JP4890192B2 - 自動車用装飾モール - Google Patents

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本発明は、例えば図1に示すような自動車のドアのベルトラインにおけるインナー及びアウターモール1、2、ルーフに取付けられるルーフモール3等の車内外に取付けられる装飾モール、リヤドア4の昇降ガラス5と略三角形状の固定ガラス6を仕切って取付けられるディビジョンバー7(本明細書では、これら装飾モールやディビジョンバーを総称して装飾モールということがあり、したがって本発明でいう装飾モールは、装飾モールやディビジョンバーを含むものである)に関する。
ディビジョンバーに関しては従来、鋼製のものが用いられてきたが、近年熱可塑性樹脂製でガラスランを一体成形したもの、とくに軽量化の観点からディビジョンバーを樹脂製としたものが提案されるようになっている。
装飾モールについても、EPDM等のゴム、或いはポリ塩化ビニル(以下PVCという)製のものが使用されているが、環境性や軽量化の面からPVC以外の熱可塑性樹脂或いは熱可塑性エラストマー(以下、TPEという)としたものも使用されている。
熱可塑性樹脂又はTPE製の装飾モール等は、軽量で製造が比較的容易で、安価であるが、これらの材料は傷付き易い、という難点がある。
耐傷付き性に優れる材料としては、ポリメチルメタアクリレート(以下PMMA)、AES樹脂などがあるが、これらの材料は概して高価であり、また高硬度であるため可撓性に乏しいという難点がある。
本発明は、車両への組付け性や意匠性を阻害することなく、安価で耐傷付き性に優れた自動車用の装飾モール等を提供することを目的とする。
請求項1に係わる発明の自動車用装飾モールは、可撓性を有する熱可塑性樹脂製或いはTPE製の基材と、該基材の一側面に同時押出成形される意匠性及び耐傷付き性に優れた高硬度の熱可塑性樹脂層と、前記基材と樹脂層との間に設けた接着層とよりなる自動車用装飾モールであって、前記基材の熱可塑性樹脂或いはTPEがオレフィン樹脂或いはスチレン系、オレフィン系の熱可塑性エラストマーであり、前記意匠性及び耐傷付き性に優れた高硬度の熱可塑性樹脂層が、アクリロニトリル・エチレン・スチレン共重合体(AES)、アクリロニトリル・ブタジュン・スチレン共重合体(ABS)、アセタール樹脂PA、塩化ビニル樹脂PVC、ポリカーボネイトで形成され、前記接着層はアクリル樹脂やメタクリル樹脂とスチレン系TPE材との混合物よりなることを特徴とする。
本発明基材に用いる熱可塑性樹脂或いはTPEは、単体に限ることなく、両者を混合したもの、樹脂やTPEに添加物、例えば雲母、タルク、炭酸カルシウム等を混合したものを含むものである。
樹脂層及び接着層の厚さは、それぞれ0.2mm〜1.0mm、望ましくは0.4mm〜0.8mmである。
請求項2に係わる発明は、請求項1に係わる発明において、前記接着層を構成する接着剤がメタクリル樹脂とスチレン系熱可塑性エラストマーの混合材であることを特徴とするし、
請求項3に係わる発明は、請求項2に係わる発明において、前記接着剤がメタクリル樹脂とスチレン系熱可塑性エラストマーの混合材であることを特徴とする。
請求項4に係わる発明は、請求項1ないし3のいずれかの請求項に係わる発明において、前記基材がポリプロピレンであり、前記高硬度の熱可塑性樹脂層がAES樹脂よりなることを特徴とする。
発明によると、基材と樹脂層よりなる装飾モール等が同時押出成形により簡易に得られること、基材は可撓性を有する樹脂又はTPE製であるため車両の取付箇所の形状に対応して取付けることができ、組付け性が阻害されることはないこと、表層部の樹脂層は意匠性を有し、高硬度であるため、耐傷付き性を有すること、基材と樹脂層を樹脂層が剥離しないように確実に一体化することができること等の効果を有する
以下、本発明の実施形態について図面により説明する。
図2は、図1に示すディビジョンバー7のA−A線における断面を示すもので、全体がポリプロピレン製で、U形断面の芯金11をインサートしたガラスラン12と、同時押出によりガラスラン12と一体成形され、固定ガラス6を固定するシール材13の保持部14よりなるものである。図3は、車内側及び車外側の表層部の構造を示すもので、ポリプロピレン製の基材15の一面に、スチレン系TPEであるHSBC(水添のスチレン系ブロックコポリマー)とアクリル樹脂からなる接着層16を介してAES層17が同時押し出しにより一体成形されている。
図4は、ベルトラインのインナーモール1とアウターモール2の図1におけるB−B線断面について示すもので、インナーモール1は、内装トリム21に取付けられて上端に該トリム21に被さるカバーリップ22を有すると共に、昇降ガラス5に車内側から当接する一対のシールリップ23を有し、アウターモール2はドアのアウターパネル24に取付けられるポリプロピレン製の取付部材25に取付けられ、上端が取付部材25に被さるカバーリップ26を有すると共に、昇降ガラス5に車外側から当接する一対のシールリップ27を有しており、インナーモール1及びアウターモール2共シールリップ23及び27は柔軟性のある(硬度がJIS A 30〜90)TPE製であり、その他の部位は、硬度の高い熱可塑性樹脂、例えばポリプロピレン製で、両カバーリップ22および26の車内及び車外に露出する表層部は、図3に示すように接着層16を介してAES層17が同時押出により一体成形された構造をなしている。
図5は、図1に示すルーフモール3のC−C線における断面を示すもので、芯金31をインサートした略T形断面を呈するポリプロピレン製の芯部32の両側にリップ部33を一体形成してなるもので、リップ部33は、例えば柔軟性のある(硬度がJIS A 30〜90)TPE製であり、車外に露出する表層部は、図3に示すように接着層16を介してAES層17が同時押出により一体形成された構造をなしている。
実施例1
クラレ株式会社製のメタクリル樹脂(商品名「パラペットSA−FW001」)と、同社製のスチレン系熱可塑性エラストマー(商品名「ハイブラー7125」)を1:1で配合した混合材よりなる接着剤を用い、材質が株式会社プライムポリマー製のポリプロピレン(商品名「B701WB」)よりなる基材と、材質がUMG ABS株式会社製のAES樹脂(商品名「ダイアラックWH10」)よりなる表皮材を接着した。そして基材と表皮材とをそれぞれ剥離して対基材と対表皮材の接着性試験を行った。結果を以下の表1に示す。
比較例1
接着剤として三井化学株式会社製の「アドマーSE800」(商品名)を用いて実施例1と同じ基材と表皮材を接着し、実施例1と同様の接着性試験を行った。結果を以下の表1に示す。
比較例2
接着剤としてkraiburg社製の「thermolast K TC8MGZ」(商品名)を用いて実施例1と同様の接着性試験を行った。結果を以下の表1に示す。
Figure 0004890192
実施例2
UMG ABS株式会社製のAES樹脂(商品名「ダイアラックWH10」)よりなる表皮材を貼り付けた基材を自動車のドアに固定し、一般の自動洗車装置で洗車した。そして洗車後、表皮材の光沢を測定した。光沢の測定には、スガ試験機株式会社製のデジタル変角光沢計(商品名「UGV−5D」)を用い、5mm開口、60°反射に設定して行った。結果を以下の表2に示す。
比較例3
一般の自動車塗装板金に対し、実施例2と同様、一般の自動車洗車装置で洗車した。そして洗車後の光沢を実施例2と同じ条件で測定した。結果を以下の表2に示す。
比較例4
表皮材の材質をポリプロピレンとする以外は実施例2と同じ方法及び条件にて光沢の測定を行った。結果を以下の表2に示す。
Figure 0004890192
自動車の要部の斜視図 図1のA−A線におけるディビジョンバーの断面図 ポリプロピレン製の基材とAES層を接着層を介して一体化した部分の断面図 図1のB−B線におけるインナーモールとアウターモールの断面図 図1のC−C線におけるルーフモールの断面図
符号の説明
1・・インナーモール
2・・アウターモール
3・・ルーフモール
4・・リヤドア
5・・昇降ガラス
6・・固定ガラス
7・・ディビジョンバー
11、31・・芯金
12・・グラスラン
13・・シール材
14・・保持部
15・・基材
16・・接着層
17・・AES層
21・・内装トリム
22、26・・カバーリップ
23、27・・シールリップ
24・・アウターパネル
25・・取付部材
32・・芯材
33・・リップ部

Claims (4)

  1. 可撓性を有する熱可塑性樹脂製或いはTPE製の基材15と、該基材15の一側面に同時押出成形される意匠性及び耐傷付き性に優れた高硬度の熱可塑性樹脂層17と、前記基材15と樹脂層17との間に設けた接着層16とよりなる自動車用装飾モールであって、前記基材15の熱可塑性樹脂或いはTPEがオレフィン樹脂或いはスチレン系、オレフィン系の熱可塑性エラストマーであり、
    前記意匠性及び耐傷付き性に優れた高硬度の熱可塑性樹脂層17が、アクリロニトリル・エチレン・スチレン共重合体(AES)、アクリロニトリル・ブタジュン・スチレン共重合体(ABS)、アセタール樹脂PA、塩化ビニル樹脂PVC、ポリカーボネイトで形成され、
    前記接着層16はアクリル樹脂やメタクリル樹脂とスチレン系TPE材との混合物よりなることを特徴とする自動車用装飾モール
  2. 前記接着層16を構成する接着剤がメタクリル樹脂とスチレン系熱可塑性エラストマーの混合材であることを特徴とする請求項1記載の自動車用装飾モール。
  3. 前記接着剤がメタクリル樹脂とスチレン系エラストマーを1:1で配合した混合材であることを特徴とする請求項2記載の自動車用装飾モール。
  4. 前記基材15がポリプロピレンであり、前記高硬度の熱可塑性樹脂層17がAES樹脂よりなることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかの請求項に記載の自動車用装飾モール。
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