JP2009010335A - 窒化物系半導体レーザ素子およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】良好なFFPを得ることが可能な半導体レーザ素子を提供する。
【解決手段】この窒化物系半導体レーザ素子10は、窒化物系半導体層の[0001]方向に対して略平行に延びる導波路と、導波路の前端に位置し、窒化物系半導体層の略(0001)面からなる出射面10aと、導波路の後端に位置し、窒化物系半導体層の略(000−1)面からなる後面10bとを備えている。そして、出射面10aから出射されるレーザ光の強度が、後面10bから出射されるレーザ光の強度よりも大きくされている。
【選択図】図2

Description

本発明は、窒化物系半導体レーザ素子およびその製造方法に関する。
従来、半導体レーザにおいて、活性層の主面の面方位を、(11−20)面や、(1−100)面などの略(H、K、−H−K、0)面(H、Kの少なくとも一方は0でない整数とした場合)にすることによって、活性層に発生するピエゾ電場を低減することができ、その結果、レーザ光の発光効率を向上させることが可能であることが知られている。また、(0001)面と(000−1)面とを一対の共振器面とすることにより、半導体レーザの利得を向上させることができることが知られている(たとえば、特許文献1および非特許文献2参照)。
特開平8−213692号公報 Japanese Journal of Applied Physics Vol.46,No.9,2007, pp.L187−L189
しかしながら、上記特許文献1および2に開示された半導体レーザ装置では、一対の共振器面の一方の(0001)面はGa極性面で、他方の(000−1)面はN極性面であり、互いに面方位が異なる。このとき(000−1)面は、(0001)面と比較して化学的に不安定であるために、(000−1)面は、半導体レーザ素子の製造プロセスの途中で、表面に凹凸形状が形成されやすい。このため、(000−1)面を光出射側の共振器面として形成した場合、共振器面表面の凹凸形状によってレーザ光の散乱が増大する。この結果、遠視野像(FFP)にリップルが生じるという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、良好なFFPを得ることが可能な半導体レーザ素子およびその製造方法を提供することである。
課題を解決するための手段および発明の効果
上記目的を達成するために、この発明の第1の局面による窒化物系半導体レーザ素子は、窒化物系半導体層の[0001]方向に対して略平行に延びる導波路と、導波路の前端に位置し、窒化物系半導体層の略(0001)面からなる前端面と、導波路の後端に位置し、窒化物系半導体層の略(000−1)面からなる後端面とを備え、前端面から出射されるレーザ光の強度が、後端面から出射されるレーザ光の強度よりも大きくされている。
この発明の第1の局面による窒化物系半導体レーザ素子では、上記のように、レーザ光の強度が大きい前端面を略(0001)面からなるように構成するとともに、レーザ光の強度が小さい後端面を略(000−1)面からなるように構成することによって、前端面を構成する略(0001)面は、略(000−1)面よりも化学的に安定であるために表面に凹凸形状が形成されにくいので、レーザ動作時に、レーザ光の出射強度の大きい前端面においてレーザ光の散乱が増大するのを抑制することができる。この結果、レーザ動作時に良好なFFPを得ることができる。
ここで、前端面から出射されるレーザ光の強度を、後端面から出射されるレーザ光の強度よりも大きくするために、例えば、前端面の反射率は後端面の反射率よりも低くされる。前端面の反射率を後端面の反射率よりも低くするためには、前端面および後端面の少なくとも一方に誘電体多層膜を形成する。たとえば、前端面に反射防止膜を形成するか、後端面に反射膜を形成する。前端面に反射防止膜を形成し、かつ、後端面に反射膜を形成することがさらに望ましい。
上記第1の局面による窒化物系半導体レーザ素子において、好ましくは、前端面上に、第1誘電体膜が形成されている。このように構成すれば、第1誘電体膜によって、容易に前端面の反射率を後端面の反射率よりも低くすることができる。
上記前端面に第1誘電体膜が形成される構成において、好ましくは、第1誘電体膜の前端面と反対側の表面の凹凸形状の凹部の深さは、後端面の凹凸形状の凹部の深さよりも小さい。このように構成すれば、相対的に後端面の凹凸形状の凹部の深さが、前端面の第1誘電体膜の表面の凹凸形状の凹部の深さよりも大きくなるので、後端面の表面の清浄化を容易に行うことができる。
上記第1の局面による窒化物系半導体レーザ素子において、好ましくは、後端面上に、第2誘電体膜が形成されている。このように構成すれば、第2誘電体膜によって、容易に後端面の反射率を制御することができる。
上記後端面に第2誘電体膜が形成される構成において、好ましくは、第2誘電体膜の後端面と反対側の表面の凹凸形状の凹部の深さは、後端面の凹凸形状の凹部の深さよりも小さい。このように構成すれば、相対的に後端面の凹凸形状の凹部の深さが、後端面の第2誘電体膜の表面の凹凸形状の凹部の深さよりも大きくなるので、後端面の表面の清浄化を容易に行うことができる。
上記後端面に第2誘電体膜が形成される構成において、好ましくは、第2誘電体膜は、高屈折率膜と低屈折率膜とからなる多層反射膜を含み、後端面の凹凸形状の凹部の深さは、高屈折率膜の厚みよりも小さい。このように構成すれば、後端面の反射率をより大きくすることができる。
上記第1の局面による窒化物系半導体レーザ素子において、前端面の凹凸形状の凹部の深さは、後端面の凹凸形状の凹部の深さよりも小さい。このように構成すれば、レーザ動作時に、良好なFFPを得ることができる。
上記第1の局面による窒化物系半導体レーザ素子において、好ましくは、レーザ光の波長がλであり、導波路の実効屈折率がnである場合に、前端面の凹凸形状の凹部の深さは、λ/(4n)よりも小さい。このように構成すれば、レーザ動作時に、良好なFFPを得ることができる。
上記第1の局面による窒化物系半導体レーザ素子において、好ましくは、レーザ光の波長がλであり、導波路の実効屈折率がnである場合に、後端面の凹凸形状の凹部の深さは、λ/(2n)よりも小さい。このように構成すれば、後端面の反射率をより大きくすることができる。
上記前端面の凹凸形状の凹部の深さが後端面の凹凸形状の凹部の深さよりも小さい構成において、好ましくは、前端面の凹凸形状の凹部の深さは、後端面の凹凸形状の凹部の深さの2分の1以下である。このように構成すれば、相対的に後端面の凹凸形状の凹部の深さが、前端面の凹凸形状の凹部の深さよりも大きくなるので、後端面の表面の清浄化を容易に行うことができる。
この発明の第2の局面による窒化物系半導体レーザ素子の製造方法は、基板上に、窒化物系半導体層の[0001]方向が基板の主面の法線方向と垂直となるように窒化物系半導体素子層を成長させる工程と、窒化物系半導体素子層に、[0001]方向に対して略平行に延びる導波路を形成する工程と、導波路の前端に、窒化物系半導体層の略(0001)面からなる前端面を形成する工程と、導波路の後端に、窒化物系半導体層の略(000−1)面からなる後端面を形成する工程とを備え、窒化物系半導体層の[0001]方向に対して略垂直な方向と、基板の法線方向とが略一致しており、前端面から出射されるレーザ光の強度が、後端面から出射されるレーザ光の強度よりも大きくされている。
この発明の第2の局面による窒化物系半導体レーザ素子の製造方法では、上記のように、導波路の前端に、略(0001)面からなる前端面を形成するとともに、導波路の後端に、前端面から出射されるレーザ光の強度よりもレーザ光の強度が小さい略(000−1)面からなる後端面を形成する工程を備えることによって、前端面を構成する略(0001)面は、略(000−1)面よりも化学的に安定であるために表面に凹凸形状が形成されにくいので、レーザ動作時にレーザ光の出射強度の大きい前端面においてレーザ光の散乱が増大するのを抑制することが可能な半導体レーザ素子を得ることができる。
上記第2の局面による窒化物系半導体レーザ素子の製造方法において、好ましくは、前端面および後端面を形成する工程は、エッチングにより前端面および後端面を形成する工程を含む。このように構成すれば、エッチングの条件を制御することにより、容易に、レーザ光の出射強度の大きい前端面の凹凸形状を、レーザ光の出射強度の小さい後端面よりも小さくなるように形成することができる。
この場合、好ましくは、エッチングにより前端面および後端面を形成する工程は、第1のドライエッチングにより、前端面の凹凸形状の凹部の深さが、後端面の凹凸形状の凹部の深さよりも小さくなるように形成する工程と、その後、後端面に対して、さらに第2のドライエッチングを行うことにより、後端面の凹凸形状の凹部の深さを小さくする工程とを含む。このように構成すれば、後端面を凹凸が形成されやすい略(000−1)面により形成したとしても、第2のドライエッチングにより後端面の凹凸形状の凹部の深さを小さくすることができるので、レーザ動作時に、後端面においてレーザ光の散乱が抑制される。その結果、後端面での反射率が低下するのがより抑制された半導体レーザ素子を容易に製造することができる。
上記第2の局面による窒化物系半導体レーザ素子の製造方法において、好ましくは、前端面および後端面の少なくとも一方に対して、清浄化を行う工程をさらに備える。このように構成すれば、導波路端面に吸着した原子・分子を除去できるので、導波路端面近傍の劣化や光学損傷破壊(COD)が抑制された半導体レーザ素子を容易に形成することができる。ここで、プラズマやオゾンなどを端面に照射することで、導波路端面を清浄化する。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の窒化物系半導体レーザ素子の概略的な構造を説明するための、半導体レーザ素子の導波路と平行な面における断面図である。図2は、図1に示した窒化物系半導体レーザ素子の概略的な構造を説明するための、半導体レーザ素子の導波路と垂直な面における断面図である。図1および図2を参照して、本発明の具体的な実施形態を説明する前に、本発明の窒化物系半導体レーザ素子10の概念について説明する。
本発明の窒化物系半導体レーザ素子10では、図1に示すように、基板1の上面上に半導体レーザ素子部2がエピタキシャル成長により形成されている。なお、半導体レーザ素子部2は、本発明の「窒化物系半導体素子層」の一例である。また、半導体レーザ素子部2は、GaN、AlN、InN、BN、TlNおよびこれらの混晶からなるウルツ構造の窒化物系半導体層から構成されている。そして、この半導体レーザ素子部2は、図1に示すように、第1半導体層3と、活性層4と、第2半導体層5などの窒化物系半導体層によって構成されている。また、第1半導体層3と第2半導体層5とは、互いに反対の導電型を有している。また、第1半導体層3は、活性層4よりもバンドギャップの大きい第1クラッド層(図示せず)などにより形成されるとともに、第2半導体層5は、活性層4よりもバンドギャップの大きい第2クラッド層(図示せず)などにより形成されている。この第1クラッド層および第2クラッド層は、特に、GaNや、AlGaNなどが用いられる。なお、第1半導体層3、活性層4および第2半導体層5は、それぞれ、本発明の「窒化物系半導体素子層」の一例である。
また、第1半導体層3と活性層4との間に、第1半導体層3と活性層4との中間のバンドギャップを有する光ガイド層が形成されていてもよい。また、活性層4と第2半導体層5との間に、活性層4と第2半導体層5との中間のバンドギャップを有する光ガイド層が形成されていてもよい。また、図1に示すように、第2半導体層5の上面上には、電極6が形成されている。また、第2半導体層5と電極6との間には、第2半導体層5よりも好ましくはバンドギャップが小さいコンタクト層(図示せず)が形成されている。
また、図1に示すように、活性層4は、アンドープの場合や、Siなどがドーピングされている場合があり、特に、活性層4の材料としてInGa1−xN(0≦x≦1)などが用いられる。また、活性層4は、4層の障壁層と、3層の井戸層とが交互に積層された多重量子井戸構造(MQW)構造を有している。なお、活性層4は、単層または単一量子井戸(SQW)構造などにより構成されてもよい。なお、活性層4を形成する障壁層および井戸層は、それぞれ、本発明の「窒化物系半導体素子層」の一例である。
ここで、本発明では、活性層4の主面の面方位は、(11−20)面や、(1−100)面などの、略(H、K、−H−K、0)面(ここで、HおよびKの少なくともいずれか一方が0ではない整数)から構成されている。このように構成することにより、活性層4に発生するピエゾ電場を低減することができるので、半導体レーザ素子部2における発光効率を向上させることが可能となる。
また、本発明では、図1および図2に示すように、半導体レーザ素子部2には、第2半導体層5に略[0001]方向に延びるリッジ部5aを形成することによって、導波路構造が略[0001]方向に延びるように形成されている。なお、導波路構造の形成方法はリッジ部を形成する方法に限らず、埋め込みヘテロ構造などにより、導波路構造を形成してもよい。また、導波路の一方の端部には出射面(前端面)10aを有するとともに、出射面10aと反対側の導波路の端部には後面(後端面)10bを有している。なお、出射面10aおよび後面10bは、それぞれ、本発明の「前端面」および「後端面」の一例である。
また、本発明では、出射面10aは、III族元素の極性の例えばGa極性を有する略(0001)面からなるとともに、後面10bは、略(000−1)面からなる。ここで、出射面10aおよび後面10bは、ドライエッチングなどのエッチングや、劈開や研磨により形成される。あるいは、選択成長などの結晶成長により形成されたファセットを出射面10aまたは後面10bとしてもよい。また、出射面10aおよび後面10bを同じ方法で形成してもよく、別の方法で形成してもよい。例えば、選択成長によるファセットを出射面10aとし、後面10bをエッチングにより形成してもよい。
なお、出射面10aと後面10bとの少なくとも一方を劈開により形成する場合、活性層4の主面は、(H、K、−H−K、0)面から±約0.3度の範囲の面方位とするのが望ましい。また、劈開により形成された出射面10aおよび後面10bは、それぞれ、(0001)面および(000−1)面から±約0.3度の範囲の面方位とするのが望ましい。また、出射面10aと後面10bとの両方をエッチングや研磨や選択成長などの劈開以外の方法により形成する場合、活性層4の主面は、(H、K、−H−K、0)面から±約25度の範囲の面方位とするのが望ましい。また、エッチングや研磨や選択成長などの劈開以外の方法により形成された出射面10aおよび後面10bは、それぞれ、(0001)面および(000−1)面から±約25度の範囲の面方位とするのが望ましい。ただし、出射面10aおよび後面10bは、活性層4の主面と実質的に垂直(90度±約5度)であるのが望ましい。
また、出射面10aの凹凸形状の凹部の深さが、後面10bの凹凸形状の凹部の深さよりも小さいことが望ましい。このように構成すれば、レーザ動作時に、良好なFFPを得ることができる。ここで、出射面10aの凹部の深さよりも、後面10bの凹部の深さの2分の1以下であるのが好ましい。すなわち、後面10bの凹部の深さを出射面10aの凹部の深さの2倍以上の深さに形成することにより、後面10bの表面の清浄化を容易に行うことができる。ここで、レーザ光の波長がλであり、導波路の実効屈折率がnである場合、後面10bの凹部の深さは、λ/(2n)よりも小さいのが好ましい。後面10bの凹部の深さをλ/(2n)よりも小さくすることにより、後面10bにおける反射率を大きくすることができる。また、出射面10aの凹部の深さは、λ/(4n)よりも小さいのが好ましい。出射面10aの凹部の深さをλ/(4n)よりも小さくすることにより、レーザ作動時に良好なFFPを得ることが可能となる。なお、出射面10aおよび後面10bのそれぞれの凹部の深さは、透過電子顕微鏡(TEM)や原子間力顕微鏡などを用いて測定することができる。なお、出射面10aの凹凸形状の凹部の深さが、後面10bの凹凸形状の凹部の深さよりも小さい場合として、出射面10aの凹凸形状が、断面TEMを用いて測定不可能な程度に小さい場合も含む。
また、エッチングにより出射面10aと後面10bとを、別々に形成するようにしてもよい。この場合、出射面10aを形成する際のドライエッチングの条件と、後面10bを形成する際のドライエッチングの条件とを異なる条件とするのが望ましい。
また、図2に示すように、出射面10aおよび後面10bには、それぞれ、誘電体膜20および誘電体膜21が形成されているのが望ましい。ここで、本発明では、出射面10aから出射されるレーザ光の強度が、後面10bから出射されるレーザ光の強度よりも大きくなるように構成されている。この目的のために、前端面の反射率は後端面の反射率よりも低くされる。前端面の反射率を後端面の反射率よりも低くするためには、前端面および後端面の少なくとも一方に誘電体多層膜を形成する。たとえば、後面10bの誘電体膜21は、出射面10aの誘電体膜20のよりも反射率が高くなるように形成されている。特に、後面10bの誘電体膜21は、反射率を高くするために、高屈折率の材料と、低屈折率の材料とをそれぞれ2層以上積層した多層反射膜により形成されている。一方、出射面10aの誘電体多層膜20は、反射防止膜であることが好ましい。また、出射面10aと後面10bとを、真空装置内でプラズマ処理により、表面を清浄化してから上記の誘電体膜20および21をそれぞれ形成することが望ましい。また、誘電体膜20および21の材料として、MgO、Al、SiO、TiO、ZrO、Nb、HfO、Ta、AlN、Si、MgF、CaF、SrFおよびBaFなどを用いてもよい。なお、誘電体膜20および誘電体膜21は、それぞれ、本発明の「第1誘電体膜」および「第2誘電体膜」の一例である。
また、基板1は、成長用基板でもよく、支持基板でもよい。基板1が成長用基板である場合には、基板1は、窒化物系半導体基板や窒化物系半導体ではない異種基板により構成されている。窒化物系半導体ではない異種基板として、たとえば、六方晶構造および菱面体構造のα−SiC基板、ZnO基板、サファイア基板、スピネル基板およびLiAlO基板などを用いている。その一方で、最も結晶性のよい窒化物系半導体層(半導体レーザ素子部2)を得るためには、窒化物系半導体基板を用いることが好ましい。
また、基板1として窒化物系半導体基板、α−SiC基板およびZnO基板を用いる場合、[11−20]面や、[1−100]面などの略(H、K、−H−K、0)面の面方位の基板を用いることにより、成長用基板上(基板1)に、成長用基板の面方位と同じ面方位を主面とする活性層4を形成することができる。なお、出射面10aと後面10bとの少なくとも一方を劈開により形成する場合、成長用基板は、(H、K、−H−K、0)面から±約0.3度の範囲の面方位とするのが望ましい。また、出射面10aと後面10bとの両方をエッチングや研磨や選択成長などの劈開以外の方法により形成する場合、成長用基板は、(H、K、−H−K、0)面から±約25度の範囲の面方位とするのが望ましい。また、基板1としてサファイア基板を用いる場合、(1−102)面の面方位の基板を用いることによって、成長用基板上に、(1−100)面を主面とする活性層4を形成できる。また、基板1としてγ−LiAlO基板を用いる場合、(100)面の面方位の基板を用いることによって、成長用基板上に、(1−100)面を主面とする活性層4を形成できる。また、導電性を有する成長用基板を用いる場合、半導体層(半導体レーザ素子部2)を接合する側と反対側の成長用基板の面に電極層(図示せず)を形成してもよい。また、成長用基板が半導体の場合、第1半導体層3は、成長用基板の導電型と同じ導電型を有してもよい。
また、基板1が支持基板である場合には、支持基板(基板1)と半導体レーザ素子部2とは、半田などを介して接合されている。また、支持基板(基板1)は、導電性を有するものでもよいし、絶縁性を有するものでもよい。また、導電性を有する支持基板(基板1)の例として、Cu−W、Al、Fe−Niなどの金属板や、単結晶のSi、SiC、GaAsおよびZnOなどの半導体基板や、多結晶のAlN基板などを用いてもよい。また、金属などの導電性の微粒子を分散させた導電性樹脂フィルム、金属・金属酸化物の複合材料などを用いてもよい。また、金属を含浸した黒鉛粒子焼結体により構成される炭素・金属複合材料を用いてもよい。また、導電性を有する支持基板(基板1)の場合、半導体層(半導体レーザ素子部2)を接合する側と反対側の支持基板の面に電極層(図示せず)を形成してもよい。
以下、上記した本発明の概念を具体化した本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図3および図4は、本発明の第1実施形態による窒化物系半導体レーザ素子の構造を説明するための断面図である。図5は、図3に示した窒化物系半導体レーザ素子の活性層近傍を拡大した断面図である。まず、図3〜図5を参照して、本発明の第1実施形態による窒化物系半導体レーザ素子30の構造について説明する。
本発明の第1実施形態による窒化物系半導体レーザ素子30では、図3に示すように、約100μmの厚みを有するとともに、約5×1018cm−3のキャリア濃度を有するSiがドープされたn型GaN基板31上に、約100nmの厚みを有するとともに、約5×1018cm−3のドーピング量を有するSiがドープされたn型GaNからなるn型層32が形成されている。n型GaN基板31は、(11−20)面から、[000−1]方向に約0.3度オフされている。また、n型GaN基板31の上面上には、[0001]方向に延びる段差部46(深さ:約0.5μm、幅:約20μm)が予め形成されている。この段差部46は、窒化物系半導体レーザ素子30の両側部に位置するように形成されている。また、n型層32上には、約400nmの厚みを有するとともに、約5×1018cm−3のドーピング量および約5×1018cm−3のキャリア濃度を有するSiがドープされたn型Al0.07Ga0.93Nからなるn型クラッド層33が形成されている。
また、n型クラッド層33上には、約5nmの厚みを有するとともに、約5×1018cm−3のドーピング量および約5×1018cm−3のキャリア濃度を有するSiがドープされたn型Al0.16Ga0.84Nからなるn型キャリアブロック層34が形成されている。また、n型キャリアブロック層34上には、約100nmの厚みを有するとともに、約5×1018cm−3のドーピング量および約5×1018cm−3のキャリア濃度を有するSiがドープされたn型GaNからなるn型光ガイド層35が形成されている。また、n型光ガイド層35上には、活性層36が形成されている。この活性層36は、約20nmの厚みを有するアンドープIn0.02Ga0.98Nからなる4層の障壁層36aと、約3nmの厚みを有するアンドープIn0.6Ga0.4Nからなる3層の井戸層36bとが交互に積層されたMQW構造を有している。
また、図3示すように、活性層36上には、約100nmの厚みを有するとともに、約4×1019cm−3のドーピング量および約5×1017cm−3のキャリア濃度を有するMgがドープされたp型GaNからなるp型光ガイド層37が形成されている。p型光ガイド層37上には、約20nmの厚みを有するとともに、約4×1019cm−3のドーピング量および約5×1017cm−3のキャリア濃度を有するMgがドープされたp型Al0.16Ga0.84Nからなるp型キャップ層38が形成されている。
また、p型キャップ層38上には、凸部39aと凸部39a以外の平坦部39bとを有するとともに、約4×1019cm−3のドーピング量および約5×1017cm−3のキャリア濃度を有するMgがドープされたp型Al0.07Ga0.93Nからなるp型クラッド層39が形成されている。このp型クラッド層39の平坦部39bの厚みは、凸部39aの左右両側において約80nmを有している。また、p型クラッド層39の平坦部39bから凸部39aまでの高さは、約320nmを有するとともに、凸部39aの幅は、約1.75μmを有している。
また、p型クラッド層39の凸部39a上には、約10nmの厚みを有するとともに、約4×1019cm−3のドーピング量および約5×1017cm−3のキャリア濃度を有するMgがドープされたp型In0.02Ga0.98Nからなるp型コンタクト層40が形成されている。このp型コンタクト層40とp型クラッド層39の凸部39aとによって、一方側面41aと、一方側面41aとは反対側に位置する他方側面41bとを有するリッジ部41が構成されている。また、リッジ部41は、下部において約1.75μmの幅を有し、[0001]方向に延びる形状に形成されている。ここで、リッジ部41の下方に位置する活性層36を含む部分に、[0001]方向に延びる導波路が形成されている。なお、n型クラッド層33、n型キャリアブロック層34、n型光ガイド層35、活性層36、障壁層36a、井戸層36b、p型光ガイド層37、p型キャップ層38、p型クラッド層39およびp型コンタクト層40は、それぞれ、本発明の「窒化物系半導体素子層」の一例である。
また、リッジ部41を構成するp型コンタクト層40上には、下層から上層に向かって、約5nmの厚みを有するPt層と、約100nmの厚みを有するPd層と、約150nmの厚みを有するAu層とからかるp側オーミック電極42が形成されている。また、p側オーミック電極42の上面以外の領域上には、約250nmの厚みを有するSiO膜(絶縁膜)からなる電流狭窄層43が形成されている。また、電流狭窄層43上の所定領域には、p側オーミック電極42の上面に接触するように、下層から上層に向かって、約100nmの厚みを有するTi層と、約100nmの厚みを有するPd層と、約3μmの厚みを有するAu層とからなるp側パッド電極44が形成されている。
また、図3に示すように、n型GaN基板31の下面上には、n側電極45が形成されている。このn側電極45は、n型GaN基板31下面側から順に、約10nmの厚みを有するAl層と、約20nmの厚みを有するPt層と、約300nmの厚みを有するAu層とから構成されている。
ここで、第1実施形態では、図4に示すように、導波路の一方の端部には、Ga極性を有する(0001)面の劈開面からなる出射面30aが形成されているとともに、導波路の他方の端部には、N極性を有する(000−1)面の劈開面からなる後面30bが形成されている。また、窒化物系半導体レーザ素子30は、出射面30aから出射されるレーザ光の強度が、後面30bから出射されるレーザ光の強度よりも大きくなるように構成されている。なお、出射面30aおよび後面30bは、それぞれ、本発明の「前端面」および「後端面」の一例である。
また、図4に示すように、レーザ光の出射面30aには、半導体層側から順に、約10nmの厚みを有するAlN膜51、約85nmの厚みを有するAl膜52および約10nmの厚みを有するAlN膜53の順序で形成された反射率約5%の誘電体多層膜50が形成されている。また、レーザ光の後面30bには、半導体層側から順に、約10nmの厚みを有するAlN膜61、低屈折率膜として約70nmの厚みt1を有するSiO膜62aと高屈折率膜として約45nmの厚みt2を有するTiO膜62bの各々5層の多層反射膜62、および、約10nmの厚みを有するAlN膜63の順序で形成された反射率約95%の誘電体多層膜60が形成されている。なお、誘電体多層膜50および誘電体多層膜60は、それぞれ、本発明の「第1誘電体膜」および「第2誘電体膜」の一例である。また、SiO膜62aおよびTiO膜62bは、それぞれ、本発明の「低屈折率膜」および「高屈折率膜」の一例である。
また、第1実施形態では、図5に示すように、出射面30a側の活性層36のうち、障壁層36aが上下に隣り合うように井戸層36bに対して、深さD1で窪むように形成されているとともに、n型クラッド層33、n型キャリアブロック層34、p型キャップ層38およびp型クラッド層39が、それぞれ、井戸層36bに対して窪むように形成されている。また、図6に示すように、後面30b側の活性層36のうち、障壁層36aが上下に隣り合うように井戸層36bに対して、深さD2で窪むように表面形状が構成されている。ここで、出射面30aの凹部の深さD1(図5参照)は約1nmであり、後面30bの凹部の深さD2(図6参照)は約6nmであり、後面30bの凹部の深さD2よりも、出射面30aの凹部の深さD1が小さく(D1<D2)なるように構成されている。この場合、特に、出射面30aの凹部の深さD1を後面30bの凹部の深さD2の2分の1以下に形成するのが好ましい。したがって、凹凸形状の小さい(0001)面を出射面30aとして用いることで、リップルの少ないFFPを得ることが可能となる。一方、凹凸形状の大きい(000−1)面を後面30bとして用いたとしても、後面30bには反射率の高い誘電体多層膜60が形成されているので、後面30bでの反射率が低下するのを抑制することができる。
また、第1実施形態では、図5に示すように、後面30bの凹部の深さD2(約6nm)は、多層反射膜62のうちの薄い方の高屈折率膜(TiO膜62b)の厚みt2(約45nm)(図4参照)よりも小さくなる(D2<t2)ように構成されている。これは、後面30bの凹部の深さD2が、多層反射膜62のうちの薄い方の高屈折率膜(TiO膜62b)の厚みよりも大きい場合には、反射率の高い誘電体多層膜60を形成することが困難となるのを回避するためである。
また、第1実施形態では、レーザ光の波長がλであり、導波路(リッジ部41の下部の活性層36の部分)の実効屈折率がnである場合に、出射面30aの凹部の深さD1(図5参照)は、λ/(4n)よりも小さく形成されている。また、後面30bの凹部の深さD2(図5参照)は、λ/(2n)よりも小さく形成されている。
次に、図3および図4を参照して、第1実施形態による窒化物系半導体レーザ素子30の製造プロセスについて説明する。
まず、図3に示すように、[0001]方向に延びる溝部46a(段差部46)(深さ:約0.5μm、幅:約40μm)が、約400μm周期で予め形成されているn型GaN基板31上に、有機金属気相エピタキシ(MOVPE)法を用いて、n型層32(厚み:約100nm)、n型クラッド層33(厚み:約400nm)、n型キャリアブロック層34(厚み:約5nm)、n型光ガイド層35(厚み:約100nm)、活性層36(合計厚み:約90nm)、p型光ガイド層37(厚み:約100nm)、p型キャップ層38(厚み:約20nm)、p型クラッド層39(厚み:約400nm)、およびp型コンタクト層40(厚み:約10nm)を順次形成する。その後、p型化アニール処理、リッジ部41の形成を行った後、p側オーミック電極42、電流狭窄層43およびp側パッド電極44を形成する。また、n型GaN基板31の下面上に、n側電極45を形成する。
次に、窒化物系半導体レーザ素子30を構成する共振器面と誘電体多層膜との形成方法について説明する。まず、所定の箇所にレーザあるいは機械式スクライブにより、[1−100]方向に延びるスクライブ傷を形成する。このスクライブ傷は、リッジ部41を除く部分に、破線状に形成する。
ここで、第1実施形態では、上述の半導体レーザ構造を形成したn型GaN基板31を、(0001)面および(000−1)面の劈開面が形成されるように劈開を行い、バー状に分離された構造が形成される。その後、劈開面が形成された基板を、電子サイクロトロン共鳴(ECR)スパッタ成膜装置に導入する。
また、第1実施形態では、ECRプラズマを5分間の間、(0001)面の劈開面からなる出射面30a(図4参照)に照射することにより、出射面30aを清浄化する。ECRプラズマは、約0.02PaのNガス雰囲気中で、マイクロ波出力500Wの条件で発生させる。このとき、出射面30a(図4参照)は軽微にエッチングされる。なお、その際、スパッタターゲットへRFパワーを印加しない。その後、ECRスパッタ法により、出射面30aに誘電体多層膜50(図4参照)を形成する。
また、第1実施形態では、上述の出射面30aを清浄化する工程と同様に、ECRプラズマを5分間の間、(000−1)面の劈開面からなる後面30b(図4参照)に照射することにより、(000−1)面の劈開面からなる後面30bを清浄化する。このとき、後面30bは軽微にエッチングされる。なお、その際、スパッタターゲットへRFパワーを印加しない。その後、ECRスパッタ法により、後面30bに誘電体多層膜60(図4参照)を形成する。
これらの清浄化の工程において、(0001)面よりも(000−1)面の方が化学的に不安定なため、出射面30aに形成される凹凸形状よりも、後面30bに形成される凹凸形状がより顕著となる。この製造プロセスにより、表面に凹凸形状が形成されにくいGa極性を有する略(0001)面が、レーザ光の出射面30aとなるために、レーザ動作時に出射面30aにおけるレーザ光の散乱を抑制することができる。この結果、レーザ動作時に良好なFFPを得ることができる。
また、井戸層36bのIn組成が高い場合に、凹凸形状がより顕著となる。この原因は、井戸層36bの材料と、障壁層や光ガイド層やクラッド層の材料との組成の差が大きくなるためで、清浄化の工程において顕著となる。特に井戸層がGaの組成よりInの組成の方が大きいInGa1−xN(0.5<x≦1)からなる場合に凹凸形状はより顕著となるので、井戸層がInGa1−xN(0.5<x≦1)からなる場合において、レーザ動作時に良好なFFPを得るためには、略(0001)面を出射面30aとすることが好ましい。
その後、n型GaN基板31上に形成された溝部46a(段差部46)(幅:約40μm)の中央部で、バー状のn型GaN基板31をチップ状に分離することにより、第1実施形態による窒化物系半導体レーザ素子30が形成される。
このように、第1実施形態では、ECRプラズマを照射することにより、劈開後の出射面30aおよび後面30bに対して清浄化を行う工程を備えることによって、清浄化により、導波路端面近傍の劣化やCODが発生するのが抑制された窒化物系半導体レーザ素子30を容易に形成することができる。また、第1実施形態では、出射面30aと後面30bとを清浄化する工程により、出射面30aと後面30bとに凹凸形状が形成されても、凹凸形状の小さい(0001)面を出射面30aとして用いることで、リップルの少ないFFPを得ることができる一方、凹凸形状の大きい(000−1)面を後面30bとして用いたとしても、後面30bには、反射率の高い誘電体多層膜60が形成されているので、後面30bでの反射率が低下するのを抑制することができる。
このようにして、第1実施形態による窒化物系半導体レーザ素子30が形成される。
第1実施形態では、上記のように、レーザ光の強度が大きい出射面30aを略(0001)面からなるように構成するとともに、レーザ光の強度が小さい後面30bを略(000−1)面からなるように構成することによって、出射面30aを構成する略(0001)面は、略(000−1)面よりも化学的に安定であるために表面に凹凸形状が形成されにくいので、レーザ動作時に、レーザ光の出射強度の大きい出射面30aにおいてレーザ光の散乱が増大するのを抑制することができる。この結果、レーザ動作時に良好なFFPを得ることができる。
また、第1実施形態では、出射面30aの凹部の深さD1を、後面30bの凹部の深さD2よりも小さく形成することによって、レーザ動作時に、良好なFFPを得ることができる。
また、第1実施形態では、出射面30aの凹部の深さD1を、後面30bの凹部の深さD2の2分の1以下とすることによって、相対的に後面30bの凹部の深さD2が、出射面30aの凹部の深さD1よりも大きくなるので、後面30bの表面の清浄化を容易に行うことができる。
また、第1実施形態では、出射面30aに誘電体多層膜50を形成することによって、誘電体多層膜50によって、容易に出射面30aの反射率を後面30bの反射率よりも低くすることができる。
また、第1実施形態では、後面30bに、誘電体多層膜60を形成することによって、誘電体多層膜60によって、容易に後面30bの反射率を制御することができる。
また、第1実施形態では、誘電体多層膜60が、SiO膜62aとTiO膜62bとからなる多層反射膜62を含むとともに、後面30bの凹部の深さD2を、TiO膜62bの厚みt2よりも小さく形成することによって、後面30bの反射率をより大きくすることができる。
また、第1実施形態では、レーザ光の波長がλであり、導波路(リッジ部41の下部の活性層36の部分)の実効屈折率がnである場合に、出射面30aの凹部の深さD1を、λ/(4n)よりも小さく形成することによって、レーザ動作時に、良好なFFPを得ることができる。
また、第1実施形態では、レーザ光の波長がλであり、導波路(リッジ部41の下部の活性層36の部分)の実効屈折率がnである場合に、後面30bの凹部の深さD2を、λ/(2n)よりも小さく形成することによって、後面30bの反射率をより大きくすることができる。
(第2実施形態)
図6は、本発明の第2実施形態による窒化物系半導体レーザ素子の構造を説明するための断面図である。まず、図6を参照して、この第2実施形態では、上記第1実施形態と異なり、窒化物系半導体レーザ素子70の導波路端部に段差部が形成されている場合について説明する。
本発明の第2実施形態では、図6に示すように、約100μmの厚みを有するとともに、約5×1018cm−3のキャリア濃度を有する酸素がドープされたn型GaN基板71上に、導波路端部を除いて、第1実施形態と同じ構造の半導体レーザ構造が形成されている。
ここで、第2実施形態では、図6に示すように、導波路端部におけるn型GaN基板71に、段差部が形成されている。また、導波路の一方端部には、Ga極性を有する(0001)面の出射面70aがドライエッチングにより形成されているとともに、導波路の他方端部には、N極性を有する(000−1)面の後面70bがドライエッチングにより形成されている。なお、出射面70aおよび後面70bは、それぞれ、本発明の「前端面」および「後端面」の一例である。
また、図6に示すように、レーザ光の出射面70aには、半導体側から順に、AlN膜81(厚み:約20nm)、Al2XSi3X+2Y(X=0.9、Y=0.1)膜82(厚み:約85nm)およびAlN膜83(厚み:約10nm)の順序で形成された反射率5%の誘電体多層膜80が形成されている。また、レーザ光の後面70bには、半導体側から順に、AlN膜91(厚み:約20nm)、低屈折率膜としてSiO膜(厚み:約70nm)および高屈折率膜としてAl2XSi3X+2Y(X=0.9、Y=0.1)膜(厚み:約50nm)が各々5層積層された多層反射膜92、および、AlN膜93(厚み:約10nm)の順序で形成された反射率95%の誘電体多層膜90が形成されている。なお、誘電体多層膜80および誘電体多層膜90は、それぞれ、本発明の「第1誘電体膜」および「第2誘電体膜」の一例である。
また、第2実施形態では、出射面70aの凹部の深さは約5nmを有するとともに、後面70bの凹部の深さは約15nmを有している。また、出射面70aは、(1−100)面と約89度の角度をなすとともに、後面70bは、(1−100)面と約87度の角度をなすように構成されている。
なお、第2実施形態による窒化物系半導体レーザ素子70のその他の構造は、上記第1実施形態と同様である。
図7は、図6に示した第2実施形態による窒化物系半導体レーザ素子の製造プロセスを説明するための図である。次に、図7を参照して、第2実施形態による窒化物系半導体レーザ素子70の製造プロセスについて説明する。
まず、n型GaN基板71上に、上記第1実施形態の製造プロセスと同様の製造プロセスにより、半導体レーザ構造が形成される。
次に、窒化物系半導体レーザ素子70を構成する共振器面と誘電体多層膜の形成方法について説明する。
まず、図7に示すように、半導体レーザ構造を形成したn型GaN基板71において、p側パッド電極44の表面からn型GaN基板71に達するまでドライエッチングを行い、[11−20]方向に延びる溝部100(幅:約40μm)を形成する。ここで、溝部100の側面に、略(0001)面および略(000−1)面がそれぞれ形成されるように、Clなどによる反応性イオンエッチングなどのドライエッチングを適用する。その後、溝部100に沿って、n型GaN基板71を分割し、バー状に分離された構造を形成する。その後、第1実施形態と同様に、ECRプラズマを照射することにより、出射面70aおよび後面70bをそれぞれ清浄化した後、出射面70aに誘電体多層膜80を形成するとともに、後面70bに誘電体多層膜90を、それぞれ形成する。
このようにして、第2実施形態による窒化物系半導体レーザ素子70が形成される。
第2実施形態では、上記のように、レーザ光の出射面70aおよび後面70bを形成する際に、ドライエッチングを適用することによって、エッチングの条件を制御することにより、容易に、レーザ光の出射強度の大きい出射面70aの凹凸形状を、レーザ光の出射強度の小さいおよび後面70bよりも小さくなるように、窒化物系半導体レーザ素子70を形成することができる。なお、第2実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
(第3実施形態)
図8は、本発明の第3実施形態による窒化物系半導体レーザ素子の製造プロセスを説明するための図である。図7および図8を参照して、この第3実施形態では、上記第2実施形態と異なり、窒化物系半導体レーザ素子110の溝部120をドライエッチングにより形成することにより出射面110aおよび後面110bを形成する工程の後に、後面110bに対して、さらにドライエッチングを行うことにより形成する場合について説明する。なお、出射面110aおよび後面110bは、それぞれ、本発明の「前端面」および「後端面」の一例である。
まず、図7に示すように、半導体レーザ構造を形成したn型GaN基板111上に、第2実施形態と同様に、ドライエッチングにより[11−20]方向に延びる溝部120を形成する。
そして、第3実施形態では、図8に示すように、(0001)面側にイオンビームが照射されないように、斜め方向(矢印A方向)のイオンビームをn型GaN基板111に向けて照射することにより、(000−1)面のみを反応性イオンビームエッチング(RIBE)などのドライエッチングによりエッチングを行う。すなわち、第3実施形態では、(000−1)面(後面110b)の凹凸形状を、第2実施形態における(000−1)面(後面70b)の凹凸形状と比較して、より平坦性を持たせる(凹部の深さを小さくする)ように形成する。これにより、後面110bの凹部の深さを約10nmとした。なお、RIBEは、たとえば、ガス圧力が、CHガス:Hガス:Arガス:Nガス=5:15:3:3の分圧比に調整されたエッチングガスを用いている。
その後、溝部120に沿って、n型GaN基板111を分割し、バー状に分離された構造を形成する。その後、第1および第2実施形態と同様に出射面110aおよび後面110bをそれぞれ清浄化した後、出射面110aに誘電体多層膜80を形成するとともに、後面110bに誘電体多層膜90を、それぞれ形成する。
なお、第3実施形態による窒化物系半導体レーザ素子110のその他の構造は、上記第2実施形態と同様である。このようにして、第3実施形態による窒化物系半導体レーザ素子110が形成される。
第3実施形態では、上記のように、ドライエッチングにより形成された溝部120に対して、さらに、溝部120のうちの後面110bにのみドライエッチング(RIBE)を行うことによって、凹凸が形成されやすい略(000−1)面からなる後面110bに、より平坦性を持たせることができるために、レーザ動作時に、後面110bにおいてレーザ光の散乱が抑制される。その結果、後面110bでの反射率が低下するのがより抑制された窒化物系半導体レーザ素子110を容易に製造することができる。なお、第3実施形態のその他の効果は、上記第1および第2実施形態と同様である。
(第4実施形態)
図9および図10は、本発明の第4実施形態による窒化物系半導体レーザ素子の製造プロセスを説明するための図である。図4、図9および図10を参照して、第4実施形態による窒化物系半導体レーザ素子30の製造プロセスでは、まず、上記第1実施形態の製造プロセスと同様に、劈開面(出射面30aおよび後面30b)を形成するとともにECRプラズマを5分間の間、(0001)面からなる出射面30a(図9参照)に照射することにより、出射面30aを清浄化して出射面30aが約1nmの深さD1の凹凸形状を有するように形成する。
その後、第4実施形態では、まず、約10nmの厚みを有するAlN膜51をECRスパッタ法により形成する。そして、出射面30aを清浄化する工程と同じ条件で、ECRプラズマを1分間の間、AlN膜51に照射することにより、AlN膜51の、出射面30aとは反対側の表面の凹部の深さD3を約0.5nmまで低減する。さらに、図4に示すように、AlN膜51に、約85nmの厚みを有するAl膜52および約10nmの厚みを有するAlN膜53の順序で形成された反射率約5%の誘電体多層膜50を形成する。この結果、図9に示すように、誘電体多層膜50(AlN膜53)の出射面30aと反対側の表面の凹部の深さD3(約0.5nm)が、後面30b(図10参照)の凹部の深さD2(約6nm)よりも小さく(D3<D2)なるように形成される。
また、第4実施形態による窒化物系半導体レーザ素子30の製造プロセスでは、上記第1実施形態の製造プロセスと同様に、ECRプラズマを5分間の間、(000−1)面からなる後面30b(図10参照)に照射することにより、(000−1)面の劈開面からなる後面30bを清浄化して後面30bが約6nmの深さD2の凹凸形状を有するように形成する。
その後、第4実施形態では、まず、約10nmの厚みを有するAlN膜61をECRスパッタ法により形成する。そして、後面30bを清浄化する工程と同じ条件で、ECRプラズマを4分間の間、AlN膜61に照射することにより、AlN膜61の、後面30bとは反対側の表面の凹部の深さD4を約1nmまで低減する。さらに、図4に示すように、AlN膜61に、低屈折率膜として約70nmの厚みを有するSiO膜62aと高屈折率膜として約45nmの厚みを有するTiO膜62bの各々5層の多層反射膜62、および、約10nmの厚みを有するAlN膜63の順序で形成された反射率約95%の誘電体多層膜60を形成する。この結果、図10に示すように、誘電体多層膜60(AlN膜63)の後面30bと反対側の表面の凹部の深さD4(約1nm)が、後面30bの凹部の深さD2(約6nm)よりも小さく(D4<D2)なるように形成される。このようにして、第4実施形態による窒化物系半導体レーザ素子30が形成される。
第4実施形態の製造プロセスでは、上記のように、誘電体多層膜50(AlN膜53)の出射面30aと反対側の表面の凹部の深さD3を、後面30bの凹部の深さD2よりも小さく形成することによって、相対的に後面30bの凹部の深さD2が、出射面30aの誘電体多層膜50の表面の凹部の深さD3よりも大きくなるので、後面30bの表面の清浄化を容易に行うことができる。
また、第4実施形態の製造プロセスでは、誘電体多層膜60(AlN膜63)の後面30bと反対側の表面の凹部の深さD4を、後面30bの凹部の深さD2よりも小さく形成することによって、相対的に後面30bの凹部の深さD2が、後面30bの誘電体多層膜60の表面の凹部の深さD4よりも大きくなるので、後面30bの表面の清浄化を容易に行うことができる。なお、第4実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
また、上記第1〜第4実施形態では、窒化物系半導体レーザ素子の共振器面(出射面および後面)に形成した誘電体多層膜の最表面の誘電体膜を、AlNとした例について示したが、本発明はこれに限らず、誘電体多層膜の最表面の誘電体膜を、SiN、GaNおよびBNなどの窒化膜や、ZrO膜やHfOなどとしてもよい。
また、上記第1〜第4実施形態では、窒化物系半導体レーザ素子の出射面および後面に接触する誘電体膜を、AlNとした例について示したが、本発明はこれに限らず、SiN、GaNおよびBNなどの窒化膜や、ZrO膜やHfOなどとしてもよい。
また、上記第1〜第4実施形態では、低屈折率膜と高屈折率膜とを交互に5層ずつ積層した多層反射膜を設けた例について示したが、積層の数はこれに限るものではない。
また、上記第1〜第4実施形態では、ECRプラズマにより窒化物系半導体レーザ素子の共振器面(出射面および後面の両方)に対して清浄化を行う例について示したが、本発明はこれに限らず、清浄化の工程を、出射面および後面のいずれか一方のみに対して行うようにしてもよく、あるいは、清浄化の工程をどちらの面に対しても行わなくてもよい。
また、上記第1〜第4実施形態では、InGa1−xN井戸層36bのIn組成xを0.6としたが、本発明はこれに限らず、たとえば、x=0、x=0.15、x=0.5、x=0.85およびx=1などでもよい。
また、上記第3実施形態では、後面110bの凹凸形状を小さくする(凹部の深さを小さくする)工程を備えているが、本発明はこれに限らす、出射面110aの凹凸形状を小さくする工程を備えてもよい。
本発明の窒化物系半導体レーザ素子の概略的な構造を説明するための、半導体レーザ素子の導波路と平行な面における断面図である。 図1に示した窒化物系半導体レーザ素子の概略的な構造を説明するための、半導体レーザ素子の導波路と垂直な面における断面図である。 本発明の第1実施形態による窒化物系半導体レーザ素子の構造を説明するための断面図である。 本発明の第1実施形態による窒化物系半導体レーザ素子の構造を説明するための断面図である。 図3に示した窒化物系半導体レーザ素子の活性層近傍を拡大した断面図である。 本発明の第2実施形態による窒化物系半導体レーザ素子の構造を説明するための断面図である。 図6に示した第2実施形態による窒化物系半導体レーザ素子の製造プロセスを説明するための図である。 本発明の第3実施形態による窒化物系半導体レーザ素子の製造プロセスを説明するための図である。 本発明の第4実施形態による窒化物系半導体レーザ素子の製造プロセスを説明するための図である。 本発明の第4実施形態による窒化物系半導体レーザ素子の製造プロセスを説明するための図である。
符号の説明
2 半導体レーザ素子部(窒化物系半導体素子層)
3 第1半導体層(窒化物系半導体素子層)
4 活性層(窒化物系半導体素子層)
5 第2半導体層(窒化物系半導体素子層)
10a、30a、70a、110a 出射面(前端面)
10b、30b、70b、110b 後面(後端面)
20 誘電体膜(第1誘電体膜)
21 誘電体膜(第2誘電体膜)
33 n型クラッド層(窒化物系半導体素子層)
34 n型キャリアブロック層(窒化物系半導体素子層)
35 n型光ガイド層(窒化物系半導体素子層)
36 活性層(窒化物系半導体素子層)
36a 障壁層(窒化物系半導体素子層)
36b 井戸層(窒化物系半導体素子層)
37 p型光ガイド層(窒化物系半導体素子層)
38 p型キャップ層(窒化物系半導体素子層)
39 p型クラッド層(窒化物系半導体素子層)
40 p型コンタクト層(窒化物系半導体素子層)
50、80 誘電体多層膜(第1誘電体膜)
60、90 誘電体多層膜(第2誘電体膜)
62a SiO膜(低屈折率膜)
62b TiO膜(高屈折率膜)

Claims (14)

  1. 窒化物系半導体層の[0001]方向に対して略平行に延びる導波路と、
    前記導波路の前端に位置し、前記窒化物系半導体層の略(0001)面からなる前端面と、
    前記導波路の後端に位置し、前記窒化物系半導体層の略(000−1)面からなる後端面とを備え、
    前記前端面から出射されるレーザ光の強度が、前記後端面から出射されるレーザ光の強度よりも大きくされている、窒化物系半導体レーザ素子。
  2. 前記前端面上に、第1誘電体膜が形成されている、請求項1に記載の窒化物系半導体レーザ素子。
  3. 前記第1誘電体膜の前記前端面と反対側の表面の凹凸形状の凹部の深さは、前記後端面の凹凸形状の凹部の深さよりも小さい、請求項2に記載の窒化物系半導体レーザ素子。
  4. 前記後端面上に、第2誘電体膜が形成されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の窒化物系半導体レーザ素子。
  5. 前記第2誘電体膜の前記後端面と反対側の表面の凹凸形状の凹部の深さは、前記後端面の凹凸形状の凹部の深さよりも小さい、請求項4に記載の窒化物系半導体レーザ素子。
  6. 前記第2誘電体膜は、高屈折率膜と低屈折率膜とからなる多層反射膜を含み、
    前記後端面の凹凸形状の凹部の深さは、前記高屈折率膜の厚みよりも小さい、請求項4または5に記載の窒化物系半導体レーザ素子。
  7. 前記前端面の凹凸形状の凹部の深さは、前記後端面の凹凸形状の凹部の深さよりも小さい、請求項1〜6のいずれか1項に記載の窒化物系半導体レーザ素子。
  8. 前記レーザ光の波長がλであり、前記導波路の実効屈折率がnである場合に、前記前端面の凹凸形状の凹部の深さは、λ/(4n)よりも小さい、請求項1〜7のいずれか1項に記載の窒化物系半導体レーザ素子。
  9. 前記レーザ光の波長がλであり、前記導波路の実効屈折率がnである場合に、前記後端面の凹凸形状の凹部の深さは、λ/(2n)よりも小さい、請求項1〜8のいずれか1項に記載の窒化物系半導体レーザ素子。
  10. 前記前端面の凹凸形状の凹部の深さは、前記後端面の凹凸形状の凹部の深さの2分の1以下である、請求項7〜9のいずれか1項に記載の窒化物系半導体レーザ素子。
  11. 基板上に、窒化物系半導体層の[0001]方向が前記基板の主面の法線方向と垂直となるように窒化物系半導体素子層を成長させる工程と、
    前記窒化物系半導体素子層に、[0001]方向に対して略平行に延びる導波路を形成する工程と、
    前記導波路の前端に、前記窒化物系半導体層の略(0001)面からなる前端面を形成する工程と、
    前記導波路の後端に、前記窒化物系半導体層の略(000−1)面からなる後端面を形成する工程とを備え、
    前記窒化物系半導体層の[0001]方向に対して略垂直な方向と、前記基板の法線方向とが略一致しており、
    前記前端面から出射されるレーザ光の強度が、前記後端面から出射されるレーザ光の強度よりも大きくされている、窒化物系半導体レーザ素子の製造方法。
  12. 前記前端面および前記後端面を形成する工程は、エッチングにより前記前端面および前記後端面を形成する工程を含む、請求項11に記載の窒化物系半導体レーザ素子の製造方法。
  13. 前記エッチングにより前端面および後端面を形成する工程は、
    第1のドライエッチングにより、前記前端面の凹凸形状の凹部の深さが、前記後端面の凹凸形状の凹部の深さよりも小さくなるように形成する工程と、
    その後、前記後端面に対して、さらに第2のドライエッチングを行うことにより、前記後端面の凹凸形状の凹部の深さを小さくする工程とを含む、請求項12に記載の窒化物系半導体レーザ素子の製造方法。
  14. 前記前端面および前記後端面の少なくとも一方に対して、清浄化を行う工程をさらに備える、請求項11〜13のいずれか1項に記載の窒化物系半導体レーザ素子の製造方法。
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