JP4903024B2 - 画像形成装置および画像形成方法 - Google Patents

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Description

本発明は画像形成装置および画像形成方法に係り、特に均一な膜厚で液滴を付与してベタ画像を形成することができるインクジェット記録装置およびインクジェット記録方法に関する。
特許文献1では、中間転写型インクジェット記録方法に関し、色材などを含む第1のインクを供給する前に、まず第1のインクと反応性を有し凝集体を形成する第2のインクを中間転写体上に付与し、その上に第1のインクをインクジェットヘッドにて供給している。その後、第2のインクを高粘度化して中間転写体上でブリーディングやフェザリングの無い描画パターンを形成し、中間転写体上に得られた画像を被記録媒体に転写する旨が開示されている。
そして、第2のインクの付与量を第1の液体の付与量よりも少なくすることを特徴とし、これによりベタ画像において均一な画像を得ることができ、また、インク流れや混色の弊害も防止できるとしている。
特開2002−370441号公報
しかしながら、特許文献1の発明は、転写性に優れた比較的撥液性の高い中間転写体上において、少ない量の第2のインクにより均一な第2のインクの膜を形成しようとすると、液滴同士が中間転写体で合一して動き、均一膜厚で付与することが非常に困難となってしまう。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、撥液性の高い被記録媒体または中間転写体であっても、位置ずれすることなく均一な膜厚で液滴を付与してベタ画像を形成することができる画像形成装置および画像形成方法を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために請求項1に係る発明は、常温において液体状態の液滴を吐出する吐出ヘッドと、前記液滴により画像が形成される被吐出媒体を搬送する搬送手段と、を有する画像形成装置において、前記被吐出媒体の表面エネルギーをγ 、前記液滴の表面エネルギーをγとするとき、25℃の前記液滴の表面エネルギーは、γ≧γであって、かつ、前記被吐出媒体へ着弾し、安定化した後の液滴のドットの状態において、γ ≧γ であり、着弾ドット間の距離を十分に広げたときに測定される前記着弾ドットの直径をd、解像度ピッチの最大距離をlとするとき、d≧l×21/2である条件下で画像を形成すること、を特徴とする。
本発明によれば、γ≧γとの条件により撥液性の高い被吐出媒体であっても液滴の着弾位置ずれが発生せず、かつ、d≧l×21/2との条件により少ない液滴量で隙間無く液滴を被吐出媒体に付与できることから、撥液性の高い被吐出媒体であっても少ない液滴量で隙間無く均一な膜厚の液滴を付与できる。
被吐出媒体は、吐出ヘッドの作用によって画像の記録を受ける媒体(印字媒体、被画像形成媒体、被記録媒体、受像媒体など呼ばれ得るもの)であり、連続用紙、カット紙、シール用紙、OHPシート等の樹脂シート、フイルム、布、その他材質や形状を問わず、様々な媒体を含む。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、2×γ×{(d/2)−(l/2)1/2≧d×γである条件下で画像を形成すること、を特徴とする。
本発明によれば、さらに、液滴同士が連結した後にも着弾した液滴の位置がずれることが無いので、撥液性の高い被吐出媒体であっても少ない液滴量でより確実に、隙間無く均一な膜厚にて液滴を付与できる。
請求項3に係る発明は、常温において液体状態の第1の液体の液滴を吐出する第1吐出ヘッドと、常温において液体状態の第2の液体の液滴を吐出する第2吐出ヘッドと、前記第1の液体の液滴および前記第2の液体の液滴により画像が形成される被吐出媒体を搬送する搬送手段とを有する画像形成装置において、前記被吐出媒体の表面エネルギーをγ 、前記第1の液体の液滴の表面エネルギーをγL1とするとき、25℃の前記第1の液体の液滴の表面エネルギーは、γ≧γL1であって、かつ、前記被吐出媒体へ着弾し、安定化した後の液滴のドットの状態において、γ ≧γ L1 であり、着弾ドット間の距離を十分に広げたときに測定される前記着弾ドットの液滴の直径をd、解像度ピッチの最大距離をlとするとき、d≧l×21/2である条件下で画像を形成すること、を特徴とする。
本発明によれば、γ≧γL1との条件により撥液性の高い被吐出媒体であっても第1の液体の液滴の着弾位置ずれが発生せず、かつd≧l×21/2との条件により少ない液滴量で隙間無く第1の液体の液滴を被吐出媒体に付与できることから、撥液性の高い被吐出媒体であっても少ない液滴量で隙間無く均一な膜厚の第1の液体の液滴を付与できる。
そのため、2液を被吐出媒体に付与する場合において、撥液性の高い被吐出媒体であっても少ない液滴量で隙間無く均一な膜厚の第1の液体の液滴を被吐出媒体に付与できることから、第1の液体の着弾後に第2の液体の液滴を付与するに際し、第2の液体の液滴についても着弾位置ずれが発生することなく少ない液滴量で隙間無く均一な膜厚にて付与できる。
請求項4に係る発明は、請求項3に記載の画像形成装置において、2×γ×{(d/2)−(l/2)1/2≧d×γL1である条件下で画像を形成すること、を特徴とする。
本発明によれば、さらに、第1の液体の液滴同士が連結した後にも着弾した液滴の位置がずれることが無いので、撥液性の高い被吐出媒体であっても少ない液滴量でより確実に、隙間無く均一な膜厚にて第1の液体の液滴を付与できる。
請求項5に係る発明は、請求項3または4に記載の画像形成装置において、前記第1の液体は前記第2の液体の記録性向上液であることを特徴とする。
本発明によれば、高解像度の良好な画像を得ることができる。記録性向上液には第2の液体が被記録媒体上で滲む、または第2の液体同士で混じることを防ぐ液体を用いることができる。それを実現する記録性向上液としては第2の液体を増粘させる働きを持つものや、第2の液体中の溶媒不溶性材料を凝集させる働きをもつ、反応性の液体を用いることが特に有効である。被吐出媒体上には均一の厚みで記録性向上液が付与されており、第2の液体は被吐出媒体上で記録性向上液と確実に反応を行い、滲みや混じりのない、良好な画像を取得することができる。
請求項6に係る発明は、請求項1乃至5のいずれか1つに記載の画像形成装置において、前記被吐出媒体は、前記吐出ヘッドから吐出される液滴により形成される画像を被記録媒体に転写する中間転写体であること、を特徴とする。
本発明によれば、画像の剥離性が良い為に好ましく用いられる撥液性の高い中間転写体であっても、少ない液滴量で隙間無く均一な膜厚の液滴を付与できる。
請求項7に係る発明は、請求項1乃至6のいずれか1つに記載の画像形成装置において、前記被吐出媒体の表面エネルギーγは20mN/m以上50mN/m以下であること、を特徴とする。
本発明によれば、吐出ヘッドにて吐出が安定化し、尚且つ撥液性の高い被吐出媒体であっても、より確実に少ない液滴量で隙間無く均一な膜厚にて液滴を付与できる。
請求項8に係る発明は、請求項1乃至7のいずれか1つに記載の画像形成装置において、前記第1の液体は、前記被吐出媒体上での定着性を向上させる溶媒不溶性材料を包含すること、を特徴とする。
本発明によれば、被吐出媒体上でのベタ画像の定着性が向上する。
請求項9に係る発明は、搬送する被吐出媒体に対し吐出ヘッドから常温において液体状態の液滴を吐出することにより前記被吐出媒体へ画像を形成する画像形成方法において、前記被吐出媒体の表面エネルギーをγ 、前記液滴の表面エネルギーをγとするとき、25℃の前記液滴の表面エネルギーは、γ≧γであって、かつ、前記被吐出媒体へ着弾し、安定化した後の液滴のドットの状態において、γ ≧γ であり、着弾ドット間の距離を十分に広げたときに測定される前記着弾ドットの直径をd、解像度ピッチの最大距離をlとするとき、d≧l×21/2である条件下で画像を形成すること、を特徴とする。
本発明によれば、γ≧γとの条件により撥液性の高い被吐出媒体であっても液滴の着弾位置ずれが発生せず、かつ、d≧l×21/2との条件により少ない液滴量で隙間無く液滴を被吐出媒体に付与できることから、撥液性の高い被吐出媒体であっても少ない液滴量で隙間無く均一な膜厚の液滴を付与できる。
請求項10に係る発明は、搬送する被吐出媒体に対し第1吐出ヘッドから常温において液体状態の第1の液体の液滴を吐出し第2吐出ヘッドから常温において液体状態の第2の液体の液滴を吐出することにより前記被吐出媒体へ画像を形成する画像形成方法において、前記被吐出媒体の表面エネルギーをγ、前記第1の液体の液滴の表面エネルギーをγL1とするとき、25℃の前記第1の液体の液滴の表面エネルギーは、γ≧γL1であって、かつ、前記被吐出媒体へ着弾し、安定化した後の液滴のドットの状態において、γ ≧γ L1 であり、着弾ドット間の距離を十分に広げたときに測定される前記着弾ドットの液滴の直径をd、解像度ピッチの最大距離をlとするとき、d≧l×21/2である条件下で画像を形成すること、を特徴とする。
本発明によれば、γ≧γL1との条件により撥液性の高い被吐出媒体であっても第1の液体の液滴の着弾位置ずれが発生せず、かつd≧l×21/2との条件により少ない液滴量で隙間無く第1の液体の液滴を被吐出媒体に付与できることから、撥液性の高い被吐出媒体であっても少ない液滴量で隙間無く均一な膜厚の第1の液体の液滴を付与できる。
本発明によれば、画像形成装置および画像形成方法において、撥液性の高い被吐出媒体であっても、位置ずれすることなく均一な膜厚で液体を付与してベタ画像を形成することができる。
以下添付図面に従って本発明の好ましい実施の形態について詳説する。
〔インクジェット記録装置の概要〕
まず、本発明に係る画像形成装置の一実施形態である中間転写型のインクジェット記録装置の概要について説明する。図1は、中間転写型のインクジェット記録装置10Aの全体構成図である。インクジェット記録装置10Aは、おおまかに中間転写体と第1液体付与手段と第2液体付与手段、転写手段、搬送手段などから構成される。
図1に示すように、液体付与手段では第1の液体としての処理液(P)、および第2の液体としてのイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各インクに対応して設けられた複数のインクジェットヘッド(以下、ヘッドという。)12P、および12Y、12M、12C、12Kを有する印字部12を備えている。
中間転写体14は無端状であり、搬送手段であるローラ(38、40)および転写加圧ローラ42により張架されている。また、中間転写体14に対向して配置され記録紙16の平面性を保持しながら記録紙16を搬送する搬送部20も備えている。転写手段として2個の転写加圧ローラ(42、44)で中間転写体14と記録紙16を挟む。
搬送部20はベルト21を備え、ベルト21は転写加圧ローラ(42、44)や定着加圧ローラ(46、48)により挟まれている。記録紙16は、搬送部20のベルト21上に保持され、図1の左から右へと搬送される。そして、定着加圧ローラ46の加熱機能により加熱して、搬送される記録紙16上に形成された画像を定着させる。
そして作用として、中間転写体14を搬送しつつ、ヘッド12Pで凝集剤を含有する処理液を吐出し、さらに各ヘッド12Y、12M、12C、12Kからそれぞれ異色の色材を包含するインク液を吐出することにより、中間転写体14上に処理液とインク液の混合液を形成する。そして、この混合液において凝集剤により色材が凝集した色材凝集体が生成され、中間転写体14上にこの色材凝集体によるカラー画像を形成する。その後、混合液の液体分は溶媒除去部26により取り除き、中間転写体14上の色材凝集体を搬送部20により搬送される記録紙16に対して転写し、記録紙16上にカラー画像を形成し得る。
次に、本発明に係る画像形成装置の他の実施形態である直接印刷型のインクジェット記録装置の概要について説明する。図2は、直接印刷型のインクジェット記録装置10Bの全体構成図である。
図2に示すように、このインクジェット記録装置10Bは、印字部12などは、前記の中間転写型インクジェット記録装置10Aと共通するが、中間転写体14が設けられておらず、前記印字部12のノズル面(インク吐出面)に対向して配置され記録紙16の平面性を保持しながら記録紙16を搬送するベルト搬送部23が設けられている点で異なる。
そして作用として、ベルト搬送部23により記録紙16を搬送しつつ、ヘッド12Pで凝集剤を含有する処理液を吐出し、さらに各ヘッド12Y、12M、12C、12Kからそれぞれ異色の色材を包含するインク液を吐出することにより、記録紙16上に処理液とインク液の混合液を形成する。その後、混合液の液体分は溶媒除去部31により取り除き、記録紙16上にカラー画像を形成し得る。
なお、インクジェット記録装置の全体構成の詳細な説明は改めて後述する。
〔液体を付与する際の条件の説明〕
次に、本発明の特徴点である非浸透型の被記録媒体または撥液性の高い中間転写体にベタ画像を形成する際の条件について説明する。
そこで、第1の液体の液滴の着弾に着目する。図3は、着弾した液滴のドット(以下、着弾ドット11という)を側面から見た図であり、良好な状態のベタ画像が形成される場合の着弾ドット11の様子を示す図である。図3に示すように、撥液性の高いメディア上に液滴同士を非常に近い場所に着弾させた場合に、本来の重心位置をそれぞれ保ったまま、液滴の端面が図3(c)、(d)に示す矢印のようにメディアにピンニングされながら液滴同士が合一している。
一方、図4は、着弾ドット11を側面から見た図であり、良好でない状態のベタ画像が形成されてしまう場合の着弾ドット11の様子を示す図である。図4に示すように、撥液性の高いメディア上に液滴同士を非常に近い場所に着弾させた場合に、本来の重心位置からそれぞれ移動して、新たな位置に重心を形成しながら液滴同士が合一している。そして図4の(b)に示すようにメディア上に着弾ドット11がある位置でピンニングしていたものが、次の図4の(c)でピンニング位置が移動してしまう。そのため、液滴の本来の着弾位置からずれる現象が発生している。このような着弾位置ずれ現象が発生すると、緩浸透系や非浸透系のメディアの場合に適切な位置に描画像が形成できず、またメディア上で液滴ムラが発生し、均等厚みの液膜が形成できなくなる。
そこで、出願人は着弾位置ずれ現象の発生の条件を把握するため評価を行った。具体的には、メディア上にライン描画を行い、ドット同士が隙間無く綺麗につながるものを着弾位置ずれ無し、つながらないものを着弾位置ずれ有りと評価した。本発明が解決しようとしている着弾位置ずれの発生の有無を評価するには、ベタ描画よりもライン描画を行うほうが適切である。ライン描画では吐出方向の位置ずれが生じていない事をはっきりと判別できる。
以下に示す第1の液体を用いて非浸透系メディア上で、解像度1200dpi、液滴サイズ7plのインクジェット記録装置でライン中心間距離85μmの条件の下で描画し、目視による評価を行った。その評価結果を、図5と図6に示す。図5は、メディアおよび第1の液体の表面エネルギーと液滴の着弾位置ずれの有無の関係について示す図である。位置ずれの無い場合には綺麗なラインが隙間無く描画できているのに対して、位置ずれ有りの場合には着弾ドットの重心位置がずれるために、隙間が出来てしまい、完全なラインが描けない。また、図6は、メディアの種類と第1の液体の表面エネルギーとの関係のもと評価結果を示す図である。図6では、「○」が位置ずれ無し、「×」が位置ずれ有りを示している。
なお、第1の液体として以下の組成の液体を使用した。
第1の液体(1):イオン交換水(68重量%)、グリセリン(20重量%)、ジエチレングリコール(10重量%)、オルフィン(1.5重量%)、pH調整剤(微量)
第1の液体(2):イオン交換水(68重量%)、グリセリン(20重量%)、ジエチレングリコール(10重量%)、オルフィン(1.5重量%)、pH調整剤(微量)、フッ素系界面活性剤(0.1重量%)
第1の液体(3):イオン交換水(69重量%)、グリセリン(20重量%)、ジエチレングリコール(10重量%)、オルフィン(1重量%)、pH調整剤(微量)
図5と図6に示す評価結果より、メディアの表面エネルギーをγ、第1の液体の表面エネルギーをγとすると、以下の条件を満たす場合に着弾位置ずれ現象が発生しないことが分った。
Figure 0004903024
ここで、数1で表される条件について数式を用いて検討する。図7は着弾安定の状態において、図3、図4で示した着弾ドット11の右側のドットに働く力を図示したものである。図7(a)は着弾ドット11を上面から見た図であり、図7(b)は着弾ドット11を側面から見た図である。なお、作用反作用の関係から左側の着弾ドット11も等しい力を受ける。
着弾安定後の状態において、液滴同士が引き合う力Fは以下の関係式で表される。
Figure 0004903024
ここで、lは着弾ドット11の重なり部分の幅であり設定された解像度から求めることができる。dは着弾ドット11の直径であり、着弾ドット間の距離lを十分に広げた際に測定される値である。本実施形態では、lは解像度ピッチの最大距離であり打滴周波数とメディア搬送速度から割り出された着弾ドット間距離である。
また、図7(a)に示すようなXY軸を考えたとき、着弾ドット11とメディアに働く界面張力のX方向成分の合計Fは、以下の関係式で表される。
Figure 0004903024
ここで、図7(a)で示される角度βについては、以下のように関係式が成立する。
Figure 0004903024
そして、数4を数3の式に代入すると、Fは以下の関係式により表される。
Figure 0004903024
ここで、液滴の着弾位置ずれが発生しない条件は、以下の関係式により表される。
Figure 0004903024
そして、数6の式に数2の式および数5の式を代入して整理することにより、数1の式を得ることができる。そのため、数1の条件によれば、ベタ画像形成において液滴の着弾位置ずれが発生しないことが計算により立証された。
また、図3(c)と図3(d)で示す様に安定化した後のドットの状態には、着弾ドット同士が独立したまま留まるもの、着弾ドット同士が連結するものが存在する。ベタ画像形成においてより好ましくは、着弾位置ずれが発生することなく、かつ図3(d)の様に着弾ドット同士が連結するものの方が好ましい。
そこで、液体とメディアを様々に変えて測定を行なった。図8は着弾ドット連結性の評価結果をグラフに示したものであり、図9は着弾ドット連結性の目視評価の結果を表にしたものである。図8でドット同士が連結する条件では、ラインを描いた場合のエッジが直線になるのに対して、ドット同士が連結しない条件ではラインのエッジが波打った状態となる。後者の条件では、ライン中心間距離を狭めて、ベタ画像を形成してもベタ画像形成領域の端が波打ち、ベタ画像の質としては不十分であった。図8と図9に示す評価結果より、以下の条件を満たす場合に着弾ドット同士が連結することが分った。
Figure 0004903024
そこで、着弾位置ずれが発生することなく、かつ着弾ドット同士が連結する条件を数式を用いて検討する。図10は図3(d)に対応する図である。図10(a)は着弾ドット11を上面から見た図であり、図10(b)は着弾ドット11を側面から見た図である。それぞれ右側の液滴に働く力を示している。
着弾安定後の状態について液滴同士が引き合う力Fの最大値は、以下の式で表される。
Figure 0004903024
着弾ドット11とメディアに働く界面張力のX方向成分の合計は最大で前記の数5の式で与えられるFとなる。
そのため、液着弾位置ずれが発生することなく、かつ液滴同士が連結する条件は、数5の式と数8の式を代入して整理することにより、数7の式で表される。以上より、数7の式の条件を満たす場合には、ベタ画像形成において液着弾位置ずれが発生することなく、かつ液滴同士が連結することが計算により立証された。
この方法は中間転写体型においては特に有効である。直接印刷型における表面均質膜形成は被吐出媒体であるメディアに表面エネルギーの高い材料を利用したり,メディア表面に親液性のコート膜を形成する方法で解決可能だが、中間転写体型では色材の転写率を高くするために、50mN/m以下の比較的低表面エネルギーの材料を使用する必要がある。そのため、メディアの表面エネルギーだけでなく、第1の液体の表面張力、解像度、着弾後の液滴直径で制御できる本記録方法は中間転写記録において適切である。
なお、吐出性を考慮した場合の液表面張力は25℃環境下で表面張力20N/m以上ということから、被吐出媒体の表面エネルギーは20mN/m以上50mN/m以下が必要条件となる。
次に、撥液性の高い被吐出媒体上にて液滴同士が重なる条件について説明する。各種転写体上での第1の液体の接触角と拡がり率との関係は、(拡がり率)=(着弾後の液滴直径)/(吐出液滴の直径)となる。
固体壁上の液滴のメニスカス形状はJ.C.AdamsやR.Bashforthによって導出されており、重力を無視できるマイクロオーダーのサイズを有する微液滴において、メニスカス形状は球体を平面で切断した形状とほぼ等しいと考えることができる。
図11は、メニスカス形状の導出モデルを表す図である。図11(b)に示すように、液滴と被吐出媒体との接触角をθ、着弾前の液滴半径をr、着弾後の液滴半径をr・cosαとすると、液滴の拡がり率は以下の式で表される。
Figure 0004903024
Figure 0004903024
ここで、図12は液滴直径と解像度ピッチとの関係について示す図である。着弾後の液滴直径をd(=2r・cosα)、解像度ピッチの最大距離をlとする。すると、d<lの場合は図12(a)のように液滴間で大きな隙間が生じる。また、d=lの場合は図12(b)のように着弾ドット11が各々接するが隙間が生じてしまう。
一方、d=l√2の場合は図12(c)のように着弾ドット11間に隙間が無くなる。そのため、着弾ドット11同士が隙間無く配列されるための条件は以下の関係式で表される。
Figure 0004903024
したがって、白抜けなくベタ画像を描画するための条件は、数10の式と数11の式より整理すると以下の関係式で表される。なお、rは着弾前の液滴半径である。
Figure 0004903024
ここで、インク打滴の重なり率を高くし、多量のインクを付与すればベタ画像形成が可能である。しかし、多量のインクを付与するとインクの無駄が生じる。また、重なりの違いから濃度ムラも生じてしまう。
そこで、d=2lの場合を図12(d)のようにインク打滴の重なり率の上限とする。そのため、重なり率のインク重なり率を示す指標として、着弾後の液滴直径をd、解像度ピッチの最大距離をlとして、以下の条件式とすることが望ましい。
Figure 0004903024
そこで、第1の液体の液滴を着弾させて、さらに第2の液体の液滴を着弾させる場合について説明する。ここでは、第1の液体でベタ画像を形成し、その上に第2の液体で画像を形成することを前提としている。良好な画像を取得するためには、第1の液体で形成した液膜の上に第2の液体が着弾することが必要である。第1の液体が重心ずれを起こしメディア表面が出ている場所に第2の液体を付与すると、その場所での液滴の拡がり率(=着弾後の液滴直径/着弾前の液滴直径)が、第1の液体の液膜上に第2の液体が着弾した場所との拡がり率と異なってしまう現象が発生する。
また、第1の液体に第2の液体との反応性を有する液体を使用した場合は、第1の液体が重心ずれを起こしている場所に第2の液体を付与すると、液滴の一部が反応し、着弾ドット11が円形にならない。さらに、非吐出媒体を中間転写体とすると充分な反応が行なわれずに転写されてしまい、転写ムラともなる。そのため、特に2液インクを用いた中間転写型のインクジェット記録装置において第1の液体の付与過程で、第1の液体の液滴の着弾位置ずれ現象の発生がないことが必要となる。
そこで、出願人は、第1の液体と第2の液体を利用して良好な画像を取得する手法について検証した。1200dpi×600dpi、7plで第1の液体を転写体上に付与し、さらにその上に1200dpi×600dpi、7plで第2の液体によるライン描画を30mm×30mmの範囲で行い、1液目の画像形成性、2液目の画像形成性、転写性を目視評価でおこなった。
1液目画像形成性については、図6で良好なライン画像を形成できた条件では、良好なベタ画像が得られ、すき間なく第1の液体で液膜を形成できた。数1の式および数12の式を満たす条件においては、1液目で良好なベタ画像が取得できることが確認された。2液目画像形成性については図13に示す様に1液目の画像形成性をそのまま反映させた結果となり、図14(a)で示す様に1液目で良好なベタ画像が取得できたものに関しては、2液目でも良好な画像が取得できた。
図14(b)で示す様に、1液目ですき間が生じたものに関しては、すき間に着弾した2液目の液滴が液膜上に着弾した2液目の液滴によりも拡がり、着弾ドット径でばらつきが生じた。また、本実施例では、第1の液体と第2の液体とで反応性があるため、第1の液体と第2の液体とが接触したところだけ反応が進む。
さらに、転写性については反応性でみれば2液目画像形成性で良好なものは反応が充分進んでいることが確認できるが、ガラスでは表面エネルギーが高いため、前述した通り転写率が低かった。
また、転写性には転写材の硬度も関係し、ゴム弾性のあるものは紙への接触がよい為高い転写率を得られる。OHPとガラス硬度は比較的高い為、転写率はフッ素ゴムの転写率には劣る結果となった。
〔第1の液体および第2の液体の説明〕
第1の液体は第2の液体の画像乱れを防ぐことを目的としており、第1の液体は第2の液体と反応性を有しても良い。反応とは、第2の液体の粘度向上をさせることを示す。手段として第2の液体に含有される色材顔料を凝集させることを含む。
第1の液体と第2の液体はイオン性の反応で凝集を行なっても良いが、本実施例では第1の液体は低pHの液体を使用し、第2の液体中の溶媒不溶性材料を凝集させる機能を持たせた。
顔料としては、C.I.ピグメントイエロー12、13、17、55、74、97、120、128、151、155、及び180、またはC.I.ピグメントレッド122、C.I.ピグメントバイオレット19、C.I.ピグメントレッド57:1、146、およびC.I.ピグメントブルー15:3、のいずれでも良いがサンプルとしてはピグメントレッドを使用する。
第1の液体、第2の液体ともに、インクジェットヘッドで良好な吐出を行なう為に、25℃環境下で表面張力20〜50mN/m、粘度1〜20mPa・sであることが好ましい。
また、中間転写インクジェエット記録装置にて転写までを終えた画像は耐擦性が低く、亀裂が入ることもあった。このような現象はベタ画像を形成するなど、第2の液体の付与量を多くした場合に顕著であった。第1の液体に定着性向上材を添加したプロセスを導入することで耐擦性の問題が解消される。
定着性向上材としては、アクリル系、ウレタン系、ポリエステル系、ビニル系、スチレン系などが考えられる。定着性向上といった機能を充分に発現させるには、比較的高分子のポリマーを高濃度1重量%〜20重量%に添加することが必要である。しかし、上記材料を液体に溶解させて添加しようとすると高粘度化し、吐出性が低下する。適切な材料を高濃度に添加し、かつ粘度上昇を抑えるには、ラテックスとして添加する手段が有効である。ラテックス材料としては、アクリル酸アルキル共重合体、カルボキシ変性SBR(スチレン−ブタジエンラテックス)、SIR(スチレン−イソプレン)ラテックス、MBR(メタクリル酸メチル−ブタジエンラテックス)、NBR(アクリロニトリル−ブタジエンラテックス)などが考えられる。
ラテックスのガラス転移点Tgはプロセス上、転写時に影響の強い値で、常温保存時の安定性と加熱後の転写性を両立するために、50℃以上120℃以下であることが好ましい。さらに最低造膜温度MFTはプロセス上、定着時に影響の強い値で、低温で充分な定着を得る為に100℃以下、さらに好ましくは50℃以下である。
ここで出願人は、分散性良好なラテックス材質を数種類用意して5重量%ずつ第1の液体に添加し、30mm×30mmでフッ素ゴム上にベタの画像を得て、アート紙上に転写を行い、擦り試験を実施した。擦り試験は画像をアート紙の上から指で10回擦り、指で擦りつけたアート紙に付着した色材の色で評価を行なった。その結果、いずれの場合でもラテックスを添加しなかったものと比べて定着性が向上し、特にアクリル系ラテックスを使用したものが良好であった。
〔インクジェット記録装置の構成〕
本発明に係る画像形成装置の一実施形態である中間転写型のインクジェット記録装置について詳細に説明する。図1は、中間転写型のインクジェット記録装置10Aの全体構成図である。インクジェット記録装置10Aは、おおまかに中間転写体と第1液体付与手段と第2液体付与手段、マーキング手段、転写手段、搬送手段などから構成される。
図1に示すように、液体付与手段では第1の液体としての処理液(P)、および第2の液体としてのイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各インクに対応して設けられた複数のインクジェットヘッド(以下、ヘッドという。)12P、および12Y、12M、12C、12Kを有する印字部12を備えている。
中間転写体14は無端状であり、搬送手段であるローラ(38、40)および転写加圧ローラ42により張架されている。中間転写体14の材質として、シリコーンゴムシート、フッ素ゴム、硬化塩化ビニル、PET、ガラスを使用する。
溶媒除去手段としては、吸収ローラ22、回収部24などから構成される溶媒除去部26と、溶媒乾燥部28を有している。溶媒除去部26における溶媒除去方式としては,ローラー状の多孔質体を中間転写体14に当接させる方式、エアナイフで余剰な溶媒を中間転写体14から取り除く方式、加熱して溶媒を蒸発除去する方式、等がある。本実施例では金属多孔質体(アルミナ粒子を焼結した材質)を中間転写体14に当接させる方式を使用する。このような溶媒除去手段により、中間転写体14上に処理液を多く付与しても、溶媒除去部26で溶媒を除去するため、分散媒が多量に記録紙16に転写されることはない。そのため、記録紙16のカールやカックルといった水系溶媒に特徴的な問題が発生しない。
また、中間転写体14のクリーニングを行う転写体クリーニング部18、中間転写体14に対向して配置され記録紙16の平面性を保持しながら記録紙16を搬送する搬送部20も備えている。
転写手段として2個の転写加圧ローラ(42、44)で中間転写体14と記録紙16を挟む。加圧を主たる機能としたものであるが、転写加圧ローラ44には加熱機能を持たせている。
搬送部20はベルト21を備え、ベルト21は転写加圧ローラ(42、44)や定着加圧ローラ(46、48)により挟まれている。記録紙16は、搬送部20のベルト21上に保持され、図1の左から右へと搬送される。そして、定着加圧ローラ46の加熱機能により加熱して、搬送される記録紙16上に形成された画像を定着させる。
印字部12の各ヘッド12P、12Y、12M、12C、12Kは、中間転写体14の最大幅に対応する長さを有し、そのノズル面にはインク吐出用のノズルが複数配列されたフルライン型のヘッドとなっている。
ヘッド12P、12Y、12M、12C、12Kは、中間転写体14の送り方向に沿って上流側から処理液(P)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の順に配置され、それぞれのヘッド12P、12Y、12M、12C、12Kが中間転写体14の搬送方向と略直交する方向に沿って延在するように固定設置される。
まず、中間転写体14を搬送しつつ、ヘッド12Pで凝集剤を含有する処理液を吐出し、さらに各ヘッド12Y、12M、12C、12Kからそれぞれ異色の色材を包含するインク液を吐出することにより、中間転写体14上に処理液とインク液の混合液を形成する。そして、この混合液において凝集剤により色材が凝集した色材凝集体が生成され、中間転写体14上にこの色材凝集体によるカラー画像を形成する。その後、混合液の液体分は溶媒除去部26により取り除き、中間転写体14上の色材凝集体を搬送部20により搬送される記録紙16に対して転写し、記録紙16上にカラー画像を形成し得る。
このように、最終的に転写により画像形成される中間転写体14の幅全域をカバーするノズル列を有するフルライン型のヘッド12K、12C、12M、12Yを色別に設ける構成によれば、中間転写体14の搬送方向について中間転写体14と印字部12を相対的に移動させる動作を1回行うだけで(すなわち1回の副走査で)、記録紙16の全面に画像を記録することができる。これにより、記録ヘッドが中間転写体14の搬送方向と直交する方向に往復動作するシャトル型ヘッドに比べて高速印字が可能であり、生産性を向上させることができる。
本例では、KCMYの標準色(4色)の構成を例示したが、インク色や色数の組合せについては本実施形態に限定されず、必要に応じて淡インク、濃インク、特別色インクを追加してもよい。例えば、ライトシアン、ライトマゼンタなどのライト系インクを吐出するインクジェットヘッドを追加する構成も可能である。また、各色ヘッドの配置順序も特に限定はない。また、転写時の転写率を向上させたり画像表面の光沢度を制御するために、転写時に加熱しながら転写を行っても良い。
次に、本発明に係る画像形成装置の他の実施形態である直接印刷型のインクジェット記録装置について説明する。図2は、直接印刷型のインクジェット記録装置10Bの全体構成図である。
このインクジェット記録装置10Bは、中間転写型のインクジェット記録装置10Aと異なる点として、被記録媒体たる記録紙16を供給する給紙部19と、記録紙16のカールを除去するデカール処理部17と、印字部12のノズル面(インク吐出面)に対向して配置され記録紙16の平面性を保持しながら記録紙16を搬送するベルト搬送部23と、混合液の液体分を取り除く溶媒除去部31と、記録済みの記録紙(プリント物)を外部に排紙する排紙部25とを備えている。
その他の点は、中間転写型のインクジェット記録装置10Aと共通する。
図2では、給紙部19の一例としてロール紙(連続用紙)のマガジンが示されているが、紙幅や紙質等が異なる複数のマガジンを併設してもよい。また、ロール紙のマガジンに代えて、又はこれと併用して、カット紙が積層装填されたカセットによって用紙を供給してもよい。
給紙部19から送り出される記録紙16はマガジンに装填されていたことによる巻きクセが残り、カールする。このカールを除去するために、デカール処理部17においてマガジンの巻きクセ方向と逆方向に加熱ドラム29で記録紙16に熱を与える。このとき、多少印字面が外側に弱いカールとなるように加熱温度を制御するとより好ましい。
ロール紙を使用する装置構成の場合、図2のように、裁断用のカッター(第1のカッター)27が設けられており、該カッター27によってロール紙は所望のサイズにカットされる。なお、カット紙を使用する場合には、カッター27は不要である。
デカール処理後、カットされた記録紙16は、ベルト搬送部23へと送られる。ベルト搬送部23は、ローラ43、45間に無端状のベルト39が巻き掛けられた構造を有し、少なくとも印字部12のノズル面に対向する部分が水平面(フラット面)をなすように構成されている。
ベルト39は、記録紙16の幅よりも広い幅寸法を有しており、ベルト面には多数の吸引穴(不図示)が形成されている。図2に示したとおり、ローラ43、45間に掛け渡されたベルト39の内側において印字部12のノズル面に対向する位置には吸着チャンバ37が設けられており、この吸着チャンバ37をファン35で吸引して負圧にすることによって記録紙16がベルト39上に吸着保持される。なお、吸引吸着方式に代えて、静電吸着方式を採用してもよい。
ベルト39が巻かれているローラ43、45の少なくとも一方にモータの動力が伝達されることにより、ベルト39は図2上の時計回り方向に駆動され、ベルト39上に保持された記録紙16は図2の左から右へと搬送される。
縁無しプリント等を印字するとベルト39上にもインクが付着するので、ベルト39の外側の所定位置(印字領域以外の適当な位置)にベルト清掃部36が設けられている。ベルト清掃部36の構成について詳細は図示しないが、例えば、ブラシ・ロール、吸水ロール等をニップする方式、清浄エアーを吹き掛けるエアーブロー方式、或いはこれらの組合せなどがある。清掃用ロールをニップする方式の場合、ベルト線速度とローラ線速度を変えると清掃効果が大きい。
なお、ベルト搬送部23に代えて、ローラ・ニップ搬送機構を用いる態様も考えられるが、印字領域をローラ・ニップ搬送すると、印字直後に用紙の印字面をローラが接触するので画像が滲み易いという問題がある。したがって、本例のように、印字領域では画像面を接触させない吸着ベルト搬送が好ましい。
ベルト搬送部23により形成される用紙搬送路上において印字部12の上流側には、加熱ファン41が設けられている。加熱ファン41は、印字前の記録紙16に加熱空気を吹き付け、記録紙16を加熱する。印字直前に記録紙16を加熱しておくことにより、インクが着弾後乾き易くなる。
生成されたプリント物は排紙部25から排出される。本来プリントすべき本画像(目的の画像を印刷したもの)とテスト印字とは分けて排出することが好ましい。このインクジェット記録装置10Aでは、本画像のプリント物と、テスト印字のプリント物とを選別してそれぞれの排紙部25A、25Bへと送るために排紙経路を切り換える不図示の選別手段が設けられている。なお、大きめの用紙に本画像とテスト印字とを同時に並列に形成する場合は、カッター(第2のカッター)49によってテスト印字の部分を切り離す。また、図2には示さないが、本画像の排紙部25Aには、オーダー別に画像を集積するソーターが設けられる。
〔ヘッドの構造〕
次に、ヘッドの構造について説明する。各ヘッド12P、12K、12C、12M、12Yの構造は共通しているので、以下、これらを代表して符号50によってヘッドを示すものとする。
図15(a)はヘッド50の構造例を示す平面透視図であり、図15(b)はその一部の拡大図である。また、図16は1つの液滴吐出素子(1つのノズル51に対応したインク室ユニット)の立体的構成を示す断面図(図15(a)、(b)中の16−16線に沿う断面図)である。
記録紙16上に印字されるドットピッチを高密度化するためには、ヘッド50におけるノズルピッチを高密度化する必要がある。本例のヘッド50は、図15(a)、(b)に示したように、インク吐出口であるノズル51と、各ノズル51に対応する圧力室52等からなる複数のインク室ユニット(液滴吐出素子)53を千鳥でマトリクス状に(2次元的に)配置させた構造を有し、これにより、ヘッド長手方向(紙送り方向と直交する方向)に沿って並ぶように投影される実質的なノズル間隔(投影ノズルピッチ)の高密度化を達成している。
図16に示したように、各圧力室52は供給口54を介して共通流路55と連通されている。共通流路55はインク供給源たるインクタンク(不図示)と連通しており、インクタンクから供給されるインクは共通流路55を介して各圧力室52に分配供給される。
圧力室52の一部の面(図16において天面)を構成している加圧板(共通電極と兼用される振動板)56には個別電極57を備えたアクチュエータ58が接合されている。個別電極57と共通電極間に駆動電圧を印加することによってアクチュエータ58が変形して圧力室52の容積が変化し、これに伴う圧力変化によりノズル51からインクが吐出される。インク吐出後、アクチュエータ58の変位が元に戻る際に、共通流路55から供給口54を通って新しいインクが圧力室52に再充填される。
上述した構造を有するインク室ユニット53を図17に示す如く主走査方向に沿う行方向及び主走査方向に対して直交しない一定の角度θを有する斜めの列方向とに沿って一定の配列パターンで格子状に多数配列させることにより、本例の高密度ノズルヘッドが実現されている。
すなわち、主走査方向に対してある角度θの方向に沿ってインク室ユニット53を一定のピッチdで複数配列する構造により、主走査方向に並ぶように投影されたノズルのピッチPはd×cosθとなり、主走査方向については、各ノズル51が一定のピッチPで直線状に配列されたものと等価的に取り扱うことができる。このような構成により、主走査方向に並ぶように投影されるノズル列が1インチ当たり2400個(2400ノズル/インチ)におよぶ高密度のノズル構成を実現することが可能になる。
なお、印字可能幅の全幅に対応した長さのノズル列を有するフルラインヘッドで、ノズルを駆動する時には、(1)全ノズルを同時に駆動する、(2)ノズルを片方から他方に向かって順次駆動する、(3)ノズルをブロックに分割して、ブロックごとに片方から他方に向かって順次駆動する、等が行われ、中間転写体の幅方向(中間転写体の搬送方向と直交する方向)に1ライン(1列のドットによるライン又は複数列のドットから成るライン)を印字するようなノズルの駆動を主走査と定義する。
一方、上述したフルラインヘッドと中間転写体14とを相対移動することによって、上述した主走査で形成された1ライン(1列のドットによるライン又は複数列のドットから成るライン)の印字を繰り返し行うことを副走査と定義する。
そして、上述の主走査によって記録される1ライン(或いは帯状領域の長手方向)の示す方向を主走査方向といい、上述の副走査を行う方向を副走査方向という。すなわち、本実施形態では、中間転写体14の搬送方向が副走査方向であり、それに直交する方向が主走査方向ということになる。
〔制御系の説明〕
図18は、インクジェット記録装置10のシステム構成を示すブロック図である。同図に示したように、インクジェット記録装置10は、通信インターフェース70、システムコントローラ72、画像メモリ74、ROM75、モータドライバ76、ヒータドライバ78、プリント制御部80、画像バッファメモリ82、ヘッドドライバ84等を備えている。
通信インターフェース70は、ホストコンピュータ86から送られてくる画像データを受信する画像入力手段として機能するインターフェース部(画像入力部)である。ホストコンピュータ86から送出された画像データは通信インターフェース70を介してインクジェット記録装置10に取り込まれ、一旦画像メモリ74に記憶される。画像メモリ74は、通信インターフェース70を介して入力された画像を格納する記憶手段であり、システムコントローラ72を通じてデータの読み書きが行われる。
システムコントローラ72は、通信インターフェース70、画像メモリ74、モータドライバ76、ヒータドライバ78等の各部を制御し、ホストコンピュータ86との間の通信制御、画像メモリ74及びROM75の読み書き制御等を行うとともに、搬送系のモータ88やヒータ89を制御する制御信号を生成する。
ROM75には、システムコントローラ72のCPUが実行するプログラム及び制御に必要な各種データ(着弾位置誤差等の測定用テストパターンのデータを含む)などが格納されている。画像メモリ74は、画像データの一時記憶領域として利用されるとともに、プログラムの展開領域及びCPUの演算作業領域としても利用される。モータドライバ76は、システムコントローラ72からの指示に従って搬送系のモータ88を駆動するドライバ(駆動回路)である。ヒータドライバ78は、システムコントローラ72からの指示に従って後乾燥部(不図示)等のヒータ89を駆動するドライバである。
プリント制御部80は、システムコントローラ72の制御に従い、画像メモリ74内の画像データ(多値の入力画像のデータ)から打滴制御用の信号を生成するための各種加工、補正などの処理を行う信号処理手段として機能するとともに、生成したインク吐出データをヘッドドライバ84に供給してヘッド50の吐出駆動を制御する駆動制御手段として機能する。
プリント制御部80には画像バッファメモリ82が備えられており、プリント制御部80における画像データ処理時に画像データやパラメータなどのデータが画像バッファメモリ82に一時的に格納される。
画像入力から印字出力までの処理の流れを概説すると、印刷すべき画像のデータは、通信インターフェース70を介して外部から入力され、画像メモリ74に蓄えられる。この段階では、例えば、RGBの多値の画像データが画像メモリ74に記憶される。
すなわち、プリント制御部80は、入力されたRGB画像データをK,C,M,Yの4色のドットデータに変換する処理を行う。こうして、プリント制御部80で生成されたドットデータは、画像バッファメモリ82に蓄えられる。この色別ドットデータは、ヘッド50のノズルからインクを吐出するためのCMYK打滴データに変換され、印字されるインク吐出データが確定する。
ヘッドドライバ84は、プリント制御部80から与えられるインク吐出データ及び駆動波形の信号に基づき、印字内容に応じてヘッド50の各ノズル51に対応するアクチュエータ58を駆動するための駆動信号を出力する。
こうして、ヘッドドライバ84から出力された駆動信号がヘッド50に加えられることによって、該当するノズル51からインクが吐出される。記録紙16の搬送速度に同期してヘッド50からのインク吐出を制御することにより、記録紙16上に画像が形成される。
上記のように、プリント制御部80における所要の信号処理を経て生成されたインク吐出データ及び駆動信号波形に基づき、ヘッドドライバ84を介して各ノズルからのインク液滴の吐出量や吐出タイミングの制御が行われる。これにより、所望のドットサイズやドット配置が実現される。
以上、本発明の画像形成装置について詳細に説明したが、本発明は、以上の例には限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変形を行ってもよいのはもちろんである。
本発明に係る画像形成装置の一実施形態を示すインクジェット記録装置(中間転写型)の全体構成図である。 本発明に係る画像形成装置の一実施形態を示すインクジェット記録装置(直接印刷型)の全体構成図である。 着弾ドットを側面から見た図であり、良好な状態のベタ画像が形成される場合の液滴の様子を示す図である。 着弾ドットを側面から見た図であり、良好でない状態のベタ画像が形成されてしまう場合の液滴の様子を示す図である。 メディアおよび液体の表面エネルギーと液滴の着弾位置ずれの有無の関係について示す図である。 メディアの種類と第1の液体の表面エネルギーとの関係の評価結果を示す図である。 着弾安定度の状態において、図3、図4で示した着弾ドットの右側のドットに働く力を図示したものである。 液滴連結性の評価結果をグラフに示したものである。 液滴連結性の目視評価の結果を表にしたものである。 図3(d)に対応する図であり、右側の液滴に働く力を示している。 メニスカス形状の導出モデルを表す図である。 液滴直径と解像度ピッチとの関係について示す図である。 1液目の画像形成性、2液目の画像形成性、転写性を目視評価の結果を示す図である。 1液目の画像形成性、2液目の画像形成性、転写性の目視評価における画像例を示す図である。 (a)は、ヘッドの構造例を示す平面透視図である。(b)は、ヘッドの一部の拡大図である。 1つの液滴吐出素子(1つのノズルに対応したインク室ユニット)の立体的構成を示す断面図(図15(a)中の16−16線に沿う断面図)である。 図15(a)に示したヘッドのノズル配列を示す拡大図である。 インクジェット記録装置のシステム構成を示すブロック図である。
符号の説明
10A…インクジェット記録装置(中間転写型)、10B…インクジェット記録装置(直接印刷型)、11…着弾ドット、12…印字部、12P、12K、12C、12M、12Y…ヘッド、14…中間転写体、16…記録紙、20…搬送部、38…ローラ、40…ローラ、42…転写加圧ローラ、43…ローラ、44…転写加圧ローラ、45…ローラ、50…ヘッド、51…ノズル、72…システムコントローラ、78…ヒータドライバ、86…ホストコンピュータ、γ…被吐出媒体の表面エネルギー、γ…液滴の表面エネルギー、d…着弾後の液滴の直径、l…解像度ピッチの距離

Claims (10)

  1. 常温において液体状態の液滴を吐出する吐出ヘッドと、前記液滴により画像が形成される被吐出媒体を搬送する搬送手段と、を有する画像形成装置において、
    前記被吐出媒体の表面エネルギーをγ 、前記液滴の表面エネルギーをγとするとき、25℃の前記液滴の表面エネルギーは、γ≧γであって、
    かつ、前記被吐出媒体へ着弾し、安定化した後の液滴のドットの状態において、γ ≧γ であり、着弾ドット間の距離を十分に広げたときに測定される前記着弾ドットの直径をd、解像度ピッチの最大距離をlとするとき、d≧l×21/2である条件下で画像を形成すること、
    を特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において、
    2×γ×{(d/2)−(l/2)1/2≧d×γである条件下で画像を形成すること、
    を特徴とする画像形成装置。
  3. 常温において液体状態の第1の液体の液滴を吐出する第1吐出ヘッドと、常温において液体状態の第2の液体の液滴を吐出する第2吐出ヘッドと、前記第1の液体の液滴および前記第2の液体の液滴により画像が形成される被吐出媒体を搬送する搬送手段とを有する画像形成装置において、
    前記被吐出媒体の表面エネルギーをγ 、前記第1の液体の液滴の表面エネルギーをγL1とするとき、25℃の前記第1の液体の液滴の表面エネルギーは、γ≧γL1であって、
    かつ、前記被吐出媒体へ着弾し、安定化した後の液滴のドットの状態において、γ ≧γ L1 であり、着弾ドット間の距離を十分に広げたときに測定される前記着弾ドットの液滴の直径をd、解像度ピッチの最大距離をlとするとき、d≧l×21/2である条件下で画像を形成すること、
    を特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項3に記載の画像形成装置において、
    2×γ×{(d/2)−(l/2)1/2≧d×γL1である条件下で画像を形成すること、
    を特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項3または4に記載の画像形成装置において、
    前記第1の液体は前記第2の液体の記録性向上液であること、
    を特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1つに記載の画像形成装置において、
    前記被吐出媒体は、前記吐出ヘッドから吐出される液滴により形成される画像を被記録媒体に転写する中間転写体であること、
    を特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1つに記載の画像形成装置において、
    前記被吐出媒体の表面エネルギーγは20mN/m以上50mN/m以下であること、
    を特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項3乃至5のいずれか1つに記載の画像形成装置において、
    前記第1の液体は、前記被吐出媒体上での定着性を向上させる溶媒不溶性材料を包含すること、
    を特徴とする画像形成装置。
  9. 搬送する被吐出媒体に対し吐出ヘッドから常温において液体状態の液滴を吐出することにより前記被吐出媒体へ画像を形成する画像形成方法において、
    前記被吐出媒体の表面エネルギーをγ 、前記液滴の表面エネルギーをγとするとき、25℃の前記液滴の表面エネルギーは、γ≧γであって、
    かつ、前記被吐出媒体へ着弾し、安定化した後の液滴のドットの状態において、γ ≧γ であり、着弾ドット間の距離を十分に広げたときに測定される前記着弾ドットの直径をd、解像度ピッチの最大距離をlとするとき、d≧l×21/2である条件下で画像を形成すること、
    を特徴とする画像形成方法。
  10. 搬送する被吐出媒体に対し第1吐出ヘッドから常温において液体状態の第1の液体の液滴を吐出し第2吐出ヘッドから常温において液体状態の第2の液体の液滴を吐出することにより前記被吐出媒体へ画像を形成する画像形成方法において、
    前記被吐出媒体の表面エネルギーをγ、前記第1の液体の液滴の表面エネルギーをγL1とするとき、25℃の前記第1の液体の液滴の表面エネルギーは、γ≧γL1であって、
    かつ、前記被吐出媒体へ着弾し、安定化した後の液滴のドットの状態において、γ ≧γ L1 であり、着弾ドット間の距離を十分に広げたときに測定される前記着弾ドットの液滴の直径をd、解像度ピッチの最大距離をlとするとき、d≧l×21/2である条件下で画像を形成すること、
    を特徴とする画像形成方法。
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