JP4895691B2 - 圧力開放式のます又はマンホールの蓋 - Google Patents

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Description

本発明は、地中に埋設した合成樹脂製の汚水ます、雨水ますなどの排水ますの地上開口部に取り付けられる蓋体および蓋枠よりなるます又はマンホールの蓋であって、特に、蓋体の裏面に過大な圧力が掛かった時、蓋体は受口より所定の距離まで押し上げられてその外周部に圧力を開放するための開口部を形成するが、受口から離脱することなく再び元の位置に収まることができる圧力開放式のます又はマンホールの蓋、および前記蓋を備えたます又はマンホールに関する。
周知のように、宅地内または宅地外排水設備において、本管流路と枝管流路を合流させるために排水ますが使用され、その地上開口部には人の転落防止や外部からの土砂などの流入、および汚水からの悪臭の飛散などを防止することを目的として、蓋体および蓋枠よりなるます又はマンホールの蓋が取り付けられる。
また、公共用ますなどに使用されるこれらの蓋は、運搬時の不用意な脱落防止や施工後におけるいたずら、持ち去りなどを防止するため、通常、特開平7―331686号公報や特開平10−30243号公報、特開平11−229479号公報の中に開示されているようなロック機構が設けられる。
しかしながら、上記蓋は、ロック後、いずれもその蓋体と蓋枠が密接に固定されるため、集中豪雨などにより多量の雨水が排水ますへ流れ込んだような場合にはマンホール内に生じた過大な圧力を開放することができず、その結果、排水ますや排水配管を破壊したり、あるいは蓋のロック機構を破壊することにより蓋体を跳ね上げたり、使用時に蓋枠から蓋体が外れてしまって危険であるという問題があった。
一方、このような問題を解消するために蓋体に圧力開放弁を設けることも提案されているが、圧力開放弁の構造は複雑でしかも高価であり、また、屋外で長期間使用すると土砂や粉塵などの影響により作動不良を起こす場合が多く、実際にはあまり普及していないのが現実である。
また、実開昭64−31143号公報の中では、上記圧力開放弁に代わって蓋のロック機構を利用した蓋体をガイドしながら上下動させることができるます又はマンホールの蓋が提案されている。
しかしながら、かかるガイド機能を兼ね備えた蓋のロック機構は構造が複雑であるため、実際には樹脂製の蓋への適用が困難であり、また、蓋体をガイドする部分へ土砂や粉塵などが噛み込み易いために、長期間使用した場合、正常かつ安定的な蓋体の上下動をガイドする機能を維持できないという問題があった。
実開昭64−31143号公報 実開平5−89538号公報 特開平7―331686号公報 特開平10−30243号公報 特開平11−229479号公報
そこで、本発明は蓋のロック機構を備えており、それでいて蓋体の裏面に過大な圧力が掛かった時、蓋体は受口より押し上げられてその外周部に圧力を開放するための開口部を形成するが、受口から離脱することなく再び元の位置に収まることができる樹脂製のます又はマンホールの蓋を提供することを目的とする。
また、本発明は、蓋体が蓋枠から略水平な状態を保ちながら大きなストロークで上下動し、そのため、一時に多量の排水を逃がすことができる極めて圧力開放効率の高い樹脂製のます又はマンホールの蓋を提供することを目的とする。
さらに、本発明は、汚水等からの悪臭の飛散を防止するため、通常はシールされた状態を維持するが、蓋体の裏面に圧力が掛かった時、蓋体と蓋枠との間でシール部材による摩擦抵抗をほとんど発生させることなく、スムーズに蓋体を蓋枠から解放することができる樹脂製のます又はマンホールの蓋を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明者らは鋭意検討を重ねた結果、蓋体を蓋枠に載置した時、ロック部材のフック係合面と蓋枠の突起部係合面との間に遊びを設け、さらに蓋体をロックする機能を担う部分と蓋体をガイドする機能を担う部分とを機能的に分離することにより、土砂などの噛み込みによる影響が極めて少なく、蓋体の重量を決定するだけで簡単にマンホール内に生じた圧力の開放圧を調節することができる本発明のます又はマンホールの蓋を完成するに至った。
具体的には、請求項1に係る発明では、蓋体本体と、前記本体の裏面から略垂直に延びたガイド部材と、前記本体の上下動を規制するためのロック部材とを含む略円盤状の蓋体と、そして前記蓋体を着脱可能に受け入れるための受口と、前記受口より下方に延びた胴部と、前記胴部の内周面上であって前記受口より下方に設けられた前記蓋体のロック部材のフックと係合可能な突起部を含む略円筒状の蓋枠とからなる圧力開放式のます又はマンホールの蓋であって、蓋体載置時、前記ガイド部材は前記胴部内周面の全部又は一部との間に所定の隙間を生じるように配置され、かつ、前記フックの係合面は前記突起部の係合面から所定の距離で離間するように配置することにより、前記本体は前記受口から前記距離の間で上下動してその外周部に開口部を形成することができるようにした。
この結果、請求項1に記載の発明によれば、ロック時、蓋体はロック部材により蓋枠から自由に取り去ることはできないが、蓋体の裏面に圧力が掛かった時、その圧力に応じて受口からロック部材のフックと蓋枠の突起部とが係合するまで押し上げられ、蓋体の外周部に形成された開口部を通して圧力を開放し、その後再び元の位置に収まることができるようになる。
また、本発明のます又はマンホールの蓋の蓋体には、蓋体載置時、蓋枠の胴部内周面の全部又は一部との間に所定の隙間を生じるように配置された蓋体本体の裏面から略垂直に延びたガイド部材を設けたため、蓋体の裏面に不均等な圧力が生じた場合であっても、ガイド部材により、蓋体は蓋枠から略水平な状態を保ちながら大きなストロークで上下動することが可能となり、一時に多量の排水を逃がすなど極めて圧力開放効率の高い樹脂製のます又はマンホールの蓋を提供することができる。
さらに、本発明においては、蓋体をロックする機能を担う部分と蓋体をガイドする機能を担う部分を機能的に分離させているため、ガイド部材の構造を単純化したりガイド部材と蓋枠の胴部内周面との間に適度な隙間を設けるなどして、土砂などが噛み込み難い専用の構造を採用することが可能となる。このため、土砂などの噛み込みによる影響を極めて少なくすることができ、屋外で長期間にわたり使用しても圧力開放機能が損なわれることがない信頼性の高います又はマンホールの蓋を提供することができる。
なお、蓋体本体の裏面から略垂直に延びたガイド部材は、蓋体を蓋枠に載置した時、蓋枠の胴部内周面と略平行に離間しながら対向する部分を備えた部材であり、たとえば、胴部内周面に沿った外周面を有する円筒形状や、その一部を構成する片形状、棒形状を有している。
さらに、ガイド部材は蓋体の開放圧を調節するためにも機能するため、たとえば、ガイド部材が連続的な円筒形状である場合、その円筒面の一部に切り欠き部や開口部を設けることによります又はマンホール内に生じた圧力の開放圧を調節することができる。また、断片的な片形状や棒形状である場合は、それらの部材の配置間隔を調整することにより開放圧を調節することができる。
請求項2に係る発明では、請求項1に記載の圧力開放式のます又はマンホールの蓋のロック部材は、頭部とそれと連結した脚部と前記脚部から横方向へ延びたフックとからなるものを使用し、ガイド部材と分離して蓋体本体の周縁部に設けられたロック部材装着孔に回転自在に取付けた。
本発明で使用されるロック部材は公知のロック部材を一部改良したものであり、その基本構造はロック部材が頭部とそれと連結した脚部と前記脚部から横方向へ延びたフックを含み、前記フックと係合する突起部が蓋枠の胴部内周面に形成されているものであれば特に制限されることなく利用することができる。たとえば、出願人が開発した特開平11−229479号公報に記載されているようなロック部材を改良して使用することが好ましい。
本発明においてロック部材は、蓋体を蓋枠に載置した時、フックの係合面が蓋枠の胴部内周面に設けられた突起部の係合面から所定の距離で離間するように脚部の長さが設定されている。このため、通常、フックはロック状態においても前記突起部と係合しないが、蓋体が持ち上げられた時、前記フックと突起部とが係合することにより蓋体を蓋枠から取り去ることができない構造となっている。
したがって、集中豪雨などにより多量の雨水が流れ込んでます又はマンホール内に過大な圧力を生じた場合は、蓋体はロック部材のフックと蓋枠の突起部とが係合するまで押し上げられ、その外周部に形成された開口部を通して圧力を開放するが、蓋のロック機能が妨害されることはない。
このように、本発明によるます又はマンホールの蓋は、土砂などの噛み込みによる影響が極めて少なく、蓋体の重量を決定するだけで簡単にます又はマンホール内に生じた圧力の開放圧を調節することができる。
請求項3に係る発明では、請求項1に記載の圧力開放式のます又はマンホールの蓋のロック部材は、ガイド部材の下面から連結して下方へ延びた脚部と前記脚部から横方向へ延びたフックとからなるものを使用し、前記ガイド部材と一体的に形成させた。
すなわち、請求項3に係る発明は、請求項2に係る発明のように蓋のロック機構とガイド機構を別個独立した部材として設けたものではなく、蓋体をロックする機能を担う部分と蓋体をガイドする機能を担う部分とを明確に区分けしながら、それぞれを簡素化された1つの部材の中で結合させたものである。
具体的には、蓋のガイド部材及びロック部材(以下、これを略して「ガイド・ロック部材」と呼ぶ場合がある)は、蓋体本体の裏面から略垂直に延びたガイド部材とその下面で連結して下方へ延びた脚部と前記それぞれの脚部から横方向へ延びたフックとからなるロック部材とで構成される。したがって、ガイド部材及びロック部材は蓋体本体に対して固定されており、そのため、それ自体が蓋体本体に対して回転したり可動したりすることはない。
ガイド部材は、ガイド・ロック部材の中で蓋体の裏面から直接、略垂直に延びた部分であって、蓋体を蓋枠に載置した時、蓋枠の胴部内周面と略平行に離間しながら対向する部分を備えており、たとえば、蓋枠の胴部内周面に沿った外周面を有する円筒形状や、その一部を構成する片形状、棒形状を有している。
ロック部材の脚部は、ガイド・ロック部材の中でガイド部材の下面で連結して下方へ延びた部分であって、通常、片形状、棒形状を有している。したがって、ガイド部材が連続的な円筒形状である場合、脚部はガイド部材下面の全周域ではなく下面の一部領域と結合して下方へ延びている。また、ガイド部材が断片的な片形状または棒形状である場合、脚部はそれぞれのガイド部材下面の全部または一部と結合して連続して下方へ延びており、通常、ガイド部材と脚部は同じ幅の長さに設定される。
さらに、脚部は、蓋体を蓋枠に載置した時、後述されるフックの係合面が蓋枠の胴部内周面に設けられた突起部の係合面から所定の距離で離間するようにその長さが設定されている。このため、通常、フックはロック状態においても前記突起部と係合しないが、蓋体が持ち上げられた時、前記フックと突起部とが係合することにより蓋体を蓋枠から取り去ることができない構造となっている。
ロック部材のフックは、ガイド・ロック部材の中で蓋体本体の裏面から最も離れた最下端に配置され、それぞれの脚部から横方向へ延びている。
したがって、ガイド・ロック部材の中で、ガイド部材の下面に一体的に取り付けたれたロック部材は、少なくとも隣り合う他のロック部材と一定の間隔が空けられ、そしてガイド部材を介して蓋体本体の裏面上に取り付けられる。また、ロック部材のフックをこのように直接配置することにより、ロック部材の中から前記脚部を省略することもできる。
一方、これに対し、蓋枠の受口より下方内周面上に設けられるフックと係合可能な突起部は、蓋体を蓋枠へセットする時、ロック部材のフックが突起部の間隙を通過して突起部より下方へ差し込めるように一定の間隔を空けて周方向に配置されるか、あるいは突起部が内周面に沿って連続したフランジ形状である場合、その一部に一定間隔で切り欠き部を設けて配置される。
したがって、蓋枠に蓋体をセットする場合は、ロック部材のフックを前記フックの位置に対応し、かつ蓋枠の突起部の間に設けられた間隙、あるいは切り欠き部を通過させて前記突起部の下方へ配置した後、蓋体を蓋枠に対して略水平に回転させることによりフックは突起部の真下へ配置され、ロック状態が形成される。また、ロック状態を解除し蓋体を蓋枠から取り外す場合は、上記の逆の操作を行えばよい。
請求項4に係る発明では、請求項1に記載の圧力開放式のます又はマンホールの蓋のガイド部材に、該ガイド部材の厚み方向に貫通する切り欠き部又は開口部を設けた。
この結果、請求項4に記載の発明によれば、ガイド部材が連続的な円筒形状である場合であっても断片的な片形状や棒形状である場合であっても、そのガイド面の一部に該ガイド部材の厚み方向に貫通する切り欠き部や開口部を設けることにより、蓋体の開放圧を容易かつ広範囲に調節することができるようになる。
請求項5に係る発明では、請求項1に記載の圧力開放式のます又はマンホールの蓋のガイド部材の高さを、蓋体載置時のロック部材のフック係合面から蓋枠の胴部内周面の突起部係合面までの離間距離より長く設定した。
この結果、請求項5に記載の発明によれば、蓋体のガイド部材下端部が受口の上面を越えて蓋枠に乗り上げてしまうこと防止される。このため、蓋体は圧力開放後、そのガイド部材および蓋枠の胴部内周面によりガイドされて、蓋枠から離脱することなく確実に元の位置に収まることができる。
請求項6に係る発明では、請求項1に記載の圧力開放式のます又はマンホールの蓋の受口に、蓋体本体の裏面周縁部を載置するための水平部を設け、また、前記水平部上または前記水平部と当接する蓋体本体の裏面上にはシール部材を取り付けた。
この結果、請求項6に記載の発明によれば、蓋体の全荷重は蓋枠の受口に設けられた水平部により支持されるため、蓋体本体の外周部端面と受口の内周面との間に直接荷重が掛かって大きな摩擦抵抗を生じることが防止され、蓋体の裏面に圧力が掛かった時など、受口内にセットされた蓋体のスムーズな解放が許容される。
また、請求項6に記載の発明によれば、シール部材は蓋体の荷重により上方から押圧されるのみであるから、シール部材を蓋体本体の外周部端面や蓋枠の内周面に取り付けた場合と異なり、蓋体と蓋枠との間でシール部材による摩擦抵抗をほとんど発生させることがない。このため、シール部材の介在により蓋体と蓋枠とのシール性がさらに向上し汚水等からの悪臭の飛散防止が強化されると共に、蓋体の裏面に圧力が掛かった時、スムーズに蓋体を蓋枠から解放することができるようになる。
なお、本発明に適用されるシール部材は、合成ゴムなど一般にシール部材として使用される弾性材料から作られているものであれば特に制限されることなく使用することができ、また、シール部材の断面形状は四角形、三角形、円形またはリップ形状など各種の形状を適宜選択して使用することができる。
また、シール部材の固定方法は接着剤や両面テープなどを使用してもよいが、その交換の容易性などを考慮すると、受口の水平部または前記水平部と当接する蓋体本体の裏面にシール部材固定用の溝を設け、ここにシール部材を嵌め込んで固定するのが好ましい。
さらに、水平部は、蓋体本体の裏面周縁部を載置できるように受口の内周面の全部または一部に形成されていればよいが、蓋体と受口とのシール性を向上させるためには受口の内周面に沿って水平部がリング状に形成されていることが好ましい。
請求項7に係る発明では、通常のます又はマンホールに請求項1ないし6のいずれかに記載の圧力開放式のます又はマンホールの蓋を装着した。
この結果、請求項7に記載の発明によれば、ロック時、蓋体はロック部材により蓋枠から自由に取り去ることはできないが、蓋体の裏面に圧力が掛かった時、蓋体はその圧力に応じて蓋体の外周部に開口部を形成することにより過大な圧力を開放し、防犯性および安全性に優れたます又はマンホールを提供することができる。また、蓋枠の胴部と排水ます又はマンホールから延びた立ち上がり管を一体成形して共通化することにより、部品点数が極めて少ない安価な圧力開放式の蓋を備えたます又はマンホールを提供することもできる。
本発明によれば、蓋体をロックする機能を担う部分と蓋体をガイドする機能を担う部分を機能的に分離し、ロック部材のフック係合面と蓋枠の突起部係合面との間に遊びを設けたため、ロック時、蓋体はロック部材により蓋枠から自由に取り去ることはできないが、蓋体の裏面に圧力が掛かった時、その圧力に応じて蓋体受口からロック部材のフックと蓋枠の突起部とが係合するまで押し上げられ、蓋体の外周部に形成された開口部を通して圧力を開放し、その後再び元の位置に収まることができる。
また、本発明によれば、土砂などの噛み込みによる影響が極めて少なく、蓋体の重量を決定するだけで簡単にます又はマンホール内に生じた圧力の開放圧を調節することができる。
また、本発明の他の一面によれば、蓋体の裏面に不均等な圧力が生じた場合であっても、ガイド部材の存在により、蓋体は蓋枠から略水平な状態を保ちながら大きなストロークで上下動することが可能となり、一時に多量の排水を逃がすことができる極めて圧力開放効率の高い樹脂製のます又はマンホールの蓋を提供することができる。
また、本発明によれば、ガイド部材の長さをフック係合面から突起部係合面までの距離より長くすることにより、蓋体が受口の上面を越えて蓋枠に乗り上げてしまうことが防止される。
また、本発明の他の一面によれば、蓋体本体の外周部端面のテーパー角を前記蓋体本体の水平面に対し少なくとも45°以下となるように設定することにより、蓋体本体の外周部端面と受口内周面との間に形成される開口部を通って排出される排水の圧力損失を減じて樹脂製のます又はマンホールの蓋の圧力開放効率をさらに高めることができる。
また、本発明の他の一面によれば、受口に蓋体本体の裏面周縁部を載置するための水平部を設けることにより、蓋体本体の外周部端面と受口の内周面との間に直接荷重が掛かって大きな摩擦抵抗を生じることが防止され、蓋体の裏面に圧力が掛かった時など、受口内にセットされた蓋体のスムーズな解放が許容される。
さらに、本発明の他の一面によれば、受口の水平部または前記水平部と当接する蓋体本体の裏面にシール部材を取り付けて蓋体と蓋枠との間でシール部材による摩擦抵抗をほとんど生じることがないようにすることにより、蓋体と蓋枠と間のシール性をさらに向上させて汚水等からの悪臭の飛散防止を強化すると共に、蓋体の裏面に圧力が掛かった時は、スムーズに蓋体を蓋枠から解放することができるようになる。
また、本発明の他の一面によれば、通常のます又はマンホールに上述された圧力開放式のます又はマンホールの蓋を装着することにより、ロック時、蓋体はロック部材により蓋枠から自由に取り去ることはできないが、蓋体の裏面に圧力が掛かった時、蓋体はその圧力に応じて蓋体の外周部に開口部を形成することにより過大な圧力を開放し、防犯性および安全性に優れたます又はマンホールを提供することができる。
以下、本発明の一実施形態に係る圧力開放式のます又はマンホールの蓋について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明は、以下に示される実施例に限定されるものではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内で各種の変更が可能である。
実施例1は、蓋体本体の周縁部に2つのロック部材が装着され、さらに裏面には4つのガイド部材が取り付けられた蓋体とこれと脱着可能な受口と胴部(以下、「スカート部」ともいう)を備えた蓋枠からなる本発明による圧力開放式のます又はマンホールの蓋1aである。
図1には、実施例1のます又はマンホールの蓋1aの蓋体2および蓋枠3をそれらの中心断面で切り取った場合の断面図が示されており、その中で図1aは蓋体2を蓋枠3にセットする前の状態を示し、図1bは蓋体2を蓋枠3にセットした後であるが、ロックは解除されている状態を示している。
図1を参照して説明すると、実施例1のます又はマンホールの蓋1aは塩化ビニール樹脂製からできており、蓋体2とこれを脱着自在に受け入れるための受口7を備えた蓋枠3とから構成される。なお、蓋1aの材質は塩化ビニール樹脂の他、ポリエチレン、ポリプロピレンなどの合成樹脂やFRP、レジンコンクリート、鋳鉄なども使用することができる。
蓋体本体23は、下方に向けて径を縮小するようにテーパーが付けられた外周部端面21を備えており、その周縁部には表裏面を貫通した2つのロック部材装着孔20を介してロック部材4が回転自在に取付けられている。また、蓋体本体23の裏面には、そこから略垂直に延びた4つのガイド部材5が一体成形されており、さらに外周部端面21と隣接する裏面周縁部には蓋枠3の受口7と協働してシールするための平パッキン6が裏面に設けられた溝部に嵌め込まれている。
一方、蓋枠3は、蓋体2を脱着自在に受け入れるための受口7と、その下部には排水ますから延びた立ち上り管(図示せず)の上部開口部内に装着するためのスカート部8からなり、その内周面30上にはロック部材4のフック42と係合可能な突起部31が形成されている。なお、蓋枠3のスカート部8は、排水ます又はマンホールから延びた立ち上がり管と一体成形して共通化することにより、部品点数が極めて少ない安価な圧力開放式の蓋を備えたます又はマンホールとすることもできる。
つぎに、蓋体2および蓋枠3を構成する部品およびそれらの機能について、図面を参照しながら以下に詳しく述べる。
図2には、蓋体2を蓋枠3の載置した時、蓋体2に取り付けられたガイド部材4と蓋枠3との位置関係が概略的に示されている。
蓋体2を構成するロック部材4は、特開平11−229479号公報に記載されているロック部材と略同じ基本構造を有し、本実施例1においてはその脚部を改良したものが使用されている。
すなわち、ロック部材4は図2から明らかなように、頭部40とそれと連結した脚部41と前記脚部から横方向へ延びたフック42からなり、蓋体本体23のロック部材装着孔20に挿入した時、蓋体本体23の裏面と係合する弾性を付与された一対ピン43を含んでいる。
また、ロック部材4は、蓋体2を蓋枠3に載置した時、フック42の係合面44が蓋枠3の内周面30に設けられた突起部31の係合面32から所定の距離:D2で離間するように脚部41の長さが設定されている。このため、通常、フック42はロック状態においても突起部31と係合しないが、蓋体2が持ち上げられた時、フック42と突起部31とが係合することにより蓋体2を蓋枠3から取り去ることができない構造となっている。
図3には、蓋体2を蓋枠3に載置した後、ロックされた状態の実施例1のます又はマンホールの蓋1aの平面図が示され、図4には図3に示されたます又はマンホールの蓋1aを裏側から見た底面図が示されている。また、図5には、ロック部材4以外を図3の中に示されるA−A断面で切り取った場合のます又はマンホールの蓋1aの断面図が示されており、その中で図5aは通常の蓋体2が蓋枠3に密閉された状態を示し、図5bは蓋体2の裏面に何らかの圧力が掛かり、蓋体2が蓋枠3から持ち上げられて圧力を開放している状態を示している。
蓋体2は、使用時、図1に示される手順により蓋枠3にセットされた後、蓋体本体23に嵌め込まれたロック部材4の頭部40を上から回転させることによりロックされる(図3,4参照)。
この時、蓋体2は、通常、図5aに示されるようにフック42および突起部31が係合していない離間した位置において、蓋枠3の受口7内に載置されている。しかし、集中豪雨などにより多量の雨水が流れ込んでます又はマンホール内に過大な圧力を生じたような場合、蓋体2は、図5bに示されるようにロック部材4のフック42と蓋枠3の突起部31とが係合する位置まで押し上げられ、そして、その外周部に形成された開口部9を通して圧力を開放するが、ロック部材5の係止機能により蓋枠3から離脱することはない(図7参照)。
ガイド部材5は、蓋体2を蓋枠3の受口7に載置した時、蓋枠3の内周面30と略平行に離間しながら対向する片形状の部材であり、これにより、蓋体2の大きなストロークの上下動がスムーズにガイドされる。なお、ガイド部材5の形状は蓋枠3の内周面30と略平行に離間しながら対向する部分を備えていればよく、たとえば、連続した円筒形状やその一部を構成する棒形状などであってもよい。
さらに、ガイド部材5は蓋体2の開放圧を調節するためにも機能するため、たとえば、ガイド部材が断片的な片形状や棒形状である場合、それらの部材の配置間隔を調整することによります又はマンホール内に生じた圧力の開放圧を調節することができ(図6a参照)、また、連続的な円筒形状である場合は、その円筒面の一部に切り欠き部や開口部を設けることにより開放圧を調節することができる(図6c,b参照)。
例えば、図6aに示される実施例1のようなます又はマンホールの蓋1aの場合、切り欠き部の幅の総延長は全周の長さに対して2/3程度(60〜70%)の長さに設定することができ、さらに総延長を4/5程度(約80%)に広げることにより一層スムーズな圧力開放を実現することもできる。また、これは円筒面の一部に開口部を設ける場合も同様である。なお、図示しないが、切り欠き部や開口部はガイド部材が断片的な片形状や棒形状である場合であっても適用することができる。
図2および図5に示されるように蓋体2を蓋枠3に載置した時、ガイド部材5の高さ:D1をロック部材5のフック係合面44と蓋枠3の突起部係合面32との間の離間距離:D2より長くなるように設定すると、ガイド部材5の下端部は受口7を越えて蓋枠3の上面に乗り上げることができないため、圧力開放後、蓋体2はガイド部材5が蓋枠3の胴部内周面30にガイドされることにより蓋枠3から離脱することなく確実に元の位置に収まることができる。
以上の結果、蓋体2の裏面に不均等な圧力が生じた場合であっても、ガイド部材5は、蓋体2を蓋枠3から略水平な状態を保ちながら大きなストロークで上下動させることを可能にし、このため、一時に多量の排水を逃がすなど極めて高い圧力開放効率を達成することができる。また、圧力開放後は、蓋体2が再び元の位置に収まるのを確実にする。
また、実施例1のます又はマンホールの蓋1aは専用のロック部材4と専用のガイド部材5を設けて蓋体2をロックする機能とガイドする機能を担う部分を完全に分離独立させたため、ガイド部材5の構造を片形状に単純化し、また、ガイド部材5と蓋枠内周面30との間に適度な隙間を確保するなどして土砂などが噛み込み難い構造を採用することができる。このため、実施例1のます又はマンホールの蓋1aは、土砂などの噛み込みによる影響を極めて少なくすることができ、屋外で長期間にわたり使用しても圧力開放機能が損なわれることがない。
図1aを参照すると、実施例1のます又はマンホールの蓋1aの受口7には、蓋体本体23の裏面周縁部を載置するための水平部71が設けられている。
水平部71は蓋体2の全荷重をその下方のみから支持するための部分であって、この水平部71の設置により、蓋体本体23の外周部端面21と受口7の内周面70との間に直接荷重が掛かって大きな摩擦抵抗を生じることが防止され、蓋体2の裏面に圧力が掛かった時など、受口7内にセットされた蓋体2のスムーズな解放が許容される。
なお、水平部71は、蓋体本体23の裏面周縁部を載置できるように受口7の内周面の全部または一部に形成されていればよいが、蓋体2と受口7とのシール性を向上させるためには、本実施例1に示されるように受口7の内周面に沿って水平部71がリング状に形成されていることが好ましい。
蓋体本体23の裏面周縁部に設けられた溝部に嵌め込まれた平パッキン6は、蓋体2を蓋枠3の受口7内に載置した時、受口7の水平部71と協働して実施例1のます又はマンホールの蓋1aを確実にシールする。
この時、シール部材である平パッキン6は、蓋体2の荷重により上方から押圧されるのみであるから、シール部材を蓋体本体23の外周部端面21や蓋枠3の内周面70に取り付けた場合と異なり、蓋体2と蓋枠3との間で平パッキン6による摩擦抵抗をほとんど発生させることがない。このため、平パッキン6の介在により蓋体2と蓋枠3とのシール性がさらに向上し汚水等からの悪臭の飛散防止が強化されると共に、蓋体2の裏面に圧力が掛かった時、スムーズに蓋体2を蓋枠3から解放することができる。
なお、平パッキン6は、合成ゴムなど一般にシール部材として使用される弾性材料から作られているものであれば特に制限されることなく使用することができ、また、その断面形状は四角形、三角形、円形またはリップ形状など各種の形状を適宜選択して使用することができる。
また、平パッキン6の固定方法は接着剤や両面テープなどを使用してもよいが、その交換の容易性などを考慮すると、本実施例1のように平パッキン6を取り付ける側の部分にシール部材固定用の溝を設け、ここに平パッキン6を嵌め込んで固定するのが好ましい。
さらに、本実施例1のます又はマンホールの蓋1aの場合は、蓋体本体23の外周部端面21を蓋体2の水平面に対し少なくとも45°以下となるようにそのテーパー角:αを設定することもできる(図8参照)。
すなわち、従来のます又はマンホールの蓋の場合、蓋体本体の外周部端面のテーパー角を小さくし過ぎると、蓋体が受口から容易に外れたり蓋枠に乗り上げるという不都合を生ずる。これに対し、本実施例1のます又はマンホールの蓋1aの場合は、先述されたガイド部材5により蓋体2の上下動が常にガイドされているため、蓋体2が蓋枠3から外れて乗り上げてしまうことがない。このため、蓋体2が持ち上げられた時、蓋体本体23の外周部端面21と受口内周面70との間に形成される開口部9がより大きくなるように外周部端面21のテーパー角を45°以下であっても自由に設定することができる。
この結果、図8に示される比較例のように、蓋体2a,bが同じストローク上昇した場合、蓋体本体23の外周部端面21a,bと受口内周面70a,bとの間に形成される開口部9a,bは、テーパー角が大きな外周部端面21aを有する蓋体2aよりも小さな外周部端面21bを有する蓋体2bの方がより大きくなるため、開口部9bを通って排出される排水の圧力損失を減じることによります又はマンホールの蓋の開放効率をさらに高めることができる。
また、蓋体2bのように外周部端面21bのテーパー角を小さくすると、外周部端面21bと受口内周面70bとの間に土砂などを噛み込むことにより、蓋体2bが蓋枠3bから動かなくなるという不都合を生じることもなくなる。
このように、実施例1においては蓋体2のロック機構を有し、それでいて土砂などの噛み込みによる影響が極めて少なく、蓋体2の重量を決定するだけで簡単にます又はマンホール内に生じた圧力の開放圧を調節することができるます又はマンホールの蓋1aを提供することができる。
実施例2は、蓋体本体と蓋体をロックする機能を担う部分と蓋体をガイドする機能を担う部分とを結合させた4つのガイド・ロック部材を有する蓋体と、これと脱着可能な受口と胴部(以下、「スカート部」ともいう)を備えた蓋枠からなる本発明による圧力開放式のます又はマンホールの蓋1bである。
したがって、実施例1の圧力開放式のます又はマンホールの蓋1aとの最大の相違点は、実施例1のように蓋体2に蓋のロック機構とガイド機構を別個独立した部材として設けたものではなく、蓋体2をロックする機能を担う部分と蓋体2をガイドする機能を担う部分とを明確に区分けしながら、それぞれを簡素化された1つの部材の中に結合させた点にある。
図9には、実施例2のます又はマンホールの蓋1bの蓋体2を裏側から見た底面図が示されており、図10には、図9の中に示されるB−B断面で切り取った場合の断面図が示されている。また、図11には蓋枠3の平面図が、図12には蓋枠3の底面図が示されており、図13には、図11の中に示されるC−C断面で切り取った場合の断面図が示されている。
実施例2のます又はマンホールの蓋1bは塩化ビニール樹脂製からできており、蓋体2とこれを脱着自在に受け入れるための受口を備えた蓋枠3とから構成される。なお、蓋1bの材質は塩化ビニール樹脂の他、ポリエチレン、ポリプロピレンなどの合成樹脂やFRP、レジンコンクリート、鋳鉄なども使用することができる。
図9および10を参照して説明すると、蓋体本体23は下方に向けて径を縮小するようにテーパーが付けられた外周部端面21を備えており、その裏面周縁部には、裏面から下方に延びた4つのガイド・ロック部材10が一体成形されている。また、蓋体本体23の裏面には、蓋体本体23およびガイド・ロック部材10を補強するためのリブ22が蓋体本体23の中心部から放射状に配置されている。
さらに、外周部端面21と隣接する裏面周縁部には蓋枠3の受口7と協働してシールするための平パッキン6が裏面に設けられた溝部に嵌め込まれている。
一方、蓋枠3は、図11ないし13に示されるように蓋体2を脱着自在に受け入れるための受口7と、その下部には排水ますから延びた立ち上り管(図示せず)の上部開口部内に装着するためのスカート部8からなり、その内周面30上にはガイド・ロック部材10のフック42と係合可能な突起部31が形成されている。なお、蓋枠3のスカート部8は、排水ます又はマンホールから延びた立ち上がり管と一体成形して共通化することにより、部品点数が極めて少ない安価な圧力開放式の蓋を備えたます又はマンホールとすることもできる。
蓋のガイド・ロック部材10は、図10に示されるように蓋体本体23の裏面から略垂直に延びたガイド部材5と、その下面で連結して下方へ延びた脚部41と前記脚部から横方向へ延びたフック42とからなるロック部材4とで構成される。したがって、ガイド・ロック部材10は蓋体2に対して固定されており、そのため、それ自体が蓋体2に対して回転したり可動したりすることはない。
ガイド部材5は、蓋体2を蓋枠3の受口7に載置した時、蓋枠3の胴部内周面30と略平行に離間しながら対向するガイド・ロック部材10の中の片形状の部分であり、これにより、蓋体2の大きなストロークの上下動がスムーズにガイドされる。なお、ガイド部材5の形状は蓋枠3の胴部内周面30と略平行に離間しながら対向する部分を備えていればよく、たとえば、連続した円筒形状やその一部を構成する棒形状などであってもよい。
また、ガイド部材5は蓋体2の開放圧を調節するためにも機能するため、たとえば、ガイド部が断片的な片形状や棒形状である場合、それらの部材の配置間隔を調整することにより開放圧を調節することができ、また連続した円筒形状である場合は、その円筒面の一部に切り欠き部や開口部を設けることにより開放圧を調節することができる。
なお、ガイド部材5の切り欠き部や開口部は、ガイド部材5が連続的な円筒形状である場合であっても断片的な片形状や棒形状である場合であっても、そのガイド面の一部に該ガイド部材5の厚み方向に貫通するように設けることができ、その結果、蓋体2の開放圧を容易かつ広範囲に調節することができるようになる。
ロック部材4の脚部41は、ガイド・ロック部材10の中でガイド部材5の下面で連結して下方へ延びた片形状の部分であって、その断面はガイド部材5の断面と略同じ形状を有するように設定されている。また、ロック部材4のフック42は、ガイド・ロック部材10の中で蓋体本体23の裏面から最も離れた最下端部に配置され、それぞれの脚部41から横方向へ延ばされている。なお、脚部41は、必ずしもガイド部材5下面の全断面に対して連結されている必要はないが、ガイド・ロック部材10の強度および成形性などを考慮すると略同じ断面形状を有するように連続して連結されていることが好ましい。
脚部41は、蓋体2を蓋枠3に載置した時、フック42の係合面44が蓋枠3の胴部内周面30に設けられた突起部31の係合面32から所定の距離:d2で離間するように脚部41の長さが設定されている。このため、通常、フック42はロック状態においても突起部31と係合しないが、蓋体2が持ち上げられた時、フック42と突起部31とが係合することにより蓋体2を蓋枠3から取り去ることができない構造となっている。
また、ガイド・ロック部材10は、隣り合う他のガイド・ロック部材と一定の間隔を空けて蓋体2の裏面上に取り付けられる。
一方、これに対し、蓋枠3の受口7より下方に設けられたフック42と係合可能な突起部31は、蓋体2を蓋枠3へセットする時、ガイド・ロック部材10のフック42のそれぞれが突起部31間の間隙を通過して突起部31より下方へ差し込めるように一定の間隔を空けて周方向に配置される。
このため、蓋枠3に蓋体2をセットする場合、ガイド・ロック部材10のフック42を前記フックの位置に対応し、かつ蓋枠3の突起部31の間に設けられた間隙を通過させて前記突起部の下方へ配置した後、蓋体2を蓋枠3に対して略水平に回転させることによりフック42は突起部31の真下へ配置され、ロック状態が形成される。また、ロック状態を解除し蓋体2を蓋枠3から取り外す場合は、上記の逆の操作を行えばよい。
突起部31は、図13から明らかなとおり、蓋枠3の胴部内周面30に対して逆L字型を形成するように鉛直方向に延びた2つの側片33、34とそれぞれの側片を結ぶ水平方向へ延びた1つの頂片35から形成される。
また、2つの側片のうち一の側片33は、蓋体2を蓋枠3の中で回転させてロックする時、蓋体2のフック42のストッパーとして機能するように十分な長さが与えられており、一方、これに対し他の側片34は、蓋体2のフック42の出し入れを容易にし、蓋体2が持ち上げられた時、フック42が突起部係合面32から横方向へ外れないようにするため、フック42の厚みと略同じ長さで、かつ一の側片33より短い長さに設定されている。なお、突起部31の頂片35が内周面30に沿って連続したフランジ形状を形成している場合は、その一部に一定の間隔で切り欠き部を設けて配置してもよい。
つぎに、蓋体2および蓋枠3を構成する部品およびそれらの機能について、図面を参照しながら以下に詳しく述べる。
図14には、蓋体2を蓋枠3に載置した後、ロックされた状態の実施例2のます又はマンホールの蓋1bをその中心断面で切り取った場合の断面図が示されており、その中で図14aは通常の蓋体2が蓋枠3に密閉された状態を示し、図14bは蓋体2の裏面に何らかの圧力が掛かり、蓋体2が蓋枠3から持ち上げられて圧力を開放している状態を示している。
蓋体2は、通常、図14aに示されるようにフック42および突起部31が係合していない離間した位置において蓋枠3の受口7内に載置されている。しかし、集中豪雨などにより多量の雨水が流れ込んでます又はマンホール内に過大な圧力を生じたような場合、蓋体2は、図14bに示されるようにガイド・ロック部材10のフック42と蓋枠3の突起部31とが係合する位置まで押し上げられ、そして、その外周部に形成された開口部9を通して圧力を開放するが、ガイド・ロック部材10の係止機能により蓋枠3から離脱することはない(図15参照)。
また、ガイド・ロック部材10のガイド部材5の高さd1を、図14aに示されるように蓋体2を蓋枠3に載置した時、ロック部材5のフック係合面44と蓋枠3の突起部係合面32との間の離間距離:d2より長くなるように設定すると、蓋体2の裏面に不均等な圧力が生じた場合であっても、ガイド部材5は、蓋体2を蓋枠3から略水平な状態を保ちながら大きなストロークで上下動させることを可能にし、このため、一時に多量の排水を逃がすなど極めて高い圧力開放効率を達成することができる。また、圧力開放後は、蓋体2が再び元の位置に収まるのを確実にする。
以上の結果、実施例2のます又はマンホールの蓋1bは、簡素化された1つのガイド・ロック部材10の中で蓋体2のロックする機能を担うロック部材4と蓋体のガイド機能を担うガイド部材5を機能的に分離したため、ガイド部材5の構造を片形状に単純化し、また、ガイド部材5と蓋枠の胴部内周面30との間に適度な隙間を確保するなどして土砂などが噛み込み難い構造を採用することができる。このため、実施例2のます又はマンホールの蓋1bは、土砂などの噛み込みによる影響を極めて少なくすることができ、屋外で長期間にわたり使用しても圧力開放機能が損なわれることがない。
図13を参照すると、実施例2のます又はマンホールの蓋1bの受口7には、蓋体本体23の裏面周縁部を載置するための水平部71が設けられている。
水平部71は蓋体2の全荷重をその下方のみから支持するための部品であって、この水平部71の設置により、蓋体本体23の外周部端面21と受口7の内周面70との間に直接荷重が掛かって大きな摩擦抵抗を生じることを防止し、蓋体2の裏面に圧力が掛かった時など、受口7内にセットされた蓋体2のスムーズな解放を許容する。
なお、水平部71は、蓋体本体23の裏面周縁部を載置できるように受口7の内周面の全部または一部に形成されていればよいが、蓋体2と受口7とのシール性を向上させるため、本実施例2に示されるように受口7の内周面に沿ってリング状に形成されていることが好ましい。
蓋体本体23の裏面周縁部に設けられた溝部に嵌め込まれた平パッキン6は、蓋体2を蓋枠3の受口7内に載置した時、受口7の水平部71と協働して実施例2のます又はマンホールの蓋1bを確実にシールする。
この時、シール部材である平パッキン6は蓋体2の荷重により上方から押圧されるのみであるから、シール部材を蓋体本体23の外周部端面21や蓋枠3の内周面70に取り付けた場合と異なり、蓋体2と蓋枠3との間で平パッキン6による摩擦抵抗をほとんど発生させることがない。このため、平パッキン6の介在により蓋体2と蓋枠3とのシール性がさらに向上し汚水等からの悪臭の飛散防止が強化されると共に、蓋体2の裏面に圧力が掛かった時、スムーズに蓋体2を蓋枠3から解放することができる。
なお、平パッキン6は、合成ゴムなど一般にシール部材として使用される弾性材料から作られているものであれば特に制限されることなく使用することができ、また、その断面形状は四角形、三角形、円形またはリップ形状など各種の形状を適宜選択して使用することができる。
また、平パッキン6の固定は接着剤や両面テープなどを使用してもよいが、その交換の容易性などを考慮すると、本実施例2のように平パッキン6を取り付ける側の部分にシール部材固定用の溝を設け、ここに平パッキン6を嵌め込んで固定するのが好ましい。
さらに、本実施例2のます又はマンホールの蓋1bは、実施例1のます又はマンホールの蓋1aと同様に蓋体本体23の外周部端面21を蓋体2の水平面に対し少なくとも45°以下となるようにそのテーパー角:αを設定することもでき(図8参照)、実施例1の中で説明したのと同様の効果を得ることができる。
実施例1のます又はマンホールの蓋の蓋体および蓋枠をそれらの中心断面で切り取った場合の断面図である。 蓋体を蓋枠に載置した時の蓋体のガイド部材と蓋枠の位置関係を示した概略図である。 蓋体を蓋枠に載置した後、ロックした状態の実施例1のます又はマンホールの蓋の平面図である。 図3に示されるます又はマンホールの蓋を裏側から見た底面図である。 図3に示されるます又はマンホールの蓋のロック部材以外をA−A断面で切り取った場合の断面図である。 ガイド部材の変形例を示した概略図である。 圧力開放時の実施例1のます又はマンホールの蓋を外部から見た斜視図である。 蓋体外周部端面のテーパー角の違いにより、形成される開口部の大きさの相違を比較した概略図である。 実施例2のます又はマンホールの蓋を裏側から見た底面図である。 図9に示される蓋体をB−B断面で切り取った場合の断面図である。 実施例2のます又はマンホールの蓋枠の平面図である。 実施例2のます又はマンホールの蓋枠を裏側から見た底面図である。 図11に示される蓋枠をC−C断面で切り取った場合の断面図である。 蓋体を蓋枠に載置した後、ロックした状態の実施例2のます又はマンホールの蓋の蓋体および蓋枠をそれらの中心断面で切り取った場合の断面図である。 圧力開放時の実施例2のます又はマンホールの蓋を外部から見た斜視図である。
符号の説明
1a、1b ・・・ます又はマンホールの蓋
2 ・・・・・・・蓋体
3 ・・・・・・・蓋枠
4 ・・・・・・・ロック部材
5 ・・・・・・・ガイド部材
6 ・・・・・・・平パッキン
7 ・・・・・・・受口
8 ・・・・・・・スカート部(胴部)
9 ・・・・・・・開口部
10 ・・・・・・ガイド・ロック部材
20 ・・・・・・ロック部材装着孔
23 ・・・・・・蓋体本体

Claims (7)

  1. 蓋体本体と、前記本体の外周部端面より径方向に内側で、かつ前記本体の裏面から略垂直に延びたガイド部材と、前記本体の上下動を規制するためのロック部材とを含む略円盤状の蓋体と、そして
    前記蓋体を着脱可能に受け入れるための受口と、前記受口より下方に延びた胴部と、前記胴部の内周面上であって前記受口より下方に設けられた前記蓋体のロック部材のフックと係合可能な突起部を含む略円筒状の蓋枠とからなり、
    蓋体載置時、前記ガイド部材を、前記胴部内周面の周方向の全部又は一部との間に所定の隙間を生じるように配置、かつ前記フックの係合面を、前記突起部の係合面から所定の距離で離間するように配置することにより、前記本体は前記受口から前記距離の間で上下動してその外周部に開口部を形成することを特徴とする圧力開放式のます又はマンホールの蓋。
  2. 前記ロック部材は、頭部とそれと連結した脚部と前記脚部から横方向へ延びたフックとからなり、前記ガイド部材と分離して前記蓋体本体の周縁部に設けられたロック部材装着孔に回転自在に取付けられていることを特徴とする請求項1に記載の圧力開放式のます又はマンホールの蓋。
  3. 前記ロック部材は、前記ガイド部材の下面から連結して下方へ延びた脚部と前記脚部から横方向へ延びたフックとからなり、前記ガイド部材と一体的に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の圧力開放式のます又はマンホールの蓋。
  4. 前記ガイド部材は、前記ガイド部材の厚み方向に貫通する切り欠き部又は開口部を備えていることを特徴とする請求項1に記載の圧力開放式のます又はマンホールの蓋。
  5. 前記ガイド部材のガイド部高さは、前記距離より長く設定されていることを特徴とする請求項1に記載の圧力開放式のます又はマンホールの蓋。
  6. 前記受口には前記蓋体の裏面周縁部を載置するための水平部が設けられており、前記水平部上または前記水平部と当接する蓋体本体の裏面上にはシール部材が取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の圧力開放式のます又はマンホールの蓋。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載の圧力開放式のます又はマンホールの蓋を備えていることを特徴とするます又はマンホール。
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