JP4886908B2 - 電気掃除機 - Google Patents

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Description

本発明は、電気掃除機に関するものである。
従来、電気掃除機の外観を図13に示す。この電気掃除機101は、掃除機本体102とホース103とを備える。この電気掃除機101において掃除作業を行なうと、図14に示すように、塵埃を含んだ空気流41がホース103を経由して掃除機本体102に流入する。この電気掃除機101は一例としてサイクロン方式であるものとする。電気掃除機101はサイクロン方式であるので、空気流41はサイクロン分離部104に導かれ、サイクロン分離部104において回転流れ42となり、回転流れ42の遠心力によって塵埃51を分離し、下方にある集塵ケース105に捕捉して集塵する構成となっている。塵埃51を分離した後の空気流は、サイクロン分離部104から出て、空気流43,44としてフィルタ部106を通過する。
空気流43,44にはサイクロン分離部104で捕集し切れなかった塵埃が含まれているが、そのうちの多くはフィルタ部106内に設置されたフィルタによって捕集される。すなわち、フィルタの上流側表面に付着する。
フィルタに塵埃が溜まった場合、フィルタの清掃作業を行なう必要がある。この清掃作業は、サイクロン方式の電気掃除機に限らず他の方式の電気掃除機においてもフィルタを備える掃除機であれば通常は必要である。この清掃作業を簡便に行なえるようにするために、フィルタ除塵機構が既に実用化されている。その一例を図15に示す。
図15は、フィルタ部106を下流側から見たところである。フィルタ部106は、フィルタ115とフィルタ除塵機構161とを備える。フィルタ除塵機構161は、レール165と、このレール165に沿って平行移動可能な移動体166とを含む。レール165はフィルタ115の露出部分を横切るようにしてフィルタ枠116に固定されている。移動体166は、手前に突出するつまみ166aを含んでいる。ユーザは指をつまみ166aにひっかけて移動体166を左右に移動させることができる。移動体166の裏側にはフィルタ115に向かって突出する振動生成突起(図示せず)が設けられている。振動生成突起はフィルタ115に接触する程度の高さで突出している。移動体166がレール165に沿って移動することによって、フィルタ115の複数の山形状の頂部に対して振動生成突起が繰返し衝突することとなる。言い換えれば、振動生成突起がフィルタ115の表面をひっかくこととなる。このひっかき動作によって、フィルタ115に振動が発生する。フィルタ115に付着する塵埃はほとんどが上流側すなわち図15における背面側に付着している。そこで、フィルタ115の清掃を行なうためには、ユーザはフィルタ部106を持って移動体166を移動させればよい。こうすることで、フィルタ115に付着していた塵埃は、フィルタ115から脱落することとなる。
電気掃除機がフィルタ部にこのようなフィルタ除塵機構を備えていれば、ユーザは手を汚さずに簡単な操作で速やかにフィルタを清掃することができる。
フィルタ除塵機構に関しては、この他にもいくつかの技術が提案されている。たとえば、特開2004−358031号公報(特許文献1)には、集塵部を本体から取出す動作に連動して、部材片がフィルタのプリーツ形状の各山部に衝突することによって除塵がなされる構成が記載されている。また、特許文献1には集塵部を取り出した後、ユーザが手作業でつまみ部をスライドさせることによってフィルタの除塵がなされる構成も併用することが開示されている。
特開2004−358031号公報
上述したフィルタ除塵機構161(図15参照)においては、振動生成突起を備える移動体166はレール165に沿って移動するのみであるので、フィルタ115が張られた領域全体のうちこのレール165に近い部分では、大きな振幅で十分に強い振動が発生するが、レール165から遠い部分では振幅が小さく弱い振動しか発生しない。この振動の強弱の偏りはレール165の位置によって決まってしまうので、フィルタ115のうちよく振動する部分は常によく振動し、除塵が確実になされるが、あまり振動しない部分は常にあまり振動しないので、除塵が十分でない状態が固定的に続く。そのため、フィルタの一部の領域においては溜まった塵埃の除去が十分にされていなかった。
この問題は、特許文献1に記載された機構においても同様に存在する。
そこで、本発明は、フィルタのなるべく全域にわたって除塵のための十分な振動を発生させることができる電気掃除機、除塵機構付きフィルタ、およびフィルタ除塵機構を提供することを目的とする。
本発明に基づく電気掃除機は、吸引風を生成するための送風機と、前記送風機を収容する本体部と、前記吸引風に含まれる塵埃を捕集するためのフィルタ、該フィルタの前記吸引風の上流側に付着した塵埃を離脱させるためのフィルタ除塵機構を備えたフィルタ部と、塵埃をサイクロン分離し、該分離された塵埃を貯めるサイクロン分離部と、前記フィルタ部及びサイクロン分離部を一体化して構成され、前記本体部に対して上方に取出し可能に設けられる取出し部を備える。
また、前記サイクロン分離部は、サイクロン分離された塵埃を収容する集塵ケース、該集塵ケースの下面に形成された開口部全体を閉鎖する開閉可能な蓋部及び蓋部を閉鎖状態にする係止部を備える。前記蓋部は、サイクロン分離された塵埃及び前記フィルタ除塵機構にてフィルタから離脱された塵埃を溜めることが可能であり、前記係止部を解除することで、それぞれの塵埃をまとめて排出させる。
また、前記係止部を解除する開放操作部は、前記取出し部に設けることができる。さらに、前記取出し部を本体部から取り出した状態で、前記フィルタが前記サイクロン分離部に対して分離可能に設けられる。
本発明によれば、フィルタ除塵機構によりフィルタにて捕集された塵埃を離脱させ、この塵埃と、分離された塵埃とをサイクロン分離部の蓋に溜め、これらを蓋の開放操作によりまとめて排出できる。そのため、フィルタをその都度除塵し、分離された塵埃とともに排出できる。
本発明に基づく実施の形態1における電気掃除機の斜視図である。 本発明に基づく実施の形態1における電気掃除機の掃除機本体の本体上蓋を開けた状態の斜視図である。 本発明に基づく実施の形態1における電気掃除機の取出し部の斜視図である。 本発明に基づく実施の形態1における電気掃除機の取出し部の蓋部が開いた状態の斜視図である。 本発明に基づく実施の形態1における電気掃除機の掃除機本体の内部構造の模式図である。 本発明に基づく実施の形態1における電気掃除機に含まれているフィルタの斜視図である。 図6におけるVII−VII線に関する矢視断面図である。 本発明に基づく実施の形態1における電気掃除機に含まれているフィルタがフィルタ枠に収まっている様子の斜視図である。 本発明に基づく実施の形態1における電気掃除機に用いられるフィルタ除塵機構の一例の斜視図であり、かつ、実施の形態2におけるフィルタ除塵機構の説明図であり、実施の形態2における除塵機構付きフィルタの斜視図である。 本発明に基づく実施の形態1におけるフィルタ除塵機構に含まれる回転体の斜視図であり、かつ、実施の形態2におけるフィルタ除塵機構および除塵機構付きフィルタに含まれる回転体の斜視図である。 本発明に基づく実施の形態1における電気掃除機の、塵埃収容部を取り出した後の本体部の斜視図である。 本発明に基づく実施の形態1における電気掃除機の第1,第2歯群の位置関係を示す模式透視図である。 従来技術に基づく電気掃除機の斜視図である。 従来技術に基づく電気掃除機におけるサイクロン方式の説明図である。 従来技術に基づく電気掃除機に用いられるフィルタ除塵機構の斜視図である。
(実施の形態1)
(構成)
図1〜図10を参照して、本発明に基づく実施の形態1における電気掃除機について説明する。図1に示すように、この電気掃除機1は、サイクロン方式の電気掃除機であり、掃除機本体2とホース3とを備える。掃除機本体2には開閉可能な本体上蓋2aが設けられている。本体上蓋2aを開けた状態を図2に示す。図2ではホース3は取り外されている。図2に示すように、本体上蓋2aを開けることによって、掃除機本体2の内部に収められた取出し部10が露出する。特に、取出し部10の上側に設けられた取っ手11が露出する。取っ手11はその内部に収められた弾性体によって突出する向きすなわち上向きに付勢されており、本体上蓋2aが閉じられている状態では本体上蓋2aによって下に押し込まれているが、本体上蓋2aを開けることによって弾性体の力で上に向かって突出する。ユーザはこの取っ手11を持って掃除機本体2から取出し部10を引き抜くことができる。
取り出された取出し部10を図3に示す。取出し部10は、サイクロン分離部4とフィルタ部6とを含む一体的になった部分である。取出し部10の手前側には流入口17が見えている。図3に示すように、取出し部10の下端には開口部を閉鎖する蓋部9が設けられている。蓋部9は通常は係止部52が係止状態にあることによって閉鎖状態が保たれている。サイクロン分離部4内に溜まった塵埃を排出したいときには、ユーザが開放操作部53を操作することによって係止部52の係止状態が解除され、蓋部9は、自重によって蝶番54を回転軸として回動し、図4に示すように開く。図4は蓋部9が開いた状態の取出し部10を斜め下から見たところである。
図5に示すように、電気掃除機1は、吸引風を生成するための送風機7を掃除機本体2の内部に備えている。送風機7によって生じた吸引風は、塵埃を含んだ状態で流入口17からサイクロン分離部4に入る。サイクロン分離部4において吸引風は回転流れとなり、回転流れの遠心力によって塵埃は分離され、サイクロン分離部4の下部の集塵ケース5に集塵される。塵埃を分離した後の空気流は、サイクロン分離部4から出て、フィルタ部6のフィルタ15を通過する。
フィルタ15はサイクロン分離部4から出てくる吸引風に含まれる塵埃を捕集するためのものである。フィルタ15は少なくとも下流側から見て複数の山形状を平行に配置したプリーツ形状を有する。フィルタ15を単独で取り出したところを図6に示す。図6におけるVII−VII線に関する矢視断面図を図7に示す。図5、図6では説明の便宜のためにフィルタ15の外周形を長方形として示しているが、実際には収められる枠の形状などに合わせてフィルタ15の外周形状は適宜定められる。本実施の形態における電気掃除機1においては、このフィルタ15は図8に示すようにフィルタ枠16に収められて、フィルタ部6内に配置されている。
図5に示すように、フィルタ部6は、フィルタ15の下流側にフィルタ除塵機構61を備える。フィルタ除塵機構61は、フィルタ15に振動を与えることによってフィルタ15の吸引風に関する上流側の表面に付着した塵埃を離脱させるためのものであるが、詳しくは後述する。
フィルタ部6を下流側すなわち送風機7の側から見たところを図9に示す。フィルタ部6は、フィルタ除塵機構61を備える。フィルタ除塵機構61は、回転体ケース67と、この回転体ケース67に収められた回転体68とを含み、回転体ケース67は周囲に向かって略放射状に張り出した数本の脚状の支持部64によってフィルタ枠16に固定されている。回転体68は、吸引風の進行方向に平行な回転軸としての中心軸69を中心に回動自在な状態でフィルタ15の下流側においてフィルタ15に近接して配置されている。回転体68は外縁部を部分的に回転体ケース67に覆われているが、中央部は露出しており、中心軸69の周りに回動自在となるように取り付けられている。中心軸69は回転体68にとっての仮想的な中心線である。したがって、中心軸69として必ずしも芯となる部材が存在しなくてもよい。回転体68は回転体ケース67に覆われない位置につまみ68aを備える。つまみ68aは手前に突出しており、ユーザはつまみ68aをつまんで中心軸69の周りに回すことによって回転体68を回転させることができる。回転体68を単独で取り出して裏返したところを図10に示す。図10で上側になっているのはフィルタ15に対向する側である。回転体68の裏側すなわちフィルタ15に対向する面68cにはフィルタ15に向かって突出する振動生成突起68bが設けられている。振動生成突起68bは、回転体68の回動動作によってフィルタ15のプリーツ形状の複数の山形状の頂点を掻くためのものである。振動生成突起68bはフィルタ15に接触する程度の高さで突出している。
(作用・効果)
回転体68が中心軸69の周りに回転することによって、フィルタ15の複数の山形状の頂部に対して振動生成突起68bが繰返し衝突することとなる。言い換えれば、振動生成突起68bがフィルタ15の表面を、円弧を描くようにひっかくこととなる。この円弧状のひっかき動作によって、フィルタ15に振動が発生する。フィルタ15に付着する塵埃はほとんどが上流側すなわち図9における背面側に付着している。そこで、フィルタ15の清掃を行なうためには、ユーザはフィルタ部6を持ってつまみ68aをつまんで回転体68を回転させればよい。こうすることで、フィルタ15に付着していた塵埃は、フィルタ15に生じた振動によりフィルタ15から離脱して落下する。ここで、フィルタ15のプリーツ形状を構成する複数の山形状の各々が、図9に示すように上下方向に延在する形となっていれば、フィルタ15から脱落した塵埃は他の山形状に遮られることなく円滑に落下できるため、特に好ましい。
フィルタ15を振動させて塵埃を脱落させたとき、フィルタ部6のフィルタ15背面側の空間が密閉されている場合にはその空間内部の下部に落下した塵埃が溜まるので、後でその空間を開放する際に溜まった塵埃をまとめて排出すればよい。図3に示したようにフィルタ部6がサイクロン分離部4と組み合わさって取出し部10として一体となっている場合はこれに該当する。その場合、ユーザは取出し部10を持って回転体68を回転させればよい。
フィルタ部6のフィルタ15背面側の空間が密閉されていない場合、たとえばフィルタ部6をサイクロン分離部4から分離して単独で取り出したような場合は、ユーザはゴミ箱、ゴミ袋などの上で図9に見えているフィルタ15表面が上側になるようにフィルタ部6を持って回転体68を回転させればよい。こうすることで、フィルタ15から脱落した塵埃はゴミ箱、ゴミ袋などへと落下していくこととなる。
電気掃除機がフィルタ部にこのようなフィルタ除塵機構を備えていれば、ユーザは手を汚さずに簡単な操作で速やかにフィルタを清掃することができる。特に本実施の形態では、振動生成突起はフィルタが張られた領域の中で固定された線分上を単純に往復するのではなく、フィルタが張られた領域の中で円弧を描くようにフィルタを掻くので、フィルタが張られた領域の全体に満遍なく大きな振動を発生させることができる。したがって、フィルタの一部の領域で塵埃が十分除去されずに溜まり続けるといった事態を起こりにくくすることができる。本実施の形態における電気掃除機は、フィルタのなるべく全域にわたって除塵のための十分な振動を発生させることができる電気掃除機とすることができる。
(回転体に関する好ましい事項)
なお、回転体68は完全な円形でなくてもよいが、図10に示すように回転軸としての中心軸69を中心とした円形の外周を有することが好ましい。円形の外周であれば回転体ケース67内での回転方向の姿勢を気にせずに安定して使用することができるからである。ここでいう「円形の外周」とは、厳密な意味での円形の外周のみならず、円形の外周に沿って歯を設けた構成も当然に含む。
また、回転体68は、中心部682と、外周に配置される円環部681と、中心部682と円環部681とを接続する中間部683とを含む車輪形状であり、振動生成突起68bは円環部681に配置されている。このような構成になっていることは好ましい。なぜなら、中心部と円環部とが中間部で接続された構成となっていれば、回転体を形成するのに必要な材料の量を節減でき、少ない材料で安定した強度を保つことができるからである。また、振動生成突起が円環部に配置されていれば、振動生成突起は大きな半径で円弧を描くことができ、その結果、長い距離にわたって振動を発生させることができるからである。
振動生成突起68bは、円環部681において周方向に等間隔に並んで複数配置されている。このような構成になっていることが好ましい。このような構成になっていれば、回転体の回転を通じて各箇所で均等に振動を発生させることができるからである。
振動生成突起68bは先端に丸みを帯びた棒状体が回転軸に平行な方向に延在するように配置されたものである。このような構成になっていれば、フィルタをなるべく傷つけずなおかつ確実にプリーツ形状の複数の山形状の頂点を掻いて振動を発生させることができるので好ましい。
回転体68は樹脂製であり、振動生成突起68bは回転体68とともに一体成形によって形成されている。このように樹脂製とすることで、回転体を軽量化することができ、かつフィルタをなるべく傷つけないものとすることができる。さらに、一体成形することで部品点数を減らすことができる。
(歯群)
本実施の形態における電気掃除機1は上述したほかにも好ましい形態を備えているので、これについて以下詳しく説明する。この電気掃除機1は、図2に示したように、送風機7を収納する本体部2rと、内部に塵埃を貯めるための塵埃収容部とを備える。ここでいう「本体部」とは掃除機本体2のことではなく、掃除機本体2から取出し部10を取り外した残りの部分のことである。すなわち、本体部2rは掃除機本体2の一部である。一方、サイクロン分離部4が塵埃収容部に該当する。この塵埃収容部は本体部2rに対して着脱可能となっている。図9に示すようにフィルタ15はフィルタ部6に含まれているので、フィルタ15は、塵埃収容部を本体部2rから取り出す際には塵埃収容部すなわちサイクロン分離部4とともに一体的な取出し部10として本体部2rから取り外される構造となっている。塵埃収容部を取り出した後の本体部2rを図11に示す。本体部2rには送風機7(図11では見えていない)が風を吸い込む開口部を覆うように格子71が設置されている。格子71の隙間にはネット(図示せず)が張られている。格子71の背後に送風機7が設置されている。格子71の一方の脇に樹脂製の部材70が設置されている。本実施の形態においては、部材70はフィルタ除塵機構61の一部である。
図9、図10に示すようにフィルタ除塵機構61に含まれる回転体68は最外周に第1歯群68dを有する。図11に示すように、フィルタ除塵機構61は、第1歯群68dと噛み合うように本体部2rに配置された第2歯群70dを備える。すなわち、本体部2rに含まれる部材70の一方の辺に第2歯群70dが設けられている。
取出し部10が本体部2rに取り付けられている状態における第1歯群68dと第2歯群70dとの位置関係を示す掃除機本体2の模式透視図を図12に示す。図12は取出し部10の側から格子71の方を見たところである。図12では、取出し部10のうちでは回転体ケース67および回転体68だけを表示している。図12に示す回転体68では振動生成突起68bが紙面手前に向かって突出しており、つまみ68aが紙面奥に向かって突出している。図12に示すように、第1歯群68dの図12における左端と第2歯群70dの下部とが噛み合っている。塵埃収容部としてのサイクロン分離部4を本体部2rに着脱する動作の際には、回転体ケース67は上下方向に直線的に移動するのだから回転体ケース67の内側に収まっている回転体68も上下方向に直線的に移動する。回転体68が上下方向に直線的に移動することに対応して第2歯群70dは上下方向に直線的に配列されている。すなわち、第1,第2歯群68d,70dは、塵埃収容部を本体部2rに対して取り付ける動作および本体部2rから取り外す動作のうち少なくとも一方の動作の際に第1歯群68dと第2歯群70dとが噛み合うことによって回転体68を回動させることが可能なように配置されている。
このようになっていることで、塵埃収容部を含む取出し部10を本体部2rに対して取り付ける動作または本体部2rから取り外す動作が行なわれる度に回転体ケース67が上下に移動するので第1および第2歯群68d,70dの噛み合いによって回転体68がいくらか回転する。図12でいうと、取り外す動作の際には回転体68は回転体ケース67内で反時計回りに回転し、取り付ける動作の際には回転体68は回転体ケース67内で時計回りに回転する。このように生じる回転体68の回転においては、回転角度が大きいほど長い距離にわたってひっかき動作が行なわれることとなるため好ましいが、回転角度が小さい場合であっても一定の効果は得られる。いずれにしてもこの回転が生じることによって、回転体68の全周にわたって規則的に配置された振動生成突起68bがフィルタ15(図9参照)の表面をひっかくので、フィルタ15を満遍なく振動させて付着している塵埃を脱落させることができる。特に、このように塵埃収容部の着脱動作が回転体68の回動を引き起こすようにしておくことで、ユーザがわざわざフィルタ部6の汚れに注目して、つまみ68aを持って回転させるという操作を定期的に行なわなくてもよいので、ユーザによるフィルタ除塵のし忘れという問題がなくなり、好ましい。本実施の形態では、ユーザがフィルタの除塵のことを全く意識しなくても、塵埃収容部の着脱の際に自ずとフィルタの除塵も行なわれるからである。
(実施の形態2)
(フィルタ除塵機構)
図9、図10を再び参照して、本発明に基づく実施の形態2におけるフィルタ除塵機構について説明する。本実施の形態におけるフィルタ除塵機構は、たとえば実施の形態1で説明したフィルタ除塵機構61である。すなわち、このフィルタ除塵機構61は、たとえば掃除機であれば図5に示すように掃除機本体2内に設置されて使用されるものであり、一定方向に気体を通過させることによって集塵するためのフィルタ15の下流側に設置されるためのフィルタ除塵機構である。このフィルタ除塵機構61は、図9に示したように、フィルタ15に対向するための面を有する回転体68と、支持部64とを備える。支持部64は、回転体68を、フィルタ15の通過方向に平行な回転軸としての中心軸69を中心に回動自在な状態でフィルタ15の下流側においてフィルタ15に近接するように支持するための支持部材である。図10に示すように、回転体68のフィルタ15に対向するための面68cには、回転体68の回動動作によってフィルタ15の表面を掻くための振動生成突起68bが設けられている。
(作用・効果)
本実施の形態におけるフィルタ除塵機構によれば、回転体の回動動作によって振動生成突起がフィルタの表面を掻き、フィルタを振動させるので、フィルタの全域にわたって従来より満遍なく振動を生成することができ、フィルタの全域について十分な除塵を行なうことができる。回転体の回動動作は、ユーザの手動によって行なわれるようにしてもよく、他の動く部分の動きに連動させてもよい。あるいは、回転体の回動動作は、モータなど何らかの駆動源から動力を得て行なってもよい。本実施の形態におけるフィルタ除塵機構では、簡単な機構によってフィルタのほぼ全域にわたる除塵を実現することができる。
なお、ここまで、除塵機構を電気掃除機に適用する例を示してきたが、空気清浄機、暖房器具、空気調和機、送風機などにおいても、気体を通過させることによって集塵が行なわれるようなフィルタが存在している限り、本発明によるフィルタ除塵機構を適用することができる。
また、図9に示すフィルタ部6のようにフィルタとフィルタ除塵機構を組み合わせたもの、すなわち除塵機構付きフィルタも本発明の対象である。すなわち、この除塵機構付きフィルタは、一定方向に気体を通過させることによって集塵するためのフィルタと、前記フィルタに対向する面を有する回転体と、前記回転体を、前記フィルタの通過方向に平行な回転軸を中心に回動自在な状態で前記フィルタの下流側において前記フィルタに近接するように支持するための支持部材とを備える。さらに、前記回転体の前記フィルタに対向する面には、前記回転体の回動動作によって前記フィルタの表面を掻くための振動生成突起が設けられている。このような除塵機構付きフィルタにおいては、フィルタの除塵が容易に満遍なく行なえるので、フィルタとしての性能を高く維持しつつ長期間にわたって集塵の役割を果たすことができる。
なお、今回開示した上記実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
1 電気掃除機、2 掃除機本体、2a 本体上蓋、2r 本体部、3 ホース、4 サイクロン分離部、5 集塵ケース、6 フィルタ部、7 送風機、9 蓋部、10 取出し部、11 取っ手、15 フィルタ、16 フィルタ枠、17 流入口、42 回転流れ、43,44 (フィルタ部を通過する)空気流、51 塵埃、52 係止部、53 開放操作部、54 蝶番、61 フィルタ除塵機構、64 支持部、67 回転体ケース、68 回転体、68a つまみ、68b 振動生成突起、68c (フィルタに対向する)面、68d 第1歯群、69 中心軸、70 部材、70d 第2歯群、71 格子、161 フィルタ除塵機構、165 レール、166 移動体、166a つまみ、681 円環部、682 中心部、683 中間部。

Claims (3)

  1. 吸引風を生成するための送風機と、
    前記送風機を収容する本体部と、
    前記吸引風に含まれる塵埃を捕集するためのフィルタ、該フィルタの前記吸引風の上流側に付着した塵埃を離脱させるためのフィルタ除塵機構を備えたフィルタ部と、
    塵埃をサイクロン分離し、該分離された塵埃を貯めるサイクロン分離部と、
    前記フィルタ部及びサイクロン分離部を一体化して構成され、前記本体部に対して上方に取出し可能に設けられる取出し部を備え、
    前記サイクロン分離部は、サイクロン分離された塵埃を収容する集塵ケース、該集塵ケースの下面に形成された開口部全体を閉鎖する開閉可能な蓋部及び蓋部を閉鎖状態にする係止部を備え、
    前記蓋部は、サイクロン分離された塵埃及び前記フィルタ除塵機構にてフィルタから離脱された塵埃を溜めることが可能であり、前記係止部を解除することで、それぞれの塵埃をまとめて排出させることを特徴とする電気掃除機。
  2. 前記係止部を解除する開放操作部が、前記取出し部に設けられている請求項1記載の電気掃除機。
  3. 前記取出し部を本体部から取り出した状態で、前記フィルタが前記サイクロン分離部に対して分離可能に設けられる請求項1または2に記載の電気掃除機。
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