JP2008206136A - フィルタ回路およびそれを含むfm送信機、ならびにこれらを用いた電子機器 - Google Patents

フィルタ回路およびそれを含むfm送信機、ならびにこれらを用いた電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】リミッタ回路を動作させると、オーディオ信号の波形が矩形状に歪むため、音質が著しく悪化する。
【解決手段】プリエンファシスフィルタ12は、入力されたオーディオ信号S1の高帯域成分を強調する。リミッタ回路14は、プリエンファシスフィルタ12の出力信号が所定の上限レベルに達したことを検出する。フィルタ調節回路16は、リミッタ回路14においてリミット動作が発生すると、プリエンファシスフィルタ12の周波数特性を変化させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、周波数変調器の前段に設けられるフィルタ回路に関する。
オーディオ信号をステレオコンポジット信号に変換し、周波数変調器を用いて周波数変調して出力するFM送信機が知られている。このようなFM送信機は、オーディオ信号をRCAケーブルなどの配線を介さずに伝送することができるため、カーオーディオのCDチェンジャとメインのヘッドユニット間の信号の伝送などに利用されている。さらに近年、ハードディスクオーディオ機器、メモリオーディオ機器、音楽再生機能を有する携帯電話端末が著しい普及を見せているが、こうした小型電子機器に蓄えられた楽曲データを、据え置き型のオーディオコンポ等のスピーカから再生する用途にも、FM送信機が用いられている。特許文献1から3には、関連する周波数変調器や、FM送信機が開示される。
周波数変調(FM)方式では,SN比は変調指数に比例し,変調指数は変調周波数に逆比例する。したがって変調周波数が高いほど変調指数が下がり、SN比が悪化する。そこで,FM送信機においては、周波数変調器より前段に、オーディオ信号の高域の周波数成分を強調するプリエンファシス回路や、高域成分を除去するローパスフィルタなどを含むフィルタ回路が設けられる(特許文献3参照)。
ここで、周波数変調器に大振幅の信号が入力されると、過変調となり被変調信号の周波数帯域が規格から外れてしまう。これを防止するために、プリエンファシスフィルタと周波数変調器の間には、リミッタ回路が設けられるのが一般的である。リミッタ回路は、オーディオ信号の振幅をモニタして、所定の上限レベルに達するとオーディオ信号のレベルを制限する。
特開平9−069729号公報 特開平10−013370号公報 特開平9−312588号公報
リミッタ回路を設けることにより、周波数変調器に過変調が発生するのを防止できる。しかし、リミッタ回路を動作させると、オーディオ信号の波形が矩形状に歪むため、音質が著しく悪化するという問題がある。
本発明はこうした課題に鑑みてなされたものであり、その包括的な目的は、過変調を抑制しつつ歪みを低減可能なフィルタ回路の提供にある。
本発明のある態様のフィルタ回路は、周波数変調器の前段に配置されるフィルタ回路であって、入力されたオーディオ信号の高帯域成分を強調するプリエンファシスフィルタと、プリエンファシスフィルタの出力信号が所定の上限レベル(リミット値ともいう)に達したことを検出するリミッタ回路と、リミッタ回路においてリミット動作が発生すると、プリエンファシスフィルタの周波数特性を変化せしめるフィルタ調節回路と、を備える。
プリエンファシスフィルタの周波数特性を変化させることにより、高帯域成分の強調され具合が変化するため、プリエンファシスフィルタの出力信号が、リミッタ回路のリミット値に達するのを防止し、過変調と波形歪みを抑制することができる。
フィルタ調節回路が変化させるプリエンファシスフィルタの周波数特性は、時定数であって、リミット動作が発生すると時定数を低下させてもよい。
ハイパスフィルタの時定数(傾き)を低下させることにより、高帯域成分の利得が低下するため、オーディオ信号の時間波形のピーク値を低下させることができ、リミット値に達するのを抑制できる。
プリエンファシスフィルタはデジタルフィルタであって、フィルタ調節回路は、デジタルフィルタの係数を変更して、周波数特性を変化させてもよい。
デジタルフィルタは、第1、第2、第3乗算器と、第1、第2、第3加算器と、遅延回路と、を含んでもよい。第1、第2乗算器は、それぞれ入力信号に所定の第1、第2係数を乗算し、第3乗算器は、第2加算器の出力信号に所定の第3係数を乗算し、第1加算器は、第1乗算器と第3乗算器の出力信号を加算し、遅延回路は、第1加算器の出力信号を遅延し、第2加算器は、遅延回路の出力信号と第2乗算器の出力信号を加算し、第3加算器は、第2加算器の出力信号と入力信号を加算して、外部に出力し、フィルタ調節回路は、第1、第2係数を変更してもよい。
フィルタ調節回路は、リミット動作が発生すると、第1、第2係数の絶対値を小さく設定し、その後、時間とともに増加させてもよい。
第1、第2係数を変更することにより、時定数を好適に変更できる。
フィルタ調節回路が変化させるプリエンファシスフィルタの周波数特性は、カットオフ周波数であって、リミット動作が発生するとカットオフ周波数を上昇させてもよい。
ハイパスフィルタのカットオフ周波数を上昇させることにより、高帯域成分の利得が低下するため、オーディオ信号の時間波形のピーク値を低下させることができ、リミット値に達するのを抑制できる。
デジタルフィルタは、第1、第2、第3乗算器と、第1、第2、第3加算器と、遅延回路と、を含んでもよい。第1、第2乗算器は、それぞれ入力信号に所定の第1、第2係数を乗算し、第3乗算器は、第2加算器の出力信号に所定の第3係数を乗算し、第1加算器は、第1乗算器と第3乗算器の出力信号を加算し、遅延回路は、第1加算器の出力信号を遅延し、第2加算器は、遅延回路の出力信号と第2乗算器の出力信号を加算し、第3加算器は、第2加算器の出力信号と入力信号を加算して、外部に出力し、フィルタ調節回路は、第3係数を変更してもよい。
第3係数を変更することにより、カットオフ周波数を好適に変更できる。
フィルタ調節回路は、リミット動作が発生すると、第3係数の絶対値を大きく設定し、その後、時間とともに小さくしてもよい。
フィルタ回路は、ひとつの半導体基板上に一体集積化されてもよい。「一体集積化」とは、回路の構成要素のすべてが半導体基板上に形成される場合や、回路の主要構成要素が一体集積化される場合が含まれ、回路定数の調節用に一部の抵抗やキャパシタなどが半導体基板の外部に設けられていてもよい。これらの回路を1つのLSIとして集積化することにより、回路面積を削減することができる。
本発明の別の態様は、FM送信機である。このFM送信機は、上述のいずれかの態様のフィルタ回路と、フィルタ回路の出力信号をステレオ変調してステレオコンポジット信号を生成するステレオ変調回路と、ステレオ変調回路からのステレオコンポジット信号を周波数変調する周波数変調器と、周波数変調器の出力信号を増幅するパワーアンプと、を備えてひとつの半導体基板上に一体集積化される。
この態様によると、過変調および波形歪みが抑制された信号を送出できる。
本発明のさらに別の態様は、電子機器である。この電子機器は、オーディオ信号を出力する音源と、オーディオ信号を受け、ステレオ変調および周波数変調して出力する上述のFM送信機と、FM送信機の出力信号を外部へと送信するためのアンテナと、を備える。
この態様によると、アンテナから過変調および波形歪みが抑制された信号を送出できる。
なお、以上の構成要素の任意の組合せや、本発明の構成要素や表現を、方法、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、過変調を抑制しつつ歪みを低減できる。
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
本明細書において、「部材Aと部材Bが接続」された状態とは、部材Aと部材Bが物理的に直接的に接続される場合や、部材Aと部材Bが、電気的な接続状態に影響を及ぼさない他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
同様に、「部材Aと部材Bの間に部材Cが設けられた状態」とは、部材Aと部材C、あるいは部材Bと部材Cが直接的に接続される場合のほか、電気的な接続状態に影響を及ぼさない他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
図1は、本発明の実施の形態に係るフィルタ回路10、FM送信機100を利用した電子機器200の全体構成を示すブロック図である。この電子機器200は、たとえば携帯電話端末、ラジオ受信機、シリコンオーディオプレイヤであって、オーディオの再生機能を備えている。再生されるオーディオ信号は、電子機器200自体が備えるスピーカやイヤホンなどの電気音響変換素子自体から出力可能である。これに加えて、電子機器200は、より高音質なオーディオ再生を可能とするために、オーディオ信号をFM変調して、外部に電波として送出可能に構成される。ユーザは、放出された信号を、外部のオーディオプレイヤによって受信し、より高音質で再生することができる。
電子機器200は、音源110、FM送信機100、アンテナ112を備える。
音源110は、オーディオ信号S1を出力する。たとえば、オーディオ信号S1は、放送波を受信して復調した結果得られる信号でもよいし、メモリに記憶されたデータを再生した信号であってもよく、その生成方法は問わない。音源110とFM送信機100は、所定の形式のバス114で接続される。たとえばバス114はI2Sバスである。この場合、音源110とFM送信機100の間で、オーディオ信号S1はシリアルデータとして伝送される。
FM送信機100は、音源110からのオーディオ信号S1を受ける。FM送信機100は、フィルタ回路10、インタフェース部20、ステレオ変調器22、周波数変調器24、パワーアンプ26を備え、一つの半導体基板上に機能IC(Integrated Circuit)として一体集積化されている。なお、図1は、主要な回路ブロックのみを抽出して示したものであり、その他のブロックは適宜省略している。
インタフェース部20は、入力端子102を介して音源110からのオーディオ信号S1を受ける。インタフェース部20はオーディオ信号S1を受信し、フィルタ回路10に出力する。フィルタ回路10は、ステレオ変調器22および周波数変調器24の前段に配置され、オーディオ信号S1の高帯域成分を強調する。フィルタ回路10の出力信号をS4と記す。
ステレオ変調器22は、オーディオ信号S4に対してステレオ変調を施し、ステレオコンポジット信号S2を生成する。周波数変調器24は、ステレオコンポジット信号S2を変調信号として、搬送信号に対して周波数変調を施す。周波数変調されたオーディオ信号(以下、被変調信号ともいう)S3は、パワーアンプ26に入力される。パワーアンプ26は、被変調信号S3を受けて増幅する。FM送信機100の出力端子104には図示しないマッチング回路を介してアンテナ112が接続される。アンテナ112からは周波数変調された信号が送信される。
以下、フィルタ回路10の構成について詳細に説明する。
フィルタ回路10は、プリエンファシスフィルタ12、リミッタ回路14、フィルタ調節回路16、フィルタ係数設定部18を備える。
プリエンファシスフィルタ12は、入力されたオーディオ信号S1の高帯域成分を強調する。たとえば、プリエンファシスフィルタ12は1次のハイパスフィルタである。
リミッタ回路14は、プリエンファシスフィルタ12の出力信号S5を監視し、所定の上限レベル(リミット値)に達したことを検出する。リミット値に達した状態をリミット動作とよぶ。
フィルタ調節回路16は、リミッタ回路14において、リミット動作が発生すると、プリエンファシスフィルタ12の周波数特性を変化させる。なお、フィルタの周波数特性を変化させることは、利得(減衰率)を変化させることに他ならない。したがってこの観点から言えば、フィルタ調節回路16はAGC(自動利得制御)機能を実行するものである。さらに、リミッタ回路14は入力信号のレベルがリミット値を超える場合、リミット値以下にクランプしてもよい。
本実施の形態において、プリエンファシスフィルタ12はIIR(無限インパルス応答)型のデジタルフィルタである。フィルタ調節回路16は、プリエンファシスフィルタ12の乗算器の係数を変更することにより周波数特性を変化させる。
図2は、プリエンファシスフィルタ12の構成例を示す回路図である。
プリエンファシスフィルタ12は、第1乗算器30、第2乗算器34、第3乗算器32、第1加算器36、第2加算器38、第3加算器40、遅延回路42、フィルタ係数設定部18を含む。
第1乗算器30、第2乗算器34は、それぞれ入力信号IN(すなわちオーディオ信号S1)に所定の第1係数(−B1)、第2係数(B1)を乗算する。第1係数、第2係数は、絶対値が等しく、符号が異なる。第3乗算器32は、第2加算器38の出力信号に所定の第3係数(−A1)を乗算する。
第1加算器36は、第1乗算器30と第3乗算器32の出力信号を加算する。遅延回路42は、第1加算器36の出力信号を遅延する。第2加算器38は、遅延回路42の出力信号と第2乗算器34の出力信号を加算する。第3加算器40は、第2加算器38の出力信号と入力信号INを加算して、外部に出力する。フィルタ係数設定部18は、フィルタ調節回路16からの指示にもとづいて、第1係数〜第3係数の少なくともひとつを変更することによって、プリエンファシスフィルタ12の周波数特性を調節する。なお、プリエンファシスフィルタ12の構成は、図2に限定されるものではない。
本実施の形態において、周波数特性の調節は、2つの方式のいずれか一方、あるいはそれらの組み合わせで実行される。以下、それぞれの方式について順に説明する。
(第1の方式)
第1の方式では、フィルタ調節回路16が変化させるプリエンファシスフィルタ12の周波数特性は時定数τである。時定数τは、国や地域ごとに規定されており、日本では50μs、米国などでは75μsである。
第1の方式では、リミッタ回路14においてリミット動作が発生すると時定数τを低下させる。図3(a)は、第1の方式により調節される周波数特性を示す図である。図3(a)には、通常時、すなわちリミット動作が発生しない状態における周波数特性が破線で、リミット動作が発生したときの周波数特性が実線で示される。
1次のハイパスフィルタにおいて、時定数τは傾きに対応する。フィルタ調節回路16は、リミット動作が発生すると、時定数を低下させるアタック動作ATKを実行する。その結果、カットオフ周波数fc1を超える高周波成分の利得が低下するため、フィルタ回路10のピーク値が低下させることにより、リミットレベル以下に抑えることができ、波形歪みを抑制することができる。
時定数τを低下させるために、リミット動作が発生すると、フィルタ係数設定部18は第1係数(−B1)および第2係数(B1)の絶対値を小さく設定する。
アタック動作ATKが発生すると、時定数τの値を0μsまで低下させてもよい。このとき、アタック動作の直後には、プリエンファシスフィルタ12は、ハイパスフィルタとしての機能を一時的に失う。その結果、高周波成分を十分に抑制することができる。
アタック動作ATKの後に、フィルタ調節回路16は、時定数を緩やかに元の値に復元するリカバリー動作RCVを実行する。このとき、フィルタ係数設定部18は、第1係数(−B1)および第2係数(B1)の絶対値を元の値に向けて、時間とともに増加させていく。
(第2の方式)
第2の方式では、フィルタ調節回路16は、プリエンファシスフィルタ12のカットオフ周波数fcを変化させる。すなわち、フィルタ調節回路16は、リミッタ回路14においてリミット動作が発生すると、カットオフ周波数fcを上昇させる。
図3(b)は、第2の方式により調節される周波数特性を示す図である。図3(b)には、通常時、すなわちリミット動作が発生しない状態における周波数特性が破線で、リミット動作が発生したときの周波数特性が実線で示される。
フィルタ調節回路16は、リミット動作が発生すると、カットオフ周波数をfc2からfc1へと上昇させるアタック動作ATKを実行する。その結果、カットオフ周波数fc2を超える高周波成分の利得が低下するため、フィルタ回路10のピーク値が低下してリミットレベル以下に抑えることができ、波形歪みを抑制することができる。
カットオフ周波数を低下させるために、リミット動作が発生すると、フィルタ係数設定部18は第3係数(A1)の絶対値を小さく設定する。
アタック動作ATKの後に、フィルタ調節回路16は、カットオフ周波数を緩やかに元の値に復元するリカバリー動作RCVを実行する。このとき、フィルタ係数設定部18は、第3係数(−A1)の絶対値を元の値に向けて、時間とともに増加させていく。
第1、第2の方式によれば、瞬時的に振幅の大きなオーディオ信号S1が入力された場合でも、プリエンファシス特性を変化させて高周波成分を減衰させることにより、オーディオ信号のピークレベルを抑制することができる。従来のリミッタ回路のように、ピークレベルを超えるようなオーディオ信号をクランプする処理を行う場合、波形歪みの発生が顕著となっていた。これに対して、本実施の形態では、高周波成分のプリエンファシスを抑えることにより、オーディオ信号の振幅を低下させることができ、波形歪みを低減できる。送信側においてプリエンファシスの時定数を変更すると、受信側におけるディエンファシス処理でもとの波形を復元できなくなり波形歪みが発生することも想定されるが、オーディオ信号のピークをクランプする場合に比べれば、歪みのレベルは小さくできる。
なお、第1の方式と第2の方式を組み合わせる場合には、さらに好適なリミット処理およびプリエンファシス処理が実現できる。
図4は、FM送信機100および周辺回路の回路図である。FM送信機100のICは、1番ピン〜28番ピンを備える。
1番ピン、2番ピン、7番ピン、8番ピン、27番ピンにはFM送信機100内のアナログ回路に対する電源電圧Vcc、接地電圧GNDが供給される。12、13、23番ピンには、デジタル回路に対する電源電圧Vdd、接地電圧GNDが供給される。
レギュレータ304は、FM送信機100の内部ロジックで使用する電圧を生成する。11番ピンからは、レギュレータ304により生成された電圧が出力される。
19〜21番ピンには、I2Sバスを介して音源110が接続される。19番ピンはデータ用、20番ピンはクロック用、21番ピンはLRクロック用である。I2Sバスインタフェース部306は、音源110とデータを送受信する。
17、18番ピンには、I2Cバスを介してホストプロセッサ120が接続される。17番ピンはクロック信号、18番ピンはデータ信号用である。
15番ピン、16番ピンには、水晶振動子344が接続される。発振器302は、システムクロックを提供する。
14番ピンにはチップイネーブル信号が入力される。チップイネーブル信号によって、FM送信機100が通常動作するモードと、パワーダウンモードが切りかえられる。パワーダウンモードでは内部回路がシャットダウンし、消費電流がほぼ0となり、外部からの信号を受け付けない状態となる。
22番ピンにはデバイスアドレス選択信号が入力される。FM送信機100の他に共通のI2Cバスで制御されるLSIが存在する場合に、それらを区別するために設けられる。
24番ピンは、テスト用端子である。
25番ピンは、RDS用トリガ出力端子である。RDSデジタル変調器312は、FM送信機100に対して外部からRDS信号が送信されたことを、25番ピンを介してFM送信機100以外の回路ブロックへと通知する。
ステレオ変調310は、音源110から受信したオーディオ信号を受け、これをステレオ変調し、ステレオコンポジット信号を生成する。RDSデジタル変調器312は、ホストプロセッサ120からのデータを順次読み出して、バイナリ位相偏移変調を行い、フィルタリングして出力する。加算器314は、RDSデジタル変調器312から出力されるRDS/RBDSデータを、ステレオコンポジット信号と加算する。
DAC316は、加算器314の出力をデジタルアナログ変換する。変調度調節部318によってDAC316の振幅が調節され、5番ピン、外部のキャパシタC100、6番ピンを介してPLL322に供給される。6番ピンは、キャパシタC102および4番ピン(PLL時定数切替端子)を介してループフィルタ324と接続される。4番ピンに接続されるキャパシタC102およびFM送信機100内部の図示しない抵抗によって、ループフィルタ324が形成され、キャパシタC102の容量値を変更するか、抵抗値を変更するかによって時定数が調節される。
VCO320は、PLLからの信号に応じた周波数で発振し、FM変調された信号をディバイダ328へと供給する。VCO320には、9、10番ピンを介してバリキャップダイオードとインダクタが接続される。
FM送信機100は2系統のパワーアンプを備える。ディバイダ328は、パワーアンプ330、332へと信号を出力する。パワーアンプ330の出力は、26番ピンから外部へと出力される。26番ピンにはマッチング回路340が接続される。パワーアンプ332の出力は、28番ピンから外部へと出力される。28番ピンにはマッチング回路342が接続される。パワーアンプとマッチング回路を2系統設けることにより、それぞれの系統の負荷(アンテナ)に応じて周波数特性を調節できる。
図1および図4の対応関係を以下に示す。
インタフェース部20:インタフェース306
フィルタ回路10 :不図示
ステレオ変調器22 :ステレオ変調310
周波数変調器24 :DAC316、変調度調節部318、ループフィルタ324、PLL322、VCO320
パワーアンプ26 :ディバイダ328、パワーアンプ330、332
実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
実施の形態では、プリエンファシスフィルタ12をデジタルフィルタで構成する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、CRを利用したアナログフィルタで構成してもよい。この場合、キャパシタや抵抗の値を適切に変更することにより、実施の形態と同様の効果を得ることができる。
また、プリエンファシスフィルタ12としてスイッチドキャパシタフィルタを利用してもよい。この場合、スイッチング周波数や、キャパシタ、抵抗の値を変更すればよい。
実施の形態にもとづき、本発明を説明したが、実施の形態は、本発明の原理、応用を示しているにすぎず、実施の形態には、請求の範囲に規定された本発明の思想を離脱しない範囲において、多くの変形例や配置の変更が可能である。
本発明の実施の形態に係るフィルタ回路、FM送信機を利用した電子機器の全体構成を示すブロック図である。 プリエンファシスフィルタの構成例を示す回路図である。 図3(a)、(b)はそれぞれ、第1、第2の方式により調節される周波数特性を示す図である。 FM送信機および周辺回路の回路図である。
符号の説明
10 フィルタ回路、 12 プリエンファシスフィルタ、 14 リミッタ回路、 16 フィルタ調節回路、 18 フィルタ係数設定部、 20 インタフェース部、 22 ステレオ変調器、 24 周波数変調器、 26 パワーアンプ、 30 第1乗算器、 34 第2乗算器、 32 第3乗算器、 36 第1加算器、 38 第2加算器、 40 第3加算器、 42 遅延回路、 100 FM送信機、 102 入力端子、 104 出力端子、 110 音源、 112 アンテナ。

Claims (11)

  1. 周波数変調器の前段に配置されるフィルタ回路であって、
    入力されたオーディオ信号の高帯域成分を強調するプリエンファシスフィルタと、
    前記プリエンファシスフィルタの出力信号が所定の上限レベルに達したことを検出するリミッタ回路と、
    前記リミッタ回路において、リミット動作が発生すると、前記プリエンファシスフィルタの周波数特性を変化せしめるフィルタ調節回路と、
    を備えることを特徴とするフィルタ回路。
  2. 前記フィルタ調節回路が変化させる前記プリエンファシスフィルタの周波数特性は時定数であり、リミット動作が発生すると前記時定数を低下させることを特徴とする請求項1に記載のフィルタ回路。
  3. 前記プリエンファシスフィルタはデジタルフィルタであって、
    前記フィルタ調節回路は、前記デジタルフィルタの係数を変更して、周波数特性を変化させることを特徴とする請求項1に記載のフィルタ回路。
  4. 前記デジタルフィルタは、
    第1、第2、第3乗算器と、
    第1、第2、第3加算器と、
    遅延回路と、
    を含み、
    前記第1、第2乗算器は、それぞれ入力信号に所定の第1、第2係数を乗算し、
    前記第3乗算器は、前記第2加算器の出力信号に所定の第3係数を乗算し、
    前記第1加算器は、前記第1乗算器と前記第3乗算器の出力信号を加算し、
    前記遅延回路は、前記第1加算器の出力信号を遅延し、
    前記第2加算器は、前記遅延回路の出力信号と前記第2乗算器の出力信号を加算し、
    前記第3加算器は、前記第2加算器の出力信号と前記入力信号を加算して、外部に出力し、
    前記フィルタ調節回路は、前記第1、第2係数を変更することを特徴とする請求項3に記載のフィルタ回路。
  5. 前記フィルタ調節回路は、
    前記リミット動作が発生すると、前記第1、第2係数の絶対値を小さく設定し、その後、時間とともに増加させることを特徴とする請求項4に記載のフィルタ回路。
  6. 前記フィルタ調節回路が変化させる前記プリエンファシスフィルタの周波数特性はカットオフ周波数であって、リミット動作が発生すると前記カットオフ周波数を上昇させることを特徴とする請求項1に記載のフィルタ回路。
  7. 前記デジタルフィルタは、
    第1、第2、第3乗算器と、
    第1、第2、第3加算器と、
    遅延回路と、
    を含み、
    前記第1、第2乗算器は、それぞれ入力信号に所定の第1、第2係数を乗算し、
    前記第3乗算器は、前記第2加算器の出力信号に所定の第3係数を乗算し、
    前記第1加算器は、前記第1乗算器と前記第3乗算器の出力信号を加算し、
    前記遅延回路は、前記第1加算器の出力信号を遅延し、
    前記第2加算器は、前記遅延回路の出力信号と前記第2乗算器の出力信号を加算し、
    前記第3加算器は、前記第2加算器の出力信号と前記入力信号を加算して、外部に出力し、
    前記フィルタ調節回路は、前記第3係数を変更することを特徴とする請求項3に記載のフィルタ回路。
  8. 前記フィルタ調節回路は、
    前記リミット動作が発生すると、前記第3係数の絶対値を大きく設定し、その後、時間とともに小さくすることを特徴とする請求項7に記載のフィルタ回路。
  9. ひとつの半導体基板上に一体集積化されたことを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載のフィルタ回路。
  10. 請求項1から8のいずれかに記載のフィルタ回路と、
    前記フィルタ回路の出力信号をステレオ変調してステレオコンポジット信号を生成するステレオ変調回路と、
    前記ステレオ変調回路からのステレオコンポジット信号を周波数変調する周波数変調器と、
    前記周波数変調器の出力信号を増幅するパワーアンプと、
    を備えてひとつの半導体基板上に一体集積化されることを特徴とするFM送信機。
  11. オーディオ信号を出力する音源と、
    前記オーディオ信号を受け、ステレオ変調および周波数変調して出力する請求項10に記載のFM送信機と、
    前記FM送信機の出力信号を外部へと送信するためのアンテナと、
    を備えることを特徴とする電子機器。
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