JP6753122B2 - 通信装置および通信方法 - Google Patents

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Description

本発明は、通信装置および通信方法に関する。
移動体通信(無線通信でもよい)において、伝送路のマルチパスフェージングの影響により、通信装置の受信信号に信号歪が発生する。伝送路のマルチパスフェージングの影響による信号歪を補償する方法として、チャネル推定値を用いて等化処理を行う方法が知られている。チャネル推定値は、通信装置の送受信機間で既知の信号であるリファレンス信号(RS:Reference Signal)レプリカと、伝送路を通過した受信RSとの相関処理によって求められる。通信装置の受信特性を向上させるためには、高精度なチャネル推定値を取得することが要求される。高精度なチャネル推定値を取得するための関連技術が、非特許文献1および特許文献1に開示されている。
非特許文献1は、RSとデータ信号とを用いて繰り返し判定帰還チャネル推定を行う技術を開示している。
特許文献1は、繰り返し判定帰還チャネル推定を行う受信装置に関する技術を開示している。特許文献1に記載の受信装置は、復号された判定データシンボルを用いたチャネル再推定値を参照して、ターゲットシンボルの周囲のチャネル推定値を重み合成する。このとき、重みはターゲットシンボルからの距離に応じて決定される。例えば、パイロット信号(RS)から生成されたチャネル推定値の重みは大きくなるように設定される。
マルチキャリア伝送方式の1つとしてOFDM(直交周波数分割多重:Orthogonal Frequency Division Multiplexing)がある。OFDM変調方式では、通常、CP(Cyclic Prefix)と呼ばれるデータ部分の繰り返し信号が付加されて送信され、これによりマルチパス耐性を向上させている。
しかし、CP長を超える遅延時間を持った遅延波を受信した場合、例えば、前後のOFDMシンボルがFFT(Fast Fourier Transform)ウィンドウ内に漏れ込む。これによって符号間干渉(ISI:Inter Symbol Interference)やキャリア間干渉(ICI:Inter Carrier Interference)が発生し、特性が大きく劣化する。この問題を解決するための関連技術が特許文献2に開示されている。
田中、三木、川村、佐和橋、"DFT−Precoded OFDMAにおける繰り返し判定帰還チャネル推定の軟判定シンボル推定値生成法の検討"、信学技報RCS2012−270、2013年1月
特開2004−364094号公報 特開2004−266814号公報
上記関連技術における問題点は、マルチパス遅延広がりがCP長を超過する環境(すなわち、CP長を超える遅延時間を持った遅延波を受信した場合)において、チャネル推定精度が劣化することである。
その理由は、以下で述べられる。マルチパス遅延広がりがCP長を超過する環境において、前後の受信OFDMシンボルが時間方向の干渉成分としてフーリエ変換窓内の端に漏れ込む。これにより、データ信号チャネル推定値の生成に用いられるデータ信号レプリカの生成精度が劣化するため、チャネル推定値の精度も劣化する。
本発明の目的は、マルチパス遅延広がりがCP長を超過する環境において、高精度なチャネル推定値を得ることが可能な通信装置および通信方法を提供することにある。
本発明の通信装置は、周波数領域のリファレンス信号チャネル推定値を逆離散フーリエ変換して時間領域のリファレンス信号チャネル推定値を算出する第1の逆離散フーリエ変換部と、前記時間領域のリファレンス信号チャネル推定値に基づいてフーリエ変換窓内の信号電力対干渉電力比を算出する信号電力対干渉電力比算出部と、前記信号電力対干渉電力比に基づいて重み係数を決定する重み係数決定部と、前記重み係数を用いて周波数領域のリファレンス信号チャネル推定値と周波数領域のデータ信号チャネル推定値とを合成して合成後チャネル推定値を算出する合成部と、を備える。
本発明の通信方法は、周波数領域のリファレンス信号チャネル推定値を逆離散フーリエ変換して時間領域のリファレンス信号チャネル推定値を算出するステップと、前記時間領域のリファレンス信号チャネル推定値に基づいてフーリエ変換窓内の信号電力対干渉電力比を算出するステップと、前記信号電力対干渉電力比に基づいて重み係数を決定するステップと、前記重み係数を用いて周波数領域のリファレンス信号チャネル推定値と周波数領域のデータ信号チャネル推定値とを合成して合成後チャネル推定値を算出するステップと、を備える。
本発明における効果は、マルチパス遅延広がりがCP長を超過する環境において、通信装置が高精度なチャネル推定値を取得できる点である。
図1は、本発明の第1の実施形態における通信装置100の構成を示すブロック図である。 図2は、本発明の第1の実施形態における通信装置100の動作を示すフローチャートである。 図3は、本発明の第1の実施形態におけるマルチパスチャネル通過後の受信OFDMシンボルとフーリエ変換窓内SIRγとの関係を説明するための模式図である。 図4は、本発明の第1の実施形態におけるフーリエ変換窓内SIRと重み係数との関係を説明するための模式図である。 図5は、本発明の第1の実施形態における通信装置100の変形例を示すブロック図である。 図6は、本発明の第1の実施形態における通信装置100の変形例の動作を示すフローチャートである。 図7は、本発明の第2の実施形態における通信装置200の構成を示すブロック図である。 図8は、本発明の第2の実施形態における通信装置200の動作を示すフローチャートである。 図9は、本発明の第2の実施形態におけるマルチパスチャネル通過後の受信OFDMシンボルとフーリエ変換窓内SIRγnとの関係を説明するための模式図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、各図面及び明細書記載の各実施の形態において、同様の機能を備える構成要素には同様の符号が与えられている。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態における通信装置100の構成を示すブロック図である。第1の実施の形態における通信装置100は、伝送方式にOFDMを用いるものとする。
図1を参照すると、本発明の第1の実施の形態における通信装置100は、逆離散フーリエ変換部102と、信号電力対干渉電力比算出部103と、重み係数決定部104と、重み合成部105と、を含むチャネル推定部110を備える。
第1の実施の形態における通信装置100は、チャネル推定部110において、フーリエ変換窓内の信号電力対干渉電力比(SIR:Signal to Interference power Ratio)に基づいて、重み係数を決定する。通信装置100は、決定した重み係数を用いてリファレンス信号(RS:Reference Signal)チャネル推定値とデータ信号チャネル推定値とを重み合成し、チャネル推定値を算出する。
つまり、第1の実施の形態における通信装置100は、伝送路の瞬時遅延プロファイルによって大きく変動する時間方向の干渉成分に追従して、RSチャネル推定値とデータ信号チャネル推定値との重み係数を決定できる。これによって、通信装置100は、重み合成後のチャネル推定精度を向上させることができる。チャネル推定精度が向上すると、伝送路フェージングの保証能力が向上し、伝送特性が改善される。
以下、第1の実施の形態における通信装置100が備える各構成要素が説明される。
逆離散フーリエ変換部102は、周波数領域のRSチャネル推定値を逆離散フーリエ変換して、時間領域のRSチャネル推定値を算出する。逆離散フーリエ変換部102は、時間領域のRSチャネル推定値を信号電力対干渉電力比算出部103へ出力する。なお、時間領域のRSチャネル推定値は、瞬時遅延プロファイルと等価である。
信号電力対干渉電力比算出部103は、時間領域のRSチャネル推定値に基づいて窓タイミングを決定する。例えば、信号電力対干渉電力比算出部103は、フーリエ変換窓内SIRが最大になるタイミング、または、フーリエ変換窓内SIRが予め定められた値以上かつ信号電力が最大になるタイミングを窓タイミングとして決定する。信号電力対干渉電力比算出部103は、窓タイミングにおけるフーリエ変換窓内のSIRγを算出し、重み係数決定部104へ出力する。
重み係数決定部104は、フーリエ変換窓内のSIRγに基づいて重み係数βを決定する。重み係数決定部104は、重み係数βを重み合成部105へ出力する。重み係数βとフーリエ変換窓内SIRγとの関係は、後述する図4で説明される。
重み合成部105は、重み係数β、周波数領域のRSチャネル推定値および周波数領域のデータ信号チャネル推定値を受信する。重み合成部105は、重み係数βを用いて周波数領域のRSチャネル推定値と周波数領域のデータ信号チャネル推定値とを重み合成する。重み合成部105は、合成後のチャネル推定値を出力する。
ここで、サブキャリアκのRSチャネル推定値をHRS(κ)、サブキャリアκのデータ信号チャネル推定値をHDATA(κ)とすると、サブキャリアκの合成後のチャネル推定値は、例えば、式(1)で表される。
Figure 0006753122
なお、初回はデータ信号チャネル推定値が求められないため、初回の重み係数βは、β=0であってもよい。重み合成式として、式(1)の他に、非特許文献1に開示された数式が用いられてもよい。
図2は、本発明の第1の実施の形態における通信装置100の動作を示すフローチャートである。
逆離散フーリエ変換部102は、周波数領域のRSチャネル推定値を逆離散フーリエ変換する(ステップS1)。
信号電力対干渉電力比算出部103は、逆離散フーリエ変換後のRSチャネル推定値(すなわち時間領域のRSチャネル推定値)に基づいて窓タイミングを決定し、窓タイミングにおけるフーリエ変換窓内のSIRγを算出する(ステップS2)。
重み係数決定部104は、フーリエ変換窓内のSIRγに基づいて重み係数βを決定する(ステップS3)。
重み合成部105は、重み係数βを用いて周波数領域のRSチャネル推定値と周波数領域のデータ信号チャネル推定値とを重み合成する(ステップS4)。
図3は、マルチパスチャネル通過後の受信OFDMシンボルとフーリエ変換窓内SIRとの関係を示す図である。
マルチパスの遅延広がりがCP長を超過する場合(図3における間接波2および3)、自OFDMシンボルの信号成分の他に、フーリエ変換窓内の端に前後のOFDMシンボルが時間方向の干渉成分として漏れ込む。時間方向の干渉成分は、瞬時遅延プロファイル(時間領域のRSチャネル推定値と等価)に応じて大きく変動する。フーリエ変換窓内に時間方向の干渉成分がある場合、フーリエ変換窓内SIRγは、フーリエ変換窓内で段階的に変動する。
図4は、フーリエ変換窓内SIRγと重み係数βとの大小関係の例を示す図である。
フーリエ変換窓内SIRγが大きい場合、重み係数決定部104は、例えば、重み係数βを大きく設定する。これによって、重み係数決定部104は、データ信号チャネル推定値の重みを大きくしてもよい。フーリエ変換窓内SIRγが小さい場合、重み係数決定部104は、例えば、重み係数βを小さく設定する。これによって、重み係数決定部104は、データ信号チャネル推定値の重みを小さくしてもよい。
第1の実施の形態における通信装置100は、時間領域のRSチャネル推定値から求めたフーリエ変換窓内SIRに基づいて、RSチャネル推定値とデータ信号チャネル推定値との重み係数を決定することができる。通信装置100は、この重み係数を用いてRSチャネル推定値とデータ信号チャネル推定値とを重み合成することで、変動する時間方向の干渉成分に追従した高精度なチャネル推定値を取得することができる。
つまり、第1の実施の形態における通信装置100は、マルチパス遅延広がりがCP長を超過する環境において高精度なチャネル推定値を得ることが可能である。
本実施の形態において、通信装置100は、フーリエ変換窓内SIRγに基づいて重み係数βをフーリエ変換窓内で一様に決定したが、重み係数βは、フーリエ変換窓内で複数設定されてもよい。例えば、無線パケットの前端および後端においてシンボル間干渉の影響は小さい。このため、通信装置100は、無線パケットの前端および後端の重み係数が無線パケットの内部の重み係数より大きくなるように設定してもよい。
第1の実施の形態における通信装置100は、チャネル推定部110にさらに相関処理部1011および1012を備えてもよい。通信装置100は、チャネル推定部110の後段にデータ信号レプリカ生成部106、等化ウェイト計算部107および復調部108をさらに備えてもよい(図5参照)。
相関処理部1011は、周波数領域の受信RSおよびRSレプリカを相関処理し、周波数領域のRSチャネル推定値を算出する。ここで、RSレプリカは、通信装置の送受信機間で既知の信号である。相関処理部1011は、周波数領域のRSチャネル推定値を逆離散フーリエ変換部102および重み合成部105へ出力する。
相関処理部1012は、周波数領域の受信データ信号およびデータ信号レプリカを相関処理し、周波数領域のデータ信号チャネル推定値を算出する。相関処理部1012は、周波数領域のデータ信号チャネル推定値を重み合成部105へ出力する。なお、初回は、まだデータ信号レプリカが生成されていないため、データ信号チャネル推定値の算出が行われなくてもよい。
データ信号レプリカ生成部106は、後述する復調部108が出力した復調後データ信号と、重み合成部105が出力した合成後のチャネル推定値とを用いて、データ信号レプリカを生成する。データ信号レプリカ生成部106は、データ信号レプリカを相関処理部1012へ出力する。
等化ウェイト計算部107は、重み合成部105の出力値に基づいて等化ウェイトを算出する。等化ウェイト計算部107は、等化ウェイトを復調部108へ出力する。
復調部108は、受信データ信号と等化ウェイトとを受信する。復調部108は、等化ウェイトに基づいて受信データ信号を復調処理する。復調部108は、復調後データ信号をデータ信号レプリカ生成部106へ出力する。
図6は、通信装置100が、相関処理部1011および1012と、データ信号レプリカ生成部106と、等化ウェイト計算部107と、復調部108と、をさらに備える場合の動作を示すフローチャートである。
相関処理部1011は、周波数領域の受信RSおよびRSレプリカを相関処理し、周波数領域のRSチャネル推定値を算出する(ステップS101)。
重み合成部105に重み係数β=0を入力する(ステップS102)。
重み合成部105は、重み係数βに基づいて周波数領域のRSチャネル推定値と周波数領域のデータ信号チャネル推定値とを重み合成し、重み合成後のチャネル推定値を出力する(ステップS103)。
等化ウェイト計算部107は、合成後のチャネル推定値に基づいて等化ウェイトを算出する(ステップS104)。
復調部108は、等化ウェイトに基づいて受信データ信号を復調する(ステップS105)。
繰り返し数が所定回数に達したかを判定し、繰り返し数が所定回数に達している場合は処理を終了する。繰り返し数が所定回数に達していない場合はステップS107へ移行する(ステップS106)。
データ信号レプリカ生成部106は、復調後の受信データ信号と合成後のチャネル推定値とを用いて、データ信号レプリカを生成する(ステップS107)。
相関処理部1012は、周波数領域の受信データ信号およびデータ信号レプリカを相関処理し、周波数領域のデータ信号チャネル推定値を算出する(ステップS108)。
繰り返し数が何回かを判定し、繰り返し数が1回目である場合はステップS110に移行する。繰り返し数が2回以上である場合はステップS103へ移行する(ステップS109)。
逆離散フーリエ変換部102は、時間領域のRSチャネル推定値を算出する(ステップS110)。
信号電力対干渉電力比算出部103は、時間領域のRSチャネル推定値に基づいて窓タイミングを決定し、窓タイミングにおけるフーリエ変換窓内のSIRγを算出する(ステップS111)。
重み係数決定部104は、フーリエ変換窓内のSIRγに基づいて重み係数βを決定し、重み係数βを重み合成部105へ入力する(ステップS112)。
本変形例における通信装置100は、チャネル推定部110に相関処理部1011および1012を備えることで、周波数領域のRSチャネル推定値および周波数領域のデータ信号チャネル推定値を算出することができる。
本変形例における通信装置100は、等化ウェイト計算部107、復調部108およびデータ信号レプリカ生成部106をさらに備えることで、データ信号レプリカを生成することができる。
[第2の実施の形態]
以下、本発明の第2の実施の形態が説明される。
第2の実施の形態における通信装置200は、チャネル推定部210を備える。チャネル推定部210は、以下の2点において第1の実施の形態におけるチャネル推定部110と異なる。第1の点は、第1の実施の形態における逆離散フーリエ変換部102が、受信RS用の逆離散フーリエ変換部2021と、受信データ信号用の逆離散フーリエ変換部2022との2つ備えられる点である。第2の点は、第1の実施の形態における重み合成部105と等化ウェイト計算部107との間に離散フーリエ変換部209が備えられる点である。
図7は、本発明の第2の実施の形態における通信装置200の構成を示すブロック図である。通信装置200は、チャネル推定部210以外に、第1の実施の形態で説明されたデータ信号レプリカ生成部106、等化ウェイト計算部107および復調部108を備えていてもよい。
第2の実施の形態における通信装置200は、フーリエ変換窓内に複数のSIRがある場合、それぞれのSIRに基づいた複数の重み係数を決定する。通信装置200は、複数の重み係数を用いてRSチャネル推定値とデータ信号チャネル推定値とを重み合成し、チャネル推定値を算出する。
つまり、第2の実施の形態における通信装置200は、フーリエ変換窓内において変動する時間方向の干渉成分に追従して、RSチャネル推定値とデータ信号チャネル推定値との重み係数を決定できる。これによって、通信装置200は、重み合成後のチャネル推定精度をより向上させることができる。
以下、第2の実施の形態における通信装置200のチャネル推定部210が備える各構成要素について説明する。
相関処理部1011は、第1の実施の形態と同様に、周波数領域の受信RSおよびRSレプリカを相関処理し、周波数領域のRSチャネル推定値を算出する。ここで、RSレプリカは、通信装置の送受信機間で既知の信号である。相関処理部1011は、周波数領域のRSチャネル推定値を逆離散フーリエ変換部2021へ出力する。
相関処理部1012は、第1の実施の形態と同様に、周波数領域の受信データ信号およびデータ信号レプリカを相関処理し、周波数領域のデータ信号チャネル推定値を算出する。相関処理部1012は、周波数領域のデータ信号チャネル推定値を逆離散フーリエ変換部2022へ出力する。なお、初回は、まだデータ信号レプリカが生成されていないため、データ信号チャネル推定値の算出が行われなくてもよい。
逆離散フーリエ変換部2021は、相関処理部1011が出力した周波数領域のRSチャネル推定値を逆離散フーリエ変換して、時間領域のRSチャネル推定値を算出する。逆離散フーリエ変換部2021は、時間領域のRSチャネル推定値を信号電力対干渉電力比算出部203および重み合成部205へ出力する。
逆離散フーリエ変換部2022は、相関処理部1012が出力した周波数領域のデータ信号チャネル推定値を逆離散フーリエ変換して、時間領域のデータ信号チャネル推定値を算出する。逆離散フーリエ変換部2022は、時間領域のデータ信号チャネル推定値を重み合成部205へ出力する。
信号電力対干渉電力比算出部203は、逆離散フーリエ変換部2021が出力した時間領域のRSチャネル推定値に基づいて窓タイミングを決定する。信号電力対干渉電力比算出部203は、窓タイミングにおける、時間領域のRSチャネル推定値より決定される階段状のフーリエ変換窓内SIRγ0、γ1、γ2、…、γn(nは0以上の整数)を算出し、重み係数決定部204へ出力する。信号電力対干渉電力比算出部203は、決定した窓タイミングを相関処理部1011および1012の前段に配置される離散フーリエ変換部へ出力する。
重み係数決定部204は、信号電力対干渉電力比算出部203が出力した複数のフーリエ変換窓内SIRγn各々に基づいて、複数の重み係数βnを決定する。重み係数決定部204は、決定した複数の重み係数βnを重み合成部205へ出力する。
重み合成部205は、重み係数決定部204が出力した複数の重み係数βnと、逆離散フーリエ変換部2021が出力した時間領域のRSチャネル推定値と、逆離散フーリエ変換部2022が出力した時間領域のデータ信号チャネル推定値とを受信する。重み合成部205は、複数の重み係数βn各々に基づいてRSチャネル推定値およびデータ信号チャネル推定値を重み合成する。重み合成部205は、時間領域の合成後チャネル推定値を離散フーリエ変換部209へ出力する。
離散フーリエ変換部209は、重み合成部205が出力した時間領域の合成後チャネル推定値を離散フーリエ変換処理し、周波数領域の合成後チャネル推定値を算出する。離散フーリエ変換部209は、周波数領域の合成後チャネル推定値を等化ウェイト計算部107およびデータ信号レプリカ生成部106へ出力してもよい。
図8は、本発明の第2の実施の形態における通信装置200の動作を示すフローチャートである。ただし、図8は、通信装置200が図7の構成に加えて等化ウェイト計算部107および復調部108を備える場合の動作を示す。
相関処理部1011は、周波数領域の受信RSおよびRSレプリカを相関処理し、周波数領域のRSチャネル推定値を算出する(ステップS201)。
逆離散フーリエ変換部2021は、周波数領域のRSチャネル推定値を逆離散フーリエ変換し、時間領域のRSチャネル推定値を算出する(ステップS202)。
重み合成部205に重み係数βn=0を入力する(ステップS203)。
重み合成部205は、重み係数βnに基づいて時間領域のRSチャネル推定値と時間領域のデータ信号チャネル推定値とを重み合成し、重み合成後のチャネル推定値を出力する(ステップS204)。
離散フーリエ変換部209は、合成後のチャネル推定値を離散フーリエ変換処理し、周波数領域の合成後チャネル推定値を算出する(ステップS205)。
等化ウェイト計算部107は、周波数領域の合成後チャネル推定値に基づいて等化ウェイトを算出する(ステップS206)。
復調部108は、等化ウェイトに基づいて受信データ信号を復調する(ステップS207)。
繰り返し数が所定回数に達したかを判定し、繰り返し数が所定回数に達している場合は処理を終了する。繰り返し数が所定回数に達していない場合はステップS209へ移行する(ステップS208)。
データ信号レプリカ生成部106は、復調後の受信データ信号と合成後のチャネル推定値とを用いて、データ信号レプリカを生成する(ステップS209)。
相関処理部1012は、周波数領域の受信データ信号およびデータ信号レプリカを相関処理し、周波数領域のデータ信号チャネル推定値を算出する(ステップS210)。
逆離散フーリエ変換部2022は、周波数領域のデータ信号チャネル推定値を逆離散フーリエ変換して、時間領域のデータ信号チャネル推定値を算出する(ステップS211)。
繰り返し数が何回かを判定し、繰り返し数が1回である場合はステップS213に移行する。繰り返し数が2回以上である場合はステップS204へ移行する(ステップS212)。
信号電力対干渉電力比算出部203は、時間領域のRSチャネル推定値に基づいて窓タイミングを決定し、窓タイミングにおける複数のフーリエ変換窓内SIRγnを算出する(ステップS213)。
重み係数決定部204は、複数のフーリエ変換窓内SIRγn各々に基づいて重み係数βnを決定し、複数の重み係数βnを重み合成部205へ入力する(ステップS214)。
第2の実施の形態における通信装置200は、フーリエ変換窓内において変動する時間方向の干渉成分に追従して、RSチャネル推定値とデータ信号チャネル推定値との重み係数を決定できる。これによって、通信装置200は、重み合成後のチャネル推定精度をより向上させることができる。
図9は、マルチパスチャネル通過後の受信OFDMシンボルとフーリエ変換窓内SIR γnとの関係を示す図である。
マルチパスの遅延広がりがCP長を超過する場合(図9における間接波2および3)、フーリエ変換窓内の端において前後のOFDMシンボルが干渉成分として漏れ込む。フーリエ変換窓内のSIRγnは、時間領域のRSチャネル推定値と窓タイミングとによって決定され、時間領域において階段状に形成される。
信号電力対干渉電力比算出部203は、階段状のSIRを順にγ0、γ1、γ2、…、γn(nは0以上の整数)として出力する。
本発明の第1および第2の実施の形態では、時間領域のRSチャネル推定値を参照してフーリエ変換窓内SIRを計算する例を示したが、その他の例として時間領域のデータ信号チャネル推定値を参照して窓内SIRを計算してもよい。
以上、各実施の形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しえる様々な変更をすることができる。
また、本発明の各実施の形態における各構成要素は、その機能をハードウェア的に実現することはもちろん、コンピュータとプログラムとで実現することができる。プログラムは、磁気ディスクや半導体メモリなどのコンピュータ可読記録媒体に記録されて提供され、コンピュータの立ち上げ時などにコンピュータに読み取られる。この読み取られたプログラムは、そのコンピュータの動作を制御することにより、そのコンピュータを前述した各実施の形態における構成要素として機能させる。
[産業上の利用可能性]
本発明の活用例として、OFDMベースの伝送方式向けの通信装置などがある。
100、200 通信装置
1011、1012 相関処理部
102 逆離散フーリエ変換部
103、203 信号電力対干渉電力比算出部
104、204 重み係数決定部
105、205 重み合成部
110、210 チャネル推定部
107 等化ウェイト計算部
108 復調部
106 データ信号レプリカ生成部
2021、2022 逆離散フーリエ変換部
209 離散フーリエ変換部

Claims (8)

  1. 周波数領域のリファレンス信号チャネル推定値を逆離散フーリエ変換して時間領域のリファレンス信号チャネル推定値を算出する第1の逆離散フーリエ変換部と、
    前記時間領域のリファレンス信号チャネル推定値に基づいてフーリエ変換窓内の信号電力対干渉電力比を算出する信号電力対干渉電力比算出部と、
    前記信号電力対干渉電力比に基づいて重み係数を決定する重み係数決定部と、
    前記重み係数を用いて周波数領域のリファレンス信号チャネル推定値と周波数領域のデータ信号チャネル推定値とを合成して合成後チャネル推定値を算出する合成部と、を備えることを特徴とする通信装置。
  2. 前記信号電力対干渉電力比算出部は、前記フーリエ変換窓内において複数の信号電力対干渉電力比を算出し、
    前記重み係数決定部は、前記複数の信号電力対干渉電力比に基づいて複数の重み係数を決定し、
    前記合成部は、前記複数の重み係数を用いて前記周波数領域のリファレンス信号チャネル推定値と前記周波数領域のデータ信号チャネル推定値とを合成して合成後チャネル推定値を算出することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  3. 周波数領域のリファレンス信号チャネル推定値を逆離散フーリエ変換して時間領域のリァレンス信号チャネル推定値を算出する第1の逆離散フーリエ変換部と、
    前記時間領域のリファレンス信号チャネル推定値に基づいてフーリエ変換窓内の信号電力対干渉電力比を算出する信号電力対干渉電力比算出部と、
    前記信号電力対干渉電力比に基づいて重み係数を決定する重み係数決定部と、
    周波数領域のデータ信号チャネル推定値を逆離散フーリエ変換して時間領域のデータ信号チャネル推定値を算出する第2の逆離散フーリエ変換部と、
    前記重み係数を用いて前記時間領域のリファレンス信号チャネル推定値と前記時間領域のデータ信号チャネル推定値とを合成して時間領域の合成後チャネル推定値を算出する合成部と、
    前記時間領域の合成後チャネル推定値を離散フーリエ変換して周波数領域の合成後チャネル推定値を算出する離散フーリエ変換部と、を備えることを特徴とする通信装置。
  4. 前記合成後チャネル推定値に基づいて等化ウェイトを計算する等化ウェイト計算部と、
    受信データ信号を前記等化ウェイトに基づいて復調して復調後データ信号を算出する復調部と、
    前記合成後チャネル推定値と前記復調後データ信号とに基づいてデータ信号レプリカを生成するデータ信号レプリカ生成部と、
    周波数領域の受信データ信号および前記データ信号レプリカを相関処理して前記周波数領域のデータ信号チャネル推定値を算出する相関処理部と、をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  5. 前記合成後チャネル推定値に基づいて等化ウェイトを計算する等化ウェイト計算部と、
    受信データ信号を前記等化ウェイトに基づいて復調して復調後データ信号を算出する復調部と、
    前記合成後チャネル推定値と前記復調後データ信号とに基づいてデータ信号レプリカを生成するデータ信号レプリカ生成部と、
    周波数領域の受信データ信号および前記データ信号レプリカを相関処理して前記周波数領域のデータ信号チャネル推定値を算出する相関処理部と、をさらに備えることを特徴とする請求項2に記載の通信装置。
  6. 前記周波数領域の合成後チャネル推定値に基づいて等化ウェイトを計算する等化ウェイト計算部と、
    受信データ信号を前記等化ウェイトに基づいて復調して復調後データ信号を算出する復調部と、
    前記合成後チャネル推定値と前記復調後データ信号とに基づいてデータ信号レプリカを生成するデータ信号レプリカ生成部と、
    周波数領域の受信データ信号および前記データ信号レプリカを相関処理して前記周波数領域のデータ信号チャネル推定値を算出する相関処理部と、をさらに備えることを特徴とする請求項3に記載の通信装置。
  7. 周波数領域のリファレンス信号チャネル推定値を逆離散フーリエ変換して時間領域のリファレンス信号チャネル推定値を算出するステップと、
    前記時間領域のリファレンス信号チャネル推定値に基づいてフーリエ変換窓内の信号電力対干渉電力比を算出するステップと、
    前記信号電力対干渉電力比に基づいて重み係数を決定するステップと、
    前記重み係数を用いて周波数領域のリファレンス信号チャネル推定値と周波数領域のデータ信号チャネル推定値とを合成して合成後チャネル推定値を算出するステップと、を備えることを特徴とする通信方法。
  8. 前記フーリエ変換窓内において複数の信号電力対干渉電力比を算出するステップと、
    前記複数の信号電力対干渉電力比に基づいて複数の重み係数を決定するステップと、
    前記複数の重み係数を用いて前記周波数領域のリファレンス信号チャネル推定値と前記周波数領域のデータ信号チャネル推定値とを合成して合成後チャネル推定値を算出するステップと、をさらに備えることを特徴とする請求項7に記載の通信方法。
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