JP4898248B2 - スピン塗布装置及びスピン塗布方法 - Google Patents
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Description
[特許文献1]
ディスク基板の外周下部に配置されたノズルからエアーを吹き付けて、ディスク基板の外周端より外側の圧力を負圧とし、紫外線硬化樹脂の外周部の盛り上がりを除去する技術である。
[特許文献2]
ディスクを回転可能に支持するスピンコーターを、その上部に開口を有するハウジングで囲い、内部を負圧にすることで、ディスク中心部から外縁に向かう気流を発生させて、フォトレジスト層の厚みを均一にする技術である。
処理容器内の基板の表面に整流板を対向させて、処理容器内を減圧することにより、基板表面に沿って中央から外側に向かう気流を発生させて、基板乾燥、基板周縁部の塗布液の跳ね上り抑制を図った技術である。
[特許文献4]
閉空間内の基板の上部に、リング状の凸部を配置し、閉空間内を減圧することで、リング内側から基板の周縁へと流れる気流によって、基板の周縁部の薬液層を上から押さえ込む技術である。
基板に接近した内壁(天井)を持つ密閉容器と外部との間で、密閉容器が回転することで生じる回転方向前後の圧力差(ピトー管原理)によって、基板と天井との間に中心から外縁に向かう気流を発生させ、基板周辺部に滞留する塗布液を押し潰す技術である。
[特許文献1]
固定のノズルからの吹き付けを行うため、外周面に対して負圧が発生する箇所は点となる。この場合、スピン速度と吹き出しを、常にタイミング良く制御しないと、周方向の負圧の程度にばらつきが発生する可能性がある。
気流発生のためにスピンコーターの排気手段を用いるため、調整要素が排気のみとなるため、ディスクの周縁部における塗布厚について、所望の均一性を確保するための調整は困難である。
密閉容器が必要になるとともに、気流は全面に均一にかかるため、基板の周縁部における塗布液の盛り上がり防止のためには有効ではない。スピンコートにそのまま適用した場合には、却って周縁部の盛り上がりを助長することになる可能性がある。
密閉容器が必要になるとともに、基板の回転は遠心力発生のために過ぎず気流の発生には関与していないので、薬液の盛り上がりは、排気によって生じる気流のみによって押さえ込む必要がある。このため、排気による減圧は必須となり、相当な排気量が必要となる。また、かかる気流発生のために、開閉蓋は、インナハウジングを閉じるように定位置に位置決めする必要があるため、基板に対する開閉蓋の位置は一定である。従って、調整要素は排気のみとなり、所望の均一性を確保するための調整が困難である。
密閉容器が必要になるとともに、密閉容器自体を回転させる必要があるため、安定した回転を実現するためには、構造、駆動源の強化が必要となり、装置コスト高となる。また、密閉容器内に収容しているため、基板と密閉容器の内壁との間隔は一定であり、調整要素が排気のみとなり、所望の均一性を確保するための調整が困難である。
基板における塗布材料の塗布面に対向する対面部を備え、前記対面部は、基板の表面と前記対面部との間に気体を流入させる開口部と、基板の回転により生じる基板表面の気流の速度を増す低圧部を生じさせるように、基板の周縁近傍に接近する接近部と、を有し、前記接近部は、前記低圧部の位置が変化するように移動可能に設けられていることを特徴とする。
また、接近部の位置を変えることにより、塗布材料の吹き飛ばしの効果が得られる位置や、気流の速度を容易に調整することができる。また、接近部を移動させることにより、基板の搬入搬出、塗布材料を滴下する手段との干渉を避けるように退避させることも容易となる。
以上のような請求項2の発明では、複数の接近部によって、吹き飛ばしの効果が得られる位置を複数としたり、その範囲を拡大することができる。さらに、各接近部を可動とすれば、吹き飛ばしの効果が得られる箇所や範囲を所望のものに調整できる。
以上のような請求項6の発明では、接近部を高温とすることにより、基板周縁の塗布材料が加熱されて流動化されるので、吹き飛ばしによる薄膜化を促進できる。
以上のような請求項7の発明では、隆起部若しくは溝部によって、整流作用が生じるので、基板周縁の塗布材料に対して、バラつきのない均一な吹き飛ばしを実現できる。
[構成]
まず、本発明の参考例の構成を、図1〜4を参照して説明する。なお、本参考例は、射出成型されて記録層が形成された基板に、保護用の樹脂層を形成する装置であり、基板の成型や記録層の形成のための装置、本参考例に基板を搬入搬出する装置等については、公知のあらゆる技術を適用可能であるため、説明を省略する。
上記のような構成を有する本参考例の作用を説明する。まず、図1に示すように、載置台21に基板1を載置し、その上部に塗布ノズル31を移動させて、樹脂Rを滴下しながら、載置台21を低速回転させることにより、樹脂Rをリング状に塗布する。そして、図2に示すように、載置台21を高速回転させることにより、遠心力により樹脂Rを展延させていく。これと並行して、対面部4を下降させ、その接近部11を基板1の周縁に接近させることにより(例えば、基板1の表面から0.5mm程度)、基板1の周縁上の空間を狭くする。
以上のような本参考例によれば、スピン塗布のために回転する基板1の周縁部に、単に接近部41を接近させるだけで、部分的に流速が高まるので、基板1の周縁の樹脂Rが吹き飛ばされて、盛り上がりが防止される。従って、非常に簡単な構成で、均一な塗布を実現できる。特に、その周囲に密閉容器が必要なく、排気処理は必ずしも必要がないため、設備の簡素化と低コスト化が可能となる。
上記のような参考例を踏まえて、本発明の実施形態を説明する。例えば、支持部と対面部との位置は、相対的に変えることができればよい。従って、上記の参考例における載置台21側を昇降させる構造としたり、対面部41及び載置台21の双方を昇降させる構造としてもよい。
2…支持部
3…塗布部
4…対面部
5…処理容器
11…接近部
21…載置台
22…ピン
23…駆動部
31…塗布ノズル
41…接近部
42…開口部
43…蓋部
44…開口部
45…フィン
51…通気孔
Claims (8)
- 基板を支持する支持部と、基板上に滴下された塗布材料が展延されるように、前記支持部に支持された基板を回転させる回転駆動部とを備えたスピン塗布装置において、
基板における塗布材料の塗布面に対向する対面部を備え、
前記対面部は、
基板の表面と前記対面部との間に気体を流入させる開口部と、
基板の回転により生じる基板表面の気流の速度を増す低圧部を生じさせるように、基板の周縁近傍に接近する接近部と、
を有し、
前記接近部は、前記低圧部の位置が変化するように移動可能に設けられていることを特徴とするスピン塗布装置。 - 前記接近部は、複数設けられていることを特徴とする請求項1記載のスピン塗布装置。
- 前記複数の接近部は、
前記回転駆動部の回転中心と同心円の半径方向に配設され、
前記基板に対して接離する方向に移動可能に設けられていることを特徴とする請求項2記載のスピン塗布装置。 - 前記複数の接近部は、
前記回転駆動部の回転中心と同心円上に配設され、
前記基板と平行な方向に移動可能に設けられていることを特徴とする請求項2記載のスピン塗布装置。 - 前記複数の接近部は、前記回転駆動部の回転中心と同心円の円弧形状であることを特徴とする請求項3又は請求項4記載のスピン塗布装置。
- 前記接近部を加熱する加熱部が設けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のスピン塗布装置。
- 前記対面部における基板との対向面に、隆起部若しくは溝部が形成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のスピン塗布装置。
- 基板上に塗布材料を滴下し、基板を回転させることにより塗布材料を展延するスピン塗布方法において、
基板における塗布材料の塗布面の周縁近傍上の空間を、基板の回転により生じる基板表面の気流の速度が増す低圧部を生じさせるように狭め、
接近部を移動させることにより、前記低圧部の位置を調節することを特徴とするスピン塗布方法。
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