JP4889986B2 - Dhea作用増強剤 - Google Patents

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本発明はDHEA作用増強剤に関し、さらに詳しくは、DHEAの作用を高めて肌の老化を防ぐDHEA作用増強剤に関する。
DHEA、すなわちデヒドロエピアンドロステロンは副腎皮質から生成される天然ステロイドである。その能力としては、表皮の角質化を促進する能力や、皮脂の内因性の生成及び分泌の増加能力並びに皮膚の障壁効果の強化能力による乾燥肌の処理における能力が知られている。
特許文献1ではコラーゲンと結合組織の喪失を抑制して皮膚退化を治療するためにDHEAが使用されている。また、しわ、皮膚のつやの喪失や皮膚のたるみ等の老化に対してもDHEAを用いることが試みられている。
生体内のDHEAは、神経性食欲不振や慢性ストレスによりこの量が低下することが知られており、抗動脈硬化、抗肥満、筋ジストロフィー治療、抗グルココルチコイド、抗老化などに重要な役割を担っていると考えられている。
このDHEAは、従来は経口摂取あるいは、化粧品を含む外用摂取によって直接DHEAを摂取するということが行われていた。
しかしながら、直接DHEAを摂取するという方法では、コストが高くつくという問題があり、また外用では局所的、かつ人工的な適用となるためホルモンの過剰摂取等の問題を考慮する必要があるなどの欠点があることから、DHEAを外部から摂取するよりも内在性のDHEAの活性を高め、DHEAの作用を高めることが模索されてきた。
米国特許第5843932号
そこで、本発明者らは種々の化合物についてDHEAの作用増強能を調べた結果、これまでにかかる効果を有することが知られていなかった特定の成分が優れたDHEA作用増強能を有していることを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明は、カルボキシメチル β(1,3)グルカン(以下、CMグルカンと称する。)およびその塩からなる群より選択される一種または二種以上を含むことを特徴とするDHEA作用増強剤である。
本発明のDHEA作用増強剤は、外用剤に配合されるものであることを好適とする。
本発明のDHEA作用増強剤は、これまでDHEA作用増強作用があることが知られていなかったものであり、DHEAの作用を高めて、老化を防止することができる。また、抗動脈硬化、抗肥満、筋ジストロフィー治療、抗グルココルチコイドなどの作用により、種々の疾患の治療への道を開くものであると共に、安全性にも優れたものである。
以下に、本発明の最良の実施の形態について説明する。
本発明のDHEA作用増強剤に用いられるCMグルカンは、従来より保湿剤として化粧料中に配合されて用いられてきたもので、酵母 Saccharomyces cerevisiae の細胞壁から得られた多糖体の水酸基の一部をカルボキシメチル化したものであり、次の一般式(1)で表される。また、CMグルカン塩としては、CMグルカンナトリウム塩、CMグルカンカリウム塩が挙げられる。DHEA作用増強剤に用いられるCMグルカンは、粗製グルカンでは所期の効果を奏することができない。
Figure 0004889986
上記のDHEA作用増強剤は、その他の成分と共に配合してDHEA作用増強用の皮膚外用剤とすることができる。
本発明のDHEA作用増強剤を皮膚外用剤に配合して用いる場合、外用剤全量中にCMグルカン類は、合計重量として0.0001〜10質量%配合するのが好ましく、より好ましくは0.0005〜1質量%である。0.0001質量%未満では本発明のDHEA作用増強効果が十分に発揮され難く、一方、10質量%超では製剤化が難しいので好ましくない。また、1質量%を超えて配合してもさほど大きな効果の向上は認められない。
本発明のDHEA作用増強用の皮膚外用剤には、上記DHEA作用増強剤以外に、通常化粧品や医薬品等の皮膚外用剤に用いられる成分、例えば、美白剤、保湿剤、酸化防止剤、油性成分、紫外線吸収剤、界面活性剤、増粘剤、アルコール類、粉末成分、色材、水性成分、水、各種皮膚栄養剤等を必要に応じて適宜配合することができる。
その他、エデト酸二ナトリウム、エデト酸三ナトリウム、クエン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、グルコン酸等の金属封鎖剤、カフェイン、タンニン、ベラパミル、トラネキサム酸及びその誘導体、甘草抽出物、グラブリジン、火棘の果実の熱水抽出物、各種生薬、酢酸トコフェロール、グリチルリチン酸及びその誘導体またはその塩等の薬剤、ビタミンC、アスコルビン酸リン酸マグネシウム、アスコルビン酸グルコシド、アルブチン、コウジ酸等の他の美白剤、グルコース、フルクトース、マンノース、ショ糖、トレハロース等の糖類、レチノイン酸、レチノール、酢酸レチノール、パルミチン酸レチノール等のビタミンA誘導体類、ヒオウギエキス、ブナエキス、トウニンエキス、ヒポタウリン、シリカ被覆酸化亜鉛、イチヤクソウエキス、アミノメチルシクロヘキサンカルボンアミド、キシリトール、アルギニン、セリン、トリメチルグリシン、α−グルコシルヘスペリジン、アンズエキス、ヒドロキシプロリン等も適宜配合することができる。
本発明のDHEA作用増強用皮膚外用剤は、外皮に適用される化粧料、医薬部外品等、特に好適には化粧料に広く適用することが可能であり、その剤型も水溶液系、可溶化系、乳化系、粉末系、油液系、ゲル系、軟膏系、エアゾール系、水−油2層系、水−油−粉末3層系等、幅広い剤型を採り得る。すなわち、基礎化粧品であれば、洗顔料、化粧水、乳液、クリーム、ジェル、エッセンス(美容液)、パック、マスク等の形態に、上記の多様な剤型において広く適用可能である。また、メーキャップ化粧品であれば、ファンデーション等、トイレタリー製品としてはボディーソープ、石けん等の形態に広く適用可能である。さらに、医薬部外品であれば、各種の軟膏剤等の形態に広く適用が可能である。そして、これらの剤型及び形態に、本発明のDHEA作用増強剤の採り得る形態が限定されるものではない。
次に実施例を挙げ、本発明をさらに詳細に説明する。ここで、配合量は質量%である。
実施例と共に、本発明のDHEA作用増強剤のDHEA作用増強効果に関する試験方法とその結果について説明する。
実施例1
ランゲルハンス細胞類似の末梢血単球由来THP1細胞を96穴プレートに播種し、24時間後にハイドロコーチゾン(5nM)、DHEAあるいはCM−グルカンを添加してさらに24時間培養した。Alamar Blueを添加して2時間培養した後、培養液を採取して蛍光強度を測定した。回復率は、希釈溶媒のみの添加群の平均値からハイドロコーチゾンのみの群の平均値を引いた値を100%として計算した。
図1は、回復率(%)のCMグルカン濃度依存性を示すグラフであり、図中、▲はDHEAが入っていない場合、●はDHEA10nMが入っている場合を示す。図1から、CMグルカンの濃度に依存して免疫細胞のストレスによる低下が回復し、その効果は、DHEAが存在する場合に、CMグルカン単独あるいはDHEA単独(10nM)との加算よりも増加していることが分かる。
また図2は、回復率(%)のDHEA濃度依存性を示すグラフであり、図中、▲はCMグルカンが入っていない場合、●はCMグルカン0.1%が入っている場合を示す。図2から、DHEAの濃度に依存して免疫細胞のストレスによる低下が回復し、その効果は、CMグルカンが存在する場合に、CM−グルカン単独(0.1%)あるいはDHEA単独との加算よりも増加していることが分かる。
実施例2
CMグルカンを粗製(未精製)グルカンに代えた以外は実施例1と同様にして回復率(%)を測定した。図3は、DHEA10nMを加えて測定した時の回復率(%)の未精製グルカン濃度依存性を示すグラフである。図3から、未精製グルカンではDHEAの作用増強効果がないことが分かる。
実施例3
CMグルカンを亜麻仁エキスに代えた以外は実施例1と同様にして回復率(%)を測定した。図4は、DHEA10nMを加えて測定した時の回復率(%)の亜麻仁エキス濃度依存性を示すグラフである。図4から、亜麻仁エキスはDHEAの作用増強効果があることが分かる。
次に、本発明のDHEA作用増強剤を配合した皮膚外用剤の実施例を挙げる。
実施例4[化粧水]
エタノール 10.0 質量%
グリセリン 5.0
ジプロピレングリコール 5.0
キシリット 1.0
ポリオキシエチレンメチルグルコシド 1.0
イソステアリン酸 0.1
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンデシルテトラデシルエーテル 0.5
ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン 0.1
クエン酸 0.2
クエン酸ナトリウム 0.6
水酸化カリウム 0.003
カルボキシメチル β(1,3)グルカン 0.001
L−セリン 0.1
ヒポタウリン 0.1
リン酸L−アスコルビルマグネシウム 0.5
酢酸DL−アルファ−トコフェロール 0.1
オウゴンエキス 0.1
フェノキシエタノール 0.5
エデト酸3ナトリウム 0.05
ヒドロキシエチルセルロース 0.2
香料 適量
精製水 残余
実施例5[乳液]
流動パラフィン 10.0 質量%
ワセリン 1.0
メチルポリシロキサン 1.0
ベヘニルアルコール 1.0
グリセリン 10.0
ジプロピレングリコール 5.0
キシリット 1.0
ポリエチレングリコール1500 2.0
スクワラン 1.0
イソステアリン酸 0.5
ステアリン酸 0.5
ベヘニン酸 0.5
テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリット 3.0
2−エチルヘキサン酸セチル 4.0
モノステアリンサ酸グリセリン 1.5
モノステアリン酸ポリオキシエチレングリセリン 1.0
水酸化カリウム 0.1
メタリン酸ナトリウム 0.05
カルボキシメチル β(1,3)グルカン 0.1
シラカバエキス 0.1
パラオキシ安息香酸エステル 0.2
サイコエキス 0.1
フェノキシエタノール 0.2
エデト酸3ナトリウム 0.05
酸化鉄 0.02
カルボキシビニルポリマー 0.1
香料 適量
精製水 残余
細胞の回復率(%)のCMグルカン濃度依存性を示すグラフである。 細胞の回復率(%)のDHEA濃度依存性を示すグラフである。 DHEA10nMを加えて測定した時の細胞の回復率(%)の未精製グルカン濃度依存性を示すグラフである。 DHEA10nMを加えて測定した時の細胞の回復率(%)の亜麻仁エキス濃度依存性を示すグラフである。

Claims (2)

  1. 内在性DHEAの作用を増強させるDHEA作用増強剤であって、
    カルボキシメチル β(1,3)グルカンおよびその塩からなる群より選択される一種または二種以上を含むことを特徴とするDHEA作用増強剤。
  2. 外用剤に配合されるものであることを特徴とする請求項1に記載のDHEA作用増強剤。
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