JP4890229B2 - ミニスタンドパイプの天蓋脱着装置及び天蓋脱着方法 - Google Patents

ミニスタンドパイプの天蓋脱着装置及び天蓋脱着方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4890229B2
JP4890229B2 JP2006341949A JP2006341949A JP4890229B2 JP 4890229 B2 JP4890229 B2 JP 4890229B2 JP 2006341949 A JP2006341949 A JP 2006341949A JP 2006341949 A JP2006341949 A JP 2006341949A JP 4890229 B2 JP4890229 B2 JP 4890229B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
canopy
mini
standpipe
carbonization chamber
coal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006341949A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008150536A (ja
Inventor
秀樹 藤川
睦夫 牧
義明 中嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP2006341949A priority Critical patent/JP4890229B2/ja
Publication of JP2008150536A publication Critical patent/JP2008150536A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4890229B2 publication Critical patent/JP4890229B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Coke Industry (AREA)

Description

本発明は、コークス炉に設けられるミニスタンドパイプの天蓋の脱着装置及び天蓋脱着方法に適用して好適である。
製鉄所等で使用されるコークス炉においては、石炭が装入される炭化室にミニスタンドパイプを設置したものが知られている。炭化室へコークスを装入する際には、ガスが発生する。このため、ミニスタンドパイプからガス、粉塵を吸引して、隣接する乾留中の炭化室へ排出する手法がとられている。
コークス炉は複数の炭化室を備えており、石炭が装入されない炭化室のミニスタンドパイプの開放端は、天蓋によって塞がれている。通常操業時には、石炭を装入する装入車に設けられた開閉機構により、石炭が装入される炭化室と前記炭化室に隣接する炭化室のミニスタンドパイプの天蓋が開かれた後、両ミニスタンドパイプを連結パイプで連通接続し、石炭の装入時に発生するガスが隣接の炭化室に排出される。
このため、ミニスタンドパイプの内壁、または天蓋の裏側には、カーボン、粉塵などが付着する。これらの付着物を放置しておくと、ガスの流通の吸引の際の抵抗が大きくなり、付着物によってミニスタンドパイプが閉塞してしまう事態が想定される。このため、定期的にミニスタンドパイプから天蓋を取り外し、ミニスタンドパイプの内部や、天蓋の裏側を清掃するメンテナンスを行う必要がある。
ミニスタンドパイプを備えたコークス炉が記載された文献として、非特許文献1が挙げられる。
著者名 A.Winter, W. Kandler, H. Panzer, J. Wegerer 論文名 "New Operation for the Emission-Free Charging of Coke Ovens and the Development of a Corresponding Computer Simulation Model" 刊行物名 2nd International Cokemaking Congress 発行国 イギリス 発行年月 1992年9月
しかしながら、メンテナンス時には石炭装入車が他の炭化室で操業を行っているため、装入車に設けられた脱着機構を用いて天蓋の脱着を行うことはできない。このため、メンテナンス時には、天蓋脱着用の専用治具を用いて、複数人の人力作業により蓋を脱着するという煩雑な作業が必要とされていた。特に、天蓋は百キログラム程度の重量があるため、大掛かりな専用治具が必要であり、ミニスタンドパイプの近傍に大きな作業スペースが必要となるという問題が生じていた。また、コークス炉上での人力による作業は、安全面からみても好ましいものではない。
また、メンテナンス時に動力を用いて天蓋の脱着を行うことを想定した場合、通常操業時は装入車に設けられた脱着機構によって天蓋が脱着されるため、メンテナンス時の動力開閉機構と炭化車に設けられた開閉機構が干渉してしまうという事態が生じる。このため、通常操業時に天蓋の脱着ができなくなるという問題が生じる。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、ミニスタンドパイプのメンテナンス時に、該ミニスタンドパイプの天蓋を容易に脱着することが可能な、新規かつ改良されたミニスタンドパイプの天蓋脱着装置及び天蓋脱着方法を提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、天蓋を脱着する脱着装置をミニスタンドパイプの近傍に設け、且つ、ミニスタンドパイプのメンテナンス時のみに開閉装置が天蓋に連接されるように構成することで、天蓋脱着のための作業性を向上することが可能となり、且つ、通常操業時の天蓋の脱着に支障が生じないことを見出し、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の要旨とするところは以下のとおりである。
本発明のある観点によれば、下端が炭化室に連通し、上端に開閉可能な天蓋を有するミニスタンドパイプをコークス炉上で、かつ、反上昇管側に立設し、石炭を装入する炭化室Aのミニスタンドパイプ上端と、該炭化室Aの近傍の他の炭化室Bに設けたミニスタンドパイプ上端の天蓋を取り除いて、両ミニスタンドパイプの上端を連接パイプで連通し、前記炭化室Aへの石炭装入中に発生するガスを前記炭化室Bに供給するためのコークス炉であって、前記各ミニスタンドパイプの近傍のコークス炉上に備えられ、かつ、該ミニスタンドパイプのメンテナンス時に前記天蓋を前記ミニスタンドパイプから取り外し、メンテナンス完了後に前記天蓋を前記ミニスタンドパイプに装着するための天蓋開閉装置において、前記天蓋に脱着可能に設けた保持部と、該保持部を上下方向に回動駆動する駆動部を有したことを特徴とする、ミニスタンドパイプの天蓋脱着装置が提供される。
ここで、前記駆動部は、エアーシリンダーとリンク機構よりなるものであっても良い。
また、本発明の別の観点によれば、下端が炭化室に連通し、上端に開閉可能な天蓋を有するミニスタンドパイプをコークス炉上で、かつ、各炭化室側部に立設し、炭化室Aに石炭を装入するに際し、その石炭を装入する炭化室Aのミニスタンドパイプ上端と、該炭化室Aの近傍の他の炭化室Bに設けたミニスタンドパイプ上端の天蓋を取り除いて、両ミニスタンドパイプの上端を連接パイプで連通し、前記炭化室Aへの石炭装入中に発生するガスを前記炭化室Bに供給するためのミニスタンドパイプ機構において、前記各ミニスタンドパイプの近傍のコークス炉上に備えられ、かつ、前記天蓋に装着される装着部と、該装着部を駆動する駆動部を有する天蓋開閉装置により前記天蓋を脱着する方法であって、前記ミニスタンドパイプのメンテナンス時に、該ミニスタンドパイプの前記天蓋に前記装着部を装着する工程と、前記駆動部により前記装着部を駆動し、前記ミニスタンドパイプから前記天蓋を取り外す工程と、を有することを特徴とする、ミニスタンドパイプの天蓋脱着方法が提供される。
本発明によれば、ミニスタンドパイプのメンテナンス時に、保持部を天蓋に装着させた後、該保持部を駆動部の駆動力により上下方向に回動して天蓋を脱着することが可能となる。従って、大掛かりな治具、人力を用いることなく、天蓋を簡単に開閉することが可能となり、メンテナンス時の作業効率、安全性を大幅に向上することが可能となる。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
図1は、本発明の一実施形態に係るコークス炉100を示す斜視図である。コークス炉100は、蓄熱室110を備えている。蓄熱室110は、レンガ構造体により構成されている。蓄熱室110の上部には、複数の炭化室120と複数の燃焼室124が設けられている。炭化室120と燃焼室124は、図1中の矢印A方向に沿って交互に設けられている。
コークス炉100の上部には、石炭を搭載した石炭装入車400が配置されている。石炭装入車400は、図1中の矢印A方向に沿って往復移動可能とされている。各炭化室120の上部には、石炭の装入口122が設けられている。石炭装入車400は、石炭を装入する炭化室120の上部に駆動され、装入口122を塞いでいる装入蓋123を取り外し、装入口122から石炭の装入を開始する。
コークス炉100の上部において、各炭化室120の一端には、各炭化室120の内部と連通するミニスタンドパイプ130が設置されている。また、コークス炉100の上部において、各炭化室120の他端には、各炭化室120と内部と連通する上昇管140が設けられている。上昇管140は、ドライメイン管150と接続されている。上昇管140はエジェクタの機能を備えており、炭化室120内で発生したガスを強制的にドライメイン管150へ排出することができる。
また、ミニスタンドパイプ130の上部の開放端は、水封式の天蓋160によって塞がれている。後述するように、ミニスタンドパイプ130に対して石炭装入車400の反対側には、ミニスタンドパイプ130のメンテナンス時に天蓋160を開閉する天蓋開閉装置200(図1において不図示)が設けられている。
図2は、コークス炉100の上面を示す模式図である。図2に示すように、炭化室120、燃焼室124は石炭装入車400の移動方向(矢印A方向)と直交する方向に延在している。そして、複数の炭化室120と複数の燃焼室124が、石炭装入車400の移動方向に沿って交互に設けられている。図2に示すように、ミニスタンドパイプ130は炭化室120の長手方向の一端に設けられ、上昇管140は他端に設けられている。
本実施形態のコークス炉100では、石炭装入車400の移動方向に沿って、多数個の炭化室120が配置されている。図2では、説明の便宜上、n個の炭化室120に対して、コークス炉100の一端から順次に番号#1,#2,・・・,#n−1,#nを付すこととする。図2では、石炭装入車400の移動方向の両端に位置する4つの炭化室120(#1,#2と#n−1,#n)を図示している。また、図1では、#n−1の炭化室120と、これに隣接する#nの炭化室120を示している。
炭化室120へ石炭を装入すると、炭化室120内でガスが発生する。このため、発生したガスを強制的に系外に排出する必要がある。本実施形態のコークス炉100では、石炭の装入時に、上昇管140によって炭化室120の内部のガスをドライメイン管150に排出する。
炭化室120へ石炭を装入する際には、所定数だけ離間した炭化室120毎に順次に石炭が装入される。例えば、炭化室120の5個おきに石炭を装入する場合、#1,#6,#11,#16,・・・の炭化室120の上部に石炭装入車400が順次に移動され、これらの炭化室120に順次に石炭が装入される。
従って、#1の炭化室120に石炭を装入するタイミングと同じタイミングで、隣接する#2の炭化室120に石炭が装入されることはない。このため、本実施形態では、石炭を装入している炭化室120と、隣接する炭化室120をミニスタンドパイプ130を介して接続し、石炭を装入している炭化室120で発生したガスを隣の炭化室120に送り、隣接する炭化室120の上昇管140を介してドライメイン管150に排気を行うようにしている。
図2は、#1の炭化室120に石炭を装入している状態を示している。#1の炭化室120に石炭を装入する際には、#1の炭化室120のミニスタンドパイプ130と、隣接する#2の炭化室120のミニスタンドパイプがU字形の連接パイプ170によって接続される。図1及び図2に示すように、連接パイプ170は、天蓋160を取り外した状態でミニスタンドパイプ130に装着される。
この状態で、#2の炭化室120で発生した乾留ガスは上昇管140を介してドライメイン管150に排出されていることから、炭化室120に石炭が装入されることにより発生するガスは上記同様に上昇管140を介してドライメイン管150に排出されている。#1の炭化室120内では、矢印B方向にガスの流れが生じ、#1の炭化室120内で発生したガス、粉塵は、#1の炭化室120と接続された上昇管140からドライメイン管150へ送られる。
また、#2の炭化室120内では、#2の炭化室120に接続された上昇管140によって排気が行われる。これにより、#2の炭化室120内では、矢印C方向にガスの流れが生じ、#1の炭化室120内で発生したガスは、連接パイプ170を通って#2の炭化室120内に送られ、#2の炭化室120と接続された上昇管140からドライメイン管150へ送られ、外部へ排出される。この際、隣接する#2の炭化室120には、石炭が装入されているため、#2の炭化室120内でのガスの発生は沈静化している。従って、#2の炭化室120を利用して#1の炭化室120内のガスを排出することが可能となる。
これにより、#1の炭化室120内のガスは、矢印B、矢印Cで示される2つの経路から排出されることとなり、確実にガスを排出することが可能となる。
その他の炭化室120のミニスタンドパイプ130は、天蓋160によって塞がれている。石炭装入時には、石炭装入車400に設けられた天蓋脱着装置180により、石炭が装入される炭化室120及びこれに隣接する炭化室120の天蓋160が取り外される。
図3は、石炭装入時に天蓋130が取り外され、ミニスタンドパイプ130に連接パイプ170が連結される様子を示す模式図である。図3は、コークス炉100の上部において、石炭装入車400の移動方向(矢印A方向)と直交する方向から、ミニスタンドパイプ130及び石炭装入車400の側面を見た状態を示している。図3に示すように、石炭装入車400には、天蓋脱着装置180が設けられている。また、連接パイプ170は石炭装入車400に支持されており、石炭装入車400は、連接パイプ170を上下方向に移動させる移動装置190を備えている。
図3(A)は、石炭装入時に天蓋脱着装置180によって天蓋160が外される様子を示している。天蓋脱着装置180は、マグネットの磁力により天蓋160を吸着する機能を備えており、隣接する2つのミニスタンドパイプ130の天蓋160を同時に吸着して、ミニスタンドパイプ130から天蓋160を取り外す。
図3(B)は、移動装置190によって、連接パイプ170が隣接する2つのミニスタンドパイプ130と連結される様子を示している。図3(B)に示すように、天蓋脱着装置180は、ミニスタンドパイプ130から取り外した天蓋160を水平方向に移動させる。そして、移動装置190によって連接パイプ170が下方向に移動され、連接パイプ170と、隣接する2つのミニスタンドパイプ130が連結される。これにより、図2に示すように、石炭が装入される炭化室120のミニスタンドパイプ130と、石炭が装入される炭化室120と隣接する炭化室120のミニスタンドパイプ130が連接パイプ170によって連結される。
石炭装入車400には、石炭を炭化室120に装入するための石炭装入部(不図示)が設けられている。石炭装入部は、隣接する2つのミニスタンドパイプ130と連接パイプ170が接続された後、装入蓋123を取り外して、炭化室120の装入口122と接続される。これにより、石炭装入部から送られた石炭が装入口122を通って炭化室120の内部へ装入される。
図4は、炭化室120の長手方向に沿った断面を示す模式図である。図4に示すように、ミニスタンドパイプ130と近接して、メンテナンス時に天蓋160を開閉するための天蓋開閉装置200が設けられている。天蓋開閉装置200は、ミニスタンドパイプ130に対して、石炭装入車400の反対側に設けられており、石炭装入車400の移動範囲と重複しない位置に設けられている。
図5は、天蓋開閉装置200によって天蓋160が開閉される様子を示す模式図である。ここで、図5(A)は、図4に示す領域Dを拡大して示している。図5(A)に示すように、天蓋開閉装置200は、台座210、保持具(保持部)220、エアーシリンダー(駆動部)230、を有して構成される。図5(A)に示す状態では、保持具220は、着脱機構270を介して天蓋160と連結保持されている。エアーシリンダー230は、ピストン232を備えており、空気圧によりピストン232を駆動することができる。保持具220は、台座210に対して支点240を回転中心として上下方向に回動可能とされている。エアーシリンダー230は、台座210に対して支点250を回転中心として回動可能とされている。また、エアーシリンダー230のピストン232は、保持具220に対して支点260を回転中心として回動可能とされている。
図5(B)は、図5(A)に示す状態から、エアーシリンダー230のピストン232を図5(A)中の矢印E方向に駆動し、ピストン232をエアーシリンダー230内に格納した状態を示している。このように、ピストン232を矢印E方向に駆動すると、保持具220が支点240を回転中心として回動する。また、エアーシリンダー230は、ピストン232の駆動に伴って、支点250を回転中心としてミニスタンドパイプ130側に回動する。これにより、着脱機構270を介して保持具220と連結された天蓋160がミニスタンドパイプ130の上端から離れ、天蓋160が開かれる。
図5(C)は、炭化室120に石炭を装入する通常操業時の状態を示している。図5(C)は、図5(A)に示す状態において、着脱機構270により保持具220と天蓋160との連結を外し、その後、図5(B)と同様にピストン232を駆動した状態を示している。保持具220と天蓋160との連結を外した状態でピストン232を駆動することで、天蓋160によってミニスタンドパイプ130を塞いだ状態で、保持具220をミニスタンドパイプ130上から退避させることができる。従って、通常操業時において、石炭装入車400に設けられた天蓋脱着装置180によって天蓋160を開くことが可能となり、また、ミニスタンドパイプ130と連接パイプ170を連結することが可能となる。この際、上述したように、天蓋開閉装置200は石炭装入車400の移動範囲と重複しない位置に設けられているため、石炭装入車400は、石炭を装入する炭化室120の上部に順次に移動することができる。
このように、本実施形態によれば、通常操業時には、保持具220をミニスタンドパイプ130上から退避させることで、石炭装入車400の天蓋脱着装置180により天蓋160を開閉することが可能となる。また、メンテナンス時には、天蓋開閉装置200の保持具220と天蓋160を着脱機構270によって連結することで、エアーシリンダー230の駆動力により、天蓋160を開閉することが可能となる。
ミニスタンドパイプ130の内部、または天蓋160の裏側には、粉塵、カーボン等が付着するため、定期的にこれらの付着物を除去する必要がある。本実施形態によれば、メンテナンス時には、天蓋開閉装置200によって天蓋160を開閉することができるため、大掛かりな治具、人力を用いることなく、天蓋160を開閉することが可能となる。これにより、メンテナンス時の作業効率を大幅に向上することが可能となり、コークス炉100の上部に専用治具のためのスペースを確保する必要がなくなる。また、人力を削減できるため、作業者に対する安全性を向上することも可能となる。
図6は、天蓋160によってミニスタンドパイプ130が塞がれた状態を詳細に示す模式図である。図6に示すように、ミニスタンドパイプ130の上端部には、外周に沿って水溜り部132が設けられており、水溜り部132内には水封止のための水が供給されている。天蓋160は、ミニスタンドパイプ130の上端134と当接する蓋本体部162と、水溜り部132内に挿入される封止部164と、天蓋脱着装置180のマグネットの磁力により吸着される吸着板166とを備えている。蓋本体部162と封止部164は連結部168によって連結され、封止部164と吸着板166は連結部169によって連結されている。
図7は、着脱機構270によって天蓋160と保持具220が連結される様子を示す模式図であって、天蓋160上に保持具220を配置した状態で、天蓋160及び保持具220を上から見た状態を示している。図7に示すように、保持具220は、リブ222、及びリブ223を備えており、リブ222とリブ223は基部224と接合されている。基部224には、吸着板166よりも大きな開口部225が設けられている。保持具220を図5(C)に示す状態から図5(A)に示す状態に駆動すると、天蓋160の吸着板166が開口部225を通り、保持具220が天蓋160上に配置される。この状態では、吸着板166は基部224よりも上に位置している。
図8は、保持具220を天蓋160上に配置した状態で、保持具220、天蓋160、及びミニスタンドパイプ130を側面から見た状態を示している。図8に示すように、保持具220のリブ222には、矩形状の挿入孔221が2箇所設けられている。2つの挿入孔221は、天蓋160の連結部169の両側に配置されている。保持具220を天蓋160上に配置した状態では、挿入孔221は、天蓋160の吸着板166の下面よりも下に位置している。
リブ223には、2つの挿入孔221と対応する位置に2つの挿入孔が設けられている。保持具220と天蓋160を連結する着脱機構270は、2つの板材280を有して構成される。図7に示すように、2つの板材280は、リブ222に設けられた2つの挿入孔221にそれぞれ挿入され、リブ223に設けられた2つの挿入孔に挿入される。これにより、2つの板材280は、吸着板166の下部に挿入された状態で、保持具220に対して固定される。
この状態でエアーシリンダー230のピストン232を駆動すると、保持具220が駆動され、保持具220に固定された板材280によって天蓋160の吸着板166が下から持ち上げられる。従って、天蓋160がミニスタンドパイプ130から持ち上げられ、図5(B)に示すように、天蓋160が開かれる。
一方、保持具220から板材280を取り外した状態では、保持具220と天蓋160が連結されないため、エアーシリンダー230のピストン232を駆動すると、天蓋160が保持具220から分離され、図5(C)に示すように、天蓋160をミニスタンドパイプ130上に残した状態で、保持具220を退避させることができる。
図9は、着脱機構270の他の例を示す模式図である。ここで、図9(A)は、天蓋160上に保持具220を配置した状態で、天蓋160及び保持具220を上から見た状態を示している。また、図9(B)は、図9(A)中の一点鎖線I−I’に沿った断面を示す模式図であって、図9(A)の状態に対して、係合軸290を装着した状態を示している。また、図9(C)は、図9(B)の状態における、係合軸290と吸着板166との係合状態を下から見た状態を示している。
図9において、保持具220の基本的な構成は、図7及び図8で説明したものと同様である。図9(A)及び図9(B)に示すように、保持具220には、基部224の上部に連結板226が設けられている。連結板226は、2つのリブ222、リブ223の上部を連結している。連結板226には、挿入孔226aが設けられている。また、図9(B)に示すように、天蓋160の連結部169は、中空状に構成されている。
図9の例では、着脱機構270は、係合軸290を有して構成される。係合軸290には、上部に径拡大部294が設けられ、下部には、180°対向する角度位置に突起292が設けられている。
図9(A)に示すように、連結板226に設けられた挿入孔226aには、凹部226bが設けられている。凹部226bは、係合軸290の突起292に対応して設けられており、凹部226bと突起292の位置を適合させることにより、係合軸290を挿入孔226aに通すことができる。
同様に、図9(C)に示すように、吸着板166には、係合孔166aが設けられている。また、係合孔166aには、凹部166bが設けられている。凹部166bは、係合軸290の突起292に対応して設けられており、凹部166bと突起292の位置を適合させることにより、係合軸290を係合孔166aに通すことができる。
係合軸290は、突起292の位置を凹部226bの位置に合わせた状態で、連結板226の挿入孔226aに挿入される。また、係合軸290は、突起292の位置を凹部166bの位置に合わせた状態で、吸着部166の係合孔166aに挿入される。図9(B)に示すように、係合軸290は、突起292が吸着板166の下面よりも下になる位置まで挿入される。そして、この状態で、係合軸290は、突起292の位置が凹部166bに対して90°となる位置まで回転される。これにより、係合孔166aの凹部166bの位置と係合軸290の突起292の位置が相違し、突起292と吸着板166が係合する。
この状態でエアーシリンダー230のピストン232を駆動すると、保持具220が上方向に駆動され、連結板226と係合軸290の径拡大部294が係合するため、係合軸290が上に持ち上げられる。そして、係合軸290の突起292は吸着板166と係合しているため、係合軸290とともに吸着板166が持ち上げられる。従って、天蓋160がミニスタンドパイプ130から持ち上げられ、天蓋160が開かれる。
一方、保持具220から係合軸290を取り外した状態では、保持具220と天蓋160が連結されないため、エアーシリンダー230のピストン232を駆動すると、天蓋160が保持具220から分離される。従って、図5(C)に示すように、天蓋160をミニスタンドパイプ130上に残した状態で、保持具220を退避させることができる。
図10は、着脱機構270の他の例を示す模式図である。ここで、図10(A)は、天蓋160上に保持具220を配置した状態で、天蓋160及び保持具220を上から見た状態を示している。また、図10(B)は、図10(A)中の一点鎖線II−II’に沿った断面を示す模式図である。
図10において、保持具220の基本的な構成は、図7及び図8で説明したものと同様である。図9と同様に、保持具220には、基部224の上部に連結板226が設けられている。図10(B)に示すように、連結板226には挿入孔226cが設けられている。また、天蓋160の連結部169は、中空状に構成されており、側面に孔169aが設けられている。
図10の例では、着脱機構270は係合軸300,310を有して構成される。係合軸300には、上部に径拡大部302が設けられている。また、係合軸300の下部には、長手方向と直交する方向に、係合軸310が挿入される孔が設けられている。
吸着板166には、挿入孔166cが設けられている。係合軸300は、連結板226の挿入孔226c、および吸着板166の挿入孔166cに挿入される。係合軸300が挿入孔226c、挿入孔166cに挿入された状態では、係合軸300の側面に設けられた孔は、吸着板166の下面よりも下に位置する。そして、この状態で、係合軸300の孔に側方から係合軸310が挿入される。係合軸310は、連結部169に設けられた孔169aを通して挿入される。
これにより、係合軸300、係合軸310と吸着板166が係合する。この状態でエアーシリンダー230のピストン232を駆動すると、保持具220が駆動され、連結板226と係合軸300の径拡大部302が係合するため、係合軸300が上に持ち上げられる。そして、係合軸300の孔には係合軸310が係合しているため、係合軸300と係合軸310は一体となって持ち上げられ、係合軸310,310に係合した吸着板166が持ち上げられる。従って、天蓋160がミニスタンドパイプ130から持ち上げられ、天蓋160を開くことができる。
一方、保持具220から係合軸300を取り外した状態では、保持具220と天蓋160が連結されないため、エアーシリンダー230のピストン232を駆動すると、天蓋160が保持具220から分離される。従って、図5(C)に示すように、天蓋160をミニスタンドパイプ130上に残した状態で、保持具220を退避させることができる。
以上説明したように本実施形態によれば、メンテナンス時には、天蓋開閉装置200の保持具220と天蓋160を着脱機構270によって連結することで、エアーシリンダー230の駆動力により、天蓋160を開閉することが可能となる。従って、大掛かりな治具、人力を用いることなく、天蓋160を開閉することが可能となり、メンテナンス時の作業効率を大幅に向上することが可能となる。また、炭化室120に石炭を装入する通常操業時には、着脱機構270によって保持具220と天蓋160の連結を切り離すことができ、保持具220をミニスタンドパイプ130上から退避させることができるため、通常操業に支障が生じてしまうことを確実に回避できる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明の一実施形態に係るコークス炉を示す斜視図である。 コークス炉の上面を示す模式図である。 石炭装入時に天蓋が開かれ、ミニスタンドパイプに接続パイプが連結される様子を示す模式図である。 炭化室の長手方向に沿った断面を示す模式図である。 天蓋開閉装置によって天蓋が開閉される様子を示す模式図である。 天蓋によってミニスタンドパイプが塞がれた状態を詳細に示す模式図である。 着脱機構によって天蓋とアームが連結される様子を示す模式図である。 アームを天蓋上に配置した状態で、アーム、天蓋、ミニスタンドパイプを側面から見た状態を示す模式図である。 着脱機構の他の例を示す模式図である。 着脱機構の他の例を示す模式図である。
符号の説明
100 コークス炉
120 炭化室
130 ミニスタンドパイプ
160 天蓋
170 連接パイプ
220 保持具
230 エアーシリンダー

Claims (3)

  1. 下端が炭化室に連通し、上端に開閉可能な天蓋を有するミニスタンドパイプをコークス炉上で、かつ、反上昇管側に立設し、石炭を装入する炭化室Aのミニスタンドパイプ上端と、該炭化室Aの近傍の他の炭化室Bに設けたミニスタンドパイプ上端の天蓋を取り除いて、両ミニスタンドパイプの上端を連接パイプで連通し、前記炭化室Aへの石炭装入中に発生するガスを前記炭化室Bに供給するためのコークス炉であって、
    前記各ミニスタンドパイプの近傍のコークス炉上に備えられ、かつ、該ミニスタンドパイプのメンテナンス時に前記天蓋を前記ミニスタンドパイプから取り外し、メンテナンス完了後に前記天蓋を前記ミニスタンドパイプに装着するための天蓋開閉装置において、
    前記天蓋に脱着可能に設けた保持部と、該保持部を上下方向に回動駆動する駆動部を有したことを特徴とする、ミニスタンドパイプの天蓋脱着装置。
  2. 前記駆動部がエアーシリンダーとリンク機構よりなることを特徴とする、請求項1に記載のミニスタンドパイプの天蓋脱着装置。
  3. 下端が炭化室に連通し、上端に開閉可能な天蓋を有するミニスタンドパイプをコークス炉上で、かつ、各炭化室側部に立設し、炭化室Aに石炭を装入するに際し、その石炭を装入する炭化室Aのミニスタンドパイプ上端と、該炭化室Aの近傍の他の炭化室Bに設けたミニスタンドパイプ上端の天蓋を取り除いて、両ミニスタンドパイプの上端を連接パイプで連通し、前記炭化室Aへの石炭装入中に発生するガスを前記炭化室Bに供給するためのミニスタンドパイプ機構において、
    前記各ミニスタンドパイプの近傍のコークス炉上に備えられ、かつ、前記天蓋に装着される装着部と、該装着部を駆動する駆動部を有する天蓋開閉装置により前記天蓋を脱着する方法であって、
    前記ミニスタンドパイプのメンテナンス時に、該ミニスタンドパイプの前記天蓋に前記装着部を装着する工程と、
    前記駆動部により前記装着部を駆動し、前記ミニスタンドパイプから前記天蓋を取り外す工程と、
    を有することを特徴とする、ミニスタンドパイプの天蓋脱着方法。
JP2006341949A 2006-12-19 2006-12-19 ミニスタンドパイプの天蓋脱着装置及び天蓋脱着方法 Active JP4890229B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006341949A JP4890229B2 (ja) 2006-12-19 2006-12-19 ミニスタンドパイプの天蓋脱着装置及び天蓋脱着方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006341949A JP4890229B2 (ja) 2006-12-19 2006-12-19 ミニスタンドパイプの天蓋脱着装置及び天蓋脱着方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008150536A JP2008150536A (ja) 2008-07-03
JP4890229B2 true JP4890229B2 (ja) 2012-03-07

Family

ID=39653055

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006341949A Active JP4890229B2 (ja) 2006-12-19 2006-12-19 ミニスタンドパイプの天蓋脱着装置及び天蓋脱着方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4890229B2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA1031716A (en) * 1974-03-25 1978-05-23 Koppers Company Smoke and gas pollutant removal system for a coke oven battery
AT394053B (de) * 1989-09-07 1992-01-27 Voest Alpine Stahl Linz Gas-ueberleiteinrichtung fuer einen koksofen

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008150536A (ja) 2008-07-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101495436B1 (ko) 가스 포집관용 댐퍼장치
CN112221272A (zh) 一种空压机滤芯清洁方法
JP4890229B2 (ja) ミニスタンドパイプの天蓋脱着装置及び天蓋脱着方法
JP2017115745A (ja) フィルタ交換装置、フィルタ交換装置の制御方法、及びガスタービン設備
JP3984242B2 (ja) 分離型分配ローターを採択した水平式ローター分配機
JP4881925B2 (ja) 排気リサイクルシステム
KR101359144B1 (ko) 장입구 및 리드 크리닝장치
CN215719025U (zh) 一种废旧机油深度更换设备
CN113230758A (zh) 铝电解换极收尘系统
CN112206593A (zh) 一种带滤芯清理系统的空压机
CN213375876U (zh) 一种高浓度废气处理装置
KR101546241B1 (ko) 코크스 오븐 누출 가스 포집유닛 및 이를 이용한 유해 가스 연소 시스템
CN214764387U (zh) 一种废果壳生产活性炭的废气回收装置
CN103836974A (zh) 扒渣机用除尘装置及除尘工艺
CN218493686U (zh) 航空发动机核心机前轴冷却工装
CN213885399U (zh) 一种二氧化碳保护焊除烟设备
CN214862284U (zh) 电厂尾气的旋风除尘机构
JP2019088133A (ja) 集塵フード
CN115944991B (zh) 一种废气处理装置
CN210676194U (zh) 一种集成电路测试用集成电路板除尘设备
CN220425301U (zh) 一种硫磺回收装置
KR102078554B1 (ko) 콤프레셔 폐유 회수장치
CN214255109U (zh) 一种电气自动化仪表柜
CN214972480U (zh) 一种回收彻底的电镀加工废气吸附装置
CN217616314U (zh) 一种焙烧炉排烟架清理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090216

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111125

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111206

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111214

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4890229

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141222

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141222

Year of fee payment: 3

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141222

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350