JP4891912B2 - 非水性極性溶媒中の10−ヒドロキシカンプトテシン化合物の溶解度を増加させるための薬剤製剤 - Google Patents

非水性極性溶媒中の10−ヒドロキシカンプトテシン化合物の溶解度を増加させるための薬剤製剤 Download PDF

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Description

本発明は、10−ヒドロキシカンプトテシン化合物、およびpKa値が7.4以上であるアミン化合物を含む、非水性極性溶媒中の10−ヒドロキシカンプトテシン化合物の溶解度を増加させるための薬剤製剤に関するものである。
カンプトテシン((S)−4−エチル−4−ヒドロキシ−1H−ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2−b]キノリン−3,14(4H,12H)−ジオン)は、プロトタイプDNAトポイソメラーゼI抑制剤(prototype DNA topoisomerase I inhibitor)であり、強力な抗癌剤として知られている。カンプトテシンは、下記式(1)に表されるように、5個の連結されたA環〜E環を含む中心構造のC20位がヒドロキシル基とエチル基に置換された基本構造を有する。
Figure 0004891912
カンプトテシン化合物は、水に対する溶解度が非常に低く、また、製剤化に一般に使用されるエタノール、ジクロロメタン、アセトン、アセトニトリル、エチルアセテートなどの有機溶媒に対する溶解度も非常に低い。また、カンプトテシンは、酸性条件下ではE環がラクトン形態で存在して活性化されるのに対し、アルカリ性水溶液中ではE環が不活性型のカルボキシアニオン形態で存在するため不活性である。カルボキシアニオン形態の不活性型は、水に対する溶解度が4mg/mL以上であるが、ラクトン形態の活性型の溶解度は10μg/mL以下である。
特に、A環の10位にフェノール性ヒドロキシル基を有する10−ヒドロキシカンプトテシン(式(1a)の化合物)は、pH8〜12の塩基性溶液中でイオン化するので、カンプトテシン化合物の極性溶媒中での溶解度を増加させることができる。しかし、前記塩基性溶液が水溶液の場合、ヒドロキシルイオンがカンプトテシン化合物のラクトン環を攻撃するため、カルボキシアニオン形態の式(2)のカンプトテシン化合物が形成され、不活性型に転換される(反応式1を参照)。
Figure 0004891912
上述したように、カンプトテシン化合物は非常に強力な抗癌活性を有しているが、活性型のカンプトテシン化合物の水に対する溶解度が非常に低いので、抗癌治療への利用は制限されている。従って、カンプトテシン化合物を治療用薬剤として用いるために、活性型であるラクトン構造を保持しながら、カンプトテシン化合物の溶媒中の溶解度を高めることが求められている。
例えば、7−エチル−10−ヒドロキシカンプトテシン(式(1b)の化合物)はSN−38として知られており、市販されている抗癌剤であるイリノテカン(CPT−11)の活性代謝体である。
Figure 0004891912
SN−38は、細胞分裂過程に関与する酵素であるトポイソメラーゼIと結合して細胞分裂過程のDNA合成を抑制し、細胞を死滅させることが知られている。しかし、SN−38は水に対する溶解度が10μg/mL以下であるため、臨床製品として開発することは難しい。そのため、SN−38をプロドラッグ化して水に対する溶解度を増加させたCPT−11が開発され商品化された。CPT−11は、人体に投与された後、肝臓または癌細胞内でカルボキシエステラーゼによって代謝され、生理活性を持つSN−38に転換され、抗癌効能を発揮する。しかし、CPT−11が人体内で活性を持つSN−38に転換される比率は、約2%〜8%に過ぎない。
一方、SN−38は、CPT−11よりトポイソメラーゼIを抑制する活性が約1,000倍以上高いだけでなく、in vitro細胞毒性もCPT−11より2,000倍以上高いことが知られている。また、SN−38は、下痢を引き起こす原因となるアセチルコリン抑制能がCPT−11に比べて非常に低いため、CPT−11の主な副作用の一つである下痢を引き起こす可能性が非常に低いことが知られている。
SN−38は水溶液中でpHに依存して形態が変化するが、酸性条件下では活性型のラクトン形態で存在し、アルカリ条件下では不活性型のカルボキシアニオン形態で存在する。SN−38のカルボキシアニオン形態は、水に対する溶解度が4mg/mL以上であるが、活性型のラクトン形態は水に対する溶解度が10μg/mL以下であることが知られている。従って、カンプトテシン化合物を活性型のラクトン形態に維持しながら、臨床的に有意な濃度以上で溶解させることができれば、非常に優れた抗癌剤として開発することができる。そのため、カンプトテシン化合物を溶解させるための研究が鋭意行われてきた。例えば、特許文献1〜5には、SN−38を含むカンプトテシン化合物をジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン、ジメチルイソソルビドなどの極性有機溶媒に溶解した組成物が開示されている。しかし、そのような極性有機溶媒は、人体に使用できる量が制限されていること、水と混合すると薬物が析出することなどの問題のために、血管に注射することが極めて制限されている。また、特許文献6には、SN−38を脂質と錯形成することによってリポソーム製剤化した組成物が開示されている。これは、pH8〜10範囲の水溶液中でカルボキシアニオン形態のSN−38を形成し、これをリポソーム製剤化した後、酸性条件のpHでラクトン形態のSN−38を形成する方法を利用している。また、Zhangら(International Journal of Pharmaceutics, 270 (2004), pp.93-107)は、SN−38を含有するLE−SN−38リポソーム製剤を開示し(非特許文献1参照)、Williamsら(Journal of Controlled Release, 91 (2003), pp.167-172)はSN−38を含有するナノ粒子製剤を開示している(非特許文献2参照)。
米国特許第5,447,936号 米国特許第5,859,023号 米国特許第5,674,874号 米国特許第5,958,937号 米国特許第5,900,419号 米国出願公開第2003−215492号 International Journal of Pharmaceutics, 270 (2004), pp.93-107 Journal of Controlled Release, 91 (2003), pp.167-172
しかし、10−ヒドロキシカンプトテシンを、活性型を保持しながら、臨床的に有意な濃度以上で溶解させる方法の開発が、依然として求められている。
本発明者らは、10−ヒドロキシカンプトテシン化合物を、活性型を保持しながら、臨床的に有意な濃度以上で溶解させる方法を開発するために、持続的な研究を行った。その結果、10−ヒドロキシカンプトテシンにpKa値が7.4以上であるアミン化合物を加えれば、カンプトテシン化合物のラクトン基への塩基の求核攻撃が起こらないので、薬物活性を保ちながらラクトン基が保持され、また、10位のヒドロキシル基がフェノール性アニオン化するため、極性有機溶媒に対する溶解度を増加させることができることを確認し、本発明を完成した。
本発明の目的は、10−ヒドロキシカンプトテシン化合物、およびpKa値が7.4以上であるアミン化合物を含む、10−ヒドロキシカンプトテシン化合物の非水性極性溶媒に対する溶解度を増加させるための製剤を提供することにある。
本発明の製剤を用いれば、10−ヒドロキシカンプトテシンの非水性極性溶媒中の溶解度が増加し、10−ヒドロキシカンプトテシンの大部分が活性型のラクトン形態で存在するようになる。また、界面活性剤をさらに含む本発明の製剤を用いれば、注射用水または生理食塩水のような水溶液で希釈または再構成する際、不活性型への転換を遅らせることができる。
本発明は、10−ヒドロキシカンプトテシン化合物、およびpKa値が7.4以上であるアミン化合物を含む、非水性極性溶媒中の10−ヒドロキシカンプトテシン化合物の溶解度を増加させるための製剤に関するものである。
本発明において、10−ヒドロキシカンプトテシン化合物とは、下記式(1a)で表わされるように、カンプトテシンのA環の10位にフェノール性ヒドロキシル基を有する全てのカンプトテシン化合物を意味する。
Figure 0004891912
本発明に係る10−ヒドロキシカンプトテシン化合物は、A環の9位または11位、またはB環の7位で、低級アルキル基、アルコキシ基、アシロキシ基、ヒドロキシル基、アシル基、ハロ基、アミド基、シアノ基などにより、さらに置換され得る。本発明の10−ヒドロキシカンプトテシン化合物は、10−ヒドロキシカンプトテシン、および7−エチル−10−ヒドロキシカンプトテシン(SN−38)を含むが、これらに制限されるものではない。本発明において、10−ヒドロキシカンプトテシンは好ましくはSN−38である。
本発明によれば、10−ヒドロキシカンプトテシン化合物、例えばSN−38を、塩基性化合物の中でも特に求核性が低く塩基性が高いアミン化合物、すなわちpKa値が7.4以上のアミン化合物とともに非水性極性溶媒に加えれば、反応式1で表されるようなカンプトテシン化合物のラクトン基に対する塩基の求核攻撃が起こらないので、ラクトン基が保存される。そして、薬物活性を維持しながら、10位のヒドロキシル基をフェノール性アニオンにイオン化し、非水性極性溶媒中の溶解度を増加させることができる(反応式2を参照)。
Figure 0004891912
本発明のアミン化合物は、10位のヒドロキシル基をアニオン化することができ、pKa値が7.4以上、好ましくはpKa値が9以上の第1級、第2級、第3級アミン化合物のいずれのアミン化合物を用いても構わない。アミン化合物は、好ましくは、C1〜C20のヒドロキシアルキルアミン、C1〜C20のアルキルアミン、およびそれらの混合物よりなる群から選ばれる。前記アミン化合物には、例えば、モノ−、ジ−、またはトリエタノールアミン、モノ−、ジ−、またはトリイソプロパノールアミン、トロメタミン(トリス(ヒドロキシメチル)アミノエタン)などのヒドロキシアルキルアミン;トリエチルアミン、トリプロピルアミン、トリブチルアミンなどの第3級アルキルアミン;ジエチルアミン、ジプロピルアミン、ジブチルアミンなどの第2級アルキルアミン;またはそれらの混合物が含まれ、好ましくは、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、トロメタミンなどのヒドロキシアルキルアミンが含まれる。
アミン化合物は、カンプトテシン化合物1当量に対して、1当量以上を使用し、好ましくは1当量〜100当量、より好ましくは1当量〜50当量、最も好ましくは5当量〜20当量を使用する。
本発明の非水性極性溶媒には、人体に対する使用が認可された有機溶媒が含まれ、好ましくは、エタノール、プロピレングリコール、分子量200ダルトン〜1,000ダルトンの液体ポリエチレングリコール、グリセリン、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン、ジメチルイソソルビド、またはそれらの混合物が含まれる。前記非水性極性溶媒は、10−ヒドロキシカンプトテシンの濃度が0.1mg/mL〜5mg/mLになるように用いることが好ましく、0.5mg/mL〜2mg/mLになるように用いることがより好ましい。
本発明の製剤組成物は、注射用水、生理食塩水、または5%デキストロース溶液のような水溶液で希釈または再構成する際の薬物の析出を防止し、カンプトテシン化合物のラクトン基が水溶液にさらされるのを遅らせることによりラクトン基がカルボキシアニオンに転換するのを遅らせるために、界面活性剤を含んでいてもよい。
本発明の製剤組成物が有機溶媒に溶解している場合には、本発明の界面活性剤としては、界面活性剤の性状や外観に関係なく、いかなる界面活性剤も使用することができる。前記界面活性剤には、例えば、ツイーン20、ツイーン40、ツイーン80などのポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル;クレモフォアEL、クレモフォアRH40、クレモフォアRH60などのポリオキシエチレンヒマシ油誘導体;ポリオキシル 20 セトステリル(cetosteryl)エーテル、ポリオキシル 20 セチルエーテル、ポリオキシル 20 オレイルエーテル、ポリオキシル 2 セチルエーテル、ポリオキシル 2 オレイルエーテル、ポリオキシル 2 ステアリルエーテル、ポリオキシル 4 ラウリルエーテル、ポリオキシル 100 ステアリルエーテルなどのポリオキシエチレンアルキルエーテル;d−α−トコフェリルポリエチレングリコール 1000 スクシネート(ビタミンE TPGS)、ソルトールHS15(ポリエチレングリコール 660 12−ヒドロキシステアレート);ポロキサーマ124、ポロキサーマ188、ポロキサーマ407などのポロキサーマ類などが含まれ、好ましくは、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンヒマシ油誘導体、d−α−トコフェリルポリエチレングリコール 1000 スクシネート、ソルトールHS15などが含まれる。
一方、本発明の製剤組成物を凍結乾燥形態に製造する場合には、室温で固体である高分子界面活性剤を使用することができ、例えば、ポロキサーマ124、ポロキサーマ188、ポロキサーマ407などのポロキサーマのブロック共重合体、または親水性高分子ブロック(A)と疎水性高分子ブロック(B)がA−B、A−B−A、B−A−Bなどの形態で連結することにより形成された両親媒性ブロック共重合体を使用することができる。両親媒性ブロック共重合体において、親水性高分子ブロック(A)は水溶性高分子であり、例えば、ポリアルキレングリコールまたはその誘導体、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、またはポリアクリルアミドなどであり、好ましくはポリエチレングリコール、ポリビニルピロリドン、エチレン・プロピレングリコール共重合体(polyethylene-co-propyleneglycol)のうちの一つである。疎水性高分子ブロック(B)は水に不溶性で、生体適合性に優れ、生分解性の高分子であり、例えば、ポリエステル、ポリ無水物、ポリアミノ酸、ポリオルトエステル、またはポリホスファゼンなどが含まれ、好ましくは、ポリラクチド、ポリグリコリド、ポリカプロラクトン、ポリジオキサン−2−オン、乳酸・グリコリド共重合体(polylactic-co-glycolide)、乳酸・ジオキサン−2−オン共重合体(polylactic-co-dioxane-2-one)、乳酸・カプロラクトン共重合体(polylactic-co-caprolactone)、グリコリック・カプロラクトン共重合体(polyglycolic-co-caprolactone)などが含まれる。前記高分子としては、数平均分子量200〜60,000の化合物を使用することが好ましい。
界面活性剤は、10−ヒドロキシカンプトテシンに対して1,000以下の重量比で使用することができ、好ましくは1〜500の重量比、より好ましくは10〜250の重量比で使用することができる。
本発明の製剤組成物を凍結乾燥製剤として製造する場合は、マンニトール、ソルビトール、またはラクトースといった凍結乾燥固化剤を加えることができる。
本発明の製剤組成物は、さらに薬剤として許容される賦形剤を含有していてもよく、注射用水で希釈する際に本発明の組成物が水溶液にさらされる時間を遅延させるために、トコフェロール、ベンジルベンゾエート、ゴマ油、ヒマシ油、大豆油、綿実油、トリグリセリドなどの疎水性油を加えることもできる。
本発明の製剤組成物を溶液または凍結乾燥製剤として製造する方法の一例は以下の通りである。
1mg〜10mgの10−ヒドロキシカンプトテシンと、カンプトテシン化合物に対して1当量〜100当量のアミン化合物とを、非水性溶媒に加えて溶解した後、界面活性剤を加えて溶液を調製する。この溶液を孔径200nmのフィルタでろ過して不溶性物質を除去した後、密封する。具体例として、1mgのSN−38と10mgのトロメタミンとを1mLの無水エタノールに加え、オレンジ色の純粋な溶液を調製した後、クレモフォアEL500mgを加え、純粋な溶液を調製する。この溶液をアセトニトリルで希釈した後、HPLCにより分析すると、SN−38が100%ラクトン形態で存在し、SN−38の溶解度が98重量%以上であることが確認できる。また、調製した溶液を1週間冷蔵保管した後、0.9%生理食塩水で希釈して5mLの溶液を調製し、HPLCでSN−38を分析すると、SN−38の濃度は220μg/mLで、SN−38の95%以上がラクトン形態で存在し、生理食塩水で希釈した溶液のpHが8.7であることが確認できる。
あるいは、10−ヒドロキシカンプトテシン化合物とアミン化合物を非水性極性溶媒に溶解し、高分子界面活性剤を加えて溶液を調製した後、凍結乾燥固化剤を加え、凍結乾燥製剤を製造する。具体例として、ポリエチレングリコール(分子量:2,000ダルトン)とポリ乳酸(分子量:1,800ダルトン)の共重合体(mPEG−PLA)250mgを、上記のようにSN−38とトロメタミンが無水エタノールに溶解した溶液に加え、純粋な溶液を調製した後、凍結乾燥固化剤としてマンニトール水溶液(100mg/mL)4mLを加え、孔径200nmのフィルタでろ過した後、凍結乾燥する。この凍結乾燥製剤を注射用水4mLで再構成した後、HPLCにより分析をすると、SN−38の濃度が205μg/mLで、SN−38の92%以上がラクトン形態で存在し、水溶液のpHが8.4であることが確認できる。
本発明の製剤組成物において、カンプトテシン化合物は、活性型のラクトン形態が保持され、非水性極性溶媒中での溶解度が増加する。具体例として、アミン化合物を加えずにSN−38を無水エタノールに懸濁させると、SN−38の溶解度は数μg/mLの範囲内であったのに対し、無水エタノールに10当量のトリエタノールアミンを加えると、SN−38の溶解度は約1mg/mLとなり、溶解度は約500倍以上増加した。また、HPLCによる分析の結果、SN−38はラクトン形態であり、カルボキシアニオン形態は観察されなかった。
本発明に係る薬剤製剤は抗癌剤として使用でき、1mLの溶液中に1mg〜40mgのカンプトテシン化合物を含むことができる。このような濃度を有する溶液または凍結乾燥製剤は、経口投与または注射して、癌患者の治療に用いることができる。本発明の製剤をカプセル剤または錠剤として経口投与する場合は、濃縮された溶液を使用することが好ましいため、製剤は希釈せずに原液で、または凍結乾燥形態で使用してもよい。注射剤の場合は、本発明の製剤組成物を、注射用水、生理食塩水、または5%デキストロース溶液などの水溶液で希釈または再構成して、希釈溶液中のカンプトテシン化合物の濃度を好ましくは約0.001mg/mL〜約1.0mg/mL、より好ましくは0.1mg/mL〜0.5mg/mLとし、pHを3〜12になるようにすることが好ましい。
以下、本発明を実施例によって具体的に説明するが、これらによって本発明の範囲が何ら制限されるものではない。
[実施例1]アミン化合物存在下における極性有機溶媒中のSN−38の溶解度の向上
1mgのSN−38(製造元:Abatra社、中国)を6個の容器にそれぞれ入れ、1mLの無水エタノールに懸濁させた。それぞれの容器に、ジエタノールアミンをSN−38 1当量に対して0、1、5、10、20、および100当量をそれぞれ加えて、60℃に加熱した後、室温で12時間放置した。12時間後、この溶液を孔径200nmのフィルタでろ過した。ジエタノールアミンを1当量以上加えた溶液の色は、オレンジ色であった。ろ液をHPLCにより下記条件で分析し、SN−38の溶解度を求めた。
Figure 0004891912
SN−38を100ng/mL〜4,000ng/mLの濃度でジメチルスルホキシド(DMSO)溶媒に溶かし、標準曲線を得た後、SN−38を定量した。ジエタノールアミン存在下におけるSN−38の溶解度の測定結果を表2に示した。
Figure 0004891912
表2に示すように、エタノール中のSN−38の溶解度は0.008mg/mLであったが、ジエタノールアミンの添加により溶解度が増加し、5当量以上のジエタノールアミン存在下では溶解度は1mg/mL以上となった。
[実施例2]アミン化合物の種類によるエタノール中のSN−38の溶解度
実施例1に記載したように、1mgのSN−38を1mLの無水エタノールに懸濁させた。表3に示した数種類のアミン化合物を、SN−38にそれぞれ10当量ずつ加え、60℃に加熱した後、室温で12時間放置した。12時間後、溶液を孔径200nmのフィルタでろ過し、HPLCによりSN−38の溶解度を測定した。結果を表3に示した。
Figure 0004891912
表3に示すように、アミン化合物をSN−38に対して10当量加えた場合、添加されたアミンの種類に関係なく、SN−38は1mg/mL以上溶解し、SN−38は100%ラクトン形態で存在した。
[実施例3]極性有機溶媒中のSN−38の溶解度
実施例1に記載したように、1mgのSN−38を、表4に示した数種類の有機溶媒1mLにそれぞれ懸濁させた。SN−38に対して10当量のトロメタミンをそこに加え、60℃に加熱した後、室温で12時間放置した。12時間後、溶液を孔径200nmのフィルタでろ過し、HPLCによりSN−38の溶解度を測定した。結果を表4に示した。
Figure 0004891912
表4に示すように、トロメタミンをSN−38に10当量加えた場合、SN−38は全ての有機溶媒中で1mg/mL以上溶解し、SN−38は100%ラクトン形態で存在した。
[実施例4]界面活性剤を含むSN−38製剤組成物の製造
実施例2の組成7に、表5に示した数種類の界面活性剤をSN−38の200重量倍加えて、溶液を調製した。その組成を表5に示した。
Figure 0004891912
[実施例5]界面活性剤の含有量によるSN−38製剤組成物の水中の溶解度
実施例2の組成7に、クレモフォアELをSN−38の10重量倍〜500重量倍加えた後、注射用水で総容量が5mLになるように希釈した。これを孔径200nmのフィルタでろ過した後、溶液を室温で保持しながら、SN−38の濃度、カルボキシアニオンに対するラクトンの比率、および水素イオン濃度の経時変化を測定した。前記製剤組成物の組成を表6に、測定結果を表7にそれぞれ示す。
Figure 0004891912
Figure 0004891912
表7に示すように、ラクトン形態は時間が経つにつれてカルボキシアニオン形態に変化した。さらに、界面活性剤の量が増加するほど、ラクトン形態がカルボキシアニオン形態に変化する時間が遅くなった。
[実施例6]SN−38溶解組成物の製造
表8に示した組成に従って、SN−38を有機溶媒に懸濁させた後、そこにアミン化合物を加え、オレンジ色の純粋な溶液を調製した。続いて、そこに界面活性剤を加え、溶液を孔径200nmのフィルタでろ過してガラスバイアルに保管した。
Figure 0004891912
[実施例7]SN−38溶解組成物の大規模製造
無水エタノール50mLにトロメタミン500mgを溶かし、そこにクレモフォアEL50mLを加え、純粋な混合溶液を調製した。この溶液に100mgのSN−38を加え、60℃に加熱して、オレンジ色の純粋な溶液を得た。その溶液を室温で1時間放置後、孔径200nmのフィルタでろ過し、2mLずつガラスバイアルに充填することで、バイアル当たり1mg/mLの濃度で2mgのSN−38が含まれる製剤を製造した。
[実施例8]凍結乾燥したSN−38溶解組成物の製造
無水エタノール1mLにトロメタミン12mgを溶かし、そこに1mgのSN−38を加え、60℃に加熱して、オレンジ色の純粋な溶液を調製した。続いて、そこにメトキシポリエチレングリコールとポリ乳酸のブロック共重合体と、mPEG−PLA(mPEG分子量:2,000ダルトン、PLA分子量:1,800ダルトン)200mgを加えて純粋な溶液を調製した。そこにマンニトール水溶液(50mg/mL)5mLを加えて混合した後、孔径200nmのフィルタでろ過し、凍結乾燥して、凍結乾燥製剤を製造した。
凍結乾燥したバイアルに注射用水4mLを加え、凍結乾燥製剤を再構成した。水溶液のpHは8.4であり、HPLCにより分析した結果、薬物の濃度は242μg/mL、SN−38のラクトン形態は97%であった。
本発明の製剤を用いれば、10−ヒドロキシカンプトテシンの非水性極性溶媒中の溶解度が増加し、10−ヒドロキシカンプトテシンの大部分が活性型のラクトン形態で存在するようになる。また、界面活性剤をさらに含む本発明の製剤を用いれば、注射用水または生理食塩水のような水溶液で希釈または再構成する際、不活性型への転換を遅らせることができる。

Claims (15)

  1. 下記式(1a)で表される化合物、または、7−エチル−10−ヒドロキシカンプトテシンである10−ヒドロキシカンプトテシン化合物、
    Figure 0004891912
    (上記式(1a)中、A環の9位または11位、またはB環の7位は、アルコキシ基、アシロキシ基、ヒドロキシル基、アシル基、ハロ基、アミド基、シアノ基により置換され得る。)
    pKa値が7.4以上であり、モノ−、ジ−、またはトリエタノールアミン、モノ−、ジ−、またはトリイソプロパノールアミン、トロメタミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、トリブチルアミン、ジエチルアミン、ジプロピルアミン、ジブチルアミン、およびそれらの混合物よりなる群から選ばれるアミン化合物、および
    エタノール、プロピレングリコール、分子量200ダルトン〜1,000ダルトンの液体ポリエチレングリコール、グリセリン、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン、ジメチルイソソルビド、およびそれらの混合物よりなる群から選ばれる非水性極性溶媒
    を含むことを特徴とする非水性極性溶媒中の10−ヒドロキシカンプトテシン化合物の溶解度を増加させるための製剤。
  2. 前記10−ヒドロキシカンプトテシン化合物が、10−ヒドロキシカンプトテシン、または7−エチル−10−ヒドロキシカンプトテシン(SN−38)である請求項1に記載の製剤。
  3. 前記10−ヒドロキシカンプトテシン化合物の濃度が0.1mg/mL〜5mg/mLである請求項1に記載の製剤。
  4. さらに、界面活性剤を含む請求項1に記載の製剤。
  5. 前記界面活性剤が、前記10−ヒドロキシカンプトテシンに対して1〜1,000の重量比で含まれる請求項に記載の製剤。
  6. 前記界面活性剤が、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンヒマシ油誘導体、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、d−α−トコフェリルポリエチレングリコールスクシネート、ポリエチレングリコール 12-ヒドロキシステアレート、ポロキサーマ、親水性高分子ブロック(A)と疎水性高分子ブロック(B)とからなる両親媒性ブロック共重合体、およびそれらの混合物よりなる群から選ばれるものであり、
    前記親水性高分子ブロック(A)が、ポリアルキレングリコールまたはその誘導体、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、またはポリアクリルアミドであり、
    前記疎水性高分子ブロック(B)が、ポリエステル、ポリ無水物、ポリアミノ酸、ポリオルトエステル、またはポリホスファゼンである請求項に記載の製剤。
  7. 前記界面活性剤として、ポロキサーマ、または親水性高分子ブロック(A)と疎水性高分子ブロック(B)とからなる両親媒性ブロック共重合体を含み、さらに凍結乾燥固化剤を含む請求項に記載の製剤。
  8. さらに、疎水性油を含む請求項1に記載の製剤。
  9. 前記疎水性油が、トコフェロール、ベンジルベンゾエート、ゴマ油、ヒマシ油、大豆油、綿実油、トリグリセリド、およびそれらの混合物よりなる群から選ばれるものである請求項に記載の製剤。
  10. 抗癌剤として用いられる請求項1〜のいずれか1項に記載の製剤。
  11. 形態が、カプセル剤、または注射剤である請求項1〜のいずれか1項に記載の製剤。
  12. 前記10−ヒドロキシカンプトテシン化合物の濃度が0.1mg/mL〜0.5mg/mLの範囲、pHが3〜12の範囲となるように、前記製剤が水溶液で希釈される請求項11に記載の注射剤形態の製剤。
  13. 下記式(1a)で表される化合物、または、7−エチル−10−ヒドロキシカンプトテシンである10−ヒドロキシカンプトテシン化合物、
    Figure 0004891912
    (上記式(1a)中、A環の9位または11位、またはB環の7位は、アルコキシ基、アシロキシ基、ヒドロキシル基、アシル基、ハロ基、アミド基、シアノ基により置換され得る。)
    pKa値が7.4以上であり、モノ−、ジ−、またはトリエタノールアミン、モノ−、ジ−、またはトリイソプロパノールアミン、トロメタミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、トリブチルアミン、ジエチルアミン、ジプロピルアミン、ジブチルアミン、およびそれらの混合物よりなる群から選ばれるアミン化合物、および
    エタノール、プロピレングリコール、分子量200ダルトン〜1,000ダルトンの液体ポリエチレングリコール、グリセリン、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン、ジメチルイソソルビド、およびそれらの混合物よりなる群から選ばれる非水性極性溶媒
    を含むことを特徴とする製剤の凍結乾燥により得られる凍結乾燥製剤。
  14. 形態が、カプセル剤、または錠剤である請求項13に記載の凍結乾燥製剤。
  15. 前記10−ヒドロキシカンプトテシン化合物の濃度が0.1mg/mL〜0.5mg/mLの範囲、pHが3〜12の範囲となるように、請求項13に記載の凍結乾燥製剤が水溶液で再構成された注射剤形態の製剤。
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