JP4887115B2 - マルチキャリア受信装置およびチャネル推定値補間方法 - Google Patents

マルチキャリア受信装置およびチャネル推定値補間方法 Download PDF

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本発明は、マルチキャリア受信装置およびチャネル推定値補間方法に関する。
標準化団体3GPPでは、現在の第3世代携帯電話システムのさらなる改良を目的として、3GPP RAN LTE(Long Term Evolution)の検討が進められている。ここで採用される下りの無線伝送方式としてはOFDM方式が有力とされている。
そして、OFDM方式におけるパイロットシンボルの構成として、サブフレームとしてのTTI(Transmission Time Interval)内でパイロットシンボルを時間方向および周波数方向に散らばらせて配置する、Scattered mappingが提案されている(例えば、図20参照)。
このようにパイロットシンボルが配置されたフレームを受信する受信側では、そのパイロットシンボルを用いてチャネル推定を行い、更にそのチャネル推定値を精度よく補間してデータシンボルの復調を行うことが必要である。
Scattered mappingされたチャネル推定値を周波数方向に精度良く補間する方法として、非特許文献1に開示されている方法や非特許文献2に開示されている方法などが提案されている。
上記非特許文献1に開示される方法は、時間領域で系列末尾を0パディングし、離散フーリエ変換(DFT)する方法する方法である。すなわち、補間前チャネル推定値系列に逆離散フーリエ変換(IDFT)を施した時間領域チャネル応答系列の末尾に0パディングを行って補間後の系列長になるように系列拡張を行う。その後DFTを行い、補間された周波数領域のチャネル推定値を得るものである。
また、上記非特許文献2に開示される方法は、時間領域で系列末尾を0パディングし、逆離散コサイン変換(IDCT)する方法である。すなわち、非特許文献1に開示される方法ではDFT/IDFTを用いているところを、非特許文献2に開示される方法は、代わりにDCT/IDCTで行う方法である。
非特許文献1および非特許文献2に開示されている方法は、共に時間領域チャネル応答の後ろ(時間的に遅延が大きい)の部分まではパス成分は無いという近似を行った上で時間領域の系列を拡張し、その結果補間を行う方法である。こうしてScattered mappingされたチャネル推定値を周波数方向にある程度精度良く補間することができ
る。
Fernandez-Getino Garcia, M.J. Paez-Borrallo, Zazo, S, "DFT-based channel estimation in 2D-pilot-symbol-aided OFDM wireless systems", Vehicular Technology Conference, 2001. VTC 2001 Spring. IEEE VTS 53rd Volume 2, 6-9 May 2001 Page(s):810 - 814 vol.2 小林他,"離散コサイン変換を用いたOFDM伝送路推定方式の提案(Proposal of OFDM Channel Estimation Method Using Discrete Cosine Transform)", 電子情報通信学会論文誌, Vol.J88-B, No.1, pp.256-268, Jan.2005
しかしながら、上記非特許文献1に開示される補間方法では、IDFT/DFT処理において波形が周期的に連続したものとみなして処理するので、伝送帯域端の波形同士が連続でない場合には高域に歪みが発生してしまう問題がある。
一方、非特許文献2に開示される方法では、IDCT/DCT処理が、波形を鏡像対照に折りかえした2倍の長さの波形をIDFT/DFTすることと等価であることを利用している。そのため、鏡像対称に波形を折り返したものに対して処理を行うので、処理波形の連続性をある程度保つことができ、非特許文献1に開示される方法における問題点としての高域の歪みが軽減される。
しかしながら、非特許文献2に開示される方法でも、波形振幅は連続になるが、波形傾斜が連続になるとは限らない。従って、波形として完全に「滑らか」になるわけではなく、程度は小さいが高域の歪みが残留してしまう。この高域における歪みは、求められるチャネル推定値の精度を低下させる要因となる。そして、チャネル推定値の精度が低下することにより、受信品質が低下してしまう問題がある。
さらに、Scattered mappingの場合には、高域の歪みが残留した周波数方向に補間されたチャネル推定値を用いて、更に時間方向にも補間を行うことが多いので、あるシンボルに係るチャネル推定値の歪みが、他のシンボルに係るチャネル推定値の歪みを誘発する、別の言い方をすれば、他のOFDMシンボルに伝染していく問題がある。この伝染により、受信品質はさらに低下してしまう可能性がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、チャネル推定値の精度を向上するチャネル推定値補間方法および当該方法により得られるチャネル推定値を用いて受信品質を向上するマルチキャリア受信装置を提供することを目的とする。
本発明のマルチキャリア受信装置は、周波数方向でサブキャリア上に離散的に配置されたパイロットシンボルを受信する受信手段と、各パイロットシンボルからチャネル推定値を算出するチャネル推定値算出手段と、前記算出されたチャネル推定値から成るデータ列に逆フーリエ変換を施して観測遅延プロファイルを生成する遅延プロファイル生成手段と、前記観測遅延プロファイルからパス位置および当該パス位置における複素振幅を検出する検出手段と、各複素振幅値と、基本インパルス信号とを乗算し、各複素振幅値に対応する前記パス位置で前記乗算の結果を重畳することにより遅延プロファイルを再作成し、前記基本インパルス信号は、全サブキャリア数/n(nは、全サブキャリア数をパイロットシンボルが配置されるサブキャリア数で除して得られる数の正の約数)と同数の「1」値から成るデータ列に対してフーリエ変換を施すことにより生成される遅延プロファイル再生手段と、前記再作成された遅延プロファイルにフーリエ変換を施すことによりチャネル推定値を形成するチャネル推定値形成手段と、を具備し、前記遅延プロファイル再生手段は、前記基本インパルス信号のうちのピーク部を中心とする一部と、各複素振幅値とを乗算し、前記乗算の結果を前記パス位置で前記観測遅延プロファイルの時間的長さのn倍の長さの系列として加算することにより遅延プロファイルを再作成する構成を採る。
本発明のチャネル推定値補間方法は、周波数方向でサブキャリア上に離散的に配置された受信パイロットシンボルの各々からチャネル推定値を算出するチャネル推定値算出ステップと、前記算出されたチャネル推定値から成るデータ列に逆フーリエ変換を施して観測遅延プロファイルを生成する遅延プロファイル生成ステップと、前記観測遅延プロファイルからパス位置および当該パス位置における複素振幅を検出する検出ステップと、各複素振幅値と、基本インパルス信号とを乗算し、各複素振幅値に対応する前記パス位置で前記乗算の結果を重畳することにより遅延プロファイルを再作成し、前記基本インパルス信号は、全サブキャリア数/n(nは、全サブキャリア数をパイロットシンボルが配置されるサブキャリア数で除して得られる数の正の約数)と同数の「1」値から成るデータ列に対してフーリエ変換を施すことにより生成される遅延プロファイル再生ステップと、前記再作成された遅延プロファイルにフーリエ変換を施すことによりチャネル推定値を形成するチャネル推定値形成ステップと、を具備し、前記遅延プロファイル再生ステップは、前記基本インパルス信号のうちのピーク部を中心とする一部と、各複素振幅値とを乗算し、前記乗算の結果を前記パス位置で前記観測遅延プロファイルの時間的長さのn倍の長さの系列として加算することにより遅延プロファイルを再作成するようにした。
本発明によれば、チャネル推定値の精度を向上するチャネル推定値補間方法および当該方法により得られるチャネル推定値を用いて受信品質を向上するマルチキャリア受信装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1に示すように本実施の形態のマルチキャリア受信装置100は、ここでは特にOFDM通信を行うものであり、FFT部110と、パイロット/データシンボル分離部120と、チャネル推定値算出部130と、雑音抑圧/周波数方向補間部140と、時間方向補間部150と、データシンボル復調部160と、誤り訂正復号部170とを有する。
FFT部110は、アンテナを介して受信された図20に示したようなパイロットシンボルが時間方向および周波数方向に散らばらされて配置されたフレームに基づくOFDM信号が無線受信部にて無線処理(ダウンコンバート、A/D変換など)され、無線処理後の信号を時間信号から周波数信号へ変換し、受信フレームを出力する。
パイロット/データシンボル分離部120は、受信フレームを入力し、パイロットシンボルとそれ以外のデータシンボルとに分離し、分離されたパイロットシンボルをチャネル推定値算出部130に出力するとともに、データシンボルをデータシンボル復調部160に出力する。
チャネル推定値算出部130は、パイロット/データシンボル分離部120からの、パイロットシンボルごとにチャネル推定値を算出し、算出されたチャネル推定値を雑音抑圧/周波数方向補間部140に出力する。
雑音抑圧/周波数方向補間部140は、チャネル推定値算出部130からの、パイロットシンボル(フレーム中の周波数および時間により特定される)ごとのチャネル推定値を入力し、雑音成分が抑圧され、且つ、周波数方向に補間されたチャネル推定値を時間方向補間部150に出力する。すなわち、雑音抑圧/周波数方向補間部140から出力されるチャネル推定値には、全サブキャリアに関するものが含まれている。
詳細には、雑音抑圧/周波数方向補間部140は、図2に示すように遅延プロファイル生成部141と、パス位置選択部142と、遅延プロファイルレプリカ生成部143と、基本インパルス成分レプリカ格納部144と、DFT部145と、系列長調整部146とを有する。
遅延プロファイル生成部141は、同一のOFDMシンボルに配置(つまり、同一OFDMシンボルでサブキャリア(周波数)が異なる)されたパイロットシンボルごとのチャネル推定値を周波数方向から時間軸方向へ変換することにより、遅延プロファイル(以下、観測遅延プロファイルと呼ぶ)を生成する。
具体的には、遅延プロファイル生成部141は、系列長調整部147と、IDFT部148とを有する。
系列長調整部147は、同一のOFDMシンボルに配置されたパイロットシンボルごとのチャネル推定値サンプル、つまり周波数方向チャネル推定値サンプルの後に0値のデータ列を挿入(0パディング)することにより、全データ長が遅延プロファイルサンプル数になるように系列長を調整する(図3参照)。ここで、周波数方向チャネル推定値サンプルから構成されるデータ列の構成データ数と、その後に挿入される0値の挿入データ列の構成データ数との和は、遅延プロファイル生成部141にて生成される観測遅延プロファイルの分解能(サンプリングレート)に対応する。
IDFT部148は、N個のチャネル推定値サンプルと、N個の0値から成る挿入データ列とから成る周波数方向の系列に対し、逆離散フーリエ変換を施すことで時間方向に変換して観測遅延プロファイルを生成する(図3参照)。なお、系列長調整部147の処理の結果としてNとNとの和が2のべき乗(例えば、512)となるときには、IDFT部148は高速逆フーリエ変換(IFFT)をすることができる。
パス位置選択部142は、遅延プロファイル生成部141にて生成された観測遅延プロファイルから、所定のしきい値以上のピーク点のタイミング(つまり、パス位置)およびそのピーク点における複素振幅値を検出し、その検出情報を遅延プロファイルレプリカ生成部143に出力する。
基本インパルス成分レプリカ格納部144は、基本インパルス成分レプリカを記憶しており、遅延プロファイルレプリカ生成部143に出力する。なお、基本インパルス成分レプリカは、sinc関数の形状をしている。そして、基本インパルス成分レプリカは、その分解能(サンプリングレート)が観測遅延プロファイルと同じであり、観測遅延プロファイルのサンプル数×「周波数方向補間比」から求められる数と同じ数のサンプルから構成される。「周波数方向補間比」とは、パイロットシンボルが周波数方向に一定間隔で離散的に配置される場合には、周波数方向で隣接するパイロットシンボルがそれぞれ重畳されたサブキャリア間のサブキャリア間隔に対応する。つまり図20の例では、周波数方向補間比が4となる。
ここで「基本インパルス成分レプリカ」の生成方法について説明する。
まず「基本インパルス成分レプリカ」は、仮に1OFDMシンボルに含まれる全ての伝送サブキャリアにパイロットシンボルが多重されており、且つ、雑音がない場合の、1パス分の遅延プロファイルの形状である必要がある。すなわち、「基本インパルス成分レプリカ」は、分解能が観測遅延プロファイルと同じであり、観測遅延プロファイルのサンプル数×周波数方向補間比から求められる数と同数のサンプルから構成されるsinc関数である必要がある。具体的には図4に示すように作成する。まず、1OFDMシンボルに含まれるすべての伝送サブキャリア数N個の「1」値の後に、0値のデータ列を挿入することにより、「拡張系列」を形成する。ここで、伝送サブキャリア数Nと挿入データ列の構成データ数Nとの和は、観測遅延プロファイルのサンプル数×「周波数方向補間比」となる。言い換えれば、伝送サブキャリア数Nと挿入データ列の構成データ数Nとの比は、遅延プロファイル生成部141におけるチャネル推定値から成るデータ列の構成データ数と挿入データ列の構成データ数との比に等しくなる。こうして作成された拡張系列をIDFTし、さらにピークの電力が「1」になるように振幅調整を行うことにより、基本インパルス成分レプリカを生成する。
以上のような方法で作成した基本インパルス成分レプリカの一例を図5に示す。同図には、チャネル推定値が周波数方向で補間された後のサンプル数(つまり、伝送サブキャリア数に相当)が600で、その後に5544個の0値から成る挿入データ列が挿入された拡張系列をIDFTすることにより生成したときの、6144個のサンプルから構成された基本インパルス成分レプリカの一部を抜粋したものが示されている。この基本インパルス成分レプリカは、周波数方向補間比が6であり、且つ、遅延プロファイル生成部141にて100サンプル分の周波数方向チャネル推定値から成るデータ列の後に、924個の0値から成る挿入データ列が挿入された系列全体から観測遅延プロファイルが求められるときに用いられるものである。すなわち、遅延プロファイル生成部141にて用いられる系列全体の構成データ数が1024サンプルであるのに対して、基本インパルス成分レプリカの生成に用いられる系列全体の構成データ数は、1024×6=6144サンプルとなっている。なお、基本インパルス成分レプリカは本来複素数であるが、図5では便宜上、実数成分のみを表示している。
遅延プロファイルレプリカ生成部143は、パス位置選択部142からの検出情報(ピーク点のタイミング(パス位置)およびその複素振幅値)と基本インパルス成分レプリカとを用いて、遅延プロファイル生成部141にて生成された観測遅延プロファイルから雑音成分を除去した状態の遅延プロファイル(以下、「遅延プロファイルレプリカ」と呼ぶ)を生成する。具体的には、遅延プロファイルレプリカ生成部143は、基本インパルス成分レプリカを循環シフトさせながら、ピーク点のタイミング(パス位置)でその複素振幅値と基本インパルス成分レプリカとを乗算した乗算結果を重畳(すなわち循環畳込み)することにより、雑音成分が除去された状態の遅延プロファイルレプリカを生成する。すなわち、遅延プロファイルレプリカ生成部143は、パス位置選択部142にて検出された各複素振幅値と基本インパルス信号とを乗算し、各複素振幅値に対応するパス位置で乗算の結果を重畳することにより遅延プロファイルを再作成(再生)、すなわち遅延プロファイルレプリカを生成する。さらに、遅延プロファイルレプリカ生成部143にて利用する「基本インパルス成分レプリカ」は、上述の通り、1OFDMシンボルに含まれる全ての伝送サブキャリアにパイロットシンボルが多重されている場合の、1パス分の遅延プロファイルの形状である。すなわち、「基本インパルス成分レプリカ」における、チャネル推定値を取得するための対象サンプルが、全伝送サブキャリア数まで増やされることになる。つまり、この「基本インパルス成分レプリカ」を用いて遅延プロファイルレプリカ(再作成された遅延プロファイル)をフーリエ変換すれば、OFDMシンボルで実際にはパイロットシンボルが配置されていないサブキャリアに関する補間チャネル推定値が求められることになる。
DFT部145は、遅延プロファイルレプリカ生成部143にて生成された、雑音成分が除去され、且つ、チャネル推定値の取得対象サンプル点が増やされた状態の遅延プロファイルレプリカを時間方向から周波数方向に変換して周波数方向の系列を系列長調整部146に出力する。すなわち、DFT部145は、遅延プロファイルレプリカ(再作成された遅延プロファイル)にフーリエ変換を施してチャネル推定値を形成する。
系列長調整部146は、DFT部145からの系列のうち、先頭からチャネル推定値サンプル数N×周波数方向補間比分のサンプル、すなわち「補間された周波数方向チャネル推定値サンプルに相当する部分」のみ抽出し、時間方向補間部150に出力する。この「補間された周波数方向チャネル推定値サンプルに相当する部分」は、雑音が抑圧され、且つ、周波数方向に補間されたチャネル推定値となる。
時間方向補間部150は、系列長調整部146からのチャネル推定値が時間方向に離散しているため、その間の時間の各シンボルにおけるチャネル推定値を補間する。補間方法としては例えば線形補間等がある。そして、時間方向補間部150は、フレームの各シンボルにおけるチャネル推定値をデータシンボル復調部160に出力する。
データシンボル復調部160は、パイロット/データシンボル分離部120からのデータシンボルを、時間方向補間部150からのチャネル推定値を用いて復調する。誤り訂正復号部170は、復調後の信号を誤り訂正復号する。
以上のように構成されるマルチキャリア受信装置100の動作について説明する。
FFT部110では、パイロットシンボルが時間方向および周波数方向に散らばらせて配置されたフレームに基づくOFDM信号が無線受信部にて無線処理(ダウンコンバート、A/D変換など)された無線処理後の信号が時間信号から周波数信号へ変換され、受信フレームが形成される。
パイロット/データシンボル分離部120では、受信フレームの構成シンボルがパイロットシンボルとそれ以外のデータシンボルとに分離される。
チャネル推定値算出部130では、パイロットシンボルごとにチャネル推定値が算出される。
雑音抑圧/周波数方向補間部140の遅延プロファイル生成部141では、同一のOFDMシンボルに配置(つまり、同一OFDMシンボルでサブキャリア(周波数)が異なる)されたパイロットシンボルごとのチャネル推定値が周波数方向から時間軸方向へ変換され、観測遅延プロファイルが生成される。
具体的には、遅延プロファイル生成部141では、図3に示すように、チャネル推定値算出部130からの、パイロットシンボルごとのチャネル推定値サンプルの後に、0値のデータ列が挿入される。チャネル推定値サンプル数Nと挿入データ列のデータ数Nとの和は、生成される観測遅延プロファイルにおけるサンプル数となる。そして、チャネル推定値算出部130からの、パイロットシンボルごとのチャネル推定値サンプルの後に、0値のデータ列が挿入された系列がIDFT部148に入力される。ここで挿入データ列のデータ数Nをできるだけ大きくすることにより、IDFT部148の出力である観測遅延プロファイルの分解能(サンプリングレート)が高まる。さらに、チャネル推定値のサンプル数(構成データ数)と挿入データ列の構成データ数の和を2のべき乗とすることにより、IDFT処理をIFFT処理とすることができ、演算量を削減することができる。
パス位置選択部142では、遅延プロファイル生成部141にて生成された観測遅延プロファイルから、所定のしきい値以上のピーク点のタイミングおよびそのピーク点における複素振幅値が検出される。
遅延プロファイルレプリカ生成部143では、パス位置選択部142からの検出情報(ピーク点のパス位置インデックスおよびその複素振幅値)と「基本インパルス成分レプリカ」とを用いて、遅延プロファイル生成部141にて生成された遅延プロファイルから雑音成分が除去され、且つ、チャネル推定値の取得対象サンプル点が増やされた状態の遅延プロファイルレプリカが生成される。
詳細には、遅延プロファイルレプリカ生成部143では、図6に示すフローに従い、遅延プロファイル生成部141にて生成された観測遅延プロファイルから雑音成分が除去され、且つ、チャネル推定値の取得対象サンプル点が増やされた状態の遅延プロファイルレプリカが生成される。
ステップ1001(S1001)では、パス位置の複素振幅と基本インパルス成分レプリカとを乗算する。
ステップ1002(S1002)では、次のパス位置までのインデックス分だけ基本インパルス成分レプリカを循環シフトする。
ステップ1003(S1003)では、ステップ1001にて乗算した乗算結果を順次加算する。ここで、基本インパルス成分レプリカを循環シフトしながら、複素振幅と基本インパルス成分レプリカとを乗算し、その乗算結果を順次加算することにより、得られる遅延プロファイルレプリカには、波形としての不連続点が存在しない。また、基本インパルス成分レプリカは、チャネル推定値の取得対象サンプル点が増やされているので、その波形がなめらか、つまり周波数領域変換後の高域に歪みを発生させる原因となる不連続点が排された形状となっている。
ステップ1004(S1004)では、パス位置選択部142にて検出されたパスの全てについてステップ1001〜1003の処理が行われたか判断され、パス全てについて行われた場合には、遅延プロファイルレプリカの生成処理が終了する。こうして順次加算された結果は、遅延プロファイル生成部141にて生成された観測遅延プロファイルから雑音成分が除去され、またチャネル推定値の取得対象サンプル点が増やされ、さらにその形状そのもの及びその形状の傾き(1次微分)から不連続点が排された状態の遅延プロファイルレプリカとなる。このような状態の遅延プロファイルレプリカに対してフーリエ変換を施すことにより得られるチャネル推定値からは、高域の歪みが排されたものになる。
以上のように本実施の形態では、従来のように伝送帯域端波形の不連続性を含んだまま周波数方向補間を行うのではなく、遅延プロファイルのピーク点の複素振幅を使って基本インパルス成分レプリカを乗算し、パス数分繰り返した後に、それらを加算する。このように、遅延プロファイルのピーク点の複素振幅および基本インパルス成分レプリカのように伝送帯域端波形の不連続性を除外した要素を用いて遅延プロファイルレプリカを生成(遅延プロファイルを再生成)することにより、伝送帯域端の歪みが無く、且つ、雑音の抑圧された精度良い周波数方向チャネル推定値を得ることができる。
因みに、非特許文献1、非特許文献2に開示された方法と、本実施の形態との比較結果を図7に示す。非特許文献1に開示された方法から求められる周波数方向チャネル推定値の振幅誤差が図7Aに示され、非特許文献2に開示された方法から求められる周波数方向チャネル推定値の振幅誤差が図7Bに示され、本実施の形態の周波数方向チャネル推定値の振幅誤差が図7Cに示されている。同図に示すように本実施の形態は、非特許文献1、非特許文献2に開示された方法よりも、伝送帯域端の歪みが無い周波数方向チャネル推定値を得ていることがわかる。
このように本実施の形態によれば、マルチキャリア受信装置100に、周波数方向でサブキャリア上に離散的に配置されたパイロットシンボルの各々からチャネル推定値を算出するチャネル推定値算出部130と、前記算出されたチャネル推定値から成るデータ列に逆フーリエ変換を施すことにより観測遅延プロファイルを生成する遅延プロファイル生成部141と、前記観測遅延プロファイルからパス位置および当該パス位置における複素振幅を検出するパス位置選択部142と、各複素振幅値と、前記サブキャリア数と同数の「1」値から成るデータ列に対してフーリエ変換を施すことにより生成された状態の基本インパルス信号とを乗算し、各複素振幅値に対応する前記パス位置で前記乗算の結果を重畳することにより遅延プロファイルを再作成(遅延プロファイルレプリカを生成)する遅延プロファイル再生手段としての遅延プロファイルレプリカ生成部143と、前記再作成された遅延プロファイル(遅延プロファイルレプリカ)にフーリエ変換を施すことによりチャネル推定値を形成するチャネル推定値形成手段としてのDFT部145と、を設けた。
こうすることにより、遅延プロファイルレプリカ生成部143にて利用する基本インパルス信号が前記サブキャリア数と同数の「1」値から成るデータ列に対してフーリエ変換を施すことにより生成された状態にあり、チャネル推定値を取得するための対象サンプルが全サブキャリア数まで増やされることになるため、この基本インパルス信号を用いて再作成された遅延プロファイル(遅延プロファイルレプリカ)をフーリエ変換すれば、OFDMシンボルで実際にはパイロットシンボルが配置されていないサブキャリアに関する補間チャネル推定値を求めることができる。また、遅延プロファイルのピーク点の複素振幅および基本インパルス信号のように伝送帯域端波形の不連続性を除外した要素を用いて遅延プロファイルを再生成(遅延プロファイルレプリカを生成)することにより、伝送帯域端の歪みが無く、且つ、雑音の抑圧された精度良い周波数方向チャネル推定値を得ることができる。
また、遅延プロファイル生成部141は、前記チャネル推定値から成るデータ列の後に、「0」値から成る挿入データ列が挿入された系列全体に逆フーリエ変換を施すことにより前記観測遅延プロファイルを生成し、前記基本インパルス信号は、前記「1」値から成るデータ列の後に、「0」値から成る他の挿入データ列が挿入された系列全体に逆フーリエ変換が施されることにより生成され、前記「1」から成るデータ列の構成データ数と前記他の挿入データ列の構成データ数との比が、前記チャネル推定値から成るデータ列の構成データ数と前記挿入データ列の構成データ数との比に等しい。
また、本実施の形態により、雑音を抑圧した遅延プロファイルレプリカが求められるが、それを用いて、例えば適応変調の際に基地局装置にフィードバックする受信品質(例えばSINR)を測定するようにすれば、雑音成分が抑圧されている分良好な品質をフィードバックすることになり、端末の受信品質向上に加えて、システム全体のスループットが向上する効果がある。
(実施の形態2)
実施の形態2においては、互いのパス位置が近接しているような伝播環境でも精度の良い遅延プロファイルレプリカを生成する。
本実施の形態2の端末は遅延プロファイルレプリカ生成部143にて、図8に示すような動作をする。なお、実施の形態2における端末の主要構成は実施の形態1におけるマルチキャリア受信装置100の主要構成と同一であり、遅延プロファイルレプリカ生成部143の動作説明のみ記述する。
図8に示すように、遅延プロファイルレプリカ生成部143では、パス位置選択部142にて選択したパス位置においてパス毎の複素振幅と基本インパルス成分レプリカとの乗算結果がそのパス位置で順次加算されることにより、遅延プロファイルレプリカが生成される。このとき、互いのパス位置(τ0、τ1)が近接しているような伝播環境の場合、例えばパス位置τ0の成分には矢印分の他パス成分が余分に足されて遅延プロファイルレプリカが生成されてしまう。
そこで、余分な他パス成分が足されて生成された遅延プロファイルレプリカ成分から観測遅延プロファイル成分を減算して「差分遅延プロファイル」を算出し、この差分遅延プロファイルから再びパス選択を行い、差分遅延プロファイルのレプリカを生成する。この差分遅延プロファイルのレプリカが余分に足された成分なので、遅延プロファイルレプリカから差分遅延プロファイルレプリカを減算することにより、より精度の向上した遅延プロファイルレプリカを生成することができる。
本実施の形態2の遅延プロファイルレプリカ生成部143では、図9に示すフローに従い、遅延プロファイル生成部141にて生成された観測遅延プロファイルから雑音成分を除去した状態の遅延プロファイルレプリカが生成される。なお、図9に示すステップ2001〜ステップ2004は、図6のステップ1001〜ステップ1004に対応する。
ステップ2001(S2001)では、パス位置の複素振幅と基本インパルス成分レプリカを乗算する。
ステップ2002(S2002)では、ステップ2001の算出結果を、パス位置選択部142において選択したパス位置のインデックス分だけ循環シフトする。
ステップ2003(S2003)では、ステップ2002の循環シフトされた成分を遅延プロファイルレプリカに加算する。
ステップ2004(S2004)では、パス位置選択部142にて検出されたパスの全てについてステップ2001〜2003の処理が行われたか終了判定を行う。パス全てについて行われた場合には遅延プロファイルレプリカの生成処理が終了する。
ステップ2005(S2005)では、ステップ2004にて生成された遅延プロファイルレプリカから観測遅延プロファイルを減算し、差分遅延プロファイルを生成する。
ステップ2006(S2006)では、差分遅延プロファイルを用いてパス選択を行う。このパス選択方法はパス位置選択部142の方法と同様に、所定のしきい値以上のピーク点のタイミング及びそのピーク点における複素振幅値を検出する。なお、差分遅延プロファイルからのパス選択用のしきい値は、パス位置選択部142にて設定したしきい値と異なる値を設定しても良い。なお、パス位置選択部142にて検出したパスが互いに重なった部分から遠ざかると差分遅延プロファイルはほぼ0になるので、ステップ2006におけるパス選択は遅延プロファイル長の全サンプルから行う必要はなく、図10に示すようにパス位置選択部142において選択したパス位置に小窓(パス位置±Nサンプル)を設定し、小窓内のインデックスのみからパス選択を行っても良い。
ステップ2007(S2007)では、ステップ2006にて検出したパス位置の複素振幅と基本インパルス成分レプリカとを乗算する。
ステップ2008(S2008)では、ステップ2007の算出結果を、パス位置のインデックス分だけ循環シフトする。
ステップ2009(S2009)では、ステップ2008の循環シフトされた成分が、対応するパス位置で順次加算される。こうして差分遅延プロファイルレプリカが形成される。なお、「差分遅延プロファイルレプリカの加算」は、図10に示すように、パス位置選択部142において選択したパス位置に小窓(パス位置±Nサンプル)を設定し、差分遅延プロファイル作成の対象を小窓内のみとしても良い。この場合、ステップ2005における差分遅延プロファイルの生成と、ステップ2007〜ステップ2009における差分遅延プロファイルレプリカの生成は全て小窓のみに絞り、また小窓以外の成分はほぼ0なので、差分遅延プロファイルレプリカを精度良く生成でき、また、差分遅延プロファイルレプリカ生成のための演算処理量を大幅に削減することができる。
ステップ2010(S2010)では、ステップ2006にて検出されたパスの全てについてステップ2007〜2009の処理が行われたか終了判定を行う。パス全てについて行われた場合には差分遅延プロファイルレプリカの生成処理が終了する。
ステップ2011(S2011)では、ステップ2004にて生成された遅延プロファイルレプリカからステップ2010にて生成された差分遅延プロファイルレプリカを減算する。
以上のように本実施の形態では、遅延プロファイルレプリカから観測遅延プロファイルを減算して差分遅延プロファイルを生成し、さらに、この差分遅延プロファイルのパス位置の複素振幅と基本インパルス成分レプリカとを乗算し、各複素振幅に対応するパス位置で乗算結果を順次加算することにより差分遅延プロファイルレプリカを生成し、遅延プロファイルレプリカから差分遅延プロファイルレプリカを減算することにより、遅延プロファイルレプリカをより精度よく生成することができ、誤り率特性をさらに改善することができる。なお、本実施の形態では差分遅延プロファイルを1回のみ生成し減算を行っているが、複数回実施しても良い。
(実施の形態3)
実施の形態3においては、さらなる演算処理量削減を目的とし、遅延プロファイルレプリカ生成部143において各パス位置の複素振幅と基本インパルス応答レプリカとの乗算結果を前記パス位置で順次加算して遅延プロファイルレプリカを生成する工程において、その加算対象を(遅延プロファイルのサンプル数/DFT(FFT)部145のFFTポイント数)間隔のサンプルのみとする。具体的には、遅延プロファイルのサンプル数が6144、FFT部145のFFTポイント数が1024とすると、6144/1024=6サンプル間隔の計1024サンプル分のみを遅延プロファイルレプリカ生成対象とする。
実施の形態3の端末は遅延プロファイルレプリカ生成部143にて、図11に示すような動作をする。なお、実施の形態3における端末の主要構成は実施の形態1におけるマルチキャリア受信装置100の主要構成と同一であり、遅延プロファイルレプリカ生成部143の動作説明のみ記述する。
図11に示すように、遅延プロファイルレプリカ生成部143では、パス位置選択部142にて選択したパス位置においてパス毎の複素振幅と基本インパルス成分レプリカとの乗算結果がそのパス位置で順次加算されることにより、遅延プロファイルレプリカが生成される。このとき、後段のDFT(FFT)部145のFFTポイント数を考慮し、FFT部に入力するインデックスのサンプルのみを加算対象とする。
図11は、図4において、1OFDMシンボルに含まれるすべての伝送サブキャリア数Nが6サンプル、挿入データ列のデータ数Nが10サンプルの0パディングを行い、IDFT(IFFT)部148で16点IDFT(IFFT)を実施し、16サンプル長の遅延プロファイルレプリカ生成を行う場合の例を示している。
ここで、系列長調整部146ではN=6サンプル分の周波数領域チャネル推定値を出力すれば良いので、DFT(FFT)部145は8点FFTを行えば良い。8点FFTを行うときには図11に示すように、遅延プロファイルレプリカ長(16サンプル)/FFTポイント数(8サンプル)=2サンプル間隔で間引いた8サンプル分を入力させれば良い。そこで、本実施の形態3では、遅延プロファイルレプリカを生成する際に間引きポイントのインデックスのみを加算対象にする。なお、間引きポイントは図12に示すように観測遅延プロファイルの最大パス位置、つまり、電力が最大のピークの位置が必ず含まれるように設定しても良い。
また本実施の形態3では、間引きポイントのみ遅延プロファイルレプリカを加算するので、各パス位置の複素振幅と基本インパルス成分レプリカを乗算する際に間引きポイントの成分のみを乗算すれば良い。図11の例では間引き間隔が2なので、複素乗算回数は実施の形態1あるいは2に比べて1/2になる。また、各パスの遅延プロファイルレプリカの加算を間引きポイントのみで実施するので、加算回数も1/2になる。
なお、パス位置選択部142にて検出したパス位置が間引きポイントからずれている場合は、パス位置の複素振幅と基本インパルス成分レプリカを乗算する際に、パス位置と間引きポイントのずれを考慮し、間引きポイントとなる成分のみを乗算すれば良い。
遅延プロファイルレプリカ生成部143は、間引きポイントのみ加算して生成した遅延プロファイルレプリカから間引き成分のみをDFT(FFT)部145に出力する。
DFT(FFT)部145にてDFT(FFT)を行い、間引きポイント数の周波数領域チャネル推定値を系列長調整部146に出力する。
系列長調整部146にて前部のNサンプルを抜き出し、雑音除去後のNサンプルの周波数領域チャネル推定値を出力する。
以上のように本実施の形態では、遅延プロファイルレプリカの生成において、後段の処理に必要なサンプルのみの複素乗算、加算を実施するため、実施の形態1、実施の形態2に比べて演算量を削減することができる。
(実施の形態4)
本実施の形態では実施の形態1に対する演算量の削減を目的として、基本インパルス成分レプリカ格納部に格納する基本インパルス成分レプリカとして、実施の形態1で用いられている基本インパルス成分レプリカの一部のみを用いる。
本実施の形態で用いる基本インパルス成分レプリカについて図13を用いて説明する。本実施の形態で用いる基本インパルス成分レプリカ系列は、実施の形態1で用いられる(観測遅延プロファイルサンプル数×周波数方向補間比)のサンプル数から成る基本インパルス成分レプリカ系列(図13A)の中から、主成分(ピーク)から±mサンプルのみを抽出した系列(図13B)である。
本実施の形態で用いる基本インパルス成分レプリカ系列は、具体的には、図14に示すように生成する。まず、1OFDMシンボルに含まれるすべての伝送サブキャリア数NT個の「1」値の後に、0値のデータ列を挿入することにより、「拡張系列」を形成する。ここで、伝送サブキャリア数Nと挿入データ列の構成データ数Nとの和は、観測遅延プロファイルのサンプル数×「周波数方向補間比」となる。言い換えれば、伝送サブキャリア数Nと挿入データ列の構成データ数Nとの比は、遅延プロファイル生成部141におけるチャネル推定値から成るデータ列の構成データ数と挿入データ列の構成データ数との比に等しくなる。こうして作成された拡張系列をIDFTし、さらにピークの電力が「1」になるように振幅調整を行った後に、主成分(ピーク)から±mサンプルを抽出して基本インパルス成分レプリカを生成する。
次に、本実施の形態における遅延プロファイルレプリカの生成処理を図15を用いて説明する。
遅延プロファイル生成部141が観測遅延プロファイルを生成し(図15A)、パス位置選択部142がそのパス位置とパス位置における複素振幅を同定する(図15B)ところまでは実施の形態1と同様である。
遅延プロファイルレプリカ生成部143では、上述のとおりに生成された基本インパルス成分レプリカを用いて、図6に示すフローに従い、遅延プロファイル生成部141にて生成された観測遅延プロファイルから雑音成分が除去され、かつ周波数方向に補間された状態の遅延プロファイルレプリカが生成される。
このときにパス位置選択部142にて選択されたパス毎の複素振幅と基本インパルス成分レプリカとの乗算結果がそのパス位置で観測遅延プロファイルのサンプル数×周波数方向補間比の系列として順次加算(すなわち循環畳込み)されることにより、観測遅延プロファイルのサンプル数×周波数方向補間比のサンプル数の遅延プロファイルレプリカが生成される。図15Cに実施の形態1における基本インパルス成分レプリカを用いたときの、遅延プロファイルレプリカを示す。同図では、実線および破線で示される波形のそれぞれは、上記乗算結果を示しており、それぞれを加算したものが遅延プロファイルレプリカとなる。
これに対して、図15Dに本実施の形態の基本インパルス成分レプリカを用いたときの、遅延プロファイルレプリカを示す。本実施の形態の基本インパルス成分レプリカは、上述の通り、主成分を中心に(1+2m)サンプルだけ抜き出したものであるので、同図に示すような形になっている。このように本実施の形態では、基本インパルスレプリカの系列長を(1+2m)サンプルに制限しているので、パス毎の複素振幅と基本インパルス成分レプリカとの乗算回数が、(1+2m)/(観測遅延プロファイルサンプル数×周波数方向補間比)に削減される。同様に、基本インパルス成分レプリカ格納部に必要とされるメモリ量も(1+2m)/(観測遅延プロファイルサンプル数×周波数方向補間比)に削減される。
なお、基本インパルス成分レプリカはsinc関数の形をしており、主成分(ピーク)から離れるにしたがって振幅が減衰していくので、本実施の形態のように主成分(ピーク)±mサンプルのみを抽出(その外側は0と置き換えたことに等価)した短い基本インパルス成分レプリカを使用することによる雑音抑圧及び周波数方向補間の性能の劣化は無視できる。
このように本実施の形態では、雑音抑圧及び周波数方向補間の性能劣化を最小限に抑えつつ、演算量を削減することが可能である。
(実施の形態5)
本実施の形態では実施の形態1に対する演算量の削減を目的として、実施の形態1で用いられている基本インパルス成分レプリカの1/n(nは周波数方向補間比の正の約数)のサンプル数の基本インパルス成分レプリカを用いて、観測遅延プロファイルサンプル数×周波数方向補間比/nのサンプル数の遅延プロファイルレプリカを生成し、周波数方向補間比/n倍の周波数方向補間を行った後で改めて演算量の小さい簡易な方法で残りのn倍の周波数方向補間を行う。
本実施の形態で用いる基本インパルス成分レプリカについて図16を用いて説明する。本実施の形態で用いる基本インパルス成分レプリカ系列は、周波数方向に周波数方向補間比/n倍に補間することを目的とした、観測遅延プロファイルサンプル数×周波数方向補間比/nのサンプル数の基本インパルス成分レプリカ系列(図16B)である。nは周波数方向補間比の正の約数であり、図16Bの例では、nを2としている。そのため、図16Bに示す基本インパルス成分レプリカは、実施の形態1で用いられる基本インパルス成分レプリカ(図16A)に比べると1/2のサンプル数になる。
本実施の形態で用いる基本インパルス成分レプリカ系列は、具体的には、図17に示すように生成する。1OFDMシンボルに含まれるすべての伝送サブキャリア数をNとして、N/n個の「1」の後に、0値のデータ列を挿入する。1値の系列数N/nと挿入データ列のデータ数N’(=(観測遅延プロファイルサンプル数×周波数方向補間比−N)/n)との和は、観測遅延プロファイルのサンプル数×周波数方向補間比/nとなる。こうして作成された系列をIDFTし、さらにピークの電力が「1」になるように振幅調整を行って基本インパルス成分レプリカを生成する。
次に、本実施の形態における遅延プロファイルレプリカの生成処理を図18を用いて説明する。
遅延プロファイル生成部141が観測遅延プロファイルを生成し(図18A)、パス位置選択部142がそのパス位置とパス位置における複素振幅を同定する(図18B)ところまでは実施の形態1と同様である。
遅延プロファイルレプリカ生成部143では、上述のとおりに生成された基本インパルス成分レプリカを用いて、図6に示すフローに従い、遅延プロファイル生成部141にて生成された観測遅延プロファイルから雑音成分が除去され、かつ周波数方向に周波数方向補間比/n倍に補間された状態の遅延プロファイルレプリカが生成される。
このときにパス位置選択部142にて選択したパス位置においてパス毎の複素振幅と基本インパルス成分レプリカとの乗算結果がそのパス位置で観測遅延プロファイルのサンプル数×周波数方向補間比/nの系列として順次加算(すなわち循環畳込み)されることにより、観測遅延プロファイルのサンプル数×周波数方向補間比/nのサンプル数の遅延プロファイルレプリカが生成される(図18D)。一方、実施の形態1の基本インパルス成分レプリカを用いたときの、遅延プロファイルレプリカを図18Cに示す。なお、図18Cおよび図18Dにおいても、図15の場合と同様に、実線および破線で示される波形のそれぞれは、上記乗算結果を示しており、それぞれを加算したものが遅延プロファイルレプリカとなる。
図18Cおよび図18Dを比較すると、本実施の形態では基本インパルスレプリカの系列長が実施の形態1の場合の1/n倍なので、パス毎の複素振幅と基本インパルス成分レプリカとの乗算回数、及び加算回数は、1/nに削減される。同様に、基本インパルス成分レプリカ格納部に必要とされるメモリ量も1/nに削減される。
このようにして生成された遅延プロファイルレプリカをDFT部145でDFTを行い、系列長調整部146で先頭からチャネル推定値サンプル数N×周波数方向補間比分/nのサンプル、すなわち「周波数方向補間比/n倍に補間された周波数方向チャネル推定値サンプルに相当する部分」のみを抽出する。図19では周波数方向補間比=4、n=2としているので、雑音抑圧/周波数方向補間部140からは、雑音抑圧され、かつ周波数方向に2倍に補間されたチャネル推定値が出力されることになる。
雑音抑圧/周波数方向補間部140から周波数方向に周波数方向補間比/n倍に補間された系列が出力されているので、雑音抑圧/周波数方向補間部140の出力段に周波数方向補間部180を設け、この周波数方向補間部180で改めてn倍の補間を行う。このように、周波数方向補間部180では既に周波数方向補間比/n倍に補間された系列に対して補間を行うので、周波数方向の変動が速い伝播路でも演算量の小さい簡易な線形補間や線形補外などの方法で行えば十分である。
従って、雑音抑圧及び周波数方向補間の性能を保ちつつ、演算量を実施の形態1に比べて削減することができる。
なお、実施の形態4と実施の形態5は、言うまでもなく、いずれも実施の形態2、実施の形態3における演算量削減方法と組み合わせて行うことができる。
以上、本発明の実施の形態について説明した。
なお、上記各実施の形態の説明に用いた各機能ブロックは、典型的には集積回路であるLSIとして実現される。これらは個別に1チップ化されても良いし、一部又は全てを含むように1チップ化されても良い。ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセッサで実現しても良い。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサーを利用しても良い。さらには、半導体技術の進歩又は派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行っても良い。例えば、バイオ技術の適用等が可能性としてありえる。
本発明のマルチキャリア受信装置は、演算処理回路の負荷が少なくて済み、かつ精度の良いチャネル推定を実行し通信品質を向上する効果を有し、特にOFDM通信に用いられる無線装置として有用である。
本発明の一実施の形態に係るマルチキャリア受信装置の構成を示すブロック図 図1の雑音抑圧/周波数方向補間部の構成を示すブロック図 実施の形態1に係る遅延プロファイル生成部における処理の説明に供する図 実施の形態1における基本インパルス成分レプリカの生成方法の説明に供する図 実施の形態1における基本インパルス成分レプリカの一例を示す図 実施の形態1に係る遅延プロファイルレプリカ生成部における遅延プロファイル再作成処理の説明に供するフロー図 実施の形態1に係るマルチキャリア受信装置と従来の雑音抑圧方法との誤り率特性を比較する図 実施の形態2に係る遅延プロファイルレプリカ生成部の動作説明に供する図 実施の形態2に係る遅延プロファイルレプリカ生成部において雑音成分を除去した状態の遅延プロファイルレプリカを生成する処理の説明に供するフロー図 実施の形態2に係る遅延プロファイルレプリカ生成部の動作説明に供する図 実施の形態3に係る遅延プロファイルレプリカ生成部の動作説明に供する図 実施の形態3に係る遅延プロファイルレプリカ生成部の動作説明に供する図 実施の形態4に係る基本インパルス成分レプリカの説明に供する図 実施の形態4における基本インパルス成分レプリカの生成方法の説明に供する図 実施の形態4における遅延プロファイルレプリカの生成処理の説明に供する図 実施の形態5に係る基本インパルス成分レプリカの説明に供する図 実施の形態5における基本インパルス成分レプリカの生成方法の説明に供する図 実施の形態5における遅延プロファイルレプリカの生成処理の説明に供する図 実施の形態5における周波数方向補間の説明に供する図 従来のフレームにおけるパイロットシンボル配置の説明に供する図
符号の説明
100 マルチキャリア受信装置
110 FFT部
120 パイロット/データシンボル分離部
130 チャネル推定値算出部
140 雑音抑圧/周波数方向補間部
141 遅延プロファイル生成部
142 パス位置選択部
143 遅延プロファイルレプリカ生成部
144 基本インパルス成分レプリカ格納部
145 DFT部
146、147 系列長調整部
148 IDFT部
150 時間方向補間部
160 データシンボル復調部
170 誤り訂正復号部
180 周波数方向補間部

Claims (4)

  1. 周波数方向でサブキャリア上に離散的に配置されたパイロットシンボルを受信する受信手段と、
    各パイロットシンボルからチャネル推定値を算出するチャネル推定値算出手段と、
    前記算出されたチャネル推定値から成るデータ列に逆フーリエ変換を施して観測遅延プロファイルを生成する遅延プロファイル生成手段と、
    前記観測遅延プロファイルからパス位置および当該パス位置における複素振幅を検出する検出手段と、
    各複素振幅値と、基本インパルス信号とを乗算し、各複素振幅値に対応する前記パス位置で前記乗算の結果を重畳することにより遅延プロファイルを再作成し、前記基本インパルス信号は、全サブキャリア数/n(nは、全サブキャリア数をパイロットシンボルが配置されるサブキャリア数で除して得られる数の正の約数)と同数の「1」値から成るデータ列に対してフーリエ変換を施すことにより生成される遅延プロファイル再生手段と、
    前記再作成された遅延プロファイルにフーリエ変換を施すことによりチャネル推定値を形成するチャネル推定値形成手段と、
    を具備し、
    前記遅延プロファイル再生手段は、
    前記基本インパルス信号のうちのピーク部を中心とする一部と、各複素振幅値とを乗算し、
    前記乗算の結果を前記パス位置で前記観測遅延プロファイルの時間的長さのn倍の長さの系列として加算することにより遅延プロファイルを再作成するマルチキャリア受信装置。
  2. 前記遅延プロファイル生成手段は、前記チャネル推定値から成るデータ列の後に、「0」値から成る挿入データ列が挿入された系列全体に逆フーリエ変換を施すことにより前記観測遅延プロファイルを生成し、
    前記基本インパルス信号は、前記「1」値から成るデータ列の後に、「0」値から成る他の挿入データ列が挿入された系列全体に逆フーリエ変換が施されることにより生成され、前記「1」から成るデータ列の構成データ数と前記他の挿入データ列の構成データ数との比が、前記チャネル推定値から成るデータ列の構成データ数と前記挿入データ列の構成データ数との比に等しい請求項1記載のマルチキャリア受信装置。
  3. 前記チャネル推定値形成手段の出力段に設けられ、前記形成されたチャネル推定値について周波数方向でn倍の補間を行う周波数方向補間手段を具備する請求項1記載のマルチキャリア受信装置。
  4. 周波数方向でサブキャリア上に離散的に配置された受信パイロットシンボルの各々からチャネル推定値を算出するチャネル推定値算出ステップと、
    前記算出されたチャネル推定値から成るデータ列に逆フーリエ変換を施して観測遅延プロファイルを生成する遅延プロファイル生成ステップと、
    前記観測遅延プロファイルからパス位置および当該パス位置における複素振幅を検出する検出ステップと、
    各複素振幅値と、基本インパルス信号とを乗算し、各複素振幅値に対応する前記パス位置で前記乗算の結果を重畳することにより遅延プロファイルを再作成し、前記基本インパルス信号は、全サブキャリア数/n(nは、全サブキャリア数をパイロットシンボルが配置されるサブキャリア数で除して得られる数の正の約数)と同数の「1」値から成るデータ列に対してフーリエ変換を施すことにより生成される遅延プロファイル再生ステップと、
    前記再作成された遅延プロファイルにフーリエ変換を施すことによりチャネル推定値を形成するチャネル推定値形成ステップと、
    を具備し、
    前記遅延プロファイル再生ステップでは、
    前記基本インパルス信号のうちのピーク部を中心とする一部と、各複素振幅値とを乗算し、前記乗算の結果を前記パス位置で前記観測遅延プロファイルの時間的長さのn倍の長さの系列として加算することにより遅延プロファイルを再作成するチャネル推定値補間方法。
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