JP4892689B2 - Dc−dc変換器のデジタル制御 - Google Patents

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Description

本発明は、ウィンドウ回路およびコントローラを備える電流モード制御方式電力変換器と、電流モード制御方式電力変換器を備える携帯型電子装置と、ウィンドウ回路およびコントローラを備える集積回路とに関係する。
米国特許第2002/0144163A1号は、電力変換器を制御するシステムおよび方法を開示する。デジタル信号プロセッサまたはマイクロプロセッサのようなコントローラは、複数個の電力変換ブロックからデジタル情報を受信し、情報に応じて制御コマンドを送信する。一実施形態では、コントローラは、よく知られた電流モード制御でシステムを操作し、一般的に知られた適応型スロープ補償を実施する。
コントローラは、ウィンドウコンパレータと、電力変換器のアナログ出力信号をデジタル値に変換するアナログ・デジタル変換器とを備える。アナログ・デジタル変換器は、設定電圧と検出電圧との間のデジタル差をコントローラに伝え、ウィンドウコンパレータは、高検出電圧または低検出電圧を知らせるため、入力電圧が設定電圧から変化したかどうかをコントローラへ伝える。コントローラは、負荷に供給された電圧が許容可能なレンジの範囲内であるかどうかを判定し、範囲内でなければ、設定電圧を調節するため電力ICにコマンドを送信する。
コントローラは、ソース電圧を供給するソースの電流の僅かな一部分が基準と比較されるPWMモードで動作する。スレッショルドレベルで、電流制限器は、効果的に「ハイ側」ドライバをオフに切り替える。さらなるアナログ・デジタル変換器が検出電流をデジタル域に変換するため必要とされる。
コントローラはPI補償器コントローラを備える。P動作は、立ち上がり時間を短縮し、安定性を改善する効果があり、I動作は定常状態誤差を除去する効果がある。PI補償器は負荷ステップに即座に応答できない。PI補償器の出力は検出負荷電流の変化に比例した量で実質的に瞬間的にシフトされる。PI補償器は、負荷電流が新しい補償値に到達するときにその動作を再開する。
本発明の目的はレギュレーションの挙動が改善されたデジタルコントローラを提供することである。
本発明の第1の態様は、請求項1に記載されるような電流モード制御方式電力変換器を提供する。本発明の第2の態様は、請求項14に記載されるような携帯型電子装置を提供する。本発明の第3の態様は、請求項15に記載されるような集積回路を提供する。有利な実施形態は従属請求項に記載されている。
本発明の第1の態様による電流モード制御方式電力変換器は、設定電流レベルと上記電力変換器内の検出電流との間の差である電流誤差信号を発生する電流フィードバックループを備える。ドライバは、電流誤差信号が検出電流のレベルが設定電流レベルに到達したことを知らせるときに、制御可能なスイッチを切る。電圧フィードバックループは、電力変換器の出力電圧のレベルに応じて設定電流のレベルに影響を与える。このような電流フィードバックループとドライバと電圧フィードバックループは、知られている電流モード制御方式電力変換器において一般に使用されている。
電圧フィードバックループは、出力電圧が、(i)公称値の周りの第1のウィンドウの範囲内にあるか、(ii)第1のウィンドウの外側であるが、第1のウィンドウより広い第2のウィンドウの範囲内にあるか、(iii)第2のウィンドウの外側であるか、を検出するウィンドウ回路を備える。第2のウィンドウは、第2のウィンドウのレベルと出力電圧の公称値との間の差が第1のウィンドウのレベルと出力電圧の公称値との間の差より大きいという点で、第1のウィンドウより広い。よって、実際には、第1のウィンドウの範囲内と、第1のウィンドウの高レベルより上であるが、第2のウィンドウの範囲内と、第1のウィンドウの低レベルより下であるが、第2のウィンドウの範囲内と、第2のウィンドウの高レベルより上と、第2のウィンドウの低レベルより下の5個のウィンドウ領域が存在する。
コントローラは、設定電流レベルの適応性を決定するためウィンドウ回路に連結される。この適応性は、検出された出力電圧が第2のウィンドウの外側であるとき、検出された出力電圧が第2のウィンドウの範囲内であるが、第1のウィンドウの外側であるときより大きい。よって、設定電流の変化の量は、実際の出力電圧のレベルがどのウィンドウ内にあるかに依存する。実際の出力電圧のレベルとその公称値との間の差が比較的大きいならば、この偏差を補正するための設定電流の変化の量は比較的大きい。その結果、電力変換器の制御挙動は、公称状況からの大きな偏差により良く応じるために改善される。
電力変換器はアップコンバータでもダウンコンバータでもよい。どちらの場合でも、同じ制御動作が使用される。このことは、同じ回路が異なる電力変換器のトポロジーのため使用され得るという利点がある。
請求項2に記載されるような実施形態では、ウィンドウ回路は、出力電圧を4個の異なる基準レベルと比較する4台のコンパレータを備える。基準レベルのうちの2個は公称レベルより高い異なる値を有し、他の2個の基準レベルは公称レベルより低い異なる値を有する。公称値は、電力変換器が、出力電圧が第1のウィンドウの範囲内の希望値を有する安定化した状態にあるときに現れる出力電圧のレベルである。好ましくは、レベルは公称値の周りで対称的に選択される。高価なAD変換器の代わりに、4台のコンパレータだけが必要とされる。
請求項3に記載されているように一実施形態では、コントローラは、どちらもが第2のウィンドウの外側において、第2のウィンドウの内側と第1のウィンドウの外側より大きい比例部および積分部をもつPIレギュレータを備える。比例動作は、立ち上がり時間を短縮し、安定性を改善し、積分動作は定常状態誤差を除去する。さらに、第2のウィンドウの外側では比例および積分動作が大きいので、出力電圧が公称値から大きく外れるほど、電流レベルはより速く適応させられる。
請求項5に記載されているように一実施形態では、出力電圧レベルが第1のウィンドウの範囲内から、第1のウィンドウの外側かつ第2のウィンドウの範囲内へ変化するとき、コントローラは、最初に、比例部および積分部を第1のレベルまで増加させ、後の時点で、出力電圧レベルが依然として第1のウィンドウの外側かつ第2のウィンドウの範囲内であるならば、積分部が第1のレベルより高い第2のレベルへ増加する。このことは、回路の静的分解能がシステムの速度を低下させることなく増加される点で有利である。
請求項6に記載されているように一実施形態では、単一のスイッチング期間中の積分部の小さいステップ幅の挙動は分解能を改善する。
請求項7に記載されているように一実施形態では、積分動作は3個の可能な値を有し、回路の静的分解能はシステムの速度を低下させることなくさらに改善される。
請求項8に記載されているように一実施形態では、デジタル・アナログ変換器に起因して、検出電流を設定電流レベルと比較するコンパレータは、アナログ回路である。アナログ検出電流をデジタル検出電流へ変換すべきさらなる高価なアナログ・デジタル変換器は必要とされない。このようなアナログ・デジタル変換器は、高速性と精度が必要とされるので高価である。
請求項9に記載されているように一実施形態では、それ自体では知られているスロープ補償が、デューティサイクルが1/2より大きいときに、振動的な制御挙動を防止するため追加されている。
請求項10に記載されているように一実施形態では、平均化は、オンチップ領域を最小限に抑えるため、比較的低分解能をもつデジタル・アナログ変換器の使用を可能にする。平均レベルは、電力変換器の複数のスイッチング期間に亘る平均化によって十分に正確になるであろう。
請求項11に記載されているように一実施形態では、スロープ補償はパラボラ波形で実行される。この最適スロープ補償を用いると、実質的にデッドビード挙動が電流の低調波に対して達せられる。
請求項12に記載されているように一実施形態では、電力変換器は、パルス幅モードからパルス周波数モードへ容易に切り替えられる。一般的に電流モード制御方式電力変換器において生じるバーストモードは避けられる。バーストモードの欠点は、出力電圧上のリップルが非常に大きいことである。
請求項13に記載されているように一実施形態では、負荷電流が僅かしか変化しないならば、電力変換器がパルス幅モードとパルス周波数モードとの間で連続的に切り替わることを防止するヒステリシスが得られる。
本発明による電源装置は、たとえば、携帯電話機、個人情報端末、携帯型MP3、CD若しくはDVDプレーヤー、または、GPSシステムといった携帯型電子機器において実施される。電源装置の考えられる用途の別の例は、自動車用DC−DC変換器アプリケーションである。
本発明の上記態様およびその他の態様は、以下に記載された実施形態から明白であり、実施形態を参照して説明される。
図1は、電流モード制御方式電力変換器の一実施形態の概略的なブロック図である。単なる一例として、電力変換器1と呼ばれることもある電流モード制御方式電力変換器1は、アップコンバータであることが示されている。アップコンバータは、2台のスイッチS3およびS4の主電流路の直列配置を備える。直列配置は、(一例として、グランドであることが示されている)基準電位と、出力電圧Voutが供給される電源変換器1との間に配置される。一例として、スイッチS3およびS4は、FETであることが示されているが、当然ながら、バイポーラトランジスタのようなその他の半導体スイッチが使用されてもよい。ドライバ9は、駆動信号DS1およびDS2をそれぞれにFET S3およびS4のゲートに供給するため、コントローラ3から駆動信号DSを受け取る。インダクタL1は、入力電圧Vbと、スイッチS3およびS4の主電流路の接合部との間に配置される。インダクタL1を通る電流はI1によって示されている。インダクタL1はコイルまたは変圧器でもよい。
コントローラ3は、スイッチS3およびS4のオン期間とオフ期間を決定するため、駆動信号DSをドライバ9へ供給する。スイッチS4が開いている間にスイッチS3が閉じるならば、電流I1は実質的に鋸歯のように立ち上がる。スイッチS4が閉じ、スイッチS3が開いているならば、インダクタL1に蓄積される電流I1は、出力電圧Voutを受け取るため接続された負荷(図示せず)に供給される。
電流モード制御方式電力変換器1は、それ自体としてはよく知られている電流制御ループを備える。発振器(図示せず)は、一定の繰り返し周波数をもつ発振器信号OSCをコントローラ3へ供給し、スイッチS3がオンに切り替えられ、スイッチS4がオフに切り替えられる電力変換器1のスイッチングサイクルの開始時点を決定する。インダクタL1内の電流はランプアップを開始する。電流制御ループは、電力変換器1内の検出電流レベルSEを設定電流レベルSCと比較する。検出電流レベルSEが設定電流レベルSCに達した時点で、スイッチS3は開かれ、スイッチS4は閉じられる。今度は、電流I1が、負荷に供給される間に下降を開始する。検出電流レベルSEは、インダクタL1を通る電流I1を表す。この電流I1は、インダクタL1と直列するよく知られた電流センサ(図示せず)を用いて検出される。電流I1は、スイッチS3またはS4の一方と直列する抵抗両端間の電圧として、または、図示されているように、スイッチS3が固有抵抗を有するならば、このスイッチの両端間の電圧として検出することも可能である。また、スイッチS4の両端間の電圧を検出することも可能である。
よく知られているように、電流制御ループの振動挙動を防止するため(図2Aおよび2Bを参照)、スロープ補償が行われる。通常、スロープ補償は、電力変換器1の各スイッチング期間TC中に鋸歯またはパラボラのように時間的に減少する設定電流レベルSCを発生することにより行われる。スロープ補償波形SCWは、コントローラ3によって発生され、デジタル・アナログ変換器4に供給される。デジタル・アナログ変換器4は、アナログスロープ補償信号SCAを加算回路5に供給する。適応スロープ補償が望ましいならば、デジタル・アナログ変換器4は、出力電圧Voutを受け取るために入力を有し、デジタルスロープ補償波形SCWに出力電圧Voutのレベルを乗じる。
電力変換器1は、それ自体ではよく知られている電圧制御ループをさらに備える。電圧制御ループは、出力電圧Voutのレベルに依存して設定電流レベルSCを制御する。
本発明の一実施例による電圧制御ループは、電力変換器1の出力電圧Voutを受け取るために入力をそれぞれに有する4台のコンパレータ100〜103を備える。コンパレータ100は、レベルVr+5mVを有する基準電圧Vr1をさらに受け取り、Vrは公称値である。コンパレータ101は、レベルVr−5mVを有する基準電圧Vr2をさらに受け取る。コンパレータ102は、レベルVr+20mVを有する基準電圧Vr3をさらに受け取る。コンパレータ103は、レベルVr−20mVを有する基準電圧Vr4をさらに受け取る。これらの基準電圧Vr1〜Vr4の値は一例に過ぎない。公称値Vrは、希望の正確な出力電圧Voutと一致する基準電圧である。
基準電圧Vr1およびVr2は、公称値Vrの周りに、小さいウィンドウWSとも呼ばれるウィンドウを形成する。基準電圧Vr3およびVr4は、公称値Vrの周りに、小さいウィンドウWSを包含するので大きいウィンドウWLとも呼ばれるウィンドウを形成する。ウィンドウWLおよびWSは、4台のコンパレータ100〜103を使用する以外の別の方法で生成されることもある。コンパレータ100〜103は、基準電圧Vr1〜Vr3に関して出力電圧Voutの実際の値が何であるかをコントローラ3に知らせる制御信号CS1〜CS4をそれぞれ供給する。
コントローラ3は、制御信号CS1〜CS4に依存して比例部Pおよび積分部Iを供給するPIレギュレータ30を備える。比例部Pは、立ち上がり時間および定常状態誤差を低減する効果を有し、積分部Iは定常状態誤差を除去する効果を有する。比例部Pと制御部Iの両方は、出力電圧Voutが大きいウィンドウWLの内側にあるが、小さいウィンドウWSの外側にあるときより、出力電圧Voutが大きいウィンドウWLの外側にあるときにより大きい値を有する。このことは、図4A、4Bおよび5に関してさらに説明される。出力電圧Voutは、そのレベルが第3の基準電圧Vr3より高いか、または、第4の基準電圧Vr4より低い場合、大きいウィンドウWLの外側にある。出力電圧Voutは、(i)そのレベルが第1の基準電圧Vr1より高いが、第3の基準電圧Vr3より低い場合、または、(ii)そのレベルが第2の基準電圧Vr2より低いが、第4の基準電圧Vr4より高い場合、大きいウィンドウWLの内側にあり、小さいウィンドウWSの外側にある。
加算回路7は、加算値SVを得るため、比例部Pと積分部Iを加算する。デジタル・アナログ変換器8は、デジタル加算値SVを、出力電圧Voutのレベルに応じて設定電流レベルSCを決定するアナログ値ISに変換する。加算回路5は、検出設定レベルSEが電流ループ内で比較される設定電流レベルSCを得るため、アナログ値ISを平均値SCAに加算する。
加算回路7は、コントローラ3から端数部FPをさらに受け取る。システムはデジタルであるため、設定電流レベルSCの分解能は制限される。たとえば、分解能は、デジタル・アナログ変換器8の最下位1ビットごとに25mAである。より高い分解能は、多数のスイッチングサイクルに亘って2個の値の間で設定電流レベルSCを平均化することにより達成され、たとえば、フラクションは64スイッチング期間TCでもよい。たとえば、6ビットのデジタル・アナログ変換器8が使用されるならば、十分な精度の設定電流レベルSCは、設定電流レベルSCが、64回のスイッチング期間TCEに亘って平均化された2個のレベルを有する場合に達成され、実際には、12ビットの分解能が実現される。よって、上記の例に関して、端数部FPは、スイッチングサイクルTCより低い繰り返し率を有し、間隔が1〜64スイッチングサイクルTCの間で変化するパルスであってもよい。この端数部FPは、積分部Iと比例部Pの端数部を加算回路7へ伝達するためにも使用されることもある。加算回路7はコントローラ3の一部でもよい。
図2Aおよび2Bは、電流モード制御方式電力変換器において現れる基本波形を表す。図2Aと2Bの両方は、3回のスイッチング期間TC中に、インダクタL1を通る電流I1を示す検出電流SEを表す。
図2Aは、設定電流レベルSCがスイッチング期間TCの間に一定である場合における電流モード制御方式電力変換器1の挙動を表す。第1のスイッチング期間は時点t10で始まり、時点t20で終わり、第2のスイッチング期間は時点t20で始まり、時点t30で終わり、第3のスイッチング期間は時点t30で始まる。
実線は安定した状態における電流I1を表す。アップコンバータでは、電流I1の立ち上がり部分は、スイッチS3が閉じ、スイッチS4が開いているオン期間Ton中に現れる。電流I1の立ち下がり部分は、スイッチS3が開き、スイッチS4が閉じているオフ期間中に現れる。スイッチS3は、検出電流SEが設定電流レベルSCに達する時点t12、t21、t32で開かれる。開始時点t10、t20、t30は発振器によって決定される。
破線は電力変換器1内の小さいオフセットによって生じる検出電流SEを表す。この小さいオフセットは、第2の検出電流SEを時点t12、t22、t31で設定電流レベルSCに到達させる。この小さいオフセットは、検出電流SEに、よって、インダクタL1を通る電流I1の振動挙動を引き起こすことがわかる。
図2Bは、設定電流レベルSCがスイッチング期間TCの間に鋸歯状に変化する場合における電流モード制御方式電力変換器1の挙動を表す。このいわゆるスロープ補償は、それ自体ではよく知られている。鋸歯補償の代わりに、パラボラ補償が使用される。パラボラ補償は、巧く設計されるならば、オフセットが1回のスイッチングサイクルの1回のスイッチング期間TC後に補償されるデッドビート挙動が可能であるので、鋸歯補償より一層優れている。さて、第1のスイッチング期間は時点t40で始まり、時点t50で終わり、第2のスイッチング期間は時点t50で始まり、時点t60で終わり、第3のスイッチング期間は時点t60で始まる。デジタル実装では、このような最適なパラボラ波形は、バスを介して正確な係数を入力することにより、アプリケーションに依存して、容易に発生させられ、変化させられる。アナログコントローラでは、通常では、外部コンポーネントが特定のアプリケーションに合わせて装備される。
実線は、図2Aに示されているように安定した状態における電流I1を表す。ここでも、電力変換器1はアップコンバータであるが、今度は、スイッチS3は、検出電流SEが設定電流レベルSCに達する時点t42、t51、t62で開かれる。破線は電力変換器1内の小さいオフセットによって生じる検出電流SEを表す。この小さいオフセットは、第2の検出電流SEを時点t41、t52、t61において設定電流レベルSCに到達させる。この小さいオフセットは、一方の時点t42、t51、t62と、もう一方の時点t41、t52、t61との間に非常に小さい差しか引き起こさないことがわかる。図2Aに示された検出電流SEの振動挙動は防止される。
図3は、本発明による2個のウィンドウが使用された場合における出力電圧の波形とインダクタ中の電流の波形とを表す。出力電圧Voutと、公称レベルVrの周りのウィンドウWLおよびWSの基準レベルVr1〜Vr4は、図3の上部に表されている。インダクタL1を通る電流I1と、その平均値Iavは、図3の下部に表されている。垂直軸に沿って表された電圧および電流は一例に過ぎない。
時点t100の前に、出力電圧Voutは小さいウィンドウWSの範囲内で安定化させられ、スイッチング期間TCの逆数である繰り返し周波数を伴い、インダクタL1を通る鋸歯電流I1は、平均値Iav1を有する。時点t100から進むと、負荷は余分の電流量を必要とする。その結果、出力電圧Voutのレベルは減少し始める。
出力電圧Voutのレベルが時点t100で基準電圧Vr2より降下することにより小さいウィンドウWSから離れると直ぐに、比例部Pおよび積分部Iは、それらの動作の効果を増加させるため、所定の第1の量で増加させられる。比例部Pと積分部Iの増加によって、設定電流レベルSCは増加させられ、よって、電流I1はより高いピーク値まで上昇可能になる。
出力電圧Voutのレベルが時点t101で基準電圧Vr4より降下することにより大きいウィンドウWLから離れると直ぐに、比例部Pおよび積分部Iはさらに増加させられ、電流I1の最大振幅のより速い立ち上がりを引き起こす。このようにして、新しい状況は、大きいウィンドウWLの外側でのP動作およびI動作が、大きいウィンドウWLの範囲内であり、かつ、小さいウィンドウWSの外側より強い2個のウィンドウ設計によって、より速く達せられる。時点t102で、出力電圧Voutは、大きいウィンドウWLに再び入り、比例部Pおよび積分部Iは所定の第1の量まで減少させられる。時点t103で、出力電圧Voutは小さいウィンドウWSに再び入り、比例部Pおよび積分部Iはそれらの開始値までさらに減少させられる。時点t104で、安定した状態に再び到達し、出力電圧Voutは、今度は負荷によって要求されたより高い平均電流Iav2で、小さいウィンドウWSの範囲内のレベルまで安定化させられる。
図4A〜4Cは、比例部と積分部の異なるレベルを説明する例を表す。
図4Aには、出力電圧Vout、小さいウィンドウWS、大きいウィンドウWL、公称レベルVr、および、基準レベルVr1〜Vr4が表されている。出力電圧Voutの公称値はVrによって表現され、小さいウィンドウWSは基準レベルVr1およびVr2によって境界が定められる。大きいウィンドウWLは基準レベルVr3およびVr4によって境界が定められる。
図4Bおよび4Cには、時点t0に至るまで、出力電圧Voutが小さいウィンドウWSの範囲内にある例に関して、比例部Pと積分部Iの異なるレベルがそれぞれ表されている。小さいウィンドウWSの範囲内で、比例部Pは、ゼロからなる開始レベル、すなわち、公称レベルPnを有し、積分部Iは、所定の開始レベル、すなわち、公称レベルInを有する。時点t0より少し後に、出力電圧Voutは、小さいウィンドウWSの下側境界Vr2より降下し、大きいウィンドウWLに入る。時点t0から時点t1まで持続するスイッチングサイクルTCの間に、大きいウィンドウWLへの突入が検出され、時点t1からt2まで持続する次のスイッチングサイクルTCにおいて、比例部Pは、dPが所定のデルタ比例部Pであるときに、値2dPを有するレベルPg1まで増加させられる。そして、積分部Iは、dIが所定のデルタ積分部Iであるときに、レベルIg1=In+dI/64まで増加させられる。
単独のスイッチングサイクルTCの後、時点t1で、出力電圧Voutは依然として大きいウィンドウWLの範囲内にある。今度は、時点t2からt3まで持続するスイッチングサイクルTCの間に、比例部PはレベルPg1に保たれ、一方、積分部Iは、レベルIg2=In+dI/64+dI*16/64までさらに増加される。積分部Iは、図示されているように、出力電圧Voが大きいウィンドウWLの外側にある限り、この値Ig2に維持されてもよい。しかし、好ましくは、積分部Iは、最大値In+1*dIに到達するまで、スイッチングサイクルTC毎に、dI*16/64ずつ増加させられる。
時点t3に先行するスイッチングサイクルTCの間に、出力電圧Voutは、大きいウィンドウWLの基準レベルVr4より降下する。今度は、比例部PがレベルPg2=6dPまで拡大され、積分部Iは最大値Ig3=In+dIまで拡大される。
時点t4に先行するスイッチングサイクルTCの間に、増加された比例部Pおよび増加された積分部Iの効果は、出力電圧Voutを基準レベルVr4より高く上昇させる。時点t4で始まるスイッチングサイクルTCにおいて、比例部PはレベルPg1まで減少し、積分部は、dI*16/64という量で、レベルIg4まで減少する。
時点t4に先行するスイッチングサイクルTCの間に、出力電圧Voutは小さいウィンドウWSの基準レベルVr2と交差する。比例部Pはレベルゼロまで変化し、積分部は公称レベルInまで減少する。積分部Iは、時点t4とt5との間の2回のスイッチングサイクルTCに対し一定レベルIg4を有するように示されているが、積分部Iは、出力電圧Voutが大きいウィンドウWLの範囲内にあるが、小さいウィンドウWSの範囲内にはない連続したスイッチングサイクル毎に、dI*16/64という量で減少してもよい。
図5は出力電圧のレベルに依存したコントローラの状態を説明するために状態図を表す。状態SF+およびSF−では、比例部Pは一定であり、積分部Iは、dI*16/64という量で段階的にそれぞれ増加または減少させられる。しかし、好ましくは、状態SF+およびSF−は、単一のスイッチング期間TCに限り維持される。状態SF+およびSF−において実行されるこれらの動作は、それぞれ、フラクションの増加またはフラクションの減少とも呼ばれる。状態RS+およびRS−では、2dPという比較的小さい比例ステップ幅による比例部Pの増加または減少は、それぞれ、遅いランプアップまたは遅いランプダウンとも呼ばれる。状態RF+およびRF−では、6dPと積分部Iの同時拡大とを得るための4dPという比較的大きい比例ステップ幅による比例部Pの増加または減少は、それぞれ、速いランプアップまたは速いランプダウンとも呼ばれる。
矢印は、ウィンドウレベルVr1〜Vr4に関する出力電圧Voutの値に依存した状態変化を示す。矢印付近の条件は、その条件が真である場合、遷移が実行されることを示す。状態から離れる方向を指す矢印の条件のすべてが偽である場合、または、以下で説明されるその他の場合、状態は変化しない。コンパレータ100〜103によって発生された制御信号CS1〜CS4に依存して状態を制御するコントローラ3の動作は、基準レベルVr2を上回る出力電圧Voutについてだけ検討されている。小さいウィンドウWSの下側レベルVr2を下回る出力電圧Voutについての状態間の遷移は、上記のこのレベルVr2を上回る遷移と同様に得られる。
電流モード制御方式電力変換器1が状態IWSであるならば(出力電圧Voutのレベルが小さいウィンドウWSの範囲内であるならば)、電力変換器1はこの状態IWSに留まる。出力電圧VoutがレベルVr1を上回るまで増加するが、レベルVr3より下に留まるならば(よって、小さいウィンドウWSから出るが、大きいウィンドウWLの範囲内に留まるならば)、電力変換器1は状態SF+へ変化する。
状態SF+では、比例部Pは、積分部Iが小さい積分ステップ幅(たとえば、dI/64)で増加させられる間、変化しない。電力変換器1は、制限された回数のスイッチングサイクルTCに限り状態SF+に留まる。制限された回数は、負荷ステップ時にできるだけ速い応答を得るため、好ましくは、1である。出力電圧Voutが、限定された回数のスイッチングサイクルTCより長い期間、小さいウィンドウWSの外側に留まるが、大きいウィンドウWLの範囲内に留まるならば、状態RS+に入る。状態SF+において、出力電圧Voutが、小さいウィンドウWSの外側に留まり、大きいウィンドウWLの範囲内に留まる限り、積分部Iは、1回だけ、または、最大レベルに達するまでスイッチングサイクルTC毎に、所定の小さい積分ステップ幅(たとえば、dI*1/64)で増加させられる。積分部Iは、固定された回数のスイッチングサイクルTC毎に、所定の小さい積分ステップ幅で増加することもある。
代替的に、状態SF+では、積分部Iは所定の小さい積分ステップ幅だけで増加させられてもよい。
出力電圧Voutが、十分長期間に亘って、小さいウィンドウWSの外側にあり、かつ、大きいウィンドウWLの内側にあるときに入る状態RS+では、比例部Pは所定の小さい比例ステップ幅(たとえば、2*dP)で1回だけ増加させられる。積分部Iは、所定の中間的な積分ステップ幅(たとえば、dI*16/64)で1回だけ、または、最大レベルに達するまでスイッチングサイクルTC毎に、増加させられる。積分部Iは、固定された回数のスイッチングサイクルTC毎に所定の中間的な積分ステップ幅でさらに増加する。
状態RS+から始めて、出力電圧Voutが基準レベルVr3より高く上昇するときに、状態RF+に入る。今度は、比例部Pが所定の小さい比例ステップ幅(たとえば、4dP〜6dP)より大きい値まで増加させられる。積分部Iは、所定の最大積分ステップ幅(たとえば、dI)で増加させられる。好ましくは、積分部Iは最大値に制限され、1回のステップ幅でこの最大値へ切り替えられる。
状態SF+とRS+の何れか一方から始めて、出力電圧Voutが小さいウィンドウWSの範囲内まで降下すると直ぐに、状態IWSに再び入る。状態RF+から始めて、出力電圧Voutが基準レベルVr3より降下するとき、状態RS+に入る。
図6Aおよび6Bは、パルス幅モードからパルス周波数モードへの切り替えを説明する波形を表す。図6Aおよび6Bで使用される時点t0〜t14は、図4Aおよび4Bで使用された時点t0〜t4とは無関係である。図6Aは、設定電流レベルSCと、インダクタL1を通る電流I1を表現する検出電流SEとを表す。図6Bは、出力電圧Voutと基準電圧Vr、Vr1およびVr2を表す。今度は、電力変換器1の動作はダウンコンバータに関して説明される。しかし、本発明はダウンコンバータに限定されることなく、アップコンバータでも実施される。アップコンバータトポロジーを示す図1に表された基準と同じ基準が使用されるが、スイッチS3、S4とインダクタL1の配置は、ダウンコンバータでは異なる。ダウンコンバータでは、インダクタL1は、出力電圧Voutが供給される出力と、スイッチS3およびスイッチS4の両方が結合される接合部との間に配置される。スイッチS4は、この接合部と、入力電圧Vbが存在する入力との間に配置される。スイッチS3は、この接合部と、通常はグラウンドである基準電位との間に配置される。
時点t0で、パルス幅モード動作方式電力変換器1のスイッチングサイクルTCが始まる。パルス幅モードはさらにPWM状態とも呼ばれる。時点t0で、インダクタL1は、電力変換器1の入力と、閉じたスイッチS4を介して負荷との間に配置される。インダクタL1を通る電流I1は、時点t1で設定電流レベルSCに到達するためランプアップを開始する。このランプアップ中の電流I1の間に、電流I1は負荷に供給されるので、出力電圧Voutが増加する。実際には、出力電圧VoutはインダクタL1中の実際の電流I1が負荷によって引き出される実際の電流より大きい場合に限り上昇するので、これは単純化されている。時点t1で、インダクタL1は、出力と、閉じたスイッチS3を介してグラウンドとの間に接続され、電流I1は、時点t1より時間的に後の所定の期間である時点t2までランプダウンを開始し、次のスイッチングサイクルが開始される。スイッチング期間であるt1とt2との間の時間的に所定の期間は、発振器によって決定される。スイッチング期間TCはスイッチングサイクルとも呼ばれる。
時点t2の直後で時点t3の前に、電力変換器1の負荷は急減する。これは、負荷を形成する電子装置がスリープモードまたはスタンバイモードに入る場合に起こる。さて、ランプアップし続ける電流I1は、負荷によって引き出される電流より非常に大きいので、出力電圧Voutを急増させる。時点t3で、電流I1はランプダウンを開始する。実際には、このランプダウンする電流I1は、負荷によって引き出される電流より依然として非常に大きく、出力電圧Voutは多数回のスイッチングサイクルの間、上昇し続ける。出力電圧Voutのランプアップは、電流I1が負になる時点t6’で停止すると仮定する。さらに、出力電圧Voutの変動は、同じスイッチングサイクル中に、電流設定レベルSCの直線的な変化を生じることが概略的に示されている。しかし、応答は、次のスイッチングサイクルTCの開始から始まってもよい。実用上のアプリケーションでは、2個のウィンドウWSおよびWLのため、電流設定レベルSCは非直線的に降下する。電流設定レベルSCの減少の開始は、実際には、図示されているよりやや早くまたは遅くに始まってもよい。
電流I1は、減少する電流セットレベルSCに起因して、時点t7の直前に時点t6’で負になる。出力電圧Voutは基準レベルVr3より下に既に降下しているか、または、降下することが検出される直ぐに、PWM状態は、PFM状態とも呼ばれるパルス周波数モードに変更される。PFM状態では、オン時間Ton2は、PFM状態への変化の直前でPWM状態中に現れるオン時間Ton1より長くなるように選択される。得られたヒステリシスは、PWM状態とPFM状態との間の連続的なスイッチングを防止する。好ましくは、オン時間Ton2は、オン時間Ton1の2倍になるように選択されるが、その理由は、これがクロック式デジタルシステムにおいて簡単に実行できるからである。出力電圧Voutは、負荷に供給される電流I1が負荷によって引き出される電流より大きくなる時点t7’まで降下する。
PFM状態における動作は、出力電圧Voutが基準レベルVr3に達する時点t9の後に現れる波形によって説明される。時点t9から時点t10まで持続する固定されたオン時間Ton2の間、電流I1は固定量だけランプアップする。時点t10で、オフ期間が開始し、電流I1はゼロまでランプダウンする。電流I1は、時点t11において、スイッチS3が開かれ、インダクタL1が浮遊しているので、このゼロ値で停止する。出力電圧Voutは、オン期間Ton2の開始で増加し始め、インダクタL1が電流を負荷へ供給しなくなる時点t11で減少し始める。時点t12で、出力電圧Voutは、再びレベルVr3に到達し、時点t9で開始したサイクルと同一である次のサイクルが開始する。時点t13では、オン時間Ton2が終了し、電流I1は時点t14で再びゼロになる。
基準レベルVr3は別の基準レベルでも構わないことに注意すべきである。Vr3の使用は、同じ基準レベルVr2と同じコンパレータ101が使用され、適応性が必要とされないので有利である。
上記の実施形態は、発明を制限するのではなく、発明を例示すること、および、当業者は特許請求の範囲から逸脱することなく多数の代替的な実施形態を設計し得ることに注意すべきである。
当業者は、アップコンバータを得るため、スイッチとインダクタの構成をどのように変更すべきかを理解できるであろう。回路の残りは、適応性を必要とせず、ダウンコンバータと同じように動作する。適応スロープ補償が望ましい場合に限り、デジタル・アナログ変換器4は、入力電圧Vbの代わりに出力電圧V0に依存した電圧を受け取るべきである。
請求項中、括弧内に記載された参照記号は請求項を限定するように解釈されるべきではない。動詞「備える(comprise)」とその活用形の使用は、請求項に記載されていない要素またはステップの存在を排除しない。要素に先行する冠詞(「a」または「an」)は、複数個のその要素の存在を排除しない。本発明は、複数個の別個の要素を備えるハードウェアを用いて、および、適当にプログラムされたコンピュータを用いて実施される。複数個の手段を列挙する、物の請求項において、複数個のこれらの手段は全く同一のハードウェア品目によって具現化されてもよい。ある種の手段が相互に異なる従属請求項において挙げられているという単なる事実は、これらの手段の組み合わせを使用しても有利にならないということを示していない。
電流モード制御方式電力変換器の一実施形態の概略ブロック図である。 2Aと2Bは電流モード制御方式電力変換器に現れる基本波形を示す図である。 本発明による2個のウィンドウが使用された場合にインダクタにおける出力電圧および電流の波形を表す図である。 4Aと4Bは比例部と積分部の異なるレベルを説明する実施例を示す図である。 出力電圧のレベルに依存したコントローラの状態を説明する状態図である。 6Aと6Bはパルス幅モードからパルス周波数モードへの切り替えを説明する波形である。

Claims (14)

  1. インダクタに連結され、前記インダクタを通る周期的な電流を得る制御可能なスイッチと、
    設定電流レベルと当該電力変換器内の検出電流のレベルとの間の差である電流誤差信号を発生する電流フィードバックループと、
    前記検出電流のレベルが前記設定電流レベルに到達したことを前記電流誤差信号が知らせるときに、前記制御可能なスイッチを切るドライバと、
    当該電力変換器の出力電圧のレベルに応じて前記設定電流レベルに影響を与える電圧フィードバックループと、
    を備え、
    前記電圧フィードバックループが、
    前記出力電圧が、(i)公称値の周りの第1のウィンドウの範囲内にあるか、(ii)前記第1のウィンドウの外側であるが、前記第1のウィンドウより広い第2のウィンドウの範囲内にあるか、(iii)前記第2のウィンドウの外側であるか、を検出するウィンドウ回路と、
    前記ウィンドウ回路に連結され、検出された前記出力電圧が前記第2のウィンドウの外側であるときの方が、検出された前記出力電圧が前記第2のウィンドウの範囲内であるが、前記第1のウィンドウの外側であるときより大きい前記設定電流レベルの適応性を決定するコントローラと、
    を備える、
    電流モード制御方式電力変換器。
  2. 前記ウィンドウ回路が、前記出力電圧を第1の基準レベルと比較する第1のコンパレータと、前記出力電圧を第2の基準レベルと比較する第2のコンパレータと、前記出力電圧を第3の基準レベルと比較する第3のコンパレータと、前記出力電圧を第4の基準レベルと比較する第4のコンパレータとを備え、
    前記第1の基準レベルが、当該電力変換器が、正確なレベルの前記出力電圧の供給される、安定化した状態にあるときに現れる前記出力電圧の公称レベルより高く、前記第2の基準レベルが前記公称レベルより低く、前記第3の基準レベルが前記第1の基準レベルより高いレベルを有し、前記第4の基準レベルが前記第2の基準レベルより低いレベルを有し、前記第1の基準レベルと前記第2の基準レベルが前記第1のウィンドウを形成し、前記第3の基準レベルと前記第4の基準レベルが前記第2のウィンドウを形成する、
    請求項1に記載の電流モード制御方式電力変換器。
  3. 前記コントローラが、比例部と積分部の両方が前記第2のウィンドウの内側より外側で大きいPIレギュレータを備え、
    前記設定電流レベルが前記比例部と前記積分部の両方に依存する、
    請求項1または2に記載の電流モード制御方式電力変換器。
  4. 前記第2のウィンドウの外側での前記比例部と前記積分部の両方が前記第2のウィンドウの範囲内より少なくとも2倍大きい、請求項3に記載の電流モード制御方式電力変換器。
  5. 前記出力電圧のレベルが前記第1のウィンドウの範囲内から外側へ変化するが、前記第2のウィンドウの範囲内に留まるとき、前記コントローラが、最初に、前記比例部および前記積分部をそれぞれ第1の比例レベルおよび第1の積分レベルまで増加させ、後の時点で、前記出力電圧のレベルが依然として前記第1のウィンドウの外側であるが、前記第2のウィンドウの範囲内であるならば、前記積分部を前記第1の積分レベルより高い第2の積分レベルへ増加させるため構成される、請求項3に記載の電流モード制御方式電力変換器。
  6. 前記第1の積分レベルが当該電力変換器の単一のスイッチング期間の間に存在する、請求項5に記載の電流モード制御方式電力変換器。
  7. 前記出力電圧のレベルが前記第2のウィンドウの外側に変化するならば、前記積分部が前記第2の積分レベルより高い第3の積分レベルを有する、請求項5に記載の電流モード制御方式電力変換器。
  8. 加算値を得るため前記比例部と前記積分部を加算する加算回路と、
    前記加算値を、前記設定電流レベルを表すアナログ値に変換するデジタル・アナログ変換器と、
    をさらに備える、請求項3に記載の電流モード制御方式電力変換器。
  9. 前記パワーコントローラーが、スロープ補償波形をさらに発生するため構成され、
    前記スロープ補償波形をアナログスロープ補償信号に変換するさらなるデジタル・アナログ変換器と、
    前記設定電流レベルを得るため前記アナログ値と前記アナログスロープ補償信号を加算するさらなる加算回路と、
    をさらに備える、
    請求項8に記載の電流モード制御方式電力変換器。
  10. 前記コントローラが、前記スイッチングサイクルより低い繰り返しレートをもつパルスである端数部を、前記加算回路へ供給するためさらに構成される、請求項9に記載の電流モード制御方式電力変換器。
  11. 前記コントローラがパラボラを備える前記スロープ補償波形を発生するため構成される、請求項9に記載の電流モード制御方式電力変換器。
  12. 前記コントローラがパルス幅モードで当該電力変換器を制御するため構成され、
    当該電力変換器が、インダクタ電流がゼロになるかどうかを検出するゼロ電流検出器をさらに備え、
    前記インダクタ電流がゼロになることが検出され、前記出力電圧のレベルが前記第1のウィンドウまたは前記第2のウィンドウの低い方のレベルより降下するならば、前記コントローラが前記パルス幅モードをパルス周波数モードへ変更するためさらに構成される、
    請求項1に記載の電流モード制御方式電力変換器。
  13. 請求項1に記載の電流モード制御方式電力変換器を備える、携帯型消費者電子装置。
  14. 請求項1に記載のウィンドウ回路およびコントローラを備える集積回路。
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