JP4899436B2 - ステープラ - Google Patents

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Description

本発明は、オフィス等で使用される用紙を綴じるためのステープラの改良構造に関する。特に多数枚重ねの用紙の綴じ作業に使用されるステープラであって、ドライバ機構を備えたステープラに関する。
従来から、それぞれ異なる端部の回動支点をもってそれぞれ回動可能とされたアウターハンドルとインナーハンドルとを、両ハンドルを互いに1つの倍力機構を構成する連結部材を介して連動連結し、この連動連結構造による倍力効果を利用して多数枚重ねの用紙の綴じ作業における操作力の軽減を図るようにした大型のステープラが知られている(たとえば、特許文献1、2参照)。
特開2005−138248(第9頁、第2図) 特開2005−138247(第4頁、第2図)
ところで、上述の大型ステープラのドライバ装置に限られるところでないが、カシメにより一体化されたドライバホルダとドライバプレートを備えるドライバ装置は多用されている。しかし、このようなドライバ装置は、ステープル打ち込み時のドライバプレート反力がカシメ部に直接作用する。とりわけ、ドライバプレート先端部の受ける不均等な反力によるカシメ部を中心とするドライバプレート正面視で該ドライバプレートを左右方向回りとする回動力は直接カシメ部に作用し、長期間の使用においてカシメ部の緩みを起こす。
カシメ部の緩みは、ステープル打ち込み時のドライバプレートの傾きを起こし、ドライバプレートの傾きは、ドライバプレート先端部の受ける反力の偏在を促進してドライバホルダの傾きを招く。ステープラにおけるこのような不都合は、ステープル収容マガジンの高さが相対的に高目でドライバプレートのガイド長さが十分に確保されたステープラにおいては殆ど起きることはないが、多数枚用紙の綴じ作業に使用される倍力機構を備えて長いドライバプレートを強く押し込む相対的にマガジン高さの低い中、大型のステープラにおいてしばしば起るものである。
上述のステープラにおける不都合は、既述のようにドライバプレートの傾きによるドライバプレート先端部の受ける反力の偏在からドライバホルダの傾きを招くが、また、ステープル打ち込み力の適正なステープルへの伝達を阻害する。従って、ドライバプレートによるステープルの正確な打ち込みを困難として用紙綴じ部は不完全な綴じ状態とされ、体裁と見栄えの良い綴じ部を得ることはできない。
さらに、押し込まれたドライバプレートの傾きは、ステープル打出し部との摩擦等により円滑な滑りを阻害するので、ドライバプレートの戻りが適切になされないという不具合が発生する。そして、上述のドライバプレートの傾きは、時として該ドライバプレートやドライバホルダ等の破損要因ともなる。
本発明は、上述のような課題の解決に着目してなされたステープラの改良構造の提案に関するものであって、ドライバ機構の構造部に所定の改良策を施すことで上述の課題の解決が図られたドライバ機構を備えたステープラを提供することにある。
前記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、ステープルを収容するステープル収容マガジンと、前記ステープルを打ち込むためのドライバプレートを有するドライバ機構をその先端部に備えたハンドルとを備えたステープラにおいて、前記ハンドル先端部のドライバ機構は、ドライバホルダと、該ドライバホルダに取付けられたドライバプレートとからなり、前記ドライバホルダに設けられたダボに前記ドライバプレートの係合部を係合させ、前記ドライバホルダに対して前記ドライバプレートをカシメによって固定するとともに、前記ドライバホルダのダボと前記ドライバプレートの係合部の係合は、前記ドライバホルダと前記ドライバプレートの互いの前記カシメ位置の上部両側部対称位置に設けられた一対のダボと一対の係合部のそれぞれの係合によることを特徴とする。
さらに、請求項2に係る発明は、前記請求項1に記載の発明のステープラにおいて、前記ドライバプレートの係合部は、円弧状の欠き孔であることを特徴とする。
請求項1に係る発明は、前記ハンドル先端部のドライバ機構が、ドライバホルダと、該ドライバホルダに取付けられたドライバプレートからなり、ドライバホルダへのドライバプレートの取付けは、ドライバホルダに設けられたダボにドライバプレートの係合部が係合されると共に、互いのカシメによる固定でなされているので、ステープルの打ち込み反力である前記カシメ部を中心とするドライバプレート正面視で左右方向回りの回動力は、ドライバホルダのダボとドライバプレートの係合部の係合により受止められてカシメ部に直接作用せず、カシメ部の緩みが阻止されてドライバプレートの傾き、さらにはドライバホルダの傾きが防止される。
従って、傾くドライバプレートによるステープルの打ち込みが解消され、ドライバプレート先端部の受ける反力の均等化が図られ、ドライバホルダの傾きが抑制されると共にステープルのドライバプレートによる打ち込みが適正化されて、用紙の確実な綴じ作業が行われて体裁と見栄えの良いステープルによる用紙の綴じ部が得られる。また、打ち込み時のドライバプレートの傾きによる該ドライバプレートの戻り不良が解消され、さらに、ドライバプレートとドライバホルダの破損が防止される。
また、前記ドライバホルダのダボとドライバプレートの係合部の係合は、前記ドライバホルダと前記ドライバプレートの互いの前記カシメ位置の上部両側部対称位置に設けられた一対のダボと一対の係合部のそれぞれの係合によるものであるので、前記回動力は、一対のダボと係合部との係合でさらに強固に確実に受止められてドライバプレートの傾き、さらにはドライバホルダの傾きが確実に阻止される。また、左右方向回りのいずれの回動力も均等にバランス良く受け止められ、ドライバプレート先端部の受ける反力の均等化が図られる。また、一対のダボと一対の係合部とで位置決めをするので、カシメ時に治具によってドライバプレートとドライバホルダの平行を調整する必要もなくなる。
請求項2に係る発明は、請求項1記載の発明のステープラにおいて、前記ドライバプレートの係合部は、円弧状の欠き孔であるので、該ドライバプレートのドライバホルダへの取付けが容易化される。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
本発明に係るステープラAは、図1、2に図示されるように、ベース部1と、ステープルS(図3参照)を収容するためのステープル収容マガジン2と、ステープル収容マガジン2に収容されたステープルSを用紙(図示されず)を綴じるために押圧するドライバ機構30を備えるインナーハンドル3と、用紙を綴じるための打ち込み操作力をインナーハンドル3を介してドライバ機構30に加えるメインハンドル4と、インナーハンドル3とメインハンドル4とを連動動作させるための連動動作手段5(図3参照)等を備えており、メインハンドル4は、その外部表面、すなわち、上方および側方が樹脂被覆部41であるハンドルカバーにより覆われている。
図3も併せ参照して、ベース部1は、その後方の第1支持部6でステープル収納マガジン2とインナーハンドル3のそれぞれの後方基端部2a、3aを同軸で回動支持し、また、第2支持部7でメインハンドル4の後方基端部4aを回動支持する基盤であり、平面視略矩形状のベース本体11を備え、ベース本体11は、所定厚の1枚の鋼板等の板金素材の両側縁を、断面視下向き略コの字状に折り曲げ形成したものであって、起立する一対のベース側壁11aとベース頂壁11bとを備えている。
ベース頂壁11bには、綴じ用紙の位置設定に用いるゲージ機構Gをスライド可能に案内するゲージ機構案内部11cが設けられ、ゲージ機構案内部11cの前方(先端側)端部は、綴じ用紙の綴じ部の載置場所であり、押圧ステープルSによる図示されない用紙の綴じが行われるクリンチ溝11dとされている。
図3を参照して、ステープル収容マガジン2は、鋼板等の板金素材が断面視略上向きコの字状に折り曲げられてその前方および後方端部が閉鎖された所定長さのチャンネル状部材21と、チャンネル状部材21の上部を回動開閉自在に覆うと共にチャンネル状部材21内に装填されたステープルSの抜け出しを防ぐステープルカバー22とからなり、その後方基端部2aが既述のように第1支持部6に回動支持され、そのチャンネル状部材21の下部中央のやや後方基端部寄り位置とベース部1の上部間に介在された戻しバネ25により上方に回動付勢されている。
チャンネル状部材21のチャンネル部21c内にはステープルSが装填され、ステープルSはその後部当接の付勢バネ27押圧のプッシャー26を介してチャンネル部21cの前方(先端側)の後述される用紙綴じのためのステープルSの打出し部28に向けて付勢され、ステープル打出し部28内を通過するドライバプレート32によりクリンチ溝11d上に載置された用紙綴じ部にステープルSを打ち込むようになされている。
インナーハンドル3は、鋼板等の板金素材をその断面視略下向きコの字状に折り曲げた部材であり、その後方基端部3aが既述のようにベース部1後方の第1支持部6に回動支持されている。インナーハンドル3は、ステープル収容マガジン2と略同じ長さを有し、その先端部3bには、既述の用紙の綴じ作業時にステープルSを打ち込むためのドライバプレート32を備えるドライバ機構30が取付けられている。
また、インナーハンドル3は、その先端部3bのやや後方寄り内壁上部で、該内壁上部とステープル収容マガジン2の先端部2bのやや後方寄り上部外側間に介在された戻しバネ34により上方付勢されており、これにより用紙の綴じ終わり後のステープルSの打ち込み操作力の解除により上述の第1支持部6を回動支点として上方に、すなわち、反時計方向に回動するようになされている。
インナーハンドル3は、図3に図示されるように、その回動基部である第1支持部6からやや離れる前方寄り位置の両側板上部にピン部材33を備えており、このピン部材33は後述のメインハンドル4の溝部42と係合して両ハンドル3、4を互いに連動する連動機構5を形成する。
メインハンドル4は、図3等に図示されるように、その後方基端部4aがベース部1後方の第2支持部7に回動支持された鋼板等の板金素材を断面視略下向きコの字状に折り曲げた部材であり、その外部表面の全面が樹脂被覆部41で覆われている。メインハンドル4の長さはインナーハンドル3やステープル収納マガジン2の長さに比較して略2倍の長さであり、ステープルSの打ち込みのための操作力の増大に有利な構造をなしている。
メインハンドル4の後部には上述の円弧状溝部42が形成されており、溝部42には、インナーハンドル3のピン部材33が挿入され、ピン部材33と円弧状溝部42は互いに係合して、既述のインナーハンドル3とメインハンドル4の連動機構5が形成される。この連動機構5は両ハンドル3、4間における打ち込み操作力の増大をなす倍力機構50を形成している。
また、連動機構5は、用紙の綴じ終わり後のステープルSの打ち込み操作力の解除によるインナーハンドル3の戻しバネ34による戻し力をメインハンドル4に作用させるので、インナーハンドル3、メインハンドル4、さらにはステープル収容マガジン2等を図3に図示されるステープルSの打ち込み操作力付与前の初期の待機状態に戻す。
本発明のステープラAは概ね上述のようなものである。ここで、本発明のステープラAを特徴付けるドライバ機構30について詳しく説明する。
図3や図10等を参照して、ドライバ機構30は、インナーハンドル3の先端部3bに取付けられ、ドライバホルダ31とドライバプレート32からなる。
ドライバホルダ31は、図7、8および図10に図示されるように、略横向き台形状の両側板31bを備え、該両側板31bの図示右方端側が前板31aで塞がれた図示上下方向視において略コの字状を呈する部材であり、所定厚の鋼板等の板金素材を折り曲げて形成されている。
両側板31bの図示右方端側の両側板31b間を塞ぐ前板31aは、図8に図示されるように正面視略矩形状を呈しており、前板31aの上部面31a1は両側板31bの上部面31b1より僅かに上方に突出し、前板31aの上下方向に延びる左右両側縁部の上下方向略中央部には、該両側縁部から左右外方に向って突出する一対の所定長さの腕部31Aが設けられている。
一対の腕部31Aは、その先端に向って延びる腕部形成の段部を経て細く加工された断面矩形状の先端部31A1を備えて、該先端部31A1を介した後述の支持構造によりドライバ機構30をインナーハンドル先端部3bの開口両側壁3c1間で保持する(図10参照)。
一対の腕部31Aの突出基部相当部にはそれぞれ、突出量の小さなプレス成形のダボ31a2が設けられている。また、前板31aの板面略中央のやや下方寄り位置には1つのカシメ孔31a3が設けられ、これら突出量の小さなダボ31a2とカシメ孔31a3は共にドライバプレート32の取付けに供される。
ドライバプレート32は、図9に図示されるように、比較的薄めの鋼板等の板金素材を平面視略矩形状に形成した板状部材であり、図示平面視におけるその板面上方部の左右対称位置に、ドライバホルダ31へのドライバプレート32の取付けに際してその位置決めと保持に供される2つの係合部としての円弧状の欠き孔32aが形成されている。また、円弧状の2つの欠き孔32a間のやや下方板面中央位置には、ドライバホルダ31への固定のために供されるカシメ孔32bが形成されている。
そして、カシメ孔32bの板面下方には、その板面の長さの略半分の長さに及ぶ上下に長い略矩形状の孔32cが形成されている。この長孔32cは、その開口の下方端32c1がステープル収容マガジン2のステープルカバー22先端部22b(図3参照)に係合可能であり、ドライバプレート32の上方移動時に互いに係合し、ステープルカバー22をドライバプレート32の上方移動に連動させる(図6参照)孔である。また、ドライバプレート32の先端部32dは、ステープルSの打ち込みに供される部分として形成されている。
ドライバホルダ31に取付けられるドライバプレート32は、図7および図10等に図示されるように、ドライバホルダ31の前板31aの正面外側から当てがわれて、その左右両側縁上方に設けられた一対の円弧状欠き孔32aがそれぞれ、前板31aの左右両側縁部の腕部31A突出基部相当部に設けられた一対の突出量の小さなダボ31a2に係合され、ドライバプレート32の上方板面中央のカシメ孔32bとドライバホルダ31の前板31aのカシメ孔31a3にリベットR等のカシメ部材が挿通されて一体にカシメられる。これによりドライバホルダ31にドライバプレート32が一体的に取付け固定されたドライバ機構30が形成される。
ドライバ機構30におけるドライバホルダ31とドライバプレート32の上述の取付けは、ステープルS打ち込み時のドライバプレートの先端部32dが受ける当接反力、とりわけ、先端部32dの受ける不均等な反力によるドライバプレート正面視における該ドライバプレート32の左右方向、つまり、図10におけるイ、ロ方向回りとする前記カシメ部を中心Oとする回動力の阻止に対して有利に働くものである。つまり、ドライバホルダ31の一対のダボ31a2へのドライバプレート32の一対の円弧状欠き孔32aの係合によるドライバプレート32のカシメ部を中心とする回転の阻止によるものである。
なお、ダボ31a2と円弧状欠き孔32aによる係合に換えて、図11、12に図示されるようにドライバホルダ31の前板31a板面両側に設けられたダボ31a2、もしくは板面両側に設けられたプレス形成等による突出壁部31aXにドライバプレート32の両側縁部を当接係合させる構造とすることができる。
ドライバホルダ31とドライバプレート32が一体化されたドライバ機構30は、既述のように、また図10に図示されるように、インナーハンドル3の先端部3b開口内部に取付けられる。すなわち、ドライバ機構30の取付けは、インナーハンドル3先端部3bの断面下向きコの字状の開口両側壁3c1間にドライバプレート32を図示右方側、すなわち、先端側となるように位置付けして取付けられる。
開口両側壁3c1間へのドライバ機構30の取付けは、開口両側壁3c1のそれぞれに形成された円形孔部3c2に嵌合された円盤状支持体3c3を介してなされ、より具体的には円盤状支持体3c3に形成された四角孔3c4に、ドライバホルダ31の前板31a両側縁から突出する一対の腕部31A先端の断面矩形状に加工された先端部31A1がそれぞれ遊嵌合されることでなされる。
インナーハンドル3の先端部3bの開口両側壁3c1間に遊嵌合保持されるドライバ機構30は、揺動可能とされるが、その上下方向の回動的揺動は、ドライバ機構30のドライバ先端部32dが既述のようにステープル収容マガジン2のステープルカバー22の先端部22bにその上方移動において係合することから制限される。
また、ステープルS打ち込み時の強い回動反力作動下でのドライバ機構30の上下方向揺動は、ドライバホルダの前板31aの上部面31a1もしくはドライバホルダの側板31bの上部面31b1が、前記開口内部の上部内壁3d1(図3、図10参照)に当接することで受止め規制され、これによりステープルSの強い打ち込み力が確保されている。
ドライバ機構30の所定範囲内で許容される揺動は、ステープルSの打ち込みにおけるドライバプレート32のステープル収容マガジン先端打出し部28内における円弧運動の円滑性の確保において有利である。
ドライバ機構30のドライバプレート32は、上下に長い構造を有してドライバホルダ31の下部面、すなわち、ドライバホルダ31の側板31bの下部面31b2から所定長さ下方に延びるステープル打ち込み先端部32dを備える。この先端部32dは、既述のようにその長い孔32cの下方端32c1がステープル収容マガジン2のステープルカバー22の先端部22bにその上方移動において係合する。従って、ステープラAの使用されない待機状態(図3参照)において、その打ち込み先端部32dをステープル打出し部28内に一部挿入するように臨ませている。
本発明の実施態様におけるステープラAは上述の構造を備えるので、用紙の綴じ作業は以下のような手順と作用によりなされる。
まず、ベース部1のベース頂部11b上に綴じるべく用紙(図示されず)を載置して、綴じるべく用紙の端部側をゲージ機構Gの用紙当接部G1(図1参照)に当てがい、ゲージ機構Gにより端部綴じ位置の調整設定をなし、用紙をしっかりと保持して、図3に図示される待機状態にあるメインハンドル4の操作部に打ち込み操作力を加えて該メインハンドル4を押下げる。
メインハンドル4の押下げにより、メインハンドル4はその後方基端部4aの回動支持部である第2支持部7を回動支点として回動し、メインハンドル4の後方基端部4aの円弧状溝部42に係合するインナーハンドル3後方基端部3aのピン部材33を介してメインハンドル4の押下げ力がインナーハンドル3に伝達される。
インナーハンドル3に伝達されたメインハンドル4の押下げ力は、インナーハンドル3をその後方基端部3aの回動支持部である第1支持部6を回動支点として下方回動し、この両ハンドル3、4の作動過程は両ハンドル3、4の連動により倍力機構50を形成する(図4参照)。従って、大きな押圧力でインナーハンドル3先端部3bのドライバ機構30のドライバプレート32を駆動し、ステープル打出し部28内のステープルSを打ち出して用紙綴じ部に打ち込まれる(図5参照)。
上述のステープルSの打ち込み過程は、ドライバプレートの先端部32dの受ける不均等な当接による打ち込み反力が、ドライバプレート正面視で、該ドライバプレート32をカシメ部を中心Oとして左右方向、つまり、図10におけるイ、ロ方向回りに回転するように作用する。しかしこの回動力は、ドライバプレート32の板面上方左右両側縁の円弧状欠き孔32aのドライバホルダのダボ31a2への係合構造により受止められて、カシメ部には直接作用しない。従って、カシメ部の緩みによるドライバプレート32の回転による傾きはなく、またドライバホルダ31の傾きも抑制される。傾きのないドライバプレート32は円滑なステープルSの打ち込みを達成する。
用紙の綴じ終わりに伴うメインハンドル4の打ち込み操作力解除後、直ちにステープル収容マガジン2とインナーハンドル3は戻しバネ25、34の付勢力でその後方基端部2a、3aの回動支持部である第1支持部6を回動支点として反時計方向に、すなわち、上方に回動する。
インナーハンドル3の第1支持部6を回動支点とする上方回動は、また、同時に、インナーハンドル3のピン部材33とメインハンドル4の溝部42との係合からなる連動機構5を介したメインハンドル4の第2支持部7を回動支点とする上方回動を促す。この一連の作動は、ステープル収納マガジン2、インナーハンドル3、メインハンドル4をそれぞれステープルS打ち込み前の初期の待機状態に戻す(図3参照)。
ステープル収容マガジン2に装填されるステープルSの消耗時には、ステープルSの補充が適宜なされるが、収容マガジン2へのステープルSの補充は、インナーハンドル3とメインハンドル4を共にオープン状態として、すなわち、インナーハンドル3とメインハンドル4を共に90度を超える大きな所定角まで回動してなされる(図6参照)。そして、インナーハンドル3の回動にはステープルカバー22が連動するので、ステープルカバー22の開放をわざわざ行う必要性はなくステープルSの補充のための装填は容易である。
本発明の実施態様においては、上述の構成を備えることで、以下のような効果を奏する。
本発明の実施態様においては、ドライバプレート32の板面上方両側縁に形成された一対の円弧状欠き孔32aがドライバホルダの前板31aの一対のダボ31a2に係合され、ドライバプレートの先端部32dに作用するステープルSの打ち込み時の反力によるドライバプレート32のカシメ部を中心Oとするドライバプレート正面視で左右方向、つまり、図10におけるイ、ロ方向回りの回動力が前記係合により受止められて直接カシメ部には作用しない。
従って、カシメ部の緩みが抑制されドライバプレート32が傾くことはなく、ドライバプレート32の打ち込みの先端部32dによる均等な垂直方向指向の打ち込み力が確保されて、打ち込みの先端部32dの受ける反力の均等化が図られドライバホルダ31の傾きが抑制され、かつステープルSの確実な打ち込みによる体裁と見栄えの良い用紙のステープル綴じ部が得られる。そして、ドライバプレート32とドライバホルダ31の傾きの抑制は、高さの低いステープル収容マガジン2の使用(例えば、ワンタッチオープン式の)における作動不良を解消する。
また、ドライバプレート32の板面上方側縁に形成された一対の円弧状欠き孔32aは、ドライバホルダ31の前板31aの板面左右両側に形成された一対のダボ31a2に正面から嵌合され係合する構造であるので、その取付け性が良好であり、しかもこの係合はドライバホルダ31に対するドライバプレート32の位置決めと保持をなすから、両者部品のカシメは、治具による平行位置調整等の作業の省略の基に行うことができ、組付けコストの低減を図ることができる。
本発明のステープラを斜め前方から見た外観斜視図である。 本発明のステープラを斜め後方から見た外観斜視図である。 本発明のステープラの主要構造部の側断面図である。 本発明のステープラの使用における1態様を示す図であり、ハンドルの押し込み途中の倍力機構が作動する状態である。 本発明のステープラの使用における1態様を示す図であり、クリンチ状態を示す図である。 本発明のステープラのハンドルオープン状態を示す図である。 本発明の主要構造部を示す図であり、(a)は、正面図、(b)は、側面図である。 本発明の主要構造部品を示す図であり、(a)は、正面図、(b)は、(a)におけるX−X断面図である。 本発明の主要構造部品を示す図であり、(a)は、正面図、(b)は、(a)におけるY−Y断面図である。 本発明の主要構造部を示す斜視図である。 本発明の図7に相当する構造部の別の態様を示す図である。 本発明の図7に相当する構造部のさらに別の態様を示す図である。
1 ベース部
2 ステープル収容マガジン
28 ステープル打出し部
3 インナーハンドル
30 ドライバ機構
31 ドライバホルダ
31A 突出腕部
31a2 ダボ
32 ドライバプレート
32a 円弧状欠き孔
32d ドライバプレートの打ち込み先端部
4 メインハンドル
5 連動機構
6 第1支持部
7 第2支持部
A ステープラ

Claims (2)

  1. ステープルを収容するステープル収容マガジンと、前記ステープルを打ち込むためのドライバプレートを有するドライバ機構をその先端部に備えたハンドルとを備えたステープラにおいて、
    前記ハンドル先端部のドライバ機構は、ドライバホルダと、該ドライバホルダに取付けられたドライバプレートとからなり、前記ドライバホルダに設けられたダボに前記ドライバプレートの係合部を係合させ、前記ドライバホルダに対して前記ドライバプレートをカシメによって固定するとともに、
    前記ドライバホルダのダボと前記ドライバプレートの係合部の係合は、前記ドライバホルダと前記ドライバプレートの互いの前記カシメ位置の上部両側部対称位置に設けられた一対のダボと一対の係合部のそれぞれの係合による
    ことを特徴とするステープラ。
  2. 前記ドライバプレートの係合部は、円弧状の欠き孔であることを特徴とする請求項1に記載のステープラ。
JP2005333983A 2005-11-18 2005-11-18 ステープラ Active JP4899436B2 (ja)

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