JP4354454B2 - ステレオ変調器およびこれを用いたfm送信回路 - Google Patents

ステレオ変調器およびこれを用いたfm送信回路 Download PDF

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Description

本発明は、ステレオオーディオ信号からステレオコンポジット信号を生成するステレオ変調回路に関する。
FM放送や、車載用オーディオにおいて、送信すべきオーディオ信号(変調信号)にもとづいて、周波数変調された被変調信号を生成する周波数変調器が用いられている。周波数変調器の前段には、左チャンネル信号(以下、Lチャンネル信号ともいう)と、右チャンネル信号(以下、Rチャンネル信号ともいう)とを含むステレオオーディオ信号を、副搬送波およびパイロット信号を用いてステレオコンポジット信号に変換するステレオ変調器が設けられる。たとえば、特許文献1から3には、このようなステレオ変調器が開示される。
特開2005−102321号公報 特開平5−175922号公報 特開平5−130059号公報
上記特許文献に記載されるように、ステレオ変調器においては、Lチャンネル信号とRチャンネル信号の和信号(主チャンネル信号ともいう)と、L信号とR信号の差信号(副チャンネル信号ともいう)を生成し、副チャンネル信号を用いて副搬送波を振幅変調する。その後、振幅変調された副搬送波と、主チャンネル信号が合成され、さらに、パイロット信号が合成され、ステレオコンポジット信号が生成される。
特許文献1に開示されるように、FMステレオ送信機においては、ステレオ変調器から出力されるステレオコンポジット信号は、後段の周波数変調器に入力される。ここで、通常、周波数が38kHzに設定される副搬送波と、19kHzに設定されるパイロット信号は、周波数変調器に含まれるVCOやループフィルタ、各回路ブロック間に設けられるフィルタによって異なる遅延を受けるため、セパレーション特性が悪化するという問題がある。
この問題を解決するために、従来においては、抵抗やキャパシタなどを用いて、位相遅れや位相進みを補正する場合もあったが、19kHzや38kHzの周波数領域で位相を変化させるためには、非常に大きなキャパシタが必要とされるため、IC化が困難であった。また、チップ部品として実装した場合、セット毎の調整が困難であるという問題もあった。
本発明はこうした課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、セパレーション特性を改善したステレオ変調器の提供にある。
本発明のある態様は、ステレオ信号と、副搬送波と、パイロット信号とにもとづき、ステレオコンポジット信号を生成するステレオ変調器に関する。このステレオ変調器は、入力された信号を、所定のクロック信号をnサイクルカウントする時間、遅延させる遅延回路を含み、副搬送波およびパイロット信号のいずれか一方を当該遅延回路に入力して遅延させるセパレーション調整回路と、セパレーション調整回路から出力される副搬送波と、ステレオ信号とを合成するマルチプレクサと、セパレーション調整回路から出力されるパイロット信号と、マルチプレクサの出力信号とを合成するパイロット信号合成部と、を備える。
クロック信号の周期をTckとすると、遅延回路に入力された信号には、Tck×nの遅延が与えられる。この態様によると、クロック信号を用いて、副搬送波あるいはパイロット信号を遅延させて、本ステレオ変調器が搭載されるシステムにおいて各信号が受ける遅延量の差(すなわち位相差)をキャンセルすることにより、セパレーション特性の優れた信号を出力することができる。
セパレーション調整回路によるシフト量は、外部から制御可能であってもよい。副搬送波と、パイロット信号が受ける遅延量の差は、周辺回路の構成によって変化するため、周辺回路に応じてシフト量を調節することにより、よりセパレーション特性を改善することができる。
セパレーション調整回路の遅延回路は、クロック信号に応じて動作する第1シフトレジスタを含み、当該第1シフトレジスタによって、nビットシフトした信号を出力してもよい。1クロックごとに1ビットシフトするシフトレジスタを利用することにより、所定のクロック数だけ遅延した信号を生成することができる。
セパレーション調整回路の遅延回路は、最大mビット(mは、m≧nを満たす整数)シフト可能な第1シフトレジスタと、第1シフトレジスタから、nビットシフトされた信号を選択して出力する選択部と、を含んでもよい。この場合、第1シフトレジスタにより信号に与える遅延量を、0ビットからmビットの範囲で任意に調節することができる。
セパレーション調整回路は、遅延回路に対して、副搬送波およびパイロット信号のいずれを入力するかを切り換えるスイッチをさらに含んでもよい。
システムの構成によっては、副搬送波の位相が遅れる場合と、パイロット信号の位相が遅れる場合の両方が想定される。この態様によれば、副搬送波とパイロット信号のいずれを遅延させるかを選択することができるため、両方の場合に対応することができる。
セパレーション調整回路は、入力された信号を、クロック信号の1クロックサイクルだけ遅延させる1ビットの第2シフトレジスタをさらに含み、副搬送波およびパイロット信号のうち、他方を、第2シフトレジスタに入力して遅延させてもよい。この場合、副搬送波とパイロット信号の遅延量を、クロック信号の周期の定数倍に正確に設定することができる。
セパレーション調整回路は、第1シフトレジスタおよび第2シフトレジスタそれぞれに対して、副搬送波およびパイロット信号のいずれを入力するかを切り換えるスイッチをさらに含んでもよい。
クロック信号は、副搬送波およびパイロット信号を生成するために使用される基準クロック信号と起源を同じくする信号であってもよい。
ステレオ変調器は、1つの半導体基板上に一体集積化されてもよい。「一体集積化」とは、回路の構成要素のすべてが半導体基板上に形成される場合や、回路の主要構成要素が一体集積化される場合が含まれ、回路定数の調節用に一部の抵抗やキャパシタなどが半導体基板の外部に設けられていてもよい。ステレオ変調器を1つのLSIとして集積化することにより、回路面積を削減することができる。
本発明の別の態様は、FM送信回路である。このFM送信回路は、オーディオ信号をステレオコンポジット信号に変換する上述のステレオ変調器と、ステレオ変調器から出力されるステレオコンポジット信号によって周波数変調された被変調信号を生成する周波数変調器と、周波数変調器により生成された被変調信号を増幅する電力増幅器と、を備える。ステレオ変調器と、周波数変調器と、電力増幅器は、ひとつの半導体基板上に一体集積化されてもよい。
この態様によると、セパレーション特性に優れたステレオコンポジット信号によって周波数変調された高周波信号を送信することができ、音質を改善することができる。
なお、以上の構成要素の任意の組合せや、本発明の構成要素や表現を、方法、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明に係るステレオ変調器によれば、セパレーション特性を改善することができる。
図1は、本発明の実施の形態に係るFM送信機200の構成を示すブロック図である。このFM送信機200は、オーディオ信号をステレオコンポジット信号に変換し、周波数変調を行い、増幅してアンテナから送信する。このようなFM送信機200は、車載用オーディオにおいて、ケーブルを介さずに信号を送信する際に使用したり、あるいは携帯端末に内蔵され、据え置き型のオーディオ機器に対してオーディオ信号を送信する用途に用いることができる。
FM送信機200は、プリエンファシスフィルタ110L、110R、ステレオ変調器100、周波数変調器120、電力増幅器130を備える。このFM送信機200は、各ブロックがひとつのLSIに集積化されてもよいし、別々のICに分割して構成されてもよい。なお、図1のFM送信機200は主要なブロックのみを簡略化して示すものであり、その他のフィルタなどの回路ブロックは省略している。
オーディオ信号源210は、CDプレイヤやMDプレイヤ、メモリオーディオ、ハードディスクオーディオなどであって、オーディオ信号S1を生成し、FM送信機200へと出力する。プリエンファシスフィルタ110L、110Rは、ステレオ信号のLチャンネルと、Rチャンネルに対応したオーディオ信号S1L、S1Rそれぞれの周波数補正を行い、ステレオ変調器100に出力する。ステレオ変調器100は、プリエンファシスフィルタ110L、110Rから出力されるオーディオ信号SL、SRをステレオコンポジット信号Scに変換する。ステレオコンポジット信号Scは、周波数変調器120へと入力される。
周波数変調器120は、ステレオコンポジット信号Scを変調信号とし、この変調信号にもとづいて周波数変調された高周波の被変調信号S3を生成する。周波数変調器120は、たとえば、VCO、分周器、位相比較器、ループフィルタを用いて構成されたPLL(Phase Locked Loop)を含み、VCOの入力信号にオーディオ信号を重畳する直接変調型の周波数変調器である。周波数変調器120により生成された被変調信号S3は、電力増幅器130によって増幅され、アンテナ220から送信される。
図2は、本発明の実施の形態に係るステレオ変調器100およびその周辺回路の構成を示す回路図である。ステレオ変調器100には、左チャンネル信号SL、右チャンネル信号SRを含むステレオ信号Sstrと、周波数が38kHzの副搬送波Sscと、周波数が19kHzのパイロット信号Spが入力される。
オシレータ40は、PLLなどであって、入力された基準クロック信号CKREFを逓倍して、内部クロック信号CKを生成する。オシレータ40により生成された内部クロック信号CKは、セパレーション調整回路20へと出力される。なお、基準クロック信号CKREFが数MHz以上と十分に高い場合には、そのまま内部クロック信号CKとして利用することができるため、オシレータ40を省略した構成としてもよい。
オシレータ40により生成された内部クロック信号CKは、分周器42に入力される。分周器42は、内部クロック信号CKを1/Nに分周し、38kHzの副搬送波Sscを生成する。たとえば、分周器42は、分周比Nを変更可能なプログラマブル分周器としてもよい。
分周器42において生成された副搬送波Sscは、ステレオ変調器100に入力されるとともに、分周器50へと入力される。分周器50は、副搬送波Sscを分周し、19kHzのパイロット信号Spを生成する。この場合、クロック信号CKの周波数は、たとえば数MHzから30MHz程度であって、副搬送波Sscおよびパイロット信号Spの周波数の整数倍となる。
ステレオ変調器100は、ステレオ信号Sstrと、副搬送波Sscと、パイロット信号Spとにもとづき、ステレオコンポジット信号Scを生成する。以下、ステレオ変調器100の構成について説明する。
ステレオ変調器100は、マルチプレクサ10、セパレーション調整回路20、パイロット信号合成部12を含む。
セパレーション調整回路20には、副搬送波Sscおよびパイロット信号Spが入力される。セパレーション調整回路20は、副搬送波Sscおよびパイロット信号Spのいずれか一方を遅延させる遅延回路を含む。詳しくは後述するが、この遅延回路は、入力された信号を、所定のクロック信号をnサイクル(nは自然数)カウントする時間、遅延させるものである。
マルチプレクサ10は、セパレーション調整回路20から出力される副搬送波Ssc’と、ステレオ信号Sstrとを合成する。マルチプレクサ10は、まず、左チャンネル信号SLと、右チャンネル信号SRの和信号(主チャンネル信号)および差信号(副チャンネル信号)を生成する。その後、セパレーション調整回路20から出力される副搬送波Ssc’を、副チャンネル信号を用いて振幅変調する。さらに、副チャンネル信号によって振幅変調された副搬送波と主チャンネル信号を合成し、合成信号Smuxを出力する。
パイロット信号合成部12は、セパレーション調整回路20から出力されるパイロット信号Sp’と、マルチプレクサ10から出力される合成信号Smuxとを合成する。パイロット信号合成部12の出力信号は、ステレオコンポジット信号Scとして、後段の周波数変調器120に出力される。
次に、セパレーション調整回路20の構成について説明する。図3は、セパレーション調整回路20の第1の構成例を示す回路図である。図3のセパレーション調整回路20aは、第1シフトレジスタ22および信号線26を含む。第1シフトレジスタ22には、副搬送波Sscが入力されており、副搬送波Sscに対して所定の遅延を与える遅延回路30として動作する。第1シフトレジスタ22は、クロック信号CKの1クロックごとに、入力された副搬送波Sscを1ビットずつシフトする。このクロック信号CKは、オシレータ40の基準クロック信号そのものであってもよいし、基準クロック信号を逓倍もしくは分周した信号であってもよい。すなわち、セパレーション調整回路20に入力されるクロック信号CKは、副搬送波Sscおよびパイロット信号Spを生成するために使用される基準クロック信号と起源を同じくする信号であることが望ましい。
第1シフトレジスタ22は、その出力端子24から、副搬送波Sscをnビットシフトした信号Ssc’を出力する。クロック信号CKの周期時間をTckとすると、第1シフトレジスタ22の出力信号Ssc’は、その入力信号Sscに対して、τ=Tck×nだけ遅延した信号となる。このように、第1シフトレジスタ22は、入力された信号を、所定のクロック信号CKをnサイクル、カウントする時間、遅延させる遅延回路として機能する。
図3のセパレーション調整回路20aでは、副搬送波Sscが第1シフトレジスタ22に入力され、遅延が与えられる一方、パイロット信号Spは信号線26を介してそのまま出力される。その結果、パイロット信号Spに対して、副搬送波Sscの位相を遅らせることができる。
本実施の形態に係るステレオ変調器100によると、クロック信号を用いて、副搬送波Sscを遅延させて、ステレオ変調器100が搭載されるシステムにおいて副搬送波Sscおよびパイロット信号Spそれぞれが受ける遅延量の差(すなわち位相差)をキャンセルすることにより、セパレーション特性の優れた信号を出力することができる。
また、図3のセパレーション調整回路20aによれば、クロック信号CKの周波数を変化させることにより、遅延量を制御することができる。
もし、ステレオ変調器100が搭載されるシステムにおいて、パイロット信号Spの位相遅れの方が小さい場合には、遅延回路30を、パイロット信号Spの経路上に設け、副搬送波Sscを信号線26に入力する構成とすればよい。
図4は、セパレーション調整回路の第2の構成例を示す回路図である。図4のセパレーション調整回路20bは、図3のセパレーション調整回路20aにスイッチSW10〜SW13を付加したものである。スイッチSW10〜SW13は、遅延回路30に対して、副搬送波Sscおよびパイロット信号Spのいずれを入力するかを切り換えるものである。システムの構成によっては、副搬送波Sscの位相の方が大きく遅れる場合と、パイロット信号Spの位相の方が大きく遅れる場合の両方が想定される。図4のセパレーション調整回路20aによれば、副搬送波Sscとパイロット信号Spのいずれを遅延させるかを選択することができるため、両方の場合に対応することができる。
図5は、セパレーション調整回路の第3の構成例を示す回路図である。図5のセパレーション調整回路20cにおいて、遅延回路30は、第1シフトレジスタ32、選択部34を含む。第1シフトレジスタ32は、最大mビットシフト可能なシフトレジスタである。たとえば、mは、32ビット、あるいは64ビットであり、m≧nが成り立つように設計する。何ビットのシフトレジスタを用いるかは、必要な遅延量の最大値と、クロック信号CKの周波数とに応じて決定すればよい。
選択部34は、スイッチSW1〜SWmを含む。選択部34は、第1シフトレジスタ32から、nビットシフトされた信号を選択して出力する。たとえば、選択部34のスイッチSW1をオンした場合、遅延回路30からは、副搬送波Sscを1クロックサイクルに相当する時間Tckだけ遅延した信号が出力される。64番目のスイッチSW64をオンした場合には、Tck×64だけ遅延した信号が出力される。
副搬送波Sscと、パイロット信号Spが受ける遅延量の差は、周辺回路の構成によって変化する。図5のセパレーション調整回路20cは、さまざまな遅延量に対応するために、シフト量を外部から制御可能に構成したものである。すなわち、セパレーション調整回路の遅延回路30によりカウントされるサイクル数nが、外部から制御可能となっている。
図5のセパレーション調整回路20cによれば、選択部34のいずれのスイッチをオンするかによって、遅延時間を調節することができ、セパレーション特性を改善することができる。また、クロック信号CKの周波数が変化した場合にも、それに併せて選択部34を制御することにより、遅延時間を調節することができる。
図6は、セパレーション調整回路の第4の構成例を示す回路図である。図6のセパレーション調整回路20dは、図5のセパレーション調整回路20cに対して、第2シフトレジスタ36を付加したことを特徴とする。第2シフトレジスタ36は、入力された信号を、クロック信号CKの1クロックサイクルだけ遅延させる。遅延回路30には、副搬送波Sscおよびパイロット信号Spのいずれか一方が入力され、第2シフトレジスタ36には他方が入力される。その結果、遅延回路30に入力された信号は、Tck×nの遅延が与えられる一方、第2シフトレジスタ36に入力された信号にはTckの遅延が与えられる。
図6のセパレーション調整回路20dは、さらにスイッチSW10〜SW13を備える。スイッチSW10〜SW13は、第1シフトレジスタ32および第2シフトレジスタ36それぞれに対して、副搬送波Sscおよびパイロット信号Spのいずれを入力するかを切り換える。
図6のセパレーション調整回路20dによれば、入力された副搬送波Sscおよびパイロット信号Spは、いずれの同一のクロック信号で動作するシフトレジスタを介して出力されることになる。その結果、出力される副搬送波Ssc’と、パイロット信号Sp’の遅延量を、クロック信号の周期の定数倍に正確に設定することができる。
また、スイッチSW10〜SW13を設けたことにより、副搬送波Sscとパイロット信号Spのいずれを遅延させるかを選択することができる。
本実施の形態に係るステレオ変調器100によれば、図3から図6に示したセパレーション調整回路20を設け、副搬送波Sscあるいはパイロット信号Spに、位相遅延を与えることによって、周波数変調器120のVCOやループフィルタにおいて生じる位相ずれを補償することができ、セパレーション特性を改善することができる。
セパレーション調整回路20は、デジタル回路を用いて位相補償を行うため、非常に容量値の大きなキャパシタなどを用いずとも位相補償を行うことができ、回路を小型化することができる。また、図3から図6のセパレーション調整回路20においては、クロック信号の周波数を変化させ、図5、図6のセパレーション調整回路20においては、さらに選択部34を制御することにより、遅延量を柔軟に設定することができ、さらにセットへの実装後であっても、遅延量を変更することができる。
実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
実施の形態では、シフトレジスタを、オシレータ40に入力される基準クロック信号を利用して動作させた。その結果、システムを簡易化することができるという利点を有している。しかしながら、シフトレジスタを動作させるためのクロック信号は、別系統から供給される信号を利用してもよい。この場合、クロック信号の周波数によって、遅延時間を柔軟に設定できるという利点を有する。
実施の形態に係るFM送信機の構成を示すブロック図である。 実施の形態に係るステレオ変調器およびその周辺回路の構成を示す回路図である。 セパレーション調整回路の第1の構成例を示す回路図である。 セパレーション調整回路の第2の構成例を示す回路図である。 セパレーション調整回路の第3の構成例を示す回路図である。 セパレーション調整回路の第4の構成例を示す回路図である。
符号の説明
10 マルチプレクサ、 12 パイロット信号合成部、 20 セパレーション調整回路、 22 第1シフトレジスタ、 24 出力端子、 26 信号線、 30 遅延回路、 32 第1シフトレジスタ、 34 選択部、 36 第2シフトレジスタ、 40 オシレータ、 50 分周器、 100 ステレオ変調器、 110 プリエンファシスフィルタ、 120 周波数変調器、 130 電力増幅器、 200 FM送信機。

Claims (11)

  1. ステレオ信号と、副搬送波と、パイロット信号とにもとづき、ステレオコンポジット信号を生成するステレオ変調器であって、
    入力された信号を、所定のクロック信号をnサイクル(nは自然数)カウントする時間、遅延させる遅延回路を含み、前記副搬送波および前記パイロット信号のいずれか一方を当該遅延回路に入力して遅延させるセパレーション調整回路と、
    前記セパレーション調整回路から出力される前記副搬送波と、前記ステレオ信号とを合成するマルチプレクサと、
    前記セパレーション調整回路から出力される前記パイロット信号と、前記マルチプレクサの出力信号とを合成するパイロット信号合成部と、
    を備え
    前記セパレーション調整回路は、前記遅延回路に対して、前記副搬送波および前記パイロット信号のいずれを入力するかを切り換えるスイッチをさらに含むことを特徴とするステレオ変調器。
  2. ステレオ信号と、副搬送波と、パイロット信号とにもとづき、ステレオコンポジット信号を生成するステレオ変調器であって、
    入力された信号を、所定のクロック信号をnサイクル(nは自然数)カウントする時間、遅延させる遅延回路を含み、前記副搬送波および前記パイロット信号のいずれか一方を当該遅延回路に入力して遅延させるセパレーション調整回路と、
    前記セパレーション調整回路から出力される前記副搬送波と、前記ステレオ信号とを合成するマルチプレクサと、
    前記セパレーション調整回路から出力される前記パイロット信号と、前記マルチプレクサの出力信号とを合成するパイロット信号合成部と、
    を備え、
    前記セパレーション調整回路の遅延回路は、クロック信号に応じて動作する第1シフトレジスタを含み、当該第1シフトレジスタによって、nビットシフトした信号を出力し、
    前記セパレーション調整回路は、入力された信号を、前記クロック信号の1クロックサイクルだけ遅延させる1ビットの第2シフトレジスタをさらに含み、前記副搬送波および前記パイロット信号のうち、他方を、当該第2シフトレジスタに入力して遅延させることを特徴とするステレオ変調器。
  3. ステレオ信号と、副搬送波と、パイロット信号とにもとづき、ステレオコンポジット信号を生成するステレオ変調器であって、
    入力された信号を、所定のクロック信号をnサイクル(nは自然数)カウントする時間、遅延させる遅延回路を含み、前記副搬送波および前記パイロット信号のいずれか一方を当該遅延回路に入力して遅延させるセパレーション調整回路と、
    前記セパレーション調整回路から出力される前記副搬送波と、前記ステレオ信号とを合成するマルチプレクサと、
    前記セパレーション調整回路から出力される前記パイロット信号と、前記マルチプレクサの出力信号とを合成するパイロット信号合成部と、
    を備え、
    前記セパレーション調整回路の遅延回路は、
    最大mビット(mは、m≧nを満たす整数)シフト可能な第1シフトレジスタと、
    前記第1シフトレジスタから、nビットシフトされた信号を選択して出力する選択部と、
    を含み、
    前記セパレーション調整回路は、入力された信号を、前記クロック信号の1クロックサイクルだけ遅延させる1ビットの第2シフトレジスタをさらに含み、前記副搬送波および前記パイロット信号のうち、他方を、当該第2シフトレジスタに入力して遅延させることを特徴とするステレオ変調器。
  4. 前記セパレーション調整回路の遅延回路によりカウントされるサイクル数nは、外部から制御可能であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のステレオ変調器。
  5. 前記セパレーション調整回路の遅延回路は、クロック信号に応じて動作する第1シフトレジスタを含み、当該第1シフトレジスタによって、nビットシフトした信号を出力することを特徴とする請求項1または3に記載のステレオ変調器。
  6. 前記セパレーション調整回路の遅延回路は、
    最大mビット(mは、m≧nを満たす整数)シフト可能な第1シフトレジスタと、
    前記第1シフトレジスタから、nビットシフトされた信号を選択して出力する選択部と、
    を含むことを特徴とする請求項1、2、4のいずれかに記載のステレオ変調器。
  7. 前記セパレーション調整回路は、
    前記第1シフトレジスタおよび前記第2シフトレジスタそれぞれに対して、前記副搬送波および前記パイロット信号のいずれを入力するかを切り換えるスイッチをさらに含むことを特徴とする請求項2または3に記載のステレオ変調器。
  8. 前記クロック信号は、前記副搬送波および前記パイロット信号を生成するために使用される基準クロック信号と起源を同じくする信号であることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のステレオ変調器。
  9. 1つの半導体基板上に一体集積化されたことを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載のステレオ変調器。
  10. オーディオ信号をステレオコンポジット信号に変換する請求項1から9のいずれかに記載のステレオ変調器と、
    前記ステレオ変調器から出力される前記ステレオコンポジット信号によって周波数変調された被変調信号を生成する周波数変調器と、
    前記周波数変調器により生成された被変調信号を増幅する電力増幅器と、
    を備えることを特徴とするFM送信回路。
  11. 前記ステレオ変調器と、前記周波数変調器と、前記電力増幅器は、ひとつの半導体基板上に一体集積化されたことを特徴とする請求項10に記載のFM送信回路。
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