JP4880789B1 - 画像表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】半導体レーザを光源とするレーザ光源装置を備えた画像表示装置において、レーザ光源装置よりも少ない光学素子を用いて各色のレーザ光を投射光学系側に導くことを可能とする。
【解決手段】画像表示装置1は、緑色、赤色及び青色を出力するレーザ光源装置2〜4と、各色のレーザ光を外部に投射する投射光学系8と、各色のレーザ光を投射光学系側に導くダイクロイックミラー14、15とを備え、緑色のレーザ光の出力光軸Pは、青色および赤色レーザ光の出力光軸P、Pに対して順次交差し、ダイクロイックミラー14は、緑色および青色のレーザ光をダイクロイックミラー15に向けてそれぞれ透過および反射させ、ダイクロイックミラー15は、ダイクロイックミラー14にてそれぞれ透過および反射した緑色および青色のレーザ光と赤色のレーザ光との一方を反射させ且つ他方を透過させる構成とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、半導体レーザを光源とするレーザ光源装置を備えた画像表示装置に関する。
近年、画像表示装置の光源に半導体レーザを用いる技術が注目されている。この半導体レーザは、画像表示装置に多用されてきた水銀ランプに比較して、色再現性がよい点、瞬時点灯が可能である点、長寿命である点、高効率で消費電力を低減することができる点、及び小型化が容易である点など種々の利点を有している。
半導体レーザを用いた従来の画像表示装置としては、例えば、半導体レーザを備えた3つのレーザ光源装置からの赤色、青色および緑色の3色のレーザ光を、複数の光学素子(ミラーやプリズム等)を介して合成しながら出射側の投射光学系に導くことにより、この投射光学系から各色の画像光を外部のスクリーン上に投射するプロジェクタが知られている(特許文献1参照)。ここで、緑色レーザ光については、これを直接出力する半導体レーザに高出力のものがないため、赤外レーザ光をSHG(second harmonic generation)素子によって波長変換することにより発生させている。
特開2010−32796号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された従来技術では、3つのレーザ光源装置は、それぞれ赤色、青色および緑色の光を同一方向に出射するように配置されているため、各色のレーザ光を出射側の投射光学系に導くための光路上に多くの光学素子が必要となり、結果として装置の小型化や軽量化を図り難くなるという問題があった。
また、緑色レーザ光については、上記のようなSHG素子を用いるものではなく、それを直接出力可能な高出力の半導体レーザの開発が進められると考えられる。しかし、そのような半導体レーザを用いたレーザ光源装置は、他色(赤色や青色)のレーザ光源装置に比べて発光効率が劣り、発熱量が大きいと考えられるため、各色のレーザ光源装置の配置等を変更して装置の小型化や軽量化を実現する際には、その点にも留意する必要がある。
本発明は、このような従来技術の課題を鑑みて案出されたものであり、レーザ光源装置よりも少ない光学素子を用いて各色のレーザ光を投射光学系側に導くことを可能とした画像表示装置を提供することを主目的とする。
本発明の画像表示装置は、半導体レーザを光源として用いる画像表示装置であって、赤色レーザ光または青色レーザ光のいずれか一方を出力する第1レーザ光源装置と、前記赤色レーザ光または前記青色レーザ光のいずれか他方を出力する第2レーザ光源装置と、前記赤色レーザ光と前記青色レーザ光との間の大きさの波長を有する緑色レーザ光を出力する緑色レーザ光源装置と、前記各レーザ光源装置の放熱体となる筐体であって前記第1レーザ光源装置および前記第2レーザ光源装置を第1の外面に保持し、前記緑色レーザ光源装置を前記第1の外面と交差する第2の外面に保持する筐体と、前記筐体内において、前記3つのレーザ光のいずれかをその波長に基づき反射または透過させて導く第1および第2の光学素子と、前記光学素子によって導かれた前記各色のレーザ光を前記筐体内に配置された投射口から外部に投射する投射光学系と、を備え、前記緑色のレーザ光の出力光軸は、前記第2レーザ光源装置のレーザ光の出力光軸および前記第1レーザ光源装置のレーザ光の出力光軸に対して順次交差し、前記第1レーザ光源装置のレーザ光の出力光軸は、前記第2レーザ光源装置の出力光軸に対して平行であり、前記第1の光学素子は、前記第2レーザ光源装置のレーザ光の出力光軸と前記緑色レーザ光の出力光軸との交差位置において、前記第2レーザ光源装置のレーザ光および前記緑色レーザ光を前記第2の光学素子に向けてそれぞれ透過および反射させ、前記第2の光学素子は、前記第1レーザ光源装置のレーザ光の出力光軸と前記緑色レーザ光の出力光軸との交差位置において、前記第1の光学素子にてそれぞれ透過および反射した前記第2レーザ光源装置のレーザ光および前記緑色レーザ光と前記第1レーザ光源装置のレーザ光との一方を反射させ且つ他方を透過させ、前記筐体の前記第2の外面は、一端部が前方に突出するように設けられ、この突出部に前記投射口が配置されるとともに、突出していない他端部に前記緑色レーザ光源装置が保持されることを特徴とする。
このように本発明によれば、レーザ光源装置よりも少ない光学素子を用いて各色のレーザ光を投射光学系側に導くことを可能とし、また、緑色レーザ光源装置を他色のレーザ光源とは異なる配置面に配置して、光学素子により緑色レーザ光の出力光軸を他色のレーザ光の出力光軸に対して順次交差させるので、発熱量の大きい緑色レーザ光源装置の熱が他色のレーザ光源装置に伝わって悪影響を及ぼすことを防止することができるという優れた効果を奏する。
第1実施形態に係る画像表示装置1の概略構成図 第1実施形態に係る画像表示装置1の斜視図 第1実施形態に係る画像表示装置1における各色のレーザ光の進路を示す模式図 第1実施形態に係るダイクロイックミラー14、15の分光特性を示すグラフ 第2実施形態に係る画像表示装置1における各色のレーザ光の進路を示す模式図 第2実施形態に係るダイクロイックミラー14、15の分光特性を示すグラフ 第3実施形態に係る画像表示装置1における各色のレーザ光の進路を示す模式図
上記課題を解決するためになされた第1の発明は、半導体レーザを光源として用いる画像表示装置であって、赤色レーザ光または青色レーザ光のいずれか一方を出力する第1レーザ光源装置と、前記赤色レーザ光または前記青色レーザ光のいずれか他方を出力する第2レーザ光源装置と、前記赤色レーザ光と前記青色レーザ光との間の大きさの波長を有する緑色レーザ光を出力する緑色レーザ光源装置と、前記各レーザ光源装置の放熱体となる筐体であって前記第1レーザ光源装置および前記第2レーザ光源装置を第1の外面に保持し、前記緑色レーザ光源装置を前記第1の外面と交差する第2の外面に保持する筐体と、前記筐体内において、前記3つのレーザ光のいずれかをその波長に基づき反射または透過させて導く第1および第2の光学素子と、前記光学素子によって導かれた前記各色のレーザ光を前記筐体内に配置された投射口から外部に投射する投射光学系と、を備え、前記緑色のレーザ光の出力光軸は、前記第2レーザ光源装置のレーザ光の出力光軸および前記第1レーザ光源装置のレーザ光の出力光軸に対して順次交差し、前記第1レーザ光源装置のレーザ光の出力光軸は、前記第2レーザ光源装置の出力光軸に対して平行であり、前記第1の光学素子は、前記第2レーザ光源装置のレーザ光の出力光軸と前記緑色レーザ光の出力光軸との交差位置において、前記第2レーザ光源装置のレーザ光および前記緑色レーザ光を前記第2の光学素子に向けてそれぞれ透過および反射させ、前記第2の光学素子は、前記第1レーザ光源装置のレーザ光の出力光軸と前記緑色レーザ光の出力光軸との交差位置において、前記第1の光学素子にてそれぞれ透過および反射した前記第2レーザ光源装置のレーザ光および前記緑色レーザ光と前記第1レーザ光源装置のレーザ光との一方を反射させ且つ他方を透過させ、前記筐体の前記第2の外面は、一端部が前方に突出するように設けられ、この突出部に前記投射口が配置されるとともに、突出していない他端部に前記緑色レーザ光源装置が保持される構成とする。
これによると、第1〜第3のレーザ光源装置よりも少ない第1および第2の光学素子を用いて各色のレーザ光を投射光学系側に導くことが可能となる。ここで、第3色のレーザ光として半導体レーザから直接出力される緑色レーザ光を用いる場合、緑色レーザ光源装置を他色のレーザ光源とは異なる配置面に配置して、緑色レーザ光の出力光軸を他色のレーザ光の出力光軸に対して順次交差させることが可能であり、これにより、発熱量の大きい緑色レーザ光源装置の熱が他色のレーザ光源装置に伝わって悪影響を及ぼすことを防止できる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
<第1実施形態>
図1は本発明の第1実施形態に係る画像表示装置1の概略構成図であり、図2は画像表示装置1の斜視図である。この画像表示装置1は、所要の画像をスクリーンSに拡大して投影表示するものであり、緑色レーザ光(第3色のレーザ光)を出力する緑色レーザ光源装置(第3レーザ光源装置)2と、赤色レーザ光(第1色のレーザ光)を出力する赤色レーザ光源装置(第1レーザ光源装置)3と、青色レーザ光(第2色のレーザ光)を出力する青色レーザ光源装置(第2レーザ光源装置)4と、映像信号に応じて各レーザ光源装置2〜4からのレーザ光を空間的に変調して像を形成する液晶反射型の空間光変調器5と、各レーザ光源装置2〜4からのレーザ光を反射させて空間光変調器5に照射させるとともに空間光変調器5から出射された変調レーザ光を透過させる偏光ビームスプリッタ6と、各レーザ光源装置2〜4から出射されるレーザ光を偏光ビームスプリッタ6に導くリレー光学系7と、偏光ビームスプリッタ6を透過した変調レーザ光を外部のスクリーンSに投射する投射レンズを含む投射光学系8とを備えている。図示は省略するが、画像表示装置1は、上記レーザ光源装置2〜4や空間光変調器5等の動作を制御する制御ユニットを備えている。
画像表示装置1は、いわゆるフィールドシーケンシャル方式(時分割表示方式)でカラー画像を表示するものであり、各レーザ光源装置2〜4から各色のレーザ光が時分割で順次出力され、各色のレーザ光による画像が残像によってカラー画像として認識される。
リレー光学系7は、各レーザ光源装置2〜4から出射される各色のレーザ光を平行ビームに変換するコリメータレンズ11〜13と、コリメータレンズ11〜13を通過した各色のレーザ光を所要の方向に導く第1および第2のダイクロイックミラー14、15と、ダイクロイックミラー14、15により導かれたレーザ光を拡散させる拡散板16と、拡散板16を通過したレーザ光を収束レーザに変換するフィールドレンズ17とを備えている。
青色レーザ光、赤色レーザ光、および緑色レーザ光は、2つのダイクロイックミラー14、15で同一の光路に導かれる。すなわち、青色レーザ光と緑色レーザ光が第1のダイクロイックミラー14で同一の光路に導かれ、青色レーザ光および緑色レーザ光と赤色レーザ光が第2のダイクロイックミラー15で同一の光路に導かれる。
詳細は後述するが、第1および第2のダイクロイックミラー14、15は、表面に所定の波長のレーザ光を透過および反射させるための膜が形成されたものであり、第1のダイクロイックミラー(第1の光学素子)14は、緑色レーザ光を透過するとともに青色レーザ光を反射させる。第2のダイクロイックミラー(第2の光学素子)15は、赤色レーザ光を透過するとともに青色レーザ光および緑色レーザ光を反射させる。
これらの各光学部材は、銅やアルミ等の熱伝導性の高い材料で形成した筐体21に支持されている。筐体21は、各レーザ光源装置2〜4で発生した熱を放熱する放熱体として機能し、アルミニウムや銅などの熱伝導性の高い材料で形成されている。また、筐体21には、空間光変調器5、偏光ビームスプリッタ6、リレー光学系7、及び投射光学系8等が取り付けられている。筐体21の上部開口は、投射光学系8以外から外部にレーザ光が漏れることを防ぐために、金属製の蓋19によって密閉される。
赤色レーザ光源装置3は、ホルダ25に保持された状態で側壁部24の外面24aに取り付けられている。同様に、青色レーザ光源装置4は、ホルダ26に保持された状態で側壁部24の外面24aに取り付けられ、赤色レーザ光源装置3の前方に配置されている。ここで、赤色レーザ光源装置3と青色レーザ光源装置4との間には、それぞれ所要の光軸調整代(例えば0.3mm程度)を確保するため、所要の幅(例えば0.3mm以上)の間隙Gを設けるとよい。また、緑色レーザ光源装置2は、ホルダ29に保持された状態で筐体21の前壁部23の外面23aに取り付けられている。ここで、外面24aを含む仮想平面と外面23aを含む仮想平面とは互いに直交する関係にある。
赤色レーザ光源装置3、青色レーザ光源装置4および緑色レーザ光源装置2は、いわゆるCANパッケージで構成され、各色のレーザ光を出力するレーザチップが、ステムに支持された状態で缶状の外装部の中心軸上に光軸が位置するように配置されたものであり、外装部の開口に設けられたガラス窓からレーザ光が出射される。これら赤色レーザ光源装置3、青色レーザ光源装置4および緑色レーザ光源装置2は、ホルダ25、26、29に開設された取付孔27、28、30に圧入するなどしてホルダ25、26、29に対して固定される。赤色レーザ光源装置3、青色レーザ光源装置4および緑色レーザ光源装置2の各レーザチップの発熱は、ホルダ25、26、29を介して筐体21に伝達されて放熱される。各ホルダ25、26、29は、アルミニウムや銅などの熱伝導率の高い材料で形成されている。
赤色レーザ光は、640nmの波長を有するが、少なくとも赤色と認識できるものであればよく、例えばピーク波長が610〜750nmの範囲となる波長領域のものを用いるとよい。また、青色レーザ光は、450nmの波長を有するが、少なくとも青色と認識できるものであればよく、例えばピーク波長が435〜480nmの範囲となる波長領域のものを用いるとよい。また、緑色レーザ光は、波長532nmの波長を有するが、少なくとも緑色と認識できるものであればよく、例えばピーク波長が500nm〜560nmの範囲となる波長領域のものを用いるとよい。
図3は、第1実施形態に係る画像表示装置1における各色のレーザ光の進路を示す模式図であり、図4(A)、(B)は、それぞれ図3中の第1および第2のダイクロイックミラー14、15の分光特性を示すグラフである。なお、図3では、説明の便宜上、各色のレーザ光の光路が互いに重ならないように表示してあるが、実用上はダイクロイックミラー14、15において合流した後の各色のレーザ光の光路は一致する。
図3に示すように、投射光学系8の投射口8aからスクリーンSに向けてレーザ光が出射される側を前側とすると、緑色レーザ光源装置2から緑色レーザ光Lが後方の筐体21内に向けて出射される。図1に示したように、3色のレーザ光源装置2〜4は、投射光学系8側(光路の下流側)からみて、非波長順(赤色、青色、緑色)に配置されている。最も投射光学系8側には、最も波長の大きい赤色レーザ光源装置3が配置されている。そして、緑色レーザ光源装置2から後方に延びる緑色レーザ光の出力光軸Pは、互いに平行な青色レーザ光の出力光軸Pおよび赤色レーザ光の出力光軸Pに対して順次直交する。
再び図3に示すように、緑色レーザ光源装置2から筐体21内に出射された緑色レーザ光Lと青色レーザ光Lとの交差位置(すなわち、図1においては出力光軸Pと出力光軸Pとの交差位置)には第1のダイクロイックミラー14が配置されている。第1のダイクロイックミラー14は、平面視において、図1に示す青色レーザ光の出力光軸P方向(すなわち、左右方向)に対して45°の傾きをもって設置されており、図3においては第2のダイクロイックミラー15に向けて、緑色レーザ光Lを透過させると共に青色レーザ光Lを垂直に反射させる。
第1のダイクロイックミラー14は、光学ガラス等の基材の表面(ここでは、青色レーザ光Lの入射側)に高反射のコーティング面をなす多層膜14aを有している。多層膜14aは、高屈折率の薄膜を形成するTiOやZnO等の誘電体材料と、低屈折率の薄膜を形成するSiO等の誘電体材料とが蒸着等によって基材に積層されることによって形成される。図4(A)に示すように、第1のダイクロイックミラー14は、青色レーザ光の波長を含む青色波長領域以下の波長の光のみを反射する(すなわち、緑色波長領域の光を透過させる)分光特性を有している。ここでは、青色波長領域を435〜480nmとするが、必ずしもこの範囲に限定されるものではない。このような第1のダイクロイックミラー14の分光特性(反射波長領域)は、薄膜を形成する誘電体材料や薄膜の厚さを調整することによって適切に設定することができる。
また、図3に示すように、赤色レーザ光源装置3から筐体21内に出射された赤色レーザ光Lと、第1のダイクロイックミラー14を透過した緑色レーザ光Lおよび第1のダイクロイックミラー14にて反射した青色レーザ光Lとの交差位置(すなわち、出力光軸Pと出力光軸Pとの交差位置)には第2のダイクロイックミラー15が配置されている。第2のダイクロイックミラー15は、赤色レーザ光の出力光軸P方向(すなわち、左右方向)に対して45°の傾きをもって設置されており、偏光ビームスプリッタ6や空間光変調器5(投射光学系8側)に向けて、赤色レーザ光Lを透過させると共に青色レーザ光Lおよび緑色レーザ光Lを垂直に反射させる。
第2のダイクロイックミラー15は、第1のダイクロイックミラー14と概ね同様の構成を有しており、青色レーザ光Lおよび緑色レーザ光Lの入射側に多層膜15aが形成されている。図4(B)に示すように、第2のダイクロイックミラー15は、緑色レーザ光の波長を含む緑色波長領域以下の波長の光のみを反射する(すなわち、赤色波長領域の光を透過させる)分光特性を有している。
このような構成を有する第1実施形態に係る画像表示装置1では、各色のレーザ光源装置2〜4よりも1つ少ない2つのダイクロイックミラー14、15を用いて、各色のレーザ光を投射光学系8側に導くことが可能である。その結果、画像表示装置1は、小型化や軽量化を図ることができ、特に、携帯型の情報処理装置(例えば、ノートパソコン等)に内蔵される装置としても好適である。
また、画像表示装置1では、緑色レーザ光源装置2は、図1に示したように、赤色および青色レーザ光源装置3、4が取り付けられる側壁部24の外面24aとは異なる前壁部23の外面23aに取り付けられている。緑色レーザ光源装置2は、他色のレーザ光源3、4とは異なる配置面に配置されるため、他色に比べて発熱量の大きい緑色レーザ光源装置2の熱が、青色レーザ光源装置3、4に伝わって悪影響を及ぼすことを防止できる。
さらに、画像表示装置1では、図1に示したように、投射光学系8の投射口8aが配置される前壁部23の右端部が前方に突出するように設けられており、その突出部位の左側の空所に緑色レーザ光源装置2が取り付けられている。これにより、緑色レーザ光源装置2の外部への放熱が容易となると共に、光学エンジンユニット1aコンパクト化が図られる。なお、画像表示装置1がケース等に収容される場合でも、投射口8aは、必然的に外部に露出する構成となるため、緑色レーザ光源装置2の近くに通気孔(排気口等)を容易に設けることができるという利点もある。
<第2実施形態>
図5は、本発明の第2実施形態に係る画像表示装置1における各色のレーザ光の進路を示す模式図であり、図6(A)、(B)は、それぞれ図5中の第1および第2のダイクロイックミラー14、15の分光特性を示すグラフである。図5では、第1実施形態と同様の構成要素については同一の符号を付してある。また、第2実施形態では、以下で特に言及する事項を除いて上述の第1実施形態の場合と同様とし、詳細な説明を省略する。
図5に示すように、第2実施形態に係る画像表示装置1では、赤色レーザ光(第2色のレーザ光)を出力する赤色レーザ光源装置(第2レーザ光源装置)3と青色レーザ光(第1色のレーザ光)を出力する青色レーザ光源装置(第1レーザ光源装置)4との配置が第1実施形態の場合とは互いに逆になっている。つまり、3色のレーザ光源装置2〜4は、非波長順(青色、赤色、緑色)に配置されているが、最も投射光学系8側には、最も波長の小さい青色レーザ光源装置4が配置されている。
また、第1のダイクロイックミラー14は、図6(A)に示すように、赤色レーザ光の波長を含む赤色波長領域以上の波長の光のみを反射する(すなわち、緑色波長領域の光を透過させる)分光特性を有している。ここでは、赤色波長領域を610〜750nmとするが、必ずしもこの範囲に限定されるものではない。
また、図5に示すように、青色レーザ光源装置4から筐体21内に出射された青色レーザ光Lと、第1のダイクロイックミラー14を透過した緑色レーザ光Lおよび第1のダイクロイックミラー14にて反射した赤色レーザ光Lとの交差位置(すなわち、緑色レーザ光の出力光軸と青色レーザ光の出力光軸との交差位置)には第2のダイクロイックミラー15が配置されている。第2のダイクロイックミラー15は、青色レーザ光の出力光軸方向(すなわち、左右方向)に対して45°の傾きをもって設置されており、偏光ビームスプリッタ6や空間光変調器5(投射光学系8側)に向けて、青色レーザ光Lを透過させると共に赤色レーザ光Lおよび緑色レーザ光Lを垂直に反射させる。
第2のダイクロイックミラー15は、図6(B)に示すように、緑色レーザ光の波長を含む緑色波長領域以上の波長の光のみを反射する(すなわち、青色波長領域の光を透過させる)分光特性を有している。
<第3実施形態>
図7は、本発明の第3実施形態に係る画像表示装置1における各色のレーザ光の進路を示す模式図である。図7では、第1および第2実施形態と同様の構成要素については同一の符号を付してある。また、第3実施形態では、以下で特に言及する事項を除いて上述の第1および第2実施形態の場合と同様とし、詳細な説明を省略する。
上述の第1および第2実施形態では、第2のダイクロイックミラー15において、前方または左方から入射する各色のレーザ光L、L、Lを投射光学系8側である右方に導く構成としたが、第3実施形態に係る画像表示装置1では、各色のレーザ光L、L、Lを後方に導く。
図7に示すように、第3実施形態に係る画像表示装置1では、図5に示した第2実施形態の場合と同様に3色のレーザ光源装置2〜4が配置されているが、投射光学系8の投射口8aが筐体21の前壁23ではなく後壁31に設けられている。これに伴い、図7に示す画像表示装置1では、第2のダイクロイックミラー15の分光特性や空間光変調器5の構成についても図5に示した第2実施形態の場合とは異なる。
ここで、第2のダイクロイックミラー15は、青色レーザ光Lの入射側に高反射のコーティング面をなす多層膜15aを有している。また、第2のダイクロイックミラー15は、図4(A)に示したダイクロイックミラー14と同様の分光特性を有しており、青色レーザ光の波長を含む青色波長領域以下の波長の光のみを反射する(すなわち、緑色波長領域および赤色波長領域の光を透過させる)。
また、空間光変調器5としては、透過型の空間光変調器が用いられ、第2のダイクロイックミラー15からの各色のレーザ光を空間的に変調して像を形成し、後方の投射光学系8側に出力する。
第3実施形態に係る画像表示装置1では、第2のダイクロイックミラー15からの各色のレーザ光は、後方のスクリーンに向けて直進する構成であるため、第1および第2実施形態で用いたような偏光ビームスプリッタ6は不要となる。したがって、偏光ビームスプリッタ6の取り付け誤差等を考慮する必要がなくなり、各色の出力光軸の調整に必要な調整マージンを小さくすることができる。同様に、ダイクロイックミラー14、15等で必要な調整角度マージンも小さくすることができる。
また、第3実施形態に係る画像表示装置1では、各色のレーザ光は、最大でも1度しか折り返されない(反射されない)ため、各色の出力光軸やダイクロイックミラー14、15等の光軸調整が容易となる。さらに、レーザ光の反射時に発生する光のロスを小さくできるという利点もある。
本発明を特定の実施形態に基づいて説明したが、これらの実施形態はあくまでも例示であって、本発明はこれらの実施形態によって限定されるものではない。なお、上記実施形態に示した本発明に係る画像表示装置の各構成要素は、必ずしも全てが必須ではなく、少なくとも本発明の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜取捨選択することが可能である。
本発明に係る画像表示装置は、レーザ光源装置よりも少ない光学素子を用いて各色のレーザ光を投射光学系側に導くことを可能とし、また、緑色レーザ光源装置を他色のレーザ光源とは異なる配置面に配置して、光学素子により緑色レーザ光の出力光軸を他色のレーザ光の出力光軸に対して順次交差させるので、発熱量の大きい緑色レーザ光源装置の熱が他色のレーザ光源装置に伝わって悪影響を及ぼすことを防止することができ、半導体レーザを光源とするレーザ光源装置を備えた画像表示装置として有用である。
1 画像表示装置
2 緑色レーザ光源装置(第3レーザ光源装置)
3 赤色レーザ光源装置(第1または第2レーザ光源装置)
4 青色レーザ光源装置(第1または第2レーザ光源装置)
5 空間光変調器
8 投射光学系
14 第1のダイクロイックミラー(第1の光学素子)
15 第2のダイクロイックミラー(第2の光学素子)
21 筐体
青色レーザ光
緑色レーザ光
IR 赤外線
赤色レーザ光
青色レーザ光の出力光軸
緑色レーザ光の出力光軸
赤色レーザ光の出力光軸

Claims (1)

  1. 半導体レーザを光源として用いる画像表示装置であって、
    赤色レーザ光または青色レーザ光のいずれか一方を出力する第1レーザ光源装置と、
    前記赤色レーザ光または前記青色レーザ光のいずれか他方を出力する第2レーザ光源装置と、
    前記赤色レーザ光と前記青色レーザ光との間の大きさの波長を有する緑色レーザ光を出力する緑色レーザ光源装置と、
    前記各レーザ光源装置の放熱体となる筐体であって前記第1レーザ光源装置および前記第2レーザ光源装置を第1の外面に保持し、前記緑色レーザ光源装置を前記第1の外面と交差する第2の外面に保持する筐体と、
    前記筐体内において、前記3つのレーザ光のいずれかをその波長に基づき反射または透過させて導く第1および第2の光学素子と、
    前記光学素子によって導かれた前記各色のレーザ光を前記筐体内に配置された投射口から外部に投射する投射光学系と、
    を備え、
    前記緑色のレーザ光の出力光軸は、前記第2レーザ光源装置のレーザ光の出力光軸および前記第1レーザ光源装置のレーザ光の出力光軸に対して順次交差し、
    前記第1レーザ光源装置のレーザ光の出力光軸は、前記第2レーザ光源装置の出力光軸に対して平行であり、
    前記第1の光学素子は、前記第2レーザ光源装置のレーザ光の出力光軸と前記緑色レーザ光の出力光軸との交差位置において、前記第2レーザ光源装置のレーザ光および前記緑色レーザ光を前記第2の光学素子に向けてそれぞれ透過および反射させ、
    前記第2の光学素子は、前記第1レーザ光源装置のレーザ光の出力光軸と前記緑色レーザ光の出力光軸との交差位置において、前記第1の光学素子にてそれぞれ透過および反射した前記第2レーザ光源装置のレーザ光および前記緑色レーザ光と前記第1レーザ光源装置のレーザ光との一方を反射させ且つ他方を透過させ
    前記筐体の前記第2の外面は、一端部が前方に突出するように設けられ、この突出部に前記投射口が配置されるとともに、突出していない他端部に前記緑色レーザ光源装置が保持されることを特徴とする画像表示装置。
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