JP4882138B2 - クーラント流路接続機構 - Google Patents

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、工作機械において工具側にクーラントを供給するためのクーラント流路を接続するクーラント流路接続機構に関し、詳しくは、主軸に設けられた主軸側クーラント流路と、その主軸の先端に取り付けられる工具側のクーラント流路とを、液密に接続するクーラント流路接続機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、工作機械の主軸に取り付けられる工具の刃先から高圧のクーラントを噴射し、被加工部の冷却,潤滑と切削屑の除去とを行うことが考えられている。この場合、工具に設けられたクーラント流路先端から被加工部にクーラントを噴射することになるが、そのためには、主軸に設けられた主軸側クーラント流路とその主軸の先端に取り付けられる工具側のクーラント流路(工具が主軸に着脱自在な工具ホルダに固定されている場合はその工具ホルダに設けたクーラント流路)とを液密に接続する必要が生じる。
【0003】
そこで、例えば工具ホルダの主軸への装着時にその工具ホルダのクーラント流路の開口部周囲に圧接されるOリングやパッキンを主軸側に設け、そのOリングやパッキンを用いて主軸側クーラント流路と工具ホルダのクーラント流路とを液密に接続することが考えられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、Oリングやパッキン等の封止部材は摩耗や損傷によってクーラントの漏洩を充分に防止できなくなる場合がある。この場合、封止部材の交換が必要となるが、従来の機構ではこの封止部材の交換に面倒な作業を必要としていた。例えば、特開平8−155783号公報には、主軸側クーラント流路を構成するクーラント供給部材の先端に螺合された着脱部材を取り外すことにより、クーラント供給部材の先端内面に嵌着されたOリングを交換可能とすることが記載されている。しかしながら、クーラント供給部材の先端は主軸のハウジング先端からかなり奥へ入ったところに配設されているので、このように奥まった部分でOリングの交換を行うのは極めて面倒な作業となる。
【0005】
一方、この種の封止部材を工具ホルダに設ければ、工具ホルダを工作機械から外して使用者の手元で封止部材の交換ができ、その交換は容易となる。ところが、一般の工作機械では工具ホルダを工具毎に多数備えているため、工具ホルダ毎に個々に封止部材を設けていてはシステム全体のコストアップにつながる。
【0006】
そこで、本発明は、主軸に設けられた主軸側クーラント流路とその主軸の先端に取り付けられる工具側のクーラント流路とを液密に接続するクーラント流路接続機構において、工具側のクーラント流路開口部周囲に圧接されてクーラントの漏洩を防止する環状の封止部材の交換を容易にすることを目的としてなされた。
【0007】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
上記目的を達するためになされた請求項1記載の発明は、主軸に設けられた主軸側クーラント流路と、上記主軸の先端に取り付けられる工具側のクーラント流路とを、液密に接続するクーラント流路接続機構であって、上記主軸の先端に、スラスト方向に摺動可能に設けられ、上記主軸側クーラント流路が形成されたクーラント供給部材と、上記工具の上記主軸への装着時に上記工具側のクーラント流路の開口部周囲に圧接され、該開口部の外周方向へのクーラントの漏洩を防止する環状の封止部材と、先端に該封止部材が取り付けられると共に、上記クーラント供給部材に形成された上記主軸側クーラント流路に基端部が液密かつ摺動可能に挿入されることによって上記クーラント供給部材の先端に着脱自在に構成され、更に、上記クーラント供給部材への装着時に上記主軸側クーラント流路と上記環状の封止部材の内側とを連通する中空部が形成されたホルダ部材と、上記クーラント供給部材と一体に上記スラスト方向に摺動する支持部材と、上記主軸側クーラント流路に挿入された上記ホルダ部材を上記主軸の先端方向に付勢する付勢部材と、上記支持部材に着脱自在に固定され、上記ホルダ部材の先端が摺動自在に挿入される穴を有すると共に、その穴は、上記ホルダ部材の上記先端よりも基端側に設けられた鍔部よりも小径に形成されており、上記支持部材への装着時には上記ホルダ部材の上記鍔部を上記主軸の先端側から係止して、上記主軸側クーラント流路に挿入されたホルダ部材が上記主軸の先端方向に抜け出すのを防止する係止部材と、を備え、上記主軸側クーラント流路内壁とその主軸側クーラント流路に挿入された上記ホルダ部材外周との液密性を保持する第2封止部材が、上記ホルダ部材と一体に上記主軸から着脱自在に構成されたことを特徴としている。
【0008】
このように構成された本発明では、環状の封止部材は、工具の主軸への装着時に工具側のクーラント流路の開口部周囲に圧接され、その開口部の外周方向へのクーラントの漏洩を防止する。また、この封止部材はホルダ部材の先端に取り付けられ、そのホルダ部材は主軸の先端にスラスト方向に摺動可能に設けられたクーラント供給部材に着脱自在に構成されている。このため、封止部材はホルダ部材と一体に容易に取り外すことができる。
【0009】
また、このホルダ部材には中空部が形成され、そのホルダ部材のクーラント供給部材への装着時には、上記中空部が主軸側クーラント流路と環状の封止部材の内側とを連通する。このため、本発明のクーラント流路接続機構では、主軸側クーラント流路と工具側のクーラント流路とを、上記封止部材の作用によって液密に接続することができる。しかも、この封止部材は、前述のようにホルダ部材と一体に主軸から取り外すことにより、使用者の手元で容易に交換可能となる。従って、本発明のクーラント流路接続機構を工作機械に適用すれば、主軸におけるクーラントの漏洩を確実に防止しつつ、メンテナンス性を良好に向上させることができる。
また、本発明のようにホルダ部材の基端部を主軸側クーラント流路に液密かつ摺動可能に挿入する場合、主軸側クーラント流路内壁とその主軸側クーラント流路に挿入されたホルダ部材外周との液密性を保持するための封止部材を別途設けるのが望ましい。こうすることによって、ホルダ部材の基端部におけるクーラントの漏洩も防止することができる。本発明では、このような封止部材としての第2封止部材を、ホルダ部材と一体に上記主軸から着脱自在としている。
このため、本発明では、上記第2封止部材の交換も前述の封止部材と同様に、ホルダ部材と一体に主軸から取り外すことにより使用者の手元で容易に行うことができる。従って、本発明では、主軸におけるクーラントの漏洩を一層良好に防止しつつ、工作機械のメンテナンス性を一層良好に向上させることができるといった効果も生じる。
【0011】
更に、本発明では、ホルダ部材の基端部が主軸側クーラント流路に液密かつ摺動可能に挿入され、該挿入されたホルダ部材は付勢部材によって主軸の先端方向に付勢されている。このため、封止部材は工具側のクーラント流路の開口部周囲に上記付勢力により良好に圧接され(封止部材がホルダ部材の先端側端面に設けられている場合に特に顕著)、クーラントの漏洩を一層良好に防止することができる。
【0012】
また、この付勢力に抗して、係止部材は、上記クーラント供給部材と一体に上記スラスト方向に摺動する支持部材に着脱自在に固定され、上記ホルダ部材の先端が摺動自在に挿入される穴を有すると共に、その穴は、上記ホルダ部材の上記先端よりも基端側に設けられた鍔部よりも小径に形成されており、上記支持部材への装着時には上記ホルダ部材の上記鍔部を主軸の先端側から係止している。このため、係止部材の装着時には、ホルダ部材が上記付勢力によって主軸の先端方向に抜け出すのを防止することができ、係止部材を支持部材から取り外すと、ホルダ部材も主軸から容易に取り外すことができる。従って、本発明では、クーラントの漏洩を一層良好に防止すると共に、封止部材の交換を一層容易にすることができる。
【0013】
請求項記載の発明は、請求項記載の構成に加え、上記係止部材を上記主軸から取り外したとき、上記ホルダ部材及び上記付勢部材が共に上記主軸の先端側から取り外し可能となることを特徴としている。
本発明では、前述の係止部材を主軸から取り外したとき、ホルダ部材及び付勢部材が共に主軸の先端側から取り外し可能となる。このため、バネ等の付勢部材に経時変化等による交換の必要が生じたとき、付勢部材も上記封止部材と同様に、容易に交換することができる。従って、本発明では、請求項記載の発明の効果に加えて、付勢部材の交換を容易にして工作機械のメンテナンス性を一層良好に向上させることができるといった効果が生じる。
【0014】
請求項記載の発明は、請求項または記載の構成に加え、上記付勢部材が、上記ホルダ部材及び上記主軸側クーラント流路の外側に配設されることを特徴としている。
バネ等の付勢部材をクーラント流路中に配設すると、クーラントによる腐食を受ける可能性がある。これに対して、本発明では、付勢部材をホルダ部材及び主軸側クーラント流路の外側に配設しているので、付勢部材がクーラントによる腐食を受ける心配がない。このため、例えば付勢部材としてバネを使用する場合、従来はSUS(ステンレス鋼)等の耐腐食性の優れた素材で構成したものしか使用できなかったのに対し、本発明では、鋼製のバネ等、安価で一般的なものを使用することができる。従って、本発明では、請求項または記載の発明の効果に加えて、製造コストを抑制しつつ付勢部材の腐食を良好に防止することができるといった効果が生じる。
【0018】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を図面と共に説明する。図1は、本発明のクーラント流路接続機構が適用された主軸1の、先端近傍の構成を表す断面図である。主軸1の図示しないハウジングには、ベアリング3を介してスピンドル5が回転自在に装着され、そのスピンドル5は、中心軸に沿って貫通された主軸貫通穴5aと、その主軸貫通穴5aの先端側(図1の下側)でラッパ状に開口した工具装着穴5bとを備えている。工具装着穴5bは、図示しない工具が固定された工具ホルダ90を装着可能に構成され、工具装着穴5bに装着された工具ホルダ90のプルスタッド91は、図示しない周知のコレットによってスピンドル5に一体に回転可能に固定される。
【0019】
主軸貫通穴5aの中心部を貫通するクーラント供給部材7には主軸側クーラント流路7aが形成され、そのクーラント供給部材7の先端部外周と主軸貫通穴5aの内壁との間には、支持部材9が配設されている。この支持部材9はクーラント供給部材7とネジで連結され、スピンドル5に対してスラスト方向(軸方向)にクーラント供給部材7と一体に摺動可能に構成されている。
【0020】
主軸側クーラント流路7aの先端には、ホルダ部材としてのクーラントノズル11の基端部11aを挿入可能な大径部7bが形成されている。クーラントノズル11の先端部11bは基端部11aよりも大径で、プルスタッド91の基端側端面より小径に形成され、更に、その先端部11bの基端側には更に大径の鍔部11cが形成されている。この鍔部11cとクーラント供給部材7の先端側端面に配設されたバネ用座金13との間には、付勢部材としてのコイルバネ15が弾発状に装着され、クーラントノズル11は、係止部材としての係止ネジ17で係止されることによって先端方向へ抜け出すのを防止されている。
【0021】
すなわち、係止ネジ17は、外周部が支持部材9の先端近傍の内壁に螺合すると共に、中央にクーラントノズル11の先端部11bを摺動自在に挿入する穴17aを備えている。穴17aは鍔部11cよりも小径に構成されており、係止ネジ17は、支持部材9に螺合されることによってクーラントノズル11の上記抜け出しをコイルバネ15の付勢力に抗して防止する。また、上記付勢力によってクーラントノズル11の先端側端面はプルスタッド91の基端側端面に当接する。そこで、クーラントノズル11の先端側端面には工具ホルダ90のクーラント流路90aの開口部を外周から囲む環状溝11dが形成され、その環状溝11dには封止部材としてのOリング19が嵌着されている。
【0022】
また、クーラントノズル11の中心にはOリング19の内側と主軸側クーラント流路7aとを連通する中空部11eが形成され、クーラントノズル11の基端部外周に形成された溝部11fには主軸側クーラント流路7aの大径部7bとクーラントノズル11外周との液密性を保持する第2封止部材としてのOリング21が嵌着されている。更に、クーラント供給部材7の外周にはその外周と支持部材9との液密性を保持するOリング23が、支持部材9の外周にはその外周と主軸貫通穴5aとの液密性を保持するOリング25が、それぞれ嵌着されている。
【0023】
このため、工具ホルダ90を工具装着穴5bに挿入して前述のコレットによって固定すると、工具ホルダ90側のクーラント流路90aの開口部外周にOリング19がコイルバネ15の付勢力によって圧接される。すると、Oリング19が上記開口部の外周方向へのクーラントの漏洩を防止し、主軸側クーラント流路7aと工具ホルダ90側のクーラント流路90aとがクーラントノズル11の中空部11eを介して液密に接続される。
【0024】
従って、主軸側クーラント流路7a内を流れるクーラントを漏洩させることなく良好に工具の刃先から噴射することができる。しかも、クーラントノズル11の外周と主軸側クーラント流路7aの大径部7bとの間にはOリング21が存在するので、上記漏洩を一層良好に防止することができる。
【0025】
次に、工具装着穴5bから工具ホルダ90を取り外した後、係止ネジ17を専用工具で緩めて支持部材9から取り外すと、クーラントノズル11を、Oリング19,コイルバネ15,バネ用座金13,及びOリング21と一体に取り外すことができる。すると、使用者は、Oリング19,21及びコイルバネ15の交換を手元で容易に行うことができる。例えば、Oリング19,21を針等でクーラントノズル11から取り外し、新しいOリング19,21を環状溝11d,溝部11fにそれぞれ嵌着した後、クーラントノズル11を新しいコイルバネ15に挿入してそのクーラントノズル11ごと支持部材9に取り付ければよい。
【0026】
その後、係止ネジ17を螺合させて上記クーラントノズル11の抜け出しを防止すれば、Oリング19,21及びコイルバネ15の交換作業が完了する。なお、クーラントノズル11及び係止ネジ17の着脱時には、支持部材9及びクーラント供給部材7を最大限に主軸1の先端側へ摺動させれば一層作業が容易となる。このように、本実施の形態の主軸1を有する工作機械は、メンテナンス性が極めて良好となる。また、コイルバネ15は、クーラントノズル11の外周に挿入されており、クーラントによる腐食を受ける心配がない。このため、コイルバネ15としては鋼製等の安価で一般的なものを使用することができ、製造コストを抑制しつつコイルバネ15の腐食も防止することができる。
【0027】
次に、主軸1の変形例について、図2〜図4を参照して説明する。なお、以下の説明において、主軸1とほぼ同様に構成した部分には図1で使用したものと同一の符号を付して構成の詳細な説明を省略する。また、図3以降では、前の図に示した変形例とほぼ同様に構成した部分には対応する図で使用したものと同一の符号を付して構成の詳細な説明を省略する。
【0028】
図2の主軸31では、クーラントノズル11の先端部11bに、環状溝11dの内側に沿ってネジ穴11gを穿設し、そのネジ穴11gに着脱部材33を螺合させている。この着脱部材33にも、中空部11eと同径の中空部33aを構成し、クーラントノズル11の中空部11eと工具ホルダ90のクーラント流路90aとを連通させている。また、ネジ穴11gの内壁には、着脱部材33の外周とネジ穴11gとの液密性を保持するOリング35を嵌着している。
【0029】
このように構成された主軸31では、Oリング19を交換する場合、前述のようにクーラントノズル11を取り外した後、更に着脱部材33をクーラントノズル11から取り外してOリング19の交換が行われる。この場合、着脱部材33の外周と環状溝11dとの間にOリング19を挟み込むことにより、Oリング19の交換が容易となる。
【0030】
図3の主軸51では、クーラントノズル11の構成が主軸31のクーラントノズル11の構成と次の点で相違する。主軸51では、環状溝11dを着脱部材33側に形成すると共に、Oリング35も着脱部材33側に固定している。また、主軸51では、係止ネジ17を省略すると共に、支持部材9の先端近傍にその係止ネジ17とほぼ同様の断面形状を有する係止部9aを一体形成している。
【0031】
このように構成された主軸51では、コイルバネ15の交換は主軸51を基端側から分解しなければ不可能となる。しかしながら、工具装着穴5bから工具ホルダ90を取り外した後、着脱部材33をクーラントノズル11から取り外せば、その着脱部材33と一体にOリング19及び35を取り外すことができる。従って、Oリング19,33に関しては、主軸31と同様に容易に交換することができる。また、コイルバネ15もクーラントノズル11の外側に配設されているので、主軸1,31と同様に腐食を防止することができる。なお、本実施の形態では、着脱部材33がホルダ部材に相当する。
【0032】
更に、上記各実施の形態では、プルスタッド91の基端側端面にOリング19を当接させる場合を例示したが、図4に示す主軸71のように、工具ホルダ190のクーラント流路190aの内壁にOリング19を当接させる形態も考えられる。図4に示すように、工具ホルダ190のクーラント流路190aは、基端に大径部190bを有しており、主軸71のクーラントノズル11は、この大径部190bに嵌合する突出部11hを先端に有している。そして、Oリング19は、その突出部11hの外周に嵌着されている。
【0033】
本発明の実施の形態としては、このような形態も含めることができる。但し、コイルバネ15によってクーラントノズル11を付勢する効果は、Oリング19をクーラントノズル11の先端側端面に設けてプルスタッド91の基端側端面に圧接する前述の各実施の形態の方が顕著に表れる。
【0034】
更に、本発明は上記実施の形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施することができる。例えば、封止部材としてはOリングの代わりにパッキン等を使用してもよい。また、付勢部材としてはコイルバネの他、ゴム,板バネ等種々の構成が適用できる。更に、付勢部材は必ずしも設けなくてもよい。例えば、図3の着脱部材33と同様の部材を、クーラント供給部材7の先端に直接設けてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明が適用された主軸の先端近傍の構成を表す断面図である。
【図2】 その主軸の変形例の先端近傍の構成を表す断面図である。
【図3】 その主軸の他の変形例の先端近傍の構成を表す断面図である。
【図4】 その主軸の更に他の変形例の先端近傍の構成を表す断面図である。
【符号の説明】
1,31,51,71…主軸 7…クーラント供給部材
7a…主軸側クーラント流路 11…クーラントノズル 15…コイルバネ
17…係止ネジ 19,21,35…Oリング 33…着脱部材
90,190…工具ホルダ 90a,190a…クーラント流路

Claims (3)

  1. 主軸に設けられた主軸側クーラント流路と、上記主軸の先端に取り付けられる工具側のクーラント流路とを、液密に接続するクーラント流路接続機構であって、
    上記主軸の先端に、スラスト方向に摺動可能に設けられ、上記主軸側クーラント流路が形成されたクーラント供給部材と、
    上記工具の上記主軸への装着時に上記工具側のクーラント流路の開口部周囲に圧接され、該開口部の外周方向へのクーラントの漏洩を防止する環状の封止部材と、
    先端に該封止部材が取り付けられると共に、上記クーラント供給部材に形成された上記主軸側クーラント流路に基端部が液密かつ摺動可能に挿入されることによって上記クーラント供給部材の先端に着脱自在に構成され、更に、上記クーラント供給部材への装着時に上記主軸側クーラント流路と上記環状の封止部材の内側とを連通する中空部が形成されたホルダ部材と、
    上記クーラント供給部材と一体に上記スラスト方向に摺動する支持部材と、
    上記主軸側クーラント流路に挿入された上記ホルダ部材を上記主軸の先端方向に付勢する付勢部材と、
    上記支持部材に着脱自在に固定され、上記ホルダ部材の先端が摺動自在に挿入される穴を有すると共に、その穴は、上記ホルダ部材の上記先端よりも基端側に設けられた鍔部よりも小径に形成されており、上記支持部材への装着時には上記ホルダ部材の上記鍔部を上記主軸の先端側から係止して、上記主軸側クーラント流路に挿入されたホルダ部材が上記主軸の先端方向に抜け出すのを防止する係止部材と、
    を備え、
    記主軸側クーラント流路内壁とその主軸側クーラント流路に挿入された上記ホルダ部材外周との液密性を保持する第2封止部材が、上記ホルダ部材と一体に上記主軸から着脱自在に構成されたことを特徴とするクーラント流路接続機構。
  2. 上記係止部材を上記主軸から取り外したとき、上記ホルダ部材及び上記付勢部材が共に上記主軸の先端側から取り外し可能となることを特徴とする請求項記載のクーラント流路接続機構。
  3. 上記付勢部材が、上記ホルダ部材及び上記主軸側クーラント流路の外側に配設されることを特徴とする請求項または記載のクーラント流路接続機構。
JP2000212971A 2000-07-13 2000-07-13 クーラント流路接続機構 Expired - Lifetime JP4882138B2 (ja)

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