JP4897513B2 - ドア枠およびその組み込み方法 - Google Patents

ドア枠およびその組み込み方法 Download PDF

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Description

本発明は、建築物に形成される出入り口部となる開口部に固定され、ドア体が開閉自在に設けられるドア枠およびその組み込み方法の技術分野に属するものである。
一般に、躯体開口部にドア体を開閉自在に設ける場合、開口部の四周にはドア枠が一体的に設けられるが、前記ドア枠を金属製とする場合では、躯体側部に固定される左右一対の縦枠材と、躯体上下部に固定される横枠材とを予め一体化した四周枠状とし、このものを、躯体開口部に嵌め込んで躯体に固定する構成とすることがある。この場合に、一対の縦枠材と一対の横枠材とは、溶接による一体化手段を用いて一体化するのが、シール性や強度の確保の観点から好適、かつ、一般的となっている。
一方、ドア枠を構成する場合に、人の通行が頻繁となる設置部位では、縦枠材と、上側となる横枠材(上枠材)についてはスチール製でよいが、床面側となる横枠材、即ち、沓摺については防錆性等を考慮してステンレス製とすることがあり、この場合では、スチール製の縦枠材とステンレス製の沓摺とを溶接することになるが、溶接作業は、高度な特殊技能が必要になるという問題がある。
この改善策として、横枠材と縦枠材との何れか一方の枠材に連結用突片を形成する一方、他方の枠材に連結用突片が嵌入する貫通孔を形成し、連結用突片を貫通孔に貫通させ、該貫通端部を他方の枠材に沿って折り曲げて、該折曲げ部を固定部材により固定することで、これらの枠材同士を連結させるようにしたものが提唱されている。
特開2002−174083号公報
ところが、前記従来のものは、連結用突片を貫通孔に挿通し、該挿通端部を折曲させた後に、貫通孔形成側の枠材に対して螺子止め固定するように構成している。これは、連結用突片の板厚と貫通孔の孔幅(垂直方向の孔幅)との間にクリアランスがあって、連結用突片を貫通孔に挿通し、該挿通端部を折曲する構成では、前記クリアランスを塞ぐことができず、これらの間にガタつきが生じるという問題を回避するためと想定される。このため、従来のものでは、溶接を省略することはできるものの、強固な一体化を実現するために、螺子止め用の孔開け加工工程や、螺子止め工程等、別途ガタつき防止のための工程が必要になり、製造工程の簡略化、製造時間の短縮化を充分図ることができないという問題があり、ここに本発明の解決すべき課題がある。
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、躯体開口部に一体的に設けられ、ドア体が開閉自在に配設されるドア枠を、躯体側部に固定される左右一対の縦枠材と、躯体上下部に固定される上下一対の横枠材とで構成し、一方の枠材の端部に他方の枠材側に突出する連結用突片を形成する一方、他方の枠材に前記連結用突片が挿通する貫通孔を形成し、連結用突片の貫通孔挿通端部を折曲して縦枠材と横枠材とを一体化するにあたり、前記連結用突片には、突出基部の貫通孔孔長さ方向両側を切欠いた細首部が形成され、該細首部の両外側には、連結用突片と共に貫通孔に嵌入することにより貫通孔の孔長さ方向両端縁に係止して連結用突片が孔長さ方向に移動するのを規制する位置決め用突起が突出形成されており前記細首部は、位置決め用突起が孔長さ方向の移動規制する状態で連結用突片の折曲位置となる最細部が、貫通孔が形成される枠材の板厚内に位置するように形成され、該最細部を折曲することで縦横枠材が一体化されるドア枠である。
請求項2の発明は、位置決め用突起の突出量は、貫通孔が形成される枠材の板厚よりも短くなるように設定されている請求項1に記載のドア枠である。
請求項3の発明は、躯体開口部に一体的に設けられ、ドア体が開閉自在に設けられるドア枠を、躯体側部に固定される左右一対の縦枠材と、躯体上下部に固定される上下一対の横枠材とで構成し、一方の枠材の端部に他方の枠材側に突出する連結用突片を形成し、該連結用突片を、他方の枠材に形成した貫通孔に挿通し、該挿通端部を折曲して縦枠材と横枠材とを一体化するにあたり、前記連結用突片には、突出基部の貫通孔孔長さ方向両側を切欠いた細首部が形成され、該細首部の両外側に突出形成された位置決め用突起を、連結用突片と共に貫通孔に嵌入することにより、該位置決め用突起が貫通孔の孔長さ方向両端縁に係止して連結用突片が孔長さ方向に移動するのを規制した後位置決め用突起が孔長さ方向の移動規制する状態で貫通孔が形成される枠材の板厚内に位置していて連結用突片の折曲位置となる前記細首部の最細部を折曲することで縦横枠材を一体化するようにしたドア枠の組み込み方法である。
請求項1、の発明とすることにより、螺子止め等による一体組み込み手段を用いることなく、シール性がよく、強固に一体化されたドア枠を組み込むことができる。
請求項2の発明とすることにより、連結用突片の折り曲げ作業が容易になって、作業性よく、精度よく作業を行える。
つぎに、本発明の第一の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
図面において、1は建築物の開口部に建て付けられるドア体であって、該ドア体1は、開口部の四周に固定されるドア枠2に内嵌され、該ドア枠2を構成する左右一対の縦枠3のうち、一方(図1(A)において右側)の縦枠3に上下方向複数箇所において配設される丁番1aを介して開閉揺動自在となるように配設されている。そして、前記ドア枠2は、予め製造工場において四周枠状に組み込まれ、このものを設置現場に搬送し、躯体に形成された開口部に所定の手順に基づいて固定されるように構成されており、これらの基本構成は何れも従来通りとなっている。
そして、本実施の形態では、ドア枠2を工場において組み立てる工程において本発明が実施されている。
前記ドア枠2は、躯体の左右両側部に固定される左右一対の縦枠材3と、躯体の上下、即ち、天井側部と床面とに固定される上下一対の横枠材とにより構成されるが、本実施の形態では、縦枠材3と天井側の横枠材である上枠材4とは同材料(スチール製)を用いて構成されており、また、床面側に略埋設される状態で固定される横枠材である沓摺5は、使用環境を考慮して防錆性が高く塗装のいらない材料(ステンレス)を用いて構成されている。
このため、本実施の形態では、一対の縦枠材3と沓摺5とを組み込んで一体化する工程において本発明が実施され、同材料同士の一体化となる縦枠材3と上枠材4との一体組み込みについては、従来通りの溶接による手段を用いて一体組み込みされている。因みに、本発明は、本実施例のように縦枠材3と沓摺5との一体組み込みにのみ実施する構成の他に、縦枠材3と上枠材4との一体組み込みにのみ実施してもよく、さらには、縦枠材3と上枠材4、縦枠材3と沓摺5の両者においてそれぞれ本発明を実施する構成としても勿論よい。
本実施の形態において、左右一対の縦枠材3は、それぞれ所定の板厚T1を有し、垂直方向を向く長尺状のスチール材を断面C字形状に折曲することにより、開口部の内側(ドア体1配設側)に位置する枠片3aと、開口部の外側(躯体側)を向く一対の脚片3bとが形成されている。そして、枠片3aには、開閉方向中間部に位置して段差部3cが形成されており、該段差部3cを基準として、ドア体1の開放側に位置し、閉鎖姿勢のドア体1の左右の端面1bに対向する本体枠部3dと、閉鎖側に位置する閉鎖側枠部3eとが形成されている。また、前記段差部3cは、閉鎖姿勢のドア体1の閉鎖側面1cに対向して、ドア体1の左右端部と本体枠部3dとの間に形成される隙間を閉鎖側から覆う部材となっており、所謂戸当たり部として機能するように設定されている。そして、各縦枠材3の本体枠部3dの下端部には、水平方向に長い矩形状の貫通孔3fが開設されており、該貫通孔3fは、水平方向の孔長さH1、垂直方向の孔幅H2を存して形成されている。
尚、3gは、脚片3b同士を、所定間隙を存して連結する複数の連結プレートであって、これら各連結プレート3gは、ドア枠2を躯体に固定する際に、躯体側に設けた図示しない複数の固定部材に対してそれぞれ一体的に連結され、これによって、縦枠材3の躯体側への固定がなされるように設定されている。
また、前記上枠材4は、縦枠材3と同様の板厚T1を有し、水平方向を向く長尺状のスチール材を断面C字形状に折曲することにより、開口部の内側(ドア体1配設側)に位置する枠片4aと、開口部の上側(躯体側)を向く一対の脚片4bとが形成されている。そして、上枠材4の枠片4aには、縦枠材3と同様に段差部4cが形成されており、該段差部4cがドア体1の閉鎖側面1cに対向する戸当たり部として機能するように設定されている。さらに枠片4aには、段差部4cの閉鎖側に位置し、閉鎖姿勢のドア体1の上側の端面1dに対向する本体枠部4dと、段差部4cの閉鎖側に位置する閉鎖側枠部4eとが形成されている。
尚、4fは、脚片4b同士を、所定間隙を存して連結する複数の連結プレートであって、これら各連結プレート4fは、ドア枠2を躯体に固定する際に、躯体側に設けた図示しない複数の固定部材とそれぞれ一体的に連結されるように設定されている。
一方、沓摺5は、本実施の形態では、前記縦枠材3や上枠材4の板厚T1よりも薄く、しかも、縦枠材3に形成される貫通孔3fの孔幅H2よりも薄い板厚T2(T1>T2)に設定されているが、必ずしも他の枠材3、4の板厚T1より薄い板厚に限定されるものではない。さらに、沓摺5は、水平方向を向く長尺状のステンレス材を断面C字形状に折曲することにより、開口部の上側(ドア体1側)に位置する枠片5aと、開口部の下側(躯体側)を向く一対の脚片5bとが形成されている。そして、沓摺5は戸当たり部に相当する部位が形成されることはなく、枠片5aがそのままドア体1の下側の下側端面1eに対向する本体枠部(以後、本体枠部5aとして記載)となっている。そして、沓摺本体枠部5aの左右端縁からは、左右方向外方、即ち、縦枠材3側に向けて突出し、前記縦枠材貫通孔3fに挿通(嵌入)する連結用突片5cが形成されている。前記連結用突片5cの突出量は、前記縦枠材3の脚片3bの長さよりも短く設定されており、また、貫通孔3fへの嵌入操作が容易になるよう、先端先細形状に形成されている。
さらに、連結用突片5cは、突出基端部をドア体1の開閉方向両端側(両側部)から切り欠くことにより細首部5dが形成されており、連結用突片5cに負荷を与えた場合に、細首部5dにおける前記開閉方向最小幅H3となる最細部5eに位置して折り曲げられて折曲部5fを形成するように設定されており、このように連結用突片5cに、折り曲げる際の基準となる最細部5eが形成された細首部5dを形成することが、本発明の折曲位置特定手段を形成することに相当している。
そして、連結用突片5cの折曲位置となる前記最細部5eの形成位置は、沓摺本体枠部5aの左右両端縁から距離H4の位置に設定されており、該距離H4は、縦枠材3の板厚T1よりも短い長さに設定されている。これによって、後述するように、沓摺本体枠部5aの左右端面を縦枠材本体枠部3dに突き当てる状態としながら連結用突片5cを貫通孔3fに挿通したとき、最細部5eが貫通孔3fの孔内(縦枠材3の板厚内)に位置するように設定されている。
また、沓摺本体枠部5aの連結用突片5c形成部位における両側(前記開閉方向両側部)には、本発明の位置決め用突起5gがそれぞれ形成されている。これら位置決め用突起5gの左右外方への突出量は、縦枠材3の板厚T1よりも短くなるように設定されており、連結用突片5cを貫通孔3fを挿通した端部において折り曲げる作業の邪魔にならないように構成されている。さらに、位置決め用突起5g同士の対向間における長さH5は、縦枠材3に形成された貫通孔3fの孔長さH1よりも僅かに短く(H5<H1)なるように設定されており、これによって、これら位置決め用突起5gを、連結用突片5cとともに貫通孔3fに嵌入させたとき、位置決め用突起5gが貫通孔3fの孔長さ方向両端縁に係止することにより、連結用突片5cが孔長さ方向に移動するのが規制されるように設定されている。
つぎに、縦枠材3と沓摺5との組み込み手順について説明するが、各枠材3、5同士は、図3(B)、(C)や図4(A)、(B)に示すように、沓摺本体枠部5aの左右端面を縦枠材本体枠部3dに突き当てる状態で、連結用突片5cを一対の位置決め用突起5gとともに貫通孔3fに挿通する。このとき、連結用突片5cは、貫通孔3fの孔長さ方向で位置ズレすることがないように組み込まれる。また、連結用突片5cの板厚T2は、縦枠材貫通孔3fの孔幅H2よりも僅かに薄く(T2<H2)設定されている。このため、前記組み込み状態では、沓摺本体部5aの下面が貫通孔3fの下側面に当接し、貫通孔3fの上面と連結用突片5cの上面との間に隙間が形成される状態となっている。さらに、連結用突片5cの細首部5dにおける最細部5eは、図4(A)から明らかなように、前記位置決め用突起5gが貫通孔5gに貫通した位置決め状態で前述したように、貫通孔3fの孔内(縦枠材3の板厚内)に位置するように設定されている。
そして、前記状態において、縦枠材本体枠部3dの躯体側の面から左右方向外方に突出する連結用突片5cの挿通端部に対して下方に向く大きな負荷を与えることにより、連結用突片5cが縦枠材本体枠部3dに沿って折り曲げられ、縦枠材3と沓摺5との一体化がなされるように設定されている。
ここで、連結用突片5cに下方に向けた負荷を付与した場合、該負荷は、連結用突片5cの前記開閉方向において幅狭となる部位である細首部5dに集中して作用し、最も幅狭となる最細部5eが折曲位置となってR状の折曲部5fを形成しようとする。このとき、折曲位置となる最細部5eは、縦枠材貫通孔3f内(縦枠材3の板厚内)に位置している一方、連結用突片5cの板厚T2が縦枠材貫通孔3fの孔幅H2よりも薄くなっている。このため、最細部5eを折曲位置として最細部5eの先端側を下方に向けて変形させてR状の折曲部5fを形成する場合に、該折曲部5fは、R状の内径側となる内側面5hが、貫通孔3fの左右方向外方で、かつ、下側に位置するコーナー状の孔縁3hに押し付けられる状態に変形することで、該押し付け力の反力を受ける状態で沓摺本体枠部5aを上方に浮せるように変位して、貫通孔3fの上面3iに連結用突片5c(最細部5e部位)が押し付けられる。これによって、沓摺5は、折曲部5fの内側面5hが貫通孔3fの下側の孔縁3hに、連結用突片5cの突出基端部が貫通孔上面3iにそれぞれ押し付けられ状態となり、連結用突片5cが左右両端の縦枠材3側に引き寄せられるとともに、本体枠部5aが貫通孔上面3i側に引き寄せられた姿勢を強固に保持する状態となり、もって、沓摺5と縦枠材3との一体化が強度アップされたガタつきのない状態でなされるように設定されている。
そして、この組み込み状態では、開口部側から縦枠材3と沓摺5との連結部を目視した場合に、沓摺本体枠部5aと貫通孔3fとの間に隙間が形成されることはなく、シール性のよい状態に保持でき、もって、スチール製の縦枠材3とステンレス製の沓摺5とを、螺子止め等の別途手段を用いることなく、強固で、シール性の高い一体化ができるように構成されている。
尚、縦枠材貫通孔3fと沓摺連結用突片5cとを連結した後、該連結部においてシール加工を施すが、前述したように、開口部側から沓摺本体枠部5aと貫通孔3fとの間に形成される隙間を目視できないように連結されているため、簡略化したシール加工を施すように設定されている。
ここで、沓摺本体枠部5aの連結用突片5cは、縦枠材本体枠部3dに沿って折曲することで一体化されている。この場合に、前記一体化したうえで、連結用突片5cの突出端部を点溶接することにより、沓摺5と縦枠材3との一体化強度を一層強固に確保することができる。因みに、沓摺5と縦枠材3とを溶接する場合、異材料同士の溶接となるため一般的には高度な特殊技術を要する溶接作業となるが、前記点溶接は簡単な溶接技術で実施することが可能であるため、強度アップを図ることができるものでありながら高度な技術の溶接作業が不要となって、均一化された製品を安価に提供することができる。
叙述の如く構成された本形態において、ドア体1が開閉揺動自在に組み込まれるドア枠2は、工場において予め四周枠状に組み込まれるが、この場合に、縦枠材3と沓摺5とは、沓摺本体枠部5aの左右端面を縦枠材本体枠部3dに突き当てる状態で、連結用突片5cを貫通孔3fに挿通し、該挿通端部を、貫通孔3fの孔内に位置する細首部5dの最細部5eを基準として折り曲げることで一体化されていて、変形した最細部5eを基準として形成される折曲部5fの内側面5hが貫通孔3f下側のコーナー状の孔縁3hに押し付けられ、連結用突片5cの突出基端部が貫通孔3fの上面3iに押し付けられた状態となっている。この結果、連結用係止片5cが縦枠材3側に引き寄せられ、沓摺本体枠部5aが貫通孔3fの上面3i側に押し付けられるように偏寄した状態となって、貫通孔3f内においてガタつきのない、強度の高い一体化状態となり、縦枠材3と沓摺5とを螺子止め等の手段を用いることなく、開口部側から貫通孔3fが見えることのないシール性のよい、しかも、強度の高い一体化状態に組み込むことができる。
さらに、このものでは、連結用突片5cを貫通孔3f内において折曲するにあたり、連結用突片5cに折曲位置特定手段として最細部5eを備えた細首部5dを形成し、該最細部5eを基準として折曲部5fを形成するようにしたので、連結用突片5cを折り曲げる作業が容易になって、作業性よく、しかも、精度よく折曲作業(一体化作業)を行うことができる。
しかも、このものでは、連結用突片5cの両側に位置決め用突起5gをそれぞれ形成して、これら位置決め用突起5gを連結用突片5cとともに貫通孔3fに嵌入したとき、位置決め用突起5gが貫通孔3fの孔長方向両端部に係止する構成としたので、連結用突片5cが位置ズレすることがなく、連結用突片5cと貫通孔3fとの位置決めが精度よくなされて、一体組み込み状態におけるガタつきを一層防止することができる。
尚、本発明は前記実施の形態に限定されないことは勿論であって、図6、7に示す第二、第三の実施の形態のようにすることもできる。
前記第二、第三の実施の形態のものでは、それぞれドア体1が開閉揺動自在に設けられるドア枠6、7を構成する沓摺8、9が、ドア体1の下側端面1eに対向する本体枠部8a、9aとともに、閉鎖側面1cに対向し、所謂戸当たり部として機能する段差部8b、9bが形成される構成となっている。このため、段差部8b、9bの閉鎖側にも閉鎖側枠部8c、9cが形成されており、各閉鎖側枠部8c、9cの左右両端部は、本体枠部8a、9aの左右両端部とともに、左右一対の縦枠材10、11の本体枠部10a、11aおよび閉鎖側枠部10b、11bに突き当てられる構成となっている。そして、沓摺本体枠部8a、9aおよび沓摺閉鎖側枠面8c、9cの左右両端部にそれぞれ連結用突片8d、9dが形成される一方、縦枠材本体枠部10a、11aおよび縦枠材閉鎖側枠面10b、11bに、前記各連結用突片8d、9dが挿通する貫通孔10c、11cがそれぞれ形成されている。そして、これら連結用突片8d、9dの貫通孔10c、11cを挿通した挿通端部を、折曲位置特定手段としての細首部8e、9eにおいて最細部8f、9fを折曲位置として折曲することにより一体化するように設定されている。これによって、第二、第三の実施の形態のドア枠についても、沓摺8、9と縦枠材10、11との一体化を、螺子止め等の固定手段を用いることなく、一体化強度が高くガタつきのない、しかも、シール性のよい一体化として実現することが可能となる。
さらに、折曲位置特定手段としては、連結用突片の折曲位置の板厚を薄くすること、折曲したとき内側となる面の折曲位置に浅溝状の細溝を形成すること等、汎用の手段を採用することができる。
また、前記各実施の形態では、本発明が片開きの揺動式ドア体が組み込まれるドア枠に対して実施されているが、ドア枠としては、両開きのドア体や引き戸式のドア体等が組み込まれるドア枠に実施することも勿論可能である。
図1(A)、(B)、(C)はそれぞれドア枠にドア体が取り付けられた状態の正面図、図1(A)のX−X断面図、図1(A)のY−Y断面図である。 図2(A)、(B)、(C)はそれぞれ沓摺の平面図、正面図、側面図である。 図3(A)、(B)、(C)はそれぞれ縦枠材要部の側面図、縦枠材に沓摺を組み込んだ状態を説明する断面図、図3(B)のX−X断面図である。 図4(A)、(B)はそれぞれ縦枠材に沓摺を組み込んだ状態を説明する拡大断面図、斜視図である。 図5(A)、(B)はそれぞれ縦枠材に沓摺を一体化した状態を説明する要部断面図、要部拡大正面図である。 図6(A)、(B)、(C)、(D)、(E)はそれぞれ第二の実施の形態におけるドア枠にドア体が取り付けられた状態の正面図、図6(A)のX−X断面図、図6(A)のY−Y断面図、沓摺の平面図、縦枠材の側面図である。 図7(A)、(B)、(C)、(D)、(E)はそれぞれ第三の実施の形態におけるドア枠にドア体が取り付けられた状態の正面図、図7(A)のX−X断面図、図7(A)のY−Y断面図、沓摺の平面図、縦枠材の側面図である。
符号の説明
1 ドア体
2 ドア枠
3 縦枠材
3c 段差部
3d 本体枠部
3f 貫通孔
4 上枠材
5 沓摺
5a 本体枠部
5c 連結用突片
5d 細首部
5e 最細部
5g 位置決め用突起

Claims (3)

  1. 躯体開口部に一体的に設けられ、ドア体が開閉自在に配設されるドア枠を、躯体側部に固定される左右一対の縦枠材と、躯体上下部に固定される上下一対の横枠材とで構成し、一方の枠材の端部に他方の枠材側に突出する連結用突片を形成する一方、他方の枠材に前記連結用突片が挿通する貫通孔を形成し、連結用突片の貫通孔挿通端部を折曲して縦枠材と横枠材とを一体化するにあたり、前記連結用突片には、突出基部の貫通孔孔長さ方向両側を切欠いた細首部が形成され、該細首部の両外側には、連結用突片と共に貫通孔に嵌入することにより貫通孔の孔長さ方向両端縁に係止して連結用突片が孔長さ方向に移動するのを規制する位置決め用突起が突出形成されており前記細首部は、位置決め用突起が孔長さ方向の移動規制する状態で連結用突片の折曲位置となる最細部が、貫通孔が形成される枠材の板厚内に位置するように形成され、該最細部を折曲することで縦横枠材が一体化されるドア枠。
  2. 位置決め用突起の突出量は、貫通孔が形成される枠材の板厚よりも短くなるように設定されている請求項1に記載のドア枠。
  3. 躯体開口部に一体的に設けられ、ドア体が開閉自在に設けられるドア枠を、躯体側部に固定される左右一対の縦枠材と、躯体上下部に固定される上下一対の横枠材とで構成し、一方の枠材の端部に他方の枠材側に突出する連結用突片を形成し、該連結用突片を、他方の枠材に形成した貫通孔に挿通し、該挿通端部を折曲して縦枠材と横枠材とを一体化するにあたり、前記連結用突片には、突出基部の貫通孔孔長さ方向両側を切欠いた細首部が形成され、該細首部の両外側に突出形成された位置決め用突起を、連結用突片と共に貫通孔に嵌入することにより、該位置決め用突起が貫通孔の孔長さ方向両端縁に係止して連結用突片が孔長さ方向に移動するのを規制した後位置決め用突起が孔長さ方向の移動規制する状態で貫通孔が形成される枠材の板厚内に位置していて連結用突片の折曲位置となる前記細首部の最細部を折曲することで縦横枠材を一体化するようにしたドア枠の組み込み方法。
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