JP4901812B2 - シール構造及び固定部材 - Google Patents

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Description

本発明は、恒温恒湿器、船舶、飛行機等、気密が必要な機器におけるシール構造、及びそれに用いられる固定部材に関する。
一般に、温度及び/又は湿度が電子部品、電子回路を搭載したボード等に及ぼす影響を調べるためのものであり、内部の温度及び/又は湿度を所定の値に維持することがでる恒温器、恒温恒湿器等が知られている。例えば、特許文献1には、断熱性を有する筐体、筐体内の空気を加熱する加熱ヒータ、筐体内の空気を冷却する冷却器、筐体内の空気を加湿する加湿器、筐体内の空気を循環させるファン等を備えた恒温恒湿器が開示されている。かかる恒温恒湿器では、筐体内に設置された試験室に試験対象物を配置して試験を行う。
特開平06−82362号公報
上述のような恒温器、恒温恒湿器等の筐体には、試験室内の試験対象物等に対して通電したり、信号等を送受信したりするための、ケーブル等の配線が挿通される貫通孔が形成されている。ここで、図4を参照しつつ、かかる貫通孔の一般的な構成について説明する。図4に示すように、恒温恒湿器等の筐体は、筐体の内部空間を画定する内槽板112と、断熱材114を介して内槽板112を外装する外装板116とで構成される。内槽板112及び外装板116には、互いに対向する開口112a、116aがそれぞれ形成されており、筒状部材118の両端部近傍が、この開口112a、116aにそれぞれ挿通されている。この筒状部材118の内周面が、上述の貫通孔に対応する。
そして、上述の内槽板112及び外装板116と筒状部材118とは、固定具102で固定される。固定具102は、略筒状の本体部121と、本体部121の一端において本体部121の内側に折れ曲がった引掛け部123と、本体部121の他端に形成されたフランジ部125とからなる。固定具102は、引掛け部123を筒状部材118の端部に引掛けた状態で、フランジ部125をリベット104で内槽板112又は外装板116に留めることで、内槽板112又は外装板116に固定される。また、固定具102と筒状部材118とは、シーラント105で固定される。さらに、かかる筒状部材118の両端には、配線109が挿通されるスリット103aが形成されており、弾性を有する塞栓103が気密状態で嵌入される。
ここで、恒温恒湿器等においては、筐体の内部空間とその外部とは気密状態に保たれている必要がある。しかしながら、上述のような固定具102によって筐体を構成する内槽板112及び外装板116と貫通孔となる筒状部材118とを固定する場合には、気密が不完全なものとなることがある。すなわち、固定具102と筒状部材118との間を固定するシーラントの施工は、作業者によってばらつきがあるので、これらの間に隙間が生じてしまうことがある。また、筐体内の圧力変動や筐体内外の温度差によって、内槽板112が収縮する。そのために、シーラントが切れ、気密が保持できなくなる。
そこで、本発明の目的は、確実に気密を保持することができるシール構造、及びそれに用いられる固定部材を提供することである。
本発明のシール構造は、内部空間を画定する第1板材及び前記第1板材を外装する第2板材を有しており、互いに対向する開口が第1及び第2板材にそれぞれ形成されている壁体と、筒状の部材であり、その両端が前記第1及び第2板材の前記開口にそれぞれ挿通される筒状部材と、弾性を有しており、前記第1及び第2板材の少なくとも一方と前記筒状部材とをそれぞれ固定する固定部材とを備えている。そして、前記固定部材が、前記筒状部材の端部を全周に亘って挟み込む第1挟着部と、前記第1及び第2板材の間の空間とその外の空間とが気密にされるように、前記第1及び第2板材のうち前記固定部材が取り付けられる板材における前記開口を画定する縁近傍を全周に亘って挟み込む第2挟着部とを有している。
この構成によると、第1板材が収縮した場合であっても、その収縮による移動距離が筒状部材の第1挟着部によって挟まれている部分の長さよりも短い限りは、第1挟着部によって筒状部材を保持し続けることができる。したがって、確実に気密を保持することができる。
本発明のシール構造は、前記固定部材における前記筒状部材の端部側とは反対側の端部に、前記筒状部材の表面から浮き上がった離間部が形成されていることが好ましい。この構成によると、固定部材の筒状部材への嵌め込みをスムーズにすることができる。
本発明のシール構造は、前記第2挟着部が、前記第2挟着部が挟み込む前記板材における一方の表面に接触する接触面と、前記接触面に対向する位置にあり、前記接触面に向かって突出する突起とを有しており、前記接触面及び前記突起の先端の間の隙間が、前記板材の厚みよりも小さくてもよい。この構成によると、固定部材の弾性力を利用して、第2挟着部による気密性をさらに向上させることができる。
本発明のシール構造は、前記固定部材が、前記第1及び第2板材の間の空間と前記筒状部材の内部の空間とが気密にされるように、前記筒状部材に外嵌される嵌着部をさらに有していてもよい。この構成によると、第1板材が収縮した場合でも、第1板材の変動に伴って、筒状部材に外嵌されている嵌着部は、気密を保持した状態で筒状部材の外周面上を移動する。したがって、より確実に気密を保持することができる。
本発明のシール構造は、前記嵌着部は、その内径が前記筒状部材の外径よりも小さくなっている狭小部分を有していてもよい。この構成によると、固定部材の弾性力を利用して、嵌着部による気密性をさらに向上させることができる。
本発明の固定部材は、内部空間を画定する第1板材及び前記第1板材を外装する第2板材を有しており、互いに対向する開口が第1及び第2板材にそれぞれ形成されている壁体の前記第1及び第2板材の少なくとも一方と、筒状の部材であり、その両端が前記第1及び第2板材の前記開口にそれぞれ挿通される筒状部材とを固定する、弾性を有する固定部材であって、前記筒状部材の端部を全周に亘って挟み込む第1挟着部と、前記第1及び第2板材の間の空間とその外の空間とが気密にされるように、前記第1及び第2板材のうち前記固定部材が取り付けられる板材における前記開口を画定する縁近傍を全周に亘って挟み込む第2挟着部とを有している。
上述のように、本発明のシール構造及び固定部材は、第1板材が収縮した場合であっても、その収縮による移動距離が筒状部材の第1挟着部によって挟まれている部分の長さよりも短い限りは、第1挟着部によって筒状部材を保持し続けることができる。また、第1板材の移動に伴って、筒状部材に外嵌されている嵌着部は、気密を保持した状態で筒状部材の外周面上を移動する。したがって、確実に気密を保持することができる。
以下、本発明の好適な一実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の実施の形態にかかるシール構造を有する恒温恒湿器の全体的な構成を示す概略側面図である。図1に示すように、本実施の形態の恒温恒湿器1は断熱性を有する筐体10を備えている。そして、筐体10の内部には、筐体10内の空気に対して水分を供給する加湿器32、筐体10内の空気を加熱するヒータ34、筐体10内の空気を冷却する冷却器36、及び筐体10内の空気を循環させるファン38が配置された空調室30と、試験室40とが形成されている。
空調室30と試験室40との間は、仕切り板50によって仕切られている。図1に示すように、筐体10の上壁と仕切り板50との間、及び下壁と仕切り板50との間には、それぞれ隙間が形成されている。すなわち、仕切り板50の上下において、空調室30と試験室40とは連通している。そして、空調室30に配置されたファン38によって、仕切り板50の上方の隙間から、空調室30内の空気が試験室40内に送り込まれる。さらに、仕切り板50の下方の隙間から、試験室40内の空気が空調室30内に吸い込まれる。
また、筐体10における試験室40を画定する側壁には、貫通孔40aが形成されている。貫通孔40aには、試験対象物に対して通電したり、信号を付与したりするためのケーブル等の配線9(図2参照)が挿通される。
恒温恒湿器1では、図示しない制御装置によって、加湿器32、ヒータ34、及び冷却器36を適宜制御し、筐体10内の空気の温度及び湿度を所望の状態に保つことができる。そして、試験室40では、温度及び湿度が電子部品、電子回路を搭載したボード等に及ぼす影響を調べるための試験が行われる。したがって、筐体10の内部空間10aとその外部とは気密状態に保たれている必要がある。よって、貫通孔40aには、シール構造が施されている。
ここで、図2を参照しつつ、貫通孔40aにおけるシール構造について説明する。図2(a)は、貫通孔40a全体の拡大図であり、図2(b)は、貫通孔40aの端部近傍の拡大図である。
図2(a)に示すように、筐体10は、その内部空間10aを画定する内槽板12、及び断熱材14を介して内槽板12を外装する外装板16で構成されている。内槽板12及び外装板16には、互いに対向する開口12a、16aがそれぞれ形成されている。そして、筒状部材18の両端部近傍が、開口12a、16aにそれぞれ挿通されている。筒状部材18の内周面は、貫通孔40aに対応する。
筒状部材18の両端には、内槽板12及び外装板16と、筒状部材18とをそれぞれ固定するブッシング2が嵌め込まれている。ブッシング2は、シリコン等の弾性を有する材料で形成されている。また、筒状部材18の両端に取り付けられたブッシング2の本体部21内に、塞栓3が嵌め込まれている。塞栓3は、シリコン等の弾性を有する材料で形成され、配線9が挿通されるスリット3aを有している。
ブッシング2は、環状の本体部21を有している。そして、図2(a)、(b)に示すように、本体部21には、一端側の側面から他端側に向かって延びる切込み21aが形成されている。より詳細には、切込み21aは、本体部21の内周面を取り囲むように環状に形成されている。筒状部材18の端部は、この切込み21a内に挿入される。すなわち、本体部21の内周側は、切込み21aによって筒状部材18の端部を全周に亘って挟み込む筒挟着部25となっている。なお、切込み21aの切込み長さ、すなわち、筒状部材18の伸延方向に沿う切込み21aによって挟まれる部分の長さをdとする。
ここで、本実施の形態の恒温恒湿器1は、上述のように、加湿器32、ヒータ34、及び冷却器36を備えており、その内部空間10aの温度及び湿度は可変となっている。したがって、内部空間10aの圧力変動や外気との温度差によって内槽板12が収縮することがある。そこで、図3に示すように、内槽板12が収縮し、図中破線で示す位置から実線で示す位置まで距離Lだけ移動する場合について考える。この内槽板12の移動距離Lが、切込み21aの切込み長さdよりも小さい限りは、筒挟着部25によって筒状部材18を挟んで固定することができる。
本体部21の外周面における両端部からは、その外周面と直交する方向に張出し部22、23が延びている。張出し部22は、筒状部材18の挿入方向に関する上流側、すなわち図2(b)においては右側に形成されている。一方、張出し部23は、筒状部材18の挿入方向に関する下流側、すなわち、図2(b)においては左側に形成されている。張出し部22、23の張出し長さはほぼ等しく、両者はほぼ全面に亘って対向している。張出し部22の張出し部23と対向する面は、内槽板12又は外装板16に接触する接触面22aとなっている。また、張出し部23の端部には、張出し部22に向かって突出する突起23aが形成されている。
そして、張出し部22の接触面22aと張出し部23の突起23aとで、内槽板12の開口12aを画定する縁近傍、又は外装板16の開口16aを画定する縁近傍を挟み込む。より詳細には、張出し部22、23によって挟まれる内槽板12及び外装板16は、その一方の面が張出し部22の接触面22aに接触すると共に、他方の面が突起23aの先端と接触し、また、その縁が本体部21の外周面に接触する。つまり、内槽板12及び外装板16とブッシング2とは、3箇所で接触している。すなわち、本体部21の外周面側及び張出し部22、23は、内槽板12の開口12aを画定する縁近傍、又は外装板16の開口16aを画定する縁近傍を全周に亘って挟み込む板挟着部26となっている。
また、接触面22aと突起23aとの間の隙間は、内槽板12及び外装板16の厚みよりも小さい。よって、ブッシング2を構成する素材の弾性力により、突起23aの先端は、内槽板12又は外装板16の表面に密着する。すなわち、突起23aの先端と内槽板12又は外装板16の表面との間が気密状態となる。これにより、例えば、図2(a)において、内部空間10aである内槽板12の右側の空間にある空気は、突起23aと内槽板12との間で塞き止められ、内槽板12及び外装板16の間の空間に入り込むことがない。
さらに、張出し部22の先端からは、張出し部23側とは反対側に向かって延びる嵌着部27が形成されている。嵌着部27は、張出し部23側から延在方向に向かって次第に径が小さくなるような管状の形状を有している。嵌着部27の最も径が小さくなっている狭小部分27aの内径は、筒状部材18の外径よりも小さくなっている。
したがって、狭小部分27aは筒状部材18を締め付けつつ、筒状部材18の外周面に全周に亘って密着する。すなわち、狭小部分27aの内周面と筒状部材18の外周面との間が気密状態となる。これにより、内槽板12及び外装板16の間の空間にある空気は、狭小部分27aと筒状部材18との間で塞き止められるので、嵌着部27と筒状部材18との間の空間や、さらには筒挟着部25と筒状部材18の表面との間を通って、筒状部材18の内部の空間に入り込むことがない。
また、ブッシング2における筒状部材18の挿入方向に関する上流側の端部、すなわち筒挟着部25の筒状部材18の内周面と当接する部分の端部、及び嵌着部27の端部には、いずれも筒状部材18の表面から浮き上がるように反り返った離間部24が形成されている。
塞栓3は、図2(a)、(b)に示すように、筒状部材18に嵌め込まれたブッシング2における環状の本体部21内に挿入されることによって、筒状部材18に挿着されている。ここで、塞栓3の外径は、一端から他端に向けて次第に大きくなっている。また、塞栓3の一端の外径は、本体部21の内径よりも若干小さく、他端の外径は、本体部21の内径よりも若干大きい。そして、塞栓3は、比較的外径が小さい一端側から本体部21内に挿入される。このとき、塞栓3は圧縮状態で本体部21内に押し込まれ、塞栓3の外周面と本体部21の内周面との間が気密状態となる。また、このとき、塞栓3の配線9が挿通されたスリット3aも圧縮されて絞まり、配線9を気密に、又は略気密に挟む。
上述のように、筒状部材18の両端に取り付けられたブッシング2の本体部21内は、塞栓3によって気密、又は略気密に塞がれる。さらに、ブッシング2によって、内槽板12及び外装板16の間の空間と、その外の空間、また、内槽板12及び外装板16の間の空間と、筒状部材18の内部の空間とが気密にされている。よって、筐体10の内部空間10aとその外部とを気密にすることができる。
以上のように、本実施の形態のシール構造は、筐体10の内部空間10aを画定する内槽板12と、内槽板12を外装する外装板16とにそれぞれ形成された開口12a、16aに挿通された筒状部材18の両端部に嵌め込まれるブッシング2と、ブッシング2に挿着される塞栓3とを備えている。ブッシング2は、筒状部材18の端部を全周に亘って挟み込む筒挟着部25と、内槽板12の開口12aを画定する縁近傍、又は外装板16の開口16aを画定する縁近傍を全周に亘って挟み込む板挟着部26とを有している。板挟着部26は、内槽板12及び外装板16の間の空間とその外の空間とが気密にされるように内槽板12又は外装板16を挟んでいる。したがって、内槽板12が収縮した場合であっても、その収縮による内槽板12の移動距離Lが、筒状部材18における筒挟着部25の切込み21aの切込み長さdよりも短い限りは、筒挟着部25によって筒状部材18を保持し続けることができる。よって、確実に気密を保持することができる。
また、本実施の形態のシール構造では、ブッシング2における筒状部材18の挿入方向に関する上流側の端部に、いずれも筒状部材18の表面から浮き上がるように反り返った離間部24が形成されている。したがって、ブッシング2の筒状部材18への嵌め込みをスムーズにすることができる。
さらに、本実施の形態のシール構造では、板挟着部26は、内槽板12又は外装板16に接触する接触面22aと、接触面22aに対向する位置にあり、接触面22aに向かって突出する突起23aとを有している。そして、接触面22aと突起23aとの間の隙間は、内槽板12及び外装板16の厚みよりも小さい。したがって、ブッシング2の弾性力を利用して、板挟着部26による気密性をさらに向上させることができる。
加えて、本実施の形態のシール構造では、内槽板12及び外装板16とブッシング2とは、3箇所で接触している。したがって、板挟着部26による内槽板12又は外装板16の保持を確実にすることができる。
また、本実施の形態のシール構造では、ブッシング2が、内槽板12及び外装板16の間の空間と筒状部材18の内部の空間とが気密となるように筒状部材18に外嵌される嵌着部27を有している。嵌着部27は、内槽板12が移動した場合でも、筒状部材18の表面に密着した状態、すなわち気密状態を保持した状態で移動する。したがって、より確実に気密を保持することができる。
また、本実施の形態のシール構造では、嵌着部27に、その内径が筒状部材18の外径よりも小さい狭小部分27aが形成されている。したがって、ブッシング2の弾性力を利用して、嵌着部27による気密性をさらに向上させることができる。
以上、本発明の好適な一実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて、様々な設計変更を行うことが可能なものである。例えば、上述の実施の形態では、ブッシング2に筒状部材18の表面から浮き上がるように反り返った離間部24が形成されている場合について説明したが、離間部24は形成されていなくてもよい。
また、上述の実施の形態では、板挟着部26が、張出し部22に形成された接触面22aと、張出し部23に形成された突起23aとを有している場合について説明したが、板挟着部26は、内槽板12又は外装板16を保持しつつ、内槽板12及び外装板16の間の空間とその外の空間とを気密にすることができる構成であればよい。すなわち、例えば、張出し部23に内槽板12又は外装板16に接触する接触面が形成されており、張出し部22に張出し部23に形成された接触面に向かって突出する突起が形成されていてもよい。
また、上述の実施の形態では、内槽板12及び外装板16とブッシング2とは、3箇所で接触している場合について説明したが、これらの接触箇所は3箇所には限定されない。すなわち、内槽板12及び外装板16とブッシング2とは、接触面22aと突起23aの先端の2箇所のみで接触していてもよいし、4箇所以上で接触していてもよい。
加えて、上述の実施の形態では、ブッシング2が筒状部材18に外嵌される嵌着部27を有している場合について説明したが、嵌着部27は無くてもよい。
本発明の実施の形態にかかるシール構造を有する恒温恒湿器の全体的な構成を示す概略側面図である。 図1に示す貫通孔近傍の拡大図である。 図2に示す内槽板が収縮した場合の状態を示す図である。 従来の恒温恒湿器に形成された貫通孔を示す図である。
符号の説明
1 恒温恒湿器
2 ブッシング(固定部材)
3 塞栓
3a スリット
10 筐体(壁体)
10a 内部空間
12 内槽板(第1板材)
16 外装板(第2板材)
12a、16a 開口
18 筒状部材
22a 接触面
23a 突起
24 離間部
25 筒挟着部(第1挟着部)
26 板挟着部(第2挟着部)
27 嵌着部
27a 狭小部分

Claims (6)

  1. 内部空間を画定する第1板材及び前記第1板材を外装する第2板材を有しており、互いに対向する開口が第1及び第2板材にそれぞれ形成されている壁体と、
    筒状の部材であり、その両端が前記第1及び第2板材の前記開口にそれぞれ挿通される筒状部材と、
    弾性を有しており、前記第1及び第2板材の少なくとも一方と前記筒状部材とをそれぞれ固定する固定部材とを備えており、
    前記固定部材が、
    前記筒状部材の端部を全周に亘って挟み込む第1挟着部と、
    前記第1及び第2板材の間の空間とその外の空間とが気密にされるように、前記第1及び第2板材のうち前記固定部材が取り付けられる板材における前記開口を画定する縁近傍を全周に亘って挟み込む第2挟着部とを有していることを特徴とするシール構造。
  2. 前記固定部材における前記筒状部材の端部側とは反対側の端部に、前記筒状部材の表面から浮き上がった離間部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のシール構造。
  3. 前記第2挟着部が、前記第2挟着部が挟み込む前記板材における一方の表面に接触する接触面と、前記接触面に対向する位置にあり、前記接触面に向かって突出する突起とを有しており、前記接触面及び前記突起の先端の間の隙間が、前記板材の厚みよりも小さいことを特徴とする請求項1又は2に記載のシール構造。
  4. 前記固定部材が、前記第1及び第2板材の間の空間と前記筒状部材の内部の空間とが気密にされるように、前記筒状部材に外嵌される嵌着部をさらに有していることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載のシール構造。
  5. 前記嵌着部は、その内径が前記筒状部材の外径よりも小さくなっている狭小部分を有していることを特徴とする請求項に記載のシール構造。
  6. 内部空間を画定する第1板材及び前記第1板材を外装する第2板材を有しており、互いに対向する開口が第1及び第2板材にそれぞれ形成されている壁体の前記第1及び第2板材の少なくとも一方と、筒状の部材であり、その両端が前記第1及び第2板材の前記開口にそれぞれ挿通される筒状部材とを固定する、弾性を有する固定部材であって、
    前記筒状部材の端部を全周に亘って挟み込む第1挟着部と、
    前記第1及び第2板材の間の空間とその外の空間とが気密にされるように、前記第1及び第2板材のうち前記固定部材が取り付けられる板材における前記開口を画定する縁近傍を全周に亘って挟み込む第2挟着部とを有していることを特徴とする固定部材。
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