JP4889903B2 - 患者の磁気共鳴血管造影図を作成するためのmriシステムの作動方法 - Google Patents
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Description
(関連出願の相互参照)
本出願は、1999年1月8日に出願された米国仮出願第60/115,259号の利益を主張する1999年5月18日に出願された米国特許出願第09/314,227号の一部継続出願である。
【0002】
(発明の背景)
本発明の分野は、磁気共鳴血管造影法(「MRA」)であり、詳しくは、NMR信号を増幅する造影剤を使用するヒトの脈管系の研究である。
【0003】
ヒトの脈管系の診断研究には多数の医療的な適用例がある。心臓とそれに関連する血管とを含む循環系の視覚化において、ディジタル減算血管造影法(「DSA」)等のX線造影法は、広範な用途が見出されている。腎臓の動脈や静脈、及び頸部や頭部の頸動脈及び頸静脈における血液の循環を示す画像には、計り知れない診断上の有用性がある。しかしながら、都合の悪いことには、これらのX線法は、潜在的に有害な電離放射線に患者がさらされるうえ、撮像すべき脈管系内に造影剤を注入するために侵入性カテーテルの使用がしばしば必要になる。
【0004】
これらX線技術の利点の一つは、画像データを高速度(即ち、高い時間分解能)で取得できるため、造影剤の注入中に連続的な画像を取得できることである。そのような「動的研究」は、造影剤ボーラスが関心脈管系を通じて流れている画像の選択を可能にする。それらの連続的な画像のうちの早発的な画像は、その疑わしき脈管系に十分なコントラストを有していない可能性があり、そして、後発的な画像は、造影剤が静脈に達して周囲の組織に拡散するため、解釈するのが難しくなる可能性がある。そのような画像の診断上の有用性を有意に増幅するため、「リアルタイムディジタルX線減算イメージング法(Real-Time Digital X-ray Subtraction Imaging)」と題する米国特許第4,204,225号に開示されているもの等の減影法を使用することができる。
【0005】
磁気共鳴血管造影法(MRA)は、核磁気共鳴(NMR)現象を利用してヒトの脈管系の画像を作成する。ヒト組織等の物質が均一な磁場(分極磁場B0)に晒されると、その組織内におけるスピンの個々の磁気モーメントは、この分極磁場によって整列しようとするが、その周囲ではそれらの固有のラーモア周波数で、でたらめな順序に歳差運動を行う。この物質すなわちこの組織が、x−y平面にあり、かつ、ラーモア周波数に近い磁場(励起磁場B1)に晒されると、ネット整列モーメントMzは、そのx−y平面に対して回転し、あるいは「傾いて」、ネット横磁気モーメントMtを作り出す。信号がその励起されたスピンによって放出され、励起信号B1が終了した後で、この信号が受信及び処理されて画像を形成することができる。
【0006】
これらの信号を利用して画像を作成する際、磁場勾配(Gx、Gy、及びGz)が用いられる。典型的には、撮像すべき領域は、使用される特定の位置決定法に従ってこれらの勾配が変動する連続的な測定サイクルにより走査される。当業界では各測定を「ビュー(view)」と呼び、このビューの個数がその画像の分解能を決定する。結果として生じる受信NMR信号またはビューのセットはディジタル化され、処理されて、多くの公知の再構成技術の一つを用いて画像が再構成される。総走査時間は、一部には、一つの画像に対して取得される測定サイクル数またはビューの個数により決定されるため、取得するビューの個数を少なくして画像の分解能を犠牲にすることにより短縮することができる。
【0007】
MR血管造影法(MRA)は研究の活発な分野である。これまで、二つの基本的技法が、提案および評価されてきた。第一クラスのタイム・オブ・フライト(TOF)技術は、NMR信号の振幅を識別するための手段として周囲組織に対する血液の運動を使用する方法からなる。その最も一般的な手法は、流動する血液と静止した組織との間に存在する信号飽和度の差異を利用することである。励起領域を通って移動している流動血液は、RF励起パルスをほとんど受けていないスピンで連続的にリフレッシュされており、それゆえ、ほとんど飽和しない。その結果として、高信号の血液と低信号の静止組織との間に所望の画像コントラストが得られる。
【0008】
また、米国再発行特許第32,701号に開示されているように、取得されたNMR信号の位相に運動をコード化するMR法も開発されている。これらは第二クラスのMRA技術を形成し、位相コントラスト(PC)法として知られている。最近、大部分のPC MRA技術は、それぞれの画像が同一のスピン運動に対して異なる感度を有する2つの画像を取得する。その後、一対の速度コード化画像の間における位相差または複素差のいずれかを形成することにより、血管造影画像が得られる。位相コントラストMRA技術は、3つの直交方向すべてにおける速度成分に対して感度を有するように拡張されている。
【0009】
MRAの診断能力を高めるため、MRA走査に先立ってガドリニウム等の造影剤を患者に注入することができる。米国特許第5,417,213号に記載されているようにこのコントラスト増幅(CE)MRA法を用いる要領は、造影剤ボーラスが関心脈管系を流れている時に中央k空間ビューを取得することである。CE−MRA検査を成功させるためには、ピーク動脈増幅中におけるk空間の中央線の収集が重要である。造影剤が到達する前にk空間の中央線を取得した場合には、深刻な画像アーチファクトが当該画像の診断情報を制限する可能性がある。一方、ピークの動脈コントラストの通過後に得られた動脈画像は、静脈の増幅により不明瞭になる。頸動脈や腎動脈等の多くの解剖学的部位では、動脈増幅と静脈増幅との間の分離が6秒ほどの短時間である場合がある。
【0010】
動脈増幅と静脈増幅との間の短い分離時間は、低い空間分解能か非常に短い繰り返し時間(TR)かのいずれかの取得シーケンスの使用を課している。短いTR取得シーケンスは、長めのTRが可能な検査の場合と比較して、取得された画像の信号−ノイズ比(SNR)を厳しく制限する従って、第一通過CE−MRA法で要求される迅速な取得は、空間分解能または時間分解能のいずれかに上限を課す。造影剤ボーラスの最初の通過を迅速に画像形成する方法の更なる有害な影響は、造影剤ボーラスの形状に由来するk空間データのスプリアス変調である。現行のCE−MRA検査は計り知れない臨床的有用性を有しているが、その時間的−空間的制限のため、現在の「金字塔的基準」であるX線DSAにはまだ及ばない。
【0011】
理想的には、血管造影図は、造影剤ボーラスの最初の通過後、より長い走査時間を許容する技法で取得すべきである。例えば、血管内造影剤は、1時間以上の間当該血液プールの有意な信号増幅を提供することができる。いわゆる検査の「定常状態」部分における造影剤の最初の通過後に収集された画像は、患者の動きによってのみ制限されるSNRおよび解像度の増加という利点を有する。現在利用可能な血管外造影剤を使用して収集された画像でも、プラズマT1ショートニングのほんの弱い減衰を示し、ボーラスの最初の通過後に収集された、より長い取得によって改善することがある。静脈の増幅により、動脈の画像表示リプロジェクション画像が厳しく制限するが、定常状態の画像により、優れた血管描写を行うことができる。
【0012】
第一通過CE−MRAで見られる優れた動脈−静脈分離と、定常状態で取得される高分解能、高SNR画像とを兼ね備えた取得法が望ましいことは明らかである。一つの方策としては、静脈の増幅にかまわずに血管造影図を取得した後、後処理工程で当該静脈信号を除去することである。血管「セグメンテーション」と呼ばれるこれらの静脈除去技術が、何人かの研究者らにより試されてきた。しかし、現行の血管セグメンテーション方法は、どのボクセルが動脈でどれが静脈であるかを当該血管の空間的/幾何学的分析またはそれらの信号強度の分析のみに基づいて決定することが難しいため、部分的に有用性に制限があることが証明されている。
【0013】
(発明の概要)
本発明は、時間分解、コントラスト増幅による磁気共鳴血管造影法における血管のセグメンテーションのために自動化された方法である。より具体的には、時間経過の一連の画像は、造影剤の最初の通過時にMRIシステムによって取得され、これらの画像は、各領域に分けられ、動脈および静脈コントラスト強調用基準曲線は、各領域毎に自動的に算出され、各領域内のボクセルは、時間経過の一連の画像に関する信号をコントラスト強調用基準曲線と比較することによって動脈および静脈に区分される。
【0014】
本発明の一実施態様において、コントラスト強調用基準曲線は、各画像ボクセルが、そのピーク信号規模に達したときの取得時の時間を示す平均通過時間画像を生成し、この平均通過時間画像からヒストグラムを生成し、該ヒストグラム内の動脈および静脈ピークを突き止め、動脈ピークに対応する平均通過時間を有する、これらの画像ボクセルを動脈ボクセルとして選択し、静脈ピークに対応する平均通過時間を有する、これらの画像ボクセルを静脈ボクセルとして選択することにより、自動的に生成される。
【0015】
本発明のもう一つの実施態様において、コントラスト強調用基準曲線は、動脈ボクセルが、造影剤到達時間間隔中に信号内で最大の傾きを有する曲線として最初に識別され、静脈ボクセルが、造影剤到達時間ヒストグラムを生成し、該ヒストグラム内のピークと同一の造影剤到達時間を有する、これらのボクセルを選択することによって識別される自動化方法によって生成される。
【0016】
本発明の一般的な目的は、コントラスト強調された画像をセグメント化するための二次元対応づけ方法を自動化することである。コントラスト強調用基準曲線が計算される静脈および動脈ボクセルを手動で選択する代りに、これらのボクセルは、自動的に選択される。
【0017】
本発明のもう一つの目的は、対応付け用の画像セグメント化のためにコントラスト強調用基準曲線をより正確に生成することである。この造影剤到達時間は、位置が異なる場合、取得された画像において通常異なる。このことは、表示領域が広く、広く分離した人体各部からの血管に及ぶ場合は、特に当てはまる。本発明では、表示領域を複数の領域に分け、コントラスト強調用基準曲線は、各領域毎に自動的に生成される。これにより、各領域内の動脈、静脈、および背景組織のセグメンテーションをより正確に行うことが可能になる。
【0018】
本発明における前記の及び他の目的と利点は、以下の説明から明らかとなる。説明では、本明細書の一部を形成し、実例として本発明の好ましい実施態様が示されている添付図面が参照される。しかし、そのような実施態様は必ずしも本発明の全範囲を表すものではなく、従って、本発明の範囲を解釈するためには、本明細書中の請求の範囲を参照すべきである。
【0019】
(好ましい実施態様の説明)
最初に図1を参照すると、本発明を取り入れた好ましいMRIシステムの主要な構成要素が示される。システムの操作は、オペレータコンソール100から制御される。オペレータコンソール100には、キーボード付きコントロールパネル102、およびディスプレイ104が含まれる。コンソール100は、リンク116を通じて別のコンピュータシステム107とコミュニケートするため、オペレータはスクリーン104上でイメージの作成と表示を制御することができる。コンピュータシステム107には、バックプレーンを通じて互いにコミュニケートするいくつかのモジュールが含まれる。これらのモジュールには、イメージプロセッサモジュール106、CPUモジュール108、メモリモジュール113などが含まれる。メモリモジュール113は、当該技術ではイメージデータアレイを格納するためのフレームバッファとして知られる。コンピュータシステム107は、イメージデータとプログラムを保存するためのディスク記憶装置111とテープドライブ112にリンクされており、高速シリアルリンク115を通じて別のシステムコントロール122とコミュニケートする。
【0020】
システムコントロール122には、バックプレーンによって一緒に接続される一連のモジュールが含まれる。これらのモジュールには、CPUモジュール119とパルス発生器モジュール121などが含まれる。パルス発生器モジュール121は、シリアルリンク125を通じてオペレータコンソール100と接続する。システムコントロール122は、オペレータから実行すべきスキャンシーケンスを示すコマンドを、このリンク125を通じて受け取る。パルス発生器モジュール121は、システム構成要素を動作させて所望のスキャンシーケンスを実行する。パルス発生器モジュール121は、発生させるRFパルスのタイミング、強度、および形状、ならびにデータ取得ウィンドウのタイミングと長さを示すデータを生成する。パルス発生器モジュール121は、一連の勾配増幅器127と接続して、スキャン中に発生する勾配パルスのタイミングと形状を示す。さらに、パルス発生器モジュール121は、生理的取得コントローラ129から患者のデータを受信する。生理的取得コントローラ129は、患者に接続されたいくつかの異なるセンサーから信号を受信する。これらの信号には、電極からのECG信号またはベローからの呼吸信号などがある。最終的には、パルス発生器モジュール121は、スキャンルームインタフェース回路133と接続する。スキャンルームインタフェース回路133は、患者および磁気システムの状態と対応した様々なセンサーからの信号を受信する。患者位置合わせシステム134がスキャンのために患者を所望の位置に動かすコマンドを受信するのも、スキャンルームインタフェース回路133からである。
【0021】
パルス発生器モジュール121によって生成された勾配波形は、増幅器Gx、Gy、Gzから成る勾配増幅器システム127に加えられる。各勾配増幅器は、一般に139として指定されるアセンブリ内で、対応する勾配コイルを励起して、取得された信号の位置コード化に使用する磁場勾配を生成する。階調度コイルアセンブリ139は、分極マグネット140と全身RFコイル152を含むマグネットアセンブリ141の一部を形成する。システムコントロール122にあるトランシーバーモジュール150はパルスを発生させる。これらのパルスは、RF増幅器151によって増幅され、送信/受信スイッチ154によってRFコイル152と結合される。患者内で励起された核によって放射された結果の信号は、同じRFコイル152によって感知され、送信/受信スイッチ154によってプリアンプ153に結合される。増幅されたNMR信号は、トランシーバー150の受信機部分で復調、濾波、およびディジタル化される。送信/受信スイッチ154はパルス発生器モジュール121からの信号によって制御され、送信モード中はRF増幅器151をコイル152に電気的に接続し、受信モード中はプリアンプ153を接続する。送信/受信スイッチ154は、さらに別個のRFコイル(例えば、ヘッドコイルまたは表面コイル)を送信モードまたは受信モードのいずれかで使用できるようにする。
【0022】
RFコイル152によって受信されるNMR信号は、トランシーバーモジュール150によってディジタル化され、システムコントロール122内のメモリモジュール160に転送される。スキャンが完了して、メモリモジュール160でデータの全体の配列が取得されたとき、アレイプロセッサ161が作動してデータをイメージデータアレイにフーリエ変換する。このイメージデータは、シリアルリンク115を通じてコンピュータシステム107に伝達され、そこでディスクメモリ111に格納される。オペレータコンソール100から受信されたコマンドに対応して、このイメージデータをテープドライブ112に格納したり、またはイメージプロセッサ106によってさらに処理して、オペレータコンソール100に伝達してからディスプレイ104上に提示することもできる。
【0023】
本発明は多数の異なるパルスシーケンスにより使用可能であるが、本発明の好ましい実施態様では、図2に描かれている3D勾配リコールエコーパルスシーケンスを用いる。「SIGNA」という商標で販売されている、改訂レベル5.5システムソフトウェアのジェネラル・エレクトリック社の1.5テスラMRスキャナーで利用可能なパルスシーケンス「3dfgre」を使用した。これは以下で説明されるk空間抽出パターンを実行できるように、多数ボリュームからデータを収集すべく改変された。
【0024】
特に図2を参照すると、スラブ選択勾配パルス222の存在下において60゜のフリップ角を有するRF励起パルス220が生成し、米国特許第4,431,968号で開示されたように、関心3D体積における横磁化が発生する。これにz軸に沿って向けられた位相コード化勾配パルス224とy軸に沿って向けられた位相コード化勾配パルス226が引き続く。x軸に沿って向けられた読出勾配パルス228が続き、部分エコー(60%)NMR信号230が以上で説明されているように取得され、ディジタル化される。取得後、米国特許第4,665,365号で開示されたように、当該パルスシーケンスが繰り返される前にリワインダー勾配パルス232及び234がその磁化をリフェーズする。
【0025】
当業界で周知のように、パルスシーケンスが繰り返され、位相コード化パルス224及び226が一連の値を通じてステップ処理され、図3に描かれている3D・k空間の抽出が行われる。好ましい実施態様においては、z軸に沿って16個の位相コード化が用いられ、y軸に沿って128個の位相コード化が用いられる。従って、kz軸に沿って完全に抽出するためには、各特定のy位相コード化に対して16個の異なるz位相コード化を用いて16個の取得が実施される。また、ky軸に沿って完全に抽出するためには、128個の異なるy位相コード化を用いてこれが128回繰り返される。以下の検討内容から明らかになるように、この抽出が実施される順番が重要である。
【0026】
kx軸に沿った抽出は、各パルスシーケンス中に、読出勾配パルス228の存在下においてNMRエコー信号230を抽出することにより実施される。当業者であれば、kx軸に沿った部分的な抽出のみが実施され、欠落データは、ホモダイン再構成を用いるかもしくはゼロ充填により計算されることが理解されよう。これにより、当該パルスシーケンスのエコー時間(TE)を1.8〜2.0ミリ秒未満まで短縮することができ、そして、当該パルス繰り返し速度(TR)を10.0ミリ秒未満まで短縮することができる。
【0027】
本発明の実行は、画像の取得、ボクセルの特性付け、及び画像の再構成という3つの部分に分類することができる。次に、各部分について検討する。
【0028】
画像の取得
当該画像取得ステップは、1998年2月3日に発行された「造影剤の最初の通過中に一連の時間分解3D磁気共鳴血管造影図を作成する方法(Method for Producing A Time-Resolved Series of 3D Magnetic Resonance Angiograms During the First Passage of Contrast Agent)」と題する米国特許第5,713,358号に記載された3D MRAの動的研究に変更を加えたものである。本方法は当該取得の一つの位相である「時間分解位相」において高い時間分解能且つ低い空間分解能でデータを取得し当該取得の別の「定常状態位相」において低い時間分解能且つ高い空間分解能でデータを取得することにより、通常の空間的−時間的束縛を回避する。
【0029】
造影剤が患者に注入されると、そのボーラスが撮像されるROI内に流入し、図5の曲線280で示されているように、先ず動脈血の信号が急峻に増幅される。その後まもなく曲線282で示されているように静脈血が増幅され、次いで、動脈血および静脈血からの信号は共に、比較的長時間の間、中度の増幅の定常状態に滞留する。本発明によるNMRデータの取得は、低度〜中度の分解能を有する画像が高い画像フレーム速度で取得される「時間分解位相」と、高分解能で低雑音の画像データが低い画像フレーム速度で取得される「定常状態位相」との2つの位相に分けられる。
【0030】
特に図3を参照すると、好ましい実施態様において、抽出されるべきk空間が「A〜F」として指定される6つのセグメントまたは領域に分割される。これらの領域の境界線はkz−ky空間の始点の周りで同心的であり、中央領域「A」が中央k空間領域を占める。当業界において周知のように、k空間の「中央」サンプルが全体的な画像のコントラストを決定する殆どの情報を含んでおり、一方、「周縁」k空間サンプルは、血管の端部等の再構成される画像の細部に寄与している。
【0031】
本発明の好ましい実施態様におけるk空間を抽出する順番を図4に示す。取得の第一の位相はセグメント1〜8を生成し、これらのセグメントは、適当な補間方式及び高速フーリエ変換を用いて再構成され、画像の一連の時間経過における画像フレーム301〜308を形成する。画像301〜308における各ボクセルでの信号規模(S)は、複素IおよびQの値から計算される。
【0032】
【数1】
【0033】
それらの画像301〜308は最終的な画像よりも分解能が低いが、それらが高い時間分解能を有していることにより、以下で説明される如く、動脈及び静脈における信号対時間のコントラスト強調用基準曲線280及び282を作成することが可能になる。ほかのデータ取得パルスシーケンスおよびk空間サンプリング方法も、走査の時間分解位相時に使用してもよい。原則としては、画像フレームは、コントラスト強調用基準曲線280及び282が、互いに十分に判別可能となるような十分に高い時間分解能で取得する。
【0034】
造影剤ボーラスの最初の通過後、当該取得の定常状態位相中において高分解能画像フレームが取得される。血液中に存在している造影剤は時間の経過と共に非常にゆっくり変化するので、ボーラスが最初に通過する動態で許容されるよりもずっと長い時間走査することが可能である。それ故当該取得の高分解能定常状態位相では、k空間のすべてのセグメントが、高い空間分解能を用いて取得される。使用されるパルスシーケンスは、上述した時間分解位相時に使用されるシーケンスと同一であってもよいが、異なったパルスシーケンスを使用してもよい。この場合、多数の画像フレームが得られ、SNRは、
【0035】
【外1】
【0036】
(式中、Nは、平均化される取得された画像フレームの数である)の割合で増加する。当該定常状態での取得は時間分解される必要がなく、その代わりに、動脈と静脈の両者の不透明化を犠牲にして、高い分解能及び一層高いSNRを有している。
【0037】
以上に記述された好ましいデータ取得手順から多くの変形態様が可能である。当該時間分解位相中に他の低分解能高速NMRパルスシーケンスを使用することができ、当該定常状態位相中に異なるNMRパルスシーケンスを用いることができる。例えば、当該時間分解位相中に米国特許第4,748,410号に記載されるようなスパイラルパルスシーケンスや、出願日が1999年5月18日の「インターリービング投影データを用いる位相コントラスト画像形成(Phase Contrast Imaging Using Interleaved Projection Data)」と題する同時係属米国特許出願第09/314,226号に記載されるような投影取得を使用することができる。パルスシーケンスを当該定常状態位相中において別のパルスシーケンスに切り替えてもよいし、あるいは、同じパルスシーケンスを改変された態様で使用してもよい。例えば、TR時間を短縮し、これにより時間分解能を更に高めるため、読出勾配軸に沿ったk空間の抽出を当該時間分解位相中においてk空間の中央領域に限定してもよい。画像の分解能を改善するため、その読出勾配軸に沿って抽出するk空間の範囲をより広げた状態で、この同じパルスシーケンスを定常状態位相中において用いてもよい。
【0038】
k空間のセグメンテーション並びにそれらのセグメントを取得する順番についても様々な変形が可能である。例えば、一つの代替的な実施態様では、中央セグメントAが、当該時間分解位相中にそのAセグメントのみの取得が必要となるような大きさに設定される。そのような「キーホール」から取得される画像は、必要な時間分解能及び空間分解能をもって、そこに含まれる各ボクセルに対するコントラスト増幅曲線を作成するのに十分な分解能を有していなければならない。
【0039】
幾つかの適用例において、造影剤到達前の信号強度を示すベースラインNMRデータを収集するのが望ましい。図4に示すように、ベースライン取得位相310は時間分解位相前に発生し、一つ以上の画像フレームが、定常状態位相時と同様のパルスシーケンスおよび高分解能サンプリングを使用して取得される。ベースライン画像は、如何なる造影剤の到達前にも、動脈、静脈、および背景組織由来の信号を示す、この取得NMRデータから再構成される。このベースライン画像は、後に取得される画像から減算したり、画像に適用されるマスクを形成するために使用したりしてもよい。
【0040】
ボクセルの特徴付け
当該取得の定常状態位相中に取得される高分解能データを使用するためには、動脈と静脈を相互に識別できるようにすると共に、動脈と静脈を背景組織から識別できるようにするため、再構成される画像のボクセルをセグメント化しなければならない。これは、当該取得の時間分解位相中の各ボクセルにおける信号を動脈及び静脈のコントラスト強調用基準曲線と比較することにより行われる。以下に詳述するように、それらのコントラスト強調用基準曲線は、当該時間分解画像301〜308から選定されたボクセルを用いて作成される。コントラスト強調用基準曲線280及び282は、連続的な時間経過画像301〜308におけるそれらの選定された動脈及び静脈のボクセルの輝度値を平均することにより作成される。これらのコントラスト強調用基準曲線280及び282は注入速度、投与容量、解剖学的部位、及び患者の健康状態に依存すると考えられるので、各検査毎に決定されなければならない。
【0041】
コントラスト強調用基準曲線280および282は、時間分解画像301〜308から自動的に生成される。ここでは、コントラスト強調用基準曲線280および282を自動的に生成する二つの方法について説明する。この方法両方によって、処理中の第1ステップは、取得された画像の表示領域を複数の領域に分割することである。好ましい実施態様において、表示領域は、四等分される。その後、コントラスト強調用基準曲線280および282が以下の二つの方法のうちの一つに従って四つの領域各々のボクセル用に生成されるところでループが開始される。
【0042】
特に図10について説明すると、第1の好ましい実施態様の方法において、第1のステップは、プロセスブロック380で示されるように、取得された画像フレーム各々についての平均信号値を計算することである。その後、平均造影剤到達時間間隔は、ピーク平均信号値を有する画像フレームを配置し、その後、このピークのプリセット・パーセント(例えば、15%)の平均信号強度を有する時間内の早期に取得された画像フレームを配置することによってプロセスブロック382で決定される。これは、平均造影剤到達時間であり、この到達時間間隔は、この画像フレームおよび次の二つの画像フレームを越えて延びる。
【0043】
プロセスブロック384に示すように、各画像ボクセルでの信号強度の変化率、すなわち勾配は、その後、この到達時間間隔に関して計算される。最大勾配を有するボクセルは、プロセスブロック386で選択され、このボクセルの造影剤到達時間は、一連の時間経過に関して、その信号規模(例えば、ピーク規模の50%)を検査することによってプロセスブロック388で算出される。同じ造影剤到達時間を有する画像ボクセル全てが、その後、プロセスブロック390に示すように選択される。この動脈ボクセルのセットから背景ボクセルをどれでも除去するには、残りのボクセル信号各々の標準偏差が計算され、ピーク標準偏差(すなわち、最大信号変化を有する動脈ボクセル)が決定される。プロセスブロック392に示すように、このピーク標準偏差の70%未満を有するボクセル信号は、どれも背景ピクセルとして除外される。残りのボクセルは、動脈ボクセルと考えられるが、このボクセルは平均化して、領域用の動脈コントラスト強調用基準曲線380を計算してもよい。
【0044】
また図10について説明すると、ここでは静脈ボクセルが識別される。プロセスブロック394に示すような第1のステップは、プロセスブロック388で前に計算された動脈用造影剤到達時間よりも早い造影剤到達時間を有するボクセル全てを考慮事項から除外することである。背景ピクセルは、閾値処理を使用して、プロセスブロック396に示すように考慮事項から除外される。造影剤到達前に取得された画像は、ベースライン・ノイズ・レベル(σ)を計算するために用いられ、5σの閾値は、背景ピクセルを除外するために確定および使用される。
【0045】
その後、残りの候補としての静脈ボクセル各々の造影剤到達時間のヒストグラムは、プロセスブロック398で計算される。図11に図示するように、このヒストグラムは、造影剤の漏洩点における背景ボクセルによって複数のピークを有してもよいが、初期のピーク400は、静脈ボクセルの結果であることは確かである。ピーク400での到達時間は、プロセスブロック402に示すように静脈用造影剤到達時間として選択され、この同じ到達時間を有する全ての候補ボクセルは、プロセスブロック404で静脈ボクセルとして選択される。更なる背景ボクセルは、候補としての静脈用ボクセル信号各々の標準偏差を計算し、最大値の70%未満の標準偏差を有するこれらのボクセルを除外することにより、上述した同じ方法でプロセスブロック406で除外される。残りのボクセルは、静脈ボクセルとして識別され、領域用の静脈コントラスト強調用基準曲線382を計算するために平均化される。
【0046】
上述の自動処理は、この四つの領域各々のコントラスト増幅対照標準曲線380および382を算出すべく繰り返される。
【0047】
コントラスト強調用基準曲線380および382を計算するもう一つの方法を図9に図示する。プロセスブロック352に示すように、この実施態様における第1のステップは、該領域内のボクセルの平均通過時間画像を生成することである。これは、一定のボクセルを考慮事項から最初に除外することによって成される。より具体的には、信号規模の標準偏差は、各ボクセル毎に計算される。ピーク標準偏差の60%以上の信号強度における標準偏差を有するボクセルは、血管になりうると考慮される。信号強度における、より低い偏差を有するボクセルは、考慮事項から除外、すなわち、ふるいにかけ除かれる。各候補ボクセルのピーク信号強度は、その後、各時間分解画像内の対応ボクセル信号を検査することによって配置される。このピーク信号時間、すなわち画像フレーム番号が、格納される。プロセスブロック354に示すように、平均通過時間(MTT)ヒストグラムは、その後、一連の画像における各画像フレーム時間で、そのピークをボクセル数だけ計数することによって生成される。このようなヒストグラムのグラフ表示については、図6に示されるが、通常、この表示は二つのピーク356および358を有する。
【0048】
第1のピーク356は、動脈内に流れる造影剤用の平均通過時間を示し、第2のピーク358は、静脈用の平均通過時間を示す。プロセスブロック360において図9に示すように、ヒストグラム内の動脈ピーク356が検出され、対応する平均通過時間が、プロセスブロック362に示すように動脈ボクセルを識別するために使用される。これらの識別された動脈ボクセル用の信号値は、プロセスブロック364に示すように、所望の動脈コントラスト強調用基準曲線280を形成すべく平均化される。
【0049】
静脈コントラスト強調用基準曲線282は、同様の方法で算出される。プロセスブロック366に示すように、静脈ピーク358の配置は、ヒストグラム内に検出され、静脈ボクセルが識別されたかどうかは、静脈ピーク平均通過時間を中心として使用してプロセスブロック368に決定される。識別された静脈ボクセルからの信号は、プロセスブロック370に示すように、静脈コントラスト強調用基準曲線282を形成すべく平均化される。
【0050】
上述した方法は、この四つの領域各々についてのコントラスト強調用基準曲線280および282を算出すべく繰り返される。
【0051】
ここでは、自動的に生成された基準曲線は、取得された画像をセグメント化すべく使用される。時間分解画像301〜308における各ボクセルでの信号変化は、コントラスト強調用基準曲線380および382と比較され、このボクセルが動脈、静脈、または背景組織を描写するかどうかを決定する。動脈用基準曲線280に密接に関連するボクセル信号は、「動脈用」として指定され、静脈用基準信号282と十分に相関するボクセル信号は、「静脈用」として指定される。この比較は、多数の異なった方法で実行することができる。しかし、その目的は、その信号が基準信号と似ている度合い、あるいは整合する度合いを測定することである。この場合、多数の周知の対応づけ方法を使用することができ、以下に記載する二乗偏差の総和(Sum of Squared Deviations)法(SSD)を使用してもよい。
【0052】
SSDは、当該検査の時間分解位相中に取得されたすべてのタイムフレーム301〜308にわたって、基準曲線とボクセルの輝度値との差の二乗を総和する。ある与えられたボクセルに対して、
【0053】
【数2】
【0054】
で表される[式中、REF(フレーム)は、ある与えられた画像フレームに対する基準曲線の値であり、Voxel(フレーム)は、同じ画像フレームに対するそのボクセルの信号強度である]。SSD値の大きさは、そのボクセルが基準曲線とどの程度適合しているかを反映する。基準曲線としっかり適合するボクセルは非常に小さなSSD値を持つ。より大きなSSD値は、時間経過の輝度が当該曲線に適合しないボクセルを表す。そのようなボクセルは一般に背景組織部分を形成する。
【0055】
SSD値の単一の測定を用いる場合の問題は、いくつかの静脈ボクセルが真の動脈ボクセルよりももっと動脈ボクセルらしい値を持ち、また、その逆も起こり得ることである。この問題は、各画像ボクセルを動脈及び静脈の両コントラスト強調用基準曲線280及び282と比較して、各画像ボクセルに対して2つのSSD値(SSDA及びSSDV)を得ることにより処理される。ボクセルの信号曲線の形状は、あらゆるボクセルで測定される絶対的な信号レベルに対しても感受性を有している。その絶対的な信号は、中でもとりわけコイルの感度と血管の大きさの影響を受ける。これらの差異を斟酌するため、ボクセル信号対時間曲線の基準化バージョンが使用される。ボクセル値の基準化はSSDを最小化し、従って、最適なSSD値を提供する。
【0056】
取得された画像における各ボクセルの性状は、算出されたSSDA値とSSDV値を用いて特性付けすることができる。予め設定された量よりも低く且つそれらのSSDV値よりも低いSSDA値を有する画像ボクセルは、動脈として特性付けすることができる。同様に、予め設定された量よりも低く且つそれらのSSDA値よりも低いSSDV値を有するボクセルは、静脈として特性付けすることができる。他のボクセルはすべて背景組織として特性付けすることができる。
【0057】
動脈及び/又は静脈のMRA画像から背景を単に取り除く(この場合、当該画像に人為的な様相を与える)よりむしろ0〜1の範囲の重み付け因子により、不要な背景ボクセルの信号値を抑制することができる。これは、当該画像にずっと美的な様相を与える。これらの重みを算出するのにSSDA値とSSDV値が使用される。好ましい実施態様は、当該検査に対する最小算出SSDA値及びSSDV値から2D(SSDA、SSDV)平面におけるそのボクセルの「距離」に基づき加重因子を決定する:
【0058】
【数3】
【0059】
[式中:SSDA(ボクセル)=対象ボクセルに対するSSDA、
SSDV(ボクセル)=対象ボクセルに対するSSDV、
SSDA(MIN)=画像301〜308におけるいずれかのボクセルの最低のSSDA、
SSDV(MIN)=画像301〜308におけるいずれかのボクセルの最低のSSDV]。
【0060】
次いで、その距離(D)を用いて各画像ボクセルに対する重みを定義する。その重みは、各検査に対して分析的に算出されるか、あるいは、予め算出された値のルックアップ表を用いて迅速に決定される。
【0061】
画像の再構成
取得されたNMRデータとボクセルの特性情報から、多くの異なる画像を再構成することができる。ここでは2つの好ましい画像再構成方法について説明するが、他の再構成方法も可能である。第一の好ましい実施態様は、選ばれた脈管系(即ち、動脈、静脈、または動脈と静脈の両方)の高分解能で低雑音の単一画像を再構成する方法である。第二の好ましい実施態様は、対象脈管系への造影剤ボーラスの到着を描写する増幅された時間経過画像フレームのセットを再構成する方法である。
【0062】
単一画像
この方法の目的は、当該走査の2つの位相中に取得されたNMRデータのすべてを組み合わせることにより、高画質の単一画像を作成することである。特に図7を参照すると、その第一ステップは、プロセスブロック316で示されているように、取得されたすべてのk空間データセグメントを組み合わせて単一の3D・k空間データセットにすることである。この組み合わせは、対応するセグメントA〜Fにおける各k空間サンプルの平均値と同様に簡単に行うことができる。この平均操作でのk空間サンプルの個数が多ければ多いほど、再構成される画像のSNRが高くなる。
【0063】
取得された各セグメントからのk空間サンプルを加重平均で組み合わせることもできる。データの取得中に、様々なk空間セグメントが、それらの取得時におけるコントラストの存在により重み付けされる。例えば、A、B、及びCが3つの取得k空間セグメントであるとする。例証のため、iAセグメント、jBセグメント、及びkCセグメントの合計が取得され、再構成の前にそれらの様々なA、B、及びCセグメントを別々に平均することにより、その最も単純な複合画像が形成されるものと仮定する。より良好な方法は、各セグメントがその検出された信号に比例して重み付けされる整合フィルターを形成することである。検出された各Aセグメントが、Ai=ciA’[式中、添え字は、様々な取得Aセグメントの時間的順番を表している]の関係式により、実際のk空間セグメントAに関連付けされる。その整合フィルターは、ciにより各Aセグメントを更に重み付けするであろう。重み付けされたAセグメントの総和が、使用された加重係数の総和で割算することにより正規化されよう。その全体的な整合フィルターの総和は、次式:
【0064】
【数4】
【0065】
で与えられるであろう。高空間周波数雑音が増大しかねないことを犠牲にして空間分解能を高めるため、当該コントラスト曲線に起因するk空間フィルターを取り除いて、再加重画像を生成することもできる。この再加重画像は、各k空間セグメントに対する整合フィルターの総和にある適当な因子を掛算することにより形成される。上記の等式から、例えば、当該整合フィルターの総和におけるk空間のA’部分が
【0066】
【数5】
【0067】
により重み付けされることが理解されよう。従って、コントラスト加重を完全に取り除くためには、各整合フィルターのセグメント総和をこの因子で割算しなければならない。これは、次式:
【0068】
【数6】
【0069】
により与えられる、整合され、濾波され、再加重された最終的な画像に帰着する。この等式は、多数のk空間セグメントを含めるべく一般化することができる。更に、走査中のコントラスト増幅における変化を斟酌するため、各セグメントA〜Fに対するその加重平均を、1999年3月16日発行の米国特許第5,881,728号に記載されているように再加重することもできる。
【0070】
プロセスブロック318で示されているように、次のステップは、その組み合わされたk空間データセットから画像を再構成することである。これは、三次元フーリエ変換と、それに続く、その複素I及びQ成分からの当該画像における各ボクセルの大きさの計算である。次いで、オペレータは、プロセスブロック320で示されているように、この画像に表示すべき対象物、動脈、静脈、またはその両方を選択する。
【0071】
プロセスブロック322で示されているように、次のステップは、その3D画像をセグメント化することである。これは、上述のボクセル特性情報を用いて達成され、2つの方法で実施することができる。第一に、その画像ボクセルに対応するビットを有するバイナリーマスクを形成することにより、当該画像から不要な構造物を完全に排除することができる。上記ボクセル特性情報を用いて、その対応するボクセルが動脈、静脈、または背景として特性付けられているかどうかにより、それらのマスクビットを「1」または「0」のいずれかに設定する。例えば、動脈を表示させるためには、動脈として特性付けられているそれらのマスクビットを「1」に設定し、残りのビットを「0」に設定する。その組み合わされた3D画像におけるボクセル値にそれらの対応するマスクビットを掛算することにより、所望のセグメント化された3D画像が得られる。
【0072】
背景ボクセルを完全にマスキングする代わりに、その組み合わされた3D画像において対応するボクセルに上記算出された加重因子(D)を適用することにより、その画像をセグメント化することもできる。それ故、各背景ボクセルに「0」を掛算してそのボクセルを黒くするよりむしろ、各背景ボクセルは、その加重因子(D)で決まる量だけ輝度が低減される。
【0073】
全体的な血管構造及び健康状態を評価するためには、通常は、プロセスブロック324で示されているように、その3Dアレイの画像データを単一の2D投影画像に投影するほうがより便利である。これを行うために最も一般的に使用される技術は、その3Dアレイの画像データポイントを通じて、各ボクセルから光線を投影画像に投影し、その最大値を有するデータポイントを選定することである。各光線に対して選定された値を用いて、当該2D投影画像におけるその対応するボクセルの輝度を制御する。「最大ボクセル法」と呼ばれるこの方法は、実行するのが非常に簡単で、美学的に満足のいく画像を与える。
【0074】
2D投影画像を形成するのに使用され、そして、更に多くの利用可能な情報を保有する別の技術は、「積分法」と呼ばれるものである。この投影法は、参照として本明細書に組み入れられている「適応NMR血管造影像投影法(Adaptive NMR Angiographic Projection Method)」と題する米国特許第5,204,627号に記載されている。この方法の場合、各投影画像ボクセルの輝度は、その投影光線に沿ったすべてのデータポイントの総和により決定される。
【0075】
時間経過画像フレーム
当該走査の定常状態位相中に取得されたNMRデータは、その時間分解位相中に取得された画像フレーム301〜308の画質を改善するためにも使用することができる。これらの増幅された時間経過画像を連続的に検分し、当該脈管系への造影剤ボーラスの到着を観測することができる。
【0076】
図8を参照すると、その第一ステップは、プロセスブロック330で示されているように、当該走査の定常状態位相中に取得されるk空間データセグメントのみを用いてセグメント化された画像を作成することである。このセグメント化された画像は、時間分解データセグメントを使用しない点を除き、単一の画像再構成に対して以上で説明されたのと同様に作成される。プロセスブロック332で示されているように、このセグメント化された画像がk空間へフーリエ逆変換され、そして、プロセスブロック334で示されているように、その結果として得られたk空間データセットから周縁k空間セグメントが選出され、当該時間分解位相中に取得された中央k空間セグメントと組み合わされる。即ち、周縁セグメントD、E及びFに対するそれらのセグメント化されたk空間データが、当該時間経過k空間データセグメントA、B及びCと組み合わされる。プロセスブロック336で示されているように、3Dフーリエ変換を実施することにより、この組み合わされたk空間データからそれらの増幅された時間経過画像が再構成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明を用いるMRIシステムのブロック図である。
【図2】 図2は、本発明の好ましい実施態様において使用されたパルスシーケンスのグラフ表示である。
【図3】 図3は、本発明の好ましい実施態様を実施する際にデータが抽出されるk空間のグラフ表示である。
【図4】 図4は、図3のk空間が抽出される順番のグラフ表示である。
【図5】 図5は、本発明を実施する際に作成される代表的な動脈及び静脈の増幅曲線のグラフ表示である。
【図6】 図6は、動脈および静脈ボクセルをセグメント化するために使用されるヒストグラムのグラフ表示である。
【図7】 図7は、本発明の好ましい実施態様を実施するために使用されるステップを示すフローチャートである。
【図8】 図8は、本発明のもう一つの実施態様を実施するために使用されるステップを示すフローチャートである。
【図9】 図9は、本発明の好ましい一実施態様に従い基準曲線を自動的に生成するために使用するステップを示すフローチャートである。
【図10】 図10は、本発明のもう一つの好ましい実施態様による基準曲線を自動的に生成するために使用するステップを示すフローチャートである。
【図11】 図11は、静脈ボクセルをセグメント化するために使用されるヒストグラムのグラフ表示である。
Claims (16)
- 患者の磁気共鳴血管造影図を作成するためのMRIシステムの作動方法であって、
a)前記MRIシステムが、造影剤が関心領域にある患者の動脈中を最初に通過する間であって、検査の時間分解位相中に、一連のNMR時間経過データセットに対するNMR画像データを取得するステップ、
b)前記MRIシステムが、該造影剤の最初の通過時のボクセル・アレイ内のNMR信号規模を描写する一連の対応画像フレームを再構成するステップ、
c)前記MRIシステムが、i)複数の領域にボクセル・アレイを分割し、ii)各領域内に動脈ボクセル・セットを識別し、そしてiii)識別された動脈ボクセルからの信号を平均化することによって各領域についての動脈コントラスト強調用基準曲線を計算することにより複数の動脈コントラスト強調用基準曲線を算出するステップ、および
d)前記MRIシステムが、一連のNMR時間経過画像に含まれる情報と、対応領域について計算された動脈コントラスト強調用基準曲線とを使用して血管造影図の各領域の動脈をセグメント化することにより、取得されたNMR画像データから磁気共鳴血管造影図を生成するステップ
からなることを特徴とするMRIシステムの作動方法。 - 検査の時間分解位相時に各時間間隔でピーク規模に達する画像ボクセル信号の数を示す平均通過時間ヒストグラムを生成し、且つ 該平均通過時間ヒストグラム内の情報を使用して動脈ボクセルを識別することによって、ステップc)ii)において動脈ボクセルが識別されることを特徴とする、請求項1に記載のMRIシステムの作動方法。
- ステップc)ii)が、平均通過時間ヒストグラム内の動脈ピークを突き止め、この動脈ピークに対応する平均通過時間でピーク信号を有する画像ボクセルを識別する工程を含むことを特徴とする、請求項2に記載のMRIシステムの作動方法。
- 検査の時間分解位相時に信号規模が規模的にあまり変化しない画像ボクセルを平均通過時間ヒストグラムから除去する工程を含むことを特徴とする、請求項2に記載のMRIシステムの作動方法。
- ステップd)が、画像ボクセル信号と動脈強調用基準曲線とを比較することにより実行されることを特徴とする、請求項2に記載のMRIシステムの作動方法。
- 検査の時間分解位相時に静脈を描写する画像ボクセルの信号強調を示す各領域についての静脈コントラスト強調用基準曲線を、NMR時間経過画像から生成する工程を含み、ステップd)における各領域のセグメント化のためにセグメント静脈に対応する静脈強調用基準曲線を用いることを特徴とする、請求項2に記載のMRIシステムの作動方法。
- 平均通過時間ヒストグラムにおける情報を使用して該領域内の静脈ボクセルを識別し、そして 該識別された静脈ボクセルから信号を平均化することによって静脈コントラスト強調用基準曲線を計算することによって、各静脈コントラスト強調用基準曲線が計算されることを特徴とする、請求項6に記載のMRIシステムの作動方法。
- 該平均通過時間ヒストグラム内の静脈ピークを突き止め、この静脈ピークに対応する平均通過時間でピーク信号を有する画像ボクセルを識別する工程を含むことを特徴とする、請求項7に記載のMRIシステムの作動方法。
- 該時間経過データセット内のデータから動脈造影剤到達時間を計算し、そして 各ボクセルについての造影剤到達時間を計算し、そして 該動脈造影剤到達時間と実質的に同じ造影剤到達時間を有する、これらのボクセルを動脈ボクセルとして選択することによって、ステップc)ii)において動脈ボクセルが識別されることを特徴とする、請求項1に記載のMRIシステムの作動方法。
- 平均造影剤到達時間間隔を時間経過データセットから決定し、 該平均造影剤到達時間間隔時に各ボクセル信号の勾配を計算し、 最大信号勾配でボクセルを識別し、そして 該識別されたボクセルについての造影剤到達時間を計算することによって、動脈造影剤到達時間が計算されることを特徴とする、請求項9に記載のMRIシステムの作動方法。
- ボクセル信号の標準偏差を計算し、 該ボクセル信号の最大標準偏差を決定し、そして 該最大標準偏差のプリセットされたパーセント未満の標準偏差の信号を有するボクセルを除外することによって、背景ボクセルが、ステップc)ii)において識別された動脈ボクセル・セットから除外されることを特徴とする、請求項1に記載のMRIシステムの作動方法。
- 検査の時間分解位相時に静脈を描写する画像ボクセルの信号強調を示す各領域についての静脈コントラスト強調用基準曲線を、NMR時間経過画像から生成する工程を有し、ステップd)における各領域のセグメント化のためにセグメント静脈に対応する静脈強調用基準曲線を用いることを特徴とする、請求項1に記載のMRIシステムの作動方法。
- 時間経過データセットにおける情報を使用して該領域内の静脈ボクセルを識別し、そして 該識別された静脈ボクセルから信号を平均化することによって静脈コントラスト強調用曲線を計算することによって、各静脈コントラスト強調用基準曲線が計算されることを特徴とする、請求項12に記載のMRIシステムの作動方法。
- 複数の候補ボクセルの各々で造影剤到達時間を計算し、 該計算された造影剤到達時間のヒストグラムを生成し、 該ヒストグラム内のピークから静脈造影剤到達時間を決定し、そして 静脈造影剤到達時間と実質的に同じ造影剤到達時間を有するボクセルとして、静脈ボクセルのセットを選択することによって、静脈ボクセルが識別されることを特徴とする、請求項13に記載のMRIシステムの作動方法。
- ボクセル信号の標準偏差を計算し、 ボクセル信号の最大標準偏差を決定し、そして 該最大標準偏差のプリセットされたパーセント未満の標準偏差の信号を有するボクセルを除外することによって、静脈ボクセル・セットから背景ボクセルが除外されることを特徴とする、請求項14に記載のMRIシステムの作動方法。
- ボクセル信号閾値レベルを確定し、そして 信号閾値レベルを超えない信号のボクセルを除外することによって、背景ボクセルが、複数の候補ボクセルから除外されることを特徴とする、請求項14に記載のMRIシステムの作動方法。
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