JP4894781B2 - 機器管理システムおよび機器管理プログラム - Google Patents

機器管理システムおよび機器管理プログラム Download PDF

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Description

本発明は、設備機器を管理する機器管理システムおよび機器管理プログラムに関する。
従来より、多くのオフィスビル等の建物内では、当該建物の管理室に常駐等している管理者によって当該建物内の設備機器(例えば、空調機)が管理されるようになっている。特許文献1は、このような機器管理システムを開示している。
特開2004−46812号公報
ところで、このような建物内では、一般の利用者が「機器が動作しない」「暑い」等の要望を管理者に申請するためには、管理者に電話したり、管理室まで直接出向く等する必要がある。また、要望を聞いた管理者が、当該要望に対応するために管理室内の管理端末から設備機器を制御したり、問題の場所まで出向く等するためには、問題の場所を正確に特定する必要がある。そのためには、要望の申請者に、問題の場所を正確に説明してもらう必要が生じる。すなわち、一般の利用者にとっては、管理者に要望を申請することが煩わしいものとなっている。
本発明の課題は、設備機器の利用者が設備機器の管理者へ設備機器に関するメッセージを簡単に伝えることができる機器管理システムを提供することにある。
第1発明に係る機器管理システムは、レイアウト記憶部と、利用者側表示部と、利用者側入力部と、合成部と、管理者側表示部とを備える。レイアウト記憶部は、設備機器の配置された空間の基本レイアウト図を記憶する。利用者側表示部は、基本レイアウト図を設備機器の利用者に向けて表示する。利用者側入力部は、基本レイアウト図上の特定の位置の指定およびその位置に対応するメッセージの入力を利用者から受け付ける。合成部は、合成レイアウト図を作成する。合成レイアウト図は、基本レイアウト図上の利用者の指定した特定の位置に利用者の入力したメッセージを関連付けたものである。管理者側表示部は、合成レイアウト図を設備機器の管理者に向けて表示する。
この機器管理システムは、利用者に向けて設備機器の基本レイアウト図を表示するとともに、利用者に基本レイアウト図上の特定の位置を指定させ、当該位置に対応するメッセージを入力させる。そして、基本レイアウト図上の、利用者によって指定された特定の位置に、利用者によって入力されたメッセージを関連付けた合成レイアウト図を作成し、管理者に向けて表示する。したがって、合成レイアウト図を見た管理者は、利用者の指摘する位置と、当該位置とメッセージとの関連性とを直感的に理解することができる。これにより、設備機器の利用者は、設備機器の管理者へ、設備機器に関連するメッセージを簡単に伝えることができる。
第2発明に係る機器管理システムは、第1発明に係る機器管理システムであって、合成レイアウト図は、基本レイアウト図上の特定の位置にメッセージに対応するオブジェクトを配置した図である。
この機器管理システムは、基本レイアウト図上の、利用者によって指定された特定の位置に、利用者によって入力されたメッセージに対応するオブジェクトを配置することにより、合成レイアウト図を作成する。これにより、合成レイアウト図に含まれるオブジェクトを見た管理者は、利用者の指摘する位置を具体的にイメージし易く、また、当該位置とメッセージとの関連性についてもより直感的に理解することができる。
第3発明に係る機器管理システムは、第2発明に係る機器管理システムであって、メッセージに対応するオブジェクトは、メッセージを図形もしくは文字又はその組み合わせで表示する。
この機器管理システムは、アイコン等の図形によって、もしくは、文字(テキスト)によって、又は、電子付箋等の文字(テキスト)と図形との組合せたものによって、基本レイアウト図上にメッセージを表示する。これにより、管理者は、利用者からのメッセージの内容をより直感的に理解することができる。
第4発明に係る機器管理システムは、第2発明又は第3発明に係る機器管理システムであって、メッセージに対応するオブジェクトは、メッセージの詳細情報へのリンクである。
基本レイアウト図上に配置し得るオブジェクトのサイズには限界があるため、オブジェクトの外観形態によって表現し得るメッセージの情報量は限られたものとなる。第4発明に係る機器管理システムでは、管理者は、基本レイアウト図上のオブジェクトを選択する(例えば、クリックする、カーソルを合わせる)ことにより、メッセージの詳細情報にアクセスできるようになっている。したがって、利用者は、内容の複雑なメッセージであっても、管理者へ正確に伝えることができる。
第5発明に係る機器管理システムは、第1発明から第4発明のいずれかに係る機器管理システムであって、利用者情報記憶部と、利用者特定部とをさらに備える。利用者情報記憶部は、利用者に関する利用者情報を記憶する。利用者特定部は、メッセージを入力した利用者を特定する。合成部は、基本レイアウト図上の特定の位置にメッセージとともに、利用者特定部が特定した利用者に関する利用者情報を関連付けて合成レイアウト図を作成する。
この機器管理システムは、利用者からメッセージを受け取ると、入力元の利用者を特定し、メッセージに利用者情報を自動的に付与して管理者に提供する。これにより、利用者は、自身に関する情報を入力することなく、自身からのメッセージであることを管理者に伝えることができる。
第6発明に係る機器管理システムは、第1発明から第5発明のいずれかに係る機器管理システムであって、メッセージは、設備機器の設定に関する要望である。
この機器管理システムでは、利用者から管理者へ設備機器に関する要望を簡単に伝えることができる。
第7発明に係る機器管理プログラムは、利用者側表示ステップと、利用者側入力ステップと、合成ステップと、管理者側表示ステップとをコンピュータに実行させる。利用者側表示ステップは、設備機器の配置された空間の基本レイアウト図を設備機器の利用者に向けて表示するステップである。利用者側入力ステップは、基本レイアウト図上の特定の位置の指定およびその位置に対応するメッセージの入力を利用者から受け付けるステップである。合成ステップは、合成レイアウト図を作成するステップである。合成レイアウト図は、基本レイアウト図上の利用者の指定した特定の位置に利用者の入力したメッセージを関連付けたものである。管理者側表示ステップは、合成レイアウト図を設備機器の管理者に向けて表示するステップである。
この機器管理プログラムを実行するコンピュータは、利用者に向けて設備機器の基本レイアウト図を表示するとともに、利用者に基本レイアウト図上の特定の位置を指定させ、当該位置に対応するメッセージを入力させる。そして、基本レイアウト図上の、利用者によって指定された特定の位置に、利用者によって入力されたメッセージを関連付けた合成レイアウト図を作成し、管理者に向けて表示する。したがって、合成レイアウト図を見た管理者は、利用者の指摘する位置と、当該位置とメッセージとの関連性とを直感的に理解することができる。これにより、設備機器の利用者は、設備機器の管理者へ、設備機器に関連するメッセージを簡単に伝えることができる。
第1発明に係る機器管理システムでは、合成レイアウト図を見た管理者は、利用者の指摘する位置と、当該位置とメッセージとの関連性とを直感的に理解することができる。これにより、設備機器の利用者は、設備機器の管理者へ、設備機器に関連するメッセージを簡単に伝えることができる。
第2発明に係る機器管理システムでは、合成レイアウト図に含まれるオブジェクトを見た管理者は、利用者の指摘する位置を具体的にイメージし易く、また、当該位置とメッセージとの関連性についてもより直感的に理解することができる。
第3発明に係る機器管理システムでは、管理者は、利用者からのメッセージの内容をより直感的に理解することができる。
第4発明に係る機器管理システムでは、利用者は、内容の複雑なメッセージであっても、管理者へ正確に伝えることができる。
第5発明に係る機器管理システムでは、利用者は、自身に関する情報を入力することなく、自身からのメッセージであることを管理者に伝えることができる。
第6発明に係る機器管理システムでは、利用者から管理者へ設備機器に関する要望を簡単に伝えることができる。
第7発明に係る機器管理プログラムでは、合成レイアウト図を見た管理者は、利用者の指摘する位置と、当該位置とメッセージとの関連性とを直感的に理解することができる。これにより、設備機器の利用者は、設備機器の管理者へ、設備機器に関連するメッセージを簡単に伝えることができる。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態に係る空調機管理システム1(機器管理システム)について説明する。
<空調機管理システムの全体構成>
空調機管理システム1は、ビル2内に設置されている空調機3を管理するためのシステムである。
図1に示すように、空調機管理システム1は、主として、1台のサーバコンピュータ(以下、サーバPC)10と、複数台のクライアントコンピュータ(以下、クライアントPC)20とから構成されている。サーバPC10およびクライアントPC20は、ともにビル2内に施設されているローカルエリアネットワーク(以下、LAN)5aに接続されている。なお、LAN5aは、イーサネット(登録商標)に対応したネットワークであり、LAN5aには、サーバPC10およびクライアントPC20以外のネットワーク機器(例えば、プリンタ)も接続されている。
<空調機管理システムの設置環境>
図1に示すように、ビル2内には、ビル2の管理者が使用する管理室空間R1と、ビル2に入っているテナントの関係者(例えば、テナントである会社の社員)が使用する複数のテナント空間R2,R3とが設けられている。各空間R1,R2,R3は、別々のフロアを占有している。サーバPC10は、管理室空間R1内に設置されており、主として、ビル2の管理者によって操作される。クライアントPC20は、管理室空間R1およびテナント空間R2,R3内に分散して1又は複数台ずつ設置されており、主として、ビル2の管理者およびテナントの関係者によって操作される。
空間R1,R2,R3を空気調和する空調機3は、主として、複数台の室外ユニット40と、複数台の室内ユニット30とから構成されており、図示されない圧縮機や熱交換器等から構成される複数の冷媒回路を形成している。なお、空調機3は、いわゆるマルチタイプの空調機であり、1台の室外ユニット40には、冷媒連絡配管(図示されない)を介して複数台の室内ユニット30が接続されているものとする。室外ユニット40は、ビル2の屋上に設置されている。室内ユニット30は、天井埋め込み型又は壁掛け型となっており、空間R1,R2,R3内に複数台ずつ設置されている。各ユニット30,40には、一意の機器IDが割り当てられており、空調機管理システム1は、当該機器IDを用いて各ユニット30,40を識別する。
また、図2に示すように、空調機3は、制御部51を有している。制御部51は、主として、各室外ユニット40に含まれる室外側制御部40aと、各室内ユニット30に含まれる室内側制御部30aとから構成されている。
制御部51は、サーバPC10からの運転指令(例えば、室内ユニット30の起動又は停止を命じたり、室内ユニット30の設定温度の変更を命じたり、室内ユニット30の運転モードの変更を命じたりするもの)を受け付けており、サーバPC30から送られてくる運転指令に従って、空調機3の動作を(すなわち、冷媒回路に含まれる圧縮機等の被制御部品の動作を)制御する。
室内側制御部30aおよび室外側制御部40aには、図示されない各種センサが接続されている。例えば、各室内ユニット30の空気の吸い込み口付近には、温度センサ、湿度センサおよびCO2濃度センサ等が取り付けられている。
また、制御部51は、サーバPC10からの要求に応じて、空調機3に関する機器データをサーバPC10に送信する。本実施形態において、機器データには、制御部51に接続されている各種センサの検出値と、室内ユニット30の運転状態を示すデータとが含まれる。室内ユニット30の運転状態を示すデータとは、例えば、室内ユニット30の起動/停止状態、設定温度および運転モード(冷房モード、暖房モード、点検中モード等)を示すデータである。
<サーバPCの構成>
図3に示すように、サーバPC10は、空調側通信部11a、LAN側通信部11b、制御部12、表示部13、入力部14および記憶部15を有しており、空調機3を監視および制御する。サーバPC10は、Webサーバ機能を有しており、クライアントPC20に空調機3の管理画面を提供することができる。
空調側通信部11aは、サーバPC10を空調機3用のネットワーク5bに接続するネットワークインターフェースである。なお、図3においては、空調側通信部11aは、サーバPC10に内蔵されているが、他の実施形態においては外付けされていてもよい。
LAN側通信部11bは、サーバPC10をLAN5aに接続するネットワークインターフェースである。
制御部12は、主としてCPU、ROMおよびRAMから構成されており、記憶部15に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、データ収集部12a、運転制御部12bおよび画面提供部12cとして動作する。データ収集部12aは、空調機3の制御部51から空調機3に関する機器データを収集する。運転制御部12bは、空調機3の制御部51に運転指令を送ることにより、空調機3の動作を制御する。画面提供部12cは、クライアントPC20に空調機3の管理画面を提供する。
表示部13は、主としてディスプレイから構成されており、入力部14は、主としてマウスおよびキーボードから構成されている。
記憶部15は、主としてハードディスクから構成されており、空調機3に関する機器データを格納する機器情報データベース15aと、各空間R1,R2,R3の見取図を格納する見取図データベース15bと、各室内ユニット30の位置情報を格納する位置情報データベース15cと、サーバPC10へのログイン権限に関する情報を格納するユーザ情報データベース15dと、各空間R1,R2,R3の基本レイアウト図L1に合成される付加情報を格納する付加情報データベース15eとを記憶している。なお、空間R1,R2,R3の基本レイアウト図L1とは、それぞれ空間R1,R2,R3内における室内ユニット30の配置を一望する図であり、見取図データベース15b内の空間R1,R2,R3の見取図上に、位置情報データベース15c内の位置情報に従って室内ユニット30を示すアイコンを配置した図のことである。
a)機器情報データベース
機器情報データベース15a内には、空調機3に関する機器データが、室内ユニット30又は室外ユニット40の機器IDに対応付けられた状態で格納されていく。
機器情報データベース15aは、データ収集部12aによって更新される。より具体的には、データ収集部12aは、所定のタイミングで(本実施形態では、1分ごとに)、空調機3の制御部51に対し、空調機3に関する機器データを送信するよう要求する。そして、データ収集部12aは、空調機3の制御部51から、室内ユニット30又は室外ユニット40の機器IDに対応付けられた状態の機器データを受信し、機器情報データベース15a内に格納する。なお、機器情報データベース15aの記憶容量は限られているため、記憶容量を超えるデータが収集された場合には、順次、最も古いデータが削除されるようになっている。
b)見取図データベース
見取図データベース15b内には、空間R1,R2,R3の見取図が、それぞれ空間R1,R2,R3の空間IDに対応付けられた状態で格納されている。空間R1,R2,R3の見取図は、それぞれ空間R1,R2,R3の平面図であって、壁、柱、ドア、窓、階段、家具(例えば、机)等が図示された画像データである。見取図を構成する各点には、2次元座標が割り当てられている。
c)位置情報データベース
図4に示すように、位置情報データベース15cは、「室内ユニットID」「空間ID」および「座標」フィールドを有する表形式のデータベースであり、室内ユニット30の位置情報を格納する。位置情報データベース15c内のレコードは、室内ユニット30に1対1で対応している。
「室内ユニットID」フィールドには、1の室内ユニット30の機器IDが格納され、「空間ID」フィールドには、当該室内ユニット30が設置されている空間R1,R2,R3の空間IDが格納され、「座標」フィールドには、当該空間R1,R2,R3内における当該室内ユニット30の座標情報が格納される。なお、ここでいう座標情報は、空間R1,R2,R3の見取図に割り当てられている2次元座標を基準としている。
d)ユーザ情報データベース
図5に示すように、ユーザ情報データベース15dは、「ユーザID」「パスワード」「氏名」および「所属」フィールドを有する表形式のデータベースであり、サーバPC10へのログイン権限に関する情報を格納している。ユーザ情報データベース15d内のレコードは、サーバPC10にログインすることが可能なユーザに1対1で対応している。
「ユーザID」フィールドには、サーバPC30へのログイン権限の与えられているユーザのユーザIDが格納され、「パスワード」フィールドには、当該ユーザがログイン時に用いるパスワードが格納され、「氏名」フィールドには、当該ユーザの氏名が格納され、「所属」フィールドには、当該ユーザの所属が格納される。また、「操作権限」フィールドには、当該ユーザのサーバPC10に対する操作権限に関する情報が格納される。操作権限には、「管理者」「フロア管理者」「一般ユーザ」の3種類があり、「管理者」の権限が与えられているユーザ、「フロア管理者」の権限が与えられているユーザ、「一般ユーザ」の権限が与えられているユーザとなるにつれ、操作権限がより制限される。なお、「管理者」の権限は、ビル2の管理者に、「フロア管理者」の権限は、テナント空間R2,R3の関係者のうち、テナント空間R2,R3の管理者に、「一般ユーザ」の権限は、テナント空間R2,R3の関係者のうち、テナント空間R2,R3の管理者でない者に与えるという運用が為されるものとする。
e)付加情報データベース
図6に示すように、付加情報データベース15eは、「オブジェクトID」「空間ID」「座標」「入力者」「入力日時」「メッセージ」「公開対象」および「有効期限」フィールドを有する表形式のデータベースであり、空間R1,R2,R3内の基本レイアウト図L1に合成される付加情報を格納する。
「オブジェクトID」フィールドには、空間R1,R2,R3の基本レイアウト図L1上に重ねて表示されるオブジェクトのIDが格納される。「空間ID」フィールドには、当該オブジェクトが配置される基本レイアウト図L1に対応する空間R1,R2,R3の空間IDが格納される。「座標」フィールドには、当該空間R1,R2,R3の基本レイアウト図L1上における当該オブジェクトの座標情報が格納される。なお、ここでいう座標情報は、基本レイアウト図L1に含まれる見取図に割り当てられている2次元座標を基準としている。したがって、「空間ID」および「座標」フィールドの値によって、当該オブジェクトを配置する位置が特定されることになる。
当該オブジェクトは、「一般ユーザ」「フロア管理者」又は「管理者」の権限でログインしたログインユーザにより定義されることになる。「入力者」フィールドには、当該オブジェクトを定義したユーザのユーザIDが格納される。「入力日時」フィールドには、当該オブジェクトが当該ユーザによって定義された日時が格納され、「メッセージ」フィールドには、当該オブジェクトに対応するメッセージが格納され、「公開対象」フィールドには、当該オブジェクトが公開される公開対象が格納され、「有効期限」フィールドには、当該オブジェクトの有効期限が格納される。これらのフィールドの値の意味については、後述する。
<クライアントPCの構成>
図7に示すように、クライアントPC20は、通信部21、制御部22、表示部23、入力部24および記憶部25を有する通常のパーソナルコンピュータである。そして、クライアントPC20は、LAN5aを介してサーバPC10から空調機3の管理画面を取得することにより、空調機3の管理用の端末となる。なお、クライアントPC20は、空調機3の管理専用のコンピュータであってもよいし、空間R1,R2,R3内の者が通常業務に使用しているコンピュータであってもよい。
クライアントPC20を介してサーバPC10にログインしたログインユーザは、サーバPC10から、空間R1,R2,R3の基本レイアウト図L1又は後述する合成レイアウト図L2が埋め込まれた管理画面を取得することができる。そして、ログインユーザどうしは、当該レイアウト図L1,L2上に後述する電子付箋I2を配置することにより、互いにメッセージのやりとりをすることができる。また、「管理者」の権限でログインしているログインユーザは、当該レイアウト図L1,L2上に配置されている室内ユニット30を示すアイコンを指定して、当該室内ユニット30に運転指令を与えることもできる。
通信部21は、クライアントPC20をLAN5aに接続するネットワークインターフェースである。
制御部22は、主としてCPU、ROMおよびRAMから構成されている。
表示部23は、主としてディスプレイから構成されており、入力部24は、主としてマウスおよびキーボードから構成されている。
記憶部25は、主としてハードディスクから構成されており、Webブラウザがインストールされている。サーバPC10からの空調機3の管理画面は、当該Webブラウザを介して取得される。
<空調機管理システムの各種機能>
以下、テナントの関係者およびビル2の管理者が空調機管理システム1の各種機能を利用する様子を説明する。
(1)ログイン
空調機管理システム1の各種機能を利用する者は、サーバPC10にログインする必要がある。
サーバPC10にログインしようとする者は、クライアントPC20の入力部24を操作して、クライアントPC20上にWebブラウザを立ち上げる。そして、当該Webブラウザ上でサーバPC10のURLを指定して、サーバPC10にアクセスする。これを受けて、サーバPC10は、アクセス元のクライアントPC20のWebブラウザにログイン画面を送る。当該ログイン画面は、サーバPC10へのログイン権限を確認するためのユーザIDおよびパスワード(以下、ユーザID等)の入力をログインしようとする者に求める画面である。
そして、サーバPC10にログインしようとする者がログイン画面にユーザID等を入力すると、入力されたユーザID等はサーバPC10へと送られる。サーバPC10側では、当該ユーザID等がユーザ情報データベース15d内に登録済みであるか否かが認証される。そして、認証に成功した場合には、クライアントPC20のWebブラウザに初期画面が送られる。
初期画面上には、各空間R1,R2,R3用のフロア別管理画面D1へ遷移するためのリンクボタンが設けられている。ただし、このとき有効となっているリンクボタンは、ログイン時のユーザID等に対して許可されているものに限られ、その他のリンクボタンは、無効になっているものとする。より具体的には、「管理者」の権限を有するビル2の管理者に対しては、全てのリンクが有効になっており、「フロア管理者」又は「一般利用者」の権限を有するテナントの関係者に対しては、当該テナントが入っている空間R2,R3用のフロア別管理画面D1へのリンクのみが有効になっている。
(2)テナントの関係者からビルの管理者への要望の申告
以下、テナント空間R2に入っているテナントの関係者が空調機管理システム1を介してビル2の管理者へ要望を申告する様子を説明する。なお、以下では、テナントの関係者が操作するクライアントPC20を特にクライアントPC20Aと呼び、ビル2の管理者が操作するクライアントPC20を特にクライアントPC20Bと呼ぶ。
「フロア管理者」又は「一般利用者」の権限でログインしたテナントの関係者は、クライアントPC20Aの入力部24を操作して、初期画面上のテナント空間R2用のフロア別管理画面D1(図8参照)へのリンクボタンを押す。当該リンクボタンが押されると、その旨を示す情報がクライアントPC20AからサーバPC10へと送られる。
これを受けて、サーバPC10側では、テナント空間R2用のフロア別管理画面D1(図8参照)を作成する。より具体的には、画面提供部12cは、テナント空間R2の空間IDをキーとして記憶部15内を検索し、見取図データベース15bが保持するテナント空間R2の見取図と、位置情報データベース15cが保持するテナント空間R2内の室内ユニット30の座標情報とを読み出す。そして、読み出した見取図上に、読み出した座標情報に従って室内ユニット30に対応するアイコンI1を配置することにより、室内ユニット30の基本レイアウト図L1を作成する。
さらに、画面提供部12cは、付加情報データベース15eを参照して、基本レイアウト図L1上に配置すべきオブジェクトが存在するか否かをチェックする。より具体的には、付加情報データベース15e内を検索し、「空間ID」フィールドの値がテナント空間R2を示しており、「公開対象」又は「入力者」フィールドの値が当該テナントの関係者を指定しており、かつ、現在の日時が「有効期限」フィールドの有効期限を過ぎていないレコードを全て抽出する。当該条件を満たすレコードが見つかった場合には、そのようなレコードに対応するオブジェクトと、基本レイアウト図L1とを合成した合成レイアウト図L2を作成する。基本レイアウト図L1上に配置されるオブジェクトの位置は、当該オブジェクトに対応するレコードの「座標」フィールドの値によって決定される。
そして、画面提供部12cは、作成した基本レイアウト図L1又は合成レイアウト図L2を埋め込んだフロア別管理画面D1をクライアントPC20AのWebブラウザへと送る。図8に示すフロア別管理画面D1には、基本レイアウト図L1が埋め込まれているが、ここでは、基本レイアウト図L1上に配置すべきオブジェクトがなかったものとする。
フロア別管理画面D1には、場所選択ボタンB1が設けられている。テナントの関係者は、入力部24を操作して当該場所選択ボタンB1を押した後、基本レイアウト図L1上の、ビル2の管理者へ申告しようとしている要望に対応する1点をクリックする。1点が選択されると、その座標情報がクライアントPC20AからサーバPC10へと送られる。
これを受けて、画面提供部12cは、フロア別管理画面D1のウィンドウ上に重ねて、メッセージ記入ウィンドウW1を開かせる(図9参照)。メッセージ記入ウィンドウW1上には、メッセージ入力欄M1と、有効期限設定欄M2と、OKボタンM3とが設けられている。ここで、テナントの関係者が、メッセージ入力欄M1にビル2の管理者に対する要望を入力し、かつ、有効期限設定欄M2に当該メッセージの有効期限を入力した後、OKボタンM3を押すと、入力されたメッセージの内容および有効期限の情報がクライアントPC20AからサーバPC10へと送られる。
これを受けて、サーバPC10側では、付加情報データベース15e内にレコードが1つ新規作成される。当該レコードの「オブジェクトID」フィールドには、適当なIDが自動的に格納され、「空間ID」フィールドには、テナント空間R2の空間IDが格納され、「座標」フィールドには、当該テナントの関係者が選択した点の座標情報が格納され、「入力日時」フィールドには、現在の日時が入力され、「メッセージ」フィールドには、当該テナントの関係者が入力したメッセージの内容が格納され、「ユーザID」フィールドには、当該テナントの関係者のユーザIDが格納され、「有効期限」フィールドには、当該テナントの関係者が入力したメッセージの有効期限が格納される。「公開対象」フィールドには、「NULL」値が格納される。
ところで、サーバPC10にログイン中のクライアントPC20は、所定の時間間隔(本実施形態では、3秒ごと)で、当該クライアントPC20上に表示中のフロア別管理画面D1の更新の要否をサーバPC20に問い合わせている。サーバPC10は、クライアントPC20から問い合わせを受けるたびに、データベース15b〜15eの値が更新されているか否かを判定する。そして、更新されている場合には、上述したのと同様の手順で基本レイアウト図L1および合成レイアウト図L2の作成を試み、更新されたレイアウト図L1,L2を含むフロア別管理画面D1をログイン中のクライアントPC20に提供する。
したがって、サーバPC10にログインしているビル2の管理者の操作するクライアントPC20B上に表示中のフロア別管理画面D1には、テナントの関係者によるオブジェクトの追加又は削除が遅くとも3秒後には反映されることになる(図10参照)。また、同時に、オブジェクトが追加された場合には、当該追加を知らせるウィンドウも、当該フロア別管理画面D1上に重ねて表示される。これにより、ビル2の管理者は、たとえクライアントPC20B上に空間R2以外の空間R1用のフロア別管理画面を開いていたとしても、オブジェクトの追加を直ちに知ることができる。
なお、オブジェクトは、電子付箋I2として表示される。電子付箋I2は、略四角形の図形上に、当該電子付箋I2に対応するメッセージの内容がテキスト形式で記入されたものである。電子付箋I2のサイズは一定であり、メッセージが長い場合にはその途中までが表示される。そして、ビル2の管理者がフロア別管理画面D1上の当該電子付箋I2をクリックすると、その旨がサーバPC10へ送られる。これを受けて、画面提供部12cにより、メッセージの詳細を示すメッセージ詳細ウィンドウW2が、当該フロア別管理画面D1上に重ねて表示される(図11参照)。メッセージ詳細ウィンドウW2上には、メッセージの内容の表示欄N1と、メッセージの入力者の氏名の表示欄N2と、メッセージの入力者の所属の表示欄N3と、メッセージの入力日時の表示欄N4とが設けられている。表示欄N1には、付加情報データベース15e内の当該メッセージに対応するレコードの「メッセージ」フィールドの値、すなわち、当該メッセージの内容の全文が表示される。表示欄N2,N3には、それぞれユーザ情報データベース15d内の、「ユーザID」フィールドに当該メッセージの入力者のユーザIDの入っているレコードの、「氏名」および「所属」フィールドの値が表示される。表示欄N4には、付加情報データベース15e内の当該メッセージに対応するレコードの「入力日時」フィールドの値が表示される。このように、ビル2の管理者は、電子付箋I2をクリックすることにより、当該電子付箋I2に対応するメッセージの詳細を知ることができる。また、電子付箋I2が貼付されている位置によって、メッセージの入力者の指摘する問題の場所を把握することができる。
また、オブジェクトを定義したテナントの関係者の操作するクライアントPC20A上に表示中のフロア別管理画面D1にも、自身によるオブジェクトの追加又は削除が遅くとも3秒後には反映される。そして、当該テナントの関係者がフロア別管理画面D1上のオブジェクトをクリックすると、入力済みのメッセージの内容および有効期限がデフォルト値として入力された状態のメッセージ記入ウィンドウW1が開く。これにより、メッセージの入力者自身が、入力済みのメッセージの内容および有効期限を確認したり、更新したりすることが可能になっている。なお、更新内容は、オブジェクトが新規に定義された時と同様の手順で、付加情報データベース15e内に反映される。
(3)管理者による空調機管理システムを介した空調機の制御
電子付箋I2を介してテナント空間R2内のテナントの関係者から要望を受け取ったビル2の管理者は、当該要望に対応するために、テナントの関係者の指定する場所に駆けつけ、その要望に対応する。あるいは、クライアントPC20Bを操作することにより、ビル2の管理室空間R1内に居ながらにして、テナントの関係者からの要望に沿って空調機3の運転を制御することもできる。
ビル2の管理者は、クライアントPC20Bの入力部24を操作して、クライアントPC20B上に、要望を申請したテナントの関係者の属するテナント空間R2用のフロア別管理画面D1を表示させる(図10参照)。そして、当該フロア別管理画面D1上の、要望に対応するために操作すべき室内ユニット30のアイコンI1をクリックする。例えば、あるテナントの関係者から「暑い」という要望を受け取った場合には、当該テナントの関係者が指定した位置の近くの室内ユニット30を、停止中であれば冷房モードで起動させたり、暖房モードでの運転中であれば停止させたり、冷房モードでの運転中であれば設定温度を下げたりする。室内ユニット30の運転状態の変更は、以下のようにして行う。
すなわち、ビル2の管理者が、アイコンI1を選択した状態でフロア別管理画面D1上の詳細情報ボタンB2を押すと、選択中のアイコンI1に対応する室内ユニット30に関する機器データを表示するウィンドウW3が、フロア別管理画面D1のウィンドウ上に重ねて表示される(図12参照)。なお、ここで表示される機器データは、機器情報データベース15a内から抽出されるものである。これにより、ビル2の管理者は、室内ユニット30の運転状態をビル2の管理室空間R1に居ながらにして確認し、テナントの関係者からの要望に的確に対応することができるようになる。
そして、ビル2の管理者が、アイコンI1を選択した状態でフロア別管理画面D1上の運転ボタンB3を押すと、その旨を示す情報がクライアントPC20からサーバPC10へと送られる。これを受けて、サーバPC10側では、運転制御部12bが、選択中のアイコンI1に対応する室内ユニット30の起動命令を、空調機3の制御部51に送信する。
同様に、ビル2の管理者が、アイコンI1を選択した状態でフロア別管理画面D1上の停止ボタンB4を押すと、その旨を示す情報がクライアントPC20からサーバPC10へと送られる。これを受けて、サーバPC10側では、運転制御部12bが、選択中のアイコンI1に対応する室内ユニット30の停止命令を、空調機3の制御部51に送信する。
同様に、ビル2の管理者が、アイコンI1を選択した状態でフロア別管理画面D1上の設定ボタンB5を押すと、室内ユニット30の運転パラメータ(設定温度、運転モード等)の変更を受け付けるウィンドウが、フロア別管理画面D1のウィンドウ上に重ねて表示される。そして、ビル2の管理者が、当該ウィンドウを介して運転パラメータの変更を入力すると、その旨を示す情報がクライアントPC20からサーバPC10へと送られる。これを受けて、サーバPC10側では、運転制御部12bが、選択中のアイコンI1に対応する室内ユニット30の運転パラメータを管理者が入力したとおりに変更する命令を、空調機3の制御部51に送信する。
(4)ビルの管理者からテナントの関係者へのメッセージの通知
以下、ビル2の管理者が空調機管理システム1を介してテナント空間R2に入っているテナントの関係者へメッセージを通知する様子を説明する。
「管理者」の権限でログインしたビル2の管理者は、クライアントPC20Bの入力部24を操作して、初期画面上のテナント空間R2用のフロア別管理画面D1(図13参照)へのリンクボタンを押す。当該リンクボタンが押されると、その旨を示す情報がクライアントPC20BからサーバPC10へと送られる。
これを受けて、サーバPC10側では、テナント空間R2用のフロア別管理画面D1(図13参照)を作成する。より具体的には、画面提供部12cは、テナント空間R2の空間IDをキーとして記憶部15内を検索し、見取図データベース15bが保持するテナント空間R2の見取図と、位置情報データベース15cが保持するテナント空間R2内の室内ユニット30の座標情報とを読み出す。そして、読み出した見取図上に、読み出した座標情報に従って室内ユニット30に対応するアイコンI1を配置することにより、室内ユニット30の基本レイアウト図L1を作成する。
さらに、画面提供部12cは、付加情報データベース15eを参照して、基本レイアウト図L1上に配置すべきオブジェクトが存在するか否かをチェックする。より具体的には、付加情報データベース15e内を検索し、「空間ID」フィールドの値がテナント空間R2を示しており、「公開対象」又は「入力者」フィールドの値が当該ビル2の管理者を指定しており、かつ、現在の日時が「有効期限」フィールドの有効期限を過ぎていないレコードを全て抽出する。当該条件を満たすレコードが見つかった場合には、そのようなレコードに対応するオブジェクトと、基本レイアウト図L1とを合成した合成レイアウト図L2を作成する。基本レイアウト図L1上に配置されるオブジェクトの位置は、当該オブジェクトに対応するレコードの「座標」フィールドの値によって決定される。
そして、画面提供部12cは、作成した基本レイアウト図L1又は合成レイアウト図L2を埋め込んだフロア別管理画面D1をクライアントPC20BのWebブラウザへと送る。図13に示すフロア別管理画面D1には、基本レイアウト図L1が埋め込まれているが、ここでは、基本レイアウト図L1上に配置すべきオブジェクトがなかったものとする。
フロア別管理画面D1には、場所選択ボタンB6が設けられている。ビル2の管理者は、入力部24を操作して当該場所選択ボタンB6を押した後、基本レイアウト図L1上の、テナントの関係者へ通知しようとしているメッセージに対応する1点をクリックする。1点が選択されると、その座標情報がクライアントPC20BからサーバPC10へと送られる。
これを受けて、画面提供部12cは、フロア別管理画面D1のウィンドウ上に重ねて、メッセージ記入ウィンドウW4を開かせる(図14参照)。メッセージ記入ウィンドウW1上には、メッセージ入力欄M5と、有効期限設定欄M6と、公開対象設定欄M7と、OKボタンM8とが設けられている。ここで、ビル2の管理者が、メッセージ入力欄M5に空間R2内のテナントの関係者に対するメッセージを入力し、有効期限設定欄M6に当該メッセージの有効期限を入力し、かつ、公開対象設定欄M7で「一般ユーザ」を選択した後、OKボタンM8を押すと、入力されたメッセージの内容、有効期限および公開対象の情報がクライアントPC20BからサーバPC10へと送られる。なお、ここで公開対象設定欄M7に「一般ユーザ」を指定するのは、メッセージを「一般ユーザ」の権限を持つ者に通知したい場合であり、「テナント管理者」の権限を持つ者に通知したい場合には、「テナントの管理者」を指定すればよい。また、1人のユーザに個別にメッセージを通知したい場合には、その者のユーザIDを指定すればよい。
これを受けて、サーバPC10側では、付加情報データベース15e内にレコードが1つ新規作成される。当該レコードの「オブジェクトID」フィールドには、適当なIDが自動的に格納され、「空間ID」フィールドには、テナント空間R2の空間IDが格納され、「座標」フィールドには、ビル2の管理者が選択した点の座標情報が格納され、「入力日時」フィールドには、現在の日時が入力され、「メッセージ」フィールドには、ビル2の管理者が入力したメッセージの内容が格納され、「ユーザID」フィールドには、ビル2の管理者のユーザIDが格納され、「有効期限」フィールドには、ビル2の管理者が入力したメッセージの有効期限が格納され、「公開対象」フィールドには、「一般ユーザ」が格納される。
ところで、上述したように、サーバPC10にログイン中のクライアントPC20は、所定の時間間隔(本実施形態では、3秒ごと)で、当該クライアントPC20上に表示中のフロア別管理画面D1の更新の要否をサーバPC20に問い合わせている。サーバPC10は、クライアントPC20から問い合わせを受けるたびに、データベース15b〜15eの値が更新されているか否かを判定する。そして、更新されている場合には、上述したのと同様の手順で基本レイアウト図L1および合成レイアウト図L2の作成を試み、更新されたレイアウト図L1,L2を含むフロア別管理画面D1をログイン中のクライアントPC20に提供する。
したがって、サーバPC10にログインしているテナント空間R2内のテナントの関係者の操作するクライアントPC20A上に表示中のフロア別管理画面D1には、ビル2の管理者によるオブジェクトの追加又は削除が遅くとも3秒後には反映されることになる(図15参照)。
なお、オブジェクトは、電子付箋I2として表示される。そして、テナント空間R2内のテナントの関係者がフロア別管理画面D1上の当該電子付箋I2をクリックすると、その旨がサーバPC10へ送られる。これを受けて、画面提供部12cにより、メッセージの詳細を示すメッセージ詳細ウィンドウW5が、当該フロア別管理画面D1上に重ねて表示される(図16参照)。メッセージ詳細ウィンドウW5上には、メッセージの内容の表示欄N6と、メッセージの入力日時の所属の表示欄N7とが設けられている。表示欄N6には、付加情報データベース15e内の当該メッセージに対応するレコードの「メッセージ」フィールドの値、すなわち、当該メッセージの内容の全文が表示される。表示欄N7には、付加情報データベース15e内の当該メッセージに対応するレコードの「入力日時」フィールドの値が表示される。このように、空間R2内のテナントの関係者は、電子付箋I2をクリックすることにより、当該電子付箋I2に対応するメッセージの詳細を知ることができる。また、電子付箋I2が貼付されている位置によって、メッセージの入力者の指摘する問題の場所を把握することができる。
また、オブジェクトを定義したビル2の管理者の操作するクライアントPC20B上に表示中のフロア別管理画面D1にも、自身によるオブジェクトの追加又は削除が遅くとも3秒後には反映される。そして、当該ビル2の管理者がフロア別管理画面D1上のオブジェクトをクリックすると、入力済みのメッセージの内容および有効期限がデフォルト値として入力された状態のメッセージ記入ウィンドウW4が開く。これにより、メッセージの入力者自身が、入力済みのメッセージの内容および有効期限を確認したり、更新したりすることが可能になっている。なお、更新内容は、オブジェクトが新規に定義された時と同様の手順で、付加情報データベース15e内に反映される。
(5)入力者によるオブジェクトの一元管理
空調機管理システム1では、オブジェクトを定義した者が自身の定義したオブジェクトを一覧できるようになっている。すなわち、フロア別管理画面D1上に設けられている付箋一覧ボタンB7を押すと、自身が入力したメッセージ(有効期限内のものに限る)の詳細情報をまとめたテーブルを表示するウィンドウが、当該フロア別管理画面D1上に重ねて表示される。これにより、オブジェクトの定義者は、自身がどこにどのようなオブジェクトを配置したのかをいつでも確認することができる。
<空調機管理システムの特徴>
(1)
空調機管理システム1は、テナントの関係者に向けてレイアウト図L1,L2を表示するとともに、テナントの関係者にレイアウト図L1,L2上の特定の位置を指定させ、当該位置に対応するメッセージを入力させる。そして、レイアウト図L1,L2上の、テナントの関係者によって指定された特定の位置に、テナントの関係者によって入力されたメッセージに対応する電子付箋I2を配置したレイアウト図L2を作成し、ビル2の管理者に向けて表示する。したがって、当該レイアウト図L2を見たビル2の管理者は、テナントの関係者の指摘する位置と、当該位置とメッセージとの関連性とを直感的に理解することができる。これにより、テナントの関係者は、ビル2の管理者へ、室内ユニット30に関連する要望を簡単に伝えることができる。
(2)
空調機管理システム1では、レイアウト図L1,L2上の電子付箋I2がメッセージの詳細情報へのリンクになっており、ビル2の管理者は、当該電子付箋I2を選択することにより、メッセージの詳細情報にアクセスできるようになっている。したがって、テナントの関係者は、複雑なメッセージであっても、ビル2の管理者へ正確に伝えることができる。
(3)
空調機管理システム1では、テナントの関係者又はビル2の管理者からメッセージを受け取ったサーバPC20の制御部12が、当該メッセージの入力者を自動的に特定する。そして、当該メッセージの詳細情報を表示するメッセージ詳細ウィンドウW2,W5の表示が選択されると、当該メッセージの内容のみならず、当該メッセージの入力者に関する情報(氏名および所属)やその入力日時をメッセージ詳細ウィンドウW2,W5上に自動的に表示させる。これにより、メッセージの入力者は、自身に関する情報や入力日時を入力することなく、これらの情報を相手に伝えることができる。
(4)
空調機管理システム1では、画面提供部12cが、メッセージの公開対象に含まれるテナントの関係者に向けて表示されるレイアウト図L1,L2上にのみ、電子付箋I2を配置させる。これにより、ビル2の管理者は、メッセージを公開したいテナントの関係者にだけ提供することができる。
(5)
空調機管理システム1では、メッセージに有効期限を設定することが可能になっている。したがって、メッセージを受け取る側からすると、提供されていたメッセージが有効期限を過ぎるとレイアウト図L1,L2上から自動的に削除されたように見える。これにより、不要になったメッセージの削除のし忘れ等が防止され、レイアウト図L1,L2がシンプルで見易い状態に保たれる。
<変形例>
(A)
上記空調機管理システム1は、空調機3に代えて又は加えて、照明設備、ドアロック設備等の他の種類の設備機器を管理できるようになっていてもよい。
(B)
上記実施形態では、基本レイアウト図L1は、その表示要求があった時に、記憶部15内の空間R1,R2,R3の見取図と室内ユニット30の位置情報とが合成されることにより作成されるようになっている。しかしながら、予め記憶部15内に合成後の基本レイアウト図L1を記憶しておいてもよい。
(C)
上記実施形態では、サーバPC10は、同じビル2内の空調機3のみを管理している。しかしながら、1台のサーバPC10が、複数のビル内の空調機を管理できるようになっていてもよい。
(D)
上記空調機管理システム1は、テナントの関係者どうしのメッセージのやりとりにも使用されるようになっていてもよい。この場合、テナントの関係者が開いたメッセージ記入ウィンドウW1にも、ビル2の管理者が開いたメッセージ記入ウィンドウW4と同様に、公開対象設定欄M7が設けられていることが好ましい。
(E)
上述したサーバPC10の機能の一部を、クライアントPC20が備えていてもよい。
例えば、空間R1,R2,R3の見取図および位置情報データベース15cの少なくとも一方が、クライアントPC20側に記憶されていてもよい。また、空間R1,R2,R3の見取図と室内ユニット30の位置情報との合成は、サーバPC10側ではなく、クライアントPC20側で実行されてもよい。
(F)
上記実施形態では、テナントの関係者およびビル2の管理者が定義したオブジェクトが電子付箋I2の形式でレイアウト図L1,L2上に表示されるが、その他の形式で表示されるようになっていてもよい。例えば、アイコンの形式であってもよい。この場合も、当該アイコンがウィンドウW1,W2,W4,W5へのリンクになっており、メッセージの詳細情報を確認したり、更新したりすることができるようになっていることが好ましい。
(G)
上記実施形態では、メッセージの詳細情報がクリックにより表示されるメッセージ詳細ウィンドウW2,W5上に表示されるようになっている。しかしながら、クリックではなく、カーソルを電子付箋I2上に置いた時(すなわち、マウスホバー時)にポップアップ表示されるようになっていてもよい。
本発明は、設備機器の利用者が設備機器の管理者へ設備機器に関するメッセージを簡単に伝えることができるという効果を有し、設備機器を管理する機器管理システムおよび機器管理プログラムとして有用である。
空調機管理システムの構成を示すブロック図。 空調機の構成を示すブロック図。 サーバPCの構成を示すブロック図。 位置情報データベースのデータ構造を示す図。 ユーザ情報データベースのデータ構造を示す図。 付加情報データベースのデータ構造を示す図。 クライアントPCの構成を示すブロック図。 テナントの関係者が開いたフロア別管理画面の図。 テナントの関係者が開いたメッセージ記入ウィンドウの図。 テナントの関係者が入力した電子付箋が貼付された状態のビル2の管理者が開いたフロア別管理画面の図。 テナントの関係者が入力したメッセージの詳細を確認するための、ビルの管理者が開いたメッセージ詳細ウィンドウの図。 機器データを表示するウィンドウの図。 ビルの管理者が開いたフロア別管理画面の図。 ビルの管理者が開いたメッセージ記入ウィンドウの図。 ビルの管理者が入力した電子付箋が貼付された状態のテナントの関係者が開いたフロア別管理画面の図。 ビルの管理者が入力したメッセージの詳細を確認するための、テナントの関係者が開いたメッセージ詳細ウィンドウの図。
符号の説明
1 空調機管理システム
3 空調機
10 サーバコンピュータ
12 制御部
12c 画面提供部
15 記憶部
15b 見取図データベース
15c 位置情報データベース
15d ユーザ情報データベース
20 クライアントコンピュータ
23 表示部
24 入力部
30 室内ユニット
L1 基本レイアウト図
L2 合成レイアウト図

Claims (7)

  1. 設備機器(30)の配置された空間(R1,R2,R3)の基本レイアウト図(L1)を記憶するレイアウト記憶部(15b,15c)と、
    前記基本レイアウト図を前記設備機器の利用者に向けて表示する利用者側表示部(20A,23)と、
    前記基本レイアウト図上の特定の位置の指定およびその位置に対応するメッセージの入力を前記利用者から受け付ける利用者側入力部(24)と、
    前記基本レイアウト図上の前記特定の位置に前記メッセージを関連付けた合成レイアウト図(L2)を作成する合成部(12c)と、
    前記合成レイアウト図を前記設備機器の管理者に向けて表示する管理者側表示部(20B,23)と、
    を備える、
    機器管理システム(1)。
  2. 前記合成レイアウト図(L2)は、前記基本レイアウト図(L1)上の前記特定の位置に前記メッセージに対応するオブジェクト(I2)を配置した図である、
    請求項1に記載の機器管理システム(1)。
  3. 前記オブジェクト(I2)は、前記メッセージを図形もしくは文字又はその組み合わせで表示する、
    請求項2に記載の機器管理システム(1)。
  4. 前記オブジェクト(I2)は、前記メッセージの詳細情報へのリンクである、
    請求項2又は3に記載の機器管理システム(1)。
  5. 前記利用者に関する利用者情報を記憶する利用者情報記憶部(15d)と、
    前記メッセージを入力した前記利用者を特定する利用者特定部(12)と、
    をさらに備え、
    前記合成部(12c)は、前記基本レイアウト図(L1)上の前記特定の位置に前記メッセージとともに、前記利用者特定部が特定した前記利用者に関する前記利用者情報を関連付けて前記合成レイアウト図(L2)を作成する、
    請求項1から4のいずれかに記載の機器管理システム(1)。
  6. 前記メッセージは、前記設備機器(30)の設定に関する要望である、
    請求項1から5のいずれかに記載の機器管理システム(1)。
  7. 設備機器(30)の配置された空間(R1,R2,R3)の基本レイアウト図(L1)を前記設備機器の利用者に向けて表示する利用者側表示ステップと、
    前記基本レイアウト図上の特定の位置の指定およびその位置に対応するメッセージの入力を前記利用者から受け付ける利用者側入力ステップと、
    前記基本レイアウト図上の前記特定の位置に前記メッセージを関連付けた合成レイアウト図(L2)を作成する合成ステップと、
    前記合成レイアウト図を前記設備機器の管理者に向けて表示する管理者側表示ステップと、
    をコンピュータ(10)に実行させる、
    機器管理プログラム。
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