JP4892466B2 - アナログデジタル回路 - Google Patents

アナログデジタル回路 Download PDF

Info

Publication number
JP4892466B2
JP4892466B2 JP2007309116A JP2007309116A JP4892466B2 JP 4892466 B2 JP4892466 B2 JP 4892466B2 JP 2007309116 A JP2007309116 A JP 2007309116A JP 2007309116 A JP2007309116 A JP 2007309116A JP 4892466 B2 JP4892466 B2 JP 4892466B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frequency
digital
clock
analog
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007309116A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008219859A (ja
Inventor
弘治 齊藤
仁 古本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rohm Co Ltd
Original Assignee
Rohm Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Rohm Co Ltd filed Critical Rohm Co Ltd
Priority to JP2007309116A priority Critical patent/JP4892466B2/ja
Priority to US12/028,176 priority patent/US7991093B2/en
Publication of JP2008219859A publication Critical patent/JP2008219859A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4892466B2 publication Critical patent/JP4892466B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04HBROADCAST COMMUNICATION
    • H04H20/00Arrangements for broadcast or for distribution combined with broadcast
    • H04H20/44Arrangements characterised by circuits or components specially adapted for broadcast
    • H04H20/46Arrangements characterised by circuits or components specially adapted for broadcast specially adapted for broadcast systems covered by groups H04H20/53-H04H20/95
    • H04H20/47Arrangements characterised by circuits or components specially adapted for broadcast specially adapted for broadcast systems covered by groups H04H20/53-H04H20/95 specially adapted for stereophonic broadcast systems
    • H04H20/48Arrangements characterised by circuits or components specially adapted for broadcast specially adapted for broadcast systems covered by groups H04H20/53-H04H20/95 specially adapted for stereophonic broadcast systems for FM stereophonic broadcast systems

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Transmitters (AREA)
  • Amplitude Modulation (AREA)

Description

本発明は、アナログデジタル回路に関する。
近年、欧州のFMラジオ局や米国のラジオ放送局は、テキストなどの付加的な情報を、欧州のRDS(ラジオデータ・システム)あるいは米国のRBDS(ラジオ放送データ・システム)情報として送信している。RDS/RBDSを利用すれば、カーラジオの受信機において、現在受信している放送局の名称、音楽のジャンルなど、さまざまな情報を利用することができる(特許文献1、2)。
一方で、オーディオ信号をステレオコンポジット信号に変換し、周波数変調器を用いて周波数変調して出力するFM送信機が知られている(特許文献3から5)。FM送信機を利用すれば、オーディオ信号をRCAケーブルなどの配線を介さずに伝送することができるため、カーオーディオのCDチェンジャとヘッドユニット間の信号の伝送などに利用できる。さらに近年、ハードディスクオーディオ機器、メモリオーディオ機器、音楽再生機能を有する携帯電話端末が著しい普及を見せているが、こうした小型電子機器に蓄えられた楽曲データを、据え置き型のオーディオコンポ等のスピーカから再生する用途にも、FM送信機が用いられている。
FM送信機は、フィルタ部、ステレオ変調器、周波数変調器を備えて構成されるのが一般的である。フィルタ部は、プリエンファシスフィルタやローパスフィルタを含む。ステレオ変調器は、フィルタ部の出力をステレオ変調し、ステレオコンポジット信号を生成する。周波数変調器は、ステレオコンポジット信号を変調信号として、搬送波を周波数変調する。
特開平8−256135号公報 特開平8−191232号公報 特開平9−069729号公報 特開平10−013370号公報 特開平9−312588号公報 NATIONAL RADIO SYSTEMS COMMITTEE、「UNITED STATES RBDS STANDARD」、米国、1998年4月9日
こうした回路において、ステレオ変調器と周波数変調器の間に、デジタルアナログ変換器(以下、単にDAコンバータともいう)を設け、ステレオ変調処理までをデジタルで、周波数変調をアナログで行う場合について検討する。
デジタル処理を行うフィルタ部とステレオ変調器とは、動作クロックが異なるのが一般的である。また、ステレオ変調器と、アナログデジタル変換器の動作クロックも異なっている。こうした状況において、各回路ブロックをどの周波数を利用して動作させるかは、S/N比、歪み率などの回路特性を改善する上で重要な問題である。
こうした問題は、FM送信機に限らず、デジタル回路とアナログ回路が混載される回路において発生しうる問題である。
本発明はこうした課題に鑑みてなされたものであり、その包括的な目的は、デジタル回路とアナログ回路を、適切なクロックで動作させる回路の提供にある。
本発明のある態様は、アナログデジタル回路に関する。このアナログデジタル回路は、第1周波数の第1クロックにもとづいて動作する第1デジタル演算部と、第1周波数より高く、かつ非同期である第2周波数の第2クロックにもとづいて動作し、第1デジタル演算部の出力データに所定の処理を施す第2デジタル演算部と、第2クロックと起源を同じくする、第3周波数の第3クロックにもとづいて動作し、第2デジタル演算部の出力信号に対して所定の処理を施すアナログ回路と、第1デジタル演算部から第1周波数の出力データを受け、サンプリング周波数を変換し、第2クロックに同期したデータに変換し、第2デジタル演算部に出力するサンプリング変換部と、を備える。
「あるクロックにもとづいて動作する」とは、その回路のタイミングがそのクロックによって制御される場合をいい、たとえば信号の入力、もしくは出力が、そのクロックによって制御される場合が含まれる。また、その回路の内部処理が、別のクロックを利用していてもよい。
この態様によると、非同期の第1、第2クロックで動作する第1デジタル演算部と、第2デジタル演算部の間に、サンプリング変換部を設けることにより、第1、第2デジタル演算部を異なる適切な周波数で動作させることができる。
第3周波数f3の第3クロックを可変の分周比Mで分周して第2クロックを生成する分周器と、第3周波数f3、第1周波数f1の値にもとづき、第2周波数f2を設定する分周比設定部と、をさらに備えてもよい。
ある態様のアナログデジタル回路は、FM送信機であってもよい。このFM送信機は、第1デジタル演算部は、入力信号をフィルタリングするデジタルフィルタを含んでもよい。第2デジタル演算部は、デジタルフィルタの出力信号をステレオ変調してステレオコンポジット信号を生成するデジタルステレオ変調器を含んでもよい。アナログ回路は、ステレオコンポジット信号をデジタルアナログ変換するデジタルアナログ変換器と、デジタルアナログ変換されたステレオコンポジット信号を変調信号として、第3クロックに対応する搬送波を周波数変調する周波数変調器と、を含んでもよい。
第1周波数f1と第2周波数f2は、以下の関係式(1)、(2)が成立するように設定されてもよい。
fmax<f2−f1×K×N−fin …(1)
fmax<f1×K×(N+1)−f2−fin …(2)
ここで、
K:サンプリング変換器のオーバーサンプリングレート
N:整数
fin:入力信号の最大周波数
fmax:ステレオコンポジット信号の最大周波数
である。
FM送信機は、周波数f3の第3クロックを可変の分周比Mで分周して第2クロックを生成する分周器と、f2=f3/Mによって得られる第2周波数が式(1)、(2)を満たすように、分周器の分周比Mを設定する分周比設定部と、をさらに備えてもよい。
なお、以上の構成要素の任意の組合せや、本発明の構成要素や表現を、方法、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明に係るアナログデジタル回路によれば、各回路ブロックに対して適切なクロックにもとづいて動作させることができる。
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
本明細書において、「部材Aと部材Bが接続」された状態とは、部材Aと部材Bが物理的に直接的に接続される場合や、部材Aと部材Bが、電気的な接続状態に影響を及ぼさない他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
同様に、「部材Aと部材Bの間に部材Cが設けられた状態」とは、部材Aと部材C、あるいは部材Bと部材Cが直接的に接続される場合のほか、電気的な接続状態に影響を及ぼさない他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
図1は、本発明の実施の形態に係るFM送信機100を搭載した電子機器200の全体構成を示すブロック図である。この電子機器200は、たとえば携帯電話端末、ラジオ受信機、シリコンオーディオプレイヤであって、オーディオの再生機能を備えている。再生されるオーディオ信号は、電子機器200自体が備えるスピーカやイヤホンなどの電気音響変換素子自体から出力可能である。これに加えて、電子機器200は、より高音質なオーディオ再生を可能とするために、オーディオ信号を周波数変調して、外部に電波として送出可能となっている。ユーザは、送信された信号を、外部のオーディオプレイヤによって受信し、より高音質で再生することができる。
本実施の形態に係るFM送信機100は、アナログ回路とデジタル回路を含んで構成されるアナログデジタル混載回路である。FM送信機100は、オーディオデータに加えて、文字データなどを送出可能であってもよい。
電子機器200は、音源110、FM送信機100、アンテナ112を備える。
音源110は、オーディオ信号S1を出力する。たとえば、オーディオ信号S1は、放送波を受信して復調した結果得られる信号でもよいし、メモリに記憶されたデータを再生した信号であってもよく、その生成方法は問わない。音源110とFM送信機100は、所定の形式のバス114で接続される。たとえばバス114はI2Sバスである。この場合、音源110とFM送信機100の間で、オーディオ信号S1はシリアルデータとして伝送される。
FM送信機100は、音源110からのオーディオ信号S1を受ける。FM送信機100は、デジタル回路10、アナログ回路30、その他の回路ブロックを含み、アナログデジタル混載回路として、一つの半導体基板上に一体集積化される。なお、図1は、主要な回路ブロックのみを抽出して示したものであり、その他のブロックは適宜省略している。
デジタル回路10は、インタフェース部12、デジタルフィルタ14、サンプリング変換部16、ステレオ変調器20を含む。アナログ回路30は、周波数変調器32、パワーアンプ36を含む。デジタルアナログ変換器(以下、DACという)34は、デジタル回路10、アナログ回路30のいずれに含まれると解釈してもよいが、以下の説明では、アナログ回路30に含まれるものとする。なお、デジタル回路10は、2つのデジタル演算処理を実行する。ひとつはフィルタリング処理であり、もうひとつはステレオ変調である。したがって、デジタルフィルタ14を第1デジタル演算部、ステレオ変調器20を第2デジタル演算部とも呼ぶ。
まず、デジタル回路10について説明する。なお、デジタル回路10には、図示しない数MHzのシステムクロックが供給されており、演算処理はシステムクロックにもとづいて実行される。
インタフェース部12は、入力端子102を介して音源110からのオーディオ信号S1を受ける。インタフェース部12はオーディオ信号S1を受信し、パラレルデータに変換してデジタルフィルタ14に出力する。デジタルフィルタ14は、プリエンファシス回路やローパスフィルタを含む。デジタルフィルタ14は、第1デジタル演算部であって、第1周波数f1の第1クロックCK1にもとづいて動作する。クロック生成部40は、f1=32kHz、44.1kHz、48kHz等のワードクロックである第1クロックCK1を生成する。クロック生成部40は、FM送信機100の外部に設けられてもよい。デジタルフィルタ14は、プリエンファシス回路において、オーディオ信号S1のカットオフ周波数以上の成分を強調し、ローパスフィルタにおいてオーディオ信号S1の不要な高周波成分を除去する。デジタル回路10は、第1クロックCK1を利用して、入力されたオーディオ信号S1をラッチしたり、信号の出力タイミングを制御する。
ステレオ変調器20は第2デジタル演算部であって、第1周波数f1より高い第2周波数f2の第2クロックCK2にもとづいて動作する。第1クロックCK1と第2クロックCK2は、独立に生成されており非同期である。第2デジタル演算部であるステレオ変調器20は、第1デジタル演算部であるデジタルフィルタ14の出力データに、所定の処理を施す。本実施の形態において、ステレオ変調器20は、所定の処理としてステレオ変調を行い、ステレオコンポジット信号S5を生成する。
クロック生成部44は、第3周波数f3の第3クロックCK3を生成する。クロック生成部44はたとえばPLL(Phase Locked Loop)や水晶振動子であり、その一部または全部がFM送信機100の外部に設けられてもよい。
分周器42は、第3クロックCK3を受け、これを可変の分周比Mで分周して第2クロックCK2を生成する。すなわち、f2=f3/Mが成立する。
分周比設定部46には、第1周波数f1、第3周波数f3の値が入力される。分周比設定部46は、第1周波数f1、第3周波数f3の値にもとづいて、分周比Mを設定する。分周比設定部46は、第1周波数f1、第3周波数f3の値と、設定すべき分周比Mを対応関係を示すテーブルを備えてもよい。このテーブルはFM送信機100の外部に設けられてもよい。
なお、分周比設定部46には、(i)第1周波数f1、第3周波数f3の値の両方が入力されてもよいし、(ii)第1周波数f1、第3周波数f3のいずれか一方のみが入力され、既知の周波数比を利用して、他方の周波数を取得してもよい。分周比Mについては後述する。
互いに非同期な第1クロックCK1、第2クロックCK2にもとづいて動作するデジタルフィルタ14、ステレオ変調器20間の信号の送受信のタイミングの整合を保つために、デジタルフィルタ14、ステレオ変調器20の間には、サンプリング変換部16が設けられる。
サンプリング変換部16は、デジタルフィルタ(第1デジタル演算部)14から第1周波数f1の出力データを受け、サンプリング周波数を変換し、第2クロックCK2に同期したデータS4に変換し、ステレオ変調器(第2デジタル演算部)20に出力する。
サンプリング変換部16は、オーバーサンプリング回路16a、サンプリング変換器16bを含む。
オーバーサンプリング回路16aは、デジタルフィルタ14の出力(以下、オーディオ信号S2という)を受け、オーバーサンプリングする。オーバーサンプリングレートKは、オーバーサンプリング信号S3の周波数が、第2クロックCK2の第2周波数f2に近づくように設定する。以下、オーバーサンプリング回路16aの出力を、オーバーサンプリング信号S3という。
サンプリング変換器16bは、オーバーサンプリング回路16aからのオーバーサンプリング信号S3を受け、第2クロックCK2に同期したサンプリング点のデータを補間処理によって演算する。
第2演算処理部であるステレオ変調器20の後段に設けられたアナログ回路30は、第3周波数f3の第3クロックCK3にもとづいて動作する。第2クロックCK2は、第3クロックCK3を分周したものであるから、第3クロックCK3と第3クロックCK3は起源を同じくするといえる。
アナログ回路30は、ステレオ変調器20の出力信号に対して所定の処理を施す。本実施の形態において、アナログ回路30は、DAC34、周波数変調器32、パワーアンプ36を含む。DAC34は、ステレオコンポジット信号S5をデジタルアナログ変換する。周波数変調器32は、デジタルアナログ変換されたステレオコンポジット信号S6を変調信号として、第3クロックCKに対応する搬送波を周波数変調する。たとえば搬送波は、第3クロックCK3の第3周波数f3を逓倍した周波数を有してもよい。
パワーアンプ36は、周波数変調器32から出力される被変調信号S7を増幅し、出力端子104から出力する。出力端子104には、図示しないマッチング回路を介してアンテナ112が接続される。
次に、第1周波数f1と、第2周波数f2の関係について説明する。本実施の形態に係るFM送信機100によれば、第1周波数f1、第2周波数f2を互いに独立に設定できるという効果を有する。しかし、それらの周波数を無関係に設定すると、折り返し雑音が発生する。折り返し雑音を抑制するために、第1周波数f1と第2周波数f2は、以下のように設定する。
いま、オーディオ信号S1の最大周波数をfin1と書く。通常のオーディオ信号は、0〜15kHz程度の周波数成分を有するから、この場合fin1=15kHzである。
また、ステレオ変調器20から出力されるステレオコンポジット信号S5の周波数成分の最大値をfmaxと書く。オーディオ信号S1が0〜15kHzの周波数成分を有する場合、ステレオコンポジット信号S5の周波数成分の最大周波数fmaxは
fmax=fs1+fin1
となる。ここでfs1は、ステレオ変調の副搬送波の周波数である。fin1=15kHz、fs=38kHzとすれば、fmax=53kHz程度となる。
また、ステレオ変調器20が、RDS/RBDSデータの変調を行う場合、ステレオコンポジット信号S5の最大周波数fmaxは、以下の値をとる。
RDS/RBDSデータの変調では、周波数fs2=57kHzの副搬送波が、fin2=1〜3kHz程度のRDS/RBDSデータで振幅変調される。したがって、このときのステレオコンポジット信号S5の最大周波数fmaxは、
fmax=fs2+fin2
となる。ここでfin2は、RDS/RBDSデータの最大周波数(3kHz程度)である。したがって、ステレオコンポジット信号S5がRDS/RBDSデータを含む場合、その最大周波数fmaxは、
fmax=57+3=60kHz
程度となる。
ステレオコンポジット信号S5の最大周波数fmax、入力信号の最大周波数fin=15kHzをパラメータとして、第1周波数f1と第2周波数f2には、式(1)、(2)の関係が成り立つことが望ましい。
fmax<f2−f1×k×N−fin …(1)
fmax<f1×k×(N+1)−f2−fin …(2)
ここで、Nは整数である。
第1周波数f1もしくは第2周波数f2のいずれか一方が決定されると、式(1)、(2)にしたがい、他方を決定することができる。第1周波数f1がワードクロックの32kHz、44.1kHz、48kHzのいずれかに設定されると、その値に応じて第2周波数f2を決定する。たとえば、f1=44.1kHzであり、fmax=53kHz(RDS/RBDSデータなし)の場合、第2周波数f2を430〜460kHzに設定するとよい。
分周比設定部46は、必要な第2周波数f2を得るために、分周器42の分周比Mを制御する。すなわち、式(1)、(2)にもとづき、第2周波数f2が決定される。第2周波数f2と第3周波数f3の間には、
f2=f3/M …(2)
が成り立つ。したがって、f1、f3が決定されれば、式(1)、(2)にしたがい、必要な分周比Mを適切に設定することができる。
以上、FM送信機100の構成および動作について説明した。本実施の形態に係るFM送信機100の効果は、図2(a)、(b)に示す別構成のFM送信機との比較によって、さらに明確となる。
図2(a)、(b)は、本実施の形態に係るFM送信機100と異なる構成のFM送信機300a、300bのブロック図である。
図2(a)のFM送信機300aでは、第1クロックCK1と第2クロックCK2は、たとえば、共通のクロック信号を図示しないPLLによって逓倍もしくは分周して生成された信号であり、互いに同期している。したがって、図1のサンプリング変換器16bが不要となり、オーバーサンプリング回路16aのみが設けられる。その他の構成は図1とほぼ同様である。
図2(a)のFM送信機300aでは、ステレオ変調器20に供給される第2クロックCK2と、周波数変調器32に供給される第3クロックCK3が無関係に生成されるため非同期となる。したがって、ステレオ変調器20によるステレオ変調と、周波数変調器32による周波数変調が非同期で行われるため、abs(α×f3−β×f2)を成分とするビートが発生し、特性が悪化する。α、βは整数であり、abs()は絶対値を表す。
これに対して、本実施の形態に係る図1のFM送信機100では、ステレオ変調器20と周波数変調器32が起源を同じくする第2クロックCK2、第3クロックCK3にもとづいて動作するため、ビートの発生を抑制することができ、特性を改善することができる。
さらに、本実施の形態に係るFM送信機100では、式(1)、(2)を満たすように、第1周波数f1、第2周波数f2を決定するため、折り返しノイズを好適に抑制することができる。第1周波数f1がいくつかの値で切り替えられる場合、分周比設定部46を設けることにより、第1周波数f1に応じて第2周波数f2を適切に設定することができる。
具体的には、fmax=60kHz、fin=15kHz、f1=48kHz、k=4、N=2とすれば、f2=460〜500kHzの範囲に設定すればよい。逆に、第2周波数f2の範囲を適切に設定することにより、オーバーサンプリング回路16aのオーバーサンプリングレートKを低く設定しつつも、所望の特性を得ることができる。
図2(b)のFM送信機300bとの対比では、以下の利点を有する。
図2(b)のFM送信機300bは、図1のFM送信機100と信号処理の順番を異にしている。つまり、図2(b)のFM送信機300bでは、インタフェース部12の次段にサンプリング変換部16が設けられる。第1デジタル演算部であるデジタルフィルタ14と、第2デジタル演算部であるステレオ変調器20は、第1周波数f1より高い第2周波数f2の第2クロックCK2にもとづいて動作する。図2(b)の回路では、第2クロックCK2と第3クロックCK3が同期している。この構成によれば、ステレオ変調器20と周波数変調器32が同期して動作するため、ビートは抑制できる。しかしながら、ステレオ変調器20のみでなく、デジタルフィルタ14も高い第2周波数f2で動作するため、消費電力が大きくなる。
これに対して、本実施の形態に係るFM送信機100によれば、第1デジタル演算部(デジタルフィルタ14)は、相対的に低い第1周波数f1で動作させ、第2デジタル演算部(ステレオ変調器20)のみを、それよりも高い第2周波数f2で動作させることができるため、消費電力を低減することができる。
図3は、FM送信機100および周辺回路の回路図である。FM送信機100のICは、1番ピン〜28番ピンを備える。
1番ピン、2番ピン、7番ピン、8番ピン、27番ピンにはFM送信機100内のアナログ回路に対する電源電圧Vcc、接地電圧GNDが供給される。12、13、23番ピンには、デジタル回路に対する電源電圧Vdd、接地電圧GNDが供給される。
レギュレータ304は、FM送信機100の内部ロジックで使用する電圧を生成する。11番ピンからは、レギュレータ304により生成された電圧が出力される。
19〜21番ピンには、I2Sバスを介して音源110が接続される。19番ピンはデータ用、20番ピンはクロック用、21番ピンはLRクロック用である。I2Sバスインタフェース部306は、音源110とデータを送受信する。
17、18番ピンには、I2Cバスを介してホストプロセッサ120が接続される。17番ピンはクロック信号、18番ピンはデータ信号用である。
15番ピン、16番ピンには、水晶振動子344が接続される。発振器302は、システムクロックを提供する。
14番ピンにはチップイネーブル信号が入力される。チップイネーブル信号によって、FM送信機100が通常動作するモードと、パワーダウンモードが切りかえられる。パワーダウンモードでは内部回路がシャットダウンし、消費電流がほぼ0となり、外部からの信号を受け付けない状態となる。
22番ピンにはデバイスアドレス選択信号が入力される。FM送信機100の他に共通のI2Cバスで制御されるLSIが存在する場合に、それらを区別するために設けられる。
24番ピンは、テスト用端子である。
25番ピンは、RDS用トリガ出力端子である。RDSデジタル変調器312は、FM送信機100に対して外部からRDS信号が送信されたことを、25番ピンを介してFM送信機100以外の回路ブロックへと通知する。
ステレオ変調310は、音源110から受信したオーディオ信号を受け、これをステレオ変調し、ステレオコンポジット信号を生成する。RDSデジタル変調器312は、ホストプロセッサ120からのデータを順次読み出して、バイナリ位相偏移変調を行い、フィルタリングして出力する。加算器314は、RDSデジタル変調器312から出力されるRDS/RBDSデータを、ステレオコンポジット信号と加算する。
DAC316は、加算器314の出力をデジタルアナログ変換する。変調度調節部318によってDAC316の振幅が調節され、5番ピン、外部のキャパシタC100、6番ピンを介してPLL322に供給される。6番ピンは、キャパシタC102および4番ピン(PLL時定数切替端子)を介してループフィルタ324と接続される。4番ピンに接続されるキャパシタC102およびFM送信機100内部の図示しない抵抗によって、ループフィルタ324が形成され、キャパシタC102の容量値を変更するか、抵抗値を変更するかによって時定数が調節される。
VCO320は、PLLからの信号に応じた周波数で発振し、FM変調された信号をディバイダ328へと供給する。VCO320には、9、10番ピンを介してバリキャップダイオードとインダクタが接続される。
FM送信機100は2系統のパワーアンプを備える。ディバイダ328は、パワーアンプ330、332へと信号を出力する。パワーアンプ330の出力は、26番ピンから外部へと出力される。26番ピンにはマッチング回路340が接続される。パワーアンプ332の出力は、28番ピンから外部へと出力される。28番ピンにはマッチング回路342が接続される。パワーアンプとマッチング回路を2系統設けることにより、それぞれの系統の負荷(アンテナ)に応じて周波数特性を調節できる。
図1および図3の対応関係を以下に示す。
インタフェース部12 :インタフェース306
デジタルフィルタ14 :不図示
サンプリング変換部16 :不図示
ステレオ変調器20 :ステレオ変調器310
DAC34 :DAC316
周波数変調器32 :変調度調節部318、ループフィルタ324、PLL322、VCO320
パワーアンプ36 :ディバイダ328、パワーアンプ330、332
以上、本発明について、実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。以下、こうした変形例について説明する。
実施の形態では、FM送信機100を例として、第1デジタル演算部がデジタルフィルタ14であり、第2デジタル演算部がステレオ変調器20であり、アナログ回路による処理が周波数変調である場合を説明したが、本発明はこれに限定されない。すなわち、第1デジタル演算部、第2デジタル演算部、アナログ回路は、それぞれその他の処理を行ってもよい。実施の形態に係るFM送信機100を抽象化、一般化すれば以下の通りである。
第1デジタル演算部(14)は、第1周波数f1の第1クロックにもとづいて動作する。第2デジタル演算部(20)は、第1周波数f1より高く、かつ非同期である第2周波数f2の第2クロックf2にもとづいて動作する。第2デジタル演算部(20)は、第1デジタル演算部(14)の出力データに所定の処理を施す。アナログ回路(32)は、第2クロックCK2と起源を同じくする第3周波数f3の第3クロックCK3にもとづいて動作する。アナログ回路(30)は、第2デジタル演算部(20)の出力信号に対して所定の処理を施す。サンプリング変換部(16)は、第1デジタル演算部14から第1周波数f1の出力データを受け、サンプリング周波数を変換し、第2クロックCK2に同期したデータに変換し、第2デジタル演算部(20)に出力する。
この回路によれば、第1、第2デジタル演算部の動作周波数を独立に設定しつつ、第2デジタル演算部と周波数変調器を同期動作させることができる。
実施の形態にもとづき、本発明を説明したが、実施の形態は、本発明の原理、応用を示しているにすぎず、実施の形態には、請求の範囲に規定された本発明の思想を離脱しない範囲において、多くの変形例や配置の変更が可能である。
本発明の実施の形態に係るFM送信機を搭載した電子機器の全体構成を示すブロック図である。 図2(a)、(b)は、本実施の形態に係るFM送信機と異なる構成のFM送信機のブロック図である。 FM送信機および周辺回路の回路図である。
符号の説明
10 デジタル回路、 12 インタフェース部、 14 デジタルフィルタ、 16 サンプリング変換部、 16a オーバーサンプリング回路、 16b サンプリング変換器、 20 ステレオ変調器、 30 アナログ回路、 32 周波数変調器、 34 DAC、 36 パワーアンプ、 40 クロック生成部、 42 分周器、 44 クロック生成部、 46 分周比設定部、 100 FM送信機、 102 入力端子、 104 出力端子、 114 バス、 110 音源、 112 アンテナ、 200 電子機器、 CK1 第1クロック、 CK2 第2クロック、 CK3 第3クロック、 f1 第1周波数、 f2 第2周波数、 f3 第3周波数。

Claims (5)

  1. 第1周波数の第1クロックにもとづいて動作する第1デジタル演算部と、
    前記第1周波数より高く、かつ非同期である第2周波数の第2クロックにもとづいて動作し、前記第1デジタル演算部の出力データに所定の処理を施す第2デジタル演算部と、
    前記第2クロックと起源を同じくする、第3周波数の第3クロックにもとづいて動作し、前記第2デジタル演算部の出力信号に対して所定の処理を施すアナログ回路と、
    前記第1デジタル演算部から第1周波数の出力データを受け、それをオーバーサンプリングし、オーバーサンプリングされた信号を補間処理してサンプリング周波数を変換することにより前記第2クロックに同期したデータに変換し、前記第2デジタル演算部に出力するサンプリング変換部と、
    を備えることを特徴とするアナログデジタル回路。
  2. 第3周波数f3の前記第3クロックを可変の分周比Mで分周して前記第2クロックを生成する分周器と、
    前記第3周波数f3、前記第1周波数f1の値にもとづき、前記第2周波数f2を設定する分周比設定部と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のアナログデジタル回路。
  3. 本アナログデジタル回路は、FM送信機であって、
    前記第1デジタル演算部は、入力信号をフィルタリングするデジタルフィルタを含み、
    前記第2デジタル演算部は、前記デジタルフィルタの出力信号をステレオ変調してステレオコンポジット信号を生成するデジタルステレオ変調器を含み、
    前記アナログ回路は、
    前記ステレオコンポジット信号をデジタルアナログ変換するデジタルアナログ変換器と、
    デジタルアナログ変換された前記ステレオコンポジット信号を変調信号として、前記第3クロックに対応する搬送波を周波数変調する周波数変調器と、
    を含むことを特徴とする請求項1に記載のアナログデジタル回路。
  4. 前記第1周波数f1と前記第2周波数f2は、前記サンプリング変換のオーバーサンプリングレートK、整数N、入力信号の最大周波数fin、ステレオコンポジット信号の最大周波数fmaxを用いた以下の関係式(1)、(2)が成立するように設定されることを特徴とする請求項3に記載のアナログデジタル回路。
    fmax<f2−f1×K×N−fin …(1)
    fmax<f1×K×(N+1)−f2−fin …(2)
  5. 周波数f3の前記第3クロックを可変の分周比Mで分周して前記第2クロックを生成する分周器と、
    f2=f3/Mによって得られる第2周波数f2が式(1)、(2)を満たすように、前記分周器の分周比Mを設定する分周比設定部と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項4に記載のアナログデジタル回路。
JP2007309116A 2007-02-09 2007-11-29 アナログデジタル回路 Expired - Fee Related JP4892466B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007309116A JP4892466B2 (ja) 2007-02-09 2007-11-29 アナログデジタル回路
US12/028,176 US7991093B2 (en) 2007-02-09 2008-02-08 Analog/digital circuit

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007031016 2007-02-09
JP2007031016 2007-02-09
JP2007309116A JP4892466B2 (ja) 2007-02-09 2007-11-29 アナログデジタル回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008219859A JP2008219859A (ja) 2008-09-18
JP4892466B2 true JP4892466B2 (ja) 2012-03-07

Family

ID=39839290

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007309116A Expired - Fee Related JP4892466B2 (ja) 2007-02-09 2007-11-29 アナログデジタル回路

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP4892466B2 (ja)
CN (1) CN101241380A (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016178601A (ja) 2015-03-23 2016-10-06 セイコーエプソン株式会社 データ処理回路、物理量検出用回路、物理量検出装置、電子機器及び移動体

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0377542A (ja) * 1989-08-19 1991-04-03 Shimadzu Corp X線ct装置
JP3849892B2 (ja) * 1996-09-09 2006-11-22 ソニー株式会社 フイルタ装置及び無線通信端末装置
JP3949081B2 (ja) * 2003-06-09 2007-07-25 株式会社東芝 サンプリング周波数変換装置

Also Published As

Publication number Publication date
CN101241380A (zh) 2008-08-13
JP2008219859A (ja) 2008-09-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5444863B2 (ja) 通信装置
US6078622A (en) Distributed digital radio system
US6658310B1 (en) Method of entering audio signal, method of transmitting audio signal, audio signal transmitting apparatus, and audio signal receiving and reproducing apparatus
US6717533B2 (en) Method and apparatus for combining a wireless receiver and a non-wireless receiver
JP2007096694A (ja) Fmトランスミッタ
JP2008520170A (ja) 集積化された無線トランシーバ及びオーディオプロセッサ
US20090011729A1 (en) Fm transmitter
US7835772B2 (en) FM output portable music player with RDS capability
JP2009147552A (ja) D級アンプ
US7991093B2 (en) Analog/digital circuit
JP2008211766A (ja) デジタル変調器、変調方法、これを利用したfm送信機、ならびに電子機器
JP2008206136A (ja) フィルタ回路およびそれを含むfm送信機、ならびにこれらを用いた電子機器
JP4892466B2 (ja) アナログデジタル回路
JP2008187375A (ja) アナログデジタル変換器およびそれを用いた電子機器
WO2006114941A1 (ja) クロック発生回路およびオーディオシステム
JP2008219860A (ja) Fm送信機およびこれを用いた電子機器
US20070195961A1 (en) FM transmitter
JP4728973B2 (ja) Fm送信機、ならびにそれを用いた電子機器、自動選局方法
US20090028346A1 (en) FM stereo transmitter and a digitized frequency modulation stereo multiplexing circuit thereof
JP4209192B2 (ja) 音声再生出力システム、音声信号再生装置、音声出力駆動装置、ヘッドホン
US20080187142A1 (en) Fm transmitter
US20070083279A1 (en) Modulation output device
JP3024318B2 (ja) 受信装置
JP2008177857A (ja) Fm送信回路およびそれを用いた電子機器
WO2006135138A1 (en) Frequency modulated audio transmitter circuit using full-cmos and fabrication method thereof

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101129

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110809

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110930

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111206

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111219

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141222

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees