JP4899760B2 - 誘導加熱調理器 - Google Patents

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Description

本発明は、誘導加熱方式により調理を行う誘導加熱調理器に関するものである。
従来、誘導加熱調理器として、高周波磁界を発生する加熱コイルと、加熱コイルに高周波電流を供給するスイッチング素子としてのトランジスタと、トランジスタのオンオフを制御する制御手段とを備えたものはよく知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平9−82466号公報
しかしながら、前記従来の構成では、電源に重畳するノイズ、雷、静電気などにより、マイコンなどで構成された制御手段の構成部品が誤動作すると、誤動作のモードによってはトランジスタが破壊することがある。例えば、制御手段のマイコンがノイズにより誤動作し、制御手段の出力がHIGHのままになると、トランジスタはオンを続けるので、加熱コイルに低周波大電流が流れ、トランジスタが過電流により破壊する。破壊モードとしてはトランジスタのコレクタ電極とエミッタ電極とゲート電極すべてが短絡する場合がある。この場合、通常は電流ヒューズが溶断するようになっているが、電源インピーダンスなどの使用環境によっては電流ヒューズが溶断せずに、トランジスタのエミッタ電極のボンディングワイヤーが溶断する。すると、交流電源の電圧がトランジスタのコレクタ電極、ゲート電極を通じて制御手段に印加され、正常時は20Vで動作している制御手段の構成部品が過電圧(交流電源の電圧が100Vの場合は、実行値100Vの脈流)により発火、発煙するなどの不具合が発生することが生じる。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、トランジスタが破壊してトランジスタの制御電極に高電圧が印加された場合に、その高電圧が制御手段に印加されて制御手段の構成部品が発火、発煙するのを防止することができる、信頼性の高い誘導加熱調理器を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の誘導加熱調理器は、高周波磁界を発生する加熱コイル及び前記加熱コイルに高周波電流を供給するトランジスタを有するインバータと、前記トランジスタのオンオフを制御する制御手段と、前記制御手段の出力端子間に過電圧が印加されるのを防止する過電圧保護手段と、前記制御手段の出力端子前記トランジスタの制御電極の間に挿入した過電流保護手段と、を備え、前記過電圧保護手段は、前記制御手段の出力端子と前記過電流保護手段との接続点と、前記エミッタ電極の間に挿入したものである。
これによって、過電流保護手段と過電圧保護手段の作用により、トランジスタが破壊してトランジスタの制御電極に高電圧が印加された場合に、過電流により過電圧保護手段が短絡破壊する結果、過電流保護手段が溶断して制御手段に過電圧が印加されるのを防ぐので、その高電圧が制御手段に印加されて制御手段の構成部品が発火、発煙するのを防止することができ、信頼性の高いものとすることができる。
本発明の誘導加熱調理器は、トランジスタが破壊してトランジスタの制御電極に高電圧が印加された場合に、その高電圧が制御手段に印加されて制御手段の構成部品が発火、発煙するのを防止することができ、信頼性の高いものとすることができる。
第1の発明は、高周波磁界を発生する加熱コイル及び前記加熱コイルに高周波電流を供給するトランジスタを有するインバータと、前記トランジスタのオンオフを制御する制御手段と、前記制御手段の出力端子間に過電圧が印加されるのを防止する過電圧保護手段と、前記制御手段の出力端子前記トランジスタの制御電極の間に挿入した過電流保護手段と、を備え、前記過電圧保護手段は、前記制御手段の出力端子と前記過電流保護手段との接続点と、前記エミッタ電極の間に挿入した誘導加熱調理器とすることにより、過電流保護手段と過電圧保護手段の作用により、トランジスタが破壊してトランジスタの制御電極に高電圧が印加された場合に、その高電圧が制御手段に印加されて制御手段の構成部品が発火、発煙するのを防止することができ、信頼性の高いものとすることができる。
第2の発明は、特に、第1の発明において、過電流保護手段を電流ヒューズで構成し、過電圧保護手段を定電圧ダイオードで構成したことにより、定電圧ダイオードで制御手段に過電圧が印加されるのを防止し、かつ定電圧ダイオードに流れた電流で電流ヒューズを溶断して、トランジスタが破壊してトランジスタの制御電極に高電圧が印加された場合に、その高電圧が制御手段に印加されて制御手段の構成部品が発火、発煙するのを防止できる。
第3の発明は、特に、第1の発明において、過電流保護手段を電流ヒューズで構成し、過電圧保護手段をバリスタで構成したことにより、バリスタで制御手段に過電圧が印加されるのを防止し、かつバリスタに流れた電流で電流ヒューズを溶断して、トランジスタが破壊してトランジスタの制御電極に高電圧が印加された場合に、その高電圧が制御手段に印加されて制御手段の構成部品が発火、発煙するのを防止できる。
第4の発明は、特に、第1の発明において、過電流保護手段を電流ヒューズで構成し、過電圧保護手段をトランジスタとトランジスタのベース電極とコレクタ電極に定電圧ダイオードを接続した回路で構成したことにより、トランジスタとトランジスタのベース電極とコレクタ電極に定電圧ダイオードを接続した回路で制御手段に過電圧が印加されるのを防止し、かつトランジスタとトランジスタのベース電極とコレクタ電極に定電圧ダイオードを接続した回路に流れた電流で電流ヒューズを溶断して、トランジスタが破壊してトランジスタの制御電極に高電圧が印加された場合に、その高電圧が制御手段に印加されて制御手段の構成部品が発火、発煙するのを防止できる。
第5の発明は、特に、第1の発明において、過電流保護手段を抵抗で構成し、過電圧保護手段を定電圧ダイオードで構成したことにより、定電圧ダイオードで制御手段に過電圧が印加されるのを防止し、かつ定電圧ダイオードに流れた電流で抵抗を溶断して、トランジスタが破壊してトランジスタの制御電極に高電圧が印加された場合に、その高電圧が制御手段に印加されて制御手段の構成部品が発火、発煙するのを防止できる。
第6の発明は、特に、第1の発明において、過電流保護手段を抵抗で構成し、過電圧保護手段をバリスタで構成したことにより、バリスタで制御手段に過電圧が印加されるのを防止し、かつバリスタに流れた電流で抵抗を溶断して、トランジスタが破壊してトランジスタの制御電極に高電圧が印加された場合に、その高電圧が制御手段に印加されて制御手段の構成部品が発火、発煙するのを防止できる。
第7の発明は、特に、第1の発明において、過電流保護手段を抵抗で構成し、過電圧保護手段をトランジスタとトランジスタのベース電極とコレクタ電極に定電圧ダイオードを接続した回路で構成したことにより、トランジスタとトランジスタのベース電極とコレクタ電極に定電圧ダイオードを接続した回路で制御手段に過電圧が印加されるのを防止し、かつトランジスタとトランジスタのベース電極とコレクタ電極に定電圧ダイオードを接続した回路に流れた電流で抵抗を溶断して、トランジスタが破壊してトランジスタの制御電極に高電圧が印加された場合に、その高電圧が制御手段に印加されて制御手段の構成部品が発火、発煙するのを防止できる。
第8の発明は、特に、第1の発明において、過電流保護手段をパターンヒューズで構成し、過電圧保護手段を定電圧ダイオードで構成したことにより、定電圧ダイオードで制御手段に過電圧が印加されるのを防止し、かつ定電圧ダイオードに流れた電流でパターンヒューズを溶断して、トランジスタが破壊してトランジスタの制御電極に高電圧が印加された場合に、その高電圧が制御手段に印加されて制御手段の構成部品が発火、発煙するのを防止できる。
第9の発明は、特に、第1の発明において、過電流保護手段をパターンヒューズで構成し、過電圧保護手段をバリスタで構成したことにより、バリスタで制御手段に過電圧が印加されるのを防止し、かつバリスタに流れた電流でパターンヒューズを溶断して、トランジスタが破壊してトランジスタの制御電極に高電圧が印加された場合にその高電圧が制御手段に印加されて制御手段の構成部品が発火、発煙するのを防止できる。
第10の発明は、特に、第1の発明において、過電流保護手段をパターンヒューズで構成し、過電圧保護手段をトランジスタとトランジスタのベース電極とコレクタ電極に定電圧ダイオードを接続した回路で構成したことにより、トランジスタとトランジスタのベース電極とコレクタ電極に定電圧ダイオードを接続した回路で制御手段に過電圧が印加されるのを防止し、かつトランジスタとトランジスタのベース電極とコレクタ電極に定電圧ダイオードを接続した回路に流れた電流でパターンヒューズを溶断して、トランジスタが破壊してトランジスタの制御電極に高電圧が印加された場合に、その高電圧が制御手段に印加されて制御手段の構成部品が発火、発煙するのを防止できる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における誘導加熱調理器を示している。
図に示すように、本実施の形態における誘導加熱調理器は、交流電源1と、電源スイッチ2と、定格電流1Aの電流ヒューズ3と、ブリッジ形の整流器4と、高周波電力を発生するインバータ5とを備えている。インバータ5は、高周波磁界を発生する加熱コイル6と、共振コンデンサ7と、加熱コイル6に高周波電流を供給するトランジスタ(IGBT)8と、ダイオード9と、整流器4の出力を高周波に対して安定させるチョークコイル10と、コンデンサ11とで構成されている。
そしてまた、本実施の形態における誘導加熱調理器は、トランジスタ8のオンオフを制御するマイコンなどで構成されている制御手段12と、制御手段12とトランジスタ8の制御電極の間に挿入した過電流保護手段13と、制御手段12の出力端子と過電流保護手段13との接続点とエミッタ電極の間に挿入した過電圧保護手段14とを備えている。本実施の形態では、制御手段12の動作電圧を20Vとし、定電圧ダイオードのツェナー電圧を24Vとしている。また、過電流保護手段13は電流ヒューズからなり、過電圧保護手段14は定電圧ダイオードからなっている。
以上のように構成された誘導加熱調理器について、以下その動作を説明する。
調理中に交流電源1に重畳するノイズ、雷、静電気などにより、マイコンなどで構成されている制御手段12の構成部品が誤動作すると、誤動作のモードによってはトランジスタ8が破壊することがある。例えば、制御手段12のマイコンがノイズにより誤動作し、制御手段12の出力がHIGHのままになると、トランジスタ8はオンを続けるので、加熱コイル6に低周波大電流が流れトランジスタ8が過電流により破壊する。
破壊モードとしてはトランジスタ8のコレクタ電極Cとエミッタ電極Eとゲート電極Gのすべてが短絡する場合がある。このような場合、通常は電流ヒューズ3が溶断するが、電源インピーダンスなどの使用環境によっては電流ヒューズ3が溶断せずに、トランジスタ8のエミッタ電極Eのボンディングワイヤーが溶断すると、交流電源1の電圧が整流器4、チョークコイル10、加熱コイル6、トランジスタ8のコレクタ電極Cを通じてゲート電極Gに印加される。その電圧が過電流保護手段13を介して制御手段12に印加されようとするが、過電圧保護手段14が制御手段12への印加電圧が24V以上にならないように抑制する、もしくは過電流により過電圧保護手段14が短絡破壊する結果、過電流保護手段13が溶断して制御手段12に過電圧が印加されるのを防ぎ、制御手段12の構成部品が発火、発煙するなどの不具合を防止する。
このように、本実施の形態では、過電流保護手段(電流ヒューズ)13と過電圧保護手段(定電圧ダイオード)14の作用により、トランジスタ8が破壊してトランジスタの制御電極に高電圧が印加された場合に、その高電圧が制御手段12に印加されて制御手段12の構成部品が発火、発煙するのを防止することができ、信頼性の高いものとすることができる。
(実施の形態2)
図2は、本発明の実施の形態2における誘導加熱調理器を示している。実施の形態1と同一要素については同一符号を付してその説明を省略する。
本実施の形態において実施の形態1との相違点は、過電圧保護手段14をバリスタ15で構成している点である。本実施の形態では、バリスタ15のバリスタ電圧を24Vとしている。その他は実施の形態1と同様である。
以上のように構成された誘導加熱調理器について、以下その動作を説明する。
調理中に交流電源1に重畳するノイズ、雷、静電気などにより、マイコンなどで構成されている制御手段12の構成部品が誤動作すると、誤動作のモードによってはトランジスタ8が破壊することがある。例えば、制御手段12のマイコンがノイズにより誤動作し、制御手段12の出力がHIGHのままになると、トランジスタ8はオンを続けるので、加熱コイル6に低周波大電流が流れトランジスタ8が過電流により破壊する。
破壊モードとしてはトランジスタ8のコレクタ電極Cとエミッタ電極Eとゲート電極Gすべてが短絡する場合がある。このような場合、通常は電流ヒューズ3が溶断するが、電源インピーダンスなどの使用環境によっては電流ヒューズ3が溶断せずに、トランジスタ8のエミッタ電極Eのボンディングワイヤーが溶断すると、交流電源1の電圧が整流器4、チョークコイル10、加熱コイル6、トランジスタ8のコレクタ電極Cを通じてトランジスタ8のゲート電極Gに印加される。その電圧が電流ヒューズよりなる過電流保護手段13を介して制御手段12に印加されようとするが、バリスタ15が制御手段12への印加電圧が24V以上にならないように抑制する、もしくは過電流によりバリスタ15が短絡破壊する結果、過電流保護手段13が溶断して制御手段12に過電圧が印加されるのを防ぎ、制御手段12の構成部品が発火、発煙するなどの不具合を防止する。
このように、本実施の形態では、バリスタ15で制御手段12に過電圧が印加されるのを防止し、かつバリスタ15に流れた電流で過電流保護手段13である電流ヒューズを溶断して、トランジスタ8が破壊してトランジスタの制御電極に高電圧が印加された場合に、その高電圧が制御手段12に印加されて制御手段12の構成部品が発火、発煙するのを防止できる。
(実施の形態3)
図3は、本発明の実施の形態3における誘導加熱調理器を示している。実施の形態1と同一要素については同一符号を付してその説明を省略する。
本実施の形態において実施の形態1との相違点は、過電圧保護手段14をトランジスタ17とトランジスタのベース電極とコレクタ電極に定電圧ダイオード16を接続した回路で構成している点である。その他は実施の形態1と同様である。
以上のように構成された誘導加熱調理器について、以下その動作を説明する。
調理中に交流電源1に重畳するノイズ、雷、静電気などにより、マイコンなどで構成されている制御手段12の構成部品が誤動作すると、誤動作のモードによってはトランジスタ8が破壊することがある。例えば、制御手段12のマイコンがノイズにより誤動作し、制御手段12の出力がHIGHのままになると、トランジスタ8はオンを続けるので、加熱コイル6に低周波大電流が流れトランジスタ8が過電流により破壊する。
破壊モードとしてはトランジスタ8のコレクタ電極Cとエミッタ電極Eとゲート電極Gすべてが短絡する場合がある。このような場合、通常は電流ヒューズ3が溶断するが、電源インピーダンスなどの使用環境によっては電流ヒューズ3が溶断せずに、トランジスタ8のエミッタ電極Eのボンディングワイヤーが溶断すると、交流電源1の電圧が整流器4、チョークコイル10、加熱コイル6、トランジスタ8のコレクタ電極Cを通じてトランジスタ8のゲート電極Gに印加される。その電圧が電流ヒューズである過電流保護手段13を介して制御手段12に印加されようとするが、定電圧ダイオード16のツェナー電圧を24Vとすると、トランジスタ17のコレクタ電極−エミッタ電極間は約24Vに抑制される結果、過電流保護手段13が溶断して制御手段12に過電圧が印加されるのを防ぎ、制御手段12の構成部品が発火、発煙するなどの不具合を防止する。
このように、本実施の形態では、トランジスタ17とトランジスタのベース電極とコレクタ電極に定電圧ダイオード16を接続した回路で制御手段12に過電圧が印加されるのを防止し、かつトランジスタ17とトランジスタのベース電極とコレクタ電極に定電圧ダイオード16を接続した回路に流れた電流で電流ヒューズである過電流保護手段13を溶断して、トランジスタ8が破壊してトランジスタ8の制御電極に高電圧が印加された場合に、その高電圧が制御手段12に印加されて制御手段12の構成部品が発火、発煙するのを防止できる。
(実施の形態4)
図4は、本発明の実施の形態4における誘導加熱調理器を示している。実施の形態1と同一要素については同一符号を付してその説明を省略する。
本実施の形態において実施の形態1との相違点は、過電流保護手段13を抵抗18で構成している点である。なお、抵抗18は不燃性または難燃性を有している。その他は実施の形態1と同様である。
以上のように構成された誘導加熱調理器について、以下その動作を説明する。
調理中に交流電源1に重畳するノイズ、雷、静電気などにより、マイコンなどで構成されている制御手段12の構成部品が誤動作すると、誤動作のモードによってはトランジスタ8が破壊することがある。例えば、制御手段12のマイコンがノイズにより誤動作し、制御手段12の出力がHIGHのままになると、トランジスタ8はオンを続けるので、加熱コイル6に低周波大電流が流れトランジスタ8が過電流により破壊する。
破壊モードとしてはトランジスタ8のコレクタ電極Cとエミッタ電極Eとゲート電極Gすべてが短絡する場合がある。このような場合、通常は電流ヒューズ3が溶断するが、電源ピーダンスなどの使用環境によっては電流ヒューズ3が溶断せずに、トランジスタ8のエミッタ電極Eのボンディングワイヤーが溶断すると、交流電源1の電圧が整流器4、チョークコイル10、加熱コイル6、トランジスタ8のコレクタ電極Cを通じてトランジスタ8のゲート電極Gに印加される。その電圧が抵抗18を介して制御手段12に印加されようとするが、過電圧保護手段が24V以上にならないように抑制する結果、抵抗18が溶断して制御手段12に過電圧が印加されるのを防ぎ、制御手段12の構成部品が発火、発煙するなどの不具合を防止する。
このように、本実施の形態では、定電圧ダイオードである過電圧保護手段14で制御手段12に過電圧が印加されるのを防止し、かつ過電圧保護手段14に流れた電流で抵抗18を溶断して、トランジスタ8が破壊してトランジスタ8の制御電極に高電圧が印加された場合に、その高電圧が制御手段12に印加されて制御手段12の構成部品が発火、発煙するのを防止できる。なお、抵抗18は難燃性または不燃性とすれば、抵抗18の焼損により他の部品に拡大被害が及ぼすことはない。また、過電流保護手段13を抵抗18で構成しているために、安価にできる。
(実施の形態5)
図5は、本発明の実施の形態5における誘導加熱調理器を示している。実施の形態2と同一要素については同一符号を付してその説明を省略する。
本実施の形態において実施の形態2との相違点は、過電流保護手段13を抵抗18で構成している点である。なお、抵抗18は不燃性または難燃性を有している。抵抗18の動作は実施の形態4と同じなので省略する。
このように、本実施の形態では、バリスタ15で制御手段12に過電圧が印加されるのを防止し、かつバリスタ15に流れた電流で抵抗18を溶断して、トランジスタ8が破壊してトランジスタ8の制御電極に高電圧が印加された場合に、その高電圧が制御手段12に印加されて制御手段12の構成部品が発火、発煙するのを防止できる。
(実施の形態6)
図6は、本発明の実施の形態6における誘導加熱調理器を示している。実施の形態3と同一要素については同一符号を付してその説明を省略する。
本実施の形態において実施の形態3との相違点は、過電流保護手段13を抵抗18で構成している点である。なお、抵抗18は不燃性または難燃性を有している。抵抗18の動作は実施の形態4と同じなので省略する。
このように、本実施の形態では、トランジスタ17とトランジスタ17のベース電極とコレクタ電極に定電圧ダイオード16を接続した回路で制御手段12に過電圧が印加されるのを防止し、かつトランジスタ17とトランジスタ17のベース電極とコレクタ電極に定電圧ダイオード16を接続した回路に流れた電流で抵抗18を溶断して、トランジスタ8が破壊してトランジスタ8の制御電極に高電圧が印加された場合に、その高電圧が制御手段12に印加されて制御手段12の構成部品が発火、発煙するのを防止できる。
(実施の形態7)
図7は、本発明の実施の形態7における誘導加熱調理器を示している。実施の形態1と同一要素については同一符号を付してその説明を省略する。
本実施の形態において実施の形態1との相違点は、過電流保護手段13をパターンヒューズ19で構成している点である。本実施の形態ではパターン幅0.2mm、パターンの長さ10mmとし、約定格電流2Aの電流ヒューズに相当する。パターンヒューズ19の動作は実施の形態1と同じなので省略する。
このように、本実施の形態では、定電圧ダイオードである過電圧保護手段14で制御手段12に過電圧が印加されるのを防止し、かつ過電圧保護手段14に流れた電流でパターンヒューズ19を溶断して、トランジスタ8が破壊してトランジスタ8の制御電極に高電圧が印加された場合に、その高電圧が制御手段12に印加されて制御手段12の構成部品が発火、発煙するのを防止できる。なお、過電流保護手段13をパターンヒューズ19で構成しているために、安価である。
(実施の形態8)
図8は、本発明の実施の形態8における誘導加熱調理器を示している。実施の形態2と同一要素については同一符号を付してその説明を省略する。
本実施の形態において実施の形態2との相違点は、実施の形態2との違いは過電流保護手段13をパターンヒューズ19で構成している点である。本実施の形態ではパターン幅0.2mm、パターンの長さ10mmとし、約定格電流2Aの電流ヒューズに相当する。パターンヒューズ19の動作は実施の形態2と同じなので省略する。
このように、本実施の形態では、バリスタ15で制御手段12に過電圧が印加されるのを防止し、かつバリスタ15に流れた電流でパターンヒューズ19を溶断して、トランジスタ8が破壊してトランジスタ8の制御電極に高電圧が印加された場合にその高電圧が制御手段12に印加されて制御手段12の構成部品が発火、発煙するのを防止できる。なお、過電流保護手段13をパターンヒューズ19で構成しているために、安価である。
(実施の形態9)
図9は、本発明の実施の形態9における誘導加熱調理器を示している。実施の形態3と同一要素については同一符号を付してその説明を省略する。
本実施の形態において実施の形態3との相違点は、過電流保護手段13をパターンヒューズ19で構成している点である。本実施の形態ではパターン幅0.2mm、パターンの長さ10mmとし、約定格電流2Aの電流ヒューズに相当する。パターンヒューズ19の動作は実施の形態3と同じなので省略する。
このように、本実施の形態では、トランジスタ17とトランジスタ17のベース電極とコレクタ電極に定電圧ダイオード16を接続した回路で制御手段12に過電圧が印加されるのを防止し、かつトランジスタ17とトランジスタ17のベース電極とコレクタ電極に定電圧ダイオード16を接続した回路に流れた電流でパターンヒューズ19を溶断して、トランジスタ8が破壊してトランジスタ8の制御電極に高電圧が印加された場合に、その高電圧が制御手段12に印加されて制御手段12の構成部品が発火、発煙するのを防止できる。なお、過電流保護手段13をパターンヒューズ19で構成しているために、安価である。
以上のように、本発明にかかる誘導加熱調理器は、トランジスタが破壊してトランジスタの制御電極に高電圧が印加された場合に、その高電圧が制御手段に印加されて制御手段の構成部品が発火、発煙するのを防止することができ、信頼性の高いものとすることができるので、炊飯器、調理器など各種の誘導加熱調理器に適用することができる。
本発明の実施の形態1における誘導加熱調理器の回路図 本発明の実施の形態2における誘導加熱調理器の回路図 本発明の実施の形態3における誘導加熱調理器の回路図 本発明の実施の形態4における誘導加熱調理器の回路図 本発明の実施の形態5における誘導加熱調理器の回路図 本発明の実施の形態6における誘導加熱調理器の回路図 本発明の実施の形態7における誘導加熱調理器の回路図 本発明の実施の形態8における誘導加熱調理器の回路図 本発明の実施の形態9における誘導加熱調理器の回路図
符号の説明
6 加熱コイル
8、17 トランジスタ
12 制御手段
13 電流ヒューズ(過電流保護手段)
14 定電圧ダイオード(過電圧保護手段)
15 バリスタ(過電圧保護手段)
16 定電圧ダイオード(過電圧保護手段)
18 抵抗(過電流保護手段)
19 パターンヒューズ(過電流保護手段)

Claims (10)

  1. 高周波磁界を発生する加熱コイル及び前記加熱コイルに高周波電流を供給するトランジスタを有するインバータと、前記トランジスタのオンオフを制御する制御手段と、前記制御手段の出力端子間に過電圧が印加されるのを防止する過電圧保護手段と、前記制御手段の出力端子前記トランジスタの制御電極の間に挿入した過電流保護手段と、を備え、前記過電圧保護手段は、前記制御手段の出力端子と前記過電流保護手段との接続点と、前記エミッタ電極の間に挿入した誘導加熱調理器。
  2. 過電流保護手段を電流ヒューズで構成し、過電圧保護手段を定電圧ダイオードで構成した請求項1に記載の誘導加熱調理器。
  3. 過電流保護手段を電流ヒューズで構成し、過電圧保護手段をバリスタで構成した請求項1に記載の誘導加熱調理器。
  4. 過電流保護手段を電流ヒューズで構成し、過電圧保護手段をトランジスタとトランジスタのベース電極とコレクタ電極に定電圧ダイオードを接続した回路で構成した請求項1に記載の誘導加熱調理器。
  5. 過電流保護手段を抵抗で構成し、過電圧保護手段を定電圧ダイオードで構成した請求項1に記載の誘導加熱調理器。
  6. 過電流保護手段を抵抗で構成し、過電圧保護手段をバリスタで構成した請求項1に記載の誘導加熱調理器。
  7. 過電流保護手段を抵抗で構成し、過電圧保護手段をトランジスタとトランジスタのベース電極とコレクタ電極に定電圧ダイオードを接続した回路で構成した請求項1に記載の誘導加熱調理器。
  8. 過電流保護手段をパターンヒューズで構成し、過電圧保護手段を定電圧ダイオードで構成した請求項1に記載の誘導加熱調理器。
  9. 過電流保護手段をパターンヒューズで構成し、過電圧保護手段をバリスタで構成した請求項1に記載の誘導加熱調理器。
  10. 過電流保護手段をパターンヒューズで構成し、過電圧保護手段をトランジスタとトランジスタのベース電極とコレクタ電極に定電圧ダイオードを接続した回路で構成した請求項1に記載の誘導加熱調理器。
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