JP4900411B2 - インクジェットプリンタ - Google Patents

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Description

本発明は、ノズルからインクを吐出することによって印刷を行うインクジェットプリンタに関する。
特許文献1に記載のインクジェット記録装置においては、インクジェットプリンタが工場から出荷されるときには、記録ヘッドの内部にインクから染料や顔料の成分を除いた保存液が充填されている。そして、初回の起動時に、ノズルから記録ヘッド内の液体を吸引するイニシャルパージを行うことにより、記録ヘッド内の保存液を排出するとともに、インクカートリッジから記録ヘッド内にインクを導入している。
記録ヘッド内に空気が入っていると、記録ヘッド内にインクを導入する際に、空気が記録ヘッドから排出されずに残留してしまいインクの吐出不良の要因となってしまうが、特許文献1では、出荷時に記録ヘッド内に保存液が充填されており内部に空気が入っていないため、インクカートリッジから記録ヘッドにインクを導入したときに、記録ヘッド内に空気が残留してしまうことがない。
特開2006−205747号公報
ここで、製造時に記録ヘッド内に充填する液体は、特許文献1に記載されているような専用の保存液であることには限られず、例えば、ノズルから吐出するのと同じ種類のインクであってもよい。そして、出荷されるときに、記録ヘッド内にインク(初期インク)が充填されている場合には、初期インクを用いて印刷を行うことも考えられる。
しかしながら、このように出荷時にインクジェット記録装置に初期インクが充填されている場合には、インクジェット記録装置が出荷されてから初回の起動時までの間に、温度、圧力などの環境の変化により、初期インクに気体が入り込んだり初期インクが増粘したりする場合があり、このような場合に、初期インクを用いて印刷を行おうとすると、ノズルからのインクの不吐出やインクの吐出方向の曲がりなどが発生し、要求される印刷品質を実現することができない虞がある。
そこで、記録ヘッドに保存液を充填した場合と同様、上述したようなイニシャルパージを行って、初期インクを完全に排出し、記録ヘッド内に新たにインクを導入してから印刷を行うことが考えられる。しかしながら、イニシャルパージによって一律に初期インクを排出してしまうと、初期インクが気体の入り込みや増粘がほとんど発生していない場合であっても排出されることとなり、印刷に利用可能な初期インクを無駄に排出されてしまうこととなる。
本発明の目的は、初期インクを有効利用することができるとともに、要求される印刷品質を実現することが可能なインクジェットプリンタを提供することである。
第1の発明に係るインクジェットプリンタは、複数のノズルからインクを吐出するインクジェットヘッドと、インクを貯留するインクカートリッジと、前記インクジェットヘッドと前記インクカートリッジとを接続し、前記インクカートリッジに貯留されたインクを前記インクジェットヘッドに供給するインク供給流路と、前記複数のノズルから、前記インクジェットヘッド及び前記インク供給流路内のインクを強制的に排出させるパージ処理を実行するパージ手段と、ユーザによるパージ要求の入力を許容するパージ要求入力手段と、前記インクジェットヘッド、前記パージ手段及び前記パージ要求入力手段の動作を制御する制御手段とを備えており、未使用の状態で、前記インクジェットヘッド及び前記インク供給流路には、前記複数のノズルから吐出されるのと同じ種類の、印刷に利用可能な初期インクが充填されており、さらに、前記インクジェットヘッドにおける最初の電源投入からのインクの消費量、若しくは、最初の電源投入時から装着されている前記インクカートリッジにおけるインクの残量に基づいて、前記初期インクが前記インクジェットヘッド及び前記インク供給流路内に残っているか否かを検出する初期インク検出手段を備えており、前記制御手段は、最初の電源投入から前記初期インク検出手段により前記初期インクが残っていることが検出されている間は、前記パージ要求入力手段によるパージ要求の入力がない限りは、前記パージ処理を実行しないように制御するとともに、前記パージ要求入力手段を、互いにインク排出の程度が異なる複数種類のパージ処理から選択されたパージ処理の要求を受けつけ可能とする第1の入力態様のみを採りえるように制御し、さらに、その選択されたパージ処理を前記パージ手段に実行させるように制御することを特徴とするものである。
これによると、最初の電源投入から初期インク検出手段により初期インクが残っていることが検出されている間は、パージ要求入力手段によるパージ要求の入力がない限りは、パージ処理を実行しないようにする。そして、パージ処理としては、互いにインク排出の程度が異なる複数種類のパージ処理からユーザにより選択されたパージ処理(パージ要求入力手段に入力されることで要求されるパージ処理)のみを実行可能とする。これにより、初期インクへの気体の入り込みや初期インクの増粘の度合いが低く、印刷品質がそれほど低下していない場合には、パージ要求入力手段から、インク排出の程度が小さいパージ処理の要求を入力することにより、排出量の少ないパージ処理を実行することができる。よって、初期インクを必要以上に排出することなくインクを有効に利用することができる。
一方、初期インクへの気体の入り込みや初期インクの増粘の度合いが高く、印刷品質が大きく低下している場合には、パージ要求入力手段から、インク排出の程度が大きいパージ処理の要求を入力することにより、気体が入り込んだり増粘したりした初期インクを確実に排出することができ、要求される印刷品質を実現することができる。
第2の発明に係るインクジェットプリンタは、第1の発明に係るインクジェットプリンタであって、前記制御手段は、前記初期インク残量検出手段により前記初期インクが残っていないことが検出された後は、前記パージ要求入力手段を、単にパージの要求の入力を受けつけ可能とする第2の入力態様を採り得るように制御し、この第2の入力態様のときにパージ要求の入力があったときは、前記複数種類のパージ処理のうちの前回実行したパージ処理の次にインク排出の量が少ないパージ処理を前記パージ手段に実行させるように制御することを特徴とするものである。
初期インクが完全に排出された後の印刷品質の低下は、ノズル内のインクの乾燥、ノズル面への異物の付着などに起因する場合が多く、このような場合には、印刷品質が大きく低下しているような場合であっても、インク排出量の少ないパージ処理を実行すれば解消される場合が多い。
そこで、本発明では、初期インク残量検出手段により初期インクが残っていないことが検出された後は、パージ要求入力手段を、単にパージの要求の入力を受けつけ可能とする第2の入力態様を採り得るように制御し、この第2の入力態様のときにパージ要求の入力があったときは、前記複数種類のパージ処理のうちの前回実行したパージ処理の次にインク排出の量が少ないパージ処理をパージ手段に実行させることにより、インクの排出量の少ないパージ処理では印刷品質の低下が解消されない場合にのみ、インク排出の量が多いパージ処理が行われることとなり、インクが無駄に排出されてしまうのを防止することができる。
本発明によれば、初期インクを有効に利用することができるとともに、要求される印刷品質を実現することができる。
本発明における実施の形態に係るプリンタの概略構成図である。 図1のインクジェットヘッドの平面図である。 図2のIII−III線断面図である。 図1の制御装置の機能ブロック図である。 プリンタの動作を示すフローチャートである。 変形例における図1相当の図である。 変形例における図5相当のフローチャートである。
以下、本発明の好適な実施の形態について説明する。
図1は、本実施の形態に係るインクジェットプリンタの概略構成図である。図1に示すように、インクジェットプリンタ1は、キャリッジ2、サブタンク3、インクジェットヘッド4、カートリッジ装着部5、4本のチューブ6、吸引キャップ7、2本のチューブ8、吸引ポンプ9(パージ手段)、切り替え装置10、チューブ11、廃インクタンク12、入力装置13(パージ処理入力手段)などを備えている。また、インクジェットプリンタ1の動作は、制御装置60によって制御されている。
キャリッジ2は、走査方向(図1の左右方向)に往復移動する。サブタンク3は、キャリッジ2に取り付けられている。インクジェットヘッド4はサブタンク3の下面に設けられており、サブタンク3からブラック、イエロー、シアン、マゼンタの4色のインクが供給されるとともに、その下面に形成されたノズル25からこれら4色のインクを吐出する。
カートリッジ装着部5は、インクジェットプリンタ1の図1における略右下端部に配置されており、ブラック、イエロー、シアン、マゼンタのインクがそれぞれ貯留された4つのインクカートリッジCが着脱可能となっている。4本のチューブ6は、カートリッジ装着部5に装着された4つのインクカートリッジCとサブタンク3とを接続しており、インクカートリッジCに貯留されたインクはチューブ6を介してサブタンク3及びインクジェットヘッド4に供給される。
なお、本実施の形態では、上述のサブタンク3と4本のチューブ6とを合わせたものが、本発明に係るインク供給流路に相当する。また、インクジェットヘッド4、サブタンク3及びチューブ6には、インクジェットプリンタ1の製造時に、吐出するインクと同じ種類のインク(初期インク)が充填されており、インクジェットプリンタ1はこの状態で出荷される(未使用の状態で、インクジェットヘッド4、サブタンク3及びチューブ6に初期インクが充填されている)。
そして、インクジェットプリンタ1においては、図示しない用紙搬送機構により図1の下方(紙送り方向)に搬送される記録用紙Pに、キャリッジ2とともに走査方向に往復移動するインクジェットヘッド4からインクを吐出することによって、記録用紙Pに印刷を行う。
吸引キャップ7は、キャリッジ2が図1において最も右側に移動した状態のインクジェットヘッド4と対向する位置に配置されている。吸引キャップ7は、上下方向(図1の紙面垂直方向)に移動可能に構成されており、キャリッジ2が当該位置にある状態で吸引キャップ7を上方に移動させることにより、後述するブラックのインクを吐出するノズル25と、カラー(イエロー、シアン、マゼンタ)のインクを吐出するノズル25とを別々に覆うことができるようになっている。
吸引ポンプ9は、2本のチューブ8を介して吸引キャップ7の、ブラックのインクを吐出するノズル25を覆う部分、及び、カラーのインクを吐出するノズル25を覆う部分とそれぞれ接続されている。切り替え装置10は、チューブ8の途中に設けられており、吸引キャップ7の上記2つの部分部分と吸引ポンプ9との接続及びその遮断を個別に切り替えることができるように構成されている。廃インクタンク12は、チューブ11を介して吸引ポンプ9と接続されている。
そして、インクジェットプリンタ1においては、上述したように吸引キャップ7により複数のノズル25が覆われた状態で吸引ポンプ9を駆動させることにより、ノズル25からインクを吸引して、インクジェットヘッド4、サブタンク3及びチューブ6内のインクを排出させるパージ処理を行うことが可能となっている。このとき、切り替え装置10による切り替えを行うことにより、ブラックのインクを吐出するノズル25、及び、カラーのインクを吐出するノズル25から選択的にインクを吸引することが可能となっている。また、排出されたインクは廃インクタンク12に貯留される。
入力装置13は、インクジェットプリンタ1の図1における左下端部に設けられている。入力装置13は、パージ処理の要求などインクジェットプリンタ1に関する操作を行うためのものであり、3つのボタン16a〜16c及びディスプレイ17を備えている。ボタン16a〜16cは、後述するように、ユーザがパージ処理の実行を要求する際などに操作されるボタンである。ディスプレイ17は、3つのボタン16a〜16cが備えている機能の説明などを表示させるものである。
また、入力装置13は、このほか、内部に信号発信部18(図4参照)を備えており、信号発信部18は、ユーザによりボタン16a〜16cが操作されたときに、後述するように、ボタン16a〜16cの操作に対応する動作を実行することを指示する信号を制御装置60に出力する。
次に、インクジェットヘッド4について説明する。図2は図1のインクジェットヘッド4の平面図である。図3は図3のIII−III線断面図である。
図2、図3に示すように、インクジェットヘッド4は、圧力室20及びノズル25を含むインク流路が形成された流路ユニット41と、圧力室20内のインクに圧力を付与するための圧電アクチュエータ42とを備えている。
流路ユニット41は、キャビティプレート31、ベースプレート32、マニホールドプレート33及びノズルプレート34の4枚のプレートが互いに積層されることによって構成されている。4枚のプレート31〜34のうちノズルプレート34を除いた3枚のプレート31〜33はステンレスなどの金属材料からなり、ノズルプレート34は、ポリイミドなどの合成樹脂材料からなる。あるいは、ノズルプレート34も、他の3枚のプレート31〜33と同様、金属材料により構成されていてもよい。
キャビティプレート31には、複数の圧力室20が形成されている。複数の圧力室20は、走査方向を長手方向とする略楕円の平面形状を有しており、紙送り方向に配列されて1つの圧力室20の列を形成しているとともに、このような圧力室20の列が、走査方向に4列に配置されている。ベースプレート32には、平面視で複数の圧力室20の長手方向に関する両端部と対向する部分に、それぞれ、略円形の平面形状を有する複数の貫通孔22、23が形成されている。
マニホールドプレート33には、マニホールド流路21が形成されている。マニホールド流路21は、上記4つの圧力室20の列に対応して設けられており、それぞれが、各圧力室20の列を構成する複数の圧力室20の略右半分と対向するように紙送り方向に延びている。また、マニホールド流路21には、その図2における上端部に設けられており、サブタンク3と接続された、4つのインク供給口19からインクが供給される。より詳細には、上記4つのインク供給口19からは、図2の左側に配置されているものから順に、ブラック、イエロー、シアン、マゼンタのインクが供給される。
また、マニホールドプレート33には、平面視で複数の貫通孔23と対向する部分に、略円形の平面形状を有する複数の貫通孔24が形成されている。ノズルプレート34には、平面視で貫通孔24と対向する部分に複数のノズル25が形成されている。複数のノズル25は、圧力室20と同様、紙送り方向に配列されることによって1つのノズル列を形成しているとともに、このようなノズル列が走査方向に4列に配列されており、複数のノズル25からは、図2の左側のノズル列を構成するものから順に、ブラック、イエロー、シアン、マゼンタのインクが吐出される。
そして、流路ユニット41においては、マニホールド流路21が貫通孔22を介して圧力室20と連通しているとともに、圧力室20が貫通孔23、24を介してノズル25に連通している。このように、流路ユニット41には、マニホールド流路21から圧力室20を経てノズル25に至る複数の個別インク流路が形成されている。
圧電アクチュエータ42は、振動板51、圧電層52及び複数の個別電極53を備えている。振動板51はステンレスなどの金属材料からなり、複数の圧力室20を覆うように流路ユニット41の上面に接合されている。また、導電性を有する振動板51は、後述するように圧電アクチュエータ42を駆動するための共通電極を兼ねており、常にグランド電位に保持されている。
圧電層52は、チタン酸鉛とジルコン酸鉛との混晶であるチタン酸ジルコン酸鉛を主成分とする圧電材料からなり、振動板51の上面に複数の圧力室20にまたがって連続的に配置されている。
複数の個別電極53は、圧力室20よりも一回り小さい略楕円の平面形状を有しており、圧電層52の上面における複数の圧力室20の略中央部と対向する部分にそれぞれ配置されている。また、複数の個別電極53の長手方向に関するノズル25と反対側の端部は、圧力室20と対向しない部分まで延びており、その先端部が接続端子53aとなっている。接続端子53aは、図示しないフレキシブル配線部材(FPC)を介してドライバIC55(図6参照)に接続されており、複数の個別電極53には、ドライバIC55により個別に駆動電位が付与される。
また、前述の圧電層52のうち、複数の個別電極53と共通電極としての振動板51とに挟まれた部分はその厚み方向に分極されている。
ここで、圧電アクチュエータ42の駆動方法について説明する。圧電アクチュエータ42においては、複数の個別電極53は予めドライバIC55によりグランド電位に保持されている。そして、ドライバIC55により複数の個別電極53のいずれかに駆動電位が付与されると、当該個別電極53とグランド電位に保持された共通電極としての振動板51との間に電位差が生じ、圧電層52のこれらの電極に挟まれた部分にはその分極方向と同じ厚み方向の電界が発生する。これにより、圧電層52の当該部分が厚み方向と直交する水平方向に収縮し、その結果、振動板51及び圧電層52が全体として圧力室20側に凸となるように変形して圧力室20の容積が減少する。これにより、圧力室20内のインクの圧力が上昇し、圧力室20に連通するノズル25からインクが吐出される。
次に、インクジェットプリンタ1の動作を制御する制御装置60について説明する。図4は制御装置60のブロック図である。制御装置60は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などからなり、
これらが、図4に示すように、印刷制御部61、パージ制御部62、入力装置制御部63、初期インク検出部64、パージカウンタ65などとして動作する。
印刷制御部61は、インクジェットプリンタ1において印刷を行わせる際のキャリッジ2及びドライバIC55(インクジェットヘッド4)の動作を制御する。パージ制御部62は、インクジェットプリンタ1においてパージ処理を実行させる際のキャリッジ2、吸引キャップ7及び吸引ポンプ9の動作を制御する。具体的には、パージ制御部62は、吸引ポンプ9の回転数などを変更させることにより、上記パージ処理として、インクの排出量(インク排出の程度)が互いに異なる3種類のパージ処理(インクの排出量が多い順に、大パージ、中パージ、小パージとする)のいずれかを選択的に実行させる。なお、パージ制御部62は、信号発信部18から信号が入力されたときに、入力された信号に応じて上記パージ処理のための制御を行う。
入力装置制御部63は、後述するように、ボタン16a〜16cに、パージ処理の要求などの機能を割り当てる際や、ディスプレイ17に当該割り当てを表示させる際などの、入力装置13の動作を制御する。
初期インク検出部64は、例えば、インクジェットヘッド4におけるインクの消費量、カートリッジ装着部5に装着されているインクカートリッジCのインク残量などから、インクジェットヘッド4、サブタンク3及びチューブ6内に初期インクが残っているか否かを検出する。
パージカウンタ65は、後述するように、初期インク検出部64により初期インクが残っていないことが検出された後に、パージ処理の要求が入力される際の、印刷品質の低下が解消されるまでに連続して入力されたパージ処理の要求の回数をカウントするものである。
次に、インクジェットプリンタ1の動作について説明する。図5はインクジェットプリンタ1の動作を示すフローチャートである。このフローチャートはインクジェットプリンタ1に電源が投入されたときに開始される。
インクジェットプリンタ1の電源が投入されると、図5に示すように、まず、パージカウンタ65をリセットして、そのカウント数を0にする(ステップS101、以下、単にS101などとする)。その後、インクジェットプリンタ1に接続されたPCなど外部から印刷指令が入力されるまで待機しており(S102:NO)、印刷指令が入力されると(S102:YES)、印刷制御部61の制御により印刷を実行させる(S103)。
次に、初期インク検出部64によりインクジェットヘッド4、サブタンク3及びチューブ6内に初期インクが残っていることが検出されている場合には(S104:YES)、入力装置制御部63の制御により、ボタン16a〜16cを、それぞれ、大パージ、中パージ、小パージの要求の入力に割り当て、パージの種類を選択可能な状態にするとともに、ディスプレイ17に上記ボタン16a〜16cの割り当てを表示させる(S105)。
これにより、入力装置13は、ボタン16a〜16cの操作による上記3種類のパージ処理の要求のみを受けつけ可能な状態となる。すなわち、入力装置制御部63は、互いにインク排出の程度が異なる大パージ、中パージ、小パージの3種類のパージ処理から選択されたパージ処理の要求を受けつけ可能とする第1の入力態様のみを採りえるように入力装置13を制御して、パージ処理として上記3種類のパージ処理のうちユーザのボタン16a〜16cの操作より選択されたパージ処理のみを実行可能とする。
そして、ユーザは、上記S103において印刷された画像を見て印刷品質が低下していると判断した場合には、ボタン16a〜16cのいずれかを操作することにより、印刷品質の低下の程度が高い場合ほどインクの排出量の大きいパージ処理を選択する。
ボタン16a〜16cの操作により、パージ処理の種類が選択されると(S106:YES)、信号発信部18からパージ制御部62に、選択されたパージ処理の実行を指示する信号が送信される。そして、パージ制御部62にこの信号が入力されたときに、パージ制御部62の制御により、選択されたパージ処理を実行させ(S107)、その後、上記S102に戻る。また、パージ処理の要求が入力されなかったときは(S106:NO)、そのまま、上記S102に戻る。
ここで、上記S107のパージ処理においては、上記S103においてモノクロ印刷を実行させた場合には、ブラックのインクを吐出するノズル25からインクを吸引させ、カラー印刷を実行させた場合には、カラーのインクを吐出するノズル25からインクを吸引させる。また、後述するS112、S113におけるパージ処理においても同様である。
また、インクジェットプリンタ1においては、最初に電源投入されてから、上記S103において初期インク検出部64により初期インクが残っていることが検出されている間は、上記S106におけるユーザによるパージ処理の要求に応じて、上記S107においてパージ処理を実行させる以外は、例えば、従来、カートリッジ装着部5にインクカートリッジCが装着された直後や、インクジェットヘッド4からインクが吐出されていない状態が所定期間継続したときなどに自動的に行われていたパージ処理も実行させない。
一方、初期インク検出部64により、初期インクが残っていないことが検出された場合には、(S104:NO)、入力装置制御部63の制御により、ボタン16a〜16cをすべて、パージ処理の種類は選択できない、単なるパージ処理の要求の入力に割り当て、ディスプレイ17に上記ボタン16a〜16cの割り当てを表示させる(S108)。
これにより、入力装置13は、ボタン16a〜16cの操作による単なるパージ処理の要求のみを受けつけ可能な状態となる。すなわち、入力装置制御部63は、単にパージの要求の入力のみを受けつけ可能とする第2の入力態様のみを採りえるように入力装置13を制御する。
なお、本実施の形態では、ボタン16a〜16cをすべて、パージ処理の要求の入力に割り当てているが、これには限られず、ボタン16a〜16cの1つ又は2つにのみをパージ処理の要求に割り当て、残りのボタンにはいずれの機能も割り当てないようにしてもよい。
そして、ユーザが、上記S103において印刷された画像を見て印刷品質が低下していると判断した場合には、ボタン16a〜16cのいずれかを操作することにより、パージ処理の要求を入力する。
そして、ボタン16a〜16cの操作により、パージ処理の要求が入力されると(S109:YES)、信号発信部18からパージ制御部62に、パージ処理の実行を指示する信号が送信されるとともに、パージカウンタ65に当該信号が入力されたことを示す信号が送信される。そして、この信号を受けて、パージカウンタ65がカウント数を1だけ増加させ(S110)、続いて、パージカウンタ65のカウント数が1である場合、具体的には、入力されたパージ処理の要求が、最初のパージ処理の要求である場合には(S111:YES)、パージ制御部62の制御により小パージを実行させ(S112)、その後、上記S102に戻る。
一方、パージカウンタ65のカウント数が2以上である場合、具体的には、前回のパージ処理によっては印刷品質の低下が解消されず、さらにパージ処理の要求が入力された場合には(S111:NO)、パージ制御部62の制御により、前回のパージ処理の次にインクの排出量が少ないパージ処理(つまり、前回が小パージの場合には中パージ、前回が中パージの場合には大パージ)を実行させ(S113)、その後、上記S102に戻る。ただし、前回実行させたパージ処理が大パージである場合には、再度大パージを実行させる。
また、パージ要求が入力されなかった場合には(S109:NO)、パージカウンタ65をリセットしてカウント数を0とし(S114)、その後、上記S102に戻る。
ここで、インクジェットプリンタ1においては、出荷後、最初に使用されるまでの間の温度や湿度といった環境の変化などにより、出荷時にインクジェットヘッド4、サブタンク3及びチューブ6に充填されている初期インクに気体が入り込んだり、初期インクが増粘したりする。
そのため、初期インクにより印刷が行われているときの印刷品質の低下は、上記初期インクへの気体の入り込みや初期インクの増粘により、インクの不吐出、インクの吐出方向の曲がりといったインクの吐出不良が生じることに起因する場合が多い。そして、このような初期インクへの気体の入り込みや初期インクの増粘の程度が大きい場合には、インク排出量の少ないパージ処理を実行しても、印刷品質を解消することはできない。
そのため、仮に、初期インクが残っている状態で印刷品質が低下したときに、初期インクがなくなった後と同様、最初に小パージを実行させるとともに、前回のパージ処理では印刷品質の低下が解消されず、連続してパージ要求が入力された場合に、前回のパージ処理の次にインク排出量が少ないパージ処理を実行させるとすると、インク排出量の少ないパージ処理では印刷品質の低下を解消することができないため、結果として、パージ処理の繰り返し回数が多くなって、インクの排出量が多くなってしまう。
また、このような初期インクにおける気体の入り込みや増粘の程度は、最初に使用されるまでの環境の変化の程度や期間などによって変わってくる。そのため、仮に、初期インクが残っている状態で印刷品質の低下が生じたからといって、一律にインク排出量の多いパージ処理を実行させると、初期インクへの気体の入り込みや初期インクの増粘の程度が小さく、インク排出量の少ないパージ処理を実行すれば印刷品質の低下が解消されるような場合であっても、多量の初期インクが排出され、印刷に使用可能な初期インクが無駄に排出されてしまうことになる。
また、これとは逆に、一律にインク排出量の少ないパージ処理を実行させると、初期インクへの気体の入り込みや初期インクの増粘の程度が大きい場合に、印刷品質の低下が解消されない虞がある。
さらに、従来、カートリッジ装着部5にインクカートリッジが装着されたときや、インクジェットヘッド4からインクが吐出されていない状態が所定期間継続したときなどに、自動的に実行されているパージ処理は、一般にインクの排出量が一定のものである。また、前述のように、初期インクにおける気体の入り込みや増粘の程度は、最初に使用されるまでの環境の変化の程度や期間などによって変わってくる。このため、仮に、最初の電源投入後、初期インクが残っている間において、上述のように自動的にパージ処理を実行させると、前述したのと同様、無駄に初期インクが排出されることとなったり、印刷品質の低下が解消されなかったりする虞がある。
そこで、本実施の形態では、上述したように、最初の電源投入後、初期インク検出部64により初期インクが残っていることが検出されている間は(S104:YES)、ボタン16a〜16cからパージ処理の要求が入力されない限りは、パージ処理を実行させず、ボタン16a〜16cを、それぞれ、大パージ、中パージ、小パージの入力に割り当てるとともに(S105)、ユーザによりボタン16a〜16cが操作されることにより、パージ処理の種類が選択されたときに(S106:YES)、選択されたパージ処理を実行させる(S107)。
これにより、初期インクにおける気体の入り込みや増粘の度合いが低く、印刷される印刷品質の低下の程度がそれほど大きくない場合には、インク排出量の少ないパージ処理が選択され、その結果、初期インクを必要以上に排出することなく、初期インクを有効利用することができる。
これに対して、初期インクにおける気体の入り込みや増粘の度合いが高く、印刷される印刷品質の低下の程度が大きい場合には、インク排出量の多いパージ処理が選択され、その結果、気体が入り込んだり像粘したりした初期インクを完全に排出させることにより印刷品質の低下を解消することができ、要求される印刷品質を実現することが可能となる。
一方、初期インクがなくなった後に、インクジェットヘッド4、サブタンク3及びチューブ6内にあるインクは、インクカートリッジCから新たに供給されたインクであるため、インクジェットプリンタ1を長期間使用せずに放置していた場合などを除けば、インクにおける気体の入り込みやインクの増粘の程度は小さい。
したがって、当該インクを用いて印刷を行った場合の印刷品質の低下は、その程度に関わらず、ノズル25内のインクの乾燥や、ノズル面への異物の付着などによりインクの吐出不良が発生することに起因する場合が多い。そして、このような原因による印刷品質の低下は、インク排出量の少ないパージ処理で解消することが可能である。
このため、仮に、初期インクがなくなった後にも、初期インクが残っている場合と同様、ユーザにパージ処理の種類を選択させると、印刷品質が大きく低下している場合に、その印刷品質の低下がノズル25内のインクの乾燥やノズル面への異物の付着などに起因する、インク排出量の少ないパージ処理により解消可能なものであったとしても、インクの排出量の多いパージが選択されてしまい、インクが無駄に排出されることとなってしまう。
そこで、本実施の形態では、初期インクがなくなった後は(S104:NO)、ボタン16a〜16cの操作により、単にパージ処理の要求の入力のみを可能な状態とし(S108)、ボタン16a〜16cの操作によりパージ処理の要求が入力された場合に(S109:YES)、最初は(S111:YES)インク排出量の最も少ない小パージを実行させ(S112)、前回のパージ処理では印刷品質の低下が解消されず、さらにパージ処理の要求が入力されたときに(S111:NO)、前回のパージ処理の次にインクの排出量が少ないパージ処理を実行させる(S113)。これにより、インクが無駄に排出されてしまうのを防止することができる。
次に、本実施の形態に種々の変更を加えた変形例について説明する。ただし、本実施の形態と同様の部分については、同じ符号を付し、適宜その説明を省略する。
一変形例では、図6に示すように、入力装置13に、ボタン16a〜16cとは別にボタン16dが設けられている。そして、図7に示すように、初期インク検出部64により、初期インクが残っていないことが検出された場合に、(S104:NO)、入力装置制御部63の制御により、ボタン16a〜16cを引き続き上記3種類のパージ処理の要求の入力に割り当てるとともに、ボタン16dを、単なるパージ処理の要求の入力に割り当て、ディスプレイ17に上記ボタン16a〜16dの割り当てを表示させる(S201)。なお、この場合には、上記S105において、ボタン16dには、いずれの機能も割り当てない。
すなわち、入力装置制御部63は、初期インクが残っている場合には、上述の第1の入力態様のみを採りえ、初期インクが残っていない場合には、上述の第1の入力態様と第2の入力態様の両方を採りえるように入力装置13を制御する。
そして、ボタン16a〜16cの操作により上記3種類のパージ処理のいずれかが選択され、当該パージ処理の要求が入力された場合には(S202:YES)、上述の実施の形態と同様、選択されたパージ処理を実行させる(S105)。一方、パージ処理の種類が選択されず(S202:NO)、ボタン16dの操作により、単なるパージ処理の要求が入力された場合には(S109:YES)、上述の実施の形態と同様、上記S110〜S113の手順でパージ処理を実行させる。
初期インクがなくなり、インクジェットヘッド4、サブタンク3及びチューブ6内のインクが、インクカートリッジCから新たに供給されたインクとなっている場合であっても、インクジェットプリンタ1を長期間使用せずに放置していた場合などには、初期インクの場合と同様、インクに気体が入り込んだり、インクが増粘したりする。そして、このような場合には、インクの排出量が少ないパージ処理を実行させても、印刷品質の低下は解消されない。
そのため、仮に、上述の実施の形態と同様、印刷品質が低下したときに、一律に、最初に小パージを実行させるとともに、前回のパージ処理では印刷品質の低下が解消されなかった場合に、前回の次にインク排出量の少ないパージ処理を実行させると、インクへの気体の入り込みやインクの増粘などの程度が高い場合には、パージ処理の繰り返し回数が多くなってしまい、結果として、インクの排出量が多くなってしまう。
そこで、当該変形例では、初期インクがなくなった後に(S104:NO)、ボタン16a〜16cを、それぞれ、引き続き上記3種類のパージ処理の要求の入力に割り当てるとともに、ボタン16dを単なるパージ処理の要求の入力に割り当てることにより、上記3種類のパージ処理いずれかを選択してそのパージ処理の要求を入力すること、及び、単なるパージ処理の要求を入力することのいずれかを選択的に行うことができるようにしている(S201)。
これにより、インクジェットプリンタ1を長期間使用せずに放置していた場合など、印刷品質の低下が、インクにおける気体の入り込みや増粘によるインクの吐出不良に起因するものであるとユーザ側で推定できる場合には、ボタン16a〜16cのいずれかを操作することにより、パージ処理の種類を選択し、対応するパージ処理を実行させることができるので、印刷品質が解消されるまでに繰り返されるパージ処理の回数が少なくなり、無駄にインクが排出されてしまうのを防止することができる。
一方、インクジェットプリンタ1を使用していない期間が短い場合などには、ボタン16dを操作することにより、上述の実施の形態と同様、上記S110〜S113の手順でパージ処理を実行させるため、ノズル25内のインクの乾燥やノズル面への異物の付着などにより印刷品質が低下している場合に、インク排出量の多いパージ処理が実行されてインクが無駄に排出されてしまうのを防止することができる。
また、上述の実施の形態では、初期インクがなくなった後、単なるパージ処理の要求が入力されたときに、上記S110〜S113に示すように、前回のパージ処理では印刷品質の低下が解消されず、連続してパージ処理の要求が入力される回数が多くなるほどインクの排出量の多いパージを実行させていたが、これには限られず、例えば、パージ処理の要求があったときに、常にインクの排出量が同じパージ処理を実行させてもよい。
また、上述の実施の形態では、インクジェットプリンタ1に設けられた入力装置13のボタン16a〜16cが操作されることにより、パージ処理の選択、及び、単なるパージ処理の要求が入力されるように構成されていたが、これには限られず、例えば、インクジェットプリンタ1に、入力装置13の代わりに、外部に接続されたPCから上述の実施の形態と同様のパージ処理の要求の信号などを入力可能であり、入力された信号に対応する動作を行うことを指示する信号を、パージ制御部62などに送信する装置(パージ要求入力手段)が設けられていてもよい。
また、上述の実施の形態では、パージ制御部62の制御により、インクの排出量が互いに異なる3種類のパージ処理を実行させることができるように構成されていたが、インクの排出量が互いに異なる2種類あるいは4種類以上のパージ処理を実行させることができるように構成されていてもよい。
また、以上の説明では、キャリッジとともに走査方向に往復移動しながらインクを吐出するいわゆるシリアルヘッドを有するインクジェットプリンタに本発明を適用した例について説明したが、これには限られず、記録用紙Pの幅の全長にわたって延びているとともに、インクジェットプリンタに固定されたいわゆるラインヘッドを有するインクジェットプリンタに本発明を適用することも可能である。
1 インクジェットプリンタ
3 サブタンク
4 インクジェットヘッド
6 チューブ
12 入力装置
60 制御装置

Claims (2)

  1. 複数のノズルからインクを吐出するインクジェットヘッドと、
    インクを貯留するインクカートリッジと、
    前記インクジェットヘッドと前記インクカートリッジとを接続し、前記インクカートリッジに貯留されたインクを前記インクジェットヘッドに供給するインク供給流路と、
    前記複数のノズルから、前記インクジェットヘッド及び前記インク供給流路内のインクを強制的に排出させるパージ処理を実行するパージ手段と、
    ユーザによるパージ要求の入力を許容するパージ要求入力手段と、
    前記インクジェットヘッド、前記パージ手段及び前記パージ要求入力手段の動作を制御する制御手段とを備えており、
    未使用の状態で、前記インクジェットヘッド及び前記インク供給流路には、前記複数のノズルから吐出されるのと同じ種類の、印刷に利用可能な初期インクが充填されており、
    さらに、前記インクジェットヘッドにおける最初の電源投入からのインクの消費量、若しくは、最初の電源投入時から装着されている前記インクカートリッジにおけるインクの残量に基づいて、前記初期インクが前記インクジェットヘッド及び前記インク供給流路内に残っているか否かを検出する初期インク検出手段を備えており、
    前記制御手段は、最初の電源投入から前記初期インク検出手段により前記初期インクが残っていることが検出されている間は、前記パージ要求入力手段によるパージ要求の入力がない限りは、前記パージ処理を実行しないように制御するとともに、
    前記パージ要求入力手段を、互いにインク排出の程度が異なる複数種類のパージ処理から選択されたパージ処理の要求を受けつけ可能とする第1の入力態様のみを採りえるように制御し、さらに、その選択されたパージ処理を前記パージ手段に実行させるように制御することを特徴とするインクジェットプリンタ。
  2. 前記制御手段は、
    前記初期インク残量検出手段により前記初期インクが残っていないことが検出された後は、前記パージ要求入力手段を、単にパージの要求の入力を受けつけ可能とする第2の入力態様を採り得るように制御し、この第2の入力態様のときにパージ要求の入力があったときは、前記複数種類のパージ処理のうちの前回実行したパージ処理の次にインク排出の量が少ないパージ処理を前記パージ手段に実行させるように制御することを特徴とする請求項1に記載のインクジェットプリンタ。
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