JP4899209B2 - 合成樹脂製容器 - Google Patents
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Description
この種の容器では角形周壁部に、オーバーキャップの下端部をアンダーカット結合して、このオーバーキャップを容器に固定すると共に、オーバーキャップの回動操作により、角形周壁部の角部によりキャップの外周壁を拡径状に変形させて、アンダーカット結合状態を解消してキャップを取り外すようにしている。
特に、2軸延伸ブロー成形品において容器本体の肩部は、合成樹脂が比較的低温で、かなり延伸された状態で賦形されるので、完全な金型転写が困難であり、アンダーカット結合部分の寸法精度が不安定になる。また、肩部にアンダーカット結合のための凹凸部を設けると座屈強度が弱くなると云う問題もある。
ここで、これらアンダーカット結合部の寸法精度、座屈強度の低下に係る問題に対して、肩部の肉厚を厚くする方法が有効ではあるが、これでは壜体の重量が増加してしまい、コスト面、あるいは近年の省資源の面からの軽量化の要請に逆行してしまう。
胴部に肩部を介して口筒部を起立設した有底筒状の容器本体に有頂角筒状のオーバーキャップを装着する合成樹脂製容器において、
容器本体は、
肩部に多角形状の角形周壁部を形成し、口筒部の外周面の周方向に突条を突設したものとし、
オーバーキャップは、
下端部が角形周壁部に外嵌する角形の外周壁を有し、この外周壁の内側に、口筒部に外嵌する嵌合部を拡径状に弾性変形可能に垂下設し、
この嵌合部を頂壁から垂下設される、内側面に係止凸部を形成した複数の脚片により構成し、
この各脚片と対向する外周壁とを複数の板状リブ片により部分的に接続する構成とし、
外周壁の拡径状の弾性変形に伴って、板状リブ片を介して嵌合部が拡径状に弾性変形する構成とし、
係止凸部が突条に乗り越え係止して、口筒部に嵌合部をアンダーカット結合する構成とする、と云うものである。
すなわち、口筒部は元々肉厚であり、また成形時に延伸されることもないのでアンダーカット結合のための凹凸形状を高い精度で形成することができ、座屈強度低下の問題も無く、肩部にアンダーカット結合部を形成する場合に比較して壜体の薄肉化ができ、壜体の軽量化を達成することが可能となる。
また、オーバーキャップにおいて板状リブ片により外周壁と嵌合部を部分的に接続する構成とすることにより、オーバーキャップの回動操作により、容器本体の角形周壁部の角部によりオーバーキャプの外周壁を拡径状に弾性変形し、この変形により板状リブ片を介して嵌合部を拡径状に弾性変形させて、この嵌合部の口筒部へのアンダーカット結合を解消して、オーバーキャップを取り外すことができる。
オーバーキャップの頂壁から、内側面に係止凸部を形成した複数の脚片を垂下設して嵌合部を構成すること、
係止凸部が突条に乗り越え係止して口筒部に嵌合部をアンダーカット結合する構成とすることにより、オーバーキャップの頂壁から垂下設した複数の脚片により、拡径状の弾性変形が可能な嵌合部とすることができる。
正方形状の外周壁の各辺を形成する壁面の変形に伴って板リブ片を介して各脚片を変形することによりオーバーキャップの装着および取り外しをスムーズに実施することができる。
胴部に肩部を介して口筒部を起立設した有底筒状の容器本体に有頂角筒状のオーバーキャップを装着する合成樹脂製容器であって、
容器本体は、
肩部に多角形状の角形周壁部を形成し、口筒部(2)の外周面の周方向に突条を突設したものとし、
オーバーキャップは、
下端部が角形周壁部に外嵌する角形の外周壁を有し、この外周壁の内側に、口筒部に外嵌する嵌合部を拡径状に弾性変形可能に垂下設し、
この嵌合部を頂壁から垂下設される周壁に下端から上方に向かってスリットを形成すると共に、このスリットが形成されている高さ範囲の内周面に係止凸部を形成した内筒片 により構成し、
この内筒片と、対向する外周壁とを複数の板状リブ片により部分的に接続する構成とし、
外周壁の拡径状の弾性変形に伴って、板状リブ片を介して嵌合部が拡径状に弾性変形する構成とし、
係止凸部が突条に乗り越え係止して、口筒部に嵌合部をアンダーカット結合する構成とする、と云うものである。
また、この内筒片の内側面に形成される係止凸部を口筒部の外周面の周方向に突設された突条に上方から乗り越え係止させることにより、嵌合部を口筒部にアンダーカット結合することができる。
また、オーバーキャップの装着と取り外しを繰り返しても、内筒片のスリットを形成した部分が拡径したままの状態で永久変形してしまうこともない。
また、外周壁の下端部を斜面に沿って下降させながら、オーバーキャップをスムーズに装着することができる。
また、2軸延伸ブロー成形では通常、口筒部にネックリングを設けるが、このネックリングを利用してアンダーカット結合のための突条とすることができる。
請求項1記載の発明にあっては、オーバーキャップの容器本体への固定を、容器本体の口筒部を利用して達成するものであり、これにより従来技術における肩部にアンダーカット結合部を形成することによるアンダーカット結合部の寸法精度が不安定になる、あるいは座屈強度が低下すると云う基本的な問題が解消され、
そして壜体の薄肉化、軽量化を図ることができる。
また、たとえば元々厚肉のネックリングを利用して寸法精度の高いアンダーカット結合部を形成すると共に、壜体の薄肉化、軽量化を図ることができる。
図1は本発明の合成樹脂製容器の一実施の縦断正面図、図2は図1中の容器本体1の平面図、図3は図1中のオーバーキャップ11の底面図、そして図4は図1中のA−A線に沿う平断断面で回動操作に伴うオーバーキャップ11の変形態様を示す概略説明図である。
容器本体1はポリエチレンテレフタレート樹脂製の2軸延伸ブロー成形ボトルであり、円筒状の口筒部2、テーパー状の肩部4、正方筒状の胴部6および底部(図示省略)を有する。
また、肩部4の下端部には角形周壁部5が形成されている。この角形周壁部5の平断面形状は8角形状であり(図2参照)、また図1で示されるように下方に向かって拡径するようにテーパー状に形成されている。
また、角形周壁部5と胴部6の間には段差7が形成されている。
また、頂壁12の中央部近傍には後述する注出部21の注出筒32に嵌入してシール機能を発揮するシール筒片18が垂下設されている。
オーバーキャップ11の装着操作では、オーバーキャップ11の角形形状と、容器本体1の角形周壁部5の形状を略合わせながら、上方から押し込むようにして装着するが、この際、各脚片4fは拡径状に弾性変形して係止凸部15が口筒部2の突条3(ネックリング)に乗り越え係止し、口筒部2に外嵌状にアンダーカット結合する(図1の状態)。
ここで、オーバーキャップ11の取り外し操作において、オーバーキャップ11を回動するとこの外周壁13は太い点線で示したように(図4では、符号13dで表記しており、時計回りに30°程度回動した状態を示している。)、角形周壁部5の角部5aにより拡径変形する。
なお、図4中の、太い点線で表した変形後の形状に内接する2点鎖線の正方形は変形前の形状を参考のために示したものである。
この際、角形周壁部5が下方に向かって拡径するテーパー状に形成されているので、拡径変形した外周壁13の弾性的な復元力が斜面に作用して、外周壁13の下端面を上方に押し上げ、オーバーキャップ11は同時に上方に持ち上がる。
たとえば本実施例では一例として口筒部に中栓体や注出部を配設する構成としたが、これらは本発明において必ずしも不可欠な部材でなく必要に応じて使用される。
また、嵌合部の構造、口筒部へのアンダーカット結合部の構成、嵌合部と外周壁の接続のための構成についてもさまざまな態様のものを適用することができる。
2 ;口筒部
3 ;突条(ネックリング)
4 ;肩部
5 ;角形周壁部
5a;角部
6 ;胴部
7 ;段差
11;オーバーキャップ
12;頂壁
13;外周壁
13d;外周壁(変形状態)
14;嵌合部
14f;脚片
14t;内筒片
15;係止凸部
16;板状リブ片
18;シール筒片
21;中栓体
22;外嵌筒片
23;嵌入筒片
24;底壁
25;弱化溝
26;プルリング
31;注出部
32;注出筒
S ;スリット
Claims (5)
- 胴部(6)に肩部(4)を介して口筒部(2)を起立設した有底筒状の容器本体(1)に有頂角筒状のオーバーキャップ(11)を装着する合成樹脂製容器であって、
前記容器本体(1)は、
肩部(4)に多角形状の角形周壁部(5)を形成し、口筒部(2)の外周面の周方向に突条(3)を突設したものとし、
前記オーバーキャップ(11)は、
下端部が前記角形周壁部(5)に外嵌する角形の外周壁(13)を有し、
該外周壁(13)の内側に、前記口筒部(2)に外嵌する嵌合部(14)を拡径状に弾性変形可能に垂下設し、
該嵌合部(14)を頂壁(12)から垂下設される、内側面に係止凸部(15)を形成した複数の脚片(14f)により構成し、
前記各脚片(14f)と対向する外周壁(13)とを複数の板状リブ片(16)により部分的に接続する構成とし、外周壁(13)の拡径状の弾性変形に伴って前記板状リブ片(16)を介して嵌合部(14)が拡径状に弾性変形する構成とし、
前記係止凸部(15)が前記突条(3)に乗り越え係止して、前記口筒部(2)に嵌合部(14)をアンダーカット結合する構成とした合成樹脂製容器。 - オーバーキャップの外周壁(13)を正方形状とし、
正方形の各辺を形成する該外周壁(13)の各壁面に対向する位置に計4ケの脚片(14f)を垂下設して嵌合部(14)を構成した請求項1記載の合成樹脂製容器。 - 胴部(6)に肩部(4)を介して口筒部(2)を起立設した有底筒状の容器本体(1)に有頂角筒状のオーバーキャップ(11)を装着する合成樹脂製容器であって、
前記容器本体(1)は、
肩部(4)に多角形状の角形周壁部(5)を形成し、口筒部(2)の外周面の周方向に突条(3)を突設したものとし、
前記オーバーキャップ(11)は、
下端部が前記角形周壁部(5)に外嵌する角形の外周壁(13)を有し、
該外周壁(13)の内側に、前記口筒部(2)に外嵌する嵌合部(14)を拡径状に弾性変形可能に垂下設し、
該嵌合部(14)を頂壁(12)から垂下設される、周壁に下端から上方に向かってスリット(S)を形成すると共に、該スリット(S)が形成されている高さ範囲の内周面に係止凸部(15)を形成した内筒片(14t) により構成し、
前記内筒片(14t)と対向する外周壁(13)とを複数の板状リブ片(16)により部分的に接続する構成とし、外周壁(13)の拡径状の弾性変形に伴って前記板状リブ片(16)を介して嵌合部(14)が拡径状に弾性変形する構成とし、
前記係止凸部(15)が前記突条(3)に乗り越え係止して、前記口筒部(2)に嵌合部(14)をアンダーカット結合する構成とした合成樹脂製容器。 - 容器本体(1)の角形周壁部(5)を、下方に向かって拡径するテーパー状に形成した請求項1、2または3記載の合成樹脂製容器。
- 容器本体(1)が2軸延伸ブロー成形容器である請求項1、2、3または4記載の合成樹脂製容器。
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