JP2008219860A - Fm送信機およびこれを用いた電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】S/N比を改善する。
【解決手段】ステレオ変調器10は、オーディオ信号S1をステレオコンポジット信号S2に変換する。周波数変調器20は、ステレオコンポジット信号S2を受け、これを変調信号として搬送波を周波数変調する。振幅変調器15は、LチャンネルとRチャンネルの差信号L−Rを変調信号として、副搬送波を振幅変調する。第1加算器16は、振幅変調器15の出力と、LチャンネルとRチャンネルの和信号L+Rを加算する。第1乗算器17は、第1加算器16の出力に第1可変定数αを乗算する。第2乗算器18は、パイロット信号S5に第2可変定数βを乗算する。第2加算器14は、第1乗算器17、第2乗算器18の出力を加算して出力する。変調度調節部32は、ステレオコンポジット信号S2の振幅を調節し、周波数変調器20に出力する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ステレオコンポジット信号を生成し、周波数変調(FM)して出力するFM送信機に関する。
オーディオ信号をステレオコンポジット信号に変換し、周波数変調器を用いて周波数変調して出力するFM送信機が知られている。このようなFM送信機は、オーディオ信号をRCAケーブルなどの配線を介さずに伝送することができるため、カーオーディオのCDチェンジャとヘッドユニット間の信号の伝送などに利用されている。さらに近年、ハードディスクオーディオ機器、メモリオーディオ機器、音楽再生機能を有する携帯電話端末が著しい普及を見せているが、こうした小型電子機器に蓄えられた楽曲データを、据え置き型のオーディオコンポ等のスピーカから再生する用途にも、FM送信機が用いられている。
FM送信機においては、オーディオ信号をステレオコンポジット信号に変換し、ステレオコンポジット信号を用いて周波数変調を行い、増幅した後にアンテナから放出する。ステレオコンポジット信号の生成には、38kHzの副搬送波と、19kHzとパイロット信号が使用される。
特開平9−069729号公報 特開平10−013370号公報
周波数変調の最大周波数偏移は、国や地域ごとに定められており、その値はたとえば、日本や米国では75(kHz)であり、ヨーロッパでは40(kHz)である。したがって、FM送信機を両方の規格に対応して構成する場合、いずれかの地域の最大周波数偏移を考慮して回路を最適化すると、他方の地域で使用する際に、S/N比が悪化するという問題が生ずる。
本発明はこうした課題に鑑みてなされたものであり、その包括的な目的は、S/N比を改善したFM送信機の提供にある。
本発明のある態様は、FM送信機に関する。このFM送信機は、入力されたオーディオ信号をステレオコンポジット信号に変換するステレオ変調器と、ステレオコンポジット信号を受け、これを変調信号として搬送波を周波数変調する周波数変調器と、を備える。ステレオ変調器は、オーディオ信号のLチャンネルとRチャンネルの差信号を変調信号として、副搬送波を振幅変調する振幅変調器と、振幅変調器の出力と、オーディオ信号のLチャンネルとRチャンネルの和信号を加算する第1加算器と、第1加算器の出力に第1可変定数を乗算する第1乗算器と、パイロット信号に第2可変定数を乗算する第2乗算器と、第1、第2乗算器の出力を加算して出力する第2加算器と、を含む。
この態様によると、第1乗算器、第2乗算器によって、パイロット信号と、第2加算器の出力(以下、主・副チャンネル信号という)の振幅を独立に調節できるため、最大周波数偏移に応じて混合比を最適化することができ、ノイズレベルに対して、パイロット信号および主・副チャンネル信号のレベルを最適化できるため、S/N比を改善することができる。
ステレオ変調器からのステレオコンポジット信号の振幅を調節し、周波数変調器に出力する変調度調節部をさらに備えてもよい。
この場合、ステレオ変調器において、主・副チャンネル信号とパイロット信号の混合比を調節し、変調度調節部において変調度を調節することができる。
変調度調節部の利得は可変であることが望ましい。
FM送信機は、1つの半導体基板上に一体集積化されてもよい。「一体集積化」とは、回路の構成要素のすべてが半導体基板上に形成される場合や、回路の主要構成要素が一体集積化される場合が含まれ、回路定数の調節用に一部の抵抗やキャパシタなどが半導体基板の外部に設けられていてもよい。回路を集積化することにより、その面積を削減することができる。
本発明の別の態様は、電子機器である。この電子機器は、オーディオ信号を出力する音源と、上述のいずれかの態様のFM送信機と、FM送信機の出力信号を外部へと送信するためのアンテナと、を備える。
この態様によると、使用地域によらずに、S/N比が良好なFM信号を送信することができる。
なお、以上の構成要素の任意の組合せや、本発明の構成要素や表現を、方法、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、S/N比を改善できる。
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
本明細書において、「部材Aと部材Bが接続」された状態とは、部材Aと部材Bが物理的に直接的に接続される場合や、部材Aと部材Bが、電気的な接続状態に影響を及ぼさない他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
同様に、「部材Aと部材Bの間に部材Cが設けられた状態」とは、部材Aと部材C、あるいは部材Bと部材Cが直接的に接続される場合のほか、電気的な接続状態に影響を及ぼさない他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
図1は、本発明の実施の形態に係るFM送信機100を利用した電子機器200の全体構成を示すブロック図である。この電子機器200は、たとえば携帯電話端末、ラジオ受信機、シリコンオーディオプレイヤであって、オーディオの再生機能を備えている。再生されるオーディオ信号は、電子機器200自体が備えるスピーカやイヤホンなどの電気音響変換素子自体から出力可能である。これに加えて、電子機器200は、より高音質なオーディオ再生を可能とするために、オーディオ信号をFM変調して、外部に電波として送出可能に構成される。ユーザは、放出された信号を、外部のオーディオプレイヤによって受信し、より高音質で再生することができる。
電子機器200は、音源110、FM送信機100、アンテナ112を備える。
音源110は、オーディオ信号S1を出力する。たとえば、オーディオ信号S1は、放送波を受信して復調した結果得られる信号でもよいし、メモリに記憶されたデータを再生した信号であってもよく、その生成方法は問わない。音源110とFM送信機100は、所定の形式のバス114で接続される。たとえばバス114はI2Sバスである。この場合、音源110とFM送信機100の間で、オーディオ信号S1はシリアルデータとして伝送される。
FM送信機100は、音源110からのオーディオ信号S1を受ける。FM送信機100は、インタフェース部40、ステレオ変調器10、周波数変調器20、パワーアンプ30を備え、一つの半導体基板上に機能IC(Integrated Circuit)として一体集積化されている。なお、図1は、主要な回路ブロックのみを抽出して示したものであり、その他のブロックは適宜省略している。
インタフェース部40は、入力端子102を介して音源110からのオーディオ信号S1を受ける。インタフェース部40はオーディオ信号S1を受信し、ステレオ変調器10に出力する。オーディオ信号S1は、Lチャンネル信号S1LとRチャンネル信号S1Rを含む。ステレオ変調器10は、オーディオ信号S1L、S1Rに対してステレオ変調を施し、ステレオコンポジット信号S2を生成する。
周波数変調器20は、ステレオコンポジット信号S2を変調信号として、搬送信号に対して周波数変調を施す。周波数変調されたオーディオ信号(以下、被変調信号ともいう)S3は、パワーアンプ30に入力される。パワーアンプ30は、被変調信号S3を受けて増幅する。FM送信機100の出力端子104には図示しないマッチング回路を介してアンテナ112が接続される。アンテナ112からは周波数変調された信号が送信される。
以上が電子機器200の全体構成である。
以下、ステレオ変調器10、変調度調節部32、周波数変調器20について詳細に説明する。
ステレオ変調器10は、第3加算器12、減算器13、第2加算器14、振幅変調器15、第1加算器16、第1乗算器17、第2乗算器18を含む。第3加算器12は、LチャンネルとRチャンネルのオーディオ信号S1L、S1Rを加算し、和信号L+Rを生成する。減算器13は、LチャンネルとRチャンネルのオーディオ信号S1L、S1Rから差信号L−Rを生成する。振幅変調器15はミキサであって、差信号L−Rを用いて、38kHzの副搬送波を振幅変調する。第1加算器16は、和信号L+Rを、振幅変調器15から出力される副搬送波と合成する。第1加算器16の出力を、主・副チャンネル信号S4という。
第1乗算器17は、主・副チャンネル信号S4に第1可変定数αを乗算する。第2乗算器18は、19kHzのパイロット信号S5に第2可変定数βを乗算する。第1可変定数αおよび第2可変定数βは、それぞれ少なくとも2値で変更可能である。
第2加算器14は、第1乗算器17の出力信号と、第2乗算器18からのパイロット信号S5を合成して、ステレオコンポジット信号S2を生成する。
変調度調節部32は、ステレオ変調器10から出力されるステレオコンポジット信号S2を受ける。変調度調節部32は、周波数変調器20の前処理として、ステレオコンポジット信号S2の振幅を減衰させ、周波数変調器20の変調度を調節する。変調度調節部32の利得(減衰率)γは、可変であってもよい。
周波数変調器20は、VCO22、分周器24、位相比較器26、ループフィルタ28、加算器29を含む一般的な構成である。VCO22は、制御電圧Vcntに応じた周波数で発振する。VCO22の出力信号S3は、被変調信号として外部へと出力されるとともに、分周器24へと入力される。分周器24は、VCO22の出力信号S3の周波数を1/n(nは自然数)に分周し、帰還信号Sfbを出力する。位相比較器26は、分周器24から出力される帰還信号Sfbを、基準クロック信号CKrefと比較し、2つの信号の位相差に応じた電圧(以下、位相差電圧Vpという)を出力する。
ループフィルタ28はローパスフィルタであり、位相比較器26から出力される位相差電圧Vpの高周波成分を除去し、加算器29に出力する。加算器29は、変調度調節部32から出力されたステレオコンポジット信号S6を、ループフィルタ28の出力信号に重畳し、制御電圧Vcntとして出力する。
なお、ステレオ変調器10、変調度調節部32、周波数変調器20における各処理は、アナログ、デジタル、あるいはこれらの組み合わせによって行えばよく、各回路は、アナログ回路、デジタル回路のいずれで構成されてもよい。
以上のように構成されたFM送信機100の動作について説明する。
ここでは、各信号がデジタルであるとして説明するが、アナログ信号にも適用できる。ステレオコンポジット信号S2、主・副チャンネル信号S4、パイロット信号S5等がデジタル信号である場合、そのビット数に応じてフルスケールが規定される。いま、ステレオコンポジット信号S2、主・副チャンネル信号S4、パイロット信号S5のビット数は等しく、そのフルスケール値も等しいとする。ここでは、主・副チャンネル信号S4、パイロット信号S5は、最大振幅がフルスケールとなるように正規化されていると仮定する。
パイロット信号S5の最大周波数偏移は、7.5kHzと規定される。したがって、被変調信号S3の最大周波数偏移が40kHzのとき、主・副チャンネル信号S4の最大周波数偏移は、40−7.5=32.5kHzとなる。すなわち、主・副チャンネル信号S4とパイロット信号S5の混合比は、32.5:7.5=0.81:0.19に設定すればよい。主・副チャンネル信号S4とパイロット信号S5のフルスケールが等しいと仮定すれば、混合比は、第1可変定数α、第2可変定数βと等しい。つまり、最大周波数偏移を40kHzに設定する場合、α=0.81、β=0.19に設定する。このとき、第1乗算器17、第2乗算器18の出力を加算して得られるステレオコンポジット信号S2は、フルスケールの信号となる。
一方、被変調信号S3の最大周波数偏移が75kHzのとき、主・副チャンネル信号S4の最大周波数偏移は、75−7.5=67.5kHzとなる。したがって、主・副チャンネル信号S4とパイロット信号S5の混合比は、67.5:7.5=0.9:0.1に設定すればよい。したがって、最大周波数偏移が75kHzのとき、α=0.9、β=0.1に設定する。このときも、第1乗算器17、第2乗算器18の出力を加算して得られるステレオコンポジット信号S2は、フルスケールの信号となる。
最大周波数偏移が40kHz、75kHzのいずれの場合も、ステレオコンポジット信号S2の最大振幅はフルスケールとなる。これをそのまま周波数変調器20へと出力すると、最大周波数遷移が等しくなってしまう。そこで、変調度調節部32は、最大周波数偏移に応じて、利得γ(減衰率)を切り替えて、ステレオコンポジット信号S2を減衰させる。
以上のFM送信機100によれば、第1乗算器17、第2乗算器18を設けたことにより、主・副チャンネル信号S4、パイロット信号S5の混合比を、最大周波数偏移に応じて変化させることができる。
図2は、図1のFM送信機100の信号のレベルダイヤグラムである。図中、ステレオコンポジット信号S2の縦軸は、0〜FS(フルスケール)までのデジタル値のレベルを示しており、ステレオコンポジット信号S6の縦軸は変調度を示す。
最大周波数偏移が40kHzのとき、主・副チャンネル信号S4とパイロット信号S5は、0.81FS、0.19FSの割合で混合され、合計したステレオコンポジット信号S2がフルスケールを有している。
最大周波数偏移が75kHzのとき、主・副チャンネル信号S4とパイロット信号S5は、0.9FS、0.1FSの割合で混合され、この場合も、合計したステレオコンポジット信号S2がフルスケールを有している。
ステレオコンポジット信号S6は、19kHzのパイロット信号S5の変調度が7.5kHzと一致するように変調度調節部32によって振幅が調節される。このとき、ノイズレベルも低下するため、40kHz時のS/N比の悪化を防ぐことができる。
また、40kHz、75kHzのいずれの場合でも、ステレオコンポジット信号S2がフルスケールFSを有している。信号がデジタル/アナログのいずれの場合であっても振幅が大きい方が多くの情報を伝達できるから、本実施の形態では、良好なS/N比を得ることができる。
本実施の形態に係るFM送信機100の効果は、以下の考察によってさらに明らかになる。
第2乗算器18の利得β(第2可変定数)が固定された場合を考える。この場合、第1乗算器17の利得αのみが切り替えられる。75kHzのときに回路を最適化するとα=0.9、β=0.1に設定される。この状態で、40kHzの最大周波数偏移を得ようとすると、α=0.43に設定する必要がある。したがって、ステレオコンポジット信号S2は、0.1FS+0.43FS=0.53FSとなり、フルスケールの1/2程度の情報量しか利用できず、S/N比が悪化していることになる。本実施の形態に係るFM送信機100では、上述のようにこの問題を解決することができる。
実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
本実施の形態では、第1可変定数α、第2可変定数βの和α+βが1の場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。和α+βが1に近いほどS/N比の悪化は抑制され、0.53より大きな値であれば、βが固定される場合に比べてS/N比を改善できる。
また、FM送信機100では変調度調節部32を設けて、最終的な変調度を75kHzと40kHzで切り替える場合を説明したが、これを一定値で固定してもよい。この場合、第1可変係数α、第2可変係数βを、変調度を考慮して適切な値に設定すればよい。
実施の形態では、主・副チャンネル信号S4およびパイロット信号S5、2つの信号を合成して周波数変調する場合を説明したが、さらに別の信号を合成してもよい。以下、RDS(ラジオデータシステム)/RBDS(ラジオ放送データ・システム)に関するデータ(以下、RDS/RBDSデータという)を合成して周波数変調を行う場合について説明する。
図3は、変形例に係るFM送信機の構成を示すブロック図である。図3のFM送信機100aは、図1のFM送信機100に加えてRDS/RBDSデータ生成部50、第3乗算器19を備える。
ホストプロセッサ120は、RDS/RBDSとして送信すべき文字情報などのデータS10を生成する。インタフェース部40は入力端子106を介してデータS10を受け、RDS/RBDSデータ生成部50に出力する。RDS/RBDSデータ生成部50は、差分エンコーダ、位相偏移変調器、フィルタ、振幅変調器で構成されるのが一般的である。差分エンコーダは、RDS/RBDSデータS10を受け、これを差分符号化する。位相偏移変調器は、差分符号化された信号を、バイナリ位相偏移変調(BPSK)する。BPSKされた信号は、スペクトル整形のために、フィルタによって高周波成分が除去される。振幅変調器は、フィルタの出力を変調信号として、57kHzの副搬送波を振幅変調する。RDS/RBDSデータ生成部50は、57kHzの副搬送波が振幅変調されたデータ(以下、RDS/RBDSデータという)S12を出力する。
第3乗算器19は、57kHzのRDS/RBDSデータS12に、第3可変定数δを乗算し、データS14として出力する。この第3可変定数δは、第1、第2可変定数α、βと同様に、少なくとも2値で変更可能である。
ステレオ変調器10aの第2加算器14aは、第1乗算器17、第2乗算器18、第3乗算器19の出力データを加算し、変調度調節部32へと出力する。変調度調節部32は、ステレオコンポジット信号S2に利得γを乗算し、周波数変調器20へと出力する。
ここで、α、β、γ、δの関係を説明する。パイロット信号S5の最大周波数偏移は、7.5kHz、RDS/RBDSデータS12の最大周波数偏移は1.0〜7.5kHzである。以下、RDS/RBDSデータS12の最大周波数偏移を2.5kHzとする。係数α、β、δは、
(α+β+δ)≦1FS
を満たせばよい。
最大周波数偏移が75kHzの場合、α=0.867、β=0.1、δ=0.033とすると、主・副チャンネル信号S4の変調度は、75kHz×0.867=65kHz、パイロット信号S5の変調度は、75kHz×0.1=7.5kHz、RDS/RBDSデータS12の変調度は75kHz×0.033=2.5kHzとなる。
最大周波数偏移が40kHzの場合、α=0.747、β=0.19、δ=0.063とすると、主・副チャンネル信号S4の変調度は、75kHz×0.747=30kHz、パイロット信号S5の変調度は、40kHz×0.19=7.5kHz、RDS/RBDSデータS12の変調度は40kHz×0.063=2.5kHzとなる。
このように、図3のFM送信機100aによれば、RDS/RBDSデータS12にも、第3可変定数δを乗算して合成することにより、フルスケールFSいっぱいを利用することができる。この技術は、RDS/RBDSデータS12以外のその他のデータにも適用可能である。
図4は、FM送信機100および周辺回路の回路図である。FM送信機100のICは、1番ピン〜28番ピンを備える。
1番ピン、2番ピン、7番ピン、8番ピン、27番ピンにはFM送信機100内のアナログ回路に対する電源電圧Vcc、接地電圧GNDが供給される。12、13、23番ピンには、デジタル回路に対する電源電圧Vdd、接地電圧GNDが供給される。
レギュレータ304は、FM送信機100の内部ロジックで使用する電圧を生成する。11番ピンからは、レギュレータ304により生成された電圧が出力される。
19〜21番ピンには、I2Sバスを介して音源110が接続される。19番ピンはデータ用、20番ピンはクロック用、21番ピンはLRクロック用である。I2Sバスインタフェース部306は、音源110とデータを送受信する。
17、18番ピンには、I2Cバスを介してホストプロセッサ120が接続される。17番ピンはクロック信号、18番ピンはデータ信号用である。
15番ピン、16番ピンには、水晶振動子344が接続される。発振器302は、システムクロックを提供する。
14番ピンにはチップイネーブル信号が入力される。チップイネーブル信号によって、FM送信機100が通常動作するモードと、パワーダウンモードが切りかえられる。パワーダウンモードでは内部回路がシャットダウンし、消費電流がほぼ0となり、外部からの信号を受け付けない状態となる。
22番ピンにはデバイスアドレス選択信号が入力される。FM送信機100の他に共通のI2Cバスで制御されるLSIが存在する場合に、それらを区別するために設けられる。
24番ピンは、テスト用端子である。
25番ピンは、RDS用トリガ出力端子である。RDSデジタル変調器312は、FM送信機100に対して外部からRDS信号が送信されたことを、25番ピンを介してFM送信機100以外の回路ブロックへと通知する。
ステレオ変調310は、音源110から受信したオーディオ信号を受け、これをステレオ変調し、ステレオコンポジット信号を生成する。RDSデジタル変調器312は、ホストプロセッサ120からのデータを順次読み出して、バイナリ位相偏移変調を行い、フィルタリングして出力する。加算器314は、RDSデジタル変調器312から出力されるRDS/RBDSデータを、ステレオコンポジット信号と加算する。
DAC316は、加算器314の出力をデジタルアナログ変換する。変調度調節部318によってDAC316の振幅が調節され、5番ピン、外部のキャパシタC100、6番ピンを介してPLL322に供給される。6番ピンは、キャパシタC102および4番ピン(PLL時定数切替端子)を介してループフィルタ324と接続される。4番ピンに接続されるキャパシタC102およびFM送信機100内部の図示しない抵抗によって、ループフィルタ324が形成され、キャパシタC102の容量値を変更するか、抵抗値を変更するかによって時定数が調節される。
VCO320は、PLLからの信号に応じた周波数で発振し、FM変調された信号をディバイダ328へと供給する。VCO320には、9、10番ピンを介してバリキャップダイオードとインダクタが接続される。
FM送信機100は2系統のパワーアンプを備える。ディバイダ328は、パワーアンプ330、332へと信号を出力する。パワーアンプ330の出力は、26番ピンから外部へと出力される。26番ピンにはマッチング回路340が接続される。パワーアンプ332の出力は、28番ピンから外部へと出力される。28番ピンにはマッチング回路342が接続される。パワーアンプとマッチング回路を2系統設けることにより、それぞれの系統の負荷(アンテナ)に応じて周波数特性を調節できる。
図1および図4の対応関係を以下に示す。
インタフェース部40:インタフェース306
ステレオ変調器10 :ステレオ変調310
変調度調節部32 :変調度調節部318
周波数変調器20 :ループフィルタ324、PLL322、VCO320
パワーアンプ30 :ディバイダ328、パワーアンプ330、332
実施の形態にもとづき、本発明を説明したが、実施の形態は、本発明の原理、応用を示しているにすぎず、実施の形態には、請求の範囲に規定された本発明の思想を離脱しない範囲において、多くの変形例や配置の変更が可能である。
本発明の実施の形態に係るFM送信機を利用した電子機器の全体構成を示すブロック図である。 図1のFM送信機の信号のレベルダイヤグラムである。 変形例に係るFM送信機の構成を示すブロック図である。 FM送信機および周辺回路の回路図である。
符号の説明
10 ステレオ変調器、 10a ステレオ変調器、 12 第3加算器、 13 減算器、 14 第2加算器、 14a 第2加算器、 15 振幅変調器、 16 第1加算器、 17 第1乗算器、 18 第2乗算器、 19 第3乗算器、 20 周波数変調器、 22 VCO、 24 分周器、 26 位相比較器、 28 ループフィルタ、 29 加算器、 30 パワーアンプ、 32 変調度調節部、 50 RDS/RBDSデータ生成部、 100 FM送信機、 100a FM送信機、 102 入力端子、 104 出力端子、 106 入力端子、 110 音源、 112 アンテナ、 120 ホストプロセッサ、 200 電子機器、 S1 オーディオ信号、 S2 ステレオコンポジット信号、 S3 被変調信号、 S4 主・副チャンネル信号、 S5 パイロット信号、 S10 RDS/RBDSデータ、 S12 RDS/RB

Claims (5)

  1. 入力されたオーディオ信号をステレオコンポジット信号に変換するステレオ変調器と、
    前記ステレオコンポジット信号を受け、これを変調信号として搬送波を周波数変調する周波数変調器と、
    を備え、
    前記ステレオ変調器は、
    オーディオ信号のLチャンネルとRチャンネルの差信号を変調信号として、副搬送波を振幅変調する振幅変調器と、
    前記振幅変調器の出力と、オーディオ信号のLチャンネルとRチャンネルの和信号を加算する第1加算器と、
    前記第1加算器の出力に第1可変定数を乗算する第1乗算器と、
    パイロット信号に第2可変定数を乗算する第2乗算器と、
    前記第1、第2乗算器の出力を加算して出力する第2加算器と、
    を含むことを特徴とするFM送信機。
  2. 前記ステレオ変調器からのステレオコンポジット信号の振幅を調節し、前記周波数変調器に出力する変調度調節部をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のFM送信機。
  3. 前記変調度調節部の利得は可変であることを特徴とする請求項2に記載のFM送信機。
  4. 1つの半導体基板上に一体集積化されたことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のFM送信機。
  5. オーディオ信号を出力する音源と、
    前記オーディオ信号を受ける請求項1から3のいずれかに記載のFM送信機と、
    前記FM送信機の出力信号を外部へと送信するためのアンテナと、
    を備えることを特徴とする電子機器。
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