JP4891579B2 - フォトニック結晶構造を備える素子の製造方法 - Google Patents

フォトニック結晶構造を備える素子の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、フォトニック結晶構造を備える素子の製造方法およびフォトニック結晶構造を備える素子に関するものである。
光の波長レベルと同程度の周期的な屈折率分布を内部にもつ光学材料として、フォトニック結晶が知られている。近年、該フォトニック結晶を用いて、種々の受発光デバイスの研究が進められている。たとえば、空気孔を用いた二次元のフォトニック結晶を用いたフォトニックバンド端レーザが実現できることや、有機EL(Organic Electroluminescence)およびLED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)とフォトニック結晶を組み合わせた発光効率の向上などが提案されている(非特許文献1)。
また、GaN基板を用いたLED層において、1.5μmのピッチの構造のフォトニック結晶を表面に形成すると、発光効率が1.5倍となることが開示されている(非特許文献2)。
また、GaN結晶を用いた微細なフォトニック結晶を、塩素系のICP(Inductively Coupled Plasma:誘導結合プラズマ)−RIE(Reactive Ion Etching:反応性イオンエッチング)により製造した場合に、円形のマスクパターンを使ったにも関わらず、エッチング後の孔の形状が不揃いな六角形となったことが開示されている(非特許文献3)。
野田進「二次元・三次元フォトニック結晶の現状と将来展望」応用物理、Vol.74,No.2(2005),pp.147 Kenji ORITA,Satoshi TAMURA,Toshiyuki TAKIZAWA,Tetsuzo UEDA,Masaaki YURI,Shinichi TAKIGAWA,Daisuke UEDA,"High-Extraction-Efficiency Blue Light-Emitting Diode Using Extended-Pitch Photonic Crystal" Japanese Journal of Applied Physics Vol.43,No.8B(2005),pp5809 第52回応用物理学会関係連動講演会予稿集,No.3,pp1204,31p-YV-1
しかしながら、上記非特許文献1に開示されたフォトニック結晶をGaN基板上に形成するため孔を複数個形成する場合、形状の略同一の円形孔とすることは難しい。
その理由としては、GaN結晶は原子の結合が強いため、その性質は堅くて、かつ脆い。そのため、ドライエッチング時のエッチング側壁に荒れが生じやすく、孔が微細となるにつれて形状が整わない。このため、たとえばGaN結晶を用いたFPレーザ(Fabry-Perot laser:ファブリ・ペローレーザー)の端面をドライエッチングで形成した場合、その端面の荒れを抑えることは難しい。
また、上記非特許文献2に開示されたフォトニック結晶では、ピッチが1.5μmと周期が大きい。ピッチが1.5μmという大きな周期の構造のフォトニック結晶では、表面テクスチャー構造と同様とみなすことができる。また、このような大きなピッチのフォトニック結晶ではその孔の直径も大きくなるので、上述のようにエッチング側壁の荒れなどがあまり問題にならず、結果的に孔の形状を略同一とすることはできる。しかし、フォトニック結晶本来のフォトニックバンドギャップまたはフォトニックバンド端の性質を利用したデバイス作製には、0.2μm以下の微細なピッチとすることが必要であるが、上述のGaN結晶において微細なピッチで孔の形状を略同一とすることは難しい。
また、上記非特許文献3に開示された塩素系のICP−RIEを用いる方法では、以下のような問題がある。すなわち、このような孔形状の変形が起きる条件のICP−RIEでは、物理的な反応よりも化学的な反応が主に生じている。この化学的な反応過程の制御は困難であり、エッチング後の形状を略同一に整列させることや、工程面での管理が困難である。また、逆に物理的な反応過程を主とすると、ドライエッチング特有のプラズマダメージが孔側壁に残るため、当該方法で作製したフォトニック結晶を用いるデバイスの特性に悪影響を及ぼす。
それゆえ本発明の目的は、GaN基板上に形成され、略同一で一定の方向に整列している孔部または柱部を有するフォトニック結晶構造を備える素子の製造方法および当該フォトニック結晶構造を備える素子を提供することである。
本発明にしたがったフォトニック結晶構造を備える素子の製造方法は、(0001)面(c面)を主面とするGaNエピタキシャル成長層を用いたフォトニック結晶構造を備える素子の製造方法であって、以下の工程を備える。(0001)面を主面とするGaNエピタキシャル成長層を準備する。GaNエピタキシャル成長層においてフォトニック結晶構造のベースとなる孔部または柱部を形成する。ベースとなる孔部または柱部が形成されたGaNエピタキシャル成長層に対して、m面が反応律速面となるウエットエッチングを行なう。
上記フォトニック結晶構造を備える素子の製造方法において、ウエットエッチング工程では、熱SPM(sulfuric acid hydrogen peroxide mixture)または有機系アルカリ洗浄液をエッチング液として用いることが好ましい。
上記フォトニック結晶構造を備える素子の製造方法において、熱SPMの温度を90℃以上130℃以下としてウエットエッチングを実施することが好ましい。
このように、本発明によれば、m面が反応律速であることを利用してm面を側壁面とする孔部または柱部を形成することにより、堅くてエッチングが難しいGaN層上に、略同一で一定の向きに整列した孔部または柱部を有するフォトニック結晶構造を備える素子を製造することができる。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照符号を付しその説明は繰り返さない。
図1(A)は、本発明の実施の形態におけるフォトニック結晶構造を備える素子におけるフォトニック結晶構造についてSEM(電子顕微鏡)による俯瞰図である。図1(B)は、本発明の実施の形態におけるフォトニック結晶構造を備える素子におけるフォトニック結晶構造を示す概略模式図である。図1(A)および図1(B)を用いて本発明の実施の形態におけるフォトニック結晶構造を備える素子について説明する。
図1(A)および図1(B)に示すように、実施の形態におけるフォトニック結晶構造を備える素子を構成するフォトニック結晶構造10は、(0001)面を主面とするGaNエピタキシャル成長層12を用いている。
また、図1(A)および図1(B)に示すように、フォトニック結晶構造10は、GaNエピタキシャル成長層12の主面である(0001)面に複数の平面形状が六角形の孔部11が形成されたものである。孔部11は、各辺がそれぞれ略同一の長さの六角形であり、またそれぞれの孔部11は互いに略同一の形状である。また、孔部11は一定の向きに整列している。本実施の形態では、一定の向きとは図1において左右方向および当該左右方向に対して60°の傾斜角度で延びる方向としている。つまり、フォトニック結晶構造10の孔部11は、三角格子を形成している。ここで、三角格子とは、任意の孔部11と近接(または隣接)する孔部11の数が6となる場合を意味する。
また、孔部11は、(0001)面に対して垂直に下方に平面形状が六角形となるように形成されている。また、孔部11の側壁面11aは、m面(劈開面)となり、具体的には、(1−100)面、(0−110)面、(−1010)面、(−1100)面、(01−10)面、および(10−10)面からなる。ここで、(0001)面(c面)とは、六方晶の基底面を意味する。また、m面(劈開面)とは、このc面と垂直な面方位のうちの(1−100)面、(0−110)面、(−1010)面、(−1100)面、(01−10)面、および(10−10)面の6つの等価な面を意味する。なお、GaNエピタキシャル成長層12において、(0001)面はGa(ガリウム)が100%最表面に並ぶ面であり、(000−1)面はN(窒素)が100%最表面に並ぶ面である。
GaNエピタキシャル成長層12は第1の屈折率(GaNの場合2.54)を有し、周期的に形成された孔部11は第2の屈折率(空気の場合1)を有する。孔部11にはエピタキシャル成長層12と異なる物質を埋め込むこともできる。本実施の形態では、第1の屈折率と第2の屈折率との差を大きくとるために、孔部11には何も埋め込まない状態(気体、たとえば空気が存在する状態)としている。このように屈折率の差を大きくとると、第1の屈折率の媒質内に光を閉じ込めることができる。なお、孔部11を充填する材料としてはエピタキシャル成長層と孔部との屈折率が異なっていれば特にこれに限定されず、たとえば、低屈折率の誘電体材料としてシリコン酸化膜(SiO2)などを用いてもよい。
孔部11において(1−100)面などのm面(劈開面)と平行な側壁面11aのRMS粗さ(Root Mean Square:表面粗さ)は、0.1nm以上5nm以下である。RMSとは、平均線から測定曲線までの偏差の二乗を平均した値の平方根を意味する。側壁面11aのRMS粗さは、大口径の孔構造を別途作製し、孔断面を露出させるような劈開を行なって、AFM(原子間力顕微鏡)により側壁面の凹凸を直接評価することにより測定した。
孔部11の平面形状である六角形における対向する頂点を結んだときの径のばらつきは、20%以内である。ばらつきは、孔部のサンプル数を100個採用し、その径をそれぞれ測定して、最も大きい径と最も小さい形との差を最も小さい径で割った数値を求めた。
孔部11の中心間を結ぶ距離であるピッチPは、350nmとしている。これは、400nm程度の光に有効なフォトニック結晶構造の設計から得られた。具体的には、三角格子においてΓ点を切る2つめのフォトニックバンド端に相当する。ピッチPは特にこれに限定されない。たとえば、Γ点を切る1つめのバンド端に合わせるならば、200nmとなる。なお、孔部11の中心とは六角形の平面形状において対向する頂点を結んだときに交わる点とする。
次に、フォトニック結晶構造10を備える素子の製造方法について説明する。図2は、本発明の実施の形態におけるフォトニック結晶構造10を備える素子の製造方法を示すフローチャートである。図3は、図2における孔部11を形成する工程(S20)をさらに詳細に示すフローチャートである。図2および図3を参照して、本発明の実施の形態におけるフォトニック結晶構造10を備える素子の製造方法について説明する。
まず、図2に示すように、GaNエピタキシャル成長層12を準備する工程(S10)を実施する。この工程(S10)では、基板上にGaNエピタキシャル成長層12を形成する。
次に、孔部11を形成する工程(S20)を実施する。この工程(S20)では、(0001)面を主面とするGaNエピタキシャル成長層12に微細なピッチの孔部11を形成する。
詳細には、図3に示すように、この工程(S20)では、マスク層を形成する工程(S21)と、露光を行なう工程(S22)と、現像を行なう工程(S23)と、ドライエッチングを行なう工程(S24)とを実施する。この工程(S20)を実施することにより、フォトニック結晶構造10のベースとなる円形孔を開けることができる。具体的には、以下のような処理を行なう。
まず、GaNエピタキシャル成長層12上にマスク層を形成する工程(S21)を実施する。この工程(S21)では、マスク層としては、たとえば、EB(電子ビーム)露光用レジスト(日本ゼオン(株)製 ZEP520)を用いる。なお、この工程(S21)では、マスク層としてEB露光用レジストを用いているが、特にこれに限定されない。たとえば、SiNなどの絶縁膜などにEB描写パターンをエッチング転写してマスクとすることもできる。また、多層のマスクを用いることもできる。
次に、露光を行なう工程(S22)を実施する。露光は、たとえば、EB(電子ビーム)露光によってGaNエピタキシャル成長層12上に塗布された露光用レジストに直接レジストマスクパターンを描写する。このレジストマスクパターンは所定形状とし、本実施の形態では、略同一で一定の方向に整列した円形が抜けた形状としている。また、隣接する円形の中心間の距離であるピッチは、たとえば350nm、円形の直径は、たとえば130nmと微細にしている。
次いで、現像を行なう工程(S23)を実施する。この工程(S23)では、EBで露光された部分を溶かす。本実施の形態では、上記レジストマスクの形状から、略同一で一定の方向に整列した平面形状が円形の複数の孔を有するマスク層が形成されている。
次いで、ドライエッチングを行なう工程(S24)を実施する。この工程(S24)では、たとえば、Cl(塩素)系ガスまたはHI(ヨウ化水素酸)系ガスの雰囲気下で上述したマスク層をマスクとしてICPエッチングを行なう。ClガスまたはHIガスにアルゴンガスやキセノンガスなどの不活性ガスを混ぜてもよい。この場合には、ClガスまたはHIガスと不活性ガスとの比は2:1で行なうことが好ましい。また、ICPエッチングは、たとえば、雰囲気圧力を0.3Pa〜1Paとし、200Wのバイアスを印加することにより行なう。なお、エッチング工程(S24)は、ドライエッチング工程であればICPエッチングに特に限定されず、たとえば、平行平板RIEエッチングを行なってもよい。
この工程(S24)では、円形の孔が形成されたマスク層により、マスク層に覆われていない円形部分においてエッチングが進行し、フォトニック結晶構造のベースとなる円形孔を空けることができる。また、円形孔は、上記ピッチと同様のピッチとなり、たとえば350nmの微細なピッチとなる。
また、この工程(S24)で行なうエッチングは、不活性ガスを導入することにより、化学的な反応過程よりも物理的な反応過程(ミリング過程)が主となり、垂直エッチング条件でエッチングを行なう。この物理的な反応過程が主のドライエッチングプロセスは、制御を行なうことが容易で、平面の面内均一性も良い。
最後に、図3に示すように、ウエットエッチング工程(S30)を実施する。この工程(S30)では、上記のマスク層を除去するとともに、ベースとなる円形の孔部が形成されたGaNエピタキシャル成長層に対して、m面が反応律速面となるウエットエッチングを実施する。
詳細には、この工程(S30)では、熱SPM(sulfuric acid hydrogen peroxide mixture)または有機系アルカリ洗浄液をエッチング液として用いている。熱SPMは、硫酸(含有率96%):過酸化水素水(濃度30%)=(4〜6):1のものであって常温以上(たとえば50℃以上、好ましくは90℃以上130℃以下)に加熱されたものとし、好ましくは、硫酸(含有率96%):過酸化水素水(濃度30%)=5:1としている。また、熱SPMを90℃以上130℃以下としてウエットエッチングを行なうことがより好ましい。90℃より低い温度でウエットエッチングを行なうと、反応速度が低下するからである。一方、130℃より高い温度でウエットエッチングを行なうと、熱SPM中の過酸化水素水が沸騰するためである。
有機系アルカリ洗浄液は、アンモニア基を有し、pH9〜14の洗浄液である。有機アルカリ洗浄液は、たとえば、セミコクリーン(フルウチ化学(株)製)を用いることができる。
工程(S30)において、ウエットエッチングを行なう時間は任意の時間とすることができる。ウエットエッチングを行なう時間により、フォトニック結晶構造の孔部の径を制御できるので、所望の径となる孔部を有するように時間を決めることができる。たとえば、ウエットエッチングの時間を10分とすると孔部の径は約140nm、ウエットエッチングの時間を20分とすると孔部の径は160nmとなった。なお、孔部の径とは、フォトニック結晶構造の孔部の平面形状は六角形であり、その六角形における対向する頂点を結ぶ長さを意味する。
工程(S30)では、GaNエピタキシャル成長層12の(0001)面に対してエッチング液によるエッチングが生じない。(0001)面に対して垂直な方向の面に対しては非常に遅い速度でエッチング液によるエッチングが進行する。そして、(1−100)面と等方位面である、(0−110)面、(−1010)面、(−1100)面、(01−10)面、および(10−10)面、すなわちm面にはエッチング液によるエッチングがほとんど進行しない(他の面に比べて極めてエッチング速度が遅い)。そのため、ドライエッチングを行なう工程(S24)後の孔部は円形であるが、ウエットエッチング工程(S30)後の孔部11は、m面でエッチングが進行しないので、m面が側壁面11aとなり、平面形状が六角形となる。また、ドライエッチングを行なう工程(S24)において、ドライエッチング時のプラズマダメージを受けた部分がウエットエッチング工程(S30)を実施することにより除去される。
上記工程(S10〜S30)を実施することにより、図1に示すような本発明の実施の形態におけるフォトニック結晶構造10を備える素子を製造することができる。
ここで、本発明例による製造方法と異なり、ドライエッチングを行なう工程(S24)を実施した後にマスク層を除去するために、ウエットエッチング工程(S30)を実施せずに、ベンゼンスルフォン酸を用いてマスク層を除去する工程を実施する場合を考える。図4(A)は、ベンゼンスルフォン酸を用いてマスク層を除去する工程を実施したフォトニック結晶構造30についてSEM(電子顕微鏡)による俯瞰図である。図4(B)は、図4(A)における領域Aを示す拡大模式図である。
図4(A)および図4(B)に示すように、フォトニック結晶構造30は、ドライエッチングを行なう工程(S24)により形成された円形の孔部31を備えている。しかし、孔部31の側壁面は、割れまたはひびが入って荒れた状態となる。また、ドライエッチングにより受けたプラズマダメージが残っていると考えられる。このように、ドライエッチングのみでフォトニック結晶構造を作成しようとすると、形成された孔部31の側壁の状態が不均一であって、複数の孔31の間のサイズ(径など)のばらつきが起きることが分かる。
次に、本発明の実施の形態の変形例について説明する。図5は、本発明の実施の形態の変形例におけるフォトニック結晶構造を備える素子におけるフォトニック結晶構造を示す概略模式図である。図5を参照して、本発明の実施の形態の変形例におけるフォトニック結晶構造を備える素子について説明する。変形例におけるフォトニック結晶構造20を備える素子は、図1に示したフォトニック結晶構造10を備える素子と基本的には同じ構成であるが、孔部11を備えていない点において異なる。
具体的には、図5に示すように、フォトニック結晶構造20は、平面形状が六角形の柱部21からなる。柱部21は、(0001)面(c面)に対して垂直に上方に延びるとともに、平面形状が六角形となるように形成されている。また、柱部21の側壁面21aは、GaNエピタキシャル成長層の(1−100)面、(0−110)面、(−1010)面、(−1100)面、(01−10)面、および(10−10)面からなる。
次に、変形例におけるフォトニック結晶構造20を備える素子の製造方法について説明する。変形例におけるフォトニック結晶構造20を備える素子の製造方法は、実施の形態におけるフォトニック結晶構造10を備える素子の製造方法と基本的には同じ構成であるが、露光を行なう工程(S22)およびドライエッチングを行なう工程(S24)において異なる。なお、図2における孔部11を形成する工程(S20)は、柱部21を形成する工程(S20)と読み変える。
具体的には、露光を行なう工程(S22)では、EB露光により形成されるレジストマスクパターンは、略同一で一定の方向に整列した円形としている。これにより、現像を行なう工程(S23)では、上記レジストマスクパターンの形状から、平面形状が略同一で一定の方向に整列した円形のマスク層ができている。
また、ドライエッチングを行なう工程(S24)では、マスク層で覆われていない部分においてGaNエピタキシャル成長層がエッチングされ、フォトニック結晶構造のベースとなる円形の柱部を形成することができる。
その後、ウエットエッチング工程(S30)を実施すれば、円形の柱部の側面に対して、m面が反応律速面となるウェットエッチングが実施されることにより、円形の柱部は六角柱の柱部21に形成される。
他の工程は、本発明の実施の形態におけるフォトニック結晶構造10を備える素子と同様であるので、その説明は繰り返さない。
以上説明したように、本発明の実施の形態におけるフォトニック結晶構造10,20を備える素子の製造方法は、(0001)面を主面とするGaNエピタキシャル成長層12を準備する工程(S10)と、GaNエピタキシャル成長層12においてフォトニック結晶構造10,20のベースとなる孔部または柱部を形成する工程(S20)と、ベースとなる孔部または柱部が形成されたGaNエピタキシャル成長層12に対して、m面が反応律速面となるウエットエッチングを行なうウエットエッチング工程(S30)とを備えている。ウエットエッチング工程(S30)においてm面(劈開面)が反応律速面あることを利用して、フォトニック結晶構造10,20においてベースとなる孔部または柱部を平面形状が六角形の略同一の形状とすることができる。また、工程(S20)においてベースとなる孔部または柱部を一定の方向に整列するように形成することにより、フォトニック結晶構造10,20における孔部11または柱部21は一定の向きに整列した状態とすることができる。
また、フォトニック結晶構造10,20は、GaNエピタキシャル成長層を用いている。GaNは堅くて、かつ脆いという性質を有しているが、本発明の実施の形態におけるフォトニック結晶構造10,20を備える素子の製造方法によれば、容易に孔部11または柱部21を形成することができる。そのため、利用可能性の範囲が広いGaNを用いてフォトニック結晶構造10,20を備える素子を製造することができる。
さらに、m面(劈開面)が孔部または柱部の側壁面となるので、ピッチを微細としても、その側壁面のRMS粗さを低減することができる。
上記フォトニック結晶構造10,20を備える素子の製造方法において、ウエットエッチング工程(S30)では、熱SPM(sulfuric acid hydrogen peroxide mixture)または有機系アルカリ洗浄液をエッチング液として用いてもよい。これにより、ウエットエッチング工程(S30)の反応をより効果的に実施することができる。
上記フォトニック結晶構造10,20を備える素子の製造方法において、熱SPMの温度を90℃以上130℃以下としてウエットエッチングを実施することが好ましい。これにより、工程(S30)においてエッチング液として熱SPMを用いる場合に、ウエットエッチング工程をより促進することができる。
本発明の実施の形態におけるフォトニック結晶構造10,20を備える素子は、(0001)面を主面とするGaNエピタキシャル成長層12を準備する工程(S10)と、GaNエピタキシャル成長層12においてフォトニック結晶構造のベースとなる孔部または柱部を形成する工程(S20)と、孔部または柱部が形成されたGaNエピタキシャル成長層12に対して、m面が反応律速面となるウエットエッチングを実施するウエットエッチング工程(S30)とにより製造され、GaNエピタキシャル成長層において形成された孔部または柱部の平面形状が六角形であり、孔部11または柱部21が形成されたGaNエピタキシャル成長層がフォトニック結晶構造として作用する。これにより、GaN基板上に形成され、略同一で一定の並びの孔部11または柱部21を有するフォトニック結晶構造10,20を備える素子となる。
上記フォトニック結晶構造10,20を備える素子において、孔部11または柱部21においてm面と平行な側壁面11a,21aのRMS粗さは、0.1nm以上5nm以下とすることが可能となる。これにより、フォトニック結晶構造10,20の側壁面11a,21aの表面粗さは非常に低くなる。そのため、複数の孔部11または柱部21の形状の均一性を向上させることができるので、フォトニック結晶構造10,20の回折特性を向上する等のバンド構造のなまりを改善することができる。よって、フォトニック結晶構造10,20を備える素子としての性能をさらに向上することができる。
上記フォトニック結晶構造10,20を備える素子において、孔部11または柱部21の平面形状である六角形における対向する頂点を結んだときの径のばらつき(最も大きい径と最も小さい形との差を最も小さい径で割った数値)を、20%以内とすることが可能である。孔部11または柱部21の径のばらつきが小さいことから、形状が略同一であることと相乗して、フォトニック結晶構造10,20は光の出力を大きくするなどの特性を大幅に向上することができる。よって、フォトニック結晶構造10,20を備える素子はさらに性能を向上することができる。
図6は、本発明の実施例1におけるフォトニック結晶構造を備える素子の上面図である。図7は、本発明の実施例1におけるフォトニック結晶構造を備える素子の断面図である。図6および図7を参照して、本発明の実施例1におけるフォトニック結晶レーザ(2次元DFBレーザ)素子を説明する。
図6および図7に示すように、フォトニック結晶構造を備える素子100は、基板103と、n型クラッド層104と、アンドープガイド層105と、活性層106と、p型電子ブロック層107と、フォトニック結晶層101と、p型クラッド層108と、p型コンタクト層109と、p型電極110、およびn型電極111とを備えている。
基板103は主面103aを有している。基板103上には、n型クラッド層104、アンドープガイド層105、およびp型電子ブロック層107が積層するように形成されており、活性層106がアンドープガイド層105およびp型電子ブロック層107に挟まれている。フォトニック結晶層101は主面103aが延びる方向に沿って基板103上に(図7ではp型電子ブロック層107の上部表面上に)形成されている。また、フォトニック結晶層101は、エピタキシャル成長層101aと、エピタキシャル成長層101aよりも低屈折率である複数の孔部101bとを含んでいる。エピタキシャル成長層101aはGaNよりなっており、孔部101bの内部には空気が充填されている。実施例1においては、基板103が導電性GaNよりなっている。
図6および図7に示された素子の構造をより具体的に説明すれば、基板103上には、n型クラッド層104、アンドープガイド層105、活性層106、p型電子ブロック層107、フォトニック結晶層101、p型クラッド層108、およびp型コンタクト層109が、この順序で積層されている。p型コンタクト層109の上には円形状のp型電極110が設けられており、基板103の主面103aとは反対側の主面103bには、一面に(主面103b全体を覆うように)n型電極111が設けられている。p型電極110およびn型電極111は、たとえばAu(金)などよりなっている。
活性層106はたとえばInGaN/GaNよりなる多重量子井戸構造により構成されている。なお、単一の半導体材料よりなっていてもよい。活性層106は、フォトニック結晶層101に沿って設けられ所定の方向に伸びる複数の量子細線として形成されることができ、また、フォトニック結晶層101に沿って設けられ複数の量子箱として形成されることができる。各量子細線は、その長手方向と直交する2方向に関して電子のエネルギー準位が離散的になるような寸法(たとえば数十nm程度)を有する。また、各量子箱は、互いに直交する3方向に関して電子のエネルギー準位が離散的になるような寸法(たとえば数十nm程度)を有する。このような量子構造を備えると状態密度が大きくなるので、発光効率が高められると共に、発光スペクトルが先鋭化される。
フォトニック結晶層101は、たとえば上述した実施の形態におけるフォトニック結晶構造10と同様である。また、フォトニック結晶層101としては、図5に示すようなフォトニック結晶構造20を採用してもよい。
図6および図7に示すように、n型クラッド層104はたとえばn型AlGaNよりなっており、アンドープガイド層105はたとえばアンドープGaNよりなっており、p型電子ブロック層107はたとえばp型AlGaNよりなっている。p型クラッド層108はたとえばp型のAlGaNよりなっている。n型クラッド層104およびp型クラッド層108は、活性層106に与えられるべきキャリアが伝導する導電層として機能する。このため、n型クラッド層104およびp型クラッド層108は、活性層106を挟むように設けられている。また、n型クラッド層104、p型電子ブロック層107、およびp型クラッド層108は、それぞれ、活性層106にキャリア(電子および正孔)を閉じ込める閉じ込め層として機能する。つまり、n型クラッド層104、活性層106、p型電子ブロック層107、およびp型クラッド層108は、ダブルヘテロ接合を形成している。このため、発光に寄与するキャリアを活性層106に集中させることができる。
また、p型電子ブロック層107は、フォトニック結晶層101への電子の進入をブロックするブロック層としても機能する。これにより、フォトニック結晶層101内で電子と正孔とが非発光再結合するのを抑止することができる。特に、孔部101bに空気が充填されている場合には、孔部101bの表面において非発光再結合が起こりやすくなるので、ブロック層としての機能が重要になる。
p型コンタクト層109は、p型電極110との接触をオーミック接触にするために形成される。p型コンタクト層109はたとえばp型のGaNよりなっている。
なお、実施例1におけるフォトニック結晶構造を備える素子100の各部分の寸法を例示的に以下に列挙すると、基板103の厚さはたとえば100μmであり、フォトニック結晶層101の厚さはたとえば0.1μmであり、n型クラッド層104およびp型クラッド層108の各々の厚みはたとえば0.5μmであり、アンドープガイド層105、活性層106およびp型電子ブロック層107の各々の厚みはたとえば0.1μmである。
次に、実施例1におけるフォトニック結晶構造を備える素子100の製造方法について説明する。
まず、図7に示すように、導電性GaNからなる基板103を準備する。そして、たとえば基板103の(0001)面上にMOCVD(Metal-organic chemical vapor deposition)法を用いて、n型クラッド層104、アンドープガイド層105、活性層106、p型電子ブロック層107、およびGaNよりなるエピタキシャル成長層101aをこの順序で基板103上にエピタキシャル成長させる。エピタキシャル成長層101aの結晶性は、基板103の結晶特性の影響を受ける。
次に、いったん、成膜装置(たとえばエピタキシャル成長炉)から取り出して、エピタキシャル成長層101aにフォトニック結晶構造を形成して、フォトニック結晶層101とした。このフォトニック結晶構造を形成する方法としては、上述した孔部101bを形成する工程(S20)およびウエットエッチング工程(S30)を実施した。ウエットエッチング工程(S30)で、エッチング液として熱SPMを用いた。熱SPMは、96%硫酸と30%過酸化水素水を5:1の割合で混合したものを用い、その温度を120℃としてウエットエッチングを行なった。
実施例1では、ピッチが180nmの正方格子、孔部101bには空気が充填され、空気充填率は15%となるようにフォトニック結晶層101を製造した。
その後、再成長法により孔部101bをエアブリッジして、p型クラッド層108およびp型コンタクト層109を形成した。そして、p型コンタクト層109の上面である光放出面109aにp型電極110を形成した。次いで、基板103の主面103bにn型電極111を形成した。これにより、図6および図7に示すフォトニック結晶構造を備える素子100を製造した。
次に、フォトニック結晶構造を備える素子100の発光方法について、図6および図7を用いて説明する。
p型電極110に正電圧を印加すると、p型クラッド層108から活性層106へ正孔が注入され、アンドープガイド層105から活性層106へ電子が注入される。活性層106へ正孔および電子(キャリア)が注入されると、キャリアの再結合が起こり、光が発生される。発生される光の波長は、活性層106が備える半導体層のバンドギャップによって規定される。
活性層106において発生された光は、アンドープガイド層105およびp型クラッド層108によって活性層106内に閉じ込められるが、一部の光はエバネッセント光としてフォトニック結晶層101に到達する。フォトニック結晶層101に到達したエバネッセント光の波長と、フォトニック結晶層101が有する所定の周期とが一致する場合には、その周期に対応する波長において光は回折を繰り返し、定在波が発生し、位相条件が規定される。フォトニック結晶層101によって位相が規定された光は、活性層106内の光にフィードバックされ、やはり定在波を発生させる。この定在波は、フォトニック結晶層101において規定される光の波長および位相条件を満足している。
このような現象は、活性層106およびフォトニック結晶層101が2次元的に広がりをもって形成されているので、p型電極110を中心にした領域およびその付近において生じうる。十分な量の光がこの状態に蓄積された場合、波長および位相条件の揃った光が、フォトニック結晶層101の主面である(0001)面に垂直な方向(図7において上下方向)、つまり光放出面109aから誘導放出される。
このようにして発光する際に、発光の広がり状態からわかる実効共振器長(L)測定により、フォトニック結晶層101と活性層106との結合係数κは、約400cm-1と高い値となった。結合係数κが高いので、活性層106で発生する光をフォトニック結晶層101で回折させる割合が高いことから、フォトニック結晶層101の性能が高いことがわかった。また、その発振のための閾値は、2.3kA/cm2と低い値となった。なお、結合計数κの測定方法は、以下のようなものである。すなわち、同じ特性をもつフォトニック結晶レーザ(2次元DFBレーザ)では、κとLとの積の値が同一となるとみなすことができるため、実効的なLを、その面発光の発光領域を直接サイズ測定することにより、κを見積もることができる。
一方、比較例におけるフォトニック結晶構造を備える素子は、構成するフォトニック結晶層の製造の際に、ウエットエッチング工程(S30)を実施せずに、ベンゼンスルフォン酸を用いてマスク層を除去する工程を実施した。その他の層は実施例1と同様に製造した。
比較例におけるフォトニック結晶構造を備える素子について、結合係数κは、フォトニック結晶層と活性層との結合係数κは約300cm-1となり、実施例1におけるフォトニック結晶構造を備える素子100よりも低い値となった。また、その発振のための閾値は、3.0kA/cm2となり、実施例1におけるフォトニック結晶構造を備える素子100よりも高い値となった。
以上説明したように、実施例1におけるフォトニック結晶構造を備える素子100によれば、フォトニック結晶層101の孔部101bは平面形状が略同一の六角形とし、正方格子を構成して一定の方向に整列している。そのため、微細なピッチのフォトニック結晶構造において、孔部101bの形状が揃っており、平面形状が六角形としているフォトニック結晶層101は、結合係数κおよび閾値等の特性において優れている。
本発明の実施例2におけるフォトニック結晶構造を備える素子は、実施例1のフォトニック結晶構造を備える素子100のフォトニック結晶層101と基本的には同様の構成を備えるが、フォトニック結晶構造がその上に形成される基板の材料がサファイヤである点において、図7に示したフォトニック結晶構造を備える素子100と異なる。
図8は、本発明の実施例2におけるフォトニック結晶構造を備える素子であるフォトニック結晶層を示す拡大模式図である。図8において、任意に選択された孔部Cに着目し、孔部Cから孔部Aに向かう方向をΓ−J方向とし、孔部Cから孔部Dへ向かう方向をΓ−X方向とする。また、各孔部において対向する各頂点を結ぶ線を対称軸とする。たとえば、孔部Aに着目すると、対称軸のひとつは対称軸uである。各孔部において対向する各頂点を結ぶ線が互いに交わる点を各孔部の中心とする。たとえば、孔部Aに着目すると、中心は中心aである。また、最も近接している孔部の組の整列方向を示す軸を方向軸とする。孔部の整列方向は、各孔部の中心と最も近接している中心を結ぶ線となる。たとえば、孔部Aと孔部Cに着目すると、方向軸はそれぞれの中心a,cを結ぶ方向軸vとなる。また、ピッチとは、隣接する孔部の中心間の距離である。たとえば、孔部Bと孔部Cに着目すると、ピッチはそれぞれの中心b,cとを結ぶ距離であるピッチl1である。
図8に示すように、実施例2におけるフォトニック結晶層は、三角格子としている。孔部Aに着目すると、ある対称軸uとある方向軸vとの交差する角度θ1は15°である。なお、任意の孔部においても、対称軸と方向軸との交差する最も小さい角度が15°となる。
なお、対称軸uと方向軸vとの交差する角度θ1が15°の三角格子の回転対称性は、IUC分類においてP6と呼ばれる60°回転対称性を持つが、鏡映対称性を持たないものである。
対称軸uと方向軸vとの交差する最も小さい角度は、0°より大きく90°より小さければθ1(15°)に特に限定されない。たとえば、対称軸と方向軸との交差する最も小さい角度は、5°以上20°以下が好ましい。この範囲内の角度とすることにより、対称性のパターンを容易にかつ揃った形状とすることができる。そのため、当該フォトニック結晶構造を備える素子(フォトニック結晶層)は完全フォトニックバンドギャップが開くなどの特性を得ることができる。
また、実施例2のフォトニック結晶層では、格子の並んでいる方向である方向軸から対称軸が15°傾いた状態で、方向軸に沿った方向にピッチl1を250nmとして孔部が整列し、各孔部の平面形状が六角形の略同一の形状となっている。
次に、実施例2におけるフォトニック結晶構造を備える素子(フォトニック結晶層)の製造方法について説明する。実施例2におけるフォトニック結晶構造を備える素子の製造方法は、基本的には実施例1におけるフォトニック結晶構造を備える素子におけるフォトニック結晶層101の製造方法と同様であるが、以下の点において実施例1におけるフォトニック結晶構造を備える素子100のフォトニック結晶層101の製造方法と異なる。
実施例2では、基板として、上述したようにサファイヤを用いた。サファイヤ基板上に実施例1と同様にGaNエピタキシャル成長層を形成した。
また、ウエットエッチング工程(S30)では、エッチング液としてセミコクリーン(フルウチ化学(株)製)を用いた。また、露光を行なう工程(S22)においてEB描写時に、GaNエピタキシャル成長層のm面方向から15°ずらした方向を方向軸として格子パターンを作製した。なお、格子パターンは三角格子とし、ピッチは250nmとした。また、EB描画した孔の直径は100nmとした。
次に、実施例2におけるフォトニック結晶構造を備える素子として、レーザ溶解法によりサファイヤ基板をフォトニック結晶層から分離してスラブ型2次元フォトニック結晶とし、そのスラブ型2次元フォトニック結晶の特性を調べた。
このスラブ型2次元フォトニック結晶について、TEモードおよびTMモードの光の透過光スペクトルを測定した。この測定は、波長可変レーザとλ/4偏光板を用いて直接透過率の測定を行なった。その結果、TEモードおよびTMモードの両モードにおいて、1000nm近傍にバンドギャップが開いた。
なお、TEモードおよびTMモードの両モードにおいてバンドギャップが開く領域を完全バンドギャップと言う。完全バンドギャップとは、TMモードの光に対するフォトニックバンドギャップと、TMモードの光に対するフォトニックバンドギャップとのエネルギーレベルが一致することを意味する。完全バンドギャップではTEモードの光およびTMモードの光のいずれも存在できないことから、このような完全バンドギャップを有するフォトニック結晶構造は自然光に対してもLEDから出射する光に対しても効果的である。
なお、実施例2では、フォトニック結晶構造は孔部からなるものとしているが、特にこの構成に限定されない。平面形状が六角形の孔部および六角柱の柱部のいずれか一方が複数形成されていればよい。
また、上述した実施例2のフォトニック結晶層の構造は、実施例1における素子100のフォトニック結晶層101に適用してもよい。つまり、実施例1における素子に、実施例2におけるフォトニック結晶構造を適用した素子は、(0001)面を主面とするGaNエピタキシャル成長層を用いた素子であって、基板と、基板上に形成されたGaNエピタキシャル成長層とを備えており、GaNエピタキシャル成長層では、平面形状が六角形の孔部および六角柱の柱部のいずれか一方が複数形成されることによりフォトニック結晶構造が構成されている。(0001)面において孔部または柱部の平面形状である六角形における対向する2つの頂点を結ぶ対称軸uと、最も近接している孔部または柱部の組の整列方向を示す方向軸vとが交差する最も小さい角度が0°より大きく90°より小さい。フォトニック結晶構造を備える素子において、フォトニック結晶構造が、(0001)面において鏡映対称軸を有していない。そのため、上記交差する角度を適宜設定することにより、孔部の平面形状が六角形であって、回転対称性を任意に変更した新規なフォトニック結晶層を実現できる。たとえば、対称軸uと方向軸vとが交差する最も小さい角度が上記範囲にあれば、完全バンドギャップを有するフォトニック結晶構造を有する素子を作ることができる。
また、上記フォトニック結晶構造を備える素子において、フォトニック結晶構造が三角格子となる場合であって、対称軸uと方向軸vとの交差する最も小さい角度が5°以上20°以下としてもよい。これにより、完全フォトニックバンドギャップを有することとなる。
本発明の実施例3におけるフォトニック結晶構造を備える素子(フォトニック結晶層)は、実施例2のフォトニック結晶構造を備える素子(フォトニック結晶層)と基本的には同様の構成を備えるが、その孔部の配置が実施例2のフォトニック結晶層と異なる。
図9は、本発明の実施例3におけるフォトニック結晶層を示す拡大模式図である。図9において、任意に選択された孔部Gに着目し、孔部Gから孔部Fに向かう方向をΓ−J方向とし、孔部Gから孔部Eへ向かう方向をΓ−M方向とする。また、実施例2と同様に、各孔部において対向する各頂点を結ぶ線を対称軸とする。各孔部において対向する各頂点を結ぶ線が互いに交わる点を各孔部の中心とする。各孔部の中心と隣接する中心を結ぶ線を方向軸とする。ピッチとは、隣接する孔部の中心間の距離である。
図9に示すように、実施例3におけるフォトニック結晶構造を備える素子のフォトニック結晶層は、正方格子としている。孔部Eに着目すると、ある対称軸xとある方向軸yとの交差する角度θ2は15°である。なお、任意の孔部においても、方向軸と対称軸との交差する最も小さい角度が15°となる。
なお、対称軸xと方向軸yとの交差する角度θ2が15°の正方格子の回転対称性は、IUC分類においてP2と呼ばれる180°回転対称性を持つが、鏡映対称性を持たないものである。
なお、対称軸と方向軸との交差する最も小さい角度は、0°より大きく90°より小さければθ2(15°)に特に限定されない。たとえば、対称軸と方向軸との交差する最も小さい角度は、12°以上35°以下が好ましい。この範囲内の角度とすることにより、対称性のパターンを容易にかつ揃った形状とすることができる。そのため、当該フォトニック結晶構造を備える素子は完全フォトニックバンドギャップが開く等の特性を得ることができる。
また、実施例3のフォトニック結晶層では、格子の並んでいる方向から対称軸が15°傾いた状態で、方向軸に沿った方向にピッチl2を220nmとして孔部が整列し、各孔部の平面形状が六角形の略同一の形状となっている。
次に、実施例3におけるフォトニック結晶構造を備える素子(フォトニック結晶層)の製造方法について説明する。実施例3におけるフォトニック結晶構造を備える素子の製造方法は、基本的には実施例2におけるフォトニック結晶構造を備える素子の製造方法と同様であるが、露光を行なう工程(S22)において実施例2におけるフォトニック結晶構造を備える素子のフォトニック結晶層と異なる。
実施例3では、露光を行なう工程(S22)においてEB描写時に用いる格子パターンを、正方格子とし、ピッチを220nmとした。また、EB描画した孔の直径は90nmとした。
次に、実施例3におけるフォトニック結晶構造を備える素子として、実施例2の場合と同様にレーザ溶解法によりサファイヤ基板を分離してスラブ型2次元フォトニック結晶とし、そのスラブ型2次元フォトニック結晶の特性を調べた。このスラブ型2次元フォトニック結晶について、実施例2と同様に、TEモードおよびTMモードの光の透過光スペクトルを測定した。その結果、TEモードおよびTMモードの両モードにおいて、1000nm近傍にバンドギャップが開いた。
なお、実施例3では、フォトニック結晶構造は孔部からなるものとしているが、特にこの構成に限定されない。平面形状が六角形の孔部および六角柱の柱部のいずれか一方が複数形成されていればよい。
また、上述した実施例3のフォトニック結晶層の構造は、実施例1における素子100のフォトニック結晶層101に適用してもよい。つまり、実施例1における素子に、実施例3におけるフォトニック結晶構造を適用した素子は、フォトニック結晶構造が正方格子となる場合であって、対称軸xと方向軸yとの交差する最も小さい角度が12°以上35°以下としている。これにより、正方格子のフォトニック結晶構造であっても、完全バンドギャップを有することができる。
本発明の実施例4として、フォトニック結晶構造を備える素子を構成するフォトニック結晶層の構造を確認した。具体的には、実施例4におけるフォトニック結晶層としては、基板がGaNからなり、基板GaN上のGaNエピタキシャル成長層を用いたフォトニック結晶層、および基板がサファイヤからなり、サファイヤ基板上のGaNエピタキシャル成長層を用いたフォトニック結晶層を準備した。この2つのフォトニック結晶層を用いて、ウエットエッチング工程(S30)において、m面が律速面として反応する(つまり、形成される平面形状が六角形の孔部の側壁がm面になっている)ことを実験により確認した。
なお、実施例4のフォトニック結晶層の製造方法は、両者とも実施例1のフォトニック結晶構造を備える素子100を構成するフォトニック結晶層101と基本的には同様の構成を備える。
図10(A)および図10(B)を用いて、実施例4のフォトニック結晶について説明する。図10(A)は、GaN基板上に形成されたフォトニック結晶についてSEM(電子顕微鏡)による俯瞰図を示し、(B)は、サファイヤ基板上に形成されたフォトニック結晶についてSEM(電子顕微鏡)による俯瞰図を示す。
図10(A)を参照して、基板がGaNからなり、GaN基板上のGaNエピタキシャル成長層を用いたフォトニック結晶層について説明する。当該フォトニック結晶層は、三角格子であって、孔部の平面形状が六角形で略同一である。図10(A)に示すように、GaN基板上のGaNエピタキシャル成長層の(1−100)面の方向軸は、GaN基板の(1−100)面の方向軸(つまり劈開方向)と一致した。
次に、図10(B)を参照して、基板がサファイヤからなり、サファイヤ基板上のGaNエピタキシャル成長層を用いたフォトニック結晶層について説明する。当該フォトニック結晶層は、三角格子であって、孔部の平面形状が六角形で略同一である。孔部の配置などは、基本的に図10(A)に示したフォトニック結晶層と同様とした。
ここで、サファイヤ基板上のGaNエピタキシャル成長層の(1−100)面とサファイヤ基板の(1−100)面とは、サファイヤ基板およびGaNエピタキシャル成長層のc面と垂直な軸である[0001]軸を回転軸として、30°ずれることが知られている。一方、GaN基板上にGaNエピタキシャル成長層を形成する場合は、GaN基板の(1−100)面とGaNエピタキシャル成長層の(1−100)面とは一致し、GaN基板のm面とGaNエピタキシャル成長層のm面は一致する。
そこで、図10を見てみると、図10(A)においては孔部の側壁の延びる方向がGaN基板の(1−100)面の延びる方向(つまりGaNエピタキシャル層の(1−100)面の延びる方向:m面の延びる方向)に一致している。一方、図10(B)においては、孔部の側壁の延びる方向がGaN基板の(1−100)面の延びる方向に対して30°ずれており、これはGaNエピタキシャルそうの(1−100)面の延びる方向:m面の延びる方向)に一致している。このことから、ウエットエッチング工程(S30)において、GaNエピタキシャル成長層のm面がエッチング反応において律速となって、m面に沿った六角形が形成されることがわかった。
以上説明したように、実施例4におけるフォトニック結晶層によれば、GaN基板上に形成されたGaNエピタキシャル成長層に形成される孔部または柱部は、GaNエピタキシャル成長層のm面に沿った形状となる。また、サファイヤ基板上に形成されたGaNエピタキシャル成長層に形成される孔部または柱部は、GaNエピタキシャル成長層のm面に沿った形状となる。つまり、ウエットエッチング工程(S30)では、GaNエピタキシャル成長層のm面が反応律速面となることがわかる。
また、ウエットエッチング工程(S30)では、GaNエピタキシャル成長層のm面が反応律速面となるので、六方晶のm面に沿って孔部または柱部を容易に形成することができる。よって、形状が略同一で一定の方向に整列した孔部または柱部を有するフォトニック結晶層を製造することができる。
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した実施の形態ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
(A)は、本発明の実施の形態におけるフォトニック結晶構造を備える素子の製造方法により製造されたフォトニック結晶についてSEM(電子顕微鏡)からみた俯瞰図を示し、(B)は、該フォトニック結晶の概略模式図である。 本発明の実施の形態におけるフォトニック結晶構造を備える素子の製造方法を示すフローチャートである。 孔部または柱部を形成する工程(S20)をさらに詳細に示すフローチャートである。 (A)は、ベンゼンスルフォン酸を用いてマスク層を除去する工程を実施したフォトニック結晶構造30についてSEMからみた俯瞰図であり、(B)は、図4(A)における領域Aを示す拡大模式図である。 本発明の実施の形態の変形例におけるフォトニック結晶構造を備える素子の製造方法により製造されたフォトニック結晶の概略模式図である。 本発明の実施例1におけるフォトニック結晶構造を備える素子の上面図である。 本発明の実施例1におけるフォトニック結晶構造を備える素子の断面図である。 本発明の実施例2におけるフォトニック結晶構造を備える素子におけるフォトニック結晶層を示す拡大模式図である。 本発明の実施例3におけるフォトニック結晶構造を備える素子におけるフォトニック結晶層を示す拡大模式図である。 (A)は、GaN基板上に形成されたフォトニック結晶についてSEM(電子顕微鏡)からみた俯瞰図を示し、(B)は、サファイヤ基板上に形成されたフォトニック結晶についてSEM(電子顕微鏡)からみた俯瞰図を示す。
符号の説明
10,20,30 フォトニック結晶構造、11,31 孔部、11a,21a 側壁面、12 エピタキシャル成長層、21 柱部、100 フォトニック結晶構造を備える素子、101 フォトニック結晶層、101a エピタキシャル成長層、101b 孔部、103 基板、103a,103b 主面、104 n型クラッド層、105 アンドープガイド層、106 活性層、107 p型電子ブロック層、108 p型クラッド層、109 p型コンタクト層、109a 光放出面、110 p型電極、111 n型電極、a,b,c 中心、A〜G 孔部、P,l1,l2 ピッチ、u,x 対称軸、v,y 方向軸、θ1,θ2 角度。

Claims (3)

  1. (0001)面を主面とするGaNエピタキシャル成長層を用いたフォトニック結晶構造を備える素子の製造方法であって、
    (0001)面を主面とするGaNエピタキシャル成長層を準備する工程と、
    前記GaNエピタキシャル成長層においてフォトニック結晶構造のベースとなる孔部または柱部を形成する工程と、
    前記ベースとなる孔部または柱部が形成された前記GaNエピタキシャル成長層に対して、m面が反応律速面となるウエットエッチングを行なうウエットエッチング工程とを備える、フォトニック結晶構造を備える素子の製造方法。
  2. 前記ウエットエッチング工程では、熱SPM(sulfuric acid hydrogen peroxide mixture)または有機系アルカリ洗浄液をエッチング液として用いる、請求項1に記載のフォトニック結晶構造を備える素子の製造方法。
  3. 前記熱SPMの温度を90℃以上130℃以下としてウエットエッチングを行なう、請求項2に記載のフォトニック結晶構造を備える素子の製造方法。
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