JP4902616B2 - ロスコスト最適化システム、ロスコスト最適化方法、およびロスコスト最適化プログラム - Google Patents
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Description
以下に本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。図1は本実施形態におけるロスコスト最適化システム100を含むネットワーク構成図であり、図2はロスコスト最適化システムのハードウェア構成例を示す図である。本実施形態におけるロスコスト最適化システム100(以下システム100)は、製品製造の各種制約条件の下で生産・在庫の各ロスコストの算定を行って、ロスコストを最小化する生産計画の提示を可能とするコンピュータシステムである。
次に、本実施形態におけるシステム100が利用するテーブルについて説明する。図3は、本実施の形態に係る、(a)生産計画テーブル125、(b)初期在庫情報テーブル126、(c)需要情報テーブル127の各データ構造例を示す図である。
以下、本実施形態におけるロスコスト最適化方法の実際手順について、図に基づき説明する。なお、以下で説明するロスコスト最適化方法に対応する各種動作は、前記システム100が記憶手段101からメモリ103に読み出して実行するプログラム102によって実現される。そしてこのプログラム102は、以下に説明される各種の動作を行うためのコードから構成されている。ロスコスト最適化方法の全体処理フローは、図6の例に示すように、システム100による前記販売部門端末200や前記生産管理部門端末300からの必要なデータの取り込み処理と記憶手段101への格納(s101)、ロスコスト合計値の算定処理とそれに基づく最適な生産量パターンの選択(s102)、ロスコストの算定結果等の表示(s103)の各処理から構成される。以下、前記各ステップs101〜s102の詳細について説明していく。
図8は本実施の形態に係る処理手順例2を示すフローチャートである。ここでのフローは、前記ステップs102に含まれる、生産計画テーブル125における生産パターンが含む全パターンの抽出処理についての詳細説明となる。この場合、前記システム100は、ループA(生産計画テーブル125における所定期間1日目の時間当たりの生産量を、時間当たり生産量上下限テーブル132より1つ選択する)の処理を実行する(s250)。例えば、生産計画テーブル125における所定期間1日目である「2008年3月17日」の時間当たり生産量上下限(15〜20)のうち、下限である「15」を選択(次にこのループAに戻ってきた際には、前記下限「15」より1つ上の値「16」を選択し、以降、上限「20」まで繰り返す)する。そして前記システム100は、選択した所定期間1日目の年月日「2008年3月17日」を生産計画テーブル125aの年月日欄の最初のレコードに書き込む(s251)。なお、前記生産計画テーブル125aは、生産計画テーブル125に基づいて選択しうる生産パターンを、システム100が抽出し、各パターン毎に生成したテーブルとなる。つまり、生産パターンの数だけこの生産計画テーブル125aは生成され、記憶手段101に格納されることになる。
次に、上記の図6で示したステップs102の処理内容について詳述する。図9は本実施の形態に係る処理手順例3を示すフローチャートである。ここでまず前記システム100は、処理対象として選択しうる全ての生産パターンを抽出する(s301)。この処理は、上記処理フロー例2で詳述した通りである(よってここでは説明を省略する)。
上記ステップs313を全生産パターンについて実行し、最終的に全生産パターン中でロスコスト合計値が最小となる生産パターン(=最適パターン)を特定した結果出力手段114は、続いて、前記最適パターンの情報=最適パターン情報を出力インターフェイス106に表示する処理を実行する。ここでの出力インターフェイス106への表示処理は、システム自身の備える出力インターフェイス106への出力処理だけでなく、前記生産管理部門端末300や販売部門端末200への該当情報の出力処理の意味も含むものとする。
101 記憶手段
102 プログラム
103 メモリ
104 CPU
105 入力インターフェイス
106 出力インターフェイス
107 通信手段
110 在庫過剰量算出手段
111 在庫ロスコスト算出手段
112 生産コスト算出手段
113 生産ロスコスト算出手段
114 結果出力手段
125 生産計画テーブル
125a 生産計画テーブル(処理後)
126 初期在庫情報テーブル
127 需要情報テーブル
127a 在庫計画テーブル
128 在庫コスト係数テーブル
129 生産コスト係数テーブル
130 生産カレンダ情報テーブル
131 稼働時間テーブル
132 時間当たり生産量上下限テーブル
133 ロスコストテーブル
140 ネットワーク
200 販売部門端末
300 生産管理部門端末
Claims (6)
- 所定期間における製品の生産パターンと、所定日開始時の在庫量と、所定期間における製品の販売計画量および安全在庫量と、前記製品の在庫の単位過剰量ないし単位過少量あたりのコストと、前記製品の単位生産量あたりのコストと、前記製品の単位増産量ないし単位減産量あたりのコスト、の各データを記憶する記憶手段と、
前記記憶手段より、前記生産パターン、前記所定日開始時の在庫量、販売計画量および安全在庫量の各データをメモリに読み出して、前記生産量パターン、前記所定日の在庫量、販売計画量および安全在庫量の各データに基づく受け払い処理を、前記生産パターンが含む全パターンにおける全期間の各日について実行し、各パターンにおける各日の在庫の過剰量、過少量を算定する、在庫過剰量算出手段と、
前記記憶手段より、前記製品の在庫の単位過剰量ないし単位過少量あたりのコストをメモリに読み出し、前記算定した各日の在庫の過剰量ないし過少量に、前記単位過剰量ないし単位過少量あたりのコストを乗じ、各生産量パターンの各日の在庫過剰ないし在庫過少のロスコストを算定する、在庫ロスコスト算出手段と、
前記記憶手段より、前記生産パターン、および前記製品の単位生産量あたりのコストの各データをメモリに読み出し、前記各パターンの生産量に単位生産コストを乗じ、各パターンにおける各日の生産コストを算定する、生産コスト算出手段と、
前記記憶手段より、前記生産パターン、および前記製品の単位増産量ないし単位減産量あたりのコストの各データをメモリに読み出し、各パターンの各日の間に生じる増産量ないし減産量を算定し、この増産量ないし減産量に、前記単位増産量ないし単位減産量あたりのコストを乗じて、パターン毎の増産ないし減産のロスコストを算定する生産ロスコスト算出手段と、
各パターンの全期間における在庫過剰ないし在庫過少のロスコストと、生産コストと、増産ないし減産のロスコストとを合算し、その合算値が最小となる生産パターンを特定し、該当パターンのデータを最適パターン情報として出力インターフェイスに出力する、結果出力手段と、
を備えるロスコスト最適化システム。 - 前記在庫過剰量算出手段は、
所定日開始時の在庫量から前記所定日の販売計画量を減算する第1の処理と、
前記減算値に前記所定日の生産量を加算して前記所定日の終了時点での在庫量を算出する第2の処理と、
前記所定日終了時点での在庫量から前記所定日の安全在庫量を減算して在庫の過剰量または過少量を算定する第3の処理と、
前記第1〜第3の処理を、前記生産パターンが含む全パターンにおける全期間の各日について実行する第4の処理と、
を行うことで前記受け払い処理を実行することを特徴とする請求項1に記載のロスコスト最適化システム。 - 前記記憶手段は、
所定期間における製品の生産パターンとして、所定期間中の各日の生産量のパターンと、平日および休日の区分と、各日の残業有無の区分の各データを記憶しており、
前記製品の単位生産量あたりのコストのデータとして、平日および休日の定時勤務時および残業勤務時の各人件費を記憶しており、
前記生産コスト算出手段は、
前記記憶手段より、前記所定期間中の各日の生産量のパターンと、平日および休日の区分と、各日の残業有無の区分の各データと、前記製品の平日および休日の定時勤務時および残業勤務時の各人件費の各データをメモリに読み出し、前記所定期間中の各日における各パターンの生産量に、該当日の平日または休日の区分と残業有無の区分に応じた前記製品の人件費を乗じ、各生産量パターンにおける各日の生産コストを算定する、
ことを特徴とする請求項1または2に記載のロスコスト最適化システム。 - 前記結果出力手段が、
各パターンの全期間における在庫過剰ないし在庫過少のロスコストと、生産コストと、増産ないし減産のロスコストとを合算し、その合算値が最小となる生産量のパターンを特定し、該当パターンの全期間中の各日に対応した平日または休日の生産量と各日の残業時における生産量のデータ、ないし、各平日または休日と残業時における生産コストのデータを、出力インターフェイスに出力する、ことを特徴とする請求項3に記載のロスコスト最適化システム。 - コンピュータが、
所定期間における製品の生産パターンと、所定日開始時の在庫量と、所定期間における製品の販売計画量および安全在庫量と、前記製品の在庫の単位過剰量ないし単位過少量あたりのコストと、前記製品の単位生産量あたりのコストと、前記製品の単位増産量ないし単位減産量あたりのコスト、の各データを記憶する記憶手段を備えて、
前記記憶手段より、前記生産パターン、前記所定日開始時の在庫量、販売計画量および安全在庫量の各データをメモリに読み出して、前記生産量パターン、前記所定日の在庫量、販売計画量および安全在庫量の各データに基づく受け払い処理を、前記生産パターンが含む全パターンにおける全期間の各日について実行し、各パターンにおける各日の在庫の過剰量、過少量を算定する処理と、
前記記憶手段より、前記製品の在庫の単位過剰量ないし単位過少量あたりのコストをメモリに読み出し、前記算定した各日の在庫の過剰量ないし過少量に、前記単位過剰量ないし単位過少量あたりのコストを乗じ、各生産量パターンの各日の在庫過剰ないし在庫過少のロスコストを算定する処理と、
前記記憶手段より、前記生産パターン、および前記製品の単位生産量あたりのコストの各データをメモリに読み出し、前記各パターンの生産量に単位生産コストを乗じ、各パターンにおける各日の生産コストを算定する処理と、
前記記憶手段より、前記生産パターン、および前記製品の単位増産量ないし単位減産量あたりのコストの各データをメモリに読み出し、各パターンの各日の間に生じる増産量ないし減産量を算定し、この増産量ないし減産量に、前記単位増産量ないし単位減産量あたりのコストを乗じて、パターン毎の増産ないし減産のロスコストを算定する処理と、
各パターンの全期間における在庫過剰ないし在庫過少のロスコストと、生産コストと、増産ないし減産のロスコストとを合算し、その合算値が最小となる生産パターンを特定し、該当パターンのデータを最適パターン情報として出力インターフェイスに出力する処理と、
を実行することを特徴とするロスコスト最適化方法。 - 所定期間における製品の生産パターンと、所定日開始時の在庫量と、所定期間における製品の販売計画量および安全在庫量と、前記製品の在庫の単位過剰量ないし単位過少量あたりのコストと、前記製品の単位生産量あたりのコストと、前記製品の単位増産量ないし単位減産量あたりのコスト、の各データを記憶する記憶手段を備えるコンピュータに、
前記記憶手段より、前記生産パターン、前記所定日開始時の在庫量、販売計画量および安全在庫量の各データをメモリに読み出して、前記生産量パターン、前記所定日の在庫量、販売計画量および安全在庫量の各データに基づく受け払い処理を、前記生産パターンが含む全パターンにおける全期間の各日について実行し、各パターンにおける各日の在庫の過剰量、過少量を算定するステップと、
前記記憶手段より、前記製品の在庫の単位過剰量ないし単位過少量あたりのコストをメモリに読み出し、前記算定した各日の在庫の過剰量ないし過少量に、前記単位過剰量ないし単位過少量あたりのコストを乗じ、各生産量パターンの各日の在庫過剰ないし在庫過少のロスコストを算定するステップと、
前記記憶手段より、前記生産パターン、および前記製品の単位生産量あたりのコストの各データをメモリに読み出し、前記各パターンの生産量に単位生産コストを乗じ、各パターンにおける各日の生産コストを算定するステップと、
前記記憶手段より、前記生産パターン、および前記製品の単位増産量ないし単位減産量あたりのコストの各データをメモリに読み出し、各パターンの各日の間に生じる増産量ないし減産量を算定し、この増産量ないし減産量に、前記単位増産量ないし単位減産量あたりのコストを乗じて、パターン毎の増産ないし減産のロスコストを算定するステップと、
各パターンの全期間における在庫過剰ないし在庫過少のロスコストと、生産コストと、増産ないし減産のロスコストとを合算し、その合算値が最小となる生産パターンを特定し、該当パターンのデータを最適パターン情報として出力インターフェイスに出力するステップと、
を実行させるロスコスト最適化プログラム。
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JP2008251345A JP4902616B2 (ja) | 2008-09-29 | 2008-09-29 | ロスコスト最適化システム、ロスコスト最適化方法、およびロスコスト最適化プログラム |
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JP2008251345A JP4902616B2 (ja) | 2008-09-29 | 2008-09-29 | ロスコスト最適化システム、ロスコスト最適化方法、およびロスコスト最適化プログラム |
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JP2008251345A Active JP4902616B2 (ja) | 2008-09-29 | 2008-09-29 | ロスコスト最適化システム、ロスコスト最適化方法、およびロスコスト最適化プログラム |
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JP2006171856A (ja) * | 2004-12-13 | 2006-06-29 | Hitachi Ltd | 在庫補充計画システム、在庫補充計画方法、および在庫補充計画プログラム |
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