスクリュー15が回転すると、各供給ホッパ4内の粉粒体は、供給路14に送られ、さらに、供給路14の一端に開口形成された供給口17から後述する計量ホッパ21へ向けて落下する。各スクリューフィーダ13は、計量ホッパ21の上方で供給口17が計量ホッパ21の中心を向くようにして等間隔に配置されている。
計量混合ユニット3は、ケーシング18内に、その上方に計量ユニット19と、その混合ユニット20とを備えている。
計量ユニット19は、各供給ホッパ4から供給される粉粒体を受け入れるホッパとしての計量ホッパ21と、この計量ホッパ21を支持する計量手段としてのロードセル22と、計量ホッパ21から混合ユニット20に、計量された粉粒体を供給するための排出ゲート23とを備えている。
計量ホッパ21は、その上端部に粉粒体を受け入れるための受入口24が形成されるとともに、その下端部に粉粒体を排出するための排出口25が形成されている。排出ゲート23は、計量ホッパ21の排出口25を開閉するように設けられている。また、ロードセル22は、計量ホッパ21を支持しつつ、その計量ホッパ21の質量を計測できるように設けられている。この計量ホッパ21に載せられた粉粒体の質量は、計量ホッパ21の質量、すなわち、風袋の質量をキャンセルした状態で、このロードセル22によって計測される。
混合ユニット20は、混合ケーシング51と、攪拌羽根28と、混合ケーシング51内の粉粒体を下部ホッパ52に供給するための供給口53と、供給口53を開閉する排出ゲート54とを含んでいる。
混合ケーシング51には、計量ユニット19から排出された粉粒体が供給される。攪拌羽根28は、混合ケーシング51内において、粉粒体が計量ユニット19から落下してくる落下方向に対して直交する方向に軸線が延びるように、混合ケーシング51内部に突出配置される駆動軸32と、この駆動軸32を中心として径方向に延びる羽根33とを備えており、駆動軸32を攪拌モータ34によって駆動させる。
これにより、計量ユニット19から1バッチ毎に落下してくる粉粒体を、羽根33によって上下方向において混合し、これによって、各供給ホッパ4からの粉粒体を互いに十分に混合する。混合ユニット20で混合された粉粒体は、排出ゲート54が開かれることにより、供給口53から下部ホッパ52に落下する。下部ホッパ52には、レベルスイッチ29が設けられている。
レベルスイッチ29は、下部ホッパ52の側壁に設けられており、下部ホッパ52に数バッチ分の粉粒体が溜まった時に供給禁止信号(上限禁止信号)を送信する禁止信号送信部、および/または、下部ホッパ52の粉粒体が所定量以上減った時に、供給要求信号(下限要求信号)を送信する要求信号送信部を備えている。
なお、このレベルスイッチ29は、たとえば、上限禁止信号を送信するレベルスイッチと、下限要求信号を送信するレベルスイッチとの2つのレベルスイッチをそれぞれ別個に設けてもよく、また、オーバーフローを防止するためのレベルスイッチをさらに1つ設けて、インターロックとして使用してもよい。
下部ホッパ52の下端には、下部ホッパ52内の粉粒体を成形機などの外部の処理装置30に供給するための供給口31が設けられている。
供給口31は、下部ホッパ52から下方に向かって突出するような筒状に形成されており、その先端部には、この供給口31を開閉するための開閉ゲート35が設けられている。
そして、このような計量混合装置1では、たとえば、各スクリューフィーダ13のフィードモータ16、計量ユニット19のロードセル22および排出ゲート23の開閉装置、混合ユニット20のレベルスイッチ29、攪拌モータ34、排出ゲート54の開閉装置および開閉ゲート35の開閉装置などが、制御手段としてのコントローラユニット36に接続され、このコントローラユニット36においてこれら各部が制御されている。
コントローラユニット36は、CPU,RAMおよびROMなどを含んでおり、また、タッチパネルなどを含む操作部37が設けられている。オペレータが操作部37を操作することにより、各供給ホッパ4から、計量ホッパ21に供給される粉粒体の質量を設定することができる。より具体的には、第1ホッパ4aから計量ホッパ21に供給される粉粒体の質量の目標値としての目標計量値w1を設定することができる。
同様に、第2ホッパ4bから計量ホッパ21に供給される粉粒体の質量の目標値としての目標計量値w2、第3ホッパ4cから計量ホッパ21に供給される粉粒体の質量の目標値としての目標計量値w3、および第4ホッパ4dから計量ホッパ21に供給される粉粒体の質量の目標値としての目標計量値w4を設定することができる。
次に、このように構成された計量混合装置1の計量、混合および定量供給動作について説明する。この計量混合装置1では、まず、各供給ホッパ4に貯蔵される粉粒体を、計量ホッパ21内にそれぞれ投入して計量し、この計量ホッパ21内において、これらを所定の配合比の混合物とした後、これを1バッチとして、1バッチ毎に混合ユニット20に供給し、この混合ユニット20において、粉粒体を溜めた後、排出ゲート54を開いて下部ホッパ52に供給し、さらに、下部ホッパ52の供給口31から外部の処理装置30に定量供給する。
本実施形態の特徴の1つは、各供給ホッパ4から計量ホッパ21に供給される粉粒体の質量がロードセル22によって計量される際に、計量の1バッチ目から、計量時間が可及的に短くなるように、かつ、精度が可及的に高くなるようにされている点にある。
図2は、各供給ホッパ4から計量ホッパ21に供給される粉粒体の質量を対応する目標計量値w1〜w4となるように計測する(以下、質量を計測することを、単に計量という。)計量工程における、コントローラユニット36の制御の流れを示すフロー図である。
図2を参照して、オペレータによって操作部37が操作されることにより計量工程が開始されると、まず、この計量工程が最初の1バッチ目であるか否かが判断される(S1)。各供給ホッパ4に投入されている粉粒体の成分や、各供給ホッパ4に関する目標計量値w1〜w4が変更されない限り、バッチ数はゼロにリセットされないようにされている。
計量工程が最初の1バッチ目であると判断された場合(S1:YES)、当該1バッチ目の計量として、後述するS2〜S9の処理が行われる。具体的には、第1ホッパ4aの粉粒体について予備計量を行う第1ホッパ予備計量(S2)、第1ホッパ4aの粉粒体について本計量を行う第1ホッパ本計量(S3)、第2ホッパ4bの粉粒体について予備計量を行う第2ホッパ予備計量(S4)、第2ホッパ4bの粉粒体について本計量を行う第2ホッパ本計量(S5)、第3ホッパ4cの粉粒体について予備計量を行う第3ホッパ予備計量(S6)、第3ホッパ4cの粉粒体について本計量を行う第3ホッパ本計量(S7)、第4ホッパ4dの粉粒体について予備計量を行う第4ホッパ予備計量(S8)、および第4ホッパ4dの粉粒体について本計量を行う第4ホッパ本計量(S9)が、この順に行われる。
このように、各供給ホッパ4毎に、予備計量および本計量が行われる。なお、図2に示すフロー図では、供給ホッパ4が4つ設けられた場合の手順が示されているが、供給ホッパ4がこれより多い場合も少ない場合も同様の手順による。
第1ホッパ予備計量(S2)について、図3にフロー図で示されるように、予備計量が開始されると、まず、第1ホッパ4aのスクリューフィーダ13による単位時間当たりの粉粒体の供給量が相対的に大きい運転としての大供給運転が行われる(S10)。大供給運転のとき、フィードモータ16の回転数が相対的に大きくなるように当該フィードモータ16が駆動される。このとき、スクリューフィーダ13の供給口17から落下する、単位時間当たりの粉粒体の質量は相対的に大きい。
大供給運転が開始されてから所定の第1の時間T1(たとえば、3秒)が経過するまでは(S11:NO)、大供給運転が継続される。大供給運転が開始されてから第1の時間T1が経過すると(S11:YES)、フィードモータ16が停止されることにより大供給運転が停止される(S12)。大供給運転開始からフィードモータ16が停止される瞬間までに、計量ホッパ21にたとえば100gの粉粒体が載る。すなわち、大供給運転実行中の計量値Wの増量Δw’は、100gである。
大供給運転が停止されてから所定の第2の時間T2(たとえば、3秒)が経過するまでは(S13:NO)、待機する。この間に、大供給運転を停止した瞬間において供給口17と計量ホッパ21との間で自由落下していた粉粒体の全量が、計量ホッパ21に載る。
大供給運転が停止されてから第2の時間T2が経過すると(S13:YES)、第1落差値waを計測する(S14)。
第1落差値waとは、大供給運転を停止した瞬間において供給口17と計量ホッパ21との間で自由落下していた粉粒体の質量をいう。換言すれば、第1落差値waとは、大供給運転を行っている状態からスクリューフィーダ13を停止したときの、当該停止から粉粒体の計量ホッパ21への落下が終わるまでの計量値Wの増量をいう。第1落差値waは、たとえば、130gである。
次いで、第1落差値waに基づく所定の第1基準値wa’(定量前値ともいう)が設定される(S15)。第1基準値wa’は、大供給運転の供給誤差を考慮して、第1落差値waよりも大きい値となるように設定されるものであり、第1落差値waに所定の係数α(たとえば、1.2)を乗じた値に設定される。本実施形態では、第1基準値wa’=α×wa=1.2×130g=156gとなる。
第1基準値wa’が設定された後は、スクリューフィーダ13による単位時間当たりの粉粒体の供給量が相対的に小さい運転としての小供給運転が行われる(S16)。小供給運転のとき、フィードモータ16の回転数が相対的に小さくなるように当該フィードモータ16が駆動される。このとき、スクリューフィーダ13の供給口17から落下する単位時間当たりの粉粒体の質量は相対的に小さい。
小供給運転が開始されてから所定の第3の時間T3(たとえば、3秒)が経過するまでは(S17:NO)、小供給運転が継続される。小供給運転が開始されてから第3の時間T3が経過すると(S17:YES)、フィードモータ16が停止されることにより小供給運転が停止される(S18)。小供給運転開始からフィードモータ16が停止される瞬間までに、計量ホッパ21には、たとえば30g分の粉粒体が載る。すなわち、小供給運転実行中の計量値Wの増量Δw’’は、30gである。
小供給運転が停止されてから所定の第4の時間T4(たとえば、3秒)が経過するまでは(S19:NO)、待機する。この間に、小供給運転を停止した瞬間において供給口17と計量ホッパ21との間で自由落下していた粉粒体の全量が、計量ホッパ21に載る。
小供給運転が停止されてから第4の時間T4が経過すると(S19:YES)、第2落差値wbが計測される(S20)。第2落差値wbとは、小供給運転を停止した瞬間において供給口17と計量ホッパ21との間で自由落下していた粉粒体の質量をいう。換言すれば、第2落差値wbとは、小供給運転を行っている状態からスクリューフィーダ13を停止したときの、当該停止から粉粒体の落下が終わるまでの計量値Wの増量をいう。第2落差値wbは、たとえば、20gである。
次いで、第2落差値wbに基づく所定の第2基準値wb’(落差値ともいう)が設定される(S21)。第2基準値wb’は、第2落差値wbに所定の係数βを乗じたものである。本実施形態では、係数β=1とされることにより、第2基準値wb’が第2落差値wbと同じとなるように設定されている。すなわち、本実施形態では、第2基準値wb’=第2落差値wb=20gとなる。
以上より、第1基準値wa’(本実施形態において、156g)、および第2基準値wb’(本実施形態において、20g)がそれぞれ設定される。また、1回の予備計量工程により、計量ホッパ21内の粉粒体の質量としての計量値Wは、予備計量値wc=大供給運転中の計量値Wの増量Δw’+第1落差値wa+小供給運転中の計量値Wの増量Δw’’+第2落差値wb(=100g+130g+30g+20g=280g)だけ増す。
計量モードの1バッチ目において、第1ホッパ予備計量(S2)が終了すると、計量ホッパ21に既に第1ホッパ4aから予備計量値wc分の質量の粉粒体が溜められた状態で、第1ホッパ本計量(S3)が行われる。
具体的には、図4のフロー図および図5のグラフ図を参照して、第1ホッパ4aから供給される粉粒体の本計量が開始されると、まず、フィードモータ16の回転数が相対的に大きくなるように当該フィードモータ16が駆動される。これにより、大供給運転が開始される(S22)。
計量ホッパ21内の粉粒体の質量、すなわち計量値Wは、予備計量値wc(本実施形態において、前述の280g)からさらに迅速に増していく。大供給運転は、計量値Wが、目標計量値w1と第1基準値wa’との差である第1停止値wd(計量値W=第1停止値wd=目標計量値w1−第1基準値wa’、本実施形態において、500g−156g=344g)に到達するまで(S23:NO)継続される。
なお、第1基準値wa’は、第1落差値waと第2落差値wbの和よりも大きな値(wa’>wa+wb)である。なぜならば、第1停止値wdのときに第1ホッパ4aにおけるスクリューフィーダ13の駆動が停止された後、さらに、少なくとも第1落差値wa分の粉粒体および第2落差値wb分の粉粒体が、計量ホッパ21に供給されるようになっているからである。
計量値Wが第1停止値wdになると(S23:YES)、フィードモータ16の駆動が停止され、大供給運転が停止される(S24)。大供給運転の停止から所定の第5の時間T5(たとえば、3秒)経過するまでは待機しておき(S25:NO)、供給口17から落下する粉粒体の略全部が計量ホッパ21に載るまで待つ。大供給運転から第5の時間T5が経過することにより、計量値Wは、第1停止値wd+第1落差値wa(本実施形態において、344g+130g=474g)となる。
次いで、フィードモータ16の回転数が相対的に小さくなるように当該フィードモータ16が駆動されることにより、小供給運転が開始される(S26)。
これにより、計量値Wは、第1停止値wd+第1落差値wa(本実施形態において、474g)からさらに増していく。このときの計量値Wの単位時間当たりの増加率は、大供給運転のときと比べて小さく、計量値Wは、ゆっくりと増加していく。
小供給運転は、計量値Wが、目標計量値w1と第2基準値wb’(第2落差値wb)との差である第2停止値we(計量値W=第2停止値we=目標計量値w1−第2基準値wb’、本実施形態において、500g−20g=480g)に到達するまで継続される(S27:NO)。そして、計量値Wが第2停止値we(本実施形態において、480g)になると(S27:YES)、フィードモータ16の駆動が停止され、小供給運転が停止される(S28)。
小供給運転が停止された後、所定の時間T6(本実施形態において、3秒)経過するまで待機する(S29:NO)。この間、小供給運転停止の際に供給口17から計量ホッパ21に向けて落下している粉粒体が計量ホッパ21にさらに載っていく。これにより、計量値Wは、第2停止値we+第2落差値wb(本実施形態において、480g+20g=500g)、すなわち、目標計量値w1となり、第1ホッパ4aから計量ホッパ21に目標計量値w1分の質量の粉粒体が供給されたことになる。
次に、計量値Wが目標計量値w1と許容誤差範囲(たとえば、±数g)内で一致していることが確認される(S30)。その後、次の供給ホッパ4の予備計量および本計量に備えて、計量値Wや、第1落差値wa、第1基準値wa’、第1停止値wd、第2落差値wb、第2基準値wb’および第2停止値weなどがメモリに記憶されるとともにゼロにリセットされ(S31)、本計量が終了する。
図2を参照して、以上のようにして、第1ホッパ予備計量(S2)および第1ホッパ本計量(S3)を行うことにより、第1ホッパ4aから計量ホッパ21に落下する粉粒体の質量が目標計量値w1となるように計量される。
なお、第2ホッパ予備計量(S4)および第2ホッパ本計量(S5)は、第1ホッパ予備計量(S2)および第1ホッパ本計量(S3)と同様のフローにより行われる。また、第3ホッパ予備計量(S6)および第3ホッパ本計量(S7)は、第1ホッパ予備計量(S2)および第1ホッパ本計量(S3)と同様のフローにより行われる。さらに、第4ホッパ予備計量(S8)および第4ホッパ本計量(S9)は、第1ホッパ予備計量(S2)および第1ホッパ本計量(S3)と同様のフローにより行われる。したがって、これらS4〜S9のそれぞれのフローの詳細の説明は省略する。
上述のようにして、各供給ホッパ4のそれぞれについて、予備計量および本計量が完了すると、計量ホッパ21には、第1ホッパ4aからは目標計量値w1分の質量の粉粒体が供給された状態となり、第2ホッパ4bからは目標計量値w2分の質量の粉粒体が供給された状態となり、第3ホッパ4cからは目標計量値w3分の質量の粉粒体が供給された状態となり、第4ホッパ4dからは目標計量値w4分の質量の粉粒体が供給された状態となる。
これらの粉粒体は、1バッチ分の粉粒体として、計量ホッパ21の排出口25から混合ユニット20に落下される。
1バッチ目の計量が完了し、2バッチ目以降の計量が行われるとき(S1:NO)には、予備計量は行われない一方、本計量は行われる。具体的には、第1ホッパ本計量(S32)は、1バッチ目の第1ホッパ予備計量(S2)で求められコントローラユニット36のメモリに記憶された第1落差値wa、第1基準値wa’、第2落差値wb、第2基準値wb’、および1バッチ目の第1ホッパ本計量(S3)で求められた第1停止値wd、第2停止値weをそのまま用いて、1バッチ目の第1ホッパ本計量(S3)と同じフローで計量を行う。
なお、2バッチ目以降の第1ホッパ本計量の開始時点において、第1ホッパ4aからの粉粒体は計量ホッパ21に載せられておらず、第1ホッパ4aからの粉粒体の質量がゼロである点が、1バッチ目の第1ホッパ本計量(S3)とは異なる。
すなわち、図5において、1バッチ目の計量のときは、第1ホッパ4aからの粉粒体についての計量値Wが予備計量値wc(W=wc)である時点から本計量が開始されるが、2バッチ目以降のときには、第1ホッパ4aからの粉粒体の計量値Wがゼロ(W=0)である時点から本計量が開始される。
2バッチ目以降の計量において、第1ホッパ本計量(S32)が完了すると、次いで、第2ホッパ本計量(S33)、第3ホッパ本計量(S34)、および第4ホッパ本計量(S35)が、順に行われる。なお、第2ホッパ本計量(S33)、第3ホッパ本計量(S34)、および第4ホッパ本計量(S35)は、それぞれ、第1ホッパ本計量(S33)と同様のフローにより行われるので、詳細な説明は省略する。
このようにして、2バッチ目以降の計量においても、各バッチにおいて、計量ホッパ21には、第1ホッパ4aからは目標計量値w1分の質量の粉粒体が供給された状態となり、第2ホッパ4bからは目標計量値w2分の質量の粉粒体が供給された状態となり、第3ホッパ4cからは目標計量値w3分の質量の粉粒体が供給された状態となり、第4ホッパ4dからは目標計量値w4分の質量の粉粒体が供給された状態となる。
これらの粉粒体は、1バッチ分の粉粒体として、計量ホッパ21の排出口25から混合ユニット20に落下される。そして、混合ユニット20で混合された粉粒体が、下部ホッパ52の供給口31から処理装置30に供給される。
以上の次第で、本実施形態によれば、1バッチ内で、予備計量モードおよび本計量モードを実行する。そのため、各本計量モードでは、大供給運転を、予備計量モードで求めた第1落差値waに基づく第1基準値wa’と対応する目標計量値w1〜w4との差である第1停止値wdまで、つまり、大供給運転により供給できる限界まで、実行することができる。その結果、計量値Wを、対応する目標計量値w1〜w4の近くまで迅速に近づけることができる。
そして、各本計量モードでは、大供給運転によって計量値Wが対応する目標計量値w1〜w4に近い値にされた状態から、小供給運転が行われる。したがって、小供給運転を行う時間は短くて済む。また、小供給運転は、予備計量モードで求めた第2落差値wbに基づく第2基準値wb’と対応する目標計量値w1〜w4との差である第2停止値weまで実行している。また、第2落差値wbと第2基準値wb’を同じ値にしている。そのため、小供給運転によって、計量値Wを、第2停止値we+第2基準値wb’=第2停止値we+第2落差値wbにでき、対応する目標計量値w1〜w4に略完全に合致させることができる。しかも、小供給運転のときは、大供給運転のときに比べて、より正確な計量を行うことができる。これにより、小供給運転において、計量時間が短くて済む上に、極めて正確な計量を実現できる。
以上より、各本計量モードでは、予備計量モードに基づいて、高精度を確保しつつ、極めて迅速な計量を実現できる大供給運転と、計量時間が短くて済むようにされた状態から、極めて正確な計量を実現できる小供給運転とが併用されるため、極めて迅速かつ正確な計量を実現することができる。
また、大供給運転のときには、当該大供給運転における落差値としての第1落差値waを考慮し、小供給運転のときには、当該小供給運転における落差値としての第2落差値wbを考慮している。このように、それぞれの運転状態に対応して落差値を設定していることにより、計量の精度は極めて高い。また、予備計量モードおよび本計量モードは、1バッチ内で実行している。したがって、前のバッチの計量結果を用いなくても計量することができ、1バッチ目から迅速かつ正確な計量を実現できる。
また、計量ユニット19における1バッチ目の計量のときに予備計量モードおよび本計量モードの双方を実行し、2バッチ目以降の計量のときには、予備計量モードは実行せず前記本計量モードを実行している。
このような制御であれば、1バッチ目の計量のときには、予備計量が行われることで予備計量値wc分の粉粒体が計量ホッパ21に既に溜められた状態から本計量が行われるので、迅速な計量を行うことができる。また、2バッチ以降の計量のときには、1バッチ目の予備計量モードで得られた第1落差値wa、第1基準値wa’、第2落差値wbおよび第2基準値wb’を用いることにより、予備計量モードを省略することができる。したがって、迅速に粉粒体の計量を行うことができる。
さらに、第1落差値waに所定の係数αを乗じた値を第1基準値wa’としている。このようにすれば、第1基準値wa’を、第1落差値waに基づいた任意の値に設定することができる。そのため、大供給運転による供給誤差を考慮することができる。
また、第2落差値wbに所定の係数βを乗じた値を第2基準値wb’としている。このようにすれば、第2基準値wb’を、第2落差値wbに基づいた任意の値に設定することができる。そのため、小供給運転による供給誤差を考慮することができる。
本発明は、以上の実施の形態の内容に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。
たとえば、予備計量モードにおいて、大供給運転の開始からT1秒が経過したときに大供給運転を停止する構成に代えて、大供給運転の開始後に計量値Wが所定値(たとえば、100g)増加したときに、大供給運転を停止してもよい。
同様に、予備計量モードにおいて、小供給運転の開始からT3秒が経過してから小供給運転を停止する構成に代えて、大供給運転の開始後に計量値Wが所定値(たとえば、30g)増加したときに、小供給運転を停止してもよい。
また、各上記予備計量モードおよび本計量モードにおいて、1種類の小供給運転を行う構成としたが、単位時間当たりの粉粒体の供給量が相異なる2種類以上の小供給運転を行うようにしてもよい。この場合、本計量モードにおいて、より細やかに粉粒体の単位時間当たりの供給量を減少させることができ、計量の精度をより高くできる。
さらに、各上記予備計量モードにおいて、小供給運転を先に実行し、その後大供給運転を実行してもよい。
また、本実施形態では、比較的小型の計量混合装置を例に説明したが、本発明は、このような比較的小型の計量混合装置に限らず、大型の計量混合装置など、他の粉粒体を混ぜるバッチ式の計量混合装置に適用してもよい。
本発明の粉粒体の定量供給装置の一実施形態としての計量混合装置を示す全体構成図である。 各ホッパから計量ホッパに供給される粉粒体の質量が対応する目標計量値となるように計測する計量工程における、コントローラユニットの制御の流れを示すフロー図である。 予備計量モードにおけるコントローラユニットの制御の流れを示すフロー図である。 本計量モードにおけるコントローラユニットの制御の流れを示すフロー図である。 本計量モードにおける計量値の関係を説明するためのグラフ図である。
符号の説明
1 計量混合装置(定量供給装置)
13 スクリューフィーダ(供給装置)
17 供給口
19 計量ユニット
21 計量ホッパ(ホッパ)
22 ロードセル(計量手段)
36 コントローラユニット(制御手段)
W 計量値
w1,w2,w3,w4 目標計量値
wa 第1落差値
wa’ 第1基準値
wb 第2落差値
wb’ 第2基準値
wd 第1停止値
we 第2停止値
α 所定の係数

Claims (4)

  1. 粉粒体を供給するための供給口を含み前記供給口から前記粉粒体を供給する供給装置と、
    前記供給口から落下した前記粉粒体が貯蔵されるホッパ、および前記ホッパ内の粉粒体の質量を計測する計量手段を含む計量ユニットと、
    前記計量手段が接続されかつ前記供給装置を制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、予備計量モードおよび本計量モードを順に実行可能とされ、
    前記制御手段は、前記予備計量モードでは、前記供給装置による単位時間当たりの前記粉粒体の供給量を相対的に大きくしている大供給運転状態から前記供給装置を停止することにより、当該停止から前記粉粒体の落下が終わるまでの前記計量手段の計量値の増量を第1落差値として求め、かつ、前記供給装置による単位時間当たりの前記粉粒体の供給量を相対的に小さくしている小供給運転状態から前記供給装置を停止することにより、当該停止から前記粉粒体の落下が終わるまでの前記計量値の増量を第2落差値として求め、
    前記制御手段は、前記本計量モードでは、前記計量値が、所定の目標計量値と、前記第1落差値に基づく所定の第1基準値との差である第1停止値になるまで前記大供給運転を実行し、次いで、前記計量値が、前記目標計量値と、前記第2落差値に基づく所定の第2基準値との差である第2停止値になるまで前記小供給運転を実行し、
    前記制御手段は、前記計量ユニットにおける1バッチ目の計量のときに、前記予備計量モードおよび前記本計量モードの双方を実行し、前記計量ユニットにおける2バッチ目以降の計量のときには、前記予備計量モードは実行せず前記本計量モードを実行することを特徴とする、粉粒体の定量供給装置。
  2. 前記制御手段は、前記第1落差値に所定の係数を乗じた値を前記第1基準値に設定することを特徴とする、請求項1に記載の粉粒体の定量供給装置。
  3. 粉粒体を供給する供給装置からホッパに落下する前記粉粒体の質量が所定の目標計量値となるように、前記ホッパに設けられた計量手段を用いて前記粉粒体を計量する粉粒体の定量計量方法において、
    予備計量を行うステップと、前記計量手段の計量値が前記目標計量値と合致するように本計量を行うステップとを含み、
    前記予備計量を行うステップでは、前記供給装置からの単位時間当たりの前記粉粒体の供給量を相対的に大きくしている大供給運転状態から前記供給装置による前記粉粒体の供給を停止することにより、当該停止から前記粉粒体の落下が終わるまでの前記計量値の増量を第1落差値として求め、かつ、前記供給装置からの単位時間当たりの前記粉粒体の供給量を相対的に小さくしている小供給運転状態から前記供給装置による前記粉粒体の供給を停止することにより、当該停止から前記粉粒体の落下が終わるまでの前記計量値の増量を第2落差値として求め、
    前記本計量を行うステップでは、前記計量値が、所定の目標計量値と、前記第1落差値に基づく所定の第1基準値との差である第1停止値になるまで前記大供給運転を実行し、次いで、前記計量値が、前記目標計量値と、前記第2落差値に基づく所定の第2基準値との差である第2停止値になるまで前記小供給運転を実行し、
    前記粉粒体の計量が1バッチ目のときは、前記予備計量を行うステップおよび前記本計量を行うステップの双方を行い、
    前記粉粒体の計量が2バッチ目以降のときは、前記予備計量を行うステップは実行せず前記本計量を行うステップを実行することを特徴とする、粉粒体の定量計量方法。
  4. 前記第1落差値に所定の係数を乗じた値を前記第1基準値とすることを特徴とする、請求項3に記載の粉粒体の定量計量方法。
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