JP4889570B2 - ガス検出用プローブ - Google Patents
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また、プローブ管111の基部には、取付フランジ115及び端子箱118が設けられ、取付フランジ115によって炉壁117に設けられた炉壁フランジ116に取り付けられて固定される。端子箱118には配線、配管孔119が設けられている。なお、プローブ管111の先端部には空気放出口114を設けて、図示しない空気弁を介してプローブ管111内に連続的に導入された標準ガスとしての例えば空気(大気)がこの空気放出口114から連続的に放出されるようにしている。
また、他の目的は、ガス検出用プローブをガス検出器、変形自在なチューブ及びワイヤにより構成することにより、狭い領域での挿抜作業を可能とすると共に、ガス検出用プローブを軽量化して作業性を高めることである。
被測定ガスの測定原理は、例えば、酸素を測定する場合は、標準となる空気を常時、サポートパイプに流しておき、ガス検出器の検出部を被測定ガスに曝すことにより、標準となる空気に対して被測定ガスの濃度が低いか高いかを比較することにより測定するものである。従って、標準となる空気を常時流すために、全体を覆うサポートパイプが必要となる。本発明では、このサポートパイプの中に挿入するガス検出用プローブを、ガス検出器、校正ガス供給チューブ、及びワイヤにより構成して、ガス検出用プローブをサポートパイプから挿抜するときに変形自在にして作業性を改善するものである。これにより、狭い領域での挿抜作業を可能とすると共に、ガス検出用プローブを軽量化して作業性を高めることができる。
また、サポートパイプは、予めボイラ内に延設され、その中にガス検出用プローブが挿入されてボイラ内のガス濃度をガス検出器により検出する。従って、ガス検出用プローブをサポートパイプに挿入したときに、ガス検出器の検知部が被測定ガスに曝される必要がある。そこで本発明では、ガス検出器が位置する場所に、検知部がボイラ内に露出するように検出孔を有するものである。これにより、ガス検出器の検知部のみをボイラ内に曝すことができる。
また、サポートパイプはボイラ内に直接曝されるため、ボイラ内の粉塵が検出孔から侵入してくる。そしてこの粉塵がサポートパイプの底部に蓄積すると、ガス検出用プローブを挿入したときに邪魔して、ガス検出器の検出部と検出孔との位置が合わなくなってしまう。そこで本発明では、サポートパイプの端部適所に排出口を備えたものである。これにより、サポートパイプ内の粉塵の蓄積を防止することができる。
サポートパイプには、ガス検出器の検出部を被測定ガスに曝すために、検出孔が形成されている。また、ガス検出器を設置する場合は、その検出孔に検出部が位置するように設置される。従って、サポートパイプの検出孔とガス検出器が完全に密閉状態で固定されるわけではない。即ち、その検出孔からボイラの熱が侵入するため、ワイヤ及び校正ガス供給チューブは耐熱性の材料で構成されることが重要である。これにより、ワイヤ及び校正ガス供給チューブの耐久性と信頼性を高めることができる。
ボイラ内は深さによりガス濃度が異なるため、複数のガス検出器を所定間隔に配置してボイラ内に挿入する。そのとき各ガス検出器の検出部の位置が互いに不安定になると、検出精度が悪くなる。そこで本発明では、各ガス検出器を所定間隔に配置して保持する保持部材を備え、それ以外は変形自在なワイヤ、校正ガス供給チューブ及び標準ガス供給チューブが露出するように構成するものである。これにより、ガス検出器の位置が安定して、検出精度を高めることができる。
ガス検出用プローブが鋼管により構成されている場合は、全てが屈曲或いは湾曲自在な構成ではない。しかし、鋼管による方法は、耐熱性、機密性に優れており、その利点を生かしながら屈曲或いは湾曲可能な構成を備えたのが本発明である。即ち、鋼管等により構成された管体の少なくとも1箇所を、屈曲、或いは湾曲自在な構成とするものである。これにより、管体であっても狭い領域での挿抜作業を可能とすることができる。
図1は本発明の第1の実施形態に係るガス検出用プローブの構成図である。この構成図では、サポートパイプに挿入した状態が分かるように、サポートパイプを破線で示している。
このガス検出用プローブ(以下、単にプローブと呼ぶ)50は、図示しないボイラ内のガス濃度を検出するために、ボイラ内に配置されるプローブであって、ボイラに設けた挿着孔からボイラ内に延設されたサポートパイプ60と、サポートパイプ60の端部開口12から内部に挿抜自在に収容されるワイヤ5、及びワイヤ5により保持されてガス濃度を検出するガス検出器7と、サポートパイプ60の端部開口12から内部に挿抜自在に収容されるガス検出器7に校正ガスの供給を行なうチューブ6と、を備えて構成され、ワイヤ5及びチューブ6が変形自在な構成を有するものである。尚、1は端子箱、2は配線、配管孔、3は取付フランジである。また、図1ではガス検出器7が3つの場合について説明しているが、この数に限定されるものではない。
即ち、サポートパイプ60には、ガス検出器7の検出部7aを被測定ガスに曝すために、検出孔9が形成されている。また、ガス検出器7を設置する場合は、その検出孔9に検出部7aが位置するように懸垂される。従って、予め、検出器7の検出部7aが位置するようにワイヤ5の長さを決めておく。また、サポートパイプ60の検出孔9とガス検出器7が完全に密閉状態で固定されるわけではないため、その検出孔9からボイラの熱が侵入するため、ワイヤ5及びチューブ6は耐熱性の材料で構成されることにより、ワイヤ5及びチューブ6の耐久性を高めることができる。
また、サポートパイプ60は、ボイラから発生する粉塵がサポートパイプ60内に蓄積するのを防止するために、サポートパイプ60の端部適所に排出口10を備えたものである。即ち、サポートパイプ60はボイラ内に直接曝されるため、ボイラ内の粉塵が検出孔9から侵入してくる。そしてこの粉塵がサポートパイプ60の端部に蓄積すると、プローブ50を挿入したときに邪魔して、ガス検出器7の検出部7aと検出孔9との位置が合わなくなってしまう。そこで本実施形態では、サポートパイプ60の端部適所に排出口10を備えたものである。これにより、サポートパイプ60内の粉塵の蓄積を防止することができる。尚、サポートパイプ60をボイラ内に設置するときに、上部の空間がサポートパイプの長さより短い場合に設置ができない可能性がある。そのような場合を想定して、サポートパイプを屈曲或いは湾曲自在な構成にしても構わない。
即ち、プローブ51が鋼管により構成されている場合は、全てが屈曲不可能な構成である。しかし、鋼管による方法は、耐熱性、機密性に優れており、その利点を生かしながら屈曲或いは湾曲可能な構成を実現したのが本実施形態である。即ち、鋼管等により構成された主管20の複数の箇所を、屈曲或いは湾曲可能な蛇腹21で接続するものである。これにより、主管20を図3(b)のように蛇腹単位で屈曲或いは湾曲することができる。尚、ガス供給管25も同じ位置に蛇腹が備えられている。また、蛇腹の材質として、ステンレス等が適している。
即ち、ボイラ内は深さによりガス濃度が異なるため、複数のガス検出器7を所定間隔に配置してボイラ内に挿入する。そのとき各ガス検出器7の検出部7aの位置が互いに不安定になると、検出精度が悪くなる。そこで本実施形態では、各ガス検出器7を所定間隔に配置して保持する保持部材30を備え、それ以外は変形自在なワイヤ5及びチューブ6、31が露出するように構成するものである。これにより、ガス検出器7の位置が安定して、検出精度を高めることができる。尚、チューブ31は、保持部材30に標準となる空気を送るためのチューブである。
Claims (4)
- ボイラ外壁からボイラ内部に延設され、ガス検出器の検知部を前記ボイラ内部に露出させる検出孔、及び端部適所に粉塵を外部に排出する排出口を有するサポートパイプの端部開口から該サポートパイプ内部に挿抜自在に収容されてボイラ内のガス濃度を検出するガス検出用プローブであって、
ワイヤと、該ワイヤにより保持された前記ガス検出器と、校正ガス供給チューブと、を備え、
前記ワイヤ及び校正ガス供給チューブが変形自在な構成を有することを特徴とするガス検出用プローブ。 - 前記ワイヤ及び校正ガス供給チューブは、耐熱素材により構成されていることを特徴とする請求項1に記載のガス検出用プローブ。
- ボイラ外壁からボイラ内部に延設されてボイラ内のガス濃度を検出するガス検出用プローブであって、
校正ガス供給チューブと、標準ガス供給チューブと、前記ボイラ内のガス濃度を検出する複数のガス検出器と、前記複数のガス検出器を所定間隔に配置して保持する保持部材と、該保持部材を保持するワイヤと、を備え、前記保持部材により被覆されない前記ワイヤ、校正ガス供給チューブ及び標準ガス供給チューブの一部が露出するように構成したことを特徴とするガス検出用プローブ。 - ボイラ外壁からボイラ内部に延設されてボイラ内のガス濃度を検出するガス検出用プローブであって、
ガス濃度を検出するガス検出器と、該ガス検出器を保持する管体と、前記ガス検出器に校正ガスの供給を行なうガス供給管と、を備え、前記管体及びガス供給管は少なくとも1箇所が屈曲、或いは湾曲自在な構成を有することを特徴とするガス検出用プローブ。
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