JP4895729B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

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Description

本発明はインクジェット記録装置に係り、特に吸収体の溶媒吸収率を上げて高品質なインクジェット印刷を行うことができるインクジェット記録装置に関する。
高品質なインクジェット印刷において、着弾した溶媒が紙に浸透することによって紙のよれ(カックルという)が生じてしまうと、印刷品質を著しく劣化させてしまう。この課題に対し、加熱により溶媒を蒸発(乾燥)させる方法が知られているが、この方法は多大なエネルギー負荷を要し、また、システムの不安定性(ノズル部のインクが乾燥することによる液滴の吐出不良)を引き起こしてしまう、といった不都合が生じる。
これに対し、吸収体による溶媒の接触式吸収(以下、溶媒吸収という)による溶媒除去方法が、以下の特許文献に開示されている。
特許文献1では、多孔体の毛管体を用いて溶媒吸収を行うとするものであり、多孔体の孔径を色素の粒子径よりも小さくすることで、色素は吸収体に入らず溶媒のみが吸収体に吸収されるとしている。
特許文献2では、多孔体の毛管体を用いて溶媒吸収を行うとするものであり、平均粒径5μmの粒子を濾過したしたときの回収率(トラップされた粒子の割合)が90%以上である吸収体を用いることで、色素は吸収体に入らず溶媒のみが吸収体に吸収されるとしている。
特許文献3では、吸収体として繊維状物質を用い、その繊維太さが0.01〜100dtexとすることで繊維強度を保持しつつ溶媒のみが回収されるとしている。
特開2005−161610号公報 特開2005−271401号公報 特開2006−82428号公報
しかしながら、特許文献1〜3はいずれも色材が吸収体に侵入(浸透)しないように吸収体の表面の接触部分に形成される孔の口径を小さくしているが、この手法を処理液とインクを反応させてインク中の色材を凝集させ色材凝集体を形成する場合に適用すると、色材凝集体が吸収体の孔に詰まってしまう状況が生じ、処理液とインクの溶媒の吸収効率(溶媒吸収率)が著しく低下し印刷品質を著しく劣化させるおそれがある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、吸収体による溶媒吸収率を上げることにより高品質な印刷を行うことができるインクジェット記録装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために請求項1に係る発明は、中間転写体もしくは被記録媒体の表面に色材を含有するインクを打滴するインク打滴手段と、前記中間転写体もしくは前記被記録媒体の表面に打滴された前記インクと反応して、前記中間転写体もしくは前記被記録媒体の表面に溶媒と、該溶媒より比重が大きく、該溶媒に対して溶解もしくは分散しない状態の色材凝集体とからなる混合液を生成する処理液を前記中間転写体もしくは前記被記録媒体の表面に打滴する処理液付与手段と、前記中間転写体もしくは前記被記録媒体の表面上に生成された前記混合液の中の前記溶媒を吸収する吸収体と、を有するインクジェット記録装置において、前記処理液付与手段は、(1)前記インクのドットの打滴位置、(2)前記インクのドットの打滴位置及びその上下左右位置、(3)前記インクのドットの打滴位置及びその上下左右、斜め位置、(4)前記インクのドットの打滴位置から半画素ずらした位置のいずれかの位置に前記処理液のドットを打滴し、前記吸収体の表面には、前記中間転写体もしくは前記被記録媒体の表面上の前記混合液の中の前記色材凝集体の拡がり幅よりも大きく、かつ、1つの孤立したインクのドットに前記処理液のドットを打滴したときに前記中間転写体もしくは前記被記録媒体の表面上に生成される前記混合液の中の溶媒の拡がり幅であって、前記吸収体が前記混合液に接触する時点での前記混合液の中の溶媒の拡がり幅よりも小さな口径の溶媒吸収孔が形成されていること、を特徴とする。
本発明によれば、吸収体の表面に形成される溶媒吸収孔の口径がインクと処理液の混合液中に生じた色材凝集体の拡がり幅よりも大きいので、毛管力により色材凝集体の周囲から混合液中の溶媒を吸収することができる。また、色材凝集体は中間転写体または被記録媒体に仮固定されて吸収体に吸収されないので、色材凝集体が溶媒吸収孔に詰まってしまう状況は生じない。以上のことから吸収体の溶媒吸収率を上げることができる。
なお、色材凝集体の拡がり幅は、混合液中の色材の凝集反応が終了した時点において、中間転写体または被記録媒体の表面上における色材凝集体が拡がった平面領域の領域幅の最大幅とする。
また、「被記録媒体」は、画像の記録を受ける媒体(印字媒体、被画像形成媒体、記録媒体、受像媒体などと呼ばれ得るもの)であり、連続用紙、カット紙、シール用紙、OHPシート等の樹脂シート、フィルム、布、プリント基板、ダンボール、金属平板、その他材質や形状を問わず、様々な媒体を含む。
本発明によれば、吸収体を中間転写体または被記録媒体に接近させた場合に、吸収体の溶媒吸収孔の周囲部分と混合液が必ず接触することになるから、吸収体の溶媒吸収孔により混合液中の溶媒を吸い上げて確実に吸収することができる。
なお、混合液の溶媒の拡がり幅とは、中間転写体または被記録媒体の表面上において色材の凝集反応が終了した後、吸収体が混合液に接触する時点での中間転写体若しくは被記録媒体の表面上の混合液が拡がった平面領域の領域幅の最小幅とする。
請求項3に係る発明は、請求項1または2に記載のインクジェット記録装置において、前記処理液付与手段により処理液を付与した後に、前記インク打滴手段によりインクを打滴すること、を特徴とする。
本発明によれば、インクの滲みや着弾干渉を抑えることができる。
請求項4に係る発明は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置において、前記混合液の中の前記色材凝集体により画像を形成し、該画像を被記録媒体に転写する中間転写体を有し、前記吸収体は、前記中間転写体上にて前記混合液の中の溶媒を吸収すること、を特徴とする。
本発明によれば、画像を被記録媒体に転写する前に予め中間転写体上に生成される混合液の中から吸収体により溶媒を吸収することから、画像が転写される被記録媒体に溶媒が浸透する状況が起こり難く高品質な印刷を行うことができる。
また、色材凝集体との間で大きな付着エネルギーを確保できる中間転写体を選択することにより、中間転写体上に生成される混合液の中から吸収体により確実に溶媒を吸収することから、被記録媒体の種類を問わず高品質な印刷を行うことができる。
本発明によれば、吸収体による溶媒吸収率を上げることにより高品質な印刷を行うことができる。
以下添付図面に従って本発明の好ましい実施の形態について詳説する。
〔インクジェット記録装置の構成の概要〕
図1は、本発明に係るインクジェット記録装置の一実施形態を示す中間転写型インクジェット記録装置の全体構成図である。同図に示すように、このインクジェット記録装置10Aは、色材を含まない処理液28に対応して設けられたインクジェット記録ヘッド(以下、ヘッドという。)11と、黒(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色材を含む各インク27(第1液体)に対応して設けられた複数の各インクヘッド12K、12C、12M、12Yを有する印字部12とを備えている。また、溶媒吸収のための吸収体17が設けられている。さらに、無端状であって複数のローラ(38〜41)により張架されている中間転写体15が設けられている。なお、中間転写体15のクリーニング手段として、転写体クリーニング部19が設けられている。
そこで、処理液ヘッド11、各インクヘッド12K、12C、12M、12Yからそれぞれ処理液28および異色のインク27の2液を吐出し、中間転写体15上に色材凝集体21が生成された混合液を生成する。そして、吸収体17により混合液中の溶媒23を吸収して中間転写体15の上に色材凝集体21による画像を形成し、その後、中間転写体15から記録紙16に転写して画像を形成し得る。
また、図2は、本発明に係るインクジェット記録装置の他の実施形態を示す直接印刷型インクジェット記録装置の全体構成図である。同図に示すように、このインクジェット記録装置10Bは、処理液ヘッド11、印字部12、吸収体17は、前記の中間転写型インクジェット記録装置10Aと共通するが、中間転写体15が設けられておらず、前記印字部12のノズル面(インク吐出面)に対向して配置され記録紙16の平面性を保持しながら記録紙16を搬送するベルト搬送部22が設けられている点で異なる。
そこで、ベルト搬送部22により記録紙16を搬送しつつ処理液ヘッド11、各インクヘッド12K、12C、12M、12Yからそれぞれ処理液28および異色のインク27の2液を吐出し、記録紙16上に色材凝集体21と溶媒23からなる混合液を生成する。そして、吸収体17により混合液中の溶媒23を吸収して記録紙16の上に色材凝集体21による画像を形成する。
なお、インクジェット記録装置の全体構成の詳細な説明は改めて後述する。
〔吸収体の説明〕
図3は、本発明の吸収体17の外観図である。図3に示すように、吸収体17は円筒形状をなしており、円筒部分の表面には溶媒吸収孔17Bを備える接触部17Aが形成されている。図4は、この接触部17Aの展開図(拡大図)であり2つの例を示している。図4(a)は等間隔に円形の孔を形成した例を示しており、図4(b)はメッシュ状の孔を形成した例を示している。
図5は、吸収体17の接触部17Aに形成される溶媒吸収孔17Bの部分の断面図である。図5に示すように、溶媒吸収孔17Bの口径Dは、打滴されたインク27と処理液28の1ドットの混合液中に生成された略円形の色材凝集体21の拡がり幅である直径d1より大きいものとしている。これにより、色材凝集体21が溶媒吸収孔17Bを全て覆ってしまうことは無くなる一方で、溶媒23は色材凝集体21の周囲より毛管力で吸収される。
また、形成された色材凝集体21は溶媒23より比重が大きく、しかも溶媒23に対して溶解(もしくは分散)しない状態になっているため、色材凝集体21と中間転写体15(もしくは記録紙16)の間に密着が取れ、色材凝集体21が中間転写体15(もしくは記録紙16)に仮固定される。そのため、結果的に色材凝集体21が吸収体17に吸収されなくなる。したがって、溶媒23が確実に吸収体17に吸収される一方で、色材凝集体21が溶媒吸収孔17Bに詰まるおそれがなく吸収効率の低下を防止することができる。
ここで、インク27と処理液28の打滴により色材凝集体21が生成された混合液を生成し、混合液中の溶媒23の除去を行う一連の作用について、図6を用いて説明する。図6(a)に示すように、中間転写体15(もしくは記録紙16)に処理液28を打滴した後、色材37を包含したインク27を打滴する。そして、図6(b)に示すように中間転写体15(もしくは記録紙16)にインク27が着弾した後、図6(c)に示すように処理液28の作用によりインク27中の色材37の凝集反応が進行するとともに、インク27の溶媒が処理液28の溶媒と混合する。その後、図6(d)に示すように、色材37の凝集反応が終了し、溶媒23と色材凝集体21とからなる混合液が中間転写体15(もしくは記録紙16)上に生成される。
そこで、図6(e)に示すように、吸収体17を中間転写体15(もしくは記録紙16)に接近させて、吸収体17の接触部17Aを溶媒23に接触させて溶媒吸収孔17Bに溶媒23を吸収して除去する。なお、溶媒23を完全に除去するため、吸収体17の接触部17Aは中間転写体15(もしくは記録紙16)に接触させたほうが望ましい。
以上により、図6(f)に示すように、中間転写体15(もしくは記録紙16)上には色材凝集体21のみが残され、画像が形成される。
なお、本実施形態では、中間転写体15(もしくは記録紙16)の表面上における混合液中の色材凝集体21の拡がり幅として、色材37の凝集反応が終了した時点において色材凝集体21が略円形になる場合を考えその直径d1を考えた。しかし、色材凝集体21の形状は略円形に限らないことから、中間転写体15(もしくは記録紙16)の表面上における混合液中の色材凝集体21の拡がり幅とは、中間転写体15(もしくは記録紙16)の表面上において色材37の凝集反応が終了した時点の混合液中で拡がった平面領域の色材凝集体21の領域幅の最大幅と考える。
そのため、例えば、色材凝集体21の拡がった平面領域の形状が略楕円形状の場合には長径と考え、また、略円形状や略楕円形状では規定できない形状の場合にはその最大幅と考える。
また、色材凝集体21は、インク27の1ドットを単位として形成され、異なるインク27のドット間の色材凝集体21同士は凝集しない。そのため、ドットを重ねて打滴するベタ打滴画像においても同様に、色材凝集体21が吸収体17の溶媒吸収孔17Bに詰まることによる吸収効率の低下を防止することができる。
次に、吸収体17の材料について説明する。吸収体17は、吸収体17として使用する物質にレーザーなどで直接的に孔を空けて形成したものを用いてもよい。また、セラミックスやシリカなどの多孔質体、繊維を織った布地などを吸収体17として用いてもよい。
なお、吸収体17に多孔質体を用いることで吸収体17の耐久性を上げることができ、繊維状物質を用いることで吸収体17を安価に作製することができるメリットがある。吸収体17として多孔質体と繊維状物質のいずれかを用いるかは、装置の仕様にあわせて適宜選択することが好ましい。
ここで、図4(a)に示すように、吸収体17の接触部17Aの口径Dは、レーザーなどで直接的に孔を空けて使用する場合には、当該孔の直径と定義する。また、吸収体17として多孔質体を用いる場合には、既存の気孔径分布測定装置(ポロシメータ)を用いることができ、水銀圧入法によって求めることが望ましい。また、図4(b)に示すように、繊維状物質など開口部が略円形でない場合には、開口部の外接円の直径を口径Dと定義することが望ましい。
なお、以上は吸収体17の接触部17Aの溶媒吸収孔17Bの口径Dについて述べたものであり、接触部以外(吸収体の内側及び接触部の逆側)の口径については、色材凝集体21の直径以上である必要はなく任意に定めることが出来る。好ましくは、吸収体17の内側部は接触部17Aより口径が大きいほうが中央部での吸収速度が速くなる効果を得ることができる。
また、吸収体17で吸収された溶媒23は、溶媒回収手段によって吸収体17から回収することで、吸収体17は繰り返し使用することができる。具体的には、吸収体17が溶媒23を吸収した後に別の部材(回収部材)と接触させ、溶媒23を吸収体17から回収部材へと移動させた後に、回収部材を加圧ローラや弾性体のブレードなどで絞り取る方法がある。また、溶媒回収手段を持たずに吸収体17が一定量の溶媒23を吸収した後に吸収体自体を交換するとしてもよい。
〔処理液とインクの説明〕
使用するインク27は、液体の溶媒に色材が分子の状態(イオンの状態でもよい)で溶解している染料インク、液体の溶媒に色材が微小な塊の状態で分散している顔料インクなどが挙げられる。
一方、処理液28は、インク27と混合した場合に色材の凝集体を生成する液体である。具体的には、インク27と反応してインク中の色材を析出あるいは不溶化させる処理液28、インク中の色材を含む半固体状の物質(ゲル)を生成する処理液28等が挙げられる。
そして、インク27と処理液28との反応を引き起こす手段は、インク中のアニオン性の色材と処理液中のカチオン性の化合物を反応させる方法、互いにpHの異なるインク27と処理液28を混合させることでインク27のpHを変化させてインク中の顔料の分散破壊を起こし顔料を凝集させる方法、処理液中の多価金属塩との反応によりインク中の顔料の分散破壊を起こし顔料を凝集させる方法、などがある。
〔処理液付与方法〕
処理液28の付与方法としては、インク27の打滴と無関係に中間転写体15や記録紙16に対して一様に塗布するという方法もあるが、処理液28もインク27と同様にヘッドから打滴するという態様の方が、処理液28の使用量を削減できるので望ましい。その際、処理液28の打滴領域としては、インク27の各色(例えば4色画像ならば、C、M、Y、K)の打滴パターンの論理和に対して大きくとることが望ましい。図7は、処理液28の打滴領域の仕様を示す図である。例えば、インク打滴手段により図7(a)に示すような画素に打滴パターンのインク27のドットを打滴する場合を考える。
このとき、図7(b)に示すように、インク27のドットの打滴画素に加えて上下左右の画素にも処理液28のドットを打滴する仕様が考えられる。また、図7(c)に示すように、インク27のドットの打滴画素に加えて上下左右の画素および斜めに位置する全ての画素にも処理液28のドットを打滴する仕様としてもよい。また、図7(d)に示すように、インク27のドットの打滴画素に対して半画素分ずらした位置の上下左右に4ドット打滴する仕様としてもよい。また、図7(e)に示すように、処理液28のドット径の大きさをインク27のドット径より大きくして、インク27のドットの打滴画素を中心にしてインク27のドットの打滴画素の外まで処理液28の打滴領域を拡げる仕様としてもよい。
以上、処理液28の打滴領域を図7に示すように設定することにより、インク27の全体を処理液28と反応させることができる。
なお、図7(b)、(c)、(d)に示した処理液28の打滴仕様の場合には、処理液28のドット同士が互いに合一し、図8に示すように、結果的に1つの略円形のドットになることが考えられる。図8は、1つの略円形のドットになった処理液28のドットの合一物を示す図であり、図8(a)が図7(b)に示すように処理液28のドットを打滴した場合を示し、図8(b)が図7(c)に示すように処理液28のドットを打滴した場合を示し、図8(c)が図7(d)に示すように処理液28のドットを打滴した場合を示している。
このとき、色材37の凝集反応が終了した時点においてインク27と処理液28の混合液も同様に略円形になる場合を考えると、色材37の凝集反応が終了した時点における混合液の直径d2に対して吸収体17の口径Dは小さく設計することが望ましい。そこで、その理由を以下に説明する。
図9は、混合液の直径d2に対して吸収体17の口径Dを大きく設計した場合を示す図であり、図9(a)は、吸収体17を中間転写体15(もしくは記録紙16)に接近させる前の状態を示し、図9(b)は、吸収体17を中間転写体15(もしくは記録紙16)に接近させた後の状態を示している。一方、図10は、混合液の直径d2に対して吸収体17の口径Dを小さく設計した場合を示す図である。図10(a)は、吸収体17を中間転写体15(もしくは記録紙16)に接近させる前の状態を示し、図10(b)は、吸収体17を中間転写体15(もしくは記録紙16)に接近させた後の状態を示している。なお、説明の便宜上、図9、図10では色材凝集体21を省略している。
図9(b)に示すように、混合液の直径d2に対して吸収体17の口径Dを大きく設計した場合には、混合液の溶媒23が吸収体17と触れ合わない状況が出る可能性がある。そのため、溶媒23に毛管力が働かず、溶媒23を中間転写体15(もしくは記録紙16)から吸収体17に吸収させることが出来なくなるおそれがある。
一方、図10(b)に示すように、混合液の直径d2に対して吸収体17の口径Dを小さく設計した場合には、必ず吸収体17と溶媒23が触れ合うことになる。そのため、確実に溶媒23を中間転写体15(または記録紙16)から吸収体17に吸収させることが出来る。
したがって、混合液の直径d2に対して吸収体17の口径Dを小さく設計することが望ましいといえる。
なお、本実施形態では、中間転写体15(もしくは記録紙16)の表面上における混合液の溶媒23の拡がり幅として、色材37の凝集反応が終了した時点おいて混合液が略円形になる場合を考えその直径d2を考えた。しかし、混合液の形状は略円形に限らないことから、中間転写体15(もしくは記録紙16)の表面上における混合液の溶媒23の拡がり幅とは、中間転写体15(もしくは記録紙16)の表面上において色材37の凝集反応が終了した時点における混合液が拡がった平面領域の領域幅の最小幅と考える。
そのため、例えば、混合液の拡がった平面領域の形状が略楕円形状の場合には短径と考え、また、略円形状や略楕円形状では規定できない形状の場合にはその最小幅と考える。
〔ヘッドの構造〕
次に、ヘッドの構造について説明する。色別の各インクヘッド12K、12C、12M、12Yの構造について説明する。色別の各インクヘッド12K、12C、12M、12Yの構造は共通しているので、以下、これらを代表して符号50によってヘッドを示すものとする。
図11(a) はインクヘッド50の構造例を示す平面透視図であり、図11(b) はその一部の拡大図であり、図11(c) はインクヘッド50の他の構造例を示す平面透視図である。図12は、1つの液滴吐出素子(1つのノズル51に対応したインク室ユニット)の立体的構成を示す断面図(図11(a) 中の12−12線に沿う断面図)である。
記録紙16上に印字されるドットピッチを高密度化するためには、インクヘッド50におけるノズルピッチを高密度化する必要がある。本例のインクヘッド50は、図11(a)、(b) に示したように、インク吐出口であるノズル51と、各ノズル51に対応する圧力室52等からなる複数のインク室ユニット(液滴吐出素子)53を千鳥でマトリクス状に(2次元的に)配置させた構造を有し、これにより、ヘッド長手方向(紙送り方向と直交する方向)に沿って並ぶように投影される実質的なノズル間隔(投影ノズルピッチ)の高密度化を達成している。
記録紙16の送り方向と略直交する方向に記録紙16の全幅に対応する長さにわたり1列以上のノズル列を構成する形態は本例に限定されない。例えば、図11(a) の構成に代えて、図11(c) に示すように、複数のノズル51が2次元に配列された短尺のヘッドモジュール50’を千鳥状に配列して繋ぎ合わせることで記録紙16の全幅に対応する長さのノズル列を有するラインヘッドを構成してもよい。
各ノズル51に対応して設けられている圧力室52は、その平面形状が概略正方形となっており(図11(a)、(b) 参照)、対角線上の両隅部の一方にノズル51への流出口が設けられ、他方に供給インクの流入口(供給口)54が設けられている。なお、圧力室52の形状は、本例に限定されず、平面形状が四角形(菱形、長方形など)、五角形、六角形その他の多角形、円形、楕円形など、多様な形態があり得る。
図12に示したように、各圧力室52は供給口54を介して共通流路55と連通されている。共通流路55はインク供給源たるインクタンク(不図示)と連通しており、インクタンクから供給されるインク27は共通流路55を介して各圧力室52に分配供給される。
そして、圧力室52に対する加圧方式としてベンドモード型を採用し、圧力室52の一部の面(図12において天面)を構成している加圧板(共通電極と兼用される振動板)56に個別電極57を備えたアクチュエータ58が接合されている。個別電極57と共通電極間に駆動電圧を印加することによってアクチュエータ58が変形して圧力室52の容積が変化し、これに伴う圧力変化によりノズル51からインク27が吐出される。なお、アクチュエータ58には、チタン酸ジルコン酸鉛やチタン酸バリウムなどの圧電体を用いた圧電素子が好適に用いられる。インク27吐出後、アクチュエータ58の変位が元に戻る際に、共通流路55から供給口54を通って新しいインク27が圧力室52に再充填される。
上述した構造を有するインク室ユニット53を図13に示す如く主走査方向に沿う行方向及び主走査方向に対して直交しない一定の角度θを有する斜めの列方向に沿って一定の配列パターンで格子状に多数配列させることにより、本例の高密度ノズルヘッドが実現されている。
すなわち、主走査方向に対してある角度θの方向に沿ってインク室ユニット53を一定のピッチdで複数配列する構造により、主走査方向に並ぶように投影されたノズルのピッチPはd× cosθとなり、主走査方向については、各ノズル51が一定のピッチPで直線状に配列されたものと等価的に取り扱うことができる。このような構成により、主走査方向に並ぶように投影されるノズル列が1インチ当たり2400個(2400ノズル/インチ)におよぶ高密度のノズル構成を実現することが可能になる。
なお、印字可能幅の全幅に対応した長さのノズル列を有するフルラインヘッドで、ノズルを駆動する時には、(1)全ノズルを同時に駆動する、(2)ノズルを片方から他方に向かって順次駆動する、(3)ノズルをブロックに分割して、ブロックごとに片方から他方に向かって順次駆動する等が行われ、用紙の幅方向(用紙の搬送方向と直交する方向)に1ライン(1列のドットによるライン又は複数列のドットから成るライン)を印字するようなノズルの駆動を主走査と定義する。
特に、図13に示すようなマトリクス状に配置されたノズル51を駆動する場合は、上記(3)のような主走査が好ましい。すなわち、ノズル51-11 、51-12 、51-13 、51-14 、51-15 、51-16 を1つのブロックとし(他にはノズル51-21 、…、51-26 を1つのブロック、ノズル51-31 、…、51-36 を1つのブロック、…として)、記録紙16の搬送速度に応じてノズル51-11 、51-12 、…、51-16 を順次駆動することで記録紙16の幅方向に1ラインを印字する。
一方、上述したフルラインヘッドと用紙とを相対移動することによって、上述した主走査で形成された1ライン(1列のドットによるライン又は複数列のドットから成るライン)の印字を繰り返し行うことを副走査と定義する。
そして、上述の主走査によって記録される1ライン(或いは帯状領域の長手方向)の示す方向を主走査方向といい、上述の副走査を行う方向を副走査方向という。すなわち、本実施形態では、記録紙16の搬送方向が副走査方向であり、それに直交する方向が主走査方向ということになる。本発明の実施に際してノズルの配置構造は図示の例に限定されない。
〔インクジェット記録装置の構成〕
続いて、本発明のインクジェット記録装置についての詳細な説明を行う。図1は、本発明のインクジェット記録装置の一実施形態を示す中間転写型インクジェット記録装置の全体構成図である。同図に示すように、このインクジェット記録装置10Aは、処理液28に対応して設けられた処理液ヘッド11と、処理液ヘッド11に供給する処理液28を貯蔵しておく処理液貯蔵/装填部13と、黒(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色材37を含む各インク27に対応して設けられた複数の各インクヘッド12K、12C、12M、12Yを有する印字部12とを備えている。また、溶媒吸収のための吸収体17が設けられている。さらに、無端状であって複数のローラ(38〜41)により張架されている中間転写体15、中間転写体15のクリーニングを行う転写体クリーニング部19、中間転写体15に対向して配置され記録紙16の平面性を保持しながら記録紙16を搬送するベルト搬送部43、記録紙16に対して加圧することにより中間転写体15に形成される画像を転写するローラ39、40、46、48を備える転写機構も備えている。
中間転写体15の素材としては、中間転写体15と色材凝集体21との付着エネルギーが、吸収体17と色材凝集体21との付着エネルギーより大きく(従って、吸収体17と色材凝集体21が接触しても色材凝集体21が吸収体17へ付着しない)、記録紙16と色材凝集体21との付着エネルギーより小さい(従って、記録紙16と色材凝集体21が接触した際には、色材凝集体21は記録紙16へ転写される)ような材料であることが好ましい。
ベルト搬送部43は、ローラ46、47、48間に無端状のベルト29が巻き掛けられた構造を有し、記録紙16はこのベルト搬送部43へと送られる。
ベルト29が巻かれているローラ46、47、48の少なくとも一つにモータの動力が伝達されることにより、ベルト29は図1の時計回り方向に駆動され、ベルト29上に保持された記録紙16は図1の左から右へと搬送される。
処理液ヘッド11および印字部12の各インクヘッド12K、12C、12M、12Yは、当該インクジェット記録装置10Aが対象とする中間転写体15の最大幅に対応する長さを有し、そのノズル面には最大サイズの記録紙の少なくとも一辺を超える長さ(描画可能範囲の全幅)にわたりインク吐出用のノズルが複数配列されたフルライン型のヘッドとなっている。
処理液ヘッド11、各インクヘッド12K、12C、12M、12Yは、中間転写体15の送り方向に沿って上流側から処理液28、および黒(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の色のインク27の順に配置され、それぞれの処理液ヘッド11、各インクヘッド12K、12C、12M、12Yが中間転写体15の搬送方向と略直交する方向に沿って延在するように固定設置される。
まず、中間転写体15を搬送しつつ、処理液ヘッド11で処理液28を吐出した上に、各インクヘッド12K、12C、12M、12Yからそれぞれ異色のインク27を吐出することにより中間転写体15上に色材凝集体21によるカラー画像を形成する。その後、処理液28及びインク27の混合液の溶媒23を吸収体17により取り除き、中間転写体15上の色材凝集体21をベルト搬送部43により搬送される記録紙16に対して転写し、記録紙16上にカラー画像を形成し得る。
このように、最終的に転写により画像形成される記録紙の幅全域をカバーするノズル列を有するフルライン型の各インクヘッド12K、12C、12M、12Yを色別に設ける構成によれば、紙送り方向(副走査方向)について中間転写体15と印字部12を相対的に移動させる動作を1回行うだけで(すなわち1回の副走査で)、記録紙16の全面に画像を記録することができる。これにより、記録ヘッドが紙搬送方向と直交する方向に往復動作するシャトル型ヘッドに比べて高速印字が可能であり、生産性を向上させることができる。
また図2は、本発明のインクジェット記録装置の他の実施形態を示す直接印刷型インクジェット記録装置の全体構成図である。同図に示すように、このインクジェット記録装置10Bは、色材37を含まない処理液28に対応して設けられた処理液ヘッド11と、処理液ヘッド11に供給する処理液28を貯蔵しておく処理液貯蔵/装填部13と、黒(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色材を含む各インク27に対応して設けられた複数の各インクヘッド12K、12C、12M、12Yを有する印字部12と、各インクヘッド12K、12C、12M、12Yに供給するインク27を貯蔵しておくインク貯蔵/装填部14と、溶媒吸収のための吸収体17と、被記録媒体たる記録紙16を供給する給紙部18と、記録紙16のカールを除去するデカール処理部20と、前記印字部12のノズル面(インク吐出面)に対向して配置され、記録紙16の平面性を保持しながら記録紙16を搬送するベルト搬送部22と、印字部12による印字結果を読み取る印字検出部24と、記録済みの記録紙(プリント物)を外部に排紙する排紙部26とを備えている。
給紙部18から送り出される記録紙16はマガジンに装填されていたことによる巻きクセが残り、カールする。このカールを除去するために、デカール処理部20においてマガジンの巻きクセ方向と逆方向に加熱ドラム30で記録紙16に熱を与える。
ロール紙を使用する装置構成の場合、図2ように、裁断用のカッター(第1のカッター)28が設けられており、該カッター45によってロール紙は所望のサイズにカットされる。
デカール処理後、カットされた記録紙16は、ベルト搬送部22へと送られる。ベルト搬送部22は、ローラ31、32間に無端状のベルト33が巻き掛けられた構造を有し、少なくとも印字部12のノズル面及び印字検出部24のセンサ面に対向する部分が水平面(フラット面)をなすように構成されている。
ベルト33は、記録紙16の幅よりも広い幅寸法を有しており、ベルト面には多数の吸引孔(不図示)が形成されている。図2に示したとおり、ローラ31、32間に掛け渡されたベルト33の内側において印字部12のノズル面及び印字検出部24のセンサ面に対向する位置には吸着チャンバ34が設けられており、この吸着チャンバ34をファン35で吸引して負圧にすることによって記録紙16がベルト33上に吸着保持される。
ベルト33が巻かれているローラ31、32の少なくとも一方にモータの動力が伝達されることにより、ベルト33は図2上の時計回り方向に駆動され、ベルト33上に保持された記録紙16は図2の左から右へと搬送される。
縁無しプリント等を印字するとベルト33上にもインク27が付着するので、ベルト33の外側の所定位置(印字領域以外の適当な位置)にベルト清掃部36が設けられている。ベルト搬送部22により形成される用紙搬送路上において印字部12の上流側には、加熱ファン42が設けられている。加熱ファン42は、印字前の記録紙16に加熱空気を吹き付け、記録紙16を加熱する。印字直前に記録紙16を加熱しておくことにより、インク27が着弾後乾き易くなる。
処理液ヘッド11および印字部12の各インクヘッド12K、12C、12M、12Yは、当該インクジェット記録装置10Bが対象とする記録紙16の最大紙幅に対応する長さを有し、そのノズル面には最大サイズの記録紙の少なくとも一辺を超える長さ(描画可能範囲の全幅)にわたりインク吐出用のノズルが複数配列されたフルライン型のヘッドとなっている。
処理液ヘッド11、各インクヘッド12K、12C、12M、12Yは、記録紙16の送り方向に沿って上流側から処理液28、および黒(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の色のインク27の順に配置され、それぞれの処理液ヘッド11、各インクヘッド12K、12C、12M、12Yが記録紙16の搬送方向と略直交する方向に沿って延在するように固定設置される。
ベルト搬送部22により記録紙16を搬送しつつ処理液ヘッド11、各インクヘッド12K、12C、12M、12Yからそれぞれ処理液28および異色のインク27を吐出することにより記録紙16上にカラー画像を形成し得る。
このように、紙幅の全域をカバーするノズル列を有するフルライン型の各インクヘッド12K、12C、12M、12Yを色別に設ける構成によれば、紙送り方向(副走査方向)について記録紙16と印字部12を相対的に移動させる動作を1回行うだけで(すなわち1回の副走査で)、記録紙16の全面に画像を記録することができる。これにより、記録ヘッドが紙搬送方向と直交する方向に往復動作するシャトル型ヘッドに比べて高速印字が可能であり、生産性を向上させることができる。
図2に示した印字検出部24は、印字部12の打滴結果を撮像するためのイメージセンサ(ラインセンサ又はエリアセンサ)を含み、該イメージセンサによって読み取った打滴画像からノズルの目詰まりや着弾位置誤差などの吐出特性をチェックする手段として機能する。
本例の印字検出部24には、受光面に複数の受光素子(光電変換素子)が2次元配列されてなるCCDエリアセンサを好適に用いることができる。
こうして生成されたプリント物は排紙部26から排出される。本来プリントすべき本画像(目的の画像を印刷したもの)とテスト印字とは分けて排出することが好ましい。このインクジェット記録装置10Bでは、本画像のプリント物と、テスト印字のプリント物とを選別してそれぞれの排出部26A、26Bへと送るために排紙経路を切り換える不図示の選別手段が設けられている。なお、大きめの用紙に本画像とテスト印字とを同時に並列に形成する場合は、カッター(第2のカッター)49によってテスト印字の部分を切り離す。また、図1には示さないが、本画像の排出部26Aには、オーダー別に画像を集積するソーターが設けられる。
〔制御系の説明〕
図14は、インクジェット記録装置10A、10Bのシステム構成を示すブロック図である。同図に示したように、インクジェット記録装置10A、10Bは、通信インターフェース70、システムコントローラ72、画像メモリ74、ROM75、モータドライバ76、ヒータドライバ78、プリント制御部80、画像バッファメモリ82、ヘッドドライバ84等を備えている。
通信インターフェース70は、ホストコンピュータ86から送られてくる画像データを受信する画像入力手段として機能するインターフェース部(画像入力部)である。通信インターフェース70にはUSB(Universal Serial Bus)、IEEE1394、イーサネット(登録商標)、無線ネットワークなどのシリアルインターフェースやセントロニクスなどのパラレルインターフェースを適用することができる。この部分には、通信を高速化するためのバッファメモリ(不図示)を搭載してもよい。
ホストコンピュータ86から送出された画像データは通信インターフェース70を介してインクジェット記録装置10A、10Bに取り込まれ、一旦画像メモリ74に記憶される。画像メモリ74は、通信インターフェース70を介して入力された画像を格納する記憶手段であり、システムコントローラ72を通じてデータの読み書きが行われる。画像メモリ74は、半導体素子からなるメモリに限らず、ハードディスクなど磁気媒体を用いてもよい。
システムコントローラ72は、中央演算処理装置(CPU)及びその周辺回路等から構成され、所定のプログラムに従ってインクジェット記録装置10A、10Bの全体を制御する制御装置として機能するとともに、各種演算を行う演算装置として機能する。すなわち、システムコントローラ72は、通信インターフェース70、画像メモリ74、モータドライバ76、ヒータドライバ78等の各部を制御し、ホストコンピュータ86との間の通信制御、画像メモリ74及びROM75の読み書き制御等を行うとともに、搬送系のモータ88やヒータ89を制御する制御信号を生成する。
ROM75には、システムコントローラ72のCPUが実行するプログラム及び制御に必要な各種データ(着弾位置誤差等の測定用テストパターンのデータを含む)などが格納されている。ROM75は、書換不能な記憶手段であってもよいし、EEPROMのような書換可能な記憶手段であってもよい。
画像メモリ74は、画像データの一時記憶領域として利用されるとともに、プログラムの展開領域及びCPUの演算作業領域としても利用される。
モータドライバ76は、システムコントローラ72からの指示に従って搬送系のモータ88を駆動するドライバ(駆動回路)である。ヒータドライバ78は、システムコントローラ72からの指示に従って加熱ファン42等のヒータ89を駆動するドライバである。
プリント制御部80は、システムコントローラ72の制御に従い、画像メモリ74内の画像データ(多値の入力画像のデータ) から打滴制御用の信号を生成するための各種加工、補正などの処理を行う信号処理手段として機能するとともに、生成したインク吐出データをヘッドドライバ84に供給してインクヘッド50の吐出駆動を制御する駆動制御手段として機能する。
プリント制御部80には画像バッファメモリ82が備えられており、プリント制御部80における画像データ処理時に画像データやパラメータなどのデータが画像バッファメモリ82に一時的に格納される。なお、図14において画像バッファメモリ82はプリント制御部80に付随する態様で示されているが、画像メモリ74と兼用することも可能である。また、プリント制御部80とシステムコントローラ72とを統合して1つのプロセッサで構成する態様も可能である。
画像入力から印字出力までの処理の流れを概説すると、印刷すべき画像のデータは、通信インターフェース70を介して外部から入力され、画像メモリ74に蓄えられる。この段階では、例えば、RGBの多値の画像データが画像メモリ74に記憶される。
インクジェット記録装置10A、10Bでは、インク27(色材) による微細なドットの打滴密度やドットサイズを変えることによって、人の目に疑似的な連続階調の画像を形成するため、入力されたデジタル画像の階調(画像の濃淡)をできるだけ忠実に再現するようなドットパターンに変換する必要がある。そのため、画像メモリ74に蓄えられた元画像(RGB)のデータは、システムコントローラ72を介してプリント制御部80に送られ、インク色ごとのドットデータに変換される。
すなわち、プリント制御部80は、入力されたRGB画像データをK、C、M、Yの4色のドットデータに変換する処理を行う。こうして、プリント制御部80で生成されたドットデータは、画像バッファメモリ82に蓄えられる。この色別ドットデータは、インクヘッド50のノズルからインク27を吐出するためのCMYK打滴データに変換され、印字されるインク吐出データが確定する。また、この色別ドットデータから前述の手法により、処理液28のドットデータが生成される。
ヘッドドライバ84は、プリント制御部80から与えられるインク吐出データ及び駆動波形の信号に基づき、印字内容に応じてインクヘッド50や処理液ヘッド11の各ノズル51に対応するアクチュエータ58を駆動するための駆動信号を出力する。ヘッドドライバ84にはヘッドの駆動条件を一定に保つためのフィードバック制御系を含んでいてもよい。
こうして、ヘッドドライバ84から出力された駆動信号がインクヘッド50や処理液ヘッド11に加えられることによって、該当するノズル51からインク27や処理液28が吐出される。中間転写体15(もしくは記録紙16)の搬送速度に同期してインクヘッド50や処理液ヘッド11からのインク吐出を制御することにより、中間転写体15(もしくは記録紙16)上に画像が形成される。
上記のように、プリント制御部80における所要の信号処理を経て生成されたインク27や処理液28の吐出データ及び駆動信号波形に基づき、ヘッドドライバ84を介して各ノズルからのインク27や処理液28の液滴の吐出量や吐出タイミングの制御が行われる。これにより、所望のドットサイズやドット配置が実現される。
印字検出部24は、図2で説明したように、イメージセンサを含むブロックであり、記録紙16に印字された画像を読み取り、所要の信号処理などを行って印字状況(吐出の有無、打滴のばらつき、光学濃度など)を検出し、その検出結果をプリント制御部80及びシステムコントローラ72に提供する。
プリント制御部80は、必要に応じて印字検出部24から得られる情報に基づいてインクヘッド50に対する各種補正を行うとともに、必要に応じて予備吐出や吸引、ワイピング等のクリーニング動作(ノズル回復動作)を実施する制御を行う。
以上、本発明のインクジェット記録装置について詳細に説明したが、本発明は、以上の例には限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変形を行ってもよいのはもちろんである。
本発明に係るインクジェット記録装置の一実施形態を示す中間転写型の全体構成図である。 本発明に係るインクジェット記録装置の一実施形態を示す直接転写型の全体構成図である。 吸収体の外観図である。 吸収体の接触部の展開図(拡大図)である。 吸収体の接触部に形成される溶媒吸収孔の部分の断面図である。 インクと処理液の打滴により色材凝集体を形成し溶媒除去を行う一連の作用を示す図である。 処理液の打滴領域の仕様を示す図である。 処理液ドットの合一物を示す図である。 混合液の直径に対して吸収体の口径を大きく設計した場合を示す図である。 混合液の直径に対して吸収体の口径を小さく設計した場合を示す図である。 ヘッドの構造例を示す平面透視図である。 図11(a) 中の12−12線に沿う断面図である。 ヘッドのノズル配列を示す拡大図である。 インクジェット記録装置のシステム構成を示すブロック図である。
符号の説明
10A…インクジェット記録装置(中間転写型)、10B…インクジェット記録装置(直接印刷型)、11…処理液ヘッド、12…印字部、12P、12K、12C、12M、12Y…インクヘッド、15…中間転写体、16…記録紙、17…吸収体、
17A…接触部、17B…溶媒吸収孔、21…色材凝集体、23…溶媒、27…インク、28…処理液、37…色材、D…溶媒吸収孔の口径、d1…色材凝集体の直径、d2…混合液の直径

Claims (4)

  1. 中間転写体もしくは被記録媒体の表面に色材を含有するインクを打滴するインク打滴手段と、前記中間転写体もしくは前記被記録媒体の表面に打滴された前記インクと反応して、前記中間転写体もしくは前記被記録媒体の表面に溶媒と、該溶媒より比重が大きく、該溶媒に対して溶解もしくは分散しない状態の色材凝集体とからなる混合液を生成する処理液を前記中間転写体もしくは前記被記録媒体の表面に打滴する処理液付与手段と、前記中間転写体もしくは前記被記録媒体の表面上に生成された前記混合液の中の前記溶媒を吸収する吸収体と、を有するインクジェット記録装置において、
    前記処理液付与手段は、(1)前記インクのドットの打滴位置、(2)前記インクのドットの打滴位置及びその上下左右位置、(3)前記インクのドットの打滴位置及びその上下左右、斜め位置、(4)前記インクのドットの打滴位置から半画素ずらした位置のいずれかの位置に前記処理液のドットを打滴し、
    前記吸収体の表面には、前記中間転写体もしくは前記被記録媒体の表面上の前記混合液の中の前記色材凝集体の拡がり幅よりも大きく、かつ、1つの孤立したインクのドットに前記処理液のドットを打滴したときに前記中間転写体もしくは前記被記録媒体の表面上に生成される前記混合液の中の溶媒の拡がり幅であって、前記吸収体が前記混合液に接触する時点での前記混合液の中の溶媒の拡がり幅よりも小さな口径の溶媒吸収孔が形成されていること、
    を特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 請求項1に記載のインクジェット記録装置において、
    前記溶媒吸収孔は、前記吸収体の表面側よりも前記吸収体の内側の口径が大きく形成されること、
    を特徴とするインクジェット記録装置。
  3. 請求項1または2に記載のインクジェット記録装置において、
    前記処理液付与手段により処理液を付与した後に、前記インク打滴手段によりインクを打滴すること、
    を特徴とするインクジェット記録装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置において、
    前記混合液の中の前記色材凝集体により画像を形成し、該画像を被記録媒体に転写する中間転写体を有し、
    前記吸収体は、前記中間転写体上にて前記混合液の中の溶媒を吸収すること、
    を特徴とするインクジェット記録装置。
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